JP2000281810A - 脂肪族ポリエステル系フィルム - Google Patents

脂肪族ポリエステル系フィルム

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JP2000281810A
JP2000281810A JP8755499A JP8755499A JP2000281810A JP 2000281810 A JP2000281810 A JP 2000281810A JP 8755499 A JP8755499 A JP 8755499A JP 8755499 A JP8755499 A JP 8755499A JP 2000281810 A JP2000281810 A JP 2000281810A
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Hisato Kobayashi
久人 小林
Naonobu Oda
尚伸 小田
Keiji Mori
啓治 森
Tadashi Okudaira
正 奥平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電
子部品等の包装用フィルムや粘着テープにおいて重要な
特性である印刷やラミネート工程における平面性悪化や
印刷ずれ等が発生せずに加工適性に優れ、かつ手切れ性
およびひねり性に優れる脂肪族ポリエステル系フィルム
を提供する。 【解決手段】 主たる繰り返し単位が一般式−O−CH
R−CO−(式中、Rは水素または、炭素数1〜3のア
ルキル基を示す。)であり還元粘度(ηsp/C)が
0.50以上2.50以下である脂肪族ポリエステルを
主成分とするポリマーから成り、厚み方向の屈折率(N
z)が1.440以上1.455以下であり、長手方向
における厚み方向の屈折率(Nz)のばらつきが0.2
%以下であり、120℃における熱収縮率が5%以下で
あることを特徴とする脂肪族ポリエステル系フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族ポリエステ
ル系樹脂からなるフィルムに関するものであり、さらに
詳しく言えば生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、
電子部品等の包装用フィルムにおいて重要な特性である
印刷やラミネート工程における平面性悪化や印刷ずれ等
の発生しない加工適性に優れ、さらに手切れ性およびひ
ねり性に優れる包装用や粘着テープ用として有用な脂肪
族ポリエステル系フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリ乳酸をはじめとする脂肪族ポ
リエステル系フィルムは自然環境に棄却された場合、分
解すること、例えば、ポリ乳酸フィルムは土壌中におい
て自然に加水分解した後、微生物により無害な分解物に
なることを特徴として開発されてきた。
【0003】従って、このような脂肪族ポリエステル系
フィルムは、自然界で分解させることを優先して開発が
進められ、その結果、本来、脂肪族ポリエステルが持つ
優れた性能を十分に引き出すことが出来ていなかった。
すなわち、フィルムの配向・結晶化が進むことにより、
加水分解や微生物による分解が抑制されるため、フィル
ムの配向・結晶化を抑制する必要があったため、強度や
熱寸法安定性が不充分なものとなっていた。
【0004】これに対し、フィルムの配向性や結晶化度
を向上させ強度や熱寸法安定性を改善する試みがなされ
ている。例えば特開平7−207041号公報には、ポ
リ乳酸重合体からなり、面配向度ΔPが3.0×10-3
以上であり、かつフィルムを昇温したときの結晶融解熱
量ΔHmと昇温中の結晶化により発生する結晶化熱量Δ
Hcとの(ΔHm−ΔHc)が20J/g以上であるポ
リ乳酸フィルムが公開されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このポ
リ乳酸フィルムは包装用フィルムとして必要とされる手
切れ性やひねり性、および印刷性等の後加工安定性の改
善を目的としておらず、さらに具体的に示されたポリ乳
酸重合体フィルムの物性では、特に後加工安定性、例え
ば印刷、ラミネート処理等で必要とされる120℃での
寸法安定性が不充分であり、上記目的を同時に達成する
ことは困難である。さらに、その他の脂肪族ポリエステ
ル系フィルムに関する従来技術においても、包装フィル
ムとしての手切れ性やひねり性、および印刷性等の後加
工性の改善を目的として、ポリ乳酸重合体の還元粘度や
物性に着目したものは、これまで存在しなかった。
【0006】一方、芳香族ポリエステルであるポリエチ
レンテレフタレートをベースフィルムとした包装用袋や
粘着テープなどに、延伸されたポリエチレンテレフタレ
ートフィルムが強靱性、耐熱性、耐水性、透明性などの
優れた特性を活かして利用されている。しかし、当該フ
ィルムはこれらの優れた特徴を有する反面、切断しにく
く、包装用袋の口を引き裂き難い欠点や、粘着テープが
きれ難い欠点、およびひねり時の固定性が劣るため、ひ
ねり包装用に用いることが出来ない等の欠点があった。
このような手切れ性、ひねり性を解決する方法として、
一軸方向に配向させたポリエステルフィルム(特公昭5
5−8551号公報)やジエチレングリコールを共重合
したポリエチレンテレフタレートフィルム(特公昭56
−50692号公報)等が用いられている。
【0007】しかし、上記のうち一軸配向させる方法で
は、配向方向へは直線的に容易に切れるが、配向方向以
外は切れにくく、また他成分を共重合する方法では、ポ
リエチレンテレフタレート本来の特徴が損なわれるとい
う欠点があった。
【0008】他方、従来から手切れ性の優れたフィルム
としてセロハンが知られている。セロハンのその優れた
透明性と易切断性、ひねり性などの特徴により、各種包
装材、粘着テープなどに利用されている。しかし、一方
ではセロハンは吸湿性を有するために特性が季節により
変動し、一定品質を供給することが困難であった。
【0009】そこで、本発明は、上述の問題を解決すべ
く、包装用フィルムや粘着テープに用いる場合にフィル
ムに対して通常施される印刷やラミネート等の工程にお
いて、印刷ずれやしわ等を発生せず、しかも、良好なひ
ねり固定性を有し、かつ、方向性を制限することなくい
ずれの方向にも手で容易に切断できる良好な手切れ性を
有する脂肪族ポリエステル系フィルムを提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は主たる繰り返し
単位が一般式−O−CHR−CO−(式中、Rは水素ま
たは、炭素数1〜3のアルキル基を示す)であり、還元
粘度(ηsp/C)が0.50以上2.50以下である
脂肪族ポリエステルを主成分とするポリマーから成り、
厚み方向の屈折率(Nz)が1.440以上1.455
以下であり、長手方向における厚み方向の屈折率(N
z)のばらつきが0.2%以下であり、120℃におけ
る熱収縮率が5%以下である脂肪族ポリエステル系フィ
ルムである。
【0011】本発明において一般式−O−CHR−CO
−(式中、Rは水素または、炭素数1〜3のアルキル基
を示す)を主たる繰り返し単位とする脂肪族ポリエステ
ルとしては、後述の還元粘度(ηsp/C)を有するも
のであれば、特に限定されず例えばポリ乳酸、ポリグリ
コール酸、ポリ(2−オキシ酪酸)等を挙げることが出
来る。また、上記脂肪族ポリエステルは単独でも良く、
或いは混合物、共重合体を使用してもかまわない。さら
に上記脂肪族ポリエステルにおいてポリマー中不斎炭素
を有するものは、L−体、DL−体、D−体といった光
学異性体が存在するが、それらのいずれでも良く、ま
た、それら異性体の混合物でもよい。本発明に使用する
脂肪族ポリエステルは、対応するαーオキシ酸の脱水環
状エステル化合物を開環状重合する等の公知の方法で製
造されるものを使用できる。
【0012】本発明において、用いられる脂肪族ポリエ
ステルは、還元粘度(ηsp/C)が0.50以上2.
50以下である必要がある。還元粘度が0.50未満で
あるとフィルム成形時の破断が多く、さらに得られたフ
ィルムの物性が著しく劣る。一方、還元粘度が2.5よ
り大きいと得られるフィルムの手切れ性、ひねり性が低
下するのみならず、溶融粘度が高くなるため溶融押出し
が困難になるという問題がある。還元粘度範囲は、好ま
しくは0.50以上1.80以下であるのが良い。
【0013】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルム
は、上記脂肪族ポリエステルを主成分とするポリマーか
ら形成される。該ポリマーには、上記脂肪族ポリエステ
ル以外に、本発明の作用を阻害しない範囲で所望の物性
等に応じて任意のポリマー等の他成物を含有させること
ができる。
【0014】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムは
上記脂肪族ポリエステルを主成分とするポリマーからな
り、後述の物性を満足すればそのフィルム成形方法は特
に限定されず、通常公知の方法でフィルム成形されたも
のを用いることができる。特に二軸延伸後に熱固定され
たフィルムであることが好ましい。この場合、延伸方法
も特に限定されず公知の方法でフィルム成形し延伸され
たものを使用できる。
【0015】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムの
成形方法は、公知のT−ダイ法、インフレーション法等
の押出成形が適用でき、これらの方法により未延伸フィ
ルムを得ることができる。押出し温度は、用いるポリマ
ーの融解温度(Tm)〜Tm+70℃の範囲であるのが
好ましく、より好ましくは、Tm+20〜Tm+50℃
の範囲であるのが良い。押出し温度が低すぎると押出し
安定性が得難く、またフィルム成形時に過負荷に陥りや
すい。また逆に高すぎるとポリマーの分解が激しくな
る。上記押出成形時において用いる押出機のダイは、環
状または線状のスリットを有するものでよい。ダイの温
度は押出温度範囲と同じ程度であるのが好ましい。
【0016】上記未延伸フィルムを二軸延伸する場合、
一軸目の延伸と二軸目の延伸を逐次に行っても、同時に
行っても良い。
【0017】延伸温度は、用いるポリマーのガラス転移
温度(Tg)〜Tg+50℃の範囲が好ましい。さらに
好ましくはTg+10〜Tg+40℃の範囲である。延
伸温度がTg未満では延伸が困難であり、Tg+50℃
を超えると厚み均一性や得られたフィルムの機械的強度
が低下する。
【0018】上記未延伸フィルムを二軸延伸する場合、
縦、横の延伸は1段階でも多段階に分けて行っても良い
が、それぞれの延伸方向に最終的には好ましくは3倍以
上、更に好ましくは3.5倍以上、また縦・横面積倍率
で9倍以上、更に好ましくは12倍以上延伸することが
厚み均一性や機械的性質の点から良い。縦、横延伸比が
それぞれ3倍未満、また面積倍率が9倍未満では、厚み
均一性の良いフィルムは得にくく、また機械的強度等の
物性の向上も乏しい。
【0019】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムに
おける厚み方向の屈折率(Nz)および熱収縮率を後述
のように所定の範囲とするため重要なことは、縦延伸を
二段以上で行い、少なくとも一回はTg+20℃〜Tg
+40℃の範囲で延伸温度が好ましくは10000%/
分、さらに好ましくは15000%/分、特に好ましく
は20000%/分以上で延伸する工程を含むようにす
るのが望ましい。
【0020】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルム
は、単層であっても、多層構造を有していても良い。多
層構造とするには、製造工程において共押出し法やコー
ティング法等が挙げられる。また、本発明の脂肪族ポリ
エステル系フィルムは、表面エネルギーを向上するなど
の目的で表面にコロナ処理、プラズマ処理や火炎処理等
を施しても良い。
【0021】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムを
構成するポリマーには、本発明の作用を阻害しない範囲
で公知の添加剤を必要に応じて含有させることができ
る。添加剤としては例えば、滑剤、ブロッキング防止
剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐光剤、耐衝
撃性改良剤などが挙げられる。但し、本発明の脂肪族ポ
リエステル系二軸延伸フィルムは、ヒートシール層を形
成された後、透明で内容物が見える必要がある場合に
は、ヒートシール層を形成される前においても高い透明
性が必要となり、添加剤により透明性が低下しない必要
がある。
【0022】特に上記添加剤のうち、滑剤としてはシリ
カ、二酸化チタン、タルク、カオリナイト等の金属酸化
物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫化バリウム
等の金属の塩または架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリ
ル樹脂、シリコン樹脂、架橋ポリエステル樹脂等の有機
ポリマーからなる粒子等の脂肪族ポリエステル系ポリマ
ーに対し不活性な粒子が例示される。
【0023】これらの滑剤を用いる場合、いずれか一種
を単独で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい
が、使用する滑剤の平均粒子系は好ましくは0.01μ
m以上3.0μm以下、特に好ましくは0.05μm以
上2.5μm以下であるのが良くまた、添加量は0.0
05重量%以上2重量%以下であることが好ましく、特
に0.01重量%以上1.0重量%以下であることがフ
ィルムの透明性および滑り性を両立するために好まし
い。
【0024】本発明において特に透明性と滑り性を両立
させる場合には、2種以上の滑剤を併用することが好ま
しい。特に、フィルムの成形中に変形する滑剤粒子(た
とえば架橋ポリエチレン、架橋アクリル等の架橋度の低
い有機滑剤、一次粒子の凝集体であるシリカ等の無機滑
剤)とフィルム製膜中に変形しない通常の滑剤粒子を組
合わせることが好ましい。
【0025】本発明における脂肪族ポリエステル系フィ
ルムの厚み方向の屈折率(Nz)は1.440以上1.
455以下である必要があり、好ましくは1.445以
上1.455以下であるのが良い。Nzが1.440未
満では、フィルムを製膜する工程において破断が発生し
やすくなる。また、1.455を超えると印刷やラミネ
ート工程等でフィルムが加熱された場合に平面性の乱れ
を発生する。
【0026】また、本発明における脂肪族ポリエステル
系フィルムの長手方向における厚み方向の屈折率(N
z)のばらつきが0.2%以下である必要があり、好ま
しくは0.1%以下、更に好ましくは0.05%以下で
あるのが良い。長手方向におけるNzのばらつきが0.
2%より大きいと、フィルムを手で引き裂いた際の直進
カット性が損なわれるだけでなく、印刷やラミネート工
程等において搬送張力が加わった状態でフィルムが加熱
されるとフィルムの長手方向に平面性の良好な場所と不
良な場所が混在した状態のフィルムとなり、最終製品の
収率の低下が発生する。
【0027】更に、本発明における脂肪族ポリエステル
系フィルムの120℃における熱収縮率は5%以下であ
る必要があり、好ましくは3%以下であるのが良い。熱
収縮率が5%より大きいと手切れ性が低下し、さらに印
刷工程においては印刷ずれが発生し、ヒートシール時に
はしわが発生する。
【0028】本発明における脂肪族ポリエステル系フィ
ルムの長手方向の屈折率(Nx)から幅方向の屈折率
(Ny)を差引いた値(Nx−Ny)は−0.020以
上0以下である必要があり、好ましくは−0.015以
上0以下であるのが良い。Nx−Nyが−0.020未
満では印刷やラミネート工程等でフィルムが加熱された
場合に、フィルムの搬送張力により引き伸ばされ、印刷
ずれおよび波うちを発生し平面性が悪化する。また、N
x−Nyが0を超えると厚みむらが大きくなりやすく手
切れ性が低下する。
【0029】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルムの
厚みは特に限定されない。
【0030】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明の内容
及び効果を具体的に説明するが、本発明は、その要旨を
逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の実施例、比較例における物性の試験方
法は以下の通りである。
【0031】1.試験方法 (1)還元粘度(ηsp/C):実施例1〜3、比較例1
〜5で用いたポリマー0.125gをクロロホルム25
mlに溶解しウぺローデ粘度管を用いて25℃で測定し
た。
【0032】(2)厚み方向、長手方向および幅方向の屈
折率(Nz、Nx、Ny) 実施例1〜3、比較例1〜5のフィルムに対し株式会社
アタゴ製アッべ屈折計1Tを用いて、それぞれの屈折率
を測定した。
【0033】(3)長手方向のNzのむら 実施例1〜3、比較例1〜5のフィルムに対し株式会社
アタゴ製アッべ屈折計1Tを用いてフィルムの長手方向
に3m分の厚みを10cm間隔で計測し、下記の式(1)
から厚みむらを算出した。 Nzむら=(Nzの最大値−Nzの最低値)/Nzの平均値×100(%)…式(1)
【0034】(4)熱収縮率 実施例1〜3、比較例1〜5のフィルムに対し、フィル
ムを幅10mm、長さ250mmに切断したサンプルを
作成し、200mm間隔で印をつけ5gの一定張力で間
隔Aを測る。続いて、無荷重で30分間、120℃の雰
囲気中のオープン中で加熱した後の印の間隔Bを求め下
記の式(2)により熱収縮率を求めた。 (A−B)/A×100(%)…式(2)
【0035】(5)手切れ性 実施例1〜3、比較例1〜5のフィルムに対し、官能試
験により、幅15mmのテープ状のサンプルを手で切断
した際、容易に手で切断できるものを○、容易に手で切
断できないものを×、○と×の中間を△とした。
【0036】(6)ひねり性 実施例1〜3、比較例1〜5のフィルムに対し官能試験
により、幅30mmのテープ状サンプルをひねった時、
ひねった状態がもとに戻らないものを○、ひねった状態
を維持できないものを×とした。
【0037】(7)加工適性 実施例1〜3、比較例1〜5のフィルムに対し、表面上
にグラビアインキ(ラミエース61白二液タイプ、東洋
インキ社製)をグラビア印刷して印刷インキ層を形成
し、次いで接着剤AD585/CAT−10(東洋モー
トン社製)を2g/m2塗布した後、常法に従って、未
延伸ポリプロピレンフィルム、60μm(P1120東
洋紡績製)をドライラミネート法にて貼り合わせてシー
ラント層を設け、脂肪族ポリエステル系フィルム積層体
を得た。これの工程においてフィルムの状態を観察し三
段階評価を実施した。 ○;フィルムの状態良好 △;しわおよび印刷ずれが若干発生 ×;平面性悪化が見られ、しわ及び印刷ずれ問題あり
【0038】2.試験結果 上記、試験例(1)〜(7)の結果を、表1に示す。
【0039】実施例1 還元粘度1.49のポリ−L−乳酸100重量部に対
し、表面突起を形成するための滑剤として平均粒子系
1.8μmの凝集体シリカ粒子を0.06重量部添加し
たポリマーをTダイ付き口径30mm押出機を使用し
て、樹脂温度200℃で押出した後、20℃のチルロー
ルで冷却し、厚さ290μmの未延伸フィルムを得た。
複数本のセラミックロールによりフィルム温度を93℃
に予熱しロール間で30000%/分の延伸速度で縦方
向に1.5倍延伸し、更に96℃で2.7倍縦方向に延
伸した。次いでテンター式延伸機で横方向に80℃で
3.7倍延伸した後、155℃で熱固定した後、135
℃で3%横弛緩処理を行い、厚さ20μmの二軸延伸フ
ァイルを得た。
【0040】比較例1及び2 還元粘度2.90および0.47のポリ−L−乳酸を用
いて実施例1と同様にして厚さ20μmの二軸延伸フィ
ルムを得た。
【0041】比較例3 縦延伸を複数本のセラミックロールによりファイル温度
96℃に予熱しロール間で30000%/分の延伸速度
で縦方向に2.5倍に一段延伸で実施した以外は実施例
1と同様の方法で厚さ20μmの二軸延伸フィルムを得
た。
【0042】比較例4 縦延伸を68℃で3.5倍に一段延伸で実施した以外は
実施例1と同様の方法で厚さ20μmの二軸延伸フィル
ムを得た。
【0043】実施例2 縦延伸を8000%/分で実施した以外は実施例1と同
様の方法で厚さ20μmの二軸延伸フィルムを得た。
【0044】比較例5 実施例1において熱固定を140℃で実施した以外は実
施例1と同様の方法で厚さ20μmの二軸延伸ファイル
を得た。
【0045】比較例3 実施例1において熱固定を150℃で実施した以外は実
施例1と同様の方法で厚さ20μmの二軸延伸ファイル
を得た。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステル系フィルム
は、生鮮食品、加工食品、医薬品、医療機器、電子部品
等の包装用フィルム、粘着テープにおいて重要な特性で
ある印刷やラミネート工程における平面性悪化や印刷ず
れ等の発生しない加工適性に優れており、一般包装用フ
ィルムとして極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 啓治 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 奥平 正 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F071 AA43 AA88 AF31Y AF52 AF61Y AH04 BA01 BB08 BC01 BC10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主たる繰り返し単位が一般式−O−CH
    R−CO−(式中、Rは水素または、炭素数1〜3のア
    ルキル基を示す。)であり還元粘度(ηsp/C)が
    0.50以上2.50以下である脂肪族ポリエステルを
    主成分とするポリマーから成り、厚み方向の屈折率(N
    z)が1.440以上1.455以下であり、長手方向
    における厚み方向の屈折率(Nz)のばらつきが0.2
    %以下であり、120℃における熱収縮率が5%以下で
    あることを特徴とする脂肪族ポリエステル系フィルム。
  2. 【請求項2】 120℃における熱収縮率が3%以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の脂肪族ポリエステ
    ル系フィルム。
  3. 【請求項3】 長手方向の屈折率(Nx)から幅方向の
    屈折率(Ny)を差し引いた値(Nx−Ny)が−0.
    020以上0以下であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
  4. 【請求項4】 還元粘度(ηsp/C)が0.5以上
    1.80以下である脂肪族ポリエステルを主成分とする
    ポリマーからなることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の脂肪族ポリエステル系フィルム。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリエステルがポリ乳酸であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    脂肪族ポリエステル系フィルム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005015783A (ja) * 2003-06-04 2005-01-20 Toray Ind Inc 加飾シート用ポリ乳酸系フィルムおよび転写箔ならびに化粧シート

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JP2005015783A (ja) * 2003-06-04 2005-01-20 Toray Ind Inc 加飾シート用ポリ乳酸系フィルムおよび転写箔ならびに化粧シート

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