JP2000285741A - 二重鎧装海底ケーブル及びその布設方法 - Google Patents

二重鎧装海底ケーブル及びその布設方法

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JP2000285741A JP9135399A JP9135399A JP2000285741A JP 2000285741 A JP2000285741 A JP 2000285741A JP 9135399 A JP9135399 A JP 9135399A JP 9135399 A JP9135399 A JP 9135399A JP 2000285741 A JP2000285741 A JP 2000285741A
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勇 高良
Yukio Nuha
幸男 饒波
Hiroki Yara
裕樹 屋良
Takashi Kijima
孝 木島
Kunio Iwasaki
邦男 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布設区間が長く、潮流が速い海域で布設する
のに適した二重鎧装海底ケーブルを得る。 【解決手段】 ケーブル本体2の外周を内側鎧装体3と
外側鎧装体4とで二重に鎧装する。内側鎧装体3はFR
P線16により構成し、外側鎧装体4は鉄線19により
構成する。FRP線16よりなる内側鎧装体3と鉄線1
9よりなる外側鎧装体4は、巻き付け方向を同じにした
同方向撚りにより構成する。内側鎧装体3を構成するF
RP線16の撚りピッチは外側鎧装体4を構成する鉄線
19の撚りピッチより大きく、FRP線16よりなる内
側鎧装体3の層心径の30倍以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布設区間が長く、
潮流が速い海域で布設するのに適した二重鎧装海底ケー
ブル及びその布設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二重鎧装海底ケーブルとしては、内側鎧
装体と外側鎧装体とを共に複数本の鉄線を用いて二重に
鎧装し、これら内側鎧装体と外側鎧装体と同じ撚りピッ
チ長さで、逆方向撚りで設ける構造が一般的である。
【0003】しかしながら、これら内側鎧装体と外側鎧
装体とを共に鉄線で鎧装した二重鎧装海底ケーブルで
は、単位長さ当たりの重量が大きくなり過ぎてその布設
設備が大掛かりとなって布設費用が嵩む問題点があり、
また水深が深くなればなる程、その問題点が増長されて
布設が困難になり、布設速度が低下して布設に時間が掛
り、布設費用が嵩む問題点がある。
【0004】このような問題点を解決するためには、内
側鎧装体と外側鎧装体とを共にFRP線により同じ撚り
ピッチ長さで、逆方向撚りで設ける構造の二重鎧装海底
ケーブルも考えられている。
【0005】しかしながら、このように内側鎧装体と外
側鎧装体とを共にFRP線により構成した二重鎧装海底
ケーブルでは、単位長さ当たりの重量が軽過ぎて、波浪
等により該二重鎧装海底ケーブルが海底で揺れ動き、鉄
線に比べて耐摩耗性が低いFRP線では海底の岩や貝等
との摩擦で早期に損傷を受け、外側鎧装体の機能が早期
に低下若しくは失われてしまう問題点がある。
【0006】また、内側鎧装体を鉄線により構成し、外
側鎧装体をFRP線により構成した二重鎧装海底ケーブ
ルが提案されている(実開昭60−73116号)。
【0007】このような構造の二重鎧装海底ケーブル
は、内側鎧装体が鉄線により構成されているので、単位
長さ当たりの重量が増し、波浪等により該二重鎧装海底
ケーブルが海底で揺れ動くのを二重FRP鎧装のものよ
りも抑制できる。また、鉄線により構成されている内側
鎧装体を、FRP線により構成されている外側鎧装体に
よってある程度保護できる利点がある。
【0008】しかしながら、実開昭60−73116号
に開示された二重鎧装海底ケーブルでは、鎧装体の最外
層がFRP線により構成されているので、波浪等により
該二重鎧装海底ケーブルが海底で揺れ動いた場合、海底
の岩や貝等との摩擦で各FRP線が早期に損傷を受け、
FRP線により構成されている鎧装体の機能が早期に低
下若しくは失われてしまう問題点がある。
【0009】このような問題点を解決するために、内側
鎧装体をFRP線により構成し、外側鎧装体を鉄線によ
り構成した二重鎧装海底ケーブルも提案されている。こ
のような構造の二重鎧装海底ケーブルによれば、外側鎧
装体が鉄線により構成されているので、波浪等により該
二重鎧装海底ケーブルが海底で揺れ動いても鎧装体の機
能が早期に低下若しくは失われるのを防止することがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内側鎧装体をFRP線により構成し、外側鎧装体を鉄線
により構成した二重鎧装海底ケーブルでは、内側鎧装体
と外側鎧装体とが共に同じ標準の撚りピッチで構成され
ているので、水深が深く、潮流が速い海域等で布設しよ
うとすると、該二重鎧装海底ケーブルに作用する張力が
変動し易く、布設中に該二重鎧装海底ケーブルにキンク
が発生し易い問題点がある。また、海底に布設された後
でも、潮流が速い場合や台風による波浪の影響を受けて
該二重鎧装海底ケーブルが揺れ動き、該ケーブルに張力
と弛緩が起きやすく、該二重鎧装海底ケーブルにキンク
が発生し易い問題点がある。
【0011】ところで、二重鎧装海底ケーブルを海底に
布設する際には、布設船に艤装した水平向きのターンテ
ーブル上の円筒容器または円筒枠内に、横方向から二重
鎧装海底ケーブルを供給してターンテーブルの回転軸線
のまわりに横向きに巻き取った二重鎧装海底ケーブル
を、該ターンテーブルを回転させながら布設する方法
(これをターンテーブル布設方式と称する。)と、布設
船のフラットな巻き取りスペース上に上方から二重鎧装
海底ケーブルをとぐろ状に落とし込んでとぐろ巻きした
該二重鎧装海底ケーブルを、布設船に艤装した櫓形ケー
ブルガイドを経て海中に繰り出して海底に布設する方法
(これを櫓布設方式と称する。)等がある。しかしなが
ら、ターンテーブル布設方式では大重量の二重鎧装海底
ケーブルを巻き取っているターンテーブルを回転させつ
つ該二重鎧装海底ケーブルを海中に繰り出す関係上、速
い速度で該二重鎧装海底ケーブルを海中に繰り出すこと
が困難である。布設区間が長く、潮流が速い海域で布設
するには、潮止まりの時期を中心として該二重鎧装海底
ケーブルを一気に布設する必要があり、このためには布
設速度を上げる必要があるが、ターンテーブル布設方式
では布設速度が遅いため適当ではなく、櫓布設方式を採
用する必要がある。櫓布設方式を採用するには、布設船
に二重鎧装海底ケーブルをとぐろ巻きする必要がある
が、一般に二重鎧装海底ケーブルでは内側鎧装体と外側
鎧装体が逆撚りで構成されているので、これを布設船に
巻き取ろうとすると、いずれかの層の鎧装体が締まるこ
とになって、ケーブル巻き取り半径が大きくなり、大型
の布設船が必要になって布設コストが高くなる問題点が
ある。
【0012】本発明の目的は、布設区間が長く、潮流が
速い海域で布設するのに適した二重鎧装海底ケーブル及
びその布設方法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、キンクの発生を防止
しつつ速く布設を行える二重鎧装海底ケーブルの布設方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケーブル本体の外周が内側鎧装体と外側鎧装体とで
二重に鎧装されている二重鎧装海底ケーブルを改良する
ものである。
【0015】請求項1に記載の二重鎧装海底ケーブルに
おいては、前記内側鎧装体がFRP線により構成され、
前記外側鎧装体が鉄線により構成され、前記FRP線よ
りなる前記内側鎧装体と前記鉄線よりなる前記外側鎧装
体は巻き付け方向を同じにした同方向撚りにより構成さ
れ、前記内側鎧装体を構成する前記FRP線の撚りピッ
チは前記外側鎧装体を構成する前記鉄線の撚りピッチよ
り長く、前記FRP線よりなる前記内側鎧装体の層心径
の30倍以下に設定されていることを特徴とする。
【0016】本発明で、層心径とは、対象とする鎧装体
の周方向のある位置における層厚みの中心(またはその
位置の鎧装線の中心)からケーブル本体の中心を通って
反対側の該鎧装体の位置における層厚みの中心(または
その位置の鎧装線の中心)までの直径である。
【0017】請求項2に記載の二重鎧装海底ケーブルの
布設方法においては、前記二重鎧装海底ケーブルとし
て、内側鎧装体がFRP線により構成され、外側鎧装体
が鉄線により構成され、前記FRP線よりなる前記内側
鎧装体と前記鉄線よりなる前記外側鎧装体は巻き付け方
向を同じにした同方向撚りにより構成され、且つ前記内
側鎧装体を構成する前記FRP線の撚りピッチは前記外
側鎧装体を構成する前記鉄線の撚りピッチより長く、前
記FRP線よりなる前記内側鎧装体の層心径の30倍以下
に設定されている構造のものを用い、前記二重鎧装海底
ケーブルを前記布設船にとぐろ巻きして積載し、前記と
ぐろ巻きされた前記二重鎧装海底ケーブルを前記布設船
上の櫓形ケーブルガイドを経て海中に繰り出して海底に
布設することを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の二重鎧装海底ケーブルの
布設方法は、請求項2において、前記二重鎧装海底ケー
ブルの前記布設船に対するコイル取りは、前記内側鎧装
体と前記外側鎧装体の各撚りが共に緩む方向になるよう
にして行うことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る二重鎧装海
底ケーブルにおける実施の形態の一例を示した横断面図
である。
【0020】本例の二重鎧装海底ケーブル1は、ケーブ
ル本体2の外周が内側鎧装体3と外側鎧装体4とで二重
に鎧装されている。
【0021】ケーブル本体2は、3相の電力線5と光フ
ァイバ通信線6とプラスチック紐よりなる介在7が共に
撚り合わされ、電力線5間に形成された扇形溝に光ファ
イバ通信線6が収容されると共に、各扇形溝が介在7で
埋められた後、その外周に押巻き層8が設けられた構造
になっている。各電力線5は、水密導体9の外周に内部
半導電層10,絶縁体11,外部半導電層12,鉛被1
3,ポリエチレン防蟻層14が順次設けられた層構造に
なっている。
【0022】内側鎧装体3は、ケーブル本体2の押巻き
層8の外周に設けられたプラスチック紐よりなる座床1
5を介して設けられている。内側鎧装体3は、多数本の
FRP線16の螺旋巻きにより構成されている。各FR
P線16の外周は、それぞれ高密度ポリエチレン17で
被覆されている。
【0023】外側鎧装体4は、内側鎧装体3の外周に設
けられたプラスチック紐よりなる座床18を介して設け
られている。外側鎧装体4は、多数本の亜鉛メッキ鉄線
19の螺旋巻きにより構成されている。各亜鉛メッキ鉄
線19の表面は、図示しないがコールタール等により防
食処理が施されている。
【0024】FRP線16よりなる内側鎧装体3と鉄線
19よりなる外側鎧装体4は、巻き付け方向を同じにし
た同方向撚りにより構成されている。内側鎧装体3を構
成するFRP線16の撚りピッチは、外側鎧装体4を構
成する鉄線19の撚りピッチより長く、該FRP線16
よりなる内側鎧装体3の層心径の30倍以下に設定されて
いる。本例では、FRP線16の撚りピッチは該FRP
線16よりなる内側鎧装体3の層心径の16〜25倍が好ま
しく、該層心径の20倍が最適である。鉄線19の撚りピ
ッチは、標準の撚りピッチ、即ち鉄線19よりなる外側
鎧装体4の層心径の10〜13倍に設定されている。従っ
て、該FRP線16の撚りピッチは鉄線19の標準の撚
りピッチより長く設定されることになる。また、FRP
線16の撚りピッチの上限は布設船に二重鎧装海底ケー
ブル1をとぐろ巻きする際の現実的な巻取り限界から内
側鎧装体3の層心径の30倍である。
【0025】鉄線19よりなる外側鎧装体4の外周に
は、プラスチック紐よりなる外装20が設けられてい
る。
【0026】外側鎧装体4を構成する鉄線19の撚りピ
ッチを前記標準の撚りピッチより小さくしたアイリッシ
ュ鎧装とすることも考えられるが、このようにすると二
重鎧装海底ケーブル1の可撓性が大きくなり、張力変動
によりキンクを生じ易くなるので好ましくない。
【0027】本例では、FRP線16の撚りピッチを、
外側鎧装体4を構成する鉄線19の撚りピッチより長く
したので、FRP線16の反発力を利用して布設時及び
布設後に二重鎧装海底ケーブル1にキンク(ケーブルの
許容曲げ半径より小さい局部的環状捩れ曲り)が発生す
るのを防止することができる。即ち、二重鎧装海底ケー
ブル1の布設時に張力が作用すると、内側鎧装体3と外
側鎧装体4は撚りが緩む方向に回転するが、潮流変動や
波浪等の影響で該張力が急に低下すると、前記内外鎧装
体の撚りが締まる方向に二重鎧装海底ケーブル1が捩じ
れて環が形成され、該二重鎧装海底ケーブル1に再び張
力が付加されてその環が縮まり上記キンクが発生する。
更に詳細に述べると、張力付与で緩んだ内外鎧装体を構
成する各鎧装体3,4が、急激な張力開放により笑って
外側に広がり、各鎧装体3,4の外径が大きくなるの
で、その外径を元の状態に縮径して各鎧装体3,4の笑
を吸収しようとして、内外鎧装体の撚りが締まる方向に
二重鎧装海底ケーブル1が捩じれてある大きさの環が形
成され、再度二重鎧装海底ケーブル1に張力が作用した
とき、その環が解けずに縮まることにより局部的な環、
つまりキンクが生じる。上記鎧装体3,4の笑は、その
撚りピッチが長くなるほど大きくなる。
【0028】そこで本例では、内側鎧装体3を構成する
FRP線16の撚りピッチを外側鎧装体4を構成する鉄
線19の撚りピッチより長くしたので、FRP線16が
大きく笑おうとするのを逆に鉄線19で抑制するように
作用させると共に、FRP線16の外側に広がろうとす
る反発力を利用して、鉄線19の笑を急激になくそうと
すること、つまり外側鎧装体4の撚りが締まる方向に二
重鎧装海底ケーブル1が急激に捩じれようとするのを抑
制(制動)し、布設時に二重鎧装海底ケーブル1にキン
クが発生するのを防止することができる。特に、潮流が
速い海域とか、水深が深いところに二重鎧装海底ケーブ
ル1を布設する場合には、該二重鎧装海底ケーブル1に
作用する張力に大きな変動を生じ易いので、キンク防止
に有効である。また、前記二重鎧装海底ケーブル1が海
底に布設された後においても、浅瀬や潮流が速い海域に
布設されている場合とか、台風による波浪の影響を受け
ると、該二重鎧装海底ケーブル1が揺れ動き該二重鎧装
海底ケーブル1に張力変動が生じるので、同様にキンク
の発生を有効に防止することができる。
【0029】上記構造の二重鎧装海底ケーブル1は、海
底への布設時にキンクが発生し難く、且つ内側鎧装体3
と外側鎧装体4は巻き付け方向を同じにした同方向撚り
により構成されているので、これを櫓布設方式により布
設船上の櫓形ケーブルガイドを経て速い速度で海中に繰
り出して海底に布設することが可能となり、布設区間が
長く、潮流が速い海域での布設でも、潮止まりの時期を
中心として一気に布設することができ、布設コストも下
げることができる。また、布設船でのケーブル巻取り半
径を比較的小さくすることができので、大型の布設船を
用いる必要がなく、更に布設コストを低減することがで
きる。
【0030】更にこの例では、FRP線16の撚りピッ
チを該FRP線16よりなる内側鎧装体3の層心径の30
倍以下に設定しているので、布設船のケーブル巻取り直
径が非現実的に大きくなるのを防止することができる。
【0031】また、このような構造の二重鎧装海底ケー
ブル1では、内側鎧装体3をFRP線16により構成
し、外側鎧装体4を鉄線19により構成しているので、
浅海の部分で速い潮流により、または波浪等により該二
重鎧装海底ケーブル1が海底で揺れ動いても、摩耗に強
い鉄線19により構成している外側鎧装体4によって、
内側鎧装体3を構成しているFRP線16を保護するこ
ともできる。
【0032】図2(A)(B)は本発明に係る二重鎧装
海底ケーブルの布設方法における実施の形態の一例を示
したものである。
【0033】本例では、海面21上に浮かぶ布設船22
を曳綱23を介して曳船24で牽引することにより布設
作業を行う。
【0034】布設船22には、ケーブル巻取りスペース
25を設ける。このケーブル巻取りスペース25には、
二重鎧装海底ケーブル1をとぐろ巻きする内径と外径と
を規制する多数本のポールよりなるケーブル巻取り径規
制手段26を周方向に沿って立設する。布設すべき二重
鎧装海底ケーブル1は、ケーブル巻取りスペース25上
に上方から二重鎧装海底ケーブル1をケーブル巻取り径
規制手段26に沿ってとぐろ状に落とし込んでとぐろ巻
きすることにより積載しておく。二重鎧装海底ケーブル
1としては、図1で説明した構造のものを用いる。この
二重鎧装海底ケーブル1の布設船22に対するとぐろ巻
き取りは、内側鎧装体3を構成するFRP線16と外側
鎧装体4を構成する鉄線19との各撚りが、共に緩む方
向になるようにして行うことが好ましい。
【0035】布設船22には、ケーブル巻取りスペース
25上に最上部が存在するようにして櫓形ケーブルガイ
ド27を艤装する。この櫓形ケーブルガイド27の末端
側には、海中に繰り出す二重鎧装海底ケーブル1にブレ
ーキをかけるために、対形で外周に二重鎧装海底ケーブ
ル1を挟持するV溝をそれぞれ有するエンドレスベルト
よりなる自動ブレーキ28と、手動ブレーキ29と、ケ
ーブルシューター30とを設ける。
【0036】かかる状態で、布設船22を曳船24で布
設ルートに沿って牽引しつつ、該布設船22にとぐろ巻
きされた二重鎧装海底ケーブル1を、布設船22上の櫓
形ケーブルガイド27と自動ブレーキ28と手動ブレー
キ29とケーブルシューター30とを経て海中に繰り出
して海底31に布設する。
【0037】このように本例の二重鎧装海底ケーブルの
布設方法では、FRP線16の撚りピッチを鉄線19の
撚りピッチより大きくとることにより、前述した通りF
RP線16の反発力を利用して布設時のキンクの発生も
防止することができる。
【0038】また、上記布設に用いる二重鎧装海底ケー
ブルは、上記の通りキンクが発生し難く、且つ布設しよ
うとする二重鎧装海底ケーブル1の内側鎧装体3と外側
鎧装体4は巻き付け方向を同じにした同方向撚りにより
構成されているので、これを櫓布設方式により布設船2
2上の櫓形ケーブルガイド27を経て速い速度で海中に
繰り出して海底31に布設することが可能となり、従っ
て布設区間が長く、潮流が速い海域での布設でも、潮止
まりの時期を中心として一気に布設することができ、布
設コストも下げることができる。また、布設船22での
ケーブル巻取り半径を比較的小さくすることができ、こ
のため大型の布設船22を用いる必要がなくなり、更に
布設コストを低減することができる。
【0039】また本例では、布設しようとする二重鎧装
海底ケーブル1のFRP線16の撚りピッチをFRP線
16よりなる内側鎧装体3の層心径の30倍以下に設定し
ているので、布設船22のケーブル巻取り直径が非現実
的に大きくなるのを防止することができる。
【0040】上記例では、布設船22を曳船24で牽引
する例で説明したが、曳船24を用いずに布設船22は
それ自体が搭載している推進機構で自走する構造のもの
であってもよい。
【0041】また上記例では、二重鎧装海底ケーブル1
のケーブル本体2が光ファイバ通信線6を含む構造であ
ったが、光ファイバ通信線6を含まない構造であっても
よい。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る二重鎧装海底ケーブルで
は、内側鎧装体を構成するFRP線の撚りピッチが、外
側鎧装体を構成する鉄線の撚りピッチより長く、該FR
P線よりなる内側鎧装体の層心径の30倍以下に設定され
ているので、該二重鎧装海底ケーブル布設時に該ケーブ
ルに作用する張力変動により、FRP線が大きく笑おう
とするのを逆に鉄線で抑制するように作用させると共
に、FRP線の外側に広がろうとする反発力を利用し
て、鉄線の笑を急激になくそうとすること、つまり外側
鎧装体の撚りが締まる方向に二重鎧装海底ケーブルが急
激に捩じれようとするのを抑制し、布設時に二重鎧装海
底ケーブルにキンクが発生するのを防止することができ
る。
【0043】また、本発明に係る二重鎧装海底ケーブル
は、上記の通り布設時に該二重鎧装海底ケーブルにキン
クが発生し難く、且つ内側鎧装体と外側鎧装体は巻き付
け方向を同じにした同方向撚りにより構成されているの
で、これを櫓布設方式により布設船上の櫓形ケーブルガ
イドを経て速い速度で海中に繰り出して海底に布設する
ことが可能となり、従って布設区間が長く、潮流が速い
海域での布設でも、潮止まりの時期を中心として一気に
布設することができ、布設コストも下げることができ
る。
【0044】また、海底に布設された後で潮流が速い場
合や台風による波浪の影響を受けて二重鎧装海底ケーブ
ルが揺れ動き、該二重鎧装海底ケーブルに張力変動と弛
緩作用が繰り返し生じても、該二重鎧装海底ケーブルが
キンクを起こし難いので、該二重鎧装海底ケーブルの長
期の信頼性と安定性を確保することができる。
【0045】また、本発明によれば、布設船でのケーブ
ル巻取り半径を比較的小さくすることができので、大型
の布設船を用いる必要がなく、更に布設コストを低減す
ることができる。
【0046】更に本発明では、FRP線の撚りピッチを
30倍以下に設定しているので、布設船のケーブル巻取り
直径が非現実的に大きくなるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重鎧装海底ケーブルにおける実
施の形態の一例を示した横断面図である。
【図2】(A)(B)は本発明に係る二重鎧装海底ケー
ブルの布設方法における実施の形態の一例を示したもの
で、(A)は布設過程を示す平面図、(B)は布設過程
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 二重鎧装海底ケーブル 2 ケーブル本体 3 内側鎧装体 4 外側鎧装体 5 電力線 6 光ファイバ通信線 7 介在 8 押巻き層 9 水密導体 10 内部半導電層 11 絶縁体 12 外部半導電層 13 鉛被 14 ポリエチレン防蟻層 15 座床 16 FRP線 17 高密度ポリエチレン 18 座床 19 亜鉛メッキ鉄線 20 外装 21 海面 22 布設船 23 曳綱 24 曳船 25 ケーブル巻取りスペース 26 ケーブル巻取り径規制手段 27 櫓形ケーブルガイド 28 自動ブレーキ 29 手動ブレーキ 30 ケーブルシューター 31 海底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 11/22 H02G 9/02 A 5G369 H02G 1/10 G02B 6/00 351 9/02 H01B 7/18 G (72)発明者 饒波 幸男 沖縄県浦添市牧港5丁目2番1号 沖縄電 力株式会社内 (72)発明者 屋良 裕樹 沖縄県浦添市牧港5丁目2番1号 沖縄電 力株式会社内 (72)発明者 木島 孝 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 岩崎 邦男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H001 DD07 DD24 FF02 KK06 KK08 KK17 MM09 2H038 CA67 5G311 FA01 FA03 FB01 FB03 FC01 5G313 AA02 AB01 AC09 AE08 AE10 5G319 HA01 HB01 HC01 HD03 5G369 AA06 BA02 DA04 EA01 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル本体の外周が内側鎧装体と外側
    鎧装体とで二重に鎧装されている二重鎧装海底ケーブル
    において、 前記内側鎧装体がFRP線により構成され、前記外側鎧
    装体が鉄線により構成され、 前記FRP線よりなる前記内側鎧装体と前記鉄線よりな
    る前記外側鎧装体は巻き付け方向を同じにした同方向撚
    りにより構成され、 前記内側鎧装体を構成する前記FRP線の撚りピッチは
    前記外側鎧装体を構成する前記鉄線の撚りピッチより長
    く、前記FRP線よりなる前記内側鎧装体の層心径の30
    倍以下に設定されていることを特徴とする二重鎧装海底
    ケーブル。
  2. 【請求項2】 布設船に積載した二重鎧装海底ケーブル
    を該布設船から繰り出して海底に布設する二重鎧装海底
    ケーブルの布設方法において、 前記二重鎧装海底ケーブルとして、内側鎧装体がFRP
    線により構成され、外側鎧装体が鉄線により構成され、
    前記FRP線よりなる前記内側鎧装体と前記鉄線よりな
    る前記外側鎧装体は巻き付け方向を同じにした同方向撚
    りにより構成され、且つ前記内側鎧装体を構成する前記
    FRP線の撚りピッチが前記外側鎧装体を構成する前記
    鉄線の撚りピッチより長く、前記FRP線よりなる前記
    内側鎧装体の層心径の30倍以下に設定されている構造の
    ものを用い、 前記二重鎧装海底ケーブルを前記布設船にとぐろ巻きし
    て積載し、 前記とぐろ巻きされた前記二重鎧装海底ケーブルを前記
    布設船上の櫓形ケーブルガイドを経て海中に繰り出して
    海底に布設することを特徴とする二重鎧装海底ケーブル
    の布設方法。
  3. 【請求項3】 前記二重鎧装海底ケーブルの前記布設船
    に対するとぐろ巻き取りは、前記内側鎧装体と前記外側
    鎧装体の各撚りが共に緩む方向になるようにして行うこ
    とを特徴とする請求項2に記載の二重鎧装海底ケーブル
    の布設方法。
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