JP2000268722A - 繰返しパターン形成方法および装置 - Google Patents

繰返しパターン形成方法および装置

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JP2000268722A
JP2000268722A JP7384099A JP7384099A JP2000268722A JP 2000268722 A JP2000268722 A JP 2000268722A JP 7384099 A JP7384099 A JP 7384099A JP 7384099 A JP7384099 A JP 7384099A JP 2000268722 A JP2000268722 A JP 2000268722A
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行な所定ピッチの帯状のパターンを形成す
るために、パターン形成領域を小領域に分割して形成す
る場合に、小領域間の境界に生じる極端なパターンのば
らつきを抑制すること。 【解決手段】 対象物のパターン形成領域に複数本の帯
状パターンを所定ピッチで平行に形成する方法であっ
て、全パターン形成領域を帯状パターンに直行する方向
について複数の小領域に分割し、小領域毎に工程を分け
てパターンを形成すると共に、隣接する小領域間では相
互のパターン形成領域を部分的に重ね合わせてパターン
形成し、その重なり合う領域では先の工程で帯状パター
ンを間引くように形成し、後の工程でその間引かれた帯
状パターンを補充するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネル等に用いられる繰返しパターン形成方法お
よび装置に関し、これらは主にプラズマディスプレイパ
ネル(以下、PDPという)の各要素の製造に用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の一般的なPDPの1つの画
素EGに対応する部分の断面構造の一例を示す分解斜視
図である。図2に例示したPDPは、3電極構造のAC
駆動形式のPDPであり、表示面側のガラス基板11、
横方向に互いに平行に隣接して延びた一対の表示電極
X,Y、AC駆動のための誘電体層17とその保護膜1
8、背面側のガラス基板21、表示電極X,Yと直行す
るアドレス電極A、アドレス電極Aと平行なリブ(隔
壁)r、及びカラー表示のための蛍光体層28などから
構成されている。
【0003】内部の放電空間30には、蛍光体層28に
対する紫外線励起のための放電ガスが封入されている。
このような放電空間30は、リブrによって表示電極
X,Yの延長方向に単位発光領域EU毎に区画され、且
つその間隙寸法が規定されている。リブrは、厚さ(高
さ)が100〜130μm程度の低融点ガラス層からな
る。
【0004】PDPでは、図のように1つの画素EGに
対応づけられた3つの各単位発光領域EU内において、
一方の表示電極Yとアドレス電極Aとの交差部に表示又
は非表示を選択するための選択放電セルが画定され、選
択放電セルの近傍における各表示電極の間に主放電セル
(画放電セル)が画定される。
【0005】蛍光体層28は、面放電によるイオン衝撃
を避けるために、表示電極X,Yと反対側のガラス基板
21上の各リブrの間に設けられ、主放電セルの面放電
で生じる紫外線によって励起されて発光する。蛍光体層
28の表層面(放電空間と接する面)で発光した光は、
誘電体層17及びガラス基板11などを透過して表示面
から射出する。
【0006】なお、PDPでは、3つの各単位発光領域
EUに対応する各蛍光体層28の発光色は、順に赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)とされている(図中の
アルファベットR,G,Bは発光色を示す)。また、表
示電極X,Yは、このような蛍光体層28に対して表示
面側に配置されることから、表示の輝度を高めるために
ネサ膜などからなる透明導電膜41とその導電性を補う
ための金属膜42とから構成されている。
【0007】以上の構造を有したPDPは、各ガラス基
板11,21について別個に所定の構成要素を設けた
後、ガラス基板11,21を対向配置して間隙の周囲を
封止し、内部の排気と放電ガスの充填を行う一連の工程
によって製造される。
【0008】その際、ガラス基板21側の製造におい
て、蛍光体層28の形成には(1)複数のノズルを備え
たノズルヘッドを用いて所定のリブrの間に蛍光体ペー
ストを塗布して蛍光体層28を形成する方法(例えば、
特開平10−27543号公報参照)、(2)すべての
リブrの間に感光性蛍光体ペーストを予め充填し乾燥さ
せた後、露光マスクを介して露光を行い非露光状態の感
光性蛍光体ペーストを除去して蛍光体層28を形成する
方法(例えば、特開平9−231908号公報参照)、
などが知られている。
【0009】また、リブrの形成には、(1)ガラス基
板21の上にアドレス電極Aを形成した後にリブ材料層
を所定厚さで形成し、リブ材料層を切削ディスクで所定
の深さまでの切削してリブrを形成する方法(例えば、
特開平1−220330号公報参照)、(2)ガラス基
板21の上にアドレス電極Aを形成した後にリブ材料層
とドライフィルム層を重ねて形成し、フォトマスクを用
いたフォトリソグラフィによりドライフィルム層をパタ
ーニングした後にサンドブラストしてリブrを形成する
方法(例えば、特開平10−188791号公報参
照)、などが知られている。
【0010】さらに、アドレス電極Aの形成には、ガラ
ス基板21の全面に電極材料を成膜し、感光性レジスト
を塗布した後、レーザ光で露光してレジストパターンを
形成し、エッチング処理によってアドレス電極Aを形成
する方法が知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで蛍光体層はパ
ネルの輝度・色純度などを決める重要な要素であるた
め、蛍光体層はパネル全面において均一に形成される必
要がある。リブやアドレス電極などの要素もまた同様で
ある。しかしながら、PDPの大画面化に伴い、これら
の要素をパネル全面にわたって一度に形成することが困
難なため、パネルを複数の小領域に分割し、小領域毎に
工程を分けて形成するようになってきている。
【0012】例えば、蛍光体ペーストをノズルで吐出し
て塗布する場合には、図3に示すようにガラス基板21
の上に形成されたリブrの間に赤色蛍光体ペースト用ノ
ズルヘッド101のノズルN1 ,N2 ……Nk によりリ
ブピッチの3倍のピッチで領域R1に塗布作業を行い、
その後、隣接する領域R2,R3,Rnの塗布作業を同
様に順次行って基板21のR1〜Rnの領域に赤色蛍光
体ペーストを塗布する。次に、緑色蛍光体ペースト用お
よび青色蛍光体ペースト用ノズルを用いて同様の塗布作
業をそれぞれくり返し基板21の全体に赤色,緑色およ
び青色蛍光体ペーストを塗布するようにしている。
【0013】ところが、このようにして形成されたPD
Pの輝度を調べると、図4のように領域R1,R2……
Rnの各領域内では認識できない程度になだらかに変化
しているが、各領域の境界部分では不連続に大きく変化
するため、その境界が画像表示時に縞模様になって表わ
れるという問題点がある。これはリブや表示電極、アド
レス電極などの要素のついても同様である。
【0014】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたもので、大型サイズのプラズマディスプレイパネル
の製造時に形成される各要素のパターンのばらつきを、
表示画面上で認識されない程度に抑制することが可能な
パターン形成方法および装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の方法は、対象
物のパターン形成領域に複数本の帯状パターンを所定ピ
ッチで平行に形成する方法であって、全パターン形成領
域を帯状パターンに直行する方向について複数の小領域
に分割し、小領域毎に工程を分けてパターンを形成する
と共に、隣接する小領域間では相互のパターン形成領域
を部分的に重ね合わせ、その重なり合う領域では先の工
程で帯状パターンを間引くように形成し、後の工程でそ
の間引かれた帯状パターンを補充するようにしたことを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明によるパターンの形成方
法と装置は、ノズルヘッドを用いたディスペンサ,露光
マスク,印刷板,切削ディスク又は型押し板などによる
パターン形成に適用できる。この発明における対象物と
は、主にプラズマディスプレイパネルの製造工程におけ
る加工対象物であり、例えば蛍光体層形成工程の対象と
なる複数のリブを備えた基板や、リブを有する基板上に
感光性蛍光体ペーストを一様に塗布したもの、また、ア
ドレス電極や表示電極などの形成工程の対象となる電極
材料層を感光レジスト膜と共に積層した基板や、リブ形
成工程の対象となるリブ材料層を積層した基板などがあ
げられる。
【0017】また、帯状パターンとは、例えばノズルや
マスクによって形成される蛍光体ペーストのようなペー
スト状物質の塗布パターンや、フォトマスクを用いて形
成されるフォトリソグラフィ用の露光パターン又はレー
ザ光の照射により直接形成される露光パターンなどであ
り、幅が数μm〜数百μm,長さが数十cm〜数百cm
の帯状のものである。
【0018】プラズマディスプレイパネルに必要なこの
ようなパターンの形成ピッチは50〜500μm程度で
ある。全パターン形成領域は帯状パターンの直行方向に
ついて複数の小領域に分割されるが、その分割数は2〜
100程度である。
【0019】また、隣接する小領域間で相互に重なり合
うパターン形成領域の面積は小領域の面積の10%以下
であればよい。そして、その重なり合う領域では先の工
程が通常のピッチの整数倍のピッチで帯状パターンを形
成、つまり帯状パターンを間引くように形成し、後の工
程が間引かれた帯状パターンを補充して正常なピッチに
なるようにする。
【0020】重なり合う領域でのパターンの間引き方と
しては、1本おきに間引く、つまりピッチを2倍にする
方法や、領域の端に行くに従って5本に1本、4本に1
本、3本に1本、2本に1本、3本に2本、4本に3
本、5本に4本間引く方法などがあげられる。
【0021】このように隣接する小領域間において相互
のパターン形成領域を部分的に重ね合わせることによ
り、小領域間の接続部におけるパターンの急激なばらつ
き(変化)が抑制される。従って、その急激なばらつき
によって画面に表示される縞模様の問題が解消される。
【0022】この発明のパターン形成方法に基づいて、
例えば複数のリブを備える基板のリブ間に蛍光体ペース
トの塗布パターンを形成する場合には、同一方向を向く
複数のノズルを直線状に配列したノズル列を有するノズ
ルヘッドを備え、ノズルから対象物にペースト状物質を
吐出して複数のペースト状物質の塗布パターンを所定ピ
ッチで平行に形成するパターン形成装置であって、ノズ
ルヘッドはノズル列が中央ノズル列と、その両側にそれ
ぞれ連なる第1および第2ノズル列とからなり、中央ノ
ズル列のノズルはピッチがPとなるように配列され、第
1および第2ノズル列のノズルはピッチがPのN倍(N
は2以上の整数)のピッチを含むように配列され、第1
ノズル列によって塗布パターンが形成された領域に対
し、さらに第2ノズル列で塗布パターンを形成すること
により、塗布パターンが補充されてピッチPの塗布パタ
ーンを得ることができるパターン形成装置を用いること
ができる。この場合、ノズルヘッドと対象物とを相対的
に移動させる移動部と、ノズルヘッドにペースト状物質
を供給する供給部とをさらに備えてもよい。
【0023】また、この発明の方法を用いて蛍光体層の
形成のためにマスクを用いて基板上に蛍光体ペーストの
塗布パターンを形成したり感光性体ペースト層に光を照
射する場合、また各種帯状電極のフォトリソグラフィに
よる形成のためにマスクを用いて感光膜上に光照射パタ
ーンを形成する場合には、複数の平行な帯状開口を有す
るマスクを備え、そのマスクの帯状開口を介して対象物
に平行なパターンを所定ピッチで形成するパターン形成
装置であって、マスクが複数の帯状開口を平行に有する
中央マスク領域と、その両側に同一平面上でそれぞれ連
なり複数の帯状開口を平行に有する第1および第2マス
ク領域とからなり、中央マスク領域の開口はピッチがP
になるように設けられ、第1および第2マスク領域の開
口は、ピッチがPのN倍(Nは2以上の整数)のピッチ
を含むように設けられ、第1マスク領域によってパター
ンが形成された対象物の領域に対し、さらに第2マスク
領域でパターンを形成することにより、パターンが補充
されてピッチPのパターンを得ることができるパターン
形成装置を用いることができる。
【0024】この場合、対象物が感光物質であり、マス
クと対象物とを相対的に平行に移動させる移動部と、マ
スクを介して基板上に光を照射する光源部とをさらに備
えてもよい。また、マスクと対象物とを相対的に平行に
移動させる移動部と、マスクを介して基板上にペースト
状物質を供給する供給部とをさらに備えてもよい。
【0025】さらにこの発明の方法を用いて基板上にリ
ブを形成するために基板上に形成されたリブ形成材料層
を切削加工するためには、複数の同径の切削ディスクを
回転シャフトで平行に同軸に支持した切削ディスク列を
有する回転切削具を備え、切削ディスクで対象物を切削
して複数の切削パターンを平行に所定ピッチで形成する
パターン形成装置であって、回転切削具は、切削ディス
ク列が中央ディスク列と、その両端にそれぞれ同軸に連
なる第1および第2ディスク列とからなり、中央ディス
ク列のディスクはピッチがPとなるように配列され、第
1および第2ディスク列のディスクはピッチがPのN倍
(Nは2以上の整数)のピッチを含むように配列され、
第1ディスク列によって切削パターンが形成された対象
物の領域に対し、さらに第2ディスク列で切削パターン
を形成することにより、切削パターンが補充されてピッ
チPの切削パターンを得ることができるパターン形成装
置を用いることができる。その場合、切削具と対象物と
を相対的に平行移動させると共に、両者を互いに近接さ
せる駆動部をさらに備えてもよい。
【0026】この発明の方法を用いてフォトリソグラフ
ィをレーザ光によって行う場合には、形成される帯状パ
ターンがレーザ光による露光パターンであり、小領域毎
にレーザ照射装置を備えてもよい。
【0027】実施例 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。これによってこの発明が限定されるものではない。第1実施例 図1はこの発明の第1実施例の構成と動作を示す説明図
であり、この実施例では図2に示すアドレス電極Aとリ
ブrとを有する基板21に蛍光体層28を形成するた
め、蛍光体ペーストの塗布パターンをリブrの間の溝に
形成する方法と装置について説明する。
【0028】図1において、マニピュレータ1はシャフ
ト2を矢印Z1,Z2方向に昇降させる昇降装置3a,
3bと、シャフト2に支持されて矢印Y1,Y2方向に
摺動する摺動装置4と、紙面に対して垂直に往復移動す
るテーブル5を備える。ノズルヘッド51は摺動装置4
の把手6に固定され、蛍光体ペースト供給部52から可
撓性チューブ53を介して赤色蛍光体ペーストの供給を
受けるようになっている。テーブル5の上には1921
本の高さ100μmのリブr(図1には図示せず)を、
130μmのピッチで上面に平行に備えたガラス基板2
1が設置されている。図1では、リブrはその長手方向
が紙面に垂直になるように配列されている。ノズルヘッ
ド51は図5に示すようにピッチP(=130μm×
3)で配列された200本のノズル(口径100μm)
54を有するノズルヘッドの両端から1本おきに15本
のノズルをそれぞれ除去した(間引いた)ものである。
つまり領域A1,A3ではノズル54は2Pのピッチを
有し、領域A2ではノズル54はPのピッチを有する。
【0029】なお、蛍光体ペーストは所定発光色(例え
ばR)の蛍光体とビヒクルとを混合したものであり、蛍
光体の含有量を10〜50重量%とし、ビヒクルには、
セルロース系又はアクリル系の増粘剤樹脂とアルコール
系又はエステル系などの有機溶剤を用いる。そして、発
光色が赤色の蛍光体としては例えば(Y,Gd)B
3 :Eu3+を用い、発光色が緑色の蛍光体としては例
えばZn2 SiO4 :Mnを用い、発光色が青色の蛍光
体としては例えばBaMgAl1423:Eu2+を用いる
ことができる。
【0030】このような構成において、まず第1工程で
は、図1の(a)に示すように基板21に対してノズル
ヘッド51を配置し、蛍光体ペースト供給部52から赤
色蛍光体ペーストをノズルヘッド51に供給しながらテ
ーブル5を紙面に垂直に(リブrの長手方向に)移動さ
せ、リブr間に赤色蛍光体ペーストを吐出して塗布パタ
ーンを形成する。なお、ノズルヘッド51に供給される
蛍光体ペーストは内部で分岐され各ノズル54から吐出
される。そして、リブrの先端から後端まで蛍光体ペー
ストが塗布されると、蛍光体ペーストの供給とテーブル
5の移動は停止されテーブル5は逆方向に移動し最初の
位置に戻る。
【0031】次に、第2工程では摺動装置4が作動して
ノズルヘッド51を矢印Y1の方向に移動させ図1の
(b)に示す位置で停止する。この時、図1の(a)に
示すノズルヘッド51の領域A3と、図1の(b)に示
すノズルヘッド51の領域A1とは重なり合っている。
マニピュレータ1は、再び、テーブル5を紙面と垂直方
向に移動させノズルヘッド51に赤色蛍光体ペーストを
供給しながらリブr間に赤色蛍光体ペーストを塗布して
次の塗布パターンを形成する。図6はこの様子を示すも
ので、前の塗布工程で塗布されていないリブrの間に領
域A1のノズル54により蛍光体ペーストが吐出され塗
布パターンが形成される。
【0032】そして、第2工程が終了すると、ノズルヘ
ッド51は領域A1が図1の(c)に示す位置つまり第
2工程におけるノズルヘッド51の領域A3に重なる位
置までように矢印Y1方向に移動した後、第3工程を開
始する。このような工程をくり返して基板21上への赤
色蛍光体ペーストによる塗布パターンの形成が終了す
る。次に、図1と同等な装置を用いて、同様な方法で緑
色および青色蛍光体ペーストによる塗布パターンを形成
する。
【0033】このようにして図2に示すようなPDPを
作成し、パネル全面を白表示させると、図4に対応する
輝度特性は図7のようになり、領域R1,R2……の各
境界のTにおける輝度は、図8のようになって破線に示
すように平均化され、目視では境界線(縞模様)として
認識されないことが確認された。
【0034】第2実施例 この実施例では、第1実施例のノズルヘッドに対応させ
た露光マスクを用いて蛍光体層パターンを形成する。ま
ず、その蛍光体層形成の全体的な手順を図9を用いて説
明する。図2に示すようにアドレス電極Aとリブrとを
設けたガラス基板21を用い、図9の(A)に示すよう
にリブrどうしの間の空隙を埋めるように、所定発光色
(例えば赤色)の感光性蛍光体ペースト61をスクリー
ン印刷方法よって塗布する。感光性蛍光体ペースト61
は、粒子状の蛍光体と感光材料との混合物である。例え
ば、赤色の蛍光体として、(Y,Gd)BO3 :Euを
用い、緑色の蛍光体としてZn 2 SiO4 :Mn又はB
aAl1219:Mnを用い、青色の蛍光体として3(B
a,Mg)O・8Al2 3 :Euを用いる。
【0035】加熱室などにガラス基板21を導入して感
光性蛍光体ペースト61を乾燥させると、感光性蛍光体
ペースト61の体積が減少して、乾燥状態の感光性蛍光
体ペースト62は、アドレス電極A、ガラス基板21の
上面、及びリブrの側面を覆う(図9(B))。
【0036】次に、露光マスク70を用いて感光性蛍光
体ペースト62に対する選択露光を行う〔図9
(C)〕。露光の形態は、露光マスク70と隔壁29と
を近接配置するコンタクトタイプでもよいし、ステッパ
露光装置などを用いるプロジェクションタイプでもよ
い。
【0037】選択露光の後、非露光状態の感光性蛍光体
ペースト62を現像処理によって除去する〔図2
(D)〕。以上の手順で1色の蛍光体層28が形成され
る。以降において、同様の作業を繰り返し、残りの2色
の蛍光体層28を1色ずつ順に形成する。
【0038】この発明の第2実施例の方法と装置は、図
9(c)の露光工程に次のように適用される。図10に
示すように第1実施例で用いたマニピューレータ1の把
手5に、露光マスク70と光源71とを備えた露光ヘッ
ド80が装着され、テーブル5にはアドレス電極Aとリ
ブrを有するガラス基板21(第1実施例と同等)が第
1実施例と同様に設置される。
【0039】露光マスク70は、図11に示すようにピ
ッチP(=130μm×3)で平行に形成された200
本の帯状の透光部70aを有する露光マスクにおいて両
端から1本おきに15本の透光部70aをそれぞれ除去
した(間引いた)ものである。つまり、透光部70aは
領域A1,A3では2Pのピッチを有し、領域A2では
Pのピッチを有する。
【0040】このような構成において、まず第1工程で
は、図10の(a)に示すように基板21に対して露光
ヘッド80を配置し、図9(c)のように光源71を点
灯させて露光パターンを形成する。
【0041】次に、第2工程では摺動装置4が作動して
露光ヘッド80を矢印Y1の方向に図10(b)に示す
位置まで移動させる。この時、図10の(a)に示す露
光マスク70の領域A3と、図10の(b)に示す露光
マスク70の領域A1とは重なり合っている。再び、光
源71を点灯させ露光パターンを形成する。
【0042】図12はこの様子を示すもので、先の工程
において露光マスク70の領域A3によって露光されて
いない部分が、後の工程における領域A1によってが露
光されピッチPの露光パターンが形成される。そして、
第2工程が終了すると、露光ヘッド80は図10の
(c)に示す位置つまり領域A1が第2工程における露
光マスク70の領域A3と重なる位置まで矢印Y1方向
に移動した後、次の第3工程を開始する。このような工
程をくり返してガラス基板21の赤色蛍光体ペーストに
対する露光パターンの形成が終了する。
【0043】同様な方法で緑色および青色蛍光体ペース
トに対する露光パターンを形成する。このようにして図
2に示すようなPDPを作成し、パネル全面を白表示さ
せると、第1実施例と同様に境界における輝度は平均化
され、目視では境界線(縞模様)として認識されないこ
とが確認された。
【0044】第3実施例 この実施例ではダイシングソーを用いて図2に示すリブ
rを形成する。図13はこの実施例に用いるダイシング
ソー90の斜視図であり、回転軸91には厚さ250μ
mの複数の円盤状ダイヤモンドディスク92が同軸に固
定されている。なお、領域A2にはピッチP1(=36
0μm)で100枚、領域A1,A3にはピッチ2P1
(=720μm)でそれぞれ10枚、ダイヤモンドディ
スク92が設けられている。
【0045】ダイシングソー90を備える回転切削装置
を図1に示すマニピュレータ1にノズルヘッド51の代
わりに設置する。予めアドレス電極A(図2)の上に、
リブ材料の低融点ガラス層(厚さ100μ)を形成した
ガラス基板(厚さ2mm)21を図1に示すテーブル5
に載置し、回転切削装置を駆動しながら第1実施例と同
様マニピュレータ1を操作し、図14に示すようにリブ
材料層raをダイヤモンドディスク92によって深さ1
00μmまで切削する工程をくり返す。
【0046】これにより、先の工程におけるダイシング
ソー90の領域A3による切削領域(図14(a))が
後の工程において領域A1によって重ねて切削され(図
14(b))、ガラス基板21の全面にリブrがピッチ
P1で形成される。この実施例で形成したリブrを有す
るガラス基板21を用いてPDPを完成させ、輝度のば
らつきを調べたが認識される程のばらつきは見られなか
った。
【0047】第4実施例 この実施例ではレーザ直描装置を用いて露光パターンを
形成し、アドレス電極A(図2)を形成する。つまり、
全面にCr/Cr/Crの積層膜を成膜したガラス基板
21に感光性レジストを塗布してレジスト膜を成膜した
後、レーザ直描装置を用いてレジスト膜上に露光をパタ
ーン形成する。
【0048】露光パターンによるレジスト膜の露光後、
現像により所望のレジストパターンを得る。このレジス
トパターンをマスクにしてCrは塩酸系エッチング液、
Cuは塩化第二鉄系エッチング液を用いてエッチング
し、アドレス電極Aを得る。この場合に、レジスト上の
露光パターンの形成に適用するこの発明の装置と方法を
次に説明する。
【0049】図15はレーザ直描装置100を示す斜視
図である。レーザ発信機101から出たレーザビームL
Bは、ミラー102〜105を経由してビームセパレー
タ106に入光する。ビームセパレータ106で8本の
ビームに分割された後、各ビームはそれぞれシャッタ1
08でON/OFFされる。
【0050】ビームスポット径50μmのビーム8本は
同時にポリゴンミラー109と、レンズ110と、ミラ
ー111と、レンズ112により基板21上に導かれ、
ポリゴンミラー109の回転とシャッタ108のON/
OFFにより基板21上に所望のパターンを露光する。
【0051】図16はこの実施例の露光パターン形成装
置であり、図15に示すレーザ直描装置100とミラー
111とレンズ112からなる2台の光学系装置120
a,120bを設け、矢印D方に移動可能なテーブル上
に基板21を設置するようになっている。なお、2台の
光学系装置を設けるのは露光パターンの形成速度を向上
させるためである。このような構成において、光学系装
置120aと120bとはそれぞれ8本のビームを基板
21上にスキャンさせ同時に8本の平行な帯状の露光パ
ターンを形成する。
【0052】1回のスキャンが終了する毎にテーブル9
0は矢印D方向に次の8本の露光パターンに必要な距離
だけ移動する。この動作がくり返されピッチPの平行な
露光パターンが基板21上に順次形成される。この場
合、光学系装置120aは露光パターンを領域S1にお
いて形成し、光学系装置120bは領域S2において形
成する。そして、領域S1とS2とが相互に重なり合う
領域つまりオーバーラップエリアWでは、光学系120
aと120bはそれぞれシャッタ108によりピッチ2
Pで露光パターンを形成し、両者の形成する露光パター
ンが互いに補完し合ってピッチPの露光パターンを形成
するようにしている。
【0053】このようにして基板21全体に形成される
露光パターンはビーム毎に位置ずれ、露光照度むらが発
生している。またポリゴンミラー回転系の回転精度、ス
テージの稼動精度によりビーム8本毎の露光照度むらが
発生している。しかし、これらは発生周期が小さいため
に、PDP画面上ではむらとして認識されない。
【0054】本来2台の光学系装置間では、個々の光学
部品の位置ずれ、光学系装置全体の位置合わせ、レーザ
ーパワーの経時変化などが発生する。そのためパターン
形成領域の境界がPDP画面で目視で認識できない程度
にまで精度を維持することはきわめて困難である。そこ
で、この実施例では基板21の中央でビームをオーバー
ラップさせ2つの光学系装置120a,120bのビー
ムがおのおの他方の光学系装置のビームを補完するよう
にしている。
【0055】オーバーラップエリアWの幅は少なくとも
3mm以上あれば境界を目視では認識できなくできる
が、10mm以上であることが望ましい。またオーバー
ラップエリアDでの2台の光学系装置のビーム本数比率
は徐々に変化するようにするのが望ましい。一例とし
て、オーバーラップエリアWにおいて光学系装置120
aと120bの照射するビームの本数比率(a,b)
が、(8,0),(7,1),(8,1),(6,2),(6,2),(5,3),(5,3),(4,
4),(4,4),…………(4,4),(4,4),(3,5),(3,5),(2,6),(2,
6),(1,7),(1,7),(0,8),となるようにしてもよい。
【0056】上記の実施例ではレーザビームによる感光
性レジスト膜の露光,現像により得られたパターンをマ
スクにしてエッチングなどにより所望の膜をパターニン
グしているが、レーザアブレーションなど直接レーザ光
により所望の膜をパターニングする場合も同様である。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、隣接する2つのパタ
ーン形成領域が部分的に重なり合い、相互の形成するパ
ターンを補充し合うので、パターン形成領域の境界に生
じる極端なパターンのばらつきを抑制することができ
る。従って、この発明のパターン形成方法や装置を蛍光
体層の形成や各種電極の形成に用いることにより、表示
むらのないPDPを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成と動作を示す説明図である。
【図2】一般的なPDPの要部構成を示す斜視図であ
る。
【図3】従来の蛍光体ペースト塗布パターンの形成方法
を示す説明図である。
【図4】従来のPDPの輝度特性を示す特性図である。
【図5】第1実施例のノズルヘッドの正面図である。
【図6】第1実施例の塗布パターン形成方法を示す説明
図である。
【図7】第1実施例を用いたPDPの輝度特性を示す特
性図である。
【図8】図7のT部拡大図である。
【図9】第2実施例の蛍光体層パターンの形成手順を示
す図である。
【図10】第2実施例の構成と動作を示す説明図であ
る。
【図11】第2実施例に用いるマスクの正面図である。
【図12】第2実施例の露光パターン形成方法を示す説
明図である。
【図13】第3実施例に用いるダイシングソーの斜視図
である。
【図14】第3実施例のリブ形成方法の説明図である。
【図15】第4実施例に用いるレーザ直描装置の斜視図
である。
【図16】第4実施例の露光パターン形成方法を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 マニピュレータ 2 シャフト 3a 昇降装置 3b 昇降装置 4 摺動装置 5 テーブル 6 把手 21 ガラス基板 51 ノズルヘッド 52 蛍光体ペースト供給部 53 チューブ
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC07 AC93 DA06 DB14 DC22 EA05 EA21 4F042 AA07 BA08 CB03 DF15 5C027 AA09 AA10 5C028 FF16 HH14 5C040 FA01 GA03 GB02 GF02 GF19 GG09 JA13 JA40 MA02 MA22 MA23 MA24 MA25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物のパターン形成領域に複数本の帯
    状繰返しパターンを所定ピッチで平行に形成する方法で
    あって、全パターン形成領域を帯状パターンに直行する
    方向について複数の小領域に分割し、小領域毎に工程を
    分けてパターンを形成すると共に、隣接する小領域間で
    は相互のパターン形成領域を部分的に重ね合わせ、その
    重なり合う領域では先の工程で帯状パターンを間引くよ
    うに形成し、後の工程でその間引かれた帯状パターンを
    補充するようにしたことを特徴とする繰返しパターン形
    成方法。
  2. 【請求項2】 形成される帯状パターンがレーザ光によ
    る露光パターンであり、小領域毎にレーザ照射装置を備
    えてなる請求項1記載の繰返しパターン形成方法。
  3. 【請求項3】 同一方向を向く複数のノズルを配列した
    ノズル列を有するノズルヘッドを備え、ノズルから対象
    物にペースト状物質を吐出して複数の繰返し塗布パター
    ンを所定ピッチで形成するパターン形成装置であって、
    ノズルヘッドはノズル列が中央ノズル列と、その両側に
    それぞれ連なる第1および第2ノズル列とからなり、中
    央ノズル列のノズルはピッチがPとなるように配列さ
    れ、第1および第2ノズル列のノズルはピッチがPのN
    倍(Nは2以上の整数)のピッチを含むように配列さ
    れ、第1ノズル列によって塗布パターンが形成された領
    域に対し、さらに第2ノズル列で塗布パターンを形成す
    ることにより、塗布パターンが補充されてピッチPの繰
    返し塗布パターンを得ることができる繰返しパターン形
    成装置。
  4. 【請求項4】 ノズルヘッドと対象物とを相対的に移動
    させる移動部と、ノズルヘッドにペースト状物質を供給
    する供給部とをさらに備える請求項3記載の繰返しパタ
    ーン形成装置。
  5. 【請求項5】 複数の平行な帯状開口を有するマスクを
    備え、そのマスクの帯状開口を介して対象物に平行なパ
    ターンを所定ピッチで形成するパターン形成装置であっ
    て、マスクが複数の帯状開口を平行に有する中央マスク
    領域と、その両側に同一平面上でそれぞれ連なり複数の
    帯状開口を平行に有する第1および第2マスク領域とか
    らなり、中央マスク領域の開口はピッチがPになるよう
    に設けられ、第1および第2マスク領域の開口は、ピッ
    チがPのN倍(Nは2以上の整数)のピッチを含むよう
    に設けられ、第1マスク領域によってパターンが形成さ
    れた対象物の領域に対し、さらに第2マスク領域でパタ
    ーンを形成することにより、パターンが補充されてピッ
    チPのパターンを得ることができる繰返しパターン形成
    装置。
  6. 【請求項6】 対象物が感光物質であり、マスクと対象
    物とを相対的に平行に移動させる移動部と、マスクを介
    して基板上に光を照射する光源部とをさらに備える請求
    項5記載の繰返しパターン形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の同径の切削ディスクを回転シャフ
    トで平行に同軸に支持した切削ディスク列を有する回転
    切削具を備え、切削ディスクで対象物を切削して複数の
    切削パターンを平行に所定ピッチで形成するパターン形
    成装置であって、回転切削具は、切削ディスク列が中央
    ディスク列と、その両端にそれぞれ同軸に連なる第1お
    よび第2ディスク列とからなり、中央ディスク列のディ
    スクはピッチがPとなるように配列され、第1および第
    2ディスク列のディスクはピッチがPのN倍(Nは2以
    上の整数)のピッチを含むように配列され、第1ディス
    ク列によって切削パターンが形成された対象物の領域に
    対し、さらに第2ディスク列で切削パターンを形成する
    ことにより、切削パターンが補充されてピッチPの切削
    パターンを得ることができる繰返しパターン形成装置。
  8. 【請求項8】 切削具と対象物とを相対的に平行移動さ
    せると共に、両者を互いに近接させる駆動部をさらに備
    える請求項7記載の繰返しパターン形成装置。
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