JP2000285447A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JP2000285447A JP2000285447A JP11084620A JP8462099A JP2000285447A JP 2000285447 A JP2000285447 A JP 2000285447A JP 11084620 A JP11084620 A JP 11084620A JP 8462099 A JP8462099 A JP 8462099A JP 2000285447 A JP2000285447 A JP 2000285447A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浮上型磁気ヘッドを用いたシステムに好適な
磁気記録媒体の製造方法を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを
主体とする磁性塗料を塗布し乾燥させ磁性層を形成する
塗布工程と、磁性層表面を平滑にするカレンダー処理工
程と、磁性層が形成された非磁性支持体をディスク状に
打ち抜き、磁気ディスクを作製する裁断工程と、磁気デ
ィスクに対して、結合剤のガラス転移点よりも高く、か
つ非磁性支持体のガラス転移点よりも低い温度で加熱処
理を行う反り除去用熱処理工程とからなり、反り除去用
熱処理工程では、温度上昇速度を1.0℃/分以下とす
る。
磁気記録媒体の製造方法を提供する。 【解決手段】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを
主体とする磁性塗料を塗布し乾燥させ磁性層を形成する
塗布工程と、磁性層表面を平滑にするカレンダー処理工
程と、磁性層が形成された非磁性支持体をディスク状に
打ち抜き、磁気ディスクを作製する裁断工程と、磁気デ
ィスクに対して、結合剤のガラス転移点よりも高く、か
つ非磁性支持体のガラス転移点よりも低い温度で加熱処
理を行う反り除去用熱処理工程とからなり、反り除去用
熱処理工程では、温度上昇速度を1.0℃/分以下とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録に好適
なディスク状重層塗布型の磁気記録媒体の製造方法に関
するものである。
なディスク状重層塗布型の磁気記録媒体の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】強磁性金属粉末を利用した磁気記録媒体
は、昨今の高密度記録に対する強い要望から、オーディ
オ用、ビデオ用の各種フォーマットのみならず、高密度
フロッピーディスク、或いはバックアップ用データカー
トリッジ等のコンピューター周辺機器にも利用され始
め、現在における磁気記録媒体の主流になると同時に、
特性の向上もめざましいものがある。
は、昨今の高密度記録に対する強い要望から、オーディ
オ用、ビデオ用の各種フォーマットのみならず、高密度
フロッピーディスク、或いはバックアップ用データカー
トリッジ等のコンピューター周辺機器にも利用され始
め、現在における磁気記録媒体の主流になると同時に、
特性の向上もめざましいものがある。
【0003】このような高密度記録技術の発展は、媒体
の進歩によるだけのものではなく、ヘッド−ディスクイ
ンターフェースの技術的進歩によるものであることも見
逃すことはできない。中でも、高密度フロッピーディス
クでは、従来のマイクロフロッピーディスクドライブで
採用されている摺動型ヘッドとは異なり、ディスクに対
して極少量の高さをもって浮上する浮上型ヘッドの採用
が進み、これが高密度記録技術の要のひとつと考えられ
ている。
の進歩によるだけのものではなく、ヘッド−ディスクイ
ンターフェースの技術的進歩によるものであることも見
逃すことはできない。中でも、高密度フロッピーディス
クでは、従来のマイクロフロッピーディスクドライブで
採用されている摺動型ヘッドとは異なり、ディスクに対
して極少量の高さをもって浮上する浮上型ヘッドの採用
が進み、これが高密度記録技術の要のひとつと考えられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浮上型
ヘッドを用いたシステムでは、摺動型ヘッドのように上
下両面から強くディスクを挟み込んでいる場合にはさほ
ど問題にならないディスクの変形、特にカールと呼ばれ
ている「反り」がヘッドの浮上特性に強く影響し、結果
的に電磁変換特性や走行耐久性を左右することになる。
ヘッドを用いたシステムでは、摺動型ヘッドのように上
下両面から強くディスクを挟み込んでいる場合にはさほ
ど問題にならないディスクの変形、特にカールと呼ばれ
ている「反り」がヘッドの浮上特性に強く影響し、結果
的に電磁変換特性や走行耐久性を左右することになる。
【0005】このような反りの発生する原因としては、
非磁性支持体に由来するものと、磁性塗料の塗布以降の
工程に由来するものとに大別される。前者は、非磁性支
持体(フィルム)作製時の高分子結晶の配向方向に依存
するものであり、結晶の配向がフィルムの物理特性や強
度の維持に貢献していることを考慮すると、原因の除去
は難しい。一方、後者においても、塗布、カレンダー処
理においてそのフィルムの走路に工夫を施す等、工程上
の配慮を行っているが、未だ十分に満足できるレベルに
達しているとは言えない状況である。
非磁性支持体に由来するものと、磁性塗料の塗布以降の
工程に由来するものとに大別される。前者は、非磁性支
持体(フィルム)作製時の高分子結晶の配向方向に依存
するものであり、結晶の配向がフィルムの物理特性や強
度の維持に貢献していることを考慮すると、原因の除去
は難しい。一方、後者においても、塗布、カレンダー処
理においてそのフィルムの走路に工夫を施す等、工程上
の配慮を行っているが、未だ十分に満足できるレベルに
達しているとは言えない状況である。
【0006】そこで、本発明は、このような実情に鑑み
て提案されたものであり、ディスクの変形を最小限に抑
え、高密度大容量記録を可能とする磁気記録媒体の製造
方法を提供することを目的とするものである。
て提案されたものであり、ディスクの変形を最小限に抑
え、高密度大容量記録を可能とする磁気記録媒体の製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、非磁性支持体
上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性塗料を塗布し
乾燥させ磁性層を形成する塗布工程と、上記磁性層表面
を平滑にするカレンダー処理工程と、上記磁性層が形成
された非磁性支持体をディスク状に打ち抜き、磁気ディ
スクを作製する裁断工程を経た後、上記磁気ディスクに
対して、結合剤のガラス転移点よりも高く、かつ非磁性
支持体のガラス転移点よりも低い温度で加熱処理を行う
反り除去用熱処理工程を行い、上記反り除去用熱処理工
程では、温度上昇速度を1.0℃/分以下とすることを
特徴とする。
本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、非磁性支持体
上に磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性塗料を塗布し
乾燥させ磁性層を形成する塗布工程と、上記磁性層表面
を平滑にするカレンダー処理工程と、上記磁性層が形成
された非磁性支持体をディスク状に打ち抜き、磁気ディ
スクを作製する裁断工程を経た後、上記磁気ディスクに
対して、結合剤のガラス転移点よりも高く、かつ非磁性
支持体のガラス転移点よりも低い温度で加熱処理を行う
反り除去用熱処理工程を行い、上記反り除去用熱処理工
程では、温度上昇速度を1.0℃/分以下とすることを
特徴とする。
【0008】以上のように構成された本発明に係る磁気
記録媒体の製造方法によれば、熱処理工程の処理温度
を、結合剤のガラス転移点よりも高く、且つ非磁性支持
体のガラス転移点よりも低くすることにより、塗膜の架
橋を損なうことなく磁気記録媒体の変形を抑制すること
ができ、高密度大容量記録に好適な磁気記録媒体を提供
することができる。
記録媒体の製造方法によれば、熱処理工程の処理温度
を、結合剤のガラス転移点よりも高く、且つ非磁性支持
体のガラス転移点よりも低くすることにより、塗膜の架
橋を損なうことなく磁気記録媒体の変形を抑制すること
ができ、高密度大容量記録に好適な磁気記録媒体を提供
することができる。
【0009】さらに、本手法では、上記反り除去用熱処
理工程において、上昇速度を1.0℃/分以下として1
る。この場合、この手法によれば、磁気記録媒体の主面
に生じる変形も抑制することができる。
理工程において、上昇速度を1.0℃/分以下として1
る。この場合、この手法によれば、磁気記録媒体の主面
に生じる変形も抑制することができる。
【0010】さらにまた、本手法は、上記反り除去用熱
処理工程終了後に、温度下降速度を1.0℃/分以下と
して冷却するものであってもよい。この場合、この手法
によれば、磁気記録媒体の主面に生じる変形もさらに抑
制することができる。
処理工程終了後に、温度下降速度を1.0℃/分以下と
して冷却するものであってもよい。この場合、この手法
によれば、磁気記録媒体の主面に生じる変形もさらに抑
制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気記録媒体
の製造方法の実施の形態について図面を参照しながら詳
細に説明する。
の製造方法の実施の形態について図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0012】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法で
は、図1に示すような磁気ディスクを作製する。この磁
気ディスクは、非磁性支持体1の両面に、上層2,2及
び下層3,3が重層塗布されて形成されている。
は、図1に示すような磁気ディスクを作製する。この磁
気ディスクは、非磁性支持体1の両面に、上層2,2及
び下層3,3が重層塗布されて形成されている。
【0013】上記上層2は、強磁性金属粉末と結合剤と
を主体とする磁性層である。
を主体とする磁性層である。
【0014】上層2に用いられる強磁性金属粉末として
は、例えば、Fe、Co、Ni等の金属、Fe−Co、
Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe−A
l−P、Fe−Ni−Si−Al、Fe−Ni−Si−
Al−Mn、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni−Zn、C
o−Ni、Co−P、Fe−Co−Ni、Fe−Co−
Ni−Cr、Fe−Co−Ni−P、Fe−Co−B、
Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe
−Co−V等の合金、窒化鉄、炭化鉄等が挙げられる。
もちろん、これら強磁性金属粉末には、還元時の焼結防
止又は形状維持等の目的で添加されるAl、Si、P、
B等の軽金属元素を適当量含有させてもよい。最も一般
的には、Fe単独あるいは、Fe−Co、Fe−Ni、
Fe−Co−Niの合金にAl及び/又はSiを燒結防
止の目的で添加したものが用いられる。
は、例えば、Fe、Co、Ni等の金属、Fe−Co、
Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe−A
l−P、Fe−Ni−Si−Al、Fe−Ni−Si−
Al−Mn、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni−Zn、C
o−Ni、Co−P、Fe−Co−Ni、Fe−Co−
Ni−Cr、Fe−Co−Ni−P、Fe−Co−B、
Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−Al、Fe
−Co−V等の合金、窒化鉄、炭化鉄等が挙げられる。
もちろん、これら強磁性金属粉末には、還元時の焼結防
止又は形状維持等の目的で添加されるAl、Si、P、
B等の軽金属元素を適当量含有させてもよい。最も一般
的には、Fe単独あるいは、Fe−Co、Fe−Ni、
Fe−Co−Niの合金にAl及び/又はSiを燒結防
止の目的で添加したものが用いられる。
【0015】これらの強磁性金属粉末の比表面積は、2
0〜90m2/g、好ましくは25〜70m2/gであ
る。比表面積が上記範囲にあると、強磁性粉末の形状の
微粒子化を伴い高密度記録が可能となり、ノイズ特性の
優れた磁気記録媒体を得ることが可能である。
0〜90m2/g、好ましくは25〜70m2/gであ
る。比表面積が上記範囲にあると、強磁性粉末の形状の
微粒子化を伴い高密度記録が可能となり、ノイズ特性の
優れた磁気記録媒体を得ることが可能である。
【0016】また、上記強磁性金属粉末は、それぞれ一
種を単独で用いることが可能であるが、二種以上を併用
してもかまわない。さらに、六方晶系板状フェライトも
使用可能であり、M型、W型、Y型、Z型のバリウムフ
ェライト、ストロンチウムフェライト、カルシウムフェ
ライト、鉛フェライト、及びこれらに保磁力を制御する
目的で、Co−Ti、Co−Ti−Zn,Co−Ti−
Nb、Co−Ti−Zn−Nb、Cu−Zr、Ni−T
i等を添加したものも使用可能である。
種を単独で用いることが可能であるが、二種以上を併用
してもかまわない。さらに、六方晶系板状フェライトも
使用可能であり、M型、W型、Y型、Z型のバリウムフ
ェライト、ストロンチウムフェライト、カルシウムフェ
ライト、鉛フェライト、及びこれらに保磁力を制御する
目的で、Co−Ti、Co−Ti−Zn,Co−Ti−
Nb、Co−Ti−Zn−Nb、Cu−Zr、Ni−T
i等を添加したものも使用可能である。
【0017】一方、上記下層3は、非磁性粉末と結合剤
を主体とする層、又は磁化量及び保磁力が小さい磁性粉
末と結合剤とを主体とする層である。表面平滑性及び塗
膜強度を有する下層3を非磁性支持体1上に設けること
により、上層2(磁性層)を直接非磁性支持体1上に単
層で形成するよりも磁性層を薄層化することができる。
を主体とする層、又は磁化量及び保磁力が小さい磁性粉
末と結合剤とを主体とする層である。表面平滑性及び塗
膜強度を有する下層3を非磁性支持体1上に設けること
により、上層2(磁性層)を直接非磁性支持体1上に単
層で形成するよりも磁性層を薄層化することができる。
【0018】具体的に下層3に用いられる非磁性粉末と
しては、α−酸化鉄、ゲータイト、針状酸化チタン等が
代表的顔料として挙げられる。これら非磁性顔料には、
分散性の改良、導電性の付与、光透過率の調整等の目的
で表面処理を施してもよい。
しては、α−酸化鉄、ゲータイト、針状酸化チタン等が
代表的顔料として挙げられる。これら非磁性顔料には、
分散性の改良、導電性の付与、光透過率の調整等の目的
で表面処理を施してもよい。
【0019】これら非磁性顔料は、塗布後の表面平滑性
を確保するために、平均粒子サイズ(平均長軸長)が、
0.3μm以下、好ましくは0.2μm以下であること
が必要である。また、針状比が5以上、好ましくは10
以上の場合には、カールを抑制する効果が発現する。針
状比が30以上の場合には、分散性が劣化し、表面粗度
が悪化するので好ましくない。
を確保するために、平均粒子サイズ(平均長軸長)が、
0.3μm以下、好ましくは0.2μm以下であること
が必要である。また、針状比が5以上、好ましくは10
以上の場合には、カールを抑制する効果が発現する。針
状比が30以上の場合には、分散性が劣化し、表面粗度
が悪化するので好ましくない。
【0020】また、下層3に用いられる磁性粉末として
は、上述した上層2に用いられる磁性粉末を何れも利用
することが可能であるが、磁性層である上層2への影響
を最小限にするために、磁化量及び保磁力の小さいもの
が利用される。例えば、比較的出力の小さい材料、γ酸
化鉄、コバルト変成γ酸化鉄、マグネタイト、コバルト
変成マグネタイト、二酸化クロム等の比較的出力の小さ
い材料が用いられる。また、これらの磁性粉末は、同時
に分散する非磁性顔料との分散安定性を考慮して、表面
処理することも可能である。
は、上述した上層2に用いられる磁性粉末を何れも利用
することが可能であるが、磁性層である上層2への影響
を最小限にするために、磁化量及び保磁力の小さいもの
が利用される。例えば、比較的出力の小さい材料、γ酸
化鉄、コバルト変成γ酸化鉄、マグネタイト、コバルト
変成マグネタイト、二酸化クロム等の比較的出力の小さ
い材料が用いられる。また、これらの磁性粉末は、同時
に分散する非磁性顔料との分散安定性を考慮して、表面
処理することも可能である。
【0021】これら磁性粉末は、塗布後の表面平滑性を
確保するために、平均粒子サイズ(平均長軸長)が、
0.3μm以下、好ましくは0.2μm以下であること
が必要である。また、反りを抑制するためには、針状比
が5以上が好ましく、10以上がより好ましい。但し、
針状比が30以上になると、かえって分散性が劣化し、
表面粗度が悪化するので好ましくない。
確保するために、平均粒子サイズ(平均長軸長)が、
0.3μm以下、好ましくは0.2μm以下であること
が必要である。また、反りを抑制するためには、針状比
が5以上が好ましく、10以上がより好ましい。但し、
針状比が30以上になると、かえって分散性が劣化し、
表面粗度が悪化するので好ましくない。
【0022】さらに、上記非磁性顔料は、以下に例示す
る顔料と併用することも可能である。例えば、カーボン
ブラック、特に限定してストラクチャー構造を持つカー
ボンブラック、ゲータイト、ルチル型酸化チタン、アナ
ターゼ型酸化チタン、酸化錫、酸化タングステン、酸化
珪素、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、チタンカ
ーバイト、BN、α-アルミナ、β-アルミナ、γ-アル
ミナ、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデ
ン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等と併用し
てもその効果は変わらない。
る顔料と併用することも可能である。例えば、カーボン
ブラック、特に限定してストラクチャー構造を持つカー
ボンブラック、ゲータイト、ルチル型酸化チタン、アナ
ターゼ型酸化チタン、酸化錫、酸化タングステン、酸化
珪素、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、チタンカ
ーバイト、BN、α-アルミナ、β-アルミナ、γ-アル
ミナ、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブデ
ン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等と併用し
てもその効果は変わらない。
【0023】このように上記顔料を併用する場合は、併
用する粒子のサイズに留意する必要があり、塗布後の表
面平滑性を確保するためには、平均粒子サイズ(針状粒
子ならば、平均長軸長)が、0.3μm以下、好ましく
は0.2μm以下であることが必要である。また、上記
非磁性顔料には、目的に応じて適当量の不純物をドープ
することも可能である。非磁性顔料の比表面積は、5〜
100m2/g、好ましくは20から70m2/gであ
る。比表面積が上記範囲にある場合には、非磁性顔料の
形状の微粒子化を伴い、下層3が平滑化を阻害しない。
用する粒子のサイズに留意する必要があり、塗布後の表
面平滑性を確保するためには、平均粒子サイズ(針状粒
子ならば、平均長軸長)が、0.3μm以下、好ましく
は0.2μm以下であることが必要である。また、上記
非磁性顔料には、目的に応じて適当量の不純物をドープ
することも可能である。非磁性顔料の比表面積は、5〜
100m2/g、好ましくは20から70m2/gであ
る。比表面積が上記範囲にある場合には、非磁性顔料の
形状の微粒子化を伴い、下層3が平滑化を阻害しない。
【0024】また、上記下層3は、高密度記録に耐えう
る平滑な表面を有すると同時に、その表面が高い電気伝
導度を有する必要がある。電気伝導性が低く、即ち表面
電気抵抗が高い場合には、放電ノイズやはりつき現象が
起こり易いばかりでなく、静電気に起因する集塵現象も
発生するため、いわゆるドロップアウトの原因物とな
り、信頼性に優れた磁気ディスクを提供することができ
なくなる。
る平滑な表面を有すると同時に、その表面が高い電気伝
導度を有する必要がある。電気伝導性が低く、即ち表面
電気抵抗が高い場合には、放電ノイズやはりつき現象が
起こり易いばかりでなく、静電気に起因する集塵現象も
発生するため、いわゆるドロップアウトの原因物とな
り、信頼性に優れた磁気ディスクを提供することができ
なくなる。
【0025】したがって、上記下層3には、上記非磁性
粉末に加えてカーボンブラック等を添加してもよい。例
えば、導電性に効果のあるカーボンブラックとしては、
ストラクチャー構造を有するカーボンブラックが公知で
ある。特に、電気抵抗に効果を持たせるには、100m
l/100g以上の吸油量をもつ、ストラクチャー構造
のカーボンブラックの使用が好ましい。一方、ストラク
チャー構造をもつカーボンブラックの添加は、必然的に
表面性を損なうことになることから、添加量は必要最小
限に抑えなければならない。
粉末に加えてカーボンブラック等を添加してもよい。例
えば、導電性に効果のあるカーボンブラックとしては、
ストラクチャー構造を有するカーボンブラックが公知で
ある。特に、電気抵抗に効果を持たせるには、100m
l/100g以上の吸油量をもつ、ストラクチャー構造
のカーボンブラックの使用が好ましい。一方、ストラク
チャー構造をもつカーボンブラックの添加は、必然的に
表面性を損なうことになることから、添加量は必要最小
限に抑えなければならない。
【0026】また、上述した上層2及び下層3に用いら
れる結合剤には、従来より磁気記録媒体用の結合剤とし
て使用される公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応
型樹脂等が使用可能であり、数平均分子量が5000〜
100000のものが好ましく使用される。但し、一般
に粒子が微細化すると、その幾何学的配置に変化がなけ
れば、粒子間の空隙も微細化する。したがって、粒子間
の微細空間を濡らし、結合剤で均一に被覆、分散するた
めには、非磁性粉末、磁性粉末、強磁性金属粉末に対し
て強い親和性を持ち、なおかつ優れた流動性を有する結
合剤を用いる必要がある。
れる結合剤には、従来より磁気記録媒体用の結合剤とし
て使用される公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応
型樹脂等が使用可能であり、数平均分子量が5000〜
100000のものが好ましく使用される。但し、一般
に粒子が微細化すると、その幾何学的配置に変化がなけ
れば、粒子間の空隙も微細化する。したがって、粒子間
の微細空間を濡らし、結合剤で均一に被覆、分散するた
めには、非磁性粉末、磁性粉末、強磁性金属粉末に対し
て強い親和性を持ち、なおかつ優れた流動性を有する結
合剤を用いる必要がある。
【0027】なお、熱可塑性樹脂としては、塩化ビニ
ル、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル、塩化ビニルー酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニルー塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニルーアクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステルーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステルー塩化ビニルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニルーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
ーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステルー塩
化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステルー塩化ビ
ニリデン共重合体、メタクリル酸エステルー塩化ビニル
共重合体、メタクリル酸エステルーエチレン共重合体、
ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデンーアクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体
(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイア
セテート、セルローストリアセテート、セルロースプロ
ピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン
共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミ
ノ樹脂、合成ゴム等が挙げられる。
ル、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル、塩化ビニルー酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニルー塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニルーアクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステルーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステルー塩化ビニルー塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニルーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
ーアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステルー塩
化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステルー塩化ビ
ニリデン共重合体、メタクリル酸エステルー塩化ビニル
共重合体、メタクリル酸エステルーエチレン共重合体、
ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデンーアクリロニトリル共
重合体、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体
(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイア
セテート、セルローストリアセテート、セルロースプロ
ピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン
共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミ
ノ樹脂、合成ゴム等が挙げられる。
【0028】熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂
等が挙げられる。
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂
等が挙げられる。
【0029】また、上記の全ての結合剤には、顔料の分
散性を向上させる目的で−SO3M、−OSO3M、−C
OOM、P=O(OM)2等の極性官能基が導入されて
いてもよい。ここで、式中Mは、水素原子、或いはリチ
ウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属である。
更に、上記極性官能基としては、−NR1R2、−NR1
R2R3+X-の末端基を有する側鎖型のもの、NR1R2+
X-の主鎖型のものがある。ここで、式中R1、R2、R3
は、水素原子或いは炭化水素基であり、X-は弗素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン元素イオンあるいは無機
・有機イオンである。また、−OH、−SH、−CN、
エポキシ基等の極性官能基もある。これら極性官能基の
量は、10-1〜10-8モル/gであり、好ましくは10
-2〜10-6モル/gである。これらの結合剤は単独で用
いることもできるし、複数の結合剤をブレンドして用い
ることも可能である。
散性を向上させる目的で−SO3M、−OSO3M、−C
OOM、P=O(OM)2等の極性官能基が導入されて
いてもよい。ここで、式中Mは、水素原子、或いはリチ
ウム、カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属である。
更に、上記極性官能基としては、−NR1R2、−NR1
R2R3+X-の末端基を有する側鎖型のもの、NR1R2+
X-の主鎖型のものがある。ここで、式中R1、R2、R3
は、水素原子或いは炭化水素基であり、X-は弗素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン元素イオンあるいは無機
・有機イオンである。また、−OH、−SH、−CN、
エポキシ基等の極性官能基もある。これら極性官能基の
量は、10-1〜10-8モル/gであり、好ましくは10
-2〜10-6モル/gである。これらの結合剤は単独で用
いることもできるし、複数の結合剤をブレンドして用い
ることも可能である。
【0030】また、上述した上層2及び下層3の塗料化
の際に用いられる溶剤としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、エチレングリ
コールアセテート等のエステル系溶媒、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、2-エトキシエタノール、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、
メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭
素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化
水素系溶媒等が挙げられ、これらを適宜混合して使用す
る。
の際に用いられる溶剤としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、エチレングリ
コールアセテート等のエステル系溶媒、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、2-エトキシエタノール、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、
メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭
素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化
水素系溶媒等が挙げられ、これらを適宜混合して使用す
る。
【0031】さらに、上記上層2及び下層3には、必要
に応じて潤滑剤、非磁性補強粒子等を含有させることが
可能である。
に応じて潤滑剤、非磁性補強粒子等を含有させることが
可能である。
【0032】上記潤滑剤としては、黒鉛、二硫化モリブ
デン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素数
10〜22までの脂肪酸、並びにこれと炭素数2〜26
までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テルペン系
化合物、並びにこれらのオリゴマー、フッ素系滑剤等あ
る。上記潤滑剤は、上層2のみの添加では、潤滑剤の絶
対量が不足するので、通常は上下両層2,3に添加す
る。
デン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素数
10〜22までの脂肪酸、並びにこれと炭素数2〜26
までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テルペン系
化合物、並びにこれらのオリゴマー、フッ素系滑剤等あ
る。上記潤滑剤は、上層2のみの添加では、潤滑剤の絶
対量が不足するので、通常は上下両層2,3に添加す
る。
【0033】上記非磁性補強粒子としては、酸化アルミ
ニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイヤ
モンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタンカ
ーバイト、炭化珪素、炭化チタン、酸化チタン(ルチ
ル、アナターゼ)等がある。この粒子は、強磁性金属粉
末100重量部に対して、20重量部以下、好ましくは
10重量部以下、さらに好ましくは5重量部以下であ
る。また、この非磁性補強粒子のモース硬度は、4以
上、好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上であ
る。また、比重は、2〜6g/cm3、好ましくは3〜
5g/cm3の範囲であり、平均一次粒径は、1.0μ
m以下、好ましくは0.5μm以下、さらに好ましくは
0.3μm以下である。
ニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイヤ
モンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタンカ
ーバイト、炭化珪素、炭化チタン、酸化チタン(ルチ
ル、アナターゼ)等がある。この粒子は、強磁性金属粉
末100重量部に対して、20重量部以下、好ましくは
10重量部以下、さらに好ましくは5重量部以下であ
る。また、この非磁性補強粒子のモース硬度は、4以
上、好ましくは5以上、さらに好ましくは6以上であ
る。また、比重は、2〜6g/cm3、好ましくは3〜
5g/cm3の範囲であり、平均一次粒径は、1.0μ
m以下、好ましくは0.5μm以下、さらに好ましくは
0.3μm以下である。
【0034】また、上記結合剤を架橋硬化させるポリイ
ソシアネートを併用することが可能である。このポリイ
ソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート及び
これの付加体、並びにアルキレンジイソシアネート及び
これの付加体等がある。これらポリイソシアネートの上
記結合剤への配合量は、上記結合剤100重量部に対し
て、5〜80重量部、好ましくは、10〜50重量部で
ある。これらポリイソシアネート類は、上下両層2,3
に用いることも可能であるし、上層2のみに用いること
も可能である。上下両層2,3に用いる場合の配合量
は、各層に等量投入することも可能であるし、任意の比
率で変えることも可能である。
ソシアネートを併用することが可能である。このポリイ
ソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート及び
これの付加体、並びにアルキレンジイソシアネート及び
これの付加体等がある。これらポリイソシアネートの上
記結合剤への配合量は、上記結合剤100重量部に対し
て、5〜80重量部、好ましくは、10〜50重量部で
ある。これらポリイソシアネート類は、上下両層2,3
に用いることも可能であるし、上層2のみに用いること
も可能である。上下両層2,3に用いる場合の配合量
は、各層に等量投入することも可能であるし、任意の比
率で変えることも可能である。
【0035】さらに、ここで用いられる非磁性支持体1
としては、従来より磁気記録媒体の支持体として使用さ
れる公知の材料を使用することができる。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン類、セルローストリアセテート、セルロース
ジアセテート等のセルロース類、ビニル系樹脂、ポリイ
ミド類、ポリカーボネート類に代表されるような高分子
基板、或いは金属、ガラス、セラミクス等により形成さ
れる基板が挙げられる。
としては、従来より磁気記録媒体の支持体として使用さ
れる公知の材料を使用することができる。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン類、セルローストリアセテート、セルロース
ジアセテート等のセルロース類、ビニル系樹脂、ポリイ
ミド類、ポリカーボネート類に代表されるような高分子
基板、或いは金属、ガラス、セラミクス等により形成さ
れる基板が挙げられる。
【0036】以下、この磁気ディスクの製造方法につい
て、詳細に説明する。
て、詳細に説明する。
【0037】(1)先ず始めに、上層用塗料及び下層用
塗料を用意する。
塗料を用意する。
【0038】上層用塗料及び下層用塗料は、それぞれ常
法に従って調製することができる。すなわち、上層用塗
料においては強磁性金属粉末、結合剤、溶剤、各種添加
剤を混合し、混練後分散することにより、下層用塗料に
おいては、非磁性粉末、結合剤、溶剤、各種添加剤を混
合し、混練後分散することにより得ることができる。
法に従って調製することができる。すなわち、上層用塗
料においては強磁性金属粉末、結合剤、溶剤、各種添加
剤を混合し、混練後分散することにより、下層用塗料に
おいては、非磁性粉末、結合剤、溶剤、各種添加剤を混
合し、混練後分散することにより得ることができる。
【0039】この混練工程に用いられる混練装置として
は、例えば連続二軸混練機、多段階で希釈可能な連続二
軸混練機、ニーダー、加圧ニーダー、ロールニーダー等
が挙げられる。
は、例えば連続二軸混練機、多段階で希釈可能な連続二
軸混練機、ニーダー、加圧ニーダー、ロールニーダー等
が挙げられる。
【0040】また、分散工程において使用される分散装
置としては、例えば、ロールミル、ボールミル、横型サ
ンドミル、縦型サンドミル、スパイクミル、ピンミル、
タワーミル、DCP、アジター、ホモジナイザー、超音
波分散機等が挙げられる。
置としては、例えば、ロールミル、ボールミル、横型サ
ンドミル、縦型サンドミル、スパイクミル、ピンミル、
タワーミル、DCP、アジター、ホモジナイザー、超音
波分散機等が挙げられる。
【0041】(2)非磁性支持体の一方の面上に下層用
塗料及び上層用塗料を重層塗布し、乾燥機に導入する。
これを巻取り後、非磁性支持体のもう一方の面に同様に
下層用塗料及び上層用塗料を重層塗布し、乾燥機に導入
する。そして、両面に磁性層が形成された非磁性支持体
をカレンダー装置に導き、磁性層表面の平滑化を行った
後、巻取りロールに巻取る。
塗料及び上層用塗料を重層塗布し、乾燥機に導入する。
これを巻取り後、非磁性支持体のもう一方の面に同様に
下層用塗料及び上層用塗料を重層塗布し、乾燥機に導入
する。そして、両面に磁性層が形成された非磁性支持体
をカレンダー装置に導き、磁性層表面の平滑化を行った
後、巻取りロールに巻取る。
【0042】なお、上記の製造順序ではなく、片面塗布
ー乾燥ーカレンダー後に、反対面塗布ー乾燥ーカレンダ
ーの順で製造することも可能である。
ー乾燥ーカレンダー後に、反対面塗布ー乾燥ーカレンダ
ーの順で製造することも可能である。
【0043】上述した上層用塗料及び下層用塗料を非磁
性支持体上に重層塗布する塗布装置としては、グラビア
コーター、ナイフコーター、ブレードコーター、リバー
スロールコーター、ダイコーター等が挙げられる。ダイ
コーターのリップ構成としては、2リップ方式、3リッ
プ方式、4リップ方式等がある。
性支持体上に重層塗布する塗布装置としては、グラビア
コーター、ナイフコーター、ブレードコーター、リバー
スロールコーター、ダイコーター等が挙げられる。ダイ
コーターのリップ構成としては、2リップ方式、3リッ
プ方式、4リップ方式等がある。
【0044】本発明のように、上層用塗料、下層用塗料
といった2種類の塗料を重層塗布するには、1層ずつ塗
布乾燥を行う方式(いわゆるウエット・オン・ドライ塗
布方式)を適用してもよいし、乾燥されていない湿潤状
態にある非磁性層の上に磁性層を重ねて塗布する方式
(いわゆるウエット・オン・ウエット塗布方式=同時湿
潤重層塗布方式)を適用してもよい。但し、塗膜の均質
性、上下界面の接着性、生産性の観点からウエット・オ
ン・ウエット重層塗布方式による同時湿潤重層塗布を行
うのが好ましい。
といった2種類の塗料を重層塗布するには、1層ずつ塗
布乾燥を行う方式(いわゆるウエット・オン・ドライ塗
布方式)を適用してもよいし、乾燥されていない湿潤状
態にある非磁性層の上に磁性層を重ねて塗布する方式
(いわゆるウエット・オン・ウエット塗布方式=同時湿
潤重層塗布方式)を適用してもよい。但し、塗膜の均質
性、上下界面の接着性、生産性の観点からウエット・オ
ン・ウエット重層塗布方式による同時湿潤重層塗布を行
うのが好ましい。
【0045】このウエット・オン・ウエット方式を適用
する場合には、例えば、図2に示すように、下層用塗料
11と上層用塗料12とをそれぞれ供給する2つの塗料
溜まり13,14と、各塗料11,12を非磁性支持体
15に向かって吐出させる2つのスリット16,17と
を有するダイコーター18を用い、矢印A方向に走行す
る非磁性支持体15に向かって、上記2つのスリット1
6,17から下層用塗料11と上層用12塗料を同時に
吐出させ、下層用塗料11の塗膜上に上層用塗料12の
塗膜を形成すればよい。
する場合には、例えば、図2に示すように、下層用塗料
11と上層用塗料12とをそれぞれ供給する2つの塗料
溜まり13,14と、各塗料11,12を非磁性支持体
15に向かって吐出させる2つのスリット16,17と
を有するダイコーター18を用い、矢印A方向に走行す
る非磁性支持体15に向かって、上記2つのスリット1
6,17から下層用塗料11と上層用12塗料を同時に
吐出させ、下層用塗料11の塗膜上に上層用塗料12の
塗膜を形成すればよい。
【0046】このウエット・オン・ウエット方式におい
ては、湿潤状態のままにある下層用塗料11の塗膜上
に、上層用塗料12を塗布するので、下層の表面(すな
わち、上層との境界面)が滑らかになると共に上層の表
面性が良好となり、かつ上下層間の接着性も向上する。
この結果、特に高密度記録のために高出力、低ノイズの
要求される磁気記録媒体としての要求性能を満たしたも
のとなり、かつ膜剥離がなくなり、膜強度が向上する。
またドロップアウトも低減することが可能であり、信頼
性も向上する。
ては、湿潤状態のままにある下層用塗料11の塗膜上
に、上層用塗料12を塗布するので、下層の表面(すな
わち、上層との境界面)が滑らかになると共に上層の表
面性が良好となり、かつ上下層間の接着性も向上する。
この結果、特に高密度記録のために高出力、低ノイズの
要求される磁気記録媒体としての要求性能を満たしたも
のとなり、かつ膜剥離がなくなり、膜強度が向上する。
またドロップアウトも低減することが可能であり、信頼
性も向上する。
【0047】これに対し、ウエット・オン・ドライ方式
による場合、下層用塗料として、上層用塗料に対して十
分な耐溶剤性のあるものを選択する必要がある。
による場合、下層用塗料として、上層用塗料に対して十
分な耐溶剤性のあるものを選択する必要がある。
【0048】なお、上記ウエット・オン・ウエット重層
塗布方式によって形成される上下層間には、明確な境界
が実質的に存在する場合以外に、一定の厚みを以て両層
の成分が混在してなる境界領域が存在する場合がある
が、何れの場合も、本発明の範囲に含まれるものであ
る。
塗布方式によって形成される上下層間には、明確な境界
が実質的に存在する場合以外に、一定の厚みを以て両層
の成分が混在してなる境界領域が存在する場合がある
が、何れの場合も、本発明の範囲に含まれるものであ
る。
【0049】(3)次に、このように作製された原反を
所定の寸法に打ち抜く。
所定の寸法に打ち抜く。
【0050】(4)次に、所定の寸法に打ち抜かれた磁
気ディスクを室温の恒温設備内に放置し、その後所定の
処理温度まで温度を上昇させ、反り除去用熱処理を施
す。
気ディスクを室温の恒温設備内に放置し、その後所定の
処理温度まで温度を上昇させ、反り除去用熱処理を施
す。
【0051】ここで、反り除去用熱処理の処理温度、す
なわち恒温設備内の温度は、その上層及び下層に用いら
れた結合剤のガラス転移点よりも高く、且つ非磁性支持
体のガラス転移点より低い温度である。
なわち恒温設備内の温度は、その上層及び下層に用いら
れた結合剤のガラス転移点よりも高く、且つ非磁性支持
体のガラス転移点より低い温度である。
【0052】処理温度が上層及び下層の結合剤のガラス
転移点より低い場合には、反り量は少ないものの、上層
及び下層の塗膜で十分架橋が行われず塗膜強度が十分で
ないため、走行耐久性に劣る。一方、処理温度が高いほ
ど塗膜の架橋性が増すが、処理温度が非磁性支持体のガ
ラス転移点より高い場合には、かえって磁気ディスクの
反りが大きくなり好ましくない。
転移点より低い場合には、反り量は少ないものの、上層
及び下層の塗膜で十分架橋が行われず塗膜強度が十分で
ないため、走行耐久性に劣る。一方、処理温度が高いほ
ど塗膜の架橋性が増すが、処理温度が非磁性支持体のガ
ラス転移点より高い場合には、かえって磁気ディスクの
反りが大きくなり好ましくない。
【0053】また、熱処理工程開始時は、その処理温度
の温度上昇速度を1.0℃/分以下で上昇させるものと
する。温度上昇速度を1.0℃/分よりも大きくした場
合、磁気ディスクの主面で凹凸が発生して変形量が大き
くなる虞がある。このように、磁気ディスクは、その主
面に変形を生じてしまうと、ヘッドとの接触が不安定な
ものとなってしまう。したがって、反り除去用熱処理を
行った後、磁気ディスクの温度上昇速度を1.0℃/分
以下とすることにより、主面に生じる変形が抑制された
磁気ディスクを製造することができる。
の温度上昇速度を1.0℃/分以下で上昇させるものと
する。温度上昇速度を1.0℃/分よりも大きくした場
合、磁気ディスクの主面で凹凸が発生して変形量が大き
くなる虞がある。このように、磁気ディスクは、その主
面に変形を生じてしまうと、ヘッドとの接触が不安定な
ものとなってしまう。したがって、反り除去用熱処理を
行った後、磁気ディスクの温度上昇速度を1.0℃/分
以下とすることにより、主面に生じる変形が抑制された
磁気ディスクを製造することができる。
【0054】特に、このとき、温度上昇速度を1.0℃
/分以下に維持して常温から熱処理温度まで上昇させる
ことが好ましい。このように、温度上昇速度を1.0℃
/分以下に維持して常温から熱処理温度まで上昇させる
ことによって、確実に反りを除去することができる。
/分以下に維持して常温から熱処理温度まで上昇させる
ことが好ましい。このように、温度上昇速度を1.0℃
/分以下に維持して常温から熱処理温度まで上昇させる
ことによって、確実に反りを除去することができる。
【0055】(5) 次に、上述のように反り除去用熱
処理を行った後、所定の温度下降速度で磁気ディスクを
冷却する。
処理を行った後、所定の温度下降速度で磁気ディスクを
冷却する。
【0056】ここでは、温度下降速度を1.0℃/分以
下として磁気ディスクを冷却する。温度下降速度を1.
0℃/分よりも大きくした場合、磁気ディスクの主面で
凹凸が発生して変形量が大きくなる虞がある。このよう
に、磁気ディスクは、その主面に変形を生じてしまう
と、ヘッドとの接触が不安定なものとなってしまう。し
たがって、反り除去用熱処理を行った後、磁気ディスク
の温度下降速度を1.0℃/分以下とすることにより、
主面に生じる変形が抑制された磁気ディスクを製造する
ことができる。
下として磁気ディスクを冷却する。温度下降速度を1.
0℃/分よりも大きくした場合、磁気ディスクの主面で
凹凸が発生して変形量が大きくなる虞がある。このよう
に、磁気ディスクは、その主面に変形を生じてしまう
と、ヘッドとの接触が不安定なものとなってしまう。し
たがって、反り除去用熱処理を行った後、磁気ディスク
の温度下降速度を1.0℃/分以下とすることにより、
主面に生じる変形が抑制された磁気ディスクを製造する
ことができる。
【0057】(6) 最後に、反り除去用熱処理が施さ
れた磁気ディスクをディスケット内に収容する。
れた磁気ディスクをディスケット内に収容する。
【0058】以上(1)〜(6)の工程を経ることによ
り、反り量が直径1インチ当たり、1/3.5ミリメー
トル以下に抑制された磁気ディスクを得ることができ
る。このように、所定の寸法に打ち抜いた後、磁性層の
結合剤のガラス転移点より低く、かつ非磁性支持体のガ
ラス転移点より高い処理温度で熱処理を加えることによ
り、磁気ディスクの反りを抑えることができる。その結
果、浮上型ヘッドを用いたシステムでも、優れた電磁変
換特性や走行耐久性を得ることができ、高密度大容量記
録に好適な磁気記録媒体となる。
り、反り量が直径1インチ当たり、1/3.5ミリメー
トル以下に抑制された磁気ディスクを得ることができ
る。このように、所定の寸法に打ち抜いた後、磁性層の
結合剤のガラス転移点より低く、かつ非磁性支持体のガ
ラス転移点より高い処理温度で熱処理を加えることによ
り、磁気ディスクの反りを抑えることができる。その結
果、浮上型ヘッドを用いたシステムでも、優れた電磁変
換特性や走行耐久性を得ることができ、高密度大容量記
録に好適な磁気記録媒体となる。
【0059】なお、この反り量は、以下のようにして求
められるものである。図3に示すように、先ず始めに、
磁気ディスク20のセンターホール20aを支持部材2
1により固定し、支持部材21が取り付けられた回転装
置22により磁気ディスク20を円周方向に回転させ
る。そして、磁気ディスク20の厚み方向(図中B方
向)に移動可能で、その移動距離を測定できる顕微鏡2
3により、磁気ディスク20の最高部と最低部との差高
x、すなわち反り量を求めることができる。
められるものである。図3に示すように、先ず始めに、
磁気ディスク20のセンターホール20aを支持部材2
1により固定し、支持部材21が取り付けられた回転装
置22により磁気ディスク20を円周方向に回転させ
る。そして、磁気ディスク20の厚み方向(図中B方
向)に移動可能で、その移動距離を測定できる顕微鏡2
3により、磁気ディスク20の最高部と最低部との差高
x、すなわち反り量を求めることができる。
【0060】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例を実験例によ
り説明する。
り説明する。
【0061】<実験1>実験例1では、図1に示す磁気
ディスクを作製し、反り除去用熱処理工程における処理
温度の違いによる影響を検討する。
ディスクを作製し、反り除去用熱処理工程における処理
温度の違いによる影響を検討する。
【0062】ここで、反り量は、図3に示す測定装置に
より求めたものである。
より求めたものである。
【0063】サンプル1 先ず始めに、下記に示される組成にて上層(磁性層)2
及び下層(非磁性層)3の塗料化をそれぞれ行った。塗
料化は、常法に従い、顔料、結合剤、添加剤、溶剤を混
合し、連続式ニーダーにより混練した後、サンドミルで
分散するものとする。なお、上層用塗料は、サンドミル
で5時間分散し、下層用塗料はサンドミルで3時間分散
した。
及び下層(非磁性層)3の塗料化をそれぞれ行った。塗
料化は、常法に従い、顔料、結合剤、添加剤、溶剤を混
合し、連続式ニーダーにより混練した後、サンドミルで
分散するものとする。なお、上層用塗料は、サンドミル
で5時間分散し、下層用塗料はサンドミルで3時間分散
した。
【0064】 <上層用塗料の組成> Fe系金属強磁性粉末 100重量 部 (平均長軸長=0.2μm、針状比=9、飽和磁化量=130Am2/kg、 保磁力=135kA/m) ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150 14重量部 極性官能基としてオキシスルホン酸カリウム塩を5×10-5mol/g含む) ポリエステルポリウレタン樹脂 6重量部 (極性官能基としてスルホン酸ナトリウム塩を1×10-4mol/gを含む) 添加剤(一次粒径0.20μmAl2O3、スラリーとして添加) 5重量部 ステアリン酸 3重量部 ヘプチルステアレート 3重量部 メチルエチルケトン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部
【0065】 <下層用塗料の組成> α−酸化鉄 100重量部 (平均長軸長=0.15μm、針状比=12、pH=5.7) カーボンブラック 11重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150 17重量部 極性官能基としてオキシスルホン酸カリウム塩を5×10-5mol/g含む) ステアリン酸 1重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 メチルエチルケトン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部
【0066】次に、上述のようにして調製された上層用
塗料に4重量部、下層用塗料に2重量部のポリイソシア
ネートを加え、4リップ方式ダイコーターを用いて、厚
さ62μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ガ
ラス転移点=69℃,表面粗度Ra=8nm)1上に各
塗料を同時重層塗布し、ソレノイドコイルにより無配向
処理した後、乾燥した。裏面にも同じ塗膜を形成後、カ
レンダー処理を行う。ここで、各層の乾燥後の塗布厚
は、上層2を0.25μm、下層3を2.0μmに設定
した。
塗料に4重量部、下層用塗料に2重量部のポリイソシア
ネートを加え、4リップ方式ダイコーターを用いて、厚
さ62μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ガ
ラス転移点=69℃,表面粗度Ra=8nm)1上に各
塗料を同時重層塗布し、ソレノイドコイルにより無配向
処理した後、乾燥した。裏面にも同じ塗膜を形成後、カ
レンダー処理を行う。ここで、各層の乾燥後の塗布厚
は、上層2を0.25μm、下層3を2.0μmに設定
した。
【0067】次に、上述のようにして、フィルム1の両
面に上下両層2,3が形成された原反を、直径3.5イ
ンチのディスク状に打ち抜いた。
面に上下両層2,3が形成された原反を、直径3.5イ
ンチのディスク状に打ち抜いた。
【0068】その後、室温の恒温室内に上記磁気ディス
クを設置し、温度上昇速度を1.0℃/分として45℃
まで処理温度を上昇させ、45℃の処理温度で48時間
放置した。その後、磁気ディスクを、温度下降速度を
1.0℃/分として室温まで冷却した。これにより得ら
れたサンプル1の反り量は、0.5mmであった。
クを設置し、温度上昇速度を1.0℃/分として45℃
まで処理温度を上昇させ、45℃の処理温度で48時間
放置した。その後、磁気ディスクを、温度下降速度を
1.0℃/分として室温まで冷却した。これにより得ら
れたサンプル1の反り量は、0.5mmであった。
【0069】サンプル2〜サンプル5 処理温度をそれぞれ55℃、65℃、75℃、85℃に
変えて熱処理工程を行った。これ以外は、サンプル1と
同様にして磁気ディスクを作製した。
変えて熱処理工程を行った。これ以外は、サンプル1と
同様にして磁気ディスクを作製した。
【0070】サンプル2の反り量は0.5mm、サンプ
ル3の反り量は0.6mm、サンプル4の反り量は1.
4mm、サンプル5の反り量は2.1mmであった。
ル3の反り量は0.6mm、サンプル4の反り量は1.
4mm、サンプル5の反り量は2.1mmであった。
【0071】特性評価 サンプル1〜サンプル5の磁気ディスクの電磁変換特性
を調べた。
を調べた。
【0072】電磁変換特性は、フロッピーディスクドラ
イブ(商品名:MPF−42B;ソニー社製)を改造し
て、ディスク回転数を3600rpmとし、ヘッドにギ
ャップ長0.2μmの薄膜ヘッドを用いて、磁気ディス
クの最外周トラック上を走行させ、その際に磁気ヘッド
に生ずる35MHzの出力と0〜17MHzまでのノイ
ズとの比、いわゆるSN比を求めたものである。その結
果を表1に示す。
イブ(商品名:MPF−42B;ソニー社製)を改造し
て、ディスク回転数を3600rpmとし、ヘッドにギ
ャップ長0.2μmの薄膜ヘッドを用いて、磁気ディス
クの最外周トラック上を走行させ、その際に磁気ヘッド
に生ずる35MHzの出力と0〜17MHzまでのノイ
ズとの比、いわゆるSN比を求めたものである。その結
果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1の結果からわかるように、結合剤のガ
ラス転移点である50℃より高温度で、かつ非磁性支持
体のガラス転移点である69℃よりも低温度で熱処理を
施した磁気ディスク(サンプル2、サンプル3)では、
反り量が小さく良好で、かつ高いSN比が得られる。
ラス転移点である50℃より高温度で、かつ非磁性支持
体のガラス転移点である69℃よりも低温度で熱処理を
施した磁気ディスク(サンプル2、サンプル3)では、
反り量が小さく良好で、かつ高いSN比が得られる。
【0075】一方、処理温度が結合剤のガラス転移点で
ある50℃よりも低温度で熱処理を施した磁気ディスク
(サンプル1)では、反り量は小さいものの、塗膜が十
分に架橋されておらず測定の際のヘッドコンタクトによ
って塗膜が破壊されてしまい、SN比が測定不可能にな
る。また、非磁性支持体のガラス転移点である69℃よ
りも高温度で熱処理を施した磁気ディスク(サンプル
4、サンプル5)では、反り量が大きいため、実機走行
においてヘッドコンタクトが不安定になり、SN比が劣
化するため好ましくない。
ある50℃よりも低温度で熱処理を施した磁気ディスク
(サンプル1)では、反り量は小さいものの、塗膜が十
分に架橋されておらず測定の際のヘッドコンタクトによ
って塗膜が破壊されてしまい、SN比が測定不可能にな
る。また、非磁性支持体のガラス転移点である69℃よ
りも高温度で熱処理を施した磁気ディスク(サンプル
4、サンプル5)では、反り量が大きいため、実機走行
においてヘッドコンタクトが不安定になり、SN比が劣
化するため好ましくない。
【0076】<実験2>実験2では、反り除去用熱処理
開始時における温度上昇速度の違いによる磁気ディスク
表面への影響を検討する。
開始時における温度上昇速度の違いによる磁気ディスク
表面への影響を検討する。
【0077】サンプル6〜サンプル9 温度上昇速度を0.5℃/分、1.5℃/分、2.0℃
/分、5.0℃/分として、室温から65℃まで温度を
上昇させた以外は、サンプル3と同様にして磁気ディス
クを作製した。
/分、5.0℃/分として、室温から65℃まで温度を
上昇させた以外は、サンプル3と同様にして磁気ディス
クを作製した。
【0078】特性評価 サンプル3及びサンプル6〜サンプル9の磁気ディスク
について、磁気ディスクの変形とSN比を調べた。磁気
ディスクの変形量は、図4に示すように、磁気ディスク
20の主面に生じた凹凸の最高部と最低部との差高yを
顕微鏡下で測定することにより求めた。
について、磁気ディスクの変形とSN比を調べた。磁気
ディスクの変形量は、図4に示すように、磁気ディスク
20の主面に生じた凹凸の最高部と最低部との差高yを
顕微鏡下で測定することにより求めた。
【0079】その結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】表2の結果からわかるように、処理温度の
上昇速度を1.0℃以下で室温から処理温度に到達させ
た磁気ディスク(サンプル3、サンプル6)では、変形
量を低めに抑えることができ、かつ良好なSN比が得ら
れる。
上昇速度を1.0℃以下で室温から処理温度に到達させ
た磁気ディスク(サンプル3、サンプル6)では、変形
量を低めに抑えることができ、かつ良好なSN比が得ら
れる。
【0082】一方、処理温度の上昇速度を1.0℃/分
以上で室温から処理温度に到達させた磁気ディスク(サ
ンプル7〜サンプル9)では、変形量が大きく、実機走
行においてヘッドコンタクトが不安定になり、SN比の
低下量が大きすぎて好ましくない。
以上で室温から処理温度に到達させた磁気ディスク(サ
ンプル7〜サンプル9)では、変形量が大きく、実機走
行においてヘッドコンタクトが不安定になり、SN比の
低下量が大きすぎて好ましくない。
【0083】<実験3>実験3では、反り除去用熱処理
終了後、磁気ディスクの温度下降速度の違いによる磁気
ディスクの表面への影響を検討する。
終了後、磁気ディスクの温度下降速度の違いによる磁気
ディスクの表面への影響を検討する。
【0084】サンプル10〜サンプル13 温度下降速度を0.5℃/分、1.5℃/分、2.0℃
/分、5.0℃/分として、室温まで冷却した以外は、
サンプル3と同様にして磁気ディスクを作製した。
/分、5.0℃/分として、室温まで冷却した以外は、
サンプル3と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0085】特性評価 サンプル3及びサンプル10〜サンプル13の磁気ディ
スクについて、磁気ディスクの変形とSN比を調べた。
磁気ディスクの変形量は、上述した実験2の場合と同様
に、図4に示すように、磁気ディスク20の主面に生じ
た凹凸の最高部と最低部との差高yを顕微鏡下で測定す
ることにより求めた。
スクについて、磁気ディスクの変形とSN比を調べた。
磁気ディスクの変形量は、上述した実験2の場合と同様
に、図4に示すように、磁気ディスク20の主面に生じ
た凹凸の最高部と最低部との差高yを顕微鏡下で測定す
ることにより求めた。
【0086】その結果を表3に示す。
【0087】
【表3】
【0088】表3の結果からわかるように、処理温度の
下降速度を1.0℃以下で室温から処理温度に到達させ
た磁気ディスク(サンプル3、サンプル10)では、変
形量を低めに抑えることができ、かつ良好なSN比が得
られる。
下降速度を1.0℃以下で室温から処理温度に到達させ
た磁気ディスク(サンプル3、サンプル10)では、変
形量を低めに抑えることができ、かつ良好なSN比が得
られる。
【0089】一方、処理温度の下降速度を1.0℃/分
以上で室温から処理温度に到達させた磁気ディスク(サ
ンプル11〜サンプル13)では、変形量が大きく、実
機走行においてヘッドコンタクトが不安定になり、SN
比の低下量が大きすぎて好ましくない。
以上で室温から処理温度に到達させた磁気ディスク(サ
ンプル11〜サンプル13)では、変形量が大きく、実
機走行においてヘッドコンタクトが不安定になり、SN
比の低下量が大きすぎて好ましくない。
【0090】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、磁気ディスクを打ち抜き成形後、結合剤の
ガラス転移点より高温度で、かつ非磁性支持体のガラス
転移点よりも低温度で熱処理を施してなることから、塗
膜の強度が損なわれることなく磁気ディスクの変形が抑
制され、反り量が直径1インチ当たり1/3.5ミリメ
ートル以下である高密度大容量記録化に好適な磁気記録
媒体を得ることができる。
明によれば、磁気ディスクを打ち抜き成形後、結合剤の
ガラス転移点より高温度で、かつ非磁性支持体のガラス
転移点よりも低温度で熱処理を施してなることから、塗
膜の強度が損なわれることなく磁気ディスクの変形が抑
制され、反り量が直径1インチ当たり1/3.5ミリメ
ートル以下である高密度大容量記録化に好適な磁気記録
媒体を得ることができる。
【図1】本発明を適用した磁気ディスクの構成を示す断
面図である。
面図である。
【図2】ウエット・オン・ウエット方式を適用した塗布
装置の概略を示す模式図である。
装置の概略を示す模式図である。
【図3】同磁気ディスクの反り量を測定する装置の概略
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図4】同磁気ディスクの主面に生じた凹凸の様子を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
1 非磁性支持体、2 上層、3 下層
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを
主体とする磁性塗料を塗布し乾燥させ磁性層を形成する
塗布工程と、 上記磁性層表面を平滑にするカレンダー処理工程と、 上記磁性層が形成された非磁性支持体をディスク状に打
ち抜き、磁気ディスクを作製する裁断工程と、 上記磁気ディスクに対して、結合剤のガラス転移点より
も高く、かつ非磁性支持体のガラス転移点よりも低い温
度で加熱処理を行う反り除去用熱処理工程とからなり、 上記反り除去用熱処理工程では、温度上昇速度を1.0
℃/分以下とすることを特徴とする磁気記録媒体の製造
方法。 - 【請求項2】 上記反り除去用熱処理工程では、温度上
昇速度を1.0℃/分以下に維持して、室温から処理温
度まで到達させることを特徴とする請求項1記載の磁気
記録媒体の製造方法。 - 【請求項3】 上記塗布工程では、非磁性支持体上に下
層と上記磁性層である上層とを同時湿潤重層塗布方式に
より塗布することを特徴とする請求項1記載の磁気記録
媒体の製造方法。 - 【請求項4】 上記反り除去用熱処理工程終了後に、温
度下降速度を1.0℃/分以下として冷却することを特
徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 上記塗布工程では、上記上層及び上記下
層を上記非磁性支持体の両主面に形成することを特徴と
する請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11084620A JP2000285447A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11084620A JP2000285447A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000285447A true JP2000285447A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=13835741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11084620A Withdrawn JP2000285447A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000285447A (ja) |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP11084620A patent/JP2000285447A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |