JP2000280931A - 自動車の側部補強構造 - Google Patents

自動車の側部補強構造

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JP2000280931A JP11087942A JP8794299A JP2000280931A JP 2000280931 A JP2000280931 A JP 2000280931A JP 11087942 A JP11087942 A JP 11087942A JP 8794299 A JP8794299 A JP 8794299A JP 2000280931 A JP2000280931 A JP 2000280931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面衝突時に衝撃エネルギー吸収を行うよう
にすることにより効率的な補強を行うことができる自動
車の側部補強構造を提供する。 【解決手段】 自動車の側部中央部において上下方向に
伸びるロックピラー10の下部と、リアシートクロスメ
ンバ24との間に渡って、ガセット32を取り付け、ガ
セット32に連なるようにしてロックピラー10内部に
ピラー側補強材34を取り付ける。これらのガセット3
2及びピラー側補強材34は、ロックピラー10の後側
寄りにオフセットさせて取り付けられており、ロックピ
ラー10の下部において、ロックピラー10の前部が後
部10Bよりも脆弱な脆弱部10Aとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の側部補強
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動車の側部補強構造と
しては、実開平5−26750号公報に記載されたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報に記載された
従来の構造では、側面からの衝突に対する補強を行うた
めに、センターピラーの下部の位置に、センターピラー
内壁に接合する方形状部材を配設し、フロアパネルに接
合される係止部材の台座部に三角固定部材の底部を固定
し、該三角固定部材の頂部を、センターピラー室内側に
付設される係止板と方形部材と共にボルトによって一体
に固定しているが、センターピラーの下部を一様に補強
する構成であるため、側面衝突の際に、センターピラー
の上下方向中央部の横断面積が変化する部分に応力が集
中してこの部分から折れたり、またはストライカ部が破
断してドアが室内側に侵入するおそれがある。これらを
防止するためには、センターピラーの下部のみならず、
センターピラー全体及びドア全体を補強しなければなら
ず、重量及び製造コストが増加するという問題がある。
【0004】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、請求項1ないし請求項6記載の発明は、側面衝突時
に衝撃エネルギー吸収を行うようにすることにより効率
的な補強を行うことができる自動車の側部補強構造を提
供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、自動車の側部中央部において
上下方向に伸びるロックピラーの下部と、フロアとの間
に渡ってフロア側補強材を取り付け、該フロア側補強材
に連なるようにしてロックピラー内部にピラー側補強材
を取り付けた自動車の側部補強構造において、前記フロ
ア側補強材及びピラー側補強材をロックピラーの後側寄
りにオフセットさせて取り付け、ロックピラーの下部に
おいて、ロックピラーの前部を後部よりも脆弱な脆弱部
とすることを特徴とする。
【0006】前記脆弱部は任意の構造とすることがで
き、フロア側補強材及びピラー側補強材を後側へオフセ
ットさせるだけでもロックピラーの前部を脆弱部とする
ことができるが、請求項2記載の発明は、請求項1記載
の前記脆弱部が、ロックピラーの前部に形成された開口
を備えることを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の前記脆弱部が、ロックピラーの前部で上下方向に伸
びるビードを備えることを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれか1項に記載の前記ピラー側補強材が、
ロックピラーの室内側パネルへの取付点以外の一般部位
において、該室内側パネルとの間で隙間を形成すること
を特徴とする。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし4のいずれか1項に記載の前記フロア側補強材と前
記ピラー側補強材とは、ロックピラーの室内側パネルに
取り付けられるシートベルトリトラクタの取付点近傍に
おいて該室内側パネルを挟み付けるようにして該室内側
パネルに取り付けられることを特徴とする。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし5のいずれか1項に記載の前記ピラー側補強材には
ウエルドナットが固着されており、該フロア側補強材と
ロックピラーの室内側パネルとを貫通するボルトが該ウ
エルドナットに締結されて、フロア側補強材とピラー側
補強材とが該室内側パネルに取り付けられることを特徴
とする。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記フロ
ア側補強材及びピラー側補強材をロックピラーの後側に
オフセットさせて取り付け、ロックピラーの下部におい
て、ロックピラーの前部を後部よりも脆弱な脆弱部とす
ることで、側面衝突時にロックピラーの前部の脆弱部を
変形させ、衝撃エネルギーを吸収し、ドアの急激な室内
侵入を防ぎ、且つ、フロア側補強材とピラー側補強材と
でロックピラーを補強し、衝撃エネルギーをフロアへと
分散させることで、ロックピラー全体の内倒れを防ぐこ
とができる。こうして、ロックピラー下部の一部を補強
することで、効率的に側面衝突時の衝撃エネルギーを吸
収、分散することができ、ロックピラー及びドアを過剰
に補強する必要がなくなるため、重量及び製造コストを
低減することができる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1に係る効果に加えて、脆弱部に開口を備えることに
より、側面衝突時に、ロックピラーの変形を効果的に誘
発することができる。また、開口は、作業孔としても兼
用することができ、該開口を通して、ロックピラー内の
作業を行うことができる。
【0013】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1に係る効果に加えて、脆弱部にビードを備えること
により、側面衝突時に、ロックピラーの変形を効果的に
誘発することができる。
【0014】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3のいずれかに係る効果に加えて、ピラー側
補強材と室内側パネルとの間に隙間を形成することによ
って、側面衝突時に、ロックピラー後部もその隙間分若
干変形することにより、衝撃吸収を行って、変形のタイ
ミングをとり、ロックピラー前部の変形を促進させるこ
とができる。
【0015】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4のいずれかに係る効果に加えて、前記フロ
ア側補強材と前記ピラー側補強材とが、ロックピラーの
室内側パネルに取り付けられるシートベルトリトラクタ
の取付点近傍において該室内側パネルを挟み付けること
により、衝突時以外の悪路走行時等における室内側パネ
ルの振動等を抑え、シートベルトリトラクタの誤作動を
防止することができる。
【0016】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1ないし5のいずれかに係る効果に加えて、フロア側
補強材とロックピラーの室内側パネルとを貫通するボル
トを、ピラー側補強材に固着されたウエルドナットに締
結することにより、フロア側補強材とピラー側補強材と
を室内側パネルに共締めすることができ、フロア側補強
材とピラー側補強材との位置合わせを行うことができ
る。さらには、フロア側補強材を室内側パネルにボルト
ナット締めするためのウエルドナットを、室内側パネル
ではなく小型でウエルドナットの固着作業が簡単に行え
るピラー側補強材に設定するので、作業性を向上させる
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1ないし図5は、本発明の自動車
の側部補強構造の第1の実施形態を表す図である。
【0018】図において、10は、2ドア型自動車の側
部中央部のドア42の後部において上下方向に伸びるロ
ックピラーである(図5)。ロックピラー10は、その
室内側パネルであるロックピラーインナ12と、レイン
フォースロックピラー14とで閉断面構造を構成してい
る。ロックピラー10は、その下端部において、シルイ
ンナ16と、リアピラーインナロア18とによって構成
されるサイドシル20に連結される。また、ロックピラ
ー10の室外側には、ボディサイドアウタ30が配設さ
れる。このロックピラー10には図示しないストライカ
が取り付けられ、ドア42のロックと噛み合うようにさ
れている。
【0019】シルインナ16には、リアフロアパネル2
2の側端部が接合され、リアフロアパネル22の上に
は、図示せぬリアシートの下で車幅方向に伸びるリアシ
ートクロスメンバ24が接合されている。リアシートク
ロスメンバ24の両端部は、シルインナ16に近づくに
従って漸次高さが低くなるように傾斜した傾斜部24a
となっており、リアフロアパネル22と共にシルインナ
16に接合されている。リアシートクロスメンバ24
は、リアフロアパネル22と共にフロア26を構成して
いる。
【0020】リアシートクロスメンバ24の傾斜部24
aとなる部分よりも車幅方向やや内側からロックピラー
インナ12との間に渡って、フロア側補強材であるガセ
ット32が取り付けられている(図3参照)。ガセット
32の一端はリアシートクロスメンバ24の側面部にボ
ルトナット締めされ(図1参照)、ガセット32の他端
は、以下に述べるようにしてロックピラーインナ12に
ボルトナット締めされる。
【0021】このガセット32の他端に連なるようにし
て、ロックピラー10内部には、上記ピラー側補強材3
4が取り付けられている。このピラー側補強材34の室
外側端は、レインフォースロックピラー14の車外側一
般面14bに接合されると共に、ピラー側補強材34の
室内側端にはウエルドナット36が固着されており、こ
のウエルドナット36に、ロックピラーインナ12に設
けられた貫通孔12aとガセット32に設けられた貫通
孔32aを貫通するボルト37が締結されている。この
ガセット32とピラー側補強材34とは、ロックピラー
インナ12に取り付けられるシートベルトリトラクタ4
0の取付点の近傍において、ロックピラーインナ12を
挟み付けている。但し、図4(a)に示したように、ピ
ラー側補強材34は、ウエルドナット36が固着された
部分以外の一般部位において、ロックピラーインナ12
との間にわずかな隙間38を形成している。
【0022】ガセット32をロックピラーインナ12に
ボルトナット締めする場合、ロックピラーインナ12に
ウエルドナットを固着しようとすると、ロックピラーイ
ンナ12は大きな部材であるため特別な治具が必要とな
り作業性が悪化し製造コストが増大するが、この実施形
態のように、ロックピラーインナ12に比べてはるかに
小型な部材であるピラー側補強材34にウエルドナット
36を固着することにより、作業性良く低コストとな
る。そして、ガセット32、ロックピラーインナ12及
びピラー側補強材34とを共締めすることができ、併せ
て自動的にガセット32とピラー側補強材34とが連な
るように位置合わせをすることができる。同様に、レイ
ンフォースロックピラー14の取付フランジ14aに固
着されたウエルドナット44、44(図4参照)に、ロ
ックピラーインナ12に設けられた貫通孔12cとガセ
ット32に設けられた貫通孔32bを貫通するボルト4
5、45が締結されて、ガセット32はロックピラーイ
ンナ12に取り付けられる。
【0023】以上のようにしてロックピラー10に取り
付けられたガセット32とピラー側補強材34とは、ロ
ックピラー10の後側寄りにオフセットされて取り付け
られており、ガセット32とピラー側補強材34よりも
前側のロックピラーインナ12の前部には開口12bが
設けられている。ロックピラー10の後部10Bはガセ
ット32及びピラー側補強材34によって強化されてい
る一方で、ロックピラー10の前部はガセット32及び
ピラー側補強材34がないことによって後部10Bより
も脆弱となっており、さらに開口12bがあることによ
って、ロックピラー10の前部は、後部10Bよりもさ
らに脆弱となった脆弱部10Aとなっている。この開口
12bは作業用としても使用され、ロックピラーインナ
12とシルインナ16との接合作業やロックピラー10
内のハーネスの配索作業を行う際にこの開口12bを通
して作業を行うことができる。
【0024】以上のように構成される自動車の側部補強
構造の作用を説明する。
【0025】図4(b)に示したように、側面衝突時、
ドア42からロックピラー10にわたって入力される荷
重は、ロックピラー10の下部の前部が脆弱部10Aと
なっているため、脆弱部10Aが、ドア42の車室内側
への移動変形に伴い、ロックピラー10が回転する如く
変形して衝撃吸収を行い、ドア42の室内への過度の侵
入を阻止する。即ち、ロックピラー10の後部10Bは
ガセット32及びピラー側補強材34によって強度が高
くなっているため、後部10Bを中心として脆弱部10
Aが車室内側へ回転する。但し、後部10Bにおいて
も、ピラー側補強材34とロックピラーインナ12との
間で隙間38が形成されているため、その分、後部10
Bも若干変形を起こし、後部10Bを中心とした脆弱部
10Aの回転を促進させるべく、変形のタイミングをと
っている。しかしながら、ロックピラー10自体は、ガ
セット32及びピラー側補強材34によって強化されて
おり、衝撃エネルギーがフロア26へと分散され、車室
内への内倒れが阻止される。
【0026】このように、ロックピラー10の下部の一
部をガセット32及びピラー側補強材34によって補強
することにより、効率的に側面衝突時の衝撃エネルギー
を吸収、分散することができ、ロックピラー10及びド
ア42を過剰に補強する必要がなくなるため、重量及び
製造コストを低減することができる。
【0027】また、平常時においても、ガセット32及
びピラー側補強材34がロックピラーインナ12を挟み
付けており、衝突時以外の悪路走行時等におけるロック
ピラーインナ12の振動等を抑えている。このため、従
来これらのガセット32及びピラー側補強材34がない
と、衝突時以外の悪路走行時にロックピラーインナ12
が振動し、シートベルトリトラクタ40が誤動作するお
それがあったが、これらのガセット32及びピラー側補
強材34によって、シートベルトリトラクタ40の誤作
動を防止することができる。
【0028】図6は、本発明の第2の実施形態を表す図
1相当図である。第1の実施形態と同一部材には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0029】この実施形態では、ロックピラーインナ1
2の前部に開口12bを設ける代わりに、上下方向に伸
びるビード12dが形成されている点で第1の実施形態
と異なっており、他の点では第1の実施形態と同様であ
る。
【0030】このようなビード12dによっても側面衝
突時に変形を誘発することができ、第1の実施形態と同
様の作用・効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車の側部補強構造の第1の実施形
態を表す部分破断斜視図である(FRは自動車の前側、
RRは自動車の後側、UPRは自動車の上方を表す)。
【図2】第1の実施形態の分解斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿って見た端面図である。
【図4】図3の4−4線に沿って見た端面図であり、
(a)は平常時、(b)は側面衝突時を表す。
【図5】自動車の側部を表す側面図である。
【図6】本発明の自動車の側部補強構造の第2の実施形
態を表す部分破断斜視図である。
【符号の説明】
10 ロックピラー 10A 脆弱部 10B 後部 12 ロックピラーインナ(室内側パネル) 12b 開口 12d ビード 14 レインフォースロックピラー 20 サイドシル 22 リアフロアパネル 24 リアシートクロスメンバ 26 フロア 32 ガセット(フロア側補強材) 34 ピラー側補強材 36 ウエルドナット 38 隙間 40 シートベルトリトラクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の側部中央部において上下方向に
    伸びるロックピラーの下部と、フロアとの間に渡ってフ
    ロア側補強材を取り付け、該フロア側補強材に連なるよ
    うにしてロックピラー内部にピラー側補強材を取り付け
    た自動車の側部補強構造において、 前記フロア側補強材及びピラー側補強材をロックピラー
    の後側寄りにオフセットさせて取り付け、ロックピラー
    の下部において、ロックピラーの前部を後部よりも脆弱
    な脆弱部とすることを特徴とする自動車の側部補強構
    造。
  2. 【請求項2】 前記脆弱部は、ロックピラーの前部に形
    成された開口を備えることを特徴とする請求項1記載の
    自動車の側部補強構造。
  3. 【請求項3】 前記脆弱部は、ロックピラーの前部で上
    下方向に伸びるビードを備えることを特徴とする請求項
    1記載の自動車の側部補強構造。
  4. 【請求項4】 前記ピラー側補強材は、ロックピラーの
    室内側パネルへの取付点以外の一般部位において、該室
    内側パネルとの間で隙間を形成することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動車の側部補
    強構造。
  5. 【請求項5】 前記フロア側補強材と前記ピラー側補強
    材とは、ロックピラーの室内側パネルに取り付けられる
    シートベルトリトラクタの取付点近傍において該室内側
    パネルを挟み付けるようにして該室内側パネルに取り付
    けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載の自動車の側部補強構造。
  6. 【請求項6】 前記ピラー側補強材にはウエルドナット
    が固着されており、該フロア側補強材とロックピラーの
    室内側パネルとを貫通するボルトが該ウエルドナットに
    締結されて、フロア側補強材とピラー側補強材とが該室
    内側パネルに取り付けられることを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1項に記載の自動車の側部補強構
    造。
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