JP2000272068A - 多層フィルム - Google Patents

多層フィルム

Info

Publication number
JP2000272068A
JP2000272068A JP11082416A JP8241699A JP2000272068A JP 2000272068 A JP2000272068 A JP 2000272068A JP 11082416 A JP11082416 A JP 11082416A JP 8241699 A JP8241699 A JP 8241699A JP 2000272068 A JP2000272068 A JP 2000272068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
multilayer film
ethylene
antifogging
film according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11082416A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoki Kojima
伴樹 児島
Taiichi Sakatani
泰一 阪谷
Tsutomu Fujita
藤田  勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Plastech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Plastech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumika Plastech Co Ltd filed Critical Sumika Plastech Co Ltd
Priority to JP11082416A priority Critical patent/JP2000272068A/ja
Publication of JP2000272068A publication Critical patent/JP2000272068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】防曇性に優れた多層フィルムを提供すること。 【解決手段】下記式(1)で定義される組成分布変動係
数が0.5以下であるエチレン・α−オレフィン共重合
体を含有する層(A層)を少なくとも一つ有する基材
と、該基材上に設けられて多層フィルムの少なくとも一
つの最外層をなす防曇層とを有する多層フィルム。 Cx=σ/SCBave. (1) (式中、σは、温度上昇カラム分別法により、各温度に
おける溶出成分の溶出量とその分岐度とから求めたエチ
レン・α−オレフィン共重合体の組成分布の標準偏差を
表わし、SCBave.は、エチレン・α−オレフィン共重
合体中の炭素原子1000個あたりの短鎖分岐の数の平
均値を表わす)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防曇性に優れた多
層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業用フィルムや食品包装用フィルム
は、しばしば防曇性を要求されることがある。防曇性を
備えたこれらのフィルムとして、従来はポリ塩化ビニル
フィルムが使用されてきたが、これは、焼却時の塩素含
有有毒ガスの発生による環境汚染を引き起こす。したが
って、今日では、ポリ塩化ビニルフィルムのポリオレフ
ィン系フィルムによる代替が進められている。防曇性を
有するポリオレフィン系フィルムとしては、防曇剤を含
有するエチレン/酢酸ビニル共重合体からなる表面層を
有する多層フィルムが上市されている。しかしながら、
樹脂中に防曇剤が存在するこのようなフィルムは、長期
間に渡って防曇性を維持することができなかった。防曇
性フィルムの防曇性を長期間に渡って保持する技術とし
て、基材フィルムの表面に無機コロイド粒子を塗布する
ことにより形成された防曇層を有するポリオレフィン系
フィルムが提案されている。しかしながら、従来のこの
ようなフィルムでは、無機コロイド粒子の基材フィルム
への密着性が十分でなかった。例えば、基材フィルムが
無機コロイド粒子で被覆された従来の防曇性フィルム
を、施設園芸用温室の被覆フィルムとして使用する場合
に、フィルムの展帳時や展帳後に防曇層が基材フィルム
から剥がれ落ちてしまうことがしばしばあった。従っ
て、このような防曇性フィルムの防曇性の持続性は、未
だ十分ではなかった。また、防曇性そのものにも改良の
余地があった。更に、従来の防曇性フィルムが温室の被
覆フィルムとして長期間使用されると、該フィルムの表
面、特に温室の外側に面した表面に砂や塵が付着した
り、藻や苔が発生して、その結果、温室内の照度が低下
するという問題もある。また、フィルム表面の汚染は、
それ自身によるフィルムの劣化や、その汚れを洗剤を用
いて洗浄することによるフィルムの劣化や白化を引き起
こすこともある。また、従来のエチレン/酢酸ビニル共
重合体は、引張強度などの力学的物性が劣り、そのた
め、これを含む防曇性フィルムは、農業用フィルムとし
ての使用や、自動包装機を用いた食品の包装において、
破れやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防曇
性に優れた多層フィルムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(1)で定義される組成分布変動係数が0.5以下であ
るエチレン/α−オレフィン共重合体を含有する層(A
層)を少なくとも一つ有する基材と、該基材上に設けら
れて多層フィルムの少なくとも一つの最外層をなす防曇
層とを有する多層フィルムが提供される。 Cx=σ/SCBave. (1) (式中、σは、温度上昇カラム分別法により、各温度に
おける溶出成分の溶出量とその分岐度とから求めたエチ
レン/α−オレフィン共重合体の組成分布の標準偏差を
表わし、SCBave.は、エチレン/α−オレフィン共重
合体中の炭素原子1000個あたりの短鎖分岐の数の平
均値を表わす)。本発明の多層フィルムは、少なくとも
一つのA層が防曇層に隣接しているときに、優れた防曇
性と防曇性保持性が達成される。また、本発明の多層フ
ィルムは、一つのA層が防曇層とは反対側の多層フィル
ムの最外層をなしているときに、優れた防曇性ととも
に、優れたフィルム強度が達成される。更に、本発明の
多層フィルムは、少なくとも一つのA層と防曇層とだけ
からなるときに、優れた防曇性、防曇性保持性およびフ
ィルム強度が達成される。また、本発明の多層フィルム
は、最外層がA層でないときに、優れた防曇性と防曇性
保持性、表面平滑性およびフィルム強度が達成される。
尚、本発明において、防曇性とは、フィルムに付着した
水分が集合して目に見える水滴になるのを防ぐ性質であ
る。防曇剤とは、防曇性を発揮する物質である。防霧性
とは、温室中での霧の発生を防止する性質である。防霧
剤とは、防霧性を発揮する物質である。
【0005】
【発明の実施の形態】
【0006】本発明の多層フィルムは、エチレン/α−
オレフィン共重合体を含有する層(A層)を少なくとも
一つ有する基材と、該基材上に設けられた防曇層とを含
む。エチレン/α−オレフィン共重合体を構成するモノ
マー、α−オレフィン、は、通常は3〜18個、好まし
くは4〜12個の炭素原子を有する。かかるα−オレフ
ィンの例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペン
テン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−
オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−シクロヘキ
セン、シクロヘキシルエチレンが挙げられる。エチレン
/α−オレフィン共重合体は、エチレンと一種類のα−
オレフィンとの共重合体であってもよいし、エチレンと
二種類以上のα−オレフィンとの共重合体でもよい。エ
チレン/α−オレフィン共重合体中のα−オレフィンモ
ノマー単位の含有量(二種類以上のα−オレフィンを併
用した場合にはその合計量)は、通常約0.5モル%〜
約25モル%、好ましくは約0.5モル%〜約10モル
%、より好ましくは約1モル%〜約7モル%である。一
つのA層の中には、二種類以上のエチレン/α−オレフ
ィン共重合体が含まれてもよい。
【0007】A層中のエチレン/α−オレフィン共重合
体の量は、多層フィルムの層構成に応じて選択される。
多層フィルムの最外層を構成するA層、および防曇層に
隣接するA層にあっては、エチレン/α−オレフィン共
重合体の量は、該A層の全重量に対して、通常は約50
重量%以上、好ましくは約60〜99重量%である。多
層フィルムの最外層を構成せず、かつ防曇層に隣接しな
いA層にあっては、エチレン/α−オレフィン共重合体
の量は、該A層の全重量に対して、通常は約30重量%
以上、好ましくは約40〜99重量%である。
【0008】該エチレン/α−オレフィン共重合体につ
いては、多層フィルムの優れた防曇性と防曇性保持性を
達成するために、下記一般式で定義される組成分布変動
係数Cxが約0.5以下であることが必要である。多層
フィルムの特に優れた防曇性および防曇性保持性、なら
びに優れたアンチブロッキング性および防塵性を達成す
るために、Cxは約0.1〜約0.4であることが好ま
しい。
【数1】 Cx=σ/SCBave. (1) 式中、σは、温度上昇カラム分別法により、各温度にお
ける溶出成分の溶出量とその分岐度とから求めたエチレ
ン/α−オレフィン共重合体の組成分布の標準偏差を表
わす。SCBave.は、エチレン/α−オレフィン共重合
体中の炭素原子1000個あたりの短鎖分岐の数の平均
値を表わす。
【0009】σおよびSCBave.は、それぞれ以下のよ
うにして求められる。SCBave.は、ポリエチレン等の
短鎖分岐の測定で通常行われているように、エチレン/
α−オレフィン共重合体のFT−IRスペクトルより求
めることができる。ここで短鎖分岐とは、通常、炭素原
子数1〜4程度を有する分岐(典型的には炭素原子数1
〜4の分岐)のことである。また、σは、温度上昇カラ
ム分別法の定法によって求められる。すなわち、エチレ
ン/α−オレフィン共重合体を所定の温度に加熱した溶
媒に溶解し、カラムオーブン中のカラムに入れ、一旦、
オーブンの温度を下げ、続いて所定の温度まで上昇さ
せ、その温度で溶出した成分の相対濃度と分岐度を、カ
ラムに接続したFT−IRで測定する。引き続き、温度
を段階的に上昇させ、最終温度(試験に付した共重合体
がすべて溶出する温度)まで上昇させる。得られた各溶
出成分の相対濃度と分岐度を統計処理し、組成分布の標
準偏差σが求められる。
【0010】エチレン/α−オレフィン共重合体のメル
トフローレート(MFR)は、約0.1〜約50g/1
0分が好ましく、約0.3〜約20g/10分がより好
ましい。該MFRは、ASTM D 1238−65T
に準拠し、190℃、荷重2.16kgの条件で測定さ
れる値である。MFRが過小であると多層フィルムの製
造時の加工性に劣ることがあり、MFRが過大な場合に
は得られる多層フィルムの強度が劣ることがある。ま
た、JIS K7112の方法で測定される密度は0.
89〜0.94g/cm3が好ましく、0.90〜0.
93g/cm3がより好ましい。Gel Permea
tion Chromatography(GPC)で
求めた分子量分布(Mw/Mn)は、加工性と強度の観
点から約1.5〜約4が好ましく、約2〜約3.5がよ
り好ましい。
【0011】該エチレン/α−オレフィン共重合体の環
境応力亀裂指数は、約1000時間以上が好ましく、約
2000時間以上がより好ましい。環境応力亀裂指数
は、JIS K6760に規定された定歪み環境応力亀
裂測定法によって求められる。環境応力亀裂指数が約1
000時間以上のとき、多層フィルムは耐洗剤性および
耐汚染性に優れる。
【0012】環境応力亀裂指数が約1000時間以上で
あるエチレン/α−オレフィン共重合体としては、長鎖
分岐の少ないいわゆる直鎖状低密度ポリエチレンの範疇
のものが好ましく、炭素原子数が大きいα−オレフィン
単位を含むものがより好ましい。しかしながら、炭素原
子数6以上ではα−オレフィンの炭素原子数が環境応力
亀裂指数に及ぼす影響に大差がないことが多いので、α
−オレフィンの炭素原子数は3〜8のものがより好まし
く、6が特に好ましい。また、エチレン/α−オレフィ
ン共重合体の分子量がほぼ同じである場合には、その密
度は低い方が好ましく、エチレン/α−オレフィン共重
合体の密度がほぼ同じ場合はその分子量が大きいほど好
ましい。
【0013】より具体的には、密度が0.925g/c
3のエチレン/1−ブテン共重合体の場合、そのMF
Rは約2g/10分以下が好ましく、密度が0.930
g/cm3のエチレン/1−ブテン共重合体の場合、そ
のMFRは約1g/10分以下が好ましい。また例え
ば、密度が0.925g/cm3のエチレン/1−ヘキセ
ン共重合体の場合、そのMFRは約10g/10分以下
が好ましく、密度が0.930g/cm3のエチレン/1
−ヘキセン共重合体の場合、そのMFRは約2g/10
分以下が好ましい。
【0014】またエチレン/α−オレフィン共重合体の
融解ピーク温度は110℃以上であることが好ましく、
115℃以上であることが特に好ましい。
【0015】本発明の多層フィルムに用いられるエチレ
ン/α−オレフィン共重合体は、例えば、エチレンと炭
素原子数が3〜18のα−オレフィンとを、パラジウム
やニッケルなどの遷移金属の錯体触媒やメタロセン系触
媒などのいわゆるシングルサイト触媒を使用して、溶媒
の存在下または不存在下に、気相/固相、液相/固相ま
たは均一液相で重合する方法によって製造することがで
きる。重合温度は、通常は約30℃〜約300℃であ
り、重合圧力は、通常はほぼ大気圧〜約3000kg/
cm2である。例えば、特開平6−9724号公報、特
開平6−136195号公報、特開平6−136196
号公報、特開平6−207057号公報等に記載されて
いるメタロセン触媒成分を含むいわゆるメタロセン系オ
レフィン重合用触媒の存在下に、エチレンと炭素原子数
3〜18のα−オレフィンとを共重合させることによっ
てエチレン/α−オレフィン共重合体を製造することが
できる。
【0016】更に、特開平8−276542に記載され
ている方法により、GPC溶出曲線のピーク位置を基準
として高分子量側ものの分岐数の平均値が低分子量側の
ものの分岐数の平均値以上であるようなエチレン−α−
オレフィン共重合体を製造することができ、これは本発
明に好適に用いることができる。このような共重合体を
用いると、防曇性および防曇性保持性が特に優れた多層
フィルムを得ることができる。
【0017】本発明において、多層フィルムの透明性を
改良する目的で、A層は、密度が0.94g/cm3
上、好ましくは0.945〜0.955g/cm3であ
る高密度ポリエチレンを含有してもよい。高密度ポリエ
チレンを配合する場合、MFRが過小である高密度ポリ
エチレンはエチレン/α−オレフィン共重合体との混ざ
りにくいため、いわゆるフィッシュアイが発生し、多層
フィルムの外観を損なうだけでなくフィルムにピンホー
ルが発生することがある。一方、MFRが過大である
と、多層フィルムの強度を低下させる。従って、配合す
る高密度ポリエチレンのMFRは、通常は約0.1g/
10分〜約20g/10分、好ましくは約0.3g/1
0分〜約10g/10分である。一つのA層中のエチレ
ン/α−オレフィン共重合体に対する高密度ポリエチレ
ンの重量比は、通常は約20/80以下、好ましくは約
1/99〜約10/90の範囲である。
【0018】上記の高密度ポリエチレンは、下記式
(2)で定義される[g]*の値が約0.2〜約0.8
であることが透明性改良の点でより好ましく、約0.3
〜約0.6がより好ましい。
【数2】[g]*=[η]/[η]l (2) [η]は135℃のテトラリン溶液で測定した該高密度
ポリエチレンの極限粘度を表す。[η]lは、該高密度
ポリエチレンの重量平均分子量と同一の重量平均分子量
を有する直鎖状高密度ポリエチレンの極限粘度である。
ここで、重量平均分子量は、GPC−LALLS法(Ge
l Permeation Chromatography - Low Angle Lase
r Light Scatterring法)により求めた値である。
[η]lは、下記式(3)(H.Rachapudy, G.G.Smith,
V.R.Raju and W.W.Glassley, J.Polym.Sci., Pol
ym.Phys.Ed., 17, 1211(1979)参照)により求めるこ
とができる。
【数3】 [η]l=4.86×10-4[Mw]0.705 (3)
【0019】本発明の多層フィルムの成形性を改良する
目的で、A層は、高圧重合法によるエチレン単独重合体
である高圧法低密度ポリエチレンやエチレン/極性ビニ
ルモノマー共重合体(エチレン/酢酸ビニル共重合体な
ど)を含有することができる。高圧法低密度ポリエチレ
ンまたはエチレン/極性ビニルモノマー共重合体を配合
する場合、これらのMFRは、通常は約0.1〜約10
0g/10分、好ましくは約0.2〜約10g/10
分、更に好ましくは約0.5〜約5g/10分であり、
密度は、通常は0.915〜0.935g/cm3、好
ましくは0.920〜0.930g/cm3、更に好ま
しくは0.922〜0.928g/cm3である。
【0020】更に、高圧法低密度ポリエチレンまたはエ
チレン/極性ビニルモノマー共重合体のスウェル比は6
0%以下が好ましく、50%以下が更に好ましく、45
%以下が特に好ましい。上記スウェル比は、下記式
(4)により算出される。
【数4】 スウェル比(%)=[(L1/L0)−1]×100 (4) 式中、L1は、MFR測定時に得られるストランドの先
端から5mmの位置における直径(mm)であり、マイク
ロメーターで測定される。L0はオリフィスの直径、
2.0955mmである。
【0021】これら高圧法低密度ポリエチレンまたはエ
チレン/極性ビニルモノマー共重合体をA層に用いる場
合、エチレン/α−オレフィン共重合体に対する高圧法
低密度ポリエチレンまたはエチレン/極性ビニルモノマ
ー共重合体の重量比は、約40/60以下、好ましくは
約5/95〜30/70、好ましくは約10/90〜2
0/80である。
【0022】エチレン/極性ビニルモノマー共重合体と
しては、酢酸ビニルモノマー単位の含有量が2〜30モ
ル%であるエチレン/酢酸ビニル共重合体が好ましい。
酢酸ビニルモノマー単位の含有量は2〜20モル%がよ
り好ましく、2〜10モル%が更に好ましい。高圧法低
密度ポリエチレンとしては、例えば1,000〜2,0
00気圧、200〜300℃でラジカル重合により製造
されたものが使用できる。
【0023】A層は、多層フィルムのアンチブロッキン
グ性、防塵性および耐摩擦性、並びに防曇層の皺の発生
防止などの観点から、脂肪酸アミド化合物、有機微粒
子、および/または後述するような赤外線吸収剤として
用いられる無機微粒子を含有することが好ましい。特に
A層がCxが0.2〜0.4であるエチレン/α−オレ
フィン共重合体からなる層の場合、脂肪酸アミドと無機
微粒子と併用することがより好ましい。
【0024】脂肪酸アミド化合物としては、例えば、融
点が約50〜約200℃の飽和脂肪酸アミド、不飽和脂
肪酸アミド、ビス脂肪酸アミドなどが例示できる。具体
例としては、ベヘニン酸アミド、ステアリン酸アミド、
パルミチン酸アミド、ラウリル酸アミド、エルカ酸アミ
ド、オレイン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミ
ド、メチレンビスベヘニン酸アミド、メチレンビスオレ
イン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチ
レンビスベヘニン酸アミド、エチレンビスオレイン酸ア
ミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサ
メチレンビスベヘニン酸アミド、ヘキサメチレンビスオ
レイン酸アミド、オクタメチレンビスエルカ酸アミドな
どが挙げられる。
【0025】かかる脂肪酸アミドを配合する場合、A層
中へのその配合量は、A層中の樹脂成分(前述のエチレ
ン/α−オレフィン共重合体、高密度ポリエチレン、高
圧法低密度ポリエチレン、エチレン/極性ビニルモノマ
ー共重合体など)の合計100重量部に対して約0.0
1重量部以上が好ましく、約0.03重量部以上がより
好ましい。また、経済性の観点から、約1重量部以下が
好ましく、約0.5重量部以下がより好ましい。
【0026】A層が含有しうる有機微粒子としては、粒
径が約0.5μm〜約20μmの架橋高分子が例示で
き、屈折率がA層に含まれる樹脂成分の屈折率に近いも
のが好ましい。例えば、ポリエチレンやポリメチルメタ
クリレートなどの架橋ビーズが好ましく用いられる。か
かる有機微粒子を配合する場合、A層中へのその配合量
は、A層中の樹脂成分(前述のエチレン/α−オレフィ
ン共重合体、高密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエ
チレン、エチレン/極性ビニルモノマー共重合体など)
の合計100重量部に対して約0.1重量部以上が好ま
しく、約0.3重量部以上がより好ましい。また、経済
性の観点から、約20重量部以下が好ましく、約10重
量部以下がより好ましく、約5重量部以下が特に好まし
い。
【0027】A層が含有しうる無機微粒子としては、後
述する赤外線吸収剤が例示でき、A層へのその配合量
は、A層中の樹脂成分(前述のエチレン/α−オレフィ
ン共重合体、高密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエ
チレン、エチレン/極性ビニルモノマー共重合体など)
の合計100重量部に対して約0.1重量部以上が好ま
しく、約0.3重量部以上がより好ましい。また、約2
0重量部以下が好ましく、約10重量部以下がより好ま
しく、約5重量部以下が特に好ましい。
【0028】A層は、防藻剤を含有することができる。
防藻剤は、藻や苔の発生を抑制する働きのある剤であれ
ば特に限定されない。非イオン性界面活性剤は、防藻剤
として好ましく用いられる。A層が防藻剤を含有する場
合、その配合量は、それが含まれるA層の約0.01〜
5重量%である。防藻剤を含有する多層フィルムは、例
えば、ハウスやトンネルなどの農業施設の被覆材として
の使用において、長期間にわたって施設内の照度の低下
を防ぐことができる。
【0029】防藻剤として用いられる非イオン性界面活
性剤としては、例えば、ソルビタンモノステアレート、
ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノベヘネー
ト、ソルビタンモノモンタネート、ソルビタンモノオレ
ートなどのソルビタン脂肪酸エステル系界面活性剤、グ
リセリンモノラウレート、グリセリンモノパルミテー
ト、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノベヘ
ネート、グリセリンモノモンタネート、グリセリンモノ
オレート、ジグリセリンジステアレート、トリグリセリ
ンモノステアレート、テトラグリセリントリステアレー
ト、テトラグリセリンモノモンタネートなどのグリセリ
ン脂肪酸エステル系界面活性剤、ポリエチレングリコー
ルモノパルミテート、ポリエチレングリコールモノステ
アレート、ポリエチレングリコールモノベヘネート、ポ
リエチレングリコールモノモンタネートなどのポリエチ
レングリコール系界面活性剤、アルキルフェノールのア
ルキレンオキシド付加物、ソルビタン/グリセリン縮合
物と有機酸とのエステルなどが挙げられる。
【0030】本発明の多層フィルムにおいて、基材は少
なくとも一つのA層を有する。基材は少なくとも一つの
A層のみで構成されてもよい。あるいは、基材は少なく
とも一つのA層およびA層以外の少なくとも一つの層に
よって構成されてもよい。この場合、A層以外の層は、
通常は樹脂、代表的にはポリオレフィン系樹脂をベース
とする。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのα−オレフィンの単独
重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブ
テン−1共重合体、エチレン/4−メチル−1−ペンテ
ン共重合体、エチレン/1−ヘキセン共重合体、エチレ
ン/1−オクテン共重合体などのエチレン/α−オレフ
ィン共重合体であってα−オレフィン単位を主成分とす
るもの、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/ア
クリル酸共重合体、エチレン/メチルメタクリレート共
重合体、エチレン/酢酸ビニル/メチルメタクリレート
共重合体、アイオノマー樹脂などのエチレンと極性ビニ
ルモノマーとの共重合体などを挙げることができる。
【0031】これらのポリオレフィン系樹脂の中では、
エチレン/α−オレフィン共重合体、低密度ポリエチレ
ンや、エチレン/酢酸ビニル共重合体によって代表され
るエチレンと極性ビニルモノマーとの共重合体などが、
透明性や柔軟性に優れた多層フィルムを低コストで与え
ることができるので好ましい。エチレンと極性ビニルモ
ノマーとの共重合体の中でも酢酸ビニル単位含有量が3
0重量%以下のエチレン/酢酸ビニル共重合体は、柔軟
性と保温性に優れ、展帳時に皺が発生しにくい多層フィ
ルムを与えることができる。
【0032】本発明の多層フィルムの必須要素である防
曇層は、多層フィルムに防曇性を付与する。該防曇層
は、例えば、コロイダルシリカやコロイダルアルミナに
よって代表される無機酸化物を有効成分として含有する
層、界面活性剤を有効成分として含有する層、親水性樹
脂からなる層等が例示できる。ここで親水性樹脂とし
て、ポリビニルアルコール、多糖類、ポリアクリル酸な
どが挙げられる。
【0033】防曇性の持続性の観点から、防曇層は、無
機コロイド粒子を防曇剤として含有するのが好ましい。
無機コロイド粒子とは、水などの分散媒中でコロイド状
に分散しうる粒子状の無機化合物である。かかる無機コ
ロイド粒子としては、金属コロイド粒子、酸化物コロイ
ド粒子、水酸化物コロイド粒子、炭酸塩コロイド粒子、
硫酸塩コロイド粒子などが挙げられる。金属コロイド粒
子としては、金、パラジウム、白金、銀、イオウなどの
コロイド粒子が例示される。酸化物コロイド粒子、水酸
化物コロイド粒子、炭酸塩コロイド粒子、硫酸塩コロイ
ド粒子としては、それぞれ珪素、アルミニウム、亜鉛、
マグネシウム、カルシウム、バリウム、チタン、ジルコ
ニウム、マンガン、鉄、セリウム、ニッケル、スズなど
の金属の酸化物コロイド粒子、水酸化物コロイド粒子、
炭酸塩コロイド粒子、硫酸塩コロイド粒子が例示され
る。これら酸化物コロイド粒子、水酸化物コロイド粒
子、炭酸塩コロイド粒子および硫酸塩コロイド粒子のう
ち、酸化物コロイド粒子および水酸化物コロイド粒子が
好ましい。無機コロイド粒子の二種類以上が併用されて
もよい。特に、アルミニウムの酸化物コロイド粒子およ
び水酸化物コロイド粒子、および珪素の酸化物コロイド
粒子および水酸化物コロイド粒子は好ましい。アルミニ
ウムの酸化物コロイド粒子または水酸化物コロイド粒子
と珪素の酸化物コロイド粒子または水酸化物コロイド粒
子とを併用することが好ましい。
【0034】無機コロイド粒子の大きさは、通常、約3
nm〜約200nmである。多層フィルムの透明性の観
点から、可視光線の波長より小さな粒子径をもつコロイ
ド粒子が好ましく、約5nm〜約200nmの範囲の粒
子径をもつコロイド粒子がより好ましい。このような無
機コロイド粒子は、例えば、Gypsum & Lime (No.21
1,P46(1987))に記載された方法により製造することがで
きる。
【0035】多層フィルムの単位面積当たりの防曇層の
重量は、防曇性、透明性などの観点から、約0.01g
/m2〜約10g/m2であることが好ましい。防曇層の
重量がこの範囲にあると、防曇層とその隣接層との接着
強度に優れ、防曇性及び透明性に優れた多層フィルムと
なる。防曇層の重量は、約0.02g/m2〜約2g/
2がより好ましく、約0.05g/m2〜約0.5g/
2が特に好ましい。
【0036】また防曇層は、無機コロイド粒子同士の相
互作用をより強める目的で、無機コロイド粒子と共に、
例えば界面活性剤、有機系電解質、バインダー等を含有
することができる。また、防曇層は、これを形成する過
程で無機コロイド粒子の分散液にチキソトロピー性を付
与する目的で該分散液に添加した粘土系鉱物などを含有
してもよい。
【0037】無機コロイド粒子と一緒に用いられる界面
活性剤のうち、アニオン性界面活性剤としては、カプリ
ル酸ナトリウム、カプリル酸カリウム、デカン酸ナトリ
ウム、カプロン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウ
ム、オレイン酸カリウム、ステアリン酸テトラメチルア
ンモニウム、ステアリン酸ナトリウム、ベヘン酸カリウ
ムなどの炭素原子数が6〜24のアルキル鎖を有するカ
ルボン酸の金属塩またはアンモニウム塩、オクチルスル
ホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸アンモニウムなどの炭素原子数が6〜24
のアルキル鎖を有するスルホン酸の金属塩またはアンモ
ニウム塩、炭素原子数が6〜24のアルキル鎖を有する
リン酸エステルの金属塩またはアンモニウム塩、炭素原
子数が6〜24のアルキル鎖を有するホウ酸エステルの
金属塩またはアンモニウム塩等の炭化水素系アニオン性
界面活性剤、パーフルオロデカン酸ナトリウム、パーフ
ルオロオクチルスルホン酸ナトリウムなどのフッ素系ア
ニオン性界面活性剤、ポリジメチルシロキサン基とカル
ボン酸金属塩基など陰イオン性基を有するシリコン系ア
ニオン性界面活性剤などが挙げられる。特に、炭素原子
数が6〜10のアルキル鎖を有するカルボン酸のアルカ
リ金属塩が好ましい。
【0038】使用可能なカチオン性界面活性剤として
は、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化
ジオクタデシルジメチルアンモニウム、臭化−N−オク
タデシルピリジニウム、臭化セチルトリエチルホスホニ
ウムなどが挙げられる。
【0039】使用可能な非イオン性界面活性剤として
は、例えば、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
モノパルミテート、ソルビタンモノベヘネートなどのソ
ルビタン脂肪酸エステル系界面活性剤、グリセリンモノ
ラウレート、グリセリンモノパルミテート、グリセリン
モノステアレート、ジグリセリンジステアレート、トリ
グリセリンモノステアレートなどのグリセリン脂肪酸エ
ステル系界面活性剤、ポリエチレングリコールモノパル
ミテート、ポリエチレングリコールモノステアレートな
どのポリエチレングリコール系界面活性剤、アルキルフ
ェノールのアルキレンオキシド付加物、ソルビタン/グ
リセリン縮合物と有機酸とのエステル、パーフルオロデ
カン酸のジグリセリンエステルなどのフッ素系非イオン
性界面活性剤、ポリジメチルシロキサン基とアルキレン
オキシド付加物の縮合体などのシリコン系非イオン性界
面活性剤等が挙げられる。その他、両性界面活性剤も使
用することができる。
【0040】界面活性剤を無機コロイド粒子と共に使用
する場合、その使用量は、無機コロイド粒子100重量
部に対して約0.5重量部以下であり、約0.1重量部以
下が好ましい。また、使用量が少なすぎると所望の効果
が小さすぎる場合があるので、通常、約0.001重量
部以上であり、約0.01重量部以上が好ましい。
【0041】有機系電解質としては、例えば、p−トル
エンスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ブチルスルホン酸カリウム、フェニルホスフィン
酸ナトリウム、ジエチルリン酸ナトリウムなどが挙げら
れ、特に、ベンゼンスルホン酸誘導体が好ましい。有機
系電解質を無機コロイド粒子と共に使用する場合、その
使用量は、無機コロイド粒子100重量部に対し、通
常、約0.1重量部以下であり、約0.05重量部以下が
好ましい。また、使用量が少なすぎると、所望の効果が
小さすぎる場合があるので、通常、約0.0001重量
部以上であり、約0.001重量部以上が好ましい。
【0042】無機コロイド粒子と共に使用されるバイン
ダーとしては、例えば熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。かかる熱可塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、エ
チレン/酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチロール
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂
等が挙げられ、特にアクリル系樹脂が好適である。これ
らの熱可塑性樹脂は架橋されていてもよく、後述するよ
うな添加剤を含んでいてもよい。また、例えば水等の媒
体中に粒子状に分散したエマルジョンを形成したり、該
媒体に溶解するバインダーは、無機コロイド粒子と相互
作用しやすいため、好適に使用できる。好ましいバイン
ダーエマルジョンの例としては、アクリル系樹脂の水性
エマルジョンやポリウレタン系樹脂の水性エマルジョン
が挙げられる。好ましいバインダー溶液の例としては、
ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート水溶液など
が挙げられる。
【0043】防曇層に含有されうる粘土系鉱物は、シリ
カの4面体層の上部にアルミニウムやマグネシウム等を
中心金属にした8面体層が配置された2層構造よりなる
タイプと、アルミニウムやマグネシウム等を中心金属に
した8面体層を両側からシリカの4面体層で挟んだ3層
構造よりなるタイプに分類される。前者の例としては、
カオリナイト族、アンチゴライト族を挙げることがで
き、後者の例としては、スメクタイト族、バーミキュラ
イト族、マイカ族を挙げることができる。このような粘
土系鉱物の中では、後述するような、分散媒中で層状に
膨潤してチキソトロピー性を発現する無機層状化合物が
好ましく、特に、水性分散体がチキソトロピー性を示す
スメクタイト族、バーミキュライト族が好ましい。
【0044】防曇層の有効成分が無機コロイドである場
合には、防曇層の表面に親水性樹脂被膜が設けられても
よい。該親水性被膜の厚みは約0.01μm〜約10μ
mである。親水性被膜は、多層フィルムをハウス骨材上
に展帳する際に防曇層の損傷を防ぐ働きをすることがで
きる。親水性樹脂としては、分子中に親水性の強い極性
基を有するものであれば特に限定はされないが、極性基
分率が25〜70%であるものが好ましく用いられる。
使用可能な親水性樹脂の例としては、ビニル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、
多糖類および変性多糖類が挙げられるが、特に水溶性で
ある多糖類やポリビニルアルコールが好ましく使用され
る。親水性樹脂被膜は、上記無機コロイド粒子を含有し
てもよい。
【0045】本発明の多層フィルムは一種類以上の赤外
線吸収剤を含有することができる。赤外線吸収剤とは、
A層および他の層の樹脂材料よりも赤外線吸収能に優れ
ているものであれば特に制限はない。無機赤外線吸収剤
としては、リチウムアルミニウム複合水酸化物、ハイド
ロタルサイト類化合物などの複合水酸化物、酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化珪
素、酸化チタンなどの金属の酸化物、水酸化リチウム、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミ
ニウムなどの水酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム、塩基性炭酸アルミニウム(例えば特開平9−27
9131号公報に記載の塩基性炭酸アルミニウム複塩)
などの炭酸塩類、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムなどの硫酸
塩類、燐酸リチウム、燐酸ナトリウム、燐酸カリウム、
燐酸カルシウム、燐酸ジルコニウム(例えば特開平8−
67774号公報記載のH型燐酸ジルコニウム)などの
燐酸塩類、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸ア
ルミニウム、珪酸チタンなどの珪酸塩類、アルミン酸ナ
トリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウム
などのアルミン酸塩類、アルミノ珪酸ナトリウム、アル
ミノ珪酸カリウム、アルミノ珪酸カルシウムなどのアル
ミノ珪酸塩類、カオリン、クレー、タルクなどの粘土鉱
物、複合酸化物などが挙げられる。有機赤外線吸収剤と
しては、ポリアセタール、ポリビニルアルコールおよび
その誘導体、エチレン/ビニルアルコール共重合体など
が挙げられる。
【0046】これらの赤外線吸収剤の中でも、多層フィ
ルムのリサイクル効率の観点から、密度が約3g/cm
3以下、特に約2.4g/cm3以下のものが好ましく、
また赤外線吸収能の観点から無機系赤外線吸収剤がより
好ましい。赤外線吸収剤が無機系赤外線吸収剤である場
合には、光線透過性の観点から、その屈折率は、使用す
る樹脂材料の屈折率により近いこと、また、保温性の観
点から、幅広い波長域に吸収性能をもつことが好まし
い。これらの観点から、ハイドロタルサイト類化合物、
リチウムアルミニウム複合水酸化物、アルミノ珪酸塩
類、塩基性炭酸アルミニウム複塩などが好ましい。
【0047】ハイドロタルサイト類化合物とは、下記式
(I): M2+ 1-xAl3+ x(OH-2(A1 n-x/n・mH2O (I) (式中、M2+は2価金属イオンであり、A1 n-はn価の
アニオンであり、x、mおよびnは、0<x<0.5、
0≦m≦2、1≦nという条件を満たす。)で示される
化合物である。M2+としては、Mg2+、Ca2+、Zn2+
などが例示される。n価の陰イオンは特に限定されず、
例えば、Cl-、Br-、I-、NO3 -、ClO 4 -、S
4 2-、CO3 2-、SiO3 2-、HPO4 3-、HBO4 3-
PO4 3-、Fe(CN)6 3-、Fe(CN)6 4-、CH3
OO-、C64(OH)COO-、(COO)2 2-、テレ
フタル酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオンなどの陰
イオンや、特開平8−217912に記載されたポリ珪
酸イオンやポリ燐酸イオンが挙げられる。具体的には、
例えば、天然ハイドロタルサイトやアルカマイザー D
HT−4A(商品名、協和化学工業製)のような合成ハ
イドロタルサイトを用いることができる。
【0048】また、水酸化カルシウム、または一般式:
CaAlx(OH)2+3xで表わされるカルシウム・ア
ルミニウム複合水酸化物をハイドロタルサイト類化合物
と併用してもよい。
【0049】リチウムアルミニウム複合水酸化物として
は、例えば、特開平5−179052号公報に開示され
た下記式(II): Li+(Al3+2(OH-6・(A2 n-1/n・mH2O (II) (式中、A2 n-はn価の陰イオンであり、mおよびn
は、0≦m≦3、1≦nという条件を満たす)で示され
る化合物が挙げられる。n価の陰イオンは、特に限定さ
れず、例えば、式(I)の化合物におけるA1 n-と同様
の陰イオンが挙げられる。
【0050】上記2種類以外の複合水酸化物としては、
例えば、アルカリ土類金属、遷移金属、ZnおよびSi
からなる群の中から選ばれた少なくとも一種の元素と、
LiおよびAlを含有し、かつ水酸基を有する複合水酸
化物が例示される。アルカリ土類金属の中では、マグネ
シウム、カルシウムが好ましい。また、遷移金属の中で
は、2価または3価の鉄、コバルト、ニッケル、マンガ
ンが好ましく、中でも鉄が特に好ましい。AlとLiの
モル比(Al/Li)は、通常1.5/1〜2.5/1
であり、好ましくは1.8/1〜2.5/1である。ま
た、アルカリ土類金属、遷移金属、ZnおよびSiから
なる群の中から選ばれた元素のLi元素1モルに対する
モル比(a)は、通常0<a<1.5であり、好ましく
は0.1≦a≦1.4、更に好ましくは0.2≦a≦
1.2である。かかる複合水酸化物の水酸基以外のアニ
オン部分は、例えば、ピロケイ酸イオン、シクロケイ酸
イオン、イソケイ酸イオン、フィロケイ酸イオン、テク
トケイ酸イオン等のポリケイ酸イオン、炭酸イオン、ハ
ロゲン化物イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、硝酸イ
オン、亜硝酸イオン、リン酸イオン、亜リン酸イオン、
次亜リン酸イオン、ポリリン酸イオン、アルミン酸イオ
ン、ケイ酸イオン、過塩素酸イオン、ホウ酸イオン等の
無機酸イオン、Fe(CN)6 3-、Fe(CN)6 4-等の
アニオン性遷移金属錯体、酢酸イオン、安息香酸イオ
ン、ギ酸イオン、テレフタル酸イオン、アルキルスルホ
ン酸イオン等の有機酸イオンなどが挙げられる。これら
の中でも、炭酸イオン、ハロゲン化物イオン、硫酸イオ
ン、リン酸イオン、ポリリン酸イオン、ケイ酸イオン、
ポリケイ酸イオン、過塩素酸イオンが好ましく、炭酸イ
オン、ポリリン酸イオン、ケイ酸イオン、ポリケイ酸イ
オンが特に好ましい。このような複合水酸化物の具体例
としては、Al、Li、Mgを含有し、かつAl/Li
/Mg= 約2.3/1/0.28(モル比)である複
合水酸化物(商品名LMA 、富士化学工業製)や、A
l、Li、Siを含有し、かつAl/Li/Si= 約
2/1/1.2 (モル比)である複合水酸化物(商品
名フジレインLS、富士化学工業製)が挙げられる。
【0051】WO97/00828に開示された下記式
(III): [(Li+ (1-x)M2+ x)(Al3+)2(OH-)6]2(SiyO(2y+1) 2-)(1+x)・mH2O (I II) (式中、M2+は2価の金属イオンであり、m、xおよび
yは、0≦m<5、0≦x<1、2≦y≦4という条件
を満たす)で表わされる化合物、および特開平8−21
7912号公報に開示された下記式(IV): [(Li+ (1-X)M2+ x)(Al3+)2(OH-)6]2(An-)2(1+x)/n・mH2O (IV) (式中、M2+は2価の金属イオンであり、An-はn価の
陰イオンであり、m、xおよびnは、0≦m<5、0.
01≦x<1、1≦nという条件を満たす)で表わされ
る化合物は、上記複合水酸化物の好ましい例である。式
(III)および(IV)におけるM2+としては、Mg
2+、Ca2+、Zn2+などが例示される。
【0052】更に、下記式(V): mAl23・(n/p)M2/pO・X・kH2O (V) (式中、Xは炭酸根であり、Mはアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属、pは金属Mの価数であり、m、nおよ
びkは、0.3≦m≦1、0.3≦n≦2、0.5≦k
≦4の条件を満たす)で示される塩基性炭酸アルミニウ
ム複塩も、好ましい赤外線吸収剤の一つである。上記式
(V)におけるXとして硫黄のオキシ酸(硫酸、亜硫
酸)、窒素のオキシ酸(硝酸、亜硝酸)、塩化水素酸、
塩素のオキシ酸(例えば、過塩素酸)、リンのオキシ酸
(リン酸、亜リン酸、メタリン酸)などに由来する無機
アニオンや、酢酸、プロピオン酸、アジピン酸、安息香
酸、フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、
コハク酸、p−オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン
酸、トルエンスルホン酸などに由来する有機アニオンを
含む複塩を、上記塩基性炭酸アルミニウム複塩と併用し
てもよい。これらの複塩は、特開平9−279131号
公報に開示された方法で製造することができる。
【0053】上記複合水酸化物または塩基性炭酸アルミ
ニウム複塩を赤外線吸収剤として使用する場合、その平
均粒子径は、通常、約5μm以下、好ましくは約0.0
5〜約3μm、更に好ましくは、約0.1〜約1μmで
ある。また、BET法により測定した比表面積は1〜30
2/g、好ましくは約2〜約20m2/gである。
【0054】本発明の多層フィルムを、高度に透明性が
要求される用途に使用する場合は、赤外線吸収剤の屈折
率は、使用する樹脂材料の屈折率に近いことが好まし
く、JIS K0062記載の方法で測定した屈折率が
1.47〜1.55であることが好ましく、1.48〜
1.54がより好ましく、1.49〜1.53が特に好
ましい。
【0055】多層フィルム中での赤外線吸収剤の分散性
を向上させるために、高級脂肪酸や高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩等により赤外線吸収剤に表面処理を施してもよ
い。
【0056】多層フィルム中の上記赤外線吸収剤の量
は、23℃における多層フィルムの所望の輻射線透過指
数、使用する赤外線吸収剤の種類や多層フィルムの層構
成などを考慮して適宜設定される。例えば、赤外線吸収
剤として上記の複合水酸化物を使用する場合、その配合
量は、多層フィルムの全重量に対して、約6重量%〜約
13重量%である。
【0057】多層フィルムの23℃における輻射線透過
指数は、該フィルムを農業用ハウスなどの被覆材として
用いた場合の保温性の尺度であり、作物生育性に影響を
与えるものであって、後述する測定方法によって求めら
れる。輻射線透過指数の値が小さいほど多層フィルムの
保温性が優れている。本発明において、多層フィルムの
23℃における輻射線透過指数は25以下であることが
好ましい。多層フィルムが25以下の輻射線透過指数を
有すると、従来のポリ塩化ビニルフィルムに比較して保
温性が同等若しくは優れ、また、加温ハウスに用いる
と、暖房費を節減することができ経済効率の向上に寄与
する。輻射線透過指数はゼロに近いほど好ましく、20
以下がより好ましく、15以下が更に好ましい。
【0058】23℃における輻射線透過指数は、以下の
方法により測定される。赤外分光光度計(パーキンエル
マー社製 1640型FT−IR)を用いて、波数40
00〜400cm-1の範囲で多層フィルムの赤外線吸収
スペクトル(透過法)を温度23℃にて測定し、波数νで
の透過率T(ν)%の値を得る。一方、プランクの法則か
ら得られる式(4)に従い、23℃における波数νでの
黒体輻射スペクトル強度e(ν)を計算する。ここで黒体
輻射スペクトル強度e(ν)に透過率T(ν)をかけたもの
が輻射線透過強度f(ν)となる(式(5))。輻射線透
過強度f(ν)を波数4000〜400cm-1の範囲で積
分したものを輻射線透過エネルギーF、黒体輻射スペク
トル強度e(ν)を波数4000〜400cm-1の範囲で
積分したものを黒体輻射エネルギーEとして、輻射線透
過指数G=100×F/Eと定義する。実際の積分にお
いては、波数間隔2cm-1ごとの区間に区切り、台形近
似にて各区間について計算し積算する。
【数5】 e(ν)=(A/λ5)/{exp(B/(λ×T))−1} (4) A=2πhC2=3.74×10-16(W・m2) B=hC/k=0.01439(m・K) T(K)は絶対温度。λ(cm)は波長。(波数νは波長の逆数) (hはプランク定数、Cは光速、kはボルツマン定数。)
【数6】 f(ν)= e(ν)×T(ν)/100 (5)
【0059】多層フィルムの密度は、リサイクル効率の
観点から、JIS K7112−1980の方法に準拠
して温度23℃で測定された値が1.0g/cm3未満
が好ましく、0.99g/cm3以下がより好ましく、
0.98g/cm3以下が更に好ましく、0.97g/
cm3以下が特に好ましい。リサイクル効率とは、本発
明の多層フィルムの、農業用途に従来広く用いられてい
る塩化ビニルフィルムとの分別の容易さを意味する。
【0060】本発明の多層フィルムは、少なくとも一種
類の光安定剤を含有することができる。光安定剤として
はニッケル錯体系光安定剤も使用できるが、ヒンダード
アミン系化合物が好ましく、特に、分子量が約1500
以上のヒンダードアミン系化合物が好ましい。ヒンダー
ドアミン系化合物としては、特開平8−73667号公
報に記載された構造式を有するものが挙げられ、具体例
としては、商品名チヌビン622−LD、キマソーブ9
44−LD、チヌビン123(以上チバスペシャリティ
ケミカルズ社製)、ホスタビンN30、VP Sand
uvor PR−31(以上クラリアント社製)、サイ
ヤソーブUV3529(サイテック社製)がある。ヒン
ダードアミン系化合物含有安定化剤としては、特開昭6
3−286448号に記載された組成物(商品名 チヌ
ビン 492、チヌビン 494、チバガイギー社製)
が例示される。
【0061】光安定剤を使用する場合、その量は、耐候
性改良効果と光安定剤のブルーミングの抑制のバランス
の観点から、多層フィルムの全重量に対して通常は約
0.02〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約2重量
%、より好ましくは約0.5〜約2重量%の範囲であ
る。耐候性改良効果の観点から、光安定剤は、下記の紫
外線吸収剤と併用することがより好ましい。
【0062】本発明の多層フィルムは少なくとも一種類
の紫外線吸収剤を含有することができる。紫外線吸収剤
は、有機化合物であっても無機化合物であってもよい。
使用できる有機系紫外線吸収剤の例は、ベンゾフェノン
系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
ベンゾエート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫
外線吸収剤等などである。無機系紫外線吸収剤は、酸化
セリウムや酸化チタンなどの金属酸化物を含有するもの
でよく、例えば、日本無機化学工業製で商品名:セリガ
ードとして市販されている紫外線吸収剤を使用すること
ができる。
【0063】紫外線吸収剤を使用する場合、その量は、
耐候性改良効果と紫外線吸収剤のブルーミング抑制のバ
ランスの観点から、多層フィルムの全重量に対して、通
常は約0.01〜約3重量%、好ましくは約0.05〜
約1重量%の範囲である。
【0064】本発明の多層フィルム中の基材には、防曇
剤を配合してもよい。防曇剤を配合する場合、その配合
量はフィルム全体中に、通常、0.1〜4重量%、好ま
しくは、0.5〜3重量%、更に好ましくは、1.5〜
3重量%、特に好ましくは2.2〜2.8重量%であ
り、積層フィルムの場合いずれの層に配合してもよく、
2層以上に配合する場合その配合量は各層同じでも異な
っていてもよい。
【0065】かかる防曇剤としては、常温(23℃)で
固体状のものと液体状のものとがあり、固体状の防曇剤
としては、非イオン性界面活性剤、例えば、ソルビタン
モノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソル
ビタンモノベヘネート、ソルビタンモノモンタネートな
どのソルビタン脂肪酸エステル系界面活性剤、グリセリ
ンモノラウレート、グリセリンモノパルミテート、グリ
セリンモノステアレート、ジグリセリンジステアレー
ト、トリグリセリンモノステアレート、テトラグリセリ
ンモノモンタネートなどのグリセリン脂肪酸エステル系
界面活性剤、ポリエチレングリコールモノパルミテー
ト、ポリエチレングリコールモノステアレートなどのポ
リエチレングリコール系界面活性剤、アルキルフェノー
ルのアルキレンオキシド付加物、ソルビタン/グリセリ
ン縮合物と有機酸とのエステル;
【0066】ポリオキシエチレン(2モル)ステアリル
アミン、ポリオキシエチレン(2モル)ラウリルアミ
ン、ポリオキシエチレン(4モル)ステアリルアミン等
のポリオキシエチレンアルキルアミン化合物、ポリオキ
シエチレン(2モル)ステアリルアミンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレン(2モル)ステアリルアミンジ
ステアレート、ポリオキシエチレン(4モル)ステアリ
ルアミンモノステアレート、ポリオキシエチレン(4モ
ル)ステアリルアミンジステアレート、ポリオキシエチ
レン(8モル)ステアリルアミンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン(2モル)ステアリルアミンモノベヘ
ネート、ポリオキシエチレン(2モル)ラウリルアミン
ステアレート等のポリオキシエチレンアルキルアミン化
合物の脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(2モル)
ステアリン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルア
ミン化合物の脂肪酸アミド等のアミン系界面活性剤など
が挙げられる。
【0067】本発明の多層フィルムは、防霧剤を含有す
ることができる。使用できる防霧剤としては、パーフル
オロアルキル基、ω−ヒドロフルオロアルキル基等を有
するフッ素化合物(特にフッ素系界面活性剤)、アルキ
ルシロキサン基を有するシリコン系化合物(特にシリコ
ン系界面活性剤)等が挙げられる。防霧剤を含有する場
合、その量はフィルム全体中に通常は約0.01〜約3
重量%、好ましくは約0.02〜約1重量%の範囲であ
る。
【0068】本発明の多層フィルムは、必要に応じて、
一般に使用されている安定剤(例えば酸化防止剤、熱安
定剤)、アンチブロッキング剤、滑剤、帯電防止剤、顔
料等の添加剤を含有することができる。
【0069】本発明の多層フィルムは、近赤外線遮断剤
を含有することができる。近赤外線遮断剤を含有する多
層フィルムをグリーンハウスの被覆材として用いると、
暑い時期の日中のハウス内部の温度低下を抑制すること
ができる。近赤外線遮断剤としては、例えば、特開平1
0−193522号公報に開示されている有機化合物
(例えば、ニトロソ化合物およびその金属錯塩、シアニ
ン系化合物、スクワリリウム系化合物、チオールニッケ
ル錯塩系化合物、フタロシアニン系化合物、トリアリル
メタン系化合物、イモニウム系化合物、ジイモニウム系
化合物、ナフトキノン系化合物、アントラキノン系化合
物、アミノ化合物、アミニウム塩系化合物)および無機
化合物(例えば、カーボンブラック、酸化アンチモン、
酸化インジウムがドープされた酸化錫、周期律表の4
A、5Aまたは6A族に属する金属の酸化物もしくは炭
化物、ホウ素化合物)が挙げられる。本発明の多層フィ
ルムの表面に近赤外線遮断剤を含む被膜を形成させても
よい。該被膜の形成方法としては、例えば、近赤外線遮
断剤と水溶性樹脂バインダーを含む塗工液を多層フィル
ムに塗布し乾燥する方法が挙げられる。
【0070】本発明の多層フィルムの層構成は、少なく
とも一つのA層と少なくとも一つの防曇層とを有し、該
防曇層の少なくとも一つが多層フィルムの少なくとも一
つの最外層をなす限り、特に限定はされない。多層フィ
ルムに複数のA層が含まれる場合、全てのA層の組成や
厚みが同一である必要はない。また、多層フィルムに複
数の防曇層が含まれる場合、全ての防曇層の組成や厚み
が同一である必要はない。本発明の多層フィルムの中で
も、A層の一つが多層フィルムの最外層をなす防曇層と
隣接しているものが、該多層フィルムの防曇性および防
曇性保持性において優れる。また、この場合には、防曇
層と基材との密着強度も優れる。防曇層の一つが多層フ
ィルムの一つの最外層をなし、A層の一つが多層フィル
ムの他の最外層をなす多層フィルムは、強度(特に最外
A層側の耐摩擦性)に優れる。さらに、防曇層の一つが
多層フィルムの一方の最外層をなし、A層が多層フィル
ムの他方の最外層でない場合は、A層が多層フィルムの
最外層である場合に比べて表面平滑性および強度に優れ
る。
【0071】最も簡単な層構成を有する本発明の多層フ
ィルムは、一つのA層と一つの防曇層のみから構成さ
れ、これは防曇性、防曇性持続性および強度に優れる。
本発明の多層フィルムは、多くの場合に3〜5層程度を
含む。3層以上を有する多層フィルムがハウス等の農業
施設を造るために展帳された際に、施設の外側に面する
層を外層、内側に面する層を内層と称し、これらに挟ま
れた層を中間層(多層構造であってもよい)と称するの
が一般的である。通常は防曇層を内層とするが、防曇層
にA層を積層することによりフィルムと施設の骨材との
接触による破れがよく防止される。農業用途に用いられ
る本発明の多層フィルムにあっては、外層には防塵処理
が、内層には防曇処理、防霧処理がそれぞれ施されてい
てもよい。
【0072】本発明の多層フィルムの厚さは、フィルム
強度とフィルムの中継ぎ加工性や被覆作業性の点で、通
常は約0.02mm〜約0.3mmの範囲であり、約0.0
5mm〜約0.25mmがより好ましい。また、A層の厚み
は、通常、多層フィルムの厚みの約10%以上である。
多層フィルムの成形性の点から約20%以上が好まし
く、透明性、フィルム強度などの点から約30%以上が
より好ましい。
【0073】本発明の多層フィルムの製造方法は、特に
限定されない。本発明の多層フィルムは、以下に示す方
法によって製造することができる。基材用の樹脂材料
に、必要に応じて選択された添加剤を加え、リボンブレ
ンダー、スーパーミキサー、バンバリーミキサー、1軸
あるいは2軸押出機などの混合・混練機によってこれら
を混合・混練して樹脂組成物を得る。こうして得られた
樹脂組成物を用いて、Tダイフィルム成形法やインフレ
ーションフィルム成形法などによって、基材フィルムを
製造する。多層基材フィルムは、二種類以上の樹脂組成
物を用いて共押出Tダイフィルム成形法によって製造す
ることができる。防曇層は、ラミネート法やコーティン
グ法によって基材フィルム上に設けることができる。ラ
ミネート法においては、予め作成された防曇層が基材フ
ィルム上にラミネートされたり、共押出によって防曇層
が基材フィルムにラミネートされる。
【0074】防曇層のラミネートに先立って、基材フィ
ルムはアンカーコートやコロナ処理、火炎処理などを施
されてもよい。これらの処理により、基材フィルムと防
曇層との密着強度や濡れ性を向上させることができる。
コーティング法とは、防曇層の有効成分が分散媒中に分
散した分散物または有効成分の溶液を基材フィルムに塗
布し、次いで塗布した分散物または溶液を乾燥して分散
媒または溶媒を除去することにより、防曇層を形成させ
る方法である。コーティング法は、グラビア方式、ディ
ッピング方式、スプレー方式などの種々の方式で実施す
ることができる。コーティング法では、製造効率の観点
から、チューブ状の基材フィルムを用いるのが好まし
い。防曇層の有効成分(防曇剤)として無機コロイド粒
子を用いる場合には、分散媒として、水、メタノール、
イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、エチレングリコール、キシレン、お
よびこれらの混合物が挙げられる。水、アルコールなど
の極性溶媒が好ましく、特に水が好ましい。また、防曇
層となる膜を予め形成させておき、これを基材フィルム
に重ねて一体化させることにより本発明の多層フィルム
を製造することもできる。
【0075】本発明の多層フィルムは、防曇性、防曇性
保持性、防曇層と基材との密着性、力学的強度などに優
れ、例えば、施設園芸用のハウス・トンネルの被覆材
や、該施設内で用いられる内張りカーテンとして好適に
用いられる。本発明の多層フィルムでできたハウスは、
内表面に付着した水滴が速やかに流れ始めるので早朝か
ら日光がハウス内によく透過し、作物の栽培に適してい
る。本発明の多層フィルムは、従来の農業用途に広く用
いられてきた塩化ビニルフィルムの代替品として好適に
用いることができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、優れた防曇性と防曇性
保持性を有する多層フィルムが提供される。また、本発
明によれば、優れた防曇性とともに、優れた強度を有す
る多層フィルムが提供される。更に、本発明によれば、
優れた防曇性、防曇性保持性および強度を有する多層フ
ィルムが提供される。また更に、本発明によれば、優れ
た防曇性と防曇性保持性、表面平滑性および強度を有す
る多層フィルムが提供される。
【0077】
【実施例】以下に、実施例によって本発明を更に説明す
るが、本発明はこれらの例に限定されない。実施例およ
び比較例における試験方法は次の通りである。
【0078】メルトフローレート 樹脂材料のMFRは、ASTM D 1238−65T
に準拠し、190℃、荷重2.16kgで測定する。分子量分布(Mw/Mn) GPC:日本ウォーターズ社製GPC装置、150C型
を用いて、カラム:東ソー製TSK GMH-6、溶媒:オルト
ジクロルベンゼン(ODCB)、温度:135℃、流量:1ml/mi
n、濃度:10mg/10ml、サンプル注入量:500μlの条件
で測定する。標準ポリスチレンを用いた校正曲線から換
算した重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnを求め、
Mw/Mnを算出する。
【0079】組成分布変動係数Cx 東ソー社製多機能LCを用いて測定する。エチレン−α
−オレフィン共重合体を140℃に加熱したODCB溶媒に溶
解させ、カラムオーブンのなかの海砂を充填したカラム
に入れ、オーブンの温度を−14℃まで下げる。続いて、
予め設定しておいた所定の温度まで温度を上昇させ、そ
の間に流出した共重合体の相対濃度と分岐度をカラムに
接続したFT-IRで測定する。順次設定した温度まで温度
を上昇させ、各設定温度毎に流出した共重合体の相対濃
度と分岐度を求めながら、最終温度まで上げる。得られ
た相対濃度と分岐度により組成分布曲線を求め、統計処
理により。組成分布の標準偏差σを求める。また、この
σと、FT−IRの測定より求められるSCBave.とか
ら、組成分布変動係数Cxを求める。
【0080】防霧性試験 フィルムを縦50×横60cmのアクリル製の枠に両面
テープで貼り付け、試験面を下にして、23℃の恒温室
内に置いた40℃の恒温水槽の上に水平に設置する。試
験面を充分湿らせた後、フィルム外側に氷水を接触させ
ておいたときの霧の発生量および消えるまでの時間など
を目視で観察し、以下の基準で判定する。 ○:霧の発生量が少なく、すぐに消える。 △:霧の発生量がやや多く、消えるまでに時間がかか
る。 ×:霧の発生量が非常に多く、消えるまでに時間がかか
る。
【0081】防曇性試験(1) フィルムを縦34×横5cmのアクリル製の枠に両面テ
ープで貼り付け、試験面を下にして、温度一定の環境試
験室内に置いた恒温水槽の上に水平面に対して15度の
傾斜をつけて設置する。このときの温度条件(環境試験
室/恒温水槽)は、低温試験:3℃/20℃、高温試
験:20℃/40℃とした。そして、フィルム面の水滴
の様子を観察して、以下の基準で判定する。 ○:フィルム面が均一に濡れている。 △:部分的に水滴が付着しているところがある。 ×:全体に水滴が付着し、白く曇っている。
【0082】耐候性試験 JIS1号ダンベルで打ち抜いた試験片をサンシャイン
ウエザーメーター(スガ試験機製)を用いて、ブラック
パネル温度63℃の条件下で経時暴露させる。経時暴露
された試験片について、オートグラフDSS100(島
津製作所製)を用いて、引張試験を行い伸び率(%)を
測定し、伸び率がもとの試験片の伸び率に対して半分に
なったときの耐候性試験時間を求める。この時間の値が
大きいほど耐候性が優れていることを示し、1000時
間を本試験の合格レベルとする。
【0083】環境応力亀裂試験 JIS K6760−1981(定ひずみ環境応力亀裂
測定法)に準拠して行なう。試薬はイゲパールCO−6
30(GAF社製 アルキルアリルポリエチレングリコ
ール)の10%水溶液を使用した。
【0084】融解ピーク温度 JIS K7121−1987に準拠して行なう。15
0℃で5分予熱後、5℃/分で40℃まで降温し、再度
5℃/分で150℃まで昇温し吸熱ピーク部の温度を融
解ピーク温度とする。
【0085】防曇層接着強度試験 サンプルの外層を厚さ3mmのアクリル板に固定し、セ
ロハンテープを防曇層表面に貼り付け、引張試験機を用
い引張速度300mm/分で90度剥離試験を行なう。
試験結果は、防曇層がテープに付着して剥がれてしまう
場合を×、剥がれない場合を○で示した。
【0086】防曇性試験(2) パイプのスパン間隔50cmの農業用パイプハウス(間
口5.7m/高さ3.3m/奥行25m)にサンプルフ
ィルムを取り付け(7月初旬)、緑肥(作物:クロラタ
リア)の栽培下、約1ヶ月後の8月初旬の早朝(天候:
晴れ)に、結露後の流れ開始性を目視にて評価し、以下
の基準で判定する。 ○:結露流れが5本(スパン幅50cm当たり)以上あ
り、ハウス内が見える。 △:結露流れが5本(スパン幅50cm当たり)未満で
あり、ハウス内が少し見える。 ×:結露流れが全くみられず、全体に水滴が付着し、白
く曇ってハウス内が見えない。
【0087】実施例1、2および比較例1 [基材の作製]下記の要領で、第一層、第三層および第
一層と第三層に挟まれた第二層からなる3層チューブ
(基材)を作製した。第一層はチューブの内層、第二層
はチューブの中間層、第三層はチューブの外層であっ
た。各層の組成は表−1に記載された通りである。表−
1において成分を示す記号の後の括弧内の数値は、その
成分が含まれる層の全成分の合計量に対するその成分の
量の百分率である。まず、各層に含まれる成分をバンバ
リーミキサーを用いて150℃で5分間混練した後、造
粒機により造粒して、各層を構成する樹脂組成物をペレ
ットの形で得た。各層用の樹脂組成物ペレットまたは樹
脂ペレットを用いて各層が表−1に記載された厚みにな
るように3層インフレーションフィルム成形機によって
3層チューブを成形した。 [防曇層の形成]アルミナゾル(日産化学製、商品名ア
ルミナゾル520 固形分20%)、コロイダルシリカ
(日産化学製、商品名スノーテックス20 固形分20
%)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王
製、商品名ネオペレックスF25)、デカン酸ナトリウ
ム(ナカライテスク製)を、それぞれの固形分濃度が
1.6%、0.4%、0.08%および0.08%とな
るように水を加えて混合して、コーティング液を作製し
た。予めコロナ処理を施した基材の第三層の表面に、固
形分厚みが約0.2g/m2となるようにコーティング
液を塗布し、室温で乾燥させて第三層の上に防曇層を形
成させた。このようにして得られたフィルムの評価結果
を表−1に示した。防曇性は、防曇性試験(1)によっ
て評価した。実施例1および2のフィルムは、比較例1
のフィルムに比べて、防曇性、防霧性および耐候性にお
いて優れていた。また、実施例のフィルムは、保温性、
透明性、強靭性、防塵性およびアンチブロッキング性に
も優れていた。
【0088】実施例3、4および比較例2 各層の組成を表−2に記載のようにした以外は実施例1
と同様にして3層チューブ(基材)を作製した。得られ
た基材の第三層の表面にコロナ処理を施し、更に実施例
1と同様にして第三層の上に防曇層を形成させた。この
ようにして得られたフィルムの評価結果を表−2に示し
た。防曇性は、防曇性試験(1)によって評価した。実
施例3および4のフィルムは、比較例2のフィルムに比
べて、防曇性、防霧性および耐候性において優れてい
た。また、実施例のフィルムは、保温性、透明性、強靭
性、防塵性、アンチブロッキング性、防藻性および耐洗
剤性にも優れていた。 実施例5、6および比較例3 各層の組成を表−3に記載のようにした以外は実施例1
と同様にして3層チューブ(基材)を作製した。得られ
た基材の第三層の表面にコロナ処理を施し、更に実施例
1と同様にして第三層の上に防曇層を形成させた。更
に、その防曇層の上に1%ポリビニルアルコール水溶液
を固形分厚みが約0.1g/m2となるように塗布し、
乾燥して被膜を形成させた。このようにして得られたフ
ィルムの評価結果を表−3に示した。防曇性は、防曇性
試験(2)によって評価した。実施例5および6のフィ
ルムは、比較例3のフィルムに比べて、防曇性および防
曇層と基材との接着強度において優れていた。
【0089】実施例7 各層の組成を表−4に記載のようにした以外は実施例1
と同様にして3層チューブ(基材)を作製した。得られ
た基材の第三層の表面にコロナ処理を施し、更に実施例
1と同様にして第三層の上に防曇層を形成させた。更
に、その防曇層の上に1%ポリビニルアルコール水溶液
を固形分厚みが約0.1g/m2となるように塗布し、
乾燥して被膜を形成させた。このようにして得られたフ
ィルムの評価結果を表―4に示した。防曇性は、防曇性
試験(2)によって評価した。防曇性、防霧性に優れる
フィルムが得られた。また、実施例のフィルムは、保温
性、透明性、強靭性、防塵性、アンチブロッキング性、
防藻性および耐洗剤性にも優れていた。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】 尚、表−1、2および3に記載した略号の意味は以下の
とおりである。 A1:エチレン/ヘキセン共重合体(商品名:スミカセ
ンE FV402-0;へキセン含有量:11.1重量%;住
友化学工業製) A2:エチレン/ヘキセン共重合体(商品名:スミカセ
ンE FV403-0;ヘキセン含有量:8.6重量%;住友
化学工業製) A3:エチレン/酢酸ビニル共重合体(商品名:エバテ
ートD2011;酢酸ビニル単位含有量:5重量%;住
友化学工業製) A4:低密度ポリエチレン(商品名:スミカセンF20
0;密度:0.923g/cm3;住友化学工業製) A5:エチレン/酢酸ビニル共重合体(商品名:エバテ
ートH2021;酢酸ビニル単位含有量:15重量%;
住友化学工業製) A6:エチレン−へキセン共重合体(商品名:スミカセ
ンE FV202 密度:0.925g/cm3;メルトイン
デックス:1.5g/10分;住友化学工業製) A7:エチレン−へキセン共重合体(商品名:スミカセ
ンE FV401;密度:0.902g/cm3;メルトイン
デックス:4g/10分;住友化学工業製) A8:低密度ポリエチレン(商品名:スミカセンF20
8−1;密度:0.922g/cm3;メルトインデッ
クス:1.5g/10分;住友化学工業製) A9:エチレン−ヘキセン共重合体(商品名:スミカセ
ンE FV201;密度:0.919g/cm3;メルトイン
デックス:1.5g/10分;住友化学工業製) A10:エチレン/酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位
含有量:5重量%;メルトインデックス:0.5g/1
0分 A11:エチレン/酢酸ビニル共重合体(商品名:エバテ
ート H203;酢酸ビニル単位含有量:19重量%;
メルトインデックス1.5g/10分;住友化学工業
製) E1:商品名:イルガノックスHP2225 チバガイ
ギー製 E2:商品名:イルガノックス1010 チバガイギー
製 F1:ヒンダードアミン系化合物(商品名:チヌビン7
83 チバガイギー製) F2:ヒンダードアミン系化合物(商品名:チヌビン4
62 チバガイギー製) F3:ヒンダードアミン系化合物(商品名:ホスタビン
N30 クラリアント製) G1:商品名:スミソーブ130 住友化学工業製 H1:ジグリセリンセスキオレエート H2:テトラグリセリンジステアレート J1:リチウムアルミニウム複合水酸化物(商品名:ミス゛カラック 水
沢化学工業製) K1:脂肪酸アミド化合物 オレイン酸アミド K2:脂肪酸アミド化合物 エチレンビスステアリン酸
アミド なお、 A1、A2、A6、A7およびA9はメタロセン系触媒を
用いて重合したエチレン−ヘキセン共重合体であり、そ
の特性は表−5のとおりである。
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/24 B65D 81/24 D 4J002 C08K 3/00 C08K 3/00 5/00 5/00 C08L 23/08 C08L 23/08 (72)発明者 藤田 勉 愛媛県新居浜市大江町1−1 エスティー アイテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 2B024 DB01 DB07 EA01 2B029 EB03 EC02 EC09 EC20 3E067 AB01 AB96 AB99 BA17A BB14A BB15A BB25A CA11 CA30 3E086 BA04 BA15 BA35 BB90 CA40 4F100 AA01C AA17H AA19H AA20H AK06 AK62A AK68 AR00C AT00B BA02 BA03 BA05 BA10A BA10B BA10C CA05 CA10B CA10C CA18 CA23 CA30A DE01C EH462 EJ551 EJ862 GB01 GB07 GB15 GB23 JA20A JB07A JK01 JK15 JL07C JM10C YY00A 4J002 BB051 BB151 CH022 DE067 DE077 DE087 DE097 DE107 DE117 DE137 DE147 DE217 DE237 DG037 DG057 DJ017 EH056 FD200 FD207 FD310 FD312 FD316 GA01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で定義される組成分布変動係
    数が0.5以下であるエチレン・α−オレフィン共重合
    体を含有する層(A層)を少なくとも一つ有する基材
    と、該基材上に設けられて多層フィルムの少なくとも一
    つの最外層をなす防曇層とを有する多層フィルム。 Cx=σ/SCBave. (1) (式中、σは、温度上昇カラム分別法により、各温度に
    おける溶出成分の溶出量とその分岐度とから求めたエチ
    レン・α−オレフィン共重合体の組成分布の標準偏差を
    表わし、SCBave.は、エチレン・α−オレフィン共重
    合体中の炭素原子1000個あたりの短鎖分岐の数の平
    均値を表わす)
  2. 【請求項2】少なくとも一つのA層が防曇層に隣接して
    いる請求項1に記載の多層フィルム。
  3. 【請求項3】一つのA層が防曇層とは反対側の多層フィ
    ルムの最外層をなしている請求項1に記載の多層フィル
    ム。
  4. 【請求項4】多層フィルムの最外層がA層でない請求項
    1に記載の多層フィルム。
  5. 【請求項5】少なくとも一つのA層と防曇層とだけから
    なる請求項1に記載の多層フィルム。
  6. 【請求項6】組成分布変動係数Cxが約0.2〜約0.
    4の範囲である、請求項1に記載の多層フィルム。
  7. 【請求項7】23℃における輻射線透過指数が約25以
    下である請求項1に記載の多層フィルム。
  8. 【請求項8】防曇層が防曇剤を含有する請求項1に記載
    の多層フィルム。
  9. 【請求項9】防曇剤が無機コロイド粒子である請求項8
    に記載の多層フィルム。
  10. 【請求項10】光安定剤、紫外線吸収剤、近赤外線吸収
    剤、防霧剤および無機化合物からなる群から選ばれる少
    なくとも一つを更に含有する請求項1に記載の多層フィ
    ルム。
  11. 【請求項11】多層フィルムの最外層をなすA層中のエ
    チレン・α−オレフィン共重合体の環境応力亀裂抵抗が
    1000時間以上である請求項3、4または5に記載の
    多層フィルム。
  12. 【請求項12】多層フィルムの最外層をなすA層が更に
    防藻剤を含有する請求項3、4または5に記載の多層フ
    ィルム。
  13. 【請求項13】防藻剤が非イオン性界面活性剤である請
    求項12に記載の多層フィルム。
  14. 【請求項14】基材が更に防曇剤を含有する請求項1に
    記載の多層フィルム。
  15. 【請求項15】施設園芸において使用する請求項1に記
    載の多層フィルム。
  16. 【請求項16】農業用ハウスまたはトンネルの被覆フィ
    ルムとして使用する請求項1に記載の多層フィルム。
JP11082416A 1999-03-25 1999-03-25 多層フィルム Pending JP2000272068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11082416A JP2000272068A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 多層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11082416A JP2000272068A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 多層フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000272068A true JP2000272068A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13773998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11082416A Pending JP2000272068A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 多層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000272068A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267745A (ja) * 2001-09-26 2007-10-18 Mitsubishi Chem Mkv Co 農業用フィルム
WO2018016617A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 デンカ株式会社 農業用フッ素含有積層フィルム及びそれを用いてなる農業用被覆資材
JP2020532972A (ja) * 2017-09-14 2020-11-19 エービー ルドヴィグ スヴェンソンAb Ludvig Svensson 温室スクリーン

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753747A (ja) * 1993-08-09 1995-02-28 Sumitomo Chem Co Ltd 農業用フィルム
JPH08319476A (ja) * 1995-03-17 1996-12-03 Sumitomo Chem Co Ltd 防曇剤組成物および農業用フィルム
JPH09174750A (ja) * 1995-10-27 1997-07-08 Sumitomo Chem Co Ltd 防曇性フィルム
JPH1110783A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Sumika Purasutetsuku Kk 防曇性フィルム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0753747A (ja) * 1993-08-09 1995-02-28 Sumitomo Chem Co Ltd 農業用フィルム
JPH08319476A (ja) * 1995-03-17 1996-12-03 Sumitomo Chem Co Ltd 防曇剤組成物および農業用フィルム
JPH09174750A (ja) * 1995-10-27 1997-07-08 Sumitomo Chem Co Ltd 防曇性フィルム
JPH1110783A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Sumika Purasutetsuku Kk 防曇性フィルム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267745A (ja) * 2001-09-26 2007-10-18 Mitsubishi Chem Mkv Co 農業用フィルム
WO2018016617A1 (ja) * 2016-07-22 2018-01-25 デンカ株式会社 農業用フッ素含有積層フィルム及びそれを用いてなる農業用被覆資材
JPWO2018016617A1 (ja) * 2016-07-22 2019-05-09 デンカ株式会社 農業用フッ素含有積層フィルム及びそれを用いてなる農業用被覆資材
JP7141947B2 (ja) 2016-07-22 2022-09-26 デンカ株式会社 農業用フッ素含有積層フィルム及びそれを用いてなる農業用被覆資材
JP2020532972A (ja) * 2017-09-14 2020-11-19 エービー ルドヴィグ スヴェンソンAb Ludvig Svensson 温室スクリーン
JP7292778B2 (ja) 2017-09-14 2023-06-19 エービー ルドヴィグ スヴェンソン 温室スクリーン
US12108717B2 (en) 2017-09-14 2024-10-08 Ab Ludvig Svensson Greenhouse screen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100740055B1 (ko) 흐림방지성적층체
KR20150035719A (ko) 농업용 다층 필름
CN102077773B (zh) 梨皮状农业用聚烯烃类薄膜
KR100663677B1 (ko) 흐림방지성다층필름
JP7164398B2 (ja) 農業用ポリオレフィン系多層フィルム
JP2001334612A (ja) 多層フィルム
JP3681553B2 (ja) オレフィン系樹脂積層フィルム
EP1072637A1 (en) Olefin-based resin composition and formed product comprising the same
JPS63286343A (ja) 農業用積層フィルム
JPH11151790A (ja) 積層防曇フィルム
CN100391735C (zh) 多层聚烯烃基树脂薄膜
JPH11151789A (ja) 積層防曇フィルム
CN100382957C (zh) 层压薄膜
JPH0351580B2 (ja)
JPH11151788A (ja) 積層防曇フィルム
JP2001334613A (ja) 多層フィルム
JP2002248720A (ja) 積層フィルム
JP2001334619A (ja) 樹脂フィルム
JP2000354426A (ja) 5層構造の防曇性オレフィン系農業用フイルム
JP2002264280A (ja) 農業用フィルム
JPH05147176A (ja) 農業用プラスチツクフイルム
JP4167522B2 (ja) オレフィン系樹脂組成物およびそれからなる積層フィルム
JP2004292753A (ja) 汚れ防止性フィルム
JP6833585B2 (ja) 農業用フィルム、及び、農業用ハウス、農業用カーテン又は農業用トンネル
JP2004307856A (ja) 汚れ防止性フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080130

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090224