JP2000283909A - 表面観察装置 - Google Patents

表面観察装置

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JP2000283909A
JP2000283909A JP11088519A JP8851999A JP2000283909A JP 2000283909 A JP2000283909 A JP 2000283909A JP 11088519 A JP11088519 A JP 11088519A JP 8851999 A JP8851999 A JP 8851999A JP 2000283909 A JP2000283909 A JP 2000283909A
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Susumu Aoki
進 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】STMにおいて、試料の広い範囲の凹凸像を得
る。 【解決手段】試料2の広い範囲の凹凸像を観察する場
合、探針1の先端と試料2の表面との距離は、探針1と
試料2との間にフィールドエミッション電流が流れる距
離となされる。試料2は走査機構6によって2次元走査
される。その走査中、位置検出装置7は、現在探針1が
走査範囲のどの位置にあるかを検出して制御装置10に
渡す。電流検出装置8は試料2に流れるフィールドエミ
ッション電流を検出し、制御装置10はそれを取り込
む。制御装置10は、位置検出装置7からの位置データ
と、電流検出装置8で検出されたフィールドエミッショ
ン電流とに基づいて走査範囲の試料表面の凹凸像を形成
して表示装置11に表示すると共に、位置データに基づ
いて、現在の探針1の走査位置を示す画像を形成して表
示装置11に表示する。この二つの画像を観察すること
によって、オペレータは詳細に観察したい箇所を容易に
探すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料表面を観察す
る表面観察装置に係り、特に試料表面の比較的広い範囲
の表面の凹凸像を短い時間で観察することができる表面
観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】試料表
面の凹凸像を観察するものとして走査型トンネル顕微鏡
(以下、STMと称す)が知られている。そして、ST
Mで試料表面を観察しようとする場合には、まず試料の
どの箇所を観察するかを探す必要がある。
【0003】そのために、まず試料表面の比較的広い範
囲について概略の凹凸像を得、その凹凸像を観察して詳
細に観察したい領域を決定するようにすることが考えら
れるが、STMでは探針の走査は圧電走査素子によって
行っているため、一時の2次元走査で走査できる範囲は
最大でも一辺が数μmの矩形の範囲であり、例えば、試
料表面の4mm×4mmの領域の凹凸像を得ようとする
と、一辺が数μmの矩形の範囲で探針を走査して凹凸像
を得るという操作を、探針の位置を手動で移動させなが
ら繰り返し何回も行わなければならないので、非常に時
間が掛かり、非効率である。
【0004】また、上述したようにして、一辺が数μm
の矩形の範囲で探針を走査して凹凸像を得るという操作
を探針の位置を移動させながら繰り返し行うようにする
と、試料表面に突起部がある場合には探針が当該突起部
に衝突して、探針がダメージを受ける可能性も大きくな
る。
【0005】なお、本明細書において、試料表面の比較
的広い範囲というのは、探針を圧電走査素子によって2
次元走査するときの走査範囲に比較して十分に広いとい
う意味である。
【0006】そこで、本発明は、試料表面の比較的広い
範囲の凹凸像を、従来より短い時間で得ることができる
表面観察装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の表面観察装置は、試料を2次元走
査する走査機構と、試料を2次元走査しているときに、
探針が当該走査範囲のどの位置にあるかを検出する位置
検出装置と、試料を2次元走査しているときに試料に流
れるフィールドエミッション電流あるいはトンネル電流
を検出する電流検出装置と、位置検出装置で検出された
位置データと、電流検出装置で検出されたフィールドエ
ミッション電流あるいはトンネル電流とに基づいて走査
範囲の試料表面の凹凸像を形成して表示装置に表示する
制御装置とを備えることを特徴とする。請求項2記載の
表面観察装置は、請求項1記載の表面観察装置におい
て、前記試料の2次元走査におけるライン走査は一方向
ではなく、隣接する走査ラインではライン走査は逆方向
に行われることを特徴とする。請求項3記載の表面観察
装置は、引き出し電極と、チャンネルプレートを備える
スクリーンと、引き出し電極を2次元走査する走査機構
と、引き出し電極を2次元走査しているときに、引き出
し電極が当該走査範囲のどの位置にあるかを検出する位
置検出装置と、引き出し電極を2次元走査しているとき
に、引き出し電極に流れる電流を検出する第1の電流検
出装置と、引き出し電極を2次元走査しているときに、
スクリーンのチャンネルプレートに流れる電流を検出す
る第2の電流検出装置と、位置検出装置で検出された位
置データと、第1の電流検出装置で検出された電流及び
/または第2の電流検出装置で検出された電流に基づい
て走査範囲の試料表面の凹凸像を形成して表示装置に表
示する制御装置とを備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明に係る表面観
察装置の第1の実施形態を示す図であり、図中、1は探
針、2は試料、3は電源、4は圧電素子、5は移動機
構、6は走査機構、7は位置検出装置、8は電流検出装
置、9は操作装置、10は制御装置、11は表示装置を
示す。なお、以下、図の上下方向をZ軸方向とし、Z軸
方向に直交する面をX−Y平面とする。
【0009】圧電素子4は、探針1のZ軸方向の位置を
可変させるためのものであり、その位置の可変量は制御
装置10からの制御電圧によって制御される。移動機構
5は、探針1及び圧電素子4を一体としてZ軸方向の位
置を可変させるためのものであり、例えばモータで構成
される。そして、その可変量は制御装置10からの制御
信号によって制御される。従って、探針1のZ軸方向位
置を大きく変える場合には制御装置10は移動機構5を
駆動し、探針1のZ軸方向位置を微小量変える場合には
制御装置10は圧電素子4を駆動する。
【0010】走査機構6は、試料2をX−Y平面内で2
次元走査を行うためのものであり、モータで構成され
る。走査を行う走査範囲のサイズは制御装置10から与
えられる。走査には、図2に示すような4つの走査モー
ドが定められている。図2(a)は上から下に走査して
いくモード、図2(b)は上から下に走査していくモー
ド、図2(c)は左から右に走査していくモード、図2
(d)は右から左に走査していくモードであり、何れの
走査モードにおいても、1ラインの走査が終了したとき
には、元に戻って次のライン走査位置から同方向にライ
ン走査を行うのではなく、ライン走査が終了した位置か
らライン走査の位置を所定の幅だけ変更して、逆方向に
走査するようになされている。このような走査を行うこ
とによって、走査時間の短縮化を図っている。
【0011】また、図2(a)〜(d)に示すような4
つのモードを設けるのは、試料表面内の詳細に観察した
い領域がどのような位置にあるかが予め予測できる場
合、その位置に応じてできるだけ速く凹凸像が得られる
ようにするためである。例えば、図3に示すように、探
針1が左下にある場合、詳細に観察したい領域が試料2
の楕円で囲まれる領域にあると予測できる場合には、図
2(a)に示す走査モードで走査を行えば、図2(b)
〜(d)に示す走査モードにより走査する場合に比較し
て、より速く当該領域の凹凸像を得ることができること
になる。
【0012】位置検出装置7は、走査を行っていると
き、現在走査範囲のどの位置が探針1と対向している
か、その位置を検出するものである。これは、現在、探
針1が走査範囲のどの位置にあるか、その位置を検出す
ることに他ならない。
【0013】電流検出装置8は、試料2に流れるフィー
ルドエミッション電流、あるいはトンネル電流を検出す
るものである。
【0014】操作装置9は、2次元走査を行う範囲、及
び走査モードの設定、詳細な像観察モードか、広い範囲
の像観察モードかの設定等の種々の設定を行うためのも
のである。ここで、走査を行う範囲の設定の手法として
は、例えば走査の中心位置の座標と、その中心位置から
±X方向及び±Y方向のサイズを設定することで行って
もよく、あるいは、走査範囲の矩形の一つの頂点の座標
と、X方向及びY方向のサイズを設定することで行って
もよく、または、走査範囲の矩形の対角となる二つの頂
点の座標を設定することで行ってもよい。
【0015】制御装置10は、操作装置9によって設定
された走査範囲及び走査モードを走査機構6に与えると
共に、位置検出装置7からの位置データと電流検出装置
8からのフィールドエミッション電流値に基づいて画像
を形成して、表示装置11に表示する処理等の所定の処
理を実行する。このように、電流値から画像を形成する
手法は周知であるので詳細な説明は省略するが、例え
ば、電流値を輝度値に対応させることによって画像化す
る手法を用いればよい。
【0016】さて、いま操作装置9で広い範囲の像観察
モード、走査範囲及び走査モードが設定されると、制御
装置10は、移動機構5に対して予め定められている所
定のZ軸方向位置を与える。これにより、移動機構5
は、探針1と圧電素子4とを当該Z軸方向位置に位置す
るように移動する。このZ軸方向位置は、探針1と試料
2との間にフィールドエミッション電流が流れるような
位置であり、通常、探針1と試料2との間の距離が数μ
m程度となる位置である。そして、探針1は、広い範囲
の像観察モードが終了するまでこのZ軸方向位置に固定
される。
【0017】また、このとき、制御装置10は、操作装
置9で設定された走査範囲と走査モードを走査機構6に
渡し、走査の開始を指示する。
【0018】なお、電源3の電圧について説明すると次
のようである。広い範囲の像観察モード時では電源3と
しては負の数kVの電圧が必要であり、詳細な像観察モ
ード時には負の数Vの電圧となる。従って、電源3が、
負の数V〜数kVまでの広範囲の電圧を発生させること
ができる電源であれば、制御装置10により、広い範囲
の像観察モード時には負の数kVとなるように、詳細な
像観察モード時には負の数Vとなるように自動制御を行
うことが可能であるが、そうでない場合には、広い範囲
の像観察モード時と、詳細な像観察モード時とで切り換
えスイッチによて予め電源電圧の切り換えを行っておく
必要がある。ここでは、電源3として、予め負の数kV
の電圧を発生する電源が接続されており、切り換えスイ
ッチによって電圧を切り換えるものとする。
【0019】走査機構6は、制御装置10からの指示に
よって、設定された走査範囲を、設定された走査モード
2次元走査するが、その走査位置は位置検出装置7によ
って検出され、制御装置10に渡される。また、各走査
位置において、試料2には、探針1と試料2の表面との
距離に応じたフィールドエミッション電流が流れ、この
フィールドエミッション電流は電流検出装置8で検出さ
れ、制御装置10に渡される。
【0020】そして、制御装置10は、位置検出装置7
からの位置データと、電流検出装置8からのフィールド
エミッション電流値に基づいて画像を形成して、表示装
置11の所定の領域に表示すると共に、操作装置9によ
って設定された走査範囲と、位置検出装置7からの位置
データに基づいて、現在探針1が走査範囲のどのような
位置にあるか、その走査位置を示す画像を表示装置11
の所定の領域に表示する。
【0021】ここで、前者のフィールドエミッション電
流値に基づいて形成された画像は、当該画像の各画素の
輝度値は当該走査位置でのフィールドエミッション電流
値に対応したものであり、このフィールドエミッション
電流値は探針1の先端と試料表面との距離に対応したも
のであるから、結局、当該画像は走査範囲の試料表面の
凹凸を表している画像に他ならない。従って、当該画像
を観察することによって詳細に観察したい領域を探し出
すことができる。
【0022】また、後者の現在の探針1の走査位置を示
す画像の例を図4に示す。図4は、走査範囲の設定を、
走査の中心位置の座標と、その中心位置から±X方向及
び±Y方向のサイズを設定することで行った場合を示し
ており、図中の黒点が現在の探針1の走査位置を示して
おり、下側には、その走査位置のX、Yの座標値が表示
されている。この座標値は、設定された走査の中心位置
からのずれ量として表示されている。なお、図中のR、
L、U、Dは、それぞれ右(right )、左(left)、上
(up)、下(down)を意味している。
【0023】このような二つの画像が表示されることに
より、オペレータは、詳細に観察したい領域がどのよう
な位置にあるかを容易に知ることができる。なお、この
ように表示装置11に二つの画像を表示するためには、
表示装置11の表示領域を二つに分割して表示すればよ
い。
【0024】走査機構6は、走査範囲を1回走査する
と、走査を終了する。即ち、例えば図2(a)で示す走
査モードで走査した場合には、図2(a)の左下端から
走査を行っていき、左上端に至ると走査は終了となる。
その他の走査モード時も同様である。広い範囲の像観察
モードでは、試料表面の凹凸の概略が分かればよいの
で、走査は1回だけでよいのである。
【0025】そして、制御装置10は、位置検出装置7
からの位置データによって走査が終了したことを検知す
ると、この広い範囲の像観察モードの処理を終了する。
【0026】フィールドエミッション電流値に基づいて
形成された画像と、探針1の現在の走査位置を示す画像
とによって詳細に観察したい領域が決まったら、オペレ
ータは操作装置9により、詳細な像観察モード、走査範
囲を設定して、像観察を行う。この詳細な像観察モード
は、従来のSTMでの試料表面の像観察と同じである。
この詳細な像観察モードは周知であり、本発明において
本質的なものではないので、詳細な説明は省略するが、
概略次のようである。
【0027】この詳細な像観察モード時には、電源3は
負の数Vとなされ、制御装置10は、電流検出装置8か
らのトンネル電流値が一定となるように、圧電素子4に
与える制御電圧を制御して、探針1と試料2の表面との
距離を一定に保つ動作を行い、試料2の表面の凹凸像を
形成して表示装置11に表示する。
【0028】以上のようであるので、この表面観察装置
によれば、モータで構成される走査機構6によって試料
2を走査するので、探針1を圧電走査素子によって走査
する場合に比べて、試料表面の比較的広い範囲を走査す
ることができる。また、広い範囲の像観察モードでは、
探針1は試料2の表面から数μmの距離に置かれるの
で、探針1の先端が試料2の突起部と衝突する可能性は
非常に小さいものである。更に、フィールドエミッショ
ン電流値に基づいて形成された画像と、探針1の現在の
走査位置を示す画像とが表示されるので、オペレータ
は、詳細に観察したい領域を容易に探索することができ
る。更に、複数の走査モードを設けたので、効率よく任
意の場所の凹凸像が得られる。また更に、広い範囲の像
観察モード時のライン走査は一方向ではなく、隣接する
走査ラインではライン走査は逆方向に行われるので、走
査時間を短縮することができる。
【0029】以上、第1の実施形態について説明した
が、次に、第2の実施形態について説明する。
【0030】上述した第1の実施形態では、広い範囲の
像観察モード時には、試料2に流れるフィールドエミッ
ション電流を検出するものとしたが、この第2の実施形
態では、トンネル電流を検出する。その構成例を図5に
示す。図5に示す構成は図1に示すものと同じである
が、この実施形態では、広い範囲の像観察モード時にも
電流検出装置8ではトンネル電流を検出する点で上述し
た第1の実施形態と異なっている。従って、この実施形
態では広い範囲の像観察モード時には、探針1のZ軸方
向位置は、試料2との間の距離が数nm程度となる位置
になされ、電源3は負の数Vとなされる。その他の点は
第1の実施形態におけると同じである。
【0031】以上のようであるので、この表面観察装置
によれば、第1の実施形態と同様に、試料表面の比較的
広い範囲を走査することができる。また、トンネル電流
値に基づいて形成された画像と、探針1の現在の走査位
置を示す画像とが表示されるので、オペレータは、詳細
に観察したい領域を容易に探索することができる。
【0032】ただ、この第2の実施形態では、探針1と
試料2との距離は数nm程度であり、第1の実施形態の
場合と比べてかなり近いので、探針1と試料2との衝突
を避けるために、制御装置10においてトンネル電流が
増加したときに圧電素子4を制御して、探針1を図の上
方向に移動させる制御を行う必要がある。
【0033】次に、第3の実施形態について説明する。
上述した第1、第2の実施形態ではSTMにおいて試料
の比較的広い範囲の凹凸像を観察する場合について説明
したが、このように、まず試料の比較的広い範囲の像を
得、その像を観察して詳細に観察したい箇所を探すとい
う作業はSTMに限らず要求される。
【0034】例えば、最近、走査探針等の先端の尖った
突起部の先端の組成分布及び電子状態を原子レベルで評
価することを目的とした走査アトムプローブ装置(以
下、SAPと称す)の研究開発が進められている。この
SAP装置を用いた突起部の分析の原理について概略説
明すると次のようである。図6に示すように、試料20
の突起部の先端近傍に、漏斗型の引き出し電極21を配
置し、試料20に正の高電圧を印加する。これにより、
試料20の突起部の先端からイオンが飛び出す。このイ
オンの一部は、チャンネルプレート23を備えるスクリ
ーン22に衝突し、チャンネルプレート23により電流
に変換されて、図示しない電流検出器によって検出され
るが、その他のイオンは、スクリーン22及びチャンネ
ルプレート23の中心に開けられているプローブホール
24を通過して、図示しない質量分析計により質量分析
される。そして、チャンネルプレート23で検出された
電流、質量分析の結果等を総合的に分析することによっ
て、当該突起部の先端の組成分布及び電子状態を評価す
ることができる。
【0035】さて、このようなSAP装置においては、
試料のどの箇所に突起部があるかを調べる必要がある
が、引き出し電極21を手動により試行錯誤的に移動さ
せているのが現状である。
【0036】そこで、SAP装置においても、まず試料
の比較的広い範囲の凹凸像を得、その凹凸像を観察して
詳細に分析したい突起部を探すことができれば、所望の
位置に引き出し電極を自動的に移動させることができる
ので、分析効率を向上させることができる。
【0037】第3の実施形態は、SAP装置において、
試料の比較的広い範囲を走査して凹凸像を得ることを目
的とするものであり、その構成例を図7に示す。図7に
おいて、20は試料、21は引き出し電極、22はスク
リーン、23はチャンネルプレート、24はプローブホ
ール、25は圧電素子、26は移動機構、27は電源、
28は走査機構、29は電流検出装置、30は位置検出
装置、31は電流検出装置、32は制御装置、33は表
示装置、34は操作装置を示す。なお、この実施形態で
は、図の左右方向をZ軸方向とし、Z軸方向に直交する
面をX−Y平面とする。
【0038】圧電素子25は、試料20のZ軸方向の位
置を可変させるためのものであり、その位置の可変量は
制御装置32からの制御電圧によって制御される。図7
では制御信号線は省略している。移動機構26は、試料
20及び圧電素子25を一体としてZ軸方向の位置を可
変させるためのものであり、例えばモータで構成され
る。そして、その可変量は制御装置10からの制御信号
によって制御される。図7では制御信号線は省略してい
る。従って、試料20のZ軸方向位置を大きく変える場
合には制御装置32は移動機構26を駆動し、試料20
のZ軸方向位置を微小量変える場合には制御装置32は
圧電素子25を駆動する。
【0039】走査機構28は、引き出し電極21をX−
Y平面内で2次元走査を行うためのものであり、モータ
で構成される。走査を行う走査範囲のサイズは制御装置
32から与えられる。引き出し電極21の2次元走査に
は、上述した実施形態と同じに図2に示す4つの走査モ
ードが定められており、走査時間の短縮化が図られてい
る。
【0040】位置検出装置30は、引き出し電極21の
走査を行っているとき、現在引き出し電極21が走査範
囲のどの位置にあるか、その位置を検出するものであ
る。
【0041】電流検出装置29は、引き出し電極21に
流れる電流Ie (この電流を引き出し電極電流と称す)
を検出するものである。電流検出装置31はチャンネル
プレート23で変換された電流Is (この電流をスクリ
ーン電流と称す)を検出するものである。
【0042】操作装置34は、2次元走査を行う範囲、
及び走査モードの設定、詳細な分析モードか、広い範囲
の像観察モードかの設定等の種々の設定を行うためのも
のである。ここで、走査を行う範囲の設定の手法として
は、例えば走査の中心位置の座標と、その中心位置から
±X方向及び±Y方向のサイズを設定することで行って
もよく、あるいは、走査範囲の矩形の一つの頂点の座標
と、X方向及びY方向のサイズを設定することで行って
もよく、または、走査範囲の矩形の対角となる二つの頂
点の座標を設定することで行ってもよい。
【0043】制御装置32は、操作装置34によって設
定された走査範囲及び走査モードを走査機構28に与え
ると共に、位置検出装置30からの位置データと電流検
出装置29からの引き出し電極電流Ie に基づいて、ま
た、位置検出装置30からの位置データと電流検出装置
31からのスクリーン電流Is に基づいて、画像を形成
して、表示装置33に表示する処理等の所定の処理を実
行する。
【0044】さて、いま操作装置34で広い範囲の像観
察モード、走査範囲及び走査モードが設定されると、制
御装置32は、移動機構26に対して予め定められてい
る所定のZ軸方向位置を与える。これにより、移動機構
26は、試料20と圧電素子25とを当該Z軸方向位置
に位置するように移動する。このZ軸方向位置は適宜に
設定されていてよい。また、このとき、制御装置32
は、操作装置34で設定された走査範囲と走査モードを
走査機構28に渡し、走査の開始を指示する。
【0045】なお、電源27の電圧について説明すると
次のようである。上述したように、試料20の突起部を
詳細に分析する場合には、電源27は正の高電圧となさ
れるが、広い範囲の像観察モード時には電源27は負の
高電圧になされる。この詳細な分析モード時と、広い範
囲の像観察モード時での電源電圧の切り換えは適宜な方
法により行うことができる。
【0046】走査機構28は、制御装置32からの指示
によって、設定された走査範囲を、設定された走査モー
ドで2次元走査するが、その走査位置は位置検出装置3
0によって検出され、制御装置32に渡される。また、
各走査位置において、試料20の引き出し電極21と対
向する表面からは、試料20の表面と引き出し電極21
との距離に応じた量の電子が放出され、その一部は引き
出し電極21に取り込まれ、その他の引き出し電極21
を通過した電子はスクリーン22に取り込まれるので、
引き出し電極21、及びチャンネルプレート23には、
それぞれ、試料20の表面と引き出し電極21との距離
に応じた引き出し電極電流Ie 、及びスクリーン電流I
s が流れ、それぞれ電流検出装置29、31で検出さ
れ、制御装置32はそれを取り込む。
【0047】そして、制御装置32は、位置検出装置3
1からの位置データと、電流検出装置29からの引き出
し電極電流Ie 、及び位置データと電流検出装置31か
らのスクリーン電流Is に基づいて画像を形成して、そ
れぞれ表示装置33の所定の領域に表示すると共に、操
作装置34によって設定された走査範囲と、位置検出装
置31からの位置データに基づいて、現在引き出し電極
21が走査範囲のどのような位置にあるか、その走査位
置を示す画像を表示装置33の所定の領域に表示する。
【0048】ここで、引き出し電極電流Ie に基づいて
形成された画像、及びスクリーン電流Is に基づいて形
成された画像は、共に、その画像の各画素の輝度値は当
該走査位置での試料20の表面と引き出し電極21との
距離に対応したものであるから、結局、これら二つの画
像は走査範囲の試料表面の凹凸を表している画像に他な
らない。従って、当該画像を観察することによって、突
起部がどのような位置にあるかを探し出すことができ
る。また、現在の引き出し電極21の走査位置を示す画
像は、第1の実施形態におけると同様に、図4に示すよ
うに表示される。
【0049】このような画像が表示されることにより、
オペレータは、詳細に分析したい試料の突起部がどのよ
うな位置にあるかを容易に知ることができる。
【0050】走査機構28は、走査範囲を1回走査する
と、走査を終了する。広い範囲の像観察モードでは、試
料表面の凹凸の概略が分かればよいので、走査は1回だ
けでよいのである。
【0051】そして、制御装置32は、位置検出装置3
0からの位置データによって走査が終了したことを検知
すると、この広い範囲の像観察モードの処理を終了す
る。
【0052】引き出し電極電流Ie に基づいて形成され
た画像、スクリーン電流Is に基づいて形成された画
像、引き出し電極21の現在の走査位置を示す画像とに
よって詳細に分析したい位置が決まったら、オペレータ
は操作装置34により、詳細な分析モード、分析位置を
設定して、分析を行う。この詳細な分析モードは、上述
したと同じである。
【0053】なお、以上の説明では、引き出し電極電流
e に基づいて形成された画像と、スクリーン電流Is
に基づいて形成された画像とを表示するものとしたが、
何れか一方の画像だけを表示してもよいものである。
【0054】以上のようであるので、この表面観察装置
によれば、モータで構成される走査機構28によって引
き出し電極21を走査するので、試料表面の比較的広い
範囲を走査することができる。また、引き出し電極電流
e に基づいて形成された画像、スクリーン電流Is
基づいて形成された画像、引き出し電極21の現在の走
査位置を示す画像が表示されるので、オペレータは、詳
細に分析したい試料の突起部の位置を容易に探し出すこ
とができ、分析効率を向上させることができる。更に、
複数の走査モードを設けたので、効率よく任意の場所の
凹凸像が得られる。また更に、広い範囲の像観察モード
時のライン走査は一方向ではなく、隣接する走査ライン
ではライン走査は逆方向に行われるので、走査時間を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る表面観察装置の第1の実施形態
を示す図である。
【図2】 走査機構6の走査モードを示す図である。
【図3】 図2に示す4つの走査モードを設ける意味を
説明するための図である。
【図4】 現在の探針1の走査位置を示す画像の例を示
す図である。
【図5】 本発明に係る表面観察装置の第2の実施形態
を示す図である。
【図6】 走査アトムプローブ(SAP)装置を用いた
分析の原理の概略を説明するための図である。
【図7】 本発明に係る表面観察装置の第3の実施形態
を示す図である。
【符号の説明】
1…探針、2…試料、3…電源、4…圧電素子、5…移
動機構、6…走査機構、7…位置検出装置、8…電流検
出装置、9…操作装置、10…制御装置、11…表示装
置、20…試料、21…引き出し電極、22…スクリー
ン、23…チャンネルプレート、24…プローブホー
ル、25…圧電素子、26…移動機構、27…電源、2
8…走査機構、29…電流検出装置、30…位置検出装
置、31…電流検出装置、32…制御装置、33…表示
装置、34…操作装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を2次元走査する走査機構と、 試料を2次元走査しているときに、探針が当該走査範囲
    のどの位置にあるかを検出する位置検出装置と、 試料を2次元走査しているときに試料に流れるフィール
    ドエミッション電流あるいはトンネル電流を検出する電
    流検出装置と、 位置検出装置で検出された位置データと、電流検出装置
    で検出されたフィールドエミッション電流あるいはトン
    ネル電流とに基づいて走査範囲の試料表面の凹凸像を形
    成して表示装置に表示する制御装置とを備えることを特
    徴とする表面観察装置。
  2. 【請求項2】前記試料の2次元走査におけるライン走査
    は一方向ではなく、隣接する走査ラインではライン走査
    は逆方向に行われることを特徴とする請求項1記載の表
    面観察装置。
  3. 【請求項3】引き出し電極と、 チャンネルプレートを備えるスクリーンと、 引き出し電極を2次元走査する走査機構と、 引き出し電極を2次元走査しているときに、引き出し電
    極が当該走査範囲のどの位置にあるかを検出する位置検
    出装置と、 引き出し電極を2次元走査しているときに、引き出し電
    極に流れる電流を検出する第1の電流検出装置と、 引き出し電極を2次元走査しているときに、スクリーン
    のチャンネルプレートに流れる電流を検出する第2の電
    流検出装置と、 位置検出装置で検出された位置データと、第1の電流検
    出装置で検出された電流及び/または第2の電流検出装
    置で検出された電流に基づいて走査範囲の試料表面の凹
    凸像を形成して表示装置に表示する制御装置とを備える
    ことを特徴とする表面観察装置。
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