JP2000281464A - 無機質傾斜材料およびその製造方法 - Google Patents

無機質傾斜材料およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000281464A
JP2000281464A JP11093426A JP9342699A JP2000281464A JP 2000281464 A JP2000281464 A JP 2000281464A JP 11093426 A JP11093426 A JP 11093426A JP 9342699 A JP9342699 A JP 9342699A JP 2000281464 A JP2000281464 A JP 2000281464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
combustion
porous
mixture
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11093426A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Goto
義昭 後藤
Taiji Matsumoto
泰治 松本
Eishin Tatematsu
英信 立松
Takahiko Sasaki
孝彦 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Railway Technical Research Institute filed Critical Railway Technical Research Institute
Priority to JP11093426A priority Critical patent/JP2000281464A/ja
Publication of JP2000281464A publication Critical patent/JP2000281464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼオライト等の機能を傾斜化させた材料を提
供する。 【解決手段】 所定形状に成形した機能性無機材料の一
側面に、チタン、グラファイトの各粉末の等モル混合物
を加圧して成形した圧粉体成形物を載置し、この圧粉体
を着火することで生じる元素間化学反応の反応熱で急加
熱して無機質傾斜材料を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能性を存した無
機材料の機能が傾斜した無機質傾斜材料およびその製造
方法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来技術】今日、ゼオライトやセラミックス等の機能
性を有した種々の無機材料が知られ、様々な分野で用い
られているが、その例として、ゼオライトや、該ゼオラ
イトの構造中の酸素、窒素と水の交換作用により発泡す
る現象に着目して多孔質セラミックス体を成形したり、
ゾル−ゲル法を用いたゾル多孔質体を成形したりするこ
とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな従来の方法で製造された機能性を有した無機質材料
は、その機能は全体として凡そ均質なものであって、機
能が傾斜したもの、例えば一側から他側にいくほど粒径
が次第に小さくなるもの、あるいはゼオライト機能が次
第に大きくなったりするという無機質傾斜材料について
は未だ知られておらず、ここに本発明の解決すべき課題
がある。斯かる課題は、例えば従来のものを吸着材とし
て使用した場合に、空孔が凡そ均質であるため、これに
対応した大きさの物質を吸着するだけで、種々の大きさ
の物質が混在するものについての吸着をする場合、対応
した大きさの空孔を備えた吸着材を用意しなければなら
ないという問題がある。また、ゼオライト機能のような
機能性を存した多孔質体の場合、その機能は全体的に均
質なものであるため、ほぼ一定の機能を呈するものにし
かならず、異なった機能を呈したものにできないという
問題がある。さらに多孔質体の空孔の径や面積率をコン
トロールすることは難しく、必要な空孔を備えた多孔質
体を得がたいという問題があり、これら問題を解決する
ことに寄与する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、機能性無機材料の集合体につい
て、その少なくとも一側を化学反応による燃焼熱により
急加熱することで製造されることを特徴とするものであ
る。このものにおいて、機能性無機材料は、焼成して得
た多孔質セラミックス体、ゾル−ゲル法を用いたゾル多
孔質体、ゼオライト成形体から選択されるものであるこ
とを特徴とすることができる。これらのものにおいて、
化学反応は、発熱反応を伴う元素間反応であることを特
徴とすることができる。また方法の発明として、機能性
無機材料を成形した後、該成形体の少なくとも一側を化
学反応による燃焼熱により急加熱することで製造される
ことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる無機材料とし
ては、機能性を有したものであれば通常知られた無機材
料を必要において適宜採用できるが、このようなものと
して例えばゼオライトがあるが、さらにはゼオライトを
焼成して得た多孔質セラミックス体、ゾル−ゲル法によ
り得たゾル多孔質体等があげられる。ゼオライトとして
は、ゼオライトA、X、Y等の各種合成ゼオライトの他
に、天然ゼオライトの一つであるクリノプチロライトを
主成分として53%も含有する大谷石(栃木県産)や、
石英、長石が主成分で、少量の粘土鉱物を含有する琵琶
湖の底質(底泥、滋賀県産)等の天然鉱物の単独または
混合したものを主成分として必要において適宜採用する
ことができる。また、多孔質セラミックス体やゾル多孔
質体の原料としては、前記各種合成ゼオライトや天然ゼ
オライトを同様にして採用することができる。特に天然
鉱物は、廃棄物として多量に存在する。例えば前者の大
谷石は、古くから緑色石材として利用されているが、そ
の切削の際に生じる大量の切削粉の有効利用が充分に果
せないでそのまま廃棄物となっている。また後者の琵琶
湖底質は、琵琶湖の水質浄化のため浚渫することで大量
に生じるが、これも有効な利用方法に乏しく、廃棄物に
なっており、これを機能性材料として有効に利用するこ
とで、これら廃棄物の減量化が計れることになる。機能
性無機材料が粉末である場合、これを適宜形状をした型
等に入れて集合体にし、このものを用いることができる
が、型に入れたままのものに本発明を実施することは、
型が傾斜化の反応に寄与したり、型によって適正な温度
上昇が妨げられることがあり、そのため、型で成形した
後、脱型した成形体を用いることが好ましい。このこと
は、脱型したときに崩れたりしないよう処理する必要が
ある。そのためには、水を加えて練ったものを型に流し
込んだ後、乾燥して固めたり、適当なバインダーを加え
て固めたり、あるいは圧力を加えて固めたりする等の通
常の成形処理を施すことができる。また、予め燒結する
ことで成形体を製造しておくこともでき、このようなも
のの例として多孔質セラミックス体がある。このものは
ゼオライトを燒結して形成されるもので、この場合、焼
成によりゼオライト構造が破壊されたものだけでなく、
ゼオライト構造、つまりゼオライト機能が残っていても
よく、そしてこれらは、何れも通常知られた方法で焼成
して得ることができる。また、成形体の例として前述し
たようにゾル多孔質体があるが、このものについても通
常知られたゾル−ゲル法で製造することができる。そし
てゾル多孔質体をゼオライトを用いて成形したものや、
前記のようなゼオライト機能が残った多孔質セラミック
ス体を用いて本発明を実施した場合、空孔だけでなく、
ゼオライト機能についても傾斜させることができる。さ
らにこれら機能性無機材料を化学反応による燃焼熱によ
り急加熱させる手法としては、発熱反応を示す元素間の
化学反応を利用することが、これら機能性無機材料の機
能を傾斜させるに充分な超高温を急峻(急昇温、急降
温)に得られることから好ましい。このような高温の発
熱反応を呈する化学反応としては、例えば、チタン粉末
とグラファイト粉末の混合物(モル比(以下同じ)とし
て1:1、)だけでなく、ジルコニウム粉末とグラファ
イト粉末の混合物(1:1)、チタン粉末とホウ素粉末
の混合物(1:2)、二酸化チタンとグラファイトとマ
グネシウムの混合物(1:1:2)、三酸化モリブデン
とアルミニウムとホウ素の混合物(1:2:1)等、各
種のものが知られており、このようなものを必要におい
て適宜採用することができる。この場合の燃焼時間(加
熱時間)、燃焼温度については、必要とする傾斜化の度
合いにより適宜調整することができるが、それには熱化
学反応の選択だけでなく、燃焼物の量の調整等によって
も調整することができる。そして燃焼後の冷却について
は、そのまま室温にて放置することで急降温を簡単に得
ることができるが、これに限らず、反応室の温度を徐々
に降下させるべく制御する機械的な冷却を採用すること
もできるが、冷却時間が急峻であるほど傾斜化の度合い
が顕著になる。また燃焼雰囲気としては、元素間の反応
熱を利用するものであるため、空気雰囲気中でも勿論よ
いが、窒素雰囲気や真空雰囲気等の適宜の雰囲気を必要
において選択することができる。また、前記急加熱をす
る場合に、機能性無機材料の成形体の一側を急加熱した
場合には、一側から他側に向けて傾斜したものを製造で
きるが、隣接する二面、離間する二面を急加熱する等、
必要において複数の面とすることができる。そして本発
明を実施することで製造された傾斜無機質材料は、その
機能が傾斜するため、例えばこれが多孔質のものである
場合、孔径の傾斜、空隙率の傾斜が達成でき、この結
果、これを吸着材として用いた場合、各種径の物質が混
在するものの吸着に利用できる。また、機能性材料とし
て例えばゼオライト機能があるものについて本発明を実
施した場合、製造されたものは、ゼオライト機能につい
て傾斜することになり、この結果、例えば一つの機能性
材料で製造しながら異なった触媒機能を有するものにで
きるだけでなく、この様に機能が傾斜したものについて
必要な機能のところをカット(スライス)する等して薄
膜(薄板)状態にして取出して使用することもできる。
また、本発明が実施された傾斜材料は、原材料の機能の
傾斜という点では加熱面側ほど機能が低下するが、強度
等の機械的(物理的)機能については加熱面側ほど強い
ものになって逆の傾斜化をし、このため、強度の強い加
熱側面を基材に接着する等して固定した場合の固定強度
が優れたものとなる。また、遮蔽度についても強度等の
物理的強度と同様の逆の傾向で傾斜化し、そして加熱面
側では殆ど溶融状態となって遮蔽された(空孔のない)
ものになるから密封性(封止性)に優れたものになり、
この結果、反加熱面側では優れた触媒や吸着等の機能を
有しながら、基材側への漏洩の無いものにできるという
利点がある。
【0006】以下に本発明の実験例について説明する。
【実験例1】<多孔質セラミックス体の傾斜化> 1)試料の作成 大谷石の切削粉と琵琶湖底質とをそれぞれ粉砕した。大
谷石についてはか焼した。琵琶湖底質とか焼大谷石と
を、混合割合が50、67、75重量%(wt%)とな
るようそれぞれ混合した。これらの混合物に水を加え、
混練した後、乾燥した。このものを1100℃の温度で
焼成し、これにより多孔質セラミックス体の試料を得た
(試料1、2、3とする)。得られた試料は、強度があ
るもののゼオライト構造は壊れていた。因みに、試料
1、2、3の大きさは縦10mm、横12mm、高さ1
0mmの角柱状である。 2)燃焼実験 これら成形された各試料である多孔質体の熱源として、
チタン粉末とグラファイト粉末との混合物からなる燃焼
反応圧粉体(燃焼反応物)を採用した。該燃焼反応圧粉
体は、平均粒径22μmのチタン粉末と平均粒径7μm
のグラファイト粉末とを等モルづつ混合したもので、こ
れを各試料の2倍の重量を計りとり、試料と同じ形の金
型により200kg/cmの加圧化で成形して燃焼反
応の圧粉体を作成した。このようにして成形した圧粉体
を各試料の上面に載せ、常圧下、常温空気雰囲気中で、
前記圧粉体の上端を着火して燃焼させ、そのままの雰囲
気下に放置して冷却し、多孔質傾斜材料を得た。このと
きの燃焼温度は最高で2800℃、燃焼時間は16秒で
あった。 3)評価 前記製造された多孔質傾斜材料の評価は、試料の圧粉体
との接触面を0mm、反対側を10mmとして行った。 多孔質セラミックス体から多孔質傾斜材料を製造した場
合の評価 図1の図面代用写真は大谷石が67重量%含有する多孔
質セラミックス体(試料2)から製造した多孔質傾斜材
料の走査型電子顕微鏡写真(以下「SEM」という)で
あって、(A)が超高温が加えられた側である0mmの
もの、(B)が10mmのもので低温部分ある。これを
見ると、0mmのものは孔が浅く、10mmのものは大
きな孔が存在していることが観測される。この差は、圧
粉体の燃焼反応熱により孔が潰れたためであると考えら
れる。また、マトリックスについては、0mmのものは
表面が滑らかで、粒界が全く見られなかったことから、
燃焼反応熱により融解が生じたものと考えられる。図2
は各多孔質セラミックス体から製造した各多孔質傾斜材
料のSEM画像解析システムによる2mmおきの平均空
孔径をプロットしたもの、図3は同じく2mmおきの空
孔面積率をプロットしたもので、例えば大谷石の含有量
が50wt%のものを観測すると、平均空孔径は、0m
mでは200μmであり、これが2mmになると急激に
増加して320μmとにな、その後は10mmまでほぼ
一定の値をとることが観測された。この平均空孔径につ
いては大谷石の含有量に拘わらずほぼ同じ結果になっ
た。一方、空孔面積率をみてみると、大谷石の含有量が
67%のものでは、0mmでは11%であったものが連
続的に上昇し、10mmでは37%にもなることが観測
され、このことから多孔質の傾斜化がなされたことが確
認された。そしてこれは他の試料についても大小の差は
あれ、同様の傾向を示した。次ぎに、図4に大谷石含有
率67%(試料2)の多孔質傾斜材料についてX線回折
をした結果を示すが、この結果から、燃焼前の試料2の
ものと燃焼後の多孔質傾斜材料とのあいで大きな組成変
化は見られなかった。また図5に硬さ(ビッカーズ硬度
試験による)についての結果を示すが、1mmと10m
mとで大きな変化は観測されなかった。これらの結果か
ら判断して、ゼオライト機能が破壊された多孔質セラミ
ックス体を多孔質傾斜材料にした場合、組成や硬さ等の
物理的性質については大きな変化をすることなく空孔の
傾斜化がなされたといえる。
【0007】
【実験例2】<ゾル多孔質体の傾斜化> 1)試料の作成 前記実験例1で用いたと同じ琵琶湖底質とか焼大谷石と
の混合物について、所定量の珪酸ゾルを加えて混練し、
これを型に流し込んだ後、60℃で3日間乾燥するゾル
−ゲル法によりゾル多孔質体を硬化させて試料を得た
(試料4、5、6とする)。試料の大きさは幅(直径)
20mm、高さ10mmの円柱状である。 2)燃焼実験 これら試料について、実験例1で用いたと同じチタン、
グラファイトの等モル混合物を各試料の重量の2倍だけ
計り取って試料と同じ金型に入れ、これを200kg/
cmに加圧して圧粉体を成形した。該成形した圧粉体
を試料の上面に載せ、同様にして着火し、常温空気雰囲
気下で燃焼させ、そのままの雰囲気下で放置して冷却し
た。燃焼温度は2800℃、燃焼時間は25秒であっ
た。 3)評価 図6の図面代用写真は大谷石が67重量%含有するゾル
多孔質体(試料5)から製造した多孔質傾斜材料のSE
M写真であって、(A)が超高温が加えられた側である
0mmのもの、(B)が10mmのもので低温部分あ
る。これを見ると、0mmのものについては、大きな孔
は無く、非常に多くの小孔が存在していることが観測さ
れ、これは前述した多孔質セラミックス体の場合とは大
きく異なっている。このことは、ゾル多孔質体がバイン
ダーとしてシリカゾルが存在していること、ゼオライト
を含有するため、燃焼反応熱によりゾル多孔質体のマク
ロポアが破壊されるのと同時に、3.7Åのミクロポア
を持つゼオライトも破壊され、発泡現象を起こし、この
様な細孔の集合体になったものと考えられる。図7は各
ゾル多孔質体から製造した各多孔質傾斜材料のSEM画
像解析システムによる2mmおきの平均空孔径をプロッ
トしたもの、図8は同じく2mmおきの空孔面積率をプ
ロットしたもので、例えば大谷石の含有量が50wt%
のもの(試料4)を観測すると、平均空孔径は、0mm
では100μmであり、これが2mmになると急激に増
加して318μmとになり、その後は10mmまでほぼ
一定の値をとることが観測された。この傾向は、前記多
孔質セラミック体の場合と同じであるが、0mmにおけ
る平均空孔径は半分の値となった。一方、空孔面積率を
みてみると、大谷石の含有量が67%のものでは、0m
mで6%のものが4mmで17%と急激に上昇し、その
後はほぼ一定の値を示すことが観測された。この結果、
空孔面積率については断続的な傾向があるが、空孔につ
いて傾斜化されたことが観測された。次ぎに、図9に大
谷石含有率67%(試料5)の多孔質傾斜材料について
X線回折をした結果を示すが、この結果から、燃焼前の
試料5のものと燃焼後の多孔質傾斜材料とのあいだで特
記される現象が観測された。ここにはゼオライトの一つ
であるクリノプチロライトのピークCが確認されるが、
このピークCの変化について着目すると、9mmのとこ
ろでは試料5とほぼ同じ程度の強度が観測される。そし
てこのピークCは、次第に少なくなって1mmでは観測
されなかった。そこでこのX線回折によるピークCの変
化について調べ、その結果を図10に示す。これによる
と、各試料とも、1mmに近づくほどピークCの強度が
低下しているのが共通して観測された。そしてこのこと
は、ゼオライト機能を有したゾル多孔質体から多孔質傾
斜材料を製造した場合、単に、メソ、マクロポアの傾斜
化がなされただけでなく、ミクロポアを持つゼオライト
の含有量も傾斜化したことを意味する。このように、ゼ
オライトが傾斜化したということは、ゼオライトが持つ
気体吸着、イオン交換,分子篩、触媒等のゼオライト機
能の傾斜化が達成できたといえる。また図11に硬さ
(ビッカーズ硬度試験による)についての結果を示す
が、1mmでは約340であったものが10mmでは約
20程度とてい化しているのが観測された。つまり硬度
については、10mmから0mmに向かって増大してい
ることが観測され、而して硬度の傾斜化も達成されたと
いえる。
【0008】
【実験例3】<ゼオライトの傾斜化> 1)試料の作成 合成ゼオライトであるゼオライトA、X、Yをそれぞれ
1.5gづつ計り取り、円柱金型に詰め、成形器により
700kg/cmの圧力化で直径13mm、高さ10
mmに成形したものをゼオライト成形体とした。その
後、成形体中の水分を除くため、60℃で重量減少がな
くなるまで乾燥した。 2)燃焼実験およびイオン交換実験 実験例1で用いたと同じチタン、グラファイトの等モル
混合物を各試料の重量と同じ量だけ計り取ってゼオライ
ト成形体を作成するに用いた金型に詰め、200kg/
cmの圧力化で同様にして圧粉体を形成し、これを各
試料の上面に載せ、同様にして着火し、常温空気雰囲気
下で燃焼させそのままの雰囲気下に放置することで、燃
焼成形体を得た。燃焼温度は最高2800℃、燃焼時間
は24秒であった。燃焼成形体に強度を持たせるため、
メタクリレート樹脂固めをした後、これを研磨機で1m
mづつ研磨した。研磨後の試料の水分を除くため50
℃、160mmHgの条件化で真空乾燥器で1日乾燥し
た。ゼオライト成形体および燃焼成形体について、0.
1モルの硝酸銀水溶液30mlに5時間浸漬してイオン
交換させた後、約100mlの蒸留水で数回洗浄した。 3)評価 これらについて、目視評価をしたが、ゼオライトAの燃
焼成形体は0mm〜1mm部位が一部崩れていたが、ゼ
オライトX、Yの燃焼成形体についてはガラス状ではあ
るものの崩れることはなかった。次ぎに、各ゼオライト
成形体および燃焼成形体の粉末X線回折の測定結果を図
12〜14に示す。ここにおいて全ての回折線パターン
で現れる10゜から20゜付近までの幅広い回折線は樹
脂固めに用いた樹脂の回折線である。そして図12のゼ
オライトAにおいては、8mm部位からゼオライトAの
回折線強度が減少し、高温部である0mm部でカーネギ
ー石の回折線が観測された。ゼオライトAの加熱相変化
については、約800℃で準安定相のカーネギー石(低
温型)に転移し、約1000℃でネフェリンに転移し、
約1240℃で安定相のカーネギー石(高温型)に転移
するという報告があるが、0mm部で現れたカーネギー
石の回折線は、燃焼反応熱によりゼオライトAが相転移
したものと考えられる。いずれにしても、どのゼオライ
トについても、高温部になるとゼオライトの回折線が減
少していることが観測され、ゼオライトの傾斜化がなさ
れていることが確認される。図15〜17にゼオライト
A、X、Yのエネルギー分散型分光計(EDS)で測定
した燃焼成形体断面における銀の分布状態を示す。何れ
のものも、1mm部あるいは0mm部では銀の分布が殆
ど観測されなかった。これは燃焼成形体の0mm部では
高い燃焼反応熱を受けてゼオライト構造が分解し、これ
によって陽イオン交換能が消滅したものといえる。そし
て何れのゼオライトについても、9または8mm〜0m
m部になるほど銀の分布が連続的に減少していることが
観測され、前記粉末X線回折測定の結果と同様の傾斜化
傾向を示した。図18〜20にゼオライトA、X、Yの
SEM写真を示すが、8または9mm部ではゼオライト
本来の形態(ゼオライトAは立方体、ゼオライトX、Y
は八面体)を保持しているが、2または1mm部になる
とゼオライト粒子の外表面が丸みを帯び、明らかに融解
が生じていると考えられる。また1または0mm部では
ゼオライト粒子の形態は全く観測されず、粒子間融合に
より大きな丸みを帯びた粒子に変化しているのが観測さ
れた。前述したようにゼオライトAでは高温部にカーネ
ギー石の転移が見とめられたが、この写真からはカーネ
ギー石の結晶を確認することはできなかった。この結果
から、各燃焼成形体は、0mm部になるほどゼオライト
粒子の破壊が大きくなるという傾斜化が確認された。ま
た、各燃焼成形体についてビッカーズ強度(GPa)を
測定した結果を図21に示すが、これについても0mm
に至るほど強度がアップしていることが観測された。こ
の様に、ゼオライト成形体について短時間ではあるが急
峻な反応熱による加熱をすることで、ゼオライト機能が
傾斜化した燃焼成形体の製造ができ、これは、イオン交
換能だけでなく、分子篩能、気体吸着能、触媒能の機能
性が傾斜化したものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試料2から製造した多孔質傾斜材料の走査型電
子顕微鏡写真(図面代用写真)であって、(A)が超高
温が加えられた側である0mmのもの、(B)が10m
mのもので低温部分ある。
【図2】試料1、2、3から製造した各多孔質傾斜材料
の平均空孔径をプロットしたグラフ図である。
【図3】試料1、2、3から製造した各多孔質傾斜材料
の空孔面積率をプロットしたグラフ図である。
【図4】試料2からの多孔質傾斜材料についてX線回折
線図である。
【図5】試料1、2、3から製造された多孔質傾斜材料
のビッカーズ硬度試験による結果を示すグラフ図であ
る。
【図6】試料5から製造した多孔質傾斜材料の走査型電
子顕微鏡写真であって、(A)が超高温が加えられた側
である0mmのもの、(B)が10mmのもので低温部
分ある。
【図7】試料4、5、6から製造した各多孔質傾斜材料
の走査型電子顕微鏡の画像解析システムによる平均空孔
径をプロットしたグラフ図である。
【図8】試料4、5、6から製造した各多孔質傾斜材料
の走査型電子顕微鏡の画像解析システムによる空孔面積
率をプロットしたグラフ図である。
【図9】試料5から製造した多孔質傾斜材料についてX
線回折線図である。
【図10】試料4、5、6から製造した多孔質傾斜材料
のクリノプチロライトのX線回折による含有量を示すグ
ラフ図である。
【図11】試料4、5、6から製造された多孔質傾斜材
料のビッカーズ硬度試験による結果を示すグラフ図であ
る。
【図12】ゼオライトAの燃焼成形体のX線回折線図で
ある。
【図13】ゼオライトXの燃焼成形体のX線回折線図で
ある。
【図14】ゼオライトYの燃焼成形体のX線回折線図で
ある。
【図15】ゼオライトAの燃焼成形体の0、1、2、
3、そして8mm部のエネルギー分散型分光計による銀
の分布状態を測定した図面代用写真である。
【図16】ゼオライトXの燃焼成形体の0、1、2、
3、そして9mm部のエネルギー分散型分光計による銀
の分布状態を測定した図面代用写真である。
【図17】ゼオライトYの燃焼成形体の0、1、2、
3、そして9mm部のエネルギー分散型分光計による銀
の分布状態を測定した図面代用写真である。
【図18】ゼオライトAの燃焼成形体の0、1、2、
3、そして8mm部の走査型電子顕微鏡による図面代用
写真である。
【図19】ゼオライトXの燃焼成形体の0、1、2、
3、そして9mm部の走査型電子顕微鏡による図面代用
写真である。
【図20】ゼオライトYの燃焼成形体の0、1、2、
3、そして8mm部の走査型電子顕微鏡による図面代用
写真である。
【図21】ゼオライトの燃焼成形体のビッカーズ強度の
測定したグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 38/06 C04B 38/06 G (72)発明者 佐々木 孝彦 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 Fターム(参考) 4F100 AA01A AB12 AC04A AD00A AD11 AK25 BA01 DJ00A EJ42 JM01A 4G019 FA01 FA04 GA01 4G072 AA28 AA33 BB01 BB15 CC01 CC13 EE01 GG02 HH18 HH36 MM36 PP17 QQ02 UU11 UU15 UU30 4G073 BD06 BD07 BD11 CZ02 CZ04 CZ05 CZ18 DZ02 FA10 FB30 FB31 FC06 FE04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能性無機材料の集合体について、その
    少なくとも一側を化学反応による燃焼熱により急加熱す
    ることで製造されることを特徴とする無機質傾斜材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において、機能性無機材料は、
    焼成して得た多孔質セラミックス体、ゾル−ゲル法を用
    いたゾル多孔質体、ゼオライト成形体から選択されるも
    のであることを特徴とする無機質傾斜材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、化学反応
    は、発熱反応を伴う元素間反応であることを特徴とする
    無機質傾斜材料。
  4. 【請求項4】 機能性無機材料を成形した後、該成形体
    の少なくとも一側を化学反応による燃焼熱により急加熱
    することで製造されることを特徴とする無機質傾斜材料
    の製造方法。
JP11093426A 1999-03-31 1999-03-31 無機質傾斜材料およびその製造方法 Pending JP2000281464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11093426A JP2000281464A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 無機質傾斜材料およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11093426A JP2000281464A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 無機質傾斜材料およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000281464A true JP2000281464A (ja) 2000-10-10

Family

ID=14081989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11093426A Pending JP2000281464A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 無機質傾斜材料およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000281464A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021075422A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 日本ゼトック株式会社 多孔質体及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021075422A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 日本ゼトック株式会社 多孔質体及びその製造方法
JP7509351B2 (ja) 2019-11-11 2024-07-02 日本ゼトック株式会社 多孔質体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101725558B1 (ko) 다공성 뮬라이트-함유 복합체의 제조 방법
JPH0366373B2 (ja)
US3262890A (en) Manufacture of shaped crystalline zeolitic molecular sieve bodies
Kumar et al. Low cost porous alumina with tailored gas permeability and mechanical properties prepared using rice husk and sucrose for filter applications
JP4603889B2 (ja) バルク形状発泡体物品の製造方法
JP2000281464A (ja) 無機質傾斜材料およびその製造方法
JPS61120612A (ja) セラミツクフイルタ−の製造法
JP4967111B2 (ja) アルミナ基多孔質セラミックス及びその製造方法
CA1247147A (en) Highly porous ceramic materials for ad- or absorption purposes, more particularly for animal litter, and methods for their production
RU2243032C1 (ru) Носитель катализатора и способ его получения
JPH03208870A (ja) 多孔質セラミック体の製造方法
Blanco et al. Characterization of alumina: sepiolite monoliths for use as industrial catalyst supports
JPS6317496B2 (ja)
JP2506826B2 (ja) 顆粒状無機成形体およびその製造法
RU2047582C1 (ru) Керамическая масса и способ изготовления пористых изделий из нее
JP2008001564A (ja) 多孔質セラミックス焼成体の製造方法。
RU2093482C1 (ru) Способ термообработки стеклокремнезитовых плит
RU2318772C1 (ru) Способ изготовления стеновых керамических изделий, сырьевая шихта для изготовления стеновых керамических изделий и заполнитель для стеновых керамических изделий
JPH03215375A (ja) 低密度炭化珪素多孔質体の製造方法
JPH04170375A (ja) セラミックス多孔体
JPH0532408A (ja) 活性炭構造物の製造方法
JP2000211979A (ja) シリカ多孔体の製造方法
RU2194681C2 (ru) Способ получения керамических изделий
SU1685604A1 (ru) Способ изготовлени пористых проницаемых изделий из порошков титана
JPH0460952B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050623