JP2000281927A - 顔料分散剤およびその用途 - Google Patents

顔料分散剤およびその用途

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JP2000281927A JP9386099A JP9386099A JP2000281927A JP 2000281927 A JP2000281927 A JP 2000281927A JP 9386099 A JP9386099 A JP 9386099A JP 9386099 A JP9386099 A JP 9386099A JP 2000281927 A JP2000281927 A JP 2000281927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フタロシアニン顔料本来の鮮明な色調を十分
に発揮できる顔料分散剤を提供する。 【解決手段】 下記1〜3の条件で測定した濁度が15
以下とさせることを特徴とする顔料分散剤: 1.分散液の調製:9mlのスクリュー管瓶に顔料0.
45g、アルカリ可溶性樹脂0.17g、多価アルコー
ル誘導体系溶剤4.1g、顔料分散剤0.045gおよ
び直径1mmのジルコニアビーズ9.6gを入れ、ペイ
ントシェーカーで5時間分散させて、均一な分散液を得
る; 2.薄膜の作製:条件1で調製した分散液0.8ml
を、76×26mmの長方形で厚さ1mmのスライドガ
ラス上に滴下後、スピンコーターで2000回転で7秒
間回転させて塗布する; 3.濁度の測定:条件2で塗布したスライドガラスを乾
燥後、濁度計ND−1001DP型(日本電色工業株式
会社製)で濁度の測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料分散剤および
その用途に関するものである。詳しくは、本発明は、顔
料、とりわけフタロシアニン顔料本来の鮮明な色調を十
分発揮できる顔料分散剤に関するものである。また、本
発明は、特にカラーフィルター、インクジェット用イン
ク、カラートナー用の顔料分散剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微細化された銅フタロシアニン顔料は、
優れた諸堅牢性、鮮明な色調、高い着色力を有している
ため、色材工業の分野において各種用途に広範に使用さ
れている。色彩上利用価値の高い粒子は、その長径が、
0.01〜0.5μm程度まで微細化される必要があ
る。
【0003】微細化された顔料が有用に使用されるには
安定な分散を保持しなければならない。このために顔料
誘導体、高分子分散剤など各種の顔料分散剤が用いられ
ている。このうち、カラーフィルター、インクジェット
用インクなど特に高い分散性が要求される用途に対して
は、顔料誘導体を分散剤に用いるのが一般的で、例え
ば、特開平6−201911号公報、特開平7−120
920号公報、特開平9−68607号公報、特開平9
−151342号公報において、スルホンアミド基で置
換された銅フタロシアニン化合物などの顔料誘導体が開
示されている。しかしながら、これらに開示された分散
剤では分散安定化効果はあっても、顔料本来の持つ鮮明
な色調を十分に発揮できないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、前述のような従来の顔料分散剤の欠点を改良す
ることを目的とするものであり、フタロシアニン顔料本
来の鮮明な色調を十分に発揮できる顔料分散剤に関する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、下記
(1)〜(10)により達成される。
【0006】(1) 下記1〜3の条件で測定した濁度
を15以下にさせるものであることを特徴とする顔料分
散剤: 1.分散液の調製:9mlのスクリュー管瓶に顔料0.
45g、アルカリ可溶性樹脂0.17g、多価アルコー
ル誘導体系溶剤4.1g、顔料分散剤0.045gおよ
び直径1mmのジルコニアビーズ9.6gを入れ、ペイ
ントシェーカーで5時間分散させて、均一な分散液を得
る; 2.薄膜の作製:条件1で調製した分散液0.8ml
を、76×26mmの長方形で厚さ1mmのスライドガ
ラス上に滴下後、スピンコーターで2000回転で7秒
間回転させて塗布する; 3.濁度の測定:条件2で塗布したスライドガラスを乾
燥後、濁度計ND−1001DP型(日本電色工業株式
会社製)で濁度の測定を行う。
【0007】(2) 透過スペクトルの測定において、
750〜1100nmの透過率の最低値が5〜6%にな
るように分散剤溶液の濃度を調製した溶液中において、
可視光透過率が60%以上である上記(1)に記載の顔
料分散剤。
【0008】(3) 透過スペクトルの測定において、
460nmの透過率が80%になるように分散剤溶液の
濃度を調製した溶液中において、545nmおよび61
0nmの透過率が20%未満である上記(1)に記載の
顔料分散剤。
【0009】(4) 透過スペクトルの測定において、
545nmの透過率が80%になるように分散剤溶液の
濃度を調製した溶液中において、460nmおよび61
0nmの透過率が20%未満である上記(1)に記載の
顔料分散剤。
【0010】(5) 下記一般式(1)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、Z2 、Z3 、Z6 、Z7 、Z10
11、Z14、Z15は独立してSR1 、OR2 またはハロ
ゲン原子を表わし、かつ少なくとも1個はSR1 または
OR2を表わし、Z1 、Z4 、Z5 、Z8 、Z9
12、Z13、Z16は独立してNHR 3 、SR1 、OR2
またはハロゲン原子を表わし、かつ少なくとも1個はN
HR 3 を表わし、またR1 、R2 、R3 は独立して、置
換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有してい
てもよいアラルキル基または置換基を有していてもよい
炭素原子数1〜20個のアルキル基を表わし、Mは無金
属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化物を表わ
す。)で示されるフタロシアニン化合物を含んでなる上
記(1)または(2)に記載の顔料分散剤。
【0013】(6) 下記一般式(2)
【0014】
【化5】
【0015】(式中、Y1 、Y4 、Y5 、Y8 、Y9
12、Y13、Y16は独立して水素原子またはフッ素原子
を表わし、Y2 、Y3 、Y6 、Y7 、Y10、Y11
14、Y15は独立して水素原子、フッ素原子、R4 また
はOR4 を表わし、R4 は炭素原子数1〜20個のアル
キル基、炭素原子数1〜20個のアルコキシアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアラルキル基を表し、Y2 、Y3
6 、Y7 、Y10、Y11、Y14、Y15のうちR4 または
OR 4 は4個以下であり、Mは無金属、金属、金属酸化
物または金属ハロゲン化物を表す。)で示されるフタロ
シアニン化合物を含んでなる上記(1)または(3)に
記載の顔料分散剤。
【0016】(7) 下記一般式(3)
【0017】
【化6】
【0018】(式中、X1 、X4 、X5 、X8 、X9
12、X13、X16は独立して水素原子、ハロゲン原子ま
たはOR5 を表し、X2 、X3 、X6 、X7 、X10、X
11、X 14、X15は独立して水素原子、ハロゲン原子また
はOR5 を表わし、R5 は炭素原子数1〜20個のアル
キル基、炭素原子数1〜20個のアルコキシアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアラルキル基を表わし、R5 がアルキル
基またはアルコキシアルキル基の場合は、フタロシアニ
ン骨格中のOR5 の数は5個以上であり、R5 が置換基
を有していてもよいアリール基または置換基を有してい
てもよいアラルキル基の場合は、フタロシアニン骨格中
のOR5 の数は4個以上であり、Mは無金属、金属、金
属酸化物または金属ハロゲン化物を表わす。)で示され
るフタロシアニン化合物を含んでなる上記(1)または
(4)に記載の顔料分散剤。
【0019】(8) 上記(1)〜(7)のいずれか1
つに記載されたカラーフィルター用顔料分散剤。
【0020】(9) 上記(1)〜(7)のいずれか1
つに記載されたインクジェット用インク用顔料分散剤。
【0021】(10) 上記(1)〜(7)のいずれか
1つに記載されたカラートナー用顔料分散剤。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の顔料分散剤は、下記1〜
3の条件で測定した濁度を15以下にさせるものである
ことを特徴とするものである: 1.分散液の調製:9mlのスクリュー管瓶に顔料0.
45g、アルカリ可溶性樹脂0.17g、多価アルコー
ル誘導体系溶剤4.1g、顔料分散剤0.045gおよ
び直径1mmのジルコニアビーズ9.6gを入れ、ペイ
ントシェーカーで5時間分散させて、均一な分散液を得
る; 2.薄膜の作製:条件1で調製した分散液0.8ml
を、76×26mmの長方形で厚さ1mmのスライドガ
ラス上に滴下後、スピンコーターで2000回転で7秒
間回転させて塗布する; 3.濁度の測定:条件2で塗布したスライドガラスを乾
燥後、濁度計ND−1001DP型(日本電色工業株式
会社製)で濁度の測定を行う。
【0023】濁度は、測定した塗膜を塗布する前の分散
液の分散状態の尺度となるものであり、分散性が不十分
な場合は濁度が20以上の数値になる。
【0024】濁度の測定用の薄膜を作製するために必要
な分散剤の調製に必要なアルカリ可溶性樹脂としては、
カルボン酸(ないしカルボキシル基)を有するモノマー
をモノマー組成物中に持つものであれば制限はなく、例
えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂などを挙げるこ
とができ、好ましくはアクリル系樹脂である。アクリル
系樹脂の具体例としては、例えば、下記モノマー組成の
樹脂を挙げることができる。 メタクリル酸ブチル55重量部、メタクリル酸メチル
25重量部、メタクリル酸20重量部(分子量1万〜5
万)、 メタクリル酸ブチル55重量部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル20重量部、メタクリル酸25重量部(分子
量1万〜5万)、 メタクリル酸ブチル55重量部、メタクリル酸ヒドロ
キシエチル10重量部、メタクリル酸メチル15重量
部、メタクリル酸20重量部(分子量1万〜5万)。
【0025】また、上記分散液の調製に必要な多価アル
コール誘導体の例としては、エチレングリコールジエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートであ
り、好ましくはプロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテートである。
【0026】本発明の顔料分散剤はまた、透過スペクト
ルの測定において、750〜1100nmの透過率の最
低値が5〜6%になるように分散剤溶液の濃度を調製し
た溶液中において、可視光透過率が60%以上であるこ
とを特徴とするものである。可視光透過率が高いことに
よって顔料を分散させたときに、分散性を保持し、かつ
顔料の色の種類にかかわらず、本来の色目を損なうこと
がないので好ましい。
【0027】本発明の顔料分散剤はまた、透過スペクト
ルの測定において、460nmの透過率が80%になる
ように分散剤溶液の濃度を調製した溶液中において、5
45nmおよび610nmの透過率が20%未満である
ことを特徴とするものである。このことによって、分散
剤単独でも色純度の高い青色を呈することから、特に青
色の顔料の分散剤として用いた際に、分散性を保持しか
つ青色顔料のもつ本来の色目を損なうことがないので好
ましい。
【0028】本発明の顔料分散剤はまた、透過スペクト
ルの測定において、545nmの透過率が80%になる
ように分散剤溶液の濃度を調製した溶液中において、4
60nmおよび610nmの透過率が20%未満である
ことを特徴とするものである。このことによって、分散
剤単独でも色純度の高い緑色を呈することから、特に緑
色の顔料の分散剤として用いた際に、分散性を保持しか
つ緑色顔料のもつ本来の色目を損なうことがないので好
ましい。
【0029】本発明の顔料分散剤はまた、フタロシアニ
ン化合物を含んでなることが好ましい。フタロシアニン
化合物を含んでなることによって堅牢性を持った顔料分
散剤になるので好ましい。さらには、顔料がフタロシア
ニン系顔料であるときに骨格が類似していることから、
該分散剤を用いると分散効果が高まるので好ましい。
【0030】本発明の顔料分散剤はまた、溶媒に可溶、
好ましくは溶媒に1重量%以上溶解するものであるフタ
ロシアニン化合物を含んでなることが好ましい。溶媒に
可溶なフタロシアニン化合物を含んでなることによっ
て、該分散剤を用いた時に顔料の色目を損なうことがな
いので好ましい。
【0031】本発明による顔料分散剤はさらにまた、下
記一般式(1)
【0032】
【化7】
【0033】(式中、Z2 、Z3 、Z6 、Z7 、Z10
11、Z14、Z15は独立してSR1 、OR2 またはハロ
ゲン原子を表わし、かつ少なくとも1個はSR1 または
OR2を表わし、Z1 、Z4 、Z5 、Z8 、Z9
12、Z13、Z16は独立してNHR 3 、SR1 、OR2
またはハロゲン原子を表わし、かつ少なくとも1個はN
HR 3 を表わし、またR1 、R2 、R3 は独立して、置
換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有してい
てもよいアラルキル基または置換基を有していてもよい
炭素原子数1〜20個のアルキル基を表わし、Mは無金
属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化物を表わ
す。)で示されるフタロシアニン化合物を含んでなるも
のである。かかる構造式を持つフタロシアニン化合物に
おいては、その固有の化学構造によって、800〜11
00nmに吸収を有し、可視光透過率が高くかつ溶媒溶
解性、耐光性、耐熱性に優れた特性を持つため、顔料分
散剤として非常に優れた効果を発揮するものである。特
に、カラーフィルター用顔料分散剤、インクジェット用
インク用顔料分散剤、カラートナー用顔料分散剤として
非常に優れた効果を発揮するものである。
【0034】前記一般式(1)において、R1 、R2
3 は独立して、置換基を有していてもよいフェニル
基、置換基を有していてもよいアラルキル基または置換
基を有していてもよい炭素原子数1〜20個のアルキル
基を表わす。
【0035】なお、上記フェニル基またはアラルキル基
に場合によっては存在する置換基としては、例えば、ハ
ロゲン原子、アシル基、アルキル基、アルコシキ基、ハ
ロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ニトロ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルカルボニル
アミノ基、アリールアミノ基、アリールカルボニルアミ
ノ基、カルボニル基、アルコシキカルボニル基などが例
示できるが、これらに限定されるものではない。これら
の置換基は、フェニル基またはアラルキル基(のベンゼ
ン核)上に1〜5個置換可能であり、これらの置換基の
種類も、複数個置換する場合には同種若しくは異種のい
ずれであっても良く、1例を挙げれば、炭素原子数1〜
4個のアルキル基で1〜3個置換されたフェニル基また
はアラルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキシ基で
1〜2個置換されたフェニル基またはアラルキル基、塩
素原子、フッ素原子等のハロゲン原子で1〜5個置換さ
れたフェニル基またはアラルキル基等が例示できるが、
上記置換基よりその一部をより具体的な例を挙げて以下
に示す。
【0036】まず、上記フェニル基またはアラルキル基
に場合によっては存在する置換基のうちハロゲン原子と
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子
であり、この中で好ましくはフッ素原子である。
【0037】また、上記フェニル基またはアラルキル基
に場合によっては存在する置換基のうちアシル基として
は、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボ
ニル基、ブチルカルボニル基、ペンチルカルボニル基、
ヘキシルカルボニル基、ベンゾイル基、p−t−ブチル
ベンゾイル基等が挙げられる。
【0038】また、上記フェニル基またはアラルキル基
に場合によっては存在する置換基のうちアルキル基と
は、炭素原子数1〜20個の直鎖、分岐鎖または環状の
アルキル基であり、好ましくは炭素原子数1〜8個のア
ルキル基である。具体的には、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−
ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,2
−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、1,3−ジメチルブチル基、1−イソプロピルプ
ロピル基、1,2−ジメチルブチル基、n−ヘプチル
基、1,4−ジメチルペンチル基、2−メチル−1−イ
ソプロピルプロピル基、1−エチル−3−メチルブチル
基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基などが挙げ
られる。
【0039】上記フェニル基またはアラルキル基に場合
によっては存在する置換基のうち、アルコキシ基は、炭
素原子数1〜20個の直鎖、分岐鎖または環状のアルコ
キシ基であり、好ましくは炭素原子数1〜8個のアルコ
キシ基である。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−
ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキ
シ基、ネオペンチルオキシ基、1,2−ジメチル−プロ
ポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキ
シ基、1,3−ジメチルブトキシ基、1−イソプロピル
プロポキシ基などが挙げられる。
【0040】上記フェニル基またはアラルキル基に場合
によっては存在する置換基のうち、ハロゲン化アルキル
基とは、炭素原子数1〜20個の直鎖、分岐鎖または環
状のアルキル基の一部がハロゲン化されたものであり、
好ましくは炭素原子数1〜8個のアルキル基の一部がハ
ロゲン化されたものである。具体的には、クロロメチル
基、ブロモメチル基、トリフルオロメチル基、クロロエ
チル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ブロモエチ
ル基、クロロプロピル基、ブロモプロピル基等を示す。
【0041】上記フェニル基またはアラルキル基に場合
によっては存在する置換基のうち、ハロゲン化アルコキ
シ基とは、炭素原子数1〜20個の直鎖、分岐鎖または
環状のアルコキシ基の一部がハロゲン化されたものであ
り、好ましくは炭素原子数1〜8個のアルコキシ基の一
部がハロゲン化されたものである。具体的には、クロロ
メトキシ基、ブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、クロロエトキシ基、2,2,2−トリクロロエトキ
シ基、ブロモエトキシ基、クロロプロポキシ基、ブロモ
プロポキシ基等を示す。
【0042】上記フェニル基またはアラルキル基に場合
によっては存在する置換基のうち、アルキルアミノ基と
は、炭素原子数1〜20個のアルキル部位を有するアル
キルアミノ基、好ましくは炭素原子数1〜8個のアルキ
ル部位を有するアルキルアミノ基である。具体的には、
メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ
基、n−ブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、n
−ペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミノ基、n−ヘプ
チルアミノ基、n−オクチルアミノ基、2−エチルヘキ
シルアミノ基等を示す。
【0043】上記フェニル基またはアラルキル基に場合
によっては存在する置換基のうち、アルコキシカルボニ
ル基とは、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプ
ロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イ
ソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル
基、tert−ブトキシカルボニル基などを示す。
【0044】一方、非置換の炭素原子数1〜20個のア
ルキル基は、炭素原子数1〜20の直鎖、分岐鎖または
環状のアルキル基のいずれかであればよく、好ましくは
炭素原子数1〜8のアルキル基である。具体的には、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネ
オペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキ
シル基、シクロヘキシル基、1,3−ジメチルブチル
基、1−イソプロピルプロピル基、1,2−ジメチルブ
チル基、n−ヘプチル基、1,4−ジメチルペンチル
基、2−メチル1−イソプロピルプロピル基、1−エチ
ル−3−メチルブチル基、n−オクチル基、2−エチル
ヘキシル基などを示す。
【0045】また、上記炭素原子数1〜20個のアルキ
ル基に場合によっては存在する置換基としては、例え
ば、ハロゲン原子、アルコシキ基、ヒドロキシアルコキ
シ基、アルコキシアルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ
基などが挙げられる。これらの置換基の具体的な例につ
いは、上記フェニル基またはアラルキル基に場合によっ
ては存在する置換基と同様である。
【0046】次に、上記一般式(1)において、Mは、
無金属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化物を表
わすものである。ここで、無金属とは、金属以外の原
子、例えば、2個の水素原子であることを意味する。ま
た、金属としては、例えば、鉄、マグネシウム、ニッケ
ル、コバルト、銅、パラジウム、亜鉛、バナジウム、チ
タン、インジウム、錫等が挙げられる。金属酸化物とし
ては、例えば、チタニル、バナジル等が挙げられる。金
属ハロゲン化物としては、例えば、塩化アルミニウム、
塩化インジウム、塩化ゲルマニウム、塩化錫、塩化珪素
等が挙げられる。Mとして好ましくは、金属、金属酸化
物または金属ハロゲン化物であり、具体的には、例え
ば、銅、亜鉛、コバルト、ニッケル、鉄、バナジル、チ
タニル、クロロインジウム、ジクロロ錫を用いるのがよ
く、特に銅、亜鉛、コバルト、バナジル、ジクロロ錫を
用いるのが好ましい。さらに好ましくは、亜鉛、コバル
ト、バナジル、ジクロロ錫を用いるのが好ましい。
【0047】上述した上記一般式(1)のフタロシアニ
ン化合物において、Z2 、Z3 、Z 6 、Z7 、Z10、Z
11、Z14、Z15(本明細書では、フタロシアニン核の8
箇所のβ位に置換する置換基ともいう)は、独立してS
1 、OR2 またはハロゲン原子を表わし、かつ少なく
とも1個はSR1 またはOR2 で表されるものである。
本発明では、フタロシアニン核の8箇所のβ位に置換す
る置換基として、少なくとも1個のSR1 またはOR2
を持たせることにより(そして、残りは全てフッ素原子
とすることにより)、吸収波長の長波長化や、後でアミ
ノ化合物で置換する際の置換位置の制御および顔料の分
散性向上に優れた効果を奏するものであり、好ましく
は、フタロシアニン核のβ位に置換する置換基として、
4個以上のSR1 またはOR2 を持たせたものであり、
特に好ましくはフタロシアニン核のβ位に置換する8個
の置換基全てがSR1 またはOR2 で置換されてなるも
のが望ましい。また、SR1 で置換するよりもOR2
置換する方が耐熱性が向上し好ましい。予めβ位をSR
1 またはOR2 で8個置換しておくと、後でアミノ化合
物で置換する際、ハロゲンの置換性の良さからα位にア
ミノ化合物が選択的に置換され、置換位置がより制御で
き、その結果吸収波長がより制御でき好ましい。なお、
SR1 またはOR2 以外の残りの置換基をハロゲン原子
としたのは、水素原子に比して顔料の分散性向上に優れ
た効果がもたらされるほか、耐光性、耐熱性の向上によ
るものである。ハロゲン原子の中でも特にフッ素原子が
好ましい。
【0048】同様に、Z1 、Z4 、Z5 、Z8 、Z9
12、Z13、Z16(本明細書では、フタロシアニン核の
8箇所のα位に置換する置換基ともいう)は、独立して
NHR3 、SR1 、OR2 またはハロゲン原子を表わ
し、かつ少なくとも1個はNHR3 で表わされるもので
ある。本発明では、フタロシアニン核の8箇所のα位に
置換する置換基として、少なくとも1個のNHR3 を持
たせることにより(そして、残りはSR1 、OR2 また
はハロゲン原子に限定することにより)、吸収波長の長
波長化や、顔料の分散性の向上の効果を奏するものであ
り、好ましくは、フタロシアニン核のα位に置換する置
換基として、3〜8個のNHR3 を持たせることによ
り、さらに、吸収波長の長波長化、顔料の分散性の向上
に顕著な効果を奏するものであり、より望ましいもので
ある。
【0049】また、フタロシアニン核の8箇所のβ位を
SR1 、OR2 で全て置換し、α位全てをNHR3 で置
換すると吸収波長が非常に長波長化し、吸収波形もシャ
ープになり可視光透過率が向上し、好ましい。また特
に、β位の全てをOR2 で置換しα位全てをNHR3
置換すると耐熱性が向上し好ましい。
【0050】また、上記一般式(1)において、好まし
くはフタロシアニン核の8箇所のα位に置換する置換基
として、3〜7個のNHR3 を持たせた残り5〜1個を
全てハロゲン原子とすることが望ましい。特にフッ素原
子が好ましい。これは、上述したようにフッ素原子を置
換することにより、顔料の分散性向上に優れた効果がも
たらされるほか、耐光性、耐熱性の向上によるものであ
る。
【0051】なお、NHR3 以外の置換基をSR1 、O
2 またはハロゲン原子、さらに好ましくは残りは全て
ハロゲン原子、特にフッ素原子としたのは、吸収波長の
制御(長波長化)を行い得るとする作用効果を奏するほ
か、簡便に合成することができ安価に製造ができ、さら
に水素原子に比して顔料の分散性向上に優れた効果がも
たらされるほか、耐光性、耐熱性の向上によるものであ
る。
【0052】以上のZ1 〜Z16に関する各構成要件よ
り、好ましくはフタロシアニン核の8箇所のβ位に置換
する置換基は4個または8個全てが、特に好ましくは8
個全てがSR1 ないしOR2 (例えば、フェニルチオ基
またはフェノキシ基)とし、フタロシアニン核の8箇所
のα位に置換する置換基はNHR3 で表されるアミノ化
合物が3〜8個、残り5〜0個全てをフッ素原子とする
事が望ましいものである。
【0053】上記一般式(1)のフタロシアニン化合物
を具体的に挙げると、下記の例示化合物が挙げられる。
なお、下記の例示化合物において、3,6位は、フタロ
シアニン核のα位(Z1 、Z4 、Z5 、Z8 、Z9 、Z
12、Z13、Z16の置換位置)に置換したものであり、
4,5位はフタロシアニン核のβ位(Z2 、Z3
6、Z7 、Z10、Z11、Z14、Z15の置換位置)に置
換したものである。下記の化合物の略称において、Pc
の前は式中のMに相当する亜鉛(Zn)、銅(Cu)ま
たはバナジル(VO)を表し、Pcはフタロシアニン核
を表し、Pcの後にβ位に置換する8個の置換基を表わ
し、その後にα位に置換する8個の置換基を表わす。
【0054】上記一般式(1)のフタロシアニン化合物
の例示化合物としては、下記のフタロシアニン化合物1
−1〜1−20が挙げられる。
【0055】 1−1:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(テトラキスアニリノ−テトラフルオロ)亜鉛フタロ
シアニン 略称;ZnPc(PhS)8 (PhNH)4 4 、 1−2:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ペンタキスベンジルアミノ−トリフルオロ)亜鉛フ
タロシアニン 略称;ZnPc(PhS)8 (PhCH2 NH)
5 3 、 1−3:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ペンタキスn−ブチルアミノ−トリフルオロ)亜鉛
フタロシアニン 略称;ZnPc(PhS)8 (n−BuNH)5 3 、 1−4:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ヘキサキスエトキシエタノールアミノ−ジフルオ
ロ)亜鉛フタロシアニン 略称;ZnPc(PhS)8 (OHEtOEtNH)6
2 、 1−5:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(テトラキスベンズヒドリルアミノ−テトラフルオ
ロ)亜鉛フタロシアニン 略称;ZnPc(PhS)8 {(Ph)2 CHNH}4
4 、 1−6:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ヘキサキスベンジルアミノ−ジフルオロ)バナジル
フタロシアニン 略称;VOPc(PhS)8 (PhCH2 NH)
6 2 、 1−7:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ヘプタキスブチルアミノ−モノフルオロ)バナジル
フタロシアニン 略称;VOPc(PhS)8 (n−BuNH)7 F、 1−8:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ヘキサキスベンジルアミノ−ジフルオロ)銅フタロ
シアニン 略称;CuPc(PhS)8 (PhCH2 NH)
6 2 、 1−9:4,5−オクタキス(フェノキシ)−3,6−
(ヘキサキスベンジルアミノ−ジフルオロ)バナジルフ
タロシアニン 略称;VOPc(PhO)8 (PhCH2 NH)
6 2 、 1−10:4,5−(テトラキスフェノキシ−テトラフル
オロ)−3,6−(ヘキサキスベンジルアミノ−ジフル
オロ)バナジルフタロシアニン 略称;VOPc(PhO)4 4 (PhCH2 NH)6
2 、 1−11:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−{ヘプタキス(DL−1−フェニルエチルアミノ)−
フルオロ}バナジルフタロシアニン 略称;VOPc(PhS)8 {Ph(CH3 )CHN
H}7 F、 1−12:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(ヘプタキスフェニルエチルアミノ−フルオロ)銅フ
タロシアニン 略称;CuPc(PhS)8 (PhCH2 CH2 NH)
7 F、 1−13:4,5−オクタキス(p−シアノフェノキシ)
−3,6−(ヘプタキスベンジルアミノ−フルオロ)バ
ナジルフタロシアニン 略称;VOPc(p−CNPhO)8 (PhCH2
H)7 F、 1−14:4,5−オクタキス(p−シアノフェノキシ)
−3,6−(ヘプタキスベンズヒドリルアミノ−フルオ
ロ)バナジルフタロシアニン 略称;VOPc(p−CNPhO)8 {(Ph)2 CH
NH}7 F、 1−15:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−{テトラキス(DL−1−フェニルエチルアミノ)−
テトラフルオロ}亜鉛フタロシアニン 略称;ZnPc(PhS)8 {Ph(CH3 )CHN
H}4 4 、 1−16:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−{テトラキス(1,1,3,3−テトラメチルブチル
アミノ)−テトラフルオロ}亜鉛フタロシアニン 略称;ZnPc(PhS)8{(CH3)3CCH2C(CH3)2
NH}4 4 、 1−17:4,5−オクタキス(2,5−ジクロロフェノ
キシ)−3,6−{ヘキサキス(DL−1−フェニルエ
チルアミノ)−ジフルオロ}バナジルフタロシアニン 略称;VOPc(2,5−Cl2 PhO)8{Ph(CH3)CH
NH}62、 1−18:4,5−オクタキス(2,5−ジクロロフェノ
キシ)−3,6−(オクタキスベンジルアミノ)バナジ
ルフタロシアニン 略称;VOPc(2,5−Cl2 PhO)8 (PhCH
2 NH)8 、 1−19:4,5−オクタキス(フェニルチオ)−3,6
−(オクタキスベンジルアミノ)バナジルフタロシアニ
ン 略称;VOPc(PhS)8 (PhCH2 NH)8 、お
よび 1−20:4,5−オクタキス(2,5−ジクロロフェノ
キシ)−3,6−{ペンタキス(DL−1−フェニルエ
チルアミノ)−トリフルオロ}亜鉛フタロシアニン 略称;ZnPc(2,5−Cl2 PhO)8{Ph(CH3)C
HNH}5 3 などが挙げられる。
【0056】本発明による顔料分散剤はさらにまた、下
記一般式(2)
【0057】
【化8】
【0058】(式中、Y1 、Y4 、Y5 、Y8 、Y9
12、Y13、Y16は独立して水素原子またはフッ素原子
を表わし、Y2 、Y3 、Y6 、Y7 、Y10、Y11
14、Y15は独立して水素原子、フッ素原子、R4 また
はOR4 を表わし、R4 は炭素原子数1〜20個のアル
キル基、炭素原子数1〜20個のアルコキシアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアラルキル基を表し、Y2 、Y3
6 、Y7 、Y10、Y11、Y14、Y15のうちR4 または
OR 4 は4個以下であり、Mは無金属、金属、金属酸化
物または金属ハロゲン化物を表す。)で示されるフタロ
シアニン化合物を含んでなるものである。かかる構造式
を持つフタロシアニン化合物においては、その固有の化
学構造によって、600〜700nmに吸収を有し、か
つ溶媒溶解性、耐光性、耐熱性に優れた特性を持つた
め、顔料分散剤として非常に優れた効果を発揮するもの
である。特に、青色顔料用分散剤として、カラーフィル
ター用顔料分散剤、インクジェット用インク用顔料分散
剤、カラートナー用顔料分散剤などに非常に優れた効果
を発揮するものである。
【0059】前記一般式(2)において、R4 は、炭素
原子数1〜20個のアルキル基、炭素原子数1〜20個
のアルコキシアルキル基、置換基を有していてもよいア
リール基、置換基を有していてもよいアラルキル基を表
す。
【0060】なお、上記アリール基とは、例えば、フェ
ニル基、ナフチル基、アントラニル基などを表す。ま
た、アラルキル基とは、ベンジル基、フェネチル基、フ
ェニルプロピル基などを表す。また、炭素原子数1〜2
0個のアルコキシアルキル基とは、例えば、メトキシエ
チル基、エトキシエチル基、メトキシエトキシエチル
基、エトキシエトキシエチル基、3’,6’,9’−オ
キサデシルオキシ基、メトキシプロピルオキシ基、エト
キシプロピルオキシ基などを表す。
【0061】また、上記置換基に場合によっては存在す
る置換基は、一般式(1)の詳細な説明に記載した置換
基と同様である。
【0062】また、上記一般式(2)におけるMは、一
般式(1)の詳細な説明に記載したMと同様である。
【0063】また、上記一般式(2)におけるY1
4、Y5、Y8、Y9、Y12、Y13、Y1 6は、独立して、
水素原子またはフッ素原子を表すが、好ましくは全てが
水素原子であるか全てがフッ素原子である。また、
2、Y3、Y6、Y7、Y10、Y11、Y14、Y15のうち、
4またはOR4は4個以下であるが、好ましくは4個で
ある。R4またはOR4が4個である場合に、残りの4個
は好ましくは全てが水素原子であるか全てがフッ素原子
である。
【0064】上記一般式(2)で表される構造のフタロ
シアニン化合物のうち、好ましい化合物としては下記一
般式(4)
【0065】
【化9】
【0066】(ただし、式中、Yは水素原子またはフッ
素原子を表し、WはR4またはOR4を表す。R4および
Mの定義は、一般式(2)における定義と同様であ
る。)で示されるものである。具体的には、例えば、下
記表1に示されるフタロシアニン化合物4−1〜4−1
8が挙げられる。
【0067】
【表1】
【0068】本発明による顔料分散剤は、さらにまた、
下記一般式(3)
【0069】
【化10】
【0070】(式中、X1 、X4 、X5 、X8 、X9
12、X13、X16は独立して水素原子、ハロゲン原子ま
たはOR5 を表し、X2 、X3 、X6 、X7 、X10、X
11、X 14、X15は独立して水素原子、ハロゲン原子また
はOR5 を表わし、R5 は炭素原子数1〜20個のアル
キル基、炭素原子数1〜20個のアルコキシアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
していてもよいアラルキル基を表わし、R5 がアルキル
基またはアルコキシアルキル基の場合は、フタロシアニ
ン骨格中のOR5 の数は5個以上であり、R5 が置換基
を有していてもよいアリール基または置換基を有してい
てもよいアラルキル基の場合は、フタロシアニン骨格中
のOR5 の数は4個以上であり、Mは無金属、金属、金
属酸化物または金属ハロゲン化物を表わす。)で示され
るフタロシアニン化合物を含んでなるものである。かか
る構造式を持つフタロシアニン化合物においては、その
固有の化学構造によって、680〜800nmに吸収を
有し、かつ溶媒溶解性、耐光性、耐熱性に優れた特性を
持つため、顔料分散剤として非常に優れた効果を発揮す
るものである。特に、緑色顔料用分散剤として、カラー
フィルター用顔料分散剤、インクジェット用インク用顔
料分散剤、カラートナー用顔料分散剤などに非常に優れ
た効果を発揮するものである。
【0071】前記一般式(3)において、X1、X4、X
5、X8、X9、X12、X13、X16は、独立して、水素原
子、ハロゲン原子またはOR5を表し、X2、X3、X6
7、X10、X11、X14、X15は、独立して、水素原
子、ハロゲン原子またはOR5を表し、R5は炭素原子数
1〜20個のアルキル基、炭素原子数1〜20個のアル
コキシアルキル基、置換基を有してもよいアリール基、
置換基を有してもよいアラルキル基を表し、R5がアル
キル基またはアルコキシアルキル基の場合はフタロシア
ニン骨格中のOR5の数は5個以上であり、R5が置換基
を有してもよいアリール基またはアラルキル基の場合は
フタロシアニン骨格中のOR5の数は4個以上であり、
Mは、無金属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン化
物を表す。
【0072】なお、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表し、好ましくは、フ
ッ素原子または塩素原子である。また、R5の具体例
は、一般式(2)におけるR4と同様であり、Mの具体
例は、一般式(1)におけるMと同様である。
【0073】上記一般式(3)で表される構造のフタロ
シアニン化合物のうち、好ましい化合物としては、下記
一般式(5)
【0074】
【化11】
【0075】(ただし、式中、Xは水素原子またはハロ
ゲン原子を表し、VはOR5を表す。R5及びMの定義
は、一般式(3)における定義と同様である。)で示さ
れるものである。具体的には、例えば、下記表2に示さ
れるフタロシアニン化合物5−1〜5−8が挙げられ
る。
【0076】
【表2】
【0077】また、上記一般式(3)で表される構造の
フタロシアニン化合物のうち、好ましい化合物として
は、下記一般式(6)
【0078】
【化12】
【0079】(ただし、式中、X1〜X4のうちの2個は
水素原子またはハロゲン原子を表し、残りの2個はOR
5を表し、R5及びMの定義は、一般式(3)における定
義と同様である。)で示されるものである。具体的に
は、例えば、下記表3に示されるフタロシアニン化合物
6−1〜6−7が挙げられる。
【0080】
【表3】
【0081】本発明の顔料分散剤はまた、ベンゾニトリ
ル溶媒中で製造したフタロシアニン化合物を含んでなる
ものが好ましい。ベンゾニトリル溶媒中で製造すること
によって純度が高く、その結果、溶媒や樹脂に対する溶
解性の高いフタロシアニン化合物が得られるため好まし
い。ベンゾニトリル溶媒中でのフタロシアニン化合物の
製造方法には、すでに知られた一般的な方法を用いるこ
とができる。すなわち、無水フタル酸や無水フタル酸イ
ミドを原料とし、尿素と金属塩を縮合酸存在下で反応さ
せて製造するワイラー法、フタロニトリルと金属塩を反
応させて製造するフタロニトリル法などである。この他
にも原料として、フタル酸、フタル酸ジアミド、1,3
−ジイミノイソインドリンおよびそれらの誘導体を用い
て製造することもできる。このうち、好ましくはフタロ
ニトリルを原料に用いたフタロニトリル法である。フタ
ロニトリル法で製造する場合には、金属化合物とフタロ
ニトリルをベンゾニトリル溶媒中で反応温度30〜30
0℃、好ましくは80〜200℃で行うのが好ましい。
【0082】本発明の顔料分散剤は、上述したフタロシ
アニン化合物を含んでなることが好ましいが、上述した
フタロシアニン化合物以外にも通常公知の顔料分散剤な
どを混合して用いることができる。このような分散剤と
しては、例えば、アミド系、ウレタン系、アクリル系、
ポリエチレン系などの樹脂型分散剤、シリコン系、非シ
リコン系のようなレベリング剤、シラン系、アルミニウ
ム系のようなカップリング剤、アニオン系、ノニオン
系、カチオン系の界面活性剤、ハロゲン基、フタルイミ
ド基、ジアルキルアミノメチル基、スルホン酸アミド
基、スルホン酸アミン塩基、スルホン酸金属塩基等の置
換基を有するフタロシアニン顔料誘導体が挙げられる。
顔料分散剤中の前記フタロシアニン化合物の割合は50
重量%以上、好ましくは80重量%以上である。80重
量%以上であることによって、顔料分散させたときの分
散液や分散液から作製した塗布膜の色目が、顔料が持つ
本来の色目により近くなるので好ましい。
【0083】本発明の顔料分散剤を用いて分散できる顔
料としては、特に制限はなく、無機顔料でも有機顔料で
も構わない。このうち無機顔料としては、各種金属、各
種金属の酸化物、硫化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、
リン酸塩、ケイ酸塩、クロム酸塩、フェロシアン化物、
これら金属化合物の混合物、炭素などを主成分とする各
種の顔料を挙げることができ、また有機顔料としては、
アゾ系、アントラキノン系、イソインドリノン系、アゾ
メチン系、キノフタロン系、ニトロソ系、ペリノン系、
アゾレーキ系、キナクリドン系、ペリレン系、ピロロピ
ロール系、ジオキサジン系、フタロシアニン系などの顔
料を挙げることができる。このうち、有機顔料が好まし
く、特に好ましくはフタロシアニン系顔料である。フタ
ロシアニン系顔料としては、具体的には、C.I.PB15、C.
I.PB15:1、C.I.PB15:2、C.I.PB15:3、C.I.PB15:4、
C.I.PB15:6、C.I.PB16、C.I.PB17、C.I.PG7、C.I.PG36
などを挙げることができる。
【0084】本発明はまた、カラーフィルター用顔料分
散剤に関するものである。近年のエレクトロニクス技術
の急激な進歩によって、液晶ディスプレイの用途は拡大
している。その中でカラーフィルターに強く求められて
いるのは、光利用効率の向上、すなわち透過率向上とと
もに色純度の改良が強く求められている。したがって、
顔料分散型カラーフィルターにおいては、より微細に分
散した顔料をいかに安定的に分散させるかが技術的なポ
イントになっている。
【0085】カラーフィルター用顔料分散剤は、通常カ
ラーフィルター用の着色感光性樹脂組成物中に含まれて
その効果を発揮するものである。該組成物中には、顔料
分散剤以外に通常主成分として感光性樹脂、顔料、光重
合性モノマー、光重合性開始剤および溶剤などが含まれ
ているが、本発明においては、これらの種類には特に制
限がなく、これまでに公知の全ての材料を用いることが
できる。このうち、顔料のフタロシアニン系顔料、例え
ば、青色カラーフィルター用には、C.I.PB15、15:1、1
5:2、15:3、15:4、15:6、16などを使用するのが好
ましく、緑色用カラーフィルター用には、C.I.PG7、36
などを使用するのが好ましい。また、色の調整用とし
て、青色カラーフィルター用には、C.I.PV23などの紫色
の顔料を併用することができ、緑色カラーフィルター用
には、C.I.PY83、139などの黄色の顔料を併用すること
ができる。
【0086】カラーフィルター用顔料に対する本発明の
顔料分散剤の使用割合は、顔料100重量部に対して1
〜20重量部が好ましく、より好ましくは2〜15重量
部である。顔料分散剤の割合が20重量部を超えると、
顔料本来の色目を損なったり、顔料の分散状態が悪化し
たりすることがあるので好ましくなく、顔料分散剤の割
合が1重量部未満の場合には、顔料が十分に分散しない
ので好ましくない。
【0087】また、本発明の顔料分散剤を用いて着色感
光性樹脂組成物を作るには、該組成物を構成する全ての
成分をボールミル、サンドミル、アトライター、その他
の分散、混合装置によって分散、混合する。なお、混
合、分散の順序は一つに限るものではなく、適宜行うこ
とができる。
【0088】本発明はまた、インクジェット用インク用
顔料分散剤に関するものである。パソコンの普及に伴
い、インクジェットプリンタがオフィスばかりでなく家
庭でも広く利用されるようになってきている。当初、イ
ンクジェットプリンタに使用されるインクはほとんどが
水性インクであったが、耐光性、耐水性などの堅牢性向
上を目的として、顔料インクを搭載したプリンタが開発
され、徐々にその数が増えてきている。
【0089】本発明の顔料分散剤は、特にシアン系のイ
ンクジェット顔料インク用の顔料分散剤に関するもので
ある。インクジェット顔料インク中には、色材である顔
料、溶剤、樹脂、各種添加剤(酸化防止剤、紫外線吸収
剤、電荷調整剤など)が含まれており、本発明の顔料分
散剤はこれらと共にインク中に存在して顔料の分散に効
果を発揮するものである。本発明においては、インク中
に含まれる各種成分については特に制限はなく、従来公
知のあらゆる材料を用いることができる。このうち、シ
アン系顔料の主成分には、フタロシアニン系顔料、例え
ば、C.I.PB15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、1
6などを使用するのが好ましい。
【0090】顔料に対する本発明の顔料分散剤の使用割
合は、顔料100重量部に対して1〜20重量部が好ま
しく、より好ましくは2〜15重量部である。顔料分散
剤の割合が20重量部を超えると、顔料本来の色目を損
なったり、顔料の分散状態が悪化したりすることがある
ので好ましくなく、顔料分散剤の割合が1重量部未満の
場合には、顔料が十分に分散しないので好ましくない。
【0091】本発明はまた、カラートナー用顔料分散剤
に関するものである。パソコンの普及に伴いカラー化さ
れた複写機やプリンタが数多く登場してきており、画像
形成方法として、電子写真、熱転写、インクジェット等
の方式が用いられている。このうち、電子写真方式にお
いては、高画質化のキーマテリアルがカラートナーであ
る。
【0092】本発明の顔料分散剤は、特に、シアン系の
カラートナー用の顔料分散剤に関するものである。カラ
ートナー中には、色材である顔料、樹脂、各種添加剤
(帯電制御剤、離型材料、表面処理材料など)が含まれ
ており、本発明の顔料分散剤はこれらと共にカラートナ
ー中に存在して顔料の分散に効果を発揮するものであ
る。本発明においては、カラートナー中に含まれる各種
成分については特に制限はなく、従来公知のあらゆる材
料を用いることができる。このうち、シアン系顔料の主
成分には、フタロシアニン系顔料、例えば、C.I.PB15、
15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16などを使用す
るのが好ましい。
【0093】顔料に対する本発明の顔料分散剤の使用割
合は、顔料100重量部に対して1〜20重量部が好ま
しく、より好ましくは2〜15重量部である。顔料分散
剤の割合が20重量部を超えると、顔料本来の色目を損
なったり、顔料の分散状態が悪化したりすることがある
ので好ましくなく、顔料分散剤の割合が1重量部未満の
場合には、顔料が十分に分散しないので好ましくない。
【0094】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0095】実施例1 分散液の調製:9mlのスクリュー管瓶にフタロシアニ
ン系顔料(C.I.PB15:6)0.45g、アクリル系樹脂
(メタクリル酸ブチル55重量部、メタクリル酸メチル
25重量部、メタクリル酸20重量部のモノマー組成か
らなり、分子量1万〜5万)0.17g、プロピレング
リコールモノメチルエーテルアセテート4.1g、上記
一般式(1)の例示化合物のフタロシアニン化合物1−
18(略称;VOPc(2,5−Cl2 PhO)8 (P
hCH2 NH)8 )0.045gおよび直径1mmのジ
ルコニアビーズ9.6gを入れ、ペイントシェーカーで
5時間分散させて、分散液を得た。
【0096】薄膜の作製:上記分散液0.8mlを、7
6×26mmの長方形で厚さ1mmのスライドガラス上
に滴下後、スピンコーターで2000回転で7秒間回転
させて塗布した。塗布したスライドガラスを60℃の熱
風乾燥器で30分間乾燥させ、薄膜を得た。
【0097】濁度の測定:上記薄膜を濁度計ND−10
01DP型(日本電色工業株式会社製)で濁度を測定し
た。
【0098】可視光透過率の測定:このフタロシアニン
化合物1−18を1cmの石英セル中で750〜110
0nmの光透過率の最低値が5〜6%になるまでクロロ
ホルムで稀釈し、そのときの透過率を分光光度計(株式
会社島津製作所製:UV−3100)で測定した。その
可視光透過率をJIS R3160の規格に準じて計算
した。
【0099】これらの結果を下記表4に示した。
【0100】実施例2 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりに上記一般式(1)の例示化合物のフタロシアニン
化合物1−17(略称;VOPc(2,5−Cl2 Ph
O)8 {Ph(CH3 )CHNH}6 2 )を用いた以
外は実施例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度
の測定を行った。また、実施例1と同じように操作して
フタロシアニン化合物1−17の可視光透過率を測定し
た。結果を下記表4に示した。
【0101】実施例3 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりに上記一般式(1)の例示化合物のフタロシアニン
化合物1−2(略称;ZnPc(PhS)8 (PhCH
2 NH)5 3 )を用いた以外は実施例1と同じように
操作して薄膜を作製し、濁度の測定を行った。また、実
施例1と同じように操作してフタロシアニン化合物1−
2の可視光透過率を測定した。結果を下記表4に示し
た。
【0102】実施例4 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりに上記一般式(1)の例示化合物のフタロシアニン
化合物1−19(略称;VOPc(PhS)8(PhC
2 NH)8 )を用いた以外は実施例1と同じように操
作して薄膜を作製し、濁度の測定を行った。また、実施
例1と同じように操作してフタロシアニン化合物1−1
9の可視光透過率を測定した。結果を下記表4に示し
た。
【0103】
【表4】
【0104】実施例5 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりにフタロシアニン化合物4−1を用いた以外は実施
例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度の測定を
行った。
【0105】透過率の測定:このフタロシアニン化合物
4−1を1cmの石英セル中で460nmの光透過率の
値が80%になるまでクロロホルムで稀釈し、そのとき
の545nmおよび610nmの透過率を分光光度計
(株式会社島津製作所製:UV−3100)で測定し
た。
【0106】これらの結果を下記表5に示した。
【0107】実施例6 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりにフタロシアニン化合物4−8を用いた以外は実施
例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度の測定を
行った。また、実施例5と同じように操作してフタロシ
アニン化合物4−8の透過率を測定した。結果を下記表
5に示した。
【0108】実施例7 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりにフタロシアニン化合物4−10を用いた以外は実
施例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度の測定
を行った。また、実施例5と同じように操作してフタロ
シアニン化合物4−10の透過率を測定した。結果を下
記表5に示した。
【0109】比較例1 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりに下記構造式(I)
【0110】
【化13】
【0111】に示す比較用フタロシアニン化合物Iを用
いた以外は実施例1と同じように操作して薄膜を作製
し、濁度の測定を行った。また、実施例5と同じように
操作して比較用フタロシアニン化合物Iの透過率を測定
した。結果を下記表5に示した。
【0112】
【表5】
【0113】実施例8 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりにフタロシアニン化合物5−5を用いた以外は実施
例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度の測定を
行った。
【0114】透過率の測定:このフタロシアニン化合物
5−5を1cmの石英セル中で545nmの光透過率の
値が80%になるまでクロロホルムで稀釈し、そのとき
の460nmおよび610nmの透過率を分光光度計
(株式会社島津製作所製:UV−3100)で測定し
た。
【0115】これらの結果を下記表6に示した。
【0116】実施例9 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりにフタロシアニン化合物5−6を用いた以外は実施
例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度の測定を
行った。また、実施例8と同じように操作してフタロシ
アニン化合物5−6の透過率を測定した。結果を下記表
6に示した。
【0117】実施例10 実施例1において、フタロシアニン化合物1−18の代
わりにフタロシアニン化合物6−1を用いた以外は実施
例1と同じように操作して薄膜を作製し、濁度の測定を
行った。また、実施例8と同じように操作してフタロシ
アニン化合物6−1の透過率を測定した。結果を下記表
6に示した。
【0118】
【表6】
【0119】実施例11 50mlのマヨネーズ瓶に、フタロシアニン系顔料(C.
I.PB15:6)4g、ジオキサン系顔料(C.I.PV23)1
g、本発明の上記表1に示すフタロシアニン化合物(4
−1)0.5gを感光性樹脂{当該感光性樹脂は、バイ
ンダー樹脂(スチレン5モル%、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル22モル%、メタクリル酸エチル54モル
%、メタクリル酸19モル%のモノマー組成からなり、
分子量1万〜10万)61重量部と、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート36重量部と、光重合開始剤
(イルガキュア907)4重量部とからなる}のジエチ
レングリコールジメチルエーテル溶液(不揮発分20
%)25gに混合し、直径2mmのスチールビーズ50
gを入れ、ペイントシェーカーで3時間分散した。得ら
れた分散液をガラス基板上に滴下後に、スピンコーター
にて溶剤乾燥後の膜厚が2μmとなるようにスピンコー
トした。次に、60℃、20分間のプリベーク後、パタ
ーン形成用フォトマスクを用いて露光した。1%の炭酸
ナトリウム水溶液で現像し、純水で洗浄した後、200
℃、10分間のポストベークを行い青色のカラーフィル
ターを作製した。このカラーフィルターの透過率特性を
分光光度計(株式会社島津製作所製:UV−3100)
で測定した。その結果、460nm、545nm、61
0nmの透過率がそれぞれ85%、9%、2%であり、
高透過の青色カラーフィルターとなっていることがわか
った。
【0120】比較例2 実施例11において、フタロシアニン化合物4−1の代
わりに上記構造式(I)に示す比較用フタロシアニン化
合物Iを用いた以外は、実施例11と同様に操作して青
色のカラーフィルターを作製した。このカラーフィルタ
ーの透過率特性を分光光度計(株式会社島津製作所製:
UV−3100)で測定した。その結果、460nm、
545nm、610nmの透過率がそれぞれ75%、2
2%、3%であり、青色カラーフィルターとしては、透
過率特性が不十分であることがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅子 佳延 茨城県つくば市観音台1丁目25番地12 株 式会社日本触媒内 (72)発明者 池田 勇人 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 浦島 伸晃 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記1〜3の条件で測定した濁度を15
    以下にさせるものであることを特徴とする顔料分散剤: 1.分散液の調製:9mlのスクリュー管瓶に顔料0.
    45g、アルカリ可溶性樹脂0.17g、多価アルコー
    ル誘導体系溶剤4.1g、顔料分散剤0.045gおよ
    び直径1mmのジルコニアビーズ9.6gを入れ、ペイ
    ントシェーカーで5時間分散させて、均一な分散液を得
    る; 2.薄膜の作製:1で調製した分散液0.8mlを、7
    6×26mmの長方形で厚さ1mmのスライドガラス上
    に滴下後、スピンコーターで2000回転で7秒間回転
    させて塗布する; 3.濁度の測定:2で塗布したスライドガラスを乾燥
    後、濁度計ND−1001DP型(日本電色工業株式会
    社製)で濁度の測定を行う。
  2. 【請求項2】 透過スペクトルの測定において、750
    〜1100nmの透過率の最低値が5〜6%になるよう
    に分散剤溶液の濃度を調製した溶液中において、可視光
    透過率が60%以上である請求項1に記載の顔料分散
    剤。
  3. 【請求項3】 透過スペクトルの測定において、460
    nmの透過率が80%になるように分散剤溶液の濃度を
    調製した溶液中において、545nmおよび610nm
    の透過率が20%未満である請求項1に記載の顔料分散
    剤。
  4. 【請求項4】 透過スペクトルの測定において、545
    nmの透過率が80%になるように分散剤溶液の濃度を
    調製した溶液中において、460nmおよび610nm
    の透過率が20%未満である請求項1に記載の顔料分散
    剤。
  5. 【請求項5】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、Z2 、Z3 、Z6 、Z7 、Z10、Z11、Z14
    15は独立してSR1 、OR2 またはハロゲン原子を表
    わし、かつ少なくとも1個はSR1 またはOR2を表わ
    し、Z1 、Z4 、Z5 、Z8 、Z9 、Z12、Z13、Z16
    は独立してNHR 3 、SR1 、OR2 またはハロゲン原
    子を表わし、かつ少なくとも1個はNHR 3 を表わし、
    またR1 、R2 、R3 は独立して、置換基を有していて
    もよいフェニル基、置換基を有していてもよいアラルキ
    ル基または置換基を有していてもよい炭素原子数1〜2
    0個のアルキル基を表わし、Mは無金属、金属、金属酸
    化物または金属ハロゲン化物を表わす。)で示されるフ
    タロシアニン化合物を含んでなる請求項1または2に記
    載の顔料分散剤。
  6. 【請求項6】 下記一般式(2) 【化2】 (式中、Y1 、Y4 、Y5 、Y8 、Y9 、Y12、Y13
    16は独立して水素原子またはフッ素原子を表わし、Y
    2 、Y3 、Y6 、Y7 、Y10、Y11、Y14、Y15は独立
    して水素原子、フッ素原子、R4 またはOR4 を表わ
    し、R4 は炭素原子数1〜20個のアルキル基、炭素原
    子数1〜20個のアルコキシアルキル基、置換基を有し
    ていてもよいアリール基、置換基を有していてもよいア
    ラルキル基を表し、Y2 、Y3 、Y6 、Y7 、Y10、Y
    11、Y14、Y15のうちR4 またはOR 4 は4個以下であ
    り、Mは無金属、金属、金属酸化物または金属ハロゲン
    化物を表す。)で示されるフタロシアニン化合物を含ん
    でなる請求項1または3に記載の顔料分散剤。
  7. 【請求項7】 下記一般式(3) 【化3】 (式中、X1 、X4 、X5 、X8 、X9 、X12、X13
    16は独立して水素原子、ハロゲン原子またはOR5
    表し、X2 、X3 、X6 、X7 、X10、X11、X 14、X
    15は独立して水素原子、ハロゲン原子またはOR5 を表
    わし、R5 は炭素原子数1〜20個のアルキル基、炭素
    原子数1〜20個のアルコキシアルキル基、置換基を有
    していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい
    アラルキル基を表わし、R5 がアルキル基またはアルコ
    キシアルキル基の場合は、フタロシアニン骨格中のOR
    5 の数は5個以上であり、R5 が置換基を有していても
    よいアリール基または置換基を有していてもよいアラル
    キル基の場合は、フタロシアニン骨格中のOR5 の数は
    4個以上であり、Mは無金属、金属、金属酸化物または
    金属ハロゲン化物を表わす。)で示されるフタロシアニ
    ン化合物を含んでなる請求項1または4に記載の顔料分
    散剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載され
    たカラーフィルター用顔料分散剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載され
    たインクジェット用インク用顔料分散剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載さ
    れたカラートナー用顔料分散剤。
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