JP2000277343A - コイル装置及びトランス - Google Patents

コイル装置及びトランス

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JP2000277343A
JP2000277343A JP11077175A JP7717599A JP2000277343A JP 2000277343 A JP2000277343 A JP 2000277343A JP 11077175 A JP11077175 A JP 11077175A JP 7717599 A JP7717599 A JP 7717599A JP 2000277343 A JP2000277343 A JP 2000277343A
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JP
Japan
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coil
substrate
corner
coil end
hole
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JP11077175A
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Takashi Kajino
隆 楫野
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、かつ、薄型で安価なコイル装置を提供
する。 【解決手段】 基板1は、第1の辺11と第2の辺12
との間に第1の隅部C1を有し、第2の辺12と第3の
辺13との間に第2の隅部C2を有し、第3の辺13と
第4の辺14との間に第3の隅部C3を有し、第4の辺
14と第1の辺11との間に第4の隅部C4を有する。
第1のコイル2に備えられた第1の外側コイル端部21
は、第1の隅部C1に備えられる。第1の内側コイル端
部22は、コイル中心O1を基準にして、第4の隅部C
4の方向に偏位して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル装置及びこ
のコイル装置を用いたトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、モバイルコンピュータ
等の小型携帯機器の普及により、これらの機器に搭載さ
れるコイル装置について、より一層の小型化及び薄型化
が要求されるようになった。しかも、これらの機器は携
帯用であるために、電池駆動が必須であり、エネルギー
ロスの小さい高性能のコイル装置であることが要求され
る。当然のこととして、ローコストであることも要求さ
れる。
【0003】これらの要求に対応すべく、巻線工法、薄
膜工法及び積層工法等が提案され、実用に供されてい
る。しかしながら、これらの工法には、一長一短があ
り、上述した全ての要求を満たしたコイル装置は提案さ
れていない。
【0004】例えば、巻線工法は、本質的に薄型化に不
向きである。また、薄くしようとすると、細いワイヤを
使用せざるを得ず、直流抵抗分が増大し、エネルギーロ
スを生じるため、高性能のコイル装置を実現することが
困難である。
【0005】薄膜工法は、例えば、実開昭48ー893
44号等に開示されており、薄型であり、高性能のコイ
ル装置を実現するのに適している。しかし、これまで提
案された薄膜工法によるコイル装置は、外部と接続する
コイル端部パターンの面積が比較的大きく、平面積(床
面積)が大きくなる。
【0006】積層工法は、小型で安価なコイル装置を得
るのに適しているが、特性の優れた高性能のコイル装置
を得ることが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小
型、かつ、薄型で、しかも、コストの安価なコイル装置
及びトランスを提供することである。
【0008】本発明のもう一つの課題は、基板両面にコ
イルを形成するためのフォトリソグラフィ工程におい
て、同一のフォトマスクを用い得るコイル装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るコイル装置は、基板と、第1のコイ
ルとを含む。
【0010】前記基板は、4つの辺を含み、第1の辺と
第3の辺とが互いに対向し、第2の辺と第4の辺とが互
いに対向し、前記第1の辺と前記第2の辺との間に第1
の隅部を有し、前記第2の辺と前記第3の辺との間に第
2の隅部を有し、前記第3の辺と前記第4の辺との間に
第3の隅部を有し、前記第4の辺と前記第1の辺との間
に第4の隅部を有する。
【0011】前記第1のコイルは、前記基板の一面上に
うず巻き状に備えられ、第1の内側コイル端部と、第1
の外側コイル端部とを含む。前記第1の外側コイル端部
は、前記第1の隅部側に備えられている。前記第1の内
側コイル端部は、コイル中心を基準にして、第2の隅部
または第4の隅部の方向に偏位して設けられている。
【0012】上述したように、第1のコイルにおいて、
第1の外側コイル端部は、第1の隅部に備えられてい
る。この構造によれば、うず巻き状のパターンを有する
第1のコイルの最外周縁と、基板の4辺との間に生じる
間隔を考慮したとき、最も面積が大きくなる第1の隅部
を利用して、第1の外側コイル端部を形成できる。この
ため、第1の外側コイル端部を形成するに当たって、基
板の平面積を最大に利用し、全体形状を小型化すること
ができる。
【0013】更に、第1の内側コイル端部は、コイル中
心を基準にして、第2の隅部または第4の隅部の方向に
偏位して設けられているから、第1の内側コイル端部に
よるコイル膨出を、第1の外側コイル端部のない第2の
隅部または第4の隅部で吸収することができる。このた
め、基板形状を小型化することができる。
【0014】本発明に係るコイル装置は、好ましくは、
第2のコイルを含む。第2のコイルは基板の他面(裏
面)に形成される。第2のコイルに備えられた第2の内
側コイル端部は、第1の内側コイル端部と対向する位置
に設けられる。第2の外側コイル端部は第3の隅部側に
備えられる。この構造によれば、基板の両面に第1のコ
イル及び第2のコイルを備える場合にも、基板形状を小
型化することができる。
【0015】本発明は、さらに、基板両面にコイルを形
成する場合、フォトリソグラフィ工程において、同一の
フォトマスクを用い得るコイル装置を開示する。
【0016】このコイル装置では、第1のコイルは、基
板の一面上に設定された仮想正方形によって囲まれた領
域内に形成される。第1のコイルの第1の外側コイル端
部は、第1のスルーホールを有し、前記第1のスルーホ
ールは、前記仮想正方形の第1の対角線上に位置させ
る。また、第1のコイルの第1の内側コイル端部は、コ
イル中心から偏位して仮想正方形の第2の対角線上に設
けられ、仮想正方形の第2の対角線上に位置する第2の
スルーホールを有する。
【0017】第2のコイルは、第1のコイルとほぼ同じ
パターンを有し、コイル中心を第1のコイルと共有し、
第1のコイルを基準として、コイル中心の周りに約90
度回転させた位置に配置される。
【0018】本発明は、更に、上述したコイル装置と、
コアとの組み合わせによるトランスを開示する。これに
よって、小型、かつ、薄型で高性能のトランスが得られ
る。
【0019】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。添付図面
は、単に、例示に過ぎない。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコイル装置の
平面図である。図示されたコイル装置は、基板1と、第
1のコイル2とを含む。基板1は、第1の辺11と、第
2の辺12と、第3の辺13と、第4の辺14とを含ん
でおり、第1の辺11と第3の辺13とが互いに対向
し、第2の辺12と第4の辺14とが互いに対向する。
基板1は、第1の辺11と第2の辺12との間に第1の
隅部C1を有し、第2の辺12と第3の辺13との間に
第2の隅部C2を有し、第3の辺13と第4の辺14と
の間に第3の隅部C3を有し、第4の辺14と第1の辺
11との間に第4の隅部C4を有する。
【0021】基板1は、典型的には、正方形または長方
形の平面形状を有する。正方形状または長方形状である
と、基板1として用いられる一枚のウエハ上に多数のコ
イル要素を形成した後、ダイシングソー等を用いてウエ
ハを分割し、各コイル要素を、コイル装置として取り出
すことができるので、量産性が上がる。
【0022】図示実施例は、基板1を正方形状にした場
合を示し、第1の隅部C1の稜角部と第3の隅部C3の
稜角部とを結ぶ線分が第1の対角線Xとなり、第2の隅
部C2の稜角部と第4の隅部C4の稜角部とを結ぶ線分
が第2の対角線Yとなる。基板1は、隅部C1〜C4の
稜角部に円味を持たせたり、面取りを施したりしてもよ
い。また、後述する外側コイル端部および導体ランドが
配置されず、コイルの膨出部のない第2の隅部C2は、
稜角部を大きく切り落としてもよい。
【0023】基板1としては、非磁性材料、磁性材料ま
たは電気絶縁材料など、各種の材料を用いることができ
る。より具体的には、非磁性セラミックス、フェライト
等の磁性セラミックス、ガラスエポキシ樹脂等のプラス
チックまたは複合組成物等を挙げることができる。基板
1の種類、大きさ及び厚み等の選定は、設計的事項に属
する。実際的な例として、厚み0.1mm、大きさ3.
5mm角の例を挙げることができる。
【0024】第1のコイル2は、基板1の一面上にうず
巻き状に備えられ、第1の内側コイル端部22と、第1
の外側コイル端部21とを含む。第1の外側コイル端部
21は、第1の隅部C1に備えられている。第1の外側
コイル端部21の面内には、第1の対角線Xの上で、基
板1の一面側から他面側に貫通する第1のスルーホール
25が設けられている。第1の内側コイル端部22は、
コイル中心O1を基準にして、第4の隅部C4の方向に
偏位して設けられている。より具体的には、第2の隅部
C2の稜角部と第4の隅部C4の稜角部とを結ぶ第2の
対角線Y上において、第4の隅部C4の方向に偏位して
設けられている。図示実施例において、基板1は正方形
であるので、コイル中心O1は第1の対角線Xと第2の
対角線Yとの交点に一致する。第1の内側コイル端部2
2は、図示とは異なって、第2の隅部C2の方向に偏位
させてもよい。但し、全体のコイルパターンは、図示と
は異なる形状となる。
【0025】第1の内側コイル端部22は、基板1を貫
通する第2のスルーホール23により、基板1の他面
(裏面)側に導かれ、導体30により、第3の隅部C3
に導かれている。第3の隅部C3には、第3のスルーホ
ール26が設けられている。第3のスルーホール26
は、第1の対角線Xの上において、基板1の他面側から
一面側に貫通するように設けられ、基板1の一面に設け
られた第1の導体ランド24に導通接続される。第1の
内側コイル端部22は、導体30及び第3のスルーホー
ル26により、第1の導体ランド24に導出される。
【0026】第1のコイル2の膜厚、幅及び巻数は設計
的事項に属する。実際的な例として、例えば、基板1の
大きさを3.5mm角にした場合、コイル膜厚120μ
m、幅80μm、巻数17.5ターンの例をあげること
ができる。
【0027】上述したように、第1のコイル2におい
て、第1の外側コイル端部21は、第1の隅部C1に備
えられている。基板1が正方形または長方形である場
合、うず巻き状のパターンを有する第1のコイル2の最
外周縁と、基板1の4辺との間に生じる間隔を考慮した
とき、最も面積が大きくなるのは4隅部C1〜C4であ
る。本実施例では、4隅部C1〜C4の一つである第1
の隅部C1を利用して、第1の外側コイル端部21を形
成する。このため、第1の外側コイル端部21を形成す
るに当たって、基板1の平面積を最大に利用し、全体形
状を小型化することができる。
【0028】更に、第1の内側コイル端部22は、コイ
ル中心O1を基準にして、第4の隅部C4の方向に偏位
して設けられているから、第1の内側コイル端部22に
よるコイル膨出を、第1の外側コイル端部21のない第
4の隅部C4で吸収することができる。このため、基板
1の形状を小型化することができる。
【0029】実施例では、基板1が正方形であるので、
第1の内側コイル端部22は、第1の隅部C1の稜角部
と第3の隅部C3の稜角部を通る第1の対角線Xと交差
する第2の対角線Y上に位置することになる。この配置
は、基板1の利用効率を更に向上させるのに有効であ
る。例えば、第1のコイル2について、第4の隅部C4
の側で見たコイルパターン曲率半径を、対角位置にある
第2の隅部C2の側で見たコイルパターン曲率半径より
も小さくすることにより、第4の隅部C4の側におい
て、第1のコイル2を膨出させ、基板1の利用効率を向
上させ、小型化を図ることができる。
【0030】図2は本発明に係るコイル装置の別の実施
例を示す図である。図において、図1に現れている構成
部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を付
してある。この実施例の特徴は、基板1が横長(図にお
いて)の長方形状となっており、それに対応して、第1
のコイル2の全体パターンを変更させてあることであ
る。
【0031】図2に図示された実施例においても、第1
のコイル2に含まれる第1の外側コイル端部21は、第
1の隅部C1に備えられている。基板1が長方形である
実施例の場合、うず巻き状のパターンを有する第1のコ
イル2の最外周縁と、基板1の4辺との間に生じる間隔
を考慮したとき、最も面積が大きくなるのは4隅部C1
〜C4である。そこで、4隅部C1〜C4の一つである
第1の隅部C1を利用して、第1の外側コイル端部21
を形成する。この構造によれば、第1の外側コイル端部
21を形成するに当たって、基板1の平面積を最大に利
用し、全体形状を小型化することができる。
【0032】更に、第1の内側コイル端部22は、コイ
ル中心O1を基準にして、第4の隅部C4の方向に偏位
して設けられているから、第1の内側コイル端部22に
よるコイル膨出を、第1の外側コイル端部21のない第
4の隅部C4で吸収することができる。このため、基板
1の形状を小型化することができる。
【0033】実施例では、基板1が長方形であるので、
第1の内側コイル端部22は、第1の隅部C1の稜角部
と第3の隅部C3の稜角部を通る第1の対角線Xと交差
する第2の対角線Y上に位置することになる。この配置
は、基板1の利用効率を更に向上させるのに有効であ
る。例えば、第1のコイル2について、第4の隅部C4
の側で見たコイルパターン曲率半径を、対角位置にある
第2の隅部C2の側で見たコイルパターン曲率半径より
も小さくすることにより、第4の隅部C4の側におい
て、第1のコイル2及び第2のコイル3を突出させ、基
板1の利用効率を向上させ、小型化を図ることができ
る。
【0034】図1、2に示された実施例では、第1の内
側コイル端部22は、第2のスルーホール23、第3の
スルーホール26と基板1の他面(裏面)側に設けられ
た導体30とを介して、第1の導体ランド24に接続さ
れている。導体30の代わりに基板1の他面側に第2の
コイル3を設け、表裏のコイルが直列に接続された1個
のコイルを構成することができる。
【0035】即ち、図1に示した実施例において、コイ
ルのうず巻き方向は、同一方向で、第1の内側コイル端
部22と左右対称位置に、内側コイル端部を備え、第1
の外側コイル端部21および第1の導体ランド24のそ
れぞれ上下対称位置に裏面コイル用外側コイル端部、導
体ランド用のパターンを備えたマスクを用いることによ
り、基板1の利用効率を向上させた小型コイルを得るこ
とができる。
【0036】図3は本発明に係るコイル装置の平面図、
図4は図3に示したコイル装置を、左右反転してみた底
面図、図5は図3の5ー5線に沿った断面図、図6は図
3の6ー6線に沿った断面図である。図示されたコイル
装置は、基板1と、第1のコイル2と、第2のコイル3
とを含む。基板1及び第1のコイル2の構成について
は、図1、2を参照して既に説明した通りである。
【0037】第2のコイル3は、第1のコイル2と同じ
パターンを有し、コイル中心O1を、第1のコイル2と
の間で共有し、第1のコイル2を基準にして、コイル中
心O1の周りに90度だけ回転させた配置になってい
る。より具体的には、第2のコイル3は、基板1の他面
上にうず巻き状に備えられ、第2の外側コイル端部31
と、第2の内側コイル端部32とを含む。第2の内側コ
イル端部32は、基板1を貫通する第2のスルーホール
23により、第1の内側コイル端部22と導通する。第
2の外側コイル端部31は、第3の隅部C3に備えられ
ている。第2の外側コイル端部31の面内には、第1の
対角線Xの上で、基板1の他面側から一面側に貫通する
第3のスルーホール26が設けられている。
【0038】第2のコイル3の膜厚、幅及び巻数は設計
的事項に属する。実際的な例として、例えば、基板1の
大きさを3.5mm角にした場合、コイル膜厚120μ
m、幅80μm、巻数17.5ターンの例をあげること
ができる。また、この実施例では、基板1を正方形状に
し、第1のスルーホール25の中心から第1の隅部C1
の稜角部までの距離と、第3のスルーホール26の中心
から第3の隅部C3の稜角部までの距離は、互いに等し
い寸法△d1となっている。
【0039】上述したように、第1のコイル2におい
て、第1の外側コイル端部21は、第1の隅部C1に備
えられている。基板1が正方形または長方形である場
合、うず巻き状のパターンを有する第1のコイル2の最
外周縁と、基板1の4辺との間に生じる間隔を考慮した
とき、最も面積が大きくなるのは4隅部C1〜C4であ
る。本実施例では、4隅部C1〜C4の一つである第1
の隅部C1を利用して、第1の外側コイル端部21を形
成する。このため、第1の外側コイル端部21を形成す
るに当たって、基板1の平面積を最大に利用し、全体形
状を小型化することができる。
【0040】更に、第1の内側コイル端部22は、コイ
ル中心O1を基準にして、第4の隅部C4の方向に偏位
して設けられているから、第1の内側コイル端部22に
よるコイル膨出を、第1の外側コイル端部21のない第
4の隅部C4で吸収することができる。このため、基板
1の形状を小型化することができる。
【0041】実施例では、基板1が正方形であるので、
第1の内側コイル端部22及び第2の内側コイル端部3
2は、第1の隅部C1の稜角部と第3の隅部C3の稜角
部を通る第1の対角線Xと交差する第2の対角線Y上に
位置することになる。この配置は、基板1の利用効率を
更に向上させるのに有効である。例えば、第1のコイル
2及び第2のコイル3について、第4の隅部C4の側で
見たコイルパターン曲率半径を、対角位置にある第2の
隅部C2の側で見たコイルパターン曲率半径よりも小さ
くすることにより、第4の隅部C4の側において、第1
のコイル2及び第2のコイル3を膨出させ、基板1の利
用効率を向上させ、小型化を図ることができる。
【0042】また、第2の内側コイル端部32は、基板
1を貫通する第2のスルーホール23により、第1の内
側コイル端部22と導通する。これにより、第1のコイ
ル2及び第2のコイル3を直列に接続したコイル装置が
得られる。
【0043】第1のコイル2及び第2のコイル3は、基
板1の一面側からみた電流の方向が同一方向にある。従
って、直列に接続された第1のコイル2及び第2のコイ
ル3に電流を流した場合、同一方向の磁界が生じる。即
ち、第1のコイル2及び第2のコイル3は、基板1の一
面及び他面に設けられているが、実質的に1個のコイル
として機能する高性能のコイル装置を実現できる。
【0044】さらに、図3〜6に示したコイル装置は、
第1のコイル2及び第2のコイル3を、フォトリソグラ
フィ工程を通して形成する場合、同一のフォトマスクを
用いることができる。次にこの点について説明する。
【0045】まず、第1のコイル2において、第1の外
側コイル端部21は、第1のスルーホール25を有す
る。第1のスルーホール25は、正方形状である基板1
の第1の対角線X上に位置している。第1の内側コイル
端部22は、第2のスルーホール23を有する。第2の
スルーホール23は、正方形状である第2の対角線Y上
に位置している。
【0046】次に、第2のコイル3は、第1のコイル2
と同じパターンを有し、コイル中心O1を、第1のコイ
ル2と共有し、第1のコイル2を基準にして、コイル中
心O1の周りに90度だけ回転させた配置になってい
る。従って、例えば、フォトリソグラフィ工程等によっ
て、第1のコイル2及び第2のコイル3を形成する場
合、第1のコイル2を形成するのに用いたフォトマスク
(またはウエハ)を、90度回転させることにより、第
1のコイル2と完全に重なる位置に、第2のコイル3を
形成することが可能になる。第1のコイル2及び第2の
コイル3を、フォトリソグラフィ工程及びメッキ技術の
適用によって形成した場合は、高精度パターンを有する
高性能のコイル装置を、量産性よく製造できる。
【0047】図示実施例では、基板1は、第1のコイル
2を形成した一面上の第3の隅部C3に、第1の導体ラ
ンド24を有し、第2のコイル3を形成した他面上の第
1の隅部C1の位置に、第2の導体ランド34を有す
る。第1の外側コイル端部21は、基板1を貫通する第
1のスルーホール25により、第2の導体ランド34と
導通する。また、第2の外側コイル端部31は、基板1
を貫通する第3のスルーホール26により、第1の導体
ランド24に導通する。従って、第1の外側コイル端部
21及び第2の外側コイル端部31を、基板1の両面に
おいて、外部回路と接続することができる。即ち、基板
1の両面に関しては、方向性がないので、例えば、トラ
ンス等を組み立てる場合の組立作業が容易になる。第2
のスルーホール23、第1のスルーホール25及び第3
のスルーホール26は、基板1を構成するウエハ上に、
例えば、0.2mm程度の微小孔を開けておき、第1の
コイル2及び第2のコイル3をメッキによって形成する
際に、微小孔中でも、メッキを成長させることによって
形成することができる。
【0048】更に、図3〜図6に示した実施例では、基
板1の略中央部に貫通孔15が備えられている。この貫
通孔15は、例えば、トランス等を構成する場合に、コ
アを挿入するために用いられるものである。例えば、空
心コイル装置を構成する場合は、貫通孔15は不要であ
る。上記実施例では、基板1の両面に第1のコイル2及
び第2のコイル3を設けた例を示したが、何れか一方、
例えば、第1のコイル2のみを備える構造であってもよ
い。図示は、省略するが、基板1の一面または他面に複
数のコイルを有していてもよい。
【0049】図7は本発明に係るコイル装置の別の実施
例における平面図、図8は図7に示したコイル装置を左
右反転してみた底面図である。図3〜6に図示された構
成部分と同一の構成部分については、同一の参照符号を
付してある。図3〜図6に図示された実施例との対比に
おいて、図7及び図8に図示された実施例の特徴は、基
板1の平面形状が、長方形状になっていることである。
長方形である基板1の4隅部C1〜C4のうち、第1の
隅部C1を利用して、第1の外側コイル端部21を形成
する。従って、第1の外側コイル端部21を形成するに
当たって、基板1の平面積を最大に利用し、全体形状を
小型化することができる。
【0050】更に、第1の内側コイル端部22は、コイ
ル中心O1を基準にして、第4の隅部C4の方向に偏位
して設けられている。従って、第1の内側コイル端部2
2によるコイル膨出を、第1の外側コイル端部21のな
い第4の隅部C4で吸収することができる。このため、
基板1の形状を小型化することができる。
【0051】また、第1のコイル2及び第2のコイル3
について、第4の隅部C4の側で見たコイルパターン曲
率半径を、対角位置にある第2の隅部C2の側で見たコ
イルパターン曲率半径よりも小さくすることにより、第
4の隅部C4の側において、第1のコイル2及び第2の
コイル3を突出させ、基板1の利用効率を向上させ、小
型化を図ることができる。
【0052】第2の内側コイル端部32は、基板1を貫
通する第2のスルーホール23により、第1の内側コイ
ル端部22と導通する。これにより、第1のコイル2及
び第2のコイル3を直列に接続したコイル装置が得られ
る。
【0053】さらに、図7、8に示したコイル装置にお
いても、第1のコイル2及び第2のコイル3を形成する
場合、フォトリソグラフィ工程において、同一のフォト
マスクを用いることができる。次にこの点について説明
する。
【0054】まず、第1のコイル2は、基板1の一面上
に仮想された仮想正方形R1によって囲まれた領域内に
形成されている。第1のコイル2の第1の外側コイル端
部21は、第1のスルーホール25を有する。第1のス
ルーホール25は、仮想正方形R1の第1の対角線X上
に位置する。第1の対角線Xは第1の隅部C1側に生じ
る仮想正方形R1の稜角部と、第3の隅部C3側に生じ
る仮想正方形R1の稜角部とを結ぶ線分である。
【0055】第1の内側コイル端部22は、第2のスル
ーホール23を有する。第2のスルーホール23は仮想
正方形R1の第2の対角線Y上に位置する。第2の対角
線Yは第2の隅部C2側に生じる仮想正方形R1の稜角
部と、第4の隅部C4側に生じる仮想正方形R1の稜角
部とを結ぶ線分である。
【0056】第2のコイル3は、第1のコイル2と同じ
パターンを有し、コイル中心O1を、第1のコイル2と
共有し、第1のコイル2を基準にして、コイル中心O1
の周りに90度だけ回転させた配置になっている。コイ
ル中心O1は第1の対角線Xと第2の対角線Yとの交点
に一致する。
【0057】従って、フォトリソグラフィ工程等によっ
て、第1のコイル2及び第2のコイル3を形成する場
合、第1のコイル2を形成するのに用いたフォトマスク
(またはウエハ)を、90度回転させることにより、第
1のコイル2と完全に重なる位置に、第2のコイル3を
形成することが可能になる。
【0058】図9は図3〜図8に示されたコイル装置の
コイルの一部を示す拡大断面である。図9は、フォトリ
ソグラフィ工程及びメッキ技術の適用によって形成され
た第1のコイル2を示している。第1のコイル2を構成
する配線(ターン)201は、最小線間間隔G1を隔て
て形成されている。配線201は、最小線間間隔G1よ
りも高さH1が大きくなっており、1以上の比(H1/
G1)を保っている。従って、配線密度を高めながら、
配線201の断面積を大きくし、コイル電気抵抗を低減
させることができる。比(H1/G1)及び配線密度
は、フォトリソグラフィ工程及びメッキ技術によって定
まるので、高精度パターンを有する高性能の平面コイル
板を、量産性よく製造できる。一例として、線幅W1=
80μm、高さH1=120μm、線間間隔G=20μ
mの例を挙げることができる。この場合の比(H1/G
1)は6になる。図示は省略するが第2のコイル3も同
様の比(H1/G1)を持つ。
【0059】本発明に係るコイル装置を、フォトリソグ
ラフィ工程を通して製造する場合、同一のフォトマスク
を利用できる条件には、基板1の形状は関与しない。基
板1の形状は、同一のフォトマスクを用いて、ウエハ上
に多数のコイル要素を形成した後、どのように切断し、
または加工するかにによって定まる。次に、この点につ
いて、図10を参照して説明する。
【0060】図10は、同一間隔をもって行列状に配置
された仮想正方形内に、図3〜図6に示す導体パターン
が形成されたフォトマスクを用いて、正方形状である一
枚のウエハ100の上に、多数(図示では16個)のコ
イル要素Q1〜Q16を形成した状態を示している。図
には現れていないが、ウエハ100の裏面側には、図3
〜6で示したような関係で、第2のコイルが形成されて
る。正方形状のウエハ100を用いれば、裏面側の第2
のコイルは、表側の第1のコイルを形成するのに用いた
フォトマスク(またはウエハ100)を、90度回転さ
せることにより、形成できる。
【0061】図10のウエハ100から図3〜6に示し
た正方形状のコイル装置を取り出すには、ウエハ100
を切断する場合、横切断線A1ーA2の切り上がり寸法
△Aと、縦切断線B1ーB2の切り上がり寸法△Bとを
等しくする。図7、6に示す長方形状のコイル装置を取
り出すには、切り上がり寸法△Aと切り上がり寸法△B
とを、例えば、△A>△Bのようにすればよい。切断後
に稜角部の面取り、丸味付けまたは部分的な研削等も可
能であり、種々の形状の基板1を得ることができる。
【0062】また、ウエハ切断位置によって、任意数の
コイル要素を含むコイル装置を得ることもできる。例え
ば、図11に示すように、一つの基板1上に複数個(図
では4個)のコイル要素Q1〜Q4を、直線状に配置し
たコイル装置や、図12に示すように、複数個(図では
4個)のコイル要素Q1〜Q4を、行列状に配置したコ
イル装置を得ることができる。図11、10には図示さ
れていないが、基板1の裏面側に第2のコイルが備えら
れている。
【0063】図13は図3〜図8に示したコイル装置を
用いたトランスの断面図である。図示されたトランス
は、コイル装置41、42と、コア51、52とを組み
合わせて構成されている。図示実施例において、コア5
1はI型コアであり、コア52は中脚部521及び外脚
部522、523を有するE型コアである。コア52の
中脚部521が、コイル装置41、42の貫通孔15内
に挿入されている。コア51、52の形状、構造は任意
でよい。
【0064】コイル装置41、42は、図3〜図8に図
示された本発明に係るコイル装置が用いられている。従
って、小型、かつ、薄型で、安価な高性能のトランスが
得られることは明らかである。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)小型、かつ、薄型で安価なコイル装置及びトラン
スを提供することができる。 (b)基板両面にコイルを形成するためのフォトリソグ
ラフィ工程において、同一のフォトマスクを用い得るコ
イル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル装置の平面図である。
【図2】本発明に係るコイル装置の別の実施例を示す平
面図である。
【図3】本発明に係るコイル装置のさらに別の実施例を
示す平面図である。
【図4】図3に示したコイル装置の底面図である。
【図5】図3の5ー5線に沿った断面図である。
【図6】図3の6ー6線に沿った断面図である。
【図7】本発明に係るコイル装置の別の実施例における
平面図である。
【図8】図7に示したコイル装置の底面図である。
【図9】図3〜図8に示されたコイル装置のコイルの一
部を示す拡大断面である。
【図10】正方形状である一枚のウエハ上に、多数のコ
イル要素を形成した状態を示す図である。
【図11】本発明に係るコイル装置の更に別の実施例に
おける平面図である。
【図12】本発明に係るコイル装置の更に別の実施例に
おける平面図である。
【図13】図3〜図8に示したコイル装置を用いたトラ
ンスの断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1のコイル 3 第2のコイル 21 第1の外側コイル端部 22 第1の内側コイル端部 31 第2の外側コイル端部 32 第2の内側コイル端部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、第1のコイルとを含むコイル装
    置であって、 前記基板は、4つの辺を含み、第1の辺と第3の辺とが
    互いに対向し、第2の辺と第4の辺とが互いに対向し、
    前記第1の辺と前記第2の辺との間に第1の隅部を有
    し、前記第2の辺と前記第3の辺との間に第2の隅部を
    有し、前記第3の辺と前記第4の辺との間に第3の隅部
    を有し、前記第4の辺と前記第1の辺との間に第4の隅
    部を有しており、 前記第1のコイルは、前記基板の一面上にうず巻き状に
    備えられ、第1の内側コイル端部と、第1の外側コイル
    端部とを含み、 前記第1の外側コイル端部は、前記第1の隅部側に備え
    られており、 前記第1の内側コイル端部は、コイル中心を基準にし
    て、第2の隅部または第4の隅部の方向に偏位して設け
    られているコイル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたコイル装置であっ
    て、 更に第2のコイルを含み、 前記第2のコイルは、第2の内側コイル端部と、第2の
    外側コイル端部とを含み、前記基板の他面上にうず巻き
    状に備えられ、 前記第2の内側コイル端部は、前記第1の内側コイル端
    部と対向する位置に設けられており、 前記第2の外側コイル端部は、前記第3の隅部側に備え
    られているコイル装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたコイル装置であっ
    て、 前記基板は、正方形であり、 前記第1の外側コイル端部は、第1のスルーホールを有
    し、前記第1のスルーホールは、前記基板の第1の対角
    線上に位置し、 前記第1の内側コイル端部は、コイル中心から偏位して
    前記基板の第2の対角線上に設けられ、前記基板の第2
    の対角線上に位置する第2のスルーホールを有してお
    り、 前記第2のコイルは、前記第1のコイルとほぼ同じパタ
    ーンを有し、前記コイル中心を、前記第1のコイルと共
    有し、前記第1のコイルを基準として、前記コイル中心
    の周りに約90度回転させた位置に配置されているコイ
    ル装置。
  4. 【請求項4】 基板と、少なくとも1つの第1のコイル
    と、少なくとも1つの第2のコイルとを含むコイル装置
    であって、 前記第1のコイルは、うず巻き状であって、第1の内側
    コイル端部と、第1の外側コイル端部とを含み、前記基
    板の前記一面上に設定された仮想正方形によって囲まれ
    た領域内に形成され、 前記第1の外側コイル端部は、第1のスルーホールを有
    し、前記第1のスルーホールは、前記仮想正方形の第1
    の対角線上に位置し、前記第1の内側コイル端部は、コ
    イル中心から偏位して前記仮想正方形の第2の対角線上
    に設けられ、前記仮想正方形の第2の対角線上に位置す
    る第2のスルーホールを有しており、 前記第2のコイルは、前記第1のコイルとほぼ同じパタ
    ーンを有し、前記コイル中心を、前記第1のコイルと共
    有し、前記第1のコイルを基準として、前記コイル中心
    の周りに約90度回転させた位置に配置されているコイ
    ル装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4の何れかに記載された
    コイル装置であって、更に第1の導体ランド及び第2の
    導体ランドを含み、 前記第1の導体ランド及び前記第2の導体ランドは、同
    じパターンを有しており、 前記第1の導体ランドは、前記基板の前記一面上であっ
    て、前記第2の外側コイル端部と重なるように設けら
    れ、第3のスルーホールにより、前記第2の外側コイル
    端部に導通し、 前記第2の導体ランドは、前記基板の前記他面上であっ
    て、前記第1の外側コイル端部と重なるように設けら
    れ、前記第1のスルーホールにより前記第1の外側コイ
    ル端部と導通するコイル装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載されたコ
    イル装置であって、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記第1及
    び第2の内側コイル端部の偏位方向で見たコイルパター
    ン曲率半径が、他の部分で見たコイルパターン曲率半径
    よりも小さいコイル装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載されたコ
    イル装置であって、 前記第1のコイルまたは前記第2のコイルは、最小線間
    間隔G1と、高さH1との比(H1/G1)が1以上で
    あるコイル装置。
  8. 【請求項8】 請求項4乃至7の何れかに記載されたコ
    イル装置であって、 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、それぞれ、
    複数であるコイル装置。
  9. 【請求項9】 コイル装置と、コアとを含むトランスで
    あって、 前記コイル装置は、請求項1乃至7の何れかに記載され
    たものでなり、前記コアと組み合わされているトラン
    ス。
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