JP2000272142A - 圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ

Info

Publication number
JP2000272142A
JP2000272142A JP11085694A JP8569499A JP2000272142A JP 2000272142 A JP2000272142 A JP 2000272142A JP 11085694 A JP11085694 A JP 11085694A JP 8569499 A JP8569499 A JP 8569499A JP 2000272142 A JP2000272142 A JP 2000272142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pressure fluctuation
print head
tank
bubble
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11085694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Komiyama
剛男 小味山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP11085694A priority Critical patent/JP2000272142A/ja
Publication of JP2000272142A publication Critical patent/JP2000272142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給路内で生じたインクの圧力変動を
効果的に減衰すると共に、インク供給路内のインクに混
入した気泡を確実に捕獲して、インク液滴の噴射不良を
防止でき、しかも顔料インクを用いて長期間または高温
下での保存をしてもインク吐出不良が発生しない、信頼
性のあるインクジェットプリンタを低下の圧力変動減衰
装置を提供することにある。 【解決手段】 インクジェットプリンタの圧力変動減衰
装置において、重力方向上方が開口し、底面に一部分窪
みが凹設さたタンク部と、窪みの底部に貫通形成された
インク流出口と、窪み及びタンク部内に圧縮挿入された
インク吸収体と、タンク部の上部開口に溶着または接着
した蓋部と、蓋部下面とインク吸収体上面の間に設けた
気泡溜まり部と、蓋部に上方に凸設され、インク供給手
段の片端と接続したインク導入口とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノンインパクト方
式のプリンタに関し、特に、印刷ヘッドの往復移動時の
加速度によって生じたインク供給系におけるインクの圧
力変動を減衰、緩和する圧力変動減衰装置を備えたイン
クジェットプリンタに関する。さらに本発明は、産業用
のインクジェットプリンタで好適に使用される圧力変動
減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト方式のプリンタは、文字
や画像の印刷の際に騒音の発生が少なく、またカラー印
刷が可能であることから、様々な分野で利用されてい
る。中でも、印刷ヘッドに設けた多数の微細ノズルから
非印刷素材上にインク液滴を噴射して印刷を行うインク
ジェットプリンタ、特に印刷ヘッドに圧電素子を利用し
たオンデマンド方式インクジェットプリンタは、普通紙
への印刷が可能で、しかもプリンタ機体の小型化が容易
であることから、パーソナルコンピュータやワードプロ
セッサ等の出力装置として普及しつつある。更に、印刷
用インクに顔料系のインクを用いることによって、耐水
性・耐光性が必要な文書、例えば通帳への印刷などにも
応用が可能である。
【0003】インクジェットプリンタを利用する際に、
解決すべき問題点の一つとして、印刷ヘッドの往復移動
時の加速度によってインク供給系に生じる圧力変動の問
題がある。従来のインクジェットプリンタにおいて、産
業用等、インク使用量が多いことが予想される機種で
は、大容量のインク貯蔵部を印刷ヘッドから分離してプ
リンタ機体に設置し、インク貯蔵部と印刷ヘッドとを、
可撓性を有したインク供給管路としてのインクチューブ
で連結する構成が周知である。このような構成では、印
刷作業中に印刷ヘッドが所定の印刷領域に沿って往復移
動する際に、インクチューブ内のインクが加速度を受
け、インクの圧力が変動する。この圧力変動は、印刷ヘ
ッドのノズル開口部近傍に形成されたインク液面のメニ
スカスに影響を及ぼし、その結果、メニスカスの破壊に
よりノズルからインクが漏出したり、インク液滴噴射時
のメニスカスの振動によりインク液滴が正常に形成され
ず、文字や画像を正確に印刷できなくなったりする問題
が生じる。
【0004】この問題を解決するために、従来のインク
ジェットプリンタでは、インクの圧力変動を減衰する圧
力変動減衰装置を、インクチューブと印刷ヘッドとの間
に設けたモノが知られている。実公平3−54914号
広報は、そのような圧力変動減衰装置を備えたインクジ
ェットプリンタを開示する。この圧力変動減衰装置は、
図10に示すように、インク供給路から分岐した分岐路
1及び分岐路1の鉛直方向に設けたダンパホール2を内
部に備えるベース3と、分岐路1及びダンパホール2を
被覆してベース3に接合され、印刷ヘッド4の移動方向
に撓む可撓性部材5とを備える。印刷ヘッド4の往復移
動中にインクチューブ6で生じた圧力変動は、ダンパホ
ール2内の空気と可撓性部材5との作用により減衰され
る。ベース3内では、インクの流入口7と流出口8とを
ほぼ同じ高さに形成し、両者を流線型の液路で接続して
いる。従って、インクの流れを円滑にすることができ、
インクが滞る箇所が無いので、インクジェット印刷機能
に悪影響を及ぼすインク内の気泡を、ダンパホール2へ
速やかに排出することができる。またダンパホール2へ
の流路を、インクの流入口と流出口とを結ぶインク供給
路から上方に分岐させたので、印刷中にインクチューブ
6内のインクに混入した気泡を自動的に浮上させて、印
刷ヘッド4に気泡が送られることを阻止することができ
る。上記構成では、インク液滴の噴射周波数が低く、ま
たノズル数が余り多くない場合には、印刷ヘッド4へ供
給されるインクの量が少ないので、インク流入口7から
流出口8に至る経路からダンパホール2への流路を分岐
させることにより、印刷中にインクチューブ6に混入し
た気泡を浮上させてダンパホール2内に気泡を捕獲する
ことができる。しかしながら、インク液滴の噴射周波数
が高く、またノズル数が多い場合、或いはノズルの詰ま
りを治すために外部の吸引装置によりノズル面からイン
クを吸引する場合には、印刷ヘッド4へ供給されるイン
クの量が多くなるので、流入口7から流出口8に至る経
路内のインクの流れが速くなり、インクチューブ6内の
気泡が浮上せずにヘッド側に流出してしまうことがあ
る。その結果、気泡が侵入したノズルからインク液滴を
正常に噴射できなくなる場合がある。
【0005】また、特に顔料系インクを用いた場合に
は、長期間または高温下での保存などにより薄肉の可撓
性部材5の水蒸気透過性によってインク中の水分が蒸発
して顔料の凝集が生じ、印刷品質が劣化したり印刷不能
になるなど、インクジェットプリンタの信頼性を劣化さ
せてしまう。大容量のインク貯蔵部を印刷ヘッドから分
離してプリンタ機体に設置し、インク貯蔵部と印刷ヘッ
ドとを可撓性を有したインク供給管路としてのインクチ
ューブで連結する構成をとり、なおかつ顔料系インクを
用いるような場合は、この圧力変動減衰装置内で発生す
るインク凝集問題が大きなネックとなるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク供給路内で生じたインクの圧力変動を効果的に減衰す
ると共に、インク供給路内のインクに混入した気泡を確
実に捕獲して、インク液滴の噴射不良を防止でき、しか
も顔料インクを用いて長期間または高温下での保存をし
てもインク吐出不良が発生しない、信頼性のあるインク
ジェットプリンタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のインクジェットプリンタの圧力変動減衰装
置は、重力方向上方が開口し、底面に一部分窪みが凹設
さたタンク部と、窪みの底部に貫通形成されたインク流
出口と、窪み及びタンク部内に圧縮挿入されたインク吸
収体と、タンク部の上部開口に溶着または接着した蓋部
と、蓋部下面とインク吸収体上面の間に設けた気泡溜ま
り部と、蓋部に上方に凸設され、インク供給手段の片端
と接続したインク導入口とを具備した。
【0008】
【発明の実施の形態】図面を参照すると、図1は本発明
の一実施形態による圧力変動減衰装置を備えたインクジ
ェットプリンタ10の主構成要素を一部透視図で示す概
略斜視図である。インクジェット記録装置10は、開閉
可能なハウジング12及び図示しない機台からなる機体
フレーム14と、機体フレーム14内で所定方向(通常
はプリンタの設置基準面に関して水平方向)へ往復移動
可能に設置される印刷ヘッド16と、印刷ヘッド16に
インクを供給するインク供給手段18と、機体フレーム
14内で印刷ヘッド16に対向する印刷領域P非印刷素
材(図示せず)を供給する素材送り手段20と、機体フ
レーム14内で印刷ヘッド16の往復移動範囲の両端領
域に分散的に配置されている複数の機能ステーションを
有したメンテナンス手段22とを備える。印刷ヘッド1
6はキャリッジ24に固定され、キャリッジ24は、機
体フレーム14内で上記水平方向に延設されたガイドバ
ー26に軸方向摺動可能に担持される。印刷作業に際
し、印刷ヘッド16は図示しない駆動機構により、ガイ
ドバー26に沿って同水平方向へ往復移動される。
【0009】図2及び図3に概略で示すように、印刷ヘ
ッド16はインク液滴を噴射する複数のノズル28と、
それらノズル28が開口するノズル面30と、それらノ
ズル28からインク液滴を噴射させる圧電素子からなる
アクチュエータ32を備える。図示実施例では、印刷ヘ
ッド16は3個の独立したサブヘッド34を備え、それ
らサブヘッド34のそれぞれに複数のノズル28、ノズ
ル面30及びアクチュエータ32が設けられる。インク
供給手段18と印刷ヘッド16の3個のサブヘッド34
との間には、インク供給路内のインクに生じた圧力変動
を減衰して、各ノズル28に侵入したインクのメニスカ
スを安定させる後述する圧力変動減衰装置又はダンパ3
6が設置される。なお図1及び図2には、アクチュエー
タ32に駆動電圧を印加するためのフレキシブル回路基
板38が示されている。また、サブヘッド34及び圧力
変動減衰装置36は、キャリッジ24に開閉可能に取り
付けされたカバー39によって通常は被覆されている。
【0010】図1に示すように、インク供給手段18
は、機体フレーム14内で印刷ヘッド16から離れた位
置に設置されるインク貯蔵部40と、印刷ヘッド16と
インク貯蔵部40とを接続するインク供給チューブ42
とを備え、印刷作業に際して印字ヘッド16に速乾性の
顔料インクを供給する。図示実施例では、インク供給チ
ューブ42は、印刷ヘッド16の往復動作を妨げないよ
うに、十分な可撓性を有した材質のチューブから形成さ
れる。また、図示実施例では、インク貯蔵部40は、機
体フレーム14の所定位置に脱着可能に搭載されるカー
トリッジ式のインクタンク44内に形成される。
【0011】印刷ヘッド16の往復移動範囲の下方に設
置される素材送り手段20は、上段の固定プレート46
と下段の可動プレート48とを有し、それらプレート4
6、48の間に挿入された印刷用紙や通帳等の非印字素
材Mを狭持する素材狭持部50と、固定プレート46の
上方に設置され、素材狭持部50に狭持された非印刷素
材の送り方向を修正する修正機構52と、修正機構52
の素材送り方向後方で固定プレートの上方に設置され、
素材狭持部50に狭持された非印字素材を印字領域Pに
送り込むとともに印字領域Pから排出する送り機構54
とを備える。
【0012】印刷領域Pは、送り機構54を構成する2
組の送りローラ56の間に形成される。印刷ヘッド16
は、印刷領域Pの上方でガイドバー26に沿って往復移
動して、印刷領域Pに送り込まれた非印刷素材上を走査
しながら、複数のノズル28からインク液滴を噴射する
ことによって非印刷素材に文字や画像を形成する。
【0013】メンテナンス手段22を構成する複数の機
能ステーションは、印刷ヘッド16のノズル面30に開
口する複数のノズル28をプリンタ不使用時にキャッピ
ングして、ノズル28内のインク乾燥を防止するキャッ
ピングステーション58と、印刷中未使用のノズル内で
増粘してゆくインクをノズル28から吐出させる吐出ス
テーション60と、プリンタ不使用中に印字ヘッド16
のノズル28内で増粘したインクを吸引除去し、ノズル
面30を洗浄し、かつノズル面30を拭く浄化ステーシ
ョン62とを含んで備える。実施例では、キャッピング
ステーション58と吐出ステーション60とが印刷ヘッ
ドの往復移動範囲Rの一端(図では右側)領域に設置さ
れ、浄化ステーション62が印刷ヘッドの往復移動範囲
Rの他端(図では左側)領域に設置されている。
【0014】このような各種機能ステーションの分散的
は位置は、インクジェット記録装置10の機体フレーム
14内の遊休空間を有効利用するものである。つまり、
一般にインクジェット記録装置では印刷ヘッドが所定方
向へ往復移動する間に非印刷素材に印刷を行うので、印
刷ヘッドの往復移動範囲は印刷ヘッドに対向する素材送
り手段の寸法よりも広い範囲に設定される。その結果、
素材送り手段の周辺に必然的に遊休空間が形成される。
インクジェット記録装置10では、多機能的なメンテナ
ンスシステムを実現する上記した各種機能ステーション
を、そのような遊休空間に分散的に配置することによ
り、機体寸法の拡大を効果的に防止しているのである。
また、多機能的なメンテナンスシステムを有したインク
ジェット記録装置10は、速乾性の顔料インクを安全に
用いることができ、従って例えば通帳プリンタ等の産業
用プリンタとして好適に利用することができる。
【0015】上記構成を有するインクジェットプリンタ
10においては、印刷ヘッド16の往復移動時の加速度
によって、インク供給路、特にインク供給管路42内の
インクに、慣性力に基づく圧力変動が生じる。そこでイ
ンクジェットプリンタ10は、そのようなインクの圧力
変動を減衰、緩和する圧力変動減衰装置36を、インク
供給管路42とサブヘッド34との間に設置している。
以下図4〜図9を参照して、印刷ヘッド16の各サブヘ
ッド34及び本発明の一実施形態による圧力変動減衰装
置36の構成を更に詳細に説明する。
【0016】図4はサブヘッド34の分解斜視図、図5
はサブヘッド34の断面図である。図示のように、圧電
効果を有する例えば20μm程度の薄いペースト状の圧
電材料板64と、銀及びパラジウムを主成分とするペー
スト状の電極層66とを、順次複数個ずつ積層した後に
焼成して、積層圧電体68が形成される。電極層66
は、各圧電材料板64の両面に配置され、一方の電極層
66が、積層圧電体68の一方の側方端面に設けた集電
極70aに接続され、他方の電極層66が、積層圧電体
68の他方の側方端面に設けた集電極70bに接続され
る。各集電極70a、70bは、積層圧電体68にクロ
ム、ニッケル、金を順次真空蒸着法等の薄膜形成法によ
り被着する事によって形成される。積層圧電体68の集
電極70aと集電極70bとの間に電圧を印加すると、
各圧電材料板64に電解が発生して圧電材料板64が厚
み方向(図で上下方向)に僅かに延びる。そして、各圧
電材料板64の厚みの増加が集積して、積層圧電体68
が厚み方向に必要量だけ変位する。
【0017】積層圧電体68は、セラミック等の絶縁材
料からなる基板72上に接着される。さらに積層圧電体
68の上面から、ワイヤーソー等の機械加工手段によっ
て溝加工を施すことにより、積層圧電体68が独立に駆
動可能な複数の積層圧電素子74(即ちアクチュエータ
32)に分割される。このようにして圧電素子ユニット
76が形成される。外部からの電力は、フレキシブル回
路基板78によって各積層圧電素子74へ供給される。
フレキシブル回路基板78は、その端部付近を裸線化し
て形成された線状の接点78aが、各積層圧電素子74
の集電極70a及び70bのそれぞれに、半田付け等の
方法で電気的に接続される。
【0018】圧電素子ユニット76は、樹脂材料からな
る固定部材80の中央の設けた開口部82に複数の圧電
素子74を挿入して、固定部材80に受容される。基板
72から離れた側の各積層圧電素子74の自由端面と固
定部材80の上面とを互いに同一面上に配置した後、基
板72と固定部材80との間の隙間に接着剤を充填し
て、圧電素子ユニット76を固定部材80に固定する。
固定部材80の上面と各積層圧電素子74の自由端面と
で形成された平坦面上には、薄い振動板84が積層、固
着される。振動板84は、電鋳法等によって形成した数
μm程度の厚みを有するニッケル板である。更に振動板
84上に、各積層圧電素子74に対応した圧電室86と
インク供給口88とを備える樹脂製の流路基板90を接
着する。このようにして製作したユニットの、インク供
給口88の反対側で各圧電室86が開口する端面に、多
数のノズル28が形成されたノズル板92が接着され、
サブヘッドが完成する。
【0019】なお図4では簡略化して、4つの積層圧電
素子74と4つの圧力室86とを有した4チャンネルの
構成を示したが、実際のサブヘッドは20〜50チャン
ネルの構成を有する。このようにして形成されたサブヘ
ッド34は、図6に示すように、樹脂材料からなる枠体
94の受容部94aに受容される。枠体94はその底壁
に3個の開口部96(図3)を有し、各開口部96に、
3個のサブヘッド34のノズル板92が整合して配置さ
れる。3個のサブヘッド34は、枠体94内で、それぞ
れのノズル板92のノズル面30が同一面上にあるよう
に位置決めされ、接着剤により枠体94に固定される。
【0020】図7に示すように、枠体94に収容された
3個のサブヘッド34には、それぞれのインク供給口8
8に、ゴム等からなるカプラー98を介して、分配機1
00のインク流出路102が接続される。こで、本実施
形態によるインクジェットプリンタ10は、印刷ヘッド
16の各サブヘッド34のノズル面30が、プリンタ設
置基準面に対して水平かつ下向きに設置されて、印刷を
実施するように構成される。従って、図7の上下方向が
実際のプリンタ設置時の重力方向であり、圧力変動減衰
装置36は図示の姿勢にあるときに正常な圧力変動減衰
機能を発揮し得るものである。
【0021】分配機100は圧力変動減衰装置36のイ
ンク流出口120より出てくるインクを3個のサブヘッ
ド34に分配するもので、上板102と下板104から
構成される。上板102には圧力変動減衰装置36のイ
ンク流出口100とゴム等からなるカプラ122を介し
て接続されるニードル部108を設け、下板106には
上板104のニードル部108から流入するインクを各
サブヘッドのインク供給口へと分配する分配溝110を
設けている。上板104と下板106を熱溶着または接
着によって接合することによってニードル部108及び
分配溝110が一体化し流路となる。
【0022】次に本発明の圧力変動減衰装置36を図8
を用いて説明する。圧力変動減衰装置36は、重力方向
上方が開口し、底面に一部分窪み124が凹設さたタン
ク部126と、タンク部126の上部開口に溶着または
接着した蓋部128の2部品で箱形の容器を構成してい
る。タンク部126の底部の窪み124の底にはインク
流出口120が貫通形成され、そのインク流出口100
を被覆するように、10数μmのメッシュを有するフィ
ルター130が被着される。また、フィルター130の
上には、窪み124の側面の壁に隙間ができぬように、
またタンク部126の底面より凹まぬよう若干上下方向
で大きめの、インク吸収体A132が窪み124に圧縮
挿入されている。
【0023】さらにインク吸収体A132の上にはタン
ク部126内壁に隙間ができぬように、インク吸収体B
134が圧縮挿入されている。インク吸収体B134の
寸法は側面方向は壁との間に隙間ができぬよう若干タン
ク部より大きく設定しているが、上下方向はタンク部1
26に挿入した際に、インク吸収体B134上面と蓋部
128との間に気泡溜まり部136ができるように、若
干小さめに設定しておく。
【0024】このインク吸収体A132、B134はフ
ェルトやスポンジなどの毛細管力を有するインク吸収体
であり、インク吸収体A132の毛細管力をインク吸収
体B134の毛細管力より大きく設定する。例えば、フ
ェルトであれば繊維の太さを細かくしたり、圧縮率を高
くすることによって毛細管力を高く設定することができ
る。インク吸収体の毛細管力の差によって、タンク部1
26内でインク吸収体に保持されたインクは高い毛細管
力であるインク吸収体A132の方に集まるので、効率
よくインクを供給することができる。
【0025】本実施例ではインク吸収体はA、B、2種
類の毛細管力の違うものを示したが、圧力変動減衰装置
の大型化や高効率化のためには更に多くの毛細管力の違
うインク吸収体を用いることが有効である。その際のイ
ンク吸収体の配列は、インク導入口からインク流出口へ
向かって順に毛細管力の大きくして行く。そうすること
により毛細管力の大きいインク吸収体の方へインクが集
まるので大きなタンク部を用いても確実にインクを流出
口へ導くことができる。
【0026】蓋部128と、タンク部126との接合
は、接合部で空気の漏れがないようにしっかりと、溶着
または接着によって行う必要がある。また、蓋部には、
上方に凸設したインク導入口138を有する。この凸部
に大容量のインクタンク44に連結した可撓性を有する
インク供給チューブ42を差し込むことでチューブと圧
力変動減衰装置36とを連結する。また、凸設するイン
ク導入口138は、流入するインクがインク流出口12
0へ流れやすいようにタンク部の窪み124の真上にく
るような位置関係に設置することが望ましい。
【0027】上記構成を有する圧力変動減衰装置36の
作用を、以下に説明する。マシン初期状態ではインクは
インクタンク44にのみ入っており、印刷する際、一番
はじめにはこのインクを、タンク部126内及び各サブ
ヘッド34へ充填する必要がある。そのため、メンテナ
ンス手段22の浄化ステーション62にて、一連のメン
テシーケンスを行い、ノズル28からインクタンク44
のインクを吸引してインク供給チューブ42、タンク部
126、各サブヘッド34へインクを充填する。
【0028】各サブヘッド34、タンク部126、イン
ク供給チューブ42から構成されるインク流路の空気を
吸引することにより、インク貯蔵部40からインクが供
給される。このとき、吸引速度をインク流路を流れるイ
ンクの流出速度より大きくすると、吸引し続ける(浄化
ステーションの吸引手段を駆動し続ける)間は、吸引速
度と流出速度の差によって、インク流路内の負圧は大き
くなってゆく。そして、インクがサブヘッド34まで達
した後吸引を休止するとインク流出速度に伴い負圧は減
少してゆき、最終的にはインク貯蔵部40の圧力と釣り
合うことでインクの充填が終了する。
【0029】インク流出速度は主に、インク粘度、ノズ
ルの径、サブヘッドのノズル数等の流路抵抗によって決
まるが、実際吸引を休止してから圧力が釣り合うまでの
時間は浄化ステーション側の空気体積にも影響を受け
る。
【0030】タンク部126内も、インク流出路120
からタンク部126内の空気を吸引排除することによ
り、吸引された空気の分だけインクが充填され、インク
吸収体A132、B134に保持されるが、吸引されな
かった残りの空気はインク吸収体B134の一部および
インク吸収体B134と蓋部128の間の気泡溜まり部
136に部分的に残留する。圧力変動減衰装置36は、
インク流出口120側にはサブヘッドが接続され、イン
ク導入口138側にはインク供給チューブ42が接続さ
れるため、このインク初期充填後の状態では圧力変動減
衰装置36内の空気は逃げることなく気泡溜まり部13
6に残留するのである。
【0031】印刷ヘッド16による印刷作業中、インク
は圧力変動減衰装置36のタンク部126に保持されて
いるインクを吐出する。また通常のメンテナンス動作で
は、浄化ステーション62によるノズル28からのイン
ク吸引除去によって、圧力変動減衰装置36のタンク部
126に保持されているインクが吸引除去される。この
時のタンク部126内のインクの消費に伴い、タンク部
126内が負圧になり、インクが貯蔵部40からインク
供給チューブ42を介してタンク部126内に供給され
る。インクは、図8に破線矢印で示すように、圧力変動
減衰装置36の蓋部128の上面に凸設したインク導入
口138からタンク部126内に導入され、タンク部1
26内で、インク吸収体A132,B134の毛細管力
によりインクは保持される。
【0032】初期のインク充填の際の吸引圧力を、それ
以降のメンテナンス動作の際の吸引圧力より高く設定す
ることによって、メンテナンス動作や通常の印刷動作に
よって生じるインクの負圧で、気泡溜まり部136内の
滞留空気が流出口120から流出することはない。
【0033】また、例えば印刷ヘッド16の往復運動に
よりインク供給チューブ42内のインクに発生した気泡
は、インク供給に伴い、インク導入口138からタンク
部126に侵入する。タンク部126に流入したインク
は、重力により落ち、インク吸収体B134にしみ込ん
で毛細管力で保持される。その際、インク内に侵入して
いた気泡は自然浮上によりインクから排除されインク吸
収体にしみ込まず気泡溜まり部136へ集合さする。
【0034】このようにインクは導入口138に入って
からインク吸収体B134に到達する間に気泡溜まり部
136を経て行くので、印刷中、インク供給チューブに
気泡が入ったときでも、その気泡は、インクが流出口1
20に到達する前に確実にインクから排除されて気泡溜
まり部136に集合するので継続的に良好な印刷品質を
得ることができるのである。
【0035】圧力変動減衰機能に関しては、まずタンク
部126内のインクはインク吸収体に保持されているの
で、印刷ヘッド16の往復動作によって発生する圧力変
動は微少であり、印刷ヘッドのインクメニスカスには影
響を与えない。また、往復動作によって発生するインク
供給チューブ42内のインク圧力変動は、直接印刷ヘッ
ド16には伝わらず、まず気泡溜まり部136内の空気
を圧縮、膨張させる。気泡溜まり部136の体積は印刷
ヘッド16内の体積に比べて比較的大きくとってあるの
で、気泡溜まり部136内の空気の圧縮、膨張によるダ
ンピング効果で、振動が極めて効果的に減衰、緩和さ
れ、印刷ヘッドのインクメニスカス与える影響を最小限
に抑えることができる。
【0036】本発明に係る圧力変動減衰装置は、その圧
力変動減衰機能を長期間に渡って良好に維持するため
に、後述する特徴を有した種々の材料から形成すること
ができる。まず、上記した圧力変動減衰装置36は、イ
ンクに接触する部分がインク成分の影響により膨潤や溶
解を生じないような、耐薬品性に優れた材料から形成さ
れることが好ましい。また、顔料インクを使用する場合
に、インクからの水分の蒸発を抑制して顔料の凝集が生
じないようにするために、水蒸気透過性が低い材料から
形成されることが好ましい。複雑な流路構造を形成する
ための成形性も考慮すれば、特に好適な材料として、ポ
リプロピレン(PP)を挙げることができる。
【0037】また、インク吸収体A132、B134も
また、インク成分の影響により膨潤や溶解を生じないよ
うな、耐薬品性に優れた材料から形成されることが好ま
しい。好適な材料としてポリエステル、ポリプロピレ
ン、レーヨン等のフェルトが挙げられる。
【0038】ここで今回のような圧力変動減衰装置の構
成部材に従来のような可撓性シートを使用しないことは
顔料系インクを使用する場合には特に有効である。なぜ
なら、圧力変動減衰装置の基部に固着される可撓性シー
トは、要求される特性として、代表的に、(1)基部1
04に強固に容着できること、(2)熱容着時に可撓性
部の変形、融解が生じないこと、(3)適度に柔らか
く、弾性(ダンパ効果)を有すること、(4)耐薬品性
に優れること(基部104と同様の理由)、及び(5)
耐水蒸気透過性に優れること、が挙げられ、上記のよう
な種々の要求特性を満足する事が望まれるので、それぞ
れの機能を有するフィルムを様々な方法で積層した積層
フィルム等を採用しなければならず、材料、コスト、性
能面で非常に選択範囲が狭くなるという問題があるので
ある。
【0039】
【発明の効果】この発明の構成によれば、タンク部内に
設けた気泡溜まり部の空気が圧縮・膨張することで、印
刷ヘッドの往復運動によって生ずる圧力変動を効果的に
減衰・緩和して印刷ヘッドのインクメニスカスに影響を
与えなくできると共に、インク供給路内のインクに混入
した気泡を確実に捕獲して、インク液滴の噴射不良を防
止でき、しかもフィルムを構成材料として含まないため
顔料インクを用いて長期間または高温下での保存をして
もインク吐出不良が発生しない、信頼性のあるインクジ
ェットプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるインクジェットプリ
ンタの主構成要素を一部透視図で示す概略斜視図
【図2】図1のインクジェットプリンタの印刷ヘッドの
外観構成を示す概略斜視図
【図3】図2の印刷ヘッドの一部構成要素を示す概略斜
視図
【図4】図1のインクジェットプリンタの印刷ヘッド構
成するサブヘッドの分解斜視図
【図5】図4のサブヘッドの組立時の断面図
【図6】図2の印刷ヘッドの一部構成要素を示す分解斜
視図
【図7】本発明の一実施形態による圧力変動減衰装置を
サブヘッドと共に示す斜視図
【図8】本発明の一実施形態による圧力変動減衰装置の
分解斜視図
【図9】図8の圧力変動減衰装置の組立時の断面図
【図10】従来技術による圧力変動減衰装置を示す分解
斜視図
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ 12 開閉可能なハウジング 14 機体フレーム 16 印刷ヘッド 18 インク供給手段 20 素材送り手段 22 メンテナンス手段 24 キャリッジ 26 ガイドバー 28 ノズル 30 ノズル面 32 アクチュエータ 34 サブヘッド 36 圧力変動減衰装置 38 フレキシブル回路基板 40 インク貯蔵部 42 インク供給チューブ 44 インクタンク 46 固定プレート 48 可動プレート 50 素材狭持部 52 修正機構 54 送り機構 56 送りローラ 58 キャッピングステーション 60 吐出ステーション 62 浄化ステーション 100 分配機 102 インク流出路 104 上板 106 下板 108 ニードル部 110 分配溝 120 インク流出口 122 カプラ 124 窪み 126 タンク部 128 蓋部 130 フィルタ 132 インク吸収体A 134 インク吸収体B 136 気泡溜まり部 138 インク導入口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体フレームと、インク液滴を噴射する
    複数のノズル及びそれらのノズルが開口する少なくとも
    一つのノズル面を備えて、前記機体フレーム内で所定方
    向へ往復移動可能に設置される印刷ヘッドと、前記印刷
    ヘッドにインクを供給するインク供給路を有したインク
    供給手段と、前記印刷ヘッドと前記インク供給手段との
    間に設置され、前記インク供給路内のインクに生じた圧
    力変動を減衰する圧力変動減衰装置とを具備し、 前記圧力変動減衰装置は、重力方向上方が開口し、底面
    に一部分窪みが凹設さたタンク部と、前記窪みの底部に
    貫通形成されたインク流出口と、前記窪み及びタンク部
    内に圧縮挿入されたインク吸収体と、前記タンク部の上
    部開口に溶着または接着した蓋部と、前記蓋部下面と前
    記インク吸収体上面の間に設けた気泡溜まり部と、前記
    蓋部に上方に凸設され、前記インク供給手段の片端と接
    続したインク導入口とを具備する、ことを特徴とするイ
    ンクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記圧力変動減衰装置のインク吸収体が
    毛細管力の異なる2つ以上のインク吸収体からなり、そ
    の毛細管力を、前記インク導入口から前記流出口に向か
    うに従って高く配列したことを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェットプリンタ。
JP11085694A 1999-03-29 1999-03-29 圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ Pending JP2000272142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11085694A JP2000272142A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11085694A JP2000272142A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000272142A true JP2000272142A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13865950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11085694A Pending JP2000272142A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000272142A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6863390B2 (en) 2001-08-21 2005-03-08 Seiko Epson Corporation Head unit in ink jet printer
JP2017081075A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 液体吐出装置及びヘッド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6863390B2 (en) 2001-08-21 2005-03-08 Seiko Epson Corporation Head unit in ink jet printer
JP2017081075A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 キヤノン株式会社 液体吐出装置及びヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2817657B2 (ja) インク供給装置および記録装置
US20080151026A1 (en) Liquid ejecting apparatus
JPWO1995031335A1 (ja) インクジェット式記録装置、及び記録ヘッドのクリーニング方法
JPH0640043A (ja) インクタンク及びインクジェット記録装置
JPH09277561A (ja) インクジェット式記録装置
WO2009147944A1 (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置及び液体噴射ヘッドの液体充填方法
WO1999021721A1 (fr) Imprimante a jet d'encre dotee d'un dispositif amortisseur des fluctuations de pression
JPH1148475A (ja) インクジェット式記録ヘッド
JP2003237107A (ja) 液体噴射記録ヘッドおよび液体噴射記録装置
JPH08276598A (ja) 液体噴射装置および情報処理システム
KR20110083617A (ko) 액체 분사 헤드, 액체 분사 헤드의 액체 충전 방법, 액체 분사 기록 장치 및 그 사용 방법
WO2010103937A1 (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法
JPH08150722A (ja) 画像形成装置
JP2003191480A (ja) インクジェット式記録装置
JP2000272142A (ja) 圧力変動減衰装置を備えたインクジェットプリンタ
JPH03208665A (ja) インクジェットプリンタの圧力ダンパ
JP2005125653A (ja) インクジェットヘッド、インクジェット記録装置、インクジェットヘッド洗浄装置及び洗浄方法
WO2010079654A1 (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射記録装置および液体噴射ヘッドの液体充填方法
JP4623255B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH09327929A (ja) インクジェット式記録装置
JP3359198B2 (ja) インクジェット記録装置およびキャップ機構
JP3823885B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3608319B2 (ja) プリンタおよびインクタンク
JP3687706B2 (ja) プリンタおよびインクタンク
JP2001018420A (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees