JP2000290735A - 粗銅の乾式精製における還元処理方法 - Google Patents

粗銅の乾式精製における還元処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗銅を乾式精製するにあたって、酸化工程後
の粗銅溶湯中に炭化水素系ガスを酸素含有ガスとともに
吹込んで溶湯中の酸素を還元させる還元処理方法におい
て、還元処理前の溶湯温度が低い場合でも還元終了時の
温度を常に安定して目標最低出湯温度以上に確保し得る
ようになし、これによって還元終了後に改めて重油バー
ナー等により溶湯を加熱昇温させる作業を不要とし、生
産性の向上、エネルギーコストの低減を図る。 【解決手段】 還元処理開始直前の溶湯温度を測定し、
その溶湯温度に応じて溶湯中に吹込む炭化水素系ガスと
酸素含有ガスとの流量比を、溶湯温度が低いほど酸素含
有ガスの割合が高くなるように調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粗銅の乾式精製方
法に関するものであり、特に酸化工程後の還元処理工程
において、還元剤としての炭化水素系ガスを空気などの
酸素含有ガスとともに粗銅溶湯中に吹込んで還元する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に銅の製錬工程としては、種々の工
程が実施されているが、その代表的なプロセスとして
は、自溶炉において溶錬してマットをつくり、さらにそ
のマットを転炉で処理して銅含有量が98.5%程度の
粗銅を得、さらにその粗銅を精製して銅含有量99.3
%〜99.5%程度に上昇させてからアノードに鋳込
み、最終的に電解精製するプロセスがある。このような
プロセスのうち、転炉から得られた粗銅を精製する方法
としては、一般には転炉から得られた粗銅溶湯を例えば
円筒横型傾転方式の精製炉内に受入れ、その精製炉内に
おいて乾式精製を行なうことが多い。この場合の乾式精
製の具体的方法としては、粗銅溶湯中に空気を吹込んで
主としてSを酸化除去(脱硫)するための酸化工程と、
転炉から送られた粗銅中に存在していた酸素および酸化
工程において溶湯中に吸収された0.8〜1.0%の酸
素を除去(脱酸)するために還元剤を溶湯中に吹込むこ
とにより0.1〜0.2%まで低減させる還元工程とか
らなるのが通常であり、後者の還元工程における還元剤
としては、最近では石油系液化炭化水素ガス(LPG)
をクラッキング用の空気とともに吹込むことが多い。
【0003】ところで上述のような精製炉での還元工程
終了後は、溶湯を精製炉から出湯させ、樋などを介して
鋳造機へ溶湯を導き、電解精製用のアノードに鋳込むの
が通常であり、したがって精製炉からの出湯温度は、鋳
造機における鋳造最適温度に精製炉〜鋳造機間での温度
降下量を見込んだ温度(以下これを“目標出湯温度”と
記す)に出来るだけ近付けるか、あるいは鋳造機におけ
る許容最低鋳造温度に精製炉〜鋳造機間での温度降下量
を見込んだ温度(以下これを“目標最低出湯温度”と記
す)以上とする必要がある。ここで、目標出湯温度は、
精製炉から鋳造機までの樋等の長さや構造、あるいは保
温の程度などによって異なるが、一般には1160℃〜
1180℃程度とされることが多く、したがって目標最
低出湯温度は1160℃程度とされるのが通常である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】粗銅の精製炉における
還元開始直前の溶湯温度は、炉内の溶湯量や炉の構造、
あるいは転炉からの注湯温度や酸化工程前の保温条件、
酸化工程の処理条件などによって異なるが、一般には1
100〜1130℃程度であることが多い。一方還元工
程においては炭化水素系ガスおよび空気の吹込みに伴な
う発熱反応によって溶湯温度が上昇し、一般にその温度
上昇量は50℃程度とされている。したがって還元終了
時の溶湯温度は1160〜1180℃程度となるのが通
常であるが、実際には、還元開始直前の溶湯温度が11
00℃付近と低い場合には、工程条件のばらつきなどに
よって還元終了時の溶湯温度が目標最低出湯温度の11
60℃を下廻り、1150℃程度となってしまうことも
多い。
【0005】上述のように還元終了時の温度が目標最低
出湯温度よりも低くなった場合、その低温の溶湯をその
まま精製炉から鋳造機へ向けて出湯すれば、樋や鋳造機
において溶湯の粘度が上がったり部分的に凝固が開始さ
れたりして、樋や鋳造機において溶湯の詰まりが生じて
しまうことがある。そこで一般には還元終了時の温度を
測定し、その温度が目標最低出湯温度に達していない場
合は、還元終了後に重油バーナーを燃焼させて溶湯を加
熱し、目標最低出湯温度以上となるまで溶湯温度を上昇
させることが行なわれている。
【0006】しかしながら、このように還元終了後に重
油バーナーにより溶湯を加熱する場合、その加熱に長時
間を要し、生産性を阻害する問題がある。例えば350
トンの溶湯を保有した円筒横型傾転方式の精製炉の場
合、重油バーナーによって溶湯温度を10℃上げるため
には、約1時間もの長時間の加熱を要し、したがってそ
の分生産性が阻害されてしまう。ちなみに、粗銅を35
0トン保有した精製炉における操業の1サイクルは、還
元終了後に重油バーナーによる加熱を行なわない場合、
一般に6時間(還元1.5時間+鋳造4.5時間)程度
であり、したがって溶湯温度を10℃上げるための1時
間の加熱は、生産性に重大な影響を与えることが明らか
である。またこのように還元終了後に重油バーナーによ
る長時間の加熱を行なうことは、エネルギーコストの上
昇も招く。さらに、前述のように還元終了後の重油バー
ナーによる加熱によって精製炉での1サイクルの時間が
延長されれば、上流の転炉などでの処理工程にも影響を
与え、生産計画に狂いを与えるばかりでなく、上流の工
程でも溶湯の保温が必要となったりして、一層エネルギ
ーコストの上昇を招いてしまうことがある。
【0007】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、還元開始直前の溶湯温度が低い場合でも、還
元終了時の溶湯温度が確実かつ安定して目標最低出湯温
度以上に確保されるようになし、これによって還元終了
後に重油バーナー等による溶湯の加熱を行なうことを不
要となし、ひいては生産性の低下の防止、エネルギーコ
ストの上昇を防止することを目標とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、還元処理
のために粗銅溶湯中に吹込む炭化水素系ガスと空気など
の酸素含有ガスとの比率(流量比)が還元処理中におけ
る溶湯温度の上昇度合に影響を与えることに着目してさ
らに研究を重ねた結果、還元開始直前の溶湯温度を測定
するとともに、溶銅中に吹込む炭化水素系ガスと酸素含
有ガスとの流量比を、還元開始直前の溶湯温度に応じて
変化させることにより、還元終了時の溶湯温度を目標最
低出湯温度以上に安定して確保し得ることを見出し、こ
の発明をなすに至った。
【0009】具体的には、請求項1の発明は、粗銅を乾
式精製するにあたって、酸化工程後の粗銅溶湯中に炭化
水素系ガスを酸素含有ガスとともに吹込んで溶湯中の酸
素を還元させる還元処理方法において、還元処理開始直
前の溶湯温度を測定し、その溶湯温度に応じて溶湯中に
吹込む炭化水素系ガスと酸素含有ガスとの流量比を、溶
湯温度が低いほど酸素含有ガスの割合が高くなるように
調整することを特徴とするものである。
【0010】また請求項2の発明は、請求項1に記載の
粗銅の乾式精製における還元処理方法において、還元終
了時の溶湯温度が目標最低出湯温度以上となるように炭
化水素系ガスと酸素含有ガスとの流量比を調整すること
を特徴とするものである。
【0011】さらに請求項3の発明は、請求項1に記載
の粗銅の乾式精製における還元処理方法において、還元
処理中途において前記流量比を変化させることを特徴と
するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】先ずこの発明の還元処理方法を含
む精製炉での粗銅の精製プロセスの全体について説明す
る。
【0013】精製炉、例えば円筒横型傾転方式の精製炉
は、予め重油バーナーによって内部を予熱・保温してお
く。そして前工程の転炉から出湯された粗銅の溶湯をレ
ードル等を介して精製炉内に受入れる。この受入れ時に
おいても重油バーナーによって精製炉内を加熱してお
く。ここで、転炉の2炉分以上の粗銅溶湯を精製炉に順
次受入れても良いことはもちろんである。なお一般に
は、精製炉に対する転炉からの粗銅溶湯の受入れ期間、
あるいは受入れと受入れとの間の待機期間中も、精製炉
内の粗銅溶湯を重油バーナーによって加熱・保温する。
【0014】上述のようにして転炉からの所定量の粗銅
溶湯を精製炉内に受入れた後溶湯中のSを溶湯中から酸
化除去させるための酸化工程を実施する。この酸化工程
は、一般には精製炉内の湯面下の羽口から空気等の気体
酸化剤を吹込んで行なうのが通常であるが、この発明で
は特に限定されるものではない。なお酸化工程に先立っ
ては、溶湯上に浮上している酸化鉄等の酸化物、すなわ
ちいわゆる“からみ”を掻き出す“からみ掻き”を行な
うのが通常である。また“からみ掻き”後の酸化工程中
も、一般には保温のために重油バーナーを燃焼させて、
溶湯を保温するのが通常である。
【0015】上述のようにして酸化工程を終了した後に
は、還元工程を実施する。この還元工程は、転炉から送
られた粗銅中に存在していた酸素と酸化工程で溶湯中に
吸収された酸素を除去(脱酸)するためのものであり、
精製炉内の溶湯中に炭化水素系ガスを酸素含有ガスとと
もに湯面下の羽口から吹込むことによって行なわれる。
ここで、炭化水素系ガスの代表的なものとしては、ブタ
ン(C4 10)を主成分とする石油系液化炭化水素ガス
(LPG)を気化させてなるものがあり、この発明の方
法でもLPGを用いることが一般的であるが、それに限
られるものではなく、天然ガス等を用いても良いことは
もちろんである。また酸素含有ガスとしては空気(エア
ー)が代表的であるが、その他酸素富化空気や酸素を多
量に含有する任意のガス(もちろん酸素以外の成分が銅
の溶湯に悪影響を与えないことが必要であるが)を用い
ても良い。
【0016】この還元工程において、酸素含有ガス(以
下代表例として“空気”と記す)は、炭化水素系ガスを
部分的に燃焼させてCO,H2 ,C(m≦4;n≦
10)に分解させ、脱酸速度を速めるためのものであ
り、空気が溶湯中に吹込まれる際には、その吹込空気中
の酸素が次のように炭化水素系ガス(例えばC4 10
と反応する。
【0017】C4 10+O2 →CO+H2 +C
(m≦4;n≦10)
【0018】この反応によってCO,H2 ,C
(m≦4;n≦10)が溶湯中の酸素を還元除去するに
寄与する。そしてまた上記反応は部分燃焼反応であっ
て、酸素量が多くなるほど発熱量は大きくなり、還元処
理中における溶湯温度上昇量が大きくなる。そこでこの
発明では、酸化工程終了後の還元工程開始直前(炭化水
素系ガスおよび空気の吹込開始前)の溶湯温度を測定し
ておき、その溶湯温度に応じて炭化水素系ガスと空気と
の吹込流量比を調整する。具体的には、還元開始前の溶
湯温度が低い場合には空気の比率を高くして、還元処理
中の温度上昇量を大きくし、逆に還元開始前の溶湯温度
が高い場合には空気の比率を低くして、還元処理中の温
度上昇量を抑制し、これによって還元処理終了時におけ
る溶湯温度が目標出湯温度に近付くようにコントロール
する。あるいは還元処理終了時における溶湯温度が目標
最低出湯温度以上となるようにコントロールする。なお
この目標出湯温度とは、既に述べたように精製後の溶湯
を鋳造機においてアノードに鋳込む際の最適鋳造温度
に、精製炉から鋳造機までの間に見込まれる温度降下分
を加えた温度であって、通常は1160〜1180℃程
度であり、また目標最低出湯温度とは、前記鋳造機にお
ける許容最低鋳造温度に精製炉から鋳造機までの間に見
込まれる温度降下分を加えた温度、したがって一般には
1160℃程度である。
【0019】上述のように還元工程において還元開始前
の溶湯温度に応じて溶湯中に吹込む炭化水素系ガスと空
気との比率を調整することにより、還元終了時の溶湯温
度を所定の温度(目標出湯温度、もしくは目標最低出湯
温度以上)に確保することができるため、還元終了後に
改めて重油バーナーなどによって溶湯を加熱することは
不要となる。
【0020】以上のところにおいて、還元開始前に溶湯
温度を測定するための具体的手段は任意であり、例えば
消耗型熱電対を用いて行なえば良い。また測定された還
元開始前の溶湯温度に応じての炭化水素系ガスと空気と
の流量比の調整は、溶湯温度測定結果に基き、作業者が
手動操作により調整しても、あるいは予め定めたテーブ
ルや関係式に基いて自動的に調整するようにしても良
い。
【0021】さらに、炭化水素系ガスと空気との吹込み
流量比は、還元工程の全期間中一定としておいても、あ
るいは還元工程の中途において変更しても良い。還元工
程中途において吹込み流量比を変更する場合は、一般に
は還元開始から中途までは溶湯中の酸素の還元を重視し
て炭化水素系ガス/空気の流量比を大きく(したがって
炭化水素系ガスの比率を大きく)し、還元期間の中途か
ら還元終了までは溶湯の温度上昇を重視して前記流量比
を小さく(したがって空気の比率を大きく)することが
好ましい。もちろん場合によっては還元工程中に3段階
以上に流量比を変更しても良い。
【0022】なお炭化水素系ガスは本来溶湯中の酸素の
還元のために吹込むのであるから、炭化水素系ガスとと
もに吹込む空気の量は、炭化水素系ガスが完全燃焼し
て、CO2 およびH2 Oのみとなってしまわないよう
に、炭化水素系ガスの理論空気燃焼量よりも少なければ
ならない。具体的には吹込み空気量は理論空気燃焼量
の.5〜30%程度の範囲内となるように定めることが
望ましく、したがって還元開始前の溶湯温度に応じて炭
化水素系ガスと空気との吹込み流量比を定めるにあたっ
ても、炭化水素系ガスの成分組成に応じてその理論空気
燃焼量の5〜30%の範囲内の空気吹込量が得られるよ
うに定めることが望ましい。
【0023】
【実施例】円筒横型傾転タイプの400トン精製炉を用
いて、次のようにしてCu純度約98.5%の粗銅35
0トンの精製を行なった。すなわち、予め重油バーナー
の燃焼により保温された精製炉に転炉からの1炉目の粗
銅溶湯180トンを受入れた後、転炉からの2炉目の粗
銅溶湯180トンを受入れた。なお粗銅量は後述するか
らみ掻きおよび還元により350トンとなる。ここで、
1炉目受入れ前の重油バーナーによる保温時の重油燃焼
量は150l/hr、1炉目の受入れ時における重油バ
ーナー加熱の重油燃焼量は200l/hr、その後の1
炉目〜2炉目間および2炉目受入れ時における重油バー
ナー加熱の重油燃焼量は300l/hrとした。前述の
ようにして転炉からの2炉目の粗銅溶湯を受入れた後、
からみ掻きを行なってから、酸化処理工程として湯面下
の羽口から空気を800Nm3/hrの流量で0.5〜
2.0時間吹込んだ。酸化工程終了後、還元工程とし
て、ブタンを主成分とする石油系液化炭化水素ガスを気
化させてなるガス(LPG)と空気を湯面下の羽口から
吹込んだ。ここで、酸化工程終了直後すなわち還元開始
前に、溶湯温度を消耗型熱電対により測定し、その溶湯
温度に応じて表1に示すようにLPG吹込流量と空気吹
込流量とを定めて、還元工程での吹込みを1.5時間行
なった。そして還元工程終了時の溶湯温度を消耗型熱電
対によって測定した。なお表1において、還元開始前溶
湯温度1125℃〜1115℃の各例では、中途でLP
G流量を変えて、LPG/空気の流量比を変更した。一
方還元開始前溶湯温度1110℃〜1100℃の各例で
は、LPG流量は一定とし、したがってLPG/空気の
流量比を一定とした。
【0024】
【表1】
【0025】以上のような精製炉での操業を、合計78
チャージ行ない、還元開始直前の溶湯温度と還元終了時
の溶湯温度との関係を調べたところ、図1に示す結果が
得られた。また還元工程中の溶湯温度変化量([還元終
了後の溶湯温度]−[還元終了時の溶湯温度])を、還
元開始前の溶湯温度に対応して図2に示す。
【0026】図1、図2から明らかなように、還元開始
直前の溶湯温度が低いほど、還元期間中における溶湯温
度の上昇量は大きくなり、還元開始前溶湯温度が110
0℃と低い場合でも、目標最低出湯温度(一般には11
60℃)以上を安定して確保できたことが明らかであ
る。またいずれのチャージの場合も、還元終了後、直ち
に出湯してアノード鋳造機へ導き、鋳造を行なったが、
出湯後の樋等における溶湯の詰まりは生じないことが確
認された。
【0027】なお参考のため、この発明の方法のような
還元開始前溶湯温度に応じた還元工程における炭化水素
系ガスと空気との流量比の調整を行なわない従来の一般
的な方法における還元開始前溶湯温度と還元終了時溶湯
温度との関係を図1中に2点鎖線で示す。この場合、還
元期間中における溶湯温度の上昇量は、還元開始前の溶
湯温度にかかわらず平均して50℃程度であり、そのた
め還元開始前溶湯温度が1100℃と低い場合には、還
元終了時の温度が平均で1150℃となり、諸条件のば
らつきなどによって1160℃を下廻ってしまうことが
あることが明らかである。
【0028】
【発明の効果】この発明の粗銅の乾式精製における還元
処理方法によれば、還元開始直前の溶湯温度を測定し
て、その溶湯温度に応じて溶湯中に吹込む炭化水素系ガ
スと空気等の酸素含有ガスとの流量比を、溶湯温度が低
いほど酸素含有ガスの割合が大きくなるように調整する
こととしたため、還元開始直前の溶湯温度が低いほど還
元処理中における溶湯温度の上昇量が大きくなり、その
ため初期の溶湯温度が低い場合でも還元終了時の温度と
して、後工程のアノード鋳造に必要な許容最低鋳造温度
にさらに精製炉から鋳造機までの温度降下分を見込んだ
目標最低出湯温度以上の温度を常に安定して確保するこ
とができ、そのためたとえ初期温度が低い場合でも、還
元終了後出湯までの間に重油バーナー等により溶湯を加
熱して溶湯温度を上昇させる必要がなくなり、その結果
生産性を従来よりも大幅に向上させることができるとと
もに、エネルギーコストの削減を図ることができ、さら
には上流の各工程に悪影響を及ぼすこともない等、量産
規模での実操業において優れた効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における還元開始直前の溶湯
温度と還元終了時の溶湯温度との関係を示すグラフであ
る。
【図2】この発明の実施例における還元処理期間中の溶
湯温度上昇量を、還元開始直前の溶湯温度に対応して示
すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀谷 敏博 大分県北海部郡佐賀関町大字関3の3382番 地 日鉱金属株式会社佐賀関製錬所内 Fターム(参考) 4K001 AA09 BA23 DA10 GA19 HA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗銅を乾式精製するにあたって、酸化工
    程後の粗銅溶湯中に炭化水素系ガスを酸素含有ガスとと
    もに吹込んで溶湯中の酸素を還元させる還元処理方法に
    おいて、 還元処理開始直前の溶湯温度を測定し、その溶湯温度に
    応じて溶湯中に吹込む炭化水素系ガスと酸素含有ガスと
    の流量比を、溶湯温度が低いほど酸素含有ガスの割合が
    高くなるように調整することを特徴とする、粗銅の乾式
    精製における還元処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の粗銅の乾式精製におけ
    る還元処理方法において、 還元終了時の溶湯温度が目標最低出湯温度以上となるよ
    うに炭化水素系ガスと酸素含有ガスとの流量比を調整す
    る、粗銅の乾式精製における還元処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の粗銅の乾式精製におけ
    る還元処理方法において、 還元処理中途において前記流量比を変化させる、粗銅の
    乾式精製における還元処理方法。
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KR100615877B1 (ko) * 2004-02-27 2006-08-25 닛코 킨조쿠 가부시키가이샤 정제로의 조업방법
KR101620724B1 (ko) 2014-10-20 2016-05-13 주식회사 포스코 습식 제련 공정에서 발생하는 수소 가스의 회수 방법 및 유효금속을 회수하는 방법

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