JP2000272784A - 感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙組立体及びこれを用いたプリンタ並びにプリントシステム - Google Patents

感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙組立体及びこれを用いたプリンタ並びにプリントシステム

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JP2000272784A
JP2000272784A JP7222099A JP7222099A JP2000272784A JP 2000272784 A JP2000272784 A JP 2000272784A JP 7222099 A JP7222099 A JP 7222099A JP 7222099 A JP7222099 A JP 7222099A JP 2000272784 A JP2000272784 A JP 2000272784A
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Yuji Hosoi
雄次 細井
Yoshiyuki Morita
芳行 森田
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Seiko Instruments Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光型マイクロカプセルが塗布されたロール
状プリント用紙のプリント用紙に関連した情報を容易に
また安価な構成で読みとれるようにすること。 【解決手段】 感光型マイクロカプセルが塗布されたプ
リント用紙1は、ロール21にロール状に巻かれてい
る。このロール状プリント用紙1は、遮光性を有するケ
ース81に収納される。ケース81の一部には、プリン
ト用紙1を繰り出し可能な開口部82が設けられてい
る。開口部82の近傍には収納されたプリント用紙1に
関連した情報を表示した識別標識83が設けられてい
る。識別標識83は、プリンタに設けられた識別標識読
み取り手段によって読み取られ、プリント制御に用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、感光型マイクロカ
プセルが塗布されたプリント用紙を発光素子を備えたプ
リントヘッドによって露光してプリントするプリンタに
関し、特にプリント用紙をケースに収納したプリント用
紙組立体及びこれを用いたプリンタ並びにプリントシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は先に出願した特願平9−1
52719に、感光型マイクロカプセルが塗布されたプ
リント用紙を複数種類の発光素子を備えたプリントヘッ
ドで走査して潜像を形成させ、潜像が形成されたプリン
ト用紙にプリントローラにより機械的圧力を加えて現像
するプリンタの具体的な構成並びに作用効果を詳細に開
示している。このプリンタは、画像データをフロッピー
ディスク等の記憶媒体に蓄積するデジタルカメラ用のハ
ンディタイプのプリンタに特に適した装置である。
【0003】前記プリント用紙は基紙に直径約4ミクロ
ンの感光型マイクロカプセルを均一に塗布し、その上に
または同一層に顕色剤を含む受像層を塗布し、更にその
上にポリエステルフィルムをラミネートしたものであ
る。マイクロカプセル自体は光透過性を有し、且つプリ
ントローラの機械的圧力で破壊される程度の強度を有す
る単なる透明なゼラチンなどの微小容器である。
【0004】マイクロカプセルに封入される発色物質は
無色のロイコ染料で、顕色剤を含む受像層と接触して発
色する物質である。発色物質は光の三原色、即ち赤
(R)、緑(G)、青(B)に対応して絵具の三原色、
即ちマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)の
三種類が用意されている。発色物質と抱き合わせてマイ
クロカプセルに封入される光硬化物質は、発色物質が受
像層と接触反応して呈する色と補色関係にある色の光、
即ち特定波長の光によって硬化する物質が選ばれてい
る。即ち緑を吸収して赤紫色を呈するマゼンタ(M)用
の発色物質には緑色光(G)が照射されると硬化する光
硬化物質が選ばれている。同様に、青紫を吸収するイエ
ロー(Y)用の発色物質には青色光(B)が照射される
と硬化する光硬化物質が、また赤を吸収して青紫色を呈
するシアン(C)用の発色物質には赤色光(R)が照射
されると硬化する光硬化物質がそれぞれ選ばれている。
従って、感光型マイクロカプセルはM、Y、Cの三種類
がある。それ故、プリント用紙には一種類の感光型マイ
クロカプセルのみを塗布したモノカラー用と三種類の感
光型マイクロカプセルを塗布した256階調のフルカラ
ー用があり、更にそれぞれに高感度用と低感度用があ
る。このようなプリント用紙の発色の原理は次の通りで
ある。
【0005】例えば三種類の感光型マイクロカプセルを
塗布したフルカラー用プリント用紙にR、G、Bの中の
一種類の光、即ち単色光を選択して照射した場合、M、
Y、C三種類の感光型マイクロカプセルの中、前記選択
された単色光と補色関係にある光硬化物質が封入された
感光型マイクロカプセルのみが光に反応して硬化し、他
の二種類は硬化しない。即ちRの光を照射した場合、C
の感光型マイクロカプセルは、その光硬化物質が赤色光
に反応して硬化し、他の二種類即ちMとYの感光型マイ
クロカプセルは硬化しない。この状態でプリント用紙に
プリントローラの圧力を加えると、MとYの感光型マイ
クロカプセルは完全に破壊されるが、Cの感光型マイク
ロカプセルは破壊されないか又は硬化の程度に応じて不
完全に破壊される。このため、MとYの発色物質がプリ
ント用紙の受像層に接触し、その領域はMとYを混ぜた
赤色に発色する。前記のMとYを混ぜた赤色は、Cの感
光型マイクロカプセルの硬化の程度によって色調が変化
する。不完全ではあるがCの感光型マイクロカプセルは
破壊されるので、C用の発色物質が受像層と接触するか
らである。同様にGの光を照射した場合はYとCを混ぜ
た緑色に発色し、更にBの光を照射した場合はMとCを
混ぜた青色に発色する。
【0006】要するに、三種類の感光型マイクロカプセ
ルを塗布したフルカラー用プリント用紙にR、G、Bの
中の一種類の光を選択して照射した場合、当該選択され
た光が照射された領域はMとY、YとC又はCとMをそ
れぞれ混ぜた色に発色する。また、前記フルカラー用プ
リント用紙にR、G、Bの中の二種類の光を選択して照
射した場合、当該選択された二種類の光が照射された領
域はM、Y又はCの一つに対応した色に発色する。いず
れの種類の光も照射されなかった領域は、M、Y、C全
てに対応した発色が行われるから、黒色を呈する。印刷
の色調、彩度、明度は照射光の強さと照射時間を調節す
ることによって行われる。
【0007】ところで、このようなプリント用紙を工業
的に大量生産する場合、一度に生産する量を決め、その
単位でくりかえし生産することが一般的である。いわゆ
るロット生産である。この場合、ロットごとに製品の特
性がばらつくことが考えられる。この発明に関わるプリ
ント用紙の場合、これは感光性を有するプリント用紙で
あるから、感光感度がロットによりばらつくことが考え
られる。感光感度が変わってしまっては、印字品質を一
定に保つことができないので、感度情報をプリンタに与
え、プリンタ側でこの感度情報を元に露光の補正をする
必要がある。
【0008】また、前記プリント用紙はカラー用であっ
たが、同様にモノクロ用のプリント用紙も構成すること
ができる。そして、プリンタはカラー用またはモノクロ
用のプリント用紙の両方にプリントできるように構成す
ることができる。この場合、プリンタには、セットされ
たプリント用紙がカラー用かモノクロ用かの情報を与
え、その情報に従って露光条件を変える必要がある。
【0009】このように、いくつかの場面において、プ
リント用紙固有のパラメータをプリンタに与えることが
必要なことがある。このような要求に答えるために、従
来からいくつかのパラメータ設定手段が提案されてい
る。米国特許第5,521,674号には、プリント用
紙にパラメータを示すコード印刷しておき、このコード
をプリンタで読み取る方法と装置が開示されている。こ
のコードは、プリント前には見えるが、プリント後には
見えなくなるようになっている。しかし、この発明によ
る方法または装置は、そもそもがシート状のプリント用
紙のそれぞれのシートのパラメータを設定するためのも
のであるから、プリント用紙全てにコードを印刷してお
かなければならない。従って、プリント用紙の製造工程
が増しコストアップにつながるという問題がある。また
プリント後には見えなくすると言う特殊な印刷を行うた
めに、更にコストアップにつながるという問題もある。
ロール状プリント用紙では、ロール単位では設定パラメ
ータは同一でよく、これをプリント単位に裁断して用い
る場合であっても、各1枚1枚にパラメータを印刷する
必要はないのである。
【0010】また、特開平10−310306号公報に
は、ロール状のプリント用紙のロールにパラメータを示
すコードを表示しておき、このコードをプリンタで読み
取る装置が開示されている。この装置は、ロール状のプ
リント用紙に対して1つのコードを表示するのみである
から、上記の装置のような問題はない。しかし、プリン
ト用紙のロールそのものにコードを表示するので、遮光
性を有するケースに収納される必要のある感光性のプリ
ント用紙に採用した場合には、プリンタはこのコードを
読み取ることができない。または、プリンタが読み取れ
るようにするためには、たとえばケースにシャッターな
どを設け、プリンタに装着した場合に、このシャターを
開けて読み取れるようにするなど、読み取り専用の機構
が必要になる。この場合も大幅なコストアップは避けら
れない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プリント用
紙のパラメータをプリンタ側で読み取るという機能を有
するプリンタにおいて、従来のプリンタの有する上記問
題点を解決するためになされたものであり、その目的
は、感光性のロール状プリント用紙に関連したパラメー
タを、容易にしかも安価にプリンタで読み取ることがで
きる感光性マイクロカプセル方式のロール状プリント用
紙組立体、及びこれを用いたプリンタ並びにプリントシ
ステムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、感光型マイクロカプセルが塗布されたプ
リント用紙と、これを遮光して収納するとともに、一部
にプリント用紙を外部に引き出すための開口部を有する
ケースと、ケースの表面の一部に設けられ、収納された
プリント用紙に関連した情報を表示した符号標識とを設
けて感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙組立体
を構成した。
【0013】前記符号標識は、種々の構成を取り得る
が、プリント用紙の送り方向と直交する方向に移動する
センサによって読み取られるように配置されたバーコー
ドとしてもよいし、または、複数の第一の端子部群と、
複数の第二の端子部群と、これら第一の端子部群と第二
の端子部群との間を接続する導電パターンとによって構
成し、第一の端子部群と第二の端子部群との間の導通パ
ターンによってプリント用紙に関連した情報を表示する
ようにしても、更には、第一の端子と、第二の端子と、
これら第一の端子と第二の端子との間に接続された抵抗
素子とからなる抵抗器を少なくとも1個備えることによ
って構成し、第一の端子と第二の端子との間の抵抗値に
よってプリント用紙に関連した情報を表示するようにし
てもよい。
【0014】本発明は、ロール状のプリント用紙を収納
したプリント用紙組立体に実施することが好ましいが、
複数枚のシート状のプリント用紙を重ねてケースに収納
したプリント用紙組立体であってもよい。また本発明で
は、前記感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙組
立体と、前記符号標識を読み取る符号読み取り手段と、
符号読み取り手段が読み取った前記プリント用紙に関連
した情報に基づきプリント制御を行う制御手段とを設け
てプリンタを構成した。
【0015】このプリンタの構成において、前記符号標
識の構成によっては、前記プリント用紙を第一の方向に
移動させる送り手段と、第一の方向と直交する第二の方
向に移動しながら前記プリント用紙にプリントするプリ
ントヘッドとを備え、前記符号読み取り手段は、プリン
トヘッドに備えられ、前記第二の方向に移動することに
よって前記符号標識を読み取るように構成してもよい。
【0016】さらに本発明では、前記プリンタと画像処
理装置とを接続し、画像処理装置とプリンタとの間で画
像信号を授受し、前記プリント用紙に画像を生じさせる
ようにプリントシステムを構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】(感光型マイクロカプセル方式の
プリント用紙についての説明)まず本発明で用いられる
プリント用紙について説明する。プリント用紙は、感光
型マイクロカプセル方式のプリンタ用紙と呼ばれるもの
である。このプリント用紙は、白色のPET(ポリエチ
レンテレフタレート)からなる基紙に直径約4ミクロン
の感光型マイクロカプセルを均一に塗布し、その上また
は同一の層に顕色剤を含む受像層を塗布し、更にその上
に透明なPETフィルムをラミネートしたものである。
マイクロカプセル自体は光透過性を有し、且つプリント
ローラの機械的圧力で破壊される程度の強度を有する単
なる透明なゼラチンなどの微小容器である。
【0018】マイクロカプセルに封入される発色物質は
透明なロイコ染料で、顕色剤を含む受像層と接触して発
色する物質である。発色物質は光の三原色、即ち赤
(R)、緑(G)、青(B)に対応して絵具の三原色、
即ちマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)の
三種類が用意されている。発色物質と抱き合わせてマイ
クロカプセルに封入される光硬化物質は、発色物質が受
像層と接触反応して呈する色と補色関係にある色の光、
即ち特定波長の光によって硬化する物質が選ばれてい
る。即ち緑を吸収して赤紫色を呈するマゼンタ(M)用
の発色物質には緑色光(G)が照射されると硬化する光
硬化物質が選ばれている。同様に、青紫を吸収するイエ
ロー(Y)用の発色物質には青色光(B)が照射される
と硬化する光硬化物質が、また赤を吸収して青紫色を呈
するシアン(C)用の発色物質には赤色光(R)が照射
されると硬化する光硬化物質がそれぞれ選ばれている。
従って、感光型マイクロカプセルはM、Y、Cの三種類
がある。それ故、プリント用紙には一種類の感光型マイ
クロカプセルのみを塗布したモノカラー用と三種類の感
光型マイクロカプセルを塗布した256階調のフルカラ
ー用があり、更にそれぞれに高感度用と低感度用があ
る。このようなプリント用紙の発色の原理は次の通りで
ある。
【0019】例えば三種類の感光型マイクロカプセルを
塗布したフルカラー用プリント用紙にR、G、Bの中の
一種類の光、即ち単色光を選択して照射した場合、M、
Y、C三種類の感光型マイクロカプセルの中、前記選択
された単色光と補色関係にある光硬化物質が封入された
感光型マイクロカプセルのみが光に反応して硬化し、他
の二種類は硬化しない。即ちRの光を照射した場合、C
の感光型マイクロカプセルは、その光硬化物質が赤色光
に反応して硬化し、他の二種類即ちMとYの感光型マイ
クロカプセルは硬化しない。この状態でプリント用紙に
ローラの圧力を加えると、MとYの感光型マイクロカプ
セルは完全に破壊されるが、Cの感光型マイクロカプセ
ルは破壊されないか又は硬化の程度に応じて不完全に破
壊される。このため、MとYの発色物質がプリント用紙
の受像層に接触し、その領域はMとYを混ぜた赤色に発
色する。前記のMとYを混ぜた赤色は、Cの感光型マイ
クロカプセルの硬化の程度によって色調が変化する。不
完全ではあるがCの感光型マイクロカプセルは破壊され
るので、C用の発色物質が受像層と接触するからであ
る。同様にGの光を照射した場合はYとCを混ぜた緑色
に発色し、更にBの光を照射した場合はMとCを混ぜた
青色に発色する。
【0020】要するに、三種類の感光型マイクロカプセ
ルを塗布したフルカラー用プリント用紙にR、G、Bの
中の一種類の光を選択して照射した場合、当該選択され
た光が照射された領域はMとY、YとC又はCとMをそ
れぞれ混ぜた色に発色する。また、前記フルカラー用プ
リント用紙にR、G、Bの中の二種類の光を選択して照
射した場合、当該選択された二種類の光が照射された領
域はM、Y又はCの一つに対応した色に発色する。いず
れの種類の光も照射されなかった領域は、M、Y、C全
てに対応した発色が行われるから、黒色を呈する。印刷
の色調、彩度、明度は照射光の強さと照射時間を調節す
ることによって行われる。
【0021】(プリント用紙組立体についての説明)次
に、本発明によるプリント用紙組立体について、図1に
基づいて説明する。図1(a)は、このプリント用紙組
立体80の外観斜視図であり、図1(b)は、図1
(a)のX方向に垂直な面で切った断面図である。プリ
ント用紙1は、前記説明によるところの感光性マイクロ
カプセル方式のプリント用紙である。プリント用紙1は
長尺であり、ロール21にロール状に巻かれている。8
1は、このロール状プリント用紙1を収納するケースで
ある。ロール21は、ケース81内部に設けられた図示
しない突起によって自由に回転するように支持される。
ケース81の一部には、プリント用紙1を繰出し可能な
開口部82が設けられている。プリント用紙1は、この
開口部82から外部に繰り出され、プリンタによってプ
リントされる。プリント用紙1は感光性を有するもので
あるから、ケース81は遮光性の材質によって遮光性を
有するように構成する。ただし、この実施例で用いるプ
リント用紙1の感光感度はさほど高くないので、開口部
82の構造に関して言えば、図のような舌状部を設け、
その先端に開口部82を設けるだけで遮光性は足りる。
もちろん開口部82には、たとえばフェルトのような素
材を設けてさらに遮光性を高める構造にしてもよい。
【0022】ケース81の開口部82近傍には、バーコ
ードによる識別標識83が設けられている。この識別標
識83には、プリンタ用紙1の種類、たとえばモノクロ
用、カラー用の別、感度などが表示されている。感度は
総合的な感度レベルを表すものであっても、またはカラ
ー用プリント用紙にあっては、露光用の光(たとえば
赤、緑、青)別の感度などであってもよい。また、プリ
ント用紙1の感度が、製造ロットによって変化するよう
な場合は、ロット番号を感度の代表値として表示するよ
うにしてもよい。この場合は、別の手段によってロット
番号から感度情報に変換する必要があるが、このような
変換は公知の技術で容易に実現可能である。
【0023】(プリンタ及びプリントシステムについて
の説明)次に、本発明によるプリンタ及びこのプリンタ
を用いたプリントシステムについて、図2から図4に基
づいて説明する。プリンタ10において、80は既に説
明したプリント用紙組立体である。30はプリント用紙
1に所定のプリントパターンの潜像を形成する露光部、
50はプリント用紙1に形成された潜像を可視化する加
圧現像部、70はプリンタ10の各可動部を駆動するモ
ータである。プリンタ10は、例えば、手のひらに載る
程度の大きさでも、机上に載置されて使用されるような
大きさでもよい。プリントシステム100は、プリンタ
10と、該プリンタ10にインターフェースケーブル9
1を介して接続されたデジタルカメラのような画像情報
処理装置90とからなり、画像情報処理装置90からの
デジタル又はアナログ形態の画像情報(プリントパター
ン情報)は、プリンタ10のコントローラ19の制御下
でケーブルを介して露光部30に送られるように構成さ
れている。
【0024】プリント用紙組立体80は、プリンタ10
の筐体11内の略円筒状の収容室12に収容される。収
容室12内の所定位置へプリント用紙組立体80を収容
できるように、筐体11は収容室12の上部で開閉可能
に構成されている。プリント用紙1は、プリント用紙組
立体80の開口部82から繰出された際、マイクロカプ
セル層は、基紙の下側に位置するようになっている。2
2は、用紙1の後縁(後端)の通過、又は前面における
用紙1の有無を検出する用紙センサである。
【0025】用紙の繰出し・送給は、用紙送給方向Aに
関して上流及び下流側に配置された用紙送り機構23、
24によって行われる。用紙1は、A方向への送給に伴
い、露光部30及び加圧現像部50では水平面に沿って
送られる。用紙送り機構23、24は、夫々、回転駆動
力を受けるフィードローラ及び該ローラに対向して設け
られ用紙1を間に挟んでA方向に送るべく板バネで用紙
1の方向に下向きに押圧されたピンチローラからなる。
フィードローラは、例えば、鋼製の軸体にゴム製の筒体
を嵌めて固定したものからなり、ピンチローラは、例え
ば、プラスチック製の一体物からなる。
【0026】露光部30は、両端がフレーム14の側壁
に固定された露光ヘッド案内軸31と、プリント用紙1
の送給方向Aに対して直交する走査方向Cに摺動可能に
該案内軸31に嵌装・支持された露光ヘッド構造体32
と、走査方向Cに移動させる露光ヘッド駆動軸33とを
有する。露光ヘッド駆動軸33は、その軸線のまわりで
回転可能にフレーム14の側壁に支持され、且つ周面に
螺旋溝34を有する。螺旋溝34は、左回り及び右回り
の螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転向溝部からなる。
露光ヘッド構造体32には、上流側及び下流側の用紙送
り機構23、24の間おいてプリント用紙1に対面する
ように配置された露光ヘッド35が設けられ、またフレ
ーム14の底壁に対向してヘッド位置センサ37が、さ
らにまたプリント用紙組立体80の開口部近傍に設けら
れた識別標識83と対向して識別標識検出センサ38が
設けられている。
【0027】露光ヘッド位置センサ37は、該露光ヘッ
ド位置センサ37の走査経路に沿って該センサ37に対
向してフレーム14の底壁上に形成されたリニアスケー
ル(例えば、走査方向Cの所定間隔毎に目盛線が描かれ
たもの)14gを読み取って、露光ヘッド35の走査方
向Cの位置を検出するもので、該検出位置情報に基づい
て、露光ヘッド35による露光がコントローラ19によ
り制御される。
【0028】識別標識検出センサ38は、プリント用紙
組立体80に設けられた識別標識83を検出するもので
ある。前記識別標識83は、走査方向Cに沿って情報が
並べられたコードである。従って識別標識検出センサ3
8も、走査方向Cに沿って移動しながら、前記識別標識
83を検出するタイプのものを用いる。ただしこの種の
識別標識を検出するセンサは種々実現されているので、
他の方式のセンサであってもよい。たとえば走査方向の
線上に複数のセンサを並べたリニアセンサであれば、走
査方向Cに移動することなく識別標識83を識別でき
る。この場合センサは、移動するヘッドに設ける必要は
なく、プリンタの固定部に固定しておくだけで足りる。
識別標識検出センサ38が検出した情報は、プリント用
紙1に関連した情報としてコントローラ19に送られ
る。コントローラ19は、この情報に基づいて露光ヘッ
ド35による露光を制御する。
【0029】露光ヘッド構造体32は、露光ヘッド案内
軸31及び露光ヘッド駆動軸33が走査方向Cに嵌挿さ
れた孔に加えて、露光ヘッド駆動軸33が嵌挿された孔
につながった上下方向穴を有する。上下方向穴には、露
光ヘッド駆動軸33の螺旋溝34に係合する係合ピンが
上下方向に移動可能な状態で配置されており、係合ピン
は、該ピンの偏倚・係合機構によって上方の螺旋溝34
に偏倚・係合され該係合状態で保持される。ピンが螺旋
溝部34に係合されることによって、露光ヘッド駆動軸
33の回転に伴って、露光ヘッド構造体32は、案内軸
31により摺動・案内されて往復走査される。
【0030】図2及び図5に示したように、露光ヘッド
35は、中空で偏平な箱体40と、箱体40の底壁に固
定された3行3列の光源41と、各光源41に対面する
位置において箱体40の頂壁に形成された3行3列の絞
り開口42とからなる。ここで頂壁は、アパーチャ手段
ないしアパーチャ板として機能する。各列の光源41
a、41b、41cは同一色の光源からなり、例えば、
第1列の第1行目から第3行目は赤色LED41a1、
41a2、41a3、第2列目の第1行目から第3行目
は緑色LED41b1、41b2、41b3、第3列目
の第1行目から第3行目は青色LED41c1、41c
2、41c3からなる。光源41の行の間隔は、例え
ば、用紙送り機構23、24による用紙1のA方向の間
欠送りピッチに一致している。一方、光源41の列の間
隔は、露光ヘッド35のC方向の走査の際、色による光
源の走査方向位置(「走査方向の位相」ともいう)のズ
レになる。従って、露光ヘッド35が露光のために走査
される際、走査方向の各ドット領域についてのカラーデ
ータに係る光源41の走査方向の位置ズレを、走査位置
センサ37から読み込まれる露光ヘッド35の位置情報
に基づいて、コントローラ19で補償しつつ、走査方向
の各ドット領域に対して所定の色の光を照射する。走査
方向Cの各ドット領域に対して順序このような動作制御
を行いつつ、走査方向Cの一行の露光を行うことにな
る。走査方向Cに対して直角に並んだ列の数は光の三原
色の数であり、用紙送り方向Aに対して直角に並んだ行
の数は、一つの点(ドット領域)にプリントするために
必要な光源の数で、光源からの光の強度がより強いよう
な場合には各色の光源の数(行数)はより少なくてもよ
く、光の強度がより弱いような場合には行数を多くして
もよく、色によって光源の数を変えてもよい。絞り開口
の大きさは、同一でも、絞る光の色によって異なってい
ても、行によって異なっていてもよい。
【0031】図2から図4において、加圧現像部50
は、走査方向Cに往復動可能に、露光部30とは独立に
フレーム14の側壁支持され、用紙支持手段としての現
像支持台51と、これと協働して用紙1を加圧するよう
に構成された加圧現像ヘッド52と、加圧現像ヘッド5
2を支持するローラ支持台53と、加圧現像ヘッド52
をフレームに14対してC方向に往復動させる加圧現像
ヘッド駆動手段としての加圧現像ヘッド駆動軸54とを
有する。
【0032】加圧現像ヘッド駆動軸54は、その軸線の
まわりで回転可能にフレーム14の側壁に支持され、且
つ周面に螺旋溝55を有する。螺旋溝55は、左回り及
び右回りの螺旋溝部と、両螺旋溝部をつなぐ転向溝部と
からなる。ローラ支持台53は、フレーム14の側壁間
において走査方向Cに延在し、側壁に形成された切欠部
ないし長孔(スロット)に上下方向Lに移動可能に嵌合
された断面がコの字型のローラ支持台本体部と、ローラ
支持台本体部に上方向L1の偏倚力を及ぼす圧縮バネ5
3bとからなる。圧縮バネ53bは、走査方向Cに沿っ
て間隔を置いて複数個設けられている。
【0033】加圧現像ヘッド52は、一対のローラ5
7、58を有する。加圧現像ヘッド52は、加圧現像ヘ
ッド駆動軸54が走査方向Cに嵌挿された孔に加えて該
孔につながった上下方向穴を有する。上下方向穴には、
加圧現像ヘッド駆動軸54の螺旋溝55に係合する係合
ピンが上下方向に移動可能な状態で配置されており、係
合ピンは、該ピンの偏倚・係合機構によって上方の螺旋
溝55に偏倚・係合され該係合状態で保持される。ピン
が螺旋溝部55に係合されることによって、加圧現像ヘ
ッド駆動軸54の回転に伴って、加圧現像ヘッド52
は、往復走査される。
【0034】加圧現像ヘッド52は、更に、ローラ5
7、58が周面で接触した状態でL方向に移動可能に収
容されたローラ収容室ないし貫通孔、及びローラ57、
58の両端の軸部がL方向に移動可能に収容される溝部
を有する。なお、ローラ収容室内において積重ねられた
ローラ57、58のうち下側のローラ58は、断面コの
字状のローラ支持台53上に載置される。
【0035】一方、用紙1の背面側に位置する現像支持
台51は、横断面(走査方向Cに垂直な断面)が下に凸
のU字状のプラテン63を有する。プラテン63の下縁
部は、用紙1のプリントを行うべき走査方向領域Mの範
囲で加圧現像ヘッド52側に突出し、領域Mの両端では
上方に後退している。加圧現像ヘッド52がプラテン6
3の中央領域Mの両側の後退領域に対面する走査方向両
端部分にある場合、プリント用紙1は実質上押圧・挟持
されることなく、所望に応じて、用紙送り機構23、2
4の作動により、用紙送り方向Aに送られ得る(例え
ば、一行分の間欠送り、用紙先端の導入、又は用紙後端
の送出し等)。
【0036】一方、加圧現像ヘッド52がプラテン63
の中央のプリント許容領域Mに向き合う範囲では、プリ
ント用紙1は、加圧現像ヘッド52の上側のローラ57
とプラテン63との間で挟まれる。ローラ57は用紙送
給方向Aに沿って直線状にプリント用紙1の表面に当た
り、プラテン63は走査方向Cに沿って直線状にプリン
ト用紙1の裏面に当たるから、加圧現像ヘッド52のロ
ーラとプラテン63とによって加圧挟持される用紙部分
は、各時点において、ほぼ点状になり、該接触点に加圧
力が働き、該接触点に潜像が形成されているときは硬化
していないマイクロカプセルが圧壊されてドット領域が
発色することになる。なお、このとき、与えられる加圧
力は、ローラ支持台53に加えられる加圧現像用圧縮バ
ネ53bの伸張力による。バネにより接触点(加圧現像
点)に加えられる力は、接触点の面積を考慮してマイク
ロカプセルを適度に圧壊するに適した所定の大きさ(例
えば、数10〜数100g重)に設定される。なお、ロ
ーラ支持台53にバネを設ける代わりに、又は設けると
共に、プラテン63を用紙1の背面に押し付けるべくプ
ラテンの側にバネのような弾性押圧手段を設けてもよ
い。
【0037】従って、加圧現像ヘッド駆動軸54の回転
駆動により、加圧現像ヘッド52がC方向に移動される
際、ローラ58がローラ支持台53上をC方向に転動
し、該ローラ58と周面で接触したローラ57が、ロー
ラ58の回転に同期して回転すると共に、プラテン63
との接触点(押圧点)をC方向に走査するようにプリン
ト用紙1の表面上をC方向に転動することになる。
【0038】図3において、16は、モータ70の出力
軸の回転を、上流側及び下流側の用紙送り機構23、2
4、露光ヘッド駆動軸33、及び加圧現像ヘッド駆動軸
54に伝達するための動力伝達機構であり、動力伝達機
構16は、通常のプリント動作に加えてプリンタ10の
初期設定や用紙の初期送りなどプリンタ10に要求され
る各種の動作モードを動力伝達機構の構造として組み込
むべく、平歯車や傘歯車等からなる歯車列と共に一方向
クラッチやゼネバ歯車などを含み得る。
【0039】(プリンタ及びプリントシステムの動作の
説明)以上のように構成されたプリンタ10を有するプ
リントシステム100の動作について、簡単にまとめて
説明する。まず、電源投入直後の初期動作について説明
する。電源が投入されると、コントローラ19は、まず
モータ70を駆動する。モータ70は回転駆動し、この
回転が動力伝達機構16によって露光ヘッド35に伝達
され、露光ヘッド35は一往復移動する。このとき、露
光ヘッド構造体32に設けられた識別標識検出センサ3
8は、プリント用紙組立体80に設けられた識別標識8
3上を走査するように移動し、識別標識83に表示され
た情報を読み取る。読み取られた情報は、コントローラ
19に入力され記憶される。以後コントローラ19は、
この情報に基づいてプリント制御を行う。
【0040】次に、プリント動作について説明する。プ
リント用紙1の先端が下流側の用紙送り機構24で挟持
されている状態で前回のプリント動作が完了していると
する。用紙送り機構23、24が停止している状態で、
プリンタ10にプリント命令が与えられると、モータ7
0の回転駆動によって動力伝達機構16を介して露光ヘ
ッド駆動軸33及び加圧現像ヘッド駆動軸54の夫々の
回転駆動が開始され露光ヘッド35及び加圧現像ヘッド
52の夫々について初期位置から走査方向Cへの走査が
別々に開始される。同時に、露光ヘッド位置センサ37
からスケール読取り信号がコントローラ19に送られて
コントローラ19で露光ヘッド35の位置情報として解
読される。コントローラ19は、露光ヘッド35につい
てのこの位置情報と、画像情報処理装置90からの画像
情報データ(位置及び色データ)とに基づいて、露光ヘ
ッド35の走査位置に応じた色データを露光ヘッド35
に与え、露光ヘッド35の1行目の光源のうち該当する
色の光源を(所望ならば所定の強度で)発光させて、プ
リント用紙1の走査方向の所定位置(ドット領域)に所
定の色の潜像を形成させる。この動作は、露光ヘッド3
5が初期位置から一方向の走査を完了するまで続けられ
る。
【0041】露光ヘッド35による一方向の走査が完了
した時点では、加圧現像ヘッド52がプラテン63の突
出領域Mの外に有り、加圧現像部50が用紙1の送りを
許容する状態になっている。露光ヘッド35および加圧
現像ヘッド52の走査が一旦停止されると、用紙送り機
構23、24により用紙1が1ピッチ分(ドット領域1
行分)だけA方向に送られる。
【0042】用紙1の送りが完了すると、露光ヘッド3
5及び加圧現像ヘッド52について上記と同様な走査が
行われる。このとき、露光ヘッド35の1行目と2行目
の光源のうち該当する色の光源が発光して走査が行われ
る。この露光走査が完了すると、前回と同様にして、用
紙1が1ピッチ分だけ送られた後、露光ヘッド35の1
行目から3行目までの光源のうち該当する色の光源が発
光して走査が行われる。そしてこの露光走査が完了する
と、用紙1が更に1ピッチ分だけ送られる。その後は、
同様な露光操作が繰返される。
【0043】露光時、コントローラ19は、前記識別標
識検出センサ38によって読み取られた情報に従って発
光を制御する。前記のように識別標識83は、種々の情
報を表すことができるが、一例としてプリント用紙1の
感度を表すものである場合について説明する。読み取っ
た情報は、プリント用紙1の感度の高低を表した情報と
してコントローラ19に入力される。コントローラ19
は、これが低感度であることを示す情報である場合に
は、露光ヘッド35の光源41から発光させる強度を通
常の条件より強くするように発光制御する。逆に高感度
であることを示す情報である場合には、発光強度を弱く
するように発光制御するわけである。発光強度の制御
は、光源41を構成する素子によって種々の方法がある
が、たとえば光源41をLEDで構成した場合には、L
EDを駆動する電流を変えたり、パルス駆動する場合に
は、そのパルス幅を変えたりすることによって制御する
ことができる。
【0044】識別標識83が、モノクロ用、カラー用の
別を表す場合も、コントローラ19は同様にこの情報を
読み取り、それぞれの場合に応じて光源41の発光を制
御する。たとえば読み取った情報がカラーであることを
示す場合には、既に説明したように前記三種類の光源4
1をプリント色に応じて発光制御する。また読み取った
情報がモノクロであることを示す場合には、三種類のう
ちの一色の光源のみを発光させるように発光制御しても
よいし、または三種類の全ての光源を発光させるように
発光制御してもよい。
【0045】一方、用紙1の被露光領域(潜像形成領
域)が加圧現像ヘッド52のところに達すると、加圧現
像ヘッド52による加圧現像走査の際、潜像に対応する
マイクロカプセルが圧壊されて所定の色に発色する現像
が同時に進行することになる。なお、加圧現像ヘッド5
2による加圧現像走査は、被露光領域が加圧現像ヘッド
52のところに達した際に開始されるようになっていて
もよい。
【0046】前記実施例によるプリント用紙組立体80
では、識別標識83は、開口部82の近傍に設けたが、
識別標識83はプリンタによって読み取られるように配
置しておけばいいのであるから、プリンタ側の読み取り
手段と一対で、任意の場所に配置するように設計すれば
よい。また識別標識83も、バーコードによって光学的
に読み取る他の他の構成を用いてもよい。
【0047】(第二の実施例)次に本発明の第二の実施
例について説明する。図6は、第二の実施例によるプリ
ント用紙組立体の外観斜視図、図7は、これを用いるプ
リンタの側面方向から見た一部断面説明図である。図6
に示すように、プリント用紙組立体80aを構成するケ
ース81aには、導電性を有するパターン部83aが設
けられている。パターン部83aの周囲は非導電性の部
分83bである。一方図7に示すように、プリンタ10
aのプリント用紙組立体80aを受ける部分には、前記
パターン部83a及び非導電性部位83bの特定の位置
に設けられた端子部a〜lと接触する位置に複数の検出
ピン39が設けられている。プリント用紙組立体80a
がプリンタ10aに挿入されると、検出ピン39は、端
子部a〜lに接触する。このとき、パターン部83aの
配線形状によって、各検出ピン39間の導通、非導通状
態が定まる。たとえば図6に示したパターンでは、端子
部a、c、g、h、iと接触する検出ピン間、また端子
部e、k、lと接触する検出ピン間には導通はあるが、
これらのピンとその他のピンとの間は非導通状態となっ
ている。これらの検出ピン間の導通状態は、パターン部
83aの配線形状によって複数の状態をとるから、この
状態によってプリント用紙の感度やモノクロ用、カラー
用の別など、プリント用紙に関連した情報を示すように
すればいいのである。
【0048】識別標識を読み取るタイミングは、前記実
施例のように初期動作時に行うだけでなく、プリント動
作中の任意のタイミングで読み取るようにしてもよい。
たとえば電源を投入したままプリント用紙組立体を脱着
できるようにする場合には、定期的に読み取るか、ある
いはプリント用紙組立体が装着されたことを検出する手
段を設け、この手段によって装着されたことが検出され
た時点で識別標識を読み取るように構成してもよい。
【0049】(第三の実施例)次に本発明の第三の実施
例について説明する。図8は、第三の実施例によるプリ
ント用紙組立体の外観斜視図である。図に示すように、
プリント用紙組立体80bを構成するケース81bに
は、薄板状の抵抗器84が設けられている。この抵抗器
84は、抵抗素子部84aと、この素子部84aの両端
に配置され、電気的に接続された端子部84bからな
る。このような抵抗器は、基材にカーボンレジンを塗布
することによって製造されており、薄板状またはフィル
ム状に抵抗器を構成することができる。従って、図8に
示したように、薄板状抵抗器84を構成し、これをケー
ス81bに接着等によって貼り付けてもよいし、場合に
よってはケース81bの表面に直接抵抗素子部84aと
端子部84bとを設けてもよい。
【0050】プリント用紙に関連した情報は、この抵抗
器84の抵抗値によって表示する。説明を簡単にするた
めに、たとえばモノクロで三段階の感度を示す場合に
は、次のように抵抗値を割り当てておく。 感度 高い 普通 低い 抵抗値 10kΩ 3kΩ 0kΩ 一方、プリンタのプリント用紙組立体80bを受ける部
分には、前記第二の実施例と同様に、端子部84bと接
触する位置に2本の検出ピン86を設けておく(図示せ
ず)。プリント用紙組立体80bがプリンタに挿入され
ると、検出ピン86は、端子部84bと接触する。更に
プリンタには、抵抗器84の抵抗値を測定するための抵
抗値測定回路85を設けておく。図9に抵抗値測定回路
85の回路図の一例を示す。図9のように、抵抗値測定
回路85は、抵抗器84と直列に接続され分圧回路を構
成する抵抗器Rrと、分圧電圧を増幅する増幅回路87
と、増幅回路87の出力に接続され、この出力電圧をデ
ジタル値に変換するA/D変換器88とからなる。A/
D変換器88の出力は、コントローラ19に接続されて
いる。
【0051】この回路において、たとえばRr=10k
Ω、Vss=10Vとすれば、前記抵抗器84の抵抗値
に対して増幅器85の入力電圧は、それぞれ次の値とな
る。 感度 高い 普通 低い 抵抗値 10kΩ 3kΩ 0kΩ 入力電圧 5V 2.3V 0V 増幅器87は、この入力電圧を増幅し、A/D変換器8
8に出力する。A/D変換器88は、たとえば8ビット
の分解能を有し、入力電圧5Vに対してデジタル化され
た信号255を出力するものとする。この場合、前記入
力電圧に対してA/D変換器88は、それぞれ次の値を
出力することになる。
【0052】 感度 高い 普通 低い 抵抗値 10kΩ 3kΩ 0kΩ 入力電圧 5V 2.3V 0V 出力値 255 117 0 A/D変換器88の出力値はコントローラ19によって
読み取られ、コントローラ19はこの値によってプリン
ト用紙の感度を識別し、露光時に光源の発光強度を制御
する。感度の識別を行うには、この表に示された出力値
を中心値とし、この値の前後にしきい値を設け、このし
きい値とA/D変換器88の出力値とを比較して識別す
るようにすればよい。
【0053】このように、本実施例によれば、抵抗器8
4の抵抗値によってプリント用紙に関連する情報を表示
するから、情報を読み取る端子は2本で済み、接続構造
が簡単になるという利点がある。また、抵抗値は細かく
設定することができ、また抵抗値測定回路も、8ビット
のA/D変換器を用いる場合は256段階に読み取るこ
とができるため、より多くの情報を表示することができ
る。たとえば三色それぞれにおいて、感度が高い、普
通、低いの三段階を表示する場合には、3×3×3=2
7通りを識別すればよい。27通りの分解は、抵抗器8
4の抵抗値を選べば容易に識別することができる。ま
た、場合によっては、抵抗器84を複数設けて、より多
くの情報を示すように構成してもよい。この場合、プリ
ンタ側には、これらの抵抗器に対応する検出ピンを複数
設け、抵抗値検出回路に接続する。抵抗値検出回路は、
それぞれの抵抗器に対して専用に複数回路設けてもよい
し、または一回路のみ設けて、マルチプレクサによって
検出端子を切り換えるように構成してもよい。なお、こ
こに示した抵抗値測定回路85は一例を示したものであ
り、抵抗値を測定する回路はこの他にも種々存在するの
で、設計に応じて適当な回路を採用すればよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、感光性マ
イクロフィルム方式のプリント用紙を遮光性を有するケ
ースに収納し、このケースにプリント用紙に関連した情
報を表示した識別標識を設けプリント用紙組立体を構成
した。またこのプリント用紙組立体を用い、識別標識を
識別するための符号読み取り手段と、これによって読み
取った情報に基づいてプリント制御する制御手段とを設
けてプリンタを構成した。
【0055】従って、プリント用紙に関連する情報を容
易にしかも安価にプリンタで読み取ることができるよう
になった。ケースは遮光性を有するものであるから、感
光性プリント用紙についても実施可能であり、実施範囲
が広いという効果もある。また、特に符号標識を、第一
の端子と、第二の端子と、これらの端子の間に接続した
抵抗素子とからなる抵抗器によって構成した場合には、
簡単な機械的な構成によって、プリント用紙に関するよ
り多くの情報を表示できるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による感光型マイクロカプセ
ル方式のプリント用紙組立体の外観斜視図(a)と断面
図(b)である。
【図2】本発明の一実施例によるプリンタとプリンタシ
ステムの側面方向からみた断面説明図である。(図3の
I−I断面説明図)
【図3】本発明の一実施例によるプリンタの上方からみ
た断面説明図である。(図2のII−II断面説明図)
【図4】本発明の一実施例によるプリンタの正面断面説
明図である。(図2のIII−III断面説明図)
【図5】本発明の一実施例によるプリンタの露光ヘッド
の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の第二の実施例による感光型マイクロカ
プセル方式のプリント用紙組立体の外観斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施例によるプリンタの側面方
向からみた一部断面説明図である。
【図8】本発明の第三の実施例による感光型マイクロカ
プセル方式のプリント用紙組立体の外観斜視図である。
【図9】本発明の第三の実施例による感光型マイクロカ
プセル方式のプリント用紙組立体に設けられた抵抗器の
抵抗値を測定するための抵抗値測定回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 プリント用紙 10、10a プリンタ 11 筐体 12 収容室 14 フレーム 14g リニアスケール 16 動力伝達機構 19 コントローラ 21 ロール 22 用紙検出センサ 23 上流側用紙送り機構 24 下流側用紙送り機構 30 露光部 31 露光ヘッド案内軸 32 露光ヘッド構造体 33 露光ヘッド駆動軸 34 螺旋溝 35 露光ヘッド 37 ヘッド位置センサ 38 識別標識検出センサ 39 検出ピン 50 加圧現像部 51 現像支持台 52 加圧現像ヘッド 53 ローラ支持台 53b 圧縮バネ 54 加圧現像ヘッド駆動軸 55 螺旋溝 57、58 加圧ローラ 63 プラテン 70 モータ 80、80a、80b プリント用紙組立体 81、81a、81b ケース 82 開口部 83 識別標識 83a パターン部 83b 非導電性部位 84 抵抗器 84a 抵抗素子部 84b 端子部 85 抵抗値測定回路 86 検出ピン 87 増幅器 88 A/D変換器 90 画像情報処理装置 91 インタフェースケーブル 100 プリントシステム A 用紙送給方向 C 走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C060 BA03 BA07 BB09 BC03 BC15 BC22 BC72 2H096 AA23 BA20 GA55 LA22 LA30 3F052 AA01 AB13 BA02 3F058 AA02 AB02 AC10 CA11 DB12 KA03 LA05 LA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光型マイクロカプセルが塗布されロー
    ル状に巻かれたプリント用紙と、 これを遮光して収納するとともに、一部にプリント用紙
    を外部に引き出すための開口部を有するケースと、 ケースの表面の一部に設けられ、収納されたプリント用
    紙に関連した情報を表示した符号標識とを有することを
    特徴とする感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙
    組立体。
  2. 【請求項2】 前記符号標識は、前記プリント用紙の送
    り方向と直交する方向に移動するセンサによって読み取
    られるように配置されたバーコードであることを特徴と
    する請求項1記載の感光型マイクロカプセル方式のプリ
    ント用紙組立体。
  3. 【請求項3】 前記符号標識は、複数の第一の端子部群
    と、複数の第二の端子部群と、該第一の端子部群と第二
    の端子部群との間を接続する導電パターンとからなり、
    第一の端子部群と第二の端子部群との間の導通パターン
    によって前記プリント用紙に関連した情報を表示するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の感光型マイク
    ロカプセル方式のプリント用紙組立体。
  4. 【請求項4】 感光型マイクロカプセルが塗布されたプ
    リント用紙と、 これを遮光して収納するとともに、一部にプリント用紙
    を外部に引き出すための開口部を有するケースと、 ケースの表面の一部に設けられ、収納されたプリント用
    紙に関連した情報を表示した符号標識とを有し、該符号
    標識は、第一の端子と、第二の端子と、該第一の端子と
    第二の端子との間に接続された抵抗素子とからなる少な
    くとも1個の抵抗器であることを特徴とする感光型マイ
    クロカプセル方式のプリント用紙組立体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4いずれか一項に
    記載の感光型マイクロカプセル方式のプリント用紙組立
    体と、 前記符号標識を読み取る符号読み取り手段と、 符号読み取り手段が読み取った前記プリント用紙に関連
    した情報に基づきプリント制御を行う制御手段とを有す
    ることを特徴とするプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の感光型マイクロカプセル
    方式のプリント用紙組立体と、 前記プリント用紙を第一の方向に移動させる送り手段
    と、 第一の方向と直交する第二の方向に移動しながら前記プ
    リント用紙にプリントするプリントヘッドと、 該プリントヘッドに備えられ、前記第二の方向に移動す
    ることによって前記符号標識を読み取る符号読み取り手
    段と、 該符号読み取り手段が読み取った前記プリント用紙に関
    連した情報に基づきプリント制御を行う制御手段とを有
    することを特徴とするプリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のプリンタ
    と画像処理装置とを接続し、該画像処理装置と前記プリ
    ンタとの間で画像信号を授受し、前記プリント用紙に画
    像を生じさせるように構成したことを特徴とするプリン
    トシステム。
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