JP2000282373A - 捺染方法及び捺染機 - Google Patents

捺染方法及び捺染機

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JP2000282373A
JP2000282373A JP8992599A JP8992599A JP2000282373A JP 2000282373 A JP2000282373 A JP 2000282373A JP 8992599 A JP8992599 A JP 8992599A JP 8992599 A JP8992599 A JP 8992599A JP 2000282373 A JP2000282373 A JP 2000282373A
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Shiro Ichinose
四郎 一ノ瀬
Katsumi Doi
克己 土肥
Michifumi Ri
道▲文▼ 李
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Abstract

(57)【要約】 【課題】淡い階調或いは色の場合でも、ぶつぶつでない
外観の風合の捺染が得られるインクジェット式捺染方法
を開発する。 【解決手段】所要の原色のインクを予め所要量混合した
ものを捺染インクに充当し、インクジェット記録技法と
同様にして、該インクを液滴粒子として噴射し且つその
液滴粒子を飛行させて、印捺パターンを布に描く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
の捺染方法に関する。近時、インクジェット記録技法で
捺染することが試みられるようになった。インクジェッ
ト方式で捺染するときは、低騒音で高速印捺が可能とい
うインクジェット記録技法の特性を捺染に生かせる。加
えて、印捺パターンを極めて広範囲にできるし、印捺パ
ターンの変更が容易である。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録技法で捺染す
るには、インクジェット記録技法を、そのまま捺染に取
り入れている。これによると、布に施された捺染が、ぶ
つぶつ或いはざらつきの外観の風合となる。因みに、そ
の風合は、スクリーン様式で得られる捺染の風合と肉眼
比較で、一見して、それと分かる程度に見劣りがする。
これでは、実用には適さない問題がある。従来のインク
ジェット式捺染で、捺染の風合がぶつぶつとなるのは、
次の理由によると認められる。
【0003】インクジェット記録は、インクを細いノズ
ルから液滴粒子として噴射し、記録媒体に対する液滴粒
子の付着箇所を電気的に制御してパターンを描く方法で
ある。この技法では、噴射された各原色のインク液滴粒
子が、記録媒体上の所定の箇所に重なることで色を発現
する。しかし、各原色のインク液滴粒子は、実際上、制
御しようとする意図通りには精度よく、一つ所に重なり
難く、各原色のインク液滴粒子の点描に位置的ばらつき
を生じる。この事象が、前示ぶつぶつの外観の風合とな
る要因のようである。
【0004】ぶつぶつの外観の風合は、淡色の場合、傾
向が強くなる。淡色の場合、記録媒体の単位面積当たり
のインク液滴粒子の数が少なく、記録媒体の見かけの色
は、記録媒体上のインク液滴粒子と、記録媒体の地合の
色との複合となる。斯くて、インク液滴粒子が記録媒体
の地合の白との間に相対的に浮き彫りとなって見え、前
記の位置的ばらつきと相まって、ぶつぶつ感が強まる。
この傾向は、階調が淡くなる程、強くなる。これは、本
発明者の実験で認められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、淡色
の場合、淡い階調の場合でも、ぶつぶつでない外観の風
合の捺染が得られるインクジェット式の捺染方法を開発
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明では、所要の原色のインクを(必要に応じ黒色のイン
クも)予め所要量混合したものを捺染インクに充当し、
インクジェット記録での技法と同様にして、該インクを
液滴粒子として噴射し且つその液滴粒子を飛行させて、
印捺パターンを非捺染体に施す仕様をとっている。
【0007】茲で本発明に関し、「原色のインク」なる
語は、青(シアン)、赤(マゼンタ)、黄(イエロー)
のインク(必要に応じ黒色のインクも)のみならず、厳
密には原色と言えないが、所望の色を得るための基本或
いは素となる色のインク或いは染料として、捺染の分野
の当業者に用いられているものも含む広義の意味で使用
されている。このことは、特許請求の範囲の項及び以下
の記載についても同様である。
【0008】上記の「所望の色を得るための基本或いは
素となる色のインク或いは染料として、捺染の分野の当
業者に用いられているもの」とは、例えば捺染の分野の
当業者に次の名称で呼ばれている液体染料である。
【0009】 ブラック(濃度40%) グレー(濃度20%) ダークブラウン(濃度20%) グリーン(濃度40%) ターキスブルー(濃度40%) ロイヤルブルー(濃度40%) レッド(濃度40%) スカーレット(濃度33%) ゴールドオレンジ(濃度40%) 本発明では、所要の原色のインクを予め所要量混合した
謂わば原色事前混合インクをインクジェット式の捺染イ
ンクに充てるので、前示仕様で布に施される印捺パター
ンは、その画素であるインク液滴での点描が、各色にお
いて階調斑及び色斑の殆どないものとなる。こうして本
発明では、淡い階調、淡色の場合でも、ぶつぶつでない
外観の風合の捺染が得られるインクジェット式捺染方法
を開発することの課題が達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態につき、本発明
法の実施に用いる捺染機I、捺染インク調製機IIの例を
示す図面を参照して説明する。捺染機Iは、図1から図
4に示し、捺染インク調製機IIは、図5から図7に示し
た。
【0011】本発明法の実施に用いる捺染機Iは、それ
の前後(図1の左右)方向に並ぶ複数の捺染インク噴射
ヘッド1を備えている。各捺染インク噴射ヘッド1は、
捺染インクを噴射する細いノズル2を複数、具有する。
各ヘッド1の捺染インク噴射ノズル2は、布等の捺染対
象体(以下布と略記する)fの被捺染面に指向されてい
る。
【0012】捺染インク噴射ヘッド1は、スライドブロ
ック3に取り付けられ、そのスライドブロック3が、捺
染機I上の布f幅方向(図1の上下方向)に延びるガイ
ドレールL1に架設乃至は装架されている。(図3参
照) 捺染インク噴射ヘッド1は、駆動機構(図示せず)によ
り、ガイドレールL1上を布fの幅方向に移動される。
この方向の移動が、布fに印捺パターンを描くのに、捺
染インク噴射ヘッド1が必要とするX軸方向移動であ
る。ヘッド1のX軸方向移動は、個々のヘッド1別にま
たは全ヘッド1一群で行われる。
【0013】前記ガイドレールL1は支持部材4に取り
付けられ、その支持部材4の基部(図3の左端部)がナ
ット6aに結合され、該ナット6aは部材5に装備され
た竪向きの送りねじ6に螺合されている。送りねじ6は
手回しのダイヤル7により回転される。ダイヤル7によ
り送りねじ6を正、逆回転させると、ナット6aが上下
動する。ナット6aの上下動は、支持部材4、ガイドレ
ールL1お及びスライドブロック3を通じ、捺染インク
噴射ヘッド1の上下動をもたらし、その上下動は布fに
対するノズル2の距離を調節する。
【0014】部材5には摺動部材5aが結合されてい
る。摺動部材5aは、捺染機I上の両サイド(図1の上
下の側)で捺染機Iの前後方向に延びるガイドレールL
2上を、駆動機構(図示せず)によって摺動される。摺
動部材5aの当該摺動が、ヘッド1の捺染機I前後方向
への移動をもたらす。ヘッド1の当該移動が、布fに印
捺パターンを描くのに必要とする今1つの方向であるY
軸方向移動である。ヘッド1のY軸方向移動は、ヘッド
1の個々(厳密にはヘッド1、スライドブロック3、ガ
イドレールL1、支持部材4、ナット6a、ねじ6及び
部材5のアセンブリ)で行う仕様をとってもよいし、全
ヘッド1一群で行う仕様をとってもよい。
【0015】各捺染インク噴射ヘッド1におけるノズル
2は、インクジェット記録での技法と同様にして、イン
クを液滴粒子として噴射し且つそのインク液滴粒子を飛
行させるようにされている。
【0016】以上の説明から明らかなように捺染機I
は、印捺様式がインクジェット記録技法の印捺に改変さ
れている。
【0017】本発明法の実施に用いる捺染インク調製機
IIは、ターンテーブル8、ターンテーブル8の周縁に配
置された円形に並ぶ容器9、及びターンテーブル8に隣
接して配置された電子計量器10を具有する。ターンテ
ーブル8上の円形に並ぶ容器9には、各容器9別に異な
る色の原色のインクが収容されている。各容器9は、内
部の原色インクを少量、流出させる弁11を備えてい
る。電子計量器10の片方の側方に、空容器12が載る
テーブル13が配置され、他方の側方に、調製された捺
染インクを収容した容器14が載るテーブル15が配置
されている。
【0018】テーブル13と15とは、マニピュレータ
形式のコンベヤ16によって連絡されている。コンベヤ
16のマニピュレータ17は、それ自体公知の仕様によ
り操作され、またテーブル13と15とに亘って延びる
ガイドレールL3上を、駆動機(図示せず)により移動
される。
【0019】ターンテーブル8は、間欠回転機構(図示
せず)により、容器9の並列間隔に相当する角度宛、或
る時間間隔で回動される。ターンテーブル8が間欠回動
の度に停止している間に、テーブル13から空容器12
がコンベヤ16のマニピュレータ17で1個宛て取り出
され、電子計量器10の上に載せられる。
【0020】ターンテーブル8の間欠回動毎の停止で、
ターンテーブル8上の1つの容器9が、その流出弁11
の抽出口が電子計量器10上の空容器12の注入口に対
向する箇所に位置する。すると、定位置に配置された弁
開閉器18が作動されて、当該空容器12に相当する箇
所にある容器9の流出弁11が開かれる。弁開閉器18
には、それ自体公知の然るべきもの、例えばマニピュレ
ータを用いることができる。
【0021】こうして、電子計量器10上の空容器12
の注入口に抽出口が対向している容器9内の原色インク
が、該空容器12に抽出される。その抽出原色インク
は、電子計量器10で計量される。原色インクの計量が
所定量に達すると、予め設定されたところに従い、弁開
閉器18が作動されて、原色インクが所定量以上となら
ないよう、流出弁11が閉じられる。
【0022】次いで、同容器12がコンベヤ16のマニ
ピュレータ17で電子計量器10から搬出され、その跡
に次の空容器12がコンベヤ16のマニピュレータ17
で搬入され、該後者容器12に対応する箇所に、他の所
要の原色インクの容器9が移動され、上記と同様にし
て、当該容器12に該他の原色インクが所要量、抽出さ
れる。
【0023】以下、同様にして、次々と所要の各原色イ
ンクが自動的に所定量を配合されて、謂わば原色事前混
合インク(必要とする色の捺染インク)が調製されて、
容器12に収容される。コンベヤ16のマニピュレータ
17で電子計量器10から搬出された容器12は、同マ
ニピュレータ17でテーブル15に移される。こうして
自動調製された所要の色の捺染インクが容器入りの形で
得られる。テーブル15に搬送された捺染インク入り容
器には符号14を付した。
【0024】上記の容器14入り捺染インクは、捺染機
Iを用いる本発明のインクジェト式捺染方法の実施に充
当される。そのインクジェット式捺染の仕様は、インク
ジェットプリンタに代えて前示の改変型捺染機Iを充当
する点を除き、インクジェット記録の技法と同様であ
る。捺染機Iは、捺染インクの使用に備えて、捺染イン
ク入り容器14を準備しておくための受け台19を有す
る。
【0025】本発明法の実施に用いる図示の捺染機I
は、それぞれがインク噴射ノズル2を4つ持つ捺染イン
ク噴射ヘッド1が3基、配置された構成、即ち12個の
インク噴射ノズル2を具有する構成のものである。12
個のノズル2は、それぞれ異なる色の捺染インクの噴射
に充当してもよいし、全てを或いは適当数宛を異なる色
の捺染インクの噴射に充ててもよい。ノズル2を全て異
なる色のインクの噴射に充てる場合、捺染機Iは12色
の捺染が行える。捺染は12色もあれば、通常十分であ
る。ノズル2の複数を同じ色の捺染インクの噴射に充当
するときは、高い捺染能率が得られる。
【0026】印捺を終えた布fは、スクリーン捺染機に
おける布と同様な仕様で捺染機Iの前方へ搬送され、熱
処理工程(図示せず)等の後処理工程を経て、巻取り装
置(図示せず)に巻き取られる。
【0027】
【発明の効果】上述したところから明らかなように、本
発明に係るインクジェット式捺染方法によると、淡い階
調或いは色の場合でも、ぶつぶつでない外観の風合の捺
染が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る捺染方法の実施に用いる捺染機の
平面図である。
【図2】図1に示した捺染機の正面図を示す。
【図3】図1、図2に示した捺染機における捺染インク
噴射ヘッドの上下方向移動手段の例を示す正面図であ
る。
【図4】図1、2に示した捺染機の右側面図である。
【図5】本発明に係る捺染方法の実施に用いる捺染イン
ク調製機の例を示す平面図である。
【図6】図5に示した捺染インク調製機の正面図であ
る。
【図7】図5に示した捺染インク調製機の側面図であ
る。
【符号の説明】
I 捺染機 II 捺染インク調製機 1 捺染インク噴射ヘッド 2 捺染インク噴射ノズル 8 ターンテーブル 9 原色インク収容容器 10 電子計量器 11 上記容器の流出弁 L1 ガイドレール L2 ガイドレール L3 ガイドレール 12 空容器 14 捺染インク入り容器 16 コンベヤ 17 マニピュレータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の原色のインクを予め所要量混合した
    ものを捺染インクに充当し、インクジェット記録での技
    法と同様にして、該インクを液滴粒子として噴射し且つ
    その液滴粒子を飛行させて、印捺パターンを非捺染体に
    施すことを特徴とする捺染方法。
  2. 【請求項2】捺染インクを噴射するノズルを具有する捺
    染インク噴射ヘッドが、被捺染面と平行な面における
    X、Yの2軸方向に移動可能な請求項1記載の捺染方
    法。
  3. 【請求項3】捺染インクを噴射するノズルを具有する捺
    染インク噴射ヘッドが、被捺染面の垂直方向にも移動可
    能である請求項2記載の捺染方法。
  4. 【請求項4】スクリーン捺染におけると同様にして、被
    捺染体が移動される請求項1から3の何れかに記載の捺
    染方法。
  5. 【請求項5】インクジェット記録での技法と同様にし
    て、インクを液滴粒子として噴射し且つその液滴粒子を
    飛行させて、印捺パターンを非捺染体に施すようになっ
    ているノズルを具有することを特徴とする請求項1から
    4の何れかに記載の捺染方法の実施に用いる捺染機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023285A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェットプリンタおよびその印刷方法
JP2013184408A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット印刷装置
EP4223543A2 (en) 2022-02-03 2023-08-09 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus
US12208628B2 (en) 2021-10-06 2025-01-28 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus

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