JP2000282576A - 鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法 - Google Patents

鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法

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JP2000282576A JP11093933A JP9393399A JP2000282576A JP 2000282576 A JP2000282576 A JP 2000282576A JP 11093933 A JP11093933 A JP 11093933A JP 9393399 A JP9393399 A JP 9393399A JP 2000282576 A JP2000282576 A JP 2000282576A
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Hitoshi Ito
均 伊藤
Haruhito Okamoto
晴仁 岡本
Hiroshi Ishimura
博 石村
Nobuyuki Nakamura
信行 中村
Toshiaki Miyao
俊明 宮尾
Junichi Takagi
潤一 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、鋼管柱の柱梁接合部耐力の一定の
精度を保ちつつ、簡易で汎用的な、鋼管柱における柱梁
接合部分の耐力を求める方法を提示する点にあり、かか
る耐力を求める方法を用いたCFTにおける柱梁接合部
の設計方法を提示する。 【解決手段】 梁フランジ軸力の柱への流れを、図6
(a)及び図6(b)に示すような、二つの流れの成分に分解
されるものと想定し、それぞれの成分を解析的手法によ
る耐力評価式により算定して、その和を接合部の耐力と
して評価する。図7に示すように、成分1の流れ(以
下、「前面剪断力」という)P1は主として梁が取付い
ている近傍の鋼管壁面が曲げ変形し鋼管軸方向に伝達さ
れる力の流れであり、成分2の流れ(以下、「リング耐
力」という)P2はリングとリング近傍の鋼管板の曲げ
により、リング周方向に伝達される力の流れである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、図1に示すリン
グダイアフラム付(図2に示すリング一体タイプを含
む)コンクリート充填円形鋼管柱(以下、「CFT」と
いう)に梁フランジが取り付く場合の接合部の局部耐力
を、精度良くかつ比較的容易な計算で評価できるような
評価式を提示し、その評価式に基づく耐力設計法を示す
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばリングダイアフラム付鋼管
柱の柱梁接合部耐力の評価は、図4に示すような引張試
験に基づく計算式(例えば、日本建築学会鋼管構造設計
施工指針同解説)を個々の梁フランジ毎に適用して求め
た。得られた値は、引張荷重時および圧縮荷重時の局部
耐力と見做され、梁フランジ相互の関係は無視されてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この計
算式は、一連の引張試験結果をもとに導かれた実験式で
あり、適用範囲が限定されているほか、一般に地震地域
における耐力算定が想定する地震荷重時すなわち図5の
ように鋼管の両側に付く梁フランジに引張力と圧縮力が
作用する場合(以下、逆対称荷重時)を正しく評価する
ものとは言えない。また、実験式であるため、設計者は
その算定の根拠を認識することができず、実験で規定さ
れた適用範囲を外れる特別なケースへの応用が不可能で
ある。従来技術には以上に掲げる問題点があった。
【0004】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、鋼管柱の柱梁接合
部耐力の一定の精度を保ちつつ、簡易で汎用的な、鋼管
柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法を提示する
点にあり、かかる耐力を求める方法を用いた鋼管柱にお
ける柱梁接合部の設計方法を提示する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の発明
の要旨は、リングダイアフラム付(リング一体タイプを
含む)コンクリート充填円形鋼管柱に梁フランジが取り
付く柱梁接合部の耐力を求める方法であって、梁がとり
つく近傍の鋼管壁面が曲げ変形し伝達される力の流れ成
分(P)と、リングとリング近傍の鋼管板の曲げによ
り周方向に伝達される力の流れ成分(P)との和か
ら、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法に
存する。請求項2記載の発明の要旨は、リングダイアフ
ラム付(リング一体タイプを含む)コンクリート充填円
形鋼管柱に梁フランジが取り付く柱梁接合部の耐力を求
める方法であって、梁がとりつく近傍の鋼管壁面が曲げ
変形し伝達される力の流れ成分(P)と、リングとリ
ング近傍の鋼管板の曲げにより周方向に伝達される力の
流れ成分(P)とに分解し、該成分(P)から、鋼
管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法に存す
る。請求項3記載の発明の要旨は、前記Pは、以下に
掲げる式により求められることを特徴とする請求項1に
記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方
法に存する。
【数5】 請求項4記載の発明の要旨は、前記Sは、以下に掲げる
式により求めることを特徴とする請求項3に記載の、鋼
管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法に存す
る。
【数9】 請求項5記載の発明の要旨は、前記Pは、以下に掲げ
る式により求められることを特徴とする請求項1乃至4
のいずれかに記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐
力を求める方法に存する。ここで、X,X,X
,Xは係数とするに存する。
【数14】
【数15】 、及び
【数16】 請求項6記載の発明の要旨は、前記鋼管部分の前記有効
幅αは、以下に掲げる式により求められることを特徴と
する請求項5記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐
力を求める方法に存する。
【数10】 請求項7記載の発明の要旨は、前記鋼管部分の前記有効
幅αは、以下に掲げる式により求められることを特徴と
する請求項5に記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の
耐力を求める方法に存する。
【数11】 請求項8記載の発明の要旨は、リングダイアフラム付コ
ンクリート充填円形鋼管柱の引張フランジ接合部は、角
度θoに支点があるアーチと考え、以下に掲げる式によ
り求める、前記角度θoの算出方法に存する。
【数22】
【数23】
【数24】
【数25】 及び
【数26】 請求項9記載の発明の要旨は、前記鋼管柱は、リングダ
イアフラム付鋼管柱であることを特徴とする請求項1乃
至7のいずれかに記載の、鋼管柱における柱梁接合部分
の耐力を求める方法に存する。請求項10記載の発明の
要旨は、前記鋼管柱は、前記梁との取合部分が増厚され
た鋼管柱であることを特徴とする請求項1乃至8のいず
れかに記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求
める方法に存する。請求項11記載の発明の要旨は、請
求項1乃至9のいずれかに記載の、鋼管柱における柱梁
接合部分の耐力を求める方法を実行可能なプログラムが
記録された記録媒体に存する。請求項12記載の発明の
要旨は、請求項1乃至9記載の耐力を求める方法を用い
た、鋼管柱における柱梁接合部分の設計方法に存する。
請求項13記載の発明の要旨は、請求項11に記載の、
鋼管柱における柱梁接合部分の設計方法を実行可能なプ
ログラムが記録された記録媒体に存する。請求項14記
載の発明の要旨は、請求項11に記載の、鋼管柱におけ
る柱梁接合部分の設計方法により築造された構造物に存
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。梁フランジ軸力の柱への流
れを、図6(a)及び図6(b)に示すような、二つの
流れの成分に分解されるものと想定し、それぞれの成分
を解析的手法による耐力評価式により算定して、その和
を接合部の耐力として評価する。
【0007】図7に示すように、成分1の流れ(以下、
「前面剪断力」という)Pは主として梁が取付いてい
る近傍の鋼管壁面が曲げ変形し鋼管軸方向に伝達される
力の流れであり、成分2の流れ(以下、「リング耐力」
という)Pはリングとリング近傍の鋼管板の曲げによ
り、リング周方向に伝達される力の流れである。
【0008】従って、梁フランジにより伝達される接合
部の耐力Pは両者の和は、
【0009】
【数1】
【0010】耐力設計法に用いられる長期許容耐力P
(長期)、短期許容耐力P(短期)および最大耐力P
は、それぞれ、
【0011】
【数2】
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】とする。
【0015】設計においては、構造解析から得られるフ
ランジ軸力がそれぞれの荷重時に対応する長期許容耐
力、短期許容耐力または最大耐力を上回らないようにす
ればよい。
【0016】前面剪断力Pは、円筒シェル理論より求
められる。Pの算定式は、荷重状態によらず以下のよ
うに与えられる。
【0017】
【数5】
【0018】ここで、
【0019】
【数6】
【0020】
【数7】
【0021】
【数8】
【0022】有効周長S(図8参照)は、実験および有
限要素解析(以下、FEMという)結果から(9)式の
ように設定した。
【0023】
【数9】
【0024】リング耐力Pは、図9に示す鋼管部分の
有効幅αを含めたT型断面(以下、「リング体」とい
う)からなる有効半径Reのアーチ/リングに、アーチ
/リング骨組理論を適用して求められる。ここで、フラ
ンジ軸力は、図10に示すように作用位置ψに作用する
二点集中荷重と見做す。
【0025】有効幅αは、実験およびFEM結果から
(10)または(11)式のように設定した。
【0026】
【数10】
【0027】ただし、リング一体タイプの有効幅αは、
【0028】
【数11】
【0029】有効半径Reは、
【0030】
【数12】
【0031】ただし、gは、
【0032】
【数13】
【0033】梁フランジ軸力を二点集中荷重と見なした
とき、その作用位置ψは、実験およびFEM結果から
(18)式のように設定した。
【0034】
【数14】
【0035】ただし、B−H≦H/2 の時は、
【0036】
【数15】
【0037】リング耐力Pは、リング体の全塑性耐力
、N、Q、MθPおよびT RPに対して、後述
の検討箇所における曲げモーメントM、軸力N、剪断力
Q、面外曲げモーメントMθおよびトルクTに塑性条
件式:
【0038】
【数16】
【0039】を適用して求める。
【0040】リング体の全塑性耐力M、N、Q
θPおよびTRPは、以下の算定式による:
【0041】
【数17】
【0042】
【数18】
【0043】
【数19】
【0044】は、リング部分のみを有効と見做して(鋼
管部分を無視して)、それぞれ(25)式並びに(2
6)および(27)式で求める。
【0045】
【数20】
【0046】
【数21】
【0047】リング一体タイプでは、有効幅αを(1
1)式によって設定するとともに、(21)式〜(2
7)式においてH=0,T=tおよびt=t
を代入して求める。
【0048】Pの算定に必要なリング体の曲げモーメ
ントM、軸力N、剪断力Q、面外曲げモーメントMθお
よびトルクT(以下、「リング体の断面力」という)
は、荷重状態、コンクリート充填の有無、偏心の有無、
リングの形状等によりそれぞれ計算方法が異なり、次の
ケースに分類される。
【0049】 (1) 対称荷重時中空鋼管柱 (2) 逆対称荷重時中空鋼管柱 (3) 単方向荷重時中空鋼管柱 (4) CFT これらのうち、本発明は(4)CFTで鉛直偏心および
水平偏心が存在しない場合に係わるものである。
【0050】リング体の断面力のうち、面外曲げモーメ
ントMθおよびトルクTは、上記のケース(1)乃至
(4)に共通であり、鉛直偏心のある場合に生ずるの
で、
【0051】
【数22】
【0052】
【数23】
【0053】鉛直偏心が存在しない場合を扱う本発明で
は、e=0なので、Mθ=0,R=0である。
【0054】一方、リング体の断面力のうち曲げモーメ
ントM、軸力N、剪断力Qは、それぞれのケースに対応
する境界条件を適宜仮定することにより、アーチ/リン
グの骨組理論により導き出される。以下に、梁フランジ
に荷重Pが作用したときの曲げモーメントM、軸力
N、剪断力Qの算定方法を、本発明に係る(4)CFT
に関して述べる。
【0055】(4)CFT CFTの場合、充填コンクリートの効果により、同一柱
に取り付く複数の梁が相互に影響しあうことがなく、い
かなる荷重状態にあっても、接合部の局部耐力は、圧縮
側フランジで耐力が決まることがなく引張側フランジ個
々の局部耐力の最小値で決まることが実験およびFEM
により確認されている。従って、CFTの耐力計算は当
該柱における引張フランジ局部耐力を求めることに帰着
する。
【0056】CFTの引張フランジ接合部は、図11に
示す角度θoに支点があるアーチと考えられる。ただ
し、角度θoは未知数であり、以下の方法により求める
必要がある。
【0057】CFTの柱梁接合部に梁フランジからの引
張軸力が作用したとき、リング体が充填コンクリート面
から離れる点が存在する(図12中のB点)。このB点
では曲げモーメントがゼロであり、また回転角もゼロと
なる。ここで、梁フランジ中心軸とNTリングとの交点
をO点とすると、OB間においてNTリング+鋼管管壁
の有効幅部分が充填コンクリート部分より内側に入るこ
とはない。
【0058】図13、図14は梁フランジから引張力が
作用した場合の変形を説明している。B点ではモーメン
トがゼロであることから、B点ではピン支持とすると、
リングに作用している軸方向力N(θにより変化してい
る)による伸び変形がΔとなり、伸び変形のみによる変
形は図13に示される変形状態となる。それによるB点
の回転角をθaとする。
【0059】またAB間の曲げ変形(図14参照)によ
るB点の回転角をθbとすると、θoは下式を満たすよ
うなθの値である。
【0060】 θa+θb=0 (30)
【0061】ただし、θa+θb=0をみたすθが存在
しない場合は、θo=θbとする。リングの剛性が円周
の途中で変化する場合においても、θo以内でリングの
剛性が変化していなければ全周にわたって同じ剛性のリ
ングが存在していると考える。
【0062】(ΔによるB点の回転角θa)ABの間で
軸力は変化している。また、B点で軸力がゼロではな
く、C点までコンクリートとリングの摩擦力によりリン
グ軸力がゼロになるまで伸び変形している。従ってB点
ではリングはA方向にズレていく状態になっている。こ
こではこのズレは無視する。AB間の軸力の平均値はθ
d=(θ+θo)/2の位置のNdで表わされるものと
する。Ndは次式で示される。
【0063】
【数24】
【0064】有効幅を含んだリングの断面積をA,ヤン
グ係数をEとすると、伸びΔは次式で示される。
【0065】
【数25】
【0066】このΔによるB点の回転角θは幾何学的
関係より次式で与えられる。
【0067】
【数26】
【0068】(曲げ変形による回転角θ)AB間の曲
げモーメントMはθの関数である.曲げ変形によるA点
の回転角をゼロとし、リングの曲げ剛性をI、ヤング係
数をEとすると、B点の曲げによる回転角θは次式で
与えられる。
【0069】
【数27】
【0070】(θの決定)(33)式および(34)式と
(30)式によりθを決定する。すなわち、あるθ
仮定して、この位置を支点と仮定したリングの検討箇所
における断面力に全塑性条件(17)式を適用して、仮の
が決定され、これらよりN、M(α)が求められ
る。(33)式および(34)式よりθaとθbを求め、
(30)式が満足されれば、真のθである。 (CFT柱の耐力)真のθが得られれば、アーチ上の
角度θのにおける、軸力N,剪断力Qおよび曲げモーメ
ントMが次式で求められる。
【0071】
【数28】
【0072】ただし、VA、VB、Hは、(31)式によ
る。最後に、上記の、耐力を求める方法を用いたリング
ダイアフラム付鋼管柱の柱梁接合部分の設計方法につい
てのフローを図16及び図17に示す。なお、Pは、
に対して比較的に小さいので、Pを無視すること
もできる(両図中における)。実施の形態に係る、鋼
管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法は、上記
の如く構成されているので以下に掲げる効果を奏する。
リングダイアフラム付円形鋼管柱の柱梁接合部耐力評価
が、網羅的に、精度良く比較的容易に可能になった。解
析的耐力式に基づいているので、設計者はある程度力の
流れを認識することができ、特殊なケースにも応用する
ことができる。特に、本発明により、CFTが扱えるよ
うになった。
【0073】(実施例1)(20)式において分子の項はす
べてP2に比例する形になっているから係数X〜X
を、X=X=X=X=X=2としたとき、容
易にP2を求めうる。すなわち、P2=1(単位荷重)と
したときのM、N、Q、Mθ、Tをそれぞれ、M
,Q,MθA,TRAとおけば、P2の算定式は
【0074】
【数29】
【0075】のように書ける。
【0076】(20)式によると、円周上の任意の位置を検
討箇所とすることが可能であるが、実験およびFEM結
果から最もクリティカルな検討箇所は、フランジ縁入り
隅部加工部端であることが分かっている。すなわち、、
梁フランジ縁の入り隅部であるA点およびB点(図1
1)を、本発明の検討箇所とする。A点およびB点とフ
ランジ中心軸とがなす角θA,θBは(39)式と(40)
式で与えられる。
【0077】
【数30】
【0078】ここで、rは梁フランジ溶接部入り隅加工
半径(通常r=1cmとする)である。
【0079】コンクリートが充填されたリングダイアフ
ラム付円形鋼管柱φ−318.5x10.3、Hs=1
6、Ts=16に梁フランジPL−100x16が対称
に付く場合で鋼管、リングの降伏応力度がそれぞれ、σ
ys=3.3(tf/cm2)、σyt=3.3(tf/cm2)で
あるとする。対称荷重が作用するとき、本発明の評価式
によると、P1=10.10(tf)、P=38.77
(tf)であり、P=48.87(tf)。従って、最大耐
力Pu=60.63(tf)、短期許容耐力PA(短期)=
42.50(tf)および長期許容耐力PA(長期)=2
8.33(tf)である。
【0080】(実施例2)本評価式において係数X
を、X=X=X=X=X=2としたとき
の計算結果と、実験結果またはFEM解析結果との比較
を図18に示す。
【0081】なお、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。例えば、梁
のフランジにアールを付けることもできる。斯かる場合
には、アールの縁で検定することが好ましい。
【0082】また、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
【0083】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。実験式ではなく解析的
耐力式を用いて算出するので、鋼管柱の柱梁接合部耐力
の一定の精度を保ちつつ、簡易で汎用的な、鋼管柱の耐
力を求める方法を提示することができる。 実施の形態
に係る名前は上記の如く構成されているので、以下に掲
げる効果を奏する。特に、本発明により、CFTが扱え
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるリングダイアフラム付鋼管
柱の一部破断の斜視図である。
【図2】(a)は本発明が適用される増厚された鋼管柱
の一部破断の斜視図、(b)は特殊なリングダイアフラ
ム付鋼管柱の一部破断の斜視図である。
【図3】図2に示す鋼管柱の取合部分の詳細断面図であ
る。
【図4】従来技術に係る長期荷重(対称荷重)状態を示
す図である。
【図5】従来技術に係る地震荷重(逆対称荷重)状態を
示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る、梁フランジ軸力の
二成分への分解を示す図である。
【図7】図6に示される梁フランジ軸力の二成分への分
解詳細を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る、有効周長Sの定義
を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る、NTリングの有効
幅αの定義を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る、二点集中荷重の
作用位置ψを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る、リング体の検討
箇所を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る、面外曲げモーメ
ントMθおよびトルクTを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る、逆対称荷重が作
用する場合を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る、二点集中荷重が
作用する半円弧アーチを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る、一点集中荷重が
作用する半円弧アーチを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る、リングダイアフ
ラム付鋼管柱の柱梁接合部設計法のフローを示す流れ図
である。
【図17】図16に示すフローの続き示す流れ図であ
る。
【図18】本実施の形態による計算結果と、実験結果ま
たはFEMとの比較を示す図である。
【符号の説明】
α:有効幅 S:有効周長 ψ:荷重の作用位置 D:鋼管の直径 t:鋼管の板厚 t:仕口増厚部の板厚 l:仕口増厚部の余長 H:リングの出 T:リングの厚さ B:梁フランジ幅 t:梁フランジ厚さ σyt:鋼管の降伏耐力 σys:リングの降伏耐力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石村 博 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 宮尾 俊明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高木 潤一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リングダイアフラム付(リング一体タイ
    プを含む)コンクリート充填円形鋼管柱に梁フランジが
    取り付く柱梁接合部の耐力を求める方法であって、 梁がとりつく近傍の鋼管壁面が曲げ変形し伝達される力
    の流れ成分(P)と、リングとリング近傍の鋼管板の
    曲げにより周方向に伝達される力の流れ成分(P)と
    の和から、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める
    方法。
  2. 【請求項2】 リングダイアフラム付(リング一体タイ
    プを含む)コンクリート充填円形鋼管柱に梁フランジが
    取り付く柱梁接合部の耐力を求める方法であって、 梁がとりつく近傍の鋼管壁面が曲げ変形し伝達される力
    の流れ成分(P)と、リングとリング近傍の鋼管板の
    曲げにより周方向に伝達される力の流れ成分(P)と
    に分解し、該成分(P)から、鋼管柱における柱梁接
    合部分の耐力を求める方法。
  3. 【請求項3】 前記Pは、以下に掲げる式により求め
    られることを特徴とする請求項1に記載の、鋼管柱にお
    ける柱梁接合部分の耐力を求める方法。 【数5】
  4. 【請求項4】 前記Sは、以下に掲げる式により求める
    ことを特徴とする請求項3に記載の、鋼管柱における柱
    梁接合部分の耐力を求める方法。 【数9】
  5. 【請求項5】 前記Pは、以下に掲げる式により求め
    られることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方
    法。ここで、X,X,X,X,Xは係数とす
    る。 【数14】 【数15】 、及び 【数16】
  6. 【請求項6】 前記鋼管部分の前記有効幅αは、以下に
    掲げる式により求められることを特徴とする請求項5記
    載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方
    法。 【数10】
  7. 【請求項7】 前記鋼管部分の前記有効幅αは、以下に
    掲げる式により求められることを特徴とする請求項5に
    記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方
    法。 【数11】
  8. 【請求項8】 リングダイアフラム付コンクリート充填
    円形鋼管柱の引張フランジ接合部は、角度θoに支点が
    あるアーチと考え、以下に掲げる式により求める、前記
    角度θoの算出方法。 【数22】 、 【数23】 、 【数24】 、 【数25】 及び 【数26】
  9. 【請求項9】 前記鋼管柱は、リングダイアフラム付鋼
    管柱であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める
    方法。
  10. 【請求項10】 前記鋼管柱は、前記梁との取合部分が
    増厚された鋼管柱であることを特徴とする請求項1乃至
    8のいずれかに記載の、鋼管柱における柱梁接合部分の
    耐力を求める方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれかに記載の、
    鋼管柱における柱梁接合部分の耐力を求める方法を実行
    可能なプログラムが記録された記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至9記載の耐力を求める方
    法を用いた、鋼管柱における柱梁接合部分の設計方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の、鋼管柱における
    柱梁接合部分の設計方法を実行可能なプログラムが記録
    された記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の、鋼管柱における
    柱梁接合部分の設計方法により築造された構造物。
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