JP2000284571A - 帯電部材及び電子写真装置 - Google Patents

帯電部材及び電子写真装置

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JP2000284571A
JP2000284571A JP11089009A JP8900999A JP2000284571A JP 2000284571 A JP2000284571 A JP 2000284571A JP 11089009 A JP11089009 A JP 11089009A JP 8900999 A JP8900999 A JP 8900999A JP 2000284571 A JP2000284571 A JP 2000284571A
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JP
Japan
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resin
weight
resistance
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charging
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JP11089009A
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English (en)
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Naoki Fuei
直喜 笛井
Hiroyoshi Suzuki
啓義 鈴木
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電部材の抵抗層に熱可塑性樹脂やエラスト
マーを用いても、抵抗ムラによる画像不良を発生しない
抵抗層を有する帯電部材を提供し、かつムラのない均一
かつ忠実な画像と形成する電子写真装置を提供すること
にある。 【解決手段】 導電性支持体上に導電性弾性層と抵抗層
を順に積層してなる帯電部材において、抵抗層が、
(A)エチレン・ブチレン共重合体の少なくとも一方の
末端に、スチレンブロックポリマー及びオレフィンブロ
ックポリマーからなる群より選ばれるブロックポリマー
を結合して成る共重合体樹脂、(B)平均分子量1万以
上のポリオレフィン樹脂、(C)平均分子量1万未満の
ポリオレフィン樹脂、を含有してなる樹脂組成物で形成
される帯電部材及びこの帯電部材を有する電子写真装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電部材及びそれ
を使用する電子写真装置に関し、詳しくは、電圧を印加
して被帯電体表面を所定の電位に帯電する帯電部材、及
びそれを用いた電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法として多数の方法が知
られているが、一般には、光導電性物質を利用し、種々
の手段により感光体上に静電潜像を形成し、次いで潜像
を粉末現像剤(トナー)で現像を行って可視像として、
必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、
熱及び圧力等により転写材にトナー画像を定着して複写
物を得るものである。また、転写材上に転写されずに感
光体上に残ったトナー粒子は、クリーニング工程により
感光体上より除去される。
【0003】また、従来、電子写真の帯電装置として、
コロナ帯電器を用いたコロナ帯電装置が使用されてきた
が、近年、これに代って、接触帯電装置が実用化されて
いる。接触帯電装置は、コロナ帯電装置に比べて、低い
電圧が使用でき、オゾンの発生量が少く、かつ装置を小
型化できる等の利点をもっている。なかでも接触帯電装
置には、帯電部材として導電性ローラを用いたローラ帯
電方式が、帯電の安定性という点から好ましく用いられ
ている。
【0004】図1に帯電ローラを用いた接触帯電装置の
構成例を模式的に示す。
【0005】ローラ帯電方式では、導電性の弾性ローラ
1(帯電ローラ)を被帯電体である感光体2に加圧当接
させ、これに電圧を印加することにより、感光体2の表
面への帯電が行われる。
【0006】具体的には、帯電は帯電部材から被帯電体
への放電によって行われるため、ある閾値以上の電圧を
印加することにより帯電が開始される。例えば、厚さ2
5μmのOPC感光体2に対して帯電ローラ1を加圧当
接させた場合には、約650V以上の電圧を印加すれば
感光体2の表面電位が上昇し始め、それ以上は印加電圧
に対して傾き1の直線上に感光体2の表面電位が増加す
る。以後、この閾値電圧を帯電開始電圧(Vth)と定
義する。
【0007】つまり、電子写真に必要とされる感光体表
面電位Vdを得るためには、帯電ローラに{Vth+V
d}という直流電圧が必要であるが、このような接触帯
電部材に直流電圧のみを印加して感光体を所定の電位に
帯電するDC帯電方式が実用されるようになった。
【0008】しかし、DC帯電方法においては、使用環
境(温度、湿度)によって接触帯電部材の電気抵抗値が
変動したり、あるいは感光体が削れることによって膜厚
が変動してVthが変動したりするため、感光体の表面
電位を所望の値にすることが難しかった。
【0009】一方、特開昭63−149669号公報に
は、所望の感光体表面電位Vdに相当する直流電位にV
thの2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧との重畳
電圧を接触帯電部材に印加する、いわゆるAC帯電方式
が記載されている。このAC帯電方法は、交流電圧によ
る電位のならし効果があり、感光体の電位は交流電圧の
ピークの中央値であるVdに収束し、環境等の外乱に影
響されることなく、帯電の均一化が期待される方法であ
る。
【0010】次に、接触帯電部材の構成例について説明
する。
【0011】図2は帯電部材(ローラ)の概略断面図で
ある。帯電ローラは、導電性支持体(芯金)1aの上に
被帯電体との均一な当接分を形成するために必要な導電
性弾性層1bと、更にその上に抵抗調整、耐摩耗性、感
光体汚染防止性向上等の目的に応じて、抵抗層1cが設
けられる。また、抵抗調整や弾性層からのしみ出し物質
の防止等必要に応じて、導電性弾性層1bと抵抗層1c
との間に中間層を設けることもできる。
【0012】導電性弾性1bは、通常、EPDM、B
R、IR、SBR、NBR、シリコーンゴム、ウレタン
ゴム又はフッ素ゴム等の合成ゴムに導電性カーボンブラ
ック等の導電剤を分散させた構成を有する。
【0013】抵抗層1cは、通常、ポリアミド樹脂、ポ
リウレタン樹脂又はフッ素樹脂等の合成樹脂に抵抗調整
のために導電性カーボンブラック、導電性酸化チタンや
導電性酸化スズ等の導電剤を分散させた構成を有する。
この際、抵抗層は粉末現像剤が感光体表面に融着するの
を防止する目的で、低硬度に調整される。また、抵抗層
1cとして、導電性の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラスト
マーからなるシームレスチューブを用いた構成も提案さ
れている。
【0014】しかしながら、上記した従来の帯電部材の
抵抗層において、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー
製シームレスチューブを用いた場合は、押出成形時に生
じたチューブの抵抗ムラが画像に現われるという問題が
あった。例えば、チューブの周方向の抵抗ムラによっ
て、画像上に帯電ローラピッチの濃度ムラが発生するこ
とがあった。原因の一つは、チューブを押出成形で製造
する際に起こる金型内の材料の流動の不均一によって、
導電剤が偏在化するものと考えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、帯電
部材の抵抗層に熱可塑性樹脂やエラストマーを用いて
も、抵抗ムラによる画像不良を発生しない抵抗層を有す
る帯電部材を提供することにある。
【0016】本発明の別の目的は、ムラのない均一かつ
忠実な画像と形成する電子写真装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、導電性
支持体上に導電性弾性層と抵抗層を順に積層してなる帯
電部材において、抵抗層が、(A)エチレン・ブチレン
共重合体の少なくとも一方の末端に、スチレンブロック
ポリマー及びオレフィンブロックポリマーからなる群よ
り選ばれるブロックポリマーを結合して成る共重合体樹
脂、(B)平均分子量1万以上のポリオレフィン樹脂、
(C)平均分子量1万未満のポリオレフィン樹脂、を含
有してなる樹脂組成物で形成される帯電部材が提供され
る。
【0018】また本発明に従って、電子写真感光体、静
電潜像形成手段、形成した静電潜像を現像する手段及び
現像した像を転写材に転写する手段を有する電子写真装
置において、潜像形成手段として感光体を帯電するため
に上記帯電部材を有する電子写真装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0020】図2に描かれた帯電部材は、導電性支持体
(芯金)1a上に導電性弾性層1bと、弾性層1b上に
抵抗層1cとが設けられた構成を有し、電子写真の操作
においては、芯金1aに所定の電圧を印加して、図1の
感光体(感光ドラム)2の表面を帯電させるものであ
る。
【0021】抵抗層1cは、(A)エチレン・ブチレン
共重合体の少なくとも一方の末端に、スチレンブロック
ポリマー及びオレフィンブロックポリマーからなる群よ
り選ばれるブロックポリマーを有する共重合樹脂、及び
(B)平均分子量の異なる二種類以上のポリオレフィン
樹脂を含有して成る樹脂組成物で形成される。
【0022】樹脂(A)は上記のように、エチレン・ブ
チレン共重合体の少なくとも一方の末端に、スチレンブ
ロックポリマー及びオレフィンブロックポリマーを有す
る共重合樹脂であるが、そのような樹脂には、例えば、
日本合成ゴム(株)製の熱可塑性エラストマー・商品名
「ダイナロン」、シェルジャパン(株)製の熱可塑性エ
ラストマー・商品名「クレイトン」及び旭化成工業
(株)製の熱可塑性エラストマー・商品名「タフテッ
ク」等が代表的に挙げられる。
【0023】「ダイナロン」には、エチレン・ブチレン
共重合体の両末端の一方がスチレンブロックポリマー、
他方がオレフィンブロックポリマーであるスチレン−エ
チレン・ブチレン−オレフィン共重合体(SEBC)
と、エチレン・ブチレン共重合体の両末端がいずれもオ
レフィンブロックポリマーであるオレフィン−エチレン
・ブチレン−オレフィン共重合体(CEBC)がある。
また、「クレイトン」と「タフテック」には、エチレン
・ブチレン共重合体の両末端がいずれもスチレンブロッ
クポリマーであるスチレン−エチレン・ブチレン−スチ
レン共重合体(SEBS)がある。これらは、樹脂自体
が好ましい柔軟性を有し、パラフィンオイル、ナフテン
オイル等の軟化油やフタル酸誘導体(例えば、DOP、
DBP、DEP)等の可塑剤を添加する必要のない軟性
樹脂類である。
【0024】また、抵抗層1cには、このようなエチレ
ン・ブチレン−ブロックポリマー共重合体樹脂(A)中
に、平均分子量1万以上のポリオレフィン樹脂(B)と
平均分子量1万以下のポリオレフィン樹脂(C)が組合
わせて混合使用される。これらのポリオレフィン樹脂
(B)及び(C)は、エチレン・ブチレン−ブロックポ
リマー共重合体樹脂(A)100重量部当たり、それぞ
れ5〜50重量部及び5〜30重量部の範囲割合で混合
使用することが極めて重要である。
【0025】平均分子量1万以上のポリオレフィン樹脂
(B)の使用量が、5重量部未満では抵抗層の感光体へ
の貼り付きが不十分であり、また50重量部を越えると
抵抗層の硬度が急激に上昇するため好ましくない。望ま
しい使用量は、5〜50重量部である。また、平均分子
量1万以下のポリオレフィン樹脂(C)の使用量が、5
重量部未満では、シームレスチューブの押出し成形にお
いて、周方向の抵抗ムラを小さくすることができないの
で不都合であり、30重量部を越えると流動的になり射
出成形性の点で不適切である。望ましい使用量は、5〜
30重量部の範囲である。
【0026】これらのポリオレフィン樹脂としては、上
記エチレン・ブチレン−ブロックポリマー共重合体樹脂
に相溶性し、貼り付きを防止できる樹脂類が好ましく、
例えば、ポリエチレン樹脂、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・ブチレン共重合体、エチレン・オクテ
ン共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン・メチルメタクリレート共重合体
(EMMA)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EV
A)又はポリプロピレン樹脂等のオレフィン系樹脂が包
含される。また、ポリエチレン樹脂としては、低密度ポ
リエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDP
E)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低
密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)等が好ましく用い
られる。
【0027】平均分子量1万未満のポリオレフィン樹脂
は、平均分子量1万以上のポリオレフィン樹脂への相溶
性の点から、例えば分解法、重合法等の方法よって製造
されたポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂が好ま
しく用いられる。
【0028】更に、抵抗層1cは、(A)エチレン・ブ
チレン−ブロックポリマー共重合体の少なくとも一方の
末端に、スチレンブロックポリマー及びオレフィンブロ
ックポリマーからなる群より選ばれるブロックポリマー
を有する樹脂、(B)平均分子量1万以上のポリオレフ
ィン樹脂、及び(C)平均分子量1万未満のポリオレフ
ィン樹脂を含有する樹脂組成物に導電剤を混合分散させ
て抵抗の調整が行われる。導電剤としては、導電性カー
ボンブラック、導電性カーボングラファイト、導電性酸
化チタン、導電性酸化スズ、導電性酸化亜鉛等の金属酸
化物、金、銀、銅、ニッケル等の金属粉末等が挙げら
れ、これらを単独又は二種類以上を組合わせて使用する
ことができる。
【0029】また、抵抗層1cの抵抗値は、1×105
Ω・cm〜1×1011Ω・cmの範囲であることが好ま
しい。抵抗値が1×105Ω・cmより低い場合は、感
光ドラムにピンホールや傷等の表面欠陥が存在すると、
電流が集中してしまい、いわゆるピンホールリークが起
こる。また、抵抗値が1×1011Ω・cmを越えると、
印加電圧が降下してしまい、感光ドラムの帯電性が低下
し、白地に黒ポチが現われるいわゆる砂地カブリが発生
する。
【0030】抵抗層1cの作製方法は、例えは、エチレ
ン・ブチレン−ブロックポリマー共重合体樹脂(A)、
樹脂(B)及び樹脂(C)のそれぞれの所定量を導電剤
と共にヘンシェルミキサー、V型ブレンダー又は円筒型
ブレンダー等の混合機を用いて乾式混合した後、加圧型
ニーダー押出機及び熱ロール等の混練機を用いて溶融混
合する。更に、押出機とペレタイザーにより所定形状の
ペレット化を行う。次いで、所定のチューブ成形用金型
を備えた押出機、例えば、フリーエクストリルージョ
ン、バキュームエクストルージョン、プレッシャーサイ
ジング及びインターナルキャリブレーション等を用いる
成形方式でチューブを製造することができる。
【0031】得られたチューブ状の抵抗層は、導電性弾
性層1b上に被覆されるが、チューブが熱収縮性を有す
る場合には、その内径を導電性弾性層の外径より大きく
成形し、チューブ内に導電性弾性層を挿入した後、チュ
ーブを加熱収縮させてることによって被覆することがで
きる。チューブが熱収縮性を有しない場合には、チュー
ブ状の抵抗層の内径を導電性弾性層の外径よりわずかに
小さく成形し、樹脂の弾性を利用して空気や窒素ガスを
吹き込んで膨らませた後、導電性弾性層上に被覆するこ
とができる。
【0032】上記導電性弾性層1bを形成する素材とし
ては、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレン
ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、
イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、
アクリルゴム(ACM)、アクリロニトリルブタジエン
ゴム(NBR)、エピクロルヒドリンゴム、シリコーン
ゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム、あるい
はポリオレフィン系、ポリスチレン系、ポリアミド系、
ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系等の熱可塑性エラス
トマーのソリッド体あるいは発泡体が好適である。ま
た、抵抗調整を目的として、抵抗層1cに挙げた導電剤
をこれらの材料に混合して使用することができる。
【0033】導電性弾性層1bの抵抗値は、1×109
Ω・cm以下であることが好ましい。抵抗値が1×10
9Ω・cmを越えると、導電性弾性層1b中で印加電圧
が降下して帯電性が悪化するので不都合である。
【0034】更に、本発明の導電性支持体(芯金)1a
としては、鉄、銅、ニッケル、ステンレス及び真鍮等の
金属丸棒をそのまま用いてもよいし、表面に防錆や耐傷
性のために化学ニッケルメッキやクロムメッキ等の表面
処理を施してもさしつかえないが、導電性を損なわない
ことが重要である。
【0035】次に、本発明の帯電部材を用いた電子写真
装置を接触帯電装置の構成を説明する図1及び図2より
説明する。
【0036】アルミニウム等の導電性ドラム支持体2a
の外周面に感光層2bが形成された被帯電体としての回
転ドラム型の電子写真感光体2は、矢印の時計方向に所
定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動す
る。
【0037】接触帯電部材1は、感光ドラム2の表面に
ドラム母線方向に略平行にして所定の抑圧力で当接させ
て配設したローラ体(以下帯電ローラと記す)で、感光
ドラム2の回転に従動回転する。もちろん帯電ローラ1
を何らかの駆動手段を用いて駆動させてもかまわない。
【0038】本例の帯電ローラ1は、導電性芯金1a
と、芯金に同心円一体に射出成形やトランスファー成形
等でローラ形状に成形した導電性ゴム等の導電性弾性層
1bと、更にその外周に形成した抵抗層1cとからなる
多層構造のものである。更に、必要に応じて導電性弾性
層1bと抵抗層1cの間に中間層を設けることもでき
る。
【0039】この帯電ローラ1は、被帯電体である感光
ドラム1の表面に接する材料層である抵抗層1cに上述
した熱可塑性エラストマー材料とポリオレフィン樹脂の
混合物が通常、用いられる。
【0040】電子写真においては、電圧印加電源3から
帯電ローラ1の芯金1aに所定の電圧を印加し、回転す
る感光ドラム2の外周表面が所定の極性、電位に帯電処
理される。
【0041】帯電ローラ1に対する印加電圧は、直流電
圧だけてもよいが、被帯電体としての感光ドラム1表面
をより均一に帯電処理するために直流電圧と交流電圧の
重畳電圧(振動電圧)を印加する方が好ましい。
【0042】帯電ローラ1により所定の電位に均一に一
次帯電処理された感光ドラム1表面に対して、不図示の
レーザースキャナ(画像露光手段)による目的画像情報
のレーザビーム走査露光4、現像器5によるトナー現
像、形成トナー像の転写手段6による転写材7(例えば
紙)に対する転写の工程が順次に実行され、トナー像転
写を受けて感光ドラム1表面から分離された転写材7が
不図示の定着手段へ導入されて画像形成物(プリント)
として出力される。トナー像転写後の感光ドラム1表面
は、クリーニング装置8で転写残りのトナーの付着汚損
物の除去がなされて清浄面化され、繰り返して作像に供
される。
【0043】
【実施例】以下、更に本発明を実施例に基づいて詳細に
説明する。
【0044】(実施例1) <帯電部材の導電性弾性層の作製>以下の原料を20℃
に温度調整した2本ロールで20分間、混練してコンパ
ウンドを作製した。
【0045】 EPDM 100重量部 酸化亜鉛 5重量部 高級脂肪酸 1重量部 導電性カーボンブラック 5重量部 パラフィンオイル 10重量部 硫黄 2重量部 加硫促進剤(MTB) 1重量部 加硫促進剤(TMTD) 1重量部 加硫促進剤(ZnMDC) 1.5重量部 発泡剤(重炭酸ナトリウム) 10重量部
【0046】更に、外径6mmのステンレス製芯金の外
周に上記コンパウンドを、150℃にて30分間加熱し
て加硫させ、厚さ3mmの導電性弾性層を有する発泡ロ
ーラ(外径12mm)を得た。
【0047】次いで、本発泡ローラの電気抵抗値を、温
度23℃/相対湿度60%の環境下で測定したところ、
0.08MΩであった。測定は、発泡ローラの外周に1
0mm幅のアルミニウム箔(厚み50μm)を密着させ
て巻き付け、芯金とアルミニウム箔の間に直流電圧25
0Vを印加し、10秒後の抵抗値を抵抗計(日置電機
(株)製、商品名:3119 DIGITAL MΩ
HITESTER)で読み取る方法で行った。
【0048】<帯電部材の抵抗層の作製>スチレン−エ
チレン・ブチレン−スチレン共重合樹脂(SEBS、シ
ェルジャパン(株)製、SEBS、商品名:クレイトン
G1652)100重量部、低密度ポリエチレン樹脂
(LDPE、平均分子量約8万)10重量部、ポリエチ
レン樹脂(三洋化成工業(株)製、商品名:サンワック
ス151−P、平均分子量約2000)5重量部、導電
性カーボンブラック14重量部、ステアリン酸カルシウ
ム1重量部をV型ブレンダーで5分間乾式混合した。
【0049】次いで、加圧式ニーダーを用いて190℃
にて10分間溶融混練した。更に、これらの混合物を冷
却後、粉砕機で粉砕した後、単軸押出機(スクリュ径3
0mm、L/D=30、樹脂温度190℃)を用いてペ
レット化した。更に、内径12mmのダイスと外径11
mmのニップルを備えたクロスヘッド押出機(スクリュ
径28mm、L/D=30、樹脂温度190℃)を用い
て、内径が11.5mm、肉厚が約200μmのシーム
レスチューブを作製した。
【0050】<帯電ローラの作製>上記シームレスチュ
ーブ(抵抗層)に空気を吹き込み、チューブの内径を拡
大した後、上記発泡体ローラを挿入し、チューブの収縮
力により、両者を嵌合して、実施例1の帯電ローラを得
た。次に、本帯電ローラの抵抗値を温度23℃/相対湿
度60%の環境下で測定したところ、0.7MΩであっ
た。測定は、導電性弾性層の抵抗測定と同様の方法で行
った。
【0051】<帯電ローラの周方向の抵抗ムラの測定方
法>帯電ローラを外径30mmのステンレス製ドラムに
荷重1kgで当接させ、ドラムを毎分17回転させて、
帯電ローラを従動回転させる。次に、帯電ローラの芯金
片側端部から直流電圧−250Vを印加し、この時ステ
ンレスドラムのアースに流れる電流値を記録計で測定し
た。記録した試料1周分の電流チャートから、電流の最
大値と最小値を読み、計算から(抵抗値最大値/抵抗値
最小値)=帯電ローラの周方向の抵抗ムラ、とした。測
定は、温度23℃/相対湿度60%の環境下において行
った。また、抵抗層(シームレスチューブ)を被覆前に
導電性弾性層の周方向の抵抗ムラを同様の方法で測定し
た。図3に帯電ローラの周方向の抵抗ムラの測定方法の
概略を示す。
【0052】図3において、9はステンレスドラム、1
0は測定電源、11は標準抵抗(1KΩ)及び12は記
録計である。
【0053】その結果、帯電ローラの抵抗ムラは1.4
倍、導電性弾性層の抵抗ムラは1.1倍であった。両者
の抵抗値の関係が、帯電ローラの抵抗値(0.7MΩ)
>導電性弾性層の抵抗値(0.08MΩ)であるから、
測定で得られた帯電ローラの抵抗ムラは抵抗層(シーム
レスチューブ)起因の抵抗ムラである。
【0054】<帯電ローラの評価方法>この帯電ローラ
をレーザープリンタ(キヤノン(株)製、商品名:LB
P−8MarkII)に用いられるプロセスカートリッ
ジ(商品名:EP−Eカートリッジ)の一次帯電器に取
り付け、直流電圧−670V、交流電圧2000V(ピ
ーク間電圧)、周波数650Hzの重畳電圧を外部電源
より印加し、低温低湿環境下(温度15℃/相対湿度1
0%)において得られた画像を目視にて観察することに
より画像評価を行った。その結果、良好な画像が得られ
た。
【0055】(実施例2)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−エチレン・ブチレン−スチレン共重合体
(シェルジャパン(株)製、商品名:クレイトンG16
52)100重量部、低密度ポリエチレン樹脂(LDP
E、平均分子量約10万)10重量部、ポリプロピレン
樹脂(三洋化成工業(株)製、商品名:ビスコール55
0−P、平均分子量約4000)5重量部、ステアリン
酸カルシウム1重量部とした以外は、実施例1と同様に
して実施例2の帯電ローラを作製した。
【0056】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.4MΩ、抵抗ムラは1.3倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、良好な画像が得られた。
【0057】(実施例3)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−エチレン・ブチレン・スチレン共重合体
(シェルジャパン(株)製、商品名:クレイトンG16
52)100重量部、ポリプロピレン樹脂(PP、平均
分子量約6万)10重量部、ポリプロピレン樹脂(三洋
化成工業(株)製、商品名:ビスコール550−P、平
均分子量約4000)5重量部、ステアリン酸カルシウ
ム1重量部とした以外は、実施例1と同様にして実施例
3の帯電ローラを作製した。
【0058】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.6MΩ、抵抗ムラは1.5倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、良好な画像が得られた。
【0059】(実施例4)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−エチレン・ブチレン−スチレン共重合体
(シェルジャパン(株)製、商品名:クレイトンG16
52)100重量部、ポリプロピレン樹脂(平均分子量
約6万)10重量部、ポリエチレン樹脂(三洋化成工業
(株)製、商品名:サンワックス161−P、平均分子
量約5000)5重量部、ステアリン酸カルシウム1重
量部とした以外は、実施例1と同様にして実施例4の帯
電ローラを作製した。
【0060】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.6MΩ、抵抗ムラは1.5倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、良好な画像が得られた。
【0061】(実施例5)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合
体(SEBC、日本合成ゴム(株)製、商品名:ダイナ
ロン4600P)100重量部、低密度ポリエチレン樹
脂(平均分子量約8万)10重量部、プロピレン樹脂
(三洋化成工業(株)製、商品名:ビスコール660−
P、平均分子量約3000)5重量部、ステアリン酸カ
ルシウム1重量部とした以外は、実施例1と同様にして
実施例5の帯電ローラを作製した。
【0062】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.5MΩ、抵抗ムラは1.2倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、良好な画像が得られた。
【0063】(実施例6)実施例1において、抵抗層材
料をオレフィン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重
合体(CEBC、日本合成ゴム(株)製、商品名:ダイ
ナロン6200P)100重量部、高密度ポリエチレン
樹脂(HDPE、平均分子量約5万)10重量部、プロ
ピレン樹脂(三洋化成工業(株)製、商品名:サンワッ
クス161−P、平均分子量約5000)5重量部、ス
テアリン酸カルシウム1重量部とした以外は、実施例1
と同様にして実施例6の帯電ローラを作製した。
【0064】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.7MΩ、抵抗ムラは1.5倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、良好な画像が得られた。
【0065】(実施例7)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合
体(SEBC、日本合成ゴム(株)製、商品名:ダイナ
ロン6100P)100重量部、エチレン・プロピレン
共重合樹脂(EP、平均分子量約3万)10重量部、プ
ロピレン樹脂(三洋化成工業(株)製、商品名:ビスコ
ール550−P、平均分子量約5000)5重量部、ス
テアリン酸カルシウム1重量部とした以外は、実施例1
と同様にして実施例7の帯電ローラを作製した。
【0066】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.3MΩ、抵抗ムラは1.7倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、良好な画像が得られた。
【0067】(比較例1)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SB
S、シェルジャパン(株)製、クレイトンD−KX6
5)100重量部、低密度ポリエチレン樹脂(LDP
E、平均分子量約8万)10重量部、ステアリン酸カル
シウム1重量部とした以外は、実施例1と同様にして比
較例1の帯電ローラを作製した。
【0068】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.3MΩ、抵抗ムラは5.1倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、ハーフトーン画像上に帯電ローラピ
ッチ(約38mmピッチ)の横黒スジが発生した。
【0069】(比較例2)実施例1において、抵抗層材
料をスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SB
S、シェルジャパン(株)製、クレイトンD−KX6
5)100重量部、高密度ポリエチレン樹脂(平均分子
量約7万)10重量部、ポリプロピレン樹脂(平均分子
量約6万)10重量部、ステアリン酸カルシウム1重量
部とした以外は、実施例1と同様にして比較例2の帯電
ローラを作製した。
【0070】また、実施例1と同様の方法で帯電ローラ
の抵抗値及び抵抗層の周方向の抵抗ムラを測定した。抵
抗値は0.4MΩ、抵抗ムラは3.9倍であった。更
に、実施例1と同様の条件で低温低湿環境下で初期画像
評価を行った結果、画像上に帯電ローラピッチの横黒ス
ジが発生した。
【0071】
【発明の効果】本発明の帯電部材における、抵抗層によ
れば、押出成形時に生じる抵抗層の抵抗ムラを少くする
ことができ、その結果、均一な帯電性能を得ることがで
きる。また、本発明の電子写真装置は、均一な帯電によ
って安定した画質を得ることができ、優れた実用性を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電部材を用いた電子写真装置の一例
の概略的な断面図である。
【図2】本発明の帯電部材の構成の一例を示す断面図で
ある。
【図3】本発明で使用した抵抗層の抵抗ムラの測定方法
の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 帯電部材(帯電ローラ) 1a 導電性支持体(芯金) 1b 導電性弾性層 1c 抵抗層 2 感光体(感光ドラム) 3 電源 4 露光手段 5 現像手段 6 転写手段 7 転写紙 8 クリーニング手段 9 ステンレスドラム 10 測定用電源 11 標準抵抗 12 記録計
フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 4J002 BB032 BB033 BB052 BB053 BB062 BB063 BB072 BB073 BB122 BB123 BB152 BB153 BP011 BP031 DA026 DA036 DA076 DA086 DE096 DE106 DE136 FD116 GQ00 GQ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に導電性弾性層と抵抗層
    を順に積層してなる帯電部材において、該抵抗層が、 (A)エチレン・ブチレン共重合体の少なくとも一方の
    末端に、スチレンブロックポリマー及びオレフィンブロ
    ックポリマーからなる群より選ばれるブロックポリマー
    を結合して成る共重合体樹脂、 (B)平均分子量1万以上のポリオレフィン樹脂、 (C)平均分子量1万未満のポリオレフィン樹脂、を含
    有してなる樹脂組成物で形成されることを特徴とする帯
    電部材。
  2. 【請求項2】 前記樹脂組成物が、樹脂(A)100重
    量部に対し、樹脂(B)及び樹脂(C)を、それぞれ5
    〜50重量部及び5〜30重量部の割合に混合して成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電部材。
  3. 【請求項3】 前記平均分子量1万未満のポリオレフィ
    ン樹脂が、ポリエチレン樹脂及びポリプロピレン樹脂か
    らなる群より選ばれた少なくとも1種の樹脂である請求
    項1又は2記載の帯電部材。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体、静電潜像形成手段、形
    成した静電潜像を現像する手段及び現像した像を転写材
    に転写する手段を有する電子写真装置において、該潜像
    形成手段として該感光体を帯電するために請求項1〜3
    のいずれかに記載の帯電部材を使用することを特徴とす
    る電子写真装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002169356A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Canon Chemicals Inc 帯電ローラの製造方法及び帯電ローラ
JP2002258584A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Canon Chemicals Inc 帯電ローラ、該帯電ローラの製造方法、及び該帯電ローラを有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
US6908419B2 (en) 2002-09-20 2005-06-21 Tokai Rubber Industries, Ltd. Conductive roll

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