JP2000282097A - 溶融型固形洗浄剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

溶融型固形洗浄剤組成物及びその製造方法

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JP2000282097A
JP2000282097A JP11095124A JP9512499A JP2000282097A JP 2000282097 A JP2000282097 A JP 2000282097A JP 11095124 A JP11095124 A JP 11095124A JP 9512499 A JP9512499 A JP 9512499A JP 2000282097 A JP2000282097 A JP 2000282097A
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metal hydroxide
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Kohei Futamura
耕平 二村
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Adeka Corp
Adeka Clean Aid Corp
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Adeka Clean Aid Corp
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度及び高温のアルカリ金属水酸化物と配
合しても、長期にわたって縮合リン酸塩、特にトリポリ
リン酸ナトリウムの加水分解を抑制し得る洗浄剤組成物
を提供する。 【解決手段】 水、アルカリ金属水酸化物及び無水縮合
リン酸塩を含有してなる洗浄剤において、該縮合リン酸
塩の粒径が0.4mm以上のものであることを特徴とす
る溶融型固形洗浄剤組成物。水、アルカリ金属水酸化物
を含有するアルカリ水溶液を55〜80℃に維持し、こ
れをを撹拌しながら粒径が0.4mm以上である無水縮
合リン酸塩を混合し、分散させる溶融型固形洗浄剤組成
物の製造方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融型固形洗浄剤
及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、
例えば硬表面に対して従来の自動食器用洗浄剤に劣らな
い洗浄力を有し、しかも高濃度及び高温のアルカリ金属
水酸化物中にて含有する縮合リン酸塩の加水分解が少な
い溶融型固形洗浄剤及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬表面に対する洗浄剤、特に自動
食器洗浄機用洗浄剤としては液体もしくは粉末洗浄剤が
使用されていた。しかし、例えば粉末洗浄剤の場合は、
必要に応じて作業員が納められた容器から、洗浄剤を取
り出して洗浄剤供給装置に投入する方法がとられ、作業
効率が悪い上に人体に対する危険性等の問題、さらには
粉末洗浄剤の配合成分の溶解速度の相違により洗浄剤溶
液が常に一定であるという訳ではない等の欠点がある。
また液体洗浄剤の場合は組成の経時変化はないが、液体
とするために洗浄力に無関係な水を多量に配合しなくて
はならず、有効成分が粉末洗浄剤と比較して少ないため
に充分な洗浄効果が得られない欠点があり、高性能化の
要求が強い現状には適していない。
【0003】高性能化の要求に応える一つの方法とし
て、洗浄剤組成物の洗浄力を高めて洗浄効率を挙げる方
法が採られている。例えば、米国特許第3,166,513号、
第3,535,285号、第3,579,455号、第3,700,599号及び第
3,899,436号明細書に記載されている様に、一般にアル
カリ金属水酸化物は飲食物による強固な汚れを除去する
ものとして知られており、これに洗浄力を補助するもの
として縮合リン酸塩、炭酸塩等が加えられたものを主成
分とし、さらに、これに塩素化イソシアヌール酸等の塩
素含有化合物、消泡剤等が加えられて使用される。この
様な洗浄剤組成物を、例えば特公昭59-4480号公報、特
開平2-84500号公報に記載される様に、固形水和物洗浄
剤としてプラスチック製の洗浄剤容器に注型、充填した
カートリッジ式のものが提案されている。この固体洗浄
剤は、約55〜65℃に加熱されたアルカリ金属水酸化
物の50重量%〜75重量%水溶液約50〜75重量部
中に金属イオン封鎖剤(例えば、トリポリリン酸ナトリ
ウム)約30〜40重量部を配合し、得られた均一な溶
液を混合しながら冷却して増稠させ、増稠した溶液を容
器に注入して固化させる方法である。
【0004】しかしながら、上述の固形洗浄剤は溶解性
が悪く、新たに洗浄剤を供給する初期段階において必要
量の洗浄剤が短期間に溶解しきれず濃度不足を生ずる危
険性がある。また、金属イオン封鎖剤として優れた効果
が期待できる縮合リン酸塩、特にトリポリリン酸ナトリ
ウムは、上述のように高濃度及び高温のアルカリ金属水
酸化物中に配合した場合、縮合リン酸塩が急速に加水分
解され、その結果として洗浄剤としての性能が低下する
ことが認められている。この傾向は、アルカリ金属水酸
化物を25重量%以上含有する液体洗浄剤では顕著であっ
て、その解決が待たれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、洗浄剤の性能に悪影響を与えることなく、高濃度及
び高温のアルカリ金属水酸化物中に配合した場合におい
ても、無水縮合リン酸塩、特にトリポリリン酸ナトリウ
ムの加水分解を抑制した洗浄剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく鋭意検討した結果、無水縮合リン酸塩、特にト
リポリリン酸ナトリウムの粒径として0.4mm以上の
ものを用いることで、洗浄剤の性能に悪影響を与えるこ
とがなく、また高濃度及び高温のアルカリ金属水酸化物
中にて配合した場合でも、トリポリリン酸ナトリウムの
加水分解を抑制でき、また、洗浄剤の粘度を450〜1
000cpsにすることで、トリポリリン酸ナトリウム
が製品中にて局在化することを極めて効率良く防げるこ
とも見出し、本発明を完成するに到った。即ち本発明
は、その第1の発明において、水、アルカリ金属水酸化
物及び無水縮合リン酸塩を含有してなる洗浄剤におい
て、該縮合リン酸塩の粒径が0.4mm以上のものであ
ることを特徴とする溶融型固形洗浄剤組成物を提供する
ものである。また本発明は、その第2の発明において、
水、アルカリ金属水酸化物を少なくとも含んで成るアル
カリ水溶液を55〜80℃に維持し、該水溶液を撹拌し
ながらこれに粒径が0.4mm以上である無水縮合リン
酸塩を混合し、該無水縮合リン酸塩を分散させることを
特徴とする溶融型固形洗浄剤組成物の製造方法を提供す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における水は、溶融型固形
洗浄剤を形成するための溶媒であり、含有量としては、
10〜30重量%が好ましい。10重量%未満ではアル
カリ金属水酸化物の溶解・分散性が悪く、30重量%を
越えると、製品の固化が困難であり悪影響を与える。
【0008】本発明において使用するアルカリ金属水酸
化物は、粒状あるいはフレーク状等の固体状で無水また
は無水に近いアルカリ金属水酸化物が好ましく、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。アルカリ
金属水酸化物の含有量としては、25〜50重量%が好
ましく、25重量%未満では製品の固化が困難であると
同時に、洗浄剤としての性能が劣ることが考えられ、5
0重量%を越えると製品の粘度に影響を与え、作業性が
悪くなる。
【0009】本発明の無水縮合リン酸塩としては線状並
びに環状に縮合したもので、縮合度が2以上のものを使
用することができ、具体的には例えばトリポリリン酸ナ
トリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナ
トリウム及びトリメタリン酸ナトリウム並びにそれらの
カリウム塩等を使用することができる。中でもトリポリ
リン酸ナトリウムは、高い水軟化作用と洗浄作用の理由
で最も好ましい。なお、トリポリリン酸ナトリウムに代
表される縮合リン酸塩は無水物が好ましい。これは、水
和した縮合リン酸塩の安定性が、無水物と水和物(例え
ば、トリポリリン酸ナトリウムの6水和物)とを比較し
た場合、無水物の方がはるかに優れ、その結晶水がアル
カリ金属水酸化物の影響を受け易くすることによるもの
と推定される。
【0010】本発明においては、特定の粒径を有する縮
合リン酸塩が用いられることが肝要である。なお、本明
細書中で言う粒径とは後述の実施例に示した方法により
測定したものであって、概略、以下のとおりである。即
ち、例として、3.00mmの篩にかけ、篩上に残った
ものを「3.00mm On」、篩を通過したものを
「3.00mm Pass」とし、次に「3.00mm
Pass」を2.00mm(9.2メッシュ)の篩に
かけ、篩上に残ったものを「2.00mm On」、篩
を通過したものを「2.00mm Pass」とする。
以降、1.00mm(16メッシュ)、0.84mm
(20メッシュ)、0.59mm(28メッシュ)、
0.42mm(36メッシュ)、0.21mm(70メ
ッシュ)、0.11mm(145メッシュ)の順で、”
Pass”をさらに目のこまかい篩にかけ、「0.11
mm Pass」を得る。なお、その割合は重量%であ
る。また、径を表示する際の「Xmm以上」とは、Xm
m Onをいうが、Xmmよりも粗い篩にかけ篩上に残
ったものも、これらを合わせたものを含む。また、「X
mm未満」とは、Xmm Passをいうが、Xmmよ
りも細かい篩にかけ篩を通過したものも、これらを合わ
せせたものを含む。
【0011】本発明において、無水縮合リン酸塩の粒径
は、高濃度及び高温のアルカリ金属水酸化物中にて含有
するために、0.4mm以上である。即ち、0.4mm
未満では例えば25重量%水酸化ナトリウムの水溶液の
ような高濃度条件で高温下にさらすと加水分解反応の進
行が著しい。また、粒径が大きいほど、即ち、単位体積
または単位面積あたりの表面積が小さいほどアルカリ金
属水酸化物の影響を受けにくく、加水分解も起こり難い
が、洗浄剤に配合した際の性能、特に自動食器洗浄機中
にて使用した際の溶解性が劣る。したがって、無水縮合
リン酸塩の粒径は2.00mm以下が好ましい。2.0
0mmをこえると、洗浄剤中にて均一に分散するのが困
難であり、かつ、自動食器洗浄機中にて使用した際の溶
解性に悪影響を与える。
【0012】このように、高濃度及び高温のアルカリ金
属水酸化物に含有するトリポリリン酸ナトリウムの粒径
としては、0.4mm〜2.00mmが好ましい。ま
た、更に好ましくは0.600〜2.00mm、特に好
ましくは1.000〜2.00mmである。0.4〜
0.600mmでは加水分解は抑制されるものの、製造
中、スラリーの粘度が上昇しすぎ製造が困難になること
がある。1.000〜2.00mmであれば、加水分解
は80重量%以上抑制され、スラリーの粘度も適切な範
囲となり易い。
【0013】上述のとおり、本発明の溶融型固形洗浄剤
組成物においては、トリポリリン酸ナトリウムが上記粒
径で配合されるため、比重の関係で洗浄剤中でトリポリ
リン酸ナトリウムが沈降・局在化してしまうことがあ
る。そこで本発明では洗浄剤組成物の一形態として、洗
浄剤の製造に際し、無水縮合リン酸塩投入時の中間物の
粘度を450〜1000cps、更に好ましくは600
〜850cpsとすると、トリポリリン酸ナトリウムが
製品中にて局在化することを極めて効率良く防ぐことが
できる。洗浄剤の粘度を上記に調整するには、後述の凝
固剤によっても変化はあるが、例えば、耐熱及び耐アル
カリ性の優れた高分子増粘剤を1.5〜7.5重量%を
含有することが好ましい。1.5重量%未満ではトリポ
リリン酸ナトリウムの沈降・局在化を防ぐことができ
ず、7.5重量%を越えると製品の粘度が著しく高くな
り作業性に悪影響を与える。
【0014】上記高分子増粘剤としては、例えば、ポリ
アクリル酸、ポリイタコン酸のポリマーまたはその塩、
ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸のコポリマー及
びその塩、ポリプロピレングリコールなどが挙げること
ができ、好ましくは、分子量10万〜40万のポリアク
リル酸ナトリウムが好ましい。
【0015】本発明における凝固剤は、特に限定されな
いが、例えば、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸ナトリウ
ム及びそれらの混合物等があるころができるが、無水硫
酸ナトリウムは特に好ましい。無水硫酸ナトリウムの含
有量は1.0〜5.0重量%が好ましく、1.0重量%
未満では製品の固化が困難であり、5.0重量%を越え
ると製品の融点が高くなり作業性に悪影響を与え、洗浄
剤に配合した際の性能、特に自動食器洗浄機中にて使用
した際の溶解性が劣る。
【0016】本発明では 上記の他、任意の成分を含有
してなることができる。これらの成分としては、たとえ
ば、界面活性剤、漂白剤を挙げることができる。ここで
いう界面活性剤は、特に限定されないが、低発泡性のも
のがよく、たとえば、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロックコポリマー、エチレンジアミンのポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物、リン酸エ
ステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテル等であることができる。その配合量は過剰
な泡を生じさせなければ特に限定されないが、0.5〜
2.0重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜
1.5重量%である。ここでいう漂白剤は、特に限定さ
れないが、例えば、次亜塩素酸ナトリウム、塩素化イソ
シアヌール酸ナトリウム等の塩素系酸化剤、過炭酸ナト
リウム、過ホウ酸ナトリウム等の酸素系酸化剤であるこ
とができる。
【0017】本発明に係る溶融型固形洗浄剤組成物は、
例えば、水に、必要に応じ増粘剤、凝固剤を溶解した後
に、アルカリ金属水酸化物を加えて混合し、55〜80
℃に維持する。この際、当該温度における粘度を450
〜1000cps、更に好ましくは600〜850cp
sとすると、トリポリリン酸ナトリウムが製品中にて局
在化することを極めて効率良く防ぐことができる。この
際の粘度を上記に調整するには、例えば、耐熱及び耐ア
ルカリ性の優れた高分子増粘剤を1.5〜7.5重量%
を含有させることができる。1.5重量%未満ではトリ
ポリリン酸ナトリウムの沈降・局在化を防ぎにくく、
7.5重量%を越えると製品の粘度が著しく高くなり作
業性に悪影響を与えることがある。このアルカリ金属水
酸化物水溶液に、粒径が0.4mm以上の縮合リン酸塩
を均一に分散されるまで撹拌した後、固化させることに
より製造される。
【0018】本発明の製造方法の一例を示すと、水 1
0〜30重量%に、凝固剤(例えば、無水硫酸ナトリウ
ム)1.0〜5.0重量%を加えて溶解した後、アルカ
リ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)25〜5
0重量%を加えて混合する。この時、アルカリ金属水酸
化物の溶解熱により水溶液が90℃付近まで上昇するた
め、水溶液の温度が55〜80℃まで下がるまで放冷し
ながら撹拌を続ける。次いで、水溶液の温度が55〜8
0℃に維持できた後に、粒径が0.4mm以上であるト
リポリリン酸ナトリウム 15〜40重量%を加え、均
一に分散するまで撹拌する。以上のように、上記必須成
分を完全に混合した後、この混合物をそのまま或いは小
分け包装容器に充填して常温にて放置すると、1〜2時
間で固化して本発明に係る溶融型固形洗浄剤が得られ
る。
【0019】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。な
お、無水縮合リン酸塩の粒径は篩振とう機 300−M
M型(筒井理化学器械株式会社製)にて粒径を3.00
mm〜0.11mmで9段階に篩い分けし、調節した。
即ち、3.00mmの篩にかけ、篩上に残ったものを
「3.00mm On」、篩を通過したものをさらに
2.00mmの篩にかけ、篩上に残ったものを「2.0
0mm On」とし、以降、1.00mm、0.84m
m、0.59mm、0.42mm、0.21mm、0.
11mmの順に篩かけし篩上に残ったものをそれぞれ、
「1.00mmOn」、「0.84mmOn」、「0.
59mmOn」、「0.42mmOn」、「0.21m
mOn」、「0.11mmOn」とし、篩を通過したも
のを「0.11mm Pass」とした。また、各洗浄
剤中のトリポリリン酸ナトリウムは、高速液体クロマト
グラフィーにて定量し、トリポリリン酸ナトリウムの残
存率の経時変化は、配合前の各粒径のトリポリリン酸ナ
トリウムの純分で、試験時の各粒径のトリポリリン酸ナ
トリウムの上記によって得られた純分を除算した100
分率を残存率とした。
【0020】(実施例1)水 25Lに、凝固剤とし
て、無水硫酸ナトリウム 1.5kgを加えて溶解した
後、水酸化ナトリウム42.5kgを加えて混合・溶解
させた。水溶液の温度が55〜80℃まで下がるまで放
冷しながら撹拌を続け、次いで、粒径が2.00mm以
上3.000未満であるトリポリリン酸ナトリウム25
kg加え、均一に分散するまで撹拌した。この混合物を
500gずつ小分け包装容器に充填して常温にて2時間
放置し、固化させて本発明の溶融型固形洗浄剤No1を
得た。トリポリリン酸ナトリウムの粒径を表1に示した
ものに変更した他は 同様の操作をそれぞれ行ない、本
発明の溶融型固形洗浄剤No2〜9を得た。表−2に、
表−1で調製した固形洗浄剤中の各粒径のトリポリリン
酸ナトリウム配合後、60℃で2時間撹拌した後の、ト
リポリリン酸ナトリウムの残存率の結果を示した。この
ように、トリポリリン酸ナトリウムの加水分解は、粒径
が2.00mm以上が最も少なく、トリポリリン酸ナト
リウムの粒径が0.2mm未満では、著しく加水分解が
進行していた。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】(実施例2)実施例1と同様に、各粒径に
篩い分けしたトリポリリン酸ナトリウムを配合して、表
−3の固形洗浄剤を調製した。表−4に、表−3で調製
した固形洗浄剤中の各粒径のトリポリリン酸ナトリウム
配合後、60℃、70℃、80℃で2時間、4時間、6
時間撹拌した後の、トリポリリン酸ナトリウムの残存率
の結果を示した。測定方法は実施例1と同様の操作で行
った。トリポリリン酸ナトリウムの粒径として、0.1
1mm Onのものを配合した場合、60℃、2時間の
撹拌にて著しく加水分解が進行したと同時に4時間も著
しく進行していた。しかしながら、1.00mm O
n、2.00mm Onを用いた場合では、高濃度及び
高温のアルカリ金属水酸化物中に配合した場合において
も、急激な加水分解の進行は見られなく、4時間後の経
時変化も2時間後と比べ、殆ど違いが見られなく良好な
結果が得られた。
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】(実施例3)水 17.9Lに、凝固剤と
して、無水硫酸ナトリウム 4.5kgを加えて溶解し
た後、増粘剤2.8kgを加え、溶解させた。ついで水
酸化ナトリウム48.3kgを加えて混合・溶解させ
た。水溶液の温度が60℃に下がるまで放冷しながら撹
拌を続け、この時の粘度をB型粘度計(ローターNo.
2、30RPM)にて測定した。次いで、粒径が2.0
0mm3.000未満であるトリポリリン酸ナトリウム
25kgを加え、均一に分散するまで撹拌した。なお、
この時の溶融型固形洗浄剤の製造時の状態を目視により
観察し、製造の可否を検定し表6に示した。この混合物
を500gづつ小分け包装容器に充填して常温にて2時
間放置し、固化させて本発明の溶融型固形洗浄剤No2
1を得た。目視によりトリポリリン酸ナトリウムの沈降
・局在化の有無を検定し表6に示した。トリポリリン酸
ナトリウムの粒径や各成分を表5に示したものに変更し
た他は、同様の操作をそれぞれ行ない、本発明の溶融型
固形洗浄剤No17〜20、22〜27を得た。このよ
うに、トリポリリン酸ナトリウム配合時の粘度が600
〜850cpsであれば、製造状態や、無水縮合リン酸
の沈澱がなく、極めて良好に洗浄剤をえることができ
る。なお、製造不能となったのは粘度が高すぎて 攪拌
不能となりトリポリリン酸ナトリウムの分散が不十分と
なったためである。
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】
【表7】
【0030】※1):製造時の状態 ○:良好に製造可能 ×:製造不可能 ※2):STPPの分散性 ○:良好に分散 ×:分散しない ○’:ごく僅かに局在しているが製品としては支障な
し。 − :検定に至らなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によって、高濃度及び高温のアル
カリ金属水酸化物であるのにもかかわらず、長期にわた
って縮合リン酸塩、特にトリポリリン酸ナトリウムの加
水分解を抑制し得ることが可能となり、洗浄剤の性能の
低下が防止できる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、アルカリ金属水酸化物及び無水縮合
    リン酸塩を含有してなる洗浄剤において、該縮合リン酸
    塩の粒径が0.4mm以上のものであることを特徴とす
    る溶融型固形洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属水酸化物の含有量が25〜
    50重量%である、請求項1に記載の溶融型固形洗浄剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 さらに増粘剤及び/又は凝固剤を含有し
    てなる、請求項2に記載の溶融型固形洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 無水縮合リン酸塩がトリポリリン酸塩で
    ある請求項1ないし3のいずれか一項に記載の溶融型固
    形洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 増粘剤がポリアクリル酸またはその塩で
    ある請求項3または4に記載の溶融型固形洗浄剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 凝固剤が無水硫酸ナトリウムである請求
    項3ないし5のいずれか一項に記載の溶融型固形洗浄剤
    組成物。
  7. 【請求項7】 (A)水 10〜30重量%、(B)ア
    ルカリ金属水酸化物25〜50重量%、(C)粒径が
    0.4mm以上である無水縮合リン酸塩 15〜40重
    量%、(D)増粘剤 1.5〜7.5重量%、(E)凝
    固剤 1.0〜5.0重量%(ただし、(A)+(B)
    +(C)+(D)+(E)=100)を含有してなる請
    求項1ないし6のいずれか一項に記載の溶融型固形洗浄
    剤組成物。
  8. 【請求項8】 水、アルカリ金属水酸化物を少なくとも
    含んで成るアルカリ水溶液を55〜80℃に維持し、該
    水溶液を撹拌しながらこれに粒径が0.4mm以上であ
    る無水縮合リン酸塩を混合し、該無水縮合リン酸塩を分
    散させることを特徴とする溶融型固形洗浄剤組成物の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 水、アルカリ金属水酸化物を少なくとも
    含んで成るアルカリ水溶液がさらに増粘剤を含有してい
    る請求項8に記載の溶融型固形洗浄剤組成物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 水、アルカリ金属水酸化物を少なくと
    も含んで成るアルカリ水溶液がさらに増粘剤および凝固
    剤を含有している請求項8に記載の溶融型固形洗浄剤組
    成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれか1項に記載
    の製造方法において、アルカリ水溶液を55〜80℃に
    維持した際の粘度を450〜1000cpsに維持し、
    該水溶液を撹拌しながらこれに粒径が0.4mm以上で
    ある無水縮合リン酸塩を混合し、該無水縮合リン酸塩を
    分散させることを特徴とする溶融型固形洗浄剤組成物の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 無水縮合リン酸塩がトリポリリン酸ナ
    トリウムである請求項8〜11のいずれか一項に記載の溶
    融型固形洗浄剤組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 増粘剤がポリアクリル酸またはその塩
    である請求項9〜12のいずれか一項に記載の溶融型固
    形洗浄剤組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 凝固剤が無水硫酸ナトリウムである請
    求項10〜13のいずれか一項に記載の溶融型固形洗浄
    剤組成物の製造方法。
JP11095124A 1999-04-01 1999-04-01 溶融型固形洗浄剤組成物及びその製造方法 Pending JP2000282097A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3370654B2 (ja) 2000-11-28 2003-01-27 ハイパーテック株式会社 塗装用マスクの洗浄方法およびその装置
JP2007169387A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Kao Corp 粉末洗剤の製造方法
JP2010517994A (ja) * 2007-02-23 2010-05-27 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 口腔用ポリリン酸組成物

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