JP2000290083A - 軽量発泡セラミックス及びその製造方法、並びに軽量発泡タイル及びタイル貼着ボード - Google Patents
軽量発泡セラミックス及びその製造方法、並びに軽量発泡タイル及びタイル貼着ボードInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】環境問題の解決に寄与する新規な軽量発泡セラ
ミックス、タイル、タイル貼着ボードの提供。 【解決手段】原料中、焼成を経たセラミックス質廃材を
5〜95wt%、残部主として粘土質及び/又は長石質
を含み、焼成により発泡して、焼成後の嵩比重が0.3
〜2.0の範囲である軽量発泡セラミックス。焼成を経
たセラミックス質廃材と、残部主として粘土質及び/又
は長石質とからなる原料を、成形し、焼成して発泡させ
る軽量発泡セラミックスの製造方法。これらの軽量発泡
セラミックスからなるタイル、このタイルを貼着したボ
ードないしパネル。焼成済みのセラミックス質廃材を原
料として用いることにより、発泡焼成が安定化され、加
えて廃棄物のリサイクルに貢献する。
ミックス、タイル、タイル貼着ボードの提供。 【解決手段】原料中、焼成を経たセラミックス質廃材を
5〜95wt%、残部主として粘土質及び/又は長石質
を含み、焼成により発泡して、焼成後の嵩比重が0.3
〜2.0の範囲である軽量発泡セラミックス。焼成を経
たセラミックス質廃材と、残部主として粘土質及び/又
は長石質とからなる原料を、成形し、焼成して発泡させ
る軽量発泡セラミックスの製造方法。これらの軽量発泡
セラミックスからなるタイル、このタイルを貼着したボ
ードないしパネル。焼成済みのセラミックス質廃材を原
料として用いることにより、発泡焼成が安定化され、加
えて廃棄物のリサイクルに貢献する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量発泡セラミッ
クス及びその製造方法に関し、特に軽量発泡タイル及び
これを用いたタイル貼着ボードないしパネルに関する。
クス及びその製造方法に関し、特に軽量発泡タイル及び
これを用いたタイル貼着ボードないしパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軽量発泡セラミックス質のタイル
原料組成として、特開平8−302962号公報には、
(1)長石70重量部;粘土30重量部;SiC0.0
6重量部;焼成後互いに密着接合した複合タイルの比重
1.7g/cm3、(2) 長石50重量部;陶石20
重量部;粘土30重量部;SiC0.04重量部;同比
重1.82g/cm3などが提案されている。
原料組成として、特開平8−302962号公報には、
(1)長石70重量部;粘土30重量部;SiC0.0
6重量部;焼成後互いに密着接合した複合タイルの比重
1.7g/cm3、(2) 長石50重量部;陶石20
重量部;粘土30重量部;SiC0.04重量部;同比
重1.82g/cm3などが提案されている。
【0003】また、実登3015001号公報には、融
点1500℃以上のセラミックス微細中空粒子と、融剤
となる材料を含むガラス状物質のセラミックス組成分か
らなる組成物を混練後タイル状任意の寸法に加圧成形し
て700〜1300℃で焼成しタイル基材とした発泡セ
ラミックスタイルが提案されている。そして、このセラ
ミックス微細中空粒子として、アルミナ、シリカ、その
他の成分からなるセラミック組成物を発泡生成せしめた
ものが提案されている。また、この融剤として、長石、
石灰石、炭酸マグネシウム、リン酸石灰、酸化鉛、硼
砂、炭酸ソーダ、酸化亜鉛などが提案されている。
点1500℃以上のセラミックス微細中空粒子と、融剤
となる材料を含むガラス状物質のセラミックス組成分か
らなる組成物を混練後タイル状任意の寸法に加圧成形し
て700〜1300℃で焼成しタイル基材とした発泡セ
ラミックスタイルが提案されている。そして、このセラ
ミックス微細中空粒子として、アルミナ、シリカ、その
他の成分からなるセラミック組成物を発泡生成せしめた
ものが提案されている。また、この融剤として、長石、
石灰石、炭酸マグネシウム、リン酸石灰、酸化鉛、硼
砂、炭酸ソーダ、酸化亜鉛などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−302962号公報に提案された発泡タイル原
料は、高価であると共に、発泡焼成時、発泡が安定して
発生せず、焼成品の均一性、強度などが低下するおそれ
がある。そして、実登3015001号公報に提案され
ている発泡タイル原料は、複雑で多段階の製造工程を経
て作製されるため、得られる発泡タイルの価格が高いと
いう問題点がある。
開平8−302962号公報に提案された発泡タイル原
料は、高価であると共に、発泡焼成時、発泡が安定して
発生せず、焼成品の均一性、強度などが低下するおそれ
がある。そして、実登3015001号公報に提案され
ている発泡タイル原料は、複雑で多段階の製造工程を経
て作製されるため、得られる発泡タイルの価格が高いと
いう問題点がある。
【0005】本発明は、環境問題の解決に寄与する新規
な軽量発泡セラミックス及びその製造方法、特に軽量発
泡タイル及びこれを用いたタイル貼着ボードないしパネ
ルを提供することを目的とする。
な軽量発泡セラミックス及びその製造方法、特に軽量発
泡タイル及びこれを用いたタイル貼着ボードないしパネ
ルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、軽量発泡セ
ラミックスの原料として、従来省みられなかった陶磁器
廃材、タイル廃材に着目し、これらの一度焼成済みの廃
材を用いることにより、却って、焼成時に発泡が安定し
て生じ、焼成品の均一性や圧縮及び曲げ強度が向上する
ことを見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成
するに至ったものである。
ラミックスの原料として、従来省みられなかった陶磁器
廃材、タイル廃材に着目し、これらの一度焼成済みの廃
材を用いることにより、却って、焼成時に発泡が安定し
て生じ、焼成品の均一性や圧縮及び曲げ強度が向上する
ことを見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成
するに至ったものである。
【0007】本発明は、第1の視点において、原料中、
焼成を経たセラミックス質廃材を5〜95wt%、残部
主として粘土質若しくは長石質又は粘土質及び長石質を
含み、焼成により発泡して、焼成後の嵩比重が0.3〜
2.0の範囲である軽量発泡セラミックスを提供する。
焼成を経たセラミックス質廃材を5〜95wt%、残部
主として粘土質若しくは長石質又は粘土質及び長石質を
含み、焼成により発泡して、焼成後の嵩比重が0.3〜
2.0の範囲である軽量発泡セラミックスを提供する。
【0008】本発明は、第2の視点において、焼成を経
たセラミックス質廃材と、残部主として粘土質とからな
る原料を、成形し、焼成して少なくとも前記セラミック
ス質廃材中に含まれる釉薬成分及び/又は基地中のガラ
ス質成分を発泡させる製造方法を提供する。
たセラミックス質廃材と、残部主として粘土質とからな
る原料を、成形し、焼成して少なくとも前記セラミック
ス質廃材中に含まれる釉薬成分及び/又は基地中のガラ
ス質成分を発泡させる製造方法を提供する。
【0009】本発明は、第3の視点において、前記第
1、第2の視点に係る軽量発泡セラミックスからなるタ
イル、あるいは、これらのタイルをボードないしパネル
に貼着したタイル貼付ボードないしパネルを提供する。
1、第2の視点に係る軽量発泡セラミックスからなるタ
イル、あるいは、これらのタイルをボードないしパネル
に貼着したタイル貼付ボードないしパネルを提供する。
【0010】本発明によれば、従来、ほとんど埋め立て
処分されていた、陶磁器やタイルの廃材(セラミックス
質廃材、焼成品廃材)を原料として用いる。陶磁器やタ
イルなどの焼成品廃材は一度焼成過程を経ているため、
これらを原料として発泡焼成を行う製造プロセス中での
安定度がきわめて高い。
処分されていた、陶磁器やタイルの廃材(セラミックス
質廃材、焼成品廃材)を原料として用いる。陶磁器やタ
イルなどの焼成品廃材は一度焼成過程を経ているため、
これらを原料として発泡焼成を行う製造プロセス中での
安定度がきわめて高い。
【0011】その第1の理由は、原料として用いるセラ
ミックス質(焼成品)廃材には、結晶水が実質的に存在
しないためである。その第2の理由は、原料として用い
るセラミックス質(焼成品)廃材の耐火度が一定してい
るためである。斯くして、焼成時の発泡安定度が高くさ
れ、焼成されたセラミックスの圧縮及び曲げ強度が向上
される。
ミックス質(焼成品)廃材には、結晶水が実質的に存在
しないためである。その第2の理由は、原料として用い
るセラミックス質(焼成品)廃材の耐火度が一定してい
るためである。斯くして、焼成時の発泡安定度が高くさ
れ、焼成されたセラミックスの圧縮及び曲げ強度が向上
される。
【0012】本発明による軽量発泡セラミックスの製造
方法における発泡メカニズムを説明する。セラミックス
質(焼成品)廃材には、釉薬ないし基地中のガラス成分
などの発泡成分が含有されているため、焼成時、廃材中
からのガスの発生によりこれらの発泡成分が溶融し、膨
張・発泡する。また、フライアッシュ、ガラス廃材、長
石質廃材、一般ないし産業廃棄物溶融スラグ、下水汚泥
焼却灰、及び釉薬汚泥に含有されるガラス成分も焼成に
よって、溶融し、膨張・発泡する。また、セラミックス
質廃材の焼成によりガスが発生するが、これらのガラス
成分は、焼成時のガス(例えば、O2、CO2)源ともな
り、ガラス成分を発泡させる。好ましくは、所定量のガ
ス発生を担保するために、SiC、SiNなどの発泡助
剤成分を添加する。セラミックス質(焼成品)廃材は、
一度焼成を経ており、結晶水を実質的に含有せず、又耐
火度が一定しているという性質を有するため、粗大発
泡、過剰発泡及び不均一発泡などの不具合が生じず、組
織の均一性が高く、軽量であるにも拘わらず、圧縮強度
及び曲げ強度が高い焼成体が得られる。
方法における発泡メカニズムを説明する。セラミックス
質(焼成品)廃材には、釉薬ないし基地中のガラス成分
などの発泡成分が含有されているため、焼成時、廃材中
からのガスの発生によりこれらの発泡成分が溶融し、膨
張・発泡する。また、フライアッシュ、ガラス廃材、長
石質廃材、一般ないし産業廃棄物溶融スラグ、下水汚泥
焼却灰、及び釉薬汚泥に含有されるガラス成分も焼成に
よって、溶融し、膨張・発泡する。また、セラミックス
質廃材の焼成によりガスが発生するが、これらのガラス
成分は、焼成時のガス(例えば、O2、CO2)源ともな
り、ガラス成分を発泡させる。好ましくは、所定量のガ
ス発生を担保するために、SiC、SiNなどの発泡助
剤成分を添加する。セラミックス質(焼成品)廃材は、
一度焼成を経ており、結晶水を実質的に含有せず、又耐
火度が一定しているという性質を有するため、粗大発
泡、過剰発泡及び不均一発泡などの不具合が生じず、組
織の均一性が高く、軽量であるにも拘わらず、圧縮強度
及び曲げ強度が高い焼成体が得られる。
【0013】また、本発明によれば、安定した均一な発
泡が生じる原料組成範囲、焼成温度範囲、雰囲気が幅広
いため、目的に応じた特性を具備する種々の軽量発泡セ
ラミックスを得ることができる。
泡が生じる原料組成範囲、焼成温度範囲、雰囲気が幅広
いため、目的に応じた特性を具備する種々の軽量発泡セ
ラミックスを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。まず、好ましい原料を例示する。
態を説明する。まず、好ましい原料を例示する。
【0015】[セラミックス質廃材]主に人為的熱処理
によって製造された窯業製品の廃材、例えば、陶器、せ
っ器、磁器などの廃材(セルベン)、タイル廃材。
によって製造された窯業製品の廃材、例えば、陶器、せ
っ器、磁器などの廃材(セルベン)、タイル廃材。
【0016】[ガラス廃材]びん、板ガラスなどの廃材
(カレット)。なお、ガラス廃材は、発泡剤、溶融助剤
並びに泡形成剤として作用する。
(カレット)。なお、ガラス廃材は、発泡剤、溶融助剤
並びに泡形成剤として作用する。
【0017】セラミックス質廃材及びガラス質廃材の一
種以上を、場合によっては全量用いて、所定の嵩比重の
軽量発泡セラミックスを得ることもできる。しかし、製
造上、これらの廃材の使用量を95wt%以下とするこ
とが好ましい。また、これらの廃材を1%以上用いるこ
とにより、所定の効果が得られ、廃材のリサイクルに寄
与するが、さらに発泡の安定度を高め、原料費を抑制す
るために、これらの廃材を原料中5wt%以上、さらに
10〜80wt%以上、或いは特に50wt%以上使用
することが好ましい。
種以上を、場合によっては全量用いて、所定の嵩比重の
軽量発泡セラミックスを得ることもできる。しかし、製
造上、これらの廃材の使用量を95wt%以下とするこ
とが好ましい。また、これらの廃材を1%以上用いるこ
とにより、所定の効果が得られ、廃材のリサイクルに寄
与するが、さらに発泡の安定度を高め、原料費を抑制す
るために、これらの廃材を原料中5wt%以上、さらに
10〜80wt%以上、或いは特に50wt%以上使用
することが好ましい。
【0018】[粘土質]原料中、粘土質を5〜95wt
%用いることができる。好ましくは15〜40wt%を
用いる。なお、粘土質は、主に、微粉を含み含水して適
度の粘性及び可塑性を示す天然原料であり、例えば、蛙
目粘土、木節粘土、カオリンなどである。
%用いることができる。好ましくは15〜40wt%を
用いる。なお、粘土質は、主に、微粉を含み含水して適
度の粘性及び可塑性を示す天然原料であり、例えば、蛙
目粘土、木節粘土、カオリンなどである。
【0019】[長石質]上記粘土質に代えて又はその一
部を置換して、長石質を用いることができる。
部を置換して、長石質を用いることができる。
【0020】[その他の溶融助剤]溶融助剤として、ガ
ラス廃材の他、フライアッシュ、ガラス廃材、新島コー
ガ石廃材(長石質廃材)、産業廃棄物ないし一般廃棄物
焼却灰(ゴミ溶融スラグなど)、陶磁器タイルなどの釉
薬汚泥、下水汚泥焼却灰などを使用することにより、焼
成発泡の安定度及び強度、硬度が高まる。このような溶
融助剤を30wt%以下、特に5〜25wt%程度添加
することが好ましい。溶融助剤は、最高焼成温度以下の
所定温度まで、ねばすぎず且つ軟らかすぎず、微細発泡
が生じるのに適度な粘度範囲にあって、型くずれせず、
焼成により発泡したガスを内部に取り込んでおけるもの
がよい。
ラス廃材の他、フライアッシュ、ガラス廃材、新島コー
ガ石廃材(長石質廃材)、産業廃棄物ないし一般廃棄物
焼却灰(ゴミ溶融スラグなど)、陶磁器タイルなどの釉
薬汚泥、下水汚泥焼却灰などを使用することにより、焼
成発泡の安定度及び強度、硬度が高まる。このような溶
融助剤を30wt%以下、特に5〜25wt%程度添加
することが好ましい。溶融助剤は、最高焼成温度以下の
所定温度まで、ねばすぎず且つ軟らかすぎず、微細発泡
が生じるのに適度な粘度範囲にあって、型くずれせず、
焼成により発泡したガスを内部に取り込んでおけるもの
がよい。
【0021】[その他の原料]さらに、天然原料であ
る、長石、陶石、蝋石、珪石などを所定量含有してもよ
い。また、石灰石、顔料を添加してもよい。
る、長石、陶石、蝋石、珪石などを所定量含有してもよ
い。また、石灰石、顔料を添加してもよい。
【0022】[発泡助剤]発泡助剤として、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、炭酸カルシウム(空気中の熱分解温度
800℃)、ベントナイト、硝酸ソーダ、ドロマイト
(空気中の熱分解温度894℃)などをセラミックス質
廃材及びガラス質廃材などに対して10重量部以下、特
に数重量部程度添加してもよい。
素、窒化ケイ素、炭酸カルシウム(空気中の熱分解温度
800℃)、ベントナイト、硝酸ソーダ、ドロマイト
(空気中の熱分解温度894℃)などをセラミックス質
廃材及びガラス質廃材などに対して10重量部以下、特
に数重量部程度添加してもよい。
【0023】[各原料の好ましい粒径]所定の効果を得
るための、各原料の好ましい粒径を示す: (1)セラミックス質廃材の粒径10〜300μm; (2)ガラス質廃材の粒径10〜300μm程度; (3)その他の溶融助剤の粒径10〜300μm程度; (4)発泡助剤の粒径3〜50μm程度。
るための、各原料の好ましい粒径を示す: (1)セラミックス質廃材の粒径10〜300μm; (2)ガラス質廃材の粒径10〜300μm程度; (3)その他の溶融助剤の粒径10〜300μm程度; (4)発泡助剤の粒径3〜50μm程度。
【0024】[嵩比重]本発明によれば、嵩比重2.0
以下、好ましくは0.3〜2.0、さらに0.8〜1.
5の軽量発泡タイルを得ることができる。従って、これ
らの軽量発泡タイルを多数貼着したタイル貼付ボードな
いしパネルは、軽量であって取り扱い性に優れている。
また、本発明の軽量発泡タイルによれば、タイル貼付ボ
ード、及びタイル貼付ボードが取り付けられる躯体への
負荷が軽減される。好ましくは、本発明による軽量発泡
タイルをALC版、窯業系版(例えば、セメントスラグ
抄造版)に、シリコン系接着剤などを用いて貼着する。
その他、木版、金属版、樹脂版など種々の版に貼着して
も所定の効果が得られる。
以下、好ましくは0.3〜2.0、さらに0.8〜1.
5の軽量発泡タイルを得ることができる。従って、これ
らの軽量発泡タイルを多数貼着したタイル貼付ボードな
いしパネルは、軽量であって取り扱い性に優れている。
また、本発明の軽量発泡タイルによれば、タイル貼付ボ
ード、及びタイル貼付ボードが取り付けられる躯体への
負荷が軽減される。好ましくは、本発明による軽量発泡
タイルをALC版、窯業系版(例えば、セメントスラグ
抄造版)に、シリコン系接着剤などを用いて貼着する。
その他、木版、金属版、樹脂版など種々の版に貼着して
も所定の効果が得られる。
【0025】本発明による軽量発泡セラミックスは独立
気泡を有するため、断熱性が高く、これを用いた外壁ボ
ードは結露しにくいという特性を有する。また、本発明
の軽量発泡セラミックスによれば、嵩比重1.0におい
て、圧縮強度100kgf/cm2、曲げ強度130kgf/cm2以
上の特性を得ることができる。
気泡を有するため、断熱性が高く、これを用いた外壁ボ
ードは結露しにくいという特性を有する。また、本発明
の軽量発泡セラミックスによれば、嵩比重1.0におい
て、圧縮強度100kgf/cm2、曲げ強度130kgf/cm2以
上の特性を得ることができる。
【0026】次に、軽量発泡セラミックスの好ましい製
造方法について説明する。
造方法について説明する。
【0027】セラミックス質廃材を粉砕し、粘土、その
他、フライアッシュ、コーガ石廃材、ガラス廃材、ゴミ
溶融スラグ、陶磁器タイルの釉薬汚泥などの溶融助剤、
微量の発泡助剤を添加し、湿式粉砕(乾式でもよい)
し、混合し、脱水、乾燥、含水量調整し、粉砕し、場合
によってはさらに分粒して、プレス成形し、焼成する。
場合によっては、施釉してもよく、2次焼成を行っても
よい。
他、フライアッシュ、コーガ石廃材、ガラス廃材、ゴミ
溶融スラグ、陶磁器タイルの釉薬汚泥などの溶融助剤、
微量の発泡助剤を添加し、湿式粉砕(乾式でもよい)
し、混合し、脱水、乾燥、含水量調整し、粉砕し、場合
によってはさらに分粒して、プレス成形し、焼成する。
場合によっては、施釉してもよく、2次焼成を行っても
よい。
【0028】[焼成温度]焼成温度は、焼成条件、原料
組成に応じて設定するが、おおよそ1,100℃〜1,
300℃とすることが好ましい。これによって、十分な
発泡が生じ、十分に軽量化された発泡セラミックスが得
られる。例えば、焼成前後の膨張率が3〜15%である
軽量発泡セラミックスが得られる。
組成に応じて設定するが、おおよそ1,100℃〜1,
300℃とすることが好ましい。これによって、十分な
発泡が生じ、十分に軽量化された発泡セラミックスが得
られる。例えば、焼成前後の膨張率が3〜15%である
軽量発泡セラミックスが得られる。
【0029】[発泡]発泡は、セラミックス質廃材に含
有されるガラス成分、例えば、釉薬中のガラス成分、基
地中のガラス成分が溶融し膨張してすることによって生
じる。また、発泡成分ないし発泡助剤成分を含むガラス
質廃材、フライアッシュ、ガラス廃材、長石質廃材、一
般ないし産業廃棄物溶融スラグ、下水汚泥焼却灰、及び
釉薬汚泥の添加することにより、発泡性が高まる。さら
に、その他の融剤を添加してもよく、上述したように、
有機ないし無機系発泡助剤成分を別に添加してもよい。
有されるガラス成分、例えば、釉薬中のガラス成分、基
地中のガラス成分が溶融し膨張してすることによって生
じる。また、発泡成分ないし発泡助剤成分を含むガラス
質廃材、フライアッシュ、ガラス廃材、長石質廃材、一
般ないし産業廃棄物溶融スラグ、下水汚泥焼却灰、及び
釉薬汚泥の添加することにより、発泡性が高まる。さら
に、その他の融剤を添加してもよく、上述したように、
有機ないし無機系発泡助剤成分を別に添加してもよい。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0031】[実施例1] 原料組成: タイル廃材 60wt%; 粘土 20wt%; ガラス廃材 20wt%。
【0032】上記組成の原料を粒径45μm以下となる
ように混合粉砕し、この混合粉砕し原料100重量部に
対して、発泡剤として粒径3μmのSiCを0.2重量
部加えて、ボールミルにて粉砕、スプレー乾燥、プレス
によりタイル状に成形し、ローラーハースキルンにて、
1,180℃で焼成した。
ように混合粉砕し、この混合粉砕し原料100重量部に
対して、発泡剤として粒径3μmのSiCを0.2重量
部加えて、ボールミルにて粉砕、スプレー乾燥、プレス
によりタイル状に成形し、ローラーハースキルンにて、
1,180℃で焼成した。
【0033】得られた軽量発泡セラミックスは、焼成前
後の膨張率5%、嵩比重1.38であった。
後の膨張率5%、嵩比重1.38であった。
【0034】[実施例2] 原料組成: タイル廃材 50%; 粘土 30wt%; 新島コーガ石廃材 10wt%; フライアッシュ 10wt%。
【0035】上記組成の原料を粒径45μm以下となる
ように混合粉砕し、この混合粉砕した原料100重量部
に対して、発泡剤として石灰を3重量部加えて、ボール
ミルにて粉砕、スプレー乾燥、プレスによりタイル状に
成形し、トンネルキルンにて、1,260℃で焼成し
た。
ように混合粉砕し、この混合粉砕した原料100重量部
に対して、発泡剤として石灰を3重量部加えて、ボール
ミルにて粉砕、スプレー乾燥、プレスによりタイル状に
成形し、トンネルキルンにて、1,260℃で焼成し
た。
【0036】得られた軽量発泡セラミックスは、焼成前
後の膨張率2.47%、嵩比重1.29であった。
後の膨張率2.47%、嵩比重1.29であった。
【0037】[実施例3] 原料組成: 粘土 33wt%; ゴミ溶融スラグ 7wt%; 陶磁器廃材 60wt%。
【0038】上記組成の原料を粒径45μm以下となる
ように混合粉砕し、この混合粉砕した原料100重量部
に対し、発泡剤として粒径21μmのSiCを0.2重
量部加えて、ボールミルにて粉砕、スプレー乾燥、ブロ
ック形状に成形し、トンネルキルンにて1,260℃で
焼成した。
ように混合粉砕し、この混合粉砕した原料100重量部
に対し、発泡剤として粒径21μmのSiCを0.2重
量部加えて、ボールミルにて粉砕、スプレー乾燥、ブロ
ック形状に成形し、トンネルキルンにて1,260℃で
焼成した。
【0039】得られた軽量発泡セラミックスは、焼成前
後の膨張率10.74%、嵩比重0.65であった。
後の膨張率10.74%、嵩比重0.65であった。
【0040】[実施例4] 原料組成: 粘土(4種類混合) 40wt%; 新島長石(東京都産出) 10wt%; タイルセルベン(0.5mmアンダー品) 50wt
%。
%。
【0041】上記組成(乾燥重量)の原料100重量部
に対して、SiCを0.2重量部加えて混合し、ボール
ミルにて湿式粉砕し(60メッシュ全通)、その後スプ
レードライヤにて乾燥し、得られた顆粒坏土を100×
100×10mmの金型に充填して、成形圧力200kg
/cm2で圧縮成形し、その上から釉薬(レンガ色彩)を塗
布し、トンネルキルンにて1,250℃で焼成した。
に対して、SiCを0.2重量部加えて混合し、ボール
ミルにて湿式粉砕し(60メッシュ全通)、その後スプ
レードライヤにて乾燥し、得られた顆粒坏土を100×
100×10mmの金型に充填して、成形圧力200kg
/cm2で圧縮成形し、その上から釉薬(レンガ色彩)を塗
布し、トンネルキルンにて1,250℃で焼成した。
【0042】得られた軽量タイルの嵩比重は1.3であ
った。
った。
【0043】[実施例5]上記実施例4と同様に軽量タ
イルを作製し、JISA5209−1994に準拠し
て、曲げ強さ及び圧縮強さ試験を行ったところ、下記の
表1に示すデータが得られた。
イルを作製し、JISA5209−1994に準拠し
て、曲げ強さ及び圧縮強さ試験を行ったところ、下記の
表1に示すデータが得られた。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来、発泡セラミック
スの原料として省みられず、埋め立て処分されていた各
種の焼成品廃材を原料として使用できるため、日々大量
に産出される陶磁器、タイル廃材などの処理問題の解決
に貢献するところが大である。
スの原料として省みられず、埋め立て処分されていた各
種の焼成品廃材を原料として使用できるため、日々大量
に産出される陶磁器、タイル廃材などの処理問題の解決
に貢献するところが大である。
【0046】加えて、本発明において、原料として用い
る陶磁器やタイルなどの焼成品廃材は、一度焼成過程を
経ているので、製造プロセス中の安定度がきわめて高
い。中でも、発泡の安定度が高く、焼成されたセラミッ
クスの圧縮及び曲げ強度が向上される。また、本発明の
軽量発泡セラミックスは、安定した均一な発泡が生じる
原料組成範囲、焼成温度範囲、雰囲気が幅広いため、本
発明により目的に応じた特性を具備する種々の軽量発泡
セラミックスを自在に得ることができる。
る陶磁器やタイルなどの焼成品廃材は、一度焼成過程を
経ているので、製造プロセス中の安定度がきわめて高
い。中でも、発泡の安定度が高く、焼成されたセラミッ
クスの圧縮及び曲げ強度が向上される。また、本発明の
軽量発泡セラミックスは、安定した均一な発泡が生じる
原料組成範囲、焼成温度範囲、雰囲気が幅広いため、本
発明により目的に応じた特性を具備する種々の軽量発泡
セラミックスを自在に得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 元道 岐阜県土岐郡笠原町2455番地の20 名古屋 モザイク工業株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA46 AA70 BA12 GA23W GA24W GA43W GB22W 4D004 AA18 AA19 AA37 BA02 CA03 CA14 CA30 CA50 CB15 CB50 CC11 DA03 DA06 DA10 DA20 4G019 GA04
Claims (9)
- 【請求項1】原料中、焼成を経たセラミックス質廃材を
5〜95wt%、残部主として粘土質及び/又は長石質
を含み、焼成により発泡して、焼成後の嵩比重が0.3
〜2.0の範囲であることを特徴とする軽量発泡セラミ
ックス。 - 【請求項2】原料中、前記セラミックス質廃材を10〜
80wt%含むことを特徴とする請求項1記載の軽量発
泡セラミックス。 - 【請求項3】原料中、前記セラミックス質廃材を50w
t%以上含むことを特徴とする請求項1記載の軽量発泡
セラミックス。 - 【請求項4】前記セラミックス質廃材には、陶磁器廃材
及びタイル廃材の一種以上が含まれることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか一記載の軽量発泡セラミック
ス。 - 【請求項5】原料中、さらに、フライアッシュ、ガラス
廃材、長石質廃材、一般ないし産業廃棄物溶融スラグ、
下水汚泥焼却灰、及び釉薬汚泥を含む廃棄物の一種以上
を、30wt%以下含有することを特徴とする請求項1
〜4のいずれか一記載の軽量発泡セラミックス。 - 【請求項6】焼成を経たセラミックス質廃材と、残部主
として粘土質及び/又は長石質とからなる原料を、成形
し、焼成して、少なくとも前記セラミックス質廃材中に
含まれる釉薬成分及び/又は基地中のガラス質成分を発
泡させることを特徴とする軽量発泡セラミックスの製造
方法。 - 【請求項7】請求項6記載の製造方法によって製造され
た軽量発泡セラミックス。 - 【請求項8】請求項1〜4及び請求項7のいずれか一記
載の軽量発泡セラミックスからなることを特徴とするタ
イル。 - 【請求項9】請求項8記載のタイルを、ALC(オート
クレーブド ライトウエイト コンクリート)ボード、
及び窯業系ボードを含むボードないしパネルの一種以上
に貼着してなることを特徴とするタイル貼着ボード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9839399A JP2000290083A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 軽量発泡セラミックス及びその製造方法、並びに軽量発泡タイル及びタイル貼着ボード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9839399A JP2000290083A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 軽量発泡セラミックス及びその製造方法、並びに軽量発泡タイル及びタイル貼着ボード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000290083A true JP2000290083A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14218607
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9839399A Pending JP2000290083A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 軽量発泡セラミックス及びその製造方法、並びに軽量発泡タイル及びタイル貼着ボード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000290083A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005126282A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Hiromitsu Habaguchi | 焼却灰の焼成焼結方法と該方法で得られる焼結物 |
| JP2007246323A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Inax Corp | 軽量発泡タイルの製造方法及び軽量発泡タイル原料 |
| JP2007290910A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Inax Corp | 発泡タイル及びその製造方法 |
| CN102863249A (zh) * | 2012-06-30 | 2013-01-09 | 安徽中龙建材科技有限公司 | 一种利用陶瓷废料制备加气空心砖的方法 |
| JP2015138183A (ja) * | 2014-01-23 | 2015-07-30 | 玉川窯業株式会社 | 多孔質セラミック音響材の製造方法及び音響構造体 |
| CN109095887A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-12-28 | 山东晟世达新材料有限公司 | 一种超轻发泡陶瓷保温材料及其制备方法 |
| CN111943714A (zh) * | 2019-05-15 | 2020-11-17 | 广东金意陶陶瓷集团有限公司 | 一种低温烧结发泡陶瓷的生产工艺 |
| JP2020196649A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 学校法人千葉工業大学 | 多孔質セラミックス及び多孔質セラミックスの製造方法 |
| CN114956784A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-08-30 | 南方科技大学 | 陶瓷膜及其制备方法 |
| CN116477923A (zh) * | 2023-03-22 | 2023-07-25 | 雅安沃克林环保科技有限公司 | 一种利用陶瓷膜废品制备陶瓷接板的方法及陶瓷接板 |
| CN116768602A (zh) * | 2023-06-09 | 2023-09-19 | 辽宁大学 | 一种利用工业废料硼泥低成本制备轻质多孔陶瓷材料的方法 |
-
1999
- 1999-04-06 JP JP9839399A patent/JP2000290083A/ja active Pending
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| CN114956784A (zh) * | 2022-05-13 | 2022-08-30 | 南方科技大学 | 陶瓷膜及其制备方法 |
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