JPH08304574A - 原子炉燃料集合体用チャンネルボックス及び燃料集合体 - Google Patents

原子炉燃料集合体用チャンネルボックス及び燃料集合体

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JPH08304574A
JPH08304574A JP7138883A JP13888395A JPH08304574A JP H08304574 A JPH08304574 A JP H08304574A JP 7138883 A JP7138883 A JP 7138883A JP 13888395 A JP13888395 A JP 13888395A JP H08304574 A JPH08304574 A JP H08304574A
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fuel assembly
rod
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shaped elements
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JP7138883A
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Yuji Nishino
祐治 西野
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Nuclear Fuel Industries Ltd
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Nuclear Fuel Industries Ltd
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペーサの設計を変更せずにチャンネルボッ
クスの設計を改良することによって、棒状要素とチャン
ネルボックスとの水ギャップの偏りを極力少なくするこ
とのできるチャンネルボックス及び燃料集合体を得る。 【構成】 燃料棒を含む複数の棒状要素と、これら棒状
要素を相互に間隔を開けてバンドル状に束ねた状態に保
持する複数のスペーサとを内部に遊貫する原子炉燃料集
合体用チャンネルボックスにおいて、複数のスペーサの
少なくとも一つのスペーサに対向する軸方向位置のチャ
ンネルボックスの内周壁に、このスペーサの対向位置に
ほぼ当接する同じ突設高さを有する複数の突設部が形成
されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば沸騰水型原子炉
用燃料集合体のチャンネルボックス及び燃料集合体に関
するものである。特に、チャンネルボックスの設計を改
良することによって燃料集合体のチャンネルボックス内
での偏心を防止し、コーナロッド及びサイドロッドの耐
ドライアウト性能を改善し、ひいては燃料集合体の熱的
余裕を向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】図4は沸騰水型原子炉(BWR)の概要
を示す説明図であり、a図は原子炉炉心の概要を示す平
面図であり、b図は炉心に装荷される燃料集合体の概要
を示す説明図である。例えば図bに示すように、BWR
の燃料集合体1は所要数の燃料棒Aと水管(ウォータロ
ッド)Wとを含む棒状要素を正方配列し、それらの上下
端は端栓を介して上下の支持板(タイプレート)2,3
に装着し、中間高さ位置の複数箇所にはスペーサ5を所
定間隔で配置して各棒状要素の間隔を所定間隔に保持し
たものが一般的である。
【0003】このような燃料集合体1は、炉心R内にお
いては各燃料棒Aを除熱する冷却水の確保のためにジル
カロイ製の角筒状のチャンネルボックス4内に収められ
て、a図に示す炉心構造体の受座に所要数立設状態で装
荷される。原子炉運転中には受座の下部オリフィス(図
示せず)からチャンネルボックス4内に冷却水を送り込
んで各燃料集合体1内の燃料棒の間を上向きに流れるよ
うにし、燃料棒Aの反応熱で冷却水を沸騰させて熱を外
部に取り出すと共に燃料集合体1の除熱を行うようにし
ている。尚、図4においてCは炉心R内の各燃料集合体
間の制御棒を示す。
【0004】図5はBWRにおける冷却水の二相流の様
子を示す拡大断面図である。図6は燃料棒表面の冷却材
流れの様子と温度分布を示す説明図である。BWRは炉
内で水蒸気を発生させる直接サイクル方式であるため、
炉心内で沸騰を許している。従って、燃料の冷却は、液
相・蒸気(ボイド)の二相流の条件下で行われる。図5
に示すように、ボイド率の高い燃料集合体上部の冷却水
は膜状の液相(液膜)a1 がチャンネルボックス4の内
壁面と燃料棒Aの該周面で連続した環状流れを形成し、
チャンネルボックスと燃料棒との間及び燃料棒同士の間
には液滴a2 を伴う蒸気相bが流れるという所謂環状流
であり、燃料棒の外周面の前記液膜a1が燃料棒の冷却
に重要な役割を果す。
【0005】しかしながら、例えば過出力状態等の何ら
かの原因で燃料集合体が熱的に厳しい状態におかれ、所
謂核沸騰状態から膜沸騰状態への遷移が生じると、図6
に示すように燃料棒Aの外周面の液膜a1 が消失して除
熱効果が急激に悪化するため、燃料棒Aの液膜消失領域
における温度が急激に上昇し、遂にはその部分で熱焼損
(バーンアウト)を生じることになる。BWR燃料に特
徴的な液膜の消失によるバーンアウトを特にドライアウ
トと呼び、バーンアウトの生じる燃料集合体全体の負荷
を限界出力と呼んでいる。
【0006】一般に、8×8型及び9×9型燃料共に1
体の燃料集合体に7個のスペーサを具備しているが、燃
料集合体内の燃料棒が熱的に最も厳しくなるのは集合体
の上から2番目の第6スペーサ直下部分より上方(冷却
水流れの下流側)の部分であることが既に実験により確
認されている。
【0007】ところで、図7は図4のスペーサの平面構
成を示す説明図であり、図aは偏心した状態を示し、図
bは偏心なく対称配置された状態を示す。前述の燃料集
合体において核燃料棒などの棒状要素の配列間隔を所定
位置に保持するためのスペーサ5としては、例えば図7
に示すような帯板51の格子組によって桝目状の複数の
棒状要素挿通セル52が構成されている。
【0008】各セルの四辺の側壁に、前記棒状要素をほ
ぼその径方向について支持するためにセルの中心方向へ
向けて各々突出する弾性・剛性支持突起部53を対向配
置したものが知られており、このようなスペーサ5を燃
料集合体1の軸方向に間隔を開けて例えば7カ所に配置
している。
【0009】通常、燃料集合体の外寸は、チャンネルボ
ックス内で最も外側に張り出すスペーサ外寸は燃料集合
体をチャンネルボックス内にスムースに収めるためにチ
ャンネルボックスの内寸の製造公差を考慮した下限値
(内寸公差寸法の最小値)に更に余裕を見て小さめに決
定されていた。
【0010】従って、チャンネルボックス内に燃料集合
体を収めた状態では、図7のa図に示したように燃料集
合体1はチャンネルボックス4の中心からある方向に偏
心した状態となり、必ずしも図7のb図に示すようにチ
ャンネルボックス4の中心に位置して四辺の水ギャップ
が対称的になるとは限らなかった。この燃料集合体のチ
ャンネルボックス内での断面位置の偏りは、チャンネル
ボックス内壁面と燃料集合体との水ギャップが或る辺で
は大きく、或る辺では小さくなる結果を招いており、こ
の水ギャップの偏りが除熱にムラを生じさせ、或るコー
ナロッドまたはサイドロッドの耐バーンアウト特性を特
に低下させ、延いては燃料集合体全体の耐バーンアウト
特性の低下を招いていたのである。
【0011】従来、燃料棒の耐バーンアウト特性の向上
については、スペーサ外周の側板に冷却材流れをかき混
ぜるための複数個の固定羽根を設け、スペーサの下流側
で冷却材流れのミキシングによって流れの中の液滴を燃
料棒表面の液膜に補強し、この補強効果により燃料棒の
ドライアウト出力の向上を図ることが行われているが、
図7のa図に示したように燃料集合体がチャンネルボッ
クス内で偏心配置されていたので、偏心の方向に応じた
特定のコーナロッド又はサイドロッドの耐バーンアウト
特性が他に比べて特に低下するという問題が未解決であ
り、しかも前記偏心の方向は炉心内で定まっていないこ
ともあって、その対策に苦慮していたのが実情であっ
た。
【0012】このため、燃料集合体を偏心させることな
くチャンネルボックス中央に収める方法としては既に特
願平1−320686号のように、スペーサ側板に燃料
集合体位置決めのための突出部を設けることが考案され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
ペーサ側板に設けられた突出部は、スペーサ四隅を囲む
ように8カ所のディンプルを大きくして、チャンネルボ
ックス内壁面とそれぞれ当接させるため、そのディンプ
ルの強度や、内部に保持する燃料棒を均一な強さで支持
するためにスプリング部材を調整すること等の問題があ
った。
【0014】本発明は、スペーサの設計を変更せずにチ
ャンネルボックスの設計を改良することによって、棒状
要素とチャンネルボックスとの水ギャップの偏りを極力
少なくし、結果としてある偏った位置のコーナロッド又
はサイドロッドの耐バーンアウト特性の低下を防止し、
ひいては燃料集合体の熱的余裕を向上させることのでき
る原子炉燃料集合体用チャンネルボックス及び燃料集合
体を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載された
発明に係る原子炉燃料集合体用チャンネルボックスで
は、燃料棒を含む複数の棒状要素と、これら棒状要素を
相互に間隔を開けてバンドル状に束ねた状態に保持する
複数のスペーサとを内部に遊貫する原子炉燃料集合体用
チャンネルボックスにおいて、前記複数のスペーサの少
なくとも一つのスペーサに対向する軸方向位置のチャン
ネルボックスの内周壁に、このスペーサの対向位置にほ
ぼ当接する同じ突設高さを有する複数の突設部が形成さ
れたものである。
【0016】本請求項2に記載された発明に係る原子炉
燃料集合体用チャンネルボックスでは、請求項1に記載
された原子炉燃料集合体用チャンネルボックスにおい
て、前記突設部が、前記スペーサの側壁の隣接する二面
で構成される角部近傍で外方に打ち出されたディンプル
に対向する軸方向位置のチャンネルボックスの内壁に形
成されたものである。
【0017】本請求項3に記載された発明に係る原子炉
燃料集合体用チャンネルボックスでは、請求項2に記載
された原子炉燃料集合体用チャンネルボックスにおい
て、前記突設部が、前記スペーサの同一側壁上に形成さ
れた2つの前記ディンプルに対向する2つの軸方向位置
を連結するようにチャンネルボックスの内壁に形成され
たものである。
【0018】本請求項4に記載された発明に係る沸騰水
型原子炉用燃料集合体では、燃料棒を含む複数の棒状要
素と、これら棒状要素を相互に間隔を開けてバンドル状
に束ねた状態に保持する複数のスペーサと、これら棒状
要素とスペーサとを内部に遊貫するチャンネルボックス
とを備えた沸騰水型原子炉用燃料集合体において、請求
項1〜3の何れか1項のチャンネルボックスを備えたも
のである。
【0019】
【作用】本発明においては、燃料棒を含む複数の棒状要
素と、これら棒状要素を相互に間隔を開けてバンドル状
に束ねた状態に保持する複数のスペーサとを内部に遊貫
する原子炉燃料集合体用チャンネルボックスにおいて、
複数のスペーサの少なくとも一つのスペーサに対向する
軸方向位置のチャンネルボックスの内周壁に、このスペ
ーサの対向位置にほぼ当接する同じ突設高さを有する複
数の突設部が形成されたものであるため、スペーサの設
計を変更せずにチャンネルボックスの設計を若干改良す
ることによって、棒状要素とチャンネルボックスとの水
ギャップの偏りを極力少くすることができる。
【0020】即ち、スペーサとチャンネルボックス内壁
の突設部との対向辺同士の最小内寸とスペーサ外寸とを
ほぼ等しくすることにより、スペーサに保持された複数
の棒状要素がチャンネルボックス内で偏ることがなく保
持される。このため、結果としてある偏った位置のコー
ナロッド又はサイドロッドの耐バーンアウト特性の低下
を防止し、ひいては燃料集合体の熱的余裕を向上させる
ことができる。
【0021】具体的には、例えば通常燃料集合体に7個
装着されているスペーサの少なくとも一つのスペーサに
対応するチャンネルボックスの軸方向位置において、そ
の4周の外面に突設部を設け、チャンネルボックス突設
部のチャンネルボックス内壁において、対面するチャン
ネルボックス最小内寸とスペーサ外寸をほぼ等しくする
ことにより、チャンネルボックス内の棒状要素とチャン
ネルボックスの水ギャップの偏りを極力少なくすること
ができれば良いのである。
【0022】これにより、本発明では燃料集合体にチャ
ンネルボックスが取付けられた時にチャンネルボックス
内壁面とスペーサ側板との間隔が四周の対向辺同士でほ
ぼ対称となるように、スペーサに対応する位置のチャン
ネルボックス内壁に突設部を設けたので、チャンネルボ
ックス内での燃料集合体周囲の水ギャップの大きさは四
辺の何れにおいても突設部の大きさによって定められ、
チャンネルボックス内で断面位置の対称性が保証され
る。これにより、除熱にムラがなくなる。
【0023】尚、突設部の数,配置位置,大きさ(高
さ)は、内部のスペーサに束ねた状態で保持された棒状
要素が偏りのないように選ばれればよい。例えば、本発
明では、突設部が、前記スペーサの側壁の隣接する二面
で構成される角部近傍で外方に打ち出されたディンプル
に対向する軸方向位置のチャンネルボックスの内壁に形
成されたものでは、現状のスペーサに既存するディンプ
ルを良好に利用することができる。
【0024】また、突起部は、チャンネルボックス内壁
に突設されればよく、この突設部を肉厚に形成しても良
いし、外部から内部に打ち出して成形してもよい。尚、
打ち出し成形によるものは、現状のチャンネルボックス
に若干の成形を施すだけで簡単に成形でき、有効であ
る。
【0025】チャンネルボックス内壁の突設部の軸方向
位置は通常燃料集合体に7個装着されているスペーサに
対応する位置の2つ以上であっても良い。また、上記チ
ャンネルボックス内壁の突設部の軸方向長さはスペーサ
の高さより小さくしても良いし、大きくても良い。
【0026】更に、本発明では、このディンプルに対向
する軸方向位置のチャンネルボックスの内壁に形成され
た突設部が、更にスペーサの同一側壁上に形成された2
つの前記ディンプルに対向する2つの軸方向位置を連結
するようにチャンネルボックスの内壁に形成されたもの
では、チャンネルボックスの加工も簡略化できる。
【0027】また、本発明では、請求項1〜3の何れか
1項のチャンネルボックスを備えた沸騰水型原子炉用燃
料集合体をも開示する。
【0028】
【実施例】図1は本発明のチャンネルボックスを用いた
燃料集合体の一実施例の構成を示す平面図である。図2
は図1のチャンネルボックスを用いた燃料集合体の部分
断面図である。図3は本発明のチャンネルボックスの別
の実施例の構成を示す平面図である。図1に示すよう
に、スペーサ10は複数の帯板を格子組みしてなる格子
板11の四周を同様の帯板からなる側板12で囲んで溶
接により正方格子状に組立てたものである。
【0029】内部には前記格子組によって複数のセル1
3が形成され、各セル13内に燃料棒Aが挿通されるよ
うになされていると共に、中央には9セル分の大きなス
ペースが設けられて大口径ウォータチャンネルWが挿通
可能になされている。各セル13の四辺には、セル側壁
の格子板11に設けられた貫通孔(図示せず)に係合す
るようにクリップ型スプリング部材14が装着されてい
る。
【0030】このクリップ型スプリング部材14はクリ
ップの一辺が弾性支持突起部、他の一辺が剛性支持突起
部としてクリップ状に成形されたインコネル製のばね帯
板材からなる公知の構成のもので、両辺でセル側壁の格
子板11を挟むように前記貫通孔に係合されている。ス
ペーサ側板12にも同様なクリップ型スプリング部材1
5が装着されているが、このクリップ型スプリング部材
15は大部分がセル側に弾性支持突起部のみをもつもの
である。
【0031】スペーサ側板12の四辺X1212
の各コーナ部近傍には外側へ突出して打ち出しにより各
コーナ部に2つ、計8つのディンプル16が設けられて
いる。
【0032】このような燃料棒A及びウォータチャンネ
ルWを保持したスペーサ10は、四隅が丸まった四角筒
状のチャンネルボックス20内に保持される。また、こ
のスペーサ10の外寸形状はチャンネルボックス20内
寸の製造公差を考慮した下限値に余裕を見て更に小さめ
に決定されている。
【0033】一般にスペーサは一つの燃料集合体に7つ
存在するが、これらスペーサの中程の一つのスペーサに
対応する軸方向位置のチャンネルボックス20の内周壁
には、ディンプル16に対向する位置にほぼ当接する、
各々同じ突設高さを有する合計8つの突設部21が形成
されている。
【0034】これら突設部21はチャンネルボックス2
0の外側から内側に打ち出して成形されている。これら
突設部21は、チャンネルボックス20の8つの突設部
21同士を結ぶ最小内寸と、スペーサ10の8つのディ
ンプル16同士を結ぶスペーサ外寸とをほぼ等しくする
ことにより、燃料棒A及びウォータチャンネルWの棒状
要素がチャンネルボックス内で偏ることを防ぐ。
【0035】これにより、結果としてある偏った位置の
コーナロッド又はサイドロッドの耐バーンアウト特性の
低下を防止し、ひいては燃料集合体の熱的余裕を向上さ
せることができる。
【0036】図3は本発明のチャンネルボックスを用い
た燃料集合体の別の実施例の構成を示す平面図である。
図1と同様に、複数の帯板を格子組みしてなる格子板3
1の四周を同様の帯板からなる側板32で囲んで溶接に
より正方格子状に組立てたスペーサ30には、内部に複
数のセル33が形成され、各セル33内に燃料棒Aが挿
通されるようになされていると共に、中央には9セル分
の大きなスペースが設けられて大口径ウォータチャンネ
ルWが挿通可能になされている。
【0037】各セル33の四辺には、クリップ型スプリ
ング部材34と、スペーサ側板32にも同様なクリップ
型スプリング部材35が装着されている。また、スペー
サ側板32の四辺X1212 の各コーナ部近傍に
は外側へ突出して打ち出しにより各コーナ部に2つ、計
8つのディンプル36が設けられている。
【0038】このような燃料棒A及びウォータチャンネ
ルWを保持したスペーサ30は、四隅が丸まった四角筒
状のチャンネルボックス40内に保持される。また、こ
のスペーサ30の外寸形状はチャンネルボックス40内
寸の製造公差を考慮した下限値に余裕を見て更に小さめ
に決定されている。
【0039】一般にスペーサは一つの燃料集合体に7つ
存在するが、これらスペーサの中程の一つのスペーサに
対応する軸方向位置のチャンネルボックス40の内周壁
には、スペーサの同一側壁上に形成された2つのディン
プル36に対向する2つの軸方向位置を連結するよう
に、各々同じ突設高さを有する合計4つの突設部41が
形成されている。
【0040】これら突設部41はチャンネルボックス4
0の外側から内側に打ち出して成形されている。これら
突設部41は、チャンネルボックス40の4つの突設部
41同士を結ぶ最小内寸と、スペーサ30の8つのディ
ンプル36同士を結ぶスペーサ外寸とをほぼ等しくする
ことにより、燃料棒A及びウォータチャンネルWの棒状
要素がチャンネルボックス内で偏ることを防ぐ。
【0041】この場合も、燃料棒A及びウォータチャン
ネルWの棒状要素がチャンネルボックス内で偏ることを
防ぐことができ、ある偏った位置のコーナロッド又はサ
イドロッドの耐バーンアウト特性の低下を防止し、ひい
ては燃料集合体の熱的余裕を向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、燃料棒を
含む複数の棒状要素と、これら棒状要素を相互に間隔を
開けてバンドル状に束ねた状態に保持する複数のスペー
サとを内部に遊貫する原子炉燃料集合体用チャンネルボ
ックスにおいて、複数のスペーサの少なくとも一つのス
ペーサに対向する軸方向位置のチャンネルボックスの内
周壁に、このスペーサの対向位置にほぼ当接する同じ突
設高さを有する複数の突設部が形成されたものであるた
め、スペーサの設計を変更せずにチャンネルボックスの
設計を若干改良することによって、棒状要素とチャンネ
ルボックスとの水ギャップの偏りを極力少くすることが
できる。
【0043】これにより、本発明では燃料集合体にチャ
ンネルボックスが取付けられた時にチャンネルボックス
内壁面とスペーサ側板との間隔が四周の対向辺同士でほ
ぼ対称となるように、スペーサに対応する位置のチャン
ネルボックス内壁に突設部を設けたので、チャンネルボ
ックス内での燃料集合体周囲の水ギャップの大きさは四
辺の何れにおいても突設部の大きさによって定められ、
チャンネルボックス内で断面位置の対称性が保証され
る。これにより、除熱にムラがなくなる。
【0044】また、本発明では、突設部が、前記スペー
サの側壁の隣接する二面で構成される角部近傍で外方に
打ち出されたディンプルに対向する軸方向位置のチャン
ネルボックスの内壁に形成されたものでは、現状のスペ
ーサに既存するディンプルを良好に利用することができ
る。
【0045】更に、本発明では、このディンプルに対向
する軸方向位置のチャンネルボックスの内壁に形成され
た突設部が、更にスペーサの同一側板上に形成された2
つの前記ディンプルに対向する2つの軸方向位置を連結
するようにチャンネルボックスの内壁に形成されたもの
では、チャンネルボックスの加工も簡略化できる。
【0046】また、本発明では、請求項1〜3の何れか
1項のチャンネルボックスを備えた沸騰水型原子炉用燃
料集合体をも開示する。即ち、スペーサとチャンネルボ
ックス内壁の突設部との対向辺同士の最小内寸とスペー
サ外寸とをほぼ等しくすることにより、スペーサに保持
された複数の棒状要素がチャンネルボックス内で偏るこ
とがなく保持される。このため、結果としてある偏った
位置のコーナロッド又はサイドロッドの耐バーンアウト
特性の低下を防止し、ひいては燃料集合体の熱的余裕を
向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチャンネルボックスを用いた燃料集合
体の一実施例の構成を示す平面図である。
【図2】図1のチャンネルボックスを用いた燃料集合体
の部分断面図である。
【図3】本発明のチャンネルボックスを用いた燃料集合
体の別の実施例の構成を示す平面図である。
【図4】沸騰水型原子炉(BWR)の概要を示す説明図
であり、a図は原子炉炉心の概要を示す平面図であり、
b図は炉心に装荷される燃料集合体の概要を示す説明図
である。
【図5】BWRにおける冷却水の二相流の様子を示す拡
大断面図である。
【図6】燃料棒表面の冷却材流れの様子と温度分布を示
す説明図である。
【図7】図4の図bのスペーサの平面構成を示す説明図
であり、図aは偏心した状態を示し、図bは偏心なく対
称配置された状態を示す。
【符号の説明】 10,30…スペーサ、 11,31…格子板、 12,32…側板、 13,33…セル、 14,34…クリップ型スプリング部材、 15,35…クリップ型スプリング部材、 16,36…ディンプル、 20,40…チャンネルボックス、 21,41…突設部、 A…燃料棒、 W…ウォータチャンネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料棒を含む複数の棒状要素と、これら
    棒状要素を相互に間隔を開けてバンドル状に束ねた状態
    に保持する複数のスペーサとを内部に遊貫する原子炉燃
    料集合体用チャンネルボックスにおいて、 前記複数のスペーサの少なくとも一つのスペーサに対向
    する軸方向位置のチャンネルボックスの内周壁に、この
    スペーサの対向位置にほぼ当接する同じ突設高さを有す
    る複数の突設部が形成されたことを特徴とする原子炉燃
    料集合体用チャンネルボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された原子炉燃料集合体
    用チャンネルボックスにおいて、 前記突設部が、前記スペーサの側壁の隣接する二面で構
    成される角部近傍で外方に打ち出されたディンプルに対
    向する軸方向位置のチャンネルボックスの内壁に形成さ
    れたことを特徴とする原子炉燃料集合体用チャンネルボ
    ックス。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された原子炉燃料集合体
    用チャンネルボックスにおいて、 前記突設部が、前記スペーサの同一側壁上に形成された
    2つの前記ディンプルに対向する2つの軸方向位置を連
    結するようにチャンネルボックスの内壁に形成されたこ
    とを特徴とする原子炉燃料集合体用チャンネルボック
    ス。
  4. 【請求項4】 燃料棒を含む複数の棒状要素と、これら
    棒状要素を相互に間隔を開けてバンドル状に束ねた状態
    に保持する複数のスペーサと、これら棒状要素とスペー
    サとを内部に遊貫するチャンネルボックスとを備えた沸
    騰水型原子炉用燃料集合体において、 請求項1〜3の何れか1項のチャンネルボックスを備え
    たことを特徴とする沸騰水型原子炉用燃料集合体。
JP7138883A 1995-05-15 1995-05-15 原子炉燃料集合体用チャンネルボックス及び燃料集合体 Withdrawn JPH08304574A (ja)

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JP7138883A JPH08304574A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 原子炉燃料集合体用チャンネルボックス及び燃料集合体

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JP7138883A JPH08304574A (ja) 1995-05-15 1995-05-15 原子炉燃料集合体用チャンネルボックス及び燃料集合体

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JPH08304574A true JPH08304574A (ja) 1996-11-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003073435A3 (de) * 2002-02-27 2004-01-15 Framatome Anp Gmbh Abstandhalter für ein brennelement eines siedewasserreaktors
CN109935367A (zh) * 2017-12-19 2019-06-25 中国原子能科学研究院 一种带卡扣的燃料组件定位格架和燃料组件

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