JP2000280590A - スタンプユニット - Google Patents

スタンプユニット

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JP2000280590A
JP2000280590A JP11093105A JP9310599A JP2000280590A JP 2000280590 A JP2000280590 A JP 2000280590A JP 11093105 A JP11093105 A JP 11093105A JP 9310599 A JP9310599 A JP 9310599A JP 2000280590 A JP2000280590 A JP 2000280590A
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stamping
ink
layer
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JP11093105A
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English (en)
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Keiji Seo
恵二 瀬尾
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印材としての下側層73の表面の有効印面領
域76を大きくし、且つ印材の裁断と印材の厚さ方向の
周面のシールとを同時に行う。 【解決手段】 光エネルギー吸収物質を分散させた軟質
多孔性樹脂にて形成された下側層73と、硬質多孔性樹
脂からなる中間層72とを予め散点状に伏した接着剤に
て積層して印材を構成し、トムソン型の打ち抜き型80
で印材を所定の印面形状に打ち抜くとき、裁断刃82を
加熱しておき、裁断刃82が接触する軟質多孔性樹脂及
び硬質多孔性樹脂からなる前記両層72,73の厚さ方
向の周面を溶融させた後固化して、前記周面に熱シール
部84を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタンプユニット
の構成に係り、より詳しくは印材の構成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本出願人が提案した特願平10−272
396号におけるスタンプユニットは、グリップ(取っ
手)部材、ホルダ部材およびスカート部材を備えてい
る。そして、ホルダ部材がスカート部材内で上下に移動
可能となるようにホルダ部材とグリップ部材とが連結さ
れ、また、ホルダ部材の下面に印材(印面形成部材)が
熱接着により保持されているものであった。
【0003】そして、印材は、カーボンブラック等の光
エキルギ吸収物質を分散させた軟質の連続多孔性樹脂か
らなる下側層と、インクを貯溜するとともに下側層に均
一に圧力が印加されるようにする硬質の連続多孔性樹脂
からなる上側層とからなる3層構造に形成されていた。
【0004】また、本出願人は、先に、特願平10−8
6472号において、印材をポジ原稿(原稿シート)に
押圧させた状態で、該ポジ原稿を通して光エネルギーを
照射することによって、ポジ原稿の透明部分に対応する
印材の表面を溶融固化させてスタンプ製版するスタンプ
作成装置であって、その本体ケース内には、前記ポジ原
稿作成部(印刷部)と製版部とを備える一方、ポジ原稿
としての透明フィルム製の原稿シートを積層して収納し
たマガジン体を給紙部に着脱可能に装着し、これから一
枚ずつ繰出してインクリボンカートリッジを備えた印刷
部に搬送させて印刷した後製版部にて製版することを提
案した。
【0005】製版部では、前記ポジ原稿と印材の下側層
とが対向し且つ両者の間に透明アクリル板を介在させた
状態で印材が加圧されるように、ホルダ部材をスタンプ
作成装置にセットする。この状態で、キセノン管を発光
させると、ポジ原稿を通して光が印材の下側層に照射さ
れる。これにより、原稿の透明部分に対応して光が照射
された下側層の部分だけが光エキルギー吸収物質の発熱
作用によって溶融後固化されるので、その部分がシール
されてインクを透過しない状態となる。一方、光が照射
されず溶融固化されなかった部分の下側層は、原稿の文
字等に対応してシールされないで気孔が開口したままの
状態で残存することとなる。これにより、所望パターン
のシール部(非印刷部)と非シール部(印刷部)とが印
材の下面に混在した印判が形成される。この非印刷部と
印刷部が混在した部分が印材の有効印面領域となるので
あった。
【0006】また、前記特願平10−272396号に
おいて、ホルダ部材には格子状の凹凸が形成された底面
を有する収納部にインクパックを収納することができる
ようになっており、グリップ部材を押下してグリップ部
材の下端に配置された板状部材と凹凸底面との間でイン
クパックを挟むことにより、インクパックが開封され
る。開封されたインクパックから流れ出たインクは、印
材の上側層、中間層及び下側層に貯溜され、下側層の有
効印面領域のうち、非シール部からのみ滲出し、シール
部からは滲出ないようになっていた。
【0007】また、ホルダ部材に保持される印材の周縁
からもインクが漏れ出ないようにする必要があり、その
ため、前記先行技術では、印材の下側層の表面周縁に予
めシリコーンゴム等のシール材を塗布しておき、この多
層の印材をホルダ部材の下端縁に嵌め込んで固定するに
際して加熱圧着型にて下側層の表面周縁(シール材部
分)を押圧して固定とシールとを同時に行うことを提案
した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この加
熱圧着型を押し当てるために、前記下側層の表面の周囲
縁に相当程度の押圧面積が必要となり、このため、前記
シール材で囲まれる有効印面領域の面積が少なくなると
いう問題があった。また、前記シール材で覆われた下側
層の厚さ方向の周面は、その気孔が完全に塞がれてはお
らず、また、シール材と下側層の表面との密着性も不完
全であること、さらに、前記印材の表面に塗布したシー
ル材にてシール性を確保するにはある程度の厚さが必要
となるため、印刷用紙にスタンプ印刷したとき、有効印
面領域の箇所と前記シール材との境界で段差ができるか
ら、スタンプ印刷に際して、印材が押圧されるとき、シ
ール材の縁と下側層の表面とに隙間が発生し易く、その
隙間からインクが滲出するという問題があった。
【0009】さらに、前記シール材の予めの塗布作業に
より製造コストが高くなるという問題もあった。
【0010】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、印材の裁断と厚さ方向の周面の熱シ
ールとを同時に行え、且つ有効印面領域も大きくできる
ようにした印材を備えたスタンプユニットを提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のスタンプユニットは、印刷
可能な有効印面を多孔体で形成した印材と、該印材を保
持するホルダ部材とを有するスタンプユニットであっ
て、印材は、印版が作成される軟質多孔体からなる層の
厚さ方向の周面が熱シールされるように加熱カッタにて
裁断されたものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のスタンプユニットにおいて、前記印材は、印版
が作成される軟質多孔体からなる層に硬質多孔体からな
る層を積層して形成し、前記両層の厚さ方向の周面が熱
シールされるように加熱カッタにて裁断されているもの
である。
【0013】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載のスタンプユニットにおいて、
前記軟質多孔体からなる層の厚さ方向の周面及び/また
は硬質多孔体からなる層の厚さ方向の周面の熱シール部
をホルダ部材の下端縁に対して接着固定したものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図1はスタンプ作成装置の概略斜
視図、図2はスタンプ作成装置全体の断面図、図4はス
タンプユニットの全体分解斜視図、図6はインクパック
が未開封の状態のスタンプユニットの側断面図、図7は
インクパック開封後のスタンプユニットの側断面図、図
13(a)は周側面のみをインク非透過性層に形成した
印材の斜視図、図13(b)はその製造方法の実施形態
を示す側面図である。
【0015】図1及び図2に示すように、スタンプ作成
装置100における合成樹脂製等の本体ケース100a
の一側寄りの上部には、カットシートとしての透明の原
稿シート8を多数枚積層させて収納したカセット式のマ
ガジン体101を着脱自在に装着するマガジン装着部1
02を備える。マガジン装着部102に隣接して原稿シ
ート8を一枚ずつ手差しするための手差し挿入口103
が開口されている。本体ケース100a内には、前記原
稿シート8を一枚ずつ印刷部104に向かって搬送する
ための給紙部105と、印刷部104にて印刷された原
稿シート8を介して、スタンプユニット1におけるホル
ダ部材4の下面に装着された印材3(後に詳述する)に
対して所定の印面を製版するためのキセノンランプ12
0aを有する発光ユニット120を着脱自在に装着でき
る製版部106とを備える。
【0016】マガジン体101の下面側から押圧する押
し上げ機構107にて、原稿シート8は給紙部105に
おける繰出しローラ108に押圧され、回転駆動する繰
出しローラ108にてマガジン体2から送りだされた原
稿シート8は、ガイド板109と浮き上がり防止用の補
助ガイド板110との間を経て、印刷部104における
インクリボン111とプラテンローラ112との間に通
過させ、プラテンローラ112にて間欠移送させられる
間に、パーソナルコンピュータ等の外部装置から伝送さ
れた製版すべき文字、画像等の製版データ(原稿デー
タ)に従ってサーマルヘッド113を作動させて、ポリ
エチレンテレフタレート等の透明フィルム製の原稿シー
ト8の表面にスタンプすべき画像(文字を含む)が印刷
形成される。インクリボン111は、リボンカートリッ
ジ114における巻元側リール114aから前記サーマ
ルヘッド113プラテンローラ112の箇所を経て巻取
り側リール114bへと巻き取られる。
【0017】その後、原稿シート8は、下流側移送ガイ
ド部におけるローラ対115を介して製版部106に送
られる。製版部106は、図2に示すように、本体ケー
ス100aにおける右部上側には、前記印材3を下面側
に固定したホルダ部材4を前後左右から挟み付けてセッ
ティングするスタンプセッティングユニット(位置決め
機構)116と、このホルダ部材4の下方に収納室内に
対して本体ケース100aの右側面から横方向に出し入
れできる発光ユニット120とにより構成されている。
この場合、製版部106には、前記発光ユニット120
の上側に透明なアクリル樹脂板等の透光板119が配置
されており、該透光板119の上面に位置する原稿シー
ト8に向かって前記ホルダ部材4の印面が押圧されるよ
うにする押圧手段(図示せず)が前記位置決め機構11
6に備えられている。製版済みの原稿シート8は所望に
より、駆動する排出ローラ対121を介して排出口12
2から排出させることができるものである。
【0018】次に、原稿シート8の構成について詳述す
ると、原稿シート8は、図3に示すごとく、平面視略矩
形状の透明な合成樹脂製フィルム(例えばポリエチレン
テレフタレート)のベースシート(実施例では厚さを1
00μmとする)の片面(表面)全体には、受像層を塗
布形成し、さらに、ベースシートの長手方向の左右両側
縁に沿ってストライプ層を印刷により形成する。受像層
は、印刷部5での印刷時にインクリボンによるインキが
接着し易いようにするためのものであって、例えばポリ
エチレンテレフタレートは極性が非常に低く化学安定性
がすぐれているので、そのベースシートの表面に無機酸
化剤を塗布した上に固形バインダーとして環化ゴム、シ
ェラック、ロジンエステル、セルロース誘導体、塩ビ−
酢酸ビニル共重合体等を塗布したものである。原稿シー
ト8の表面の先端寄り部位には、マガジン体2への挿入
方向を示すためのがインキ層による目印8dが施されて
いる一方、原稿シート8の側縁のストライプ層8c1,
8c2は、給紙部105から印刷部104までの搬送経
路中に配置された感知センサにて感知して、搬送されて
くる原稿シート8の所定の印刷領域の始端が前記サーマ
ルヘッド113の箇所に位置するようにセットできるも
のである。その後印刷作業が実行され、ローラ対115
に受け継がれた原稿シート8は製版部106に移送され
る。
【0019】次に、本実施の形態のスタンプユニットに
ついて説明する。なお、図4〜図6に示す通常のサイズ
のスタンプユニット1は、前述した原稿シート8の表面
積の略60%〜80%の製版領域に対応する平面視矩形
状の印面を有するものであり、図示しない小さいサイズ
の印面(ホルダ部材)、もしくは平面視丸型、三角型等
の異型の印面(ホルダ部材)のものでも構成は同じであ
るので、代表して、前記通常サイズのものについて説明
する。
【0020】即ち、スタンプユニット1は、スタンプ印
刷時にスタンプユニット1全体を支持するスカート部材
2と、スカート部材2内で上下方向に摺動可能に保持で
きるように配置されるとともにその下端部に熱圧により
印材3が保持されたホルダ部材4と、ホルダ部材4に嵌
合して装着され、スタンプ印刷時にホルダ部材4を下方
に移動させて印材3を印刷用紙(図示せず)に押し付け
るためのグリップ部材5と、不使用時にホルダ部材4の
印材3の全体を覆って保護するためのキヤップ部材56
とを備えている。
【0021】なお、ホルダ部材4のインクパック収納部
22には、フィルム材から形成された袋状のパック内に
インクが充遅されてなるインクパック6を収納可能であ
る。インクパック6には印材3において貯留可能なイン
ク量とほぼ等しい量のインクが袋詰めされている。そし
て、インクパック6とグリップ部材5の底面との間に
は、厚紙板37が配置される。上記インクパック6のフ
ィルム材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン等が単独で若しくはこれらを2種
類以上貼り合せたものが使用されている。
【0022】次に、図4、図6及び図7を参照しながら
スタンプユニット1のスカート部材2について説明す
る。スカート部材2は、内壁11とその外側で内壁11
と一体に形成された外壁12を有する上部スカート部1
3と、外壁12に連続して若千裾広がりとなるように形
成された外壁14を有する下部スカート部15とからー
体に横成されており、それらの内部には、ホルダ部材4
が下方から嵌まり得る平面視で略長方形の挿通孔10を
有しており、前記内壁11にてホルダ部材4を上下摺動
可能に案内するように構成されている。
【0023】上部スカート部13の両端面(左右端面)
の内壁11の上方位置には、ホルダ部材4を挿通孔10
内で常時上方に付勢すべく捻りバネ16の一方端を係止
するバネ係止部17が形成されている。また、バネ係止
部17の斜め下方位置には、捻りバネ16のコイル部が
外挿されてコイル部の位置決めを行う半月状の位置決め
突起18が形成されている。さらに、内壁11の略中央
位置には、ホルダ部材4の両端面に形成された傾斜突起
35(後述する)を上下に摺動可能に案内しながら嵌挿
する垂直溝19が形成されている。また、垂直溝19と
位置決め突起18との間には、捻りバネ16が下端面か
ら離れる方向に動くのを規制して、捻りバネ16と傾斜
突起35の下端との係止が解除されないようにするため
に捻りバネ16が挿入される開口部(図示せず)を有す
るバネずれ抑制部材9が設けられている(図8参照)。
【0024】下部スカート部材15は、スタンプ印別時
に印刷用紙上に載置されてスタンプユニット1全体を印
刷用紙(図示せず)上で支持するものであり、下部スカ
ート部材15を構成する外壁14の四隅の下端位置に
は、外壁14の下端縁を印刷用紙の紙面から離間した状
態で支持する支持突起20が設けられている。なお、下
部スカート部材15における外壁14の四面中央位置に
は、スタンプ印刷方向を示す下向き矢印部21が形成さ
れている。
【0025】次に、ホルダ部材4について、図4、図
5、図6、図9〜図12をさらに参照して説明する。図
9はホルダ部材4の斜視図、図10はホルダ部材4の側
断面図、図11は平面図、図12は底面図である。これ
らの図において、ホルダ部材4は、スカート部材2の上
部スカート部13と下部スカート部15のそれぞれの形
状に合わせて、上部ホルダ部30および下部ホルダ部3
1とから一体に構成されている。上部ホルダ部30は、
平面視で略長方形状の筒状体を構成する周壁32を有
し、周壁32における前側壁および後側壁の上部には、
3つの横長状の凹溝33が水平方向に整列して形成され
ている。また、3つの凹溝33の間には、周壁32の壁
面から外側下方に傾斜する楔状の規制突起34がそれぞ
れ設けられている。ここに、各凹溝33には、グリップ
部材5のリブ係止溝(図示せず)が嵌合され、これによ
りホルダ部材4とグリップ部材5とが固定連結されるも
のである。また、規制突起34は、スタンプ印刷時にホ
ルダ部材4を下方に移動する際に、スカート部材2にお
ける上部スカート部13の外壁12の上機縁に当接し
て、ホルダ部材4の下方移動量を規制する作用を行う。
【0026】また、上ホルダ部30の周壁32の両端面
(図10の左右両端)には、周壁32の壁面から外側下
方に向かって突出するように傾斜した楔状の傾斜突起3
5が設けられている。かかる傾斜突起35は、スカート
部材2の下側からホルダ部材4を挿入する際に、上スカ
ート部13の垂直溝19内にて上下に摺動可能に嵌挿さ
れ、また、傾斜突起35の下端には、捻りバネ16の他
右端が係止される。これにより、ホルダ部材4は、傾斜
突起35と垂直溝19との協働によりスカート部材2内
で上下方向に摺動可能にされ、また、捻りバネ16の一
端が上スカート部13のバネ係止部17の下端に係止さ
れ、且つ、他端が傾斜突起35の下端に係止されること
に基づき、ホルダ部材4はスカート部材2内で常時上方
に付勢されることとなる。
【0027】ホルダ部材4の上部ホルダ部30の周壁3
2に囲まれたほぼ直方体領域であるインクパック収納部
22は、その底面23が平坦面となっており、その中央
には下部ホルダ部31に連通するインク供給孔24が設
けられている。また、インク供給孔24には、インクパ
ック6を切断開封するための切断リブ25が、底面23
よりも若干突出して設けられている。
【0028】インクパック収納部22の内壁面には、ホ
ルダ部材4の上端から後述する支持柱27(図12参
照)の底面にまで達する長穴状の4つのインク補充孔2
6が設けられている。かかるインク補充孔26は、イン
クパック6により供給されたインクの印材3における貯
留量が少なくなった時に、ユーザによりインクパック6
を用いることなく予備的にインクを補給する際に使用さ
れる。このとき、インクは、グリップ部材5を取り外し
た状態でインク補充孔26から注入される。
【0029】また、図12に示すように、ホルダ部材4
の下部ホルダ部31には、長さ数mmの多数の円柱状の支
持柱27が格子状に配置されている。支持柱27は下部
ホルダ部31の下端から若干引っ込んだ位置であってホ
ルダ部材4に保持された印材3と接触する位置にまで伸
延しており、支持柱27の底面は実質約に一つの平面を
形成している。また、下部ホルダ部31は、上部ホルダ
部30から連続して一体に形成され、周壁32より外側
で一回り大きい周壁38を有する。なお、スカート部材
2、ホルダ部材4は、ABS樹脂、ポリアセタールコポ
リマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等の
ポリオレフィン系樹脂、PC樹脂等のいずれかによって
形成されている。
【0030】上向きに尖った切断リブ25は、グリップ
部材5を押下した際に、厚紙板37との間でインクパッ
ク6を挟圧し、インクパック6を破断して開封する作用
を行う。かかるインパック6の開封を確実に行うべく、
切断リブ25の両縁部は、尖って形成されている。
【0031】下部ホルダ部31を溝成する周壁の長手壁
の外側には、その略中央位置にて内方に向かって傾斜溝
43が楔状に形成されており、また、傾斜溝43の両側
には、1つまたは複数の検出溝44が形成されている。
ここに、傾斜溝43は、スタンプ作成装置100を使用
して、印材3から印判を形成する際に、ホルダ部材4を
スタンプ作成装置100における製版部106の所定位
置にセットするための溝である。このとき、傾斜溝43
は、その両側が傾斜面に形成されているので、スタンプ
作成装置100における位置決め機構とホルダ部材4と
の位置関係が多少ずれた場合においても、位置決め機構
の位置決め部材と傾斜面とのカム作用に基づき、ホルダ
部材4は、位置決め部材が傾斜溝43の中央位置に当接
するように移動されることとなる。これにより、ホルダ
部材4は、スタンプ作成装置100の所定製版位置にセ
ットされる。
【0032】図6及び図7に示すように、下向き開口箱
型のグリップ部材5の上面には、前記のように印材3に
形成したスタンプ内容を表示するラベル等を貼付するた
めのラベル貼付部50が形成されている。また、グリッ
プ部材5の内部において、その上壁下面からは、図6に
示すように、ホルダ部材4の上部ホルダ部30の周壁3
2内に嵌挿される嵌挿部51が形成されている。かかる
嵌挿部51は、厚紙板37を介してホルダ部材4内に配
置されたインクパック6を下向きに押圧する作用や、ホ
ルダ部材2をスカート部材2に対して下押しする作用を
行う。
【0033】グリップ部材5の内面に突出するリブのう
ち、長方形の長辺の内側にあるリブにおけるの下端近傍
にはリブ係止溝(図示せず)が一体に形成されている。
リブ係止溝は、前記ホルダ部材4における周壁32の外
面上部に形成された各凹溝33に嵌合され、これにより
ホルダ部材4とグリップ部材5とが一体に連結されるも
のである。
【0034】また、グリップ部材5の内壁面には、複数
個のリブが垂直方向に形成されている。そして前記リブ
のうち、長方形の短辺の内側にあるものには、段部55
が形成されている(図7参照)。段部55は、印材3に
よる印刷が可能な程度にホルダ部材4をスカート部材2
内で下方に摺動させたとき、スカート部材2の長方形の
挿通孔10を形成する内壁11の短辺の上端に当たっ
て、ホルダ部材4を印刷に十分な程度以上に摺動させな
いようになっている。
【0035】図4、図6及び図7に示すように、ホルダ
部材4の下端部に保持される印材3は、例えば気孔率9
0%程度のポリビニルホルマールである厚さ3mmの硬
質多孔性樹脂からなる上側層71と、上側層71と同じ
材料からなる厚さ2mmの硬質多孔性樹脂である中間層
72と、例えばカーボンブラック等の黒色の光エネルギ
ー吸収物質を分散させた気孔率65%程度のウレタン系
樹脂である軟質多孔性樹脂からなる下側層73との3層
構造に形成されている。中間層72と下側層73とは格
子点状や点在状に塗付された接着剤によって互いに固定
されているが、上側層71と中間層72とは人為的に接
着されていないフリー状態である。
【0036】印材3における上側層71と中間層72と
は、上述のインク収納部22へ補充されたインクを貯留
するためのインク貯留体としての機能を有し、下側層7
3は、製版により印面が形成され、スタンプ時には印刷
用紙に直接当接する部分である。
【0037】上側層71には、上下貫通する直線状等の
スリット74が適宜間隔にて複数穿設されている(図
4、図6及び図7参照)。このスリット74は、インク
供給孔24から供給されて上側層71上に拡がったイン
クが、当該上側層71を上下に貫通するスリット74に
おける毛細管現象にて、そのスリット74に沿う広い表
面全体にインクが迅速に拡散し、且つ上側層71の中実
部分にまでインクが迅速に浸透し、さらに前記各スリッ
ト74の下端から上側層71の下面と中間層72の上面
との隙間に対してインクが迅速に到達し、該中間層72
の表面にインクが迅速に広がって浸透できるから、下側
層73へのインクの浸透速度を大幅に速めることができ
るのである。
【0038】なお、前記スリット74は、トムソン型打
ち抜き型等にて硬質多孔体からなる上側層71を所定の
形状に打ち抜くとき、同時に押し切り刃の箇所にて押し
切り形成することができる。
【0039】次に、前記印材3の下側層73の厚さ方向
の周面をインク非透過状態に熱シールする構造及びその
方法について、図13(a)、図13(b)及び図13
(c)を参照しながら説明する。
【0040】即ち、前記印材3における下側層73と中
間層27とを格子点状や点在状に塗付された接着剤によ
って互いに固定しておき、この印材3(図13では天地
逆して図示している)をテーブル83上に載せて、図1
3(b)に示すトムソン型の打ち抜き型80(基台81
の下面に、打ち抜きの箇所に応じて断面の薄い截断刃8
2を埋め込んだもの)にて打ち抜くのである。この場合
に、前記截断刃82を、前記下側層73の軟質多孔体及
び中間層27の硬質多孔体が溶ける融点以上の温度に加
熱しておく。加熱手段は図示していないが、基台81に
配置した電気抵抗体ヒータであっても良いし、前記截断
刃82が鋼等の金属材料であることを利用して、誘導加
熱方式または誘電加熱方式を用いることもできる。
【0041】このようにして、印材3を所定の形状に打
ち抜くときに、加熱された前記截断刃(加熱カッタ)8
2が下側層73及び中間層27の厚さ方向の周面に接触
することで、軟質多孔性樹脂及び硬質多孔性樹脂が所定
の厚さで溶融した後固化すれば、インク非透過性のシー
ル部84が同時に形成されるのである(図13(a)参
照)。
【0042】このシール部84の層厚さ(20μm〜0.
1 mm程度)に対応する部分だけが下側層73の下面側
に現れるだけであるから、図5及び図13(a)に示す
ように、下側層73の有効印面領域76をその下面の領
域とほぼ同じだけの相当大きいものとすることができる
である。
【0043】そして、この印材3をホルダ部材4の下端
縁に固定するには、図13(c)に示すように、印材3
の下側層73及び又は中間層72の厚さ方向の周面とホ
ルダ部材4の下端縁とを適宜接着剤85により固定及び
熱シールを同時に実行することが好ましい。このように
すれば、ホルダ部材4の下端縁と下側層73及び又は中
間層72の周面との隙間か塞がれてインクの滲出が確実
に防止できるのである。
【0044】前記実施形態のように、印材3の下側層7
3及び中間層72を予め接着させた状態で同時に打ち抜
きと熱シール部84の形成とを行えば、下側層73と中
間層72の厚さ方向の周面部位において、両層の隙間の
箇所を跨いで両材料が溶融したものが固化して熱シール
することができ、前記ホルダ部材4の下端に取付けする
作業等において、下側層73と中間層72とを一体的に
取り扱えると共に、インクの非透過のシール性を向上さ
せることができる。
【0045】なお、ホルダ部材4における検出溝44
は、その設置個数および形成位置がホルダ部材4のサイ
ズに従って変更されており、スタンプ作成装置100の
位置決め機構116内に設けられた溝センサ(図示せ
ず)との協働により、ホルダ部材4のサイズを特定する
ために使用される。なお、周壁38の一壁面における傾
斜溝43および検出溝44の形成位置は、他壁面におけ
る傾斜溝43、検出溝44の形成位置と回転対称となる
ように設定されている。これは、ホルダ部材4をスタン
プ作成装置100の位置決め機構116による所定製版
位置にセットする際に、前壁と後壁を逆転してセットし
た場合においても、印材3の製版を可能とするためであ
る。
【0046】次に、印材に印刷可能な印判を形成する工
程の一例を以下に説明する。まず、スタンプ作成装置内
でカットシート状の透明フィルム(原稿シート8)を搬
送しつつサーマルヘッドおよび転写リボンを介して文
字、画像を透明フィルムに印刷してポジ原稿を作成す
る。さらに、このポジ原稿を、後に所定製版位置にセッ
トされるホルダ部材4の印材3の下側層とが対向するよ
うに、透光板119上の所定位置まで搬送する。
【0047】次に、ホルダ部材4をスタンプ作成装置
(囲示せず)の所定製版位置にセットする。このとき、
下部ホルダ部31に形成された傾斜溝43の傾斜面と位
置決め機溝の位置決め部材とのカム作用に基づき、ホル
ダ部材4は、スタンプ作成装置の所定製版位置にセット
される。また、各検出溝44と位置決め機構内に設けら
れた溝センサとの協働により、ホルダ部材4のサイズが
特定される。
【0048】この状態で、キセノン管を発光させると、
ポジ原稿を通して光が印材3の下側層73に照射され
る。これにより、原稿の透明部分に対応して光が照射さ
れた下側層73の一部分だけが黒色の光吸収材の発熱作
用によって溶融された後固化されてシールされる。一
方、溶融固化されなかった部分の印材3の下側層73
は、原稿の文字等に対応してそのまま残存することとな
る。これにより、印材3の下面にシール部と非シール部
とが混在した有効印面を有する印判が形成されるのであ
る。
【0049】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明のスタンプユニットは、印刷可能な有効印面を多
孔体で形成した印材と、該印材を保持するホルダ部材と
を有するスタンプユニットであって、印材は、印版が作
成される軟質多孔体からなる層の厚さ方向の周面が熱シ
ールされるように加熱カッタにて裁断されたものである
から、印材の裁断と厚さ方向の周面の熱シールとを同時
に行えることになり、印材の製造コストを大幅に低減で
きると共に、熱シールの層厚さの部分だけが印材の印面
の外周縁に現れるだけであるので、従来のシール(イン
ク非透過シール)の構成に比べて大幅に有効印面領域を
大きくすることができるという効果を奏する。
【0051】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のスタンプユニットにおいて、前記印材は、印版
が作成される軟質多孔体からなる層に硬質多孔体からな
る層を積層して形成し、前記両層の厚さ方向の周面が熱
シールされるように加熱カッタにて裁断されているもの
である。
【0052】このように、印材を複数層に形成したもの
を同時に裁断し、且つその時加熱カッタにより、前記両
層の厚さ方向の周面を熱シールするので、両層の隙間の
箇所を跨いで熱シールすることができ、前記ホルダ部材
の下端に取付けする作業等において、複数の層からなる
印材を一体的に取り扱えると共に、インクの非透過のシ
ール性を向上させることができるという効果を奏する。
【0053】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載のスタンプユニットにおいて、
前記軟質多孔体からなる層の厚さ方向の周面及び/また
は硬質多孔体からなる層の厚さ方向の周面の熱シール部
をホルダ部材の下端縁に対して接着固定したものである
から、操作レバーの下端縁との固定箇所からホルダ部材
ないのインクが滲出することを確実に防止でき、且つ有
効印面領域も減少することがないという効果を奏するの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタンプ作成装置の概略斜視図である。
【図2】スタンプ作成装置全体の断面図である。
【図3】原稿シートの平面図である。
【図4】スタンプユニットの各部品の斜視図である。
【図5】天地逆にした状態のホルダ部材の斜視図であ
る。
【図6】スタンプユニットのインクパック未開封時の側
断面図である。
【図7】スタンプユニットのインクパック開封時の側断
面図である。
【図8】スカート部材の側面図である。
【図9】ホルダ部材の斜視図である。
【図10】ホルダ部材の側断面図である。
【図11】ホルダ部材の平面図である。
【図12】ホルダ部材の下面図である。
【図13】(a)は裁断された印材の厚さ方向の周面の
みが熱シール部である実施形態を示す斜視図、(b)は
トムソン型の打ち抜き型による裁断と熱シール部形成を
示す側面図、(c)は印材の厚さ方向の熱シール部とホ
ルダ部材との固定部の拡大側断面図である。
【符号の説明】 【符号の説明】
1 スタンプユニット 2 スカート部材 3 印材 4 ホルダ部材 22 インクパック収納部 71 印材としての硬質多孔体の上側層 72 印材としての硬質多孔体の中間層 73 印材としての軟質多孔体の下側層 80 打ち抜き型 81 基台 82 裁断刃 84 熱シール部 85 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷可能な有効印面を多孔体で形成した
    印材と、該印材を保持するホルダ部材とを有するスタン
    プユニットにおいて、 印材は、印版が作成される軟質多孔体からなる層の周縁
    面が熱シールされるように加熱カッタにて裁断されたこ
    とを特徴とするスタンプユニット。
  2. 【請求項2】 前記印材は、印版が作成される軟質多孔
    体からなる層に硬質多孔体からなる層を積層して形成
    し、前記両層の厚さ方向の周面が熱シールされるように
    加熱カッタにて裁断されたことを特徴とする請求項1に
    記載のスタンプユニット。
  3. 【請求項3】 前記軟質多孔体からなる層の厚さ方向の
    周面及び/または硬質多孔体からなる層の厚さ方向の周
    面の熱シール部をホルダ部材の下端縁に対して接着固定
    したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    スタンプユニット。
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