JP2000287467A - 圧電アクチュエータのサーボ制御装置 - Google Patents
圧電アクチュエータのサーボ制御装置Info
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電アクチュエータをサーボ制御により駆動
した際の圧電素子の過渡応答に起因する騒音を低減す
る。 【解決手段】 サーボ制御装置1は目標位置の入力信号
と駆動部3からの被駆動部材4の現在位置の検出信号と
からサンプリング周波数fsの制御信号(偏差信号)が
生成される。この制御信号は0次ホールド内挿処理によ
る補間処理でサンプリング周波数fp(>fs)の信号に
変換され、フィルタ回路204で高周波成分が除去され
た後、この信号を変調信号としてPWM信号が生成さ
れ、更にこのPWM信号に基づいて圧電素子301を駆
動するための駆動パルスが生成される。駆動パルスの高
周波成分を除去してレベル変動を緩やかにすることによ
り圧電素子301の過度応答を低減するようにした。
した際の圧電素子の過渡応答に起因する騒音を低減す
る。 【解決手段】 サーボ制御装置1は目標位置の入力信号
と駆動部3からの被駆動部材4の現在位置の検出信号と
からサンプリング周波数fsの制御信号(偏差信号)が
生成される。この制御信号は0次ホールド内挿処理によ
る補間処理でサンプリング周波数fp(>fs)の信号に
変換され、フィルタ回路204で高周波成分が除去され
た後、この信号を変調信号としてPWM信号が生成さ
れ、更にこのPWM信号に基づいて圧電素子301を駆
動するための駆動パルスが生成される。駆動パルスの高
周波成分を除去してレベル変動を緩やかにすることによ
り圧電素子301の過度応答を低減するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータ等の
圧電アクチュエータのサーボ制御装置に関するものであ
る。
圧電アクチュエータのサーボ制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インパクト型圧電アクチュエータ
において、サンプリング制御によるサーボ制御装置が知
られている。
において、サンプリング制御によるサーボ制御装置が知
られている。
【0003】図7は従来の圧電アクチュエータに適用さ
れる位置制御用のサーボ制御装置のブロック構成図であ
る。
れる位置制御用のサーボ制御装置のブロック構成図であ
る。
【0004】サーボ制御装置100は制御部101と駆
動部102とから構成されている。制御部101は駆動
部102内の駆動源である圧電素子102aを駆動する
ための駆動信号(駆動パルス)を生成するものである。
駆動部102は圧電素子102aの逆圧電効果によって
発生した機械的変位を被駆動部材103に伝達して機械
的運動を起こさせるものである。
動部102とから構成されている。制御部101は駆動
部102内の駆動源である圧電素子102aを駆動する
ための駆動信号(駆動パルス)を生成するものである。
駆動部102は圧電素子102aの逆圧電効果によって
発生した機械的変位を被駆動部材103に伝達して機械
的運動を起こさせるものである。
【0005】制御部101は減算回路101a、PID
(proportional plus integral plus derivative)回路
101b、0次ホールド内挿処理回路101c、PWM
(pulse width modulation)回路101d及び駆動パル
ス生成回路101eから構成されている。
(proportional plus integral plus derivative)回路
101b、0次ホールド内挿処理回路101c、PWM
(pulse width modulation)回路101d及び駆動パル
ス生成回路101eから構成されている。
【0006】減算回路101aは被駆動部材103の位
置制御の目標値として入力される入力信号SINと駆動部
102から帰還される被駆動部材103の現在位置の信
号S FBとから目標位置と現在位置との偏差(位置ずれ
量)を算出する回路である。PID回路101bは減算
回路101aから出力される偏差信号SDEVに比例補
償、積分補償及び微分補償を行なう回路である。PID
回路101bからは、図8に示すように所定のサンプリ
ング周期(1/fs)で位置制御用の制御信号SPIDが出
力される。なお、図8は作図上、制御信号SPIDのレベ
ルを棒グラフで示しているが、実際の信号はPCM(pu
lse code modulation)化されたデジタルデータである。
置制御の目標値として入力される入力信号SINと駆動部
102から帰還される被駆動部材103の現在位置の信
号S FBとから目標位置と現在位置との偏差(位置ずれ
量)を算出する回路である。PID回路101bは減算
回路101aから出力される偏差信号SDEVに比例補
償、積分補償及び微分補償を行なう回路である。PID
回路101bからは、図8に示すように所定のサンプリ
ング周期(1/fs)で位置制御用の制御信号SPIDが出
力される。なお、図8は作図上、制御信号SPIDのレベ
ルを棒グラフで示しているが、実際の信号はPCM(pu
lse code modulation)化されたデジタルデータである。
【0007】また、0次ホールド内挿処理回路101c
は、図8に示すように制御信号SPI Dのサンプリング周
期(1/fs)内に同一レベルの複数個のパルスを内挿
し、当該サンプリング周期(1/fs)よりもサンプリ
ング周期(1/(N・fs)(Nは自然数)、図8では
N=3)の短い制御信号SHLDを生成する回路である。
PWM回路101dは0次ホールド内挿処理回路101
cから出力される信号SHL Dを変調信号としてパルス幅
を変調した所定のPWM信号SPWMを生成する回路であ
る。
は、図8に示すように制御信号SPI Dのサンプリング周
期(1/fs)内に同一レベルの複数個のパルスを内挿
し、当該サンプリング周期(1/fs)よりもサンプリ
ング周期(1/(N・fs)(Nは自然数)、図8では
N=3)の短い制御信号SHLDを生成する回路である。
PWM回路101dは0次ホールド内挿処理回路101
cから出力される信号SHL Dを変調信号としてパルス幅
を変調した所定のPWM信号SPWMを生成する回路であ
る。
【0008】駆動パルス生成回路101eはPWM回路
101dから出力されるPWM信号SPWMに基づいて、
図8に示すように圧電素子102aを駆動するための駆
動パルスSDRVを生成するものである。
101dから出力されるPWM信号SPWMに基づいて、
図8に示すように圧電素子102aを駆動するための駆
動パルスSDRVを生成するものである。
【0009】駆動部102は駆動力源である圧電素子1
02a、圧電素子102aの機械的変位を被駆動部材1
03に伝達する伝達部102b及び被駆動部材103の
位置を検出する位置検出回路102cから構成されてい
る。圧電素子102aは制御部101から入力される駆
動パルスSDRVによって伸縮を繰り返し、この伸縮運動
は伝達部102bを介して被駆動部材103に伝達さ
れ、これにより被駆動部材103が所定の運動(例えば
回転運動や直進運動)を行なう。被駆動部材103の運
動による変位位置は位置検出回路102cにより検出さ
れ、その検出信号SFBは制御部101の減算回路101
aに帰還される。
02a、圧電素子102aの機械的変位を被駆動部材1
03に伝達する伝達部102b及び被駆動部材103の
位置を検出する位置検出回路102cから構成されてい
る。圧電素子102aは制御部101から入力される駆
動パルスSDRVによって伸縮を繰り返し、この伸縮運動
は伝達部102bを介して被駆動部材103に伝達さ
れ、これにより被駆動部材103が所定の運動(例えば
回転運動や直進運動)を行なう。被駆動部材103の運
動による変位位置は位置検出回路102cにより検出さ
れ、その検出信号SFBは制御部101の減算回路101
aに帰還される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーボ制御装置
においては、図8に示すように、圧電素子102aに印
加される駆動パルスSDRVのレベルは周期1/fsで階段
状に変化することになるので、例えば同図の信号S1及
び信号S2のようにPID回路101aから出力される
制御信号SPIDのレベルが急激に変化すると、信号S2
の出力タイミングで圧電素子102aに印加される駆動
パルスSDRVのレベルが急激に増加し、これにより圧電
素子102aが過度に応答して異音を発生するという問
題がある。
においては、図8に示すように、圧電素子102aに印
加される駆動パルスSDRVのレベルは周期1/fsで階段
状に変化することになるので、例えば同図の信号S1及
び信号S2のようにPID回路101aから出力される
制御信号SPIDのレベルが急激に変化すると、信号S2
の出力タイミングで圧電素子102aに印加される駆動
パルスSDRVのレベルが急激に増加し、これにより圧電
素子102aが過度に応答して異音を発生するという問
題がある。
【0011】特に急激なレベル変動が繰り返されると、
被駆動部材103が機械的に振動して騒音の発生原因と
なり、例えばカメラのオートフォーカス(AF)制御に
適用された場合はAF制御時に耳障りな駆動音が発生
し、撮影者に不快感を与えることになる。
被駆動部材103が機械的に振動して騒音の発生原因と
なり、例えばカメラのオートフォーカス(AF)制御に
適用された場合はAF制御時に耳障りな駆動音が発生
し、撮影者に不快感を与えることになる。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みてなされもので
あり、駆動時の騒音の発生を低減することのできる圧電
アクチュエータのサーボ制御装置を提供するものであ
る。
あり、駆動時の騒音の発生を低減することのできる圧電
アクチュエータのサーボ制御装置を提供するものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御対象の目
標値の入力信号と制御対象の現在値の検出信号とから所
定の周期で圧電アクチュエータの駆動を制御するための
制御信号を更新的に生成する制御信号生成手段と、上記
制御信号に時間的な信号補間処理を行って当該制御信号
の生成周期よりも短い周期を有する駆動信号を生成する
駆動信号生成手段と、上記駆動信号を用いて上記圧電ア
クチュエータの圧電素子を駆動する駆動手段とを備えた
圧電アクチュエータのサーボ制御装置において、上記駆
動信号の所定の高周波成分を除去するフィルタ手段を備
えたものである(請求項1)。
標値の入力信号と制御対象の現在値の検出信号とから所
定の周期で圧電アクチュエータの駆動を制御するための
制御信号を更新的に生成する制御信号生成手段と、上記
制御信号に時間的な信号補間処理を行って当該制御信号
の生成周期よりも短い周期を有する駆動信号を生成する
駆動信号生成手段と、上記駆動信号を用いて上記圧電ア
クチュエータの圧電素子を駆動する駆動手段とを備えた
圧電アクチュエータのサーボ制御装置において、上記駆
動信号の所定の高周波成分を除去するフィルタ手段を備
えたものである(請求項1)。
【0014】上記構成によれば、外部入力される制御対
象の目標値の入力信号と圧電アクチュエータ側から帰還
される制御対象の現在値の検出信号とから所定の周期で
当該圧電アクチュエータの駆動を制御するための制御信
号が更新的に生成される。例えば被駆動部材の位置を制
御する場合、制御すべき目標位置の情報が外部入力され
るとともに、被駆動部材の現在位置の検出信号が入力端
に帰還され、所定の周期で目標位置と現在位置とのずれ
量が制御値として算出され、その算出結果が制御信号と
して生成される。
象の目標値の入力信号と圧電アクチュエータ側から帰還
される制御対象の現在値の検出信号とから所定の周期で
当該圧電アクチュエータの駆動を制御するための制御信
号が更新的に生成される。例えば被駆動部材の位置を制
御する場合、制御すべき目標位置の情報が外部入力され
るとともに、被駆動部材の現在位置の検出信号が入力端
に帰還され、所定の周期で目標位置と現在位置とのずれ
量が制御値として算出され、その算出結果が制御信号と
して生成される。
【0015】更に、所定の周期で生成される制御信号に
基づき時間的な信号補間処理を行なってその生成周期よ
りも短い周期を有する駆動信号が生成される。例えば制
御信号がサンプリング周波数fsで生成されている場
合、制御信号が生成される1周期内にN個(N≧2)の
信号を補間することによりサンプリング周波数fp(>
fs)の駆動信号が生成される。
基づき時間的な信号補間処理を行なってその生成周期よ
りも短い周期を有する駆動信号が生成される。例えば制
御信号がサンプリング周波数fsで生成されている場
合、制御信号が生成される1周期内にN個(N≧2)の
信号を補間することによりサンプリング周波数fp(>
fs)の駆動信号が生成される。
【0016】そして、生成された駆動信号はフィルタ手
段で所定の高周波成分が除去され、その駆動信号に基づ
いて駆動電圧が圧電素子に印加される。圧電素子は駆動
電圧の印加により機械的変位を発生し、これにより被駆
動部材が駆動される。
段で所定の高周波成分が除去され、その駆動信号に基づ
いて駆動電圧が圧電素子に印加される。圧電素子は駆動
電圧の印加により機械的変位を発生し、これにより被駆
動部材が駆動される。
【0017】サンプリング周期fpで生成される駆動信
号はフィルタ手段で高周波成分が除去されるので、サン
プリング周期fsで生成される制御信号の信号レベルが
急激に変化した場合にも駆動信号の信号レベルは緩やか
に変化し、圧電素子に印加される駆動電圧は急激に変化
することはない。従って、駆動電圧の急激な変化に基づ
く圧電素子の過度な応答は抑制され、過度応答に起因す
る騒音は発生しなくなる。
号はフィルタ手段で高周波成分が除去されるので、サン
プリング周期fsで生成される制御信号の信号レベルが
急激に変化した場合にも駆動信号の信号レベルは緩やか
に変化し、圧電素子に印加される駆動電圧は急激に変化
することはない。従って、駆動電圧の急激な変化に基づ
く圧電素子の過度な応答は抑制され、過度応答に起因す
る騒音は発生しなくなる。
【0018】なお、上記圧電アクチュエータのサーボ制
御装置において、上記制御信号の時間的な信号補間処理
は0次ホールド又は1次ホールドの内挿処理による補間
にするとよい(請求項2)。
御装置において、上記制御信号の時間的な信号補間処理
は0次ホールド又は1次ホールドの内挿処理による補間
にするとよい(請求項2)。
【0019】上記構成によれば、制御信号が生成される
1周期内に先の制御信号と同一のレベルを有するN個
(N≧2)の信号を補間することにより(0次ホールド
内挿処理)、若しくは補間すべき信号のレベルが前後の
制御信号のレベルを結ぶ直線上に位置するようにN個の
信号を補間することにより(1次ホールド内挿処理)、
サンプリング周波数fp(=N・fs)の駆動信号が生成
される。
1周期内に先の制御信号と同一のレベルを有するN個
(N≧2)の信号を補間することにより(0次ホールド
内挿処理)、若しくは補間すべき信号のレベルが前後の
制御信号のレベルを結ぶ直線上に位置するようにN個の
信号を補間することにより(1次ホールド内挿処理)、
サンプリング周波数fp(=N・fs)の駆動信号が生成
される。
【0020】また、上記圧電アクチュエータのサーボ制
御装置において、上記フィルタ手段は、伝達関数H(z)
が下式で表されるデジタルフィルタにするとよい(請求
項3)。
御装置において、上記フィルタ手段は、伝達関数H(z)
が下式で表されるデジタルフィルタにするとよい(請求
項3)。
【0021】
【数2】
【0022】上記構成によれば、伝達関数H(z)の各遅
延要素z-iの係数が等しいので、フィルタリングの演算
処理の高速化が可能になる。
延要素z-iの係数が等しいので、フィルタリングの演算
処理の高速化が可能になる。
【0023】また、本発明は、上記圧電アクチュエータ
のサーボ制御装置において、上記圧電アクチュエータを
超音波モータとしたものである(請求項4)。
のサーボ制御装置において、上記圧電アクチュエータを
超音波モータとしたものである(請求項4)。
【0024】上記構成によれば、超音波モータは環状に
配列された複数の圧電素子を有するステータとこのステ
ータに対向位置された環状のロータとから構成され、ス
テータの各圧電素子には駆動電圧が緩やかに変化する駆
動信号が印加される。従って、制御信号の信号レベルが
急激に変化した場合にも圧電素子は緩やかに機械的変位
をし、圧電素子の過度応答に起因する騒音を発生するこ
となくロータを回転させることができる。
配列された複数の圧電素子を有するステータとこのステ
ータに対向位置された環状のロータとから構成され、ス
テータの各圧電素子には駆動電圧が緩やかに変化する駆
動信号が印加される。従って、制御信号の信号レベルが
急激に変化した場合にも圧電素子は緩やかに機械的変位
をし、圧電素子の過度応答に起因する騒音を発生するこ
となくロータを回転させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る圧電アクチ
ュエータのサーボ制御装置のブロック構成図である。ま
た、図2は図1の各ブロック回路から出力される信号の
波形を示す図、図3はフィルタ回路のゲイン特性を示す
図である。
ュエータのサーボ制御装置のブロック構成図である。ま
た、図2は図1の各ブロック回路から出力される信号の
波形を示す図、図3はフィルタ回路のゲイン特性を示す
図である。
【0026】図1に示すサーボ制御装置1はカメラの撮
影レンズのフォーカス制御装置に適用された圧電アクチ
ュエータの制御装置で、撮影レンズの移動位置をサーボ
制御する装置である。
影レンズのフォーカス制御装置に適用された圧電アクチ
ュエータの制御装置で、撮影レンズの移動位置をサーボ
制御する装置である。
【0027】サーボ制御装置1は制御部2と駆動部3と
から構成されている。制御部2は駆動部3内の駆動源で
ある圧電素子301を駆動するための駆動信号(パルス
信号)を生成するものである。駆動部3は圧電素子30
1の逆圧電効果によって発生した機械的変位を被駆動部
材4に伝達して機械的運動を起こさせるものである。
から構成されている。制御部2は駆動部3内の駆動源で
ある圧電素子301を駆動するための駆動信号(パルス
信号)を生成するものである。駆動部3は圧電素子30
1の逆圧電効果によって発生した機械的変位を被駆動部
材4に伝達して機械的運動を起こさせるものである。
【0028】制御部2は減算回路201、PID回路2
02、0次ホールド内挿処理回路203、フィルタ回路
204、PWM回路205及び駆動パルス生成回路20
6から構成されている。
02、0次ホールド内挿処理回路203、フィルタ回路
204、PWM回路205及び駆動パルス生成回路20
6から構成されている。
【0029】減算回路201は外部入力される被駆動部
材4の制御目標位置の信号SINと駆動部3内の位置検出
回路303で検出され、駆動部3からフィードバックさ
れる被駆動部材4の現在位置の信号SFBとから目標位置
と現在位置との偏差(ずれ量)を算出する回路である。
材4の制御目標位置の信号SINと駆動部3内の位置検出
回路303で検出され、駆動部3からフィードバックさ
れる被駆動部材4の現在位置の信号SFBとから目標位置
と現在位置との偏差(ずれ量)を算出する回路である。
【0030】PID回路202は減算回路201から出
力される偏差信号SDEVに比例補償、積分補償及び微分
補償を行なう回路である。なお、微分補償は比例補償の
過補償によるゲイン余裕の低下を改善し、フィードバッ
ク制御の安定性を向上させるためのものである。また、
積分補償はフィードバック制御のオフセット特性を改善
するためのものである。PID回路202からは、図2
に示すように、所定のサンプリング周期(1/fs)で
位置制御用の制御信号SPIDが出力される。なお、図2
は作図上、制御信号SPIDの信号レベルを棒グラフで示
しているが、実際の信号はPCM化されたデジタルデー
タである。
力される偏差信号SDEVに比例補償、積分補償及び微分
補償を行なう回路である。なお、微分補償は比例補償の
過補償によるゲイン余裕の低下を改善し、フィードバッ
ク制御の安定性を向上させるためのものである。また、
積分補償はフィードバック制御のオフセット特性を改善
するためのものである。PID回路202からは、図2
に示すように、所定のサンプリング周期(1/fs)で
位置制御用の制御信号SPIDが出力される。なお、図2
は作図上、制御信号SPIDの信号レベルを棒グラフで示
しているが、実際の信号はPCM化されたデジタルデー
タである。
【0031】0次ホールド内挿処理回路203は、図2
に示すように制御信号SPIDのサンプリング周期(1/
fs)内に当該制御信号SPIDと同一レベルのN個(Nは
自然数)の信号を内挿し(図2ではN=3としてい
る)、当該サンプリング周期(1/fs)よりも周期の
短いサンプリング周期(1/fp)(fp>fs)を有す
る制御信号SHLDを生成する回路である。このサンプリ
ング周波数fpは圧電素子301の駆動周波数に相当す
るものであり、数十kHzの周波数に設定されている。
なお、パルスの挿入個数Nは、N=fp/fsの整数に設
定されるが、1<N<fp/fsの整数でもよい。
に示すように制御信号SPIDのサンプリング周期(1/
fs)内に当該制御信号SPIDと同一レベルのN個(Nは
自然数)の信号を内挿し(図2ではN=3としてい
る)、当該サンプリング周期(1/fs)よりも周期の
短いサンプリング周期(1/fp)(fp>fs)を有す
る制御信号SHLDを生成する回路である。このサンプリ
ング周波数fpは圧電素子301の駆動周波数に相当す
るものであり、数十kHzの周波数に設定されている。
なお、パルスの挿入個数Nは、N=fp/fsの整数に設
定されるが、1<N<fp/fsの整数でもよい。
【0032】フィルタ回路204は0次ホールド内挿処
理回路203から出力される信号S HLDの所定の高周波
成分を除去し、信号レベルが緩やかに変化するパルス列
からなる信号SLPHを生成する回路である。
理回路203から出力される信号S HLDの所定の高周波
成分を除去し、信号レベルが緩やかに変化するパルス列
からなる信号SLPHを生成する回路である。
【0033】ところで、フィルタ回路をフィードバック
のループの中に設ける場合、フィルタ特性がフィードバ
ックの安定度を著しく劣化させないように考慮する必要
がある。また、フィルタ回路をデジタルローパスフィル
タで構成する場合、高周波成分の減衰特性(要求される
騒音の減衰度に対応した減衰特性)とローパスフィルタ
の遮断特性との関係を明らかにし、ローパスフィルタの
遮断特性(ヌル点の周波数)及び位相遅れ(遅延時間t
d)とフィルタ演算時間Tfとからフィードバックの安定
度を満足するようにフィルタ特性を設定する必要があ
る。
のループの中に設ける場合、フィルタ特性がフィードバ
ックの安定度を著しく劣化させないように考慮する必要
がある。また、フィルタ回路をデジタルローパスフィル
タで構成する場合、高周波成分の減衰特性(要求される
騒音の減衰度に対応した減衰特性)とローパスフィルタ
の遮断特性との関係を明らかにし、ローパスフィルタの
遮断特性(ヌル点の周波数)及び位相遅れ(遅延時間t
d)とフィルタ演算時間Tfとからフィードバックの安定
度を満足するようにフィルタ特性を設定する必要があ
る。
【0034】そこで、本実施の形態に係る圧電アクチュ
エータのサーボ制御においては、(1)制御信号SPID
が階段状に変化し、サンプリング周波数fsの高調波成
分(2fs,3fs,…n・fs)が除去すべき高周波成分
として含まれる点、(2)フィルタ演算時間Tfを出来
るだけ短くして処理の高速化を図ることが好ましい点を
考慮し、下記(1)式の伝達関数H(z)を有する単純移動
平均処理を用いたFIR型(finite impulse response)
フィルタの一種のデジタルローパスフィルタでフィルタ
回路204を構成している。
エータのサーボ制御においては、(1)制御信号SPID
が階段状に変化し、サンプリング周波数fsの高調波成
分(2fs,3fs,…n・fs)が除去すべき高周波成分
として含まれる点、(2)フィルタ演算時間Tfを出来
るだけ短くして処理の高速化を図ることが好ましい点を
考慮し、下記(1)式の伝達関数H(z)を有する単純移動
平均処理を用いたFIR型(finite impulse response)
フィルタの一種のデジタルローパスフィルタでフィルタ
回路204を構成している。
【0035】
【数3】
【0036】上記(1)式の伝達関数H(z)は非再帰形
フィルタの伝達関数H(z)=ΣhiZ- i(i=0〜n)に
おいて、hi=1/N、n=N−1としたもので、各遅
延要素Zの係数が全て1/Nで等しく、係数の掛け算が
不要となるので、フィルタ演算処理の高速化が可能にな
っている。また、上記(1)式より伝達関数H(z)のゲ
イン|H(z)|の特性は、図3に示ようにサンプリング
周波数fsの整数倍の周波数N・fs(N=1,2,…
n)でヌル応答となり、位相特性(すなわち、遅延時間
td)はtd=Tp・(N−1)/2となる。
フィルタの伝達関数H(z)=ΣhiZ- i(i=0〜n)に
おいて、hi=1/N、n=N−1としたもので、各遅
延要素Zの係数が全て1/Nで等しく、係数の掛け算が
不要となるので、フィルタ演算処理の高速化が可能にな
っている。また、上記(1)式より伝達関数H(z)のゲ
イン|H(z)|の特性は、図3に示ようにサンプリング
周波数fsの整数倍の周波数N・fs(N=1,2,…
n)でヌル応答となり、位相特性(すなわち、遅延時間
td)はtd=Tp・(N−1)/2となる。
【0037】なお、フィードバック制御の安定度は遅延
時間tdを見込んで、位相余裕とゲイン余裕とを確保す
るとよい。また、伝達関数H(z)の平均個数Nは要求さ
れる騒音の減衰度に応じて可能な限り少なくするとよ
い。そのようにすると、遅延時間tdが小さくできるの
で、フィードバック制御の安定度を向上させることがで
きる。
時間tdを見込んで、位相余裕とゲイン余裕とを確保す
るとよい。また、伝達関数H(z)の平均個数Nは要求さ
れる騒音の減衰度に応じて可能な限り少なくするとよ
い。そのようにすると、遅延時間tdが小さくできるの
で、フィードバック制御の安定度を向上させることがで
きる。
【0038】上述のように制御信号SPIDは階段状に変
化し(図2の信号P1と信号P2とを参照)、高周波成
分はサンプリング周波数fsの高調波成分(2fs,3f
s,…n・fs)として現れるから、上記(1)式の伝達関
数H(z)を有するローパスフィルタのヌル応答により高
調波成分が有効に除去され、フィルタ回路204から
は、図2に示すように、信号レベルが緩やかに変化した
信号SLPFが出力される。
化し(図2の信号P1と信号P2とを参照)、高周波成
分はサンプリング周波数fsの高調波成分(2fs,3f
s,…n・fs)として現れるから、上記(1)式の伝達関
数H(z)を有するローパスフィルタのヌル応答により高
調波成分が有効に除去され、フィルタ回路204から
は、図2に示すように、信号レベルが緩やかに変化した
信号SLPFが出力される。
【0039】図1に戻り、PWM回路205はフィルタ
回路204から出力される信号SLP Fを変調信号として
パルス幅τを変調した所定のPWM信号SPWM(振幅は
一定で、パルス幅τが信号SLPFのレベルに比例するよ
うな信号)を生成する回路である。
回路204から出力される信号SLP Fを変調信号として
パルス幅τを変調した所定のPWM信号SPWM(振幅は
一定で、パルス幅τが信号SLPFのレベルに比例するよ
うな信号)を生成する回路である。
【0040】駆動パルス生成回路206はPWM回路2
05から出力されるPWM信号SPW Mに基づいて、図2
に示すように、圧電素子301を駆動するための駆動パ
ルスSDRVを生成するものである。駆動パルスSDRVは圧
電素子301に印加されて当該圧電素子301に機械的
変位を起こさせる信号で、PWM信号SPWMのパルス幅
τに比例した信号レベルを有している。駆動パルスS
DRVは定電圧回路や定電流回路等をスイッチング制御す
ることにより生成される。
05から出力されるPWM信号SPW Mに基づいて、図2
に示すように、圧電素子301を駆動するための駆動パ
ルスSDRVを生成するものである。駆動パルスSDRVは圧
電素子301に印加されて当該圧電素子301に機械的
変位を起こさせる信号で、PWM信号SPWMのパルス幅
τに比例した信号レベルを有している。駆動パルスS
DRVは定電圧回路や定電流回路等をスイッチング制御す
ることにより生成される。
【0041】駆動部3は駆動力源である圧電素子30
1、この圧電素子301の機械的変位を被駆動部材4に
伝達する伝達部302及び被駆動部材4の位置を検出す
る位置検出回路303から構成されている。圧電素子3
01は制御部2から入力される駆動パルスSDRVによっ
て伸縮を繰り返し、この伸縮運動は伝達部302を介し
て被駆動部材4に伝達され、これにより被駆動部材4が
所定の運動(例えば回転運動や直進運動)を行なう。被
駆動部材4の運動による変位位置は位置検出回路303
により検出され、その検出信号SFBは制御部2の減算回
路201にフィードバックされる。
1、この圧電素子301の機械的変位を被駆動部材4に
伝達する伝達部302及び被駆動部材4の位置を検出す
る位置検出回路303から構成されている。圧電素子3
01は制御部2から入力される駆動パルスSDRVによっ
て伸縮を繰り返し、この伸縮運動は伝達部302を介し
て被駆動部材4に伝達され、これにより被駆動部材4が
所定の運動(例えば回転運動や直進運動)を行なう。被
駆動部材4の運動による変位位置は位置検出回路303
により検出され、その検出信号SFBは制御部2の減算回
路201にフィードバックされる。
【0042】図4及び図5は駆動部3の一例を示すもの
で、図4は圧電アクチュエータを用いた撮影レンズのフ
ォーカス調整用の駆動部を示す要部断面図であり、図5
は図4のB−B断面図である。
で、図4は圧電アクチュエータを用いた撮影レンズのフ
ォーカス調整用の駆動部を示す要部断面図であり、図5
は図4のB−B断面図である。
【0043】図4において、撮影レンズは3個のレンズ
6,7,8から構成され、第1レンズ6及び第3レンズ
8は外筒5の先端部と基端部との所定の位置にそれぞれ
固定され、フォーカス調整用の第2レンズ7が第1レン
ズ6と第3レンズ8との間に玉枠9を介して光軸L上を
移動可能に取り付けられている。
6,7,8から構成され、第1レンズ6及び第3レンズ
8は外筒5の先端部と基端部との所定の位置にそれぞれ
固定され、フォーカス調整用の第2レンズ7が第1レン
ズ6と第3レンズ8との間に玉枠9を介して光軸L上を
移動可能に取り付けられている。
【0044】外筒5の内空間の上部と下部にはそれぞれ
丸棒からなる案内棒51と角棒からなる駆動棒52とが
光軸Lと平行に設けられている。案内棒51は外筒5内
に固定され、駆動棒52は両端部が外筒5を貫通し、そ
の一方端が外筒5の基端部に配設された圧電素子11の
先端面に固着され、他方端が軸方向(図4の矢印で示す
方向)に移動可能に外枠5の先端部で保持されている。
丸棒からなる案内棒51と角棒からなる駆動棒52とが
光軸Lと平行に設けられている。案内棒51は外筒5内
に固定され、駆動棒52は両端部が外筒5を貫通し、そ
の一方端が外筒5の基端部に配設された圧電素子11の
先端面に固着され、他方端が軸方向(図4の矢印で示す
方向)に移動可能に外枠5の先端部で保持されている。
【0045】圧電素子11は所要の厚さを有する板状の
圧電体を複数枚、各圧電体間に薄膜の電極(図略)を挟
み込んで接着してなる積層型圧電体で構成されている。
圧電素子11は外枠5の基端部に形成された収容空間に
収納され、基端面が外枠5に固定され、先端面には上述
のように駆動棒52の一方端が固着されている。そし
て、圧電素子11の各電極には隣接する電極間で互いに
正負の極性が逆になるように駆動電圧(サーボ制御装置
1の制御部2から出力される駆動パルスSDRV)が印加
されるようになっている。
圧電体を複数枚、各圧電体間に薄膜の電極(図略)を挟
み込んで接着してなる積層型圧電体で構成されている。
圧電素子11は外枠5の基端部に形成された収容空間に
収納され、基端面が外枠5に固定され、先端面には上述
のように駆動棒52の一方端が固着されている。そし
て、圧電素子11の各電極には隣接する電極間で互いに
正負の極性が逆になるように駆動電圧(サーボ制御装置
1の制御部2から出力される駆動パルスSDRV)が印加
されるようになっている。
【0046】玉枠9は、その下部に角形の断面形状を有
する貫通孔93を有する支持部92を有し、駆動棒52
をこの貫通孔93に貫通して当該駆動棒52に摺動可能
に取り付けられている。また、支持部92には貫通孔9
3に達する2個の切欠溝94が形成され、各切欠溝94
にU字状のバネ10が嵌入されている。このバネ10は
駆動棒52と支持部92とを圧接させ、両部材間に適切
な摩擦力を生じさせるものである。また、玉枠9は、そ
の上部に係合溝91(図5参照)を有し、この係合溝9
1に案内棒51が係合され、玉枠9の光軸Lに対する垂
直面内での回転が防止されるようになっている。
する貫通孔93を有する支持部92を有し、駆動棒52
をこの貫通孔93に貫通して当該駆動棒52に摺動可能
に取り付けられている。また、支持部92には貫通孔9
3に達する2個の切欠溝94が形成され、各切欠溝94
にU字状のバネ10が嵌入されている。このバネ10は
駆動棒52と支持部92とを圧接させ、両部材間に適切
な摩擦力を生じさせるものである。また、玉枠9は、そ
の上部に係合溝91(図5参照)を有し、この係合溝9
1に案内棒51が係合され、玉枠9の光軸Lに対する垂
直面内での回転が防止されるようになっている。
【0047】更に、図5に示すように、玉枠9の支持部
92にMRセンサ(強磁性体薄膜磁気抵抗素子式位置セ
ンサ)12が取り付けられるとともに、外枠5の内部の
当該MRセンサ12に対向する位置に駆動棒52と平行
に着磁ロッド13が設けられいる。着磁ロッド13は長
手方向に所定の間隔でN極とS極の磁極が交互に着磁さ
れている。外枠5が駆動棒52上を摺動すると、これに
伴ってMRセンサ12が着磁ロッド13に沿って移動
し、これにより抵抗値が変化するので、その抵抗値を測
定することにより玉枠9の移動距離、すなわち現在位置
が検出される。
92にMRセンサ(強磁性体薄膜磁気抵抗素子式位置セ
ンサ)12が取り付けられるとともに、外枠5の内部の
当該MRセンサ12に対向する位置に駆動棒52と平行
に着磁ロッド13が設けられいる。着磁ロッド13は長
手方向に所定の間隔でN極とS極の磁極が交互に着磁さ
れている。外枠5が駆動棒52上を摺動すると、これに
伴ってMRセンサ12が着磁ロッド13に沿って移動
し、これにより抵抗値が変化するので、その抵抗値を測
定することにより玉枠9の移動距離、すなわち現在位置
が検出される。
【0048】そして、駆動棒52及び玉枠9により伝達
部302が構成され、MRセンサ12及び着磁ロッド1
3で第2レンズ9の位置検出回路303が構成されてい
る。
部302が構成され、MRセンサ12及び着磁ロッド1
3で第2レンズ9の位置検出回路303が構成されてい
る。
【0049】上記構成において、圧電素子11は、分極
方向の駆動電圧(分極を強める極性の電圧)が印加され
ると伸長し、分極と逆方向の駆動電圧が印加されると縮
小する。従って、圧電素子11に極性が反転する駆動電
圧を印加すると、これにより圧電素子11が振動し、こ
れに伴い駆動棒52も振動する。
方向の駆動電圧(分極を強める極性の電圧)が印加され
ると伸長し、分極と逆方向の駆動電圧が印加されると縮
小する。従って、圧電素子11に極性が反転する駆動電
圧を印加すると、これにより圧電素子11が振動し、こ
れに伴い駆動棒52も振動する。
【0050】このとき、圧電素子11の伸長時の加速度
を大きくし、縮小時の加速度を小さくするように、すな
わち、駆動棒52を大きい加速度で外枠5の先端側に移
動(以下、この方向の移動を「往動」という。)させ、
小さい加速度で外枠5の基端側に移動(以下、この方向
の移動を「復動」という。)させるように、圧電素子1
1の正逆両方向の充電電流を制御すると、駆動棒52が
大きい加速度で移動するときは第2レンズ7が取り付け
られた玉枠9の慣性力は当該玉枠9と駆動棒52との間
の摩擦力より大きくなり、玉枠9は実質的に殆ど動か
ず、駆動棒52が小さい加速度で移動するときは玉枠9
の慣性力は当該玉枠9と駆動棒52との間の摩擦力より
小さくなり、玉枠9は駆動棒52とともに移動するか
ら、実質的に玉枠9は復動のみを繰り返し、第2レンズ
7は外筒5の基端側に、すなわち、第3レンズ8に近接
するように移動する。
を大きくし、縮小時の加速度を小さくするように、すな
わち、駆動棒52を大きい加速度で外枠5の先端側に移
動(以下、この方向の移動を「往動」という。)させ、
小さい加速度で外枠5の基端側に移動(以下、この方向
の移動を「復動」という。)させるように、圧電素子1
1の正逆両方向の充電電流を制御すると、駆動棒52が
大きい加速度で移動するときは第2レンズ7が取り付け
られた玉枠9の慣性力は当該玉枠9と駆動棒52との間
の摩擦力より大きくなり、玉枠9は実質的に殆ど動か
ず、駆動棒52が小さい加速度で移動するときは玉枠9
の慣性力は当該玉枠9と駆動棒52との間の摩擦力より
小さくなり、玉枠9は駆動棒52とともに移動するか
ら、実質的に玉枠9は復動のみを繰り返し、第2レンズ
7は外筒5の基端側に、すなわち、第3レンズ8に近接
するように移動する。
【0051】一方、圧電素子11の伸長時の加速度を小
さくし、縮小時の加速度を大きくするように圧電素子1
1の正逆両方向の充電電流を制御すると、実質的に玉枠
9は往動のみを繰り返し、第2レンズ7は外筒5の先端
側に、すなわち、第1レンズ6に近接するように移動す
る。
さくし、縮小時の加速度を大きくするように圧電素子1
1の正逆両方向の充電電流を制御すると、実質的に玉枠
9は往動のみを繰り返し、第2レンズ7は外筒5の先端
側に、すなわち、第1レンズ6に近接するように移動す
る。
【0052】また、圧電素子11への印加電圧を高くす
ると、駆動パルスSDRV1個当たりの当該圧電素子11
の変位量が大きくなるので、第2レンズ7は高速で移動
し、印加電圧を低くすると、駆動パルスSDRV1個当た
りの圧電素子11の変位量が小さくなるので、第2レン
ズ7は低速で移動する。
ると、駆動パルスSDRV1個当たりの当該圧電素子11
の変位量が大きくなるので、第2レンズ7は高速で移動
し、印加電圧を低くすると、駆動パルスSDRV1個当た
りの圧電素子11の変位量が小さくなるので、第2レン
ズ7は低速で移動する。
【0053】撮影レンズのフォーカス調整を行う場合、
第2レンズ7を現在位置から合焦位置に移動させるが、
例えば現在位置から合焦位置までの距離が長いときはサ
ーボ制御装置1の制御部2から信号レベルの高い駆動パ
ルスSDRVが出力され、第2レンズ7が高速で合焦位置
側に移動される。この移動においては位置検出回路30
3で第2レンズ7の現在位置が検出され、その検出結果
が制御部2に減算回路201にフィードバックされてサ
ンプリング周期1/fsで修正された制御信号SDEVが出
力される。従って、駆動パルスSDRVの信号レベルは基
本的にサンプリング周期1/fsで変動するものとなっ
ている。
第2レンズ7を現在位置から合焦位置に移動させるが、
例えば現在位置から合焦位置までの距離が長いときはサ
ーボ制御装置1の制御部2から信号レベルの高い駆動パ
ルスSDRVが出力され、第2レンズ7が高速で合焦位置
側に移動される。この移動においては位置検出回路30
3で第2レンズ7の現在位置が検出され、その検出結果
が制御部2に減算回路201にフィードバックされてサ
ンプリング周期1/fsで修正された制御信号SDEVが出
力される。従って、駆動パルスSDRVの信号レベルは基
本的にサンプリング周期1/fsで変動するものとなっ
ている。
【0054】そして、例えば第2レンズ7が合焦位置に
近接したときは第2レンズ7を低速移動させて精度よく
合焦制御をするため、制御部2の減算回路201から急
激にレベルの低下した信号SDEVを出力させると、信号
SDEVの信号レベルに段差が生じることになるが、上述
のように0次ホールド内挿処理回路203の出力信号S
HLDをローパスフィルタに通してその高周波成分を除去
し、図2に示すように、出力信号SHLDの信号レベルの
包絡線Qを滑らかに変化させるようにしているので、圧
電素子11に印加される駆動パルスSDRVの信号レベル
の包絡線Qも滑らかに変化し、圧電素子11の印加電圧
が急激に変化することはない。
近接したときは第2レンズ7を低速移動させて精度よく
合焦制御をするため、制御部2の減算回路201から急
激にレベルの低下した信号SDEVを出力させると、信号
SDEVの信号レベルに段差が生じることになるが、上述
のように0次ホールド内挿処理回路203の出力信号S
HLDをローパスフィルタに通してその高周波成分を除去
し、図2に示すように、出力信号SHLDの信号レベルの
包絡線Qを滑らかに変化させるようにしているので、圧
電素子11に印加される駆動パルスSDRVの信号レベル
の包絡線Qも滑らかに変化し、圧電素子11の印加電圧
が急激に変化することはない。
【0055】従って、圧電素子11が印加電圧の急変に
過敏に応答して機械的振動を発生することはなく、サー
ボ制御に基づく騒音を発生することなく第2レンズ7を
適正速度で精度よく合焦位置に移動させることができ
る。
過敏に応答して機械的振動を発生することはなく、サー
ボ制御に基づく騒音を発生することなく第2レンズ7を
適正速度で精度よく合焦位置に移動させることができ
る。
【0056】なお、上記実施の形態では制御信号の時間
的な信号補間の処理方法として0次ホールド内挿処理を
用いているが、図6に示すように内挿される信号P3,
P4のレベルが先後の制御信号P1,P2のレベルを結
ぶ直線上に位置するように信号P3,P4を補間する、
いわゆる1次ホールド内挿処理を用いてもよい。
的な信号補間の処理方法として0次ホールド内挿処理を
用いているが、図6に示すように内挿される信号P3,
P4のレベルが先後の制御信号P1,P2のレベルを結
ぶ直線上に位置するように信号P3,P4を補間する、
いわゆる1次ホールド内挿処理を用いてもよい。
【0057】また、上記実施の形態では制御信号SPID
を時間的に補間した信号SHLDをPWM信号に変換した
後、駆動パルスSDRVを生成しているが、圧電素子30
1の駆動が可能であれば、PWM信号に変換することな
く、補間信号SHLDから直接、駆動パルスSDRVを生成す
るようにしてもよい。
を時間的に補間した信号SHLDをPWM信号に変換した
後、駆動パルスSDRVを生成しているが、圧電素子30
1の駆動が可能であれば、PWM信号に変換することな
く、補間信号SHLDから直接、駆動パルスSDRVを生成す
るようにしてもよい。
【0058】また、上記実施の形態ではインパクト形圧
電アクチュエータの位置制御について説明したが、制御
対象はこれに限定されるものではなく、例えば超音波モ
ータの回転制御(回転数,回転角、トルク等の特性制
御)についても適用することができる。
電アクチュエータの位置制御について説明したが、制御
対象はこれに限定されるものではなく、例えば超音波モ
ータの回転制御(回転数,回転角、トルク等の特性制
御)についても適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧電アクチュエータのサーボ制御装置において、制御信
号に時間的な信号補間処理を行って生成される当該制御
信号の生成周期よりも短い周期を有する圧電素子を駆動
するための駆動信号の高周波成分をフィルタ手段で除去
し、信号レベルの変動を滑らかにするようにしたので、
制御信号のレベルが急激に変動した場合にも駆動信号の
レベルは緩やかに変化し、圧電素子が過度に変位するこ
とがない。従って、圧電アクチュエータを駆動した際の
圧電素子の過度な変位に起因する騒音が低減される。
圧電アクチュエータのサーボ制御装置において、制御信
号に時間的な信号補間処理を行って生成される当該制御
信号の生成周期よりも短い周期を有する圧電素子を駆動
するための駆動信号の高周波成分をフィルタ手段で除去
し、信号レベルの変動を滑らかにするようにしたので、
制御信号のレベルが急激に変動した場合にも駆動信号の
レベルは緩やかに変化し、圧電素子が過度に変位するこ
とがない。従って、圧電アクチュエータを駆動した際の
圧電素子の過度な変位に起因する騒音が低減される。
【0060】また、制御信号の時間的な信号補間処理を
0次ホールドまたは1次ホールドの内挿処理で行うよう
にしたので、簡単に所望の周期を有する駆動信号を生成
することができる。また、単純移動平均処理を用いたF
IR型フィルタでフィルタ手段を構成したので、安定度
を低下させることなく好適なサーボ制御を行うことがで
きる。
0次ホールドまたは1次ホールドの内挿処理で行うよう
にしたので、簡単に所望の周期を有する駆動信号を生成
することができる。また、単純移動平均処理を用いたF
IR型フィルタでフィルタ手段を構成したので、安定度
を低下させることなく好適なサーボ制御を行うことがで
きる。
【図1】本発明に係る圧電アクチュエータのサーボ制御
装置のブロック構成図である。
装置のブロック構成図である。
【図2】図1における各回路ブロックの出力信号の波形
を示す図である。
を示す図である。
【図3】ローパスフィルタの伝達関数のゲイン特性を示
す図である。
す図である。
【図4】圧電アクチュエータを用いた撮影レンズのフォ
ーカス調整用の駆動機構を示す要部断面図である。
ーカス調整用の駆動機構を示す要部断面図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】1次ホールド内挿処理方法を説明するための信
号波形を示す図である。
号波形を示す図である。
【図7】従来の圧電アクチュエータのサーボ制御装置の
ブロック構成図である。
ブロック構成図である。
【図8】図6における各回路ブロックの出力信号の波形
を示す図である。
を示す図である。
1 サーボ制御装置 2 制御部 201 減算回路 202 PID回路 203 0次ホールド内挿処理回路(駆動信号生成手
段) 204 PWM回路 205 フィルタ回路(フィルタ手段) 206 駆動パルス生成回路 3 駆動部 301 圧電素子 302 伝達部 303 位置検出回路 4 被駆動部材 5 外枠 6 第1レンズ 7 第2レンズ 8 第3レンズ 9 玉枠 10 バネ 11 圧電素子 12 MRセンサ 13 着磁ロッド
段) 204 PWM回路 205 フィルタ回路(フィルタ手段) 206 駆動パルス生成回路 3 駆動部 301 圧電素子 302 伝達部 303 位置検出回路 4 被駆動部材 5 外枠 6 第1レンズ 7 第2レンズ 8 第3レンズ 9 玉枠 10 バネ 11 圧電素子 12 MRセンサ 13 着磁ロッド
Claims (4)
- 【請求項1】 制御対象の目標値の入力信号と制御対象
の現在値の検出信号とから所定の周期で圧電アクチュエ
ータの駆動を制御するための制御信号を更新的に生成す
る制御信号生成手段と、上記制御信号に時間的な信号補
間処理を行って当該制御信号の生成周期よりも短い周期
を有する駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、上記
駆動信号を用いて上記圧電アクチュエータの圧電素子を
駆動する駆動手段とを備えた圧電アクチュエータのサー
ボ制御装置において、上記駆動信号の所定の高周波成分
を除去するフィルタ手段を備えたことを特徴とする圧電
アクチュエータのサーボ制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の圧電アクチュエータのサ
ーボ制御装置において、上記制御信号の時間的な信号補
間は0次ホールド又は1次ホールドの内挿処理による補
間であることを特徴とする圧電アクチュエータのサーボ
制御装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の圧電アクチュエー
タのサーボ制御装置において、上記フィルタ手段は、伝
達関数H(z)が下式で表されるデジタルフィルタである
ことを特徴とする圧電アクチュエータのサーボ制御装
置。 【数1】 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の圧電ア
クチュエータのサーボ制御装置において、上記圧電アク
チュエータは超音波モータであることを特徴とする圧電
アクチュエータのサーボ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11092630A JP2000287467A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 圧電アクチュエータのサーボ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11092630A JP2000287467A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 圧電アクチュエータのサーボ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000287467A true JP2000287467A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14059773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11092630A Pending JP2000287467A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 圧電アクチュエータのサーボ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000287467A (ja) |
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1999
- 1999-03-31 JP JP11092630A patent/JP2000287467A/ja active Pending
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