JP2000286142A - 積層セラミックコンデンサおよび外部電極ペースト - Google Patents
積層セラミックコンデンサおよび外部電極ペーストInfo
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Abstract
く、薄く、かつ磁器チップの端面の角部にも外部電極が
形成でき、さらにチップ本体にクラックが発生しない積
層セラミックコンデンサおよび外部電極ペーストを提供
する。 【解決手段】内部電極ペースト膜と誘電体グリーンシー
トとが交互に積層され、両端面に内部電極ペースト膜が
交互に露出した未焼成のチップ本体の両端部に、外部電
極ペーストを塗布し、チップ本体1と外部電極6を同時
に焼成してなる積層セラミックコンデンサであって、チ
ップ本体1の端面21における外部電極6の厚みが1〜
40μmであり、かつ、チップ本体1の端面21以外の
部分における外部電極6の厚みが1〜20μmである。
Description
デンサおよび外部電極ペーストに関するものである。
ように、チップ本体1の両端面に外部電極6を形成して
構成されている。チップ本体1は、内部電極層2と誘電
体層3を交互に積層してなる容量部4の積層方向の両面
に、誘電体層3と同一材料からなる絶縁層5を形成して
構成されている。
層7、Niメッキ層8、Snメッキ層もしくはSn−P
b合金メッキ層9を形成して構成されている。
電極層2となる内部電極ペーストを所定のパターンで印
刷した未焼成誘電体グリーンシートを多数枚積層し、こ
れを所定の大きさに切断して、未焼成のチップ本体の端
面に下地電極Ni層用のNiペーストを塗布した後、脱
バインダーして炉中で焼成する。その後、下地電極Ni
層(外部電極6)の上にCuメッキ層7を施し、その次
にNiメッキ層8を施し、その後Snメッキ層もしくは
Sn−Pb合金メッキ層9を施すのが一般的である(特
開平7−57959号公報参照)。
ストは、有機バインダとなる樹脂を有機溶剤に溶解して
得られたビヒクル中に、Ni、Cu、Ag等の金属粉末
を分散させ、固形分調整用に希釈溶剤と呼ばれる有機溶
剤を加えたものである。ビヒクル中の有機溶剤には一般
にテルピネオール、メチルエチルケトン等が用いられ、
またバインダ樹脂としてはエチルセルロース、ニトロセ
ルロース等のセルロース系樹脂やブチルメタクリレー
ト、メチルメタクリレート等のアクリル系樹脂が使用さ
れる。希釈溶剤にはテルピネオール、ベンジルアルコー
ル、ブチルカルビトールアセテートが使用されている。
のチップ本体に外部電極ペーストを塗布した際、付着ペ
ーストが気泡を巻き込み、付着ペースト中に気泡が残留
するという問題があった(特開平4−263410号公
報、特開平4−263414号公報参照)。このような
残留気泡は、チップ本体と外部電極との同時焼成後、外
部電極にピンホールとなって残留する。このピンホール
の発生原因は、塗布中の気泡の巻き込みによるだけでな
く、外部電極ペーストの乾燥時、希釈溶剤の蒸発が原因
となっても発生する。
にはテルピネオール、ベンジルアルコール、ブチルカル
ビトールアセテートが使用されていたため、この外部電
極ペーストを未焼成のチップ本体に塗布すると、塗布時
に気泡を巻き込み、このような残留気泡は、焼成後、外
部電極にピンホールとなって残留する。
ペースト表面の希釈溶剤が蒸発して乾燥膜が形成され
る。その後付着ペースト内部の希釈溶剤が蒸発するが、
蒸発した希釈溶剤は乾燥膜によって付着ペースト内部に
滞留する。しかし、ある圧力以上になると乾燥膜を破っ
て蒸発が起こり、その結果外部電極にピンホールが形成
される。
ストを塗布すると、チップ本体の端面角部にペーストが
塗布されずチップ本体の角部が露出し、これを焼成する
と磁器チップの端面の角部には外部電極は形成されない
という問題もあった。
チップの端面の角部に外部電極が形成されず、磁器が露
出したコンデンサの外部電極にメッキを施した場合、こ
のピンホールや露出部からメッキ液が磁器チップの内部
電極のNiと反応して腐食したり、あるいは磁器チップ
内部に残留したメッキ液が、連続通電状態で電気化学的
変化を発生させ、積層セラミックコンデンサとして致命
的な故障の原因を引き起こすという問題があった。
に、従来、外部電極ペーストを厚くすることが行われて
いるが、厚く塗布しすぎると、焼成時に外部電極との焼
成収縮差により磁器チップにクラックが発生する。この
クラックからメッキ液が磁器チップの内部電極のNiと
反応して腐食したり、あるいは磁器チップ内部に残留し
たメッキ液が、連続通電状態で電気化学的変化を発生さ
せ、積層セラミックコンデンサとして致命的な故障の原
因を引き起こすこともあった。
されたものであり、その目的は、外部電極にピンホール
が形成されることがなく、薄く、かつ磁器チップの端面
の角部にも外部電極が形成でき、さらにチップ本体にク
ラックが発生しない積層セラミックコンデンサおよび外
部電極ペーストを提供することにある。
コンデンサは、内部電極ペースト膜と誘電体グリーンシ
ートとが交互に積層され、両端面に内部電極ペースト膜
が交互に露出した未焼成のチップ本体の両端部に、外部
電極ペーストを塗布し、チップ本体と外部電極を同時に
焼成してなる積層セラミックコンデンサであって、チッ
プ本体の端面における外部電極の厚みが1〜40μmで
あり、かつ、チップ本体の端面以外の部分における外部
電極の厚みが1〜20μmである。ここで、外部電極の
被覆面積は、チップ本体の全表面積の15〜70%であ
ることが望ましい。また、内部電極および外部電極は卑
金属を主成分とすることが望ましい。
粉末と、有機バインダと、該有機バインダを溶解するた
めの有機溶剤と、希釈溶剤とを含有する外部電極ペース
トであって、前記希釈溶剤が、沸点が230〜290℃
の脂肪族飽和炭化水素から選ばれる少なくとも1種と、
沸点が120〜220℃の脂肪族飽和炭化水素から選ば
れる少なくとも1種とを含有するものである。ここで、
希釈溶剤が、沸点が230〜290℃の脂肪族飽和炭化
水素から選ばれる少なくとも1種を5〜30重量%、沸
点が120〜220℃の脂肪族飽和炭化水素から選ばれ
る少なくとも1種を70〜95重量%からなることが望
ましい。
0℃の高い沸点の脂肪族飽和炭化水素を含有することに
より、付着ペースト表面の乾燥膜は形成し難くなり、付
着ペースト内部の希釈溶剤が外部に蒸発し、付着ペース
ト内部に滞留することがない。また120〜220℃の
低い沸点の脂肪族飽和炭化水素を含有することにより付
着ペースト全体の乾燥を促進できる。従って、外部電極
におけるピンホールの形成を抑制できるとともに、付着
ペーストの乾燥を促進できる。
水素に比べて、低い表面張力を持つ120〜220℃の
脂肪族飽和炭化水素を多く添加することにより、未焼成
のチップ本体と外部電極ペーストの濡れ性が向上し、こ
れにより磁器チップの端面角部にも外部電極を形成で
き、チップ本体の端面の厚みが1〜40μmであり、か
つ、チップ本体の端面以外の部分の厚みが1〜20μm
である外部電極が薄層の積層セラミックコンデンサが得
られ、外部電極の厚みを薄くして磁器チップにおけるク
ラックの発生を防止できるとともに、磁器チップの端面
角部の露出を抑制できる。
であるNiを主成分とする外部電極ペーストを塗布して
焼成すると、チップ本体と外部電極の焼成収縮率の差に
よって応力が発生する。この応力がチップ本体の強度以
上になるとクラックが発生するが、外部電極厚みを薄く
することによりこの応力を低減することができる。
体の全表面積の15〜70%とすることにより、上記応
力に対する抵抗力が増加し、焼成収縮率の差によるクラ
ックの発生を抑制できるとともに、たわみ強度が向上す
るため、使用中における破損を防止できる。
の縦断面図を示すもので、図1において、符号1はチッ
プ本体、符号2は内部電極層、符号3は誘電体層、符号
4は容量部、符号5は絶縁層、符号6は外部電極、符号
7はCuメッキ層、符号8はNiメッキ層、符号9はS
nメッキ層もしくはSn−Pb合金メッキ層を示してい
る。
本体1の両端面に外部電極6を形成して構成されてい
る。チップ本体1は、内部電極層2と誘電体層3を交互
に積層してなる容量部4の積層方向の両面に、誘電体層
3と同一材料からなる絶縁層5を形成して構成されてい
る。外部電極6の表面には、順にCuメッキ層7、Ni
メッキ層8、Snメッキ層もしくはSn−Pb合金メッ
キ層9を形成して構成されている。
やチタン酸バリウムに酸化イットリウム、酸化マグネシ
ウム、炭酸マンガンなどを含有する誘電体磁器であり、
焼成後の1層当たりの層厚みは10〜30μmが望し
い。
主成分とし、概略矩形状の導体膜であり、上から第1層
目、第3層目、第5層目・・・の奇数層の内部電極層3
は、その一端がチップ本体1の一方端面に露出してお
り、上から第2層目、第4層目、第6層目・・・の内部
電極層2は、その一端がチップ本体1の他方端面に露出
している。
iのみからなる場合も含まれる概念であるが、Niの酸
化物を含有することがあり、さらに、例えば、Cr、C
o、Cu等の金属や化合物等が意図的に、また不純物と
して含まれる場合を含め、これらを総称して、Niを主
成分とする内部電極層2という。
部に、卑金属、例えば、Niを主成分とする外部電極ペ
ーストを塗布および脱バインダ、焼成することによって
形成されるものである。
のみからなるものも含まれる概念であるが、Niの酸化
物を含有することがあり、さらに、例えば、Cr、C
o、Cu、Zn等の金属や化合物等が意図的に、また不
純物として含まれる場合を含め、これらを総称してNi
を主成分とする外部電極6という。卑金属としては、N
i、Co、Cu等がある。
サでは、チップ本体1の端面21における外部電極6の
厚みt1 が1〜40μmとされ、かつ、チップ本体1の
端面以外の部分における外部電極6の厚みt2 が1〜2
0μmとされている。ここで、チップ本体1の端面21
とは、内部電極層の端面が露出している面を言い、チッ
プ本体1の端面21以外の部分とは、誘電体層3の積層
方向の上下面、およびチップ本体1の側面を言う。チッ
プ本体1の端面21における外部電極6の厚みt1 は2
0〜30μm、チップ本体1の端面以外の部分における
外部電極6の厚みt2 は10〜20μmが望ましい。
のは、外部電極6の厚みが1μm未満では、チップ本体
1の角部の一部が露出するため、外部電極6表面に形成
するCuメッキ層7を形成できないからであり、一方、
端面部以外の厚みが20μmを越える場合、端面部の厚
みが40μmを越える場合には、焼成後、外部電極との
焼成収縮差によりチップ本体1にクラックが発生するか
らである。
面積の15〜70%を被覆していることが望ましいが、
これは、外部電極6の形成面積割合が15%未満では、
積層セラミックコンデンサのたわみ強度が低くなる傾向
にあり、一方70%を越えると焼成後、チップ本体1に
クラックが発生し易くなるからである。外部電極6はチ
ップ本体1の全表面積の35〜55%を被覆しているこ
とが望ましい。
7が形成されているが、このCuメッキ層7は外部電極
6とNi、Snメッキ層の密着性を向上させるものであ
る。Cuメッキ層7の表面には順にNiメッキ層8、S
nメッキ層もしくはSn−Pb合金メッキ層9が構成さ
れている。これらは下地電極Ni層の半田食われを防止
や、半田濡れ性を補うものである。
外部電極ペーストとしてNiを主成分とするものを使用
した例について説明したが、本発明ではこれに限定され
るものではなく、例えば、内部電極ペーストとしてN
i、外部電極としてCuを主成分とするペーストを用い
ても良い。本発明では、内部電極ペーストとして卑金
属、特にNiを主成分とするものが望ましく、外部電極
ペーストとして卑金属、特にNiを主成分とするものが
望ましい。
ダとなる樹脂を有機溶剤に溶解して得られたビヒクル中
に、例えば、Niを主成分とする金属粉末を分散させ、
固形分調整用に希釈溶剤と呼ばれる有機溶剤を加えたも
のである。ビヒクル中の有機溶剤には、例えばテルピネ
オール、メチルエチルケトン等が用いられ、またバイン
ダ樹脂としては、例えばエチルセルロース、ニトロセル
ロース等のセルロース系樹脂やブチルメタクリレート、
メチルメタクリレート等のアクリル系樹脂が使用され
る。その他に可塑剤や界面活性剤を含有することがあ
る。
肪族飽和炭化水素の中から選ばれる少なくとも1種と、
沸点が120〜220℃の脂肪族飽和炭化水素の中から
選ばれる少なくとも1種とを含有するもので、その量
は、沸点が230〜290℃の脂肪族飽和炭化水素の中
から選ばれる少なくとも1種を5〜30重量%、かつ沸
点が120〜220℃の脂肪族飽和炭化水素の中から選
ばれる少なくとも1種を70〜95重量%であることが
望ましい。沸点が230〜290℃の脂肪族飽和炭化水
素の中から選ばれる少なくとも1種を10〜20重量
%、かつ沸点が120〜220℃の脂肪族飽和炭化水素
の中から選ばれる少なくとも1種を80〜90重量%で
あることが望ましい。
族飽和炭化水素とは、n−トリデカン、n−テトラデカ
ン、n−ペンタデカン、n−ヘキサデカン等の直鎖状の
飽和炭化水素を言い、また沸点が120〜220℃の脂
肪族飽和炭化水素とは、n−オクタン、n−ノナン、n
−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン等の直鎖状の
飽和炭化水素のことである。
は、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC−MS)にて
定性、定量可能である。沸点が230〜290℃の脂肪
族炭化水素が5重量%未満、即ち沸点が120〜220
℃の脂肪族炭化水素が95重量%を越える場合、ペース
トの乾燥時、付着ペースト表面に乾燥膜が形成され易く
なり、その結果焼成後外部電極にピンホールが形成され
易くなるからである。
化水素が30重量%を越える場合、即ち沸点が120〜
220℃の脂肪族炭化水素が70重量%未満の場合、沸
点が230℃以上の希釈溶剤の量が多くなるために付着
ペーストが乾燥し難くなり、乾燥工程が長くなってしま
うからである。また、低い表面張力を持つ沸点が120
〜220℃の希釈溶剤の量が少なくなるために、未焼成
のチップ本体と外部電極ペーストの濡れ性が低下して、
これにより磁器チップの端面角部に外部電極が形成でき
ず、磁器の露出が発生するからである。
収縮差により磁器チップにクラックが発生し易くなる。
未満の脂肪族炭化水素、例えばn−ヘプタンのみを用い
た場合、沸点が低いため揮発性が高く、外部電極ペース
トの付着作業中に容易に揮発し、ペーストの固形分が変
動し易く作業性が低下するからであり、また、沸点が2
90℃よりも高く脂肪族炭化水素、例えばn−ヘプタデ
カンのみを用いた場合、沸点が高いため揮発性が低く、
付着後の乾燥工程で付着ペーストが乾燥し難いからであ
る。本発明の外部電極ペーストでは、沸点が低い溶剤
と、高い溶剤の2種を用いることが特徴であり、その比
率も沸点が低い溶剤を多く使用することが特徴である。
電体グリーンシートと内部電極ペースト膜を交互に積層
し、両端面に内部電極ペースト膜が交互に露出した未焼
成のチップ本体の両端部に、外部電極ペーストを塗布
し、チップ本体と外部電極を同時に焼成して形成される
ものである。
2μmのNi粉末と、平均粒径が1μmのBaTiO3
系セラミック粉末を、エチルセルロース樹脂をテルピネ
オールに溶解した有機ビヒクル中に、三本ロールによっ
て分散させた。その後、固形分が60重量%になるよう
に上記希釈溶剤を所定量添加し、混合攪拌して外部電極
ペーストが作製される。
ストが収容された槽に向かって、未焼成のチップ本体を
垂直に降下させ、その端部を所定の付着寸法まで外部電
極ペースト槽に浸漬させた後、該チップ本体を引き上げ
ることで行われている。付着ペーストの乾燥は、例え
ば、120℃で10分乾燥等の条件で行われている。
ンデンサでは、Niを主成分とする内部電極層および外
部電極を有するため、低コスト化が図れる。しかも、2
30〜290℃の高い沸点の脂肪族飽和炭化水素と、1
20〜220℃の低い沸点の脂肪族飽和炭化水素を添加
することにより積層セラミックコンデンサの外部電極に
おけるピンホールの発生を抑制できる。
水素に比べて、低い表面張力を持つ120〜220℃の
脂肪族飽和炭化水素を多く添加することにより、外部電
極の厚みを薄くできるとともに、磁器チップの端面角部
にも外部電極を形成でき、磁器の露出を抑制できる。
部電極にメッキを施した場合、このピンホールや露出部
からメッキ液が浸入することによるチップ本体の内部電
極のNiとの反応を抑制したり、あるいは、チップ本体
内部に残留したメッキ液による連続通電状態での電気化
学的変化を抑制して、積層セラミックコンデンサの絶縁
抵抗、耐熱衝撃性、長期信頼性を向上できる。
を被覆することにより、実装時のたわみ強度が向上す
る。そして、外部電極の厚みをチップ本体の端面以外の
部分で1〜20μm、かつ端面部の厚みを1〜40μm
にすることによって、焼成後のクラックを抑制すること
ができ、クラックからメッキ液が浸入することによるチ
ップ本体の内部電極のNiと反応して腐食したり、ある
いはチップ本体内部に残留したメッキ液による連続通電
状態での電気化学的変化を抑制できる。
末と共材を有機ビヒクル中に三本ロールによって分散さ
せた。Ni粉末は、化学純度99.5%、平均粒径2.
0μmである。共材は誘電体層と同じ耐還元性誘電体磁
器組成物の粉末(平均粒径1.0μm)で、Ni粉末1
00重量部に対して20重量部の割合である。有機ビヒ
クルは、テルピネオール100重量部に対してエチルセ
ルロースを10重量部の割合に溶解した。その後、Ni
粉末と共材からなる固形分が60重量%になるように種
々の希釈溶剤を表1に示す配合割合で添加し、混合攪拌
して外部電極ペーストを作製した。
セラミックグリーンシートを作製した。即ち、チタン酸
バリウム(BaTiO3 )と、このチタン酸バリウム1
00重量部に対して酸化イットリウム(Y2 O3 )を1
重量部、酸化マグネシウム(MgO)を0.2重量部、
炭酸マンガン(MnCO3 )0.1重量部、Li2 Oと
SiO2 とからなるガラス成分(LiとSiのモル比が
1:1)を0.5重量部含有する耐還元性誘電体磁器組
成物の粉末を直径が10mmのZrO2 ボールを用いた
ボールミルにて平均粒径が0.9μmになるまで湿式粉
砕した。
布計で測定した値である。このセラミック粉末と有機バ
インダを混合し、スラリーを得た後、ドクターブレード
法により、厚さ10μmの誘電体グリーンシートを成形
した。次にこのシート上に、Ni粉末と、エチルセルロ
ース、テルピネオールとからなる内部電極ペーストを用
いてスクリーン印刷した。その際、電極の有効面積は
4.5mm2 とした。
00枚積層し、容量部を形成した。この後容量部の上下
面に、内部電極ペーストを印刷していないシートを20
枚積層して絶縁層を形成し、ホットプレスして一体化
し、所定寸法に切断して未焼成のチップ本体を作製し
た。
チップ本体の両端面それぞれに、上記外部電極ペースト
を、表1に示す厚みで塗布した。外部電極ペーストの塗
布は、外部電極ペーストが収容された槽に向けて、未焼
成のチップ本体を垂直に降下させ、その端部を所定の付
着寸法まで外部電極ペースト槽に浸漬させた後、該チッ
プ本体を引き上げることで行った。付着ペーストの乾燥
は、120℃で10分乾燥の条件で行った。
さ、ペースト槽の固形分濃度、さらに、ペーストが付着
したチップ本体のペースト塗布部分を、ペーストが塗布
されていない平板上に当接することにより厚みを変化さ
せた。また、端面以外の部分における塗布厚みは、チッ
プ本体の浸漬深さ、ペースト槽の固形分濃度により変化
させた。
スト)を塗布した未焼成のチップ本体を大気中で400
℃にて脱バインダ処理を行い、その後1250℃(酸素
分圧は、10-11 atm)で2時間焼成し、続いてN2
雰囲気中1000℃で再酸化処理をし、チップ本体の焼
成と同時に外部電極の形成を行った。
iメッキ、Snメッキを施し、本発明の積層セラミック
コンデンサを得た。
コンデンサに対して以下の評価を行った。まず、作製し
た積層セラミックコンデンサの外部電極の外観の確認
を、各試験のコンデンサについて各500個ずつ行っ
た。外観は、外部電極におけるピンホールの発生の有
無、また外部電極形成部分の磁器チップの露出の有無、
さらにメッキの未形成の有無を確認した。
個ずつ研磨し顕微鏡で外部電極とチップ本体の境界面近
傍を観察してクラックの発生率を評価した。
m、厚み1.6mmのガラスエポキシ基板の中央に該積
層セラミックコンデンサの外部電極をはんだ付けし、こ
のはんだ付け面を下面にして、基板をスパン90mmの
支持台に載せ、スパン中心の上面に荷重をかけ、該積層
セラミックコンデンサが基板から剥離するまでの基板の
たわみ量を測定した。たわみ量が1mm未満を不良とし
た。
ナ基板上に半田付けして実装させ、以下の条件の湿中負
荷試験を行った。その試験方法は、65℃−90%RH
の環境下にて定格電圧を印加して、500時間稼働後
の、静電容量、絶縁抵抗をそれぞれ該積層セラミックコ
ンデンサ1000個について測定した。
試験後の容量低下率が±30%以上を不良とした。絶縁
抵抗値は、試験後において1.0×109 Ω以下を不良
とした。これらの結果を表2に示す。
性を確認した。付着ペーストを120℃の乾燥器中に1
0分間置き、その後、外部電極が乾燥しているかどうか
を確認した。乾燥しているものを良、乾燥していないも
のを不良とした。また外部電極ペーストを4時間放置し
た後のペーストの固形分が、工程前の60重量部に対し
て62重量部以上になっていたものも不良とした。
0、18は、外部電極の端面部、あるいはそれ以外の厚
みが厚いため、焼成後チップ本体にクラックが発生し、
さらに湿中負荷試験で不良が発生する。試料No.5、
11は、外部電極の端面、あるいはそれ以外の厚みが1
μm未満なのでメッキ膜が未形成の部分が発生する。
ンデンサは、外観不良がなく、チップ本体にクラックが
発生せず、たわみ強度も高く、しかも湿中負荷試験も良
好であることが判る。尚、上記試料No.1〜22につい
ては、ピンホールも発生せず、磁器チップの露出もなか
った。また、試料No.1〜22の外部電極ペーストでは
乾燥性については良好であった。
0℃より低い脂肪族炭化水素としてヘプタン82重量
%、沸点が230〜290℃の脂肪族炭化水素としてテ
トラデカン18重量%を用いた場合(試料No.23)、
希釈溶剤として、沸点が120〜220℃の脂肪族炭化
水素としてウンデカン88重量%、沸点が230〜29
0℃の脂肪族炭化水素としてトリデカンと、沸点が29
0℃よりも高いヘプタデカンを合計で12重量%を用い
た場合(試料No.24)、希釈溶剤として、沸点が12
0℃よりも低いヘプタンと、120〜220℃のデカン
73重量%、沸点が290℃よりも高いオクタデカン2
7重量%を用いた場合(試料No.25)、沸点が219
℃のテルピネオールのみを用いた場合(試料No.26)
について実験した。
べて乾燥性が不良であった。また、これらの希釈溶剤を
用いて、外部電極の端面の厚みが28μm、端面以外の
厚みが15μm、外部電極の被覆率を40%である積層
セラミックコンデンサを作製したところ、たわみ強度は
いずれの試料も3mm以上と良好であったが、試料No.
26のテルピネオールを用いた場合には、ピンホールが
45%、磁器の露出が28%、メッキ未形成が28%生
じ、湿中負荷試験においても静電容量の不良が35%、
絶縁抵抗の不良率が62%生じた。
120℃未満の脂肪族炭化水素ヘプタンを用いたので、
沸点が低いため揮発性が高く、端子電極の付着作業中に
容易に揮発し、外部電極ペーストを4時間放置した後の
ペーストの固形分が、工程前の60重量%に対して62
重量%以上になっていた。
290℃以上の脂肪族炭化水素オクタデカン、ヘプデカ
ンを用いたので、120℃の乾燥機中10分間では乾燥
しない。
記したように、乾燥性が良好であり、しかも積層セラミ
ックコンデンサを作製したところ、外部電極ペーストが
原因となる、外観不良もなく、クラック発生もなく、た
わみ強度も良好であり、湿中負荷試験も良好であった。
〜290℃の高い沸点の脂肪族飽和炭化水素を含有する
ことにより、付着ペースト表面の乾燥膜は形成し難くな
り、付着ペースト内部の希釈溶剤が外部に蒸発し、付着
ペースト内部に滞留することがない。また120〜22
0℃の低い沸点の脂肪族飽和炭化水素を含有することに
より付着ペースト全体の乾燥を促進できる。従って、外
部電極におけるピンホールの形成を抑制できるととも
に、付着ペーストの乾燥を促進できる。
水素に比べて、低い表面張力を持つ120〜220℃の
脂肪族飽和炭化水素を多く添加することにより、未焼成
のチップ本体と外部電極ペーストの濡れ性が向上し、こ
れにより磁器チップの端面角部にも外部電極を形成で
き、チップ本体の端面の厚みが1〜40μmであり、か
つ、チップ本体の端面以外の部分の厚みが1〜20μm
である外部電極が薄層の積層セラミックコンデンサが得
られ、外部電極の厚みを薄くして磁器チップにおけるク
ラックの発生を防止できるとともに、磁器チップの端面
角部の露出を抑制できる。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】内部電極ペースト膜と誘電体グリーンシー
トとが交互に積層され、両端面に内部電極ペースト膜が
交互に露出した未焼成のチップ本体の両端部に、外部電
極ペーストを塗布し、チップ本体と外部電極を同時に焼
成してなる積層セラミックコンデンサであって、チップ
本体の端面における外部電極の厚みが1〜40μmであ
り、かつ、チップ本体の端面以外の部分における外部電
極の厚みが1〜20μmであることを特徴とする積層セ
ラミックコンデンサ。 - 【請求項2】外部電極の被覆面積は、チップ本体の全表
面積の15〜70%であることを特徴とする請求項1記
載の積層セラミックコンデンサ。 - 【請求項3】内部電極および外部電極は卑金属を主成分
とすることを特徴とする請求項1または2記載の積層セ
ラミックコンデンサ。 - 【請求項4】金属粉末と、有機バインダと、該有機バイ
ンダを溶解するための有機溶剤と、希釈溶剤とを含有す
る外部電極ペーストであって、前記希釈溶剤が、沸点が
230〜290℃の脂肪族飽和炭化水素から選ばれる少
なくとも1種と、沸点が120〜220℃の脂肪族飽和
炭化水素から選ばれる少なくとも1種とを含有すること
を特徴とする外部電極ペースト。 - 【請求項5】希釈溶剤が、沸点が230〜290℃の脂
肪族飽和炭化水素から選ばれる少なくとも1種を5〜3
0重量%、沸点が120〜220℃の脂肪族飽和炭化水
素から選ばれる少なくとも1種を70〜95重量%から
なることを特徴とする請求項4記載の外部電極ペース
ト。
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