JP2000275123A - 分布センサ - Google Patents
分布センサInfo
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- JP2000275123A JP2000275123A JP11082448A JP8244899A JP2000275123A JP 2000275123 A JP2000275123 A JP 2000275123A JP 11082448 A JP11082448 A JP 11082448A JP 8244899 A JP8244899 A JP 8244899A JP 2000275123 A JP2000275123 A JP 2000275123A
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- piezoelectric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】圧力,力等の分布を高密度かつ高感度に測定す
ることができ、また、繰り返し使用でき、しかも、一枚
のシート状に形成された分布センサを提供する。 【解決手段】可撓性基板の両面に圧電結晶薄膜が形成さ
れ、この圧電結晶薄膜に電極層8が取り付けられた圧電
素子2を、マトリックス状に並べて一枚のシート状に形
成した圧電素子集合体1と、この圧電素子集合体1の両
面をラミネートする絶縁フィルム5とからなっており、
この絶縁フィルム5には、上記電極層8に接続される端
子9が所要のパターンに形成されている。
ることができ、また、繰り返し使用でき、しかも、一枚
のシート状に形成された分布センサを提供する。 【解決手段】可撓性基板の両面に圧電結晶薄膜が形成さ
れ、この圧電結晶薄膜に電極層8が取り付けられた圧電
素子2を、マトリックス状に並べて一枚のシート状に形
成した圧電素子集合体1と、この圧電素子集合体1の両
面をラミネートする絶縁フィルム5とからなっており、
この絶縁フィルム5には、上記電極層8に接続される端
子9が所要のパターンに形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力(空気等の流
体の圧力,固体の接触圧,音圧等),力等の分布を測定
することのできる分布センサに関するものである。
体の圧力,固体の接触圧,音圧等),力等の分布を測定
することのできる分布センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、圧力センサ、力センサの開発が進
み、民生用電子機器,家電・住設用電子機器,セキュリ
ティ機器,健康器具,オートメーションファクトリ,自
動車,事務機器等、様々な用途に用いることが検討さ
れ、一部使用されている。また一方で、圧力分布等の分
布測定についても、設計・開発分野等で色々利用され、
正確に分布を測定でき、安価で取り付けやすい分布セン
サの要求が高まっている。このような圧力分布を測定で
きるセンサとしては、焼結PZT(チタン酸ジルコン酸
鉛)を用いた圧電式センサや、歪みゲージ式センサ、感
圧導電ゴム式センサ、発色剤式センサ等があげられる。
み、民生用電子機器,家電・住設用電子機器,セキュリ
ティ機器,健康器具,オートメーションファクトリ,自
動車,事務機器等、様々な用途に用いることが検討さ
れ、一部使用されている。また一方で、圧力分布等の分
布測定についても、設計・開発分野等で色々利用され、
正確に分布を測定でき、安価で取り付けやすい分布セン
サの要求が高まっている。このような圧力分布を測定で
きるセンサとしては、焼結PZT(チタン酸ジルコン酸
鉛)を用いた圧電式センサや、歪みゲージ式センサ、感
圧導電ゴム式センサ、発色剤式センサ等があげられる。
【0003】そして、図22に示すように、例えばスポ
ーツシューズ51の中の底面に作用する圧力の分布を知
りたい場合には、複数の圧電式センサ52または歪みゲ
ージ式センサをスポーツシューズ51の中の底面に取り
付け、それぞれの圧電式センサ52または歪みゲージ式
センサに作用する圧力を測定することにより、圧力の分
布を知ることができる。また、図23に示すように、自
動車の座席シート53の表面に作用する圧力の分布を知
りたい場合にも、同様にして圧力の分布を知ることがで
きる。
ーツシューズ51の中の底面に作用する圧力の分布を知
りたい場合には、複数の圧電式センサ52または歪みゲ
ージ式センサをスポーツシューズ51の中の底面に取り
付け、それぞれの圧電式センサ52または歪みゲージ式
センサに作用する圧力を測定することにより、圧力の分
布を知ることができる。また、図23に示すように、自
動車の座席シート53の表面に作用する圧力の分布を知
りたい場合にも、同様にして圧力の分布を知ることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記圧
電式センサ(焼結PZT使用)52および歪みゲージ式
センサは、高価なため経済的でなく、しかも、1素子の
面積が大きいため、高密度に分布させることが困難であ
る。このため、上記圧電式センサ52および歪みゲージ
式センサを用いて圧力の分布を高密度に測定することは
困難であるという問題がある。また、これらのセンサ
を、上記図22や図23に示すように、所定間隔で1個
ずつ取り付けることは煩雑で、適正な間隔に設定しにく
いという問題がある。そして、このような取り付け形態
では、ある程度広い面全体にわたって与えられる圧力,
力等を正確に測定することができない。
電式センサ(焼結PZT使用)52および歪みゲージ式
センサは、高価なため経済的でなく、しかも、1素子の
面積が大きいため、高密度に分布させることが困難であ
る。このため、上記圧電式センサ52および歪みゲージ
式センサを用いて圧力の分布を高密度に測定することは
困難であるという問題がある。また、これらのセンサ
を、上記図22や図23に示すように、所定間隔で1個
ずつ取り付けることは煩雑で、適正な間隔に設定しにく
いという問題がある。そして、このような取り付け形態
では、ある程度広い面全体にわたって与えられる圧力,
力等を正確に測定することができない。
【0005】また、上記感圧導電ゴム式センサや発色剤
式センサでは、マトリックス状に圧力分布が測定できる
センサが開発されている。しかしながら、感圧導電ゴム
式センサは、リニア精度に劣り、繰り返し使用により性
能が劣化するという問題がある。さらに、発色剤式セン
サは、使い捨てであるため、1回しか使用できないとい
う問題がある。
式センサでは、マトリックス状に圧力分布が測定できる
センサが開発されている。しかしながら、感圧導電ゴム
式センサは、リニア精度に劣り、繰り返し使用により性
能が劣化するという問題がある。さらに、発色剤式セン
サは、使い捨てであるため、1回しか使用できないとい
う問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、圧力(空気等の流体の圧力,固体の接触圧,音
圧等),力等の分布を高密度かつ高感度に測定すること
ができ、また、繰り返し使用でき、しかも一枚のシート
状に形成された分布センサの提供をその目的とする。
もので、圧力(空気等の流体の圧力,固体の接触圧,音
圧等),力等の分布を高密度かつ高感度に測定すること
ができ、また、繰り返し使用でき、しかも一枚のシート
状に形成された分布センサの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の分布センサは、可撓性基板の片面もしくは
両面に圧電結晶薄膜が形成され、この圧電結晶薄膜に電
極が取り付けられた圧電素子が複数個、任意に並べられ
て一枚のシート状に形成され、各電極に端子が接続され
ているという構成をとる。
め、本発明の分布センサは、可撓性基板の片面もしくは
両面に圧電結晶薄膜が形成され、この圧電結晶薄膜に電
極が取り付けられた圧電素子が複数個、任意に並べられ
て一枚のシート状に形成され、各電極に端子が接続され
ているという構成をとる。
【0008】すなわち、本発明の分布センサは、圧力,
力等の分布を測定しようとする対象物体の表面に沿うよ
うに取り付けたり、物体の内部に埋め込んだりして、簡
単に、高密度かつ高感度で圧力,力等の分布測定を行う
ことができる。しかも、安価で経済的であり、また、繰
り返し使用しても性能が変化しない。なお、本発明にお
いて、「一枚のシート状」とは、一枚の板状だけでな
く、対象物体の表面形状に沿うように(例えば曲面状
に)薄く装着することができる状態を含む意味である。
力等の分布を測定しようとする対象物体の表面に沿うよ
うに取り付けたり、物体の内部に埋め込んだりして、簡
単に、高密度かつ高感度で圧力,力等の分布測定を行う
ことができる。しかも、安価で経済的であり、また、繰
り返し使用しても性能が変化しない。なお、本発明にお
いて、「一枚のシート状」とは、一枚の板状だけでな
く、対象物体の表面形状に沿うように(例えば曲面状
に)薄く装着することができる状態を含む意味である。
【0009】また、本発明において、上記圧電素子の裏
面側に、支持部材が設けられており、上記支持部材によ
って各圧電素子が持ち上げ保持されている場合には、感
知面が柔軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、
圧力変化に対し優れた感度と応答性を発揮する。そのな
かでも特に、上記圧電素子の表面側に、一枚のシート状
カバーが設けられ、上記カバー下面に、持ち上げ保持さ
れた各圧電素子の表面を部分的に押圧しうる凸部が所定
間隔で突設されている場合には、上記凸部で集中的に圧
電素子を押圧することができるため、より大きく、しか
も偏りなく圧電素子が変位し、センサ出力がより安定化
する。
面側に、支持部材が設けられており、上記支持部材によ
って各圧電素子が持ち上げ保持されている場合には、感
知面が柔軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、
圧力変化に対し優れた感度と応答性を発揮する。そのな
かでも特に、上記圧電素子の表面側に、一枚のシート状
カバーが設けられ、上記カバー下面に、持ち上げ保持さ
れた各圧電素子の表面を部分的に押圧しうる凸部が所定
間隔で突設されている場合には、上記凸部で集中的に圧
電素子を押圧することができるため、より大きく、しか
も偏りなく圧電素子が変位し、センサ出力がより安定化
する。
【0010】さらに、本発明において、上記圧電素子
が、圧電定数0.1〜20pC/N、曲げ剛性1.0×
10-2〜1.0×103 N・mmの特性を示すものであ
る場合には、とりわけ優れた出力性能を備えている。
が、圧電定数0.1〜20pC/N、曲げ剛性1.0×
10-2〜1.0×103 N・mmの特性を示すものであ
る場合には、とりわけ優れた出力性能を備えている。
【0011】また、本発明において、上記圧電結晶薄膜
として鉛を含有する複合酸化物薄膜を用いたセンサ、そ
して、上記圧電結晶薄膜を水熱合成によって形成したセ
ンサも、特に優れた性能を備えている。
として鉛を含有する複合酸化物薄膜を用いたセンサ、そ
して、上記圧電結晶薄膜を水熱合成によって形成したセ
ンサも、特に優れた性能を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
面にもとづいて詳しく説明する。
【0013】図1は、本発明の分布センサの一実施の形
態を示している。この実施の形態では、分布センサは、
平面視四角形状の圧電素子2を縦6列・横6列の平面的
なマトリックス状に並べて一枚のシート状に形成した圧
電素子集合体1(図2参照)と、この圧電素子集合体1
の両面をラミネートする絶縁フィルム5とからなってい
る。
態を示している。この実施の形態では、分布センサは、
平面視四角形状の圧電素子2を縦6列・横6列の平面的
なマトリックス状に並べて一枚のシート状に形成した圧
電素子集合体1(図2参照)と、この圧電素子集合体1
の両面をラミネートする絶縁フィルム5とからなってい
る。
【0014】上記圧電素子2は、図3に示すように、平
面視四角形状の可撓性基板6と、この可撓性基板6の両
面に形成された圧電結晶薄膜7と、この圧電結晶薄膜7
の表面に圧電結晶薄膜7よりもひとまわり小さく形成さ
れた電極層(電極)8とで構成されている。また、上記
圧電結晶薄膜7は、可撓性基板6よりもひとまわり小さ
く形成されてもよい。なお、図1および図2では、圧電
素子2の可撓性基板6と圧電結晶薄膜7との積層構造を
省略している。
面視四角形状の可撓性基板6と、この可撓性基板6の両
面に形成された圧電結晶薄膜7と、この圧電結晶薄膜7
の表面に圧電結晶薄膜7よりもひとまわり小さく形成さ
れた電極層(電極)8とで構成されている。また、上記
圧電結晶薄膜7は、可撓性基板6よりもひとまわり小さ
く形成されてもよい。なお、図1および図2では、圧電
素子2の可撓性基板6と圧電結晶薄膜7との積層構造を
省略している。
【0015】また、上記絶縁フィルム5の表面には、端
子9(図1参照)が所要のパターンに形成されており、
そのうち端子9の先端部分は、上記絶縁フィルム5の裏
面に貫通し、電極9aとして上記圧電素子2の電極層8
に接続されている。
子9(図1参照)が所要のパターンに形成されており、
そのうち端子9の先端部分は、上記絶縁フィルム5の裏
面に貫通し、電極9aとして上記圧電素子2の電極層8
に接続されている。
【0016】そして、上記絶縁フィルム5の裏面を上記
圧電素子集合体1に重ねた状態で絶縁フィルム5がラミ
ネートされている。すなわち、上記圧電素子集合体1と
絶縁フィルム5とは、電極層8が形成されていない部分
で粘着剤または接着剤を介して密着されている。また、
端子9が形成された絶縁フィルム5の表面には、端子9
を保護するための保護フィルムが設けられることが好ま
しい。
圧電素子集合体1に重ねた状態で絶縁フィルム5がラミ
ネートされている。すなわち、上記圧電素子集合体1と
絶縁フィルム5とは、電極層8が形成されていない部分
で粘着剤または接着剤を介して密着されている。また、
端子9が形成された絶縁フィルム5の表面には、端子9
を保護するための保護フィルムが設けられることが好ま
しい。
【0017】また、上記圧電素子2は、どのようにして
得られるものであってもよいが、特に、水熱合成法によ
って可撓性基板6の表面に圧電結晶薄膜7を形成して得
られるものが好適である。
得られるものであってもよいが、特に、水熱合成法によ
って可撓性基板6の表面に圧電結晶薄膜7を形成して得
られるものが好適である。
【0018】上記可撓性基板6としては、可撓性を備
え、水熱合成時の加熱加圧条件に耐えうるものが好適で
あり、金属の、薄板,箔,フィルム等が用いられる。上
記金属の例としては、ステンレス,鉄,アルミニウム,
チタン,鉛等の金属、またはこれらの金属を含む合金が
あげられる。ただし、可撓性基板6上に形成される圧電
結晶薄膜7をこの可撓性基板6と強固に接合させるに
は、可撓性基板6の最表面にチタン成分が含有されてい
ることが好ましい。そこで、可撓性基板6として、チタ
ン製のものを用いるか、チタン製以外のものである場合
には、その表面に、チタン成分を析出させるか塗布する
等の手段を講じることが好ましい。
え、水熱合成時の加熱加圧条件に耐えうるものが好適で
あり、金属の、薄板,箔,フィルム等が用いられる。上
記金属の例としては、ステンレス,鉄,アルミニウム,
チタン,鉛等の金属、またはこれらの金属を含む合金が
あげられる。ただし、可撓性基板6上に形成される圧電
結晶薄膜7をこの可撓性基板6と強固に接合させるに
は、可撓性基板6の最表面にチタン成分が含有されてい
ることが好ましい。そこで、可撓性基板6として、チタ
ン製のものを用いるか、チタン製以外のものである場合
には、その表面に、チタン成分を析出させるか塗布する
等の手段を講じることが好ましい。
【0019】なお、上記可撓性基板6の厚みは、2〜2
00μm、なかでも5〜150μmに設定することが好
適である。すなわち、厚みが2μm未満では、水熱合成
法で圧電結晶薄膜を得る場合に、上記可撓性基板6が水
熱合成中に変形するおそれがあり、逆に厚みが200μ
mを超えると、センサ表面の柔軟性が乏しくなり、セン
サからの大きな出力が得られなくなるおそれがあるから
である。また、上記可撓性基板6の縦横の長さは、セン
サが使用される対象物の大きさに応じて、自由に設定す
ることができる。
00μm、なかでも5〜150μmに設定することが好
適である。すなわち、厚みが2μm未満では、水熱合成
法で圧電結晶薄膜を得る場合に、上記可撓性基板6が水
熱合成中に変形するおそれがあり、逆に厚みが200μ
mを超えると、センサ表面の柔軟性が乏しくなり、セン
サからの大きな出力が得られなくなるおそれがあるから
である。また、上記可撓性基板6の縦横の長さは、セン
サが使用される対象物の大きさに応じて、自由に設定す
ることができる。
【0020】また、圧電結晶薄膜7の組成は、圧電特性
を備えるものであれば、どのようなものであっても差し
支えないが、上記水熱合成によって得るのに適した組成
に設定することが好適である。このような組成として
は、ペロブスカイト(ABO3)構造の複合酸化物があ
げられる。そして、上記Aサイトとしては、通常、P
b、Ba、Ca、Sr、LaおよびBiから選択される
少なくとも1種の元素があげられ、上記Bサイトとして
は、Ti単独か、Zr、Zn、Ni、Mg、Co、W、
Nb、Sb、TaおよびFeから選択される少なくとも
1種の元素とTiとの複合物があげられる。このような
複合酸化物の例としては、Pb(Zr,Ti)O3 、P
bTiO3 、BaTiO3 、SrTiO3 、(Pb,L
a)(Zr,Ti)O3 等があげられる。
を備えるものであれば、どのようなものであっても差し
支えないが、上記水熱合成によって得るのに適した組成
に設定することが好適である。このような組成として
は、ペロブスカイト(ABO3)構造の複合酸化物があ
げられる。そして、上記Aサイトとしては、通常、P
b、Ba、Ca、Sr、LaおよびBiから選択される
少なくとも1種の元素があげられ、上記Bサイトとして
は、Ti単独か、Zr、Zn、Ni、Mg、Co、W、
Nb、Sb、TaおよびFeから選択される少なくとも
1種の元素とTiとの複合物があげられる。このような
複合酸化物の例としては、Pb(Zr,Ti)O3 、P
bTiO3 、BaTiO3 、SrTiO3 、(Pb,L
a)(Zr,Ti)O3 等があげられる。
【0021】水熱合成は、通常、上記組成を構成しうる
金属元素を含む金属塩の水溶液をアルカリ性に調整して
なる水溶液と、可撓性基板6とを、オートクレーブに装
入し加圧下で加熱することにより行う。これにより、可
撓性基板6の表裏面に、圧電結晶薄膜7が形成される
(バイモルフ型)。なお、ユニモルフ型を得る場合に
は、可撓性基板6の片面を耐熱,耐アルカリ性のレジス
ト材で被覆して水熱合成を行うか、あるいは可撓性基板
6の表裏面に形成された圧電結晶薄膜7のうち片面側の
圧電結晶薄膜7を削り落とすようにする。
金属元素を含む金属塩の水溶液をアルカリ性に調整して
なる水溶液と、可撓性基板6とを、オートクレーブに装
入し加圧下で加熱することにより行う。これにより、可
撓性基板6の表裏面に、圧電結晶薄膜7が形成される
(バイモルフ型)。なお、ユニモルフ型を得る場合に
は、可撓性基板6の片面を耐熱,耐アルカリ性のレジス
ト材で被覆して水熱合成を行うか、あるいは可撓性基板
6の表裏面に形成された圧電結晶薄膜7のうち片面側の
圧電結晶薄膜7を削り落とすようにする。
【0022】このようにして得られる圧電結晶薄膜7の
厚みは、通常、0.5〜100μm、特に1〜30μm
に設定することが好適である。すなわち、厚みが0.5
μm未満では充分なセンサ出力が得られにくく、逆に1
00μmを超えるとせっかく可撓性基板6を用いている
にもかかわらず、センサ表面の柔軟性が乏しくなるおそ
れがあるからである。
厚みは、通常、0.5〜100μm、特に1〜30μm
に設定することが好適である。すなわち、厚みが0.5
μm未満では充分なセンサ出力が得られにくく、逆に1
00μmを超えるとせっかく可撓性基板6を用いている
にもかかわらず、センサ表面の柔軟性が乏しくなるおそ
れがあるからである。
【0023】なお、上記水熱合成は、特開平4−342
489号公報に開示されているように、結晶核生成と結
晶成長の2段階に分けて行うようにしてもよいし、ある
いは、特開平9−217178号公報,特開平9−27
8436号公報に開示されているように、1段階のみで
合成を行ってもよい。また、特開平9−278436号
公報に開示されているように、上記オートクレーブを、
鉛直方向に振動させながら行うようにしてもよい。この
場合、例えば図4に示すように、加熱手段(図示せず)
と攪拌手段11を備えた耐熱容器(オイルバス等)12
内に、オートクレーブ10を、支受手段13,14によ
って上下可動に支受し、鉛直方向に1Hz以上、特に3
〜50Hzの振動をかけながら水熱合成を行うようにす
ることが好適である。
489号公報に開示されているように、結晶核生成と結
晶成長の2段階に分けて行うようにしてもよいし、ある
いは、特開平9−217178号公報,特開平9−27
8436号公報に開示されているように、1段階のみで
合成を行ってもよい。また、特開平9−278436号
公報に開示されているように、上記オートクレーブを、
鉛直方向に振動させながら行うようにしてもよい。この
場合、例えば図4に示すように、加熱手段(図示せず)
と攪拌手段11を備えた耐熱容器(オイルバス等)12
内に、オートクレーブ10を、支受手段13,14によ
って上下可動に支受し、鉛直方向に1Hz以上、特に3
〜50Hzの振動をかけながら水熱合成を行うようにす
ることが好適である。
【0024】さらに、上記水熱合成によって得られた可
撓性基板6−圧電結晶薄膜7積層体の表面を封孔処理し
てもよい(特願平8−277826号公報)。上記封孔
処理は、(a)樹脂、セラミック等の絶縁材料を用いて
圧電結晶薄膜7の多孔質部分およびピンホールを絶縁物
で埋める方法、(b)上記積層体を高温酸化性雰囲気下
に置き、圧電結晶薄膜7による被覆がされていないか、
あるいは被覆が不充分なピンホール部分に絶縁性酸化物
皮膜を形成する方法、のいずれかの方法により行うこと
ができる。この封孔処理により、得られる圧電素子2の
性能を向上させることができる。
撓性基板6−圧電結晶薄膜7積層体の表面を封孔処理し
てもよい(特願平8−277826号公報)。上記封孔
処理は、(a)樹脂、セラミック等の絶縁材料を用いて
圧電結晶薄膜7の多孔質部分およびピンホールを絶縁物
で埋める方法、(b)上記積層体を高温酸化性雰囲気下
に置き、圧電結晶薄膜7による被覆がされていないか、
あるいは被覆が不充分なピンホール部分に絶縁性酸化物
皮膜を形成する方法、のいずれかの方法により行うこと
ができる。この封孔処理により、得られる圧電素子2の
性能を向上させることができる。
【0025】上記封孔処理に使用する絶縁材料またはそ
の前駆材料は、有機系、無機系のいずれでもよい。有機
系材料としては、例えばポリ塩化ビニル,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリエステル,ポリカーボネー
ト,ポリアミド,ポリイミド,エポキシ樹脂,フェノー
ル樹脂,尿素樹脂,アクリル樹脂,ポリアセタール,ポ
リサルフォン,液晶ポリマー,PEEK(ポリエーテル
エーテルケトン)等があげられる。また、無機系材料と
しては、例えばアルミナ,ジルコニア,シリカ,チタニ
ア等の材料をベースにしたセラミックコーティング材
料、金属アルコキシドやポリシラザン等のセラミック前
駆体等があげられる。
の前駆材料は、有機系、無機系のいずれでもよい。有機
系材料としては、例えばポリ塩化ビニル,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,ポリエステル,ポリカーボネー
ト,ポリアミド,ポリイミド,エポキシ樹脂,フェノー
ル樹脂,尿素樹脂,アクリル樹脂,ポリアセタール,ポ
リサルフォン,液晶ポリマー,PEEK(ポリエーテル
エーテルケトン)等があげられる。また、無機系材料と
しては、例えばアルミナ,ジルコニア,シリカ,チタニ
ア等の材料をベースにしたセラミックコーティング材
料、金属アルコキシドやポリシラザン等のセラミック前
駆体等があげられる。
【0026】また、センサを対象物体に沿わせた形状
(例えば曲面状)にした場合には、予め、可撓性基板6
をその形状にし、水熱合成により圧電結晶薄膜7を形成
させる。
(例えば曲面状)にした場合には、予め、可撓性基板6
をその形状にし、水熱合成により圧電結晶薄膜7を形成
させる。
【0027】このようにして、可撓性基板6の両面に圧
電結晶薄膜7を形成したのち、図3に示すように、その
両面に、電極層8を形成することにより、圧電素子2を
得ることができる。
電結晶薄膜7を形成したのち、図3に示すように、その
両面に、電極層8を形成することにより、圧電素子2を
得ることができる。
【0028】上記電極層8の形成は、Al、Ni、P
t、Au、Ag、Cu等の導電材料を、上記圧電結晶薄
膜7の表面に堆積させるか、これを被覆することによっ
て行われる。その方法は、特に限定するものではなく、
例えば導電ペーストの塗布、無電解メッキ法、スパッタ
リング法、化学蒸着法等を用いることができる。そし
て、上記電極層8の厚みは、通常、1μm以下、特に
0.1μm以下に設定することが好適である。
t、Au、Ag、Cu等の導電材料を、上記圧電結晶薄
膜7の表面に堆積させるか、これを被覆することによっ
て行われる。その方法は、特に限定するものではなく、
例えば導電ペーストの塗布、無電解メッキ法、スパッタ
リング法、化学蒸着法等を用いることができる。そし
て、上記電極層8の厚みは、通常、1μm以下、特に
0.1μm以下に設定することが好適である。
【0029】このようにして得られた圧電素子2は、図
2に示すように、例えば縦6列・横6列のマトリックス
状に並べられて一枚のシート状に形成され、圧電素子集
合体1とされる。そして、図1に示すように、この圧電
素子集合体1の両面に、上記絶縁フィルム5の裏面が当
接され、絶縁フィルム5の裏面に貫通した端子9の先端
部分の電極9aが上記圧電素子2の電極層8に接続され
るようにして、絶縁フィルム5がラミネートされる。
2に示すように、例えば縦6列・横6列のマトリックス
状に並べられて一枚のシート状に形成され、圧電素子集
合体1とされる。そして、図1に示すように、この圧電
素子集合体1の両面に、上記絶縁フィルム5の裏面が当
接され、絶縁フィルム5の裏面に貫通した端子9の先端
部分の電極9aが上記圧電素子2の電極層8に接続され
るようにして、絶縁フィルム5がラミネートされる。
【0030】このようにして得られた分布センサは、圧
力,力等の分布を測定することを目的として、対象とな
る物体の表面に取り付けられる。あるいは、物体の内部
に埋め込まれる。そして、各圧電素子2が感知する圧力
等を検知することにより、圧力等の分布を測定すること
ができる。したがって、上記分布センサは、スポーツシ
ューズや自動車の座席シートの設計関連、工作機械、製
造システム、物流システム等に使用される。
力,力等の分布を測定することを目的として、対象とな
る物体の表面に取り付けられる。あるいは、物体の内部
に埋め込まれる。そして、各圧電素子2が感知する圧力
等を検知することにより、圧力等の分布を測定すること
ができる。したがって、上記分布センサは、スポーツシ
ューズや自動車の座席シートの設計関連、工作機械、製
造システム、物流システム等に使用される。
【0031】また、上記分布センサは、従来の焼結PZ
Tを用いた圧電式センサ52(図22参照)および歪み
ゲージ式センサと比較すると、増幅器が不要となるた
め、製造工程が短く、低コストが可能となり、さらに、
厚みが薄くなるため、高密度化(1素子の小型化)に対
応しやすい。また、従来と比較して1つ1つ圧力センサ
を並べていく作業が不要となる。また、従来の感圧導電
ゴム式センサと比較すると、ゴムの変形を利用したセン
サではないため、リニア精度に優れ、繰り返し使用によ
り性能が変化しない。また、従来の発色剤式センサと異
なり、繰り返し使用することができる。
Tを用いた圧電式センサ52(図22参照)および歪み
ゲージ式センサと比較すると、増幅器が不要となるた
め、製造工程が短く、低コストが可能となり、さらに、
厚みが薄くなるため、高密度化(1素子の小型化)に対
応しやすい。また、従来と比較して1つ1つ圧力センサ
を並べていく作業が不要となる。また、従来の感圧導電
ゴム式センサと比較すると、ゴムの変形を利用したセン
サではないため、リニア精度に優れ、繰り返し使用によ
り性能が変化しない。また、従来の発色剤式センサと異
なり、繰り返し使用することができる。
【0032】なお、圧電素子集合体1は、圧電素子2を
上記縦6列・横6列の平面的なマトリックス状に形成し
たものに限らず、複数個の圧電素子2をどのような曲面
に沿って並べたものであってもよい。例えば、圧電素子
2を並べた圧電素子集合体1を、ロボットハンド表面の
曲面に沿う形状にしてもよい。
上記縦6列・横6列の平面的なマトリックス状に形成し
たものに限らず、複数個の圧電素子2をどのような曲面
に沿って並べたものであってもよい。例えば、圧電素子
2を並べた圧電素子集合体1を、ロボットハンド表面の
曲面に沿う形状にしてもよい。
【0033】また、上記の例では、圧電素子集合体1の
表裏面を絶縁フィルム5でラミネートしたが、これは、
圧電素子集合体1の圧電素子2が繰り返し応力を受ける
と、可撓性基板6と圧電結晶薄膜7とが剥離するおそれ
があることを考慮したものである。ただし、本発明の分
布センサにおいて、必ずしも上記のように絶縁フィルム
5によるラミネートを行う必要はない。
表裏面を絶縁フィルム5でラミネートしたが、これは、
圧電素子集合体1の圧電素子2が繰り返し応力を受ける
と、可撓性基板6と圧電結晶薄膜7とが剥離するおそれ
があることを考慮したものである。ただし、本発明の分
布センサにおいて、必ずしも上記のように絶縁フィルム
5によるラミネートを行う必要はない。
【0034】また、上記の例では、圧電素子2を、バイ
モルフ型薄膜ピエゾによって構成しているが、これに限
らず、ユニモルフ型であっても差し支えない。
モルフ型薄膜ピエゾによって構成しているが、これに限
らず、ユニモルフ型であっても差し支えない。
【0035】そして、上記圧電素子2の形成方法は、水
熱合成法に限らず、どのような方法によっても差し支え
ないが、1μm以上の均一な圧電結晶膜を形成するに
は、上記の例のように、特開平9−217178号公報
および特開平9−278436号公報に開示されている
ような水熱合成法を用いることが最適である。そして、
なかでも、水熱合成時に、オートクレーブ10への鉛直
方向の振動を、3〜50Hzの範囲内でかけ、金属塩
(硝酸鉛、オキシ塩化ジルコニウム、四塩化チタン)お
よびアルカリ(水酸化カリウム)の混合水溶液中の各々
の濃度を下記のように設定することにより、圧電定数
0.1〜20pC/N、曲げ剛性1.0×10 -2〜1.
0×103 N・mmの特性を示す圧電素子2を得ること
が、優れた分布センサ性能を得る上で、好適である。
熱合成法に限らず、どのような方法によっても差し支え
ないが、1μm以上の均一な圧電結晶膜を形成するに
は、上記の例のように、特開平9−217178号公報
および特開平9−278436号公報に開示されている
ような水熱合成法を用いることが最適である。そして、
なかでも、水熱合成時に、オートクレーブ10への鉛直
方向の振動を、3〜50Hzの範囲内でかけ、金属塩
(硝酸鉛、オキシ塩化ジルコニウム、四塩化チタン)お
よびアルカリ(水酸化カリウム)の混合水溶液中の各々
の濃度を下記のように設定することにより、圧電定数
0.1〜20pC/N、曲げ剛性1.0×10 -2〜1.
0×103 N・mmの特性を示す圧電素子2を得ること
が、優れた分布センサ性能を得る上で、好適である。
【0036】 〔水熱合成時の金属塩、アルカリの好適濃度〕 硝酸鉛 0.1 〜1.0mol/リットル オキシ塩化ジルコニウム 0.05〜2.0mol/リットル 四塩化チタン 0 〜0.5mol/リットル 水酸化カリウム 2.5 〜8.0mol/リットル
【0037】このようにして得られた圧電素子2は、そ
の圧電定数および曲げ剛性が特定の範囲内に設定された
ものであるため、圧力センサ,力センサ,荷重センサ等
に用いた場合、低荷重でも必ずしも増幅器を必要としな
い10mV以上の出力レベルを有し、しかも感知面が柔
軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、圧力変化
に対し優れた感度と応答性を有するセンサとなる。そし
て、非常に薄くて嵩張らない形状に設定することがで
き、また簡単な構成であることから安価で経済的であ
る、という利点を有している。
の圧電定数および曲げ剛性が特定の範囲内に設定された
ものであるため、圧力センサ,力センサ,荷重センサ等
に用いた場合、低荷重でも必ずしも増幅器を必要としな
い10mV以上の出力レベルを有し、しかも感知面が柔
軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、圧力変化
に対し優れた感度と応答性を有するセンサとなる。そし
て、非常に薄くて嵩張らない形状に設定することがで
き、また簡単な構成であることから安価で経済的であ
る、という利点を有している。
【0038】なお、上記圧電定数は、つぎのようにして
求められるものである。すなわち、まず、図5(a),
(b)および図6に示すように、電極層20′が形成さ
れた圧電素子21を、固定具40で支受し、図6におい
て矢印で示すように、片持ちの先端部中央(Pで示す)
に荷重をかける。そして、上記点Pから1.5mmだけ
内側の測定点Qの変位量をレーザー変位計で測定すると
ともに、片側の圧電結晶薄膜からの出力電圧をA/D変
換器で測定する。このようにして得られた測定値(=出
力電圧ピーク値と変位量の比、10回測定して最小二乗
法により算出)と、図5(a),(b)に示す構成上の
ファクターを用い、下記の式(1)によって算出するこ
とができる。
求められるものである。すなわち、まず、図5(a),
(b)および図6に示すように、電極層20′が形成さ
れた圧電素子21を、固定具40で支受し、図6におい
て矢印で示すように、片持ちの先端部中央(Pで示す)
に荷重をかける。そして、上記点Pから1.5mmだけ
内側の測定点Qの変位量をレーザー変位計で測定すると
ともに、片側の圧電結晶薄膜からの出力電圧をA/D変
換器で測定する。このようにして得られた測定値(=出
力電圧ピーク値と変位量の比、10回測定して最小二乗
法により算出)と、図5(a),(b)に示す構成上の
ファクターを用い、下記の式(1)によって算出するこ
とができる。
【0039】
【数1】 圧電定数(d31)=4L3 CV/〔3btEd(L2 2−L1 2)〕…(1) V:出力電圧 d:変位量 C:インピーダンス *インピーダンスアナライザーにより、片側の圧電結晶
薄膜部分の周波数100Hzにおけるインピーダンスを
測定。 E:ヤング率 *JIS Z2241に従って測定後、弾性領域の応力
−歪みの傾きから算出。 L,b,t,L1 ,L2 :図5(a),(b)に示す。
薄膜部分の周波数100Hzにおけるインピーダンスを
測定。 E:ヤング率 *JIS Z2241に従って測定後、弾性領域の応力
−歪みの傾きから算出。 L,b,t,L1 ,L2 :図5(a),(b)に示す。
【0040】また、上記曲げ剛性は、上記測定値等を用
いて下記の式(2)によって求めることができる。
いて下記の式(2)によって求めることができる。
【0041】
【数2】 曲げ剛性(D)=Et3 /〔12(1−υ2 )〕…(2) E,t:式(1)と同じ υ:ポアソン比(=0.3)
【0042】図7は、本発明の分布センサの他の実施の
形態を示している。この実施の形態では、分布センサ
は、圧電素子集合体1(図2参照)が支持部材によって
持ち上げ保持されている。すなわち、この分布センサ
は、上記一実施の形態の分布センサにおける各圧電素子
2が、端子が所要のパターンに形成された絶縁フィルム
(図示せず)を介して、その裏面の四隅に設けられた支
持スペーサ3によって、下地基材4上に、所定厚みだけ
持ち上げ保持された構成になっている。それ以外の部分
は、上記一実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。なお、図7では、圧電素子2の積
層構造および端子等を省略している。
形態を示している。この実施の形態では、分布センサ
は、圧電素子集合体1(図2参照)が支持部材によって
持ち上げ保持されている。すなわち、この分布センサ
は、上記一実施の形態の分布センサにおける各圧電素子
2が、端子が所要のパターンに形成された絶縁フィルム
(図示せず)を介して、その裏面の四隅に設けられた支
持スペーサ3によって、下地基材4上に、所定厚みだけ
持ち上げ保持された構成になっている。それ以外の部分
は、上記一実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。なお、図7では、圧電素子2の積
層構造および端子等を省略している。
【0043】上記支持スペーサ3および下地基材4は、
樹脂、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、金属、
無機材料等、ある程度強度を有するものであればどのよ
うな材質であっても差し支えない。そして、その成形方
法も、単に下地基材4と支持スペーサ3とを接着させる
方法だけでなく、材質に応じて適宜の方法を採用するこ
とができる。
樹脂、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、金属、
無機材料等、ある程度強度を有するものであればどのよ
うな材質であっても差し支えない。そして、その成形方
法も、単に下地基材4と支持スペーサ3とを接着させる
方法だけでなく、材質に応じて適宜の方法を採用するこ
とができる。
【0044】例えば、樹脂やTPE、ゴムを用いる場
合、プレス成形やトランスファー成形、インジェクショ
ン成形等によって、上記支持スペーサ3と下地基材4を
一体的に成形することができる。
合、プレス成形やトランスファー成形、インジェクショ
ン成形等によって、上記支持スペーサ3と下地基材4を
一体的に成形することができる。
【0045】また、下地基材4上の、支持スペーサ3を
形成する予定部分に、レジストを塗工して硬化させるこ
とにより、支持スペーサ3を形成することができる。あ
るいは、下地基材4と銅箔を積層した積層体を準備し、
銅箔の不用部分をエッチング液等によってエッチング除
去することにより、銅箔残部を支持スペーサ3とするこ
とができる。
形成する予定部分に、レジストを塗工して硬化させるこ
とにより、支持スペーサ3を形成することができる。あ
るいは、下地基材4と銅箔を積層した積層体を準備し、
銅箔の不用部分をエッチング液等によってエッチング除
去することにより、銅箔残部を支持スペーサ3とするこ
とができる。
【0046】上記支持スペーサ3および下地基材4から
なる支持部材と、上記圧電素子2との一体化は、通常、
上記支持スペーサ3の上面と上記絶縁フィルムの下面
を、接着剤を介して接合することによって行われる。
なる支持部材と、上記圧電素子2との一体化は、通常、
上記支持スペーサ3の上面と上記絶縁フィルムの下面
を、接着剤を介して接合することによって行われる。
【0047】なお、上記支持スペーサ3の厚み(下地基
材4から圧電素子2を持ち上げ保持する高さ)Tは、
0.1〜20mmに設定することが好ましい。すなわ
ち、支持スペーサ3の厚みTが0.1mmより小さい
と、圧電素子2を持ち上げ保持する効果が小さく、測定
範囲が小さくなり、逆に、支持スペーサ3の厚みTが2
0mmより大きいと、形状が薄型にならず、実用的でな
いからである。
材4から圧電素子2を持ち上げ保持する高さ)Tは、
0.1〜20mmに設定することが好ましい。すなわ
ち、支持スペーサ3の厚みTが0.1mmより小さい
と、圧電素子2を持ち上げ保持する効果が小さく、測定
範囲が小さくなり、逆に、支持スペーサ3の厚みTが2
0mmより大きいと、形状が薄型にならず、実用的でな
いからである。
【0048】このようにして得られた分布センサは、各
圧電素子2が、支持スペーサ3によって0.1〜20m
mの厚み分だけ持ち上げ保持されているため、感知面が
柔軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、圧力変
化に対し優れた感度と応答性を発揮する。また、圧電素
子2と支持スペーサ3と下地基材4とは一体で製造する
ことができるため、高密度化(1素子の小型化)に対応
しやすい。また、従来と比較して1つ1つ圧力センサを
並べていく作業が不要となる。さらに、上記一実施の形
態と同様の作用・効果を奏する。
圧電素子2が、支持スペーサ3によって0.1〜20m
mの厚み分だけ持ち上げ保持されているため、感知面が
柔軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、圧力変
化に対し優れた感度と応答性を発揮する。また、圧電素
子2と支持スペーサ3と下地基材4とは一体で製造する
ことができるため、高密度化(1素子の小型化)に対応
しやすい。また、従来と比較して1つ1つ圧力センサを
並べていく作業が不要となる。さらに、上記一実施の形
態と同様の作用・効果を奏する。
【0049】なお、この実施の形態においても、必ずし
も上記のように絶縁フィルムによるラミネートを行う必
要はない。したがって、本発明において、「圧電素子2
の裏面側に支持部材を設ける」とは、圧電素子2の裏面
に、直接、支持部材を接合する場合と、上記絶縁フィル
ム等を介して接合する場合の両方を含む趣旨で用いてい
る。
も上記のように絶縁フィルムによるラミネートを行う必
要はない。したがって、本発明において、「圧電素子2
の裏面側に支持部材を設ける」とは、圧電素子2の裏面
に、直接、支持部材を接合する場合と、上記絶縁フィル
ム等を介して接合する場合の両方を含む趣旨で用いてい
る。
【0050】また、圧電素子2を持ち上げ保持する支持
部材の形態も、上記の例に限らず、種々の形態に設定す
ることができる。例えば、支持スペーサ3によって、圧
電素子2の裏面を、四隅で支持するのではなく、図8に
示すように、下地基材4上に、左右2本の帯状の支持ス
ペーサ3aを設け、圧電素子2(図7参照)の左右両端
部を支持するようにしてもよい。
部材の形態も、上記の例に限らず、種々の形態に設定す
ることができる。例えば、支持スペーサ3によって、圧
電素子2の裏面を、四隅で支持するのではなく、図8に
示すように、下地基材4上に、左右2本の帯状の支持ス
ペーサ3aを設け、圧電素子2(図7参照)の左右両端
部を支持するようにしてもよい。
【0051】また、図9に示すように、下地基材4上の
周縁部全体に、環状に支持スペーサ3cを設け、圧電素
子2(図7参照)の周縁部全体を支持するようにしても
よい。
周縁部全体に、環状に支持スペーサ3cを設け、圧電素
子2(図7参照)の周縁部全体を支持するようにしても
よい。
【0052】そして、様々な形状の対象物体、センサ設
置空間に合わせて、圧電素子2を適宜の形状にすること
ができ、その形状に合わせて、支持部材の形状も適宜変
更することができる。例えば、図10に示すように、三
角形状の圧電素子2′(図10では積層構造および端子
等を省略している)に対しては、その三つの角部を支持
スペーサ3dで支持するとともに、下地基材4の形状
も、それに合わせて三角形状にすることができる。もち
ろん、図11に示すように、その周縁部全体を、環状ス
ペーサ3eで支持することもできる。
置空間に合わせて、圧電素子2を適宜の形状にすること
ができ、その形状に合わせて、支持部材の形状も適宜変
更することができる。例えば、図10に示すように、三
角形状の圧電素子2′(図10では積層構造および端子
等を省略している)に対しては、その三つの角部を支持
スペーサ3dで支持するとともに、下地基材4の形状
も、それに合わせて三角形状にすることができる。もち
ろん、図11に示すように、その周縁部全体を、環状ス
ペーサ3eで支持することもできる。
【0053】また、図12に示すように、円形状の圧電
素子2″(図12では積層構造および端子等を省略して
いる)に対しては、円環状スペーサ3fで支持すること
もできる。
素子2″(図12では積層構造および端子等を省略して
いる)に対しては、円環状スペーサ3fで支持すること
もできる。
【0054】さらに、上記一連の支持スペーサ3等を用
いるのに代えて、図13に示すように、圧電素子2(図
13では積層構造および端子等を省略している)を、ゴ
ム,TPE,ゲル,発泡体等の弾性材で構成された弾性
体30で全面的に支持するようにしてもよい。その場
合、下地基材4はあってもなくてもよい。そして、上記
弾性体30は、圧電素子2の変形にできるだけ追従する
ものであることが好ましく、そのためには、貯蔵弾性率
(動的粘弾性測定法により測定)が1.0×10 5 〜
1.0×1010dyn/cm2 の弾性材を用いることが
好適である。ただし、その厚みは、上記一連の支持スペ
ーサ3等と同様、0.1〜20mmに設定する必要があ
り、より好ましくは0.5〜20mmである。
いるのに代えて、図13に示すように、圧電素子2(図
13では積層構造および端子等を省略している)を、ゴ
ム,TPE,ゲル,発泡体等の弾性材で構成された弾性
体30で全面的に支持するようにしてもよい。その場
合、下地基材4はあってもなくてもよい。そして、上記
弾性体30は、圧電素子2の変形にできるだけ追従する
ものであることが好ましく、そのためには、貯蔵弾性率
(動的粘弾性測定法により測定)が1.0×10 5 〜
1.0×1010dyn/cm2 の弾性材を用いることが
好適である。ただし、その厚みは、上記一連の支持スペ
ーサ3等と同様、0.1〜20mmに設定する必要があ
り、より好ましくは0.5〜20mmである。
【0055】また、本発明において、センサの出力をよ
り安定化させるために、例えば図14に示すような、下
面中央に凸部31が形成された凸カバー32を、図15
に示すように、圧電素子2の上に、端子が所要のパター
ンに形成された絶縁フィルム(図示せず)を介して、重
ねて一体化することができる。このようにすると、支持
スペーサ3等によって中央部が空隙となるよう支持され
た構造のセンサ(図7等参照)、あるいは全体が柔軟な
弾性体30で支持された構造のセンサ(図13参照)に
対し、上方から荷重がかかった場合に、上記凸部31で
集中的に圧電素子2を押圧することができるため、より
大きく、しかも偏りなく圧電素子2が変位する。
り安定化させるために、例えば図14に示すような、下
面中央に凸部31が形成された凸カバー32を、図15
に示すように、圧電素子2の上に、端子が所要のパター
ンに形成された絶縁フィルム(図示せず)を介して、重
ねて一体化することができる。このようにすると、支持
スペーサ3等によって中央部が空隙となるよう支持され
た構造のセンサ(図7等参照)、あるいは全体が柔軟な
弾性体30で支持された構造のセンサ(図13参照)に
対し、上方から荷重がかかった場合に、上記凸部31で
集中的に圧電素子2を押圧することができるため、より
大きく、しかも偏りなく圧電素子2が変位する。
【0056】上記凸カバー32において、凸部31は、
圧電素子2と上記絶縁フィルム(図示せず)を介して接
触もしくは接着すれば足りるのであり、その形状は、球
状、半球状、直方体状等、どのような形状であっても差
し支えはない。また、寸法も、圧電素子2を押圧する
際、これをスムーズに押すことができれば、どのような
寸法であっても差し支えはない。そして、上記凸カバー
32は、下地基材4と支持スペーサ3からなる支持部材
を作製する方法と同様にして作製することができる。
圧電素子2と上記絶縁フィルム(図示せず)を介して接
触もしくは接着すれば足りるのであり、その形状は、球
状、半球状、直方体状等、どのような形状であっても差
し支えはない。また、寸法も、圧電素子2を押圧する
際、これをスムーズに押すことができれば、どのような
寸法であっても差し支えはない。そして、上記凸カバー
32は、下地基材4と支持スペーサ3からなる支持部材
を作製する方法と同様にして作製することができる。
【0057】この場合も、圧電素子2と支持スペーサ3
と下地基材4と凸カバー32とは一体で製造することが
できるため、高密度化(1素子の小型化)に対応しやす
い。さらに、上記一実施の形態と同様の作用・効果を奏
する。
と下地基材4と凸カバー32とは一体で製造することが
できるため、高密度化(1素子の小型化)に対応しやす
い。さらに、上記一実施の形態と同様の作用・効果を奏
する。
【0058】なお、上記図7〜図13に示す支持部材
は、一枚のシート状のように一体に形成されることが好
ましい。すなわち、一枚の広い下地基材4上に、各圧電
素子2に当接する配置で支持スペーサ3または弾性体3
0が形成されていることが好ましい。また、上記凸カバ
ー32も、一枚のシート状に形成されることが好まし
い。すなわち、一枚の広い凸カバー32の下面に、各圧
電素子2の中央部に当接する配置で凸部31が形成され
ていることが好ましい。その一例を図16に示す。
は、一枚のシート状のように一体に形成されることが好
ましい。すなわち、一枚の広い下地基材4上に、各圧電
素子2に当接する配置で支持スペーサ3または弾性体3
0が形成されていることが好ましい。また、上記凸カバ
ー32も、一枚のシート状に形成されることが好まし
い。すなわち、一枚の広い凸カバー32の下面に、各圧
電素子2の中央部に当接する配置で凸部31が形成され
ていることが好ましい。その一例を図16に示す。
【0059】また、センサを対象物体に沿わせた形状
(例えば曲面状)にした場合には、下地基材4や凸カバ
ー32についても同様の形状にするのが好ましい。
(例えば曲面状)にした場合には、下地基材4や凸カバ
ー32についても同様の形状にするのが好ましい。
【0060】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0061】
【実施例1】硝酸鉛120mmol、オキシ塩化ジルコ
ニウム58.3mmolおよび水酸化カリウム1642
mmolを水に溶解した溶液360ミリリットルを、テ
フロン内張りオートクレーブ容器内に入れた。また、チ
タン箔(可撓性基板)を、所定形状に切断し、洗浄,乾
燥したのち、上記オートクレーブ内に装入して密閉し
た。そして、オイル(シリコーンオイル)バス中で、加
圧下で約150℃で約48時間、鉛直方向に30Hzの
振動を加えて水熱合成処理を行うことにより、チタン箔
の両面に、所定厚みでチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
の結晶層(圧電結晶薄膜)を形成した。そして、RFス
パッタリング法により、上記PZT層の表面に、厚み1
0nmの白金電極層を形成することにより、圧電素子6
2(図17参照。なお、図17では、圧電素子62の可
撓性基板と圧電結晶薄膜との積層構造を省略している)
を得た。
ニウム58.3mmolおよび水酸化カリウム1642
mmolを水に溶解した溶液360ミリリットルを、テ
フロン内張りオートクレーブ容器内に入れた。また、チ
タン箔(可撓性基板)を、所定形状に切断し、洗浄,乾
燥したのち、上記オートクレーブ内に装入して密閉し
た。そして、オイル(シリコーンオイル)バス中で、加
圧下で約150℃で約48時間、鉛直方向に30Hzの
振動を加えて水熱合成処理を行うことにより、チタン箔
の両面に、所定厚みでチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
の結晶層(圧電結晶薄膜)を形成した。そして、RFス
パッタリング法により、上記PZT層の表面に、厚み1
0nmの白金電極層を形成することにより、圧電素子6
2(図17参照。なお、図17では、圧電素子62の可
撓性基板と圧電結晶薄膜との積層構造を省略している)
を得た。
【0062】そして、図17に示すように、上記圧電素
子62を縦2列・横2列の平面的なマトリックス状に並
べて一枚のシート状に形成した圧電素子集合体61を作
製し、この圧電素子集合体61を銅箔による電極63お
よび端子64が所要のパターンに形成された絶縁フィル
ム(保護フィルム)65で上下から挟むことにより、圧
電積層体60を作製した。なお、上記銅箔(電極63お
よび端子64)の厚みは18μm、絶縁フィルム65の
材質はポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、
その厚みは25μmである。また、絶縁フィルム65の
裏面に形成される粘着剤層(接着剤層)はアクリル系ポ
リマーで形成されており、その厚みは5μmである。
子62を縦2列・横2列の平面的なマトリックス状に並
べて一枚のシート状に形成した圧電素子集合体61を作
製し、この圧電素子集合体61を銅箔による電極63お
よび端子64が所要のパターンに形成された絶縁フィル
ム(保護フィルム)65で上下から挟むことにより、圧
電積層体60を作製した。なお、上記銅箔(電極63お
よび端子64)の厚みは18μm、絶縁フィルム65の
材質はポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、
その厚みは25μmである。また、絶縁フィルム65の
裏面に形成される粘着剤層(接着剤層)はアクリル系ポ
リマーで形成されており、その厚みは5μmである。
【0063】一方、図18に示す支持部材66(下地基
材66aおよび支持スペーサ66b)をつぎのようにし
て作製した。すなわち、材料としてポリカーボネート樹
脂(PC)を用い、インジェクション成形により、支持
部材66を一体成形した。そして、上記圧電積層体60
と支持部材66とを接合することにより実施例1のセン
サを得た。
材66aおよび支持スペーサ66b)をつぎのようにし
て作製した。すなわち、材料としてポリカーボネート樹
脂(PC)を用い、インジェクション成形により、支持
部材66を一体成形した。そして、上記圧電積層体60
と支持部材66とを接合することにより実施例1のセン
サを得た。
【0064】
【実施例2】さらに、図19に示す凸カバー67を上記
支持部材66(図18参照)と同様にして一体成形し
た。そして、上記実施例1品の各圧電素子62(図17
参照)の中央部に凸部68が位置するように凸カバー6
7を接合することにより実施例2のセンサを得た。
支持部材66(図18参照)と同様にして一体成形し
た。そして、上記実施例1品の各圧電素子62(図17
参照)の中央部に凸部68が位置するように凸カバー6
7を接合することにより実施例2のセンサを得た。
【0065】
【比較例1】上記実施例と同様にして得た各圧電素子6
2(図17参照)を、銅箔による電極および端子が形成
された絶縁フィルム(保護フィルム)で上下から挟むこ
とにより、圧電積層体を作製した。また、図18に示す
支持部材66と同様な製法により図7に示すような4点
支持の支持部材を作製した。そして、これら圧電積層体
と支持部材とを接合することにより比較例1のセンサを
得た。さらに、これらセンサを一枚のシート状に形成せ
ずに、1つ1つ縦2列・横2列の平面的なマトリックス
状に並べた。
2(図17参照)を、銅箔による電極および端子が形成
された絶縁フィルム(保護フィルム)で上下から挟むこ
とにより、圧電積層体を作製した。また、図18に示す
支持部材66と同様な製法により図7に示すような4点
支持の支持部材を作製した。そして、これら圧電積層体
と支持部材とを接合することにより比較例1のセンサを
得た。さらに、これらセンサを一枚のシート状に形成せ
ずに、1つ1つ縦2列・横2列の平面的なマトリックス
状に並べた。
【0066】
【比較例2】図14に示す凸カバー32を上記支持部材
66(図18参照)と同様にして一体成形した。そし
て、上記比較例1品の各圧電素子62(図17参照)の
中央部に凸部31が位置するように凸カバー32を接合
することにより実施例2のセンサを得た。さらに、これ
らセンサを一枚のシート状に形成せずに、1つ1つ縦2
列・横2列の平面的なマトリックス状に並べた。
66(図18参照)と同様にして一体成形した。そし
て、上記比較例1品の各圧電素子62(図17参照)の
中央部に凸部31が位置するように凸カバー32を接合
することにより実施例2のセンサを得た。さらに、これ
らセンサを一枚のシート状に形成せずに、1つ1つ縦2
列・横2列の平面的なマトリックス状に並べた。
【0067】これらの実施例品および比較例品に対し、
図20に示すように、各圧電素子62(図20では積層
構造および端子等を省略している)の中央部に向かっ
て、5cm上方から直径10.0mmの剛球69を落下
させることにより衝撃荷重を加え、A/D変換器により
出力電圧を測定した(測定値は10回の平均値)。そし
て、各圧電素子62からのピーク出力電圧の平均値およ
び標準偏差を算出した。その結果、センサ特性について
は、上記平均値が10mV以上、標準偏差が0.5以下
かつすべての圧電素子62で規則性のある波形(図21
参照)を示すセンサを○と判定した。また、作業性につ
いては、対象物体への取り付け時間が短時間である場合
を○、長時間である場合を×と判定した。さらに、総合
判定として、センサ特性および作業性の判定が両方とも
○のものを○、それ以外のものを×と判定した。その結
果を下記の表1に併せて示す。
図20に示すように、各圧電素子62(図20では積層
構造および端子等を省略している)の中央部に向かっ
て、5cm上方から直径10.0mmの剛球69を落下
させることにより衝撃荷重を加え、A/D変換器により
出力電圧を測定した(測定値は10回の平均値)。そし
て、各圧電素子62からのピーク出力電圧の平均値およ
び標準偏差を算出した。その結果、センサ特性について
は、上記平均値が10mV以上、標準偏差が0.5以下
かつすべての圧電素子62で規則性のある波形(図21
参照)を示すセンサを○と判定した。また、作業性につ
いては、対象物体への取り付け時間が短時間である場合
を○、長時間である場合を×と判定した。さらに、総合
判定として、センサ特性および作業性の判定が両方とも
○のものを○、それ以外のものを×と判定した。その結
果を下記の表1に併せて示す。
【0068】
【表1】
【0069】上記表1より、実施例の分布センサが1つ
1つ並べた比較例の分布センサと同様のセンサ性能をも
つことがわかる。なお、比較例品では、センサを高密度
化すればするほど取り付け時間がかかるようになる。
1つ並べた比較例の分布センサと同様のセンサ性能をも
つことがわかる。なお、比較例品では、センサを高密度
化すればするほど取り付け時間がかかるようになる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の分布センサによ
れば、圧力,力等の分布を測定する際、その対象となる
物体の表面に、面として取り付けたり、物体の内部に埋
め込んだりして、簡単に、高密度かつ高感度で圧力,力
等の分布測定を行うことができる。また、安価で経済的
であり、しかも、繰り返し使用しても性能が変化しな
い。
れば、圧力,力等の分布を測定する際、その対象となる
物体の表面に、面として取り付けたり、物体の内部に埋
め込んだりして、簡単に、高密度かつ高感度で圧力,力
等の分布測定を行うことができる。また、安価で経済的
であり、しかも、繰り返し使用しても性能が変化しな
い。
【0071】また、本発明において、上記圧電素子の裏
面側に、支持部材が設けられており、上記支持部材によ
って各圧電素子が持ち上げ保持されている場合には、感
知面が柔軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、
圧力変化に対し優れた感度と応答性を発揮する。そのな
かでも特に、上記圧電素子の表面側に、一枚のシート状
カバーが設けられ、上記カバー下面に、持ち上げ保持さ
れた各圧電素子の表面を部分的に押圧しうる凸部が所定
間隔で突設されている場合には、上記凸部で集中的に圧
電素子を押圧することができるため、より大きく、しか
も偏りなく圧電素子が変位し、より優れた感度と応答性
を発揮する。
面側に、支持部材が設けられており、上記支持部材によ
って各圧電素子が持ち上げ保持されている場合には、感
知面が柔軟で対象物体の表面を損傷しないだけでなく、
圧力変化に対し優れた感度と応答性を発揮する。そのな
かでも特に、上記圧電素子の表面側に、一枚のシート状
カバーが設けられ、上記カバー下面に、持ち上げ保持さ
れた各圧電素子の表面を部分的に押圧しうる凸部が所定
間隔で突設されている場合には、上記凸部で集中的に圧
電素子を押圧することができるため、より大きく、しか
も偏りなく圧電素子が変位し、より優れた感度と応答性
を発揮する。
【0072】さらに、本発明において、上記圧電素子
が、圧電定数0.1〜20pC/N、曲げ剛性1.0×
10-2〜1.0×103 N・mmの特性を示すものであ
る場合には、とりわけ優れた出力性能を備えている。
が、圧電定数0.1〜20pC/N、曲げ剛性1.0×
10-2〜1.0×103 N・mmの特性を示すものであ
る場合には、とりわけ優れた出力性能を備えている。
【0073】また、本発明において、上記圧電結晶薄膜
として鉛を含有する複合酸化物薄膜を用いたセンサ、そ
して、上記圧電結晶薄膜を水熱合成によって形成したセ
ンサは、特に優れた性能を備えている。
として鉛を含有する複合酸化物薄膜を用いたセンサ、そ
して、上記圧電結晶薄膜を水熱合成によって形成したセ
ンサは、特に優れた性能を備えている。
【図1】本発明の分布センサの一実施例を示す分解斜視
図である。
図である。
【図2】上記実施例に用いる圧電素子集合体の説明図で
ある。
ある。
【図3】上記実施例に用いる圧電素子の説明図である。
【図4】上記実施例に用いる圧電素子の製法の説明図で
ある。
ある。
【図5】(a),(b)は圧電素子の出力電圧測定法の
説明図である。
説明図である。
【図6】圧電素子の出力電圧測定法の説明図である。
【図7】本発明の分布センサの他の実施例を示す斜視図
である。
である。
【図8】上記支持部材の変形例の説明図である。
【図9】上記支持部材の変形例の説明図である。
【図10】上記支持部材の変形例の説明図である。
【図11】上記支持部材の変形例の説明図である。
【図12】上記支持部材の変形例の説明図である。
【図13】上記支持部材の変形例の説明図である。
【図14】本発明に用いられる凸カバーの説明図であ
る。
る。
【図15】上記凸カバーを取り付けた状態を示す説明図
である。
である。
【図16】上記凸カバーを取り付けた状態を示す説明図
である。
である。
【図17】実施例における圧電積層体を示す分解斜視図
である。
である。
【図18】実施例における支持部材を示す斜視図であ
る。
る。
【図19】実施例における凸カバーを示す斜視図であ
る。
る。
【図20】実施例におけるセンサの出力電圧測定法を示
す説明図である。
す説明図である。
【図21】実施例における出力電圧波形を示す線図であ
る。
る。
【図22】従来の圧力の分布を知る方法を示す説明図で
ある。
ある。
【図23】従来の圧力の分布を知る方法を示す説明図で
ある。
ある。
1 圧電素子集合体 2 圧電素子 5 絶縁フィルム 8 電極層 9 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日比野 真吾 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA01 AA18 AA19 AA21 AB08 AC01 BA08
Claims (8)
- 【請求項1】 可撓性基板の片面もしくは両面に圧電結
晶薄膜が形成され、この圧電結晶薄膜に電極が取り付け
られた圧電素子が複数個、任意に並べられて一枚のシー
ト状に形成され、各電極に端子が接続されていることを
特徴とする分布センサ。 - 【請求項2】 上記圧電素子の裏面側に、支持部材が設
けられており、上記支持部材によって各圧電素子が持ち
上げ保持されている請求項1記載の分布センサ。 - 【請求項3】 上記支持部材が、下地基材と、この下地
基材上に設けられ上記圧電素子裏面を部分的に支持する
支持スペーサとで構成されている請求項2記載の分布セ
ンサ。 - 【請求項4】 上記支持部材が、上記圧電素子裏面全面
に貼着される弾性体で構成されている請求項2記載の分
布センサ。 - 【請求項5】 上記圧電素子の表面側に、一枚のシート
状カバーが設けられており、上記カバー下面には、持ち
上げ保持された各圧電素子の表面を部分的に押圧しうる
凸部が所定間隔で突設されている請求項2〜4のいずれ
か一項に記載の分布センサ。 - 【請求項6】 上記圧電素子が、圧電定数0.1〜20
pC/N、曲げ剛性1.0×10-2〜1.0×103 N
・mmの特性を示すものである請求項1〜5のいずれか
一項に記載の分布センサ。 - 【請求項7】 上記圧電結晶薄膜が鉛を含有する複合酸
化物薄膜である請求項1〜6のいずれか一項に記載の分
布センサ。 - 【請求項8】 上記圧電結晶薄膜が水熱合成によって形
成されたものである請求項1〜7のいずれか一項に記載
の分布センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11082448A JP2000275123A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 分布センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11082448A JP2000275123A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 分布センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000275123A true JP2000275123A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13774816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11082448A Pending JP2000275123A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 分布センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000275123A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004260176A (ja) * | 2003-02-25 | 2004-09-16 | Palo Alto Research Center Inc | テープおよびその製造方法 |
| JP2006023250A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Toyota Motor Corp | 接着材層の厚みを管理された圧電式振動検出/抑制装置 |
| US7174793B2 (en) | 2002-09-24 | 2007-02-13 | Nitta Corporation | Sensor sheet |
| JP2011043442A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Hiroshima Univ | 変動荷重検出パッド及びこれを用いた変動荷重検出板、分布型変動荷重検出板、並びに変動荷重検出装置 |
| JP2011153844A (ja) * | 2010-01-26 | 2011-08-11 | Kyocera Corp | 圧力分布センサ |
| JP2012516985A (ja) * | 2009-06-23 | 2012-07-26 | ストウ・ウッドワード,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 形状適合性導電シートを有するセンサの付いた工業用ロール |
| JP2016020814A (ja) * | 2014-07-11 | 2016-02-04 | 積水化学工業株式会社 | 圧電センサスイッチ |
| CN106153220A (zh) * | 2015-04-27 | 2016-11-23 | 济南大学 | 一种压电石英晶组快速制作装置 |
| CN112033593A (zh) * | 2020-09-08 | 2020-12-04 | 太原量标医疗科技有限责任公司 | 一种复合式人体下肢体表压力传感器及其使用方法 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11082448A patent/JP2000275123A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7174793B2 (en) | 2002-09-24 | 2007-02-13 | Nitta Corporation | Sensor sheet |
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| JP2011043442A (ja) * | 2009-08-21 | 2011-03-03 | Hiroshima Univ | 変動荷重検出パッド及びこれを用いた変動荷重検出板、分布型変動荷重検出板、並びに変動荷重検出装置 |
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