JP2000271903A - 木目模様単板及びその製造方法 - Google Patents

木目模様単板及びその製造方法

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JP2000271903A
JP2000271903A JP11079496A JP7949699A JP2000271903A JP 2000271903 A JP2000271903 A JP 2000271903A JP 11079496 A JP11079496 A JP 11079496A JP 7949699 A JP7949699 A JP 7949699A JP 2000271903 A JP2000271903 A JP 2000271903A
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veneer
color
wood
adhesive
autumn
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JP11079496A
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English (en)
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Hiroaki Murakami
弘明 村上
Noriaki Nakagawa
紀晶 中川
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Pal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Pal Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 春材から秋材への移行部に色調の微妙なグラ
デ−ションをつけ、天然銘木に酷似した深みと味わいの
ある木目模様単板を製造する。 【解決手段】 両面スプレッダ−を用い、素材単板の表
面に有色接着剤を塗布し、裏面に無色接着剤を塗布し、
交互に重ねて積層接着して得られた積層ブロックを積層
面に任意の角度で交差する方向に切削して所望の木目模
様単板8を得る。 【効果】 春材色7を呈する素材単板の表面に塗布され
た有色接着剤中の着色剤が単板の表面側から浸透し、単
板の表面に色調のグラデ−ション9が現出する。一方、
単板の裏面には無色接着剤が塗布されており、下側から
の接着剤中の着色剤の浸透を抑制するので、単板の裏面
にはグラデ−ションは生じず、天然銘木に酷似した木目
模様単板8が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建具、壁面収納、
玄関収納、その他の住宅機器、家具、床材、壁材、天井
材、その他の内装建材の表面化粧に使用される木質化粧
板の化粧単板に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅内の建具、家具等の住宅機
器、床材、壁材等の内装建材に使用される表面化粧材は
塩ビ、ポリエステル、ダップ、プリント等の樹脂化粧板
のほか、天然銘木の化粧単板が良く使われており、樹脂
化粧板のような人工物でなく、天然銘木のような本物だ
けが持つ、リアリティ−と木目の深い味わいが昔から世
代を越えて愛され続けてきた。しかし天然資源の枯渇と
地球規模の環境保護が叫ばれる昨今、昔のように贅沢に
天然銘木を利用することができなくなりつつあり、天然
銘木の化粧単板は高価で且つ希少な存在となりつつあ
る。
【0003】天然銘木は高価で希少な存在になりつつあ
るばかりでなく、年々天然銘木の品質が低下の一途をた
どり、本当に値打ちのある木目はいくらお金を積んでも
手に入らないのが現状である。ケヤキ、ナラ、サクラ、
ヒノキ、スギ等の高級材はなかなか手に入りにくく、ま
してや、木目のまっすぐに通った柾目、美しいタケノコ
杢の板目などは今は塩ビ、プリント等の樹脂化粧板でな
いとお目にかかれない。
【0004】そこで従来、天然銘木の化粧単板に代え
て、人工化粧単板が天然銘木単板に代わって使用されて
きた。人工化粧単板は安価で大量に入手できる天然木材
を薄くスライスして得た単板を、必要に応じて、漂白、
脱色し、また必要に応じて染色、着色し、これを多数枚
積層接着してフリッチを製造し、それを積層面と交差す
る方向にスライスして、天然銘木に酷似した化粧単板す
なわち人工突板を得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から使用されてき
た人工突板は濃色の秋材用単板と淡色の春材用単板を接
着剤で単純に交互に積層接着することで人工的に木目を
現出させており、淡色の春材部から濃色の秋材部への移
行部及び濃色の秋材部から淡色の春材部への移行部が全
く存在せず、それらの境界部が定規で線引きしたように
はっきりしすぎて、人工的な感がまぬがれ得なかった。
【0006】さらに、秋材部、春材部の木目の太さも単
板幅によって決まり、一様な太さとなり、天然銘木に見
られるように、木目の幅の太細による木目の疎密が表現
されず、極めて人工的な木目とならざるを得なかった。
【0007】また、従来から秋材用単板と春材用単板と
の間に不織布、紙、等の繊維質の材料を挟み込んで積層
することによって、天然の広葉樹の持つ導管部分を表現
したり、素材単板の染色、着色に工夫をこらして、天然
銘木の持つ深い味わいや、春材部から秋材部への移行部
の微妙な濃度変化、すなわちグラデ−ションを表現しよ
うとしたものもあるが、天然銘木は春材部から秋材部へ
の移行部においては、濃度が除々に増加し、グラデ−シ
ョンが見られるが、秋材部から春材部への移行部におい
ては、色調の濃度変化が比較的急激で、その境界が明瞭
である。
【0008】このように、片側にグラデ−ションを付
け、もう片側は境界部を明瞭にすることは極めて困難で
あり、せっかくのグラデ−ションを天然銘木に見られる
ように、春材部から秋材部への移行部のみに付与し、逆
に秋材部から春材部への移行部にはグラデ−ションをつ
けないように工夫することが困難であった。両側ともグ
ラデ−ションが付くか、または、両側とも境界部が明瞭
にならざるを得なかった。
【0009】さらには木目の幅はもとの素材単板の厚み
で決定され、表現された木目の長さ方向に一様であり、
いかにも人工的な感がまぬがれ得なかった。いずれにし
ても工夫すればするほどコストが高くつくばかりでな
く、天然銘木のリアリティ−に今一歩およばず、高価な
天然銘木を手にいれた方が手間暇かからず割安となって
いた。本発明は、上記問題点を以下に述べる手段によっ
て解決しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は秋材色を呈する
素材単板と春材色を呈する素材単板の表面に秋材色より
も薄目に着色された有色接着剤を塗布し、裏面には無色
接着剤を塗布し、これらを交互に複数枚積層接着し、積
層ブロックを形成した後、積層ブロックを積層面に任意
の角度で交差する方向に切削して得られる木目模様単板
およびその製造方法に関するものであり、まず、秋材色
を呈する素材単板を秋材用素材単板とし、春材色を呈す
る素材単板を春材用素材単板とし、それらを用意し、そ
の片側表面にのみ有色接着剤を塗布し、一方、その反対
側裏面には無色接着剤を塗布する。
【0011】接着剤の色調は秋材色と同色または類似色
とし、その濃度は秋材色よりも若干薄目とする。接着剤
の色調濃度はその接着剤の塗布量によって適宜調整すれ
ばよく、比較的多目に塗布する場合はより薄目とし、比
較的少な目に塗布する場合は濃い目とする。しかし、秋
材色を呈する素材単板の色調濃度よりも若干でも薄目と
する必要がある。そうでないと、素材単板の色調濃度自
体が濃くなりすぎて、かえって違和感のあるものとなっ
てしまう。
【0012】素材単板の裏面側には無色接着剤を塗布す
るがその意味は色調濃度変化すなわちグラデ−ションを
春材部から秋材部への移行部のみに現出させ、秋材部か
ら春材部への移行部には現出させないためである。この
方がより天然銘木の木目に近くなり、リアリティ−が表
現される。
【0013】さらに、図面に従って、詳述すると、図1
は秋材色を呈する素材単板(1)の片側表面に有色接着
剤(3)が塗布され、その反対側裏面に無色接着剤
(4)が塗布され、秋材用素材単板を構成する。また、
春材色を呈する素材単板(2)の片側表面に有色接着剤
(3)が塗布され、その反対側裏面に無色接着剤(4)
が塗布され、春材用素材単板を構成する。
【0014】図2は秋材用素材単板と春材用素材単板を
交互に積層して得られた圧締前の状態を示す模式図で、
(5)は圧締前の積層ブロックを示す。
【0015】図3は圧締前積層ブロック(5)を圧締し
た後、積層面に任意の角度で交差する方向に切削して得
られる柾目または板目の木目模様単板(8)を示す。図
中(9)は有色接着剤(3)が春材部(7)へ浸透し、
春材部(7)から秋材部(6)へかけて現出する色調の
グラデ−ションを示す。このように春材部から秋材部へ
かけての移行部分には色調のグラデ−ションが現出する
がその理由は次のとおりである。
【0016】すなわち、春材色を呈する素材単板の表面
に塗布された有色接着剤が、春材色を呈する素材単板の
表面から浸透する。そして、単板表面近辺は浸透濃度が
高く、単板の厚み方向の深層へいくにつれて、浸透濃度
が薄くなり、いわゆる色調のグラデ−ションが生じる。
さらに天然素材であるゆえ、有色接着剤(3)中の着色
染料または顔料の春材用素材単板への浸透拡散は一様で
なく、浸透拡散の程度が若干ばらつく。
【0017】このため、色調のグラデ−ション(9)の
幅は木目の長手方向でも一様でなく、また、1本毎の木
目どうしでも一様でない。このため春材部(7)の太細
が表現され、より自然な木目の味わいが表現できる。ま
た、図中(10)は秋材部から春材部へかけての境界部
を示し、この部分にはグラデ−ションが存在しない。そ
の理由は次のとおりである。
【0018】すなわち、春材色を呈する素材単板の裏面
に塗布された無色接着剤がその1つ下の層の秋材色を呈
する素材単板表面に塗布された有色接着剤の春材色を呈
する素材単板裏面からの浸透を抑制するため、秋材部
(6)から春材部(7)へかけての境界部はグラデ−シ
ョンが現出せず、天然銘木に酷似した、くっきりとした
明瞭な境界部が表現され、より天然の銘木に酷似した木
目模様単板(8)が完成される。
【0019】また、秋材色を呈する素材単板(1)につ
いてはその表面側からの有色接着剤(3)は単板色より
も薄目に調整されているので、それが浸透しても視覚的
にはほとんど見えず、木目模様の表現にはほとんど影響
しない。このことから、秋材色を呈する素材単板(1)
については両面とも無色接着剤を塗布すればよいことに
なるが、秋材色を呈する素材単板と春材色を呈する素材
単板に交互に別の接着剤を塗布することは、製造工程が
複雑となり、いたずらにコストアップを招く原因とな
る。
【0020】そこで発明者等は鋭意研究の結果、図4に
示す方法で、このことを解決した。すなわち、図4は単
板の両面に接着剤を塗布することができる両面スプレッ
ダ−を用いて単板の表面と裏面で色調の異なる接着剤を
塗布する方法を示している。
【0021】図中(11)は上面塗布ロ−ル、(12)
は下面塗布ロ−ルを示し、この方法によって秋材色を呈
する素材単板と春材色を呈する素材単板を交互に両面ス
プレッダ−に投入すれば、それらの表面には有色接着剤
(3)が、また、裏面には無色接着剤(4)が塗布さ
れ、それらを交互に堆積し、適切な圧締圧力、温度、時
間をかければ積層ブロックが完成される。
【0022】積層ブロックをその積層面に任意の角度で
交差する方向に切削して所望の柾目または板目の木目模
様単板(8)が完成される。このように秋材用素材単板
と春材用素材単板の2種類の素材単板で、単板ごとに接
着剤を交互に変える必要がなく、製造工程が単純で大幅
にコストダウンが可能となった。さらには木目模様のグ
ラデ−ションが春材部の片側にのみ現出し、天然銘木に
酷似した木目模様単板が得られた。
【0023】さらに、接着剤中の着色剤の浸透具合の微
妙なばらつきによって春材部の幅も天然銘木に見られる
ように、太細の微妙な変化が生じ、自然な味わいが醸し
出される。
【0024】また、本発明は素材単板を漂白後、秋材色
の染料又は顔料を用いて着色し、秋材色を呈する素材単
板とし、素材単板を漂白後、春材色の染料又は顔料を用
いて着色し、またはしないで春材色を呈する素材単板と
することもできる。
【0025】すなわち、安価な低級材のなかから秋材色
を呈する素材単板および春材色を呈する素材単板を選択
しても良いし、また、安価な素材単板を漂白脱色した
後、染料または、顔料を用いて秋材色や春材色に着色
し、秋材色を呈する素材単板および春材色を呈する素材
単板としても良い。
【0026】さらには、春材色を呈する素材単板として
安価な低級材を漂白脱色したままのものを用いても良
い。表現しようとする天然銘木の木目の色調、濃度によ
って、適宜選択し、調整すれば良い。
【0027】また、積層ブロックを薄くスライスする
際、積層面に任意の角度で交差する方向に切削してさま
ざまな木目模様単板が得られる。すなわち、積層面と直
交させる方向にスライスして柾目を表現してももよい
し、適当な角度で切削すると木目幅が太くなり、粗目の
柾目が表現できる。また、ロ−タリ−レ−スまたはハ−
フロ−タリ−レ−スで切削すれば違った味わいの木目が
得られるし、素材単板の積層時に上下から湾曲した型板
を用いて圧締すれば曲面を持った湾曲積層ブロックが得
られ、これを積層面とほぼ並行にスライスすれば板目が
表現できる。また傾斜角度をつけてスライスすれば追柾
〜杢が表現できる。
【0028】
【発明の効果】秋材色を呈する素材単板と春材色を呈す
る素材単板の表面に、秋材色よりも薄目に着色された有
色接着剤を塗布し、それらの裏面には無色接着剤を塗布
する。このことによって、春材色を呈する素材単板の表
面には有色接着剤が浸透する。このとき、単板表面付近
の浸透度が比較的高く、単板の厚み方向の深層へいくに
つれて、浸透濃度が低くなり、春材部から秋材部への移
行部に、いわゆる色調のグラデ−ションを生じさせるこ
とが可能となる。
【0029】さらにまた、素材単板は天然素材であるゆ
え、有色接着剤中の有色染料または顔料の春材用単板へ
の浸透拡散は一様でなく、浸透拡散の程度が若干ばらつ
く。このため、色調のグラデ−ションの幅は木目の長手
方向でも一様でなく、また、1本毎の木目どうしでも一
様でない。このために春材部分の太細が表現され、より
自然な木目の味わいが表現可能となる。
【0030】また、その1つ下の層の秋材色を呈する素
材単板表面に塗布された有色接着剤はそのすぐ上の春材
色を呈する素材単板の裏面側に塗布された無色接着剤に
阻まれて、春材色を呈する素材単板への裏面側からの浸
透が抑えられる。従って、春材色を呈する素材単板の裏
面側すなわち、そのすぐ下の秋材部からすぐ上の春材部
にかけての移行部にはグラデ−ションが生じない。従っ
て、天然銘木に酷似した木目模様単板が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明において、秋材色を呈する
素材単板として安価かつ大量に得られる樹種としては、
アガチス、レッドメランチ、ガロガロ、アピトン、イエ
ロ−メランチ、ナト−、等があげられる。また春材色を
呈する素材単板として安価かつ大量に得られる樹種とし
てはアユ−ス、バ−スウッド、ホワイトシリス、ジェル
トン、ラミン、マガシロ、ジョンコン、ガロガロ等があ
げられる。
【0032】単板の厚みは、表現しようとする天然銘木
の木目が柾目か、または、板目か、さらには木目の幅に
よって決まってくるが、およそ、0.2m〜3.0mm
程度が適当である。表現しようとする木目が板目の場合
は素材単板の厚みを比較的薄目にしておかないと、湾曲
積層ブロックを積層面にほぼ並行にスライスするので木
目幅が広がり、大柄な板目となってしまう。板目表現に
は0.2mm〜0.5mm程度の薄単板が適する。
【0033】天然銘木で希少価値が認められている柾目
表現をするための素材単板の厚みは、0.3mm〜1.
0mm程度であり、なかにはケヤキやオ−クのように比
較的柾目幅が大柄なものもあり、この場合は0.8〜
3.0mm程度の厚みが必要とされる。
【0034】0.2mm以下では接着剤を塗布する際、
単板の剛性が小さく、塗布ロ−ルに巻き付いて製造不可
となり、また3.0mm以上は木目が大柄となって、美
しい木目が得られない。望ましい素材単板の厚みは0.
5mm〜2.0mm程度の範囲である。より天然銘木に
酷似させるには、春材用素材単板は比較的厚く、秋材用
素材単板は比較的薄目に設定するとよい。従って、春材
用素材単板は1.0mm〜2.0mm、秋材用素材単板
は0.5mm〜1.0mmの範囲に設定すればよい。
【0035】木目表現しようとする天然銘木の秋材、春
材の色調、導管の形状、配列によって適する素材単板の
樹種を決定する。表現しようとする木目が、柾目か、板
目かまた、秋材、春材の木目幅をどの程度に表現するの
かによって秋材用素材単板および春材用素材単板の厚み
を決める。春材、秋材用素材単板の厚みをそれぞれ1種
類でなく、2種類以上用意してもよい。このとき、色調
の適当なものがなければ、秋材用および春材用素材単板
を漂白脱色した後、目的とする色調の木材用染料または
顔料で着色しておく。表現しようとする色調によって
は、春材用単板は漂白脱色したままのものの方が美観上
適する場合はあえて染色着色する必要はない。
【0036】次に積層用接着剤は湿式単板の場合は湿硬
化型ウレタン系接着剤が通常よく使われる。後工程でス
ライスすることを考えると湿式単板の方が適している。
湿式単板の含水率は通常およそ20%〜60%程度が望
ましい。20%以下であると単板のアバレ、曲がりが発
生し易く、積層が困難となる。また、あまり高含水率で
あると、接着性能の低下による接着不良やスライス後の
木目模様単板に、経時変化で微細な表面割れが発生す
る。また、湿気硬化型ウレタン系接着剤は単板含水率に
よって硬化時間がかなり大きく異なるので、単板の含水
率のバラツキを極力小さくすることが必要となる。
【0037】接着剤に混入する着色剤は湿気硬化型ウレ
タン系接着剤に配合可能なものであればなんでもよい
が、木目模様単板の木目の色調の耐光性を考慮して顔料
系着色剤が適する。湿硬化型ウレタン系接着剤にホワイ
ト、イエロ−、レッド、ブラックの4色の顔料または染
料で目標とする天然銘木の秋材色を調色するとよい。着
色剤の接着剤への配合割合は着色剤の種類、成分によっ
ても、また、目標とする天然銘木の木目の色調とその濃
度によっても異なるが、通常0.1〜5.0%程度であ
る。
【0038】また、接着剤の塗布量は厚み1.0mmを
越える厚単板の場合、単板の表面、裏面各110〜16
0g/m2、表裏面合計で220〜320g/m2が適当
である。また、厚み1.0mm以下の薄単板の場合、単
板の表面、裏面各80〜110g/m2、表裏合計で1
60〜220g/m2が適当である。
【0039】次に両面塗布スプレッダ−の上面塗布ロ−
ルに有色接着剤を、下面塗布ロ−ルに無色接着剤を入
れ、秋材用単板と春材用単板を交互に両面スプレッダ−
に投入する。表面に有色接着剤が塗布され、裏面に無色
接着剤が塗布された秋材用単板と春材用単板を交互に積
層圧締し、積層ブロックを作製する。圧締条件は温度約
10〜25℃、圧力約5〜10kg/cm2、圧締時間
約5〜12時間が適する。板目表現の場合は積層時に素
材単板をその幅方向に湾曲させて積層しておく必要があ
る。
【0040】ここで得られた積層ブロックをスライサ−
または、ハ−フロ−タリ−で、積層面に任意の角度で交
差する方向に、薄単板に切削し、所望の木目模様単板を
作製する。積層面に大きな角度で交差して切削すれば柾
目模様単板が得られる。また、板目表現の場合は湾曲積
層ブロックを積層面にほぼ平行に切削すれば板目模様単
板が得られる。
【0041】
【実施例】厚み0.5mmのアガチスの単板180枚
と、厚み1.0mmのアユ−スの単板180枚を用意
し、アガチスの単板を過酸化水素を用いて脱色し、続い
て下記の配合の酸性染料に98℃、圧力2.0気圧のも
とで、8時間浸漬して染色した。染色後、濃度1%の界
面活性剤溶液に浸漬して余分な染料を除去し、次に水洗
し、秋材色を呈する素材単板とした。
【0042】アガチス単板染色の酸性染料の配合 YERROW 0.5g/リットル(水) RED 0.9g/リットル(水) NAVY BLUE 0.6g/リットル(水) 染色助剤 9CC/リットル(水)
【0043】次に、アユ−ス単板を、過酸化水素を用い
て脱色し、続いて下記配合の酸性染料に、98℃、圧力
2.2気圧の下で12時間浸漬して染色した。染色後、
濃度1.5%の界面活性剤溶液に浸漬して余分な染料を
除去し、次に水洗し、春材色を呈する素材単板とした。
【0044】 アユ−ス単板染色の酸性染料の配合 YERROW 0.07g/リットル(水) RED 0.08g/リットル(水) NAVY BLUE 0.008g/リットル(水) 染色助剤 9CC/リットル(水)
【0045】上記染色単板を、その含水率が30〜50
%になるように高周波乾燥機にて調湿し、調湿後の素材
単板を次工程の積層工程に供した。
【0046】次に、着色剤として、下記配合の顔料を湿
気硬化型ウレタン系接着剤に対して重量部%で3.0%
添加し、表現しようとする木目の秋材色よりも若干薄目
に着色し、有色接着剤を作製した。
【0047】続いて両面塗布可能なスプレッダ−の上面
塗布ロ−ルに有色接着剤を投入し、下面塗布ロ−ルに無
色接着剤を投入した。
【0048】次に両面スプレッダ−に秋材色を呈する素
材単板、続いて春材色を呈する素材単板の順に交互に通
し、それらの表面に有色接着剤を、裏面に無色接着剤を
塗布した。塗布量は表面と裏面等分で各100g/
2、合わせて200g/m2とした。
【0049】次に、それらを交互に堆積し、室温20
℃、圧締圧力8kg/cm2、圧締時間10時間の条件
で積層接着し、積層ブロックを作製した。
【0050】次に、積層ブロックを積層面に交差する方
向でスライスして厚み0.3mmの内地松に酷似した柾
目の木目模様単板を得た。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の素材単板の両面に接着剤が塗布された
状態を示す模式図。
【図2】本発明の積層ブロックの圧締前の状態のものを
示す模式図。
【図3】本発明の木目模様単板を示す模式図。
【図4】 素材単板表裏面に有色および無色接着剤を塗
布する本発明の製造方法を示す模式図。
【符号の説明】
1 秋材色を呈する素材単板 2 春材色を呈する素材単板 3 有色接着剤 4 無色接着剤 5 圧締前の積層ブロック 6 秋材部 7 春材部 8 木目模様単板 9 色調のグラデ−ション 10 秋材部から春材部へかけての境界部 11 上面塗布ロ−ル 12 下面塗布ロ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 紀晶 徳島県小松島市豊浦町7−1 パル合板株 式会社内 Fターム(参考) 2B002 AB03 AC04 AC07 AC12 BA01 BA09 BA10 BB02 BB06 BB12 DA01 DA02 DA03 DA04 DA06 2B230 AA22 BA01 BA03 CC14 CC15 EA07 EA15 EB02 EB03 EB13 EB26 EB28 EB29 EC10 EC24 2B242 BA11 BA19 BA42 4F100 AP01A AP01B AP01C AP01D AP01E BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10D BA10E BA11 EH46 EH462 EJ17 EJ172 GB07 HB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秋材色を呈する素材単板と春材色を呈す
    る素材単板の表面に該、秋材色よりも薄目に着色された
    有色接着剤を塗布し、裏面には無色接着剤を塗布し、こ
    れらを交互に複数枚積層接着し、積層ブロックを形成し
    た後、該、積層ブロックを積層面に任意の角度で交差す
    る方向に切削して得られることを特徴とする木目模様単
    板。
  2. 【請求項2】 素材単板を漂白後、秋材色の染料又は顔
    料を用いて着色し、秋材色を呈する素材単板とし、素材
    単板を漂白後、春材色の染料又は顔料を用いて着色し、
    またはしないで春材色を呈する素材単板とすることを特
    徴とする請求項1に記載の木目模様単板。
  3. 【請求項3】 秋材色を呈する素材単板と春材色を呈す
    る素材単板の表面に該、秋材色よりも薄目に着色された
    有色接着剤を塗布し、裏面には無色接着剤を塗布し、こ
    れらを交互に複数枚積層接着し、積層ブロックを形成し
    た後、該、積層ブロックを積層面に任意の角度で交差す
    る方向に切削することを特徴とする木目模様単板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 素材単板を漂白後、秋材色の染料又は顔
    料を用いて着色し、秋材色を呈する素材単板とし、素材
    単板を漂白後、春材色の染料又は顔料を用いて着色し、
    またはしないで春材色を呈する素材単板とすることを特
    徴とする請求項3に記載の木目模様単板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106272845A (zh) * 2016-08-12 2017-01-04 南宁远卓新能源科技有限公司 高密度的复合地板基材的制备方法
CN106272867A (zh) * 2016-08-12 2017-01-04 南宁远卓新能源科技有限公司 复合地板基材的制备方法
CN106272844A (zh) * 2016-08-12 2017-01-04 南宁远卓新能源科技有限公司 绿色环保的复合地板基材的制备方法

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