JP2000268171A - 画像処理方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents
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Abstract
有する複数の画像信号を作成し、各画像信号を複数の変
換関数に基づいて変換して複数の変換画像信号を作成
し、各変換画像信号から原画像信号の特定の周波数成分
を強調するなどの処理が施された処理済み画像信号を得
る画像処理方法において、原画像信号の画素密度に拘わ
らず同じ周波数応答特性が得られるようにする。 【解決手段】 画素密度情報入力手段5により、原画像
信号Sorgの画素密度情報Mを入力し、この画素密度情
報Mに基づいて変換関数定義手段4における変換関数の
定義パラメータを決定し、非線形処理手段3がその決定
されたパラメータにより定義される関数を用いて処理を
行う。
Description
所定の周波数成分を強調するなどの処理を行うための画
像処理方法および装置並びに画像処理方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したコンピュー
タ読取り可能な記録媒体に関するものである。
像信号(以下、ボケ画像信号という)を用いて周波数強
調処理あるいはダイナミックレンジ圧縮処理などを行っ
て放射線画像の診断性能を向上させる数々の画像処理方
法および装置が提案されている(特開昭55-163472号、
同55-87953号、特開平3-222577号、特開平10-75395号、
同10-171983号など)。例えば周波数強調処理は、原画
像信号Sorgからボケ画像信号Susを引いたものに強調
係数βを乗じたものを、原画像信号Sorgに加算するこ
とにより、原画像信号の所定の空間周波数成分を強調す
るものである。これを式で表すと下記の式(1)のよう
になる。
信号、Sus:ボケ画像信号、β:強調係数) また、特開平10-75395号には、原画像信号に加算する加
算信号の周波数応答特性を調整することにより、周波数
強調処理された信号に対してアーチファクトが発生する
ことを防止する方法が提案されている。この方法とは、
まず鮮鋭度の異なる、すなわち周波数応答特性の異なる
複数のボケ画像信号を作成し、そのボケ画像信号および
原画像信号の中の2つの信号の差分をとることにより、
原画像信号の、ある限られた周波数帯域の周波数成分を
表す複数の帯域制限画像信号を作成し、さらにその帯域
制限画像信号をそれぞれ異なる変換関数によって所望の
大きさとなるように変換してから、その複数の抑制され
た帯域制限画像信号を積算することにより上記加算信号
を作成するものである。この処理は例えば下記の式
(2)により表すことができる。
数 β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係
数) さらに、特開平10-171983号には、周波数強調処理とダ
イナミックレンジ圧縮処理とを同時に施す場合におい
て、処理が施された信号に対してアーチファクトが発生
することを防止する方法が提案されている。この方法と
は、上記特開平10-75395号に記載されたように、複数の
帯域制限画像信号を作成し、この帯域制限画像信号に基
づいて原画像信号の高周波成分に関する信号(高周波成
分信号)および低周波成分に関する信号(低周波成分信
号)を得、原画像信号にこれらの高周波成分に関する信
号および低周波成分に関する信号を加算することにより
周波数強調処理を施すとともにダイナミックレンジ圧縮
処理を施すようにしたものである。この処理は例えば下
記の式(3)により表すことができる。
る変換関数 fdk(k=1〜N):低周波成分信号を得るために使用す
る変換関数 β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係
数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数(DはSorg−Fdrcを
変換する関数)) これらの周波数強調処理やダイナミックレンジ圧縮処理
(以下変換処理とする)においては、帯域制限画像信号
を変換する変換関数などの定義を変更することによって
原画像信号に加算する加算信号の周波数応答特性を調整
することができる。このため、各変換関数の定義次第
で、アーチファクトの発生防止など所望の周波数応答特
性を有する処理済み画像信号を得ることができる。しか
しながら、実際に変換関数を定義しようとした場合、各
変換関数をどのように定義すれば所望の結果が得られる
かは、上記(2)および(3)のような式から簡単に分
かるというものではない。このため、処理済み画像信号
の所望とする周波数応答特性を指定し、この指定された
特性に基づいて変換関数の定義パラメータを決定するこ
とにより、所望の周波数応答特性を有する処理済み画像
信号を簡易に得ることができる方法が提案されている
(特開平10-63838号)。
画像信号は、原画像信号の画素に対して所定間隔毎に所
定のフィルタリング処理を施すことによって画素を間引
きし、その後間引きした数分の画素を所定の補間方法に
よって補間することにより作成される。このフィルタリ
ング処理としては、ローパスフィルタにより原画像信号
の高周波成分を取り除くような処理、具体的にはフィル
タ内の画素値の平均値や、荷重平均値を求めるといった
処理が行われている。上記特開平10-75395号などにおい
てボケ画像信号を得るために行われるフィルタリング処
理では、原画像信号に対してフィルタリング処理を施し
て得られた画素数の少ない信号に対してさらにこのフィ
ルタリング処理を施して、フィルタリングの各段階で得
られた画素数の少ない画像信号をそれぞれ原画像信号と
同じ画素数となるように補間することにより、複数の異
なるボケ画像信号を作成している。
に基づいて作成されるものであるが、この原画像信号
は、読取装置により原画像信号を所定の読取密度で読み
取って所定の画素密度を有する画像を再現可能なデジタ
ル信号としたものである。一般に、デジタル化された画
像信号を例えばプリント出力として再生する場合、画素
密度によって決定されるある周波数(ナイキスト周波
数)以下の周波数成分は正しく再生されることが知られ
ている。すなわち、読取密度すなわち画素密度は再生時
に必要となる画質レベルを考慮して決定されるため、必
ずしも一定であるとは限らない。
は、蓄積性蛍光体シートに記録された人体の放射線画像
をレーザビーム走査によりデジタル画像信号として読み
取っているが、読取密度すなわち画素密度は蓄積性蛍光
体シートの大きさによって異なったり、ユーザの設定に
より任意の値に変更することができるものである。
わちナイキスト周波数が異なる画像信号に対し、同一の
ローパスフィルタによるフィルタリング処理、および同
一の補間方法による補間処理を施した場合、得られる帯
域制限画像信号の周波数特性、具体的には帯域制限画像
信号の周波数帯域は画素密度によって異なることとな
る。これにより、例えば1つの原画像を2種類の読取密
度で読み取って2種類の画素密度を有する原画像信号を
得た場合、同じボケ画像信号を用いて帯域制限画像信号
を得て周波数強調処理あるいはダイナミックレンジ圧縮
処理を行っても、強調される周波数帯域あるいは圧縮さ
れる周波数帯域は2種類の原画像信号でそれぞれ異なっ
てしまうという問題が生ずる。
情報を得、その情報に基づいて複数のフィルタ係数リス
トからフィルタ係数を選択し、選択されたフィルタ係数
のフィルタによって原画像信号に対してフィルタリング
処理を行ってボケ画像信号を得るようにした方法が提案
されている(特開平10-63837号)。ここで例えば読取密
度が5本/mmと6.7 本/mmの原画像信号に対して同
一のローパスフィルタによりフィルタリング処理を施す
ことにより得られる帯域制限画像信号はその周波数帯域
が異なるものとなるが、この方法によれば各原画像信号
に対してそれぞれ異なるローパスフィルタ(実空間フィ
ルタ)によりフィルタリング処理を施すことにより、各
原画像信号から得られる各帯域制限画像信号の周波数帯
域のピーク位置を読取密度に依存することなく略一致さ
せることができ、このピーク位置が揃った帯域制限画像
信号を用いて周波数強調処理などを行うと、読取密度に
ある程度依存しない強調特性にすることができる。
開平10-63837号に記載された方法では、元々読取密度が
異なっており、帯域制限画像信号により表される帯域制
限画像が持っているエネルギ、すなわち帯域制限画像信
号の大きさは画素密度に応じて異なるため、上述のよう
に実空間フィルタによるフィルタリング処理を施して
も、各帯域制限画像信号の周波数帯域のピーク位置や形
状を完全に基準特性に一致させるということは困難(特
性上多少の差が生じる)で粗調のみができるに留まると
いう問題があり、各帯域制限画像信号に対して同じパラ
メータ(変換関数)を用いて特定の周波数帯域の帯域制
限画像信号を強調するような処理を施しても、画素密度
が異なると処理済画像信号の周波数応答特性が画素密度
に応じて微妙に異なり、同じ特性の画像にはならない。
り、原画像の画素密度に拘わらず所望の変換処理、例え
ば特定の周波数成分を強調するような処理を、常に同じ
ように行うことができる画像処理方法および装置並びに
画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提
供することを目的とするものである。
法は、所定の画素密度を有する原画像信号から、互いに
異なる帯域制限特性を有する複数の画像信号を作成し、
該各画像信号に対して所定の変換関数に基づいて変換処
理を施して変換画像信号を得、該変換画像信号から処理
済み画像信号を得る画像処理方法において、前記画素密
度に基づいて前記変換関数の定義パラメータを決定して
該変換関数を定義することを特徴とするものである。
号における複数の周波数帯域毎の周波数応答特性のこと
をいう。
記式(2)に示すような原画像信号に含まれる特定の周
波数成分を強調する周波数強調処理や、上記式(3)に
示すような原画像の最高濃度と最低濃度との差すなわち
ダイナミックレンジを狭めるように高濃度域もしくは低
濃度域あるいは高濃度域および低濃度域の双方のコント
ラストを下げるダイナミックレンジ圧縮処理などが挙げ
られる。
タが入力してもよく、原画像信号に画素密度に関する情
報を付与しておき、原画像信号を処理する際に画素密度
に関する情報を自動的に取得するようにしてもよい。ま
た、「画素密度」とは、例えば蓄積性蛍光体シートに記
録された放射線画像を読み取る際の読取密度のみなら
ず、例えば原画像のサイズと原画像信号を得る際のサン
プリングの関係を表す解像度の値(例えばdpi)であ
ってもよい。
前記変換関数の定義パラメータを決定してその変換関数
を定義する」とは、最終的に得られる処理済画像信号の
周波数応答特性が、画素密度の影響を受けないように、
画素密度に基づいて変換関数を定義することを意味す
る。定義パラメータを決定するに際しては、例えば、前
記複数の画像信号、所望の周波数応答特性、および変換
関数の定義パラメータの関係式を、複数の画像信号と周
波数応答特性を既知の値とし、変換関数の定義パラメー
タを変数とする連立方程式として解くことによりパラメ
ータを求めるなどの方法や、処理された画像を観察しな
がら、変換関数を定義するパラメータを少しずつ調整し
て、それぞれの変換関数を定義する方法を用いたり、あ
るいは、予め設定された少なくとも2以上の画素密度ご
とに定義パラメータを用意し、この用意した定義パラメ
ータのうち、予め設定された2以上の画素密度のうちの
所定の画素密度に最も近い画素密度に対応する定義パラ
メータを選択することにより変換関数の定義パラメータ
を決定して変換関数を定義する方法などを用いることも
できる。なお、変換関数としては、線形関数、非線型関
数、定数など種々の態様のものを用いることができる。
定した定義パラメータを原画像信号に関連づけて保存す
ることが望ましい。
信号に関連づけて保存する」とは、画像を再出力させる
ときに、前回決定した定義パラメータを用いた処理済み
画像信号を用いることができるように、変換処理後に原
画像信号を保存する際に、決定した定義パラメータと原
画像とを関連付けて(対応付けて)保存することを意味
する。対応付けがとられている限りにおいては、定義パ
ラメータは、原画像信号と一緒に同じ記憶装置(記憶媒
体)に保存してもよいし、両者を別個の記憶装置に保存
してもよい。
は、前記原画像信号に対して前記画素密度に基づいて定
められたフィルタ係数を有するフィルタによりフィルタ
リング処理を施して互いに周波数応答特性が異なる複数
のボケ画像信号を作成し、前記原画像信号および前記複
数のボケ画像信号に基づいて、前記原画像信号の複数の
周波数帯域毎の信号を表す複数の帯域制限画像信号を作
成し、この複数の帯域制限画像信号を複数の画像信号と
することが好ましい。
原画像信号と同じであるが原画像信号よりも鮮鋭度が低
い画像を表す画像信号である。ボケ画像信号は、まず原
画像信号の画素に対して所定間隔毎に所定のフィルタリ
ング処理を施すことによって画素を間引きし、そのよう
にして得た画像信号に対して同様のフィルタリング処理
を繰り返してさらに画素数を少なくした画像信号を複数
作成し、そのそれぞれに対して、所定の補間方法により
原画像と画素数が同じになるように補間処理を施すこと
により作成する。ここで、フィルタリング処理は画素密
度に基づいて定められたフィルタ係数を有するフィルタ
により行われるものであり、その具体的手法については
上述した特開平10-63837号に記載されている。
の信号を表す複数の帯域制限画像信号」は、例えば隣接
する周波数帯域のボケ画像信号同士で差分をとって作成
してもよいし、原画像信号と各ボケ画像信号の差分をと
って作成してもよい。あるいは原画像信号とボケ画像信
号の他の組み合わせで差分をとって作成することもでき
る。
密度を有する原画像信号から、互いに異なる帯域制限特
性を有する複数の画像信号を作成する画像信号作成手段
と、該各画像信号に対して所定の変換関数に基づいて変
換処理を施して変換画像信号を得、該変換画像信号から
処理済み画像信号を得る変換手段とを備えた画像処理装
置において、前記画素密度に基づいて前記変換関数の定
義パラメータを決定して該変換関数を定義する変換関数
定義手段を備えたことを特徴とするものである。
換関数定義手段を、予め設定された少なくとも2以上の
画素密度ごとに対応する定義パラメータを格納したテー
ブルを有し、このテーブルに格納された定義パラメータ
のうち、予め設定された2以上の画素密度のうちの所定
の画素密度に最も近い画素密度に対応する定義パラメー
タを読み出すことにより定義パラメータの決定を行なう
ものとすることができる。
定した定義パラメータを原画像信号に関連づけて保存す
る記憶手段を備えたものとするのが望ましい。
像信号に対して前記画素密度に基づいて定められたフィ
ルタ係数を有するフィルタによりフィルタリング処理を
施して互いに周波数応答特性が異なる複数のボケ画像信
号を作成するボケ画像信号作成手段と、前記原画像信号
および前記複数のボケ画像信号に基づいて、前記原画像
信号の複数の周波数帯域毎の信号を表す複数の帯域制限
画像信号を前記複数の画像信号として作成する帯域制限
画像信号作成手段とからなることが好ましい。
ュータに実行させるためのプログラムとして、コンピュ
ータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
理を行う場合に、原画像信号の画素密度に基づいて処理
済画像信号の周波数応答特性が画素密度の影響を受けな
いような、変換処理で用いられる変換関数の定義パラメ
ータを求め、そのパラメータにより定義される変換関数
に基づいて変換処理を行うようにしたものである。この
ため、読取密度が異なっても、互いに帯域制限特性が異
なるような複数の原画像信号に対する処理画像(強調処
理などが施された画像)の周波数応答特性を一致させる
ことができる、つまり、原画像信号の画素密度に影響さ
れない一定の周波数応答特性を有する画像を再現可能な
処理済み画像信号を得ることができる。
画素密度ごとに定義パラメータを用意し、この用意した
定義パラメータのうち、所定の画素密度に最も近い画素
密度に対応する画素密度の定義パラメータを選択するよ
うにすれば、変換関数の定義パラメータの決定を簡単に
行なうことができる。
関連づけて保存するようにすれば、画像をフィルムやモ
ニターに再出力するとき、前回出力した画像に使用した
定義パラメータを用いて処理済み画像信号が得られるの
で、前回と同等画質の画像を得ることができる。
び装置の一実施形態について、図面を参照して詳細に説
明する。以下に示す画像処理装置は、蓄積性蛍光体シー
トに記録された人体の放射線画像を読み取って得た画像
信号に対して、その画像が診断に適した画像となるよう
に、ボケ画像信号を使用して周波数強調処理を施すもの
であり、処理された画像信号は主としてフィルムに記録
され、診断に用いられる。
成を示す概略ブロック図である。画像処理装置1は、読
取装置などにおいて得られた所定の画素密度を有する原
画像信号Sorgからボケ画像信号を作成するボケ画像信
号作成手段2と、特定の周波数を強調するための周波数
強調処理を行って処理済み画像信号Sprocを得る非線形
処理手段3とを有する。さらに、この画像処理装置1
は、変換関数定義手段4と画素密度情報入力手段5とを
備える。変換関数定義手段4は、非線形処理手段3が変
換処理に使用する変換関数を定義する手段であり、例え
ば関数の傾き、非線形の程度などのパラメータを画素密
度情報入力手段5から入力された画素密度情報Mに基づ
いて決定して変換関数を定義する。画素密度情報入力手
段5は原画像信号Sorgの画素密度情報Mを得るための
手段である。画素密度情報入力手段5による入力は、ユ
ーザがキーボードから数値として入力してもよいし、操
作画面に数種類の密度を表示してユーザに選択させると
いった形態でもよい。あるいは、読取装置側で、画素密
度情報Mを原画像信号Sorgに添付しておき、画像処理
装置1が入力された画像信号毎に添付された情報Mを認
識するようにしてもよく、変換関数定義手段4が画素密
度を認識することができれば、どのような形態であって
もよい。
いて詳細に説明する。図2はボケ画像信号作成処理の概
要を示すブロック図である。図2に示されるように、図
1のボケ画像信号作成手段2は、まずフィルタリング処
理手段10により、原画像信号Sorgに対し、原画像の
画素のx方向およびy方向に対してフィルタリング処理
を施して原画像信号Sorgよりも解像度が低い画像信号
B1(以下、低解像度画像信号という)を作成し、次に
この低解像度画像信号B1に対して同様のフィルタリン
グ処理を施してこの低解像度画像信号B1よりもさらに
解像度が低い低解像度画像信号B2を作成し、以降順次
同様のフィルタリング処理を重ねていくものである。そ
して、補間処理手段11により、このフィルタリング処
理の各段において得られる低解像度画像信号Bkに対し
て、それぞれ補間拡大処理を施して、鮮鋭度の異なる複
数のボケ画像信号Sus1〜SusN(以下Susk(k=1〜
N)で代表させる)を得るものである。
グ処理のフィルタとして、1次元ガウス分布に略対応し
たフィルタを使用する。すなわちフィルタのフィルタ係
数を、ガウス信号に関する下記の式(4)にしたがって
定める。
おいて局在性がよいためであり、例えば上記(4)式に
おいてσ=1とした場合の7×1の1次元フィルタは図
3(a)に示すようなものとなる。
に、原画像信号Sorgに対して、あるいは低解像度画像
信号に対して1画素おきに行う。このような1画素おき
のフィルタリング処理をx方向、y方向に行うことによ
り、低解像度画像信号B1の画素数は原画像の1/4と
なり、フィルタリング処理により得られる低解像度画像
信号に対して繰り返しこのフィルタリング処理を施すこ
とにより、得られるn個の低解像度画像信号Bk(k=
1〜n)は、それぞれ、画素数が原画像信号Sorgの1
/22kの画像信号となる。
像信号Bkに対して施される補間拡大処理について説明
する。補間演算の方法としては、Bスプラインによる方
法など種々の方法が挙げられるが、本実施形態において
は、上記フィルタリング処理においてガウス信号に基づ
くローパスフィルタを用いているため、補間演算につい
てもガウス信号を用いるものとする。具体的には、下記
の式(5)において、σ=2k−1 と近似したものを
用いる。
1となる。この場合、補間処理を行うためのフィルタ
は、図5に示すように5×1の1次元フィルタとなる。
この補間処理は、まず低解像度画像信号B1に対して1
画素おきに値が0の画素を1つずつ補間することにより
低解像度画像信号B1を原画像と同一のサイズに拡大
し、次に、この補間された低解像度画像信号B1に対し
て上述した図5に示す1次元フィルタによりフィルタリ
ング処理を施すことにより行われる。
度画像信号Bkに対して行う。低解像度画像信号Bkを
補間する際には、上記式(5)に基づいて、3×2k−
1の長さのフィルタを作成し、画像信号Bkの各画素の
間に値が0の画素を2k−1個ずつ補間することによ
り、原画像と同一サイズに拡大し、この値が0の画素が
補間された画像信号Bkに対して3×2k−1の長さの
フィルタにより、フィルタリング処理を施すことにより
補間拡大する。
Sorgが取得される際の画素密度は常に一定であること
が前提となっており、処理済み画像信号Sprocを作成す
るにあたり、この画素密度については何ら考慮がなされ
ていなかった。しかしながら、実際の画像処理システム
においては、種々の画像信号が入力されるため、全ての
画像信号の画素密度が同じであるとは限らない。例え
ば、本実施形態の放射線画像処理システムでは、この画
素密度は蓄積性蛍光体シートの大きさによって異なって
おり、半切/大角サイズで5本/mm、4つ切サイズで
6.7本/mm、6つ切サイズで10本/mmとなってい
る。また、この画素密度はユーザが任意に設定すること
も可能である。
号、すなわちナイキスト周波数が異なる画像信号に対
し、同一のローパスフィルタによるフィルタリング処
理、および同一の補間方法による補間処理を施した場
合、後述するようにしてボケ画像信号Suskから得られ
る帯域制限画像信号の周波数応答特性は画素密度によっ
て異なるものとなる。例えば、読取密度が10本/mm、
5本/mm、6.7本/mmのそれぞれの原画像信号に対
して、図3(a)に示す1次元フィルタを使用したフィ
ルタリング処理を施して得られたボケ画像信号Suskか
ら帯域制限画像信号を作成した場合、画素密度10本/m
mと5本/mmの場合においてはナイキスト周波数が1
/2の関係になっているため、その周波数帯域は等しく
なるものの、画素密度6.7本/mmの場合は画素密度10
本/mmと5本/mmの場合と全く異なるものとなる。
このため、本実施形態においては上記特開平10-63837号
に記載された方法のように、画素密度10本/mmおよび
5本/mmの場合には図3(a)に示すフィルタを、画
素密度6.7本/mmの場合には図3(b)に示すフィル
タを使用してフィルタリング処理を行い、いずれの画素
密度においても得られる帯域制限画像信号の周波数帯域
が略同一のものとなるようにしている。なお、ボケ画像
信号作成手段2におけるフィルタの切り替えは、画素密
度情報入力手段5から入力される画素密度情報Mに基づ
いて行われる。
像信号Suskを用いて行われる非線形処理について説明
する。図6は非線形処理の一例としての周波数強調処理
を行う装置の構成をボケ画像信号作成手段2とともに示
す概略ブロック図である。図6に示すように、原画像信
号Sorgと、フィルタリング処理手段10および補間処
理手段11により作成されたボケ画像信号Suskについ
て、減算器21によりそれらの信号の差分がとられ、原
画像信号Sorgの限られた周波数帯域の成分である帯域
制限画像信号(Sorg-Sus1、Sus1-Sus2など)が作成
される。
2においてそれぞれ異なる変換関数f1〜fNにより所望
の大きさとなるように抑制され、さらに下記の式(2)
にしたがって、その複数の抑制された帯域制限画像信号
が演算器23において積算され、さらに原画像信号に加
算されて、処理済み画像信号Sprocが生成される。これ
により所望とする周波数成分を目的に応じた度合いで強
調した処理済み画像信号Sprocを得ることができる。
数 β(Sorg):原画像信号に基づいて定められる強調係
数) ここで、変換関数fkとしては、下記の式(6)に示す
非線形関数が用いられる。
号、Xは非線形の程度を決定するパラメータ、Yは関数
全体の傾きをコントロールするパラメータである。そし
て、パラメータX,Yを調整することにより帯域制限画
像信号の周波数応答特性を変更することができる。
いて説明したが、次に、本発明が解決しようとする問題
点およびその解決手段について例を示して説明する。上
記特開平10-63837号に記載された方法のように、画素密
度毎に異なるフィルタを用いて原画像信号Sorgに対し
てフィルタリングを行うことによりボケ画像信号Susk
を得、このボケ画像信号Suskから帯域制限画像信号を
得れば、画素密度に拘わらず帯域制限画像信号を同一の
周波数帯域のものとすることができる。しかしながら、
同一の周波数帯域とすることができるものの、帯域制限
画像信号の周波数応答特性は画素密度によって異なるも
のとなる。
m、6.7 本/mmのそれぞれの原画像信号に対して、図
3(a)、(b)に示す1次元フィルタを使用したフィ
ルタリング処理を施して作成した帯域制限画像信号の周
波数応答特性を、読取密度が10本/mmの場合を図7
に、6.7 本/mmの場合を図8に、5本/mmの場合を
図9にそれぞれ示す。図7から図9に示すように、帯域
制限画像信号のうち最高周波数帯域については画素密度
によって定められ、それ以外の周波数帯域の帯域制限画
像信号のピーク周波数(cycle/mm)は、各画素密度に
おいて、1(10本/mmのみ)、0.5、0.25、
0.125、0.06、0.03(6.7 本/mmおよび
5本/mmのみ)のように、k段目の帯域制限画像信号
のピーク周波数はk−1段目の帯域制限画像信号のピー
ク周波数の1/2になる。一方、各帯域制限画像信号
は、略同じピーク周波数であっても、各ピーク周波数で
のレスポンスの大きさ、すなわち帯域制限画像信号が有
するエネルギや、レスポンスの形状は、画素密度毎に若
干異なるものとなっている。このため、式(6)に示す
変換関数において画素密度に拘わらず同一のパラメータ
X,Yを使用したのでは、処理済み画像信号Sprocの周
波数応答特性が画素密度毎に若干異なるものとなってし
まう。
段5から入力された原画像信号Sorgの画素密度に関す
る情報Mに基づいて、変換関数定義手段4において変換
関数のパラメータX,Yを設定して、画素密度毎に異な
るパラメータを有する変換関数により帯域制限画像信号
を変換するようにしたものである。変換関数定義手段4
の詳細な構成を図10に示す。図10に示すように、変
換関数定義手段4は、パラメータ設定手段7と画素密度
毎のパラメータX,Yの組を記憶したメモリ8とからな
る。
示す。表1に示すパラメータX,Yの組は10本/mmの
画素密度を基準とし、画素密度が6.7 本/mmおよび5
本/mmのパラメータX,Yにより処理済み画像信号S
procを得た際に、10本/mmのパラメータX,Yにより
得られた処理済み画像信号Sprocと略同じ周波数応答特
性が得られるように設定されている。なお、表1におい
ては、最上段がナイキスト周波数までの間にある帯域制
限画像信号に対するもの、最下段が0.06cycle/mm
にピークを持つ帯域制限画像信号に対するものであり、
上の行ほど高周波帯域の帯域制限画像信号に対するパラ
メータとなっている。また、本実施形態では、基準とす
る10本/mmの画素密度で読み取られたものにおいては
0.03cycle/mmにピークを有する帯域制限画像信号
が得られないため、6.7 本/mmおよび5本/mmの画
素密度で読み取られたものにおいて取得される0.03
cycle/mmにピークを有する帯域制限画像信号に対して
は強調処理が施されないように、パラメータの組が、最
高周波数帯域および0.5〜0.06までの5組に設定
されており、画素密度に拘わらず、0.06cycle/mm
にピークを持つ帯域制限画像信号からナイキスト周波数
までの間にある帯域制限画像信号を用いて強調処理が施
されることとなる。
度情報Mに基づいてパラメータ選択手段7がメモリ8に
記憶されたパラメータの組を選択し、この選択されたパ
ラメータの組が変換関数定義手段4に入力されて変換関
数が定義され、さらに定義された変換関数に基づいて非
線形処理手段3において帯域制限画像信号に対して上記
式(2)に基づく周波数強調処理が行われる。
換関数による画素密度毎の周波数応答特性を図11から
図13に示す。図11から図13に示すように、表1に
示すパラメータX,Yにより設定された変換関数に基づ
いて周波数強調処理を行うと、画素密度に拘わらず周波
数応答特性が略同一のものとなる。
特開平10-63838号に記載された方法により設定すればよ
い。以下その設定の方法について説明する。なお、パラ
メータX,Yを設定するための装置としては、ディスプ
レイなどの表示装置を介してユーザに周波数応答特性の
入力を促して、その入力からユーザが所望する周波数応
答特性を認識するものであり、具体的には、そのような
処理を行うソフトウェア、入力装置、表示装置などを意
味する。
は、図14に示されるような操作画面がディスプレイに
表示される。このとき画面上には、その時点で設定され
ている変換関数(初期値)に基づいて帯域制限画像信号
を変換した場合に得られる信号の周波数応答特性曲線が
表示されている(図14の(1))。その特性曲線上に
は、移動可能な6個の指示点が表示されている。すなわ
ち、その画像処理がn個の帯域制限画像信号を作成して
非線形処理を行うものである場合、n個の指示点が表示
されるものとする。
のポインティングデバイスを用いて所望の周波数応答に
対応する点に移動する(図14の(2))。この移動
は、画素密度に拘わらず各周波数帯域のレスポンスが同
一のものとなるように行われる。但し、表示されている
ままの周波数応答でよければ、必ずしも移動する必要は
ない。移動操作後の点(移動されなかった点を含む)
は、その点が示す周波数およびその周波数における所望
の周波数応答として認識され、これに基づいて周波数応
答特性曲線が計算しなおされ、移動操作後の点を通るよ
うな新しい特性曲線が画面上に表示される(図14の
(3))。ユーザは、確認画面において、新たに表示さ
れた特性曲線が所望のものであれば、パラメータ設定を
指示し、所望のものでなければ、再度指示点の移動操作
を行うことができる(図14の(4))。なお、パラメ
ータの設定はこのような形態に限られるものではなく、
例えばいくつかの周波数を順次画面に示し、ユーザがそ
の周波数に対する所望の周波数応答特性を数値として順
次入力するような形態など、他の様々な形態が考えられ
る。
ば6つの帯域制限画像信号を用いて処理を行う場合に
は、入力された所望の周波数応答特性は、以下のような
連立方程式(7) a1 = Y1×S11+Y2×S21+Y3×S31+Y4×S41+Y5×S51+Y6×S61 a2 = Y1×S12+Y2×S22+Y3×S32+Y4×S42+Y5×S52+Y6×S62 a3 = Y1×S13+Y2×S23+Y3×S33+Y4×S43+Y5×S53+Y6×S63 a4 = Y1×S14+Y2×S24+Y3×S34+Y4×S44+Y5×S54+Y6×S64 a5 = Y1×S15+Y2×S25+Y3×S35+Y4×S45+Y5×S55+Y6×S65 a6 = Y1×S16+Y2×S26+Y3×S36+Y4×S46+Y5×S56+Y6×S66 Y1〜Y6 ≧ 0 …(7) (但し、a1〜a6 : 所望の値として指定された周波数応
答 S11〜S66 : 原画像信号に基づいて作成された帯域制限
画像信号の周波数応答特性 Y1〜Y6 : 変換関数の0付近の傾きを表すパラメー
タ) に、a1〜a6として当てはめられる。但し、方程式の次元
は、帯域制限画像信号の数、すなわち指定された値の数
に基づいて決まるものであり、上記連立方程式は一例に
すぎない。
定された周波数応答特性a1〜a6および帯域制限画像信号
S11〜S66を既定値とし、パラメータY1〜Y6を変数とし
て解くことによりこのパラメータY1〜Y6を求め、こ
れにより変換関数を定義するパラメータを設定する。な
お、非線形の程度を表すパラメータXは、パラメータY
1〜Y6に対応させて任意の値に設定すればよいが、表
1に示すように画素密度毎に一定の値を用いればよい。
そして、画素密度毎に設定されたパラメータX,Yの組
がメモリ8に記憶されることとなる。
像信号の周波数応答特性S11〜S66として表されている値
は、S11〜S16(S21〜S26,…S61〜S66も同様)が1つの
帯域制限画像信号の所定の6つの周波数の応答特性に対
応するものであり、これらはボケ画像信号作成において
用いられるフィルタのフィルタ係数と、補間係数から、
フーリエ変換など、周波数解析において通常用いられて
いる変換方法により求めることができる。
る。図15は本実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。まず、読取装置などから原画像信号Sorgが画像
処理装置1に入力される(ステップS1)。原画像信号
Sorgはボケ画像信号作成手段2に入力されてここで原
画像信号Sorgの画素密度に応じてボケ画像信号Suskが
作成される(ステップS2)。一方、画素密度情報入力
手段5には、原画像信号Sorgの画素密度情報Mが入力
され(ステップS3)、入力された画素密度情報Mに基
づいて変換関数定義手段4において上述したように画素
密度に応じたパラメータの組が選択され、選択されたパ
ラメータの組により変換関数が定義される(ステップS
4)。なお、ステップS1,2の処理よりもステップS
3,4の処理を先に行ってもよいが、これらの処理を並
列して行うことにより演算時間を短縮することができ
る。非線形処理手段3においては、ボケ画像信号Susk
に基づいて帯域制限画像信号が作成され、さらに変換関
数定義手段4において定義された変換関数に基づいて上
記式(2)に示す非線形処理(周波数強調処理)が行わ
れ処理済み画像信号Sprocが得られる(ステップS
5)。
いて、強調のために原画像信号に加算する加算信号を作
成するものであり、周波数強調処理を行うことによって
アーチファクトが発生しないようにするために、この加
算信号を構成する各周波数帯域の信号がそれぞれ所望の
信号となるよう、周波数帯域毎に異なる変換処理を施す
ものである。所望の信号を作成するためには、原画像信
号Sorgの画素密度に拘わらず所望の周波数応答特性を
有する信号となることが好ましい。本実施形態によれ
ば、画素密度に拘わらず処理済み画像信号Sprocの周波
数応答特性が略同一のものとなるように変換関数のパラ
メータを定義するようにしたため、原画像信号Sorgの
画素密度に拘わらず略同一の周波数応答特性を有する処
理済み画像信号Sprocを得ることができる。
10-63838号 に記載の方法により設定するものとして説
明したが、これに限らず、試行錯誤により設定してもよ
い。
(a,b,c;a<b<c:cが最高解像度、上記例で
は、a=5,b=6.7 ,c=10)の定義パラメータのテ
ーブルを用意しておき、処理対象となる原画像解像度R
sが基本解像度(a,b,c;a<b<c:cが最高解
像度)と異なる場合には、基本解像度a,b,cの内、
最も近い基本解像度の定義パラメータを以下のルールに
したがって選択してもよい。
き、b用のパラメータ b+(c−b)/2≧Rsのときa用のパラメータ この方法を用いると、変換関数の定義パラメータの決定
を簡単に行なうことができる。
後に原画像信号Sorg を該記憶装置に保存することもで
きるが、この場合には、定義パラメータの決定方法の種
類を問わず、決定した定義パラメータ並びに基本解像度
情報および画像解像度情報を原画像信号Sorg の付帯情
報として、原画像に関連づけて該記憶装置に保存すると
よい。この付帯情報の保存先は、例えば原画像信号Sor
g を保存するものと同じ記憶装置であってもよいし、別
の記憶装置であってもよい。これにより、画像をフィル
ムやモニターに再出力するとき、前回出力した画像の原
画像信号Sorgに対応する定義パラメータを記憶装置か
ら読み出し、この読み出した定義パラメータを使用して
処理済み画像信号procを生成して、前回出力した画像と
同等画質の画像を得ることができる。また、定義パラメ
ータを決定する処理を省略できるので、短時間で画像が
出力される。
理として上記式(2)に示す周波数強調処理を行ってい
るが、周波数強調処理とダイナミックレンジ圧縮処理と
を同時に行う処理であってもよい。以下この処理を行う
装置について説明する。図16は、非線形処理の一例と
しての周波数強調処理およびダイナミックレンジ圧縮処
理を行う装置の構成をボケ画像信号作成手段2とともに
示す概略ブロック図である。図16に示すように、原画
像信号Sorgと、フィルタリング処理手段10および補
間拡大手段11により作成されたボケ画像信号Suskに
ついて、減算器21によりそれらの信号の差分がとら
れ、原画像信号の、限られた周波数帯域の成分である帯
域制限画像信号(Sorg-Sus1、Sus1-Sus2など)が作
成される。ここで、フィルタリング処理手段10におい
て使用されるフィルタは上記実施形態と同様に画素密度
に応じて定められる。このようにして求められた帯域制
限画像信号は、図16に示すように第1の変換手段3a
および第2の変換手段3bにそれぞれ入力され、各変換
手段の変換器22a,22bにより処理される。
変換は、上述したように原画像信号Sorgの画素密度情
報Mに基づいて定義された変換関数を使用して行う。こ
こで、変換器22aにおいて変換は、例えば図17、図
18に示される変換関数、あるいはこれらを組み合わせ
た関数を使用して行う。なお、これらの変換関数は、原
画像信号Sorgの画素密度に拘わらず処理済み画像信号
Sprocの周波数応答特性が略同一のものとなるように、
画素密度毎にパラメータが設定されている。
大きな帯域制限画像信号を抑制するような変換を行うも
のであり、周波数帯域の高い帯域制限画像信号の抑制の
度合いを、周波数帯域の低い帯域制限画像信号よりも強
くするものであるが、これは実際の放射線画像のエッジ
に含まれている高周波成分が、低周波成分に比べてその
振幅が小さいということを考慮したものである。実際の
放射線画像においては、かなり急峻なエッジでさえも正
確な階段状にはなっておらず、高周波成分になるほどそ
の振幅が小さくなっていることが多い。このため、各周
波数成分の振幅に合わせて、周波数の高い帯域制限画像
信号ほど小さい振幅から抑制を行うことが望ましく、本
関数によりそれを実現することができる。
を、帯域制限画像信号の絶対値に基づいて決まる、その
絶対値以下の値となるように変換を行うもので、この関
数が低周波帯域を処理する関数であるほど、帯域制限画
像信号の絶対値が0近傍の所定の範囲内の値である帯域
制限画像信号を変換した際に得られる変換画像信号の絶
対値が小さい値であることを特徴とするものである。言
い換えれば、これらの関数はそれぞれ、原点を通り、関
数の傾きがその関数により処理される値に拘わらず1以
下であり、その関数の0近傍における傾きが、低周波帯
域を処理する関数であるほど小さいことを特徴とするも
のである。これらの関数は、変換画像信号を積算して得
られる信号を、原画像信号Sorgに加えた場合、原画像
信号Sorgと加算された信号とのつなぎ目、すなわち信
号の立ち上がりをより自然なものとするという効果があ
る。
bによる変換は、例えば図19に示される関数、前述の
図18の関数、あるいは図19と図18の関数を組み合
わせたものを使用して行う。上記各変換手段3a,3b
により出力された変換画像信号は、それぞれ演算器23
a,23bに入力される。ここで演算器23aは周波数
強調処理に必要な信号を作成するための演算を行い、演
算器23bはダイナミックレンジ圧縮処理に必要な信号
を作成するための演算を行うものである。
形態と同様の周波数強調処理を行うものである。この演
算器23aにおいては次のような処理が行われる。ま
ず、上述したように第1の変換手段3aにより変換され
た帯域制限画像信号は積算される。そしてこの積算信号
が求められると、さらに原画像信号Sorg の値に応じた
強調度βが乗じられる。
ジ圧縮処理を行うものである。この演算器23bにおい
ては次のような処理が行われる。まず、上述したように
第2の変換手段3bにより変換された帯域制限画像信号
は積算される。そして求められた積算信号は原画像信号
Sorgから減じられる。さらにその減算により作成され
た差分信号が変換関数により変換され、ダイナミックレ
ンジ圧縮係数が得られる。
号は、それぞれ加算手段28により原画像信号Sorgに
加算され処理済み画像信号Sprocが得られる。
れる。
数 D(Sorg−Fdrc):低周波成分信号に基づいて定めら
れるダイナミックレンジ圧縮係数(DはSorg−Fdrcを
変換する関数)) ここで、図16に示す実施形態においては、周波数強調
処理に使用する信号とダイナミックレンジ圧縮処理に使
用する信号をそれぞれ原画像信号Sorgに基づいて作成
して最後に加算を行うものであるが、原画像信号Sorg
に対して周波数強調処理あるいはダイナミックレンジ圧
縮処理のいずれか一方の処理を先に行い、その結果得ら
れた信号に対して他の一方の処理を行うようにする場合
も含むものとする。但し、一般に放射線画像の低濃度部
は撮影時の撮影線量が少ない部分であるためノイズが比
較的多く含まれている。これに対し、周波数強調処理で
は高濃度部ほど強調の度合いが高くなる濃度依存の強調
処理を行っているため、原画像信号に対して直接周波数
強調処理を行えばこの低濃度部は強調されず、ノイズが
強調されることがない。一方、例えば原画像信号に対し
ダイナミックレンジ圧縮処理を施してから周波数強調処
理を行うと、低濃度部はダイナミックレンジ圧縮処理に
より濃度が高められることになる。つまり、強調処理に
おいてその部分が強調されることとなり、同時にその部
分に含まれるノイズが強調されてしまうことになる。し
たがって、望ましくは図16に示す実施形態のように原
画像信号Sorgに基づいて各信号を作成するのがよい。
また処理時間の短縮という意味でも、2つの処理は並列
に行うことが望ましい。
を行う場合においても、原画像信号Sorgの画素密度に
拘わらず処理済み画像信号Sprocの周波数応答特性が略
同一のものとなるように変換関数のパラメータを定義す
ることにより、原画像信号Sorgの画素密度に拘わらず
略同一の周波数応答特性を有する処理済み画像信号Spr
ocを得ることができる。
mの画素密度の場合に、下記の表2に示すような変換関
数のパラメータを設定した場合、処理済み画像信号Spr
ocの周波数応答特性は図20に示すものとなる。ここ
で、図7から図9に示すように10本/mmの画素密度に
おいては1cycle/mmに相当する帯域制限画像信号が存
在するが、6.7本/mmおよび5本/mmの画素密度に
おいては1cycle/mmの帯域制限画像信号は存在しない
ため、全ての周波数帯域に亘って処理済み画像信号Spr
ocの周波数応答特性を画素密度に拘わらず一致させるこ
とができない。一方、処理済み画像信号Sprocを再生す
ることにより得られる画像においては高周波成分よりも
低周波成分の方が視覚的に目立つものとなる。したがっ
て、このような場合には高周波成分についてはある程度
まで一致させ、1cycle/mm以下の低周波成分において
周波数応答特性を一致させるように、6.7本/mmおよ
び5本/mmの画素密度における帯域制限画像信号に対
しては、表2に示すようなパラメータX,Yにより変換
関数を定義すればよい。6.7本/mmおよび5本/mm
の画素密度の帯域制限画像信号を表2に示すパラメータ
により定義された変換関数により変換して得られた処理
済み画像信号Sprocの周波数応答特性を図21および図
22にそれぞれ示す。図21および図22に示すよう
に、表2に示すパラメータにより定義された変換関数に
より帯域制限画像信号を変換すると、高周波成分につい
ては一致の程度は低いものの、視覚的に目立つ1cycle/
mm以下の低周波成分についてはその周波数応答特性は
一致したものとなる。したがって、画素密度に拘わらず
視覚的に目立つ低周波成分において周波数応答特性が一
致した画像を再現可能な処理済み画像信号Sprocを得る
ことができる。
10本/mm、6.7本/mmおよび5本/mmの画素密度
により読み取ることにより得られた原画像信号Sorgに
対して、画素密度に拘わらず一定の周波数応答特性が得
られるように非線形処理を施しているが、原画像信号S
orgとしては蓄積性蛍光体シートから読み取られたもの
に限定されるものではなく、例えば被写体のサイズとサ
ンプリング間隔との関係(dpi)などのその画像信号
により表される画像の解像度が予め分かっていれば、い
かなる画像信号に対しても本発明を適用することができ
る。
数を非線形関数として帯域制限画像信号に対して非線形
処理を施しているが、非線形処理に限定されるものでは
なく、変換関数を線形関数や定数としてもよい。この場
合、原画像信号の画素密度に応じて線形関数のパラメー
タあるいは定数の値が設定される。
号からフィルタリングおよび補間拡大によりボケ画像信
号を求め、原画像信号およびボケ画像信号から帯域制限
画像信号を作成しているが、これに限定されるものでは
なく、例えば原画像信号をウェーブレット変換やラプラ
シアンピラミッドなどの手法により多重解像度に変換
し、変換された各解像度毎の画像信号からボケ画像信号
を作成して帯域制限画像信号を作成してもよい。
示す概略ブロック図
ク図
例を示す図
す図
(画素密度10本/mm)
(画素密度6.7本/mm)
(画素密度5本/mm)
図
像信号の周波数応答特性を示す図(画素密度10本/m
m)
像信号の周波数応答特性を示す図(画素密度6.7本/m
m)
像信号の周波数応答特性を示す図(画素密度5本/m
m)
タフェースの一例を示す図
す図
す図
表す図
す図
像信号の周波数応答特性を示す図(画素密度10本/m
m)
像信号の周波数応答特性を示す図(画素密度6.7本/m
m)
像信号の周波数応答特性を示す図(画素密度5本/m
m)
Claims (21)
- 【請求項1】 所定の画素密度を有する原画像信号か
ら、互いに異なる帯域制限特性を有する複数の画像信号
を作成し、該各画像信号に対して所定の変換関数に基づ
いて変換処理を施して変換画像信号を得、該変換画像信
号から処理済み画像信号を得る画像処理方法において、 前記所定の画素密度に基づいて前記変換関数の定義パラ
メータを決定して該変換関数を定義することを特徴とす
る画像処理方法。 - 【請求項2】 前記変換関数の定義パラメータの決定
を、予め設定された少なくとも2以上の画素密度ごとに
定義パラメータを用意し、該用意した定義パラメータの
うち、前記予め設定された2以上の画素密度のうちの前
記所定の画素密度に最も近い画素密度に対応する定義パ
ラメータを選択することにより行なうことを特徴とする
請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項3】 前記決定した定義パラメータを前記原
画像信号に関連づけて保存することを特徴とする請求項
1または2記載の画像処理方法。 - 【請求項4】 前記原画像信号に対して前記画素密度
に基づいて定められたフィルタ係数を有するフィルタに
よりフィルタリング処理を施して互いに周波数応答特性
が異なる複数のボケ画像信号を作成し、前記原画像信号
および前記複数のボケ画像信号に基づいて前記原画像信
号の複数の周波数帯域毎の信号を表す複数の帯域制限画
像信号を作成し、該複数の帯域制限画像信号を前記複数
の画像信号とすることを特徴とする請求項1から3いず
れか1項記載の画像処理方法。 - 【請求項5】 前記所定の変換関数は、非線形関数で
あることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載
の画像処理方法。 - 【請求項6】 前記変換処理は、周波数強調処理であ
ることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の
画像処理方法。 - 【請求項7】 前記変換処理は、ダイナミックレンジ
圧縮処理であることを特徴とする請求項1から5いずれ
か1項記載の画像処理方法。 - 【請求項8】 所定の画素密度を有する原画像信号か
ら、互いに異なる帯域制限特性を有する複数の画像信号
を作成する画像信号作成手段と、該各画像信号に対して
所定の変換関数に基づいて変換処理を施して変換画像信
号を得、該変換画像信号から処理済み画像信号を得る変
換手段とを備えた画像処理装置において、 前記画素密度に基づいて前記変換関数の定義パラメータ
を決定して該変換関数を定義する変換関数定義手段を備
えたことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項9】 前記変換関数定義手段が、予め設定さ
れた少なくとも2以上の画素密度ごとに対応する定義パ
ラメータを格納したテーブルを有し、該テーブルに格納
された定義パラメータのうち、前記予め設定された2以
上の画素密度のうちの前記所定の画素密度に最も近い画
素密度に対応する定義パラメータを読み出すことにより
前記定義パラメータの決定を行なうものであることを特
徴とする請求項8記載の画像処理装置。 - 【請求項10】 前記決定した定義パラメータを前記
原画像信号に関連づけて保存する記憶手段を備えたこと
を特徴とする請求項8または9記載の画像処理装置。 - 【請求項11】 前記画像信号作成手段は、前記原画
像信号に対して前記画素密度に基づいて定められたフィ
ルタ係数を有するフィルタによりフィルタリング処理を
施して互いに周波数応答特性が異なる複数のボケ画像信
号を作成するボケ画像信号作成手段と、前記原画像信号
および前記複数のボケ画像信号に基づいて、前記原画像
信号の複数の周波数帯域毎の信号を表す複数の帯域制限
画像信号を前記複数の画像信号として作成する帯域制限
画像信号作成手段とからなることを特徴とする請求項8
から10いずれか1項記載の画像処理装置。 - 【請求項12】 前記所定の変換関数は、非線形関数
であることを特徴とする請求項8から11いずれか1項
記載の画像処理装置。 - 【請求項13】 前記変換手段における変換処理は、
周波数強調処理であることを特徴とする請求項8から1
2いずれか1項記載の画像処理装置。 - 【請求項14】 前記変換手段における変換処理は、
ダイナミックレンジ圧縮処理であることを特徴とする請
求項8から12いずれか1項記載の画像処理装置。 - 【請求項15】 所定の画素密度を有する原画像信号
から、互いに異なる帯域制限特性を有する複数の画像信
号を作成し、該各画像信号に対して所定の変換関数に基
づいて変換処理を施して変換画像信号を得、該変換画像
信号から処理済み画像信号を得る画像処理方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読取り可能な記録媒体において、 前記プログラムは、前記画素密度に基づいて前記変換関
数の定義パラメータを決定して該変換関数を定義する手
順を有することを特徴とするコンピュータ読取り可能な
記録媒体。 - 【請求項16】 前記変換関数の定義パラメータの決
定して該変換関数を定義する手順は、予め設定された少
なくとも2以上の画素密度ごとに定義パラメータを用意
し、該用意した定義パラメータのうち、前記予め設定さ
れた2以上の画素密度のうちの前記所定の画素密度に最
も近い画素密度に対応する定義パラメータを選択するこ
とにより行なう手順であることを特徴とする請求項11
記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項17】 前記決定した定義パラメータを前記
原画像信号に関連づけて保存する手順を有することを特
徴とする請求項11または12記載のコンピュータ読取
り可能な記録媒体。 - 【請求項18】 前記複数の画像信号を作成する手順
は、前記原画像信号に対して前記画素密度に基づいて定
められたフィルタ係数を有するフィルタによりフィルタ
リング処理を施して互いに周波数応答特性が異なる複数
のボケ画像信号を作成する手順と、前記原画像信号およ
び前記複数のボケ画像信号に基づいて、前記原画像信号
の複数の周波数帯域毎の信号を表す複数の帯域制限画像
信号を前記複数の画像信号として作成する手順とからな
ることを特徴とする請求項15から17いずれか1項記
載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。11記載のコ
ンピュータ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項19】 前記所定の変換関数は、非線形関数
であることを特徴とする請求項15から18いずれか1
項記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項20】 前記変換処理は、周波数強調処理で
あることを特徴とする請求項15から19いずれか1項
記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。 - 【請求項21】 前記変換処理は、ダイナミックレン
ジ圧縮処理であることを特徴とする請求項15から19
いずれか1項記載のコンピュータ読取り可能な記録媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11363655A JP2000268171A (ja) | 1999-01-14 | 1999-12-22 | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11-7293 | 1999-01-14 | ||
| JP729399 | 1999-01-14 | ||
| JP11363655A JP2000268171A (ja) | 1999-01-14 | 1999-12-22 | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000268171A true JP2000268171A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=26341570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11363655A Pending JP2000268171A (ja) | 1999-01-14 | 1999-12-22 | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000268171A (ja) |
Cited By (2)
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-
1999
- 1999-12-22 JP JP11363655A patent/JP2000268171A/ja active Pending
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