JP2000269018A - 低損失酸化物磁性材料 - Google Patents
低損失酸化物磁性材料Info
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- JP2000269018A JP2000269018A JP11067718A JP6771899A JP2000269018A JP 2000269018 A JP2000269018 A JP 2000269018A JP 11067718 A JP11067718 A JP 11067718A JP 6771899 A JP6771899 A JP 6771899A JP 2000269018 A JP2000269018 A JP 2000269018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ni−Zn系フェライトにMoO3を0〜
0.2wt%(0を含まず)添加することにより、低損
失な酸化物磁性材料を提供すること。 【解決手段】 Ni−Zn系フェライトにMoO3を添
加することにより、結晶粒成長を促進させ、ヒステリシ
ス損失が低減されることにより、磁気損失の小さい酸化
物磁性材料が得られる。
0.2wt%(0を含まず)添加することにより、低損
失な酸化物磁性材料を提供すること。 【解決手段】 Ni−Zn系フェライトにMoO3を添
加することにより、結晶粒成長を促進させ、ヒステリシ
ス損失が低減されることにより、磁気損失の小さい酸化
物磁性材料が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源用トランスあ
るいはチョークコイル等に使用されるフェライトコアに
用いられる酸化物磁性材料に関するものである。
るいはチョークコイル等に使用されるフェライトコアに
用いられる酸化物磁性材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電源用トランス材料としては、主
に比較的飽和磁束密度が高く、電力損失が小さいMn−
Zn系フェライトが用いられている。しかし、Mn−Z
n系フェライトは、直流比抵抗が101〜103Ωcm
と低い。そこで、Mn−Zn系フェライトを用いた磁芯
に巻線を行う場合、磁芯と巻線間での短絡等の不具合を
なくすため、磁芯にボビンを介して巻線を行っていた。
そのため、トランスあるいはチョークコイルの小型化、
軽量化、および低コスト化を進める上での障害となって
いる。
に比較的飽和磁束密度が高く、電力損失が小さいMn−
Zn系フェライトが用いられている。しかし、Mn−Z
n系フェライトは、直流比抵抗が101〜103Ωcm
と低い。そこで、Mn−Zn系フェライトを用いた磁芯
に巻線を行う場合、磁芯と巻線間での短絡等の不具合を
なくすため、磁芯にボビンを介して巻線を行っていた。
そのため、トランスあるいはチョークコイルの小型化、
軽量化、および低コスト化を進める上での障害となって
いる。
【0003】そこで、近年、直流比抵抗が高く、巻線を
する際にボビンを必要としないNi−Zn系フェライト
を用いた磁芯が使用されている。
する際にボビンを必要としないNi−Zn系フェライト
を用いた磁芯が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のNi−
Zn系フェライトは、次のような欠点がある。即ち、一
般に、磁気損失がMn−Zn系フェライトに比べ、著し
く大きいという問題がある。
Zn系フェライトは、次のような欠点がある。即ち、一
般に、磁気損失がMn−Zn系フェライトに比べ、著し
く大きいという問題がある。
【0005】フェライトの磁気損失(Pcv)は、ヒス
テリシス損失、渦電流損失および残留損失からなる。特
に、Ni−Zn系フェライトは、一般に、直流比抵抗が
10 6〜1010Ωcmと高く、渦電流損失は無視でき
るほど小さい。
テリシス損失、渦電流損失および残留損失からなる。特
に、Ni−Zn系フェライトは、一般に、直流比抵抗が
10 6〜1010Ωcmと高く、渦電流損失は無視でき
るほど小さい。
【0006】一方、ヒステリシス損失は、主に磁壁移動
により発生する損失であり、結晶粒界と粒内ポアは、磁
壁の運動に対して摩擦力として作用するために、平均結
晶粒径が大きく、粒内ポアが少ない方がヒステリシス損
失は小さくなると考えられる。Mn−Zn系フェライト
へのMoO3の添加が結晶粒成長を促進するということ
は、既に知られている。我々は、本発明において、Ni
−Zn系フェライトでも同様の効果が得られることを見
いだした。
により発生する損失であり、結晶粒界と粒内ポアは、磁
壁の運動に対して摩擦力として作用するために、平均結
晶粒径が大きく、粒内ポアが少ない方がヒステリシス損
失は小さくなると考えられる。Mn−Zn系フェライト
へのMoO3の添加が結晶粒成長を促進するということ
は、既に知られている。我々は、本発明において、Ni
−Zn系フェライトでも同様の効果が得られることを見
いだした。
【0007】従って、本発明は、Ni−Zn系フェライ
トにMoO3を0〜0.2wt%(0を含まず)添加す
ることにより、電力損失を低減させた酸化物磁性材料を
提供することにある。
トにMoO3を0〜0.2wt%(0を含まず)添加す
ることにより、電力損失を低減させた酸化物磁性材料を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁気的
損失(Pcv)が小さく、初透磁率(μi)が大きく、
キュリー温度(Tc)、飽和磁束密度(Bs)および比
抵抗(ρ)の変化も、実用上、無視できる程度である。
さらに、焼成が可能な温度幅も広く、焼成が容易なフェ
ライトが得られる。
損失(Pcv)が小さく、初透磁率(μi)が大きく、
キュリー温度(Tc)、飽和磁束密度(Bs)および比
抵抗(ρ)の変化も、実用上、無視できる程度である。
さらに、焼成が可能な温度幅も広く、焼成が容易なフェ
ライトが得られる。
【0009】即ち、本発明は、主成分組成が、48.0
〜49.8mol%Fe2O3、20.0〜35.0mo
l%ZnO、残部NiOとCuOのうち、少なくとも1
種からなるNi−Zn系フェライトにMoO3を0〜
0.2wt%(0を含まず)添加する低損失酸化物磁性
材料である。
〜49.8mol%Fe2O3、20.0〜35.0mo
l%ZnO、残部NiOとCuOのうち、少なくとも1
種からなるNi−Zn系フェライトにMoO3を0〜
0.2wt%(0を含まず)添加する低損失酸化物磁性
材料である。
【0010】MoO3添加量を0wt%以上(0を含ま
ず)としたのは、Ni−Zn系フェライトにMoO3を
微量に添加しても損失を低減する効果があるためであ
る。MoO3添加量を0.2wt%以下としたのは、0.
2wt%を超えるとPcvが著しく増大するためであ
る。
ず)としたのは、Ni−Zn系フェライトにMoO3を
微量に添加しても損失を低減する効果があるためであ
る。MoO3添加量を0.2wt%以下としたのは、0.
2wt%を超えるとPcvが著しく増大するためであ
る。
【0011】Fe2O3量を48.0mol%以上とし
たのは、48.0mol%よりも少ないとPcvが著し
く増大するためである。Fe2O3量を49.8mol
%以下としたのは、49.8mol%を超えると比抵抗
が著しく低下するためである。
たのは、48.0mol%よりも少ないとPcvが著し
く増大するためである。Fe2O3量を49.8mol
%以下としたのは、49.8mol%を超えると比抵抗
が著しく低下するためである。
【0012】ZnO量を20.0mol%以上としたの
は、20.0mol%より少ないとPcvが著しく低下
するためである。ZnO量を35.0mol%以下とし
たのは、35.0mol%を超えるとBsおよびTcが
著しく低下するためである。
は、20.0mol%より少ないとPcvが著しく低下
するためである。ZnO量を35.0mol%以下とし
たのは、35.0mol%を超えるとBsおよびTcが
著しく低下するためである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0014】表1は、本発明の第1の実施の形態による
主成分組成を一定としてMoO3添加量を変化させた時
の諸特性を示す。
主成分組成を一定としてMoO3添加量を変化させた時
の諸特性を示す。
【0015】
【表1】
【0016】Fe3O4,NiO,ZnO,CuOを表
1に示す組成となるように秤量し、湿式で20分間混合
し、乾燥・造粒後、800℃の大気中で仮焼し、得られ
た粉末にMoO3を所定の量加えた後、湿式で120分
間粉砕し、乾燥・造粒し、プレスした。その後、大気中
で120分間焼成した。
1に示す組成となるように秤量し、湿式で20分間混合
し、乾燥・造粒後、800℃の大気中で仮焼し、得られ
た粉末にMoO3を所定の量加えた後、湿式で120分
間粉砕し、乾燥・造粒し、プレスした。その後、大気中
で120分間焼成した。
【0017】そうして得られた焼結体(寸法:15mm
φ−10mmφ−5mm)のPcv、μi、Bs、ρお
よびTcを測定した。また、焼結体を鏡面状に研磨し、
研磨面を画像解析することにより、粒度分布および粒内
ポア数を測定した。
φ−10mmφ−5mm)のPcv、μi、Bs、ρお
よびTcを測定した。また、焼結体を鏡面状に研磨し、
研磨面を画像解析することにより、粒度分布および粒内
ポア数を測定した。
【0018】なお、焼結体の結晶粒度分布のD10、D
50およびD90は、それぞれ累積頻度10%、50
%、および90%のときの結晶粒径を示す。
50およびD90は、それぞれ累積頻度10%、50
%、および90%のときの結晶粒径を示す。
【0019】本発明品1〜本発明品4は、従来品1に比
べてPcvが低く、μが高く、Tc、Bs、およびρ
は、ほとんど変わらない。また、本発明品1〜本発明品
4は、従来品1に比べて結晶粒度分布が大きい方にシフ
トしており、粒内ポアが少なくなっている。
べてPcvが低く、μが高く、Tc、Bs、およびρ
は、ほとんど変わらない。また、本発明品1〜本発明品
4は、従来品1に比べて結晶粒度分布が大きい方にシフ
トしており、粒内ポアが少なくなっている。
【0020】表2は、本発明の第2の実施の形態による
Fe2O3およびCuO量を一定とし、NiOとZnO
の量を変化させた時の諸特性を示す。
Fe2O3およびCuO量を一定とし、NiOとZnO
の量を変化させた時の諸特性を示す。
【0021】
【表2】
【0022】焼結体の作製条件及び測定条件は、第1の
実施の形態と同等である。ZnO量が20.0〜35.0
mol%で良好な特性が得られている。
実施の形態と同等である。ZnO量が20.0〜35.0
mol%で良好な特性が得られている。
【0023】表3は、本発明の第3の実施の形態であ
り、ZnOおよびCuO量を一定とし、NiOとFe2
O3の量を変化させた時の諸特性を示す。
り、ZnOおよびCuO量を一定とし、NiOとFe2
O3の量を変化させた時の諸特性を示す。
【0024】
【表3】
【0025】焼結体の作製条件及び測定条件は、第1の
実施の形態と同等である。Fe2O 3量が48.0〜4
9.8mol%で良好な特性が得られている。
実施の形態と同等である。Fe2O 3量が48.0〜4
9.8mol%で良好な特性が得られている。
【0026】表4は、本発明の第4の実施の形態であ
り、MoO3を添加した場合と添加しない場合の焼成温
度を変化させた時の諸特性を示す。
り、MoO3を添加した場合と添加しない場合の焼成温
度を変化させた時の諸特性を示す。
【0027】
【表4】
【0028】焼結体の作製条件及び測定条件は、第1の
実施の形態と同等である。MoO3を添加しない材料
は、1100〜1150℃の焼成で特性が安定している
のに対し、MoO3添加材は、1000〜1250℃と
広い温度範囲で良好な特性が得られている。
実施の形態と同等である。MoO3を添加しない材料
は、1100〜1150℃の焼成で特性が安定している
のに対し、MoO3添加材は、1000〜1250℃と
広い温度範囲で良好な特性が得られている。
【0029】図1に、本発明の第1及び第4の実施の形
態による発明材3と従来材1の50kHz−1500G
における磁気的損失Pcvの温度特性を示す。発明材3
は、従来材1と比べて、室温から120℃の範囲で損失
が低くなっている。
態による発明材3と従来材1の50kHz−1500G
における磁気的損失Pcvの温度特性を示す。発明材3
は、従来材1と比べて、室温から120℃の範囲で損失
が低くなっている。
【0030】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、主
成分組成が48.0〜49.8mol%Fe2O3、2
0.0〜35.0mol%ZnO、残部NiOとCuOの
うち少なくとも1種からなるNi−Zn系フェライトに
MoO3を0〜0.2wt%(0を含まず)添加するこ
とにより、低損失な酸化物磁性材料が提供できる。
成分組成が48.0〜49.8mol%Fe2O3、2
0.0〜35.0mol%ZnO、残部NiOとCuOの
うち少なくとも1種からなるNi−Zn系フェライトに
MoO3を0〜0.2wt%(0を含まず)添加するこ
とにより、低損失な酸化物磁性材料が提供できる。
【0031】本発明品は、低損失であるばかりでなく、
高比抵抗でもあるため、ボビンが不要であり、電源の小
型化、軽量化、および低コスト化の効果が期待できる。
高比抵抗でもあるため、ボビンが不要であり、電源の小
型化、軽量化、および低コスト化の効果が期待できる。
【0032】また、従来材に比べて、高特性が得られる
焼成温度幅が広いため、焼成が容易である。上記主成分
組成以外でも、いわゆるNi−Zn系フェライトであれ
ば、同様の効果が得られる。
焼成温度幅が広いため、焼成が容易である。上記主成分
組成以外でも、いわゆるNi−Zn系フェライトであれ
ば、同様の効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態による発明材3と従来材1
のPcvの温度特性を示す図。
のPcvの温度特性を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 主成分組成が、48.0〜49.8mol
%Fe2O3、20.0〜35.0mol%ZnO、残部
NiOとCuOのうち、少なくとも1種からなるNi−
Zn系フェライトにMoO3を0〜0.2wt%(0を
含まず)添加することを特徴とする低損失酸化物磁性材
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11067718A JP2000269018A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 低損失酸化物磁性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11067718A JP2000269018A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 低損失酸化物磁性材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000269018A true JP2000269018A (ja) | 2000-09-29 |
Family
ID=13353027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11067718A Pending JP2000269018A (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 低損失酸化物磁性材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000269018A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013203632A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Kyocera Corp | フェライト焼結体およびこれを備えるパルストランス用コア |
| CN109456050A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-12 | 横店集团东磁股份有限公司 | 一种低温共烧LTCC软磁ZnNiCu铁氧体材料及其制备方法 |
-
1999
- 1999-03-15 JP JP11067718A patent/JP2000269018A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013203632A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Kyocera Corp | フェライト焼結体およびこれを備えるパルストランス用コア |
| CN109456050A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-12 | 横店集团东磁股份有限公司 | 一种低温共烧LTCC软磁ZnNiCu铁氧体材料及其制备方法 |
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