JP2000286422A - 半導体装置、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

半導体装置、電気光学装置、及び電子機器

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JP2000286422A
JP2000286422A JP11090004A JP9000499A JP2000286422A JP 2000286422 A JP2000286422 A JP 2000286422A JP 11090004 A JP11090004 A JP 11090004A JP 9000499 A JP9000499 A JP 9000499A JP 2000286422 A JP2000286422 A JP 2000286422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフリーク電流のレベルが低くて、オン電流
のレベルの高い薄トランジスタを備える半導体装置を提
供すること。 【解決手段】 TFT10では、ゲート電極19および
チャネル領域15をチャネル長方向において複数に分割
するとともに、分割されたチャネル領域15の間には、
低濃度の第1の中間領域111および高濃度の第2の中
間領域112を形成し、かつ、分割されたチャネル領域
15のうち、最もドレイン領域17側に位置する第2の
チャネル領域152には低濃度ドレイン領域162を隣
接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(以下、TFTという。)を備える半導体装置に関する
ものである。さらに詳しくは、TFTのトランジスタ特
性を改良するための構造技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TFTを備える各種の半導体装置のう
ち、たとえば、電気光学装置のアクティブマトリクス基
板では、図7(A)に示すように、ガラス製などの透明
な基板のうち、略中央領域に相当する領域が画面表示領
域81とされる。この画面表示領域81では、アルミニ
ウム、タンタル、モリブデン、チタン、タングステンな
どの金属膜、シリサイド膜、導電性半導体膜などで形成
されたデータ線90および走査線91によって画素が区
画形成されている。各画素には、画素スイッチング用の
TFT50を介して画像信号が入力される液晶容量94
(液晶セル)が形成されている。データ線90に対して
は、シフトレジスタ84、レベルシフタ85、ビデオラ
イン87、アナログスイッチ86を備えるデータ側駆動
回路60が構成されている。走査線91に対しては、シ
フトレジスタ88およびレベルシフタ89を備える走査
側駆動回路70が構成されている。各画素には、走査線
91と並行に延びる容量線92との間に保持容量40が
形成され、この保持容量40は、液晶容量94での電荷
の保持特性を高める機能を有している。この保持容量4
0は、前段の走査線91と画素電極との間に形成される
こともある。
【0003】データ側および走査側の駆動回路60、7
0では、図7(B)に示すように、N型のTFT10と
P型のTFT20とによってCMOS回路が構成されて
いる。このようなCMOS回路は、駆動回路60、70
において1段あるいは2段以上でインバータ回路などを
構成する。
【0004】このため、アクティブマトリクス基板20
0では、基板の表面側に、駆動回路用のN型のTFT1
0、駆動回路用のP型のTFT20、および画素スイッ
チング用のN型のTFT50からなる3種類のTFTが
形成されている。但し、これらのTFT10、20、5
0は、基本的な構造および製造方法が共通している。従
って、説明の重複を避けるために、図8、図9および図
10を参照して、駆動回路用のN型のTFT10の構造
およびその製造方法を説明する。
【0005】図8(A)に示すように、アクティブマト
リクス基板では、基体たる透明基板30の表面に絶縁性
の下地保護膜301が形成され、この下地保護膜301
の表面には、TFT10を形成するためのポリシリコン
などといった多結晶の半導体膜10a(半導体膜)が、
たとえば50nmの膜厚で形成されている。半導体膜1
0aの表面にはゲート絶縁膜13がたとえば100nm
の膜厚で形成され、このゲート絶縁膜13の表面にゲー
ト電極19が形成されている。半導体膜10aのうち、
ゲート電極19に対してゲート絶縁膜13を介して対峙
する領域はチャネル領域15になっている。このチャネ
ル領域15に対して一方側には、低濃度ソース領域16
1および高濃度ソース領域162を備えるソース領域1
6が形成され、他方側には低濃度ドレイン領域171お
よび高濃度ドレイン領域172を備えるドレイン領域1
7が形成されている。このように構成されたTFT10
の表面側には、層間絶縁膜18が形成され、この層間絶
縁膜18の表面に形成されたソース電極12は、層間絶
縁膜18に形成されたコンタクトホール18aを介して
高濃度ソース領域162に電気的に接続している。ま
た、層間絶縁膜18の表面にはドレイン電極14も形成
され、このドレイン電極14は、層間絶縁膜18に形成
されたコンタクトホール18bを介して高濃度ドレイン
領域172に電気的に接続している。
【0006】このような構成のTFT10を製造するに
は、まず、図9(A)に示すように、絶縁基板30の表
面に下地保護膜301を形成した後、この下地保護膜の
表面全体に、たとえば膜厚が50nmのポリシリコン膜
からなる半導体膜100を形成する。
【0007】次に、半導体膜100の表面にフォトリソ
グラフィ技術を用いてレジストマスクRM11を形成す
る。
【0008】次に、レジストマスクRM11を介して半
導体膜1をパターニングし、図9(B)に示すように、
島状の半導体膜10a(能動層)を形成する。
【0009】次に、図9(C)に示すように、半導体膜
10aの表面に、たとえば膜厚が100nmのシリコン
酸化膜からなるゲート絶縁膜13を形成する。
【0010】次に、図9(D)に示すように、ゲート電
極などを形成するためのタンタル膜910を絶縁基板3
0全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて
レジストマスクRM12を形成する。
【0011】次に、レジストマスクRM12を介してタ
ンタル膜910をパターニングし、図9(E)に示すよ
うに、チャネル長方向における寸法がたとえば5μmの
ゲート電極19を形成する。
【0012】次に、図9(F)に示すように、ゲート電
極19をマスクとして低濃度の不純物イオン(リンイオ
ン)400の打ち込みを行い、ゲート電極に対して自己
整合的に低濃度のソース領域161および低濃度のドレ
イン領域171を形成する。ここで、ゲート電極の真下
に位置しているため、不純物イオンが導入されなかった
部分はチャネル領域15となる。
【0013】次に、図10(A)に示すように、ゲート
電極より幅の広いレジストマスクRM13を形成して高
濃度の不純物イオン(リンイオン)600を打ち込み、
高濃度のソース領域162およびドレイン領域172を
形成する。このようにして、図10(B)に示すよう
に、低濃度ソース領域161および高濃度ソース領域1
62を備えるソース領域16を形成するとともに、低濃
度ドレイン領域171および高濃度ドレイン領域172
を備えるドレイン領域17を形成する。
【0014】次に、図10(C)に示すように、ゲート
電極19の表面側に層間絶縁膜18を形成した後、フォ
トリソグラフィ技術を用いて、層間絶縁膜18にコンタ
クトホールを形成するためのレジストマスクRM14を
形成する。
【0015】次に、レジストマスクRM14を介して層
間絶縁膜18にエッチングを行い、図10(D)に示す
ように、層間絶縁膜18のうち、高濃度ソース領域16
2および高濃度ドレイン領域172に対応する部分にコ
ンタクトホール18a、18bをそれぞれ形成する。
【0016】次に、図10(E)に示すように、層間絶
縁膜18の表面側に、ソース電極などを構成するための
アルミニウム膜900をスパッタ法などで形成した後、
フォトリソグラフィ技術を用いて、レジストマスクRM
15を形成する。
【0017】次に、レジストマスクRM15を介してア
ルミニウム膜900にエッチングを行い、図8(A)に
示すように、高濃度ソース領域162にコンタクトホー
ル18aを介して電気的に接続するアルミニウム膜から
なるソース電極12と、高濃度ドレイン領域172にコ
ンタクトホール18bを介して電気的に接続するドレイ
ン電極14とを形成する。
【0018】このような製造工程のうち、図10(A)
に示す工程で、レジストマスクRM13をドレイン領域
17を形成すべき側のみに幅を広げて形成すると、図8
(B)に示すように、ドレイン領域17の側では、ゲー
ト電極19の端部に対してゲート絶縁膜13を介して対
峙する領域に低濃度ドレイン領域171を有している
が、ソース領域16の側では高濃度ソース領域162が
ゲート電極19に自己整合的に形成されたTFT10を
製造できる。このTFTにおけるその他の構成は、図8
(A)に示すTFTと同様なので、共通する部分には同
一の符号を図8(B)において付すことにして、それら
の説明を省略する。
【0019】また、図9(F)に示す工程において、低
濃度の不純物に代えて、高濃度の不純物を導入して、ゲ
ート電極19に対して自己整合的に高濃度ソース領域1
62および高濃度ドレイン領域172を形成してしまえ
ば、図8(C)に示すように、セルフアライン構造のT
FT10を製造できる。このTFTにおけるその他の構
成も、図8(A)に示すTFTと同様なので、共通する
部分には同一の符号を図8(C)において付すことにし
て、それらの説明を省略する。
【0020】このように構成したTFT10では、ソー
ス電極12の電位に対して正となるTFTドレイン電圧
をドレイン電極14に印加し、ゲート電極19には正の
ゲート電圧を印加する。その結果、チャネル領域15と
ゲート絶縁膜13の界面に負の電荷が集中してN型のチ
ャネル(反転層)が形成され、TFT10はオン状態に
なる。逆に、ゲート電極19には負のゲート電圧を印加
すると、チャネルが形成されないので、オフ状態にな
る。このオフ状態のときに流れる電流をオフリーク電流
という。このようなオフリーク電流は、図8(C)に示
すセルフアライン構造のTFTでは、かなり大きな値で
あるが、図8(A)、(B)に示すように、ゲート電極
19のドレイン側の端部に低濃度ドレイン領域171を
形成することによってオフリーク電流は低減できる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(A)、(B)に示すTFTであっても、電気的特性が
十分でなく、一層の改良が必要である。すなわち、オフ
リーク電流の低減を目的に、低濃度ドレイン領域171
の不純物濃度を低下しすぎると、あるいは低濃度ドレイ
ン領域171のチャネル長方向における寸法を長くし過
ぎると、オン電流が小さくなりすぎて、このTFT10
を駆動回路などに用いたときに動作速度がかなり低下す
るという問題点がある。
【0022】そこで、本発明の課題は、オフリーク電流
のレベルが低くて、オン電流のレベルの高い薄トランジ
スタを備える半導体装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と対
峙するチャネル領域と、該チャネル領域の両側のうち一
方の側に形成された高濃度ソース領域と、他方の側に形
成された高濃度ドレイン領域とが形成された半導体膜を
有する薄膜トランジスタが形成されてなる半導体装置に
おいて、前記ゲート電極および前記チャネル領域は、チ
ャネル長方向において複数に分割されているとともに、
分割された複数のチャネル領域のうち、最もドレイン領
域側に位置するチャネル領域と前記高濃度ドレイン領域
の間には低濃度ドレイン領域が形成され、分割された各
チャネル領域の間には、ソース領域側からドレイン領域
に向かって、前記低濃度ドレイン領域と不純物濃度がほ
ぼ同等の第1の中間領域、および前記第1の中間領域よ
りも不純物濃度が高い第2の中間領域が形成されてなる
ことを特徴とする。
【0024】本発明では、分割した各チャネル領域に対
してドレイン領域の側から低濃度領域が隣接するように
構成したので、オフリーク電流を効果的に低減できる。
また、分割したチャネル領域の間では、一部を低濃度の
第1の中間領域とするが、この第1の中間領域に隣接す
る部分は、この第1の中間領域の不純物濃度(低濃度ド
レイン領域の不純物濃度)よりも高濃度の第2の中間領
域としてある。このように、本発明では、低濃度領域に
ついてはオフリーク電流を低減するのに効果的なドレイ
ン端に相当する場所のみに形成し、その他の領域につい
ては可能な限り、不純物濃度の高い領域になっている。
それ故、本発明を適用したTFTでは、オフリーク電流
のレベルが低く、かつ、オン電流のレベルが高い。
【0025】本発明の別の形態では、ゲート電極にゲー
ト絶縁膜を介して対峙するチャネル領域と、該チャネル
領域の両側のうち一方の側に形成された高濃度ソース領
域と、他方の側に形成された高濃度ドレイン領域とが形
成された半導体膜を有する薄膜トランジスタが形成され
た半導体装置において、前記ゲート電極および前記チャ
ネル領域は、チャネル長方向において複数に分割されて
いるとともに、分割された複数のチャネル領域のうち、
最もドレイン領域側に位置するチャネル領域と前記高濃
度ドレイン領域の間には低濃度ドレイン領域が形成さ
れ、分割された各チャネル領域の間には、前記低濃度ド
レイン領域よりも不純物濃度が高く且つ前記高濃度ドレ
イン領域よりも不純物濃度が低い領域が形成されてなる
ことを特徴とする。
【0026】本形態では、最もドレイン領域側に位置す
るチャネル領域に隣接するように低濃度ドレイン領域を
形成してオフリーク電流の低減を効果的に図るととも
に、この箇所よりもオフリーク電流を低減するという面
での効果が小さいチャネル領域の間では、低濃度ドレイ
ン領域よりも不純物濃度が高くて、高濃度ドレイン領域
よりも不純物濃度が低い中濃度領域にしてある。それ
故、本発明を適用したTFTでは、オフリーク電流のレ
ベルが低く、かつ、オン電流のレベルが高い。
【0027】本発明において、分割された複数のチャネ
ル領域のうち、最もソース領域側に位置するチャネル領
域には前記高濃度ソース領域が隣接していることが好ま
しい。このように構成すると、オフリーク電流を低減す
る効果がほとんどないソース領域側については高濃度領
域にしてあるので、オン電流レベルの低下を防止するこ
とができる。
【0028】このような半導体装置は、たとえば液晶表
示装置用のアクティブマトリクス基板である。この場合
には、前記薄膜トランジシスタによって、各画素毎の画
素スイッチング用の薄膜トランジスタ、または該画素ス
イッチング用の薄膜トランジスタに回路接続する駆動回
路を構成する薄膜トランジスタを形成する。
【0029】更には、電気光学装置、そして電気光学装
置を表示装置として用いた電子機器にも適用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。本形態に係るTFTは、たとえば電気
光学装置用のアクティブマトリクス基板(半導体装置)
において画素スイッチング用あるいは駆動回路用として
形成される。ここで、駆動回路用のTFT、および画素
スイッチング用のTFTは、基本的な構造および製造方
法が共通している。また、本発明を適用したTFTは、
従来のTFTと基本的な構造および製造工程が共通して
いる。従って、以下の説明では、説明の重複を避けるた
めに、従来のTFTおよびその製造方法と共通する要素
には同一の符号を付して、駆動回路用のN型のTFTの
構造およびその製造方法のみについて説明する。
【0031】[実施の形態1] (TFTの構造)図1に示すように、本形態に係るアク
ティブマトリクス基板(半導体装置)でも、透明基板3
0の表面にはシリコン酸化膜からなる絶縁性の下地保護
膜301が形成され、この下地保護膜301の表面に
は、TFT10を形成するための半導体膜10aが、た
とえば50nmの膜厚で形成されている。半導体膜10
aの表面にはゲート絶縁膜13が、たとえば100nm
の膜厚で形成され、このゲート絶縁膜13の表面にゲー
ト電極19が形成されている。半導体膜10aのうち、
ゲート電極19に対してゲート絶縁膜13を介して対峙
する領域がチャネル領域15になっている。
【0032】本形態において、ゲート電極19はチャネ
ル長方向において2分割され、ソース側に位置する第1
のゲート電極191と、ドレイン側に位置する第2のゲ
ート電極192とからなる。これら2つのゲート電極1
91、192の間には隙間190が形成され、この隙間
190は層間絶縁膜18で埋められている。但し、ゲー
ト電極191、192同士は電気的に接続しているの
で、同じゲート電圧が印加される。
【0033】チャネル領域15も、チャネル長方向にお
いて2分割され、ソース側において第1のゲート電極1
91にゲート絶縁膜13を介して対峙する第1のチャネ
ル領域151と、ドレイン側において第2のゲート電極
192にゲート絶縁膜13を介して対峙する第2のチャ
ネル領域152とからなる。
【0034】本形態でも、チャネル領域15の両側には
ソース領域16およびドレイン領域17が形成されてい
る。これらのソース領域16およびドレイン領域17の
うち、ソース領域16は高濃度ソース領域162のみで
構成され、この高濃度ソース領域162はゲート電極1
5に対して自己整合的に形成されている。このため、第
1のチャネル領域151のソース側には高濃度ソース領
域162が隣接している。これに対して、ドレイン領域
17は、第2のチャネル領域152に隣接する低濃度ド
レイン領域171と、この低濃度ドレイン領域171に
隣接する高濃度ドレイン領域172とから構成され、L
DD構造を有している。ここで、低濃度ドレイン領域1
71の不純物濃度は約3×1017/cm3であり、高濃
度ドレイン領域172および高濃度ソース領域162の
不純物濃度は約1×1020/cm3である。
【0035】また、本形態において、第1および第2の
チャネル領域151、152の間には、第1のチャネル
領域151に対してドレイン領域17の側で隣接する第
1の中間領域111と、この第1の中間領域111と第
2のチャネル領域152との間に挟まれた第2の中間領
域112とが構成されている。第1の中間領域111の
不純物濃度は、低濃度ドレイン領域171と同等の約3
×1017/cm3である。これに対して、第2の中間領
域112の不純物濃度は、高濃度ドレイン領域172と
同等の約1×1020/cm3である。
【0036】このように構成されたTFT10の表面側
には、層間絶縁膜18が形成され、この層間絶縁膜18
の表面に形成されたソース電極12は、層間絶縁膜18
に形成されたコンタクトホール18aを介して高濃度ソ
ース領域162に電気的に接続している。また、層間絶
縁膜18の表面にはドレイン電極14も形成され、この
ドレイン電極14は、層間絶縁膜18に形成されたコン
タクトホール18bを介して高濃度ドレイン領域172
に電気的に接続している。
【0037】このように本形態のN型のTFT10で
は、分割した第1および第2のチャネル領域151、1
52のいずれに対してもドレイン領域17の側から低濃
度領域(第1の中間領域111および低濃度ドレイン領
域171)が隣接しているので、N型のTFT10のオ
フリーク電流を効果的に低減できる。また、分割した第
1および第2のチャネル領域151、152の間では、
第1のチャネル領域151側を低濃度の第1の中間領域
111するが、第1の中間領域111と第2のチャネル
領域152との間に挟まれた部分は、第1の中間領域1
11の不純物濃度(低濃度ドレイン領域171の不純物
濃度)よりも高濃度の第2の中間領域112としてあ
る。従って、本形態では、低濃度領域についてはオフリ
ーク電流を低減するのに効果的なドレイン端に相当する
場所のみに形成し、その他の領域については可能な限
り、不純物濃度の高い領域になっている。それ故、本形
態のN型のTFT10では、オフリーク電流のレベルが
低く、かつ、オン電流のレベルが高い。
【0038】また、分割された複数のチャネル領域15
1、152のうち、最もソース領域16側に位置する第
1のチャネル領域151には高濃度ソース領域162が
隣接している。すなわち、オフリーク電流を低減する効
果がほとんどないソース領域17側については高濃度領
域にしてあるので、オン電流レベルの低下を防止するこ
とができる。
【0039】(TFTの製造方法)このような構成のT
FTを製造する方法を、図2および図3を参照して説明
する。図2および図3はいずれも、本形態のTFTの製
造方法を示す工程断面図である。
【0040】まず、図2(A)に示すように、無アリカ
リガラスや石英などからなる透明な絶縁基板30の表面
にシリコン酸化膜からなる下地保護膜301を形成した
後、この下地保護膜301の表面全体に、減圧CVD法
などにより厚さが約20nm〜約200nm、たとえば
約50nmのポリシリコン膜からなる半導体膜100を
形成する。
【0041】このような多結晶性の半導体膜100を形
成するにあたっては、低温プロセスを用いることによ
り、絶縁基板30が熱変形するのを防止する。低温プロ
セスとは、工程の最高温度(基板全体が同時に上がる最
高温度)が約600℃程度未満(好ましくは約500℃
未満)である。これに対して、高温プロセスとは工程の
最高温度(基板全体が同時に上がる最高温度)が800
℃程度以上になるものであり、高温下での成膜やシリコ
ンの熱酸化などといった700℃〜1200℃の高温の
工程を行うものである。
【0042】但し、低温プロセスでは、基板の上に多結
晶性の半導体膜を直接、形成するのは不可能であるた
め、以下に説明するように、まず、プラズマCVD法あ
るいは低圧CVD法を用いて非晶質の半導体膜100を
形成した後、この半導体膜100を結晶化する必要があ
る。この結晶化の方法としては、たとえばSPC法(So
lid Phase Crystallization )やRTA法(Rapid Ther
mal Annealing )などといった手法があるが、XeCl
を用いたエキシマレーザービームを照射することによる
レーザアニール(ELA:Excimer Laser Annealing /
結晶化工程)を行えば、基板温度の上昇が抑えられ、か
つ、大粒径の多結晶Siが得られる。
【0043】この結晶化工程では、たとえば、レーザ光
源から出射したレーザ光(エキシマレーザ)を光学系を
介して絶縁基板30に向けて照射する。この際には、照
射領域が基板の幅方向に長いラインビームを半導体膜1
00に照射し、その照射領域を基板の長さ方向にずらし
ていく。ここで、レーザ光の照射領域をずらしていく際
には、レーザの照射領域が部分的に重なるように所定の
距離だけずらしていく。その結果、非晶質の半導体膜1
00は一度溶融し、冷却固化過程を経て多結晶化する。
この際には、各領域へのレーザ光の照射時間が非常に短
時間であり、かつ、照射領域が基板全体に対して局所的
であるため、絶縁基板30全体が同時に高温に熱せられ
ることがない。それ故、絶縁基板30としてガラス基板
を用いた場合には、ガラス基板は、石英基板と比較して
耐熱性の面で劣るが、熱による変形や割れ等が生じるこ
とはない。
【0044】次に、半導体膜100の表面にフォトリソ
グラフィ技術を用いてレジストマスクRM1を形成す
る。
【0045】次に、レジストマスクRM1を介して半導
体膜1をパターニングし、図2(B)に示すように、島
状の半導体膜10a(能動層)を形成する。
【0046】次に、図2(C)に示すように、CVD法
などにより半導体膜10aの表面に厚さが約50nm〜
約150nm、たとえば50nmのシリコン酸化膜から
なるゲート絶縁膜13を形成する。また、ゲート絶縁膜
13としてシリコン窒化膜を用いてもよい。
【0047】次に、図2(D)に示すように、ゲート電
極などを形成するためのタンタル膜910を絶縁基板3
0全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて
レジストマスクRM2を形成する。このレジストマスク
RM2には、図1を参照して説明したゲート電極19を
分割する隙間190に対応する位置に開口RM2′を形
成しておく。
【0048】次に、レジストマスクRM2を介してタン
タル膜910をパターニングし、図2(E)に示すよう
に、ゲート電極19を形成する。その結果、タンタル膜
910は、レジストマスクRM2の開口RM2′に相当
する部分もエッチングされ、隙間190によって第1の
ゲート電極191と第2のゲート電極192とに分割さ
れたゲート電極19が形成される。
【0049】次に、図2(F)に示すように、ゲート電
極19をマスクとして、たとえば約0.3×1013/c
2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)
400の打ち込みを行い、ゲート電極19に対して自己
整合的に、不純物濃度が約3×1017/cmの低濃
度のソース領域161および低濃度のドレイン領域17
1を形成する。また、半導体膜10aには、ゲート電極
19の隙間190からも不純物が導入されるので、チャ
ネル領域15は、不純物濃度が約3×1017/cm
の低濃度領域110によって、第1のチャネル領域15
1と第2のチャネル領域152とに分割された状態で形
成される。
【0050】次に、図3(A)に示すように、第1のゲ
ート電極191および第2のゲート電極192よりもド
レイン領域の側だけ幅の広いレジストマスクRM3を形
成した状態で高濃度の不純物イオン(リンイオン)60
0を約1×1015/cm2 のドーズ量で打ち込み、高濃
度ソース領域162および高濃度ドレイン領域172を
形成する。その結果、図3(B)に示すように、低濃度
ドレイン領域171および高濃度ドレイン領域172を
備えるドレイン領域17が形成されるとともに、ゲート
電極19に自己整合的に高濃度ソース領域162(ソー
ス領域16)が形成される。また、第1および第2のチ
ャネル領域151、152の間には、第1のチャネル領
域151にドレイン領域17の側で隣接する低濃度の第
1の中間領域111と、この第1の中間領域111と第
2のチャネル領域152との間に挟まれた高濃度の第2
の中間領域112とが形成される。
【0051】次に、図3(C)に示すように、ゲート電
極19の表面側にCVD法などにより、酸化シリコン膜
やNSG膜(ボロンやリンを含まないシリケートガラス
膜)などからなる層間絶縁膜18を300nm〜150
0nm程度の膜厚で形成した後、フォトリソグラフィ技
術を用いて、層間絶縁膜18にコンタクトホールを形成
するためのレジストマスクRM4を形成する。
【0052】次に、レジストマスクRM4を介して層間
絶縁膜18にエッチングを行い、図3(D)に示すよう
に、層間絶縁膜18のうち、高濃度ソース領域162お
よび高濃度ドレイン領域172に対応する部分にコンタ
クトホール18a、18bをそれぞれ形成する。
【0053】次に、図3(E)に示すように、層間絶縁
膜18の表面側に、ソース電極などを構成するためのア
ルミニウム膜900をスパッタ法などで形成した後、フ
ォトリソグラフィ技術を用いて、レジストマスクRM5
を形成する。
【0054】次に、レジストマスクRM5を介してアル
ミニウム膜900にエッチングを行い、図1に示すよう
に、高濃度ソース領域162にコンタクトホール18a
を介して電気的に接続するアルミニウム膜からなるソー
ス電極12と、高濃度ドレイン領域172にコンタクト
ホール18bを介して電気的に接続するドレイン電極1
4とを形成する。
【0055】その結果、ゲート電極19およびチャネル
領域15がチャネル長方向において複数に分割されてい
るとともに、分割されたチャネル領域15の間に第1お
よび第2の中間領域111、112が形成され、かつ、
分割されたチャネル領域15のうち、最もドレイン領域
17側に位置する第2のチャネル領域152には低濃度
ドレイン領域161が隣接するTFT10を製造でき
る。このような製造方法であれば、図9および図10を
参照して説明した従来のLDD構造のTFTと同じ工程
数で本形態のTFT10を製造できる。
【0056】[実施の形態2]なお、本形態のTFTお
よびその製造方法は、基本的な構成が実施の形態1と共
通するので、対応する部分は同一の符号を付してそれら
の詳細な説明を省略する。
【0057】(TFTの構造)図4に示すように、本形
態に係るアクティブマトリクス基板(半導体装置)で
も、基体たる透明基板30の表面にはシリコン酸化膜か
らなる絶縁性の下地保護膜301が形成され、この下地
保護膜301の表面には、TFT10を形成するための
半導体膜10aが、たとえば50nmの膜厚で形成され
ている。半導体膜10aの表面にはゲート絶縁膜13
が、たとえば100nmの膜厚で形成され、このゲート
絶縁膜13の表面にゲート電極19が形成されている。
半導体膜10aのうち、ゲート電極19に対してゲート
絶縁膜13を介して対峙する領域がチャネル領域15に
なっている。
【0058】本形態においても、ゲート電極19はチャ
ネル長方向において2分割され、ソース側に位置する第
1のゲート電極191と、ドレイン側に位置する第2の
ゲート電極192とからなる。これら2つのゲート電極
191、192の間には隙間190が形成され、この隙
間190は層間絶縁膜18で埋められている。但し、ゲ
ート電極191、192同士は電気的に接続しているの
で、同じゲート電圧が印加される。
【0059】チャネル領域15も、チャネル長方向にお
いて2分割され、ソース側において第1のゲート電極1
91にゲート絶縁膜13を介して対峙する第1のチャネ
ル領域151と、ドレイン側において第2のゲート電極
192にゲート絶縁膜13を介して対峙する第2のチャ
ネル領域152とからなる。
【0060】本形態でも、チャネル領域15の両側には
ソース領域16およびドレイン領域17が形成されてい
る。これらのソース領域16およびドレイン領域17の
うち、ソース領域16は高濃度ソース領域162のみで
構成され、この高濃度ソース領域162はゲート電極1
5に対して自己整合的に形成されている。このため、第
1のチャネル領域151のソース側には高濃度ソース領
域162が隣接している。これに対して、ドレイン領域
17は、第2のチャネル領域152に隣接する低濃度ド
レイン領域171と、この低濃度ドレイン領域171に
隣接する高濃度ドレイン領域172とから構成され、L
DD構造を有している。ここで、低濃度ドレイン領域1
71の不純物濃度は約3×1017/cm3であり、高濃
度ドレイン領域172および高濃度ソース領域162の
不純物濃度は約1×1020/cm3である。
【0061】また、本形態において、第1および第2の
チャネル領域151、152の間は、低濃度ドレイン領
域171よりも不純物濃度が高く、高濃度ドレイン領域
172よりも不純物濃度が低い中濃度領域113になっ
ている。この中濃度領域113の不純物濃度は約1.5
×1019/cm3である。
【0062】このように構成されたTFT10の表面側
には、層間絶縁膜18が形成され、この層間絶縁膜18
の表面に形成されたソース電極12は、層間絶縁膜18
に形成されたコンタクトホール18aを介して高濃度ソ
ース領域162に電気的に接続している。また、層間絶
縁膜18の表面にはドレイン電極14も形成され、この
ドレイン電極14は、層間絶縁膜18に形成されたコン
タクトホール18bを介して高濃度ドレイン領域172
に電気的に接続している。
【0063】このように、本形態のN型のTFT10で
は、最もドレイン領域17側に位置する第2のチャネル
領域152に隣接するように低濃度ドレイン領域171
を形成してオフリーク電流の低減を効果的に図るととも
に、この箇所よりもオフリーク電流を低減するという面
での効果が小さい第1および第2のチャネル領域15
1、152の間では、低濃度ドレイン領域171よりも
不純物濃度が高くて、高濃度ドレイン領域172よりも
不純物濃度が低い中濃度領域113にしてある。それ
故、本発明を適用したTFT10では、オフリーク電流
のレベルが低く、かつ、オン電流のレベルが高い。
【0064】また、分割された複数のチャネル領域15
1、152のうち、最もソース領域16側に位置する第
1のチャネル領域151には高濃度ソース領域162が
隣接している。すなわち、オフリーク電流を低減する効
果がほとんどないソース領域17側については高濃度領
域にしてあるので、オン電流レベルの低下を防止するこ
とができる。
【0065】(TFTの製造方法)このような構成のT
FTを製造する方法を、図5および図6を参照して説明
する。図5および図6はいずれも、本形態のTFTの製
造方法を示す工程断面図である。
【0066】まず、図5(A)に示すように、無アリカ
リガラスや石英などからなる透明な絶縁基板301の表
面にシリコン酸化膜からなる下地保護膜301を形成し
た後、この下地保護膜30の表面全体にポリシリコン膜
からなる半導体膜100を形成する。このような多結晶
性の半導体膜100を形成するにあたっては、低温プロ
セスを用いることにより、絶縁基板30が熱変形するの
を防止する。
【0067】次に、半導体膜100の表面にフォトリソ
グラフィ技術を用いてレジストマスクRM1を形成す
る。
【0068】次に、レジストマスクRM1を介して半導
体膜1をパターニングし、図5(B)に示すように、島
状の半導体膜10a(能動層)を形成する。
【0069】次に、図5(C)に示すように、CVD法
などにより半導体膜10aの表面に厚さが約50nm〜
約150nm、たとえば50nmのシリコン酸化膜から
なるゲート絶縁膜13を形成する。
【0070】次に、図5(D)に示すように、ゲート電
極などを形成するためのタンタル膜910を絶縁基板3
0全面に形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて
レジストマスクRM2を形成する。このレジストマスク
RM2には、図4を参照して説明したゲート電極19を
分割する隙間190に対応する位置に開口RM2′を形
成しておく。
【0071】次に、レジストマスクRM2を介してタン
タル膜910をパターニングし、図5(E)に示すよう
に、ゲート電極19を形成する。その結果、タンタル膜
910は、レジストマスクRM2の開口RM2′に相当
する部分もエッチングされ、隙間190によって第1の
ゲート電極191と第2のゲート電極192とに分割さ
れたゲート電極19が形成される。
【0072】次に、図5(F)に示すように、ゲート電
極19をマスクとして、たとえば約0.3×1013/c
2のドーズ量で低濃度の不純物イオン(リンイオン)
400の打ち込みを行い、ゲート電極19に対して自己
整合的に、不純物濃度が約3×1017/cmの低濃
度のソース領域161および低濃度のドレイン領域17
1を形成する。また、半導体膜10aには、ゲート電極
19の隙間190からも不純物が導入されるので、チャ
ネル領域15は、不純物濃度が約3×1017/cm
の低濃度領域110によって、第1のチャネル領域15
1と第2のチャネル領域152とに分割された状態で形
成される。
【0073】次に、図5(G)に示すように、第1のゲ
ート電極191、第2のゲート電極192、それらの隙
間190に相当する部分を覆うよりもドレイン領域の側
だけ幅の広いレジストマスクRM301を形成した状態
で高濃度の不純物イオン(リンイオン)600を約1×
1015/cm2 のドーズ量で打ち込み、高濃度ソース領
域162および高濃度ドレイン領域172を形成する。
その結果、低濃度ドレイン領域171および高濃度ドレ
イン領域172を備えるドレイン領域17が形成される
とともに、ゲート電極19に自己整合的に高濃度ソース
領域162(ソース領域16)が形成される。なお、第
1および第2のチャネル領域151、152の間には不
純物が導入されない。
【0074】次に、図6(A)に示すように、第2のゲ
ート電極192よりもドレイン領域の側だけ幅の広いレ
ジストマスクRM302を形成した状態で中濃度の不純
物イオン(リンイオン)500を約1.5×1014
cm2 のドーズ量で打ち込む。その結果、図6(B)に
示すように、第1および第2のチャネル領域151、1
52の間には、低濃度ドレイン領域171よりも不純物
濃度が高く、高濃度ドレイン領域172よりも不純物濃
度が低い中濃度領域113が形成される。
【0075】次に、図6(C)に示すように、ゲート電
極19の表面側にCVD法などにより、酸化シリコン膜
やNSG膜(ボロンやリンを含まないシリケートガラス
膜)などからなる層間絶縁膜18を300nm〜150
0nm程度の膜厚で形成した後、フォトリソグラフィ技
術を用いて、層間絶縁膜18にコンタクトホールを形成
するためのレジストマスクRM4を形成する。
【0076】次に、レジストマスクRM4を介して層間
絶縁膜18にエッチングを行い、図6(D)に示すよう
に、層間絶縁膜18のうち、高濃度ソース領域162お
よび高濃度ドレイン領域172に対応する部分にコンタ
クトホール18a、18bをそれぞれ形成する。
【0077】次に、図6(E)に示すように、層間絶縁
膜18の表面側に、ソース電極などを構成するためのア
ルミニウム膜900をスパッタ法などで形成した後、フ
ォトリソグラフィ技術を用いて、レジストマスクRM5
を形成する。
【0078】次に、レジストマスクRM5を介してアル
ミニウム膜900にエッチングを行い、図4に示すよう
に、高濃度ソース領域162にコンタクトホール18a
を介して電気的に接続するアルミニウム膜からなるソー
ス電極12と、高濃度ドレイン領域172にコンタクト
ホール18bを介して電気的に接続するドレイン電極1
4とを形成する。
【0079】その結果、ゲート電極19およびチャネル
領域15がチャネル長方向において複数に分割されてい
るとともに、分割されたチャネル領域15の間に中濃度
領域113が形成され、かつ、分割されたチャネル領域
15のうち、最もドレイン領域17側に位置する第2の
チャネル領域152には低濃度ドレイン領域161が隣
接するTFT10を製造できる。このような製造方法で
あれば、図9および図10を参照して説明した従来のL
DD構造のTFTよりも工程数が1回増えただけで本形
態のTFT10を製造できる。
【0080】このようなアクティブマトリクス基板を用
いた電気光学装置を図11および図12に示す。図11
及び図12はそれぞれ、本形態に係る電気光学装置に用
いた液晶パネルを対向基板の側からみた平面図、および
図1のH−H′線で切断したときの液晶パネルの断面図
である。
【0081】図11および図12において、液晶パネル
は、電極がマトリクス状に形成されたアクティブマトリ
クス基板200と、対向電極532および必要に応じて
形成された遮光膜531が形成された対向基板400
と、これらの基板間に封入、挟持されている液晶539
とから概略構成されている。アクティブマトリクス基板
200と対向基板400とは、対向基板400の外周縁
に沿って形成されたギャップ材含有のシール材552に
よって所定の間隙を介して貼り合わされている。
【0082】また、アクティブマトリクス基板200と
対向基板400との間には、シール材552によって液
晶封入領域540が区画形成され、この液晶封入領域5
40内に液晶539が封入されている。この液晶封入領
域540内において、アクティブマトリクス基板200
と対向基板400と間にはスペーサ537を介在させる
こともある。シール材552としては、エポキシ樹脂や
各種の紫外線硬化樹脂などを用いることができる。ま
た、シール材552に配合されるギャップ材としては、
約2μm〜約10μmの無機あるいは有機質のファイバ
若しくは球などが用いられる。
【0083】ここで、シール材552は部分的に途切れ
ているので、この途切れ部分によって、液晶注入口54
1が構成されている。このため、対向基板400とアク
ティブマトリクス基板200とを貼り合わせた後、シー
ル材552の内側領域を減圧状態にすれば、液晶注入口
541から液晶539を減圧注入でき、液晶539を封
入した後、液晶注入口541を封止剤542で塞げばよ
い。対向基板400には、シール材552の内側におい
て画像表示領域80を見切りするための遮光膜555も
形成されている。対向基板400のコーナー部のいずれ
にも、アクティブマトリクス基板200と対向基板40
0との間で電気的導通をとるための上下導通材556が
形成されている。また、対向基板400およびアクティ
ブマトリクス基板200の光入射側の面あるいは光出射
側には、使用する液晶539の種類、動作モードや、ノ
ーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に
応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが
所定の向きに配置される。
【0084】本形態において、対向基板400はアクテ
ィブマトリクス基板200よりも小さく、アクティブマ
トリクス基板200の周辺部分は、対向基板400の外
周縁よりはみ出た状態に貼り合わされる。従って、アク
ティブマトリクス基板200の駆動回路(走査線駆動回
路70やデータ線駆動回路60)や入出力端子545は
対向基板400から露出した状態にある。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るTF
Tでは、分割した各チャネル領域に対してドレイン領域
の側から低濃度領域が隣接するように構成したので、オ
フリーク電流を効果的に低減できる。また、低濃度領域
についてはオフリーク電流を低減するのに効果的なドレ
イン端に相当する場所のみに形成し、その他の領域につ
いては可能な限り、不純物濃度の高い領域になってい
る。それ故、本発明を適用したTFTでは、オフリーク
電流のレベルが低く、かつ、オン電流のレベルが高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るTFTの構造を示
す断面図である。
【図2】(A)〜(F)は、図1に示すTFTの製造方
法を示す工程断面図である。
【図3】(A)〜(E)は、図1に示すTFTの製造方
法において、図2に示す工程に続いて行う工程を示す工
程断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るTFTの構造を示
す断面図である。
【図5】(A)〜(G)は、図4に示すTFTの製造方
法を示す工程断面図である。
【図6】(A)〜(E)は、図4に示すTFTの製造方
法において、図5に示す工程に続いて行う工程を示す工
程断面図である。
【図7】(A)、(B)はそれぞれ、液晶表示装置用の
アクティブマトリクス基板のブロック図、およびそれに
形成した駆動回路の等価透過回路図である。
【図8】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、従来から
有るLDD構造のTFTの断面図、片側のみLDD構造
を有するTFTの断面図、およびセルフアライン構造の
TFTの構造を示す断面図である。
【図9】図8(A)に示すTFTの製造方法を示す工程
断面図である。
【図10】図8(A)に示すTFTの製造方法におい
て、図9に示す工程に続いて行う工程を示す工程断面図
である。
【図11】本発明に係る電気光学装置の平面図を示す図
である。
【図12】本発明に係る電気光学装置の断面図を示す図
である。
【符号の説明】
10 TFT 10a 半導体膜 12 ソース電極 13 ゲート絶縁膜 14 ドレイン電極 15 チャネル領域 16 ソース領域 17 ドレイン領域 18 層間絶縁膜 19 ゲート電極 30 透明基板 111 低濃度の第1の中間領域 112 高濃度の第1の中間領域 113 中濃度領域 151 第1のチャネル領域 152 第2のチャネル領域 162 高濃度ソース領域 171 低濃度ドレイン領域 172 高濃度ドレイン領域 190 ゲート電極の隙間 191 第1のゲート電極 192 第2のゲート電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA24 JA34 JA37 JA46 JB69 KA04 KB25 MA07 MA13 MA17 MA30 NA21 NA26 PA01 PA06 5F110 AA06 AA17 BB01 CC02 DD02 DD03 DD13 EE04 EE28 FF02 FF03 FF29 GG02 GG13 GG16 GG24 GG25 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ13 HL03 HL23 HM12 HM13 HM15 NN02 NN04 NN22 NN23 NN35 NN44 PP02 PP03 QQ11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート絶縁膜を介してゲート電極と対峙す
    るチャネル領域と、該チャネル領域の両側のうち一方の
    側に形成された高濃度ソース領域と、他方の側に形成さ
    れた高濃度ドレイン領域とが形成された半導体膜を有す
    る薄膜トランジスタが形成されてなる半導体装置におい
    て、 前記ゲート電極および前記チャネル領域は、チャネル長
    方向において複数に分割されているとともに、 分割された複数のチャネル領域のうち、最もドレイン領
    域側に位置するチャネル領域と前記高濃度ドレイン領域
    の間には低濃度ドレイン領域が形成され、 分割された各チャネル領域の間には、ソース領域側から
    ドレイン領域に向かって、前記低濃度ドレイン領域と不
    純物濃度がほぼ同等の第1の中間領域、および前記第1
    の中間領域よりも不純物濃度が高い第2の中間領域が形
    成されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 ゲート電極にゲート絶縁膜を介して対峙
    するチャネル領域と、該チャネル領域の両側のうち一方
    の側に形成された高濃度ソース領域と、他方の側に形成
    された高濃度ドレイン領域とが形成された半導体膜を有
    する薄膜トランジスタが形成された半導体装置におい
    て、 前記ゲート電極および前記チャネル領域は、チャネル長
    方向において複数に分割されているとともに、 分割された複数のチャネル領域のうち、最もドレイン領
    域側に位置するチャネル領域と前記高濃度ドレイン領域
    の間には低濃度ドレイン領域が形成され、 分割された各チャネル領域の間には、前記低濃度ドレイ
    ン領域よりも不純物濃度が高く且つ前記高濃度ドレイン
    領域よりも不純物濃度が低い領域が形成されてなること
    を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、分割された
    複数のチャネル領域のうち、最もソース領域側に位置す
    るチャネル領域には、高濃度ソース領域が隣接している
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置は前記基板上にマトリク
    ス状に形成されてなる画素電極と、前記画素電極に接続
    してなる薄膜トランジシスタと、前記薄膜トランジスタ
    に配線を介して接続してなる駆動回路とが少なくとも形
    成されてなるアクティブマトリクス基板であり、前記画
    素電極に接続してなる薄膜トランジスタ及び前記駆動回
    路を構成する薄膜トランジスタに前記請求項1乃至3に
    記載の薄膜トランジスタが形成されてなることを特徴と
    する半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のアクティブマトリクス
    基板と、対向基板とにより形成されてなる電気光学装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電気光学装置を搭載し
    た電子機器。
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