JP2000288552A - 防藻方法 - Google Patents

防藻方法

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JP2000288552A
JP2000288552A JP11102479A JP10247999A JP2000288552A JP 2000288552 A JP2000288552 A JP 2000288552A JP 11102479 A JP11102479 A JP 11102479A JP 10247999 A JP10247999 A JP 10247999A JP 2000288552 A JP2000288552 A JP 2000288552A
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algae
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granular
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Noriyuki Yamamoto
則幸 山本
Koji Sugiura
晃治 杉浦
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯留水又は循環水と接触する表面における藻類
の発生を効果的に抑制でき、且つ生物に対する安全性の
高い防藻方法を提供する。 【解決手段】藻の発生を防止する対象物又は下記粒状防
藻剤の少なくとも一方を水と接触させて、下記粒状防藻
剤又はこれが接触した水を、藻の発生を防止する対象物
又は前記対象物が接触する水と接触させる。 (粒状防藻剤):ZnOを50〜80モル%、B23
び/又はP25を20〜50モル%含有し、アルカリ金
属酸化物の含有割合が0〜1モル%であるガラスからな
る粒状防藻剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鑑賞魚用水槽、い
けす用水槽、人工河川の水路、家庭用や業務用の風呂
桶、ビルの高架水槽、フ゜ール及び水を用いる冷却塔等、貯
留水又は循環水と接触する表面における藻類の発生を防
止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】貯留水又は循環水と接触する表面におい
て、藻類が発生しやすい。鑑賞魚用水槽の場合、一旦藻
が発生すればその生長速度は速く、鑑賞魚用水槽の外観
を損なう、水質を悪化させる、鑑賞魚の成育環境を悪化
させる、ろ過装置の能力を低下させる、悪臭を発生させ
る等の問題が生じる。そのため、水槽内に発生した藻類
を頻繁に除去する必要があるが、その手間と費用は多大
である。
【0003】鑑賞魚用水槽等の藻類の発生を防止する方
法として、塩素系殺菌剤、有機系防藻剤等の薬剤を水中
に投入する方法がある。しかし、この方法では効果の持
続性が短く、さらに鑑賞魚等に悪影響を及ぼす恐れがあ
るため、限られた用途にしか利用出来ない。一方、無機
系の防藻剤は、比較的効果の持続性は長いものの、防藻
効果が不十分である。無機質防藻剤の多くは微細粉末で
あり、水に対して不溶性、難溶性のものが多いため、水
に添加すると濁りが生じ、またこれらを除去するのも困
難である。これら問題を解決するため、無機質抗菌剤を
粒状化して使用することが提案されている。特開平5−
176976では、母材樹脂の表面を溶融させることに
より、母材となる合成樹脂表面に無機質抗菌剤を担持さ
せる方法が提案されている。しかし、母材粒子が合成樹
脂であるため、耐久性に劣り、無機質抗菌剤粒子が脱落
する恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貯留水又は
循環水と接触する表面における藻類の発生を効果的に抑
制でき、且つ生物に対する安全性の高い防藻方法を提供
することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、特定の組成のガ
ラスからなる粒状防藻材は、これと接触した水を介して
優れた防藻効果を発揮し、且つ安全性及び耐久性を有し
ていることを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、藻の発生を防止する対象物又は下記粒状
防藻剤の少なくとも一方を水と接触させて、下記粒状防
藻剤又はこれが接触した水を、藻の発生を防止する対象
物又は前記対象物が接触する水と接触させることを特徴
とする防藻方法である。 (粒状防藻剤):ZnOを50〜80モル%、B23
び/又はP25を20〜50モル%含有し、アルカリ金
属酸化物の含有割合が0〜1モル%であるガラスからな
る粒状防藻剤。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。 ○粒状防藻剤 本発明における粒状防藻剤は、ZnOを50〜80モル
%、B23及び/又はP 25を20〜50モル%含有
し、アルカリ金属酸化物の含有割合が0〜1モル%であ
るガラスからなる。好ましいZnOの含有割合は、55
〜75モル%であり、より好ましくは、60〜70モル
%である。ZnOを80モル%より多く配合すると、安
定してガラス化させにくいという問題があり、50モル
%未満では本発明に固有な防藻性が不十分となる。B2
3及び/又はP25の好ましい含有割合は、25〜4
5モル%であり、より好ましくは30〜40モル%であ
る。B23及び/又はP25を50モル%より多く配合
すると、本発明のガラスからなる防藻剤の水溶解性が大
きくなってしまい、本発明における防藻剤が有する長期
間の防藻性、耐変色性及び耐水性が損なわれるという問
題があり、20モル%未満では安定してガラス化させに
くいという問題がある。本発明における防藻剤は、アル
カリ金属酸化物の含有割合が0〜1モル%であり、この
ことは本発明における防藻剤の優れた防藻性、耐変色性
及び耐水性を発揮させる上で極めて重要である。即ち、
アルカリ金属酸化物の含有割合が1モル%より大きい
と、本発明における防藻剤の水溶解性は極めて大きくな
ってしまい、本発明の防藻剤における持続性のある防藻
性、耐変色性及び耐水性が損なわれてしまう。
【0007】本発明における必須のガラス形成成分は、
23又はP25であるが、所望によりその他のガラス
形成成分を追加することができる。その他のガラス形成
成分の好ましい例として、SiO2、Al23、Ti
2、ZrO2及びP25等がある。その他のガラス形成
成分の好ましい含有割合は、20モル%以下であり、よ
り好ましくは15モル%以下である。又、所望により、
MgO、CaO及びCaF2等を適宜含有させることが
できる。これらの所謂「修飾成分」は、ガラスの溶融や
成形性を容易にするのに有効であるが、多量に含有させ
ると、ガラスの耐水性が低下する恐れがあるので、多く
とも3モル%以下とするのが好ましく、より好ましくは
1モル%以下である。
【0008】本発明における防藻剤は、ガラスからなる
ので、その形状及び粒径を所望により自由に調整でき
る。好ましい形状は球、板、立方体、円柱、ドーナツ、
円盤、繊維等があり、これらの外部形状を有する多孔体
とすることもできる。好ましい粒径は、使用する状況に
応じて適宜調整でき、0.1μm〜100mm、より好
ましくは0.1μm〜50mmである。本発明における
防藻剤は、粒状セラミックスに担持させて使用すること
もできる。この場合の好ましい粒径は、粒状セラミック
の表面に付着しやすい大きさであることから、0.1〜
100μm、より好ましくは0.1〜50μmであ
る。。
【0009】本発明における防藻剤はガラスからなるの
で、従来のガラス製造技術により容易に製造することが
できる。一般には、ガラスの原料調合物を1000〜2
000℃に制御された溶融釜で溶解した後、溶解物を急
冷して、ガラスを調製後、得られた塊状ガラスを粉砕し
たり、所望の形状を有する型に溶解物を流し込んで急冷
することにより所望の形状及び粒径を有するガラスを容
易に得ることができる。
【0010】本発明における防藻剤は、優れた防藻性を
発揮させるために、酸化亜鉛(融点:約2000℃)の濃度
が高いが、酸化亜鉛自体ガラスの網目を形成する能力を
有しているので、適当な溶融温度で溶解し、溶融物の冷
却特性に合った急冷手段を用いれば、本発明における任
意の組成を有するガラスを容易に得ることができる。
【0011】急冷効果を高めるには、溶解物と冷却体と
の接触面積を大きくすることが有効であり、例えば水等
の冷媒で冷却された2個の回転する金属ローラー間にガ
ラスの溶解物を高速で通すことにより、極めて大きな冷
却効果が得られ、この冷却方法を用いれば、ガラス化は
極めて容易である。又、この方法により冷却すると、ロ
ーラー間から出たガラスは薄い板状に成形されているの
で、粉末状に粉砕することも極めて容易に行うことがで
きる。
【0012】○粒状セラミック 本発明における防藻剤を担持させることができる粒状セ
ラミックは、天然あるいは人工的に作製された粒状の無
機質固体材料、およびガラスである。すなわち、世間一
般で言われているセラミックス、窯業製品、ガラスなど
を指す。例えば、シリカ、アルミナ、ジルコニア、ムラ
イト、ガラスのビーズ、ボール、天然及び人工の砂、小
石などが挙げられるが、軟化温度が担持に必要な焼成温
度以上であれば特に限定されない。形状は球状、円柱
状、円盤状、立方体状、直方体状、さらには、不定形状
のもなど特に限定されない。粒状セラミックの粒径に関
して特に制限はないが、0.1mmから50mmが好ましい。
0.1mm以下では、取り扱いが煩雑となり、また、カラ
ムなどに充填した際、圧力損失が大きくなる。50mmより
大きいと、防藻剤を担持させた粒状防藻材単位重量あた
りの表面積が小さくなり防藻性の効率が低下する。本発
明における粒状セラミックは、成分、色、比重等につい
ても特に制限はなく、用途に応じて適宜物性を選択すれ
ば良い。
【0013】本発明に用いる防藻剤はガラスであるた
め、加熱することにより軟化する。よって、粒状セラミ
ック表面に防藻剤を担持するのに際し、結合剤は特に必
要ない。粒状防藻剤を得るための代表的製造方法を以下
に示す。尚、下記製造方法によらずとも目標とする防藻
剤が得られれば製造方法に限定はない。
【0014】(工程例)ZnOを50〜80モル%、B
23及び/又はP25を20〜50モル%含有し、アル
カリ金属酸化物の含有割合が0〜1モル%であるガラス
からなる防藻剤と粒状セラミックを混合し、防藻剤の軟
化温度以上の温度で加熱することにより、防藻剤を軟化
させて粒状セラミックの表面に担持させる。尚、防藻剤
と粒状セラミックを混合する際、粒状セラミック表面に
防藻剤をより付着させやすくするため、結合剤を用いて
もかまわない。結合剤として、高分子系の接着剤、有機
溶剤、水、油剤等が挙げられる。これらは、防藻剤の軟
化温度まで加熱された際には揮発除去される。また、結
合剤としてシリカゾルやアルミナゾルを用いることが出
来る。これらは、防藻剤の軟化温度まで加熱された後
も、シリカやアルミナとして残存するが、防藻性能を著
しく低下させない限り問題はない。
【0015】防藻剤と粒状セラミックとの配合割合は、
使用用途、使用方法、製造方法などにより適宜変えるこ
とができる。好ましい配合割合は、防藻剤と粒状セラミ
ックの合計重量に対し0.05〜5重量%である。
【0016】ガラス質の粒状防藻剤及びこれを粒状セラ
ミックスに担持させた粒状防藻剤は、化学的及び物理的
に優れた安定性を有しているため、防藻性、安全性及び
加工性に優れる。その上、防藻剤と粒状セラミックとの
混合時、及びその後の粒状防藻材の使用時に劣化するこ
とがなく、厳しい環境下においても長期間防藻性を有す
る。
【0017】本発明の防藻方法は、藻の発生を防止する
対象物又は上記粒状防藻剤の少なくとも一方を水と接触
させて、上記粒状防藻剤又はこれが接触した水を、藻の
発生を防止する対象物又は前記対象物が接触する水と接
触させる方法である。具体的には、以下の方法により容
易に実施することができる。 粒状防藻剤が接触した水を、藻の発生を防止する対象
物と接触させる。 藻の発生を防止する対象物と接触する水の中に粒状防
藻剤を添加する。 粒状防藻剤が接触した水を、藻の発生を防止する対象
物と接触する水に添加する。上記の態様を実施する際
には、藻の発生を防止する対象物と接触している水の一
部を、前記対象物及びこれと接触している水からなる系
と異なる系に設置した上記粒状防藻剤と接触させて循環
させることが好ましく、この方法により、本発明におけ
る防藻効果をより一層顕著に発揮させることができる。
【0018】○対象物 本発明における対象物は、鑑賞魚用水槽、いけす用水
槽、人工河川の水路、家庭用や業務用の風呂桶、ビルの
高架水槽、フ゜ール及び水を用いる冷却塔等、交換頻度が少
ない循環水又は貯留水と接触するために表面に藻類が発
生し易い固体であり、その材質は、樹脂、鉱物、セラミ
ックス、コンクリート、紙、ゴム、ガラス、金属等であ
り、特に制限はない。多量の水と長時間接触する場合が
多い上記の具体的対象物以外にも、例えば、ゴルフ場
(グリーン、フェアウェイ、バンカー等)、公園又は学
校、幼稚園などの砂場、競技場、運動場、競馬場、ペッ
ト砂、農園芸用の土砂、外装用のモルタルなどに本発明
における防藻剤を混合して使用しても何らさしつかえな
い。これらの場合には、雨水、散水或いは調合用水を介
して本発明における防藻剤による防藻効果が発揮され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【参考例1】(防藻剤の調製)表1に示されるような組
成の原料調合物を1000〜1400℃で溶融してガラ
スを作製後、得られたガラスをボ−ルミルにて湿式粉砕
して平均粒径約10μのガラスからなる防藻剤を得た
(防藻剤A,B)。
【0020】
【参考例2】(比較用防藻剤の調製)市販のゼオライト
4Aを、硝酸銀水溶液に添加し、60℃で4時間攪拌し
た後、十分水洗、乾燥した。これを軽く粉砕することに
より、銀の重量百分率が4重量%である防藻剤を得た
(防藻剤C)。
【0021】
【参考例3】(粒状防藻剤の調製)参考例1で得た防藻
剤及び粒状セラミックを、表2に示した配合比率で混合
し、各混合物を焼成炉中で750℃まで加熱し、ガラス
質粉末を軟化させた後、室温まで放冷することにより、
粒状防藻剤を調製した(試料イ〜ニ、へ,ト)。
【0022】
【参考例4】参考例2で得た比較用防藻剤、結合剤とし
てのガラス質粉末、及び粒状セラミックを、表2に示し
た配合比率で混合し、各混合物を焼成炉中で700℃ま
で加熱し、ガラス質粉末を軟化させた後、室温まで放冷
することにより、粒状防藻剤を調製した(試料ホ、
チ)。上記ガラス質粉末は無鉛透明ソ−ダ系ガラスであ
る。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【実施例1〜3及び比較例1、2】上部循環装置、蛍光
燈を備えた27リットルの水槽を6つ用意し、このうち
の5つに、循環装置内のフィルター部分に、メッシュ袋
に入れた上記粒状防藻剤(イ〜ホ)各270gを設置し
た。残りの1つは、粒状防藻剤を入れない比較用とし
た。この水槽に熱帯魚をそれぞれ約25尾入れ、通常の
方法で飼育し、藻の発生具合を観察した。その結果を表
3に示した。尚、蛍光燈は水槽の最前面の上部に設置さ
れているが、昼間は点灯し、夜間は消灯した。
【0026】
【表3】
【0027】
【実施例5〜6及び比較例7】上部循環装置、蛍光燈を
備えた27リットルの水槽を3つ用意し、上記粒状防藻
剤(ヘ〜チ)各270gを、水槽に底にほぼ均一になる
ように添加した。この水槽に熱帯魚をそれぞれ約25尾
入れ、通常の方法で飼育し、藻の発生具合を観察した。
その結果を表4に示した。尚、蛍光燈は水槽の最前面の
上部に設置されているが、昼間は点灯し、夜間は消灯し
た。
【0028】
【表4】
【0029】
【実施例7及び比較例4】エアコン用クーリングタワー
(循環水量75リットル)を2基準備しうち1基に、粒
状防藻剤1kgを底面にほぼ均一になるように入れた。残
りの1基は粒状防藻剤を添加しない比較用とした。藻の
発生具合を観察した結果を表5に示した。
【0030】
【表5】
【0031】
【発明の効果】本発明は、鑑賞魚用水槽、いけす用水
槽、人工河川の水路、家庭用や業務用の風呂桶、ビルの
高架水槽、フ゜ール及び水を用いる冷却塔等、貯留水又は循
環水と接触する対象物の表面における藻類の発生を防止
するのに有効である。又、本発明は、多量の水と長時間
接触することが少ない場合、例えば、ゴルフ場(グリー
ン、フェアウェイ、バンカー等)、公園又は学校、幼稚
園などの砂場、競技場、運動場、競馬場、ペット砂、農
園芸用の土砂、外装用のモルタルなどの対象物表面にお
ける藻類の発生を防止することもできる。本発明の方法
は、鑑賞用魚等の生物に対する安全性に優れているの
で、生物の安全性を損なうことなく、実施できる防藻方
法として有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】藻の発生を防止する対象物又は下記粒状防
    藻剤の少なくとも一方を水と接触させて、下記粒状防藻
    剤又はこれが接触した水を、藻の発生を防止する対象物
    又は前記対象物が接触する水と接触させることを特徴と
    する防藻方法。 (粒状防藻剤):ZnOを50〜80モル%、B23
    び/又はP25を20〜50モル%含有し、アルカリ金
    属酸化物の含有割合が0〜1モル%であるガラスからな
    る粒状防藻剤。
  2. 【請求項2】藻の発生を防止する対象物と接触している
    水の一部を、前記対象物及びこれと接触している水から
    なる系と異なる系に設置した上記粒状防藻剤と接触させ
    て循環させることを特徴とする請求項1記載の防藻方
    法。
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