JP2000278040A - 送信アンテナ装置 - Google Patents

送信アンテナ装置

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JP2000278040A
JP2000278040A JP11083281A JP8328199A JP2000278040A JP 2000278040 A JP2000278040 A JP 2000278040A JP 11083281 A JP11083281 A JP 11083281A JP 8328199 A JP8328199 A JP 8328199A JP 2000278040 A JP2000278040 A JP 2000278040A
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JP
Japan
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antenna
antenna elements
antennas
plane
elements
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Application number
JP11083281A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Yamamori
一之 山森
Kazuo Shigeta
和夫 茂田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた設備スペースに取り付けるに適し、
電波周波数の異なる複数の放送波を送信するに好適な無
指向性の送信アンテナ装置を提供する。 【解決手段】 送信周波数の異なる複数のアンテナエレ
メントA,Bを1枚の反射器Rを共用して平行に配置し
てアンテナユニットを構成し、複数のアンテナユニット
1,2,3,4を周方向に等間隔に配列することで、各ア
ンテナエレメントからそれぞれ放射される周波数の異な
る電波を空中においてそれぞれ合成する複数の多面合成
アンテナを同一空間上に構成する。またアンテナエレメ
ントをなす多素子双ループアンテナの円弧状のループア
ンテナ素子部の位置をずらしてその平行配置間隔を狭く
し、アンテナユニットのコンパクト化を図ると共に多面
合成アンテナの電波放射パターンの落ち込みを低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電波周波数の異な
る複数の放送波の送信に適した、送信電波強度の落ち込
みの少ない水平指向放射パターンを、ひいては無指向放
射パターンを得ることのできる送信アンテナ装置に関す
る。
【0002】
【関連する背景技術】ラジオやテレビジョン等の放送波
は、例えば放送塔の上部に設置された無指向性の送信ア
ンテナから放射される。この種の送信アンテナは、電波
到達距離を確保する上でできる限り地上高の高い位置に
設置することが望ましい。また複数の放送波を受信する
側にとっては、上記各放送波の到来方向が揃っているこ
とが望ましいので、一般的には前記各放送波の送信アン
テナは同一の放送塔に取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで放送塔は、例
えば図8に示すように鉄骨材を組み上げたタワー状の骨
格フレーム体1と、その上端に垂直に設けたポール部2
とからなり、ターンスタイルアンテナ3等の無指向性の
送信アンテナは、専ら、上記ポール部2に取り付けられ
る。しかしながらポール部2に取り付け得る送信アンテ
ナの数は、該ポール部2の長さによる制限を受けるので
自ずと限界がある。
【0004】そこで前記骨格フレーム体1の比較的断面
の小さい上端部の周面に多面合成アンテナ4からなる送
信アンテナを取り付けることが行われている。この多面
合成アンテナ4は、双ループアンテナ等からなる複数の
アンテナエレメントを上記骨格フレーム体1の周囲に等
角度間隔に配置し、各アンテナエレメントからそれぞれ
放射される電波を空中において合成することで該電波の
無指向放射パターンを得るもので、アンテナエレメント
を配置した面数により4面合成アンテナ、8面合成アン
テナ等と称される。しかしこのような多面合成アンテナ
4を併用すると雖も、放送塔に取り付け得る送信アンテ
ナ数が限られるので、今後、益々増加すると見込まれる
多数の放送波への対応に課題が残される。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、例えば放送塔の上部における限
られた設備スペースに取り付けるに適し、電波周波数の
異なる複数の放送波を送信するに好適な無指向放射パタ
ーンを、更には送信電波強度の落ち込みの少ない所望と
する水平指向放射パターンを得ることのできる送信アン
テナ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る送信アンテナ装置は、異なる周波数が
割り当てられた複数のアンテナエレメントを備えた同一
仕様の複数のアンテナユニットを、所定の径を有する円
筒面上に周方向に、例えば等間隔に配列したものであっ
て、前記各アンテナエレメントからそれぞれ放射される
周波数の異なる電波を空中においてそれぞれ合成して前
記各電波の無指向放射パターンを、更には送信電波強度
の落ち込みの少ない所望とする水平指向放射パターン得
る複数の多面合成アンテナを同一空間に構成したことを
特徴としている。
【0007】好ましくは請求項2に記載するように前記
複数の多面合成アンテナを、周方向に配列された2面以
上のアンテナユニットにおける各アンテナエレメントに
よりそれぞれ構成することを特徴としている。また請求
項3に記載するように前記各アンテナユニットについて
は、異なる周波数が割り当てられた複数のアンテナエレ
メントを、前記周方向に所定のオフセットを与えて平板
状の反射器に沿って平行に配列した構造として実現する
ことを特徴としている。
【0008】更に請求項4に記載するようにアンテナユ
ニットが備える複数のアンテナエレメントを、それぞれ
多素子ダイポールアンテナとして実現することを特徴と
している。好ましくは請求項5に記載するように前記各
アンテナユニットが備える複数のアンテナエレメント
を、その周長を送信電波周波数の略1波長とした円弧状
のループアンテナ素子部を有する多素子双ループアンテ
ナとしてそれぞれ実現し、これらの多素子双ループアン
テナにおける上記円弧状のループアンテナ素子部を互い
にずらして平行に配置してアンテナユニットを構成する
ことを特徴としている。
【0009】また好ましくは請求項6に記載するよう
に、前記各アンテナエレメントを前記多面合成アンテナ
毎に定められた位相差を与えて位相差給電することを特
徴としている。また請求項7に記載するように、前記複
数のアンテナユニットを周方向に等間隔に配列し、基本
的には前記各電波の落ち込みの少ない無指向放射パター
ンを得るようにし、更には各アンテナユニットからの送
信強度を調整することで各電波の所望とする水平指向放
射パターンを得ることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る送信アンテナ装置について周方向に等間
隔に配列した4つのアンテナユニットからなり、電波の
落ち込みの少ない無指向放射パターンを得る送信アンテ
ナ装置を例に説明する。図1は一実施形態に係る送信ア
ンテナ装置の概略構成図で、1,2,3,4は2個のアン
テナエレメントA,Bをそれぞれ備えた同一仕様のアン
テナユニットである。各アンテナユニット1,2,3,4
のアンテナエレメントA,Bは、互いに異なる送信電波
周波数fa,fbが割り当てられたものであり、後述す
るように1枚の平板状の反射器R上に平行に配置されて
いる。
【0011】しかしてこれらのアンテナユニット1,2,
3,4は、そのアンテナ面(アンテナエレメントA,B)
を外側に向けて、所定径Dの円筒面上に周方向に等間隔
(90°間隔に)に配置されており、図2にその機能を
分解して示すように2つの4面合成アンテナ10,20
をそれぞれ構成している。これらの各4面合成アンテナ
10,20は、前記各アンテナユニット1,2,3,4のア
ンテナエレメントA,Bからそれぞれ放射される電波
を、その送信電波周波数fa,fb毎に空中にてそれぞ
れ合成して無指向放射パターンを得るもので、上述した
如く周方向に等間隔に配置された各4個のアンテナエレ
メントA(A1,A2,A3,A4)、B(B1,B2,B3,B4)
によりそれぞれ実現される。
【0012】即ち、第1の4面合成アンテナ10は、前
記各アンテナユニット1,2,3,4の送信電波周波数fa
が割り当てられたアンテナエレメントA(A1,A2,A3,
A4)により構成され、周波数faの放送電波を無指向
に放射するものとなっている。また第2の4面合成アン
テナ20は、前記各アンテナユニット1,2,3,4の送
信電波周波数fbが割り当てられたアンテナエレメント
B(B1,B2,B3,B4)により構成され、周波数fbの放
送電波を無指向に放射するものとなっている。従ってこ
れらの周波数fa,fbの放送電波をそれぞれ無指向に
放射する第1および第2の4面合成アンテナ10,20
は、空間的には同一面内に同軸に、つまり同一空間をな
して実現されている。
【0013】尚、第1および第2の4面合成アンテナ1
0,20を構成する前記各アンテナエレメントA(A1,
A2,A3,A4),B(B1,B2,B3,B4)は、それぞれ移
相器11,12,13,14,21,22,23,24を介し
て位相差給電され、互いに異なる電波周波数fa,fb
の放送波をそれぞれ送信する如く設定されている。また
図中15,25は上記各電波周波数fa,fbからなる放
送波の送信機を示している。
【0014】ところで2つのアンテナエレメントA,B
を備えて構成される前記各アンテナユニット1(2,3,
4)は、例えば図3(a)(b)にその平面構成と側面構成
とを示すように前記各アンテナエレメントA,Bを4素
子双ループアンテナとして実現される。即ち、アンテナ
ユニット1(2,3,4)は、長手方向両縁部をフランジ
を形成した平板状の反射器Rの上に、2つのアンテナエ
レメントA,Bを平行に並べて配置して構成される。し
かして各アンテナエレメントA,Bは、その周長Lが前
記各電波周波数fa,fbの略1波長λとなる円弧状の
ループアンテナ素子部31を、略1/2波長の長さの平
行給電部32を介してそれぞれ4素子ずつ形成した双ル
ープアンテナからなる。そしてその中央に設けられた給
電部33から給電されて前記ループアンテナ素子部31
から放射される電波を前記反射器Rの主面に垂直な方向
に単一指向性を持たせて送信するように構成される。特
に前記2つのアンテナエレメントA,Bは、その長手方
向に略1/4波長分ずらすことで前記円弧状のループア
ンテナ素子部31を他方のアンテナエレメントの平行給
電部32に位置付けており、これによってアンテナエレ
メントA,B間の平行配置間隔を狭くし、アンテナユニ
ット1(2,3,4)としての横幅を狭くして、そのコン
パクト化が図られている。
【0015】尚、一般的には前記アンテナユニット1
(2,3,4)には、前記双ループアンテナからなるアン
テナエレメントA,Bを覆って図しない保護カバー(レ
イドーム)が設けられ、前記アンテナエレメントA,B
を雨や雪、更には風等から保護するように構成される。
またここでは双ループアンテナからなるアンテナエレメ
ントA,Bについて例示するが、4ダイポールアンテナ
等の反射板付きアンテナを用いてアンテナエレメント
A,Bを構成することも勿論可能である。
【0016】ここで4個のアンテナユニット1,2,3,
4、特にそのアンテナエレメントA(A1,A2,A3,A
4),B(B1,B2,B3,B4)を等角度間隔に配置して構
成される4面合成アンテナの指向性について簡単に説明
する。図4に模式的に示すようにそのアンテナ面を外側
に向けて90°間隔に配置された4個のアンテナエレメ
ントは、それぞれその電波をアンテナ面(主面)と直角
な方向に放射してメインローブM1,M2,M3,M4を形成
する。同時に各アンテナエレメントは前記各メインロー
ブM1,M2,M3,M4の中間方向に、隣接するアンテナエ
レメントからそれぞれ放射された電波を合成した合成ロ
ーブC12,C23,C34,C41を形成する。そして上記メイ
ンローブの方向と合成ローブの方向との間の方向に対す
る電波強度の落ち込みが、一般的に無指向性パターンと
言われている6dB以下の、特にこの実施形態において
は3dB以下の全体として全方向に対する電波強度が略
均一となる無指向の電波放射パターンを実現するもので
ある。
【0017】ちなみにN個のアンテナエレメントを備え
た多面(N面)合成アンテナは、図5に示すように各ア
ンテナエレメントを半径rの円筒面上に[2π/N]の
間隔で配置して実現される。この際、上記円筒面をなす
半径rは多面(N面)合成アンテナが設置される放送塔
の支柱部の大きさ、例えば横断面正方形状をなすポール
部や骨格フレーム体の大きさ(一辺の長さW)を考慮
し、該骨格フレーム体を内包する大きさで各アンテナエ
レメントの取り付けに必要な寸法を含み、且つ各アンテ
ナエレメントをできる限り近接配置し得るように決定さ
れる。なぜならば一般的には、前記円筒面をなす半径r
が小さい程、前述した電波強度の落ち込みを低減し得る
からである。
【0018】また各アンテナエレメントを前記円筒面の
接線方向にそれぞれ do =λ・[[(π/N)/sin(π/N)]/2π] だけ変位(オフセット)させ、隣接するアンテナエレメ
ント間で合成されて無指向性の放射特性をなす放送波の
前述した電波強度の落ち込みを低減するようにしても良
い。
【0019】しかして本発明の実施形態に係る送信アン
テナ装置は、前述したように互いに異なる電波周波数f
a,fbが割り当てられたアンテナエレメントA,Bを同
一の反射鏡R上に組み込んだ4つのアンテナユニット
1,2,3,4を、周方向に等間隔(90°間隔)に配列
して第1および第2の4面合成アンテナ10,20を構
成している。従って4つのアンテナエレメントA(A1,
A2,A3,A4)により構成される第1の4面合成アンテ
ナ10、および4つのアンテナエレメントB(B1,B2,
B3,B4)により構成される第2の4面合成アンテナ2
0は、その反射器Rを共用した同一空間に位置付けら
れ、それぞれ各反射器Rの面方向にメインローブM1,M
2,M3,M4を、また各メインローブM1,M2,M3,M4から
45°ずれた中間方向に合成ローブC12,C23,C34,C4
1を有する、例えば図6に示す如き無指向放射パターン
を有することになる。
【0020】ちなみにアンテナエレメントA,B毎に反
射器を設けて別個のアンテナユニットを構成し、これら
のアンテナユニット(アンテナエレメントA,B)をそ
れぞれ平行に並べて90°間隔に配置した場合、その電
波の放射パターンは図7に示すようになり、各アンテナ
エレメントA,Bのずれに依存して、そのローブの方向
にずれが生じることが否めない。しかもアンテナユニッ
トを平行に並べた分、同一の周波数が割り当てられた複
数のアンテナエレメントA(B)間の間隔が拡がること
が否めず、その全体形状が大型化する。更にはアンテナ
エレメントA(B)間の間隔が拡い分、メインローブと
合成ローブとの間の放射パターンとの落ち込みが大きく
なり、十分なる無指向放射パターンを得ることが困難と
なる虞もある。
【0021】この点、本発明の実施形態に係る送信アン
テナ装置によれば、1つの反射鏡Rを共用して2つのア
ンテナエレメントA,Bを平行に設けてアンテナユニッ
ト1,2,3,4を構成しているので、各アンテナユニッ
ト1,2,3,4の配置間隔を狭めることができる。しか
も前述したようにアンテナエレメントA,Bの平行は位
置間隔も狭くしているので、前記第1および第2の4面
合成アンテナ10,20をそれぞれ構成するアンテナエ
レメントA(A1,A2,A3,A4),B(B1,B2,B3,B
4)を近接させて配置することができるので、その全体
形状のコンパクト化を図り、またメインローブと合成ロ
ーブとの間の放射パターンの落ち込みを十分小さく抑え
ることが可能となる。この結果、周波数の異なる電波を
無指向に放射する第1および第2の4面合成アンテナ1
0,20を同一の空間に位置付けてコンパクトに実現す
ることが可能となる。
【0022】ところで第1および第2の4面合成アンテ
ナ10,20の各アンテナエレメントA,Bは、前述した
ように移相器11,12,13,14,21,22,23,2
4をそれぞれ介して位相差給電されて電波周波数の異な
る放送波を放射し、その放射電波をそれぞれ合成して無
指向の放射パターンを得ている。特に上記位相差給電に
より、隣接するアンテナエレメントA,B間で互いに廻
り込む電波にそれぞれ所定の位相差を与えることで、ア
ンテナエレメントA,B間での干渉を防止するものとな
っている。
【0023】具体的には、例えば第1の4面合成アンテ
ナ10を構成する4個のアンテナエレメントAをそれぞ
れ[2π/N]、即ち、[2π/4]の位相差を与えて
給電し、第2の4面合成アンテナ20を構成する4個の
アンテナエレメントをそれぞれ[0]の位相差を与えて
給電する。すると第1および第2の4面合成アンテナ1
0,20は、それぞれ均等配置されているので、第1の
4面合成アンテナ10と第2の4面合成アンテナとの間
の空間における結合位相は、各アンテナエレメントA,
B間で同相となる。この結果、第1および第2の4面合
成アンテナ10,20に対する異なる位相差給電によ
り、第1の4面合成アンテナ10から放射された電波周
波数faの、第2の4面合成アンテナ20に廻り込んで
受電されて合成出力される上記電波周波数faの成分
は、第1の4面合成アンテナ10の各アンテナエレメン
トAにおける位相差で合成されるので零[0]となる。
同様にして第2の4面合成アンテナ20から放射された
電波周波数fbの、第1の4面合成アンテナ10に廻り
込んで受電されて合成出力される上記電波周波数fbの
成分も零[0]となる。
【0024】即ち、隣接するアンテナエレメントA,B
を介して互いに廻り込む放射電波に対して所定の位相差
[2π/4]を与えることで、第1の4面合成アンテナ
10から放射される電波周波数faの放送波の、第2の
4面合成アンテナ20の4個のアンテナエレメントB1,
B2,B3,B4にそれぞれ廻り込んで受電される成分fa
1,fa2,fa3,fa4の各位相を[0],[π/2],
[π],[3π/2]と互いに異ならせ、その合成出力
成分が零[0]となるように設定されている。また同様
に第2の4面合成アンテナ20から放射される電波周波
数fbの放送波の、第1の4面合成アンテナ10の4個
のアンテナエレメントA1,A2,A3,A4に廻り込んでそ
れぞれ受電される成分fb1,fb2,fb3,fb4の各位
相を[0],[π/2],[π],[3π/2]と互いに
異ならせ、その合成出力成分が零[0]となるように設
定されている。このようにして第1および第2の4面合
成アンテナ10,20をそれぞれ位相差給電し、隣接す
るアンテナエレメント間に所定の位相差を与えること
で、上記第1および第2の4面合成アンテナ10,20
間の干渉が防止されるようになっている。
【0025】かくしてこのようにして隣接するアンテナ
エレメントA,B間の干渉を抑えた送信アンテナ装置に
よれば、見掛け上、4つのアンテナユニットにより実現
される4面合成アンテナを、アンテナエレメントAによ
り構成される第1の4面合成アンテナ10、およびアン
テナエレメントBにより構成される第2の4面合成アン
テナ20としてそれぞれ機能させ、互いに電波周波数f
a,fbを異ならせた2つの放送波をそれぞれ無指向パ
ターンで効率的に送信することができる。特に第1およ
び第2の4面合成アンテナ10,20をそれぞれ構成す
るアンテナエレメントA,Bが、反射器Rを共用したア
ンテナユニット1,2,3,4内にそれぞれ配置されるの
で、全体的にコンパクトな送信アンテナ形状とすること
ができる。従って放送塔等におけるアンテナ設備スペー
スが限られている場合であっても、その限られたスペー
スを有効利用して電波周波数の異なる数多くの放送波を
効果的に送信することが可能となる。
【0026】従って異なる電波周波数fa,fbの2つ
の放送波をそれぞれ送信する第1および第2の4面合成
アンテナ10,20を同一アンテナ高に配置することが
可能となる等の効果が奏せられる。更には放送塔におけ
るアンテナの設置スペースが高さ方向に限られる場合で
あっても、高さの異なるアンテナ取り付け位置毎に上記
構成の送信アンテナ装置を設けることができるので、よ
り多くの放送波を送信することが可能となる等の効果が
奏せられる。
【0027】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。実施形態においては2個の4面合成ア
ンテナ10,20を実現したが、5個または6個のアン
テナユニットを周方向に等間隔に配置して5面合成アン
テナ、6面合成アンテナ等として多面化し、また各アン
テナエレメントA,Bの指向性を鋭くすることにより、
更にはアンテナユニットの取り付け位置を前述した如く
オフセットすることにより電波合成面での強度の落ち込
みを更に低減することも可能である。また前記各アンテ
ナユニット1,2,3,4に3つの異なる電波周波数fa,
fb,fcが割り当てられた3つのアンテナエレメント
を組み込み、第1乃至第3の4面合成アンテナを同時に
実現することも可能である。
【0028】また各アンテナユニットに対する送信電力
を調整することで、例えば電波が届き難い山間部方向へ
の送信強度を高め、逆に電波が届き易い平野部や海岸部
方向への送信強度を若干弱めにして所望とする水平指向
特性を持たせることも可能である。また前述したように
4素子双ループアンテナに代えて、4ダイポールアンテ
ナ等を用いてアンテナユニットを構成することも勿論可
能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
なる周波数が割り当てられた複数のアンテナエレメント
を、反射器を共用して1つのアンテナユニットに組み込
んでおり、複数のアンテナユニットを周方向に配置して
同一空間上に複数の多面合成アンテナを構成するので、
送信アンテナ装置としての全体的な形状をコンパクト化
することができ、放送塔等への設置を容易化し得る等の
効果が奏せられる。特に複数のアンテナエレメントを近
接させて平行配置してアンテナユニットの横幅のコンパ
クト化を図っているので、これらのアンテナユニットの
配置間隔(円筒面の径r)を狭くすることが容易であ
り、コンパクトで電波強度の落ち込みの少ない良好な水
平指向特性を得ることができる等の優れた効果が奏せら
れる。
【0030】更には複数の多面合成アンテナをそれぞれ
構成するアンテナエレメントを、所定の位相差を持たせ
てそれぞれ位相差給電するので、上記多面合成アンテナ
間の干渉を抑えて各アンテナをそれぞれ有効に機能させ
ることができる等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る送信アンテナ装置の
概略的な構成を示すアンテナエレメントの配置図。
【図2】図1に示す送信アンテナ装置の等価的な構成
図。
【図3】多面合成アンテナを構成するアンテナエレメン
トの構成例を示す図。
【図4】4面合成アンテナの電波放射パターンを概念的
に示す図。
【図5】多面合成アンテナを構成する複数のアンテナエ
レメントの一般的な配置例を示す図。
【図6】反射器を共用した複数のアンテナエレメントを
備えたアンテナユニットにより構成される4面合成アン
テナの電波放射パターンを示す図。
【図7】反射器を独立に備えた複数のアンテナエレメン
トをそれぞれ平行に配置した4面合成アンテナの電波放
射パターンを示す図。
【図8】放送用送信アンテナが設置される放送塔の例を
示す図。
【符号の説明】
1,2,3,4 アンテナユニット 10 第1の4面合成アンテナ 11,12,13,14 移相器(位相差給電用) 15 送信機(電波周波数fa) 20 第2の4面合成アンテナ 21,22,23,24 移相器(位相差給電用) 25 送信機(電波周波数fb) 31 円弧状のループアンテナ素子部 32 平行給電部 33 給電部 A1,A2,A3,A4 アンテナエレメント B1,B2,B3,B4 アンテナエレメント R 反射器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる周波数が割り当てられた複数のア
    ンテナエレメントを備えた同一仕様の複数のアンテナユ
    ニットを周方向に配列してなり、 前記各アンテナエレメントからそれぞれ放射される周波
    数の異なる電波をそれぞれ合成して前記各電波の所望と
    する水平指向放射パターンを得る複数の多面合成アンテ
    ナを同一空間に構成したことを特徴とする送信アンテナ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の多面合成アンテナは、周方向
    に配列された2面以上のアンテナユニットにおける各ア
    ンテナエレメントによりそれぞれ構成されるものである
    請求項1に記載の送信アンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナユニットは、異なる周波数
    が割り当てられた複数のアンテナエレメントを、前記周
    方向に所定のオフセットを与えて平板状の反射器に沿っ
    て平行に配列してなることを特徴とする請求項1に記載
    の送信アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナユニットが備える複数のア
    ンテナエレメントは、それぞれ多素子ダイポールアンテ
    ナからなることを特徴とする請求項3に記載の送信アン
    テナ装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナユニットが備える複数のア
    ンテナエレメントは、その周長を送信電波周波数の略1
    波長とした円弧状のループアンテナ素子部を有する多素
    子双ループアンテナからなり、これらの多素子双ループ
    アンテナにおける上記円弧状のループアンテナ素子部を
    互いにずらして平行に配置されることを特徴とする請求
    項3に記載の送信アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記各アンテナエレメントは、前記多面
    合成アンテナ毎に定められた位相差が与えられて位相差
    給電されることを特徴とする請求項1に記載の送信アン
    テナ装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のアンテナユニットは周方向に
    等間隔に配列され、基本的には前記各電波の落ち込みの
    少ない無指向放射パターンを得るものであって、各アン
    テナユニットからの送信強度を調整することで各電波の
    所望とする水平指向放射パターンを得ることを特徴とす
    る請求項1に記載の送信アンテナ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7271775B1 (en) 2006-10-19 2007-09-18 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Deployable compact multi mode notch/loop hybrid antenna
JP2010233194A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Furukawa C&B Co Ltd 多面合成アンテナ

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US7271775B1 (en) 2006-10-19 2007-09-18 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Deployable compact multi mode notch/loop hybrid antenna
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