JP2000281747A - 複合材料用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

複合材料用エポキシ樹脂組成物

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JP2000281747A
JP2000281747A JP11088311A JP8831199A JP2000281747A JP 2000281747 A JP2000281747 A JP 2000281747A JP 11088311 A JP11088311 A JP 11088311A JP 8831199 A JP8831199 A JP 8831199A JP 2000281747 A JP2000281747 A JP 2000281747A
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Akio Oshima
昭夫 大島
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Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリプレグの製造が容易で、耐熱耐湿性に優
れた複合材料の製造が可能な複合材料用エポキシ樹脂組
成物の提供。 【解決手段】 ビスフェノールA型エポキシ樹脂及び/
又はビスフェノールF型エポキシ樹脂と、4官能グリシ
ジルアミン型エポキシ樹脂と、オキサゾリドン環を有す
るエポキシ樹脂と、フェノキシ樹脂と、好ましくはフェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂を含有するエポキシ系
混合物に、硬化剤としてジアミノジフェニルスルホンを
配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は復合材料用エポキシ
樹脂組成物に関し、印刷インキ用ロール、自転車パイ
プ、圧力容器等の用途に適した複合材料用エポキシ樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維、ガラス繊維等を補強材とする
復合材料は、ゴルフシャフト、釣竿、テニスラケット等
のスボーツ・レジャー用品、航空機関係、印刷インキ用
ロール、圧力容器等の工業材料として利用されているほ
か、医療関係の分野や建築土木関係の分野でも、資材の
一つとして広く使用されている。近年においては、かか
る復合材料を工業材料部品の製造に使用する例が多い。
強化繊維プラスチック(FRP)、炭素繊維強化プラス
チック(CFRP)などの複合材料は、炭素繊維、ガラ
ス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維等の強化繊維に、マ
トリックス樹脂を含浸させてプリプレグとなし、これら
を積層して適当な温度で硬化させて得るのが通例であ
る。そして、CFRPのマトリックス樹脂としては、炭
素繊維に対する接着性に優れるエポキシ樹脂が採用され
ている。しかしながら、この種のエポキシ樹脂として従
来汎用されているビスフェノールA型エポキシ樹脂は耐
熱性に劣り、コンポジット物性、特に積層剪断強度(I
LSS)が低い欠点がある。一方、多官能エポキシ樹脂
は、耐熱性に優れているものの反応性が高いため、他の
成分との配合時に安全性を心配する必要があり、得られ
た樹脂組成物の品質を一定に保持することが難しいとい
う問題がある。これに加えて、樹脂組成物の主成分が多
官能エポキシ樹脂である場合は、これを強化繊維に含浸
して得られるプリプレグなどのタックが強いため取り扱
い難く、作業性が損なわれるてしまう問題がある。そし
て、このプリグレグを成形すべく加熱した場合には、樹
脂組成物の加熱時の粘度が著しく低いため、金型内での
プリプレグの動揺ないしは樹脂の漏洩が起こりやすく、
これに原因して精度の高い成形体を得るのが難しい不都
合がある。成形時の粘度をコントロールするため、エポ
キシ樹脂の硬化剤として、ジアミノジフェニルスルホン
とジシアンジアミドを併用し、さらに硬化促進剤をも樹
脂組成物に添加することが、特開昭59−207920
号公報に提案されているが、この方法は、プリプレグの
耐湿性を損なう欠点がある。さらに、従来のエポキシ樹
脂組成物を用いて得たプリプレグは、成形時に硬化歪み
が起こるため、成形体に層間剥離やクラックが発生して
しまう欠点がある。硬化歪みが起こる一因は、樹脂組成
物中に占める低分子量エポキシ樹脂の量が過多であるた
めと考えられているが、低分子量エポキシ樹脂の代わり
に、常温で固体のビスフェノール型エポキシ樹脂を使用
した場合は、硬化物のガラス転移点が低下する問題があ
る。エポキシ樹脂組成物は印刷ロールの分野でも、近
年、その利用が図られており、ゴム被覆を施したCFR
P製ロールがその例である。この種の印刷ロールは、C
FRP管に未加硫ゴムを巻き付け、これを150℃のス
チーム加熱下に加硫する方法で得ているが、250°F
で硬化する従来のエポキシ樹脂を利用したCFRP管
は,加硫に際してのスチーム加熱で変形、膨張、剥離な
どを起こす問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した様々
な問題点を解決するために、プリプレグの製造に際して
は過度のタック性が発現することがなく、しかも得られ
たプリプレグは貯蔵安定性並びに成形性に優れ、さらに
そのプリプレグからは耐熱耐湿性に優れた成形体を得る
ことできる複合材料用エポキシ樹脂組成物を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合材料用
エポキシ樹脂組成物は、20〜50重量部のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂と、10〜30重量部の4官能グリシジルア
ミン型エポキシ樹脂と、15〜40重量部のオキサゾリ
ドン環を有するエポキシ樹脂と、3〜15重量部のフェ
ノキシ樹脂を含有するエポキシ系混合物100重量部に
対して、ジアミノジフェニルスルホンを20〜45重量
部配合してなる。上記のエポキシ樹脂系混合物は、35
重量部以下のフェノールノボラック型エポキシ樹脂をさ
らに含有することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の複合材料用エポキシ樹脂
組成物において、硬化剤であるジアミノジフェニルスル
ホンの配合量は、エポキシ系混合物100重量部を基準
に決定されるが、そのエポキシ系混合物は、ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂((A)成分)と、4官能グリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂((B)成分)と、オキサゾリドン環を有する
エポキシ樹脂((C)成分)と、フェノキシ樹脂((D)成
分)を必須に含有し、そのぞれの含有量は(A)成分が2
0〜50重量部、好ましくは35〜48重量部、(B)成
分が10〜30重量部、好ましくは15〜25重量部、
(C)成分が15〜40重量部、好ましくは(D)成分が3〜
15重量部の範囲にある。上記のエポキシ系混合物10
0重量部当りに含まれる(A)成分の量が、20重量部を
下回った場合は、混合物の粘度が高くなって炭素繊維等
の繊維束への含浸が困難になるので、その場合には、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂を、なかでも分子量
の小さいフェノールノボラック型エポキシ樹脂を前記混
合物に配合することが好ましい。(A)成分の量が55重
量部を上回った場合は、混合物の粘度調整が困難になっ
て適正なプリプレグの製造が難しくなる。さらに、その
硬化物のガラス転移温度が低くなり、耐熱性が低下す
る。(B)成分の量が、上記エポキシ系混合物100重量
部当り10重量部を下回った場合は、当該混合物が硬化
した際のガラス転移温度を高温域に保持できず、30重
量部を上回った場合は、プリプレグの貯蔵安定性及び耐
湿性が悪化する。(C)成分の量が、上記エポキシ系混合
物100重量部当り15重量部を下回った場合は、プリ
プレグを成形体に加工する際に剥離が起こりやすく、4
5重量部を越えた場合は、混合物の粘度が増大するため
に炭素繊維への含浸に支障を来し、加えて硬化物のガラ
ス転移温度も低下する。(D)成分の量が、上記エポキシ
系混合物100重量部当り3重量部未満である場合は、
混合物の粘度調整が難しくなるばかりでなく、混合物が
硬化する際の粘度が低下する。このため、プリプレグは
樹脂漏れを起し易く、加えてタック及びドレープが弱く
なりやすく、成形作業が困難になる。15重量部を越え
た場合は、混合物の粘度が高くなりすぎて炭素繊維等へ
の含浸が困難になり、満足なプリプレグを製造できなく
なる虞がある。
【0006】本発明の(A)成分であるビスフェノールA
型エポキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロロヒド
リンとの縮合反応生成物であり、ビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂は、ビスフェノールFとエピクロロヒドリン
との縮合反応生成物である。本発明で使用するビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂は、エポキシ当量が170〜1
90の範囲にあり、25℃における粘度が9.0〜15
ポイズの範囲にあることが好ましい。この種のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂には、エピコート828(油化
シェルエポキシ社製)、エポトートYD128(東都化
成社製)、エピクロン840(大日本インキ化学工業社
製)等の市販品が包含される。また、本発明で使用する
ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、エポキシ当量が1
55〜190の範囲にあり、25℃における粘度が4.
0〜4.5ポイズの範囲にあることが好ましい。この種
のビスフェノールF型エポキシ樹脂には、エピコート8
07(油化シェルエポキシ社製)、エポトートYDF1
70(東都化成社製)、エピクロン830(大日本イン
キ化学工業社製)等の市販品が包含される。本発明の
(B)成分である4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂
は、ジアミノジフェニルメタンとエピクロロヒドリンと
の縮合反応物であって、次の一般式で表される。
【化1】 上記の4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂は、エポ
キシ当量が110〜135の範囲にあり、50℃におけ
る粘度が4.0〜18ポイズの範囲にあるものが好まし
い。市販品の例としては、エポトートYH434(東都
化成社製)、エポトートYH434L(東都化成社
製)、スミエポキシELM434、スミエポキシELM
434HV(以上住友化学工業社製)、エピコート60
4(油化シェルエポキシ社製)、アラルダイトMY72
0(チバ・ガイギー杜製)等がある。本発明の(C)成分
であるオキサゾリドン環を有するエポキシ樹脂は、例え
ば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とジフェニルメタ
ン-4,4’−ジイソシアネートとの反応によって得る
ことができ、当該エポキシ樹脂は、次の一般式で表すこ
とができる。
【化2】 (C)成分のエポキシ樹脂を調製するに当っては、ジイソ
シアネート化合物として、上記したジフェニルメタン-
4,4’−ジイソシアネート以外に、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソボロンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、1,
3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンなどが
使用可能である。(C)成分のエポキシ樹脂は、そのエポ
キシ当量が330〜500の範囲にあることが好まし
く、この種のエポキシ樹脂には、XAC4151、XA
C4152(以上旭チバ社製)、タクティクス740、
タクティクス741(以上ダウケミカル社製)等の市販
品が包含される。本発明の(D)成分であるフェノキシ樹
脂は、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンから誘導
されるポリヒドロキシエーテルからなる熱可塑性樹脂で
あって、次の一般式で表される。
【化3】 本発明で使用されるフェノキシ樹脂は、通常、GPC分
析による数平均分子量が10000〜28000の範囲
にあり、重量平均分子量は60000〜118000の
範囲にある。市販品としては、フェノトートYP−5
0、フェノトートYP−70(以上東都化成社製)、エ
ピコートOL−53(油化シェルエポキシ社製)、スミ
エポキシESP−50(住友化学工業社製)等が挙げら
れる。
【0007】本発明で言うエポキシ系混合物は、必要に
応じて他の樹脂成分を含有することができるが、その樹
脂成分はフェノールノボラック型エポキシ樹脂((E)成
分)であることが好ましい。(E)成分のエポキシ樹脂
は、次の一般式で表すことができ、そのエポキシ当量は
170〜190の範囲にあり、52℃における粘度は3
5〜65ポイズの範囲にある。
【化4】 この種のフェノールノボラック型エポキシ樹脂は、エピ
コート152、エピコート154(以上油化シェルエポ
キシ社製)、エポトートYDPN638、エポトートY
DPN601、エポトートYDP.N602(以上東都
化成社製)、ダウエポキシDEN431、ダウエポキシ
DEN438、ダウエポキシDEN439(以上ダウケ
ミカル社製)、アラルダイトEPN1138(チバガイ
ギー社製)等の名称で市販されている。本発明のエポキ
シ系混合物に上記の(E)成分を配合する場合、その配合
量はエポキシ系混合物100重量部当り35重量部以
下、好ましくは25重量部以下の範囲にある。(E)成分
の配合量が35重量部を越えると、エポキシ系混合物が
増粘し、炭素繊維等への含浸が困難になる。
【0008】本発明の複合材料用樹脂組成物において、
硬化剤として使用されるジアミノジフェニルスルホン
は、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン及び3,
3’−ジアミノジフェニルスルホンの何れであってもよ
く、これらの混合物であっても差し支えない。ジアミノ
ジフェニルスルホンは室温で粉末状である。本発明で使
用するジアミノジフェニルスルホンは、粒径の上限が2
0μm以下、好ましくは17μm以下、より好ましくは
12μm以下で、かつ粒径の下限が0.01μm以上、
好ましくは0.1μm以上、より好ましくは1μm以上
である粉末粒子が、全粉末粒子の65重量%以上、好ま
しくは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上
の占めるような粒径分布を備えていることが望ましい。
【0009】本発明の複合材料用エボキシ樹脂組成物に
は、その性能を損なわない範囲で上記した以外のエポキ
シ樹脂、靭性付与剤、フィラー、着色剤等を配合するこ
とができる。そうしたエポキシ樹脂を例示すれば、常温
で半固体あるいは固体状のビスフェノールA型エポキシ
樹脂のような(A)成分以外のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、o−クレゾールノボラック型エボキシ樹脂、環
式脂肪族エボキシ樹脂、トリグリシジルメタン型エポキ
シ樹脂、3官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ハロ
ゲン化ビスフェノールA型エポキシ樹脂等が挙げるられ
る。靭性付与剤としては、反応性エラストマー、ハイカ
ーCTBN変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹
脂、ニトリルゴム添加エポキシ樹脂、架橋アクリルゴム
微粒子添加エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹
脂、熱可塑性エラストマー添加エポキシ樹脂等が挙げら
れる。また、フィラーとしては無機微粒子、例えば、マ
イカ、アルミナ、タルク、微粉状シリカ、ウォラストナ
イト、セピオライト、塩基性硫酸マグネシウム、亜鉛
末、アルミニウム粉、有機微粒子、例えば、アクリル微
粒子、エポキシ樹脂微粒子、ポリウレタン微粒子等を使
用することができる。着色剤としては有機顔料ではアゾ
顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、ア
ンスラキノン系顔料等、無機顔料では二酸化チタン、黄
鉛、コバルトバイオレット、ベンガラ等が挙げられる。
また、本発明の複合材料用エポキシ樹脂組成物には、上
記したジアミノジフェニルスルホン以外の硬化剤ないし
は硬化促進剤を、必要に応じて配合することができる。
その硬化剤としては、ジアミノジフェニルスルホン、ジ
アミノジエチルベンゼン等が例示でき、硬化促進剤とし
ては、三フッ化ホウ素モノエチルアミン錯体、三塩化ホ
ウ素モノエチルアミン錯体等が例示できる。
【0010】本発明の複合材料用エポキシ樹脂組成物
は、任意の方法で調合することができる。しかし、(A)
成分と(C)成分と(D)成分の混合物に、好ましくは(E)成
分を加えて140なしシ200℃に加熱混合した後、積
極冷却あるいは自然放熱によって120℃以下に冷却
し、次いで(B)成分である4官能グリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂を添加し、混合物の温度が90℃以下に低下
してから、硬化剤であるジアミノジフェニルスルホンを
添加する方法が好ましく用いられる。そして、ジアミノ
ジフェニルスルホンの添加に際しては、プリプレグへの
ボイドの同伴を防ぐために、攪拌しながら真空脱気する
ことが好ましい。この方法によれば、ジアミノジフェニ
ルスルホンを樹脂組成物中に均一に分散させることがで
き、貯蔵安定性に優れた誦し組成物を得ることができ
る。なお、エポキシ系混合物の温度が90℃より高い状
態で、ジアミノジフェニルスルホンを添加、混合する
と、その一部がエポキシ樹脂に溶解して反応してしまう
ため、樹脂組成物を強化繊維基材に含浸させて得たプリ
プレグの貯蔵安定性が著しく損なわれる。
【0011】本発明の複合材料用エポキシ樹脂組成物
は、これを強化繊維に含浸させることによってプリプレ
グを得ることができる。強化繊維には特別な制約はな
く、複合材料の強化繊維として用いられる全ての繊維を
用いることができる。例えば、炭素繊維、ガラス繊維、
アラミド繊維、ボロン繊維、炭化珪素繊維及び表面処理
した有機繊維が任意に使用可能である。2種類以上の強
化繊維を使用することもできる。特に軽量で高剛性の成
形物が得られることから、強化繊維としては炭素繊維が
好まれる。プリプレグの形態は特に限定されず、一方向
材、織物、組紐状織物、不織布等の任意の形態が、目的
に応じて適宜選択することができる。
【0012】本発明の樹脂組成物を強化繊維に含浸させ
るに際しても、その含浸方法に特別の限定はない。しか
し、樹脂組成物を通常60〜90℃に加温して強化繊維
に含浸させる、いわゆるホットメルト法が好ましく採用
される。このようにして製造されたプリプレグにおける
樹脂組成物の含量は、強化繊維と樹脂組成物の総量に対
して通常25〜50重量%、好ましくは30〜45重量
%である。プリプレグは最終的には復合材料に成形され
る。例えば、プリプレグを積層して、オートクレーブ中
または加圧プレス等により通常150〜200℃で30
分〜3時間、加熱硬化させることにより復合材料とする
ことができる。得られた複合材料は、硬化剤として使用
したジアミノジフェニルスルホンが分散系(固体)であ
るにも拘らず、品質が均一かつ安定で、しかもボイドの
少ない特長を備えている。本発明の樹脂組成物を使用し
て得られる複合材料は、例えば、印刷インキ用ロール、
自転車パイプ、圧力容器等に使用可能であり、中でもゴ
ム被覆を施して印刷インキ用ロールに使用するCFRP
製ドラムの製造に適している。ちなみに、本発明の樹脂
組成物を使用したCFRP製ドラムは、150℃におけ
る耐熱性に優れているばかりでなく、スチームの影響を
受けることも少ないため、寸法精度の優れている。
【0013】
【発明の効果】本発明の複合材料用エポキシ樹脂組成物
は、従来のエポキシ樹脂組成物には期待できない調合時
の安全性を備え、真空脱気により組成物中の気泡を充分
に抜くことができる。また、該エポキシ樹脂組成物を含
浸して強化繊維に得られるプリプレグは耐湿性及び貯蔵
安定性がよく、パイプ等への成形性に優れ、プリプレグ
から得られた複合材料はボイドが少なく、しかも優れた
耐水性を備え、層間剥離やクラックを発生することがな
い。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定するものではない。実施例1 (A) ビスフェノールF型エポキシ樹脂 22重量部 [エポトートYDF170(東都化成社製)] (B) 4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂 18重量部 [エポトートYH434L(東都化成社製)] (C) オキサゾリドン環を有するエポキシ樹脂 34重量部 [XAC4152(旭チバ社製)] (D) フェノキシ樹脂 4重量部 [フエノトートYP−70(東都化成社製)] (E) フェノールノボラック型エポキシ樹脂 22重量部 [YDPN638(東都化成社製)] 上記の(A)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を160
℃で2時間混合溶解した後、温度を120℃に下げ、
(B)成分を添加混合した。この混合物の温度をさらに下
げた後、硬化剤であるジアミノジフェニルスルホン[セ
イカキュアS粉砕品(和歌山精化工業社製)]を25重
量部添加し、真空脱気を20分続けて複合材料用エポキ
シ樹脂組成物を得た。実施例2 (A) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 46重量部 [エピコートEP828(油化シェルエポキシ社製)] (B) 4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂 23重量部 [エポトートYH434L(東都化成社製)] (C) オキサゾリドン環を有するエポキシ樹脂 20重量部 [XAC4152(旭チバ社製)] (D) フェノキシ樹脂 11重量部 [フエノトートYP−70(東都化成社製)] 上記の(A)成分、(C)成分及び(D)成分を170℃で2時
間混合溶解後、温度を120℃に下げ、(B)成分を添加
混合した。次いで、混合物の温度をさらに下げた後、硬
化剤であるジアミノジフェニルスルホン[セイカキュア
S粉砕品(和歌山精化工業社製)]を25重量部添加
し、真空脱気を20分続けて複合材料用エポキシ樹脂組
成物を得た。比較例1 (B) 4官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂 50重量部 [エポトートYH434L(東都化成社製)] (E) フェノールノボラック型エポキシ樹脂 50重量部 [エポトートYDPN638(東都化成社製)] 上記の(B)成分及び(E)成分を85℃で均一に混合した
後、硬化剤としてジアミノジフェニルスルホン44重量
部を添加し、さらに、硬化促進剤として三塩化ホウ素の
ジエチルアミン錯体1.5重量部を添加し、十分攪拌混
合してエポキシ樹脂組成物を得た。プリプレグ及びこれを用いた複合材の製造とその評価 上記の各実施例及び比較例で得られたエポキシ樹脂組成
物を、それぞれ引張弾性率235GPa、引張強度3.
53GPaの炭素繊維に含浸し、一方向プリプレグを作
製した(Vfは60vo1%)。実施例1〜2で得たエ
ポキシ樹脂組成物を用いて得られた各一方向プリプレグ
は、室温で一週間放置してもタックおよびドレープの変
化がわずかなため、積層時の取り扱いが良かった。しか
し、比較例1のエポキシ樹脂組成物を使用して得た一方
向プリプレグは、タックが強すぎ、積層時の取り扱いが
きわめて悪く、室温に一週間放置した一方向プリプレグ
は、硬化が進みパイプヘの巻き付けが困難なほどドレー
プ性が低下した。また、上記の各プリプレグを使用して
複合材料を製造し、切断機を用いて各複合材料を長さ3
0cm、幅15cmに裁断してCFRP板を作製した。
各成形物の断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、
実施例1及び実施例2のエポキシ樹脂組成物が使用され
ている成形物は、ボイドの発生が殆どなかったが、比較
例1のエポキシ樹脂組成物が使用されている成形物に
は、多数のボイドが発生していることが認められた。さ
らにまた、上記の各複合材料を切断して長さ60mm、
幅10mm、厚さ1.5mmの試験片を得た。各試験片
を150℃のスチーム内に40時間放置したところ、実
施例1〜2のエポキシ樹脂組成物が使用されている複合
材料の重量増加は、それぞれ5.6重量%及び5.5重
量%であるのに対し、比較例1のエポキシ樹脂が使用さ
れている複合材料のそれは7.5重量%であって、表面
には膨れ、層間剥離及びクラックが認められた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20〜50重量部の(A)ビスフェノー
    ルA型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールF型エポ
    キシ樹脂と、10〜30重量部の(B)4官能グリシジ
    ルアミン型エポキシ樹脂と、15〜40重量部の(C)
    オキサゾリドン環を有するエポキシ樹脂と、3〜15重
    量部の(D)フェノキシ樹脂を含有するエポキシ系混合
    物100重量部に対して、ジアミノジフェニルスルホン
    を20〜45重量部配合した複合材料用エポキシ樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記のエポキシ系混合物が、35重量部
    以下の(E)フェノールノボラック型エポキシ樹脂をさ
    らに含有する請求項1記載の複合材料用エポキシ樹脂組
    成物。
JP11088311A 1999-03-30 1999-03-30 複合材料用エポキシ樹脂組成物 Pending JP2000281747A (ja)

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