JP2000276151A - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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JP2000276151A
JP2000276151A JP11083060A JP8306099A JP2000276151A JP 2000276151 A JP2000276151 A JP 2000276151A JP 11083060 A JP11083060 A JP 11083060A JP 8306099 A JP8306099 A JP 8306099A JP 2000276151 A JP2000276151 A JP 2000276151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子楽器等における楽音の音色、ピッチ、音
量、音像など、各種の楽音要素を制御し、斬新な楽音を
発生する。 【解決手段】 電子楽器の内部のフレーム5に支持ロッ
ド23を立設し、支持ロッド23の台座部23aに、金
属板でできた円盤状の板状体22の中央を固着する。ド
ーム型の操作ノブ21を、ボス部21aおよび保持部2
1bにより支持ロッド23に支持された状態で保持し、
操作ノブ21を外周側の任意の方向に揺動可能とする。
板状体22の下面の周囲4カ所にピエゾ素子や感圧抵抗
素子などの歪みゲージ26を固着する。操作ノブ21の
下端周縁部の櫛歯状の複数の突片21cを板状体22の
外周に当接させて板状体22に変位を与え、歪みゲージ
26の出力で音色、ピッチ、音像定位などの楽音要素を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器等におけ
る楽音の音色、ピッチ、音量、音像など、各種の楽音要
素を制御するのに適した楽音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器の楽音の音色やピッチな
どを制御するための操作子として、ホイール、ジョイス
ティック、パッドあるいはリボンコントローラなど様々
なものがある。これらの操作子は一つ一つ独立した楽音
パラメータを制御するものであるので、一度の発音に複
数の楽音パラメータを制御する場合には適しておらず、
例えば、特開平6−59796号公報に一度の操作で複
数の楽音パラメータを制御する入力装置が開示されてい
る。この入力装置は、1つの押圧動作から位置と圧力の
2つの検出データを入力して、複数のパラメータをリア
ルタイムで制御できるようにしたものである。
【0003】一方、例えばシンセサイザー音楽などで
は、演奏者の発想をも超えるような多彩な表現が好まれ
ることもあり、このような場合、斬新な態様の楽音発生
を制御できるような操作子が必要となる。しかし、前記
従来の操作子あるいは入力装置は、演奏者の操作に忠実
な楽音を発生することに主眼をおいて開発されるのが一
般的であり、斬新な態様の楽音発生を制御するというも
のではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斬新な態様
の楽音発生を制御できるような楽音制御装置を提供する
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の楽音
制御装置は、弾性を有する放射状の板状体を備え、前記
板状体の中央を固定部に固着することで該板状体の中央
より外周側が変位可能にされ、前記板状体の前記変位可
能な部分に複数の歪み検出手段が固着され、前記板状体
の周辺部への押圧にて得られる前記複数の歪み検出手段
の出力に基づいて複数の楽音要素を制御するようにした
ことを特徴とする。なお、楽音要素としては、例えば、
音色、ピッチ、音量、音像などがある。また、放射状の
板状体とは、例えば、円形、略円形、正多角形、略正多
角形などのように所定の中心に対して略回転対称な形状
の板状体である。
【0006】上記のように構成された請求項1の楽音制
御装置によれば、板状体は中央が固定部に固着さてその
外周側が変位可能となっており、この板状体の周辺部へ
の押圧により板状体が変位する。そして、板状体の変位
によりこの板状体に固着された複数の歪み検出手段で出
力が得られ、この出力により複数の楽音要素が制御され
る。ここで弾性を有する板状体は、その板状体の平面形
状、断面形状あるいはその断面2次モーメントなどに応
じて、押圧に対する変形の度合いや反発の仕方などの特
性(以後、「振動特性」という。)により、例えば一カ
所を押圧しただけでも、他の部分にも変位が生じる。し
たがって、ある一つの楽音要素を制御するための一つの
歪み検出手段の出力と、他の楽音要素を制御するための
一つの歪み検出手段の出力とが、実質的に互いに干渉し
合うようになる。したがって、斬新な態様の楽音発生を
制御できる。
【0007】ところで、自然楽器においては、楽器の各
部の構造や演奏操作(例えば擦弦楽器の弓速や弓圧、吹
奏楽器の息圧やアンブシュアなど)の物理的な条件が複
雑に相互依存して、実際に楽音が発生される。したがっ
て、このような自然楽器の楽音を電子楽器でシミュレー
ションするには、一度に複数の楽音パラメータを制御す
る上で、各楽音パラメータを相互に干渉させることがで
きることが有効であり、本発明の楽音制御装置は、歪み
検出手段の出力を楽音パラメータに適宜反映させること
により自然楽器のシミュレーションにも適用できる。
【0008】請求項1の構成において、前記複数の歪み
検出手段の少なくとも1つをピエゾ素子とするようにし
てもよい。
【0009】このようにすると、請求項1の作用効果に
加え、次のような作用効果が得られる。歪み検出手段と
して用いるピエゾ素子によれば、板状体の変位時に変位
の時間微分(変位の変動量)を出力として得ることがで
きる。例えば、板状体を押圧して板状体を変位させる
と、その変位開始から所定の位置で変位が止まるまで
に、ピエゾ素子から所定の極性の信号が出力され、変位
が止まると出力も止まる。その状態から押圧を無くす
と、板状体の変位が戻り、そのときピエゾ素子から極性
の異なる信号が出力される。したがって、このピエゾ素
子の出力で楽音パラメータを制御すると、さらに斬新な
態様の楽音を得ることができる。
【0010】また、請求項1の構成において、前記複数
の歪み検出手段を、前記板状体の変位による異なる物理
量を検出する複数種類のセンサとしてもよい。
【0011】このようにすると、請求項1と作用効果に
加えて、例えば、板状体の変位量と変位の時間微分のよ
うに異なる物理量で楽音要素を制御するので、変化に富
んだ斬新な態様の楽音が得られる。また、制御対象とな
る複数の楽音要素に対して、楽音要素の種類に適した物
理量で制御することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図5は本発明の実施形態の楽
音制御装置を用いた電子楽器の概観平面図、図6は同電
子楽器の要部ブロック図である。この電子楽器は、鍵盤
1を備えるとともに楽音制御装置を構成する操作部2が
配設されており、パネル面3の鍵盤1の横に形成された
円形の透孔31には、操作部2の操作ノブ21が配置さ
れている。また、パネル面3には音色選択スイッチなど
各種のスイッチ群4が配設されている。
【0013】制御回路10は、マイクロコンピュータお
よびその周辺回路で構成されており、鍵盤1による演
奏、操作部2からの信号に応じて楽音の制御を行う。通
常は、鍵盤1からの検出信号に応じたキーコード、キー
オン/キーオフ、ベロシティ等の各種のデータを生成し
て音源20に出力する。また、操作部2の操作時には、
操作部2の出力信号に基づいて、効果回路30にフィル
タデータ出力し、効果回路30のフィルタ特性を制御す
る。また、操作部2の出力信号に基づいて、ピッチを変
調するピッチベンドデータ、音像定位を制御するパンニ
ングデータ等を生成し、それぞれMIDI規格のパラメ
ータに変換して、それぞれのパラメータをそのパラメー
タの種類を示すデータとともに音源20に出力する。な
お、サウンドシステム(SS)40は効果回路30から
出力される楽音信号に対してD/A変換や増幅等を行っ
てスピーカーでステレオ発音する。
【0014】図1は実施形態の楽音制御装置の操作部2
の一部断面正面図(図5のA−A矢視図)、図2は操作
部2の板状体22の下面図である。電子楽器の内部には
フレーム5が固定されており、このフレーム5の操作部
2の中央位置には、ボルト状の支持ロッド23がフレー
ム5の裏側からのネジ止めによりパネル面3側に立設さ
れている。支持ロッド23は径の太い台座部23aと径
の細い支持部23bとを有している。そして、アルミニ
ウムや鉄等の弾性を有する金属板でできた円盤状の板状
体22が、その中央の孔22a(図2参照)に支持部2
3bを貫通し、ナット25でネジ止めすることにより、
台座部23a上に固定されている。すなわち、板状体2
2は、中央を固定部である台座部23aに固着すること
で該板状体の中央の周囲が変位可能にされている。
【0015】操作ノブ21はドーム型の形状であり、そ
の内部中央に上部から下方に延びるボス部21aが形成
されている。このボス部21aの中は中空にされるとと
もに、ボス部21aの下端側内部には、支持ロッド23
の支持部23bと係合する保持部21bが嵌合されて接
着されている。
【0016】保持部21bと支持部23bの構造は図3
のようになっている。図3(A) は保持部21bの断面
図、図3(B) は保持部21bの底面図、図3(C) は支持
部23bの先端部の側面図であり、保持部21bは、略
円筒状で、内面周囲に内側に突出する爪部21b−1が
形成され、保持部21bの側面にはその下端から爪部2
1b−1を越えて割溝21b−2が形成されている。一
方、支持部23bの先端は保持部21bの内径より僅か
に小さな半球状にされ、その下の外周には係合溝23b
−1が形成されている。
【0017】以上の構成により、支持部23bの先端に
保持部21bを圧入して、爪部21b−1を係合溝23
b−1に係合させる。そして、操作ノブ21のボス部2
1aを保持部21bに嵌合して接着することにより、操
作ノブ21が支持ロッド23に中央を支持された状態で
保持される。なお、ボス部21a内でも保持部21bの
割溝21b−2が開閉自在になるような構造にすれば、
ボス部21a内に保持部21bを嵌合接着してから、こ
の保持部21bに支持部23bを圧入するようにしても
よい。
【0018】また、図1に示したように、操作ノブ21
の下端周縁部は櫛歯状にされ、複数の突片21cが等間
隔に形成されている。そして、操作ノブ21が支持ロッ
ド23に支持された状態でこの突片21cの下端は板状
体22の外周と僅かに隙間を開けて対向するようになっ
ている。板状体22の下面には、周囲4カ所に歪み検出
手段としての、歪みゲージ26が固着されており、この
歪みゲージ26の出力は前記制御回路10に入力され
る。
【0019】以上の構成により、操作ノブ21は支持ロ
ッド23の支持部23b近傍を支点として外周側の任意
の方向に揺動可能となっており、操作ノブ21を揺動操
作することにより、その揺動方向にある突片21cが板
状体22の外周に当接し、さらに板状体22に変位を与
える。このとき、板状体22には、突片21cにより押
圧されている部分だけではなく、前記のような板状体2
2の振動特性により特にその近傍にも変位が生じる。こ
れにより、各歪みゲージ26は、その歪みゲージ26が
存在する部分の変位に応じた信号を出力する。そして、
その出力信号に基づいて制御回路10が以下の後述各実
施例のように各種の楽音要素を制御する。
【0020】ここで、操作ノブ21の突辺21cは櫛歯
状に配置されているので、操作ノブ21を首振り操作さ
せると、順次隣り合う突辺21cが順次板状体22の周
囲に当接していき、操作ノブ21を首振り操作して近づ
けていく方向の歪みゲージ26に対して段階的に変位が
増加し、離れていく方向の歪みゲージ26に対しては段
階的に変位が減少するようになる。これにより、段階的
な制御を行うことができる。なお、操作ノブ21の突辺
21cの下端と板状体22との間には僅かな隙間が設け
られているが、これは操作ノブ21の操作開始時の節度
感(手に当たる感触)を得るためであり、この隙間はな
くてもよい。
【0021】図4は操作ノブの支持構造の他の例を示す
図である。図4では支持構造部分だけを図示している
が、その他の部分は図1と同じである。また、図4にお
いて図1と同じ要素には同符号を、対応する要素には図
1の符号にダッシュを付した符号を付記してある。操作
ノブ21′のボス部21a′の中は中空にされるととも
に、ボス部21a′の下端側内部には保持部21b′が
ネジ構造により螺合されている。保持部21b′には内
面をテーパ面とされた嵌合孔21b−1′が形成されて
おり、この嵌合孔21b−1′には下バネ24aを介し
て固定軸26が貫通され、この固定軸26の下端は前記
同様な支持ロッドの支持部23b′の上部に螺合されて
いる。また、固定軸26の頭部26aとボス部21a′
の内天井部との間には上バネ24bが配設されている。
【0022】固定軸26は前記フレーム5と固定関係に
あり、操作ノブ21′は、下バネ24aの弾性力により
固定軸26に対して下方に付勢されるとともに、上バネ
24bの弾性力により固定軸26に対して上方に付勢さ
れる。そして、この下バネ24aの付勢力と上バネ24
bの付勢力および操作ノブ21′の自重の釣り合いによ
り、操作ノブ21′と支持部23b′との間に隙間(2
mm程度)が形成されている。なお、この状態で、操作
ノブ21′の周縁の突辺(図示は省略するが、前記櫛歯
状に配置された突辺21cに同じ)の下端と板状体22
との間には僅かな隙間が設けられている。
【0023】以上の構成により、操作ノブ21′は保持
部21b′の嵌合孔21b′1の下端と固定軸26との
接触部を支点として外周側の任意の方向に揺動可能とな
っており、前記同様に板状体22に変位を与えることが
できる。また、操作ノブ21′は、上バネ24bの付勢
力に抗して下方に押し下げることができ、これにより、
操作ノブ21′の周縁の突辺により、板状体22の外周
部を全周にわたって押圧することができ、複数の歪みゲ
ージ26(図1,図2参照)にほぼ同じくらい変位を与
えることができる。また、なお、操作ノブ21′から手
を放せば、操作ノブ21′は下バネ24aの付勢力によ
り図4の状態に戻る。
【0024】次に、楽音制御の各実施例について説明す
る。 (第1実施例)第1実施例は、4つの歪みゲージ26を
全てピエゾ素子で構成した例であり、各歪みゲージ26
は、板状体22の変位時の変位の時間微分(変位の変動
量)に対応する信号を出力する。そして、制御回路10
では、この歪みゲージ26から出力される信号のエンベ
ロープを検出し、そのエンベロープに応じて次のように
楽音要素を制御する。なお、以下の説明で4つの歪みゲ
ージ26を区別するときには図2に示したようにそれぞ
れ「A」〜「D」として区別する。そして、4つの歪み
ゲージ「A」〜「D」から出力される出力信号のそれぞ
れに対応して第1〜第4の4種類の制御を行う。
【0025】第1の制御では、効果回路30のフィルタ
特性を制御する。この効果回路30のフィルタとは、ロ
ーパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィル
タ等のいずれのフィルタでもよく、そのカットオフ周波
数を制御する。例えば、この第1制御に対応する歪みゲ
ージが押圧された場合に相当する信号により、カットオ
フ周波数を基準値から上げるように制御する。これによ
り、操作ノブ21を、特にこの第1の制御に対応して予
め決められた方向に押圧すると、カットオフ周波数が上
がって、明るい音となるように制御される。
【0026】第2の制御では、ピッチベンドデータを生
成し、この第2の制御に対応する歪みゲージの位置が押
圧された場合に場合に相当する信号により、鍵盤で指定
されたキーコードのピッチよりも数セント〜半音程度の
範囲でピッチを上げるように制御する。これにより、操
作ノブ21を、特にこの第2の制御に対応して予め決め
られた方向に押圧すると、ピッチが上がって、例えばギ
ターのチョーキング奏法のような効果を得ることができ
る。なお、最大1オクターブ上げるように制御するよう
にしてもよく、ポルタメントの効果が得られる。
【0027】第3の制御では、効果回路30のフィルタ
のQ値(quality factor)を制御する。第3の制御に対
応する歪みゲージの位置が押圧された場合に相当する信
号により、フィルタのQ値を上げるように制御する。こ
れにより、操作ノブ21を、特にこの第3の制御に対応
して予め決められた方向に押圧すると、特定周波数や特
定周波数帯域(バンドパスフィルタ)での共振特性(レ
ゾナンス)が上がって高音色に変化を与えることができ
る。
【0028】第4の制御では、パンニングを制御する。
第4の制御に対応する歪みゲージの位置が押圧された場
合に相当する信号により、音像定位を左右どちらかに移
動するようにパンニングデータを制御する。これによ
り、操作ノブ21を、特にこの第4の制御に対応して予
め決められた方向に押圧すると、音像定位が移動して、
音場が移動するような効果を得ることができる。
【0029】以上の、第1〜第4の制御による各楽音要
素の変化は、操作ノブ21を各制御に対応する位置に押
圧したときにそれに対応する楽音要素が特に変化する
が、板状体22の前記振動特性により、操作ノブ21の
押圧方向に応じて複数の楽音要素の変化が混合して現れ
る。これにより、斬新な態様の楽音が発生する。
【0030】以上の第1実施例では、4つの歪みゲージ
26を全てピエゾ素子で構成した例であるが、歪みゲー
ジ26として、板状体22の変位に対応する信号を出力
するような素子と、ピエゾ素子とを混在して用いるよう
にすると、さらに斬新な態様の楽音を発生することがで
きる。なお、板状体22の変位に対応する信号を出力す
るような素子としては次のようなものがある。
【0031】例えば、人の身振りに応じて楽音を制御す
るために、指の関節や肘の関節にリボン状の感圧抵抗を
配置し、関節の曲がり度合い(変位)を感圧抵抗の抵抗
値の変化から検出するような感圧抵抗素子が広く用いら
れている。そこで、このような感圧抵抗素子を歪みゲー
ジ26に用いることができる。例えば、2つの歪みゲー
ジ26,26がピエゾ素子、残り2つの歪みゲージ2
6,26が感圧抵抗素子であってもよいし、一つの歪み
ゲージ26のみがピエゾ素子で、その他が感圧抵抗素子
であってもよい。
【0032】(第2実施例)第2実施例は、4つの歪み
ゲージ「A」〜「D」の出力信号をパンニングの制御に
用いる。なお、パンニングによる音像定位の方向は、演
奏者側からみて前後左右とする。そして、A−A矢視図
の背面図である図2において、歪みゲージ「A」の出力
で音像定位を後ろに移動し、歪みゲージ「B」の出力で
音像定位を前に移動し、歪みゲージ「C」の出力で音像
定位を左に移動し、歪みゲージ「D」の出力で音像定位
を右に移動する。
【0033】ここで、各歪みゲージ26としてピエゾ素
子を用いると、板状体22の変位の時間微分(変位の変
動量)に対応する信号で制御するので、操作ノブ21を
操作した時に音像が一旦移動してすぐに元に戻り、操作
ノブ21の操作をやめると今度は逆方向に音像が移動し
てすぐに元に戻るような制御ができる。これに対し、前
述のような感圧抵抗素子を歪みゲージ26として用い、
板状体22の変位に相当する信号をこの感圧抵抗素子で
検出し、この変位に対応する出力でパンニングを制御す
ると、操作ノブ21の操作に対応する任意の位置に音像
を移動した状態を保つこともできる。
【0034】(第3実施例)第3実施例は、歪みゲージ
26の内の2つの歪みゲージ26,26の出力により、
物理モデル音源を制御する例である。この例では、音源
20は、例えば擦弦楽器あるいは吹奏楽器をシミュレー
トする物理モデル音源であり、MIDI規格のパラメー
タにより楽音を制御して発音する。例えば、擦弦楽器の
物理モデル音源であれば、制御回路10から出力される
速度情報のパラメータを弓速のパラメータとし、力情報
のパラメータを弓圧のパラメータとして処理する。ま
た、吹奏楽器の物理モデル音源であれば、制御回路10
から出力される速度情報のパラメータを息圧のパラメー
タとし、力情報のパラメータをアンブシュアのパラメー
タとして処理する。これらの各パラメータの制御によ
り、楽音の立ち上がり時のピッチすなわちアタックピッ
チの制御もできる。このようなアタックピッチの制御に
より、自然楽器の特に強発音時の高音側へのピッチの変
調などをシミュレートすることができる。
【0035】また、制御回路10は、一つの歪みゲージ
26の出力を速度情報のパラメータに変換して音源20
に出力し、他の一つの歪みゲージ26の出力を力情報の
パラメータに変換して音源20に出力する。ただし、音
源20に出力するパラメータとして発音中にある程度の
値を保持する必要があるパラメータに対しては、対応す
る歪みゲージ26に前記のように板状体22の変位に対
応する信号を出力するような素子(例えば前記感圧抵抗
素子)を用いるようにする。すなわち、制御対象となる
複数の楽音要素に対して、楽音要素の種類に適した物理
量で制御することができる。
【0036】なお、このように物理モデル音源を制御す
るには、発音すべき楽音の特性、板状体22の振動特性
および歪みゲージ26の特性を考慮して、歪みゲージ2
6の出力をどのようなパラメータ値に変換するかを予め
設定しておく必要がある。しかし、板状体22の振動特
性により一つの操作ノブ21の一度の操作で複数のパラ
メータを制御することができるので、実施形態の操作部
2の構成は、物理モデル音源の制御に適したものである
といえる。
【0037】本発明は以上の実施形態および各実施例に
限定されるものではなく、歪みゲージの個数は4個に限
らず複数あればよい。また、歪みゲージとして用いるピ
エゾ素子と感圧素子の個数は任意であってよい。
【0038】実施例では、音色(フィルタのカットオフ
周波数、Q値)の制御、ピッチの制御、音像定位の制御
等について説明したが、その他の楽音要素を制御するよ
うにしてもよい。
【0039】また、実施形態では、板状体22は円盤状
であるが、正多角形あるいはそれに近い多角形であって
もよい。
【0040】また、実施形態では、操作ノブ21がドー
ム型をしているが、この操作ノブは他の形状でもよい。
また、実施形態では、操作ノブにより板状体に変位を与
えるようにしているが、操作ノブを無くし、板状体に直
接指などで変位を与えるような構造でもよい。
【0041】また、実施形態では電子楽器を例に説明し
たが、操作部が別体の装置として構成され、この操作部
を他の電子楽器あるいはパーソナルコンピュータ等に接
続し、この操作部の出力に基づいて他の電子楽器やパー
ソナルコンピュータ等により楽音を制御するようにして
もよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の楽音制御装置によれば、一つの板状体に固着した複数
の歪み検出手段により、ある一つの楽音要素を制御する
ための一つの歪み検出手段の出力と、他の楽音要素を制
御するための一つの歪み検出手段の出力とが、実質的に
互いに干渉し合うようになり、斬新な態様の楽音発生を
制御することができる。また、歪み検出手段の出力を楽
音パラメータに適宜反映させることにより自然楽器のシ
ミュレーションにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の楽音制御装置の操作部の一
部断面正面図である。
【図2】本発明の実施形態における操作部の板状体の下
面図である。
【図3】本発明の実施形態における操作部の操作ノブの
支持機構を説明する図である。
【図4】本発明の実施形態における操作部の操作ノブの
支持機構の他の例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の楽音制御装置を用いた電子
楽器の概観平面図である。
【図6】同電子楽器の要部ブロック図である。
【符号の説明】
2…操作部、21,21′…操作ノブ、22…板状体、
23…支持ロッド(固定部)、26…歪みゲージ(歪み
検出手段)、10…制御回路、20…音源、30…効果
回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する放射状の板状体を備え、 前記板状体の中央を固定部に固着することで該板状体の
    中央より外周側が変位可能にされ、 前記板状体の前記変位可能な部分に複数の歪み検出手段
    が固着され、 前記板状体の周辺部への押圧にて得られる前記複数の歪
    み検出手段の出力に基づいて複数の楽音要素を制御する
    ようにしたことを特徴とする楽音制御装置。
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