JP2000283775A - データ取得装置及びデータ取得方法 - Google Patents

データ取得装置及びデータ取得方法

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JP2000283775A
JP2000283775A JP9080199A JP9080199A JP2000283775A JP 2000283775 A JP2000283775 A JP 2000283775A JP 9080199 A JP9080199 A JP 9080199A JP 9080199 A JP9080199 A JP 9080199A JP 2000283775 A JP2000283775 A JP 2000283775A
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史章 落合
Shuji Nakajima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の現在地における高度や方位等の正確
な地学的データを取得可能とする。 【解決手段】 高度計測時には、圧力センサ15を用い
て計測した第1の高度データを、GPS処理部3で受信
した測位情報に基づき計測した第2の高度データによっ
て補正し、最終的な高度データとする。また、磁気セン
サ14を用いて計測した磁北の方向と、GPS処理部3
で受信した測位情報に基づき計測した磁北の方向との角
度差を補正角データとしてRAM7に記憶しておき、方
位計測時には、磁気センサ14を用いて計測した磁北の
方向を補正角データによって補正し、最終的な方位デー
タとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高度や方位等の地
学的データを取得するデータ取得装置、及びデータ取得
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池を電源として動作する電子式
の腕時計においては、使用者に単に時刻を知らせるだけ
でなく、例えば圧力センサを備えることにより高度(海
抜高度)を、また磁気センサを備えることにより方位
(磁北の方向)を計測できるものがある。一方、例えば
自動車のナビゲーション装置に用いられているGPS受
信機、あるいは電池を電源として動作するハンディタイ
プのGPS受信機においては、GPS衛星から送られて
くる測位情報に基づき自己の現在位置と同時に、現在位
置の高度および方位の計測が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た圧力センサを用いた高度計測では、気圧に基づき高度
を計測するため天候の影響による誤差が不可避的に生
じ、また、磁気センサを用いて高精度の方位計測を行う
ためには、磁気センサ毎に異なる特性の調整が製造段階
において必要となっている。これに対し、GPS衛星を
用いた高度計測、及び方位計測では、所定数以上のGP
S衛星が捕捉できなければ、正確な計測ができないとい
う欠点がある。
【0004】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、使用者の現在地における高度や方位等
の正確な地学的データが取得可能なデータ取得装置及び
データ取得方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、自己の現在地に関する地
学的データを取得するデータ取得装置であって、前記地
学的データの取得に用いる基礎データを検出する検出手
段と、衛星から送られてくる測位情報を受信する受信手
段と、前記検出手段により検出された基礎データに基づ
く第1の地学的データを、前記受信手段により受信され
た測位情報に基づく第2の地学的データにより補正し、
取得データとする補正手段とを備えたものとした。
【0006】かかる構成においては、基礎データに基づ
く第1の地学的データが、これとはソースが異なる測位
情報に基づく第2の地学的データにより補正され、これ
が地学的データとして取得されるため、取得される地学
的データに含まれる誤差が小さくなる。
【0007】また、請求項2の発明にあっては、前記補
正手段は、取得する地学的データの種類に応じて決めら
れた補正条件が満たされたとき、前記第1の地学的デー
タを前記第2の地学的データにより補正するものとし
た。かかる構成においては、前記補正条件を適宜設定す
ることにより、取得される地学的データの誤差が、第2
の地学的データによって逆に増大されることが未然に回
避される。
【0008】また、請求項3の発明にあっては、さら
に、各地の地形情報が記憶された地形情報記憶手段と、
前記受信手段により受信された測位情報に基づき自己の
現在地を示す位置データを取得する位置データ取得手段
と、この位置データ取得手段により取得された現在デー
タにより示される現在地が平地か否かを、前記地形情報
記憶手段に記憶された地形情報に基づき判断する判断手
段とを備え、前記補正条件は、前記判断手段による現在
地が平地であるとの判断であるものとした。かかる構成
においては、測位情報の受信状況が良好でなく、第2の
地学的データに含まれる誤差が大きいと予想される場合
に、これに起因して、取得される地学的データの誤差が
逆に増大されることが未然に回避される。
【0009】また、請求項4の発明にあっては、前記補
正条件は、前記第1の地学的データと前記第2の地学的
データとの差が所定の範囲内にあるとの条件であるもの
とした。かかる構成においては、何らかの理由により第
2の地学的データに大きな誤差が含まれているような場
合に、これに起因して、取得される地学的データの誤差
が第2の地学的データによって逆に増大されることが未
然に回避される。
【0010】また、請求項5の発明にあっては、前記補
正手段は、前記第1の地学的データに、前記第2の地学
的データを加えて平均化する補正を行うものとした。か
かる構成においても、取得される地学的データに含まれ
る誤差が小さくなる。
【0011】また、請求項6の発明にあっては、前記地
学的データは、高度を示す高度データであるものとし
た。かかる構成においては、基礎データに基づく第1の
高度データが、これとはソースが異なる測位情報に基づ
く第2の高度データにより補正され、高度データとして
取得されるため、取得される高度データに含まれる誤差
が小さくなる。
【0012】また、請求項7の発明にあっては、前記地
学的データは、方向を示す方位データであるものとし
た。かかる構成において、かかる構成においては、基礎
データに基づく第1の方位データが、これとはソースが
異なる測位情報に基づく第2の方位データにより補正さ
れ、方位データとして取得されるため、取得される方位
データに含まれる誤差が小さくなる。
【0013】また、請求項8の発明にあっては、さら
に、同一地点で取得された前記第1の地学的データと前
記第2の地学的データとの差を補正データとして記憶す
る補正データ記憶手段を備え、前記補正手段は、前記補
正データ記憶手段に記憶されている補正データに基づ
き、前記第1の地学的データを補正するものとした。か
かる構成においては、取得される方位データに含まれる
誤差を、第1の方位データに含まれていた誤差よりも小
さくでき、しかも、検出手段の個体差に起因した誤差分
を吸収できる。
【0014】また、請求項9の発明にあっては、異なる
二地点間の経路の傾斜角を示す傾斜角データを取得する
データ取得装置であって、自己の現在地の高度を示す高
度データの取得に用いる基礎データを検出する検出手段
と、衛星から送られてくる測位情報を受信する受信手段
と、この受信手段により受信された測位情報に基づき現
在地を示す位置データを取得する位置データ取得手段
と、異なる二つの地点において、前記位置データ取得手
段によりそれぞれ計測された位置データと、前記検出手
段を用いてそれぞれ取得された高度データとに基づき前
記傾斜角を算出する算出手段とを備えたものとした。
【0015】かかる構成においては、二地点間の経路の
傾斜度合がきつく、測位情報の受信状況が悪い、すなわ
ち捕捉可能な衛星の数が少なく、測位情報に基づき取得
可能な高度データに含まれる誤差が大きくなる場所であ
っても、検出手段を用いて取得された高度データには、
そうした場所の影響による誤差が存在しない。このた
め、測位情報に基づき取得可能な高度データよりも誤差
の小さな高度データを用いて傾斜角が算出される。
【0016】また、請求項10の発明にあっては、自己
の現在地の高度を示す高度データを取得するデータ取得
方法において、自己の現在地を取得し、取得した現在地
が平地か否かを判断し、その判断結果が平地であると
き、自己が検出した基礎データに基づき取得した第1の
高度データを、衛星から受信した測位情報に基づき取得
した第2の高度データによって補正し、補正後のデータ
を取得データとするようにした。
【0017】かかる方法においては、測位情報の受信状
況が良好でなく、第2の高度データに含まれる誤差が大
きいと予想される場合に、これに起因して、取得される
高度データの誤差が逆に増大されることが未然に回避さ
れる。
【0018】また、請求項11の発明にあっては、方位
を示す方位データを取得するデータ取得方法において、
自己が検出した基礎データに基づき取得した第1の方位
データと、衛星から受信した測位情報に基づき取得した
第2の方位データとの差を算出し補正データとして記憶
し、これ以後、自己が検出した基礎データに基づき取得
した第1の方位データを、記憶した補正データにより補
正し、補正後のデータを取得データとするようにした。
かかる方法においては、取得される方位データに含まれ
る誤差が小さくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)
【0020】以下、本発明の一実施の形態を図にしたが
って説明する。図1は、本発明に係るデータ取得装置1
を示すブロック図である。
【0021】このデータ取得装置1は、使用者の腕に装
着可能な腕時計型であるとともに、GPSアンテナ2及
びGPS処理部3を有している。GPS処理部3は、R
F、A/D、データレジスタ、カウンター、デコーダ
ー、及びそれらの制御を行うCPU、ROM及びRAM
等により構成されている。GPS処理部3はGPSアン
テナ2によって受信されたGPS衛星からのL1帯の受
信電波を増幅・復調した後、エフェメリス情報やアルマ
ナック情報といった衛星データの解読を行い、解読した
データに基づき自己位置の計算等の位置計測を行う。G
PS処理部3による計測結果は、データ取得装置1全体
を制御するCPU4へ送られた後、表示回路5に設けら
れているLCD(図示せず)に表示される。なお、表示
器には、測定が行われていないときには、時計の文字
盤、及び図外の時計部からCPU4へ送られた現在時刻
が表示される。GPS処理部3及びCPU4への電力供
給は、電源(電池)を含む電源回路6によって行われて
いる。CPU4は、RAM7をワーキングメモリとして
使用しつつ、ROM8に格納されているプログラムに基
づき動作し、GPS処理部3等の各部を制御する。前記
RAM7には、CPU4の制御に際して各種データが記
憶される。
【0022】また、CPU4には、ユーザーが測位装置
1の操作を行うための複数のスイッチが接続されたスイ
ッチ入力部9と、衛星データ記憶部10、地図データ記
憶部11、方位検出部12、高度検出部13が接続され
ている。衛星データ記憶部10は、GPS処理部3によ
り読み出されたり或いは更新されたりするエフェメリス
情報やアルマナック情報といった衛星データ保存するた
めのEEPROM等の不揮発性メモリである。地図デー
タ記憶部11は、地図データや測位系データ等の変更さ
れないデータが格納されたROMであって、前記地図デ
ータには、各地点の標高データ等の地形情報が含まれて
いる。方位検出部12は地磁気の方向を検出するための
磁気センサ14(例えばMR素子(磁気抵抗素子))を有
しており、磁気センサ14の検出信号は方位検出部12
によって処理されCPU4へ送られる。また、高度検出
部13は気圧を検出するための圧力センサ15を有して
おり、圧力センサ15の検出信号は高度検出部13によ
って処理されCPU4へ送られる。
【0023】次に、以上の構成からなるデータ取得装置
1において、例えば使用者によって高度測定モードが設
定されているときCPU4により実行される高度測定処
理に関する動作を図2のフローチャートに従い説明す
る。
【0024】すなわち、CPU4は、GPS衛星から送
られてくる測位情報をGPS処理部3によって受信する
とともに、受信した測位情報に基づき現在地の高度を測
定し、その測定結果を第1の測定結果(A)としてRA
M7に記憶する(ステップSA1)。さらに高度検出部
13の圧力センサ15が検出した気圧に基づき現在地の
高度を測定し、その測定結果を第2の測定結果(B)と
してRAM7に記憶する(ステップSA2)。引き続
き、第1の測定結果(A)と第2の測定結果(B)との
平均値を算出し、その結果を最終的な測定結果とすると
ともに(ステップSA3)、表示回路5のLCDに表示
し(ステップSA4)、高度測定処理を終了する。
【0025】したがって、本実施の形態においては、測
定時における天候などの環境の違いに起因する誤差が懸
念される測定高度、つまり圧力センサ15により検出し
た気圧に基づく測定高度を、天候の影響を受けない測位
情報に基づく測定高度により補正することによって、よ
り正確な現在位置の高度を取得することができる。
【0026】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態を説明する。図3は、図1と同様の
構成を備えたデータ取得装置1において、CPU4によ
り実行される他の高度測定処理に関する動作を示すフロ
ーチャートである。
【0027】すなわち、CPU4は、高度検出部13の
圧力センサ15が検出した気圧に基づき現在地の高度を
測定し、その測定結果を第1の測定結果(A)としてR
AM7に記憶する(ステップSB1)。次に、GPS衛
星から送られてくる測位情報をGPS処理部3によって
受信し、受信した測位情報に基づき現在位置を計測する
(ステップSB2)。引き続き、ここでの計測結果すな
わち緯度/経度データに基づき、地図データ記憶部11
から現在地周辺の地図データを読み出し(ステップSB
3)、読み出した地図データに含まれる地形情報から、
現在地周辺が平地であるか否かを判断する(ステップS
B4)。なお、係る判断は、例えば高度データ等に基づ
き、現在地を中心とする所定面積の地域が複数本の等高
線が描かれるような地域であるか否かによって判断す
る。
【0028】ここで、現在地周辺が平地であると判断で
きたときには、引き続き、ステップSB2受信した測位
情報に基づき現在地の高度を測定し、その測定結果を第
2の測定結果(B)としてRAM7に記憶する(ステッ
プSB5)。しかる後、前述した第1の測定結果(A)
と第2の測定結果(B)との平均値を算出し、その結果
を最終的な測定結果とするとともに(ステップSB
6)、その測定結果を表示回路5のLCDに表示し(ス
テップSA4)、高度測定処理を終了する。また、ステ
ップSB4の判断結果がNOであって、現在地周辺が平
地でないと判断できたとき、つまり現在地周辺が山地等
であると考えられるときには、RAM7に記憶した前記
第1の測定結果(A)を、そのまま最終的な測定結果と
するともに(ステップSB8)、それを表示し(ステッ
プSB7)、高度測定処理を終了する。
【0029】したがって、本実施の形態においては、現
在地周辺が平地であるときには、第1の実施の形態と同
様に、より正確な現在位置の高度を取得することができ
る。しかも、現在地周辺が平地でなく山地等であると
き、つまり電波の受信状況が悪かったり、捕捉できる衛
星数が少なかったりして、測位情報に基づき取得できる
高度データに大きな誤差が含まれることが予想されると
きには、そうしたデータによって、逆に最終的な測定結
果の精度が低下することが防止できる。よって、現在地
の地理的条件等に左右されることなく、測定高度の精度
を維持することができる。
【0030】(第3の実施の形態)次に、本発明におけ
る第3の実施の形態を説明する。図4は、図1と同様の
構成を備えたデータ取得装置1において、例えば例えば
使用者によって特定のモードが設定されているとき、必
要に応じてCPU4により実行される現在位置、高度決
定処理に関する動作を示すフローチャートである。
【0031】すなわち、CPU4は、かかる動作を開始
すると、GPS衛星から送られてくる測位情報をGPS
処理部3によって受信し、受信した測位情報に基づき現
在位置、及び現在地の高度(Xm)を測定し(ステップ
SC1)、さらに高度検出部13の圧力センサ15が検
出した気圧に基づき現在地の高度Ymを測定する(ステ
ップSC2)。次に、上記の各測定処理の試行回数をイ
ンクリメントした後(ステップSC3)、ステップSC
1,SC2で測定した双方の測定高度Xm,Ymの差
が、予め決められている誤差範囲内であるか否かを判別
する(ステップSC4)。ここで前記差が誤差範囲内で
あれば、圧力センサ15による測定結果が妥当であると
して、その測定結果と、前記現在位置(緯度/経度)を
最終的な測定結果として決定し(ステップSC5)、処
理を終了する。
【0032】また、ステップSC4の判別結果がNOで
あって、前記双方の測定高度Xm,Ymの差が誤差範囲
外であったとき、つまり圧力センサ15による測定高度
Ym、又は測位情報に基づく測定高度Xmのいずれかに
大きな誤差があると判断できるときには、前記試行回数
が所定回数を超えていなければ(ステップSC6でN
O)、ステップSC1へ戻り前述した各測定処理を再度
繰り返す。そして、ステップSC1〜SC4を繰り返す
間に、双方の差が誤差範囲内となる測定高度Xm,Ym
が得られれば、前記ステップSC5へ進む。これによ
り、大きな誤差が含まれていることが予想される測定結
果を排除し、圧力センサ15の検出結果に基づく、より
正確な測定高度を得ることができる。なお、所定回数だ
け前述した各測定処理を繰り返しても、双方の差が誤差
範囲内となる測定高度Xm,Ymが得られなかったとき
には、現在地の高度は決定せず、現在位置のみを決定し
(ステップSC7)、処理を終了する。
【0033】したがって、本実施の形態においては、例
えば測位情報に基づく測定高度Xmに、現在地の地理的
条件等に起因して大きな誤差が含まれていることが予想
されるときには、そうしたデータによって、逆に最終的
な測定結果の精度が低下することが防止できる。よっ
て、より正確な測定高度を得ることができる。
【0034】なお、本実施の形態においては、最終的な
測定高度を圧力センサ15の検出結果とするようにした
が、例えば、圧力センサ15による測定高度Ymと測位
情報による測定高度Xmとの差が所定の誤差範囲内であ
るとき、前述した第1及び第2の実施の形態と同様に、
圧力センサ15による測定高度Ymを測位情報による測
定高度Xmによって補正し、その補正結果を最終的な測
定高度とするようにしてもよい。
【0035】(第4の実施の形態)次に、本発明におけ
る第4の実施の形態を説明する。図5は、図1と同様の
構成を備えたデータ取得装置1において、例えば使用者
によって傾斜角検出モードが設定されたとき、CPU4
が実行する傾斜角検出処理にかかる動作を示すフローチ
ャートである。
【0036】すなわち、CPU4は、かかる動作を開始
すると、GPS衛星から送られてくる測位情報をGPS
処理部3によって受信し、受信した測位情報に基づきそ
の時点に位置するA地点の位置を計測し(ステップSD
1)、圧力センサ15によりA地点の高度を測定する
(ステップSD2)。なお、計測位置及び測定高度のデ
ータはRAM7等に順次記憶する。以後、所定時間が経
過するまで待機するとともに、所定時間の経過に伴い
(ステップSD3)、その時点に位置する地点をB地点
として再び位置を計測する(ステップSD4)。引き続
き、ここでの計測結果とRAM7等に記憶されているデ
ータからA地点とB地点との間の距離Xを求め(ステッ
プSD5)、それが所定距離以上でなければ(ステップ
SD6でNO)、ステップSD3へ戻る。所定距離以上
であれば、その地点(B地点)の高度を圧力センサ15
により測定した後(ステップSD7)、A地点とB地点
の高度差Yを求める(ステップSD8)。そして、以下
の式 θ = arctan(距離X/高度差Y) から傾斜角度θを計算し(ステップSD9)、処理を終
了する。
【0037】これにより、使用者に何ら数値データを入
力させることなく、ある地点(A地点)から他の地点
(B地点)までの経路の傾斜角を自動的に計測すること
ができる。ここで、傾斜角の取得に際しては、圧力セン
サ15により測定した高度データを用いることから、あ
る地点(A地点)と他の地点(B地点)の間の経路の傾
斜度合がきつく、測位情報の受信状況が悪い場所、すな
わち捕捉可能な衛星の数が少ないような場所であって
も、測位情報に基づき取得した高度データを用いる場合
と異なり、取得される傾斜角にはそうした場所の影響に
よる誤差が存在しない。よって、地形の影響を受けるこ
となく、より正確な傾斜角データを得ることができる。
【0038】なお、本実施の形態においは、使用者によ
って傾斜角検出モードが設定されると、その時点の居場
所をA地点とするとともに、そこから一定以上離れた他
の地点をB地点として2地点間の経路の傾斜角を計測す
るものとしたが、以下のようにしてもよい。例えば、傾
斜角検出モードの設定後に使用者によって最初にスイッ
チ操作が行われた時点に位置する地点をA地点とし、か
つ次にスイッチ操作が行われた時点に位置する地点をB
地点として前述した傾斜角度の計算を行わせてもよい。
その場合には、勾配が変化する経路では所望する区間の
傾斜角が検出できるようになる。
【0039】(第5の実施の形態)次に、本発明におけ
る第5の実施の形態を説明する。図6は、図1と同様の
構成を備えたデータ取得装置1において、例えば位置計
測に伴いCPU4が実行する補正方位角取得処理に関す
る動作を示すフローチャートである。
【0040】かかる動作を開始するとCPU4は、ま
ず、位置計測処理を開始し、GPS処理部3によって現
在位置を計測するとともに、自己の進行方向の方位を求
める(ステップSE1)。ここで、進行方向の方位が確
定できないとき、例えば使用者の移動速度が遅く、GP
S衛星から受信した測位情報に基づく方位の確定に必要
である単位時間当たりの位置変化がないときには(ステ
ップSE2でNO)、位置計測処理を繰り返す。なお、
かかる間においても現在位置が計測できればその表示を
行う。次に、ステップSE1で進行方向が確定できた
ら、図7に示すように、その進行方向イに対する磁北ロ
の角度βを確定する(ステップSE3)。引き続き、磁
気センサ14による方位計測処理を行った後(ステップ
SE4)、新たに取得した磁北ハの進行方向イに対する
角度γを確定した後(ステップSE5)、GPSに基づ
く磁北の角度βと磁気センサ14に基づく磁北の角度γ
とのズレ角αを計算し、それを補正方位角としてRAM
7に記憶し(ステップSE6)、処理を終了する。
【0041】一方、図8は、図6で説明した処理が行わ
れ、RAM7に前記補正方位角αが記憶された状態下に
おいて、例えば使用者により所定のボタン操作が行われ
たとき、CPU4が実行する方位表示処理動作を示すフ
ローチャートである。かかる動作に際してCPU4は、
まず磁気センサ14による方位計測処理を開始し(ステ
ップSF1)、基準となる方向(本実施の形態では、表
示回路5の前記表示器に表示される文字盤の12時方
向)に対する磁北方向の角度θを確定する(ステップS
F2)。次に、RAM7に記憶されている補正方位角α
を読み出すとともに、以下の式 θ’ = θ − α により補正データ角θ’を算出した後(ステップSF
3)、表示回路5の前記表示器(図示せず)が表示する
文字盤に、その12時方向と補正データ角θ’をなす方
向を示すように磁北表示用の矢印を表示し(ステップS
F4)、処理を終了する。
【0042】したがって、磁気センサ14により計測し
た方位に製品毎の誤差が生じる場合であっても、正確な
磁北方向の表示が可能である。また、そのような製品毎
に生じる誤差を製品の出荷前に調整する作業が不要であ
る。また、本実施の形態においては、位置計測時に伴い
予め補正方位角αを取得しておき、それを記憶させてお
くようしたが、方位表示を行う毎に補正方位角αを取得
することも可能である。但し、その場合には、方位表示
を行う毎に位置計測処理が必要となることから、本実施
の形態のように、予め取得しかつ記憶しておいた補正方
位角αを用いる方が、方位表示に無駄な電力を消費する
ことがなく、電池寿命の長期化が図れる。また、測位情
報を受信できないような場所においても、正確な方位表
示を行うことができる。また、本実施の形態では、位置
計測処理を行うとき必ず前記補正方位角αを取得するも
のとしたが、補正方位角αの取得動作を、例えば、その
日の最初に位置計測を行うとき自動的に行わせたり、使
用者の要求があったときにだけ行わせたりしてもよい。
【0043】また、前述した補正方位角取得処理(図
6)においては、無条件に前記ズレ角αを算出し、それ
を補正方位角として記憶するものを示したが、例えば、
現在地周辺が山地であると判断できる場合や、算出した
ズレ角αが所定の許容範囲よりも大きな角度であった場
合には、その算出結果を破棄し補正方位角を記憶するこ
となく、補正方位角取得処理を終了させるようにしても
よい。その場合には、記憶される補正方位角に、地理的
条件等に起因して大きな誤差が含まれている事態を未然
に回避することができる。その結果、その後に行われる
方位表示処理に際して表示する方位に、より高い精度を
確保することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
基礎データに基づく第1の地学的データを、これとはソ
ースが異なる測位情報に基づく第2の地学的データによ
り補正し、取得される高度や方位等の地学的データに含
まれる誤差が小さくなるようにした。よって、より正確
な地学的データが取得可能となる。
【0045】また、地学的データの種類に応じて決めら
れた補正条件を満たすとき第1の地学的データを第2の
地学的データにより補正し、これにより、測位情報の受
信状況が良好でないことや、その他の理由によって第2
の地学的データに大きな誤差が含まれているような場合
には、取得される高度や方位等の地学的データの誤差
が、第2の地学的データによって逆に増大されることが
未然に回避されるようにした。よって、状況の変化に関
係なく、より正確な地学的データが取得可能となる。
【0046】さらに、地学的データが方位を示す方位デ
ータであって、第1の地学的データと第2の地学的デー
タとの差を補正データとして記憶しておき、記憶した補
正データにより第1の地学的データを補正して取得デー
タとするものでは、第1の地学的データの取得に用いる
基礎データを検出する検出手段の個体差に起因した誤差
分をも吸収できることから、より正確な方位データが取
得可能となる。
【0047】また、他の発明においては、二地点間の経
路の傾斜度合がきつく、測位情報に基づき取得可能な高
度データに含まれる誤差が大きくなる場所であっても、
そうした場所の影響による誤差が存在しない誤差の小さ
な高度データを用いて、二地点間の経路の傾斜角が算出
できるようにした。よって、より正確な二地点間の経路
の傾斜角データ、すなわち地学的データが取得可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すデータ取得装置の
ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態においてCPUが実
行する高度測定処理の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態においてCPUが実
行する他の高度測定処理の動作手順を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の第3の実施の形態においてCPUが実
行する現在位置、高度決定処理の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の第4の実施の形態においてCPUが実
行する傾斜角検出処理の動作手順を示すフローチャート
である。
【図6】本発明の第5の実施の形態においてCPUが実
行する補正方位角取得処理の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】同実施の形態において取得する補正方位角αを
示す図である。
【図8】同実施の形態においてCPUが実行する方位表
示処理の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 GPS処理部 4 CPU 7 RAM 8 ROM 12 方位検出部 13 高度検出部 14 磁気センサ 15 圧力センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己の現在地に関する地学的データを取
    得するデータ取得装置であって、 前記地学的データの取得に用いる基礎データを検出する
    検出手段と、 衛星から送られてくる測位情報を受信する受信手段と、 前記検出手段により検出された基礎データに基づく第1
    の地学的データを、前記受信手段により受信された測位
    情報に基づく第2の地学的データにより補正し、取得デ
    ータとする補正手段とを備えたことを特徴とするデータ
    取得装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、取得する地学的データ
    の種類に応じて決められた補正条件が満たされたとき、
    前記第1の地学的データを前記第2の地学的データによ
    り補正することを特徴とする請求項1記載のデータ取得
    装置。
  3. 【請求項3】 さらに、各地の地形情報が記憶された地
    形情報記憶手段と、 前記受信手段により受信された測位情報に基づき自己の
    現在地を示す位置データを取得する位置データ取得手段
    と、 この位置データ取得手段により取得された現在データに
    より示される現在地が平地か否かを、前記地形情報記憶
    手段に記憶された地形情報に基づき判断する判断手段と
    を備え、 前記補正条件は、前記判断手段による現在地が平地であ
    るとの判断であることを特徴とする請求項2記載のデー
    タ取得装置。
  4. 【請求項4】 前記補正条件は、前記第1の地学的デー
    タと前記第2の地学的データとの差が所定の範囲内にあ
    るとの条件であることを特徴とする請求項2記載のデー
    タ取得装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、前記第1の地学的デー
    タに、前記第2の地学的データを加えて平均化する補正
    を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のデータ取得装置。
  6. 【請求項6】 前記地学的データは、高度を示す高度デ
    ータであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載のデータ取得装置。
  7. 【請求項7】 前記地学的データは、方向を示す方位デ
    ータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のデータ取得装置。
  8. 【請求項8】 さらに、同一地点で取得された前記第1
    の地学的データと前記第2の地学的データとの差を補正
    データとして記憶する補正データ記憶手段を備え、前記
    補正手段は、前記補正データ記憶手段に記憶されている
    補正データに基づき、前記第1の地学的データを補正す
    ることを特徴とする請求項7記載のデータ取得装置。
  9. 【請求項9】 異なる二地点間の経路の傾斜角を示す傾
    斜角データを取得するデータ取得装置であって、 自己の現在地の高度を示す高度データの取得に用いる基
    礎データを検出する検出手段と、 衛星から送られてくる測位情報を受信する受信手段と、 この受信手段により受信された測位情報に基づき現在地
    を示す位置データを取得する位置データ取得手段と、 異なる二つの地点において、前記位置データ取得手段に
    よりそれぞれ計測された位置データと、前記検出手段を
    用いてそれぞれ取得された高度データとに基づき前記傾
    斜角を算出する算出手段とを備えたことを特徴とするデ
    ータ取得装置。
  10. 【請求項10】 自己の現在地の高度を示す高度データ
    を取得するデータ取得方法において、 自己の現在地が平地か否かを判断し、その判断結果が平
    地であるとき、自己が検出した基礎データに基づき取得
    した第1の高度データを、衛星から受信した測位情報に
    基づき取得した第2の高度データによって補正し、補正
    後のデータを取得データとすることを特徴とするデータ
    取得方法。
  11. 【請求項11】 方位を示す方位データを取得するデー
    タ取得方法において、 自己が検出した基礎データに基づき取得した第1の方位
    データと、衛星から受信した測位情報に基づき取得した
    第2の方位データとの差を算出し補正データとして記憶
    し、これ以後、自己が検出した基礎データに基づき取得
    した第1の方位データを、記憶した補正データにより補
    正し、補正後のデータを取得データとすることを特徴と
    するデータ取得方法。
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