JP2000290464A - 水性分散体およびその製造方法並びに塗料組成物 - Google Patents
水性分散体およびその製造方法並びに塗料組成物Info
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Abstract
性、貯蔵安定性が高く、固形分濃度が高くても製膜性の
高い水性分散体を得る。 【解決手段】 ノニオン界面活性剤の存在下、無機又は
有機粒子が水性媒体中に分散した系において、曇点以上
の温度でビニル単量体を重合することによりコア−シェ
ル構造の複合粒子を含む水性分散体を製造する。反応条
件を調整することにより、コア−シェル複合粒子/ポリ
マー単独粒子/無機又は有機粒子の生成割合、ひいては
塗膜の光沢をコントロール可能である。前記水性分散体
は塗料組成物として有用である。
Description
をコアとし、有機重合体をシェルとする複合粒子で構成
された水性分散体およびその製造方法、並びに前記水性
分散体で構成され、被膜形成性、耐汚染性が高く、かつ
光沢、機械的特性などをコントロール可能な塗料組成物
に関する。
度,帯電防止性,耐薬品性,耐候性に優れ、有機ポリマ
ーは、柔軟性、密着性、耐水性などに優れており、両者
を複合化した有機・無機複合水性組成物が知られてい
る。例えば、酢酸ビニルエマルジョン,アクリル系エマ
ルジョン、アクリル−スチレン系エマルジョンと、コロ
イド状シリカ,水硬化性結合剤などとの混合物を主成分
とする水性被覆材が知られている。しかし、これらの水
性被覆剤では、有機ポリマーと無機物との結合力が小さ
く、長期間に亘る耐久性、被膜形成性、耐水性などが十
分でない。また、前記コロイド状シリカと有機ポリマー
とのブレンド系をバインダーとする塗料組成物では、コ
ロイド状シリカの量を多くすると被膜形成性が低下し、
コロイド状シリカによる汚染性と被膜形成性とを高いレ
ベルでバランスよく両立させることが困難である。さら
に、塗膜の光沢を調整する際、シリカ、炭酸カルシウム
などのツヤ消し剤を使用すると、耐水性、耐候性、機械
物性がツヤ消し剤の増量に伴って低下する。
リマーとを化学結合させるため、特開昭59−7131
6号公報、特開昭63−37168号公報には、シラン
系モノマー及びコロイド状シリカを共重合して得られる
水性樹脂分散体が開示されている。この分散体では、コ
ロイド状シリカとシラン系モノマーとの間で化学結合が
形成されるので、無機物と有機ポリマーとの相溶性や親
和性が良好で、耐水性、耐アルカリ性、耐汚染性に優れ
ている。しかし、得られた水性分散体や塗料の安定性が
低く、塗膜が不均一性であるため、塗膜の収縮、凝集力
が強く、塗膜にクラックが発生する場合があり、耐久性
に難点がある。
イド状シリカとオルガノアルコキシシランとをカップリ
ングさせた後、ビニルモノマーを重合し、コア−シェル
状複合粒子の水性分散体を製造することが提案されてい
る。しかし、塗膜として良好な強度、外観、及び透明性
を発現する平均粒子径が50nm以下のコロイド状シリ
カを使用した場合、固形分40重量%以上の水性分散体
を得ることが困難であり、高固形分では粘度が著しく増
加するとともに、成膜性が劣る。また、安定したコア−
シェル状複合粒子を得るには、メタクリロイル基を有す
る特殊なシラン化合物を多く使用する必要があり、コス
ト的に不利である。さらには、全反応時間が10時間以
上となり、塗料用の水性分散体やバインダーを工業的に
有利に製造することができない。
カだけでなく、無機又は有機粒子をコアとし、有機ポリ
マーをシェルとする安定なコア−シェル複合粒子を得る
ことができない。
は、分散安定性、貯蔵安定性が良好で、固形分濃度が高
く成膜性の高い水性分散体およびその製造方法を提供す
ることにある。
を用いることなく、経済的に有利に優れた特性を有する
水性分散体およびその製造方法を提供することにある。
コア、有機ポリマーをシェルとするコア−シェル状複合
粒子を主成分とする水性分散体およびその製造方法を提
供することにある。
粒子の生成量、無機又は有機粒子の表面被覆度をコント
ロール可能な水性分散体の製造方法を提供することにあ
る。
性、外観および耐候性を高いレベルに維持でき、耐久性
の高い塗膜を形成できる塗料組成物を提供することにあ
る。
使用することなく、塗膜の光沢を調整できる塗料組成物
を提供することにある。
を解決するため、鋭意検討の結果、ノニオン界面活性剤
の存在下、無機又は有機粒子が水性媒体中に分散した系
において、前記ノニオン界面活性剤の曇点以上の温度で
ビニル単量体を重合すると、無機又は有機粒子表面にビ
ニル重合体が有効に結合し、分散安定性、成膜性の高い
水性分散体が得られることを見いだし、本発明を完成し
た。
は有機粒子表面に、直接又はノニオン界面活性剤を介し
てビニル重合体が結合した複合粒子で構成されており、
前記粒子が水性媒体中に分散している。無機又は有機粒
子は、コロイド状シリカ又は顔料であってもよい。前記
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンエ
ーテル又はその誘導体などが利用でき、ビニル重合体
は、(メタ)アクリル系単量体、芳香族ビニル系単量
体、ビニルエステル系単量体などで形成できる。このよ
うな水性分散体において、前記複合粒子の平均粒子径は
10μm以下である。
存在下,無機又は有機粒子が水性媒体中に分散した系に
おいて、前記ノニオン界面活性剤の曇点以上の温度でビ
ニル単量体を重合することにより製造できる。本発明
は、前記水性分散体を含む塗料組成物も開示する。
合粒子は、無機又は有機粒子と、無機又は有機粒子表面
に直接又はノニオン界面活性剤を介して結合したビニル
重合体とで構成されており、水性媒体中に分散してい
る。この分散系の複合粒子は、曇点以上の温度で、ノニ
オン界面活性剤が粒子表面に吸着して、ビニル単量体の
重合の場を提供することを利用している。
粒子が使用される。
アを構成し、ビニル重合体であるポリマーはシェルを構
成している。このような水性分散体のシェル部分には、
他のノニオン界面活性剤やアニオン界面活性剤を含有さ
せてもよい。
性粒子、例えば、シリカ、無機顔料、導電体(例えば、
金、銀、白金、アルミニウム又はこれらの合金など)、
磁性体(例えば、フェライトなど)などが使用できる。
これらの機能性粒子は、コロイド状(例えば、コロイド
状シリカ)であってもよい。
カ粒子(コロイダルシリカ)としては、平均粒径5nm
〜1μm、好ましくは10〜100nm程度の無水珪酸
の微粒子のコロイド(膠質)が使用でき、コロイダルシ
リカについては、特開昭53−112732号公報、特
公昭57−9051号公報、同57−51653号公報
などを参照できる。
て使用することもでき、市販品を利用することもでき
る。コロイド状シリカをゾル−ゲル法で調製する場合に
は、Werner Stober et al;J.Colloid and Interface S
ci., 26, 62-69 (1968)、Rickey D.Badley et al;Lang
muir 6, 792-801 (1990)、色材協会誌,61 [9] 488-493
(1988) などを参照できる。
(株)から、スノーテックス−XL(平均粒径40〜6
0nm)、スノーテックス−YL(平均粒径50〜80
nm)、スノーテックス−ZL(平均粒径70〜100
nm)、PST−2(平均粒径21nm)、スノーテッ
クス20(平均粒径10〜20nm、SiO2/Na2O
>57)、スノーテックス30(平均粒径10〜20n
m、SiO2/Na2O>50)、スノーテックスC(平
均粒径10〜20nm、SiO2/Na2O>100)、
スノーテックスO(平均粒径10〜20nm、SiO2
/Na2O>500)、スノーテックス50(平均粒径
20〜30nm)などとして入手でき、旭電化工業
(株)から、アデライトAT−40(平均粒径10〜2
0nm,固形分40重量%)、アデライトAT−50
(平均粒径20〜30nm,固形分50重量%)などと
して入手できる(なお、SiO2/Na2Oは、二酸化ケ
イ素と水酸化ナトリウム(Na2Oに換算)の含有重量
比を示し、カタログに記載されている)。市販品を利用
する場合、アデライトAT−40,AT−50,スノー
テックス40,50などが好ましい。
素であり、少量成分として、アルミナ、アルミン酸ナト
リウムなどを含んでいてもよい。また、コロイド状シリ
カは、安定剤として無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、アンモニアなど)や有機
塩基(テトラメチルアンモニウムなど)を含んでいても
よい。
(例えば、酸化亜鉛、リトポン、酸化チタンなど)、黄
色顔料(例えば、クロムエロー、ニッケルチタンエロ
ー、酸化鉄黄、黄色酸化鉛など)、赤色顔料(例えば、
酸化鉄赤、赤色酸化鉛、モリブデンレッドなど)、橙色
顔料(例えば、モリブデートオレンジなど)、緑色顔料
(例えば、クロムグリーン、酸化クロムなど)、青色顔
料(例えば、紺青、群青、コバルトブルー)、紫色顔料
(例えば、マンガンバイオレットなど)、黒色顔料(例
えば、チャンネルブラック、ファーネスブラックなどの
カーボンブラック、黒色酸化鉄など)などが挙げられ
る。
ム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウムなど)を使用し
てもよい。
有機ポリマー粒子(例えば、シリコーン系樹脂、ポリメ
タクリル酸メチル系樹脂、メラミン系樹脂、架橋スチレ
ン系樹脂など)などが使用できる。
(例えば、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、バル
カンファストイエロー、パーマネントイエローなどの黄
色顔料、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、パー
マネントオレンジなどの橙色顔料、トルイジンレッド、
パーマネントレッド、ブリリアントファストスカーレッ
ト、バルカンファストレッド、ピラゾロンレッド、ウォ
ッチングレッド、リソ−ルレッド、レーキレッド、ブリ
リアントカーミン、レーキボルドーなどの赤色顔料な
ど)、フタロシアニン顔料(例えば、フタロシアニンブ
ルー、ファストスカイブルーなどの青色顔料、フタロシ
アニングリーンなどの緑色顔料)、レーキ顔料(例え
ば、ローダミンレーキなどの赤色顔料、メチルバイオレ
ットレーキ、ビクトリアピュアーブルーレーキなどの青
色顔料、ファイナルイエローグリーンなどの緑色顔料)
などが挙げられる。また、有機顔料として、キナクリド
ン系、ペリレン系、イソインドリノン系、ジオキサジン
系、スレン系顔料などの有機顔料を使用してもよい。
二種以上組み合わせて使用してもよい。通常、無機又は
有機粒子としては、コロイド状シリカ、顔料(無機又は
有機顔料)が使用される。
μm以下(例えば、5nm〜1μm)、好ましくは10
nm〜0.5μm、さらに好ましくは20nm〜0.2
μm程度の範囲から選択できる。なお、無機又は有機粒
子がコロイド状シリカの場合、平均粒子径は、5〜10
0nm、好ましくは10〜80nm、さらに好ましくは
10〜50nm程度である。また、カーボンブラックの
場合には、平均粒子径は、10〜300nm、好ましく
は20〜100nm、さらに好ましくは30〜80nm
程度である。
により、表面処理されていてもよい。
て、無機又は有機粒子表面には、直接又はノニオン界面
活性剤を介してビニル重合体が結合している。前記無機
又は有機粒子は、通常、水性媒体中で負に帯電して分散
安定化されている。そのため、本発明では、曇点未満の
温度でノニオン界面活性剤と無機又は有機粒子分散液と
を混合した後、曇点以上の温度にすることにより、ノニ
オン界面活性剤を無機又は有機粒子表面に吸着させて、
ビニル単量体の重合の場を提供する。なお、無機又は有
機粒子表面は、通常、親水性であるが、ノニオン界面活
性剤の吸着により、粒子表面を疎水化できる。
剤の曇点とは、ノニオン界面活性剤の存在下、無機又は
有機粒子が水性媒体中に分散した系において、昇温過程
で前記分散系に白濁が生じる温度を意味する。曇点は、
ノニオン界面活性剤の濃度、電解質の影響などを受ける
ことから各反応条件において測定できる。ノニオン界面
活性剤の曇点は、例えば、0〜80℃、好ましくは10
〜70℃、さらに好ましくは20〜60℃程度である。
剤)としては、例えば、蛋白質(ゼラチン、コロイド状
アルブミン、カゼイン、レシチンなど)、糖誘導体(寒
天、デンプン誘導体等)、セルロース誘導体(ヒドロキ
シメチルセルロースなど)、多価アルコールのエステル
類[エチレングリコールモノ脂肪酸エステル(例えば、
オレイン酸のモノグリコールエステル、ステアリン酸の
モノグリコールエステルなど)、ポリエチレングリコー
ルモノ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ脂肪
酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル(例えば、
ステアリン酸モノグリセリドなど)、グリセリンジ脂肪
酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル(商品名スパン)など]、合成親水性高分子、
例えば、ポリビニルアルコール、末端長鎖アルキル基変
性ポリビニルアルコール、ビニル重合体[(メタ)アク
リル酸ヒドロキシアルキルエステル、アルキルビニルエ
ーテル、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、ジアセ
トンアクリルアミドなどの少なくとも1つのエチレン性
不飽和基を有する単量体を構成要素として含む単独又は
共重合体]、ポリオキシアルキレン(ポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレン)又はその誘導体[ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル、前記脂肪酸エステルのアルキレ
ンオキサイド付加体(例えば、ポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンショ糖脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エス
テル(商品名トウィーン)など)]などが挙げられる。
分散剤としては、アンカー基と分散安定化基とが分離し
た、グラフトポリマー,ブロックポリマーやマクロマー
を用いてもよい。これらのノニオン界面活性剤は、単独
で又は二種以上組み合わせて使用できる。
ニル、(メタ)アクリロイルなど)を有するノニオン界
面活性剤を用いると、無機又は有機粒子表面に吸着した
ノニオン界面活性剤とビニル単量体とを重合できる。
オキシエチレンアルキルエーテル[例えば、ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル(花王(株)製、エマルゲン
108、曇点40℃)、ポリオキシエチレンステアリル
エーテル(花王(株)製、エマルゲン409P、曇点5
5℃)などのポリオキシエチレンC6-20アルキルエーテ
ル]、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル[例
えば、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル(花王(株)製,
エマルゲン909、曇点40℃)などのポリオキシエチ
レンC6-20アルキルフェニルエーテルなど]、ポリオキ
シエチレンショ糖C12-20脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンC12-20脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレンブロック共重合体[例えば、ポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体(旭電
化工業(株)製,プルロニックL61、曇点24℃、プ
ルロニックL−64、曇点58℃)など]、アリル基な
どのエチレン性不飽和基(重合性不飽和合)を少なくと
も1つ有するポリオキシエチレンC6-20アルキルフェニ
ルエーテル[例えば、1−アリルオキシメチル−2−ノ
ニルフェニルオキシエタノールエチレンオキサイド付加
体(旭電化工業(株)製,NE−10、曇点40℃)な
ど]などが含まれる。
性バランス(HLB)は、広い範囲で選択でき、例え
ば、1〜30、好ましくは3〜25、さらに好ましくは
5〜20程度である。
換算で、後述のビニル重合体100重量部に対して0.
1〜20重量部、好ましくは0.5〜15重量部、さら
に好ましくは1〜10重量部程度である。なお、前記ノ
ニオン界面活性剤を第1のノニオン界面活性剤という場
合がある。
合性単量体で形成でき、単独又は共重合体であってもよ
い。ビニル重合体を形成する単量体(ビニル単量体)に
は、少なくとも1つのエチレン性不飽和基を有するラジ
カル重合性単量体、例えば、(メタ)アクリル系単量
体、芳香族ビニル系単量体、ビニルエステル系単量体な
どが含まれる。これらの単量体は単独で又は二種以上組
合わせて使用できる。
アクリル酸アルキルエステル類[メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、n−又はi−プ
ロピル(メタ)アクリレート、2−メチル−2−ニトロ
プロピル(メタ)アクリレート、n−,i−,s−又は
t−ブチル(メタ)アクリレート、n−又はt−ペンチ
ル(メタ)アクリレート、3−ペンチル(メタ)アクリ
レート、2,2−ジメチルブチル(メタ)アクリレー
ト、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、セチル(メ
タ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、4−メ
チル−2−プロピルペンチル(メタ)アクリレート、n
−オクタデシル(メタ)アクリレートなどの(メタ)ア
クリル酸C1-20アルキルエステル類]、シクロアルキル
(メタ)アクリレート[シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、シクロペンチル(メタ)アクリレートなど]、
アラルキル(メタ)アクリレート[ベンジル(メタ)ア
クリレートなど]、多環式(メタ)アクリレート[2−
イソボルニル(メタ)アクリレート、2−ノルボルニル
メチル(メタ)アクリレート、5−ノルボルネン−2−
イル−メチル(メタ)アクリレート、3−メチル−2−
ノルボルニルメチル(メタ)アクリレートなど]、ヒド
ロキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル類[ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロ
ピルメチル−ブチル(メタ)メタクリレートなど]、ア
ルコキシ基又はフェノキシ基含有(メタ)アクリル酸エ
ステル類[2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、
2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキ
シメトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシ
ブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メ
タ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ートなど]、エポキシ基含有(メタ)アクリル酸エステ
ル類[グリシジル(メタ)アクリレートなど]、ハロゲ
ン含有(メタ)アクリル酸エステル類[2,2,2−ト
リフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,2−
トリフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、テト
ラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフル
オロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペ
ンチル(メタ)アクリレート、ヘプタデカフルオロデシ
ル(メタ)アクリレートなど]、(メタ)アクリルアミ
ド類[例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル
(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アク
リルアミド、N−i−プロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−(メタ)アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)ア
クリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、(メタ)アク
リロイルモルホリン、N−メチロール(メタ)アクリル
アミドなど]、アルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レート[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートな
ど]、シアン化ビニル類[(メタ)アクリロニトリルな
ど]、ビニルエステル類(例えば、酢酸ビニルなど)、
芳香族ビニル化合物(例えば、スチレン、p−クロロス
チレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、ス
チレンスルホン酸ナトリウムなど)、カルボキシル基含
有単量体又はその塩[(メタ)アクリル酸,イタコン
酸,マレイン酸,フマル酸又はその塩など]、スルホン
酸基含有単量体又はその塩[ビニルスルホン酸、ビニル
スルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム、
メタリルスルホン酸ナトリウムなど]、不飽和多価カル
ボン酸誘導体(マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチ
ル、フマル酸ジエチルなどのエステル類、N−フェニル
マレイミドなどのN−置換マレイミドなど)、N−ビニ
ル多価カルボン酸イミド[N−ビニルスクシンイミドな
ど]、ジエン類(例えば、ブタジエン、シクロペンタジ
エン、イソプレン)、複素環式ビニル単量体(N−ビニ
ルピロリドン、N−ビニルオキサゾリドン、1−ビニル
イミダゾール、4−ビニルピリジンなど)、N−ビニル
アミド類(N−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−
メチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビ
ニル−N−メチルアセトアミドなど)、ハロゲン含有ビ
ニル単量体(ビニルクロライド,ビリデンクロライドな
ど)、ビニルアルキルエーテル類(例えば、メチルビニ
ルエーテルなど)、オレフィン類(エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブテンなど)などが例示できる。
これらのビニル単量体は単独で又は二種以上組合わせて
使用できる。
リル系単量体、芳香族ビニル系単量体、ビニルエステル
系単量体などが含まれる。特に、少なくとも(メタ)ア
クリル系単量体を用いる場合が多い。
る多官能性ビニル単量体と併用してもよい。多官能性ビ
ニル単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、4,
4’−イソプロピリデンジフェニレンジ(メタ)アクリ
レート、1,3−ブチレンジ(メタ)アクリレート、
1,4−シクロヘキシレンジメチレン(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレン
ジ(メタ)アクリレート、ジイソプロピリデングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジビニルオキシメタン、エ
チリデンジ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アク
リレート、1,6−ジ(メタ)アクリルアミドヘキサ
ン、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、
N,N−(1,2−ジヒドロキシ)エチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、2,2−ジメチル−1,3−トリ
メチレンジ(メタ)アクリレート、フェニルエチレンジ
(メタ)アクリレート、2,2,2−トリクロロエチリ
デンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールト
リ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート、1,3,5−トリ(メタ)アク
リロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(メタ)
アクリルアミド酢酸、エチリジントリ(メタ)メタクリ
レート、プロピリジントリ(メタ)アクリレート、ビニ
ルアリルオキシアセテートなどが挙げられる。これらの
多官能性ビニル単量体も単独で又は組合わせて使用でき
る。これらの多官能性ビニル単量体のうち、ジビニルベ
ンゼン,2以上の(メタ)アクリロイル基を有する単量
体(エチレングリコールジ(メタ)アクリレートなど)
が一般に使用される。
する過程で、ノニオン界面活性剤が無機又は有機粒子表
面に吸着していることが好ましい。従って、ビニル単量
体の重合温度は、ノニオン界面活性剤の曇点を越える温
度であることが好ましく、例えば、20〜110℃、好
ましくは30〜100℃、さらに好ましくは60〜10
0℃、特に70〜90℃程度である。
れる特性(成膜性,ガラス転移温度など)に応じて選択
でき、通常、ガラス転移温度−30℃〜80℃、好まし
くは−20℃〜50℃、特に0〜50℃程度のビニル重
合体を形成する。また、架橋系を構成するため、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基や酸無水物基、グリシジル基
などの反応性基を有するビニル単量体を用いてもよい。
は、成膜性などに応じて選択でき、例えば、ビニル重合
体100重量部に対して、無機又は有機粒子3〜500
重量部、好ましくは10〜300重量部、さらに好まし
くは20〜200重量部(例えば、30〜200重量
部)程度である。
複合粒子の平均粒子径は、コアの無機又は有機粒子の大
きさによって変動するが、例えば、10μm以下(例え
ば、10nm〜10μm)、好ましくは50nm〜5μ
m(例えば、80nm〜5μm)、さらに好ましくは
0.1〜1μm程度であり、平均粒子径が上記範囲であ
れば、複合粒子の分散安定性が高い。なお、無機又は有
機粒子がコロイド状シリカの場合、複合粒子の平均粒子
径は、10〜500nm、好ましくは20〜300nm
(例えば、20〜250nm)、特に30〜200nm
程度である。また、カーボンブラックの場合、平均粒子
径は、10nm〜1μm、好ましくは30nm〜0.5
μm、さらに好ましくは50nm〜0.3μm程度であ
る。
体100重量部に対し、ノニオン界面活性剤0.1〜2
0重量部(例えば、0.5〜10重量部)程度、無機又
は有機粒子3〜500重量部(例えば、100〜500
重量部)程度の範囲から選択できる。
前記コア−シェル複合粒子である必要はなく、コア−シ
ェル複合粒子と、ビニル重合体粒子および無機又は有機
粒子から選択された少なくとも一種の粒子との混合物で
あってもよい。好ましい水性分散体は、粒子の80重量
%以上が、無機又は有機粒子をコアとし、ビニル重合体
をシェルとするコア−シェル構造の複合粒子で構成され
ている。
体は、ノニオン界面活性剤(第1のノニオン界面活性
剤)の存在下、無機又は有機粒子が水性媒体中に分散し
た系において、曇点以上の温度でビニル単量体を重合す
ることにより得ることができる。特に、曇点未満の温度
で第1のノニオン界面活性剤と無機又は有機粒子分散液
とを混合した後、曇点以上の温度に昇温し、無機又は有
機粒子表面に第1のノニオン界面活性剤を吸着させ、ビ
ニル単量体を重合することにより、無機又は有機粒子と
ビニル重合体とが有効に結合した複合粒子を得ることが
できる。
剤が無機又は有機粒子表面に吸着するにつれて、又はビ
ニル単量体の重合が進行するにつれて無機又は有機粒子
が疎水化し、分散安定性が低下して凝集ゲル化する場合
がある。従って、疎水化した無機又は有機粒子を水性媒
体中で分散安定化させるために、第2のノニオン界面活
性剤を反応系に添加してもよい。第2のノニオン界面活
性剤は、混合初期に添加してもよく、昇温時、重合初
期、又は重合後に添加してもよい。好ましくは、第1の
ノニオン界面活性剤の曇点以上の温度になった後、第2
のノニオン界面活性剤を添加するのが好ましい。
のノニオン界面活性剤が吸着した無機又は有機粒子を分
散安定化させるために、第1のノニオン界面活性剤の曇
点を越える場合が多い。さらに、ビニル単量体が重合す
る過程で、無機又は有機粒子を安定化させるためには、
重合温度を越える温度の曇点を有していることが好まし
い。第2のノニオン界面活性剤は、疎水化された無機又
は有機粒子表面に配向し、無機又は有機粒子を安定化
し、さらには第1のノニオン界面活性剤とともに、ビニ
ル単量体の重合の場を提供する。
セルを形成してビニル重合体単独粒子が生成するのを防
ぐために、臨界ミセル濃度(CMC)以下であるのが好
ましく、例えば、固形分換算で、無機又は有機粒子10
0重量部に対して、0.01〜5重量部、好ましくは
0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.1〜2重量部
程度である場合が多い。
オン界面活性剤を、分散安定化のために使用してもよ
い。なお、第1のノニオン界面活性剤を無機又は有機粒
子表面に有効に吸着させるために、第1のノニオン界面
活性剤を無機又は有機粒子表面に吸着させた後に、アニ
オン界面活性剤を添加するのが好ましい。例えば、ノニ
オン界面活性剤が無機又は有機粒子へ均一に吸着した
後、あるいはビニル単量体が重合し、安定化されたシー
ド状複合粒子が生成した後に、アニオン界面活性剤を添
加してもよい。前記のように、無機又は有機粒子は、通
常、水性媒体中、負に帯電しているため、アニオン界面
活性剤との吸着効率は低いものと予想されるが、負の電
荷を有するアニオン界面活性剤は、負に帯電している無
機又は有機粒子に対し、単独でミセルを形成する場合が
ある。そのため、混合初期にアニオン性界面活性剤を添
加すると、ポリマー単独粒子が多数生成する虞がある。
散系で重合可能な種々の方法で重合できる。好ましい重
合方法は、水性媒体(特に、水)中でビニル単量体を重
合する乳化重合法である。乳化重合法において、ビニル
単量体を連続的あるいは段階的に反応系に仕込む方法が
好ましい。ノニオン界面活性剤の存在下、無機又は有機
粒子が分散した系に一括に単量体を仕込むと、コア−シ
ェル複合粒子の生成する可能性が小さくなる場合があ
る。これは、吸着したノニオン界面活性剤が単量体の油
滴に溶解され、無機又は有機粒子表面に吸着したノニオ
ン界面活性剤が減少するためのようである。なお、シー
ドとして、安定な粒子が生成した後、ビニル単量体を一
括に仕込んでもよい。また、反応系に単量体を添加する
場合、単量体の組成は同一であってもよく、変化させて
もよい。
過酸化水素など)、過硫酸塩(例えば、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム)、水性アゾ化合物やレドック
ス重合開始剤が使用できる。
調整のため、連鎖移動剤、例えば、ビニル単量体に可溶
な有機過酸化物、有機アゾ化合物、ハロゲン化炭化水素
(四塩化炭素など)、メルカプタン類、チオール類など
を用いてもよい。連鎖移動剤の使用量は、例えば、ビニ
ル単量体に対して5重量%以下である。
分散安定性を高めるため、pH調整剤(例えば、酸(硫
酸、塩酸など)、アンモニア、アミンなど)を重合過程
又は反応終了後の水性分散体に添加してもよい。重合系
又は水性分散体のpHは、例えば、pH7〜9(例え
ば、7.5〜8.5)程度に調整してもよい。
臨界ミセル濃度(CMC)又は使用量を組合わせて調整
することにより、コア−シェル複合粒子/ビニル重合体
粒子/無機又は有機粒子の比率を任意にコントロールで
きる。
に分散した系において、ノニオン界面活性剤の曇点以上
の温度でビニル単量体を重合すると、少なくともコア−
シェル構造の複合粒子を主成分とした水性分散体を得る
ことができる。さらに、ノニオン界面活性剤の濃度が臨
界ミセル濃度(CMC)未満でビニル単量体を重合する
と(a)、無機又は有機粒子にノニオン界面活性剤を有
効に吸着させることができ、コア−シェル構造の複合粒
子を得ることができる。一方、ノニオン界面活性剤濃度
が臨界ミセル濃度以上である場合(b)、ビニル単量体
の重合の場としてのミセルを形成し、ビニル重合体粒子
を形成する場合がある。
無機又は有機粒子に対する飽和吸着量未満である場合
(1)、通常の無機又は有機粒子が生成し、飽和吸着量
以上(2)であれば、少なくともコア−シェル構造の複
合粒子を主成分とする水性分散体を得ることができる。
以上の温度で重合する本発明において、ノニオン界面活
性剤の種類や濃度を調整することによって、コア−シェ
ル複合粒子/ビニル重合体粒子/無機又は有機粒子の比
率をコントロールすることができる。より具体的には、
次の通りである。
臨界ミセル濃度(CMC)未満であって、無機又は有機
粒子に対する飽和吸着量未満である場合、コア−シェル
構造の複合粒子/無機又は有機粒子の混合物で構成され
た水性分散体が得られる。
臨界ミセル濃度未満であって、無機又は有機粒子に対す
る飽和吸着量以上である場合、コア−シェル複合粒子を
主成分とする水性分散体を得ることができる。
度が、臨界ミセル濃度以上であって、無機又は有機粒子
に対する飽和吸着量未満である場合、複合粒子/ビニル
重合体粒子/無機又は有機粒子の三成分系で構成された
水性分散体を得ることができる。
度が、臨界ミセル濃度以上であって、無機又は有機粒子
に対する飽和吸着量以上である場合、複合粒子/ビニル
重合体粒子の混合物で構成された水性分散体を得ること
ができる。
(CMC)とは、無機又は有機粒子の存在下、ノニオン
界面活性剤を添加したとき、水相にミセルが生成する濃
度を意味する。この臨界ミセル濃度は無機又は有機粒子
の含有量や電解質濃度などにより変化するが、界面活性
剤の濃度と表面張力との関係から、表面張力が極小値と
なる濃度を見掛けの臨界ミセル濃度の指標とすることが
できる。例えば、無機又は有機粒子や電解質が存在しな
い場合に比べて、これらの成分が存在すると、ノニオン
界面活性剤の臨界ミセル濃度は大きくなる。なお、飽和
吸着量は、慣用の方法で予め測定することができる。平
均粒子径が50nm以下の無機又は有機粒子の場合、固
形分換算で無機又は有機粒子100重量部に対して、
0.5〜5重量部(例えば、1〜2重量部)程度である
場合が多い。
じて選択でき、例えば、10〜60重量%、好ましくは
30〜55重量%、特に45〜55重量%程度である。
無機又は有機粒子の含有量が50重量%であっても高い
被膜形成性、汚染性、耐熱性などに優れる塗膜を形成で
きる。また、前記コア−シェル複合粒子/ビニル重合体
粒子/無機又は有機粒子の割合をコントロールでき、高
い光沢の塗膜やツヤ消し塗膜を形成できる。そのため、
本発明の水性分散体で構成された組成物は、被膜成形材
料(コーティング剤)、特に塗料組成物として有用であ
る。なお、前記水性分散体において、複合粒子と無機又
は有機粒子との割合を、複合粒子/無機又は有機粒子=
100/0〜50/50(固形分換算の重量比)の範囲
で変化させると、シリカなどのツヤ消し剤を用いること
なく、入射角60°での光沢(グロス)を85〜3程度
の範囲で調整できる。
は、水性塗料で通常使用される種々の成分、例えば、分
散剤、湿潤剤、増粘剤、可塑剤、表面調整剤,消泡剤,
粘度調整剤,難燃剤,帯電防止剤,水溶性有機溶媒など
が使用できる。なお、必要により塗料組成物は顔料を含
んでいてもよい。上記顔料としては、前記例示の無機又
は有機顔料(例えば、二酸化チタン、フタロシアニンブ
ルーなどの着色顔料、炭酸カルシウム、硫酸バリウムな
どの体質顔料)を使用してもよく、アルミ粉、マイカフ
レークなどの光輝剤などを使用してもよい。塗料組成物
中の顔料重量濃度(PWC)は、固形分換算で、通常、
1〜70重量%、好ましくは10〜65重量%、さらに
好ましくは20〜60重量%程度である。固形分濃度が
1重量%未満あると隠蔽性が低下し、70重量%を越え
ると、塗膜の光沢が低下し、粘度が高くなり耐水性、機
械強度が低下しやすい。
ダーとしても機能する)を主成分(80重量%以上)と
する塗料組成物は、ビニル単量体100重量部に対し
て、無機又は有機粒子3〜500重量部(好ましくは5
0〜500重量部、さらに好ましくは100〜500重
量部)程度の広い範囲で高い被膜形成性を有しており、
優れた耐汚染性や難燃性を有する。特に、無機又は有機
粒子の含有割合の高い塗料組成物は、難燃剤を用いるこ
となく、高い難燃性を発現できる。
溶性又は水分散性バインダー樹脂、架橋剤,硬化剤,架
橋又は硬化助剤などを添加してもよい。本発明の塗料組
成物を、慣用の方法で基材に塗布し、乾燥又は硬化させ
ると、耐久性の高い塗膜を形成できる。
(特に無機又は有機粒子をコアとし有機ポリマーをシェ
ルとするコア−シェル状複合粒子)を含むので、分散安
定性、貯蔵安定性が高く、固形分濃度が高くても成膜性
を高めることができる。また、特殊なシラン化合物を用
いることなく、経済的に有利に優れた特性を有する水性
分散体を得ることができる。
従来水性塗料として達成できなかった耐汚染性および耐
候性とを高いレベルに維持でき、耐水性、耐候性が高
く、耐久性の高い塗膜を形成できる。また、無機又は有
機粒子の組成割合の高い組成物では、高い成膜性を維持
しながら耐熱性および難燃性を大きく改善できる。さら
に、ビニル重合体粒子の生成量、無機又は有機粒子の表
面被覆度をコントロール可能であり、複合粒子/ビニル
重合体粒子/無機又は有機粒子系の組成割合を調整でき
る。そのため、ツヤ消し剤を使用することなく、塗膜の
光沢を調整できる。
本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実
施例により限定されるものではない。
1000mLのガラス製四ツ口フラスコに、蒸留水10
0gおよびコロイド状シリカ(旭電化工業(株)製,ア
デライトAT−50,固形分50重量%,平均粒子径2
0〜30nm)200gを入れ、窒素気流下、第1のノ
ニオン界面活性剤(旭電化工業(株)製、NE−10,
曇点40℃,反応性)3.0gを撹拌しながら添加し
た。2N−H2SO4でpH8〜8.5に調整した後、7
0℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.6gを添加
し、メタクリル酸メチル(MMA)/アクリル酸n−ブ
チル(n−BA)/メタクリル酸(MAA)=49/5
0/1(重量比)のビニル単量体5gを10分間滴下
し、60分間放置した。さらに、第2のノニオン界面活
性剤(花王(株)製、エマルゲン840S、固形分70
重量%、曇点100℃以上)2.1gを加え、温度70
℃でMMA/n−BA/MAA=49/50/1(重量
比)のビニル単量体95gを4時間に亘り滴下した。反
応温度を70℃に保持し、滴下終了後、さらに70℃で
1時間保持し撹拌を続けた。この後冷却し、25重量%
アンモニア水で、pH8.5に調整し、複合微粒子分散
物402gを得た(収率98%,固形分50重量%,平
均粒子径81nm)。
1000mLのガラス製四ツ口フラスコに、蒸留水10
0gおよびコロイド状シリカ(日産化学(株)製,スノ
ーテックス50,固形分50重量%,平均粒子径20〜
30nm)300gを入れ、窒素気流下、第1のノニオ
ン界面活性剤(旭電化工業(株)製、NE−10,曇点
40℃,反応性)、第2の界面活性剤(花王(株)製,
エマルゲン840S、固形分70重量%、曇点100℃
以上)をそれぞれ4.5g、2.5gを撹拌しながら添
加した。2N−H2SO4でpH8〜8.5に調整した
後、70℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.6gを
添加し、さらに、MMA/n−BA/スチレン(St)
/MAA=29/50/20/1(重量比)のビニル単
量体10gを10分間滴下し、60分間放置した。その
後、アニオン界面活性剤(花王(株)製,エマール20
C,固形分25重量%)2.0gを加えた後、MMA/
n−BA/St/MAA=29/50/20/1(重量
比)のビニル単量体90gを70℃で4時間に亘り滴下
した。反応温度を70℃に保持し、滴下終了後 、さら
に70℃で1時間保持し撹拌を続けた。この後冷却し、
25重量%アンモニア水でpH8.5に調整し、複合微
粒子分散物501g(収率98%,固形分50重量%,
平均粒子径66nm)を得た。
1000mLのガラス製四ツ口フラスコに、蒸留水10
0g、コロイド状シリカ(旭電化工業(株)製,アデラ
イトAT−50,固形分50重量%,平均粒子径20〜
30nm)200gを入れ、窒素気流下、第1のノニオ
ン界面活性剤(旭電化工業(株)製,プルロニックL−
64,曇点58℃)、第2の界面活性剤(花王(株)
製,エマルゲン840S、固形分70重量%、曇点10
0℃以上)をそれぞれ3.0g、6.2gを撹拌しなが
ら添加した。2N−H2SO4でpH8〜8.5に調整し
た後、70℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.6g
を添加し、さらにMMA/n−BA/MAA=49/5
0/1(重量比)のビニル単量体10gを10分間滴下
し、60分間放置した。その後、アニオン界面活性剤
(花王(株)製,エマール20C,固形分25重量%)
2.0gを加えた後、MMA/n−BA/MAA=49
/50/1(重量比)のビニル単量体90gを70℃で
4時間かけて滴下した。反応温度70℃に保持し、滴下
終了後、さらに70℃で1時間保持し撹拌を続けた。こ
の後冷却し、25重量%アンモニア水でpH8.5に調
整し、水性分散物400g(収率98%,固形分50重
量%,平均粒子径69nm)を得た。
子] 撹拌装置、温度計、滴下ロート、還流冷却管を装着した
1000mLのガラス製四ツ口フラスコに、蒸留水10
0g、コロイド状シリカ(日産化学(株)製,スノーテ
ックス50,固形分50重量%,平均粒子径20〜30
nm)200gを入れ、窒素気流下、ノニオン界面活性
剤(旭電化工業(株)製,プルロニックL−61、曇点
24℃)0.8gを撹拌しながら添加した。2N−H2
SO4でpH8〜8.5に調整した後、70℃に昇温し
た。過硫酸アンモニウム0.6gを添加し、さらにMM
A/n−BA/アクリル酸2−エチルヘキシル(2−E
HA)/MAA=49/20/30/1(重量比)のビ
ニル単量体10gを10分間滴下し、60分間放置し
た。その後、アニオン界面活性剤(花王(株)製,エマ
ール20C,固形分25重量%)1.5gを加えた後、
温度70℃でMMA/n−BA/2−EHA/MAA=
49/20/30/1(重量比)のビニル単量体90g
を4時間かけて滴下した。反応温度を70℃に保持し、
滴下終了後、さらに70℃で1時間保持し撹拌を続け
た。この後、冷却し、25重量%アンモニア水で、pH
8.5に調整し、水性分散物399g(収率98%、固
形分50重量%,平均粒子径90nm)を得た。
イド状シリカ粒子] 撹拌装置、温度計、滴下ロート、還流冷却管を装着した
1000mLのガラス製四ツ口フラスコに、蒸留水5.
0g、コロイド状シリカ(日産化学(株)製,スノーテ
ックス40,固形分40重量%,平均粒子径10〜20
nm)250gを入れ、窒素気流下、第1のノニオン界
面活性剤(旭電化工業(株)製、NE−10,曇点40
℃,反応性)、第2のノニオン界面活性剤(花王(株)
製,エマルゲン840S,曇点100℃以上、固形分7
0重量%)をそれぞれ0.8g、6.2gを撹拌しなが
ら添加した。2N−H2SO4でpH8〜8.5に調整し
た後、70℃に昇温した。過硫酸アンモニウム0.6g
を添加し、さらに、MMA/n−BA/St/MAA=
29/50/20/1(重量比)のビニル単量体5gを
10分間かけて滴下し、60分間放置した。その後、ア
ニオン界面活性剤(花王(株)製,エマール20C,固
形分25重量%)1.5gを加えた後、MMA/n−B
A/St/MAA=29/50/20/1(重量比)の
ビニル単量体95gを70℃で4時間かけて滴下した。
反応温度を70℃に保持し、滴下終了後、さらに70℃
で1時間保持し撹拌を続けた。この後、冷却し、25重
量%アンモニア水で、pH8.5に調整し、水性分散物
399g(収率98%,固形分50重量%,平均粒子径
82nm)を得た。
散体を得た。
1のノニオン界面活性剤(旭電化工業(株)製、NE−
10、曇点40℃、反応性)、第2のノニオン界面活性
剤(花王(株)製、エマルゲン840S、固形分70重
量%、曇点100℃以上)をそれぞれ2.4g、1.2
gを入れ、さらに消泡剤(サンノプコ(株)製、ノプコ
8034)0.24gを加え、1000rpmで攪拌し
ながら、二酸化チタン(テイカ(株)製、JR−60
3)240gを除々に加えながら、ディスパーを用い、
15分間に亘り3000rpmで攪拌を行い、白色のミ
ルベースを得た。
装置、温度計、滴下ロート、還流冷却管を装着した10
00mLの四ツ口フラスコに入れ、さらに蒸留水50g
を添加し、窒素気流下で70℃に昇温した。過硫酸アン
モニウム0.3gを添加し、さらにMMA/n−BA/
MAA=49/50/1(重量比)のビニル単量体5g
を10分間かけて滴下し、60分間放置した。その後、
アニオン界面活性剤(花王(株)製、エマール20C、
固形分25重量%)0.4gを加えた後、MMA/n−
BA/MAA=49/50/1(重量比)のビニル単量
体95gを70℃で4時間かけて滴下した。滴下終了
後、さらに70℃で1時間保持し、攪拌を続けた。この
後冷却し、25重量%アンモニア水でpH8.5に調整
し、水性分散体500g(収率99%、固形分50重量
%、平均粒子径305nm)を得た。
散体を得た。
1のノニオン界面活性剤(旭電化工業(株)製、NE−
10、曇点40℃、反応性)、第2のノニオン界面活性
剤(花王(株)製、エマルゲン840S、固形分70重
量%、曇点100℃以上)をそれぞれ5.0g、2.5
gを入れ、湿潤剤(サンノプコ(株)製、モディコール
L、ノニオン系活性剤、固形分100重量%)3.0
g、消泡剤(サンノプコ(株)製、ノプコ8034)
0.3gを加え、1000rpmで攪拌しながら、キナ
クリドンレッド(大日精化工業(株)製、クロモファイ
ンレッド6820)120gを除々に加えながら、さら
にガラスビーズ200gを加え、ディスパーで回転数3
000rpmで15分間亘り攪拌を行った。
装置、温度計、滴下ロート、還流冷却管を装着した10
00mLのガラス製四ツ口フラスコに入れ、さらに蒸留
水100gを添加し、窒素気流下で70℃に昇温した。
過硫酸アンモニウム0.3gを添加し、さらにMMA/
n−BA/MAA=49/50/1(重量比)のビニル
単量体5gを10分間かけて滴下し、60分間放置し
た。その後、アニオン界面活性剤(花王(株)製、エマ
ール20C、固形分25重量%)0.4gを加えた後、
MMA/n−BA/MAA=49/50/1(重量比)
のビニル単量体95gを70℃で4時間かけて滴下し
た。滴下終了後、さらに70℃で1時間保持し、攪拌を
続けた。この後冷却し、25重量%アンモニア水でpH
8.5に調整し、水性分散体403g(収率99%、固
形分45重量%、平均粒子径283nm)を得た。
1000mLのガラス製四ツ口フラスコにコロイド状シ
リカ(日産化学(株)製,スノーテックス50,固形分
50重量%,平均粒子径20〜30nm)200g、窒
素気流下、ノニオン界面活性剤(花王(株)製,エマル
ゲン840S,固形分70重量%、曇点100℃以上)
25gを攪拌しながら添加した。2N−H2SO4でpH
8〜8.5に調整した後、70℃に昇温した。過硫酸ア
ンモニウム0.6gを添加し、さらにMMA/n−BA
/MAA=49/50/1(重量比)のビニル単量体5
gを10分間滴下し、60分間滴下した。その後、アニ
オン界面活性剤(花王(株)製、エマール20C、固形
分25重量%)2.0gを加え、MMA/n−BA/M
AA=49/50/1(重量比)のビニル単量体95g
を4時間に亘り滴下した。反応温度70℃に保持し、滴
下終了後、さらに70℃で1時間保持し撹拌を続けた。
その後冷却し、25重量%アンモニア水で、pH8.5
に調整し、水性分散物400g(収率98%,固形分5
0重量%,平均粒子径98nm)を得た。
1000mLのガラス製四ツ口フラスコにコロイド状シ
リカ(日産化学(株)製,スノーテックス40,固形分
40重量%,平均粒子径20〜30nm)250g、ア
ニオン界面活性剤(花王(株)製,エマール20C,固
形分25重量%)16g、蒸留水135gを入れ、2N
−H2SO4でpH7.5に調整し攪拌した。窒素気流
下、60℃に昇温した後、3−メタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン10gを添加し、4時間攪拌
した。その後、過硫酸アンモニウム0.5g、亜硫酸ナ
トリウム0.2gを添加し、さらにMMA/n−BA/
MAA=49/50/1(重量比)のビニル単量体10
0gを4時間に亘り滴下した。滴下中の反応温度は65
℃に保持し、滴下終了後も、1時間撹拌を続けた。その
後、冷却し、25重量%アンモニア水で、pH8.5に
調整し、複合微粒子分散物500g(収率98%,固形
分40重量%,平均粒子径51nm)を得た。
1000mLのガラス製四ツ口フラスコにアニオン界面
活性剤(花王(株)製,エマール20C,固形分25重
量%)12g、コロイダルシリカ(日産化学(株)製,
スノーテックス30,固形分30重量%)333g、蒸
留水65gをそれぞれ添加し、撹拌した。窒素気流下、
60℃に昇温した後、過硫酸アンモニウム0.5g、重
亜硫酸ナトリウム0.2gを加え、MMA/n−BA/
MAA/γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン=49/49.5/1/0.5(重量比)のビ
ニル単量体100gを3時間にわたって滴下した。滴下
中の反応温度は、60〜70℃の範囲で保持し、滴下終
了後も同温度で2時間撹拌を続けた。その後冷却し、2
5重量%アンモニア水で、pH8.5に調整し、複合微
粒子分散物508g(固形分39重量%,平均粒子径7
6nm)を得た。
ルシリカ粒子の割合]合成例1〜5及び比較合成例3の
水性分散体について、透過型電子顕微鏡で解析した。
に希釈し、希釈液を、カーボン膜を張ったメッシュCu
200A上にスパチュラーを用いてごく少量のせて乾燥
した。乾燥膜を透過型電子顕微鏡TEM(日本電子デー
タム(株)製,JEM1220)で観察した。加速電圧
100kv,倍率20,000の条件で、1つの試料に
ついて200個程度観察し、コア−シェル型複合粒子/
ポリマー単独粒子/コロイド状シリカ粒子の個数割合を
算出した。
において、コア−シェル型複合粒子/ポリマー単独粒子
/コロイド状シリカ粒子の個数割合は、12/25/6
3であった。
ポリマー単独粒子及びコロイド状シリカ粒子が少なく、
コア−シェル型複合粒子で構成された水性分散体であっ
た。合成例3の水性分散体は、コア−シェル構造の複合
粒子とポリマー単独粒子とで構成されていた。また合成
例4の水性分散体は、コア−シェル構造の複合粒子と、
コロイド状シリカ粒子とで構成されていた。合成例5の
水性分散体は、コア−シェル構造複合粒子/ポリマー単
独粒子/コロイド状シリカ粒子の3成分系で構成されて
いた。これら合成例より、本発明では、前記3成分を任
意に合成条件及びノニオン界面活性剤種の調整により調
整することができる。
1、比較合成例1の水性分散体を、常温で3カ月間保存
するとともに、温度50℃で10日保存して促進貯蔵安
定性調べた。結果を表2に示す。
は、室温での保存安定性および50℃での促進試験にお
いても、増粘、外観の変化がなく良好な貯蔵安定性を示
した。これに対して、比較合成例では、遊離のシラノー
ル化合物によるためか、憎粘傾向が認められ、特に50
℃での促進試験では著しい増粘が認められた。
g、増粘剤(旭電化工業(株)製,UH420,固形分
6重量%)5.0g、分散剤(花王(株)製,デモール
EP)4.0g、湿潤剤(花王(株)製,エマルゲンL
−40)1.0g、消泡剤(サンノプコ(株)製、ノプ
コ8034)0.8gを加え、1000rpmで撹拌し
ながら、二酸化チタン(テイカ(株)製,JR−60
3)80gを徐々に加え、デイスパーを用い15分間に
亘り回転数3000rpmで撹拌を行った。その後、合
成例1の水性分散体(エマルジョン)200gを回転数
1000rpmで徐々に加え、さらに蒸留水60gを加
え5分間撹拌を行った。次に、造膜助剤(大阪有機化学
工業(株)製、酢酸ブチル ジ ユーキゾール)12g
を加え撹拌をさらに5分間続け、白色塗料を得た。
消泡剤(サンノプコ(株)製、ノプコ8034)0.4
gを加え、1000rpmで攪拌しながら、合成例10
の水性分散体(エマルジョン)200gと、通常のアク
リル系エマルジョン(G−25、50重量%、水谷ペイ
ント(株)製)160gを加えた。続いて、蒸留水60
gと増粘剤(旭電化工業(株)製、UH420、固形分
6重量%)5.0gを加え、約10分間攪拌を行った。
さらに造膜助剤(大阪有機化学工業(株)製、酢酸ブチ
ル ジ ユーキゾール)12gを加え、攪拌を5分間続
け、白色塗料を得た。
消泡剤(サンノプコ(株)製、ノプコ8034)0.4
gを加え、1000rpmで攪拌しながら、合成例10
の水性分散体(エマルジョン)200gと合成例6の水
性分散体(エマルジョン)180gを加えた。続いて、
60gの蒸留水と、増粘剤(旭電化工業(株)UH42
0、固形分6重量%)5.0gを加え、約10分間攪拌
を行った。さらに造膜助剤(大阪有機化学工業(株)
製、酢酸ブチル ジ ユーキゾール)12gを加え、攪
拌を続けて白色塗料を得た。
マルジョン(G−25,固形分50重量%,水谷ペイン
ト(株)製)200gを用い、白色塗料を得た。すなわ
ち、500mLスチル製ビーカーに蒸留水10.8g、
増粘剤5.0g(6重量%,UH−420)、分散剤
4.0g(デモールEP)、湿潤剤1.0g(エマルゲ
ン L40)、消泡剤0.8g(サンノプコ(株)製、
ノプコ8034)を加えディスパーで1000rpmで
撹拌しながら、二酸化チタン80g(JR−603)を
徐々に加えていった。回転数を3000rpmにした
後、15分間撹拌を続けた。その後回転数を1000r
pmにした後、エマルジョン(G−25,固形分50重
量%,水谷ペイント製)200gを加えた。さらにコロ
イド状シリカ150g(アデライトAT−50)を加
え、さらに水60g及び造膜助剤(酢酸ブチル ジ ユ
ーキゾール)12gを加え10分撹拌し白色塗料を得
た。
マルジョン(G−25,50重量%,水谷ペイント製)
50gおよびコロイダルシリカ(アデライトAT−5
0)150gを用い、白色塗料を得た。すなわち、50
0mLスチール製ビーカーに蒸留水10.8g、増粘剤
5.0g(6重量%,UH−420)、分散剤4.0g
(デモールEP)、湿潤剤1.0g(エマルゲン L4
0)、消泡剤0.8g(サンノプコ(株)製、ノプコ8
034)を加えディスパーで1000rpmで撹拌しな
がら、二酸化チタン80g(JR−603)を徐々に加
えていった。回転数を3000rpmにした後、15分
間撹拌を続けた。その後回転数を1000rpmにした
後、エマルジョン(G−25,固形分50重量%,水谷
ペイント製)50g、さらにコロイダルシリカ(アデラ
イトAT−50)150gを加えた。さらに水60g及
び造膜助剤(酢酸ブチル ジ ユーキゾール)12gを
加え10分撹拌し白色塗料を得た。
に上記実施例および比較実施例の塗料の組成を示す。
のようにして試料を作製した。実施例及び比較実施例で
得られた塗料100重量部に水15重量部を加え、試料
調整後、70×150mのスレート板に塗布量200g
/m2になるようスプレーガンで塗装し、常温で7日間
放置して塗膜を形成した。
ルは、上記と同様にスプレーガンで塗装し、常温7日間
放置することにより作製した。なお、L字型のステンレ
ス製パネルは、地面に対して垂直なプレート(幅20c
m×高さ30cm)と、このプレートの上端部から角度
120oで斜め上方へ延びる傾斜プレート(幅20cm
×長さ70cm)で構成されており、傾斜プレートの端
部は支持可能であった。
耐性、耐アルカリ性、耐沸性、耐凍害性、促進耐候性、
屋外暴露試験、耐汚染性を評価したところ、表3に示す
結果を得た。
乾燥炉中に10日間貯蔵し、塗料の状態を目視にて観察
し、下記の基準で評価した。
で乾燥させ、塗膜を顕微鏡で観察し、下記の基準で評価
した。塗膜の光沢を60o光沢として測定した。
行ない、碁盤目が全く剥離しない場合を100/10
0、碁盤目が全て剥離した場合を0/100として表示
した。
し、下記の基準で評価した。
レベル ×:塗膜の変化が大きく、実用性に乏しい (5)耐アルカリ性 30%NaOH水溶液に7日間浸漬し、塗膜の状態を目
視により観察し、上記(4)と同様の基準で評価した。
℃で8時間を1サイクルとする50サイクルの凍結試験
に供し、塗膜の状態を目視より観察し、上記(4)と同
様の基準で評価した。
し、上記(4)と同様の基準で評価した。また、光沢の
グロス保持率も評価した。
直部の変色により目視で観察し、上記(4)と同様の基
準で評価した。
に流し込み、常温で1ヶ月放置した後、厚さを3.0m
m±0.5mmの試験片を調製した。この試験片を、J
IS K7201に準拠して試験を行い、燃焼する酸素
指数値により以下の基準で難燃性を評価した。
5の塗料では、比較実施例1に比べて、耐汚染性、屋外
暴露試験(耐候性)、耐水性などが1〜2ランク程度改
善されている。また、実施例2と比較実施例2との対比
から明らかなように、実施例2では、塗膜形成性、付着
性、および耐性などを改善でき、バランスのとれた塗膜
物性を示している。さらに、コロイド状シリカを含むエ
マルジョンを用いることにより、塗膜の光沢を広い範囲
で調整可能である。さらには、コロイド状シリカの含有
量の高いエマルジョン(合成例7,8)を用いた実施例
2,3では、前記評価基準に基づいて、相対的に難燃性
を評価したところ、難燃剤を添加することなく、難燃性
を付与できる。
タンを使用)を用いた実施例6の塗料では、二酸化チタ
ンをポリマーによって被覆しているため、耐光性、耐水
性、耐アルカリ性などにおいて、比較実施例1に比べて
改善でき、バランスのとれた物性となっている。さら
に、合成例10(微粒子として二酸化チタンを使用)
と、合成例6(微粒子としてコロイド状シリカ粒子を使
用)とを用いた実施例7の塗料では、実施例6に比べて
汚染性が、さらに改善されている。
Claims (14)
- 【請求項1】 直接又はノニオン界面活性剤を介して、
無機又は有機粒子表面にビニル重合体が結合した粒子
が、水性媒体中に分散している水性分散体。 - 【請求項2】 無機又は有機粒子が、コロイド状シリカ
又は顔料である請求項1記載の水性分散体。 - 【請求項3】 ノニオン界面活性剤が、ポリオキシアル
キレンエーテル又はその誘導体である請求項1記載の水
性分散体。 - 【請求項4】 ノニオン界面活性剤の曇点が、0〜80
℃である請求項1又は3記載の水性分散体。 - 【請求項5】 ノニオン界面活性剤が、少なくとも1つ
のエチレン性不飽和基を有する請求項1、3又は4記載
の水性分散体。 - 【請求項6】 ビニル重合体が、(メタ)アクリル系単
量体、芳香族ビニル系単量体、ビニルエステル系単量体
から選択された少なくとも一種の重合体である請求項1
記載の水性分散体。 - 【請求項7】 ビニル重合体100重量部に対して、無
機又は有機粒子3〜500重量部、ノニオン界面活性剤
0.1〜20重量部を含む請求項1記載の水性分散体。 - 【請求項8】 粒子の80重量%以上が無機又は有機粒
子をコアとし、ビニル重合体をシェルとするコア−シェ
ル構造の球状複合粒子である請求項1又は7記載の水性
分散体。 - 【請求項9】 無機又は有機粒子表面にビニル重合体が
結合した粒子の平均粒子径が10μm以下である請求項
1、2、7又は8記載の水性分散体。 - 【請求項10】 無機又は有機粒子が水性媒体中に分散
した系で、ノニオン界面活性剤の存在下、前記ノニオン
界面活性剤の曇点以上の温度でビニル単量体を重合する
水性分散体の製造方法。 - 【請求項11】 無機又は有機粒子表面に、ノニオン界
面活性剤を吸着させてビニル単量体を重合する請求項1
0記載の水性分散体の製造方法。 - 【請求項12】 ノニオン界面活性剤の使用量を、(a-
1)臨界ミセル濃度未満であり、かつ無機又は有機粒子の
飽和吸着量未満、(a-2)臨界ミセル濃度未満であり、か
つ無機又は有機粒子の飽和吸着量以上、(b-1)臨界ミセ
ル濃度以上であり、かつ無機又は有機粒子の飽和吸着量
未満、又は(b-2)臨界ミセル濃度以上であり、かつ無機
又は有機粒子の飽和吸着量以上とし、ビニル単量体を重
合する請求項10又は11記載の水性分散体の製造方
法。 - 【請求項13】 請求項1記載の水性分散体で構成され
ている塗料組成物。 - 【請求項14】 コア−シェル構造の複合粒子と無機又
は有機粒子との割合が、固形分換算で、前者/後者=1
00/0〜50/50(重量比)である水性分散体で構
成されている請求項13記載の塗料組成物。
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