JP2000292956A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2000292956A JP10417699A JP10417699A JP2000292956A JP 2000292956 A JP2000292956 A JP 2000292956A JP 10417699 A JP10417699 A JP 10417699A JP 10417699 A JP10417699 A JP 10417699A JP 2000292956 A JP2000292956 A JP 2000292956A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機械的、電気的強度及び密着性が強く、かつ
繰り返しの電子写真プロセスにおいて常に高品位な画像
が得られる高耐久、安定性に優れた電子写真感光体の提
供。 【解決手段】 表面層が、下記一般式(1)で示される
構成単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、かつ電
子写真感光体の一端に嵌合凹部を設けた駆動又は従動部
材の凹部内に支持体端部を切り曲げて結合している電子
写真感光体。 (式中、Xは−CR1314−{ただしR13及び
14は水素原子、トリフルオロメチル基などであ
る}、シクロアルキリデン基、単結合、−O−、−S−
などである。また、R〜R12は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基などである)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
プロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しく
は表面層にポリアリレート樹脂を含有し、かつ嵌合凹部
を設けた駆動又は従動部材の凹部材に支持体端部を切り
曲げて結合する電子写真感光体、この電子写真感光体を
有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法は、米国特許第22976
91号公報に示されるように画像露光の間に受けた照射
量に応じて電気抵抗が変化し、かつ暗所では絶縁性の物
質をコーティングした支持体よりなる光導電性材料を用
いる。この光導電性材料を用いた電子写真感光体に要求
される基本的な特性としては、(1)暗所で適当な電位
に帯電できること、(2)暗所において電位の逸散が少
ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を逸散せ
しめること等が挙げられる。
【0003】従来、電子写真感光体としては、セレン、
酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性化合物を主
成分とする感光層を有する無機感光体が広く使用されて
きた。しかしこれらは、前記(1)〜(3)の条件は満
足するが、熱安定性、耐湿性、耐久性、生産性等におい
て必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】無機感光体の欠点を克服する目的で、様々
な有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の
開発が近年盛んに行われている。例えば、米国特許38
37851号公報にはトリアリルピラゾリンを含有する
電荷輸送層を有する感光体、米国特許3871880号
公報にはペリレン顔料の誘導体からなる電荷発生層と3
−プロピレンとホルムアルデヒドの縮合体からなる電荷
輸送層からなる感光体等が公知である。
【0005】更に、有機光導電性化合物は、その化合物
によって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択する
ことが可能であり、例えば、アゾ顔料では特開昭61−
272754号公報、特開昭56−167759号公報
に示された物質は、可視領域で高感度を示すものが開示
されており、また特開昭57−19576号公報、特開
昭61−228453号公報で示された化合物は、赤外
領域まで感度を有していることが示されている。
【0006】これらの材料のうち赤外領域に感度を示す
ものは、近年進歩の著しいレーザービームプリンター
(以下LBPと略す)やLEDプリンターに使用され、
その需要頻度は高くなってきている。
【0007】これら有機光導電性化合物を用いた電子写
真感光体は、電気的、機械的双方の特性を満足させるた
めに、電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離型
の感光体として利用される場合が多い。一方、当然のこ
とながら電子写真感光体には適用される電子プロセスに
応じた感度、電気的特性、更には光学的特性を備えてい
ることが要求される。
【0008】特に、繰り返し使用される電子写真感光体
においては、その電子写真感光体表面にはコロナ又は直
接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程、表面クリー
ニング等の電気的、機械的外力が直接加えられるため、
それらに対する耐久性も要求される。
【0009】具体的には、帯電時のオゾン及び窒素酸化
物による電気的劣化や、帯電時の放電、クリーニング部
材の摺擦によって表面が摩耗したり傷が発生したりする
機械的劣化、電気的劣化に対する耐久性が求められてい
る。
【0010】機械的劣化は、特に無機感光体と異なり物
質的に柔らかいものが多い有機感光体は機械的劣化に対
する耐久性が劣り、耐久性向上は特に切望されているも
のである。
【0011】上記のような感光体に要求される耐久特性
を満足させるために、いろいろ試みがなされてきた。
【0012】表面層によく使用され耐摩耗性、電気特性
に良好な樹脂としては、ビスフェノールAを骨格とする
ポリカーボネート樹脂が注目されているが、前述したよ
うな問題点全てを解決できるわけでもなく、次のような
問題点を有している。
【0013】(1)溶解性に乏しく、ジクロロメタンや
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素
類の一部にしか良好な溶解性を示さないうえ、これらの
溶剤は低沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を
用いて感光体を製造すると塗工面が白化し易い。塗工液
の固形分の管理等にも手間がかかる。
【0014】(2)ハロゲン化脂肪族炭化水素類以外の
溶剤に対しては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シ
クロヘキサノン、あるいはそれらの混合溶剤に一部可溶
であるが、その溶液は数日でゲル化する等の経時性が悪
く、感光体製造には不向きである。
【0015】(3)更に、上記(1)、(2)が改善さ
れたとしても、ビスフェノールAを骨格とするポリカー
ボネート樹脂には、ソルベントクラックが発生し易い。
【0016】(4)加えて従来のポリカーボネート樹脂
では、樹脂で形成された皮膜に潤滑性がないため感光体
に傷がつき易く、電子写真感光体の摩耗量を低くするよ
うなクリーニング設定では画像欠陥になったり、クリー
ニングブレードの早期の劣化によるクリーニング不良、
トナーの融着等が生じてしまうことがあった。
【0017】前記(1)、(2)に挙げた溶液安定性に
ついては、ポリマーの構造単位として嵩高いシクロヘキ
シレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用する
か、ビスフェノールZ、ビスフェノールC等と共重合さ
せることによって解決されてきた。
【0018】また、ソルベントクラックについても特開
平6−51544号公報、特開平6−75415号公報
に開示されているようにシリコーン変成ポリカーボネー
ト、エーテル変成ポリカーボネートを用いることにより
解決することが可能である。ところが、これら変成ポリ
カーボネートは、従来のポリカーボネート樹脂に比ベソ
ルベントクラックを対策するためにポリマー内の内部応
力に対して柔軟性をもたしている構造をとっているた
め、結果、重合体本体の機械的強度が低下するという欠
点があった。
【0019】更に近年、特開昭57−17826号公
報、特開昭58−40566号公報に開示してあるよう
な帯電部材に直接電圧をかけ電子写真感光体に電荷を印
加する直接帯電方式が主流となりつつある。
【0020】これは、導電ゴム等で構成されたローラー
状の帯電部材を直接電子写真感光体に当接させ電荷を印
加する方法であり、スコロトロン等に比べ、オゾン発生
量が格段に少ない、スコロトロンは帯電器に流す電流の
80%前後はシールドに流れるため浪費されるのに対し
て、直接帯電はこの浪費分が無く非常に経済的である等
のメリットを有す。
【0021】しかし、直接帯電は、パッシェン則による
放電による帯電のため帯電安定性が非常に悪いという欠
点を有す。この対策として直流電圧に交流電圧を重畳さ
せた、いわゆるAC/DC帯電方式が開示されている
(特開昭63−149668号公報)。
【0022】この帯電方式により帯電時の安定性は良化
したが、AC電圧を重畳するために電子写真感光体表面
の放電量は大幅に増大してしまい電子写真感光体の削れ
量が増加してしまうという欠点を新たに生じてしまい、
機械的強度のみならず電気的強度も要求されるようにな
ってきた。
【0023】更に、高耐久、高安定化を図るための駆動
又は従動部材の結合方法として、嵌合凹部を設けた駆動
又は従動部材の凹部内に支持体端部を切り曲げて結合す
る方法が開示されている(特開平5−200462号公
報)。
【0024】しかし切り曲げ結合するためには、表面層
の塗膜剥れを防止するため上端部の塗布開始位置が制限
されてしまう。そのため上端部の膜厚ダレにより直接帯
電による放電の影響で片削れが発生したり、画像端部カ
ブリが問題となっていた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のポリカーボネート樹脂の表面層が有していた問題点を
解決し、機械的、電気的強度及び密着性が強く、かつ繰
り返しの電子写真プロセスにおいて常に高品位な画像が
得られる高耐久、安定性に優れた電子写真感光体、この
電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子
写真装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、導電性
支持体、感光層を有する電子写真感光体において、電子
写真感光体の表面層が、下記一般式(1)で示される構
成単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、かつ電子
写真感光体の少なくとも一端に嵌合凹部を設けた駆動又
は従動部材の凹部内に支持体端部を切り曲げて結合して
いる電子写真感光体、この電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置が提供される。
【0027】
【化2】
【0028】式中、X1は−CR1314−{ただしR13
及びR14は各々独立に水素原子、トリフルオロメチル
基、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有
してもよいアリール基である}、置換基を有してもよい
シクロアルキリデン基、置換基を有してもよいα,ω−
アルキレン基、単結合、−O−、−S−、−SO−、又
は−SO2−である。また、R1〜R12は各々独立に水素
原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよいアルキル
基、又は置換基を有してもよいアリール基である。
【0029】また式中、アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基又はシクロヘ
プチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル
基、ナフチル基又はアンスリル基等が挙げられる。シク
ロアルキリデン基としてはシクロヘキシリデン基、シク
ロヘプチリデン基又はフルオレニリデン基等が挙げられ
る。α,ω−アルキレン基としては1,2−エチレン
基、1,3−プロピレン基又は1,4−ブチレン基等が
挙げられる。ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原
子又は臭素原子等が挙げられる。
【0030】これらの基が有してもよい置換基として
は、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基又はプロピル基等のアルキル
基、フェニル基、ナフチル基又はアンスリル基等のアリ
ール基、ベンジル基又はフェネチル基等のアラルキル基
又はメトキシ基、エトキシ基又はプロポキシ基等のアル
コキシ基等が挙げられる。
【0031】なお、単結合とはX1の両側のベンゼン環
が直接結合していることを意味し、例えば後述の構成単
位例7、23及び24が挙げられる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0033】本発明に用いられる樹脂の構成単位の具体
例を下記に示すが、これらに限られるものではない。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】好ましい例としては、構成単位例1、2及
び7が挙げられるが、特に構成単位例1がより好まし
い。
【0040】本発明において用いられる前記一般式
(1)で示される構成単位を有する樹脂は、下記一般式
(2)で示されるビスフェノールを通常溶解性を上げる
ため、テレフタル酸塩化物/イソフタル酸塩化物の混合
物とアルカリの存在下において、溶媒/水混合系中で攪
拌することにより界面重合させ、容易に製造することが
できる。
【0041】
【化3】
【0042】式中、X2は−CR2930−{ただしR29
及びR30は各々独立に水素原子、トリフルオロメチル
基、置換基を有してもよいアルキル基、又は置換基を有
してもよいアリール基である}、置換基を有してもよい
シクロアルキリデン基、置換基を有してもよいα,ω−
アルキレン基、単結合、−O−、−S−、−SO−、又
は−SO2−である。また、R21〜R28は各々独立に水
素原子、ハロゲン原子、置換基を有してもよいアルキル
基、又は置換基を有してもよいアリール基である。
【0043】テレフタル酸塩化物とイソフタル酸塩化物
の比率は、通常、その重合体の溶解性を考慮して決定さ
れるが定説はない。ただし、いずれかの塩化物が30m
ol%以下になると合成した重合体の溶解性が極端に低
下するので好ましくない。通常は、1/1の比率で合成
するのが好ましい。
【0044】本発明の電子写真感光体においては、一般
式(1)で示される構成単位が同一のもので構成される
重合体でも、2種類以上の一般式(1)で示される別種
の構成単位からなる共重合体でもよい。更には、一般式
(1)で示される構成単位を有する樹脂を2種以上、あ
るいは樹脂とそれ以外の樹脂をブレンドしてもよい。ま
た、本発明に用いられる樹脂は、5000〜25000
0の重量平均分子量を有することが好ましく、特に10
000〜150000の重量平均分子量を有することが
好ましい。
【0045】本発明による樹脂は、構成単位中に剛直性
を有するユニットが含有され、電子写真感光体形成時に
そのユニットが部分的にガラス化することによって高分
子被膜全体の機械的強度を上げるものである。
【0046】耐電気特性においては、電気的劣化による
分子切断が、カーボネート結合に比較してアリール基の
エステル結合であるアリレート構造は、帯電による電流
に強く、特に耐電気性能が上がっていると考えられる。
この理由は確認されていないが、カーボネート結合はカ
ルボキシ基の両側に酸素原子があるためダイポールモー
メントが大きく電気エネルギーに対して弱いためと推測
される。
【0047】更に、本発明による表面層を浸漬塗布によ
り引き上げる開始位置は、電子写真感光体の上端から3
mm以内であり、かつ上端部を切り曲げ結合することが
効果的である。
【0048】つまり、本発明においては、表面層にポリ
アリレート樹脂を含有し、かつ嵌合凹部を設けた駆動又
は従動部材の凹部内に支持体端部を切り曲げて結合する
ことにより、従来のポリカーボネート樹脂を表面層とし
て有していた問題点を解決し、機械的、電気的強度及び
密着性が強く、かつ繰り返し電子写真プロセスにおいて
常に高品位な画像が得られる高耐久、安定性に優れた電
子写真感光体を提供することができるのである。
【0049】以下、本発明に用いる電子写真感光体の構
成について説明する。
【0050】本発明における電子写真感光体は、支持体
上に感光層を有する。感光層は、電荷輸送材料と電荷発
生材料を同一の層に含有する単層型であっても、電荷輸
送層と電荷発生層に分離した積層型でもよいが、電子写
真特性的には積層型が好ましい。
【0051】使用する支持体は、導電性を有するもので
あればよく、例えば、アルミニウム、ステンレス等の金
属、あるいは導電層を設けた金属、紙、プラスチック等
が挙げられ、形状はシート状、円筒状等が挙げられる。
【0052】LBP等の露光光がレーザー光の場合は、
支持体と感光層の間に散乱による干渉縞防止又は支持体
の傷を被覆することを目的とした導電層を設けてもよ
い。これは、カーボンブラック、金属粒子等の導電性粉
体をバインダー樹脂に分散させて形成することができ
る。導電層の膜厚は、好ましくは5〜40μm、より好
ましくは10〜30μmが適当である。
【0053】その上に更に、接着機能及びバリアー機能
を有する中間層を設ける。中間層の材料としては、例え
ば、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
オキシド、エチルセルロース、カゼイン、ポリウレタ
ン、ポリエーテルウレタン等が挙げられる。これらは、
適当な溶剤に溶解して塗布される。中間層の膜厚は、好
ましくは0.05〜5μm、より好ましくは0.3〜1
μmが適当である。
【0054】中間層の上には電荷発生層が形成される。
本発明に用いられる電荷発生材料としては、例えば、セ
レン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染科、フ
タロシアニン、アントアントロン、ジべンズピレンキノ
ン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、イン
ジゴ、キナクリドン、非対称キノシアニン系の各顔料が
挙げられる。
【0055】機能分離型の場合、電荷発生層は前記電荷
発生材料を0.3〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と
共にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボ
ールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル及び
液衝突型高速分散機等の方法でよく分散し、分散液を塗
布、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は、好ま
しくは5μm以下、より好ましくは0.1〜2μmが適
当である。
【0056】電荷輸送層は、主として電荷輸送材料と本
発明からなるバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗
料を塗工乾燥して形成する。用いられる電荷輸送材料と
しては、例えば、トリアリールアミン系化合物、ヒドラ
ゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、
オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物、チ
アゾール系化合物等が挙げられる。これらは、0.5〜
2倍量のバインダー樹脂と組み合わされ塗工、乾燥し、
電荷輸送層を形成する。電荷輸送層の膜厚は、好ましく
は5〜40μm、より好ましくは15〜30μmが適当
である。
【0057】感光層を有した円筒の支持体の少なくとも
一端に、嵌合凹部を設けた駆動又は従動部材を挿入し
て、嵌合凹部内に支持体端部を切り曲げて結合させてい
る。切り曲げ結合は、一端2箇所以上であり、好ましく
は対向した2箇所、円周を等配した4箇所が好ましい。
【0058】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを用いた電子写真装置の概略構成を
示す。
【0059】図1において、1はドラム状の本発明の電
子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周
速度で回転駆動される。感光体1は、回転過程におい
て、一次帯電手段3によりその周面に正又は負の所定電
位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザー
ビーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力される
目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応し
て強調変調された露光光4を受ける。こうして感光体1
の周面に対し、目的の画像情報に対応した静電潜像が順
次形成されていく。
【0060】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー像は、不図示
の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体1の
回転と同期して取り出されて給紙された転写材7に、感
光体1の表面に形成担持されているトナー画像が転写手
段6により順次転写されていく。
【0061】トナー画像の転写を受けた転写材7は、感
光体面から分離されて像定着手段8へ導入されて像定着
を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)と
して装置外へプリントアウトされる。
【0062】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0063】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものを容器11に納めて
プロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、こ
のプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリ
ンター等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成し
てもよい。例えば、一次帯電手段3、現像手段5及びク
リーニング手段9の少なくとも一つを感光体1と共に一
体に支持してカートリッジ化して、装置本体のレール等
の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在なプロセス
カートリッジとすることができる。
【0064】また、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等により
照射される光である。
【0065】本発明の電子写真感光体は、電子写真複写
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター
及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも広く用いる
ことができる。
【0066】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は重量部を
示す。
【0067】(実施例1)30mmφ、長さ254mm
のアルミニウムシリンダーを支持体とし、それに以下の
材料より構成される塗料を支持体上に浸漬法で塗布し、
140℃の温度にて30分間加熱硬化させて、膜厚が1
5μmの導電層を形成した。
【0068】 導電性顔料 :SnO2コート処理硫酸バリウム 10部 抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部 バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部 レベリング材 :シリコーンオイル 0.001部 溶剤:メタノール/メトキシプロパノール(0.2/0.8) 20部
【0069】次に、この導電層上にN−メトキジメチル
化ナイロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール6
5部/n−ブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液
を浸漬法で塗布し、膜厚が0.5μmの中間層を形成し
た。
【0070】次に、CuKαの特性X線回折のブラッグ
角(2θ±0.2度)の9.0°、14.2°、23.
9°及び27.1°に強いピークを有するオキシチタニ
ウムフタロシアン(TiOPc)4部とポリビニルブチ
ラール(商品名:エスレックBM2、積水化学社製)2
部及びシクロヘキサノン60部を1mmφガラスビーズ
を用いたサンドミル装置で4時間分散した後、エチルア
セテート100部を加えて電荷発生層用分散液を調製し
た。これを浸漬法で塗布し、膜厚が0.3μmの電荷発
生層を形成した。
【0071】次に、下記構造式のアミン化合物9部、
【0072】
【化4】 下記構造式のアミン化合物1部、
【0073】
【化5】 及び表6の条件1に記載の重合体10部をモノクロロベ
ンゼン30部/ジクロロメタン70部の混合溶媒に溶解
し、電荷輸送用分散液を調製した。これを浸漬法で支持
体上端1mmの位置から引き上げて塗布した後、150
℃で2時間乾燥し、膜厚が30μmの電荷輸送層を形成
した。
【0074】次に、ポリアリレート樹脂の射出成形によ
り角穴形状の嵌合凹部を対向して2箇所設けた駆動及び
従動部材を作成し、前述の感光層を塗布した電子写真感
光体の表面層塗布部材上端に駆動部材を、塗布下端に従
動部材を挿入し、各々2箇所の嵌合凹部内に支持体鉛直
方向に0.8mm切り曲げて結合させた。
【0075】次に、評価について説明する。装置は、ヒ
ューレットパッカード製LBP「レーザージェット4p
lus」(プロセススピード71mm/sec)を改造
して用いた。改造は一次帯電の制御を、定電流制御から
定電圧制御に変更した。作成した電子写真感光体をこの
装置で通紙繰り返し使用の耐久試験を行った。シーケン
スは、プリント1枚ごとに1回停止する間欠モードとし
た。トナーが無くなった場合はその都度補給し、5万枚
耐久を行った。
【0076】その結果、耐久を通じて塗膜剥がれの発生
はなく、更に端部カブリの無い非常に良好な画像が得ら
れた。結果を表7に示す。
【0077】(実施例2)表面層のバインダー樹脂を表
6の条件2に記載の重合体で調製した以外は、実施例1
と同様に電子写真感光体を作成し、評価した。その結
果、耐久を通じて塗膜剥がれの発生はなく、更に端部カ
ブリの無い非常に良好な画像が得られた。結果を表7に
示す。
【0078】(実施例3)表面層のバインダー樹脂を表
6の条件3に記載の重合体で調製した以外は、実施例1
と同様に電子写真感光体を作成し、評価した。その結
果、耐久を通じて塗膜剥がれの発生はなく、更に端部カ
ブリの無い非常に良好な画像が得られた。結果を表7に
示す。
【0079】(実施例4)導電層、中間層も設けなかっ
た以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を作成し、
評価した。その結果、耐久を通じて塗膜剥がれの発生は
なく、更に端部カブリの無い非常に良好な画像が得られ
た。結果を表7に示す。
【0080】(比較例1)表面層のバインダー樹脂をポ
リカーボネート樹脂(商品名:Z−200、三菱ガス化
学(株)製)で調製し、下端10mmを剥離した以外
は、実施例1と同様に電子写真感光体を作成し、評価し
た。その結果、5000枚で上端部の塗膜剥がれが悪化
し、耐久の続行が不可能になった。結果を表7に示す。
【0081】(比較例2)表面層を支持体上端10mm
の位置から引き上げて塗布した以外は、比較例1と同様
に電子写真感光体を作成し、評価した。その結果、耐久
を通じて塗膜剥がれの発生はなかったが、25000枚
で画像端部カブリが発生した。結果を表7に示す。
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
【発明の効果】本発明によって、表面層にポリアリレー
ト樹脂を含有し、かつ嵌合凹部を設けた駆動又は従動部
材の凹部内に支持体端部を切り曲げて結合することによ
り、機械的、電気的強度及び密着性が強く、かつ繰り返
し電子写真プロセスにおいて常に高品位な画像が得られ
る高耐久、安定性に優れた電子写真感光体、この電子写
真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装
置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを用いる電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 感光体 2 軸 3 帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ容器 12 案内手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体、感光層を有する電子写真
    感光体において、該電子写真感光体の表面層が、下記一
    般式(1)で示される構成単位を有するポリアリレート
    樹脂を含有し、かつ該電子写真感光体の少なくとも一端
    に嵌合凹部を設けた駆動又は従動部材の凹部内に支持体
    端部を切り曲げて結合していることを特徴とする電子写
    真感光体。 【化1】 (式中、X1は−CR1314−{ただしR13及びR14
    各々独立に水素原子、トリフルオロメチル基、置換基を
    有してもよいアルキル基、又は置換基を有してもよいア
    リール基である}、置換基を有してもよいシクロアルキ
    リデン基、置換基を有してもよいα,ω−アルキレン
    基、単結合、−O−、−S−、−SO−、又は−SO2
    −である。また、R1〜R12は各々独立に水素原子、ハ
    ロゲン原子、置換基を有してもよいアルキル基、又は置
    換基を有してもよいアリール基である)
  2. 【請求項2】 前記表面層を浸漬塗布により引き上げる
    開始位置が、前記電子写真感光体の上端から3mm以内
    であり、かつ該上端部を切り曲げ結合する請求項1に記
    載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2のいずれかに記載の電子写
    真感光体を、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、
    静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像す
    る現像手段、及び転写工程後の感光体上に残余するトナ
    ーを回収するクリーニング手段からなる群より選ばれた
    少なくとも一つの手段と共に一体に支持し、電子写真装
    置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカー
    トリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜2のいずれかに記載の電子写
    真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯
    電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像を形成
    する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感光体を
    トナーで現像する現像手段、及び転写材上のトナー像を
    加熱転写する転写手段を有することを特徴とする電子写
    真装置。
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