JP2000281442A - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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- JP2000281442A JP2000281442A JP11089969A JP8996999A JP2000281442A JP 2000281442 A JP2000281442 A JP 2000281442A JP 11089969 A JP11089969 A JP 11089969A JP 8996999 A JP8996999 A JP 8996999A JP 2000281442 A JP2000281442 A JP 2000281442A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】比誘電率が20〜30で、Qfを30000
〔GHz〕以上と向上でき、焼成温度を930℃以下に
することが可能の誘電体磁器組成物である。 【解決手段】金属元素として少なくともBa、Ti、Z
rを含有し、これらのモル比による組成式を、BaO・
x(Ti(1-a) Zra )O2 と表した時、前記xが、
3.5≦x≦4.5、aが、0.10≦a≦0.20を
満足する主成分100重量部に対して、ZnをZnO換
算で4〜30重量部、BをB2 O3 換算で1〜20重量
部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10重量部、Caを
CaO換算で0.01〜5重量部、SiをSiO2 換算
で0.01〜5重量部、M(Ag、Cu)をMO換算で
0.01〜7重量部添加含有することを特徴とする。
〔GHz〕以上と向上でき、焼成温度を930℃以下に
することが可能の誘電体磁器組成物である。 【解決手段】金属元素として少なくともBa、Ti、Z
rを含有し、これらのモル比による組成式を、BaO・
x(Ti(1-a) Zra )O2 と表した時、前記xが、
3.5≦x≦4.5、aが、0.10≦a≦0.20を
満足する主成分100重量部に対して、ZnをZnO換
算で4〜30重量部、BをB2 O3 換算で1〜20重量
部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10重量部、Caを
CaO換算で0.01〜5重量部、SiをSiO2 換算
で0.01〜5重量部、M(Ag、Cu)をMO換算で
0.01〜7重量部添加含有することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波、ミリ
波等の高周波領域において、高いQ値を有する誘電体磁
器組成物に関するものであり、例えば、マイクロ波やミ
リ波などの高周波領域において使用される種々の共振器
用材料やMIC用誘電体基板材料、誘電体導波路用材料
や積層型セラミックコンデンサ等に用いることができる
誘電体磁器組成物に関する。
波等の高周波領域において、高いQ値を有する誘電体磁
器組成物に関するものであり、例えば、マイクロ波やミ
リ波などの高周波領域において使用される種々の共振器
用材料やMIC用誘電体基板材料、誘電体導波路用材料
や積層型セラミックコンデンサ等に用いることができる
誘電体磁器組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体磁器は、マイクロ波やミリ
波等の高周波領域において、誘電体共振器、MIC用誘
電体基板や導波路等に広く利用されている。
波等の高周波領域において、誘電体共振器、MIC用誘
電体基板や導波路等に広く利用されている。
【0003】従来より、この種の誘電体磁器としては、
例えば、特開昭57−69607号公報に開示されるよ
うなものが知られている。この公報に開示される誘電体
磁器は、BaO−xTiO2 において3.9≦x≦4.
1の組成物100重量部に対して、1〜26重量部のZ
nOを添加してなるものである。
例えば、特開昭57−69607号公報に開示されるよ
うなものが知られている。この公報に開示される誘電体
磁器は、BaO−xTiO2 において3.9≦x≦4.
1の組成物100重量部に対して、1〜26重量部のZ
nOを添加してなるものである。
【0004】このような誘電体磁器では、比誘電率が3
0〜40で、測定周波数f=3.5〔GHz〕における
Q値が4500程度(Qf=15750〔GHz〕)で
あり、さらに共振周波数の温度係数τfを−25〜+2
5〔ppm/℃〕の範囲で制御することができる。
0〜40で、測定周波数f=3.5〔GHz〕における
Q値が4500程度(Qf=15750〔GHz〕)で
あり、さらに共振周波数の温度係数τfを−25〜+2
5〔ppm/℃〕の範囲で制御することができる。
【0005】しかしながら、この誘電体磁器組成物は、
その特性を十分発揮させるためには、通常1200℃以
上の高温で焼成を行う必要がある。
その特性を十分発揮させるためには、通常1200℃以
上の高温で焼成を行う必要がある。
【0006】これに対して、内部電極を有する積層型高
周波回路基板、誘電体共振器、フィルタに応用するに
は、内部電極の材料であるAu、Ag、CuあるいはA
lなどの金属の融点よりも低い温度で焼成可能にする必
要がある。
周波回路基板、誘電体共振器、フィルタに応用するに
は、内部電極の材料であるAu、Ag、CuあるいはA
lなどの金属の融点よりも低い温度で焼成可能にする必
要がある。
【0007】このような問題を解決する手段として、特
開平5−325641号公報に開示されるものが知られ
ている。この特開平5−325641号公報に開示され
る誘電体磁器組成物は、一般式(1−a−b)BaO・
aSrO・bCaO・x〔(1−c)TiO2 ・cZr
O2 〕・yZnOとし、0≦a+b≦0.4、0≦c≦
0.2、3.1≦x≦5.4、0≦y≦2.9となるよ
うに制御した組成物100重量部に対して、副成分とし
て、B2 O3 粉末またはB2 O3 をガラス成分の一つと
して含むガラス粉末をB2 O3 に換算して0.1〜7.
5重量部の割合において配合してなるものである。
開平5−325641号公報に開示されるものが知られ
ている。この特開平5−325641号公報に開示され
る誘電体磁器組成物は、一般式(1−a−b)BaO・
aSrO・bCaO・x〔(1−c)TiO2 ・cZr
O2 〕・yZnOとし、0≦a+b≦0.4、0≦c≦
0.2、3.1≦x≦5.4、0≦y≦2.9となるよ
うに制御した組成物100重量部に対して、副成分とし
て、B2 O3 粉末またはB2 O3 をガラス成分の一つと
して含むガラス粉末をB2 O3 に換算して0.1〜7.
5重量部の割合において配合してなるものである。
【0008】特性としては比誘電率が約25〜40、測
定周波数f=3.0〔GHz〕におけるQ値が8400
程度(Qf=25200〔GHz〕)であり、これらの
特性を確保しつつ、その焼成温度を930℃付近に低下
させることができる。
定周波数f=3.0〔GHz〕におけるQ値が8400
程度(Qf=25200〔GHz〕)であり、これらの
特性を確保しつつ、その焼成温度を930℃付近に低下
させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平5−325641号公報に開示される誘電体磁器
では、Qf値は25000程度であり、誘電体磁器の誘
電特性に関して、ますます高性能化が要求される近年に
おいては充分な値ではなく、無負荷Qf値が未だ低いと
いう問題があった。
特開平5−325641号公報に開示される誘電体磁器
では、Qf値は25000程度であり、誘電体磁器の誘
電特性に関して、ますます高性能化が要求される近年に
おいては充分な値ではなく、無負荷Qf値が未だ低いと
いう問題があった。
【0010】本発明は、上述の問題点に鑑み案出された
ものであり、本発明者等が鋭意検討した結果、Ba−T
i系誘電体磁器組成物において、Tiの一部をZrで置
換するとともに、Zn、B、Li、Ca 、SiさらにM
(M=Ag、Cu)を所定量添加含有することにより、
比誘電率が20以上、Qfを30000〔GHz〕以上
と向上でき、焼成温度を930℃以下にすることが可能
で、しかも共振周波数の温度係数の曲がりを小さくする
(極値付近の平坦化)ことができることを見い出したも
のである。
ものであり、本発明者等が鋭意検討した結果、Ba−T
i系誘電体磁器組成物において、Tiの一部をZrで置
換するとともに、Zn、B、Li、Ca 、SiさらにM
(M=Ag、Cu)を所定量添加含有することにより、
比誘電率が20以上、Qfを30000〔GHz〕以上
と向上でき、焼成温度を930℃以下にすることが可能
で、しかも共振周波数の温度係数の曲がりを小さくする
(極値付近の平坦化)ことができることを見い出したも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の誘電体磁
器組成物は、金属元素として少なくともBa、Ti、Z
rを含有し、これらのモル比による組成式を、 BaO−x(Ti(1-a) Zra )O2 と表した時、前記x、aが、3.5≦x≦4.5、0≦
a≦0.20を満足する主成分100重量部に対して、
ZnをZnO換算で4〜30重量部、BをB2 O3 換算
で1〜20重量部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10
重量部、CaをCaO換算で0.01〜5 重量部、SiをS
iO2 換算で0.01〜5 重量部、M(Ag、Cuから選ば
れる一種)をその酸化物換算で0.01〜7 重量部添加含有
させて成ることを特徴とする誘電体磁器組成物である。
器組成物は、金属元素として少なくともBa、Ti、Z
rを含有し、これらのモル比による組成式を、 BaO−x(Ti(1-a) Zra )O2 と表した時、前記x、aが、3.5≦x≦4.5、0≦
a≦0.20を満足する主成分100重量部に対して、
ZnをZnO換算で4〜30重量部、BをB2 O3 換算
で1〜20重量部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10
重量部、CaをCaO換算で0.01〜5 重量部、SiをS
iO2 換算で0.01〜5 重量部、M(Ag、Cuから選ば
れる一種)をその酸化物換算で0.01〜7 重量部添加含有
させて成ることを特徴とする誘電体磁器組成物である。
【0012】
【作用】本発明の誘電体磁器組成物では、組成式BaO
−x(Ti(1-a) Zra )O2で表されるBa−Ti系
誘電体磁器組成物において、Tiの一部を所定量のZr
で置換するとともに、Zn、B、Li、Ca を所定量添
加含有することにより、比誘電率が20以上、Qfが3
0000〔GHz〕以上であり、かつ、焼成温度を93
0℃以下とすることが可能となる。
−x(Ti(1-a) Zra )O2で表されるBa−Ti系
誘電体磁器組成物において、Tiの一部を所定量のZr
で置換するとともに、Zn、B、Li、Ca を所定量添
加含有することにより、比誘電率が20以上、Qfが3
0000〔GHz〕以上であり、かつ、焼成温度を93
0℃以下とすることが可能となる。
【0013】即ち、本発明においては、Tiの一部をZ
rで置換することにより、Qf値を30000以上と大
幅に向上することができる。また、主成分にZnを添加
することによっても、ある程度Qf値を向上することが
できる。しかも共振周波数の温度係数τfをプラスから
マイナス側に移行させることができる。さらに焼結助剤
としてB、Li、Ca、Si、M(M=Ag、Cu)を
組み合わせて添加することにより、上記の特性を確保し
つつ、焼成温度930℃以下とすることができると共
に、温度係数τfの曲がりが小さい磁器が得られる。
rで置換することにより、Qf値を30000以上と大
幅に向上することができる。また、主成分にZnを添加
することによっても、ある程度Qf値を向上することが
できる。しかも共振周波数の温度係数τfをプラスから
マイナス側に移行させることができる。さらに焼結助剤
としてB、Li、Ca、Si、M(M=Ag、Cu)を
組み合わせて添加することにより、上記の特性を確保し
つつ、焼成温度930℃以下とすることができると共
に、温度係数τfの曲がりが小さい磁器が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の誘電体磁器組成物は、B
a−Ti系誘電体磁器組成物において、Tiの一部をZ
rで置換するとともに、Zn、B、Li、Ca、Si、
M(M=Ag、Cu)を所定量添加含有するものであ
る。そして、モル比による組成式を、BaO−x(Ti
(1-a) Zra )O2 と表した時、3.5≦x≦4.5と
したのは、xが3.5未満では、磁器中にBaTi4 O
9 結晶相等が形成されにくくなり、誘電特性が劣化する
ためである。またxが4.5を越えると、焼結性が低下
するとともに、TiO2 結晶相が形成して、温度係数τ
fが+40〔ppm/℃〕よりも大きくなり、さらにQ
fが低下するからである。
a−Ti系誘電体磁器組成物において、Tiの一部をZ
rで置換するとともに、Zn、B、Li、Ca、Si、
M(M=Ag、Cu)を所定量添加含有するものであ
る。そして、モル比による組成式を、BaO−x(Ti
(1-a) Zra )O2 と表した時、3.5≦x≦4.5と
したのは、xが3.5未満では、磁器中にBaTi4 O
9 結晶相等が形成されにくくなり、誘電特性が劣化する
ためである。またxが4.5を越えると、焼結性が低下
するとともに、TiO2 結晶相が形成して、温度係数τ
fが+40〔ppm/℃〕よりも大きくなり、さらにQ
fが低下するからである。
【0015】xはQfが高いBaTi4 O9 結晶相が形
成されやすいという点から、3.9〜4.1であること
が望ましい。
成されやすいという点から、3.9〜4.1であること
が望ましい。
【0016】また、aが0.10≦a≦0.20の範囲
内としたのは、Tiの一部をZrで置換することによ
り、温度係数の曲がりの改善と誘電率を低下させること
ができるからであり、TiのZrによる置換量aが0.
10未満では、温度係数の曲がりの改善と誘電率の制御
に対する効果が小さいからである。一方、aが0.20
を越えると、BaTi4 O9 結晶相等が形成されにくく
なり、誘電特性が劣化するからである。TiのZrによ
る置換量aは、高いQf値を得るという観点から0.1
2〜0.18であることが望ましい。
内としたのは、Tiの一部をZrで置換することによ
り、温度係数の曲がりの改善と誘電率を低下させること
ができるからであり、TiのZrによる置換量aが0.
10未満では、温度係数の曲がりの改善と誘電率の制御
に対する効果が小さいからである。一方、aが0.20
を越えると、BaTi4 O9 結晶相等が形成されにくく
なり、誘電特性が劣化するからである。TiのZrによ
る置換量aは、高いQf値を得るという観点から0.1
2〜0.18であることが望ましい。
【0017】さらに、主成分100重量部に対してZn
をZnO換算で4重量部〜30重量部以下添加含有させ
たのは、Znが4重量部未満では、共振周波数の温度係
数τfが大きくなるとともに、焼成温度が1000℃よ
り大きくなるからであり、30重量部を越えると共振周
波数の温度係数τfが−40〔ppm/℃〕よりも小さ
くなり、実用的でないからである。亜鉛の含有量は、共
振周波数の温度係数τfをより0に近くするという観点
から主成分100重量部に対して9.0〜15.0重量
部添加含有することが望ましい。
をZnO換算で4重量部〜30重量部以下添加含有させ
たのは、Znが4重量部未満では、共振周波数の温度係
数τfが大きくなるとともに、焼成温度が1000℃よ
り大きくなるからであり、30重量部を越えると共振周
波数の温度係数τfが−40〔ppm/℃〕よりも小さ
くなり、実用的でないからである。亜鉛の含有量は、共
振周波数の温度係数τfをより0に近くするという観点
から主成分100重量部に対して9.0〜15.0重量
部添加含有することが望ましい。
【0018】また、BをB2 O3 換算で1〜20重量
部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10重量部とした。
BまたはLiを単独で添加すると十分な焼結性が得られ
ないからである。本発明においては、上記B、Liに加
えてCaをCaO換算で0.01〜5重量部添加含有さ
せることにより、焼結温度を大幅に低下させることがで
きるとともにεrを増加させることができる。CaをC
aO換算で0.01〜5重量部添加含有させたのは、含
有量が0.01重量部未満の場合には、誘電体磁器の焼
結過程における収縮開始温度が約900℃と高く、添加
効果が得られないからである。
部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10重量部とした。
BまたはLiを単独で添加すると十分な焼結性が得られ
ないからである。本発明においては、上記B、Liに加
えてCaをCaO換算で0.01〜5重量部添加含有さ
せることにより、焼結温度を大幅に低下させることがで
きるとともにεrを増加させることができる。CaをC
aO換算で0.01〜5重量部添加含有させたのは、含
有量が0.01重量部未満の場合には、誘電体磁器の焼
結過程における収縮開始温度が約900℃と高く、添加
効果が得られないからである。
【0019】CaOが5重量部を越えると、Qf値が低
下するからである。誘電特性を維持しつつ焼成温度を低
下させるという観点から、CaはCaO換算で主成分1
00重量部に対して0.5〜3重量部の範囲で含有する
ことが望ましい。
下するからである。誘電特性を維持しつつ焼成温度を低
下させるという観点から、CaはCaO換算で主成分1
00重量部に対して0.5〜3重量部の範囲で含有する
ことが望ましい。
【0020】SiをSiO2 換算で0.01〜5重量部
添加含有させたのは、含有量が0.01重量部未満の場
合には、誘電体磁器の焼結過程における収縮開始温度が
約900℃と高く、添加効果が得られないからである。
一方、5重量部を越えると比誘電率εrあるいはQ値が
低下するからである。誘電体磁器の比誘電率εrあるい
はQ値の観点から0.5〜3重量部が望ましい。Si含
有化合物としては、SiO2 、MgSiO2 等がある。
さらに、M(Ag、Cuのいずれか)をMO換算で0.
01〜7重量部添加含有させたのは、含有量が0.01
重量部未満の場合には、温度係数の曲がりの改善と磁器
の着色に関して、添加効果が得られないからである。一
方、7重量部を越えると共振周波数の温度係数τfの曲
がり(温度ドリフト:Δτf)が2ppm/℃よりも大
きくなり、かつ誘電体磁器のQ値が低下するからであ
る。誘電体磁器のQ値の観点からは、M(Ag、Cu)
をMO換算で0.1〜5重量部が望ましい。
添加含有させたのは、含有量が0.01重量部未満の場
合には、誘電体磁器の焼結過程における収縮開始温度が
約900℃と高く、添加効果が得られないからである。
一方、5重量部を越えると比誘電率εrあるいはQ値が
低下するからである。誘電体磁器の比誘電率εrあるい
はQ値の観点から0.5〜3重量部が望ましい。Si含
有化合物としては、SiO2 、MgSiO2 等がある。
さらに、M(Ag、Cuのいずれか)をMO換算で0.
01〜7重量部添加含有させたのは、含有量が0.01
重量部未満の場合には、温度係数の曲がりの改善と磁器
の着色に関して、添加効果が得られないからである。一
方、7重量部を越えると共振周波数の温度係数τfの曲
がり(温度ドリフト:Δτf)が2ppm/℃よりも大
きくなり、かつ誘電体磁器のQ値が低下するからであ
る。誘電体磁器のQ値の観点からは、M(Ag、Cu)
をMO換算で0.1〜5重量部が望ましい。
【0021】本発明の誘電体磁器組成物は、原料粉末と
して、BaCO3 、TiO2 、ZrO2 、ZnO粉末を
準備し、これらを上記した組成比となるように秤量し、
ZrO2 ボールにより粉砕混合し、この混合粉末を11
00℃で仮焼した後、B2 O3 、Li2 CO3 、Ca
O、SiO2 を添加して、再度ZrO2 ボールにより粉
砕粒径が1.0μm以下になるまで粉砕混合し、この仮
焼粉末をプレス成形やドクタ−ブレ−ド法等の公知の方
法により所定形状に成形し、大気中または酸素雰囲気中
において900〜1000℃で2〜10時間焼成するこ
とにより得られる。原料粉末は、焼成により酸化物を生
成する水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の金属塩を用いても
良い。本発明の誘電体磁器中には、不可避不純物とし
て、Al、Mg、Fe、Hf、Sn等が含まれることも
ある。
して、BaCO3 、TiO2 、ZrO2 、ZnO粉末を
準備し、これらを上記した組成比となるように秤量し、
ZrO2 ボールにより粉砕混合し、この混合粉末を11
00℃で仮焼した後、B2 O3 、Li2 CO3 、Ca
O、SiO2 を添加して、再度ZrO2 ボールにより粉
砕粒径が1.0μm以下になるまで粉砕混合し、この仮
焼粉末をプレス成形やドクタ−ブレ−ド法等の公知の方
法により所定形状に成形し、大気中または酸素雰囲気中
において900〜1000℃で2〜10時間焼成するこ
とにより得られる。原料粉末は、焼成により酸化物を生
成する水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等の金属塩を用いても
良い。本発明の誘電体磁器中には、不可避不純物とし
て、Al、Mg、Fe、Hf、Sn等が含まれることも
ある。
【0022】本発明の誘電体磁器組成物では、BaTi
4 O9 結晶相中にBa3 Ti12Zn7 O34結晶相を均一
に形成させ、BaTi4 O9 結晶相、Ba3 Ti12Zn
7 O34結晶相にZrを固溶させるためには、特に105
0〜1150℃の温度で6時間以上仮焼することが必要
である。その理由は、1050℃よりも低温で6時間未
満の仮焼では、Ba3 Ti12Zn7 O34結晶相が形成さ
れ難いからである。
4 O9 結晶相中にBa3 Ti12Zn7 O34結晶相を均一
に形成させ、BaTi4 O9 結晶相、Ba3 Ti12Zn
7 O34結晶相にZrを固溶させるためには、特に105
0〜1150℃の温度で6時間以上仮焼することが必要
である。その理由は、1050℃よりも低温で6時間未
満の仮焼では、Ba3 Ti12Zn7 O34結晶相が形成さ
れ難いからである。
【0023】
【実施例】原料として純度99%以上のBaCO3 、T
iO2 、ZrO2 、ZnO、の粉末を用いて、BaO・
x(Ti(1-a) Zra )O2 上記した組成式のx、a、
Zn量が表1に示す割合となるように秤量し、純水を媒
体とし、ZrO2 ボールを用いたボ−ルミルにて20時
間湿式混合した。次にこの混合物を乾燥(脱水)し、1
100℃で6時間仮焼した。この仮焼物にB2 O3 、L
i2 CO3 、SiO2 、CuOを表1に示す割合に添加
して、粉砕粒径が1.0μm以下になるように粉砕し、
誘電特性評価用の試料として直径10mm高さ8mmの
円柱状に1ton/cm2 の圧力でプレス成形し、これ
を850〜1000℃で2時間焼成し、直径8mm、高
さ6mmの円柱状の試料を得た。
iO2 、ZrO2 、ZnO、の粉末を用いて、BaO・
x(Ti(1-a) Zra )O2 上記した組成式のx、a、
Zn量が表1に示す割合となるように秤量し、純水を媒
体とし、ZrO2 ボールを用いたボ−ルミルにて20時
間湿式混合した。次にこの混合物を乾燥(脱水)し、1
100℃で6時間仮焼した。この仮焼物にB2 O3 、L
i2 CO3 、SiO2 、CuOを表1に示す割合に添加
して、粉砕粒径が1.0μm以下になるように粉砕し、
誘電特性評価用の試料として直径10mm高さ8mmの
円柱状に1ton/cm2 の圧力でプレス成形し、これ
を850〜1000℃で2時間焼成し、直径8mm、高
さ6mmの円柱状の試料を得た。
【0024】誘電特性の評価は、前記試料を用いて誘電
体円柱共振器法にて周波数6GHzにおける比誘電率と
Q値を測定した。Q値と測定周波数fとの積で表される
値を表1に記載した。また、−40〜85℃の温度範囲
における共振周波数を測定し、25℃での共振周波数を
基準にして共振周波数の温度係数τfを算出した。これ
らの結果を表1に記載した。尚、表1中におけるτf1
は−40℃における共振周波数の温度係数であり、τf
2は85℃における共振周波数の温度係数である。さら
に、共振周波数の温度係数の曲がりΔτf(温度ドリフ
ト)をΔτf=τf1−τf2の式から求め、結果を表
1に記載した。
体円柱共振器法にて周波数6GHzにおける比誘電率と
Q値を測定した。Q値と測定周波数fとの積で表される
値を表1に記載した。また、−40〜85℃の温度範囲
における共振周波数を測定し、25℃での共振周波数を
基準にして共振周波数の温度係数τfを算出した。これ
らの結果を表1に記載した。尚、表1中におけるτf1
は−40℃における共振周波数の温度係数であり、τf
2は85℃における共振周波数の温度係数である。さら
に、共振周波数の温度係数の曲がりΔτf(温度ドリフ
ト)をΔτf=τf1−τf2の式から求め、結果を表
1に記載した。
【0025】
【表1】
【0026】この表1から、本発明の誘電体磁器組成物
では、比誘電率が20以上、Qf値が30000〔GH
z〕以上、かつ、930℃以下で焼成が可能な優れた特
性を有することが判る。
では、比誘電率が20以上、Qf値が30000〔GH
z〕以上、かつ、930℃以下で焼成が可能な優れた特
性を有することが判る。
【0027】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、Ba−
Ti系誘電体磁器組成物において、Baの一部をZrで
置換するとともに、Znを所定量添加含有することによ
り、比誘電率が20以上で、Qfが30000〔GH
z〕以上であり、かつ、930℃以下で焼成が可能とな
るため、これによりマイクロ波やミリ波などの周波数領
域において使用される種々の共振器用材料やMIC用誘
電体基板材料、誘電体導波路用材料等に最適とすること
ができる。
Ti系誘電体磁器組成物において、Baの一部をZrで
置換するとともに、Znを所定量添加含有することによ
り、比誘電率が20以上で、Qfが30000〔GH
z〕以上であり、かつ、930℃以下で焼成が可能とな
るため、これによりマイクロ波やミリ波などの周波数領
域において使用される種々の共振器用材料やMIC用誘
電体基板材料、誘電体導波路用材料等に最適とすること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G031 AA01 AA04 AA06 AA11 AA12 AA24 AA25 AA26 AA28 AA30 BA09 GA02 5E001 AB03 AE02 AE03 AE04 AH09 5G303 AA02 AA05 AB06 AB08 AB15 CA01 CB02 CB03 CB06 CB16 CB30 CB35 CB38 CB39 5J006 HC07
Claims (1)
- 【請求項1】 金属元素としてBa、Ti、Zrを含有
し、これらのモル比による組成式を、BaO・x(Ti
(1-a) Zra )O2 と表した時、 前記x、aの各々の値が、3.5≦x≦4.5、0≦a
≦0.20を満足する主成分100重量部に対して、Z
nをZnO換算で4〜30重量部、BをB2 O3 換算で
1〜20重量部、LiをLi2 CO3 換算で1〜10重
量部、CaをCaO換算で0.01〜5 重量部、SiをSi
O2 換算で0.01〜5 重量部、M(Ag、Cuから選ばれ
る一種)をその酸化物換算で0.01〜7 重量部添加含有さ
せて成ることを特徴とする誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11089969A JP2000281442A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11089969A JP2000281442A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000281442A true JP2000281442A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13985523
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11089969A Pending JP2000281442A (ja) | 1999-03-30 | 1999-03-30 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000281442A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117602928A (zh) * | 2023-12-26 | 2024-02-27 | 无锡鑫圣慧龙纳米陶瓷技术有限公司 | 一种滤波器用微波介质陶瓷材料及其制备方法 |
| CN118307313A (zh) * | 2024-04-12 | 2024-07-09 | 武汉纺织大学 | Li基超低介硅酸盐微波介质陶瓷及其制备方法 |
-
1999
- 1999-03-30 JP JP11089969A patent/JP2000281442A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117602928A (zh) * | 2023-12-26 | 2024-02-27 | 无锡鑫圣慧龙纳米陶瓷技术有限公司 | 一种滤波器用微波介质陶瓷材料及其制备方法 |
| CN118307313A (zh) * | 2024-04-12 | 2024-07-09 | 武汉纺织大学 | Li基超低介硅酸盐微波介质陶瓷及其制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051124 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051206 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060328 |