JP2000273713A - 紡糸口金 - Google Patents
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Abstract
いの改良された極細のセルロースアセテート繊維を、伸
度や強度などの原糸物性を低減させることなく、しかも
生産性や紡糸安定性を損なうことなく製造できる紡糸口
金を提供する。 【解決手段】紡糸口金(1) は、複数の紡糸孔を有する円
板状の吐出面部(2) と、同吐出面部(2) の周縁から上流
側に立設された周壁部(3) と、同周壁部(3) の上端縁か
ら外側に向かって延在するフランジ部(4) とを備えてい
る。前記吐出面部(2) はその中央に、上流側へ突出する
凸部(2a)が形成されており、同吐出面部(2) における前
記周壁部(3) と前記凸部(2a)との間の環状部(2b)に前記
紡糸孔(5) が一列に形成されている。
Description
糸に適用可能である紡糸口金に関し、特に、風合が改良
された極細のセルロースアセテート繊維、及び同セルロ
ースアセテート繊維と他繊維との複合混繊糸を乾式紡糸
法により製造する際に適した紡糸口金に関するものであ
る。
然パルプであり、天然繊維の特徴をも併せ持つ特徴的な
繊維である。即ち、セルロースアセテート繊維は優雅な
光沢と深みのある色調、更には適度な吸湿性など、衣料
用繊維として数多くの優れた特性を有することから、他
の合成繊維とは異なった高級衣料用素材として位置付け
られてきた。
ドや消費者ニーズは極めて多様化、高級化しており、消
費者の要望に沿った繊維素材を市場に提供するために
は、単に原材料であるポリマーの基質に由来する繊維の
特性に頼るだけではなく、風合いの改良及び改質や特殊
機能の付加などが必要とされている。この風合い改良の
一つの大きな方向性としては、ソフト感やしなやかさ、
ウェット感及びフクラミ感などを付与することが要望さ
れてきている。
はそのポリマー基質や独特の繊維断面形態などにより、
上記要望とは逆のドライ感に優れた繊維である。そのた
め、これまではセルロースアセテート繊維の断面形態や
側面形態を変化させることにより、ソフト感やしなやか
さ、ウェット感及びフクラミ感などの風合いを付与する
ことが試みられてきた。しかしながら、セルロースアセ
テート繊維の断面形態や側面形態を変化させることでは
これらの風合いの改良が困難であった。
さを付与するためには、単繊維の極細化が極めて有効な
手段である。かかる手段を、元来から極細繊維であるセ
ルロースアセテート繊維にも適用し、同セルロースアセ
テート繊維を更に極細化してソフト感やしなやかさ、ウ
ェット感及びフクラミ感などの風合いを付与することが
試みられている。
は、紡糸工程、或いは、それに続く後処理工程における
高倍率での延伸によりなされている。しかしながらセル
ロースアセテート繊維は、アセトン/水の混合溶剤や、
塩化メチレン/メタノールの混合溶剤などの極めて低沸
点の溶剤にセルロースアセテートを溶解した紡糸原液を
用い、乾式紡糸法により製造される。即ち、前記乾式紡
糸法では紡糸筒内において紡糸原液が紡糸口金の紡糸孔
から吐出された直後に繊維表面にはスキン層が形成さ
れ、更に、紡糸された繊維の内部からは極めて急速に溶
剤が揮散される。かかる独特の繊維形成過程のため、セ
ルロースアセテート繊維の紡糸時には延伸倍率を高める
ことが殆ど困難である。
糸筒内での延伸倍率を増加させて単繊維繊度を減少さ
せ、極細化を図る試みがなされている。しかしながら、
得られたセルロースアセテート繊維は機械的特性が変化
し、特に伸度が極めて低下し、後工程で糸切れなどの支
障をきたしたり、或いは布帛としたときの強度が低下す
るといった問題が生じる。そのため、延伸倍率の増加に
よる極細化は困難で、セルロースアセテートの単繊維繊
度は紡糸口金における紡糸孔の径に大きく依存すること
となる。
3に示すように、円板状の吐出面部12と同吐出面部1
2の周縁から上流側に立設された周壁部13と同周壁部
13の上端縁から外側に向かって延在するフランジ部1
4とを備えており、前記吐出面部12にはその中心から
同一径の円周上に複数の紡糸孔15が等間隔で一列に形
成されている。前記吐出面部12と前記周壁部13とに
より形成される円柱状の空間は紡糸原液が滞留する滞留
部を構成する。更に、一般的には、セルロースアセテー
ト繊維を乾式紡糸法により製造する場合に、前記紡糸口
金11の直前には紡糸原液の品質向上と紡糸口金の保守
とを兼ねて、長繊維織布濾材、不織布濾材、或いはこれ
らを組み合わせた汎用タイプの濾材が組み込まれてい
る。従って、紡糸原液は前記濾材を通過した後、滞留部
へと充填され、前記紡糸孔15から吐出される。
化するために、紡糸口金における紡糸孔の孔径を小さく
する場合、同一寸法の紡糸口金を採用すると、同紡糸口
金内の紡糸原液の圧力を上昇させないためには、前記紡
糸孔の孔数を増やさなければならず、そのため、各紡糸
孔の孔間隔を小さくすることが必要となる。しかしなが
ら、紡糸孔の孔間隔を小さくすると紡糸孔から吐出され
た直後で糸揺れ等により単繊維同士が密着してしまうな
どの問題が発生する虞れがある。そのため、前記紡糸孔
の孔間隔は少なくとも1.4mm以上としなければなら
ない。
で、紡糸孔の孔間隔を1.4mm以上とすると、必然的
に紡糸口金における吐出面部のサイズを大きくせざるを
得ず、その結果、紡糸口金の寸法も大きくなってしま
う。そのため、紡糸原液の滞留部の容積も増加すること
となる。従って、この滞留部に紡糸原液が充填されるま
での時間が長くなり、同紡糸原液には濃度変化が生じた
り、或いは紡糸原液が充填されるまでの間、各紡糸孔か
らの吐出量が減少するなどの不都合が生じることとな
り、小径の紡糸孔とする場合には、紡糸原液の吐出性が
極めて低くなる。
金11′のように、前記吐出面部12′に所定数の紡糸
孔15′を一列ではなく径の異なる複数(図5では2
つ)の同心円上に配列して、紡糸口金11′における吐
出面部12′の径を小さくし、紡糸口金11′の寸法を
増大させないような紡糸口金11′を採用することがで
きる。この場合に、前記滞留部の容積も低減されるた
め、紡糸孔の孔径が小さくても吐出性は大幅に向上する
が、従来の紡糸口金の構成やその周りの構成上、径が異
なる二つの同心円上に配された各紡糸孔列間では、紡糸
原液の吐出量に差が生じやすく、単繊維繊度のバラツキ
が大きくなる。このことは紡糸安定性や、更には糸品質
にも大きく影響すると考えられる。
も、紡糸孔径を小径にすることは、同紡糸口金の吐出面
部に対する紡糸原液の圧力が増大することとなり、紡糸
口金の前記吐出面部が下流側へ膨出してしまうといった
問題も懸念される。
することは困難で、これまでは繊度が1.7〜11dt
exである単繊維で構成されたセルロースアセテート繊
維が一般的であり、1.7dtexよりも細い極細の単
繊維を得ることが困難であった。
ート繊維を得るために各種の改良を加えた乾式紡糸法に
よるセルロースアセテート繊維の製造方法が提案されて
いる。例えば、特開平4−126817号公報に開示さ
れた極細セルロースアセテート繊維の製造方法では、塩
化メチレン/メタノールの混合溶剤にセルロースアセテ
ートを溶解した紡糸原液に、更に前記溶剤に溶解し得る
ポリエチレングリコールを、セルロースアセテートに対
して5〜50重量%溶解含有させている。かかる紡糸原
液を紡糸して得られたポリエチレングリコール含有セル
ロースアセテート繊維を水により溶出処理して、前記繊
維中のポリエチレングリコールを水に溶出させることに
より、繊維を極細化させるものである。
号明細書、同3038780号明細書、同306806
3号明細書、及び特表平8−501606号公報にも細
繊度セルロースアセテート繊維の製造方法が開示されて
いる。前記米国特許第3033698号明細書、同30
38780号明細書、及び同3068063号明細書に
開示された製造方法では、紡糸原液中の固形分濃度を減
少させることにより単繊維の極細化を図っている。
に開示された製造方法では、アセトンと少量の水にセル
ロースアセテートと少量の酸化チタンを溶解させた紡糸
原液において、セルロースアセテートの濃度を25〜3
2重量%と通常よりも高濃度とし、更に紡糸口金におけ
る紡糸孔の径を28〜34μmと小径にして極細繊維を
得ようとするものである。
開平4−126817号公報に開示された極細セルロー
スアセテート繊維の製造方法にあっては、紡糸原液にポ
リエチレングリコールなどの水溶性物質を含有させてい
るため、紡糸原液の粘性が低下し、紡糸口金における紡
糸孔からの紡糸原液の吐出流は方向安定性が低下し、紡
糸性に問題が生じ易くなる。更には、水溶性物質を溶出
させて得られた極細繊維は機械的強度が極めて低くな
り、糸切れなどにより後工程通過性にも支障をきたす。
細書、同3038780号明細書、及び同306806
3号明細書に開示された製造方法では、固形分濃度の大
きな減少に伴う曳糸性低下や紡糸口金からの紡糸原液の
剥離性低下を防ぐために、紡糸原液中には金属キレート
等の添加物を少量加える必要があり、主として衣料用素
材として利用される繊維の製造方法としては、繊維の艶
や染色への影響、並びに着用に伴う安全性への影響も懸
念されるものである。
示されたセルロースアセテート繊維の製造方法では、紡
糸原液の固形分濃度を増加させることから、初期紡出性
が低下することが懸念される。特に、酢化度の高いセル
ローストリアセテート繊維を製造する場合に、セルロー
ストリアセテート自身のポリマー特性や紡糸原液に用い
られる溶剤の物性などの問題で、若干酢化度の低いセル
ロースアセテートと比較すると、一般的に紡糸筒内の最
大延伸比が小さくなる。そのため、セルローストリアセ
テート繊維の極細化にはより孔径の小さい紡糸孔をもつ
紡糸口金とする必要がある。従って、セルローストリア
セテート繊維を製造する場合には、紡糸原液の固形分濃
度の増加に伴って、初期紡出性低下の懸念がより大きく
なる。
えたセルロースアセテート繊維を工業的に安定して紡糸
できる製造方法は見出されていない。そこで本発明者ら
は、従来のように紡糸原液の固形分濃度や粘度などを変
更するのではなく、新たに紡糸口金に着目し、その構造
を見直すことにより、上述した従来の問題点も解決しよ
うと試みた。
せるのではなく紡糸孔径を小さくすることにより、伸度
や強度などの原糸物性を低減させることなく、しかも生
産性や紡糸安定性を損なうことなく極細の繊維を製造す
ることを可能にする紡糸口金を提供することにあり、特
に、従来、製造が困難であった1.7dtexよりも細
く、風合いの改良された極細のセルロースアセテート繊
維を製造するのに適した紡糸口金を提供することにあ
る。
は、本件請求項1〜7に係る発明により効果的に達成さ
れる。本件請求項1に係る発明は、複数の紡糸孔を有す
る吐出面部と、同吐出面部の周縁から上流側に立設され
た周壁部と、同周壁部の上端縁から外側に向かって延在
するフランジ部とを備えてなる紡糸口金において、前記
吐出面部は、その中央に、上流側へ突出する凸部を有し
てなり、同吐出面部における前記周壁部と前記凸部との
間の環状部に前記紡糸孔が形成されてなることを特徴と
する紡糸口金を主要な構成としている。
において紡糸原液の圧力が径方向に異なるため、多数の
紡糸孔を中心から径方向への距離が略同一となる領域、
即ち前記吐出面部の中心部か或いは周縁部かに密集させ
て形成する必要がある。このとき、多数の紡糸孔を中心
からの距離を略同一に形成するためには、前記吐出面部
の周縁部に前記紡糸孔を形成することが望ましい。その
場合に、所定数の紡糸孔を所定の孔間隔で形成しようと
すると、上述したように、前記吐出面部の径が大きくな
ってしまう。
部の中央部に前記凸部を形成しているため、前記吐出面
部の径が大きくなったとしても、同吐出面部と前記周壁
部との間に形成される空間、即ち、紡糸原液の滞留部の
容積率を大幅に低減させることとなる。従って、極細の
繊維を製造するために、紡糸孔の孔径を極めて小さく、
且つ多数の紡糸孔を形成し、前記紡糸口金の寸法が大き
くなった場合にも、同紡糸口金における滞留部の容積が
小さいため、同滞留部に紡糸原液が充填されるまでの時
間も短くなり、同紡糸原液には濃度変化もなく、紡糸開
始直後の各紡糸孔からの吐出するまでの時間も短く、初
期吐出性も著しく向上する。
環状部にあっては、その径方向の圧力分布が略一定とな
るため、各紡糸孔からは一定の圧力で紡糸原液が吐出さ
れ、単繊維繊度も均一となる。また、前記凸部を形成す
ることにより、前記吐出面部は紡糸原液の圧力に対する
長凹部の剛性が向上し、同圧力による前記吐出面部の下
流側への膨出を効果的に防止することができる。
前記凸部の突出寸法は前記周壁部の立設高さの0.5〜
1倍であり、前記凸部は前記紡糸口金内部の容積を6〜
82%減少させている。前記突出寸法が小さく、前記凸
部による前記紡糸口金内部の容積の減少が6%未満であ
る場合には、滞留部である環状部の容積が大きくなるた
め、上述したような初期吐出性の向上が望めない。
部はプレス又は研削加工により形成されている。更に本
件請求項4に係る発明によれば、前記環状部の幅は5〜
12mmであり、前記紡糸孔は前記環状部において同一
円周上に一列に配されている。更に前記環状部の幅は、
5〜6mmであることが好ましい。本発明にあっては、
上述したように、吐出面部の中央部に前記凸部を形成し
ているため、前記紡糸孔が形成されている前記環状部に
あっては、その径方向の圧力分布が略一定となるため、
同環状部内であれば、任意の位置に紡糸孔を形成するこ
とが可能ではあるが、同一円周上に一列に配すること
で、各紡糸孔における圧力が全て同一となるため、好ま
しい。
糸孔の孔間隔が1.4mm以上である。かかる孔間隔と
することで、上述したように、前記紡糸孔から吐出され
た直後の繊維に糸揺れが生じても、単繊維同士が互いに
密着することがない。
糸孔の吐出口径が0.016〜0.024mmφであ
り、同紡糸孔の下流端には前記吐出口径の0.1〜1.
2倍の長さ寸法をもつ円筒状キャピラリー部を有し、前
記紡糸口金における紡糸原液導入口から前記円筒状キャ
ピラリー部までの形状が、上流側から下流側に向けて紡
糸原液の通過速度が増加するような内面形態を有し、そ
の形態は1種以上の直線状斜面の形態、若しくは曲線状
斜面の形態、又は、それらを組み合わせた形態である。
の上流側に近接して配され、紡糸原液の移動距離当たり
の加速割合が一定となる形態をなすことが好ましく、或
いは、前記曲線状斜面は円筒状キャピラリー部の上流側
に近接して配され、紡糸原液が加速されるような円弧状
斜面からなる紡糸口金であってもよく、また、内面形態
が1種以上の直線状斜面から構成されてなる紡糸口金で
あってもよい。
0.024mmφ、更に好ましくは0.018〜0.0
22mmφである。ノズル孔径が0.016mmφ未満
では実質的に紡出困難となり、また、0.024mmφ
を越えると、極細繊維を得るために、紡糸筒内の延伸倍
率を大きくしなければならず、糸物性及び紡糸安定性が
低下する。
径が概して小さいために、紡糸原液の吐出性が低下する
が、それを抑制するためには前記吐出孔の直前部である
前記円筒状キャピラリー部を可能な限り短くする必要が
あるが、一方で、同円筒状キャピラリー部は前記紡糸口
金の紡糸原液導入口から加速されてきた紡糸原液を吐出
前に整流化する役割を果たすため、ある程度の長さ寸法
が必要となる。そこで、前記円筒状キャピラリー部は前
記吐出孔径の0.1〜1.2倍、好ましくは0.5〜
1.0倍の寸法に設定される。この円筒状キャピラリー
部の長さ寸法が前記吐出孔径の0.1倍未満の場合に
は、その整流化が十分になされないために吐出方向の安
定性が低下し、更には得られる繊維の物性も低下するな
どの問題を生じる。また、同円筒状キャピラリー部の長
さ寸法が前記吐出孔径の1.2倍を越えると、吐出孔の
直前部に極めて直径の小さい配管部が配置されることと
なり、紡出自体が実質的に困難となり好ましくない。以
上、紡糸口金の紡糸原液導入口から前記円筒状キャピラ
リー部に至るまでの形状を上述のような形態とすること
により、紡糸原液流の急激な速度変化が抑制され、紡糸
原液の吐出孔からの吐出方向をより安定化することがで
きるものである。
紡糸口金はセルロースアセテート繊維の乾式紡糸用であ
る。このように、上述した紡糸口金によりセルロースア
セテート繊維を乾式紡糸した場合には、平均繊度が1.
1dtex未満の単繊維から構成された平均酢化度4
8.8〜62.5%の極細セルロースアセテート繊維を
得ることができる。
て、図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
好適な実施の形態による紡糸口金1の断面図である。前
記紡糸口金1は、円形の吐出面部2と、同吐出面部2の
周縁から上流側に立設された周壁部3と、同周壁部3の
上端縁から外側に向かって延在するフランジ部4とを備
えている。
出する円形の凸部2aが、プレス加工により突設されて
おり、同凸部2aの突出寸法は前記周壁部3の立設高さ
と略同一である。更に、前記吐出面部2における前記周
壁部3と前記凸部2aとの間の環状部2bには、複数の
紡糸孔5が等間隔で一列に形成されている。なお、前記
紡糸口金1は切削加工により製造することも可能であ
る。
紡糸孔5は吐出口5aの径が0.016〜0.024m
mφであり、同紡糸孔5の下流端には0.1〜1.2倍
の長さ寸法をもつ円筒状キャピラリー部5bを有してい
る。更に、前記紡糸孔における紡糸原液導入口5cから
前記円筒状キャピラリー部5bまでの形状が、上流側か
ら下流側に向けて紡糸原液の通過速度が増加するような
内面形態を有している。図2に示す実施形態では、前記
内面形態は紡糸孔5の中心線に対する傾斜角度θ1 が6
0°である直線状斜面5dと、同直線状斜面5d及び前
記円筒状キャピラリー部5bの間に形成された、紡糸原
液の移動距離当たりの加速割合が一定となる形状をなす
定率加速曲線状斜面5eとにより構成されている。な
お、この紡糸孔5の直線状斜面5dの傾斜角度θ1 及び
曲線状斜面5eの曲率は、同図2のものに限定されるも
のではなく、直線状斜面5dにあっては上流側から下流
側に向けて紡糸原液の通過速度が増加するような傾斜角
度θ1 、曲線状斜面5eにあっては紡糸原液の移動距離
当たりの加速割合が一定となるものや、紡糸原液が加速
されるような曲率であればよく、紡糸原液の濃度や粘度
に応じて適宜変更し得るものである。
比較例を挙げて説明する。以下の実施例及び比較例で
は、紡糸原液として平均酢化度が61.6%のセルロー
ストリアセテートを塩化メチレン/メタノール(=91
/9)の混合溶剤に溶解したものを使用している。な
お、各実施例及び比較例において紡糸原液の固形分濃度
及び粘度はそれぞれ表2に示す値に調整されている。
す紡糸口金を使用し、比較例1〜3は上述した図5に示
す従来の紡糸口金11′を、比較例4及び5では上述し
た図3に示す従来の他の紡糸口金11をそれぞれ使用し
て、セルローストリアセテート繊維を紡糸している。
れた紡糸孔15′は、上述した図2に示す紡糸孔5と同
一の形態を有している。一方、図3に示す紡糸口金11
の紡糸孔15は図4に示す形態を有している。即ち、同
紡糸孔15の吐出口15aも図2に示す紡糸孔5と同様
に円筒状キャピラリー部15bの下流端に形成されてい
る。更に、同紡糸孔15は、紡糸原液導入口15cから
前記円筒状キャピラリー部15bにかけての形態が、前
記紡糸孔15の中心線に対する傾斜角度θ2 が60°の
直線状斜面15dと、前記紡糸孔15の中心線に対する
傾斜角度θ3 が17°の直線状斜面15fとの2種の直
線状斜面から構成されている。
金について各種寸法、即ち、吐出面部の外径A、周壁部
の立設高さB、紡糸口金の厚みC、図1に示す紡糸口金
については凸部の径寸法Dや、孔部の仕様、即ち、紡糸
孔の孔数、孔径、孔間隔、キャピラリー長、更に、紡糸
口金の滞留部の容量を、表1に示す。
し、セルローストリアセテート繊維を製造したときの吐
出性及び紡糸安定性について評価した。更に、実施例1
〜5については得られたセルローストリアセテート繊維
の原糸物性として乾強度、乾伸度を測定すると共に風合
いについて評価した。その結果を表3に示す。乾強度及
び乾伸度については汎用さている測定法に基づき測定し
た。風合いについては得られたセルロースアセテート繊
維を筒編物として、そのソフト感、しなやかさ、ウェッ
ト感及びハリコシ性についてを手触りで評価し、各風合
い項目で良好なものを○、普通のものを△、不良のもの
を×として示した。
%、25℃での粘度が1100Pa・sに調整されたセ
ルローストリアセテートの紡糸原液を、吐出口径が0.
022mmφ、円筒状キャピラリー部の長さが0.01
0mmであり、直線状斜面と定率加速曲線状斜面とをも
つ図2に示す紡糸孔を備えた、図1に示す本発明の紡糸
口金を用いて、吐出線速度が232m/min、捲取速
度が300m/minの条件で乾式紡糸法により紡糸し
て、セルローストリアセテート繊維を製造した。なお、
予定紡糸品種は67dtex/80フィラメント、目標
単繊維繊度は0.8dtexとした。このときの吐出性
及び紡糸安定性は優れたものであり、予定紡糸品種、及
び目標単繊維繊度のいずれをも満たす極細のセルロース
トリアセテート繊維が得られた。また、得られたセルロ
ーストリアセテート繊維は、乾強度が1.49cN/dte
x、乾伸度が21.6%であり、更に、同繊維の筒編物
はソフト感、しなやかさ、ウェット感及びハリコシ性の
全てにおいて優れた風合いを備えたものであった。
を、吐出口径が0.020mmφ、円筒状キャピラリー
部の長さが0.010mmであり、直線状斜面と定率加
速曲線状斜面とをもつ図2に示す紡糸孔を備えた、図1
に示す本発明の紡糸口金を用いて、吐出線速度を375
m/min、捲取速度を400m/minとした条件で
乾式紡糸法により紡糸して、セルローストリアセテート
繊維を製造した。なお、予定紡糸品種は67dtex/
80フィラメント、目標単繊維繊度は0.8dtexと
した。このときの吐出性及び紡糸安定性は優れたもので
あり、予定紡糸品種、及び目標単繊維繊度のいずれをも
満たす極細のセルローストリアセテート繊維が得られ
た。また、得られたセルローストリアセテート繊維は、
乾強度が1.47cN/dtex、乾伸度が22.4%であ
り、更に、同繊維の筒編物はソフト感、しなやかさ、ウ
ェット感及びハリコシ性の全てにおいて優れた風合いを
備えたものであった。
を、吐出口径が0.018mmφ、円筒状キャピラリー
部の長さが0.010mmであり、直線状斜面と定率加
速曲線状斜面とをもつ図2に示す紡糸孔を備えた図1に
示す本発明の紡糸口金を用いて、吐出線速度を486m
/min、捲取速度を500m/minとした条件で乾
式紡糸法により紡糸して、セルローストリアセテート繊
維を製造した。なお、予定紡糸品種は56dtex/8
0フィラメント、目標単繊維繊度は0.7dtexと、
上述の実施例1及び実施例2よりも更に細く設定した。
このときも吐出性及び紡糸安定性は優れたものであり、
予定紡糸品種、及び目標単繊維繊度のいずれをも満たす
更に極細のセルローストリアセテート繊維が得られた。
また、得られたセルローストリアセテート繊維は更に極
細であるにもかかわらず、乾強度が1.51cN/dtex、
乾伸度が20.8%と、実施例1及び実施例2と比較し
て遜色のない強度及び伸度を備えており、同繊維の筒編
物はソフト感、しなやかさ、ウェット感及びハリコシ性
の全てにおいて優れた風合いを備えたものであった。
を、吐出孔径が0.016mmφ、円筒状キャピラリー
部の長さが0.010mmであり、直線状斜面と定率加
速曲線状斜面とをもつ図2に示す紡糸孔を備えた、図1
に示す本発明の紡糸口金を用いて、吐出線速度を461
m/min、捲取速度を500m/minとした条件で
乾式紡糸法により紡糸して、セルローストリアセテート
繊維を製造した。予定紡糸品種は42dtex/80フ
ィラメント、目標単繊維繊度は0.5dtexと、上述
の実施例3よりも更に細く設定した。このときも吐出性
及び紡糸安定性は優れたものであり、予定紡糸品種、及
び目標単繊維繊度のいずをも満たす更に極細のセルロー
ストリアセテート繊維が得られた。また、得られたセル
ローストリアセテート繊維は更に極細であるにもかかわ
らず、乾強度が1.53cN/dtex、乾伸度が19.2%
と、十分な強度及び伸度を備えていた。また同繊維の筒
編物はハリコシが若干弱く、ペーパーライク調ではある
が、風合いとして特に問題はない。
りも若干多い22.0重量%で、25℃での粘度も13
50Pa・sと実施例1〜4よりも若干高めに調整され
たセルローストリアセテートの紡糸原液を、実施例1と
同一の図1に示す本発明の紡糸口金を用いて、吐出線速
度を222m/min、捲取速度を300m/minと
した条件で乾式紡糸法により紡糸して、セルローストリ
アセテート繊維を製造した。予定紡糸品種は実施例1及
び実施例2と同一の67dtex/80フィラメントと
し、目標単繊維繊度は0.8dtexとした。このとき
の吐出性及び紡糸安定性は優れたものであり、予定紡糸
品種、及び目標単繊維繊度のいずれをも満たす極細のセ
ルローストリアセテート繊維が得られた。また、得られ
たセルローストリアセテート繊維は、乾強度が1.47
cN/dtex、乾伸度が21.8%と実施例1と殆ど同一で
あった。また、同繊維の筒編物はソフト感、しなやか
さ、ウェット感及びハリコシ性の全てにおいて優れたの
単繊維で構成された極細セルローストリアセテート繊維
が得られた。
を、吐出孔径が0.022mmφ、円筒状キャピラリー
部の長さが0.010mmであり、直線状斜面及び定率
加速曲線状斜面とをもつ図2に示す紡糸孔を備えた、図
5に示す従来の紡糸口金を用いて、吐出線速度が232
m/min、捲取速度が300m/minと実施例1と
同一の条件で乾式紡糸法により紡糸して、セルロースト
リアセテート繊維を製造した。なお、予定紡糸品種は6
7dtex/80フィラメント、目標単繊維繊度は0.
8dtexとした。得られた繊維は予定紡糸品種及び目標単
繊維繊度を満たすものであったが、吐出性はやや悪く、
紡糸安定性も若干不調であった。
を、吐出孔径が0.020mmφ、円筒状キャピラリー
部の長さが0.010mmであり、直線状斜面及び定率
加速曲線状斜面とをもつ図2に示す紡糸孔を備えた、図
5に示す従来の紡糸口金を用いて、吐出線速度が375
m/min、捲取速度が400m/minの条件で乾式
紡糸法により紡糸して、セルローストリアセテート繊維
を製造した。なお、予定紡糸品種は67dtex/80
フィラメント、目標単繊維繊度は0.8dtexとし
た。得られた繊維は予定紡糸品種及び目標単繊維繊度を
満たすものであったが、吐出性が極めて悪く、安定した
紡糸が困難であった。
%、25℃での粘度が1350Pa・sに調整された実
施例5と同一の紡糸原液を、吐出孔径が0.022mm
φ、円筒状キャピラリー部の長さが0.010mmであ
り、直線状斜面及び定率加速曲線状斜面とをもつ図2に
示す紡糸孔を備えた、図5に示す従来の紡糸口金を用い
て、吐出線速度が222m/min、捲取速度が300
m/minの条件で乾式紡糸法により紡糸して、セルロ
ーストリアセテート繊維を製造した。予定紡糸品種は6
7dtex/80フィラメント、目標単繊維繊度は0.8d
texとした。得られた繊維は予定紡糸品種及び目標単
繊維繊度を満たすものであったが、吐出性が極めて悪
く、安定した紡糸が困難であった。
を、吐出孔径が0.022mmφ、円筒状キャピラリー
部の長さが0.010mmであり、傾斜角度θ2 =60
°、傾斜角度θ3 =17°の2種の直線状斜面をもつ図
4に示す紡糸孔を備えた、図3に示す従来の紡糸口金を
用いて、吐出線速度が232m/min、捲取速度が3
00m/min の条件で乾式紡糸法により紡糸して、セルロ
ーストリアセテート繊維を製造した。予定紡糸品種は5
0dtex/60フィラメント、目標単繊維繊度は0.
8dtexとした。得られた繊維は予定紡糸品種及び目標単
繊維繊度を満たすものであったが、吐出孔からの吐出性
や紡糸性は十分に安定した状態とはいえず、工業的な生
産ラインには適用できないものであった。
%、25℃での粘度が1350Pa・sに調整された実
施例5と同一の紡糸原液を、吐出孔径が0.022mm、
円筒状キャピラリー部の長さが0.010mmであり、傾
斜角度θ2 =60°,傾斜角度θ3 =17°の2種の直
線状斜面をもつ図4に示す紡糸孔を備えた、図3に示す
従来の紡糸口金を用いて乾式紡糸法により紡糸を試み
た。このとき、平均繊度が0.8dtexの単繊維となるよ
うに吐出線速度及び捲取速度を種々に変更したが、紡糸
孔からの吐出性が極めて悪く、実質的に紡糸が不能であ
った。
採用した場合には、セルローストリアセテート繊維を乾
式紡糸法により紡糸する際にも、吐出性及び紡糸安定性
が著しく向上される。そのため、従来は工業的に安定し
た紡糸が困難であった平均繊度が1.1dtex未満の
極細セルローストリアセテート繊維を、容易且つ安定し
て製造することが可能となった。また、従来のセルロー
ストリアセテート繊維がそのポリマー基質や独特の繊維
断面形態などにより、一般的にドライ感が強いものであ
るのに対して、本発明の紡糸口金を使用して製造された
セルローストリアセテート繊維は、構成する単繊維が極
細化されているため、繊維自体の捻り抵抗や摩擦係数が
改良され、ソフト感、しなやかさ、及びウェット感が付
与され、これまでのアセテートの風合い概念を大きくか
えるものとなり、その意義は極めて大きいものである。
図である。
図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の紡糸孔を有する吐出面部と、同吐
出面部の周縁から上流側に立設された周壁部と、同周壁
部の上端縁から外側に向かって延在するフランジ部とを
備えてなる紡糸口金において、 前記吐出面部は、その中央に、上流側へ突出する凸部を
有してなり、同吐出面部における前記周壁部と前記凸部
との間の環状部に前記紡糸孔が形成されてなることを特
徴とする紡糸口金。 - 【請求項2】 前記凸部の突出寸法は前記周壁部の立設
高さの0.5〜1倍であり、前記凸部は前記紡糸口金内
部の容積を6〜82%減少させてなる請求項1記載の紡
糸口金。 - 【請求項3】 前記凸部はプレス又は研削加工により形
成されてなる請求項1記載の紡糸口金。 - 【請求項4】 前記環状部の幅は5〜12mmであり、
前記紡糸孔は前記環状部における同一円周上に一列に配
されてなる請求項1記載の紡糸口金。 - 【請求項5】 前記紡糸孔の孔間隔が1.4mm以上で
ある請求項1記載の紡糸口金。 - 【請求項6】 前記紡糸孔の吐出口径が0.016〜
0.024mmφであり、同紡糸孔の下流端には前記吐
出口径の0.1〜1.2倍の長さ寸法をもつ円筒状キャ
ピラリー部を有し、前記紡糸口金における紡糸原液導入
口から前記円筒状キャピラリー部までの形状が、上流側
から下流側に向けて紡糸原液の通過速度が増加するよう
な内面形態を有し、その形態は1種以上の直線状斜面の
形態、若しくは曲線状斜面の形態、又は、それらを組み
合わせた形態である請求項1記載の紡糸口金。 - 【請求項7】 前記紡糸口金はセルロースアセテート繊
維の乾式紡糸用である請求項1〜6のいずれかに記載の
紡糸口金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08540699A JP3359589B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 紡糸口金 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08540699A JP3359589B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 紡糸口金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000273713A true JP2000273713A (ja) | 2000-10-03 |
| JP3359589B2 JP3359589B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=13857926
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08540699A Expired - Fee Related JP3359589B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 紡糸口金 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3359589B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009144269A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 湿式紡糸用ノズルおよびこれを用いた紡糸方法 |
| JP2010018914A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 複合紡糸用口金装置と同口金装置を用いた複合繊維の製造方法 |
| WO2017155054A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 国立大学法人北海道大学 | セルロースアセテート繊維、セルロースアセテート組成物、およびそれらの製造方法 |
| JP2017179622A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 帝人株式会社 | コポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維の製造方法 |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP08540699A patent/JP3359589B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2017155054A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 国立大学法人北海道大学 | セルロースアセテート繊維、セルロースアセテート組成物、およびそれらの製造方法 |
| JP2017179622A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | 帝人株式会社 | コポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維の製造方法 |
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