JP2000266475A - コ−クス炉壁面観察装置 - Google Patents

コ−クス炉壁面観察装置

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JP2000266475A
JP2000266475A JP11070949A JP7094999A JP2000266475A JP 2000266475 A JP2000266475 A JP 2000266475A JP 11070949 A JP11070949 A JP 11070949A JP 7094999 A JP7094999 A JP 7094999A JP 2000266475 A JP2000266475 A JP 2000266475A
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浦 雅 人 杉
Masahiko Yokomizo
溝 正 彦 横
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影ねらい位置の視認を容易にする。壁面状
態を簡易に把握。壁面凹凸の高精度観察。コ−クス炉炭
化室の炉壁の損傷位置や大きさ,深さを容易に認識可。 【解決手段】 y軸に対して傾斜Aeしたレ−ザ光線P
1を射出し、観察面に、スポットS1/S1aを現わす
光源8a;スポットを撮影するための、z方向に延びる
直線視野11を有するリニアイメ−ジカメラ5a;光源
&カメラを、z軸廻りに旋回駆動するモ−タ6a;カメ
ラのy前方にあって前記支持台(SP1〜SP3,1,
2)に備わり、レ−ザ光線P1を観察面LW,RWに反
射し、観察面のレ−ザスポットS1/S1aをカメラ5
aに反射する鏡面9L1,9R1;および、カメラ5a
に固定され、z軸廻りの旋回方向でカメラ視野と同一位
置にスリットレ−ザ光13aを投射するプロジェクタ1
2a;を備えるコ−クス炉炭化室壁面観察装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉壁面の
表面状態を観察する装置に関し、特に、これに限定する
意図ではないが、撮影カメラの前方に左壁面ねらいの左
鏡面と右壁面ねらいの右鏡面を置いて、カメラ旋回駆動
して左鏡面と右鏡面に選択的に指向させて、左右壁面を
観察する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−243975号公報には、壁
面をCCDカメラで撮影し、画像デ−タを処理してレン
ガ面と目地とを分離する画像処理方法を提示している。
【0003】カメラを壁面に正面対向させて撮影する
と、壁面の自発光が強いので、凹凸が画面上に現れにく
い。カメラの視野中心を壁面の法線より傾けることによ
り、凹突部の把握が比較的に容易になる。横断面がスリ
ット状又はスポット状のレ−ザを壁面に斜めに投射する
と、平面上の凹部又は突部では、レ−ザ光像が、平面の
ときの位置からずれるので、カメラの画面上のレ−ザ光
像の位置ずれより、凹,凸を把握することができ、ま
た、三角測量の原理に従って凹,凸の深さ,高さを算出
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】いずれにしても、基準
平面に対するカメラの撮影ねらい角が設計値からずれる
と、撮影画像の位置把握に誤差を生ずる。凹,凸の深
さ,高さを算出する場合は、撮影ねらい角のずれは、
凹,凸の深さ,高さ算出値に誤差をもたらす。コ−クス
炉壁面の撮影の場合、カメラのねらい角は、±0.1°
以下の誤差範囲内で設定するのが好ましいが、カメラを
水冷ランスに装備しているので、人がフィンダを覗くこ
とはできず、撮影ねらい角を正確に設定又は調整するの
が難かしい。
【0005】本発明は、撮影ねらい位置の視認が容易な
コ−クス炉壁面観察装置を提供することを第1の目的と
し、壁面状態を比較的に簡易に把握しうるコ−クス炉壁
面観察装置を提供すること第2の目的とし、壁面凹凸の
検出精度が高いコ−クス炉壁面観察装置を提供すること
を第3の目的とし、コ−クス炉炭化室の炉壁の損傷に伴
う変形,局所的な欠損部の位置や大きさ,深さを認識し
うるコ−クス炉壁面観察装置を提供することを第4の目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明のコ−クス
炉壁面観察装置は、高さ方向zに延びる直線状の視野(1
0c/10,11)を有し、視野中心線(Fcy)の少くとも一部が、
略y,z平面状のコ−クス炉壁面(LW)に平行又は斜め
の、リニアイメ−ジカメラ(5a);該リニアイメ−ジカメ
ラ(5a)を、z軸廻りに旋回駆動する駆動手段(6a);該駆
動手段(6a)を支持する支持台(1);および、前記リニア
イメ−ジカメラ(5a)の旋回方向には視野が一致し該カメ
ラの旋回と共に旋回する、高さ方向zに延びる直線状の
光像(13ai)を形成する光を投射する投光器(12a);を備
える。なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図
面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、参考まで
に付記した。
【0007】これによれば、支持台(1)をコ−クス炉の
外の、y,z模擬壁面がある試験場に置いて、投光器(1
2a)より光を投射すると、y,z模擬壁面上に、高さ方
向zに延びる直線状の光像(13ai)が現われる。この光像
(13ai)は、リニアイメ−ジカメラ(5a)の旋回方向の視野
位置に一致する。したがってy,z模擬壁面上で、y,
z平面に対するリニアイメ−ジカメラ(5a)の旋回方向の
視野位置を目視確認でき、便利である。
【0008】
【発明の実施の形態】(2)z軸を含む平面上において
該z軸と直交する軸(y)に対して傾斜したレ−ザ光線(P
1)を射出し、コ−クス炉壁面(LW)に、レ−ザスポット(S
1/S1a)を現わす光源(8a1);前記レ−ザスポット(S1/S1
a)を撮影する、高さ方向zに延びる直線状の視野(10c/1
0,11)を有するリニアイメ−ジカメラ(5a);前記光源(8a
1)およびリニアイメ−ジカメラ(5a)を、z軸を中心に旋
回駆動する駆動手段(6a);該駆動手段(6a)を支持する支
持台(1);および、前記リニアイメ−ジカメラ(5a)の旋
回方向には視野が一致し該カメラの旋回と共に旋回す
る、高さ方向zに延びる直線状の光像(13ai)を形成する
光を投射する投光器(12a);を備えるコ−クス炉壁面観
察装置。
【0009】これによれば、y軸に対してレ−ザ光線(P
1)が傾斜(Ae:図3の(b))していると、コ−クス炉壁面
(LW)が、x,y平面に平行な完全平面であると、レ−ザ
スポット(S1)はz方向の定位置となり、支持台(1)をy
方向に駆動すると、レ−ザスポット(S1)の軌跡は、y軸
に平行な直線となる。リニアイメ−ジカメラ(5a)の撮影
画面上においてレ−ザスポット像(S1)は定位置である。
【0010】レ−ザ光線(P1)が傾斜(Ae)しているので、
リニアイメ−ジカメラ(5a)が例えばレ−ザスポット(S1/
S1a)を現わす光源(8a1)の上方にある場合(図3の(b))、
コ−クス炉壁面に窪みがあると、図3の(b)において
S1にあるべきレ−ザスポットが、窪みの深さ分、壁厚
方向xにシフトした位置のスポットS1aとなり、この
シフトすなわち窪みの深さ分、上記定位置よりz方向で
上側にずれ、リニアイメ−ジカメラ(5a)の画面上におい
てz方向にレ−ザスポット像(S1i)がずれる(例えば図
4の(c))。支持台(1)をy方向に駆動すると、レ−
ザスポット(S1a)の軌跡は、窪み位置で上突のカ−ブと
なり、リニアイメ−ジカメラ(5a)の撮影画面上に現われ
るレ−ザスポット像(S1i)のz位置をy位置対応でプロ
ットすると、プロットの連なりも同様に、窪み位置で上
突のカ−ブとなる。したがってリニアイメ−ジカメラ(5
a)の撮影画面上のレ−ザスポット像(S1i)のz位置軌跡
に、直線とは異なるカ−ブ又は段差があるかを監視する
ことにより、表面の凹凸を知ることができる。
【0011】すなわち、支持台(1)をy方向に移動させ
ながら、リニアイメ−ジカメラ(5a)のz方向に延びる線
分状の撮影画面の画像デ−タを、y位置対応で、y,z
平面画像メモリに書込み、その画像デ−タを2次元ディ
スプレイに表示することにより、コ−クス炉壁面(略
y,z平面)上のレ−ザスポット移動軌跡対応の、レ−
ザスポット像軌跡が現われ、ディスプレイ上で、コ−ク
ス炉壁面対応で、面の窪み,突起,曲り,傾斜(図4の
(c)の曲線部)を認識することができる。
【0012】リニアイメ−ジカメラ(5a)が、高さ方向z
に延びる直線状の視野(10c/10,11)を有するものである
ので、該カメラ(5a)の旋回方向の視野幅は極く狭いの
で、レ−ザスポット像(S1i)が該カメラ(5a)の視野から
外れ易い。支持台(1)をコ−クス炉の外の、y,z模擬
壁面がある試験場に置いて、光源(8a1)および投光器(12
a)より光を投射すると、y,z模擬壁面上に、光源(8a
1)によるレ−ザスポット像(S1i)、および、投光器(12a)
による高さ方向zに延びる直線状の光像(13ai)が現われ
る。この光像(13ai)は、リニアイメ−ジカメラ(5a)の旋
回方向の視野位置に一致する。したがってy,z模擬壁
面上で、y,z平面に対するリニアイメ−ジカメラ(5a)
の旋回方向の視野位置、ならびに、該視野位置の、レ−
ザスポット像(S1i)に相対位置(例えば位置ずれ)を目視
確認でき、便利である。 (3)前記リニアイメ−ジカメラ(5a)の前方にあってコ
−クス炉壁面(LW)の光をリニアイメ−ジカメラ(5a)に反
射する、前記支持台(1)に装備した反射手段(2,9L1,9L2,
9R1,9R2);を更に備える。
【0013】これによれば、狭いコ−クス炉炭化室内に
おいて、内壁面に面対向して内壁面を撮影するのと同様
な撮影画像が得られ、画面上でのレ−ザスポット像の認
知,切出しが容易かつ正確となる。
【0014】例えばコ−クス炉炭化室の相対向する垂直
2壁面(LW,RW)を、駆動手段(6a)にて光源(8a1)およびリ
ニアイメ−ジカメラ(5a)の向きを、一方の壁面(LW)に対
向する反射面と他方の壁面(RW)に対向する反射面に、又
その逆に切換えて、2面の観察を選択的に行なうことが
できる。
【0015】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0016】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の外観を示す。中
空のベ−スビ−ムBBと中空のアッパビ−ムUBは平行
梁であって一体に固着され、それらに中空の垂直柱1
が、内空間を連続にして一体に固着されている。この垂
直柱1に平行なミラ−管2が、垂直柱1と内空間を連続
にして一体に固着されている。これら、ベ−スビ−ムB
B,アッパビ−ムUB,垂直柱1およびミラ−管2は2
重管であり、内管と外管の間を冷却水が通流する。これ
らの組体を以下、水冷ランスと称す。
【0017】垂直柱1の側面には、透光板3a〜3dで
閉じた、垂直壁面撮影カメラ用の4個ののぞき窓があ
り、また、透光板4a,4bで閉じた、線状のレ−ザ光
線を出射するための4個の窓があり、更に、左垂直壁面
LWおよび右垂直片面RWの距離を計測するレ−ザ距離
計(3対、計6個)のレ−ザ透光用の、透光板4c〜4
eで閉じた、3対、計6個の窓がある。垂直柱1の上端
には、透光板3eで閉じた、天井面撮影カメラ用の1個
ののぞき窓があり、垂直柱1の下端には、透光板3fで
閉じた、床面撮影カメラ用の1個ののぞき窓がある。
【0018】垂直柱1の下端位置に、床面に乗ったシュ
−SHがあり、これを介して水冷ランスの先端部が床面
で支持される。水冷ランスの後端は、図示しないコ−ク
ス押出機の押出ラムに装着され支持されている。炭化室
の窯口から、ミラ−管2および垂直柱1を室内に入れ
て、コ−クス押出機にて水冷ランスを炭化室内に押し込
んで行くことにより、ミラ−管2および垂直柱1が水平
y方向に移動し炭化室の奥に進入する。図1には、ミラ
−管2および垂直柱1が炭化室内にある状態を示し、図
1上の右方が炭化室の奥側、左方が窯口側であり、窯口
から奥を見て、左側にある垂直壁面を左壁面LWと称
し、右側にある垂直壁面を右壁面RWと称す。
【0019】図2に、垂直柱1の、透光板3a,4a部
の拡大縦断面を示す。垂直柱1の内部には、透光板3a
に対向して第1のリニアイメ−ジカメラ5aが配置さ
れ、透光板4aの内側には、第1組のレ−ザ投光器8a
1〜8a4および第2組のレ−ザ投光器8b1〜8b4
が配置されている。第1のカメラ5aとレ−ザ投光器の
間には減速機内蔵の第1の電気モ−タ6aが配置され、
この電気モ−タ6aが垂直柱1に固定されている。電気
モ−タ6aの回転軸(出力軸)にカメラ5aおよび支持
板7aが結合しており、この支持板7aに第1組および
第2組のレ−ザ投光器8a1〜8a4,8b1〜8b4
が固定されている。
【0020】カメラ5aにスリットレ−ザプロジェクタ
12aが固定されており、これが、横断面がz方向に延
びる直線(スリット)状であって、カメラ5aのz軸廻
りの旋回方向では、カメラ5aの視野と同一位置となる
レ−ザを、透光板3aの前方に射出する。カメラ5aは
電気モ−タ6aにてz軸廻りに旋回駆動され、したがっ
てプロジェクタ12aも同時に旋回しそれが出射するレ
−ザは常に、旋回方向での、カメラ5aの視野位置にあ
る。
【0021】第1組のレ−ザ投光器8a1〜8a4は、
その上方にあるカメラ5aで撮影するレ−ザスポットを
形成するためのもの、第2組のレ−ザ投光器8b1〜8
b4は、その下方にある図示しない第2のリニアイメ−
ジカメラ5bで撮影するレ−ザスポットを形成するため
のものである。カメラ5bは、透光板3b(図1)に対
向し、第1のカメラ5aを、z方向に下方にずらしたも
のに相当する。カメラ5bはカメラ5aと同様に、垂直
柱1に固定された、減速機内蔵の、図示しない第2の電
気モ−タ6bの回転軸に結合している。ただし、この第
2のカメラ5bおよび電気モ−タ6bには、レ−ザ投光
器は結合されていない。カメラ5bにも、プロジェクタ
12aと同様な図示しないプロジェクタ12bが固定さ
れており、このプロジェクタ12bは、カメラ5bのz
軸廻りの旋回方向の視野位置にレ−ザを出射する。
【0022】第1のカメラ5aならびに第1および第2
のレ−ザ投光器8a1〜8a4,8b1〜8b4がミラ
−管2の管軸をねらっている状態で、電気モ−タ6aが
正転すると、カメラ5aおよびレ−ザ投光器8a1〜8
a4,8b1〜8b4が、同時に、左壁面LWに対面す
る方向に同一角度回動する。電気モ−タ6aが逆転した
ときは、右壁面RWに対面する方向に回動する。第2の
カメラ5bも、z方向には視野位置が異なるが、他の方
向ではカメラ5bの視野方向と同一方向となるように、
電気モ−タ6bによって回転駆動される。
【0023】上述の2組のカメラ5a,5b、レ−ザ投
光器8a1〜8a4,8b1〜8b4,電気モ−タ6
a,6bおよびプロジェクタ12a,12bを1グル−
プとすると、このグル−プと同様な構成の第2グル−プ
が、透光板3c,4bおよび3dの領域にある。すなわ
ち、第1のカメラ5aに対応する第3のカメラ5cが透
光板3cの内側にあり、第1および第2のレ−ザ投光器
8a1〜8a4,8b1〜8b4に対応する第3および
第4のレ−ザ投光器8c1〜8c4,8d1〜8d4が
透光板4bの内側にあり、第2のカメラ5bに対応する
第4のカメラ5dが透光板3dの内側にある。カメラ5
cおよび5dにも、図示しないプロジェクタ12cおよ
び12dが同様な態様で装着されている。
【0024】図3の(a)に、垂直柱1とミラ−管2の
水平断面を示す。上述のようにカメラおよびレ−ザ投光
器を、垂直z軸を中心に旋回駆動しうる。ミラ−管2に
は、左壁面LWの正面(90度)観察用の第1左鏡面9
L1および斜め45度観察用の第2左鏡面9L2、なら
びに、右壁面RWの正面観察用の第1右鏡面9R1およ
び斜め45度観察用の第2右鏡面9R2があり、カメラ
5a(およびレ−ザ投光器8a1〜8a4)を、例えば
第1左鏡面9L1をねらう位置に回動させると、レ−ザ
投光器8a1〜8a4が出射するレ−ザ光線P1〜P4
が第1左鏡面9L1に当って反射され、そして左壁面L
Wに当り、レ−ザスポット(短ライン:本実施例では、
y,z基準平面上でy方向30mm、x方向2mmの各
幅)が左壁面LWに現われる。壁面は微視的には荒れた
面であるので、レ−ザスポットから各方向にレ−ザが散
乱する。その一部が第1左鏡面9L1に当ってそこで反
射されてカメラ5aに入る。
【0025】カメラ5aは、z方向を撮影するリニアイ
メ−ジカメラ(1次元カメラ)であり、例えば第1左鏡
面9L1をねらっているときには、図3の(b)に示
す、z方向に延びる直線10(ただし、x方向にも少々
の幅がある)が撮影視野であり、視野中心線Fcyは、
水冷ランスが水平であるときには、水平であり、略y方
向に延びる。視野中心線Fcyのy,z平面上の投影線
がy軸に平行である。
【0026】レ−ザ光がカメラ視野の端から斜めに入射
する場合は、透過波長が短い方へシフトする。したがっ
てレ−ザ投光器8a1〜8a4は、カメラ5aの視野中
心付近にスポットを形成するものは685nm、視野周
辺部にスポットを形成するものでは670nmの波長の
レ−ザ光を出射するものとしている。
【0027】図3の(b)に、第1組のレ−ザ投光器8
a1〜8a4が出射するレ−ザ光線P1〜P4の光路
(実線)および壁面上に現われるレ−ザスポットS1〜
S4を示す。なお、スポットS1〜S4は、壁面が垂直
かつ完全な平面であると仮定した場合のものである。
【0028】レ−ザ投光器8a1から出射され鏡面(9
L1)に至るまでのレ−ザ光線P1は、カメラ5aの視
野中心線Fcyおよびz軸を含む平面上にあり、しかも
実質上水平な視野中心線Fcyに対して上向きに角度A
eをなす。他のレ−ザ投光器8a2〜8a4が出射する
レ−ザ光線P2〜P4も、同様に視野中心線Fcyに対
して上向きに傾斜している。ここでレ−ザ光線P1に注
目すると、鏡面を介して、カメラ5aの壁面上の視野
が、図3の(b)に示す11であるとし、壁面が完全垂
直平面であると、壁面に、レ−ザ光線P1のスポットS
1が現われる。ここで、壁面が下がる(鏡面/壁面間距
離が増大する)と、レ−ザ光線P1が水平線(Fcy)
に対して角度Aeの傾斜があるので、レ−ザ光線P1の
壁面上のスポットはS1からS1aに移る。カメラ5a
の画面上では、スポット像がS1からS1iに移動す
る。すなわちz方向に上シフトする。壁面が迫る(鏡面
/壁面間距離が減少する)と、逆に下シフトする。すな
わち壁面が窪んでいる所で、撮影画面上のレ−ザスポッ
ト像が上シフトし、突出している所で下シフトする。
【0029】カメラ5a(および5c)はレ−ザ投光器
8a1〜8a4(8c1〜8c4)の上方にあるので、
上述のように壁面が窪んでいる所で、撮影画面上のレ−
ザスポット像が上シフトし、突出している所で下シフト
するが、カメラ5b(および5d)はレ−ザ投光器8b
1〜8b4(8d1〜8d4)の下方にあるので、上記
とは逆に、壁面が窪んでいる所で、撮影画面上のレ−ザ
スポット像が下シフトし、突出している所で上シフトす
る。
【0030】この実施例では、各レ−ザ光線P1〜P4
は、y,z基準垂直面上には、炉壁レンガのz方向分布
ピッチで分布するレ−ザスポットS1〜S4を表わし、
観察対象面が、y,z基準垂直面を形成するレンガ表面
であるときには、z方向分布の各レンガのz方向中央位
置にレ−ザスポットS1〜S4が現われる。
【0031】レ−ザ光線P1〜P4は、概要で線状であ
るが、レ−ザスポットが基準位置S1〜S4からy方向
にずれてもカメラ5aによる撮影を可とするために、横
断面形状を、y,z基準垂直面上においてz方向幅は狭
いが、y方向には広い矩形状としている(短ライン:本
実施例では、y,z基準平面上でy方向30mm、x方
向2mmの各幅)。Z方向に延びる略直線(図3の
(b)の11)の視野を有するリニアイメ−ジカメラ5
aを用いて、上述の壁面のx方向の位置ずれをz方向の
位置ずれとして観察する計測原理から、レ−ザ光線P1
〜P4の、y,z基準垂直面の現われるスポット形状
は、y方向幅は広くてかまわないが、z方向幅は、スポ
ット光をカメラ5aの画像信号上で高いS/Nで摘出し
うる限り、狭い程好ましい。y方向幅が広く輝度が均一
なレ−ザ光源は、大型化し高価となる。そこでこの実施
例では、小型,安価なレ−ザ光源を用いてz方向幅は狭
く、y方向幅は該光源に対して取り得る広幅の、矩形状
スポットを現わすようにしている。
【0032】水冷ランスをコ−クス炉の外の、y,z模
擬壁面がある試験場に置いて、プロジェクタ12aおよ
びレ−ザ投光器8a1〜8a4より光を投射すると、
y,z模擬壁面上に、上述のレ−ザスポットS1〜S4
が現われる。カメラ5aの、y,z模擬壁面に対するz
方向の視野長は略1mである。プロジェクタ12aのレ
−ザの、y,z模擬壁面上の光像13aiのz方向の長
さは略50cmであり、その上端が大略で、カメラ5a
のz方向視野の中央に位置し、図3の(b)に示すよう
に、高さ方向zに延びる直線状の光像13aiが現われ
る。この光像13aiは、リニアイメ−ジカメラ5aの
旋回方向の視野位置に一致する。
【0033】レ−ザスポットS1〜S4をリニアイメ−
ジカメラ5aで撮影するためには、レ−ザスポットS1
〜S4のy方向幅(30mm)内にカメラ5aの視野が定
まっていなければならない。
【0034】プロジェクタ12aが出射するレ−ザは、
鏡面9L1に直線13ar状に当って反射してy,z模
擬壁面上に光像13aiを形成し、この光像13ai
が、カメラ5aの、y,z模擬壁面上の視野11と重っ
ている。この光像13aiの、レ−ザスポットS1〜S
4に対するy方向(z軸廻りの旋回方向)相対位置が、
これらのスポットS1〜S4に対するカメラ5aの視野
位置であり、光像13aiがレ−ザスポットS1〜S4
のy方向幅の中央に位置すると、カメラ5aのz方向狙
い角と、レ−ザ投光器8a1〜8a4のz方向投光角の
両者が適切であると言える。スポットS1〜S4のそれ
ぞれのy位置は、レ−ザ投光器8a1〜8a4の図示し
ない支持機構の支持角度を調整することによって同一に
する。スポットS1〜S4に対するカメラ5aの視野1
1(13ai)のy位置は、モ−タ6aの回転軸に固定
されカメラ5aを支持する機構の支持角度を調整するこ
とによって、スポットS1〜S4のy方向中央に調整す
る。y,z模擬壁面上で、スポットS1〜S4に対する
リニアイメ−ジカメラ5aの視野位置を、レ−ザ光像1
3aiにて目視確認でき、便利である。
【0035】再度図2を参照すると、第2組のレ−ザ投
光器8b1〜8b4は、ミラ−管2に対して下向き傾斜
でレ−ザ光線を出射する。透光板3bの内側にある、図
示しない第2カメラ5bと第2組のレ−ザ投光器8b1
〜8b4との組合せは、第1カメラ5aおよび第1組の
レ−ザ投光器8a1〜8a4を、透光板4aの中心点に
関して略、上下対称な関係にあり、上述の第1カメラ5
aによるレ−ザスポットの撮影と同様な撮影を行なう。
すなわち、第2組のレ−ザ投光器8b1〜8b4が出射
するレ−ザ光線の壁面上のスポットを撮影する。この第
2カメラ5bの画面上では、第2カメラ5bがレ−ザ投
光器8b1〜8b4の下方にあるので、壁面が窪んでい
る所で、撮影画面上のレ−ザスポット像が下シフトし、
突出している所で上シフトする。
【0036】再度図1を参照する。上述の第1カメラ5
a,プロジェクタ12a,第1および第2組のレ−ザ投
光器8a1〜8a4,8b1〜8b4ならびに第2カメ
ラ5bおよびプロジェクタ12b(透光板3bの内側に
存在)の組合せすなわち組体、と同様な組体が、透光体
3c,4b,3dの内側にある。したがって、多数のレ
−ザ光線(P1等)が垂直柱1からミラ−管2に出射さ
れそこで反射されて壁面に当り、壁面にはz方向に実質
上レンガピッチで分布する多数のレ−ザスポット(S1
等)が現われる。透光板3a,3b,3cおよび3dの
内側に各一個、計4台のリニアイメ−ジカメラ(5a
等)のそれぞれが、ミラ−管1の鏡面を介してそれぞれ
複数個のレ−ザスポットを撮影する。図3の(a)を参
照すると、カメラ(およびレ−ザ光線)の指向方向を第
1左鏡面9L1にすると、左壁面LWを正面対向で見る
画像が得られ、第2左鏡面9L2にすると、左壁面LW
を45度方向斜めに見る画像が得られ、第2右鏡面9R
2にすると、右壁面RWを45度方向斜めに見る画像が
得られ、第1右鏡面9R1にすると、右壁面RWを正面
対向で見る画像が得られる。
【0037】垂直柱1の上端の上向きの透光板3eおよ
び下部の下向きの透光板3fの内側には、それぞれ一台
の、天井面全幅(x方向)および床面全幅(x方向)の
視野を有するリニアイメ−ジカメラが装備されており、
これらは、直接に天井面および床面を撮影する。壁面の
凹凸の識別を容易にするために、これらのカメラの視野
中心線は、水平面に対して45度の角度(45度ねら
い)に設定されている。
【0038】ベ−スビ−ムBB,アッパビ−ムUB,垂
直柱1およびミラ−管2ならびにそれらを接続する中継
管のすべてが、高耐熱のステンレス2重管であり、それ
らの内管と外管の間を冷却水が通流し、それらを内部か
ら強制冷却する。ミラ−管2の、鏡面9L1,9L2,
9R1および9R2は、ステンレス管表面を平面に研磨
し、そして鏡面研磨をして鏡面とした後、クロムメッキ
を施したものであり、鏡面も高耐熱である。
【0039】次に、上述の壁面観察装置の使用態様を説
明する。カメラ5aの指向方向を第1右鏡面9R1又は
第2右鏡面9R2に設定して、炭化室内に水冷ランス
(BB+UB+1+2)を前進させながら、水冷ランス
の移動1mmごとに1パルスの割合で発せられる移動同
期パルスが、1パルス発生する毎に、すなわちy方向に
1mm進行する毎に、透光板3a〜3dの内側にある各
カメラの1ライン分の画像信号をA/D変換して、各カ
メラ宛ての右壁面用メモリ領域に書込み、同時に、透光
板3e,3fの内側にある各カメラの1ライン分の画像
信号をA/D変換して、天井面宛ておよび床面宛てのメ
モリ領域に書込み、しかも、透光板4c〜4e(計6
個)の内側にある各距離計(計6個)の計測距離デ−タ
を、距離計宛てのメモリ領域に書込む。水冷ランスは、
蛇行や左右に振れながら前進するので、凹凸計算値を補
正するために、先端部に図示しない蛇行センサを、同じ
く先端部に図示しない傾斜計も備えている。これらの計
測値もメモリに書込む。
【0040】コ−クス炉炭化室のほぼ全長に渡って、上
述の計測を終えると、カメラ5aの指向方向を第1左鏡
面9L1又は第2左鏡面9L2に設定して、水冷ランス
(BB+UB+1+2)を後退させながら、同様に計測
を行なう。ただし、天井面および床面の撮影は済んでい
るので、透光板3e,3fの内側にある各カメラによる
撮影は、行なう必要はない。
【0041】次に上述のようにして得た右壁面の画像デ
−タの処理を説明する。右壁面用メモリ領域の、各カメ
ラの画像デ−タを、順次に指定して、図4の(a)に示
すように不要部の画像デ−タを切捨てる。次に、窯口に
入った画像始端からz方向pmmの始端範囲の画像デ−タ
にシェ−ディング補正を施し、そして図4の(b)に示
すように、z方向pmmの始端範囲を、z方向小領域区分
した各領域の平均輝度を求めて、各領域内の画像デ−タ
を規格化する。すなわち平均輝度に対する輝度差デ−タ
に変換する。そしてz方向各画素位置につき、同一画素
位置にある輝度差デ−タを積算し、図4の(c)に示す
ように、積算値がピ−クとなるz方向画素位置を、レ−
ザスポット軌跡の開始点(y0,z0)と定める。
【0042】次に、図5の(a)に示すように、開始点
y0からy方向m画素(mmm)進んだ位置y1=y0+
mの、y方向の3画素の輝度平均値を算出してz方向の
輝度ピ−ク位置z1を求める。そしてスポット軌跡メモ
リにy1対応でz1を書込む。次には、y1からy方向
m画素進んだ位置y2=y0+2mの、z方向の、z1
を中央とするn画素の画像デ−タ群をz方向にフィルタ
処理してz方向の輝度ピ−ク位置z2を求める。そして
スポット軌跡メモリにy2対応でz2を書込む。以下同
様な処理を繰返すことによってスポット軌跡を追跡し、
y方向m画素ピッチで、z方向のスポット位置デ−タを
スポット軌跡メモリに書込む。
【0043】yi位置においてn画素の画像デ−タ群か
ら抽出した輝度ピ−ク値が設定レベルより低い(スポッ
トが不明瞭な)場合は、図5の(b)および(c)に示
すように、y方向に1ピッチ(m画素)進めて、y(i
+1)位置のピ−ク位置z(i+1)を算出し、zi
を、〔z(i−1)+z(i+1)〕/2とする。
【0044】上述のスポット軌跡の追跡を終了し、スポ
ット軌跡メモリのz位置を、y方向で隣り合うものの間
を線で結ぶ形で、2次元(y,z)ディスプレイに表示
することにより、図4の(c)に「切り出し画像」とし
て示すスポット軌跡(横線)が現われる。これらの横線
上のz方向に上下している位置が、壁面上の凹凸位置で
あり、y平行線に対するz方向の上,下ピ−ク位置の差
(Δz)が、凹凸の深さ又は高さ(Δx)に対応する。
観察面が傾斜又は湾曲している所では、横線がy軸に対
して傾斜したものとなり、傾斜角が観察面の傾斜角又は
曲り半径に対応する。
【0045】以上の通り、上述の実施例によれば、コ−
クス炭化室のほぼ全長にわたって、三角測量の原理で壁
面の凹凸,傾斜,曲りを表わす計測デ−タを得ることが
できる。複数本のレ−ザ光線は、炉壁画像との重ね合せ
で同時に撮影されるので、損傷位置(y,z)の把握
や、振動によるレ−ザスポットの乱れを容易に判別出来
る。損傷部位とレンガの位置の対応付けができるので、
補修(例えば溶射補修)位置を特定できる。水冷ランス
をコ−クス炉外の試験場の模擬壁面の場所においたとき
には、プロジェクタより光を出射して、模擬壁面上でレ
−ザ光線のスポット像に対するカメラ視野(プロジェク
タの光像)の相対位置を視認することができ、便利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1に示す垂直柱1の、透光板3a,4a部
の拡大縦断面図である。
【図3】 (a)は、図1に示す垂直柱1およびミラ−
管2の、透光板3a部の水平断面図である。(b)は、
図2に示すレ−ザ光源8a1〜8a4が出射したレ−ザ
光P1〜P4が、鏡面9L1で反射されて垂直面にレ−
ザスポットS1〜S4を表わし、これらのスポットをカ
メラ5aが撮影する光路の概要を示す斜視図である。
【図4】 (a)は、図1に示す垂直柱1の内部にある
カメラの画像デ−タを記憶したメモリの、画像デ−タ群
の切取処理の概要を示す平面図である。(b)は、切取
った画像デ−タ群の中のレ−ザスポット始点位置を決定
するためのデ−タ処理の概要を示す平面図である。
(c)は、始点位置からスポット位置追跡によって得る
スポット軌跡を示すグラフである。
【図5】 レ−ザスポット始点位置からスポット位置追
跡を行なうための、画処理対象画像デ−タの摘出と処理
を示す平面図である。
【符号の説明】
BB:ベ−スビ−ム UB:アッパビ
−ム SH:シュ− 9R1,9R
2:第1,第2右鏡面 1:垂直柱 2:ミラ−管 3a〜3f,4a〜4e:透光板 Lw:左壁面 RW:右壁面 CW:天井面 FW:床面 5a:リニアイ
メ−ジカメラ 6a:電気モ−タ 7a:支持板 8a1〜8a4,8b1〜8b4:レ−ザ光源 9L1,9L2:第1,第2左鏡面 9R1,9R
2:第1,第2右左鏡面 P1〜P4:レ−ザ光線 SP1〜SP
3:固定の支持板 10:鏡面上のカメラ視野 11:基準垂直
面上のカメラ視野 S1〜S4,S1a:レ−ザスポット S1i:カメラ5aで見たレ−ザスポット像 Fcy,Fcx:カメラ5aの光軸 Ae:傾斜角 12a:スリットレ−ザプロジェクタ 13a:スリッ
トレ−ザ 13ai,13ar:スリットレ−ザ光像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉 浦 雅 人 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 横 溝 正 彦 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 境 田 道 隆 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4K056 AA16 BA01 FA21 FA23 FA24 FA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高さ方向zに延びる直線状の視野を有し、
    視野中心線の少くとも一部が、略y,z平面状のコ−ク
    ス炉壁面に平行又は斜めの、リニアイメ−ジカメラ;該
    リニアイメ−ジカメラを、z軸廻りに旋回駆動する駆動
    手段;該駆動手段を支持する支持台;および、 前記リニアイメ−ジカメラの旋回方向には視野が一致し
    該カメラの旋回と共に旋回する、高さ方向zに延びる直
    線状の光像を形成する光を投射する投光器;を備えるコ
    −クス炉壁面観察装置。
  2. 【請求項2】z軸を含む平面上において該z軸と直交す
    る軸に対して傾斜したレ−ザ光線を射出し、コ−クス炉
    壁面に、レ−ザスポットを現わす光源;前記レ−ザスポ
    ットを撮影する、高さ方向zに延びる直線状の視野を有
    するリニアイメ−ジカメラ;前記光源およびリニアイメ
    −ジカメラを、z軸を中心に旋回駆動する駆動手段;該
    駆動手段を支持する支持台;および、 前記リニアイメ−ジカメラの旋回方向には視野が一致し
    該カメラの旋回と共に旋回する、高さ方向zに延びる直
    線状の光像を形成する光を投射する投光器;を備えるコ
    −クス炉壁面観察装置。
  3. 【請求項3】前記リニアイメ−ジカメラの前方にあって
    コ−クス炉壁面の光をリニアイメ−ジカメラに反射す
    る、前記支持台に装備した反射手段;を更に備える請求
    項1又は請求項2の壁面観察装置。
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