JP2000289926A - ドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置 - Google Patents

ドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置

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JP2000289926A JP11138566A JP13856699A JP2000289926A JP 2000289926 A JP2000289926 A JP 2000289926A JP 11138566 A JP11138566 A JP 11138566A JP 13856699 A JP13856699 A JP 13856699A JP 2000289926 A JP2000289926 A JP 2000289926A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省資源化及び廃材の削減が行い得ると共に、
比較的大径で大重量の束線を布設現場において容易に運
搬できると共に、簡易に能率良く延線作業を行うことが
できるドラムレス工法及び束線の巻取・送出装置を提供
することにある。 【解決手段】 ベースフレーム1と、ベースフレーム1
に水平軸心P廻りに回転可能に取付けられた回転枠部3
と、回転枠部3を駆動する回転駆動機構2とを備える。
また、回転枠部3は、後鍔部4と、円筒面上に配設され
た複数本の水平部材6…にて構成されて径方向に拡縮可
能に後鍔部4に設けられたガイド部5と、ガイド部5を
径方向に拡縮させるためのガイド部拡縮機構と、水平軸
心Pに関して平行・垂直切換可能として複数本の水平部
材6…の前端6a…に取付けられた複数本の切換アーム
体9…から成る前鍔部8と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気ケーブル等の
線状体を束線状態として扱う場合、例えば工場から出荷
された束線を、現場で運搬する場合並びにその線状体の
延線を行う場合等に特に有用なドラムレス工法及び束線
の巻取・送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設用に用いられる電気ケーブル等は、
一般に、ドラムに巻回された状態で工場から出荷され、
布設現場で延線機を用いてケーブルを布設し、その後、
空になったドラムを回収するという手法が採られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法ではドラムを使用すること自体につき種々の問
題が発生する。即ち、ドラムは相当の容積を占めるため
ケーブルの運搬効率を下げることとなり、またケーブル
布設後は当該ドラムが大きな廃材となっていた。また、
ドラム巻きされたケーブルを保護するための防水シート
や横木等の梱包材も、ケーブル布設作業時に解体されて
廃材化していた。近年建設現場では、環境保護、省資源
化のため極力廃材が発生しない建設工法の開発が要望さ
れており、電気ケーブル等の納品、布設にあたっても梱
包廃材の発生を抑制する工法が求められている。
【0004】そこで、ケーブルをドラムを用いずに束線
状態として出荷し、布設現場において束線状態からケー
ブルを延線することが考えられる。しかし、高層ビル用
の幹線ケーブルの場合、1スパンの条長が 100m〜 200
m程度、重量が 200kg〜 300kg程度にもなり、このよう
なケーブルを束線として出荷しても現場でのハンドリン
グが極めて困難であるという問題があった。即ち、運送
トラックから束線の荷下ろし後、重量物である束線に損
傷を与えることなく、かつ、狭所を経由して布設現場ま
で運搬せねばならず、また、束線を保持するドラムが無
いため延線作業が困難となる。
【0005】本発明は上述の問題を解決し、省資源化及
び廃材の削減が行い得ると共に、比較的大径で大重量の
束線を布設現場において容易に運搬できると共に、簡易
に能率良く延線作業を行うことができるドラムレス工法
及び束線の巻取・送出装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るドラムレス工法は、回転駆動される
巻取装置によって線状体を巻取って円環状に束線を形成
し、該束線を上記巻取装置から取出し運搬車両に積載し
て束線布設現場へ運搬し、その後、回転枠部を有する送
出装置の該回転枠部に上記束線を外嵌状に取付けして、
束線を回転枠部から布設部位に送出するものである。
【0007】また、送出装置の回転枠部が、後鍔部と、
円筒面上に配設された複数本の水平部材にて構成されて
上記後鍔部に設けられたガイド部と、水平軸心に関して
平行・垂直切換可能として上記水平部材の前端に設けら
れた複数本の切換アーム体から成る前鍔部とを備え、複
数本の上記水平部材から形成された上記ガイド部の外径
と同一径乃至それ以下の径の円筒面上にあるように、上
記前鍔部を形成する複数本の上記切換アーム体を水平軸
心と平行に切換え、ガイド部に円環状の束線を外嵌し、
複数本の切換アーム体を水平軸心と垂直に切換えて束線
を保持し、その後、束線を送出するものである。
【0008】また、送出装置の回転枠部が、ベースフレ
ーム上に傾斜立脚されたターンテーブルと、該ターンテ
ーブルに円筒面上に配設された複数本の傾斜部材にて構
成されたガイド部とを備え、束線を立脚状態として保持
できかつ束線を立脚状態のまま該束線の中心軸の前後方
向に移動自在な前後動機構を備える運搬台車を、束線の
運搬車両からの荷降し箇所付近に配置し、束線を荷降ろ
しして立脚状態で上記運搬台車に載置・保持し、その
後、送出装置の上記ターンテーブルに束線を対面させた
状態で運搬台車と該送出装置とを連結固定し、運搬台車
の上記前後動機構を作動させて束線をターンテーブル側
へ移動させて上記ガイド部に向けて転載し、しかる後タ
ーンテーブル上の束線を布設部位に送出するものであ
る。
【0009】また、本発明に係る束線の巻取・送出装置
は、ベースフレームと、該ベースフレームに水平軸心廻
りに回転可能に取付けられた回転枠部と、該回転枠部を
駆動する回転駆動機構とを備え、該回転枠部は、後鍔部
と、円筒面上に配設された複数本の水平部材にて構成さ
れて径方向に拡縮可能に上記後鍔部に設けられたガイド
部と、該ガイド部を径方向に拡縮させるためのガイド部
拡縮機構と、上記水平軸心に関して平行・垂直切換可能
として複数本の上記水平部材の前端に取付けられた複数
本の切換アーム体から成る前鍔部と、を具備したもので
ある。
【0010】また、前鍔部を形成する複数本の切換アー
ム体を、水平軸心と平行に切換えた平行状態で、複数本
の水平部材から形成されたガイド部の外径と同一径乃至
それ以下の径の円筒面上にあるように設定したものであ
る。
【0011】また、水平部材が、径方向に貫孔を有しか
つ前方開口部を有する鞘管を備え、上記貫孔に切換アー
ム体を差込状に取付けて水平軸心に垂直な起立状態に切
換え、上記前方開口部に切換アーム体を差込んで平行状
態に切換えるように構成したものである。
【0012】また、線状体を束線状態として運搬可能で
あると共に、線状体の束線状態への蓄線並びに束線状態
からの線状体の繰出しを可能とする束線の巻取・送出装
置装置であって、ベースフレームの上に、ターンテーブ
ルが傾斜立脚された状態で取付けられ、上記ターンテー
ブルには線状体が巻回される複数本の傾斜部材から成る
ガイド部が設けられているものである。
【0013】また、ターンテーブルの傾斜角度が調整自
在とされているものである。また、ガイド部が、ターン
テーブルの径方向に移動自在に設けられたものである。
また、ベースフレームにキャスターを付設し、かつ、ベ
ースフレームを地面に安定固定するためのアウトリガー
を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0015】図1の正面図と図2の側面図は、本発明の
束線の巻取・送出装置の実施の一形態(第1の実施の形
態)を示し、この束線の巻取・送出装置Fは、ベースフ
レーム1と、該ベースフレーム1に水平軸心P廻りに回
転可能に取付けられた回転枠部3と、該回転枠部3を駆
動する回転駆動機構2と、を備えている。
【0016】また、回転枠部3は、後鍔部4と、円筒面
上に配設された複数本の水平部材6…にて構成されて径
方向に拡縮可能に上記後鍔部4に設けられたガイド部5
と、該ガイド部5を径方向に拡縮させるためのガイド部
拡縮機構7と、上記水平軸心Pに関して平行・垂直切換
可能として複数本の上記水平部材6…の前端6aに取付
けられた複数本の切換アーム体9…から成る前鍔部8
と、を具備している。
【0017】具体的に説明すると、ベースフレーム1
は、手前側に開口した(平面視)門型の下フレーム部1
aと、該下フレーム部1aの後端に立設された門型の縦
フレーム部1bとを有し、さらに、下フレーム部1aの
右側には左右方向に回動する前後一対の車輪10,10が付
設されると共に、下フレーム部1aの左側には前後一対
のキャスター(首振り回転輪)11,11が付設されてい
る。また、縦フレーム部1bの前面側には回転枠部3を
回転自在に保持する取付板12が付設されている。なお、
ベースフレーム1を地面に安定固定するためのアウトリ
ガーを下フレーム部1aに付設するも良い(図示省
略)。
【0018】図1〜図3に示すように、回転枠部3の後
鍔部4は、上記取付板12に設けられた筒状のボス部13に
軸受14,14を介して回転自在に枢着されている。即ち、
後鍔部4は、上記ボス部13に枢着された円筒部15と該円
筒部15の前端に設けられた外鍔16とを有する水平軸心P
廻りに回転自在な取付軸17と、取付軸17の外鍔16の外周
縁に付設された円環状の回転板18と、水平軸心Pに対し
て所定中心角度θピッチで回転板18の前面に付設された
複数個の門型部材19…と、から構成されている。
【0019】また、ガイド部拡縮機構7は、後鍔部4の
取付軸17の円筒部15に軸受20,20を介して回転自在に保
持されたシャフト22と、シャフト22の前端に設けられた
第1ベベルギヤ21と、上記所定中心角度θピッチで回転
板18の前面に放射状に枢支された複数本のシャフト23…
と、複数本のシャフト23…の内端に夫々設けられると共
に第1ベベルギヤ21に噛合する複数個の第2ベベルギヤ
24…と、内端が各シャフト23…に連結されると共に外端
が回転板18の外周縁近傍に枢支された複数本のスクリュ
ーシャフト25…と、各スクリューシャフト25…に各々螺
合するナット部26…と、各ナット部26…に連結された水
平部材取付板27…と、を備えている。なお、シャフト23
とスクリューシャフト25とは一体物とするも好ましい。
【0020】さらに、シャフト22の後端には金具98が設
けられ、金具98が取付軸17にピン99により連結されてい
る。ピン99は抜き差しできる構造のものであり、連結を
着脱させる。シャフト22の後端部は断面で4角形等の形
状であり、金具98の孔部もそれに合う形であり、金具98
はシャフト22と一体に回転する。巻取及び送出時はピン
99を差し込み金具98と取付軸17が一体として回転するこ
とにより束線Tの重量によりガイド部5が収縮されるこ
とを防ぐ。一方、束線Tの装着,取外し時はピン99を取
付軸17より外し、シャフト22をハンドルを介して回転さ
せることによりガイド部5を拡縮させる。
【0021】即ち、複数本のスクリューシャフト25…が
各門型部材19…の周方向中間位置に放射状に配設されて
おり、第1ベベルギヤ21が回転することによって各第2
ベベルギヤ24…が同期回転し、それによって回転する各
スクリューシャフト25…に螺合したナット部26…及び水
平部材取付板27…(及び水平部材6…)が径方向に同期
移動するように構成している。なお、本実施の形態で
は、第1ベベルギヤ21のシャフト22の後端にはハンドル
取付孔22aが設けられており、この孔22aにハンドルを
取付けて第1ベベルギヤ21を手動回転するように構成し
ているが、モータ駆動するようにしても良い。
【0022】図5〜図7に示すように、ガイド部5を構
成する水平部材6は、角筒状の鞘管28を備えている。こ
の鞘管28は、前方開口部29を有し、後端は水平部材取付
板27の内端側に固着されている。なお、水平部材取付板
27には鞘管28の内部に連通する長方形孔部27a…が形成
されている。
【0023】また、鞘管28の径方向には貫孔30,30が形
成されている。詳しくは、鞘管28の外周壁の外径側と内
径側とに切換アーム体9を挿入するための長方形状の貫
孔30,30が対向状に、かつ、水平軸心P方向(前後方
向)に複数対配設されている。さらに、鞘管28の外周壁
の周方向側には、正方形状の貫孔31,31が対向状に、か
つ、前後方向に複数対配設されている。なお、上記貫孔
30…及び貫孔31…は、水平部材6の前端6a側に設けら
れている。
【0024】また、鞘管28の外周壁の外径側には、横断
面略円弧状の受板32が付設されており、ガイド部5にて
束線Tを保持する際に、この受板32に束線Tの内周縁が
当接する(図1、図2参照)。また、鞘管28の外周壁の
周方向側には、補強板33,33が付設されている。なお、
受板32には上記貫孔30…に対応した形状にて連通する長
方形孔34…が夫々形成されると共に、補強板33,33には
上記貫孔31,31に対応した形状にて連通する正方形孔35
…が夫々形成されている。しかして、このように複数本
の水平部材6…は、各水平部材取付板27…から前方突出
状にかつ円筒面上に配設される。
【0025】前鍔部8を構成する切換アーム体9は、横
断面長方形筒型に形成されており、その外周壁には、正
方形状の貫孔36,36が対向状にかつ長手方向に複数対配
設されている。この複数対の貫孔36,36の内、一対の貫
孔36,36のみアーム体9の先端9a側に設けられ、残り
は基端9b側に設けられている。
【0026】図5は、係脱機構37にて水平部材6に切換
アーム体9が垂直状に取付けられた状態を示している。
この係脱機構37は係止雄部38と係止雌部39とから成り、
係止雄部38は、水平部材6及び切換アーム体9に設けら
れた正方形状の貫孔31…,36…に対応する形状に形成さ
れた矩形挿入部40と、凹周溝41aを有する先端小突部41
と、矩形挿入部40の基端に設けられたハンドル42とを有
している。
【0027】また、係止雌部39は、水平部材6の一方の
補強板33に沿って付設された板状ブロック部43と、一方
の該補強板33の各正方形孔35…に連通するようブロック
部43に形成された複数個の孔部44…と、各孔部44…の内
部にボールが突出するようブロック部43に設けられた複
数個のボールプランジャ45…とを有している。
【0028】しかして、図2と図5と図6に示すよう
に、水平軸心Pに関して垂直状として各切換アーム体9
…を各水平部材6…に取付けることによって、前鍔部8
が起立状態に切換えられる。即ち、水平部材6の前端6
aの径方向の貫孔30,30に、切換アーム体9を基端9b
側から差込み、係脱機構37の係止雄部38を水平部材6の
周方向の貫孔31,31及び切換アーム体9の貫孔36,36を
通して係止雌部39と係合させる───係止雄部38の凹周
溝41aに係止雌部39のボールプランジャ45のボールが係
止する───ことにより、切換アーム体9が水平部材6
に垂直状に保持される。
【0029】なお、図6の仮想線に示す如く、水平部材
6に設けられた前後複数対の貫孔30,30を選択すること
により、切換アーム体9の水平部材6への前後取付位置
を変更することができるため、束線Tの軸方向の幅に対
応することができる(図2参照)。また、切換アーム体
9の基端9b側に設けられた複数対の貫孔36,36を選択
することにより、切換アーム体9の外径方向への突出寸
法を変更することができるため、束線Tの外径に対応す
ることができる。
【0030】また、図2(仮想線で示した切換アーム体
9)と図7に示す如く、水平軸心Pに関して平行状とし
て各切換アーム体9…を各水平部材6…に取付けること
によって、前鍔部8が平行状態に切換えられる。つま
り、水平部材6の鞘管28の前方開口部29に、切換アーム
体9を基端9b側から差込み、係脱機構37の係止雄部38
を水平部材6の周方向の貫孔31,31及び切換アーム体9
(先端9a側)の貫孔36,36を通して係止雌部39と係合
させることにより、切換アーム体9が水平部材6に平行
状に保持される。なお、切換アーム体9の基端9bは、
水平部材取付板27の長方形孔部27aに挿入されている。
【0031】しかして、このように前鍔部8を形成する
複数本の切換アーム体9…は、水平軸心Pと平行に切換
えた平行状態で、複数本の水平部材6…から形成された
ガイド部5の外径D1 と同一乃至それ以下の径の円筒面
上にあるように設定されている。本実施の形態の場合、
切換アーム体9を水平部材6の鞘管28内に収納すること
によって、平行状態の前鍔部8の外径D2 はガイド部5
の外径D1 よりも小さく設定されている。こうすること
によって、束線Tをガイド部5へスムースに外嵌するこ
とができる。
【0032】次に回転駆動機構2は、図2と図3に示す
ように、例えば、後鍔部4の回転板18の後面に付設され
た大径のリングギヤ46と、取付板12の下部に付設された
モータ47とを備え、モータ47のシャフトに設けられた駆
動ギヤをリングギヤ46に噛合させて、回転枠部3を減速
回転するように構成されている。
【0033】また、図2と図3と図4に示すように、こ
の巻取・送出装置は、回転する回転枠部3を制動する制
動手段48が設けられている。この制動手段48は、後鍔部
4の取付軸17の外鍔16に固着された円環状の大プーリ49
と、取付板12の下部に枢着された小プーリ50と、大小プ
ーリ49,50に懸架されたベルト51と、ベルト51と取付板
12との間に揺動自在に設けられた操作レバー52と、操作
レバー52に取付けられると共に操作レバー52の揺動操作
によってベルト51に押圧される摺接部材53,53と、を備
えている。
【0034】操作レバー52は、把手部52aを上方へ向け
て傾斜状に、かつ、下端が枢結軸54を介して取付板12に
取付けられており、中間部は取付板12に取付けられた保
持具55にて保持されている。図4は、レバー52を上方へ
揺動操作した制動状態を示し、このとき一対の摺接部材
53,53がベルト51に圧接し、その摩擦抵抗によって回転
枠部3の回転が減速される。また、レバー52を離せば、
仮想線に示す如くレバー52は揺動落下して保持具55にて
受けられると共に、摺接部材53,53のベルト51への圧接
が解除されて非制動状態となる。
【0035】次に、本発明のドラムレス工法の一例を、
図1〜図7等を参照しつつ説明する。このドラムレス工
法は、工場内で製造された電気ケーブル等の線状体をド
ラムを用いずに出荷し、線状体を布設現場に布設する方
法であって、図8に示すように、先ず、工場に於て、線
状体Sを(上述の)巻取・送出装置Fによって巻取って
円環状に束線Tを形成する。なお予め、ガイド部拡縮機
構7にてガイド部5を所定外径D1 に調整すると共に、
各切換アーム体9…を起立状態に切換えておく。そし
て、巻取作業の際は、線状体Sの端初を回転枠部3の任
意の水平部材6に固定し、回転駆動機構2にて回転枠部
3を巻取方向(矢印A方向)に回転駆動して線状体Sを
巻取っていく。なお、この巻取作業に於て、線状体Sが
均一にガイド部5に巻取られるよう作業者Gはガイド部
5近傍にて線状体Sを軸方向に往復移動させて巻取位置
を変えるようにする。
【0036】巻取・送出装置Fにて円環状の束線Tが形
成されると、ばらつかないよう締結部材にて束線Tの複
数箇所を締結すると共に、各切換アーム体9…を水平状
(水平部材6と平行)に切換えて束線Tをガイド部5か
ら取出し、図9に示す如く、運搬車両Kに積載し、束線
布設現場へ運搬する。このとき、運搬車両Kの荷台に複
数の束線T…をそのまま縦積みや平積みして積載するこ
とができる───束線Tを保持するドラムが無い───
ので、積載効率が良好であり、運送コストが低減する。
【0037】図10と図11は、運搬した束線T…を布設現
場の保管場所に保管した場合を示している。図10(イ)
では、保管場所の壁56や柱等に束線T…を立てかけて保
管した状態を示し、取出す際は、同図(ロ)に示す如
く、作業者Gが例えばハンドフォークリフト57を用いて
束線Tを掬い上げて運び、図12に示す布設現場にある巻
取・送出装置Fに束線Tを取付ける。また、図11(イ)
では、上方開口状のコンテナ58(工事現場で使用してい
る一般品)に複数の束線T…を収納した状態を示し、取
出す際は、同図(ロ)に示す如く、作業者Gがコンテナ
58を(図12に示す)布設現場の巻取・送出装置Fまで移
動させ、コンテナ58の周囲壁を展開して束線Tを取出し
て巻取・送出装置Fに取付ける。このように、束線Tを
保持するドラムを省略することにより、省スペースにて
束線T…を収納・保管することができる。
【0038】しかして、束線Tを巻取・送出装置Fに取
付ける際は、ガイド部拡縮機構7によって、ガイド部5
の外径D1 を束線Tの内径と略等しく調整する。そし
て、ガイド部5の外径D1 よりも小さい径の円筒面上に
あるように、前鍔部8を形成する複数本の切換アーム体
9…を水平軸心Pと平行に切換える。なお、回転枠部3
が空の状態であれば、通常は切換アーム体9…を平行状
態にしておけば良い。
【0039】その後、ガイド部5に束線Tを外嵌する
(ガイド部5を束線Tの孔部に挿入する)。そして、平
行状態の各切換アーム体9…を各水平部材6…から取外
し、各切換アーム体9…を水平軸心Pに垂直状として各
水平部材6…に取付けて起立状態に切換え、束線Tが抜
けないように保持する。これによって、束線Tの回転枠
部3への装着を完了する。
【0040】その後、束線Tを装着した巻取・送出装置
Fを実際の布設現場まで搬送し、回転駆動機構2のモー
タ47を駆動して回転枠部3を送出方向(矢印B方向)に
回転させ、束線Tを回転枠部3から布設部位に送出しつ
つ延線作業を行う。このとき、無人での送出しも可能で
はあるが、束線Tの送出速度を加減できるよう作業者G
が制動手段48によって回転枠部3の回転速度を調整する
のが望ましい。
【0041】このように、本発明によれば、工場からケ
ーブル等の出荷に当たってドラムが不要となり、それに
よってドラムの回収作業が不要になる等ドラムにまつわ
る各種作業を省略乃至簡略化することができる。また、
従来のように、ドラム巻きされたケーブルの梱包に使用
される防水シートや横木や鉄線や釘等の廃材を発生させ
ない一方で、束線化したことによる種々の不都合(現場
での運搬の困難性や送出しの問題等)を解消することが
できる。
【0042】なお、この巻取・送出装置Fは、上述の実
施の形態に限定されず、例えば、第1の実施の形態で
は、8本の水平部材6…にてガイド部5を形成した場合
を例示したが、8本以上又はそれ以下(4本程度まで)
とするも設計変更自由である。また、各切換アーム体9
…を各水平部材6…に揺動・固定可能に枢着して、平行
・垂直切換するように構成するも良い。このとき、水平
軸心Pと平行に切換えた切換アーム体9…の平行状態
で、水平部材6…から形成されたガイド部5の外径D1
と同一乃至それ以下の径の円筒面上にあるように設定す
る。また、回転駆動機構2は、回転板18側に大径のプー
リを付設すると共に、モータ47の駆動軸に小プーリを付
設し、この大小のプーリにベルトを懸架して駆動力を伝
達するように構成しても良い。
【0043】次に、図13と図14は、本発明の束線の巻取
・送出装置の第2の実施の形態を示している。図13と図
14を参照しつつこの巻取・送出装置Fを説明すると、1
はキャスター11…をその四隅に備えた長方形プレート状
のベースフレームであり、このベースフレーム1上に回
転枠部3が設けられており、線状体Sを束線状態として
運搬可能であると共に、線状体Sの束線状態への畜線並
びに束線状態からの線状体の繰出しを可能としている。
【0044】具体的に説明すると、回転枠部3は、ベー
スフレーム1上に傾斜立脚された円盤状のターンテーブ
ル59と、ターンテーブル59に円筒面上に配設された複数
本の傾斜部材60…から成るガイド部5と、を備えてい
る。
【0045】また、ベースフレーム1の中央部付近の前
後位置には夫々突片61,62が突設されており、後側突片
62にはスクリュージャッキ63の下端が枢結されると共
に、前側突片61にはターンテーブル59を支持する受台64
の下端が枢結されている。一方、受台64の上端裏側には
突片65が突設されており、この突片65にスクリュージャ
ッキ63の伸縮ロッド上端が枢結されている。しかして、
スクリュージャッキ63のハンドル66を操作することによ
り、受台64及びターンテーブル59の傾斜角度を調整する
ことができる。
【0046】また、ターンテーブル59は、受台64の前面
に配置された旋回輪軸受67により回転自在に軸支されて
いる。68はターンテーブル59を回転駆動するためのモー
タであり、上記旋回輪軸受67にギヤ機構を介して駆動力
を与えることでターンテーブル59を回転するように構成
されている。線状体Sをこの巻取・送出装置Fに畜線す
る場合や、本装置Fから線状体Sを繰出す場合に、上記
モータ68を動作させる。なお、ターンテーブル59を回転
フリーとして例えば手動での線状体Sの繰出しが可能な
ように、モータ68を駆動系から切り離せるようなクラッ
チ機構を設けることが望ましい。また、クラッチ機構に
電磁ブレーキを使用すれば、適度なバックテンションを
得ることができる。
【0047】ガイド部5の傾斜部材60は、その先端部69
が着脱自在とされると共に、ターンテーブル59を貫通し
た基端部にはスライドガイド70が取付けられている。即
ち、この傾斜部材60は、ターンテーブル59に設けられた
長孔71に沿って、ターンテーブル59の径方向に移動可能
とされている。なお、本実施の形態では傾斜部材60を4
本設けた場合を例示したが、巻取るべき線状体の性質に
よって適宜増減すれば良い。
【0048】傾斜部材60の移動は、各傾斜部材60の背面
に連結されているボールネジ72と、各ボールネジ72…を
メカニカルに相互に結合させると共に、1本のボールネ
ジ72の軸を回動させることで他のボールネジ72…も同期
回動し、結果として全ての傾斜部材60…を同期移動させ
得るように構成されたギヤボックス73とで、行われる。
74はその1本のボールネジ72の軸を回動させるための歯
車及びハンドルから成る回動機構(図2においては図示
簡略化している)を示している。
【0049】しかして、図15と図16は、この巻取・送出
装置F(第2の実施の形態)に円環状の束線Tを転載す
るための運搬台車75であり、この運搬台車75は、キャス
ター76…を有する台車ベース77の上に、束線Tを立脚状
として保持するための一対の柵78,78が立設された束線
支持ベース79を載置したものである。なお、80は束線T
の転がり落ちを防止するための止め治具である。
【0050】また、この運搬台車75には、束線Tを立脚
状態のまま該束線Tの中心軸Xの前後方向に移動自在な
前後動機構82が設けられている。この前後動機構82は、
例えば、台車ベース77の側縁部に断面コの字型のレール
81,81を付設し、一方束線支持ベース79の側縁部には回
転自在なローラ83を4箇所に設け、各ローラ83…を上記
レール81,81に嵌め込むようにして、束線支持ベース79
を束線Tの中心軸X方向に移動自在として構成されてい
る。なお、84はローラ83の抜け落ちを防止するためのス
トッパである。この前後動機構82としては種々採用可能
であり、電動式のもの、油圧式のもの等を適宜用いるこ
とができる。
【0051】しかして、図13〜図16で説明した巻取・送
出装置F及び運搬台車75を用いたドラムレス工法では、
先ず、工場に於て、線状体Sを巻取・送出装置Fによっ
て巻取って円環状に束線Tを形成する。このとき、回動
機構74にてガイド部5を所定の外径寸法に調整し、線状
体Sの端初を回転枠部3の任意の傾斜部材60に固定し、
モータ68にて回転枠部3を巻取方向に回転駆動して線状
体Sを巻取っていく。なお、この巻取作業に於て、線状
体が均一にガイド部5に巻取られるよう、作業者が線状
体Sを軸方向に往復移動させて巻取位置を変えるように
するのが好ましい。
【0052】巻取・送出装置Fにて円環状の束線Tが形
成されると、ばらつかないよう締結部材にて束線Tの複
数箇所を締結すると共に、各傾斜部材60…の先端部69…
を取外して束線Tをガイド部5から(例えばハンドフォ
ークリフトを用いて)抜取り、図9に示す如く、運搬車
両Kに積載し、束線布設現場へ運搬する。
【0053】その後、運搬された束線T…は、(図10と
図11で説明した如く)布設現場の保管場所に保管され、
使用時に取出されて上記運搬台車75に載せられる。ある
いは、束線Tの運搬車両Kからの荷降し箇所付近に運搬
台車75を配置し、ブームや補助スロープ等を用いて束線
Tを運搬車両Kから運搬台車75に載せ替えする。この
際、束線Tは、柵78,78及び止め治具80,80により、立
脚状態で保持される。そして、この荷降し場所から実際
の布設現場へ、束線Tを載せた運搬台車75を作業者が押
す又は牽引する等して運ぶ。
【0054】束線Tを布設現場まで運搬すると、図17に
示すように、予め配置しておいた巻取・送出装置Fのタ
ーンテーブル59の対面に束線Tが位置するように、運搬
台車75の位置を調整し、さらに巻取・送出装置Fに接近
させる。そして、連結治具85にて巻取・送出装置Fと運
搬台車75とを連結固定する。なお、ターンテーブル59側
の柵78は転載の前に取外しておく。
【0055】一方、巻取・送出装置F側の準備として
は、各傾斜部材60…の先端部69…を取外すと共に回動機
構74を操作して、各傾斜部材60間の間隔を縮めて縮径状
態としておく。また、束線Tをガイド部5へ転載し易く
するために、スクリュージャッキ63を伸縮調整してター
ンテーブル59の傾斜角度を直角近くにしておく(ターン
テーブル59を垂直状に起立させる)。
【0056】このようにして準備が整ったら、運搬台車
75の前後動機構82を作動させて、束線Tを立脚状態のま
まターンテーブル59に向けてスライドさせることによ
り、束線Tを巻取・送出装置Fに転載する。その後、各
傾斜部材60…に先端部69…を夫々取付け、さらに各傾斜
部材60…を束線Tの内径にほぼ合わせて拡径する。
【0057】ターンテーブル59への束線Tの据え付け
後、スクリュージャッキ63を操作してターンテーブル59
を所定傾斜角度にて傾斜させる。この場合、ターンテー
ブル59の回転中心を、巻取・送出装置Fの重心とほぼ合
致させることが望ましい。このようにして、束線Tの巻
取・送出装置Fへの装着が完了したら、必要ならば巻取
・送出装置Fを所定の布設現場まで搬送し、その後、束
線Tから線状体を口出しして、モータ68を作動させれば
延線作業を行うことができる。この場合、連結治具85に
て連結された運搬台車75がアウトリガーの役割を果たす
ので、安定した送出しが行い得る。
【0058】ところで、図18は、束線Tを巻取・送出装
置Fに転載する上記運搬台車75を省略した場合であっ
て、ベースフレーム1にアウトリガー86を付設し、この
アウトリガー86の延出バーを利用してその上に鉄板87を
ターンテーブル59の前面側に配置している。そして、鉄
板87の端部にスロープ88を連設している。なお、図18で
は図面手前側に傾斜するスロープを図示している。
【0059】このようにすれば、束線Tを巻取・送出装
置Fの近傍まで運搬した後、束線Tを立脚状態で回転さ
せながらスロープ88を昇らせてターンテーブル59の中心
前方まで回転搬送することができ、その後は束線Tをタ
ーンテーブル59側へ倒すようにして転載すれば良い。こ
のときも、各傾斜部材60…から先端部69…を取外し、ガ
イド部5を縮径状態としておく。
【0060】以上、巻取・送出装置Fを束線Tの巻取り
と送出しの両方に用いた場合を説明したが、工場にて線
状体Sを巻取って円環状の束線Tを形成する場合は、図
19に示すような巻取装置89を使用するも良い。この巻取
装置89は、キャスター90…及びアウトリガー91…が付設
されたベースフレーム1と、ベースフレーム1に回転自
在に設けられた鉛直状の回転軸92と、ギヤを介して回転
軸92を駆動するモータ93と、回転軸92の上端に設けられ
たガイド枠94と、を備え、ガイド枠94は大径の下枠95
と、小径の上枠96と、上枠96と下枠95を連結する連結部
97とから成る。
【0061】この巻取装置89を用いて線状体を巻取りす
る場合、線状体の端初を連結部97に固定し、モータ93を
駆動してガイド枠94を巻取方向に回転すれば良い。この
とき、線状体が均一に巻取られるよう作業者が線状体を
上下に移動させて巻取位置を変更する。なお、巻取後
は、円環状に形成された束線の複数箇所を締結部材にて
締結し、束線をガイド枠94から例えばホイストを用いて
取出す。
【0062】なお、この巻取・送出装置F(第2の実施
の形態)は上記説明に限定されず、種々変更可能であ
る。例えば、ガイド部5の各傾斜部材60…の間隔を拡縮
させるための回動機構74をターンテーブル59の背面側に
配置し、本装置の一層のスリム化を図るようにしても良
い。また、図18に於て、鉄板87及びスロープ88を用いた
束線Tの転がし搬送に替えて、ベースフレーム1からタ
ーンテーブル59の前方にチェーン式の吊り上げフック等
を設け、束線Tを前方に配置した後に、該フックで束線
Tを吊り上げてターンテーブル59に取付けるようによう
にしても良い。
【0063】また、延線時の機動性を高める等のため
に、ベースフレーム1の上に回動板を設置し、その上に
ターンテーブル59を設けて、ターンテーブル59を首振り
可能とするも好ましい。また、モータ68の電源となる発
電機を別途搭載するも良く、あるいはモータに替えて発
動機を搭載するようにしても良い。
【0064】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0065】(請求項1によれば)線状体Sを工場から
束線の状態で出荷し、これを束線のまま布設現場まで運
搬し、その後さらに束線のまま送出装置の回転枠部3に
外嵌状に取付けして、束線の線状体Sを延線するといっ
たドラムレス工法が、高層ビル用の幹線ケーブルのよう
に束線化した場合に大重量となってしまう線状体Sであ
っても、容易に達成することができる。
【0066】また、このドラムレス工法では、製品化さ
れた束線Tを保持するドラム及び梱包材を省略すること
ができるため、現場にて梱包材を分解して発生する廃材
が無くなると共に、ドラム回収作業が不要となる。即
ち、廃材ドラムが発生せず省資源に貢献できると共に、
廃材ドラムの廃却運送費及び廃却費が不要となる(コス
トが低減する)。また、束線Tをそのまま運搬車両Kに
積載することができるため、積載効率が向上し、1回当
たりの搬送量を増加することができる(運送コストが低
減する)。また、ドラムレスでありながら線状体Sの延
線作業を容易かつ能率良く行うことができる。
【0067】(請求項2によれば)束線Tの送出装置へ
の取付けの際、例えば、巻上機の吊り上げフックにて束
線Tを垂直状に吊り上げ、その垂直状態のまま束線Tを
ガイド部5に嵌め込むことができ、取付作業が容易に行
い得る。また、取付後は、切換アーム体9…を起立状態
に切換えて前鍔部8を形成することにより、束線Tを垂
直状とした状態であっても確実に保持することができる
と共に、安定して束線Tを送出しすることができる。
【0068】(請求項3によれば)送出装置のターンテ
ーブル59が傾斜立脚状とされているため、安定して巻取
り・送出しすることができる。また、運搬台車75により
束線Tを立脚状態に保持することができ、狭所への運搬
も容易に行い得る。また、前後動機構82を備えているた
め、束線Tの回転枠部3への転載を容易に行うことがで
きる。この際、運搬台車75と送出装置とを連結固定する
ので確実かつ安全に転載作業を行うことができ、また回
転枠部3を回転させて延線するときも連結固定状態のま
まにしておけば、送出装置のアウトリガーとして運搬台
車75を利用できて安定した送出しが行えるという利点も
ある。
【0069】(請求項4によれば)製品化された束線T
を保持するドラム及び梱包材を省略し、巻取・送出装置
に直接束線Tを装着することができるため、現場にて梱
包材を分解して発生する廃材が無くなると共に、ドラム
回収作業が不要となる。また、ドラムレスでありながら
線状体Sの延線作業、及び、線状体Sの巻取回収作業を
容易かつ能率良く行うことができる。また、工場におい
ては、ドラムの省略によって、束線Tの在庫場所の省ス
ペース化となる。また、ベースフレーム1に車輪を設け
て可搬式とした場合、束線Tを横方向に寝かせた状態で
運搬する場合に比べて、幅方向に広いスペースを要せず
狭所への運搬を容易とすることが可能となる。
【0070】(請求項5によれば)前鍔部8の平行状態
に於て、ガイド部5から束線Tをスムースに装着するこ
とができる。(請求項6によれば)切換アーム体9の平
行・垂直切換構造が簡単である。また、平行状態におい
ては、切換アーム体9を水平部材6の鞘管28内に収納す
ることができるため、紛失を防止することができると共
に、前方へ大きく突出させず邪魔とならない。
【0071】(請求項7によれば)製品化された束線T
を保持するドラム及び梱包材を省略し、巻取・送出装置
に直接束線Tを装着することができるため、現場にて梱
包材を分解して発生する廃材が無くなると共に、ドラム
回収作業が不要となる。また、ドラムレスでありながら
線状体Sの巻取作業及び送出作業を容易かつ能率良く行
うことができる。このとき、ターンテーブル59が傾斜立
脚状とされているため、垂直立脚させた場合に比べて安
定して巻取り・送出しすることができる。また、工場に
おいては、ドラムの省略によって、束線Tの在庫場所の
省スペース化となる。また、ベースフレーム1に車輪を
設けて可搬式とした場合、束線Tを横方向に寝かせた状
態で運搬する場合に比べて、幅方向に広いスペースを要
せず狭所への運搬を容易とすることが可能となる。
【0072】(請求項8によれば)円環状の束線Tを回
転枠部3に取付けるような場合、ターンテーブル59を垂
直に近い状態に立脚させることにより、傾斜部材60…に
束線Tを容易かつ迅速に嵌め込んで装着することがで
き、作業性が向上する。
【0073】(請求項9によれば)線状体Sの巻取量や
最小許容曲げ半径に応じてその巻取径を調整することが
できる。また、円環状の束線Tを回転枠部3に取付ける
場合も、ガイド部5を縮径状態として束線Tを嵌め込
み、その後に拡径するといった動作を行うことができ、
束線Tの内径に対応して確実に保持することができる。
【0074】(請求項10によれば)ベースフレーム1に
アウトリガー86を設けることにより、線状体Sの巻取り
・送出しの際に装置全体を安定させることができる。ま
た、ベースフレーム1にキャスター11…を設けることに
より、布設現場での束線Tの運搬や延線を容易とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】その側面図である。
【図3】ガイド部拡縮機構を説明する要部断面図であ
る。
【図4】制動手段を示す構成説明図である。
【図5】切換アーム体の水平部材への取付構造を示す要
部断面正面図である。
【図6】切換アーム体の起立状態を示す説明図である。
【図7】切換アーム体の平行状態を示す説明図である。
【図8】線状体の巻取作業を示す説明図である。
【図9】束線の運搬作業を示す説明図である。
【図10】束線の保管状態を示す説明図である。
【図11】束線の他の保管状態を示す説明図である。
【図12】線状体の送出作業を示す説明図である。
【図13】巻取・送出装置の第2の実施の形態を示す側面
図である。
【図14】正面図である。
【図15】運搬台車を示す一部破断正面図である。
【図16】運搬台車を示す側面図である。
【図17】運搬台車から巻取・送出装置へ束線を転載する
状態を説明する側面図である。
【図18】束線を巻取・送出装置へ取付ける他の方法を説
明する側面図である。
【図19】巻取装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 2 回転駆動機構 3 回転枠部 4 後鍔部 5 ガイド部 6 水平部材 6a 前端 7 ガイド部拡縮機構 8 前鍔部 9 切換アーム体 11 キャスター 28 鞘管 29 前方開口部 30 貫孔 59 ターンテーブル 60 傾斜部材 75 運搬台車 82 前後動機構 86 アウトリガー D1 外径 K 運搬車両 P 水平軸心 S 線状体 T 束線 X 中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 秀雄 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 鈴木 進 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 Fターム(参考) 3F109 BA04 CA04 CA06 CA08 CA10 CC06 3F112 AA04 BA00 GB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される巻取装置によって線状体
    を巻取って円環状に束線を形成し、該束線を上記巻取装
    置から取出し運搬車両に積載して束線布設現場へ運搬
    し、その後、回転枠部を有する送出装置の該回転枠部に
    上記束線を外嵌状に取付けして、束線を回転枠部から布
    設部位に送出することを特徴とするドラムレス工法。
  2. 【請求項2】 送出装置の回転枠部が、後鍔部と、円筒
    面上に配設された複数本の水平部材にて構成されて上記
    後鍔部に設けられたガイド部と、水平軸心に関して平行
    ・垂直切換可能として上記水平部材の前端に設けられた
    複数本の切換アーム体から成る前鍔部とを備え、複数本
    の上記水平部材から形成された上記ガイド部の外径と同
    一径乃至それ以下の径の円筒面上にあるように、上記前
    鍔部を形成する複数本の上記切換アーム体を水平軸心と
    平行に切換え、ガイド部に円環状の束線を外嵌し、複数
    本の切換アーム体を水平軸心と垂直に切換えて束線を保
    持し、その後、束線を送出する請求項1記載のドラムレ
    ス工法。
  3. 【請求項3】 送出装置の回転枠部が、ベースフレーム
    上に傾斜立脚されたターンテーブルと、該ターンテーブ
    ルに円筒面上に配設された複数本の傾斜部材にて構成さ
    れたガイド部とを備え、束線を立脚状態として保持でき
    かつ束線を立脚状態のまま該束線の中心軸の前後方向に
    移動自在な前後動機構を備える運搬台車を、束線の運搬
    車両からの荷降し箇所付近に配置し、束線を荷降ろしし
    て立脚状態で上記運搬台車に載置・保持し、その後、送
    出装置の上記ターンテーブルに束線を対面させた状態で
    運搬台車と該送出装置とを連結固定し、運搬台車の上記
    前後動機構を作動させて束線をターンテーブル側へ移動
    させて上記ガイド部に向けて転載し、しかる後ターンテ
    ーブル上の束線を布設部位に送出する請求項1記載のド
    ラムレス工法。
  4. 【請求項4】 ベースフレームと、該ベースフレームに
    水平軸心廻りに回転可能に取付けられた回転枠部と、該
    回転枠部を駆動する回転駆動機構とを備え、該回転枠部
    は、後鍔部と、円筒面上に配設された複数本の水平部材
    にて構成されて径方向に拡縮可能に上記後鍔部に設けら
    れたガイド部と、該ガイド部を径方向に拡縮させるため
    のガイド部拡縮機構と、上記水平軸心に関して平行・垂
    直切換可能として複数本の上記水平部材の前端に取付け
    られた複数本の切換アーム体から成る前鍔部と、を具備
    したことを特徴とする束線の巻取・送出装置。
  5. 【請求項5】 前鍔部を形成する複数本の切換アーム体
    を、水平軸心と平行に切換えた平行状態で、複数本の水
    平部材から形成されたガイド部の外径と同一径乃至それ
    以下の径の円筒面上にあるように設定した請求項4記載
    の束線の巻取・送出装置。
  6. 【請求項6】 水平部材が、径方向に貫孔を有しかつ前
    方開口部を有する鞘管を備え、上記貫孔に切換アーム体
    を差込状に取付けて水平軸心に垂直な起立状態に切換
    え、上記前方開口部に切換アーム体を差込んで平行状態
    に切換えるように構成した請求項4又は5記載の束線の
    巻取・送出装置。
  7. 【請求項7】 線状体を束線状態として運搬可能である
    と共に、線状体の束線状態への蓄線並びに束線状態から
    の線状体の繰出しを可能とする束線の巻取・送出装置で
    あって、ベースフレームの上に、ターンテーブルが傾斜
    立脚された状態で取付けられ、上記ターンテーブルには
    線状体が巻回される複数本の傾斜部材から成るガイド部
    が設けられていることを特徴とする束線の巻取・送出装
    置。
  8. 【請求項8】 ターンテーブルの傾斜角度が調整自在と
    されていることを特徴とする請求項7記載の束線の巻取
    ・送出装置。
  9. 【請求項9】 ガイド部が、ターンテーブルの径方向に
    移動自在に設けられた請求項7又は8記載の束線の巻取
    ・送出装置。
  10. 【請求項10】 ベースフレームにキャスターを付設し、
    かつ、ベースフレームを地面に安定固定するためのアウ
    トリガーを設けた請求項4、5、6、7、8又は9記載
    の束線の巻取・送出装置。
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