JP2000275876A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2000275876A
JP2000275876A JP11076771A JP7677199A JP2000275876A JP 2000275876 A JP2000275876 A JP 2000275876A JP 11076771 A JP11076771 A JP 11076771A JP 7677199 A JP7677199 A JP 7677199A JP 2000275876 A JP2000275876 A JP 2000275876A
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航 北村
Yoshihisa Saito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】傷及び耐トナー融着性に優れ、しかも製造が容
易な電子写真感光体を提供することである。 【解決手段】導電性支持体、感光層を有する電子写真感
光体において、該電子写真感光体の表面層のエンタルピ
ー緩和量が2.0mJ/mg以上であることを特徴とす
る電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体並びに該
電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジ及び電子
写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な有機光導電性化合物を主成
分とする電子写真感光体の開発が盛んに行われている。
例えば米国特許第3837851号公報にはトリアリル
ピラゾリンを含有する電荷輸送層を有する感光体、米国
特許第3871880号公報にはペリレン顔料の誘導体
からなる電荷発生層と3−プロピレンとホルムアルデヒ
ドの縮合体からなる電荷輸送層とから構成される感光体
等が記載されている。
【0003】有機光導電性化合物は、その化合物によっ
て感度を有する波長域が異なり、特開昭61−2727
54号公報及び特開昭56−167759号公報には可
視領域に高い感度を有する化合物が開示されており、ま
た特開昭57−195767号公報及び特開昭61−2
28453号公報には、赤外領域に高い感度を有する化
合物が開示されている。
【0004】一方、当然のことながら電子写真感光体に
は、適用される電子写真プロセスに応じた感度、電気的
特性、更には光学的特性を備えていることが要求され
る。特に繰り返し使用される電子写真感光体の表面には
帯電、露光、現像、転写、クリーニング等の電気的、機
械的外力が直接加えられるため、それらに対する耐久性
も要求される。
【0005】具体的には、帯電時の放電、クリーニング
による摩耗や傷といった電気的劣化及び機械的劣化、こ
れらの劣化や耐付着力の低下によりトナーが感光体表面
に固着し、クリーニング等によっても除去できなくなる
現象(以下、トナー融着という)に対する耐久性が要求
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の電子写真感光体の表面層が有していた問題点を解決
し、傷及び耐トナー融着性に優れた製造が容易な電子写
真感光体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は導電性支持体、
感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感
光体の表面層のエンタルピー緩和量が2.0mJ/mg
以上であることを特徴とする電子写真感光体から構成さ
れる。
【0008】現在、電子写真感光体の主流となった有機
電子写真感光体の製造方法は、電荷発生材料、電荷輸送
材料等の電子写真材料を樹脂バインダー、滑剤、その他
の添加材と共に有機溶媒中に溶解、分散させて塗布法に
より支持体上に塗布、乾燥することにより塗膜を形成す
るのが一般的である。このように形成される有機電子写
真感光体の表面層は、帯電、露光、転写、クリーニング
等の電気的、機械的外力が直接加えられるため、それら
に対する耐久性が要求されるが、それに加えて強度の不
均一によるムラ削れ等を防ぐために、より均一な塗膜を
形成することが重要である。そのため表面層の乾燥工程
においては、表面層のTg以上の温度で乾燥することが
好ましい。しかしながらTg以上の温度で加熱された塗
膜が常温まで冷却する過程において、塗膜は其の温度が
Tgを下回ると急激に粘度が増大してセグメントの運動
性が低下する。その結果Tg以下では温度降下に体積収
縮が追いつかず、過剰体積(過剰エンタルピー)を持っ
た非平衡状態となる。本発明においては、この非平衡状
態にある塗膜を短時間の間に平衡状態に近ずけて過剰体
積(過剰エンタルピー)を減少させる。その結果、機械
的外力に対する応力が高くなって傷や耐トナー融着性に
優れた電子写真感光体を達成することが可能となる。
【0009】過剰エンタルピーの緩和量はDSC測定に
よりTg付近に観察されるエンタルピー緩和量の測定に
より可能であるが、本発明者らは鋭意検討の結果、電子
写真感光体の表面層において、エンタルピー緩和量が
2.0mJ/mg以上であると従来と比べて傷や耐トナ
ー融着性に優れることを見出し、本発明に至った。
【0010】過剰エンタルピーを緩和させる方法として
は、Tg未満での加熱処理が好ましく、40℃以上Tg
未満で加熱処理することがより好ましい。40℃より低
いと十分にエンタルピー緩和させることが困難であり、
仮に緩和させることができたとしても非常に長い期間を
必要とするため生産性の点から効率的でない。一方、T
gより高いと、再び冷却するときに再度過剰体積を持つ
非平衡状態に戻ってしまうため、本発明の効果が全く得
られない。
【0011】また、本発明においては、表面層のバイン
ダー樹脂としてはアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリメタアクリ
レート樹脂等の熱可塑性樹脂が好ましく、特にポリカー
ボネート樹脂または一般式(1)で示される構成単位を
有するポリアリレート樹脂がより好ましい。 一般式(1)
【化4】 (式中、Xは−CR13R14−(ただし、R13及び
R14は各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、
置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは
無置換のアリール基である)、置換もしくは無置換のシ
クロアルキリデン基、置換もしくは無置換の , −アル
キレン基、単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO
2−である。また、R1〜R12は各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基ま
たは置換もしくは無置換のアリール基である)
【0012】上式中、アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピル、シクロヘキシル及びシクロヘプチル等の
基が挙げられる。アリール基としてはフェニル、ナフチ
ル、及びアンスリル等の基が挙げられる。シクロアルキ
リデン基としてはシクロヘキシリデン、シクロヘプチリ
デン及びフルオレニリデン等の基が挙げられる。α,ω
−アルキレン基としては1,2−エチレン、1,3−プ
ロピレン及び1,4−ブチレン等の基が挙げられる。ハ
ロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子及び臭素原子
等が挙げられる。
【0013】これらの基が有してもよい置換基として
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原
子、メチル、エチル及びプロピル等のアルキル基、フェ
ニル、ナフチル及びアンスリル等のアリール基、ベンジ
ル、フェネチル等のアラルキル基並びにメトキシ、エト
キシ及びプロポキシ等のアルコキシ基等が挙げられる。
なお、単結合とはXの両側のベンゼン環が直接結合して
いることを意味し、例えば後述の表1から3に示す構成
単位例7,23及び24が挙げられる。
【0014】一般式(1)で示される構成単位の具体例
を表1〜3に示すが、これらに限られるものではない。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 好ましい例としては、構成単位例1,2及び7が好まし
く、特に構成単位例1、2が好ましい。
【0015】本発明において用いられる一般式(1)で
示される構成単位を有する樹脂は、下記一般式(2)で
示されるビスフェノールを通常溶解性を上げるためテレ
フタル酸塩化物、イソフタル酸塩化物の混合物とアルカ
リ存在下で溶媒/水系中で攪拌することにより界面重合
を行うことができる。 一般式(2)
【化5】 (式中、Xは−CR9R10−(ただし、R9及びR
10は各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、置
換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置
換のアリール基である)、置換もしくは無置換のシクロ
アルキリデン基、置換もしくは無置換のα,ω−アルキ
レン基、単結合、−O−、−S−、−SO−または−S
O2−である。また、R1〜R8は各々独立に水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基ま
たは置換もしくは無置換のアリール基である。)
【0016】テレフタル酸塩化物、イソフタル酸塩化物
の比率はその重合体の溶解性を考慮して決定されるもの
で定説はない。ただし、いずれかの塩化物が30mol
%以下になると合成した重合体の溶解性が極端に低下す
るので注意が必要である。通常は1/1の比率で合成す
るのが好ましい。
【0017】本発明においては、一般式(1)で示され
る構成単位が同一のもので構成される重合体でも、2種
以上の一般式(1)で示される別種の構成単位からなる
共重合体でもよい。更には、別種の一般式(1)で示さ
れる構成単位を有する樹脂を2種以上ブレンドしてもよ
い。
【0018】本発明において用いられるポリカーボネー
ト樹脂は、一般式(2)で示されるビスフェノールを通
常アルカリ存在下でホスゲンを作用させて重合を行うこ
とができる。ポリカーボネート樹脂の具体例としては、
表1〜2に示すビスフェノール構造を有するものなどが
挙げられるが、これらに限られるものではない。好まし
い例としてはビスフェノールZ、ビスフェノールCを用
いた樹脂が好ましく、特にビスフェノールZを用いた樹
脂がより好ましい。
【0019】本発明においては、ポリカーボネート樹脂
が同一のビスフェノールで構成される重合体でも、2種
以上の別種のビスフェノールからなる共重合体でもよ
い。更には、別種のポリカーボネ−ト樹脂を2種以上ブ
レンドしてもよい。
【0020】これらの樹脂は単品で用いても良いし、2
種以上をブレンドしても良い。更には異なる2種以上の
樹脂をブレンドしても良い。更に必要に応じて硬化性樹
脂、潤滑剤、酸化防止剤等を添加してもよい。
【0021】本発明の電子写真感光体は、感光層が電荷
輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型で
あっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した機能分離
型でもよいが、電子写真特性的には機能分離型が好まし
い。
【0022】導電性支持体は導電性を有するものであれ
ばよく、アルミニウム、ステンレス等の金属あるいは導
電層を設けた金属、紙、プラスチック等が挙げられ、形
状はシート状、円筒状等が挙げられる。
【0023】レーザービームプリンター等画像入力がレ
ーザー光の場合は散乱による干渉縞防止または基板の傷
を被覆することを目的とした導電層を設けてもよい。こ
れはカーボンブラック、金属粒子等の導電性粉体をバイ
ンダー樹脂に分散させて形成することができる。導電層
の膜厚は5〜40μm、好ましくは10〜30 mガ適
当である。
【0024】導電層の上に中間層を設ける。中間層の材
料としてはポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリエチレンオキシド樹脂、エチルセルロース、カ
ゼイン、ポリウレタン樹脂、ポリエーテルウレタン樹脂
等が挙げられる。これらの材料は適当な溶剤に溶解して
塗布される。中間層の膜厚は0.05〜5μm、好まし
くは0.3〜1μmが適当である。
【0025】中間層の上には電荷発生層が形成される。
本発明において用いられる電荷発生材料としてはセレン
−テルル、ピリリウム系、チアピリリウム系染料、フタ
ロシアニン系顔料、アントアントロン系顔料、ジベンツ
ピレン系顔料、シアニン系顔料、トリスアゾ系、ジスア
ゾ系、モノアゾ系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン
系顔料、非対称キノシアニン系顔料等が挙げられる。機
能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷発生材料を0.
3〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と共にホモジナイ
ザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サン
ドミル、アトライター、ロールミル及び液衝突型高速分
散機等の方法で分散し、分散液を塗布乾燥させて形成さ
れる。電荷発生層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.
1〜2μmが適当である。
【0026】電荷輸送層は電荷輸送材料とバインダー樹
脂とを溶剤中に分散させた塗料を塗布、乾燥して形成す
る。電荷輸送材料としてはトリアリールアミン系化合
物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾー
ル化合物、トリアリルメタン化合物チアゾール化合物な
どが挙げられる。バインダー樹脂としてはアクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレートじ樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリメタアクリレート樹脂などが挙げられ
る。電荷輸送材料は0.5〜2倍量のバインダー樹脂と
組み合わされ塗工後、乾燥して電荷輸送層を形成する。
電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、好ましくは15〜3
0μmが適当である。
【0027】塗膜形成後、更にTg以下の温度で加熱処
理してエンタルピー緩和量が2.0mJ/mg以上とな
るまで処理を行い、本発明の電子写真感光体を作成す
る。
【0028】また、本発明は前記本発明の電子写真感光
体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニング手段から
なる群より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持
し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とす
るプロセスカートリッジから構成される。
【0029】また、本発明は前記本発明の電子写真感光
体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有
することを特徴とする電子写真装置から構成される。
【0030】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。図において、1はドラム状の本発明の電子写真感
光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回
転駆動される。感光体1は回転過程において、一次帯電
手段3によりその周面に正または負の所定電位の均一帯
電を受け、次いで、スリット露光やレーザービーム走査
露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光光4を受
ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順次形成さ
れていく。
【0031】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピー)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリーニング手段9によって転写残りトナーの除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理された後、繰り返し画
像形成にしようされる。なお、一次帯電手段3が帯電ロ
ーラー等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は
必ずしも必要ではない。
【0032】本発明においては、上述の感光体1、一次
帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを
複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装置保
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば、一次帯
電手段3、現像手段5及びクリーニング手段9の少なく
とも一つを感光体1と共に一体に支持してカートリッジ
化し、装置本体のレール12等の案内手段を用いて装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジ11とすること
ができる。また、画像露光光4は、電子写真装置が複写
機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透
過光を用いる、あるいは、センサーで原稿を読み取り、
信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの
走査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの
駆動等により照射される光である。
【0033】
【実施例】実施例1 30φ254mmのアルミニウムシリンダーを支持体と
して、下記の材料より調製される塗料を支持体上に浸積
法で塗布し140℃、30分間熱硬化して15μmの導
電層を形成した。 導電性顔料:SnO2コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材:シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール/メトキシプロパノール0.2/0.8 20部
【0034】次に、導電層の上にN−メトキシメチル化
ナイロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール65
部、n−ブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液を
浸積法で塗布し0.5μmの中間層を形成した。
【0035】次にCuKαのX線回折スペクトルにおけ
る回折角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、2
3.9°、27.1°に強いピークを有するTiOPc
4部とポリビニルブチラール(商品名エスレックBM
2、積水化学(株)製)2部及びシクロヘキサノン60
部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4
時間分散した後、エチルアセテート100部を加えて電
荷発生層用塗工液を調製した。これを浸積法で塗布し
0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0036】次に下記構造式のアミン化合物8部
【化6】 下記構造式のアミン化合物1部
【化7】 とポリカーボネートZ10部をモノクロロベンゼン50
部、ジクロロメタン50部の混合溶媒に溶解した。この
塗料を浸積法で塗布し120℃、1時間乾燥し25μm
の電荷輸送層を形成した。
【0037】その後、更に65℃、24時間の加熱処理
を行った。その時の電荷輸送層のTg及びエンタルピー
緩和量はそれぞれ74.0℃、2.2mJ/mgであっ
た。Tg及びエンタルピー緩和量の測定はセイコー電子
(株)製RDC220を用いて測定した。測定モードは
25℃〜150℃までの昇温モード(10℃/分)で行
い、エンタルピー緩和量はTg付近に発生する吸熱ピー
クの面積から求めた。
【0038】次に評価について説明する。装置はヒュー
レットパカード社製LBP「レーザージェット4plu
s」(プロセススピード71mm/sec)を改造して
用いた。改造は一次帯電の制御を定電流制御を定電圧制
御とした。作成した電子写真感光体をこの装置で33℃
80%RH下で通紙耐久を行った。画像は印字率5%の
格子パターンとし、シーケンスは連続通紙モードで50
00枚耐久した。評価は5000枚通紙後のベタ黒画像
上で行い、融着の発生しなかったものを、発生したもの
を×として評価した。結果を表5に示す。
【0039】実施例5 電荷輸送層のバインダーとしてポリカーボネートCを用
いた他は、実施例4と同様に電子写真感光体を作成し
た。
【0040】また耐久後の電子写真感光体の表面粗さ
(Rz)を測定し、塗膜の傷つきやすさの評価を行っ
た。表面粗さの評価には小坂研究所(株)製表面粗さ計
SE3500を用い、任意の10点を測定した平均値よ
り求めた。結果を表5に示す。
【0041】実施例2 電荷輸送層のバインダーとして下記構造式で示される構
成単位を有する樹脂を用いた他は、実施例1と同様に電
子写真感光体を作成した。この時の電荷輸送層のTg及
びエンタルピー緩和量はそれぞれ75.4℃、2.7m
J/mgであった。この電子写真感光体を実施例1と同
様に評価した。結果を表5に示す。 構造式
【化8】 ※テレフタル酸/イソフタル酸=1/1とした。
【0042】実施例3 電荷輸送層形成後の処理条件を70℃24時間とした他
は、実施例1と同様に電子写真感光体を作成した。この
時の電荷輸送層のTg及びエンタルピー緩和量はそれぞ
れ74.5℃、2.5mJ/mgであった。この電子写
真感光体を実施例1と同様に評価した。結果を表4に示
す。
【0043】実施例4 電荷輸送層形成後の処理条件を50℃35時間とした他
は、実施例1と同様に電子写真感光体を作成した。この
時の電荷輸送層のTg及びエンタルピー緩和量はそれぞ
れ74.2℃、2.4mJ/mgであった。この電子写
真感光体を実施例1と同様に評価した。結果を表5に示
す
【0044】実施例5 電荷輸送層のバインダーとしてポリカーボネートCを用
いた他は、実施例4と同様に電子写真感光体を作成し
た。この時の電荷輸送層のTg及びエンタルピー緩和量
はそれぞれ68.1℃、2.8mJ/mgであった。こ
の電子写真感光体を実施例1と同様に評価した。結果を
表5に示す
【0045】比較例1 塗膜形成後の加熱処理を行わなかった他は、実施例1と
同様に電子写真感光体を作成した。この時の電荷輸送層
のTg及びエンタルピー緩和量はそれぞれ73.6℃、
0mJ/mgであった。この電子写真感光体を実施例1
と同様に評価した。結果を表4に示す
【0046】比較例2 塗膜形成後の処理条件を80℃24時間とした他は、実
施例1と同様に電子写真感光体を作成した。この時の電
荷輸送層のTg及びエンタルピー緩和量はそれぞれ7
3.5℃、0mJ/mgであった。この電子写真感光体
を実施例1と同様に評価した。結果を表5に示す
【0047】比較例3 電荷輸送層形成後、常温で1年間放置した他は、実施例
1と同様に電子写真感光体を作成した。この時の電荷輸
送層のTg及びエンタルピー緩和量はそれぞれ74.1
℃、0.9mJ/mgであった。この電子写真感光体を
実施例1と同様に評価した。結果を表4に示す
【0048】比較例4 塗膜形成後の処理条件を35℃96時間とした他は、実
施例5と同様に電子写真感光体を作成した。この時の電
荷輸送層のTg及びエンタルピー緩和量はそれぞれ6
7.5℃、1.4mJ/mgであった。この電子写真感
光体を実施例1と同様に評価した。結果を表5に示す
【0049】
【表5】
【0050】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、傷及び耐ト
ナー融着性に優れ、しかも製造が容易であるという顕著
な効果を奏する。また該電子写真感光体をプロセスカー
トリッジ並びに電子写真装置に装着して同様に優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 本発明の電子写真感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 画像露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層のエンタル
    ピー緩和量が2.0mJ/mg以上であることを特徴と
    する電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記電子写真感光体において、表面層が
    ガラス転移点(以下Tgとする)以上の温度で加熱され
    た後、更にTg未満の温度で加熱処理する請求項1記載
    の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電子写真感光体において、表面層の
    Tg未満での加熱処理温度が40℃以上Tg未満である
    請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記電子写真感光体において、表面層が
    少なくともポリカーボネート樹脂を含有する請求項1記
    載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記電子写真感光体において、表面層が
    少なくとも下記一般式(1)で示される構成単位を有す
    る樹脂を含有する請求項1記載の電子写真感光体。 一般式(1) 【化1】 (式中、Xは−CR13R14−(ただし、R13及び
    R14は各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、
    置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは
    無置換のアリール基である)、置換もしくは無置換のシ
    クロアルキリデン基、置換もしくは無置換の α,ω−
    アルキレン基、単結合、−O−、−S−、−SO−、−
    SO2−である。また、R1〜R12は各々独立に水素
    原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基
    または置換もしくは無置換のアリール基である)。
  6. 【請求項6】 前記電子写真感光体において、ポリカー
    ボネート樹脂が少なくとも下記構造式で示される構成単
    位のいずれかを含有する請求項4記載の電子写真感光
    体。 【化2】
  7. 【請求項7】 前記電子写真感光体において、一般式
    (1)で示される構成単位が下記構造式で示される構成
    単位である請求項5記載の電子写真感光体。 構造式 【化3】
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電子写真感光体、及び帯
    電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群より
    選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
    真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
    カートリッジ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電手
    段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有することを
    特徴とする電子写真装置。
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