JP2000281945A - 高耐候性黒色電着塗料組成物 - Google Patents

高耐候性黒色電着塗料組成物

Info

Publication number
JP2000281945A
JP2000281945A JP8595999A JP8595999A JP2000281945A JP 2000281945 A JP2000281945 A JP 2000281945A JP 8595999 A JP8595999 A JP 8595999A JP 8595999 A JP8595999 A JP 8595999A JP 2000281945 A JP2000281945 A JP 2000281945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
amino group
coating composition
electrodeposition coating
acrylic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8595999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4263302B2 (ja
Inventor
Fumio Funakoshi
文男 舟越
Haruaki Miyake
治顕 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paint Co Ltd filed Critical Nippon Paint Co Ltd
Priority to JP08595999A priority Critical patent/JP4263302B2/ja
Publication of JP2000281945A publication Critical patent/JP2000281945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4263302B2 publication Critical patent/JP4263302B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来と同様に耐食性を保持していながら、そ
の上に上塗塗装しなくても、塗装面として十分な美感性
および耐候性を有する下塗塗膜を形成できる、黒色電着
塗料組成物を提供すること。 【解決手段】 中和剤を含む水性媒体中に分散されたバ
インダー成分と顔料成分とを含有する黒色電着塗料組成
物であって、該バインダー成分が、(a)アミノ基含有
エポキシ樹脂5〜35重量%;(b)アミノ基含有アク
リル樹脂30〜65重量%;および(c)脂肪族ブロッ
クポリイソシアネート20〜30重量%;で構成され
(成分(a)〜(c)の合計は100重量%であ
る。)、該顔料成分が、粒子径15nm以下のカーボン
ブラックであり、その量は塗料PVCとして1〜7%で
ある黒色電着塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高耐候性黒色電着塗
料組成物に関し、特に、耐候性および耐食性に優れ、高
い隠蔽性および黒色度を有する黒色電着塗料組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディのような金属基材は、一般
に、主として錆止めのための下塗塗膜、この下塗塗膜の
上に、地色を隠蔽し被塗面を平滑にするための中塗塗
膜、ついで色彩や光沢を付与するための上塗塗膜を形成
して塗装される。つまり、通常金属基材を塗装する場合
は、耐食性を有する下塗塗膜および耐候性を有する上塗
塗膜を重ねて形成することにより、被塗面を腐蝕から保
護しその美感を使用期間中維持する、という塗装の目的
が達成される。
【0003】しかしながら、近年では、資源および労力
の節約のため塗装工程の簡略化が求められている。金属
基材の塗装分野においても、従来の下塗り、中塗り、お
よび上塗りを重ねる塗装方法から、中塗工程、およびひ
いては上塗工程をも省略し、下塗り工程のみで塗装を完
了させる塗装方法に対する要望が強い。他方、単に上塗
塗膜の形成を省略したのでは、塗装面が耐候性に劣り、
その美感を使用期間中維持するという塗装の重要な機能
が損なわれることとなる。
【0004】そこで、従来と同様に耐食性を保持しなが
ら、他方では上塗塗装しなくても、塗装面として十分な
美感性および耐候性を有する下塗塗膜、およびこのよう
な下塗塗膜を形成できる下塗塗料が望まれている。
【0005】ところで、金属基材の下塗塗装には電着塗
装方法が広く使用されている。電着塗装方法に用いる塗
料としては、中和剤を含む水性媒体中に分散されたバイ
ンダー成分と顔料成分等を含む電着塗料が良く知られて
いる。バインダー成分は、一般に、カチオン性樹脂と硬
化剤とを含む樹脂成分である。電着塗装方法では、金属
基材の表面に塗料成分を電着した後、加熱してバインダ
ー成分を硬化させ、顔料成分を樹脂で固めた下塗塗膜を
形成する。
【0006】電着塗料に使用されるカチオン性樹脂とし
ては、アミン変性エポキシ樹脂、アミン変性アクリル樹
脂などが知られている。そのうちアミン変性エポキシ樹
脂は耐食性に優れ、アミン変性アクリル樹脂は耐候性に
優れている。
【0007】一般に、アミン変性エポキシ樹脂とアミン
変性アクリル樹脂とは、用途に応じて使い分けされる
か、又は、耐食性および耐候性の両方が要求される場合
は、両方の樹脂をブレンドして用いられる。
【0008】例えば、特開昭62−174277号公
報、特開昭63−51470号公報、特開平2−330
69号公報、および特開平2−160876号公報等に
は、金属基材側に耐食性に優れるアミン変性エポキシ樹
脂層が形成され、表面側に耐候性に優れるアミン変性ア
クリル樹脂層が形成されるように、二層に分離するエポ
キシ/アクリルブレンド系バインダー成分が記載されて
いる。
【0009】しかし、かかるエポキシ/アクリルブレン
ド系バインダー成分を用いた電着塗料組成物において
も、バインダー成分と組み合わせて用いる顔料によって
は、塗装面の美感性および耐候性を実用的に満足できる
レベルに高めることは困難である。
【0010】例えば、黒色塗膜を形成する場合、塗装面
の美感性を実用的に満足できるレベルにとするためには
塗膜の隠蔽性および黒色度を高める必要があり、そのた
め、塗膜中の顔料濃度をかなり高める必要がある。とこ
ろが、塗装面の美感性を実現するのに十分なレベルにま
で顔料濃度を高めるると、塗膜の物理的強度が低下し、
その結果、塗膜の耐候性が却って低下するという問題が
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところは、従
来と同様に耐食性を保持していながら、その上に上塗塗
装しなくても、塗装面として十分な美感性および耐候性
を有する下塗塗膜を形成できる、黒色電着塗料組成物を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、中和剤を含む
水性媒体中に分散されたバインダー成分と顔料成分とを
含有する黒色電着塗料組成物であって、該バインダー成
分が、 a)アミノ基含有エポキシ樹脂5〜35重量%; b)アミノ基含有アクリル樹脂30〜65重量%;およ
び c)脂肪族ブロックポリイソシアネート20〜30重量
%; で構成され(成分(a)〜(c)の合計は100重量%
である。)、該顔料成分が、粒子径15nm以下のカー
ボンブラックであり、その量は塗料PVCとして1〜7
%である黒色電着塗料組成物を提供するものであり、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】アミノ基含有エポキシ樹脂 アミノ基含有エポキシ樹脂としては、電着塗料の分野で
は周知のアミン変性エポキシ樹脂を用いうる。一般に、
これらはエポキシ樹脂のエポキシ基を1級アミン、2級
アミンまたは3級アミン酸塩との反応によって開環して
製造される。
【0014】バインダー成分を構成するアミノ基含有エ
ポキシ樹脂は中和剤を含む水性媒体中に分散される必要
がある。従って、これらは水溶性であってはならない。
アミン変性エポキシ樹脂を調製するために用いるエポキ
シ樹脂の分子量およびエポキシ樹脂に導入するアミノ基
の量等は、電着塗料用バインダーとして、良好な分散性
を有するように適宜調節することができる。
【0015】アミノ基含有エポキシ樹脂を調製するため
に用いる典型的なエポキシ樹脂は、ビスフェノールA、
ビスフェノールF、ビスフェノールS、フェノールノボ
ラック、クレゾールノボラック等の多環式フェノール化
合物とエピクロルヒドリンとの反応生成物である、ポリ
フェノールポリグリシジルエーテル型エポキシ樹脂であ
る。
【0016】エポキシ樹脂は、アミンと反応させる前
に、2官能のポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ビスフェノール類、2塩性カルボン酸等を使
用して鎖延長してよい。または、アミンと反応させる前
に、一部のエポキシ基に2−エチルヘキサン酸、2−エ
チルへキサノール、ノニルフェノール、エチレングリコ
ールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、プロピレング
リコールモノ−2−エチルヘキシルエーテルのようなモ
ノカルボン酸またはモノヒドロキシ化合物を付加して、
分子量またはアミン当量を調節し、熱フロー性を改善し
てもよい。
【0017】エポキシ樹脂と反応させるアミンは、ブチ
ルアミン、オクチルアミン、ジエチルアミン、ジブチル
アミン、メチルブチルアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、ト
リエチルアミン酸塩、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン酸塩などの1級、2級または3級アミン酸塩である。
アミノエチルエタノールアミンメチルイソブチルケチミ
ンのようなケチミンブロック1級アミノ基含有2級アミ
ンもしばしば使用される。アミンは、エポキシ基に対し
てほぼ当量で反応させることが好ましい。
【0018】アミノ基含有エポキシ樹脂はバインダー成
分中5〜35重量%、好ましくは13〜27重量%を占
める量で電着塗料組成物に含有される。アミノ基含有エ
ポキシ樹脂の含有量が35重量%を上回ると得られる塗
膜の耐候性が低下し、5重量%を下回ると防食性が低下
する。
【0019】アミノ基含有アクリル樹脂 アミノ基含有アクリル樹脂は、(i)アミノ基含有アク
リルモノマー、(ii)水酸基含有アクリルモノマー、お
よび(iii)その他のエチレン性不飽和モノマーの共重
合によって得られる。さらにアミノ基含有アクリルモノ
マーの代わりにエポキシ基含有アクリルモノマーを水酸
基含有アクリルモノマーおよびその他のエチレン性不飽
和モノマーと共重合し、得られた共重合体のエポキシ基
をアミンで開環することにより得ることもできる。
【0020】アミノ基含有アクリルモノマー(i)の例
は、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート等である。
【0021】水酸基含有アクリルモノマー(ii)の例
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、6−ヒドロ
キシヘキシル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、1,6−へキサンジオール
モノ(メタ)アクリレート等のようなアルキレンジオー
ルのモノ(メタ)アクリレート類が好ましい。
【0022】また、N−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リルアミド、N−ヒドロキシブロピル(メタ)アクリル
アミド等のような(メタ)アクリルアミド類も好まし
く、さらにヒドロキシアルキルモノ(メタ)アクリレー
トとε−カプロラクトンとの反応生成物またはヒドロキ
シアルキルモノ(メタ)アクリレートと六員環カーボネ
ートとの反応生成物も水酸基含有アクリルモノマー(i
i)として好適に使用できる。
【0023】その他のエチレン性不飽和モノマー(ii
i)の例は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソブロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アク
リレート、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチ
レン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルア
ミド、酢酸ビニルなどである。
【0024】アミノ基含有アクリル樹脂を調製するため
の別法として、水酸基を有するアクリルモノマーおよび
その他のエチレン性不飽和モノマーと、グリシジル(メ
タ)アクリレートのようなエポキシ基を有するモノマー
とを共重合させた後、エポキシ基に2級アミンを反応さ
せてもよい。エポキシ基との反応に使用し得る2級アミ
ンは、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジシクロヘキ
シルアミン、モルホリン、ジエタノールアミン、N−メ
チルエタノールアミン等であり、特に分子内にヒドロキ
シル基と2級アミノ基とを有するアミンが好ましい。ま
た、ジエチレントリアミンのメチルイソブチルケトンジ
ケチミン化物や2−(2−アミノエチルアミノ)エタノ
ールのメチルイソブチルケトンモノケチミン化物等も使
用できる。
【0025】重合は溶液重合法のような常法により行う
ことができる。共重合体の数平均分子量は1000〜5
0000、好ましくは2000〜20000の範囲であ
り、場合によりドデシルメルカプタンやチオグリコ−ル
酸2−エチルヘキシルのような連鎖移動剤を使用して重
合度を調節する。
【0026】アミノ基含有アクリル重合体へハーフブロ
ックジイソシアネートをウレタン結合により付加し、自
己架橋性を持たせてもよい。その場合ジイソシアネート
は、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,
4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)
(水添MDI)、ノルボルナンジイソシアネート(NB
DI)のような脂環式ジイソシアネートを使用するのが
好ましい。
【0027】ジイソシアネートの一方のイソシアネート
基をブロックしてハーフブロックジイソシアネートとす
るために、公知のブロック剤を用いうる。ブロック剤の
例は、n−ブタノール、2−エチルヘキサノール、エチ
レングリコ一ルモノブチルエーテル、シクロヘキサノー
ル等のアルコール類;フェノール、ニトロフェノール、
クレゾール、ノニルフェノール等のフェノール類;ジメ
チルケトオキシム、メチルエチルケトオキシム、メチル
イソブチルケトオキシム等のオキシム類、ε−カプロラ
クタム等のラクタム類などを使用することができる。
【0028】アミノ基含有アクリル樹脂は、アミノ基含
有エポキシ樹脂よりそのSP値が低い方が好ましい。具
体的には、アミノ基含有アクリル樹脂のSP値はアミノ
基含有エポキシ樹脂のSP値よりも少なくとも0.5、
好ましくは0.5〜2.0程度低いことが好ましい。
【0029】このように、アミノ基含有エポキシ樹脂
と、アミノ基含有エポキシ樹脂よりSP値が低いアミノ
基含有アクリル樹脂とを併用すれば、本発明の電着塗料
組成物は、電着後焼付け時にアミノ基含有エポキシ樹脂
が金属基材側に移行して防食性の層を形成し、アミノ基
含有アクリル樹脂が塗膜表面側に移行して耐候性の層を
形成すると考えられ、その結果、その上に上塗塗装しな
くても、防食性および耐候性が更に優れた硬化塗膜を与
えることになる。
【0030】一般に、共重合体のSP値は、構成モノマ
ーのホモポリマーのSP値と、モノマー混合物中の各構
成モノマーの重量分率に基づいて計算によって推定する
ことができるので、アミノ基含有エポキシ樹脂のSP値
を周知の方法によって実測によって知れば、所望のSP
値を有するアミノ基含有アクリル共重合体を設計するこ
とが可能である。
【0031】例えば、SP値は次の方法によって実測す
ることができる[参考文献:SUH、CLARKE、
J.P.S.A−1、5、1671〜1681(196
7)]。
【0032】
【表1】 測定温度:20℃ サンプル:樹脂0.5gを100mlビーカーに秤量し、良溶媒10mlを ホールピペットを用いて加え、マグネティックスターラーにより 溶解する。 溶媒 良溶媒:ジオキサン、アセトン 貧溶媒:n−ヘキサン、イオン交換水 濁点測定:50mlビュレットを用いて貧溶媒を滴下し、濁りが生じた点を 滴下量とする。
【0033】樹脂のSP値δは次式によって与えられ
る。
【0034】
【表2】δ=(Vml 1/2δml+Vmh 1/2δmh)/(Vml
1/2+Vmh 1/2) Vm=V12/(φ12+φ21) δm=φ1δ1+φ2δ2i:溶媒の分子容(ml/mol) φi:濁点における各溶媒の体積分率 δi:溶媒のSP値 ml:低SP貧溶媒混合系 mh:高SP貧溶媒混合系
【0035】アミノ基含有アクリル樹脂は10〜150
meq/gのアミン価を有することが好ましい。また、
50〜120mgKOH/gの水酸基価を有することが
好ましい。アミン価および水酸基価がこのような範囲と
なるようにモノマー組成を構成することは当業者に周知
の方法で行うことができる。
【0036】アミノ基含有アクリル樹脂はバインダー成
分中30〜65重量%、好ましくは41〜55重量%を
占める量で電着塗料組成物に含有される。アミノ基含有
アクリル樹脂の含有量が30重量%を下回ると得られる
塗膜の耐候性が低下し、65重量%を上回ると防食性が
低下する。
【0037】脂肪族ブロックポリイソシアネート 硬化剤塗料分野においてバインダー樹脂の硬化剤として
ブロックポリイソシアネートを使用することは周知であ
る。本発明では脂肪族ブロックポリイソシアネートを用
いることが好ましい。中でも、IPDI、水添MDI、
NBDI(ノルボルナンジイソシアネート)、それらの
二量体および三量体、およびトリメチロールプロパンな
どの脂肪族多価アルコールとの付加物など、脂環式ポリ
イソシアネートがより好ましい。これらで得られる塗膜
は、耐食性および非黄変性に優れるからである。
【0038】ブロック剤も先にハーフブロックジイソシ
アネートに関して述べた任意のブロック剤でよいが、低
温硬化(160℃)を望む場合はラクタム類およびオキ
シム類を使用するのがよい。
【0039】脂肪族ブロックポリイソシアネートはバイ
ンダー成分中20〜30重量%を占める量で電着塗料組
成物に含有される。脂肪族ブロックポリイソシアネート
の含有量が20重量%を下回ると得られる塗膜の防食性
が低下し、30重量%を上回ると耐候性が低下する。
【0040】第2アクリル樹脂 本発明の電着塗料組成物には、バインダー成分中に更に
アクリル樹脂を含有させることが好ましい。このアクリ
ル樹脂は、必ずしもアミノ基を持たなくても良いこと、
およびSP値が上記アミノ基含有アクリル樹脂よりも低
いことを除き、上記アミノ基含有アクリル樹脂と同じ特
性を有する共重合体でよい(以下「第2アクリル樹脂」
という。)。具体的には、第2アクリル樹脂のSP値は
アミノ基含有アクリル樹脂のSP値よりも少なくとも
0.5、好ましくは0.5〜2.0程度低いことが好ま
しい。
【0041】このように、アミノ基含有エポキシ樹脂
と、アミノ基含有エポキシ樹脂よりSP値が低いアミノ
基含有アクリル樹脂と、アミノ基含有アクリル樹脂より
SP値が低い第2アクリル樹脂とを併用すれば、本発明
の電着塗料組成物は、電着後焼付け時にアミノ基含有エ
ポキシ樹脂が金属基材側に移行して防食性の層を形成
し、その上にアミノ基含有アクリル樹脂が密着性に優れ
た中間層を形成し、第2アクリル樹脂が塗膜表面側に移
行して耐候性の層を形成すると思われる。
【0042】また、かかる本発明の電着塗料組成物で
は、アミノ基含有エポキシ樹脂と、第2アクリル樹脂と
の中間のSP値を有するアミノ基含有アクリル樹脂が存
在するため、塗料組成物全体の分散安定性は、相対的に
差が小さいアミノ基含有アクリル樹脂と第2アクリル樹
脂との間のSP値差に主して依存し、相対的に差が大き
いアミノ基含有エポキシ樹脂と第2アクリル樹脂との間
のSP値差に直接依存しない。その結果、分散安定性に
悪影響することなく耐候性を実現するのに十分な量の第
2アクリル樹脂をブレンドすることができるようにな
る。
【0043】さらに最も低いSP値を有する第2アクリ
ル樹脂の濃度勾配は塗膜表面近くで最も高くなると考え
られ、それによって耐候性向上に寄与すると同時に、ハ
ジキやへこみ等の外観異常を抑制する効果も発揮する。
その結果、本発明の電着塗料組成物では、その上に上塗
塗装しなくても、防食性および耐候性が更に優れた硬化
塗膜を与えることになる。
【0044】第2アクリル樹脂の調製は、一般には、水
酸基含有アクリルモノマーと、それ以外のエチレン性不
飽和モノマーを必須モノマーとし、アミノ基を含有する
場合はアミノ基含有アクリルモノマーを共重合するか、
またはエポキシ基含有アクリルモノマーを共重合後アミ
ンと反応させることによってアミノ基を導入する。
【0045】しかしながら第2アクリル樹脂はアミノ基
含有アクリル樹脂成分より低いSP値を持たなければな
らないので、モノマー組成として、t−ブチル(メタ)
アクリレート、2ーエチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メ
タ)アクリレート等、ホモポリマーのSP値が低いモノ
マーを相対的に多くするか、または反対に高SPモノマ
ーの割合を減らして所望SP値範囲に設計する必要があ
る。
【0046】第2アクリル樹脂は、アミノ基含有アクリ
ル樹脂と同様ハーフブロックジイソシアネートを付加し
て使用することもできる。
【0047】第2アクリル樹脂は塗膜の表面付近におい
てその濃度勾配が最大になることが意図されるので、ハ
ジキ、へこみなどの外観異常が発生し難いことが望まし
い。そのため、重合時使用する他のエチレン性不飽和モ
ノマーの一部として、エーテル部分を有するアクリルモ
ノマーを使用するのが有効である。
【0048】そのようなアクリルモノマーの例は、2−
メトキシエチル(メタ)アクリレート、4−メトキシブ
チル(メタ)アクリレート、ナトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ブロポキシエチル(メタ)アクリレー
ト、4−2−エチルヘキシルオキシ)ブチル(メタ)ア
クリレート、フルフリル(メタ)アクリレート等であ
る。
【0049】第2アクリル樹脂を更に含有する本発明の
好ましい態様では、黒色電着塗料組成物のバインダー成
分は、固形分合計100重量%中、(a)アミノ基含有
エポキシ樹脂5〜35重量%、好ましくは13〜27重
量%;(b)該アミノ基含有エポキシ樹脂よりもSP値
が0.5以上低いアミノ基含有アクリル樹脂20〜64
重量%、好ましくは24〜55重量%;(c)脂肪族ブ
ロックポリイソシアネート20〜30重量%、好ましく
は24〜27重量%;および(d)該アミノ基含有アク
リル樹脂よりもSP値が低い第2アクリル樹脂1〜10
重量%、好ましくは5〜10重量%;で構成される(成
分(a)〜(d)の合計は100重量%である。)。
【0050】バインダー成分中、第2アクリル樹脂の量
が1重量%を下回ると得られる塗膜の耐候性が低下し、
塗膜にハジキやヘコミが発生し易くなり、10重量%を
上回ると塗膜の防食性が低下する。
【0051】顔料 本発明の黒色電着塗料組成物には、種々の黒色顔料を含
有させることができる。黒色顔料の例は、カーボンブラ
ック、黒色酸化鉄、銅クロムブラック、銅鉄マンガンブ
ラック等である。
【0052】好ましい黒色顔料はカーボンブラックであ
る。隠蔽力および着色力に優れるからである。粒子径1
5nm以下、特に13nm以下のカーボンブラックが好
ましい。用いるカーボンブラックの粒子径が15nmを
上回ると得られる塗膜の隠蔽性及び黒色度が低下する。
【0053】黒色顔料としてカーボンブラックを用いる
場合、その使用量は、塗料PVCとして1〜7%、特に
2.5〜5.5%であることが好ましい。カーボンブラ
ックの使用量がPVC1%を下回ると得られる塗膜の隠
蔽性および黒色度が低下し、PVC7%を上回ると得ら
れる塗膜の耐候性が低下する。尚、PVCとは、塗膜中
の顔料体積率のことをいう。
【0054】中和剤 ここで使用する中和剤は、塩酸、硝酸、リン酸、ギ酸、
酢酸、ヒドロキシ酢酸、スルファミン酸、乳酸のような
無機酸または有機酸である。中和剤の量は、少なくとも
20%、好ましくは30〜60%の中和率を達成する量
であればよい。
【0055】水性媒体 水性媒体としては、水並びに種々の有機溶剤であってよ
い。本発明での使用に適した溶剤の例としては、炭化水
素類(例えば、キシレンまたはトルエン)、アルコール
類(例えば、メチルアルコール、n−ブチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、2−エチルヘキシルアル
コール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル)、エーテル類(例えば、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−
メトキシブタノール、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル)、ケトン類(例えば、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン、イソホロン、アセチルアセトン)、エ
ステル類(例えば、エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテ
ルアセテート)、並びにそれらの混合物が挙げられる。
これらの溶剤の使用量は塗料全体に対して約0.01〜
25重量%、好ましくは0.05〜15重量%である。
【0056】顔料分散ペースト 電着塗料組成物のような、水性媒体中に分散されたバイ
ンダー成分と顔料成分とを含む水性塗料組成物を製造す
る場合、粉体である顔料と水性媒体中に分散されたバイ
ンダー成分とを直接混合すると、顔料は一般に疎水性で
あるため水性媒体中に均一に分散しない。従って、通常
は、顔料を水性媒体中に高濃度で均一に分散させて顔料
分散ペーストを調製し、これを水性媒体中に分散された
バインダー成分を用いて希釈することにより水性塗料組
成物とする。
【0057】本発明の電着塗料組成物においても、水性
媒体中に分散されたバインダー成分と顔料成分とを混合
するために、予め顔料分散ペーストを調製する。顔料分
散ペーストは、顔料と顔料分散剤と水性媒体とを含有す
る。
【0058】顔料と顔料分散剤と水性媒体とを混合する
ことにより、顔料分散ペーストが調製される。一般に、
顔料分散ペーストは固形分35〜70重量%、好ましく
は40〜65重量%に調製される。固形分中、顔料は3
5〜75重量%、好ましくは40〜70重量%を占め、
顔料分散剤は25〜65重量%、好ましくは30〜60
重量%を占める。
【0059】電着塗料組成物 一般に電着塗料組成物は、最初バインダー成分を中和剤
を含む水性媒体中に分散してメインエマルションをつく
り、これへ顔料分散ペーストを添加し、混合して調製さ
れる。本発明においてはバインダー樹脂としてアミノ基
含有エポキシ樹脂、アミノ基含有アクリル樹脂、および
必要に応じて第2アクリル樹脂を使用するのでこれらの
ブレンド方法はいく通りかが存在する。具体的には、特
願平9−114242号第0036〜0037段落に記
載の方法によりメインエマルションを調製することが好
ましい。
【0060】添加する顔料分散ペーストの量は、塗料全
体に含まれる顔料の量に依存して適宜調節することがで
きる。一般には、メインエマルションに含まれるバイン
ダー成分100重量部に対して顔料成分が2〜13重量
部、好ましくは3〜6重量部となる量で添加される。
【0061】電着塗料組成物は、ジラウリン酸ジブチル
スズ、ジブチルスズオキサイドのようなスズ化合物や、
通常のウレタン開裂触媒を含むことができる。その量は
脂肪族ブロックポリイソシアネートの0.1〜10重量
%が通常である。
【0062】電着塗料は、水混和性有機溶剤、界面活性
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの常用の塗料用添加
剤を含むことができる。
【0063】本発明の電着塗料組成物は、鉛系防錆顔料
を実質上含有しない。「鉛系防錆顔料を実質上含有しな
い」とは、鉛系顔料を全く使用しないか、または使用し
ても希釈塗料(電着浴へ加える際のカチオン電着塗料組
成物の状態)における鉛イオン濃度が500ppm以
下、好ましくは200ppm以下となるような量である
ことをいう。鉛イオン濃度が高いと環境に有害であるば
かりでなく、平滑性が低下し得る。
【0064】本発明の電着塗料組成物で得られる塗膜は
耐食性に優れ、塗装面として十分な美感性および耐候性
を有する。従って、本発明の電着塗料組成物は、中塗工
程および上塗工程を省略して下塗り工程のみで金属基材
の塗装を完了させる1コート塗装方法に用いることがで
きる。具体的には、電着塗装方法により金属基材の被塗
面に本発明の電着塗料組成物の塗膜を形成する工程;及
び電着塗料組成物の塗膜を焼付け硬化させる工程;を包
含する方法で金属基材の塗装を行うことができる。
【0065】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。実施例中、
「%」及び「部」は特に断らない限り重量基準である。
【0066】製造例1〜3 製造例1〜3では顔料分散ペーストの調製について説明
する。
【0067】製造例1 撹拌機、冷却機、窒素注入管、温度計および滴下ロート
を取り付けたフラスコを用意した。このフラスコにイソ
ホロンジイソシアネート222.0部を加え、メチルイ
ソブチルケトン39.1部で希釈した後にジブチルスズ
ジラウレート0.2部を加えた。50℃に昇温後、2−
エチルヘキサノール131.5部を窒素をバブリングし
ながら撹拌しているところに滴下ロートから2時間かけ
て滴下した。適宜冷却することにより、この間の反応温
度を50℃に維持した。その結果、2−エチルヘキサノ
ールハーフブロック化イソホロンジイソシアネートを得
た(固形分90%)。
【0068】撹拌機、窒素注入管、冷却管を備えた反応
容器にエポン828(シェル化学社製エポキシ樹脂、エ
ポキシ当量:190)351.6部およびビスフェノー
ルA99.2部を仕込み、窒素雰囲気下130℃まで加
熱し、ベンジルジメチルアミン1.41部を添加し、1
70℃で約1時間反応させることにより、エポキシ当量
450のビスフェノールA型エポキシ樹脂を得た。
【0069】次いで、反応溶液を140℃まで冷却した
後、上で調製した2−エチルヘキサノールハーフブロッ
ク化イソホロンジイソシアネート218.3部(固形分
量196.5部)を加え、140℃に1時間保った。こ
こにジプロピレングリコールモノブチルエーテル17
2.3部を加えて希釈し、反応溶液を100℃に冷却
し、1−(2−ヒドロキシエチルチオ)−2−プロパノ
ール(三洋化成社製「SHP−100」)408.0部
(固形分量136.0部)、ジメチロールプロピオン酸
134.0部および脱イオン水144.0部を加え、7
0〜75℃で酸価3.0以下になるまで反応させた。
【0070】3級スルホニウム化率70.6%の3級オ
ニウム基含有エポキシ樹脂を得た。これをジプロピレン
グリコールモノブチルエーテル324.8部およびイオ
ン交換水1204.8部で希釈し、エポキシ系3級オニ
ウム塩型顔料分散用樹脂を得た(樹脂固形分30%)。
【0071】得られたエポキシ系3級オニウム塩型顔料
分散樹脂(固形分30%)83部、カーボンブラック
(三菱化成社製「M−2600」、平均粒径13nm)
17部を混合し、サンドグラインドミルで粒度10μm
以下まで粉砕して顔料分散ペースト(固形分42%)を
調製した。
【0072】製造例2 製造例1で得たエポキシ系3級オニウム塩型顔料分散樹
脂(固形分30%)83部、カーボンブラック(コロン
ビアカーボン社製「ラーベン410」、平均粒径70n
m)17部を混合し、サンドグラインドミルで粒度10
μm以下まで粉砕して顔料分散ペースト(固形分42
%)を調製した。
【0073】製造例3 製造例1で得たエポキシ系3級オニウム塩型顔料分散樹
脂(固形分30%)83部、カーボンブラック(三菱化
成社製「MA−100」、平均粒径22nm)17部を
混合し、サンドグラインドミルで粒度10μm以下まで
粉砕して顔料分散ペースト(固形分42%)を調製し
た。
【0074】製造例4 アミノ基含有エポキシ樹脂(a)の調製 撹拌装置、窒素導入管、冷却管および温度計を備えた反
応容器にエポキシ当量が950のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(東都化成社製エポトートYD−014)9
50部を入れ、メチルイソブチルケトン237.5部と
共に100℃に加熱し完全に溶解させた。次いで、N−
メチルエタノールアミン60部、ジエチレントリアミン
のメチルイソブチルケチミン73%メチルイソブチルケ
トン溶液73部を添加した。
【0075】この混合物を120℃で1時間保温し、S
P値11.4のアミノ基含有エポキシ樹脂の溶液を得
た。
【0076】製造例5 脂肪族ブロックポリイソシアネート(c)の調製 撹拌装置、温度計、冷却管及び窒素導入管を備えた反応
容器にイソホロンジイソシアネート222部を入れ、メ
チルイソブチルケトン56部を加えて希釈した後ジブチ
ル錫ジラウレート0.2部を加えた。その後、50℃に
昇温し、メチルエチルケトオキシム174部を樹脂温度
が70℃を超えないように加えた。赤外線吸収スペクト
ルによりイソシアネート基の吸収が実質上消滅するまで
70℃で1時間保持し、その後、n−ブタノール43部
を加えて希釈して脂肪族ブロックポリイソシアネートの
溶液を得た。
【0077】製造例6 第2アクリル樹脂(d)の調製 撹拌機、温度計、デカンター、環流冷却器、窒素導入管
及び滴下ロートを備えた反応容器にメチルイソブチルケ
トン1550部を仕込み、窒素ガスを導入しつつ120
℃に昇温し、メタクリル酸メチル627部、メタクリル
酸ラウリル191部、アクリル酸−4−ヒドロキシブチ
ル182部、アクリル酸−2−メトキシエチル300
部、メタクリル酸ブチル200部およびt−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート50部の混合物を3
時間かけて等速滴下した。滴下終了後3時間さらに12
0℃で反応後冷却し、SP値9.7の第2アクリル樹脂
の溶液を得た。
【0078】製造例7 アミノ基含有エポキシ樹脂(a)と脂肪族ブロックポリ
イソシアネート(c)とを含むエマルションの調製 製造例4で得たアミノ基含有エポキシ樹脂の溶液12
0.4部、及び製造例5で得た脂肪族ブロックポリイソ
シアネートの溶液56.2部を加えて混合した後、窒素
雰囲気下60℃で30分間保持し、酢酸2.0部を加
え、十分撹拌しながらイオン交換水215.6部を徐々
に加え、アミノ基含有エポキシ樹脂と脂肪族ブロックポ
リイソシアネートとを含むエマルションを得た。エマル
ションの固形分は36%であった。
【0079】製造例8 アミノ基含有アクリル樹脂(b)と脂肪族ブロックポリ
イソシアネート(c)と第2アクリル樹脂(d)とを含
むエマルションの調製 環流冷却器、撹拌機、滴下ロートおよび窒素導入管を備
えた5つ口フラスコに、メチルイソブチルケトン56.
3部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持した。
これへ、グリシジルメタクリレート16.0部、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート4.2部、2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート14.8部、n−ブチルメタ
クリレート58.1部、t−ブチルメタクリレート6.
9部、およびt−ブチルパーオクトエート4.0部の混
合物を滴下ロートから3時間かけて滴下した。滴下終了
後115℃に約1時間保持した後、t−ブチルパーオク
トエート0.5部を滴下し、115℃で約30分保持
し、固形分65%のアクリル樹脂の溶液を得た。数平均
分子量(Mn)は6000であった。
【0080】冷却後これへN−メチルエタノールアミン
8.5部を加え、窒素雰囲気下120℃で2時間反応さ
せ、樹脂SP10.3および固形分約67%のアミノ基
含有アクリル樹脂の溶液を得た。
【0081】この溶液に製造例5で得た脂肪族ブロック
ポリイソシアネート44.6部、製造例6で得た第2ア
クリル樹脂の溶液33.6部及び酢酸2.6部を加え、
窒素雰囲気下で70℃で30分保持し、十分撹拌しなが
らイオン交換水301.2部を徐々に加え、アミノ基含
有アクリル樹脂を含むエマルションを得た。エマルショ
ンの固形分は30%であった。
【0082】実施例1〜5及び比較例1〜6 黒色電着塗料組成物の調製 表3に示す塗料成分の配合量に従って、製造例1〜3で
得られた顔料分散ペーストと製造例7および8で得られ
たエマルションとを混合し、得られた混合物にイオン交
換水を加えて固形分を20%とし、電着塗料組成物を得
た。
【0083】
【表3】
【0084】これらの電着塗料組成物を用いてリン酸亜
鉛処理鋼板(0.8×70×150mm)に対して電着
塗装を施し、170℃(被膜物)で20分間焼付を行っ
た。焼き付け後の膜厚は20μmとなるようにした。
【0085】得られた電着塗膜の外観及び性能を以下の
様にして評価した。結果を表4及び5に示す。
【0086】塗膜の外観 (1)色相 スガ試験機社製SM−4型カラーコンピューターにて、
黒色標準板(現行上塗板)と比較して、硬化塗膜の色差
(黒色度の差)ΔLを測定した。 評価基準 良好:ΔL≦3 不良:ΔL>3
【0087】(2)平滑性(Ra) 表面粗さ測定機(ミツトヨ社製「Surftest21
1」)を用いて硬化塗膜のRa(μm)を測定した。 評価基準 良好:Ra≦0.3 不良:Ra>0.3
【0088】(3)へこみ 電着塗板(厚み0.7mm)面積70×150mm当た
りのあわ粒からあずき粒大のへこみの発生個数を数え
た。 評価基準 良好:0 不良:1≦
【0089】塗膜の性能 (1)耐候性 電着塗装した亜鉛処理鋼板をサンシャインウェザオメー
ター(JIS B 7753(サンシャインカーボンア
ーク燈式耐候性試験機)に規定されるもの)に取り付
け、400時間照射した。その後、電着塗膜表面の60
°グロスを測定し、初期60°グロスに対するグロス保
持率を求めた。 評価基準 良好:グロス保持率≧80% 不良:グロス保持率<80%
【0090】(2)耐塩水噴霧性 電着塗装した亜鉛処理鋼板の塗膜に小型カッター(例え
ば、NTカッター)を用いて、交差する対角線状に、素
地に達するクロスカットを入れた。JIS Z2371
に規定する塩水噴霧試験器に規定時間入れ、クロスカッ
ト部のさび(ふくれ)幅を測定した。 評価基準 良好:カット線からの最大さび(ふくれ)幅(片側)≦
2mm 不良:カット線からの最大さび(ふくれ)幅(片側)>
2mm
【0091】
【表4】 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 ハ゛インタ゛ー成分 1エホ゜キシ 樹脂(a) 34 7 13 13 13アクリル 樹脂(b) 34 62 55 55 55イソシアネート (c) 27 22 24 24 24第2アクリル樹脂(d) 5 9 8 8 8 カーホ゛ンフ゛ラック 粒径(nm) 13 13 13 13 13PVC(%) 3 3 3 1 7 塗膜性能 色相 良好 良好 良好 良好 良好 平滑性 良好 良好 良好 良好 良好 へこみ 良好 良好 良好 良好 良好 耐候性 良好 良好 良好 良好 良好耐塩水噴霧性 良好 良好 良好 良好 良好 1 数値は樹脂固形分の配合割合(部)を表わす。
【0092】
【表5】 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 比較例5 比較例6 ハ゛インタ゛ー成分 1エホ゜キシ 樹脂(a) 40 0 13 13 13 13アクリル 樹脂(b) 27 68 55 55 55 55イソシアネ -ト(c) 29 22 24 24 24 24第2アクリル樹脂(d) 4 10 8 8 8 8 カーホ゛ンフ゛ラック 粒径(nm) 13 13 70 22 13 13PVC(%) 3 3 3 3 0.5 9 塗膜性能 色相 良好 良好 不良 不良 良好 良好 平滑性 良好 良好 良好 良好 良好 不良 へこみ 良好 良好 良好 良好 不良 良好 耐候性 不良 良好 良好 良好 良好 良好耐塩水噴霧性 良好 不良 良好 良好 良好 良好 1 数値は樹脂固形分の配合割合(部)を表わす。
【0093】
【発明の効果】従来と同様に耐食性を保持していなが
ら、その上に上塗塗装しなくても、塗装面として十分な
美感性および耐候性を有する下塗塗膜を形成できる、黒
色電着塗料組成物が提供された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 7/24 302 B05D 7/24 302U 302T 302S C09D 133/04 C09D 133/04 163/00 163/00 175/02 175/02 Fターム(参考) 4D075 BB26Z BB89Z CA32 CA33 CB07 EA10 EB22 EB33 EB38 EC01 EC11 4J038 CG141 CG142 CH201 CH202 DB281 DB282 DG302 HA026 KA08 MA08 MA10 MA14 NA03 PA04 PA19 PC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中和剤を含む水性媒体中に分散されたバ
    インダー成分と顔料成分とを含有する黒色電着塗料組成
    物であって、 該バインダー成分が、 a)アミノ基含有エポキシ樹脂5〜35重量%; b)アミノ基含有アクリル樹脂30〜65重量%;およ
    び c)脂肪族ブロックポリイソシアネート20〜30重量
    %; で構成され(成分(a)〜(c)の合計は100重量%
    である。)、 該顔料成分が、粒子径15nm以下のカーボンブラック
    であり、その量は塗料PVCとして1〜7%である黒色
    電着塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記アミノ基含有アクリル樹脂がアミノ
    基含有エポキシ樹脂よりも0.5以上低いSP値を有す
    るものである請求項1記載の電着塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記バインダー成分が、 a)アミノ基含有エポキシ樹脂5〜35重量%; b)該アミノ基含有エポキシ樹脂よりもSP値が0.5
    以上低いアミノ基含有アクリル樹脂20〜64重量%; c)脂肪族ブロックポリイソシアネート20〜30重量
    %;および d)該アミノ基含有アクリル樹脂よりもSP値が0.5
    以上低い第2アクリル樹脂1〜10重量%; で構成される(成分(a)〜(d)の合計は100重量
    %である。)請求項1記載の黒色電着塗料組成物。
  4. 【請求項4】 電着塗装方法により金属基材の被塗面に
    請求項1〜3のいずれか記載の電着塗料組成物の塗膜を
    形成する工程;及び電着塗料組成物の塗膜を焼付け硬化
    させる工程;を包含する、金属基材の塗装方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか記載の黒色電着
    塗料組成物を包含する1コート塗装方法用黒色電着塗料
    組成物。
JP08595999A 1999-03-29 1999-03-29 高耐候性黒色電着塗料組成物 Expired - Lifetime JP4263302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08595999A JP4263302B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 高耐候性黒色電着塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08595999A JP4263302B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 高耐候性黒色電着塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000281945A true JP2000281945A (ja) 2000-10-10
JP4263302B2 JP4263302B2 (ja) 2009-05-13

Family

ID=13873295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08595999A Expired - Lifetime JP4263302B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 高耐候性黒色電着塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4263302B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4263302B2 (ja) 2009-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6919402B2 (en) Pigment dispersants having anionic functionality for use in anodic electrocoat compositions
JP2000355673A (ja) カチオン電着塗料組成物
JP3593621B2 (ja) 複層塗膜形成カチオン電着塗料組成物
US6136895A (en) Cationic electrocoating composition
JP3529418B2 (ja) 架橋した微小粒子を含んでなる電着塗装組成物
EP1425354A1 (en) Cathodic electrocoating compositions containing hydroxyl-carbonate blocked polyisocyanate crosslinking agent
JP2013203966A (ja) カチオン電着塗料組成物
JP5555569B2 (ja) 硬化電着塗膜および多層塗膜の形成方法
JP4823402B2 (ja) カチオン電着塗料組成物
US5380781A (en) Cationically electrodepositable fine particles derived from alkoxysilane-modified epoxy resins and cationic electrodeposition paint composition comprising the same
JP2002201410A (ja) 二層分離型カチオン電着塗料組成物
JPH02229869A (ja) カチオン電着塗料組成物
KR960014755B1 (ko) 음극 전착 페인트
JP4736144B2 (ja) 高耐食性高耐候性カチオン電着塗料組成物
JPH10110124A (ja) 耐ハジキ性に優れているカチオン電着塗料組成物
JP4035836B2 (ja) 艶消しカチオン電着塗料組成物
US7364645B2 (en) Process for forming cured gradient coating film and multi-layered coating film containing the same
JP2001234116A (ja) 高耐候性カチオン電着塗料組成物
JP2000281943A (ja) 高耐候性電着塗料組成物及び塗装方法
JP4037714B2 (ja) 溶接部位を有する部品の塗装方法
JP4263302B2 (ja) 高耐候性黒色電着塗料組成物
JP2001293432A (ja) 溶接部位を有する部品の塗装方法
JP3447821B2 (ja) カチオン電着塗料組成物
JPH0657184A (ja) カチオン電着塗料組成物
JP2000136331A (ja) カチオン電着塗料用アクリル樹脂

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term