JP2000275376A - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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JP2000275376A
JP2000275376A JP11085110A JP8511099A JP2000275376A JP 2000275376 A JP2000275376 A JP 2000275376A JP 11085110 A JP11085110 A JP 11085110A JP 8511099 A JP8511099 A JP 8511099A JP 2000275376 A JP2000275376 A JP 2000275376A
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Seiji Okada
誠司 岡田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料集合体の燃料スペーサの軸方向位置を保
持するとともに、燃料チャンネルと燃料スペーサとの脱
着を容易とする。 【解決手段】 燃料チャンネルの内部に配置され燃料チ
ャンネル内部空間を複数に分割する内部仕切り部材1
と、燃料チャンネル内部の分割された各領域に直立して
設けられ上部タイプレートと下部タイプレートに支持さ
れてなる複数の燃料棒の間隔を一定に保持する燃料スペ
ーサとから構成される小燃料集合体とを具備する燃料集
合体において、内部仕切り部材1は、各領域に対する面
に、燃料スペーサの配設される軸方向位置の少なくとも
下部位置に配設される突起2を具備してなる。この突起
2はかかる軸方向位置の上部位置にも設けてもよい。ま
た、突起2を上部がテーパ状になったものとする、ある
いは突起2に代えてスペーサ支持部材を設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉に用いられ
る燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、一般的な従来の沸騰水型原子
炉(BWR)に装荷される燃料集合体の縦断面図であ
る。従来の燃料集合体16は、筒状の燃料チャンネル5
を有しており、この燃料チャンネル5内に複数の燃料棒
17と少なくとも1本のウォータロッド18が収納され
ている。この燃料集合体の上下部にはそれぞれ上部タイ
プレート19及び下部タイプレート20が装着され、こ
の上部タイプレート19及び下部タイプレート20によ
り前記燃料棒17及びウォータロッド18の両端が固定
されている。
【0003】このウォータロッド18には、その軸方向
に所定の間隔をおいて複数の燃料スペーサ3が取り付け
られ、この燃料スペーサ3によって燃料棒17を整列支
持するとともに燃料棒17の湾曲が抑止されている。図
12は図11のウォータロッド18と燃料スペーサ3を
拡大して示した局部拡大側面図である。図12に示すよ
うに、ウォータロッド18への燃料スペーサ3の取付
は、ウォータロッド18の軸方向所定位置に溶接付けさ
れたタブ21により行われる。
【0004】最近、将来のBWRプラントの設計のため
に、BWR燃料集合体の寸法を増加することに関心が持
たれている。燃料集合体の寸法を増加することにより、
反応度制御のために必要な制御棒駆動部の総数を減少さ
せ、かつ、燃料交換時の運転停止中に燃料の取扱い及び
配置替えの程度を減らすことができる。ただし、燃料集
合体寸法の増加に伴って燃料チャンネル5が大型化する
ことにより、燃料チャンネル5の変形に対する抵抗が低
下するという課題が生じる。
【0005】そのため、特開平8−254589号公報
記載の発明においては、燃料集合体寸法の増加に伴うこ
うした課題を、図13に横断面図として示すような燃料
集合体22を構成することにより解決している。すなわ
ち、この燃料集合体は4つの小燃料集合体23からな
り、各小燃料集合体23は燃料チャンネル5の内部に設
けられたチャンネル内部の仕切り部材24によって仕切
られている。
【0006】特開平8−254589号公報記載の発明
では、さらに、図14に横断面図として示すような燃料
集合体25を構成することにも言及されている。これ
は、燃料集合体の燃料チャンネル5の内部の仕切り部材
26により、燃料チャンネル5内に水路27を確保する
ものである。これにより、燃料チャンネル5内部の仕切
り部材26により分割された各領域の小燃料集合体23
において、従来の燃料集合体16におけるウォータロッ
ド18を削除することが可能となるから、燃料集合体に
おけるウラン装荷量を増加させることができる。
【0007】ただし、上述のように、小燃料集合体23
からウォータロッド18を削除した場合、従来の燃料集
合体16のように、ウォータロッド18に溶接付けした
タブ21によって燃料スペーサ3の軸方向位置を保持す
ることが不可能となる。この不都合を解決する手段とし
て、燃料棒17に対してタブ21を溶接付けすることが
考えられるが、溶接部は腐食感受性が高く、発熱体であ
る燃料棒17への溶接付けの採用は燃料棒破損の要因と
なり得ることから、好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、寸法を
増加させた燃料集合体では、燃料チャンネルの変形抑制
のための内部仕切り部材によってチャンネル内に水路を
確保することで、小燃料集合体からウォータロッドを削
除してウラン装荷量を増加させることができるが、その
一方で、従来ウォータロッドに設けられていた燃料スペ
ーサの軸方向位置を保持する手段に代わる手段が求めら
れており、かかる課題が燃料集合体の設計上の制約とな
っていた。
【0009】本発明はこうした従来の事情に対処してな
されたものであり、従来より寸法を増加させ大型化され
た燃料集合体において、この燃料集合体の燃料チャンネ
ルの内部に設けられた仕切り部材によって分割された各
小燃料集合体に対して、各小燃料集合体がウォータロッ
ドを有せず燃料棒のみで構成される場合であっても、溶
接によって燃料棒に固着させてなるタブに代えて、燃料
スペーサの軸方向位置を保持する手段を具備する燃料集
合体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の燃料集合体においては、筒状に成形されそ
の上下に上部タイプレートおよび下部タイプレートを配
置してなる燃料チャンネルと、この燃料チャンネルの内
部に配置され燃料チャンネル内部空間を複数に分割する
内部仕切り部材と、前記燃料チャンネル内部の分割され
た各領域に直立して設けられ前記上部タイプレートと前
記下部タイプレートに支持される複数の燃料棒と前記上
部タイプレートと前記下部タイプレートの間に配設され
前記複数の燃料棒の間隔を一定に保持する燃料スペーサ
とから構成される小燃料集合体とを具備する燃料集合体
において、前記内部仕切り部材は、前記各領域に対する
面に、前記燃料スペーサの配設される軸方向位置の少な
くとも下部位置に配設される第1の突起を具備してなる
ことを特徴とする。
【0011】この構成により、燃料チャンネル内部仕切
り部材により分割された各領域の小燃料集合体において
ウォータロッドを削除した場合においても、燃料棒への
タブ溶接付けを採用することなく、燃料スペーサを所望
の軸方向位置に保持することができる。
【0012】さらに、本発明では、前記内部仕切り部材
は、前記各領域に対する面に、前記燃料スペーサの配設
される軸方向位置の上部位置に配設される第2の突起を
具備してなることを特徴とする。これにより、燃料スペ
ーサを上方および下方から確実に所望の軸方向位置に保
持することができる。
【0013】さらに、本発明では、前記内部仕切り部材
に設けられた前記第1の突起は、下方ほどその突出高さ
が大きく成形されてなることを特徴とする。すなわち、
前記内部仕切り部材の各領域に対する面の燃料スペーサ
の所望の軸方向位置の上部位置に設けられた突起の上部
側をテーパ状となるように設定する。
【0014】原子炉運転中に燃料スペーサの軸方向にか
かる外力は、冷却材の流れによる上向きの力である。従
って、この構成により、燃料スペーサの上方向の移動を
拘束することにより、原子炉運転中の燃料スペーサ軸方
向位置を所望の位置に保持することができる。また、従
来より寸法を増加させた燃料集合体では、燃料チャンネ
ルと内部仕切り部材により分割された各領域内の小燃料
集合体の装着にあたっては、通常、燃料チャンネルの上
部開口端より小燃料集合体を挿入する方法が採用され
る。よって、この構成により、燃料チャンネル製造完了
後に小燃料集合体を燃料チャンネル内に容易に組み込む
ことができる。
【0015】さらに、本発明では、前記内部仕切り部材
に設けられた前記第1の突起は、前記内部仕切り部材の
前記各領域に対する面の少なくとも一部に線形に連続す
る突起として成形されてなることを特徴とする。この構
成により、原子炉運転中に燃料スペーサが燃料チャンネ
ル内部仕切り部材に設けた突起から離脱する可能性をよ
り低減し、もって燃料スペーサ軸方向位置の保持をより
確実に行うことが可能となる。
【0016】また、本発明では、前記内部仕切り部材
は、前記各領域に対する面に、前記燃料スペーサの配設
される軸方向位置の少なくとも上部位置に配設され前記
燃料スペーサ側に突出したスペーサ保持部材を具備して
なり、かつこのスペーサ保持部材と前記内部仕切り部材
との間に冷却材流路が設けられてなることを特徴とす
る。
【0017】さらに、前記スペーサ保持部材の前記内部
仕切り部材の前記各領域に対する面で突出した部位の突
起高さは、前記スペーサ保持部材の装着時より、燃料集
合体からなる原子炉の運転中に前記冷却材流路に冷却材
が流通する場合の方が大きくなるよう設定されてなるこ
とを特徴とする。
【0018】この構成において、特に、内部仕切り部材
の各領域に対する面の、燃料スペーサの配設される所望
の軸方向位置の上部位置及び下部位置に、スペーサ保持
部材として、装着時に小燃料集合体の燃料スペーサ外側
表面と接触しない高さの突出部を具備しかつ下部には冷
却材の流入開口部を有するプレートを配設するのが好適
である。
【0019】この場合、このプレートが一定の微小な範
囲内で動作するように、プレートを燃料チャンネル内部
仕切り部材にゆるく組付けることとする。これにより、
原子炉運転中には、冷却材流路を流通する冷却材の水圧
によって、プレートの突出部は、燃料スペーサ外側表面
より小燃料集合体の中心方向へ突出した状態となる。よ
って、原子炉運転中に各小燃料集合体における燃料スペ
ーサの軸方向位置を保持することができる。一方で、冷
却材の流れのない原子炉停止中においては、プレートが
小燃料集合体の中心方向へ突出しないため、チャンネル
と小燃料集合体の脱着が容易に可能となる。
【0020】あるいは、この構成において、特に、燃料
スペーサの配設される所望の軸方向位置の上部位置のみ
に、こうしたスペーサ保持部材としてのプレートを配設
するようにしてもよい。この場合は、上述の作用に加え
て、以下の作用が得られる。すなわち、原子炉運転中に
燃料スペーサの軸方向にかかる外力は冷却材の流れによ
る上向きの力であり、従って燃料スペーサの上方向の移
動を拘束することにより原子炉運転中の燃料スペーサ軸
方向位置を保持することができるから、前述した燃料ス
ペーサの上方向および下方向の移動を拘束するようプレ
ートを配設した場合と比べて、部品数を半分に低減でき
るとともに、燃料チャンネルと小燃料集合体の脱着の際
のプレートと燃料スペーサの干渉等の可能性を低減でき
るから、一段と容易にチャンネルと小燃料集合体を脱着
することが可能となる。
【0021】さらに、本発明では、前記燃料スペーサ
は、前記燃料チャンネルの内側表面に対向する面に弾性
体を具備してなることを特徴とする。ここでの弾性体と
しては、板ばねを用いるのが好適であるが、ばねの形状
などは特に限定されない。この構成により、原子炉運転
中に燃料スペーサが燃料チャンネル内部仕切り部材に設
けた突起から離脱する可能性を低減し、燃料スペーサ軸
方向位置の保持をより確実に行うことが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1は、本実施の形態に係る燃料集合体の燃料チャ
ンネル内部仕切り部材の斜視図である。本実施の形態に
おいては、寸法を拡大した燃料集合体の燃料チャンネル
の燃料棒側に、燃料スペーサの軸方向位置を保持するた
めのスペーサ保持突起を有することを特徴とする。ま
た、図2は、かかるスペーサ保持突起により軸方向位置
を保持された燃料スペーサと、燃料集合体の燃料チャン
ネル内部仕切り部材との局部拡大側面図である。
【0023】本実施の形態における燃料チャンネル内部
仕切り部材1は、小燃料集合体に対する2面の燃料スペ
ーサ3の所望軸方向位置の上部位置及び下部位置に、ス
ペーサ保持突起2を有しており、この上部側のスペーサ
保持突起2と下部側のスペーサ保持突起2の間に燃料ス
ペーサ3が収まることにより、燃料スペーサ3の軸方向
位置を保持することが可能となる。
【0024】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態について、図面を参照して説明する。図3
は、本実施の形態に係る燃料集合体の燃料チャンネル内
部仕切り部材の斜視図である。本実施の形態において
は、寸法を拡大した燃料集合体の燃料チャンネルの燃料
棒側に、燃料スペーサの軸方向位置を保持するためのス
ペーサ保持突起を有することを特徴とする。また、図4
(a)は、かかるスペーサ保持突起により軸方向位置を
保持された燃料スペーサと、燃料集合体の燃料チャンネ
ル内部仕切り部材との局部拡大側面図である。
【0025】本実施の形態における燃料チャンネル内部
仕切り部材4は、小燃料集合体に対する2面の燃料スペ
ーサ3の所望軸方向位置の上部位置に、上部側にテーパ
を設けたスペーサ保持突起6を有している。すなわち、
このスペーサ保持突起6は、下方ほどその突出高さが大
きく成形されている。
【0026】原子炉運転中に燃料スペーサ3の軸方向に
かかる外力は、おもに冷却材の流れによる上向きの力で
ある。従って、上部側にテーパを設けたスペーサ保持突
起5によって燃料スペーサ3の上方向の移動を拘束する
ことにより、原子炉運転中の燃料スペーサ軸方向位置を
保持することが可能となる。
【0027】図4(b)は、本実施の形態に係る燃料集
合体において、燃料チャンネル内に小燃料集合体を挿入
する過程での、燃料スペーサ3とスペーサ保持突起6の
取合いを示す局部拡大側面図である。燃料チャンネル内
に小燃料集合体を挿入する過程において、燃料スペーサ
3は、スペーサ保持突起6の高さ位置において、スペー
サ保持突起6の上部側テーパにより、図中矢印で示され
た方向、すなわち内部仕切り部材4と反対の方向に移動
する。
【0028】この構成により、燃料スペーサ3とスペー
サ保持突起6とが干渉することなく、燃料チャンネル内
に小燃料集合体を挿入することが可能となり、燃料チャ
ンネル製造完了後に小燃料集合体を燃料チャンネルに組
み込むことが可能となる。
【0029】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、上述した第2の実施の形態の変形例である。
図5は、本実施の形態に係る燃料集合体の、燃料スペー
サ軸方向位置を保持するスペーサ保持突起を有する燃料
チャンネル内部仕切り部材の斜視図である。燃料チャン
ネルの製造が完了した後に小燃料集合体を燃料チャンネ
ルに組み込むことを可能とするためには、燃料チャンネ
ルの内部仕切り部材4により分割された各領域におい
て、内部仕切り部材4に設けられたスペーサ保持突起
と、対面の燃料チャンネル内側表面の間の距離を、燃料
スペーサの幅より大きくする必要がある。このため、原
子炉運転中に燃料スペーサがスペーサ保持突起から離脱
し、所望軸方向位置から外れてしまう可能性がある。
【0030】このため、本実施の形態では、燃料チャン
ネル内部仕切り部材4により分割される燃料集合体内の
各領域に対する面の略全周にわたって連続的に形成され
てなり、上部がテーパ状のスペーサ保持突起7を設ける
こととする。
【0031】この構成により、第2の実施の形態と比較
して、燃料チャンネルとスペーサ保持突起7との接する
領域が大きくなるから、燃料スペーサがスペーサ保持突
起から離脱する可能性を低減させることができる。
【0032】なお、このスペーサ保持突起7は、内部仕
切り部材4の小燃料集合体に対向する面の略全周にわた
って成形した場合を図示したが、かかる構成はこれに限
定されず、例えばこの面の少なくとも一部に線形に連続
するような突起であっても、上述と同様の作用効果が期
待できる。
【0033】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、上述の第2の実施の形態または第3の実施の
形態の変形例である。図6は、本実施の形態に係る燃料
集合体の、燃料チャンネル内部仕切り部材のスペーサ保
持突起により軸方向位置を保持された燃料スペーサの局
部拡大側面図である。
【0034】本実施の形態においては、燃料チャンネル
内部仕切り部材4に、上記第2または第3の実施の形態
において述べたスペーサ保持突起6(または7)を設け
るとともに、燃料スペーサ3の燃料チャンネル5の内側
表面側に、燃料チャンネル5と接する板ばね8を設ける
こととする。
【0035】この板ばね8の反発力により、燃料スペー
サ3を内部仕切り部材4の側に押付ける構造となってい
る。これにより、燃料スペーサがスペーサ保持突起6か
ら離脱する可能性をより一層低減することができるとと
もに、この板ばね8の押付力を適切に設定することで、
燃料チャンネル5の製造が完了した後に小燃料集合体を
燃料チャンネル5内に組み込むことも可能となる。
【0036】なお、ここでは板ばね8を設けた場合を図
示したが、これに代わり形状の異なるばねを設けること
も可能である。あるいは、この板ばね8と同様の押付け
力を有する弾性体で代用してもよい。
【0037】(第5の実施の形態)以下、本発明の第5
の実施の形態について、図面を参照して説明する。図7
は本実施の形態に係る燃料集合体の燃料チャンネルの内
部仕切り部材に取り付けられたスペーサ保持プレートに
より軸方向位置を保持された燃料スペーサの局部拡大側
面図、図8(a)は上部側のスペーサ保持プレート、図
8(b)は下部側のスペーサ保持プレートである。
【0038】燃料チャンネル内部仕切り部材9の小燃料
集合体に対する2面の燃料スペーサ3の所望軸方向位置
の上部位置及び下部位置にそれぞれ凹部11を設ける。
この凹部11が設けられた上部位置及び下部位置に、そ
れぞれスペーサ保持プレート10a,10bを設ける。
【0039】スペーサ保持プレート10a,10bは、
図8(a)及び(b)に示すように、中央部に突出部を
有し、下側に冷却材の流入開口部13を有する。このス
ペーサ保持プレート10a,10bを、燃料チャンネル
内部仕切り部材9に設けられた凹部11位置に、止め部
材12によって緩く組付ける。この緩く組付けられたス
ペーサ保持プレート10a,10bは、内部仕切り部材
9から燃料スペーサ3に向かう方向に、一定の範囲にわ
たり微小に動くことができる。
【0040】スペーサ保持プレート10a,10bが最
も内部仕切り部材9の側へ移動した状態では、この突出
部は燃料スペーサ3と接触しない高さとなる。一方、最
も燃料スペーサ3の側へ移動した状態では、この突出部
は燃料スペーサ3の外側表面より小燃料集合体の中心方
向へ突出する高さとなる。
【0041】原子炉運転中に冷却材が下部から上部へ流
れると、スペーサ保持プレート10a,10bの冷却材
流入開口部13から、冷却材がスペーサ保持プレート1
0a,10bの内側へ流れ込むが、この際の水圧によ
り、スペーサ保持プレート10a,10bは、最も燃料
スペーサ3の側へ移動した状態を維持する。他方、原子
炉停止中における冷却材の流れが停止した状態では、ス
ペーサ保持プレート10a,10bは移動が自在な状態
となる。
【0042】これにより、原子炉運転中においては、ス
ペーサ保持プレート10a,10bにより燃料スペーサ
3は上下方向の移動を拘束され、所望の軸方向位置で保
持され、かつ、原子炉停止中においては、燃料スペーサ
3は上下方向の移動が拘束されることはなく燃料チャン
ネルと小燃料集合体の脱着が自在となる。
【0043】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、第5の実施の形態の変形例である。図9は本
発明の第6の実施形態に係る燃料集合体の燃料チャンネ
ル内部仕切り部材16に取り付けられたスペーサ保持プ
レート10aにより軸方向位置を保持された燃料スペー
サの局部拡大側面図である。
【0044】本実施の形態では、スペーサ保持プレート
10aを、燃料チャンネル内部仕切り部材16の小燃料
集合体に対する2面の燃料スペーサ3の所望の軸方向位
置の上部位置にのみ設けている。
【0045】上記第2の実施の形態において述べたよう
に、原子炉運転中に燃料スペーサ3の軸方向にかかる外
力は冷却材の流れによる上向きの力であり、従って燃料
スペーサ3の上方向の移動を拘束することにより原子炉
運転中の燃料スペーサ軸方向位置を保持することができ
る。これにより、燃料スペーサ3の所望の軸方向位置の
上部位置及び下部位置にスペーサ保持プレート10a,
10bを設ける第5の実施の形態の場合に比べて、部品
数を半分に低減できるとともに、燃料チャンネルと小燃
料集合体の脱着の際のスペーサ保持プレート10aと燃
料スペーサ3の干渉の可能性を低減できるから、一段と
容易に、燃料チャンネルと小燃料集合体を脱着すること
が可能となる。
【0046】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態は、第5の実施の形態または第6の実施の形態の
変形例である。図10は、本実施の形態に係る燃料集合
体の燃料チャンネル内部仕切り部材9に取り付けられた
スペーサ保持プレート10a,10bにより軸方向位置
を保持された燃料スペーサ3の局部拡大側面図である。
【0047】燃料スペーサ3の、燃料チャンネル5の内
側表面側に板ばね8を設け、板ばね8の反発力により、
燃料スペーサ3を内部仕切り部材9側へ押付ける構造と
なっている。これにより、燃料スペーサ3がスペーサ保
持プレート10a,10bから離脱する可能性を低減す
ることができる。また、板ばね8の押付け力およびスペ
ーサ保持プレート10a,10bの突出部高さを適切に
設定することで、燃料チャンネル5と小燃料集合体の脱
着をより容易に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、複数の小燃料集合体を内部に有する燃料集合体にお
いて、各小燃料集合体のウォータロッドを削除した場合
においても、燃料棒にタブを溶接付けすることなく、燃
料スペーサの軸方向位置を保持するとともに、かつ、燃
料スペーサが突起あるいはスペーサ保持部材から離脱し
て軸方向に大きく摺動する可能性を低減することができ
る。
【0049】また、特に、一つの燃料スペーサに対して
その下方位置にのみ突起を設けあるいは上方位置にのみ
スペーサ保持部材を配設することにより、燃料チャンネ
ルと小燃料集合体との脱着を容易に実現し、この際、燃
料スペーサと突起あるいはスペーサ保持部材との干渉の
可能性を低く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃料集合体
の、スペーサ保持突起を有する燃料チャンネル内部仕切
り部材の斜視図である。
【図2】図1における燃料チャンネル内部仕切り部材に
よる燃料スペーサの保持状態を示す局部拡大側面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る燃料集合体
の、スペーサ保持突起を有する燃料チャンネル内部仕切
り部材の斜視図である。
【図4】(a)は、図3における燃料チャンネル内部仕
切り部材による燃料スペーサの保持状態を示す局部拡大
側面図、(b)は、図3において、燃料チャンネルへ小
燃料集合体を挿入する過程での燃料スペーサとスペーサ
保持突起の取合いを示す局部拡大側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る燃料集合体
の、スペーサ保持突起を有する燃料チャンネル内部仕切
り部材の斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る燃料集合体
の、燃料チャンネル内部仕切り部材および板ばねによる
燃料スペーサの保持状態を示す局部拡大側面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る燃料集合体
の、燃料チャンネル内部仕切り部材による燃料スペーサ
の保持状態を示す局部拡大側面図である。
【図8】(a)は、図7において符号10aで示された
上部側スペーサ保持プレートの斜視図であり、(b)
は、図7において符号10aで示された下部側スペーサ
保持プレートの斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る燃料集合体
の、燃料チャンネル内部仕切り部材による燃料スペーサ
の保持状態を示す局部拡大側面図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係る燃料集合体
の、燃料チャンネル内部仕切り部材および板ばねによる
燃料スペーサの保持状態を示す局部拡大側面図である。
【図11】従来の燃料集合体の縦断面図である。
【図12】従来の燃料集合体におけるウォータロッドに
取付けられたタブによる燃料スペーサ軸方向位置の保持
状態を示す局部拡大側面図である。
【図13】燃料チャンネル内に内部仕切り部材を設けて
なる従来の燃料集合体の横断面図である。
【図14】燃料チャンネル内に内部仕切り部材を設けて
なる従来の燃料集合体の横断面図である。
【符号の説明】
1,4,9,24,26…燃料チャンネル内部仕切り部材、
2,6,7…スペーサ保持突起、 3…燃料スペー
サ、 5…燃料チャンネル、 8…板ばね、 10a,10
b…スペーサ保持プレート、 11…プレート取付凹部、
12…プレート止め部材、 13…冷却材流入開口部、
14,15…止め部材用穴、 16,22,25…燃料集合体、
17…燃料棒、 18…ウォータロッド、 19…上部タイプ
レート、20…下部タイプレート、 21…タブ、 23…小
燃料集合体、27…水路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に成形されその上下に上部タイプレ
    ートおよび下部タイプレートを配置してなる燃料チャン
    ネルと、この燃料チャンネルの内部に配置され燃料チャ
    ンネル内部空間を複数に分割する内部仕切り部材と、前
    記燃料チャンネル内部の分割された各領域に直立して設
    けられ前記上部タイプレートと前記下部タイプレートに
    支持される複数の燃料棒と前記上部タイプレートと前記
    下部タイプレートの間に配設され前記複数の燃料棒の間
    隔を一定に保持する燃料スペーサとから構成される小燃
    料集合体とを具備する燃料集合体において、前記内部仕
    切り部材は、前記各領域に対する面に、前記燃料スペー
    サの配設される軸方向位置の少なくとも下部位置に配設
    される第1の突起を具備してなることを特徴とする燃料
    集合体。
  2. 【請求項2】 前記内部仕切り部材は、前記各領域に対
    する面に、前記燃料スペーサの配設される軸方向位置の
    上部位置に配設される第2の突起を具備してなることを
    特徴とする請求項1記載の燃料集合体。
  3. 【請求項3】 前記内部仕切り部材に設けられた前記第
    1の突起は、下方ほどその突出高さが大きく成形されて
    なることを特徴とする請求項1記載の燃料集合体。
  4. 【請求項4】 前記内部仕切り部材に設けられた前記第
    1の突起は、前記内部仕切り部材の前記各領域に対する
    面の少なくとも一部に線形に連続する突起として成形さ
    れてなることを特徴とする請求項1または3記載の燃料
    集合体。
  5. 【請求項5】 筒状に成形されその上下に上部タイプレ
    ートおよび下部タイプレートを配置してなる燃料チャン
    ネルと、この燃料チャンネルの内部に配置され燃料チャ
    ンネル内部空間を複数に分割する内部仕切り部材と、前
    記燃料チャンネル内部の分割された各領域に直立して設
    けられ前記上部タイプレートと前記下部タイプレートに
    支持される複数の燃料棒と前記上部タイプレートと前記
    下部タイプレートの間に配設され前記複数の燃料棒の間
    隔を一定に保持する燃料スペーサとから構成される小燃
    料集合体とを具備する燃料集合体において、前記内部仕
    切り部材は、前記各領域に対する面に、前記燃料スペー
    サの配設される軸方向位置の少なくとも上部位置に配設
    され前記スペーサ側に突出したスペーサ保持部材を具備
    してなり、かつこのスペーサ保持部材と前記内部仕切り
    部材との間に冷却材流路が設けられてなることを特徴と
    する燃料集合体。
  6. 【請求項6】 前記スペーサ保持部材の前記内部仕切り
    部材の前記各領域に対する面から突出した部位の突起高
    さは、前記スペーサ保持部材の装着時と比べて、原子炉
    の運転中に前記冷却材流路に冷却材が流通する場合の方
    が大きくなるよう設定されてなることを特徴とする請求
    項5記載の燃料集合体。
  7. 【請求項7】 前記燃料スペーサは、前記燃料チャンネ
    ルの内側表面に対向する面に弾性体を具備してなること
    を特徴とする請求項1ないし6記載の燃料集合体。
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