JP2000269670A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2000269670A
JP2000269670A JP11076023A JP7602399A JP2000269670A JP 2000269670 A JP2000269670 A JP 2000269670A JP 11076023 A JP11076023 A JP 11076023A JP 7602399 A JP7602399 A JP 7602399A JP 2000269670 A JP2000269670 A JP 2000269670A
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等 山野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱電子部品から発生する熱が熱影響電子部
品に及ぶのを抑制し、発熱電子部品と熱影響電子部品と
を同一のケーシング内に備えたスイッチング電源装置の
長寿命化を図る。 【解決手段】 収納空間SPが基板91の表面側に配置
された基板92によって2つのサブ空間SSP1,SS
P2に仕切られる。そして、熱影響電子部品に相当する
電解コンデンサ301,302が第2サブ空間SSP2
に配置される一方、発熱電子部品に相当する整流用ダイ
オード、スイッチング用パワートランジスタおよびトラ
ンス24などがすべて第1サブ空間SSP1に配置され
ており、基板92が熱遮蔽板として機能し、第1サブ空
間SSP1内の熱が第2サブ空間SSP2内に及ぶのを防
止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板上に複数の
電子部品が搭載されて構成されるスイッチング電源装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチング電源装置として
は、例えば図6に示すような内部回路構成を備えたもの
が知られている。このスイッチング電源装置は、入力端
子部10を介して入力された交流を所定の出力電圧を有
する直流に変換し、出力端子部12を介して出力する装
置である。このスイッチング電源装置では、入力端子部
10に入力された交流は、ヒューズ14を介してフィル
タ回路16、入力側整流回路18、入力側平滑回路20
およびスイッチング回路22を通り直流電圧とされてト
ランス24の1次側に与えられる。ここで、スイッチン
グ回路22は制御回路26からの制御信号に基づきトラ
ンス24に与える直流をON/OFF制御しており、こ
れによってトランス24の2次側から交流が出力され
る。そして、トランス24から出力された交流は出力側
整流回路28および出力側平滑回路30によって直流に
変換され、出力端子部12に与えられる。
【0003】また、このスイッチング電源装置では、出
力側において、出力側平滑回路30から出力される直流
の電圧を過電圧検出回路32によって検出し、その電圧
値に応じた信号を制御回路26に与えるとともに、出力
側平滑回路30の出力側に接続された電圧調整用可変抵
抗器34の両端に現れる電位差を検出回路36で検出
し、その電位差に応じた信号を制御回路26に与える。
一方、入力側では、平滑回路20から出力される直流が
制御回路26に与えられている。そして、このような入
力に基づき制御回路26はスイッチング回路22でのO
N/OFF制御用の信号を作成し、上記のようにスイッ
チング回路22に与えるように構成されている。なお、
同図中の符号38は接地用端子部である。
【0004】図6に示すような回路は複数の電子部品に
より構成される。例えば、フィルタ回路16はコモンチ
ョークコイルを、整流回路18,28は整流用ダイオー
ドを、平滑回路20,30は平滑用の大容量の電解コン
デンサを、またスイッチング回路22はパワートランジ
スタを、それぞれ主たる電子部品として有しており、こ
れらの電子部品が同一の基板上に配置されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成されたスイッチング電源装置においては、その装
置寿命は電解コンデンサを代表とする熱の影響によって
性能が大きく劣化する電子部品(以下「熱影響電子部
品」と称する)によって事実上決定されてしまう。特
に、スイッチング電源装置においては、整流回路18,
28におけるダイオード、スイッチング回路22におけ
るパワートランジスタおよびトランス24などの発熱量
が大きい電子部品(以下「発熱電子部品」という)が、
数多く含まれているため、装置の長寿命化を図る上で、
これら発熱電子部品から発生する熱による熱影響電子部
品の性能劣化を防止することが重要な問題となってい
る。
【0006】ここで、この問題を解消するためには、例
えば熱影響電子部品を発熱電子部品から離れた位置に配
置することも考えられるが、基板上の各電子部品の配置
構成が複雑となったり、基板の大型化によってスイッチ
ング電源装置が大きくなるという問題点があった。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であって、発熱電子部品から発生する熱が熱影響電子部
品に及ぶのを抑制し、発熱電子部品と熱影響電子部品と
を同一ケーシング内に備えたスイッチング電源装置の長
寿命化を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケーシング
と、前記ケーシング内に配置される第1および第2基板
とを備えたスイッチング電源装置であって、上記目的を
達成するため、前記第1基板の一方主面側に前記第2基
板を配置して前記第1基板の一方主面と前記ケーシング
内面とで形成される空間を前記第2基板によって第1お
よび第2サブ空間に仕切り、前記第1サブ空間内におい
て、発熱電子部品が前記第1基板の前記一方主面上に搭
載される一方、前記第2サブ空間内において、当該サブ
空間に面する前記第2基板の一方主面上に、熱影響によ
って性能劣化する熱影響電子部品が搭載されるように構
成している(請求項1)。
【0009】この発明では、第1基板の一方主面とケー
シング内面とで形成される空間が第2基板によって第1
および第2サブ空間に仕切られ、熱影響電子部品の配設
空間たる第2サブ空間が発熱電子部品の配設空間たる第
1サブ空間から熱分離されて発熱電子部品から発生した
熱が第2サブ空間の熱影響電子部品に至るのを防止す
る。
【0010】また、前記第2サブ空間に配置された前記
熱影響電子部品とは異なる別の熱影響電子部品を、前記
第1サブ空間に配置する場合があるが、このような場合
には、この別の熱影響電子部品を前記発熱電子部品から
発生する熱の上昇対流ルートから外れた位置に配置する
ようにすれば、熱影響電子部品を第1サブ空間に配置し
ながらも発熱電子部品による前記熱影響電子部品への熱
影響が抑制される(請求項2)。
【0011】また、前記ケーシングの側面部に前記第1
サブ空間を挟んで対向するように一対の開口部を設け、
前記一対の開口部の間を流れる気流によって前記第1サ
ブ空間内で発生した熱を装置外部に排熱するように構成
することで、第1サブ空間に熱が篭るのを効果的に抑制
することができる(請求項3)。この場合、その気流の
方向に沿って前記第2基板を配置すると、気流の一部が
気流の本流から離れ、第2サブ空間側に流れようとして
も、第2基板の他方主面にあたって本流に戻され、第2
サブ空間内に気流の一部が流れ込むのを防止することが
できる(請求項4)。さらに、前記第2サブ空間に配置
された前記熱影響電子部品とは異なる別の熱影響電子部
品を第1サブ空間に配置する場合であっても、この別の
熱影響電子部品を前記気流の方向において前記発熱電子
部品に対して上流側に位置させることによって、第1サ
ブ空間で発生した熱は気流によって当該熱影響電子部品
とは反対方向の下流側に運ばれて熱影響電子部品を第1
サブ空間に配置しながらも発熱電子部品による前記熱影
響電子部品への熱影響が抑制される(請求項5)。
【0012】また、前記第1および第2基板の前記ケー
シングへの着脱固定構造としては、例えば前記ケーシン
グ内側面にガイド手段を設け、このガイド手段に沿って
一体化された基板組立体(第1および第2基板)を案内
しながら着脱するように構成してもよく、この場合、前
記ケーシングへの基板装着により、前記第1または第2
基板の一部を前記ガイド手段に設けられた基板係止手段
に係止して前記ケーシングに対して固定するように構成
してもよい(請求項6)。ここで、前記基板係止手段に
対して前記基板の一部を圧入可能に構成することで、こ
の基板圧入によって前記ケーシングに対して基板組立体
をより強固に固定することができる(請求項7)。
【0013】また、前記一対の開口部については、各
々、例えば複数のスリット開口により構成することがで
きるが、この場合、スリット開口の長手方向と直交する
方向の強度低下が懸念される。しかしながら、これらの
スリット開口に亘って前記ガイド手段を掛け渡すること
でスリット開口の強度を補強することができる(請求項
8)。つまり、このような構成では、ガイド手段が基板
のガイド機能のほかにスリット開口の強度補強としても
機能する。
【0014】さらに、前記第1基板にノイズの発生源と
なりうるノイズ発生電子部品を搭載した場合には、この
ノイズ発生電子部品から発生したノイズが出力端子部に
至り、出力端子部からの出力にノイズ成分が含まれてし
まうことがある。そこで、上記のように構成された前記
第2基板に、前記出力端子部と、前記出力端子部と接続
される電子部品とを搭載することで、このような電子部
品から出力端子部までの配線距離が短くなり、しかも出
力端子部がノイズ発生電子部品から離隔されるため、出
力端子部からのノイズ成分の出力が低減される(請求項
9)。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明にかかるスイッ
チング電源装置の一の実施形態を示す斜視図であり、図
2は図1のスイッチング電源装置の分解組立斜視図であ
り、図3は図1のA−A線矢視断面図である。なお、後
述する各図との方向関係を明確にするために、XYZ直
角座標軸が示されている。
【0016】このスイッチング電源装置は、制御ユニッ
ト(図示省略)の底面部においてX方向に延びるディン
(DIN)レール50に取付られ、入力端子部10から
与えられた交流を所定電圧の直流に変換し、出力端子部
12から制御ユニット内に設けられた他の装置に供給す
る装置であり、その回路構成は図6と同一であるため、
それらについては同一符号を付して説明を省略する。
【0017】このスイッチング電源装置では、図2に示
すように、上方の開口したケーシング本体60と、その
開口を覆うように設けられる蓋体70とでケーシング8
0が構成されており、ケーシング本体60の上端部に蓋
体70が取り付けられると、後述するように種々の電子
部品が搭載された2つの基板91,92を一体化してな
る基板組立体90を収納可能な収納空間SPが形成され
る。
【0018】より具体的には、ケーシング本体60は、
その下方側におけるベース部62から周壁部64が上方
に立設されて有底角筒形に構成されている。4つの周壁
部64のうちディンレール50の長手方向(X方向)側
に設けられた一対の周壁部64aの上端付近には、それ
ぞれ2個の係止孔66が設けられおり、蓋体70から下
方に延びる4つの係止片72の先端部がそれぞれ対応す
る係止孔66に係止されることでケーシング本体60に
対して蓋体70が取り付け固定される。
【0019】また、上記長手方向(X方向)に対して直
交する方向(Y方向)側に設けられた周壁部64bに
は、収納空間SPと連通する開口部として、図3に示す
ようにX方向に延びる放熱用のスリット開口68が上下
方向(Z方向)にほぼ等間隔で設けられている。また、
この実施形態では、各周壁部64bでは、すべてのスリ
ット開口68に亘ってZ方向に延びる5本の補強用リブ
611〜615がX方向に並べて取り付けられて周壁部
64bの強度補強が図られている。これらのうち補強用
リブ611,612はX方向に基板91の厚みよりも若
干広い間隔Δ1(図4)だけ離隔して配置されている。
例えば、厚み1.6mmの基板91に対して補強用リブ
611,612の間隔Δ1を2mm程度にしておく。こ
のため、図2に示すように左右(Y方向)一対の補強用
リブ611,612が基板91のガイド手段として機能
し、基板91(基板組立体90)が収納空間SP内に位
置決め収納される。このように、この実施形態では、補
強用リブ611,612は単にスリット開口68の補強
用として機能するのみならず、基板のガイド手段として
も機能している。特に、スリット開口68は放熱機能を
担うため、その開口面積を広く設定すべきであり、補強
用リブとガイド用リブとを別個に設ける場合に比べて補
強用とガイド用とを兼用させた本実施形態は開口面積を
広くすることができ、放熱効果の点で有利である。な
お、補強用リブ614,615については、補強用リブ
611,612と同様に、ガイド手段としても機能する
ように構成されている。
【0020】また、補強用リブ611,615の頂部6
11a,615aはケーシング本体60の開口部よりも
若干高い位置まで延びており、上記のように基板91を
補強用リブ611,612からなるガイド手段に沿って
収納空間SPに収納すると、基板91に連結された基板
92の裏面がその頂部611a,615aによって係止
されるように構成されている。このように、本実施形態
では、補強用リブ611,615の頂部611a,61
5aによって基板組立体90をケーシング80内で支持
するように構成されている。
【0021】このようにガイド手段(補強用リブ61
1,612)によって基板組立体90を収納空間SPに
案内し、単に補強用リブ611,615の頂部611
a,615aによって基板92を裏面側より支持するの
みでは、ケーシング80内で基板組立体90のガタツキ
が発生し、その振動や衝撃によって基板上の半田部分に
クラックなどが生じ、その結果、電子部品の接続不良や
断線などが発生してしまうことがある。そこで、本実施
形態では、この問題を解消するため、補強用リブ61
1,612の最下方位置に基板ガタツキ防止用のガタツ
キ防止用リブを設けている。
【0022】図4は、ガタツキ防止用リブの構成を示す
部分拡大断面図である。この実施形態では、同図に示す
ように、補強用リブ611,612には、相互に対向す
るように略半球状のガタツキ防止用リブ611b,61
2bがそれぞれ突設されている。これらガタツキ防止用
リブ611b,612bの突設部分の間隔Δ2は基板9
1の厚みよりも若干狭くなっており、上記のようにガイ
ド手段(補強用リブ611,612)に沿って基板91
を下方位置に移動させて基板組立体90をケーシング8
0の収納空間SPに収納すると、その基板収納の最終段
階で基板91の下方側端部911がガタツキ防止用リブ
611b,612bの間に圧入され、基板91が厚み方
向(X方向)に挟持され、基板厚み方向にしっかりと保
持される。なお、リブ611b,612bの間隔Δ2に
ついては、基板91の厚みと同一寸法に設定してもケー
シング80に対する基板のガタツキを防止することがで
きる。
【0023】さらに、本実施形態では、上記ガタツキ防
止用リブ611b,612bと同じ高さ位置において、
補強用リブ611,612の間に収納空間SPに向けて
半球状の一対のガタツキ防止用リブ619が相互に対向
した状態で突設されており、上記のように基板組立体9
0をケーシング80の収納空間SPに収納すると、その
基板収納の最終段階で基板91の下方側端部911(図
2)がガタツキ防止用リブ619,619の間に圧入さ
れ、基板91が幅方向(Y方向)に挟持され、基板幅方
向にしっかりと保持される。
【0024】このように、本実施形態では、ガタツキ防
止用リブ611b,612bを設け、基板91を厚さ方
向に保持するとともに、ガタツキ防止用リブ619,6
19を設けて基板91を幅方向に保持するように構成し
ており、ケーシング80内での基板組立体90のガタツ
キを防止することができ、半田部分のクラックや断線な
どの不具合を効果的に防止することができる。
【0025】なお、本実施形態では、基板厚み方向(X
方向)の基板ガタツキを防止するために補強用リブ61
1,612のそれぞれにガタツキ防止用リブ611b,
612bを設けているが、いずれか一方に設けるように
してもよい。また、ガタツキ防止用リブ611b,61
2bを補強用リブ611,612の最下方位置にスポッ
ト的に設けているが、補強用リブ611,612の高さ
方向(Z方向)に連続的に設けてもよい。また、ガタツ
キ防止用リブ611b,612bの形状については、半
球形状に限定されるものではなく、基板91を圧入する
ことができる形状であれば、特に限定されるものではな
い。
【0026】また、基板厚み方向についてのガタツキ防
止用リブ611b,612bの変形態様については、基
板幅方向についてのガタツキ防止用リブ619について
もそのまま適用可能である。すなわち、基板の幅方向
(Y方向)については、一方のみにガタツキ防止用リブ
619を設けるだけでもよく、またガタツキ防止用リブ
619を補強用リブ611,612の高さ方向(Z方
向)に連続的に設けてもよく、さらにはガタツキ防止用
リブ619の形状についても、基板91を圧入すること
ができる形状であれば、特に半球状に限定されるもので
はない。
【0027】図1および図2に戻って、本実施形態にか
かるケーシング80がフィンガープロテクト構造を採用
したことによる特徴について説明する。この実施形態で
は、図2に示すように基板92の一方側に入力端子部1
0および接地用端子部38が搭載される一方、他方側に
出力端子部12が搭載され、さらに各端子が基板92に
対してそれぞれ2箇所で半田付けされている。また、こ
うして基板92に取り付けられた各端子に対応して、蓋
体70の側面部には、配線を端子部に引き込むための開
口74が開設されるとともに、ネジ止め工具は挿入可能
であるが人間の指は挿入不可能な程度の開口76が穿設
されて開口74から端子部に挿入された配線の先端部を
端子に固定可能に構成されている。このように、この実
施形態では、スイッチング電源装置においてフィンガー
プロテクト構造を採用したことにより、次の効果が得ら
れる。すなわち、作業者が端子に直接触れるのを効果的
に防止することができる。また、端子の取付構造を簡略
化することができる。また、端子と基板との接続が強固
となり、振動や衝撃などによる半田部分のクラック発生
を防止することができ、大電流にも対応可能となってい
る。
【0028】さらに、入力端子部10、出力端子部12
および接地用端子部38が蓋体70を内底面側より支持
することとなり、蓋体70の強度が補強されている。こ
のため、従来装置において補強用として用いられていた
リブなどの補強構造が不要となり、その結果、蓋体70
内部の収容スペース(第2サブ空間SSP2)が増大
し、より多くの、またより大きな電子部品を基板92に
搭載することが可能となっている。
【0029】上記説明においては、主としてスイッチン
グ電源装置のケーシングの構成を中心に詳細に説明して
きたが、次に装置内部の構成を中心に詳述する。
【0030】この実施形態にかかるスイッチング電源装
置では、上記したように、2つの基板91,92を相互
に連結することによって1つの基板組立体90が形成さ
れ、これがケーシング80の収納空間SPに収納されて
いる。これらの基板のうち基板91は、図2に示すよう
に、一方端部912を凸状に仕上げらた形状となってお
り、この基板91の表面(一方主面)に、フィルタ回路
16を構成するコンデンサ161およびコモンチョーク
コイル162、入力側整流回路18を構成するダイオー
ド、入力側平滑回路20を構成する電解コンデンサ20
1、スイッチング回路22を構成するパワートランジス
タおよび放熱板221、トランス24、出力側整流回路
28を構成するダイオードなどの電子部品が搭載されて
いる。一方、基板92には、基板91の凸状端部912
に係合可能な形状の凹部921が形成され、基板表面
(一方主面)に、入力端子部10、接地用端子部38お
よび出力端子部12のほかに、出力端子部12に直接接
続される出力側平滑回路30を構成する電解コンデンサ
301,302およびコイル303が搭載されている。
【0031】そして、凸状端部912を上方に位置させ
た状態で基板91が上下方向(Z方向)に倒立した姿勢
となる一方、凹部921を基板91の凸状端部912に
係合させた状態で基板92はほぼ水平姿勢となってお
り、このような基板姿勢のまま両基板91,92は図示
を省略する連結部材により機械的および電気的に接続さ
れて基板組立体90が形成される。こうして一体化され
た基板組立体90は、基板91の裏面をケーシング80
の内面に近接させたまま、上記したようにしてケーシン
グ80の収納空間SPに収納される。
【0032】図5は、ケーシングの収納空間に収納され
た基板組立体の状態を示す図であり、説明の便宜から、
ケーシング80の図示を省略し、2点鎖線で収納空間S
Pを仮想的に示している。ケーシング80に収納した状
態では、基板91の表面(一方主面)とケーシング80
の内面とで収納空間SPとほぼ一致した空間が形成され
るが、この空間が基板91の表面側に配置された基板9
2によって2つのサブ空間SSP1,SSP2に仕切られ
る。すなわち、第1サブ空間SSP1は、同図に示すよ
うに、ケーシング80の内面、基板91の表面(一方主
面)および基板92の裏面(他方主面)によって囲まれ
た空間となり、もう一方の第2サブ空間SSP2はケー
シング80の内面、基板91の凸状端部912の表面
(一方主面)および基板92の表面(一方主面)によっ
て囲まれた空間となる。
【0033】そして、本実施形態では、熱影響電子部品
に相当する電解コンデンサ301,302が第2サブ空
間SSP2に配置される一方、発熱電子部品に相当する
整流用ダイオード、スイッチング用パワートランジスタ
およびトランス24などがすべて第1サブ空間SSP1
に配置されており、基板92が熱遮蔽板として機能し、
第1サブ空間SSP1内の熱が第2サブ空間SSP2内に
及ぶのを防止している。また、ケーシング80の周壁部
64bには、スリット開口68が複数形成されており、
例えば図5の実線矢印で示すように一方側のスリット開
口68(図3)を介して装置外部から空気が流れ込む
と、その気流に乗って第1サブ空間SSP1に篭った熱
がもう一方のスリット開口68を介して装置外部に運び
出されるが、その第1サブ空間SSP1内では、気流の
一部が本流から離れ、第2サブ空間SSP2側に流入し
ようとするが、その気流は基板92の裏面側にぶつか
り、本流に戻されてスリット開口68を介して装置外部
に排気される。したがって、本実施形態では、第2サブ
空間SSP2が第1サブ空間SSP1に対して熱分離さ
れ、第2サブ空間SSP2内を低温に保つことができ、
電解コンデンサ301,302の性能劣化を防止し、ス
イッチング電源装置の寿命を長く伸ばすことが可能とな
る。
【0034】なお、本実施形態では、入力側平滑回路2
0を構成する電解コンデンサ201を第1サブ空間SS
P1に配置しているが、理想的には電解コンデンサ20
1についても第2サブ空間SSP2に配置するのが望ま
しい。ただし、配線や収納スペースなどを考慮すると、
本実施形態の如く第1サブ空間SSP1に配置するほう
が総合的に有利な場合がある。このような場合、第1サ
ブ空間SSP1に配置した電解コンデンサはトランス2
4やダイオードなどの発熱電子部品から発生する熱の影
響を全く受けないというわけではないが、その発熱電子
部品に対する電解コンデンサ201の配設位置を工夫す
ることによって、熱影響を最低限に抑えることができ
る。すなわち、第1サブ空間SSP1で発生した熱は上
方に上昇しようとするが、この実施形態では、その熱の
上昇対流ルート(同図の破線矢印)から外れた位置に電
解コンデンサ201を配置して発熱電子部品からの熱の
影響を抑えている。また、第1サブ空間SSP1内を流
れる気流(同図の実線矢印)において、電解コンデンサ
201が発熱電子部品に対して上流側に位置するように
配設されており、装置外部から流入した空気は比較的冷
たく、また発熱電子部品から発生した熱は気流の流れに
乗って電解コンデンサ201とは反対の方向に運ばれる
ようになっている。
【0035】また、上記実施形態では、第1サブ空間S
SP1にパワートランジスタやトランスなどのノイズ発
生源となる電子部品を集中させる一方、第2サブ空間S
SP2に出力端子部12に直接接続される電子部品(出
力側平滑回路を構成する電子部品など)を配置している
ので、かかる電子部品から出力端子部12までの距離を
短くするとともに、ノイズ発生源を出力端子部から離隔
することで出力端子部12から出力される直流にノイズ
発生源からのノイズが含まれるのを効果的に防止するこ
とができる。
【0036】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、本発明の適用対象は、制御ユニットの底面
部に配設されたディンレール50に対して鉛直方向に取
り付けるタイプのスイッチング電源装置に限定されるも
のではなく、制御ユニットの側面部に配設されたディン
レールに対してほぼ水平に取り付けるタイプや、ディン
レールなどを用いずに、ケーシング80のベース部62
に穿設された取付孔を介して制御ユニット等に対して直
接ねじ止めするようなタイプのスイッチング電源装置に
も適用することができる。
【0037】また、上記実施形態では、図6の回路構成
を有するスイッチング電源装置について本発明を適用し
た場合について説明したが、本発明の適用対象は図6の
スイッチング電源装置に限定されるものではなく、同一
のケーシングに発熱電子部品と熱影響電子部品とを配置
してなるスイッチング電源装置全般に適用することがで
きる。
【0038】また、上記実施形態では、第1基板91に
対して第2基板92を組み合わせて収納空間SPを2つ
の第1および第2サブ空間SSP1,SSP2に仕切り、
第2サブ空間SSP2内に熱影響電子部品に相当する電
解コンデンサ301,302を配置しているが、さらに
別の基板を追加して発熱電子部品からの熱影響電子部品
の熱分離を行うようにしてもよい。例えば、この別の基
板が第1サブ空間SSP1内に配置されるように当該基
板を第2基板92に連結することで第1サブ空間SSP
1をさらに2つに仕切り、その一方に発熱電子部品に相
当する整流用ダイオード、スイッチング用パワートラン
ジスタおよびトランス24などを配置する一方、もう一
方に熱影響電子部品を配置すると、追加した基板が事実
上第2基板と同一機能を有し、上記実施形態と同一の効
果が得られる。この場合、追加された基板に対して補強
用リブ614,615がガイド手段として機能し、また
それらの間にガタツキ防止用リブ619を設けることで
それら3枚の基板によって構成される基板組立体をケー
シングに対してしっかりと固定することができる。
【0039】なお、上記別の基板を第2基板92に連結
する代わりに、第1基板91に連結することで第1サブ
空間SSP1をさらに2つに仕切り、その一方に発熱電
子部品に相当する整流用ダイオード、スイッチング用パ
ワートランジスタおよびトランス24などを配置する一
方、もう一方に熱影響電子部品を配置するように構成し
ても上記と同様の効果が得られる。
【0040】さらに、上記実施形態では、第1基板91
の表面に対して第2基板92を倒立姿勢で連結して収納
空間SPを2つのサブ空間に仕切っているが、第1基板
91に対する第2基板92の姿勢について特に限定され
るものではなく、例えば第1基板91の一方主面とケー
シング内面との間に第2基板92を第1基板91とほぼ
平行に配置し、この第2基板によって第1基板の一方主
面とケーシング内面とで形成される空間を2つに仕切る
ようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、第1基板の一方主面側に第2基板を配置して第
1基板の一方主面とケーシング内面とで形成される空間
を第2基板によって第1および第2サブ空間に仕切り、
第1サブ空間内において、発熱電子部品を第1基板の一
方主面上に搭載する一方、第2サブ空間内において、当
該サブ空間に面する第2基板の一方主面上に、熱影響に
よって性能劣化する熱影響電子部品を搭載するように構
成したので、熱影響電子部品が配置される第2サブ空間
を、発熱電子部品が配置される第1サブ空間から熱分離
することができ、発熱電子部品から発生した熱が第2サ
ブ空間の熱影響電子部品に至るのを防止し、熱影響電子
部品の性能劣化を抑制し、スイッチング電源装置の長寿
命化を図ることができる。
【0042】また、請求項2に記載の発明によれば、第
2サブ空間に配置された熱影響電子部品とは異なる別の
熱影響電子部品を、第1サブ空間に配置する場合であっ
ても、この別の熱影響電子部品を発熱電子部品から発生
する熱の上昇対流ルートから外れた位置に配置している
ので、発熱電子部品による熱影響を抑制し、この別の熱
影響電子部品の性能劣化を抑制し、熱影響電子部品の性
能劣化の抑制、さらにいえばスイッチング電源装置の長
寿命化を図ることができる。
【0043】また、請求項3に記載の発明によれば、ケ
ーシングの側面部に第1サブ空間を挟んで対向するよう
に一対の開口部を設け、一対の開口部の間を流れる気流
によって第1サブ空間内で発生した熱を装置外部に排熱
するように構成しているので、第1サブ空間に熱が篭る
のを効果的に抑制し、第1サブ空間内の温度上昇を抑え
ることができ、熱影響電子部品への熱影響を抑えること
ができる。
【0044】また、請求項4に記載の発明によれば、気
流の方向に沿って第2基板を配置しているので、気流の
一部が気流の本流から離れ、第2サブ空間側に流れ込も
うとしても、第2基板にあたって本流に戻されるため、
第2サブ空間内に気流の一部が流れ込むのを防止し、第
2サブ空間に配置された熱影響電子部品の性能劣化を抑
制することができる。
【0045】また、請求項5に記載の発明によれば、第
2サブ空間に配置された熱影響電子部品とは異なる別の
熱影響電子部品を、気流の方向において発熱電子部品に
対して上流側に位置させているので、第1サブ空間で発
生した熱を気流によって当該熱影響電子部品とは反対方
向の下流側に運ぶことができ、発熱電子部品からの熱が
上記別の熱影響電子部品に及ぶのを抑制することがで
き、熱影響電子部品の性能劣化を抑制することができ
る。
【0046】また、請求項6に記載の発明によれば、ケ
ーシングに基板を装着した際に、第1または第2基板の
一部がガイド手段に設けられた基板係止手段に係止され
るように構成しているので、基板がケーシングに対して
固定され、基板のガタツキを効果的に防止することがで
きる。
【0047】また、請求項7に記載の発明によれば、基
板係止手段に対して基板の一部が圧入可能となっている
ため、この基板圧入によってケーシングに対して基板を
より強固に固定することができる。
【0048】また、請求項8に記載の発明によれば、開
口部を構成するスリット開口に対してガイド手段を掛け
渡しており、これによってガイド手段がスリット開口の
補強用としても機能し、開口部の強度を高めることがで
きる。
【0049】また、請求項9に記載の発明によれば、第
1基板にノイズの発生源となりうるノイズ発生電子部品
を搭載する一方、第2基板には、出力端子部と出力端子
部と接続される電子部品を搭載するように構成したこと
により、このような電子部品から出力端子部までの配線
距離が短くなり、しかも出力端子部がノイズ発生電子部
品から離隔されて出力端子部からのノイズ成分の出力を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるスイッチング電源装置の一の
実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のスイッチング電源装置の分解組立斜視図
である。
【図3】図1のA−A線矢視断面図である。
【図4】ガタツキ防止用リブの構成を示す部分拡大断面
図である。
【図5】ケーシングの収納空間に収納された基板組立体
の収納状態を示す図である。
【図6】スイッチング電源装置の内部回路構成の一例を
示す図である。
【符号の説明】
10…入力端子部 12…出力端子部 24…トランス(発熱電子部品) 30…出力側平滑回路 38…接地用端子部 60…ケーシング本体 62…ベース部 64b…周壁部 68…スリット開口(開口部) 70…蓋体 80…ケーシング 90…基板組立体 91…(第1)基板 92…(第2)基板 201…電解コンデンサ(別の熱影響電子部品) 301,302…電解コンデンサ(熱影響電子部品) 611,612…補強用リブ(ガイド手段) 611b,612b,619…ガタツキ防止用リブ(基
板係止手段) SP…収納空間 SSP1…第1サブ空間 SSP2…第2サブ空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 公博 大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉 電気株式会社内 (72)発明者 松本 敏晴 大阪市淀川区西宮原1丁目7番31号 和泉 電気株式会社内 Fターム(参考) 5E322 BA01 BA05 CA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、前記ケーシング内に配置
    される第1および第2基板とを備えたスイッチング電源
    装置において、 前記第1基板の一方主面側に前記第2基板が配置されて
    前記第1基板の一方主面と前記ケーシング内面とで形成
    される空間が前記第2基板によって第1および第2サブ
    空間に仕切られ、 前記第1サブ空間内において、発熱電子部品が前記第1
    基板の前記一方主面上に搭載される一方、 前記第2サブ空間内において、当該サブ空間に面する前
    記第2基板の一方主面上に、熱影響によって性能劣化す
    る熱影響電子部品が搭載されたことを特徴とするスイッ
    チング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1サブ空間において前記第2サブ
    空間に配置された前記熱影響電子部品とは異なる別の熱
    影響電子部品が配置されており、この熱影響電子部品が
    前記発熱電子部品から発生する熱の上昇対流ルートから
    外れた位置に配置されるように前記第1基板に取付けら
    れた請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの側面部には前記第1サ
    ブ空間を挟んで対向するように一対の開口部が設けら
    れ、前記一対の開口部の間を流れる気流によって前記第
    1サブ空間内で発生した熱を装置外部に排熱可能に構成
    された請求項1または2記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記気流の方向に沿って前記第2基板が
    配置された請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1サブ空間において前記第2サブ
    空間に配置された熱影響電子部品とは異なる別の熱影響
    電子部品が配置されており、この熱影響電子部品が前記
    気流の方向において前記発熱電子部品に対して上流側に
    位置するように前記第1基板に取付けられた請求項3ま
    たは4記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2基板は相互に連結さ
    れて一体化された組立状態で、前記ケーシングの内側面
    に設けられたガイド手段に案内されながら前記ケーシン
    グに対して着脱可能となっており、 前記ケーシングへの基板装着により、前記第1または第
    2基板の一部が前記ガイド手段に設けられた基板係止手
    段に係止されて前記ケーシングに対して固定される請求
    項1ないし5のいずれかに記載のスイッチング電源装
    置。
  7. 【請求項7】 前記基板係止手段に対して前記基板の一
    部が圧入可能に構成されており、この基板圧入によって
    前記ケーシングに対して固定される請求項6記載のスイ
    ッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の開口部の各々は複数のスリッ
    ト開口により構成され、 前記複数のスリット開口に亘って前記ガイド手段が掛け
    渡された請求項6または7記載のスイッチング電源装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1基板にはノイズの発生源となり
    うるノイズ発生電子部品が搭載される一方、前記第2基
    板には出力端子部と、前記出力端子部と接続される電子
    部品とが搭載された請求項1ないし8のいずれかに記載
    のスイッチング電源装置。
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