JP2000274352A - レシプロ型圧縮機 - Google Patents
レシプロ型圧縮機Info
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- JP2000274352A JP2000274352A JP8115799A JP8115799A JP2000274352A JP 2000274352 A JP2000274352 A JP 2000274352A JP 8115799 A JP8115799 A JP 8115799A JP 8115799 A JP8115799 A JP 8115799A JP 2000274352 A JP2000274352 A JP 2000274352A
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- Japan
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- piston pin
- connecting rod
- piston
- lubricating oil
- reciprocating compressor
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 レシプロ型圧縮機において、ピストンピンと
コネクティングロッドとの連結部の異常摩耗の防止を目
的とする。 【解決手段】 コネクティングロッド5とピストンピン
13の連結部では、固定されたピストンピン13に対し
てコネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑
油による流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金
属接触が発生する。このとき、ピストンピン13の表面
に形成された非凝着性被膜14と、コネクティングロッ
ド5の連結部の金属接触部が摺動することで、コネクテ
ィングロッド5を形成するアルミニウムがピストンピン
13に凝着することを防止する。この結果、コネクティ
ングロッド5とピストンピン13の連結部周辺の温度上
昇を低減し、潤滑油の離脱を抑制することで乾燥摩擦状
態への移行を防止する。
コネクティングロッドとの連結部の異常摩耗の防止を目
的とする。 【解決手段】 コネクティングロッド5とピストンピン
13の連結部では、固定されたピストンピン13に対し
てコネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑
油による流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金
属接触が発生する。このとき、ピストンピン13の表面
に形成された非凝着性被膜14と、コネクティングロッ
ド5の連結部の金属接触部が摺動することで、コネクテ
ィングロッド5を形成するアルミニウムがピストンピン
13に凝着することを防止する。この結果、コネクティ
ングロッド5とピストンピン13の連結部周辺の温度上
昇を低減し、潤滑油の離脱を抑制することで乾燥摩擦状
態への移行を防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の冷媒圧縮
機等のレシプロ型圧縮機のピストンピン部の耐久性向上
に関するものである。
機等のレシプロ型圧縮機のピストンピン部の耐久性向上
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レシプロ型圧縮機のピストンピン
部の耐久性を向上する手段として、ピストンピンの表面
に耐摩耗性被膜を形成する方法が、実開昭61−149
783号公報等に開示されている。
部の耐久性を向上する手段として、ピストンピンの表面
に耐摩耗性被膜を形成する方法が、実開昭61−149
783号公報等に開示されている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のレシプロ
型圧縮機の特徴について説明する。
型圧縮機の特徴について説明する。
【0004】図7は従来のレシプロ型圧縮機の断面図で
ある。図7において、1は駆動源(図示せず)に接続さ
れたクランクシャフト、2はシリンダ(図示せず)内を
往復するピストン、3はピストン2に固定された鋼製の
ピストンピン、4は窒化処理によりピストンピン3の表
面に形成された耐摩耗性被膜、5はクランクシャフト1
とピストンピン3を連結するコネクティングロッドであ
る。コネクティングロッド5は軽量化のため、アルミニ
ウム合金で形成されている。
ある。図7において、1は駆動源(図示せず)に接続さ
れたクランクシャフト、2はシリンダ(図示せず)内を
往復するピストン、3はピストン2に固定された鋼製の
ピストンピン、4は窒化処理によりピストンピン3の表
面に形成された耐摩耗性被膜、5はクランクシャフト1
とピストンピン3を連結するコネクティングロッドであ
る。コネクティングロッド5は軽量化のため、アルミニ
ウム合金で形成されている。
【0005】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン3を介してピストン2に
伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガスが
圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン3
とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン3を介してピストン2に
伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガスが
圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン3
とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0006】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン3の
連結部では、固定されたピストンピン3に対してコネク
ティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油による
流体被膜が形成されにくく、特に回転方向が逆転する際
に一瞬静止して摺動面の一部で金属接触が発生する。こ
のとき、ピストンピン3の表面に形成された窒化鉄から
なる耐摩耗性被膜4と、コネクティングロッド5の連結
部が摺動することで凝着等の異常摩耗への移行が抑制さ
れる。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン3の
連結部では、固定されたピストンピン3に対してコネク
ティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油による
流体被膜が形成されにくく、特に回転方向が逆転する際
に一瞬静止して摺動面の一部で金属接触が発生する。こ
のとき、ピストンピン3の表面に形成された窒化鉄から
なる耐摩耗性被膜4と、コネクティングロッド5の連結
部が摺動することで凝着等の異常摩耗への移行が抑制さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、融点が低く凝着しやすいアルミニウム合
金製のコネクティングロッドでは、ピストンピンとの連
結部において金属接触が発生した場合、摺動発熱により
金属接触部の周辺温度が上昇して、溶融したアルミニウ
ムが耐摩耗性被膜に凝着し、連結部での摺動状態がアル
ミニウム同志の厳しい凝着摩耗に発展する。
来の構成では、融点が低く凝着しやすいアルミニウム合
金製のコネクティングロッドでは、ピストンピンとの連
結部において金属接触が発生した場合、摺動発熱により
金属接触部の周辺温度が上昇して、溶融したアルミニウ
ムが耐摩耗性被膜に凝着し、連結部での摺動状態がアル
ミニウム同志の厳しい凝着摩耗に発展する。
【0008】この結果、摩擦係数が増大してさらに周辺
温度が上昇して、連結部に供給されている潤滑油が摺動
面に吸着できなくなり、耐摩耗性被膜とコネクティング
ロッドの連結部が完全に乾燥摩擦状態になり、耐摩耗性
被膜の限界を越えて異常摩耗が発生する。そこで、コネ
クティングロッドとピストンピンの連結部の温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの脱離を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止する方法が望まれている。
温度が上昇して、連結部に供給されている潤滑油が摺動
面に吸着できなくなり、耐摩耗性被膜とコネクティング
ロッドの連結部が完全に乾燥摩擦状態になり、耐摩耗性
被膜の限界を越えて異常摩耗が発生する。そこで、コネ
クティングロッドとピストンピンの連結部の温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの脱離を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止する方法が望まれている。
【0009】本発明は、このようなコネクティングロッ
ドとピストンピンの連結部の乾燥摩擦状態への移行を防
止することを目的とする。
ドとピストンピンの連結部の乾燥摩擦状態への移行を防
止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明のレシプロ
型圧縮機は、ピストンピンのクランクシャフト側表面
に、アルミニウム材に対して非凝着性を示す被膜を形成
したものである。
型圧縮機は、ピストンピンのクランクシャフト側表面
に、アルミニウム材に対して非凝着性を示す被膜を形成
したものである。
【0011】この発明によれば、コネクティングロッド
とピストンピンの連結部の金属接触部の摩擦係数を低く
保つことで、温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面からの
離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止できるもので
ある。
とピストンピンの連結部の金属接触部の摩擦係数を低く
保つことで、温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面からの
離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止できるもので
ある。
【0012】また、潤滑性被膜を圧縮荷重の加わるピス
トンピンのクランクシャフト側表面を中心に厚さ0.1
〜10μmと薄く形成することで、非凝着性被膜の形成
にともなう、コネクティングロッドとピストンピンの連
結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制しながら
所期の目的を達成するものである。
トンピンのクランクシャフト側表面を中心に厚さ0.1
〜10μmと薄く形成することで、非凝着性被膜の形成
にともなう、コネクティングロッドとピストンピンの連
結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制しながら
所期の目的を達成するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、シリンダ内をピストンが往復しながら圧縮するレシ
プロ型圧縮機において、駆動源に接続されたクランクシ
ャフトと、前記ピストンに固定された鋼製のピストンピ
ンと、前記ピストンピンの前記クランクシャフト側表面
に形成された厚さ0.1〜10μmの非凝着性被膜と、
前記クランクシャフトと前記ピストンピンを連結するア
ルミニウム合金製のコネクティングロッドと、各摺動部
を潤滑する潤滑油からなるレシプロ型圧縮機であり、コ
ネクティングロッドとピストンピンの連結部の金属接触
部の摩擦係数を低く保つことで、温度上昇を低減し、潤
滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行
を防止するという作用を有する。
は、シリンダ内をピストンが往復しながら圧縮するレシ
プロ型圧縮機において、駆動源に接続されたクランクシ
ャフトと、前記ピストンに固定された鋼製のピストンピ
ンと、前記ピストンピンの前記クランクシャフト側表面
に形成された厚さ0.1〜10μmの非凝着性被膜と、
前記クランクシャフトと前記ピストンピンを連結するア
ルミニウム合金製のコネクティングロッドと、各摺動部
を潤滑する潤滑油からなるレシプロ型圧縮機であり、コ
ネクティングロッドとピストンピンの連結部の金属接触
部の摩擦係数を低く保つことで、温度上昇を低減し、潤
滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行
を防止するという作用を有する。
【0014】また、潤滑性被膜を圧縮荷重の加わるピス
トンピンのクランクシャフト側表面を中心に厚さ0.1
〜10μmと薄く形成することで、非凝着性被膜の形成
にともなう、コネクティングロッドとピストンピンの連
結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制すること
ができる。
トンピンのクランクシャフト側表面を中心に厚さ0.1
〜10μmと薄く形成することで、非凝着性被膜の形成
にともなう、コネクティングロッドとピストンピンの連
結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制すること
ができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、TiALNセラ
ミック膜からなる非凝着性被膜をピストンピンの表面に
形成した請求項1記載のレシプロ型圧縮機であり、アル
ミニウム合金製のコネクティングロッドが微視的に溶融
する厳しい条件においてもピストンピン表面にアルミニ
ウムが凝着することを防止することができ、コネクティ
ングロッドとピストンピンの連結部の温度上昇を著しく
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止という作用を有する。
ミック膜からなる非凝着性被膜をピストンピンの表面に
形成した請求項1記載のレシプロ型圧縮機であり、アル
ミニウム合金製のコネクティングロッドが微視的に溶融
する厳しい条件においてもピストンピン表面にアルミニ
ウムが凝着することを防止することができ、コネクティ
ングロッドとピストンピンの連結部の温度上昇を著しく
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止という作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、ダイヤモンドラ
イクカーボン膜からなる非凝着性被膜をピストンピンの
表面に形成した請求項1記載のレシプロ型圧縮機であ
り、アルミニウム合金製のコネクティングロッドが微視
的に溶融する厳しい条件においてもピストンピン表面に
アルミニウムが凝着することを防止することができると
ともに、揺動運動時の静摩擦係数を0.2程度に保つこ
とができ、コネクティングロッドとピストンピンの連結
部の温度上昇を著しく低減し、潤滑油の摺動面からの離
脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止という作用を有
する。
イクカーボン膜からなる非凝着性被膜をピストンピンの
表面に形成した請求項1記載のレシプロ型圧縮機であ
り、アルミニウム合金製のコネクティングロッドが微視
的に溶融する厳しい条件においてもピストンピン表面に
アルミニウムが凝着することを防止することができると
ともに、揺動運動時の静摩擦係数を0.2程度に保つこ
とができ、コネクティングロッドとピストンピンの連結
部の温度上昇を著しく低減し、潤滑油の摺動面からの離
脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止という作用を有
する。
【0017】請求項4に記載の発明は、二硫化モリブデ
ン膜からなる非凝着性被膜をピストンピンの表面に形成
した請求項1記載のレシプロ型圧縮機であり、アルミニ
ウム合金製のコネクティングロッドが微視的に溶融する
厳しい条件においてもピストンピン表面にアルミニウム
が凝着することを防止することができるとともに、揺動
運動時の静摩擦係数を0.2程度に保つことができ、コ
ネクティングロッドとピストンピンの連結部の温度上昇
を著しく低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾
燥摩擦状態への移行を防止という作用を有する。
ン膜からなる非凝着性被膜をピストンピンの表面に形成
した請求項1記載のレシプロ型圧縮機であり、アルミニ
ウム合金製のコネクティングロッドが微視的に溶融する
厳しい条件においてもピストンピン表面にアルミニウム
が凝着することを防止することができるとともに、揺動
運動時の静摩擦係数を0.2程度に保つことができ、コ
ネクティングロッドとピストンピンの連結部の温度上昇
を著しく低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾
燥摩擦状態への移行を防止という作用を有する。
【0018】また、二硫化モリブデン膜はHv500以
下の低硬度であり、母材硬度の低い安価な材料でも大き
な硬度差がつかず、接触部の微視的変形による被膜の剥
離を防止することができる。
下の低硬度であり、母材硬度の低い安価な材料でも大き
な硬度差がつかず、接触部の微視的変形による被膜の剥
離を防止することができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、アルコール系油
性向上剤を配合した潤滑油を用いた請求項1,2,3、
あるいは4記載のレシプロ型圧縮機であり、初期のなじ
み摩耗の間に薄い非凝着性被膜が摩耗した後でも、アル
コール系油性向上剤が鋼製のピストンピン母材に吸着
し、コネクティングロッドとピストンピンの連結部の金
属接触部の摩擦係数を低く保つことで、温度上昇を低減
し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態へ
の移行を防止という作用を有する。
性向上剤を配合した潤滑油を用いた請求項1,2,3、
あるいは4記載のレシプロ型圧縮機であり、初期のなじ
み摩耗の間に薄い非凝着性被膜が摩耗した後でも、アル
コール系油性向上剤が鋼製のピストンピン母材に吸着
し、コネクティングロッドとピストンピンの連結部の金
属接触部の摩擦係数を低く保つことで、温度上昇を低減
し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態へ
の移行を防止という作用を有する。
【0020】請求項6に記載の発明は、カーボネート系
油性向上剤を配合した潤滑油を用いた請求項1,2,
3、あるいは4記載のレシプロ型圧縮機であり、初期の
なじみ摩耗の間に薄い非凝着性被膜が摩耗した後でも、
カーボネート系油性向上剤が鋼製のピストンピン母材に
吸着し、コネクティングロッドとピストンピンの連結部
の金属接触部の摩擦係数を低く保つことで、温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止という作用を有する。
油性向上剤を配合した潤滑油を用いた請求項1,2,
3、あるいは4記載のレシプロ型圧縮機であり、初期の
なじみ摩耗の間に薄い非凝着性被膜が摩耗した後でも、
カーボネート系油性向上剤が鋼製のピストンピン母材に
吸着し、コネクティングロッドとピストンピンの連結部
の金属接触部の摩擦係数を低く保つことで、温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止という作用を有する。
【0021】また、カーボネート系油性向上剤は、アル
コール系油性向上剤に比べて極性が高く吸着性に優れる
一方、摺動部が異常発熱した場合にカーボネート基が分
解するため、鉄やアルミニウムとの反応性が低く、腐食
摩耗等の問題を回避することができる。
コール系油性向上剤に比べて極性が高く吸着性に優れる
一方、摺動部が異常発熱した場合にカーボネート基が分
解するため、鉄やアルミニウムとの反応性が低く、腐食
摩耗等の問題を回避することができる。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。
から図5を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明のレシプロ
型圧縮機の断面図である。図1において、1は駆動源
(図示せず)に接続されたクランクシャフト、2はシリ
ンダ(図示せず)内を往復するピストン、13はピスト
ン2に固定された鋼製のピストンピン、14はピストン
ピン13の表面に形成された厚さ1μmの非凝着性被
膜、5はクランクシャフト1とピストンピン13を連結
するアルミニウム合金製のコネクティングロッドであ
る。
型圧縮機の断面図である。図1において、1は駆動源
(図示せず)に接続されたクランクシャフト、2はシリ
ンダ(図示せず)内を往復するピストン、13はピスト
ン2に固定された鋼製のピストンピン、14はピストン
ピン13の表面に形成された厚さ1μmの非凝着性被
膜、5はクランクシャフト1とピストンピン13を連結
するアルミニウム合金製のコネクティングロッドであ
る。
【0024】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン13を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン1
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン13を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン1
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0025】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン13
の連結部では、固定されたピストンピン13に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン13
の連結部では、固定されたピストンピン13に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
【0026】このとき、ピストンピン13の表面に形成
された非凝着性被膜14と、コネクティングロッド5の
連結部の金属接触部が摺動することで、コネクティング
ロッド5を形成するアルミニウムが溶融するような厳し
い条件においてもピストンピン13の表面にアルミニウ
ムが凝着することを防止する。この結果、コネクティン
グロッド5とピストンピン13の連結部周辺の温度上昇
を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦
状態への移行を防止する。
された非凝着性被膜14と、コネクティングロッド5の
連結部の金属接触部が摺動することで、コネクティング
ロッド5を形成するアルミニウムが溶融するような厳し
い条件においてもピストンピン13の表面にアルミニウ
ムが凝着することを防止する。この結果、コネクティン
グロッド5とピストンピン13の連結部周辺の温度上昇
を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦
状態への移行を防止する。
【0027】以上のように実施の形態1は、非凝着性被
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止すること
で、アルミニウム同志の凝着摩耗を回避して温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止できるものである。また、非凝着性被
膜を圧縮荷重の加わるピストンピンのクランクシャフト
側表面を中心に1μmと薄く形成することで、潤滑性被
膜の形成にともなう、コネクティングロッドとピストン
ピンの連結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制
しながら所期の目的を達成するものである。
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止すること
で、アルミニウム同志の凝着摩耗を回避して温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止できるものである。また、非凝着性被
膜を圧縮荷重の加わるピストンピンのクランクシャフト
側表面を中心に1μmと薄く形成することで、潤滑性被
膜の形成にともなう、コネクティングロッドとピストン
ピンの連結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制
しながら所期の目的を達成するものである。
【0028】なお、実施の形態1では、厚さ1μmの非
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。
【0029】(実施の形態2)図2は本発明のレシプロ
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図2に
おいて、23はピストンピン、24はピストンピンのク
ランクシャフト1側の表面に形成された非凝着性被膜で
ある。
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図2に
おいて、23はピストンピン、24はピストンピンのク
ランクシャフト1側の表面に形成された非凝着性被膜で
ある。
【0030】コネクティングロッド5はアルミニウムダ
イキャストADC14であり、母材は共晶組織と初晶シ
リコンからなる。ピストンピン23との摺動部はホーニ
ング加工により、面粗度Ra0.5μm以下に仕上げて
いる。
イキャストADC14であり、母材は共晶組織と初晶シ
リコンからなる。ピストンピン23との摺動部はホーニ
ング加工により、面粗度Ra0.5μm以下に仕上げて
いる。
【0031】また、ピストンピン23は工具鋼SKD1
1であり、焼き入れ焼き戻し処理により硬度HRC55
に調整している。面粗度Ra0.05μm以下に研磨
後、その表面に、プラズマCVD法により、厚さ1μm
のTiALNからなる非凝着性被膜24を形成してい
る。
1であり、焼き入れ焼き戻し処理により硬度HRC55
に調整している。面粗度Ra0.05μm以下に研磨
後、その表面に、プラズマCVD法により、厚さ1μm
のTiALNからなる非凝着性被膜24を形成してい
る。
【0032】ここで、TiALNからなる非凝着性被膜
24は、アルミニウムダイキャストの金型等の溶損防止
に用いられる被膜であり、アルミニウム溶湯による溶損
や付着が他のセラミック被膜に比べて優れていること
が、「金属プレス1997年6月号P12〜16」等に
記載されている。
24は、アルミニウムダイキャストの金型等の溶損防止
に用いられる被膜であり、アルミニウム溶湯による溶損
や付着が他のセラミック被膜に比べて優れていること
が、「金属プレス1997年6月号P12〜16」等に
記載されている。
【0033】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン23を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン2
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン23を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン2
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0034】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン23
の連結部では、固定されたピストンピン23に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン23
の連結部では、固定されたピストンピン23に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
【0035】このとき、コネクティングロッド5を形成
するアルミニウムが、ピストンピン23の表面に形成さ
れた非凝着性被膜24に凝着せず、アルミニウム同志の
厳しい凝着摩耗への移行を回避する。この結果、コネク
ティングロッド5とピストンピン23の連結部周辺の温
度上昇を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾
燥摩擦状態への移行を防止する。
するアルミニウムが、ピストンピン23の表面に形成さ
れた非凝着性被膜24に凝着せず、アルミニウム同志の
厳しい凝着摩耗への移行を回避する。この結果、コネク
ティングロッド5とピストンピン23の連結部周辺の温
度上昇を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾
燥摩擦状態への移行を防止する。
【0036】以上のように実施の形態2は、非凝着性被
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止すること
で、アルミニウム同志の凝着摩耗を回避して温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止できるものである。また、非凝着性被
膜を圧縮荷重の加わるピストンピンのクランクシャフト
側表面を中心に1μmと薄く形成することで、潤滑性被
膜の形成にともなう、コネクティングロッドとピストン
ピンの連結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制
しながら所期の目的を達成するものである。
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止すること
で、アルミニウム同志の凝着摩耗を回避して温度上昇を
低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状
態への移行を防止できるものである。また、非凝着性被
膜を圧縮荷重の加わるピストンピンのクランクシャフト
側表面を中心に1μmと薄く形成することで、潤滑性被
膜の形成にともなう、コネクティングロッドとピストン
ピンの連結部の寸法の増大やクリアランスの変化を抑制
しながら所期の目的を達成するものである。
【0037】なお、実施の形態2では、厚さ1μmの非
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。
【0038】(実施の形態3)図3は本発明のレシプロ
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図3に
おいて、33はピストンピン、34はピストンピンのク
ランクシャフト1側の表面に形成された非凝着性被膜で
ある。
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図3に
おいて、33はピストンピン、34はピストンピンのク
ランクシャフト1側の表面に形成された非凝着性被膜で
ある。
【0039】コネクティングロッド5はアルミニウムダ
イキャストADC14であり、母材は共晶組織と初晶シ
リコンからなる。ピストンピン33との摺動部はホーニ
ング加工により、面粗度Ra0.5μm以下に仕上げて
いる。
イキャストADC14であり、母材は共晶組織と初晶シ
リコンからなる。ピストンピン33との摺動部はホーニ
ング加工により、面粗度Ra0.5μm以下に仕上げて
いる。
【0040】また、ピストンピン33は工具鋼SKD1
1であり、焼き入れ焼き戻し処理により硬度HRC55
に調整している。面粗度Ra0.05μm以下に研磨
後、その表面に、イオンプレーティング法により、厚さ
1μmのダイヤモンドライクカーボンからなる非凝着性
被膜34を形成している。
1であり、焼き入れ焼き戻し処理により硬度HRC55
に調整している。面粗度Ra0.05μm以下に研磨
後、その表面に、イオンプレーティング法により、厚さ
1μmのダイヤモンドライクカーボンからなる非凝着性
被膜34を形成している。
【0041】ここで、ダイヤモンドライクカーボンから
なる非凝着性被膜34は、アルミ缶の製造工具等への凝
着防止に用いられる被膜であり、アルミニウムに対する
摩擦係数がセラミック被膜に比べて優れていることが、
「ナノテック株式会社のDLCコーティング技術資料」
等に記載されている。また、ADC14に対する繰り返
し1000回の起動試験において、処理なし時に静摩擦
係数が数倍に増加するのに比較して、非凝着性被膜34
はほとんど変化せず0.2程度の静摩擦係数を保った。
なる非凝着性被膜34は、アルミ缶の製造工具等への凝
着防止に用いられる被膜であり、アルミニウムに対する
摩擦係数がセラミック被膜に比べて優れていることが、
「ナノテック株式会社のDLCコーティング技術資料」
等に記載されている。また、ADC14に対する繰り返
し1000回の起動試験において、処理なし時に静摩擦
係数が数倍に増加するのに比較して、非凝着性被膜34
はほとんど変化せず0.2程度の静摩擦係数を保った。
【0042】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン33を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン3
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン33を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン3
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0043】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン33
の連結部では、固定されたピストンピン33に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン33
の連結部では、固定されたピストンピン33に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
【0044】このとき、コネクティングロッド5を形成
するアルミニウムが、ピストンピン33の表面に形成さ
れた非凝着性被膜34に凝着せず、アルミニウム同志の
厳しい凝着摩耗への移行を回避する。また、揺動運動時
に発生する繰り返し起動の静摩擦係数を0.2程度に保
つ。この結果、コネクティングロッド5とピストンピン
33の連結部周辺の温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面
からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止する。
するアルミニウムが、ピストンピン33の表面に形成さ
れた非凝着性被膜34に凝着せず、アルミニウム同志の
厳しい凝着摩耗への移行を回避する。また、揺動運動時
に発生する繰り返し起動の静摩擦係数を0.2程度に保
つ。この結果、コネクティングロッド5とピストンピン
33の連結部周辺の温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面
からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止する。
【0045】以上のように実施の形態3は、非凝着性被
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止しアルミニ
ウム同志の凝着摩耗を回避するとともに、静摩擦係数を
0.2程度に保つことで温度上昇を低減し、潤滑油の摺
動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止で
きるものである。また、非凝着性被膜を圧縮荷重の加わ
るピストンピンのクランクシャフト側表面を中心に1μ
mと薄く形成することで、潤滑性被膜の形成にともな
う、コネクティングロッドとピストンピンの連結部の寸
法の増大やクリアランスの変化を抑制しながら所期の目
的を達成するものである。
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止しアルミニ
ウム同志の凝着摩耗を回避するとともに、静摩擦係数を
0.2程度に保つことで温度上昇を低減し、潤滑油の摺
動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止で
きるものである。また、非凝着性被膜を圧縮荷重の加わ
るピストンピンのクランクシャフト側表面を中心に1μ
mと薄く形成することで、潤滑性被膜の形成にともな
う、コネクティングロッドとピストンピンの連結部の寸
法の増大やクリアランスの変化を抑制しながら所期の目
的を達成するものである。
【0046】なお、実施の形態3では、厚さ1μmの非
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。
【0047】(実施の形態4)図4は本発明のレシプロ
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図4に
おいて、43はピストンピン、44はピストンピンのク
ランクシャフト1側の表面に形成された非凝着性被膜で
ある。
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図4に
おいて、43はピストンピン、44はピストンピンのク
ランクシャフト1側の表面に形成された非凝着性被膜で
ある。
【0048】コネクティングロッド5はアルミニウムダ
イキャストADC14であり、母材は共晶組織と初晶シ
リコンからなる。ピストンピン43との摺動部はホーニ
ング加工により、面粗度Ra0.5μm以下に仕上げて
いる。
イキャストADC14であり、母材は共晶組織と初晶シ
リコンからなる。ピストンピン43との摺動部はホーニ
ング加工により、面粗度Ra0.5μm以下に仕上げて
いる。
【0049】また、ピストンピン43はクロムモリブデ
ン鋼SCM415であり、浸炭焼き入れと焼き戻し処理
により表面硬度Hv800に調整している。面粗度Ra
0.05μm以下に研磨後、その表面に、スパッタリン
グ法とイオンプレーティング法の併用により、厚さ1μ
mの二硫化モリブデンとチタンの複相からなる非凝着性
被膜44を形成している。非凝着性被膜44の硬度はH
v約500である。
ン鋼SCM415であり、浸炭焼き入れと焼き戻し処理
により表面硬度Hv800に調整している。面粗度Ra
0.05μm以下に研磨後、その表面に、スパッタリン
グ法とイオンプレーティング法の併用により、厚さ1μ
mの二硫化モリブデンとチタンの複相からなる非凝着性
被膜44を形成している。非凝着性被膜44の硬度はH
v約500である。
【0050】ここで、二硫化モリブデンとチタンの複相
からなる非凝着性被膜44は、大阪真空工業株式会社の
MOSTコーティングであり、アルミニウム材料の切削
工具等への凝着防止に用いられる。また、二硫化モリブ
デン単相被膜に比べて耐久性に優れていることが、「大
阪真空工業株式会社のカタログ」等に記載されている。
また、ADC14に対する繰り返し1000回の起動試
験において、処理なし時に静摩擦係数が数倍に増加する
のに比較して、非凝着性被膜44はほとんど変化せず
0.2程度の静摩擦係数を保った。
からなる非凝着性被膜44は、大阪真空工業株式会社の
MOSTコーティングであり、アルミニウム材料の切削
工具等への凝着防止に用いられる。また、二硫化モリブ
デン単相被膜に比べて耐久性に優れていることが、「大
阪真空工業株式会社のカタログ」等に記載されている。
また、ADC14に対する繰り返し1000回の起動試
験において、処理なし時に静摩擦係数が数倍に増加する
のに比較して、非凝着性被膜44はほとんど変化せず
0.2程度の静摩擦係数を保った。
【0051】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン43を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン3
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン43を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン3
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0052】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン43
の連結部では、固定されたピストンピン43に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油(図示せず)による流体潤滑主体とな
る。一方、コネクティングロッド5とピストンピン43
の連結部では、固定されたピストンピン43に対してコ
ネクティングロッド5が揺動運動するために、潤滑油に
よる流体被膜が形成されにくく、摺動面の一部で金属接
触が発生する。
【0053】このとき、コネクティングロッド5を形成
するアルミニウムが、ピストンピン43の表面に形成さ
れた非凝着性被膜44に凝着せず、アルミニウム同志の
厳しい凝着摩耗への移行を回避する。また、揺動運動時
に発生する繰り返し起動の静摩擦係数を0.2程度に保
つ。この結果、コネクティングロッド5とピストンピン
43の連結部周辺の温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面
からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止する。
するアルミニウムが、ピストンピン43の表面に形成さ
れた非凝着性被膜44に凝着せず、アルミニウム同志の
厳しい凝着摩耗への移行を回避する。また、揺動運動時
に発生する繰り返し起動の静摩擦係数を0.2程度に保
つ。この結果、コネクティングロッド5とピストンピン
43の連結部周辺の温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面
からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止する。
【0054】以上のように実施の形態4は、非凝着性被
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止しアルミニ
ウム同志の凝着摩耗を回避するとともに、静摩擦係数を
0.2程度に保つことで温度上昇を低減し、潤滑油の摺
動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止で
きるものである。また、二硫化モリブデンからなる非凝
着性被膜はHv500程度の低硬度であり、母材硬度を
高める必要がなく、クロムモリブデン鋼のような比較的
安価な素材を選ぶことができる。
膜により、ピストンピン表面にコネクティングロッドを
形成するアルミニウムが凝着することを防止しアルミニ
ウム同志の凝着摩耗を回避するとともに、静摩擦係数を
0.2程度に保つことで温度上昇を低減し、潤滑油の摺
動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止で
きるものである。また、二硫化モリブデンからなる非凝
着性被膜はHv500程度の低硬度であり、母材硬度を
高める必要がなく、クロムモリブデン鋼のような比較的
安価な素材を選ぶことができる。
【0055】また、非凝着性被膜を圧縮荷重の加わるピ
ストンピンのクランクシャフト側表面を中心に1μmと
薄く形成することで、潤滑性被膜の形成にともなう、コ
ネクティングロッドとピストンピンの連結部の寸法の増
大やクリアランスの変化を抑制しながら所期の目的を達
成するものである。
ストンピンのクランクシャフト側表面を中心に1μmと
薄く形成することで、潤滑性被膜の形成にともなう、コ
ネクティングロッドとピストンピンの連結部の寸法の増
大やクリアランスの変化を抑制しながら所期の目的を達
成するものである。
【0056】なお、実施の形態4では、厚さ1μmの非
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。また、
実施の形態4では、二硫化モリブデンとチタンの複相か
らなる非凝着性被膜を用いたが、これは被膜の密着性と
耐久性を向上するためであり、非凝着性を発揮する上で
は二硫化モリブデン単相あるいは他の金属との複相でも
良い。
凝着性被膜を用いたが、厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜であれば同様の効果を得ることができる。また、
実施の形態4では、二硫化モリブデンとチタンの複相か
らなる非凝着性被膜を用いたが、これは被膜の密着性と
耐久性を向上するためであり、非凝着性を発揮する上で
は二硫化モリブデン単相あるいは他の金属との複相でも
良い。
【0057】(実施の形態5)図5は本発明のレシプロ
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図5に
おいて、1は駆動源(図示せず)に接続されたクランク
シャフト、2はシリンダ(図示せず)内を往復するピス
トン、53はピストン2に固定された鋼製のピストンピ
ン、54はピストンピン53の表面に形成された厚さ1
μmの非凝着性被膜、5はクランクシャフト1とピスト
ンピン53を連結するアルミニウム合金製のコネクティ
ングロッドである。
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図5に
おいて、1は駆動源(図示せず)に接続されたクランク
シャフト、2はシリンダ(図示せず)内を往復するピス
トン、53はピストン2に固定された鋼製のピストンピ
ン、54はピストンピン53の表面に形成された厚さ1
μmの非凝着性被膜、5はクランクシャフト1とピスト
ンピン53を連結するアルミニウム合金製のコネクティ
ングロッドである。
【0058】ここで、潤滑油(図示せず)は、パラフィ
ン系鉱油に分子量130のアルコール系油性向上剤を1
%配合したものである。極圧剤やカルボン酸系油性向上
剤、エステル系油性向上剤は、高温で鉄やアルミニウム
と激しく反応して腐食摩耗を引き起こすことから、潤滑
状態によって摺動面温度が変化する場合、最適な反応性
を持つ添加剤を選定することが難しい。一方、アルコー
ル系油性向上剤は潤滑状態が比較的良好な範囲でのみ効
果を発揮するが、鉄やアルミニウムとの反応性は低く、
腐食摩耗の危険が少ない。例えば、「日本トライボロジ
ー学会トライボロジー会議予稿集1993−11、P5
65〜566」等にその効果が記載されている。
ン系鉱油に分子量130のアルコール系油性向上剤を1
%配合したものである。極圧剤やカルボン酸系油性向上
剤、エステル系油性向上剤は、高温で鉄やアルミニウム
と激しく反応して腐食摩耗を引き起こすことから、潤滑
状態によって摺動面温度が変化する場合、最適な反応性
を持つ添加剤を選定することが難しい。一方、アルコー
ル系油性向上剤は潤滑状態が比較的良好な範囲でのみ効
果を発揮するが、鉄やアルミニウムとの反応性は低く、
腐食摩耗の危険が少ない。例えば、「日本トライボロジ
ー学会トライボロジー会議予稿集1993−11、P5
65〜566」等にその効果が記載されている。
【0059】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン53を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン5
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン53を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン5
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0060】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油による流体潤滑主体となる。一方、コネ
クティングロッド5とピストンピン53の連結部では、
固定されたピストンピン53に対してコネクティングロ
ッド5が揺動運動するために、潤滑油による流体被膜が
形成されにくく、摺動面の一部で金属接触が発生する。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油による流体潤滑主体となる。一方、コネ
クティングロッド5とピストンピン53の連結部では、
固定されたピストンピン53に対してコネクティングロ
ッド5が揺動運動するために、潤滑油による流体被膜が
形成されにくく、摺動面の一部で金属接触が発生する。
【0061】このとき、ピストンピン53の表面に形成
された非凝着性被膜54と、コネクティングロッド5の
連結部の金属接触部が摺動することで、コネクティング
ロッド5を形成するアルミニウムが溶融するような厳し
い条件においてもピストンピン53の表面にアルミニウ
ムが凝着することを防止する。この結果、コネクティン
グロッド5とピストンピン53の連結部周辺の温度上昇
を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦
状態への移行を防止する。
された非凝着性被膜54と、コネクティングロッド5の
連結部の金属接触部が摺動することで、コネクティング
ロッド5を形成するアルミニウムが溶融するような厳し
い条件においてもピストンピン53の表面にアルミニウ
ムが凝着することを防止する。この結果、コネクティン
グロッド5とピストンピン53の連結部周辺の温度上昇
を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦
状態への移行を防止する。
【0062】そして、非凝着性被膜54が初期なじみ摩
耗により摩滅して平滑化されたピストンピン53の素地
が露出した時に、潤滑油に配合されたアルコール系油性
向上剤がピストンピン53の表面に吸着して、コネクテ
ィングロッド5を形成するアルミニウムが凝着すること
を防止する。
耗により摩滅して平滑化されたピストンピン53の素地
が露出した時に、潤滑油に配合されたアルコール系油性
向上剤がピストンピン53の表面に吸着して、コネクテ
ィングロッド5を形成するアルミニウムが凝着すること
を防止する。
【0063】以上のように実施の形態5は、非凝着性被
膜あるいはアルコール系油性向上剤により、ピストンピ
ン表面にコネクティングロッドを形成するアルミニウム
が凝着することを防止することで、アルミニウム同志の
凝着摩耗を回避して温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面
からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止できる
ものである。また、アルコール系油性向上剤を併用する
ことで、初期摩耗によって非凝着性被膜が摩滅した場合
でも平滑化された表面状態とアルコール系油性向上剤の
相乗効果で凝着を抑制しながら所期の目的を達成するも
のである。
膜あるいはアルコール系油性向上剤により、ピストンピ
ン表面にコネクティングロッドを形成するアルミニウム
が凝着することを防止することで、アルミニウム同志の
凝着摩耗を回避して温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面
からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止できる
ものである。また、アルコール系油性向上剤を併用する
ことで、初期摩耗によって非凝着性被膜が摩滅した場合
でも平滑化された表面状態とアルコール系油性向上剤の
相乗効果で凝着を抑制しながら所期の目的を達成するも
のである。
【0064】なお、実施の形態5では分子量130のア
ルコール系油性向上剤を1%配合したが、ピストンピン
を形成する鋼に吸着するアルコール基を有し、かつ潤滑
性を発揮する主鎖が炭素数10以上のアルコール系油性
向上剤であれば0.1〜20%の配合で同様の効果を得
ることができる。
ルコール系油性向上剤を1%配合したが、ピストンピン
を形成する鋼に吸着するアルコール基を有し、かつ潤滑
性を発揮する主鎖が炭素数10以上のアルコール系油性
向上剤であれば0.1〜20%の配合で同様の効果を得
ることができる。
【0065】(実施の形態6)図6は本発明のレシプロ
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図6に
おいて、1は駆動源(図示せず)に接続されたクランク
シャフト、2はシリンダ(図示せず)内を往復するピス
トン、63はピストン2に固定された鋼製のピストンピ
ン、64はピストンピン63の表面に形成された厚さ1
μmの非凝着性被膜、5はクランクシャフト1とピスト
ンピン63を連結するアルミニウム合金製のコネクティ
ングロッドである。
型圧縮機のピストンピンの断面図である。なお、本発明
のレシプロ型圧縮機の他の構成は実施の形態1と同一で
あり、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図6に
おいて、1は駆動源(図示せず)に接続されたクランク
シャフト、2はシリンダ(図示せず)内を往復するピス
トン、63はピストン2に固定された鋼製のピストンピ
ン、64はピストンピン63の表面に形成された厚さ1
μmの非凝着性被膜、5はクランクシャフト1とピスト
ンピン63を連結するアルミニウム合金製のコネクティ
ングロッドである。
【0066】ここで、潤滑油(図示せず)は、パラフィ
ン系鉱油に分子量314のカーボネート系油性向上剤を
1%配合したものである。極圧剤やカルボン酸系油性向
上剤、エステル系油性向上剤は、高温で鉄やアルミニウ
ムと激しく反応して腐食摩耗を引き起こすことから、潤
滑状態によって摺動面温度が変化する場合、最適な反応
性を持つ添加剤を選定することが難しい。一方、カーボ
ネート系油性向上剤は、エステル結合よりも極性の高い
カーボネート基を有しており、アルコール系油性向上剤
やエステル系油性向上剤よりも鉄への吸着性に優れると
ともに、高温では分解して二酸化炭素とアルコールにな
って鉄やアルミニウムを腐食しない利点がある。例え
ば、「R22、R502代替冷媒国際シンポジウム’9
4予稿集、P119〜123」等にカーボネート化合物
の反応性が記載されている。
ン系鉱油に分子量314のカーボネート系油性向上剤を
1%配合したものである。極圧剤やカルボン酸系油性向
上剤、エステル系油性向上剤は、高温で鉄やアルミニウ
ムと激しく反応して腐食摩耗を引き起こすことから、潤
滑状態によって摺動面温度が変化する場合、最適な反応
性を持つ添加剤を選定することが難しい。一方、カーボ
ネート系油性向上剤は、エステル結合よりも極性の高い
カーボネート基を有しており、アルコール系油性向上剤
やエステル系油性向上剤よりも鉄への吸着性に優れると
ともに、高温では分解して二酸化炭素とアルコールにな
って鉄やアルミニウムを腐食しない利点がある。例え
ば、「R22、R502代替冷媒国際シンポジウム’9
4予稿集、P119〜123」等にカーボネート化合物
の反応性が記載されている。
【0067】次に動作について説明する。駆動源によっ
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン63を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン6
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
て偏芯回転するクランクシャフト1の運動が、コネクテ
ィングロッド5とピストンピン63を介してピストン2
に伝達され、ピストン2が往復することで冷媒等のガス
が圧縮される。このとき、ピストン2に加わる圧縮荷重
は、コネクティングロッド5を挟んで、ピストンピン6
3とクランクシャフト1が押し合うように作用する。
【0068】コネクティングロッド5とクランクシャフ
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油による流体潤滑主体となる。一方、コネ
クティングロッド5とピストンピン63の連結部では、
固定されたピストンピン63に対してコネクティングロ
ッド5が揺動運動するために、潤滑油による流体被膜が
形成されにくく、摺動面の一部で金属接触が発生する。
ト1の連結部では、クランクシャフト1が回転運動する
ために、潤滑油による流体潤滑主体となる。一方、コネ
クティングロッド5とピストンピン63の連結部では、
固定されたピストンピン63に対してコネクティングロ
ッド5が揺動運動するために、潤滑油による流体被膜が
形成されにくく、摺動面の一部で金属接触が発生する。
【0069】このとき、ピストンピン63の表面に形成
された非凝着性被膜64と、コネクティングロッド5の
連結部の金属接触部が摺動することで、コネクティング
ロッド5を形成するアルミニウムが溶融するような厳し
い条件においてもピストンピン63の表面にアルミニウ
ムが凝着することを防止する。この結果、コネクティン
グロッド5とピストンピン63の連結部周辺の温度上昇
を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦
状態への移行を防止する。
された非凝着性被膜64と、コネクティングロッド5の
連結部の金属接触部が摺動することで、コネクティング
ロッド5を形成するアルミニウムが溶融するような厳し
い条件においてもピストンピン63の表面にアルミニウ
ムが凝着することを防止する。この結果、コネクティン
グロッド5とピストンピン63の連結部周辺の温度上昇
を低減し、潤滑油の摺動面からの離脱を抑制し乾燥摩擦
状態への移行を防止する。
【0070】そして、非凝着性被膜64が初期なじみ摩
耗により摩滅して平滑化されたピストンピン63の素地
が露出した時に、潤滑油に配合されたカーボネート系油
性向上剤がピストンピン63の表面に吸着して、コネク
ティングロッド5を形成するアルミニウムが凝着するこ
とを防止する。
耗により摩滅して平滑化されたピストンピン63の素地
が露出した時に、潤滑油に配合されたカーボネート系油
性向上剤がピストンピン63の表面に吸着して、コネク
ティングロッド5を形成するアルミニウムが凝着するこ
とを防止する。
【0071】以上のように実施の形態6は、非凝着性被
膜あるいはカーボネート系油性向上剤により、ピストン
ピン表面にコネクティングロッドを形成するアルミニウ
ムが凝着することを防止することで、アルミニウム同志
の凝着摩耗を回避して温度上昇を低減し、潤滑油の摺動
面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止でき
るものである。また、カーボネート系油性向上剤を併用
することで、初期摩耗によって非凝着性被膜が摩滅した
場合でも平滑化された表面状態とカーボネート系油性向
上剤の相乗効果で凝着を抑制しながら所期の目的を達成
するものである。また、カーボネート系油性向上剤は、
一時的に摺動部が高温になった場合でも高い吸着性を維
持するとともに腐食摩耗を発生させずに所期の目的を達
成するものである。
膜あるいはカーボネート系油性向上剤により、ピストン
ピン表面にコネクティングロッドを形成するアルミニウ
ムが凝着することを防止することで、アルミニウム同志
の凝着摩耗を回避して温度上昇を低減し、潤滑油の摺動
面からの離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止でき
るものである。また、カーボネート系油性向上剤を併用
することで、初期摩耗によって非凝着性被膜が摩滅した
場合でも平滑化された表面状態とカーボネート系油性向
上剤の相乗効果で凝着を抑制しながら所期の目的を達成
するものである。また、カーボネート系油性向上剤は、
一時的に摺動部が高温になった場合でも高い吸着性を維
持するとともに腐食摩耗を発生させずに所期の目的を達
成するものである。
【0072】なお、実施の形態6では分子量314のカ
ーボネート系油性向上剤を1%配合したが、ピストンピ
ンを形成する鋼に吸着するカーボネート基を有し、かつ
潤滑性を発揮する両端主鎖の合計の炭素数が10以上の
カーボネート系油性向上剤であれば0.1〜20%の配
合で同様の効果を得ることができる。
ーボネート系油性向上剤を1%配合したが、ピストンピ
ンを形成する鋼に吸着するカーボネート基を有し、かつ
潤滑性を発揮する両端主鎖の合計の炭素数が10以上の
カーボネート系油性向上剤であれば0.1〜20%の配
合で同様の効果を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レシプロ
型圧縮機のピストンピンのクランクシャフト側表面に、
非凝着性被膜を形成することにより、ピストンピン表面
にコネクティングロッドを形成するアルミニウムが凝着
することを防止することで、アルミニウム同志の凝着摩
耗を回避して温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面からの
離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止できるもので
ある。
型圧縮機のピストンピンのクランクシャフト側表面に、
非凝着性被膜を形成することにより、ピストンピン表面
にコネクティングロッドを形成するアルミニウムが凝着
することを防止することで、アルミニウム同志の凝着摩
耗を回避して温度上昇を低減し、潤滑油の摺動面からの
離脱を抑制し乾燥摩擦状態への移行を防止できるもので
ある。
【0074】また、潤滑性被膜を圧縮荷重の加わるピス
トンピンのクランクシャフト側表面のみに薄く形成する
ことで、潤滑性被膜の形成にともなう、コネクティング
ロッドとピストンピンの連結部の寸法の増大やクリアラ
ンスの変化を抑制しながら所期の目的を達成するもので
ある。
トンピンのクランクシャフト側表面のみに薄く形成する
ことで、潤滑性被膜の形成にともなう、コネクティング
ロッドとピストンピンの連結部の寸法の増大やクリアラ
ンスの変化を抑制しながら所期の目的を達成するもので
ある。
【図1】本発明の実施の形態1を示すレシプロ型圧縮機
の断面図
の断面図
【図2】本発明の実施の形態2を示すレシプロ型圧縮機
のピストンピンの断面図
のピストンピンの断面図
【図3】本発明の実施の形態3を示すレシプロ型圧縮機
のピストンピンの断面図
のピストンピンの断面図
【図4】本発明の実施の形態4を示すレシプロ型圧縮機
のピストンピンの断面図
のピストンピンの断面図
【図5】本発明の実施の形態5を示すレシプロ型圧縮機
の断面図
の断面図
【図6】本発明の実施の形態6を示すレシプロ型圧縮機
の断面図
の断面図
【図7】従来のレシプロ型圧縮機の断面図
5 コネクティングロッド 13 ピストンピン 14 非凝着性被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野末 章浩 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H076 AA02 BB17 BB26 CC24 CC31 CC34 CC61 CC99
Claims (6)
- 【請求項1】 シリンダ内をピストンが往復しながら圧
縮するレシプロ型圧縮機において、駆動源に接続された
クランクシャフトと、前記ピストンに固定された鋼製の
ピストンピンと、前記ピストンピンの前記クランクシャ
フト側表面に形成された厚さ0.1〜10μmの非凝着
性被膜と、前記クランクシャフトと前記ピストンピンを
連結するアルミニウム合金製のコネクティングロッド
と、各摺動部を潤滑する潤滑油からなるレシプロ型圧縮
機。 - 【請求項2】 非凝着性被膜として、TiALNセラミ
ック膜をピストンピン表面に形成した請求項1記載のレ
シプロ型圧縮機。 - 【請求項3】 非凝着性被膜として、ダイヤモンドライ
クカーボン膜をピストンピン表面に形成した請求項1記
載のレシプロ型圧縮機。 - 【請求項4】 非凝着性被膜として、二硫化モリブデン
膜をピストンピン表面に形成した請求項1記載のレシプ
ロ型圧縮機。 - 【請求項5】 アルコール系油性向上剤を配合した潤滑
油を用いた請求項1から4のいずれか一項に記載のレシ
プロ型圧縮機。 - 【請求項6】 カーボネート系油性向上剤を配合した潤
滑油を用いた請求項1から4のいずれか一項に記載のレ
シプロ型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8115799A JP2000274352A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | レシプロ型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8115799A JP2000274352A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | レシプロ型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000274352A true JP2000274352A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13738618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8115799A Pending JP2000274352A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | レシプロ型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000274352A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006348343A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Toyota Industries Corp | 摺動部材、圧縮機の摺動部材および摺動部材の製造方法 |
| JP2007526959A (ja) * | 2003-07-17 | 2007-09-20 | ソレヴィ・ソシエテ・アノニム | 低い摩擦係数を有しているスカート付きピストン |
| CN111842669A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-10-30 | 张中秋 | 一种折弯机用润滑装置 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP8115799A patent/JP2000274352A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007526959A (ja) * | 2003-07-17 | 2007-09-20 | ソレヴィ・ソシエテ・アノニム | 低い摩擦係数を有しているスカート付きピストン |
| JP4857107B2 (ja) * | 2003-07-17 | 2012-01-18 | スルザー メタプラス ゲーエムベーハー | 低い摩擦係数を有しているスカート付きピストン |
| JP2006348343A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Toyota Industries Corp | 摺動部材、圧縮機の摺動部材および摺動部材の製造方法 |
| CN111842669A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-10-30 | 张中秋 | 一种折弯机用润滑装置 |
| CN111842669B (zh) * | 2020-06-05 | 2022-10-11 | 张中秋 | 一种折弯机用润滑装置 |
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