JP2000272019A - 微多孔膜の製造方法 - Google Patents
微多孔膜の製造方法Info
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cell Separators (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高強度と低熱収縮性とを兼ね備えており、従っ
て、二次電池用セパレータとして好適に用いることがで
きる微多孔膜の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明によれば、超高分子量ポリオレフィ
ン樹脂を含むポリオレフィン樹脂を溶媒中で加熱、溶解
させて、混練り物とし、これを厚み0.5〜20mmのゲ
ル状シートに成形した後、圧延し、二軸延伸し、脱溶媒
処理する微多孔膜の製造方法において、上記圧延倍率と
延伸倍率との積で定義される総延伸倍率を面積倍率にて
50〜400倍の範囲とすると共に、圧延倍率/延伸倍
率比を1〜15の範囲とすることを特徴とする方法が提
供される。
て、二次電池用セパレータとして好適に用いることがで
きる微多孔膜の製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明によれば、超高分子量ポリオレフィ
ン樹脂を含むポリオレフィン樹脂を溶媒中で加熱、溶解
させて、混練り物とし、これを厚み0.5〜20mmのゲ
ル状シートに成形した後、圧延し、二軸延伸し、脱溶媒
処理する微多孔膜の製造方法において、上記圧延倍率と
延伸倍率との積で定義される総延伸倍率を面積倍率にて
50〜400倍の範囲とすると共に、圧延倍率/延伸倍
率比を1〜15の範囲とすることを特徴とする方法が提
供される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池用セパレータ
や、各種フィルター、分離膜等に用いられる微多孔膜の
製造方法に関し、詳しくは、超高分子量ポリオレフィン
樹脂を含むポリオレフィン樹脂からなり、突き刺し強度
と透過性にすぐれると共に、熱収縮率が小さいので、電
池用セパレータとして用いた場合、電池の内部温度が上
昇した際にも、寸法変化が小さく、かくして、安全性の
高い電池を得ることができる微多孔膜の製造方法に関す
る。
や、各種フィルター、分離膜等に用いられる微多孔膜の
製造方法に関し、詳しくは、超高分子量ポリオレフィン
樹脂を含むポリオレフィン樹脂からなり、突き刺し強度
と透過性にすぐれると共に、熱収縮率が小さいので、電
池用セパレータとして用いた場合、電池の内部温度が上
昇した際にも、寸法変化が小さく、かくして、安全性の
高い電池を得ることができる微多孔膜の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の電池が実用に供されている
が、最近、電子機器のコードレス化等に対応するため
に、軽量で、高起電力、高エネルギーを得ることがで
き、しかも、自己放電が少ないリチウム電池が注目を集
めている。例えば、円筒形リチウムイオン二次電池は、
携帯電話やノートブックパソコン用として、多量に用い
られており、更に、今後、電気自動車用バッテリーとし
て期待されている。
が、最近、電子機器のコードレス化等に対応するため
に、軽量で、高起電力、高エネルギーを得ることがで
き、しかも、自己放電が少ないリチウム電池が注目を集
めている。例えば、円筒形リチウムイオン二次電池は、
携帯電話やノートブックパソコン用として、多量に用い
られており、更に、今後、電気自動車用バッテリーとし
て期待されている。
【0003】このようなリチウム電池の負極材料として
は、金属リチウムをはじめ、リチウム合金やリチウムイ
オンを吸蔵放出できる炭素材料のような層間化合物を挙
げることができる。他方、正極材料としては、コバル
ト、ニッケル、マンガン、鉄等の遷移金属の酸化物やこ
れら遷移金属とリチウムとの複合酸化物を挙げることが
できる。
は、金属リチウムをはじめ、リチウム合金やリチウムイ
オンを吸蔵放出できる炭素材料のような層間化合物を挙
げることができる。他方、正極材料としては、コバル
ト、ニッケル、マンガン、鉄等の遷移金属の酸化物やこ
れら遷移金属とリチウムとの複合酸化物を挙げることが
できる。
【0004】一般に、このようなリチウム電池において
は、上述したような正極と負極との間に、それら電極間
の短絡を防止するためにセパレータが設けられている。
このようなセパレータとしては、通常、正極負極間のイ
オンの透過性を確保するために、多数の微細孔を有する
微多孔膜が用いられているが、このようなセパレータ用
微多孔膜には、電池特性に関係して、種々の特性が要求
され、なかでも、高強度で高空孔率であり、更に、温度
上昇時の寸法安定性にすぐれることが重要な要求特性で
ある。
は、上述したような正極と負極との間に、それら電極間
の短絡を防止するためにセパレータが設けられている。
このようなセパレータとしては、通常、正極負極間のイ
オンの透過性を確保するために、多数の微細孔を有する
微多孔膜が用いられているが、このようなセパレータ用
微多孔膜には、電池特性に関係して、種々の特性が要求
され、なかでも、高強度で高空孔率であり、更に、温度
上昇時の寸法安定性にすぐれることが重要な要求特性で
ある。
【0005】微多孔膜が高強度であることは、電池の組
立作業性の向上や内部短絡不良率の低下に貢献し、更に
は、セパレータの薄膜化による容量の向上に繋がる。微
多孔膜が高空孔率を有することは、セパレータとしての
イオン透過性を向上させ、充放電特性、特に、高電流密
度での充放電特性を向上させる。更に、熱収縮性が小さ
いことは、電池が何らかの異常によって、内部温度が上
昇した際にも、セパレータの寸法変化が小さく、従っ
て、電極の内部短絡を防止するので、電池の安全性を高
めることができる。
立作業性の向上や内部短絡不良率の低下に貢献し、更に
は、セパレータの薄膜化による容量の向上に繋がる。微
多孔膜が高空孔率を有することは、セパレータとしての
イオン透過性を向上させ、充放電特性、特に、高電流密
度での充放電特性を向上させる。更に、熱収縮性が小さ
いことは、電池が何らかの異常によって、内部温度が上
昇した際にも、セパレータの寸法変化が小さく、従っ
て、電極の内部短絡を防止するので、電池の安全性を高
めることができる。
【0006】このような微多孔膜の製造方法として、従
来、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフィ
ン樹脂を溶媒中、加熱し、溶解させて、混練り物とし、
これからゲル状シートを調製し、延伸し、脱溶媒する
等、種々、提案されている。
来、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフィ
ン樹脂を溶媒中、加熱し、溶解させて、混練り物とし、
これからゲル状シートを調製し、延伸し、脱溶媒する
等、種々、提案されている。
【0007】そのなかで、熱収縮性の小さい微多孔膜の
製造方法として、例えば、特開平9−12756号公報
には、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフ
ィン樹脂を上述したようにしてゲル状シートに成形し、
これを延伸し、脱溶媒した後、所定の温度で熱固定(ヒ
ートセット)する方法が提案されている。しかし、上記
公報には、延伸倍率を高々25倍程度とした微多孔膜が
記載されているにすぎず、そのような微多孔膜は、上記
熱固定によって、ある程度、熱収縮率を小さくすること
はできるが、延伸倍率が低いために、得られる微多孔膜
は、強度が十分ではない。
製造方法として、例えば、特開平9−12756号公報
には、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフ
ィン樹脂を上述したようにしてゲル状シートに成形し、
これを延伸し、脱溶媒した後、所定の温度で熱固定(ヒ
ートセット)する方法が提案されている。しかし、上記
公報には、延伸倍率を高々25倍程度とした微多孔膜が
記載されているにすぎず、そのような微多孔膜は、上記
熱固定によって、ある程度、熱収縮率を小さくすること
はできるが、延伸倍率が低いために、得られる微多孔膜
は、強度が十分ではない。
【0008】特開平10−7831号公報には、架橋さ
せたポリエチレン樹脂を用いることによって、得られる
微多孔膜の熱収縮性を小さくしているものの、架橋ポリ
エチレン樹脂は、高濃度の混練り物とすることができ
ず、従って、同様に、高強度の膜を得ることができな
い。特開平6−240043号公報には、延伸処理を省
略することによって、得られる微多孔膜の熱収縮性を小
さくするものであり、容易に予想されるように、強度は
著しく低い。
せたポリエチレン樹脂を用いることによって、得られる
微多孔膜の熱収縮性を小さくしているものの、架橋ポリ
エチレン樹脂は、高濃度の混練り物とすることができ
ず、従って、同様に、高強度の膜を得ることができな
い。特開平6−240043号公報には、延伸処理を省
略することによって、得られる微多孔膜の熱収縮性を小
さくするものであり、容易に予想されるように、強度は
著しく低い。
【0009】このように、従来、高強度と低熱収縮性と
を兼ね備えた微多孔膜は知られていない。
を兼ね備えた微多孔膜は知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微多孔膜に
おける上述したような問題を解決するためになされたも
のであって、高強度と低熱収縮性とを兼ね備えており、
従って、二次電池用セパレータとして好適に用いること
ができる微多孔膜の製造方法を提供することを目的とす
る。
おける上述したような問題を解決するためになされたも
のであって、高強度と低熱収縮性とを兼ね備えており、
従って、二次電池用セパレータとして好適に用いること
ができる微多孔膜の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【問題を解決するための手段】本発明によれば、超高分
子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフィン樹脂を溶
媒中で加熱、溶解させて、混練り物とし、これを厚み0.
5〜20mmのゲル状シートに成形した後、圧延し、二
軸延伸し、脱溶媒処理する微多孔膜の製造方法におい
て、上記圧延倍率と延伸倍率との積で定義される総延伸
倍率を面積倍率にて50〜400倍の範囲とすると共
に、圧延倍率/延伸倍率比を1〜15の範囲とすること
を特徴とする方法が提供される。
子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフィン樹脂を溶
媒中で加熱、溶解させて、混練り物とし、これを厚み0.
5〜20mmのゲル状シートに成形した後、圧延し、二
軸延伸し、脱溶媒処理する微多孔膜の製造方法におい
て、上記圧延倍率と延伸倍率との積で定義される総延伸
倍率を面積倍率にて50〜400倍の範囲とすると共
に、圧延倍率/延伸倍率比を1〜15の範囲とすること
を特徴とする方法が提供される。
【0012】本発明によれば、好ましくは、100〜1
25℃の範囲の温度にて上記ゲル状シートを厚み0.1〜
3mmに圧延して、圧延フィルムとし、これを上記と同
じ範囲の温度にて二軸延伸して、延伸フィルムとし、こ
れを脱溶媒した後、得られたフィルムを80〜140℃
の範囲の温度にてヒートセットして、厚み10〜60μ
m、膜厚25μm当たりの突き刺し強度700gf以
上、空孔率30〜60%、105℃で1時間加熱したと
きの熱収縮率が面積変化率にて10%以下である微多孔
膜を得る。
25℃の範囲の温度にて上記ゲル状シートを厚み0.1〜
3mmに圧延して、圧延フィルムとし、これを上記と同
じ範囲の温度にて二軸延伸して、延伸フィルムとし、こ
れを脱溶媒した後、得られたフィルムを80〜140℃
の範囲の温度にてヒートセットして、厚み10〜60μ
m、膜厚25μm当たりの突き刺し強度700gf以
上、空孔率30〜60%、105℃で1時間加熱したと
きの熱収縮率が面積変化率にて10%以下である微多孔
膜を得る。
【0013】上記ゲル状シートは、好ましくは、本発明
に従って、重量平均分子量1×10 6 以上の超高分子量
ポリオレフィン樹脂1重量%以上を含むポリオレフィン
樹脂10〜30重量%と溶媒70〜90重量%とを加熱
し、上記ポリオレフィン樹脂を上記溶媒中に溶解させ、
得られた溶液を115〜185℃の範囲の温度で混練り
し、次いで、得られた混練り物をシートに成形した後、
用いた溶媒の凝固点以下の温度まで冷却するか、又は得
られた混練り物を用いた溶媒の凝固点以下の温度まで冷
却しながら、シートに成形することによって得ることが
できる。
に従って、重量平均分子量1×10 6 以上の超高分子量
ポリオレフィン樹脂1重量%以上を含むポリオレフィン
樹脂10〜30重量%と溶媒70〜90重量%とを加熱
し、上記ポリオレフィン樹脂を上記溶媒中に溶解させ、
得られた溶液を115〜185℃の範囲の温度で混練り
し、次いで、得られた混練り物をシートに成形した後、
用いた溶媒の凝固点以下の温度まで冷却するか、又は得
られた混練り物を用いた溶媒の凝固点以下の温度まで冷
却しながら、シートに成形することによって得ることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において用いる微多孔膜の
ための素材は、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポ
リオレフィン樹脂であって、好ましくは、重量平均分子
量が1×10 6 以上の超高分子量ポリオレフィン樹脂1
重量%以上を含むポリオレフィン樹脂であり、より好ま
しくは、超高分子量ポリオレフィン樹脂を5重量%以
上、特に好ましくは、50〜100重量%の範囲で含む
ポリオレフィン樹脂である。
ための素材は、超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポ
リオレフィン樹脂であって、好ましくは、重量平均分子
量が1×10 6 以上の超高分子量ポリオレフィン樹脂1
重量%以上を含むポリオレフィン樹脂であり、より好ま
しくは、超高分子量ポリオレフィン樹脂を5重量%以
上、特に好ましくは、50〜100重量%の範囲で含む
ポリオレフィン樹脂である。
【0015】ポリオレフィン樹脂における超高分子量ポ
リオレフィン樹脂の割合が1重量%よりも少ないとき
は、超高分子量ポリオレフィンの分子鎖の絡み合いが少
なく、得られる微多孔膜が十分な強度をもたない。この
ような超高分子量ポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合体、共重合体
又はこれらの混合物を挙げることができる。しかし、な
かでも、本発明においては、特に、超高分子量ポリエチ
レン樹脂が好ましく用いられる。
リオレフィン樹脂の割合が1重量%よりも少ないとき
は、超高分子量ポリオレフィンの分子鎖の絡み合いが少
なく、得られる微多孔膜が十分な強度をもたない。この
ような超高分子量ポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合体、共重合体
又はこれらの混合物を挙げることができる。しかし、な
かでも、本発明においては、特に、超高分子量ポリエチ
レン樹脂が好ましく用いられる。
【0016】ポリオレフィン樹脂において、超高分子量
ポリオレフィン樹脂以外のポリオレフィン樹脂は、重量
平均分子量が、通常、1×106 未満、1×104 以上
のものであり、好ましくは、重量平均分子量が5×10
5 〜5×104 の範囲であるものである。このようなポ
リオレフィン樹脂としても、上述したと同じく、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合体、共重合体
又はこれらの混合物を挙げることができるが、なかで
も、高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等が好ましい。
ポリオレフィン樹脂以外のポリオレフィン樹脂は、重量
平均分子量が、通常、1×106 未満、1×104 以上
のものであり、好ましくは、重量平均分子量が5×10
5 〜5×104 の範囲であるものである。このようなポ
リオレフィン樹脂としても、上述したと同じく、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合体、共重合体
又はこれらの混合物を挙げることができるが、なかで
も、高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等が好ましい。
【0017】本発明によれば、好ましくは、上記ポリオ
レフィン樹脂10〜30重量%と溶媒70〜90重量%
とを加熱し、上記ポリオレフィン樹脂を上記溶媒中に溶
解させ、得られた溶液を115〜185℃の範囲の温度
で混練りして、混練り物を調製する。
レフィン樹脂10〜30重量%と溶媒70〜90重量%
とを加熱し、上記ポリオレフィン樹脂を上記溶媒中に溶
解させ、得られた溶液を115〜185℃の範囲の温度
で混練りして、混練り物を調製する。
【0018】上記溶媒としては、上記ポリオレフィン樹
脂をよく溶解すると共に、凝固点が−10℃以下のもの
であれば、特に、限定されるものではないが、特に、本
発明においては、凝固点が−10℃から−45℃の範囲
のものが好ましく用いられる。そのような溶媒の好まし
い具体例として、例えば、デカン、デカリン、流動パラ
フィン等の脂肪族又は環式炭化水素や、凝固点がこれら
に対応する鉱油留分を挙げることができる。しかし、な
かでも、流動パラフィンのような不揮発性溶媒が好まし
く、特に、凝固点が−15℃以下であり、40℃におけ
る動粘度が65cst以下の不揮発性溶媒が好ましく用
いられる。
脂をよく溶解すると共に、凝固点が−10℃以下のもの
であれば、特に、限定されるものではないが、特に、本
発明においては、凝固点が−10℃から−45℃の範囲
のものが好ましく用いられる。そのような溶媒の好まし
い具体例として、例えば、デカン、デカリン、流動パラ
フィン等の脂肪族又は環式炭化水素や、凝固点がこれら
に対応する鉱油留分を挙げることができる。しかし、な
かでも、流動パラフィンのような不揮発性溶媒が好まし
く、特に、凝固点が−15℃以下であり、40℃におけ
る動粘度が65cst以下の不揮発性溶媒が好ましく用
いられる。
【0019】上記混練り物を調製するに際して、ポリオ
レフィン樹脂の割合が10重量%よりも少ないときは、
得られる微多孔膜が強度において十分ではなく、他方、
30重量%を越えるときは、均一な混練り物を得ること
が困難となり、延いては、均一な多孔質構造を有する微
多孔膜を得ることが困難となる。
レフィン樹脂の割合が10重量%よりも少ないときは、
得られる微多孔膜が強度において十分ではなく、他方、
30重量%を越えるときは、均一な混練り物を得ること
が困難となり、延いては、均一な多孔質構造を有する微
多孔膜を得ることが困難となる。
【0020】本発明においては、上記ポリオレフィン樹
脂を溶媒に溶解させてなる溶液を混練りするに際して、
185℃を越える温度で混練りするときは、溶液の粘度
が低すぎて、混練り物に十分なせん断力を作用させるこ
とができず、他方、混練温度が115℃よりも低いとき
は、上記ポリオレフィン樹脂を効果的に混練することが
できず、かくして、上記ポリオレフィン樹脂の混練りに
おいて、ポリオレフィン鎖の絡み合い、特に、超高分子
量ポリオレフィン樹脂の重合体鎖の十分な絡み合いを得
ることが困難である。
脂を溶媒に溶解させてなる溶液を混練りするに際して、
185℃を越える温度で混練りするときは、溶液の粘度
が低すぎて、混練り物に十分なせん断力を作用させるこ
とができず、他方、混練温度が115℃よりも低いとき
は、上記ポリオレフィン樹脂を効果的に混練することが
できず、かくして、上記ポリオレフィン樹脂の混練りに
おいて、ポリオレフィン鎖の絡み合い、特に、超高分子
量ポリオレフィン樹脂の重合体鎖の十分な絡み合いを得
ることが困難である。
【0021】本発明においては、このような超高分子量
ポリオレフィン樹脂のポリマー鎖の十分な絡み合いを得
るために、前記ポリオレフィン樹脂と溶媒との溶液状混
合物に高いせん断力を作用させつつ、混練りすることが
好ましい。混練り時に、十分なせん断力を作用させるこ
とができないときは、特に、超高分子量ポリオレフィン
樹脂のポリマー鎖の十分な絡み合いを得ることができな
いことがある。従って、本発明によれば、ポリオレフィ
ン樹脂と溶媒との溶液状混合物の混練りには、通常、混
合物に強いせん断力を与えることができるニーダや二軸
押出機等が好ましく用いられる。
ポリオレフィン樹脂のポリマー鎖の十分な絡み合いを得
るために、前記ポリオレフィン樹脂と溶媒との溶液状混
合物に高いせん断力を作用させつつ、混練りすることが
好ましい。混練り時に、十分なせん断力を作用させるこ
とができないときは、特に、超高分子量ポリオレフィン
樹脂のポリマー鎖の十分な絡み合いを得ることができな
いことがある。従って、本発明によれば、ポリオレフィ
ン樹脂と溶媒との溶液状混合物の混練りには、通常、混
合物に強いせん断力を与えることができるニーダや二軸
押出機等が好ましく用いられる。
【0022】次いで、本発明によれば、このようにして
得られたポリオレフィン樹脂と溶媒との混練り物をシー
トに成形した後、これを用いた溶媒の凝固点以下の温
度、好ましくは、−10℃から−45℃の範囲の温度、
好ましくは、−15℃〜−40℃の範囲の温度に冷却
し、ポリオレフィン樹脂を結晶化させて、通常、0.5〜
20mm、好ましくは、1〜15mmの範囲の厚みのゲ
ル状シートを得る。このように、混練り物をシートに成
形するには、例えば、押出成形法が好ましく用いられ
る。
得られたポリオレフィン樹脂と溶媒との混練り物をシー
トに成形した後、これを用いた溶媒の凝固点以下の温
度、好ましくは、−10℃から−45℃の範囲の温度、
好ましくは、−15℃〜−40℃の範囲の温度に冷却
し、ポリオレフィン樹脂を結晶化させて、通常、0.5〜
20mm、好ましくは、1〜15mmの範囲の厚みのゲ
ル状シートを得る。このように、混練り物をシートに成
形するには、例えば、押出成形法が好ましく用いられ
る。
【0023】本発明によれば、上述したように、混練り
物をシートに押出成形した後、これを冷却して、ゲル状
シートとしてもよく、また、混練り物を冷却しながら、
ゲル状シートに成形してもよい。後者の方法による場
合、例えば、混練り物を予め冷却したロールで圧延して
もよい。
物をシートに押出成形した後、これを冷却して、ゲル状
シートとしてもよく、また、混練り物を冷却しながら、
ゲル状シートに成形してもよい。後者の方法による場
合、例えば、混練り物を予め冷却したロールで圧延して
もよい。
【0024】本発明によれば、シートを冷却する際、得
られるシートの表面層のみならず、シートの中心部ま
で、樹脂が微細に結晶化して、最終的に高強度、高空孔
率で、均一、緻密な孔構造を有する微多孔膜を得ること
ができるように、シートを急冷することが好ましく、従
って、その冷却速度は平均で50℃/分以上が好まし
い。
られるシートの表面層のみならず、シートの中心部ま
で、樹脂が微細に結晶化して、最終的に高強度、高空孔
率で、均一、緻密な孔構造を有する微多孔膜を得ること
ができるように、シートを急冷することが好ましく、従
って、その冷却速度は平均で50℃/分以上が好まし
い。
【0025】次いで、本発明によれば、このようにして
得られたゲル状シートを所定の条件に従って、圧延し、
延伸し、脱溶媒した後、ヒートセット(熱固定)して、
目的とする微多孔膜を得る。本発明においては、上記圧
延と延伸の工程は、その順序は任意であるが、ここで
は、便宜上、上記順序にて説明する。
得られたゲル状シートを所定の条件に従って、圧延し、
延伸し、脱溶媒した後、ヒートセット(熱固定)して、
目的とする微多孔膜を得る。本発明においては、上記圧
延と延伸の工程は、その順序は任意であるが、ここで
は、便宜上、上記順序にて説明する。
【0026】本発明によれば、ゲル状シートは、100
〜125℃、好ましくは、115〜120℃の範囲の温
度にて、例えば、プレスやロールを用い、厚み0.1〜3
mm、好ましくは、0.2〜0.5mmに圧延し、次いで、
このようにして得られた圧延フィルムを上記と同じ範囲
の温度にて、二軸延伸する。この二軸延伸は、逐次又は
同時二軸延伸のいずれによってもよいが、好ましくは、
同時二軸延伸する。
〜125℃、好ましくは、115〜120℃の範囲の温
度にて、例えば、プレスやロールを用い、厚み0.1〜3
mm、好ましくは、0.2〜0.5mmに圧延し、次いで、
このようにして得られた圧延フィルムを上記と同じ範囲
の温度にて、二軸延伸する。この二軸延伸は、逐次又は
同時二軸延伸のいずれによってもよいが、好ましくは、
同時二軸延伸する。
【0027】本発明において、圧延倍率及び延伸倍率
は、それぞれ圧延又は延伸の処理の前後の厚み比から算
出される面積倍率であり、本発明によれば、このような
圧延倍率と延伸倍率の積にて総延伸倍率が定義される。
は、それぞれ圧延又は延伸の処理の前後の厚み比から算
出される面積倍率であり、本発明によれば、このような
圧延倍率と延伸倍率の積にて総延伸倍率が定義される。
【0028】本発明によれば、総延伸倍率は50〜40
0倍、好ましくは、100〜300倍の範囲とすると共
に、圧延倍率/延伸倍率比を1〜15の範囲とする。総
延伸倍率が50倍よりも小さいときは、ポリオレフィン
樹脂が高度のミクロフィブリル構造をとることができ
ず、高強度を有する微多孔膜を得ることができない。他
方、総延伸倍率を400倍よりも大きくすることは、装
置上、困難である。
0倍、好ましくは、100〜300倍の範囲とすると共
に、圧延倍率/延伸倍率比を1〜15の範囲とする。総
延伸倍率が50倍よりも小さいときは、ポリオレフィン
樹脂が高度のミクロフィブリル構造をとることができ
ず、高強度を有する微多孔膜を得ることができない。他
方、総延伸倍率を400倍よりも大きくすることは、装
置上、困難である。
【0029】また、圧延倍率/延伸倍率比が1よりも小
さいときは、延伸による歪みが解放されず、残留歪みと
して微多孔膜中に残存するので、熱収縮率が大きい。他
方、圧延倍率/延伸倍率比が15よりも大きくするとき
は、均一な延伸が困難となり、延いては、均一な微多孔
膜を得ることができない。
さいときは、延伸による歪みが解放されず、残留歪みと
して微多孔膜中に残存するので、熱収縮率が大きい。他
方、圧延倍率/延伸倍率比が15よりも大きくするとき
は、均一な延伸が困難となり、延いては、均一な微多孔
膜を得ることができない。
【0030】ここで、本発明における「圧延」と「延
伸」について詳しく説明する。「圧延」は、圧力によっ
て変形を制御するのに対して、「延伸」は、歪みによっ
て変形を制御するものであるので、本来、「圧延」と
「延伸」は異なった形態での変形と考えられるが、シー
トの表面に格子模様の印を入れて「圧延」と「延伸」を
それぞれ行なった場合、いずれにおいても、上記格子模
様はほぼ均等に広がるから、それらの変形挙動はいずれ
も同じである。そこで、本発明によれば、得られた微多
孔膜の強度は、圧延倍率/延伸倍率比に影響されること
なく、圧延倍率と延伸倍率との積、即ち、総延伸倍率の
みにて決定されるので、膜強度を高くするには、総延伸
倍率を大きくすればよい。
伸」について詳しく説明する。「圧延」は、圧力によっ
て変形を制御するのに対して、「延伸」は、歪みによっ
て変形を制御するものであるので、本来、「圧延」と
「延伸」は異なった形態での変形と考えられるが、シー
トの表面に格子模様の印を入れて「圧延」と「延伸」を
それぞれ行なった場合、いずれにおいても、上記格子模
様はほぼ均等に広がるから、それらの変形挙動はいずれ
も同じである。そこで、本発明によれば、得られた微多
孔膜の強度は、圧延倍率/延伸倍率比に影響されること
なく、圧延倍率と延伸倍率との積、即ち、総延伸倍率の
みにて決定されるので、膜強度を高くするには、総延伸
倍率を大きくすればよい。
【0031】しかし、「圧延」と「延伸」は、変形過
程、即ち、温度履歴と残留歪みの緩和時間が相違する。
そこで、残留歪みが大きく影響する熱収縮率は、「圧
延」と「延伸」とで異なり、圧延倍率/延伸倍率比を規
定することによって残留歪み量を緩和することが可能で
ある。即ち、「圧延」は変形速度が遅く、歪みを緩和さ
せながら変形(圧延)が進行しているのに対して、「延
伸」は、「圧延」に比べて、変形速度が遅く、歪みを残
したまま、変形(延伸)が進行する。このことは、延伸
速度が遅いものほど、熱収縮率が小さくなることと同様
である。従って、圧延倍率が高いものほど、換言すれ
ば、より薄い厚みまで圧延するほど、変形速度が遅くな
り、歪みを緩和させながら変形させることができ、熱収
縮率を低下させることが可能となる。要すれば、圧延倍
率を高くして、総延伸倍率を大きくすることによって、
高強度化と低熱収縮性とを同時に実現することができ
る。
程、即ち、温度履歴と残留歪みの緩和時間が相違する。
そこで、残留歪みが大きく影響する熱収縮率は、「圧
延」と「延伸」とで異なり、圧延倍率/延伸倍率比を規
定することによって残留歪み量を緩和することが可能で
ある。即ち、「圧延」は変形速度が遅く、歪みを緩和さ
せながら変形(圧延)が進行しているのに対して、「延
伸」は、「圧延」に比べて、変形速度が遅く、歪みを残
したまま、変形(延伸)が進行する。このことは、延伸
速度が遅いものほど、熱収縮率が小さくなることと同様
である。従って、圧延倍率が高いものほど、換言すれ
ば、より薄い厚みまで圧延するほど、変形速度が遅くな
り、歪みを緩和させながら変形させることができ、熱収
縮率を低下させることが可能となる。要すれば、圧延倍
率を高くして、総延伸倍率を大きくすることによって、
高強度化と低熱収縮性とを同時に実現することができ
る。
【0032】次いで、このように得られた延伸フィルム
を適宜の溶剤で洗浄して、フィルム中に残留する溶媒を
除去して、多孔質フィルムとする。この脱溶媒処理に用
いる溶剤としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン等の炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素等の塩素
化炭化水素、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテ
ル類等の易揮発性のものが好ましく用いられる。これら
の溶剤は、前記混練り物の調製に用いた溶媒に応じて適
宜に選ばれる。延伸フィルム中に残留する溶媒を除去す
るには、例えば、延伸フィルムを溶剤に浸漬すればよ
い。
を適宜の溶剤で洗浄して、フィルム中に残留する溶媒を
除去して、多孔質フィルムとする。この脱溶媒処理に用
いる溶剤としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン等の炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素等の塩素
化炭化水素、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエーテ
ル類等の易揮発性のものが好ましく用いられる。これら
の溶剤は、前記混練り物の調製に用いた溶媒に応じて適
宜に選ばれる。延伸フィルム中に残留する溶媒を除去す
るには、例えば、延伸フィルムを溶剤に浸漬すればよ
い。
【0033】更に、本発明によれば、最終工程として、
得られた微多孔膜の熱収縮性を一層小さくするために、
加熱して、ヒートセット(熱固定)する。このヒートセ
ットは、通常、微多孔膜の収縮を防止するために、微多
孔膜の全周囲を固定して、加熱ロールに接触させたり、
又は乾燥機内に放置して行なうのが好ましく、その温度
は、通常、80〜140℃の範囲であり、好ましくは、
85〜135℃の範囲であり、その時間は、通常、10
秒乃至10分間の範囲である。本発明によれば、必要に
応じて、ヒートセットを2段で行なってもよい。
得られた微多孔膜の熱収縮性を一層小さくするために、
加熱して、ヒートセット(熱固定)する。このヒートセ
ットは、通常、微多孔膜の収縮を防止するために、微多
孔膜の全周囲を固定して、加熱ロールに接触させたり、
又は乾燥機内に放置して行なうのが好ましく、その温度
は、通常、80〜140℃の範囲であり、好ましくは、
85〜135℃の範囲であり、その時間は、通常、10
秒乃至10分間の範囲である。本発明によれば、必要に
応じて、ヒートセットを2段で行なってもよい。
【0034】このようにして、本発明によれば、厚み1
0〜60μm、好ましくは、15〜50μm、突き刺し
強度が膜厚25μm当り、700gf以上、空孔率が3
0〜60%であり、105℃で1時間加熱したときの熱
収縮率が面積変化率で10%以下である微多孔膜を得る
ことができる。
0〜60μm、好ましくは、15〜50μm、突き刺し
強度が膜厚25μm当り、700gf以上、空孔率が3
0〜60%であり、105℃で1時間加熱したときの熱
収縮率が面積変化率で10%以下である微多孔膜を得る
ことができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、用いた樹脂の融点や、得られた多孔
質フィルムの特性は、次のようにして評価した。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、用いた樹脂の融点や、得られた多孔
質フィルムの特性は、次のようにして評価した。
【0036】融点 (株)セイコー電子工業製示差走査熱量測定装置(DS
C−200)を用いて、昇温速度10℃/分にて測定
し、オンセット温度を融点とした。 重量平均分子量 ゲル浸透クロマトグラフ(ウォーターズ社製、GPC−
150C)を用い、溶媒にo−ジクロロベンゼンを、ま
た、カラムとしてShodex−80M(昭和電工
(株)製)を用いて温度135℃で測定した。データ処
理は、TRC社製データ処理システムを用いて行なっ
た。分子量はポリスチレンを基準として算出した。 微多孔膜の厚み 1/10000mmシックネスゲージ及び微多孔膜の断
面の1万倍走査電子顕微鏡写真から測定した。
C−200)を用いて、昇温速度10℃/分にて測定
し、オンセット温度を融点とした。 重量平均分子量 ゲル浸透クロマトグラフ(ウォーターズ社製、GPC−
150C)を用い、溶媒にo−ジクロロベンゼンを、ま
た、カラムとしてShodex−80M(昭和電工
(株)製)を用いて温度135℃で測定した。データ処
理は、TRC社製データ処理システムを用いて行なっ
た。分子量はポリスチレンを基準として算出した。 微多孔膜の厚み 1/10000mmシックネスゲージ及び微多孔膜の断
面の1万倍走査電子顕微鏡写真から測定した。
【0037】突き刺し強度 カトーテック(株)製圧縮試験機KES−G5を用い
て、突き刺し試験を行なった。得られた荷重変位曲線か
ら最大荷重を読み取り、突き刺し強度とした。針は、直
径0.75mm、先端の曲率半径0.5mmのものを用い、
2cm/秒の速度で行なった。 空孔率 フィルムの単位面積S当たりの重量W、平均厚みt及び
密度dから下式にて算出した。 空孔率(%)=(1−(104 ×W/S/t/d))×
100
て、突き刺し試験を行なった。得られた荷重変位曲線か
ら最大荷重を読み取り、突き刺し強度とした。針は、直
径0.75mm、先端の曲率半径0.5mmのものを用い、
2cm/秒の速度で行なった。 空孔率 フィルムの単位面積S当たりの重量W、平均厚みt及び
密度dから下式にて算出した。 空孔率(%)=(1−(104 ×W/S/t/d))×
100
【0038】熱収縮率 微多孔膜を直径6cmの円板状に打抜き、無張力の状態
で105℃のオーブン中に1時間放置した後、コンピュ
ータ及びスキャナを用いて加熱前後の画素数を測定し、
次式によって熱収縮率(面積変化率)を算出した。 熱収縮率(%)=(1−(加熱後の画素数/加熱前の画
素数))×100
で105℃のオーブン中に1時間放置した後、コンピュ
ータ及びスキャナを用いて加熱前後の画素数を測定し、
次式によって熱収縮率(面積変化率)を算出した。 熱収縮率(%)=(1−(加熱後の画素数/加熱前の画
素数))×100
【0039】以下において、超高分子量ポリエチレン樹
脂は、重量平均分子量200万、融点134℃のものを
用い、溶媒には、流動パラフィン(凝固点−15℃、4
0℃における動粘度59cst)を用いた。
脂は、重量平均分子量200万、融点134℃のものを
用い、溶媒には、流動パラフィン(凝固点−15℃、4
0℃における動粘度59cst)を用いた。
【0040】実施例1 超高分子量ポリエチレン樹脂15重量部を流動パラフィ
ン85重量部に加え、スラリーとし、これを二軸押出機
(シリンダー径40mm、L/D=42)に20kg/
時の割合で供給し、160℃の温度で加熱し、溶解させ
て、混練り物とし、これを二軸押出機先端のTダイ(幅
100mm、リップ厚み20mm)から160℃で厚み
10mmのシートに押し出し、これを予め−15℃に冷
却した金属板に挟み、冷却し、超高分子量ポリエチレン
樹脂を結晶化させて、ゲル状シートを得た。
ン85重量部に加え、スラリーとし、これを二軸押出機
(シリンダー径40mm、L/D=42)に20kg/
時の割合で供給し、160℃の温度で加熱し、溶解させ
て、混練り物とし、これを二軸押出機先端のTダイ(幅
100mm、リップ厚み20mm)から160℃で厚み
10mmのシートに押し出し、これを予め−15℃に冷
却した金属板に挟み、冷却し、超高分子量ポリエチレン
樹脂を結晶化させて、ゲル状シートを得た。
【0041】次いで、このゲル状シートを120℃の温
度で厚みが0.3mmになるまでヒートプレスにて圧延
(圧延倍率26.6倍)し、次いで、120℃の温度で縦
横2.3×2.3倍に同時二軸延伸(延伸倍率4.21倍)し
た後、ヘプタンに浸漬して脱溶媒した。この後、得られ
た膜を134℃で20分間、ヒートセットして、本発明
による微多孔膜を得た。この微多孔膜において、総延伸
倍率は112倍、圧延倍率/延伸倍率比は6.32であ
る。この微多孔膜の空孔率、突き刺し強度及び熱収縮率
を表1に示す。
度で厚みが0.3mmになるまでヒートプレスにて圧延
(圧延倍率26.6倍)し、次いで、120℃の温度で縦
横2.3×2.3倍に同時二軸延伸(延伸倍率4.21倍)し
た後、ヘプタンに浸漬して脱溶媒した。この後、得られ
た膜を134℃で20分間、ヒートセットして、本発明
による微多孔膜を得た。この微多孔膜において、総延伸
倍率は112倍、圧延倍率/延伸倍率比は6.32であ
る。この微多孔膜の空孔率、突き刺し強度及び熱収縮率
を表1に示す。
【0042】実施例2 実施例1において、ゲル状シートを厚み0.5mmまで圧
延(圧延倍率12.4倍)した後、縦横3.4×3.4倍に同
時二軸延伸(延伸倍率8.95倍)した以外は、実施例1
と同様にして、本発明による微多孔膜を得た。この微多
孔膜において、総延伸倍率は111倍、圧延倍率/延伸
倍率比は1.39である。この微多孔膜の空孔率、突き刺
し強度及び熱収縮率を表1に示す。
延(圧延倍率12.4倍)した後、縦横3.4×3.4倍に同
時二軸延伸(延伸倍率8.95倍)した以外は、実施例1
と同様にして、本発明による微多孔膜を得た。この微多
孔膜において、総延伸倍率は111倍、圧延倍率/延伸
倍率比は1.39である。この微多孔膜の空孔率、突き刺
し強度及び熱収縮率を表1に示す。
【0043】比較例1 実施例1において、ゲル状シートを厚み1.3mmまで圧
延(圧延倍率6.2倍)した後、縦横4.8×4.8倍に同時
二軸延伸(延伸倍率16.8倍)した以外は、実施例1と
同様にして、比較例による微多孔膜を得た。この微多孔
膜において、総延伸倍率は104倍、圧延倍率/延伸倍
率比は0.37である。この微多孔膜の空孔率、突き刺し
強度及び熱収縮率を表1に示す。
延(圧延倍率6.2倍)した後、縦横4.8×4.8倍に同時
二軸延伸(延伸倍率16.8倍)した以外は、実施例1と
同様にして、比較例による微多孔膜を得た。この微多孔
膜において、総延伸倍率は104倍、圧延倍率/延伸倍
率比は0.37である。この微多孔膜の空孔率、突き刺し
強度及び熱収縮率を表1に示す。
【0044】比較例2 実施例1において、ゲル状シートを厚み2.5mmまで圧
延(圧延倍率3.9倍)した後、縦横6×6倍に同時二軸
延伸(延伸倍率25.6倍)した以外は、実施例1と同様
にして、比較例による微多孔膜を得た。この微多孔膜に
おいて、総延伸倍率は99.8倍、圧延倍率/延伸倍率比
は0.15である。この微多孔膜の空孔率、突き刺し強度
及び熱収縮率を表1に示す。
延(圧延倍率3.9倍)した後、縦横6×6倍に同時二軸
延伸(延伸倍率25.6倍)した以外は、実施例1と同様
にして、比較例による微多孔膜を得た。この微多孔膜に
おいて、総延伸倍率は99.8倍、圧延倍率/延伸倍率比
は0.15である。この微多孔膜の空孔率、突き刺し強度
及び熱収縮率を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフィン樹
脂を溶媒中で加熱、溶解させて、混練り物とし、これを
ゲル状シートに成形した後、圧延と延伸とを併用し、し
かも、総延伸倍率を面積倍率にて50〜400倍の範囲
とすることによって、ポリオレフィン樹脂に高度のミク
ロフィブリル構造をとらせて、高強度を達成し、併せ
て、圧延倍率/延伸倍率比を所定の範囲とすることによ
って、熱収縮率の小さい微多孔膜を得ることができる。
超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリオレフィン樹
脂を溶媒中で加熱、溶解させて、混練り物とし、これを
ゲル状シートに成形した後、圧延と延伸とを併用し、し
かも、総延伸倍率を面積倍率にて50〜400倍の範囲
とすることによって、ポリオレフィン樹脂に高度のミク
ロフィブリル構造をとらせて、高強度を達成し、併せ
て、圧延倍率/延伸倍率比を所定の範囲とすることによ
って、熱収縮率の小さい微多孔膜を得ることができる。
【0047】このように、本発明による微多孔膜は、強
度にすぐれると共に、熱収縮率の小さいので、電池用セ
パレータとして好適に用いることができる。即ち、本発
明による微多孔膜を電池用セパレータとして用いた場
合、電池の内部温度が上昇しても、収縮率が小さいの
で、電極の内部短絡を防止することができ、電池の安全
性を高めることができる。
度にすぐれると共に、熱収縮率の小さいので、電池用セ
パレータとして好適に用いることができる。即ち、本発
明による微多孔膜を電池用セパレータとして用いた場
合、電池の内部温度が上昇しても、収縮率が小さいの
で、電極の内部短絡を防止することができ、電池の安全
性を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 105:04 (72)発明者 山本 一成 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 能見 俊祐 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA15 AA17 CB31 CB43 CC02X CC03X CC07X CC29Y CC32Z DA08 DA49 4J002 BB031 BB032 BB051 BB052 BB121 BB122 BB141 BB142 BB171 BB172 GD00 5H021 BB01 BB04 BB05 BB13 CC00 EE04 HH00 HH01 HH02 HH03 HH06 HH07
Claims (3)
- 【請求項1】超高分子量ポリオレフィン樹脂を含むポリ
オレフィン樹脂を溶媒中で加熱、溶解させて、混練り物
とし、これを厚み0.5〜20mmのゲル状シートに成形
した後、圧延し、二軸延伸し、脱溶媒処理する微多孔膜
の製造方法において、上記圧延倍率と延伸倍率との積で
定義される総延伸倍率を面積倍率にて50〜400倍の
範囲とすると共に、圧延倍率/延伸倍率比を1〜15の
範囲とすることを特徴とする方法。 - 【請求項2】100〜125℃の範囲の温度にてゲル状
シートを厚み0.1〜3mmに圧延して、圧延フィルムと
し、これを上記と同じ範囲の温度にて二軸延伸して、延
伸フィルムとし、これを脱溶媒した後、得られたフィル
ムを80〜140℃の範囲の温度にてヒートセットし
て、厚み10〜60μm、膜厚25μm当たりの突き刺
し強度700gf以上、空孔率30〜60%、105℃
で1時間加熱したときの熱収縮率が面積変化率にて10
%以下である微多孔膜を得る請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】重量平均分子量1×106 以上の超高分子
量ポリオレフィン樹脂1重量%以上を含むポリオレフィ
ン樹脂10〜30重量%と溶媒70〜90重量%とを加
熱し、上記ポリオレフィン樹脂を上記溶媒中に溶解さ
せ、得られた溶液を115〜185℃の範囲の温度で混
練りし、次いで、得られた混練り物をシートに成形した
後、用いた溶媒の凝固点以下の温度まで冷却するか、又
は得られた混練り物を用いた溶媒の凝固点以下の温度ま
で冷却しながら、シートに成形して、ゲル状シートを得
る請求項1又は2に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085586A JP2000272019A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 微多孔膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11085586A JP2000272019A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 微多孔膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000272019A true JP2000272019A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13862927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11085586A Pending JP2000272019A (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 微多孔膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000272019A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002260626A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電解質二次電池 |
| JP2005343957A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Tonen Chem Corp | ポリエチレン微多孔膜の製造方法並びにその微多孔膜及び用途 |
| JP5062783B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2012-10-31 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | ポリオレフィン製微多孔膜 |
| RU2523019C1 (ru) * | 2013-03-15 | 2014-07-20 | Открытое акционерное общество "Тюменский аккумуляторный завод" | Способ обработки полуфабриката сепараторной ленты |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP11085586A patent/JP2000272019A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2005343957A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Tonen Chem Corp | ポリエチレン微多孔膜の製造方法並びにその微多孔膜及び用途 |
| JP5062783B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2012-10-31 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | ポリオレフィン製微多孔膜 |
| RU2523019C1 (ru) * | 2013-03-15 | 2014-07-20 | Открытое акционерное общество "Тюменский аккумуляторный завод" | Способ обработки полуфабриката сепараторной ленты |
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