JP2000272692A - 繊維強化プラスチック製塔槽 - Google Patents
繊維強化プラスチック製塔槽Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大きな転倒モーメントに対しても破損や剥離の
生じない高い強度を有し、かつ製造容易な固定用ラグを
備えた塔槽を提供する。 【解決手段】 塔槽設置場所における基礎への係合固定
構造を有し、かつ塔槽の周方向に沿って曲げ加工されて
いるみぞ型鋼が塔槽下部に巻き付け固定されており、該
型鋼の上下両フランジ部に沿う塔槽外壁には、樹脂含浸
ガラス繊維束を巻き付け、樹脂硬化させることによって
該型鋼の固定強化部材が形成されていることを特徴とす
る、繊維強化プラスチック製塔槽。
生じない高い強度を有し、かつ製造容易な固定用ラグを
備えた塔槽を提供する。 【解決手段】 塔槽設置場所における基礎への係合固定
構造を有し、かつ塔槽の周方向に沿って曲げ加工されて
いるみぞ型鋼が塔槽下部に巻き付け固定されており、該
型鋼の上下両フランジ部に沿う塔槽外壁には、樹脂含浸
ガラス繊維束を巻き付け、樹脂硬化させることによって
該型鋼の固定強化部材が形成されていることを特徴とす
る、繊維強化プラスチック製塔槽。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置場所の基礎に
埋設されているアンカーボルトと係合して塔槽を固定す
る金具を塔槽外壁に有する繊維強化プラスチック(FR
Pともいう)製の塔槽に関する。より詳細には、本発明
は、FRP製塔槽の外壁に取り付けられている塔槽固定
用の金具を、塔槽外壁にさらに強固に固定するための固
定強化部材を金具の周囲外壁に追加形成した塔槽に関す
る。
埋設されているアンカーボルトと係合して塔槽を固定す
る金具を塔槽外壁に有する繊維強化プラスチック(FR
Pともいう)製の塔槽に関する。より詳細には、本発明
は、FRP製塔槽の外壁に取り付けられている塔槽固定
用の金具を、塔槽外壁にさらに強固に固定するための固
定強化部材を金具の周囲外壁に追加形成した塔槽に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、FRP製の塔槽を設置場所の基礎
に固定する部材としては、図4及び図5に示すように、
塔槽の下部外壁に接着固定したFRP製又は鋼製の複数
のラグが知られており、図5に示すように、これらのラ
グを基礎に埋設されている固定ボルトと係合させること
によって塔槽を設置場所へ固定する方法が実用化されて
いる。しかし、このような固定方法を採った場合、縦長
の塔槽に地震や風荷重による大きな転倒モーメントが加
わると、間隔を置いて外壁に設置されている各ラグが塔
槽外壁から剥離したり、塔槽壁自体が破損したりするこ
とがあり、強度面で不安があった。
に固定する部材としては、図4及び図5に示すように、
塔槽の下部外壁に接着固定したFRP製又は鋼製の複数
のラグが知られており、図5に示すように、これらのラ
グを基礎に埋設されている固定ボルトと係合させること
によって塔槽を設置場所へ固定する方法が実用化されて
いる。しかし、このような固定方法を採った場合、縦長
の塔槽に地震や風荷重による大きな転倒モーメントが加
わると、間隔を置いて外壁に設置されている各ラグが塔
槽外壁から剥離したり、塔槽壁自体が破損したりするこ
とがあり、強度面で不安があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大きな転倒
モーメントに対しても破損や剥離の生じない、高い強度
を有する固定用ラグを備えた塔槽を提供することを目的
とするものである。
モーメントに対しても破損や剥離の生じない、高い強度
を有する固定用ラグを備えた塔槽を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、基本的には、塔槽外壁との接触面積の大き
いラグを塔槽下部に取付け、さらに該ラグの塔槽外壁へ
の固定を補強する部材を塔槽外壁に形成したことを特徴
とするものであり、以下の発明を包含する。
の本発明は、基本的には、塔槽外壁との接触面積の大き
いラグを塔槽下部に取付け、さらに該ラグの塔槽外壁へ
の固定を補強する部材を塔槽外壁に形成したことを特徴
とするものであり、以下の発明を包含する。
【0005】(1) 塔槽設置場所における基礎への係合固
定構造を有し、塔槽の周方向に曲げ加工されている型鋼
が塔槽下部に巻き付け固定されており、該型鋼の上下両
側部に沿う塔槽外壁に、樹脂含浸ガラス繊維束を巻き付
け、樹脂硬化させることによって該型鋼の固定強化部材
が形成されていることを特徴とする、繊維強化プラスチ
ック製塔槽。
定構造を有し、塔槽の周方向に曲げ加工されている型鋼
が塔槽下部に巻き付け固定されており、該型鋼の上下両
側部に沿う塔槽外壁に、樹脂含浸ガラス繊維束を巻き付
け、樹脂硬化させることによって該型鋼の固定強化部材
が形成されていることを特徴とする、繊維強化プラスチ
ック製塔槽。
【0006】(2) 前記みぞ型鋼は、塔槽下部に巻き付け
可能に曲げ加工されている断面コ字状のみぞ型鋼であ
り、塔槽設置場所の基礎に埋設された複数のアンカーボ
ルトとそれぞれ係合する複数のボルト孔が該みぞ型鋼の
上下側部(フランジ部)に穿設されていることを特徴と
する、(1) 項記載の繊維強化プラスチック製塔槽。
可能に曲げ加工されている断面コ字状のみぞ型鋼であ
り、塔槽設置場所の基礎に埋設された複数のアンカーボ
ルトとそれぞれ係合する複数のボルト孔が該みぞ型鋼の
上下側部(フランジ部)に穿設されていることを特徴と
する、(1) 項記載の繊維強化プラスチック製塔槽。
【0007】(3) 塔槽の周方向に沿って曲げ加工されて
いる型鋼が塔槽下部に巻き付け固定されており、該型鋼
の上下両側部(フランジ部)に沿う塔槽外壁に、樹脂含
浸ガラス繊維束を巻き付けたのち樹脂硬化させることに
よって該型鋼の固定強化部材が形成されている繊維強化
プラスチック製塔槽を塔槽設置場所の基礎へ設置する方
法であって、該基礎にアンカーボルトを埋設し、該アン
カーボルトを前記塔槽下部の型鋼のボルト孔に嵌合さ
せ、ナットで締めつけ固定することを特徴とする、繊維
強化プラスチック製塔槽を塔槽設置場所の基礎へ固定す
る方法。
いる型鋼が塔槽下部に巻き付け固定されており、該型鋼
の上下両側部(フランジ部)に沿う塔槽外壁に、樹脂含
浸ガラス繊維束を巻き付けたのち樹脂硬化させることに
よって該型鋼の固定強化部材が形成されている繊維強化
プラスチック製塔槽を塔槽設置場所の基礎へ設置する方
法であって、該基礎にアンカーボルトを埋設し、該アン
カーボルトを前記塔槽下部の型鋼のボルト孔に嵌合さ
せ、ナットで締めつけ固定することを特徴とする、繊維
強化プラスチック製塔槽を塔槽設置場所の基礎へ固定す
る方法。
【0008】(4) 前記塔槽は、塔槽下部に巻き付け可能
に曲げ加工されている断面コ字状のみぞ型鋼であって、
塔槽設置場所の基礎に埋設された複数のアンカーボルト
とそれぞれ係合する複数のボルト孔が上下両側部(フラ
ンジ部)に穿設されているみぞ型鋼が塔槽下部に固定配
置されている塔槽であることを特徴とする、(3) 記載の
繊維強化プラスチック製塔槽を塔槽設置場所に設置する
方法。
に曲げ加工されている断面コ字状のみぞ型鋼であって、
塔槽設置場所の基礎に埋設された複数のアンカーボルト
とそれぞれ係合する複数のボルト孔が上下両側部(フラ
ンジ部)に穿設されているみぞ型鋼が塔槽下部に固定配
置されている塔槽であることを特徴とする、(3) 記載の
繊維強化プラスチック製塔槽を塔槽設置場所に設置する
方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示された一実施例に
したがって本発明のFRP製塔槽と、その設置場所への
設置固定方法を説明するが、本発明は該図面に示された
実施例に限定されるものではない。図1の例に示すよう
に、本発明の塔槽1は、それぞれの塔槽上部にマンホー
ル9、通気管11及びドレンノズル10等を備えたFR
P製上槽1b、下槽1aを、マンホール等を備えた中間
部1cの接合部12によって接合して上下に積み重ねた
縦長のFRP製塔槽であり、下部槽1aの下方部分に、
図3に示されるように、設置箇所のアンカーボルト7に
接続する型鋼2を備えている。
したがって本発明のFRP製塔槽と、その設置場所への
設置固定方法を説明するが、本発明は該図面に示された
実施例に限定されるものではない。図1の例に示すよう
に、本発明の塔槽1は、それぞれの塔槽上部にマンホー
ル9、通気管11及びドレンノズル10等を備えたFR
P製上槽1b、下槽1aを、マンホール等を備えた中間
部1cの接合部12によって接合して上下に積み重ねた
縦長のFRP製塔槽であり、下部槽1aの下方部分に、
図3に示されるように、設置箇所のアンカーボルト7に
接続する型鋼2を備えている。
【0010】本発明の塔槽1の下部に設置される塔槽固
定用型鋼2は、図2に示すように曲げ加工されたみぞ型
鋼2の上下フランジ2a及び2bにアンカーボルト挿入
孔2cが複数箇所に設けられており、図3に示されるよ
うに塔槽1の下部外壁に巻き付け固定した後、その上下
両側フランジ部2a,2bに接するように樹脂含浸ガラ
ス繊維束を巻き付けて樹脂を硬化させることを繰り返し
て、型鋼固定強化用ガラス繊維強化樹脂積層3を形成し
た構造を有している。
定用型鋼2は、図2に示すように曲げ加工されたみぞ型
鋼2の上下フランジ2a及び2bにアンカーボルト挿入
孔2cが複数箇所に設けられており、図3に示されるよ
うに塔槽1の下部外壁に巻き付け固定した後、その上下
両側フランジ部2a,2bに接するように樹脂含浸ガラ
ス繊維束を巻き付けて樹脂を硬化させることを繰り返し
て、型鋼固定強化用ガラス繊維強化樹脂積層3を形成し
た構造を有している。
【0011】型鋼2は、断面形状がコ字状のみぞ型鋼で
あり、図2に示すように2分割されていて、両端同士を
突き合わせてボルトナットで締めつけ結合できるような
構造であることが作業性の面からは好ましい。また、そ
のみぞ型鋼の対向する側壁を形成している上下フランジ
部2a及び2bにはアンカーボルト挿入孔2cが複数箇
所に設けられる。さらに両フランジ2a及び2bに設け
られたアンカーボルト挿入孔2c、2c間に、フランジ
補強用パイプ6を配置した構造であることが好ましい。
このような補強パイプは、基礎8に埋設されているアン
カーボルト7を挿入孔2cに嵌入する際に両フランジ間
に挟持せしめることもできる。パイプ6は、下側フラン
ジ2bの孔2c−パイプ6−上側フランジ2aの孔2c
の順にボルト7を通してナット4で締めつける際に、フ
ランジが変形することを防止し、強固な締めつけを可能
とし、基礎への塔槽の強固な固定を可能とする。
あり、図2に示すように2分割されていて、両端同士を
突き合わせてボルトナットで締めつけ結合できるような
構造であることが作業性の面からは好ましい。また、そ
のみぞ型鋼の対向する側壁を形成している上下フランジ
部2a及び2bにはアンカーボルト挿入孔2cが複数箇
所に設けられる。さらに両フランジ2a及び2bに設け
られたアンカーボルト挿入孔2c、2c間に、フランジ
補強用パイプ6を配置した構造であることが好ましい。
このような補強パイプは、基礎8に埋設されているアン
カーボルト7を挿入孔2cに嵌入する際に両フランジ間
に挟持せしめることもできる。パイプ6は、下側フラン
ジ2bの孔2c−パイプ6−上側フランジ2aの孔2c
の順にボルト7を通してナット4で締めつける際に、フ
ランジが変形することを防止し、強固な締めつけを可能
とし、基礎への塔槽の強固な固定を可能とする。
【0012】図3には、型鋼2の固定補強部材として、
両フランジ2a、2b間にパイプ6を設置する態様を説
明したが、このフランジ補強部材としては、ガセットを
配置してもよい。また、型鋼2を塔槽外壁に巻き付け固
定する場合に、型鋼と塔槽外壁間に緩衝ゴム板5を配置
することが好ましい。このような緩衝ゴム板5は、型鋼
設置箇所に大きな衝撃が負荷された場合に、金属製型鋼
によってFRP製塔槽壁が損傷することをを防止するの
で好ましい。
両フランジ2a、2b間にパイプ6を設置する態様を説
明したが、このフランジ補強部材としては、ガセットを
配置してもよい。また、型鋼2を塔槽外壁に巻き付け固
定する場合に、型鋼と塔槽外壁間に緩衝ゴム板5を配置
することが好ましい。このような緩衝ゴム板5は、型鋼
設置箇所に大きな衝撃が負荷された場合に、金属製型鋼
によってFRP製塔槽壁が損傷することをを防止するの
で好ましい。
【0013】型鋼2の両フランジの外面に接するよう
に、上下塔槽外壁に巻き付け固定されているガラス繊維
強化樹脂積層3は、ガラス繊維と硬化性樹脂を混合した
ガラス繊維強化樹脂を型鋼2の両フランジ2a,2bの
外壁部に接するように塔槽外壁に塗布し、樹脂硬化させ
る操作を繰り返すことによって所望の厚さのガラス繊維
強化積層を形成したものであってもよいし、また、ガラ
ス繊維束に硬化性樹脂を含浸して両フランジ周囲の塔槽
外壁に巻き付けたのち、樹脂硬化させて形成したもので
あってもよい。
に、上下塔槽外壁に巻き付け固定されているガラス繊維
強化樹脂積層3は、ガラス繊維と硬化性樹脂を混合した
ガラス繊維強化樹脂を型鋼2の両フランジ2a,2bの
外壁部に接するように塔槽外壁に塗布し、樹脂硬化させ
る操作を繰り返すことによって所望の厚さのガラス繊維
強化積層を形成したものであってもよいし、また、ガラ
ス繊維束に硬化性樹脂を含浸して両フランジ周囲の塔槽
外壁に巻き付けたのち、樹脂硬化させて形成したもので
あってもよい。
【0014】
【実施例】次に、図1に示したと同様の2段式試験タン
クを制作し、振動台を用いて加震実験を行った結果をも
とに本発明の実施例を説明する。
クを制作し、振動台を用いて加震実験を行った結果をも
とに本発明の実施例を説明する。
【0015】上下タンクとして、胴長2700mm、直
径1200mm、厚さ12mmのFRP製タンク1a及
び1bを制作した。上部タンク1bの下部と、下部タン
ク1aの上部は、図1に示す中間部1cの状態で上下タ
ンク1a,1bを接続できる構造に制作した。ついで、
図1の中間部1cに示されるように上下タンクを接続し
て、全長(高さ)6000mmの塔槽を制作した。つい
で、下部タンクの底部から150mmのタンク外壁に、
厚さ5mm、幅100mmのゴム板を間に挟んで、図2
に示されるように、2分割された状態でタンク下部の形
状(半円形)に曲げ加工されている、断面コ字状の2個
のみぞ型鋼(それぞれのみぞのウェブ2eは、厚さ5m
m、幅100mmであり、みぞの側壁に当たる両フラン
ジ部2a、2bは、厚さ7.5mm、高さ50mmであ
り、半円形に曲げ加工されている両みぞ型鋼のそれぞれ
の長さは1900である。また、みぞ型鋼2の上下フラ
ンジ部2a、2bには等間隔で直径23mmのアンカー
ボルト用の孔2cを12個づつ設けている。)を巻き付
け、該2個の型鋼の両端突き合わせ接合部14をボルト
ナットで締めつけて塔槽外壁に固定した。
径1200mm、厚さ12mmのFRP製タンク1a及
び1bを制作した。上部タンク1bの下部と、下部タン
ク1aの上部は、図1に示す中間部1cの状態で上下タ
ンク1a,1bを接続できる構造に制作した。ついで、
図1の中間部1cに示されるように上下タンクを接続し
て、全長(高さ)6000mmの塔槽を制作した。つい
で、下部タンクの底部から150mmのタンク外壁に、
厚さ5mm、幅100mmのゴム板を間に挟んで、図2
に示されるように、2分割された状態でタンク下部の形
状(半円形)に曲げ加工されている、断面コ字状の2個
のみぞ型鋼(それぞれのみぞのウェブ2eは、厚さ5m
m、幅100mmであり、みぞの側壁に当たる両フラン
ジ部2a、2bは、厚さ7.5mm、高さ50mmであ
り、半円形に曲げ加工されている両みぞ型鋼のそれぞれ
の長さは1900である。また、みぞ型鋼2の上下フラ
ンジ部2a、2bには等間隔で直径23mmのアンカー
ボルト用の孔2cを12個づつ設けている。)を巻き付
け、該2個の型鋼の両端突き合わせ接合部14をボルト
ナットで締めつけて塔槽外壁に固定した。
【0016】ついで、ガラス繊維70重量部をエポキシ
樹脂液30重量部と混合して調製したガラス繊維束及び
樹脂を使用し、該ガラス繊維束及び樹脂を前記型鋼2の
上下フランジ2a、2bの外壁に接するようにして塔槽
外壁に周回巻き付けし、樹脂硬化させる、という操作を
繰り返すことによって厚さ20mmのガラス繊維強化プ
ラスチック層を形成した。上記のように制作した塔槽
を、前記型鋼の両フランジ1a、1bの各ボルト孔2
c、2c間に、内径27.6mm、厚さ3.2mm、長
85mmの補強用鋼管を挟持せしめた状態で、図3に示
したと同様に、固定ボルト7、ナット4とによって加震
機の台上に固定した。ついで、上下両タンク内に2.5
tonずつの水を注入し、加震機を作動させて徐々に転
倒モーメントを増加させ、型鋼固定部位の破損時の転倒
モーメントを求めた。
樹脂液30重量部と混合して調製したガラス繊維束及び
樹脂を使用し、該ガラス繊維束及び樹脂を前記型鋼2の
上下フランジ2a、2bの外壁に接するようにして塔槽
外壁に周回巻き付けし、樹脂硬化させる、という操作を
繰り返すことによって厚さ20mmのガラス繊維強化プ
ラスチック層を形成した。上記のように制作した塔槽
を、前記型鋼の両フランジ1a、1bの各ボルト孔2
c、2c間に、内径27.6mm、厚さ3.2mm、長
85mmの補強用鋼管を挟持せしめた状態で、図3に示
したと同様に、固定ボルト7、ナット4とによって加震
機の台上に固定した。ついで、上下両タンク内に2.5
tonずつの水を注入し、加震機を作動させて徐々に転
倒モーメントを増加させ、型鋼固定部位の破損時の転倒
モーメントを求めた。
【0017】また、比較のため、図5に示すように、厚
さ9mmで、底部2fの幅150mm×200mmであ
り、フランジ部2dの幅150mm、高さ90mmであ
るL型鋼のフランジ部2dに直径23mmのボルト孔を
穿設したラグ13を、図4及び図5に示すように、塔槽
の下部タンクの下部側壁に20mm厚さのFRP積層3
によって等間隔で12個固定し、各ラグ13と加震機台
に固定されているボルト7を係合させ、固定ナット4に
よって加震機の台上に固定し、前記の様に上下タンクに
水を注入した後、加震機を作動させて転倒モーメントを
求めた。両塔槽のラグ部における破壊転倒モーメントは
表1に示すとおりであった。また、上記の両形式のラグ
を塔槽下部に固定した塔槽を制作するのに要した作業時
間についても比較した。結果は表1に示すとおりであっ
た。
さ9mmで、底部2fの幅150mm×200mmであ
り、フランジ部2dの幅150mm、高さ90mmであ
るL型鋼のフランジ部2dに直径23mmのボルト孔を
穿設したラグ13を、図4及び図5に示すように、塔槽
の下部タンクの下部側壁に20mm厚さのFRP積層3
によって等間隔で12個固定し、各ラグ13と加震機台
に固定されているボルト7を係合させ、固定ナット4に
よって加震機の台上に固定し、前記の様に上下タンクに
水を注入した後、加震機を作動させて転倒モーメントを
求めた。両塔槽のラグ部における破壊転倒モーメントは
表1に示すとおりであった。また、上記の両形式のラグ
を塔槽下部に固定した塔槽を制作するのに要した作業時
間についても比較した。結果は表1に示すとおりであっ
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上の比較結果から明らかなように、本
発明の塔槽は、塔槽下部に断面コ字状のみぞ型鋼を固定
し、その周囲の塔槽外壁に該みぞ型鋼の両フランジ部外
壁に接してFRP積層を設けて該型鋼の塔槽外壁への固
定を補強しているので、従来の固定ラグよりも強度が数
段すぐれているのみならず、塔槽外壁への取付け作業が
芯金上でFRP製タンクの制作時に同時に機械的に行え
るために制作時間が短縮できる利点をも有している。
発明の塔槽は、塔槽下部に断面コ字状のみぞ型鋼を固定
し、その周囲の塔槽外壁に該みぞ型鋼の両フランジ部外
壁に接してFRP積層を設けて該型鋼の塔槽外壁への固
定を補強しているので、従来の固定ラグよりも強度が数
段すぐれているのみならず、塔槽外壁への取付け作業が
芯金上でFRP製タンクの制作時に同時に機械的に行え
るために制作時間が短縮できる利点をも有している。
【図1】本発明の塔槽の縦断面図。
【図2】本発明の塔槽下部に設置されるみぞ型鋼の斜視
図。
図。
【図3】塔槽の基礎への固定状態を示す、図1の丸囲み
部分の拡大図。
部分の拡大図。
【図4】従来の塔槽における固定用ラグの配置図。
【図5】従来の塔槽の基礎への固定状態を示す図。
1:塔槽、1a:下槽、1b:上槽、1c:中間部、
2:型鋼、2a,2b,2d:フランジ部、2c:ボル
ト孔、2e:ウェブ、2f:底部、3:FRP積層、
4:ナット、5:緩衝ゴム、6:補強パイプ、7:アン
カーボルト、8:基礎、9:マンホール、10:ドレン
ノズル、11:通気管、12:接合部、13:ラグ、1
4:突き合わせ接合部
2:型鋼、2a,2b,2d:フランジ部、2c:ボル
ト孔、2e:ウェブ、2f:底部、3:FRP積層、
4:ナット、5:緩衝ゴム、6:補強パイプ、7:アン
カーボルト、8:基礎、9:マンホール、10:ドレン
ノズル、11:通気管、12:接合部、13:ラグ、1
4:突き合わせ接合部
フロントページの続き (72)発明者 松本 誠二 静岡県富士市前田90番地 富士化工株式会 社内 Fターム(参考) 3E070 AA03 DA08 QA05 SA02 SA06 VA30
Claims (2)
- 【請求項1】 塔槽設置場所における基礎への係合固定
構造を有し、かつ塔槽の周方向に沿って曲げ加工されて
いるみぞ型鋼が塔槽下部に巻き付け固定されており、該
みぞ型鋼の両側部に沿う塔槽外壁には、樹脂含浸ガラス
繊維束を巻き付け、樹脂硬化させて形成されている該み
ぞ型鋼の固定強化部材が配置されていることを特徴とす
る、繊維強化プラスチック製塔槽。 - 【請求項2】 前記みぞ型鋼は、塔槽下部に巻き付け可
能に曲げ加工されている断面コ字状のみぞ型鋼であり、
塔槽設置場所の基礎に設置されている複数のアンカーボ
ルトとそれぞれ係合する複数のボルト孔が該みぞ型鋼の
両側フランジ部に穿設されていることを特徴とする、請
求項1記載の繊維強化プラスチック製塔槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11080174A JP2000272692A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 繊維強化プラスチック製塔槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11080174A JP2000272692A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 繊維強化プラスチック製塔槽 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000272692A true JP2000272692A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13710992
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11080174A Pending JP2000272692A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 繊維強化プラスチック製塔槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000272692A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008265803A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Nissei Sangyo Kk | 高品位尿素水の簡易供給装置とその装置を用いた高品位尿素水の供給方法 |
| JP2015501891A (ja) * | 2011-11-08 | 2015-01-19 | ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh | 風力発電装置の基礎 |
| CN105713417A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-06-29 | 安徽冠廷科技有限公司 | 一种玻璃纤维复合工字钢的生产工艺 |
| CN105885456A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-08-24 | 安徽冠廷科技有限公司 | 一种玻璃纤维复合槽钢的生产工艺 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP11080174A patent/JP2000272692A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008265803A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Nissei Sangyo Kk | 高品位尿素水の簡易供給装置とその装置を用いた高品位尿素水の供給方法 |
| JP2015501891A (ja) * | 2011-11-08 | 2015-01-19 | ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh | 風力発電装置の基礎 |
| CN105713417A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-06-29 | 安徽冠廷科技有限公司 | 一种玻璃纤维复合工字钢的生产工艺 |
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