JP2000290887A - リグノセルロースの漂白方法 - Google Patents
リグノセルロースの漂白方法Info
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Abstract
しつつ、パルプ強度の低下を抑制するリグノセルロース
材料の漂白処理方法の提供。 【解決手段】 アルカリ性薬品にてリグノセルロース物
質を蒸解後、酸素脱リグニンを行うことによってカッパ
ー価8〜15にし、得られたパルプを酸性水溶液中で処
理し、前工程の酸素脱リグニン工程対比でパルプのカッ
パー価換算で30%以上低下させ、かつカッパー価を3
〜10に低下させ、その後の工程でオゾンガス処理後、
抽出処理を行い、さらに二酸化塩素処理を行うシーケン
スで漂白することを特徴とするリグノセルロースの漂白
方法。
Description
材料の漂白方法に関し、更に詳しくは、パルプの脱リグ
ニンを目的とした酸処理の後にオゾン処理を行い、つい
でパルプ品質の目的に応じてアルカリ又は弱酸性下での
抽出段にて処理、さらに二酸化塩素にて処理することに
よって、少ないオゾンガス添加量で高い白色度を維持し
つつ、パルプ強度の低下を抑制する漂白処理方法に関す
るものである。
用するためには、蒸解のような化学作用によってパルプ
化した後、あるいはリファイナー等を使用する機械的作
用によってパルプ化した後、該パルプを漂白して白色度
を高める必要がある。例えば、クラフトパルプは包装資
材のように強度を必要とする用途に使う場合を除いて、
通常、塩素、次亜塩素酸塩、二酸化塩素、酸素、過酸化
水素、苛性ソーダ等の漂白剤及び漂白助剤により漂白処
理され、パルプに含まれる着色原因物質であるリグニン
等が除去された後に漂白クラフトパルプとして使用され
るのが一般的である。
自体の強度をある程度保つことが必要であり、その為に
パルプ繊維を構成する炭水化物(セルロース等)の分解
を最小限にするように、過激な単段での漂白を避け、漂
白剤と漂白条件を変えて、温和に漂白する多段漂白工程
を採るのが一般的である。
でパルプ中に含有されるリグニンを塩素化し(C段)、
リグニンに可溶性を付加した後、次にアルカリで該リグ
ニンを溶解抽出して(E段)、パルプ中からリグニンを
分離し、次亜塩素酸塩(H段)、二酸化塩素(D段)等
を使用し、残留する少量のリグニンを更に分解除去し、
白色度の高いパルプを得る方法が採られている。
品の使用量を減らす方法が注目され、漂白各段での洗浄
の強化や、漂白入口での脱リグニンの程度を進めたパル
プの使用、さらに酵素処理などの方法が応用されている
が、それぞれ排水量の増加や新規洗浄機の設置、蒸解プ
ラントの変更、など大幅な設備投資が必要であった。一
方、非塩素系漂白薬品を使用する漂白方法も注目されて
いる。非塩素系漂白薬品としては、オゾン、酸素、過酸
化水素、過酸等が知られており、このうち、オゾン以外
の薬品の場合は、高い白色度レベルを達成することが困
難であるため一般に普及するまでには至っていない。ま
た、オゾンガスを使用する漂白方法は、薬品が高価であ
るにもかかわらず高い添加率を必要とするため漂白薬品
としては優れているにもかかわらず導入された事例は多
くない。
は前段もしくはオゾン段と同時に酸処理が行われてき
た。例えば、「紙と周辺技術」(4)P2−9、(19
87)には、「パルプのオゾン漂白について」と題する
高木氏の論文に、pHに関して、「オゾンは酸性では比
較的安定であるが、pH4以上ではpHの上昇とともに
分解されやすくなり、〜中略〜pH2から3でオゾン漂
白を行うとパルプ粘度低下の抑制にも効果がある。」と
述べられており、オゾン処理は酸性下で行うことが推奨
されている。また、これに関連して、オゾン処理の前処
理として酸性下にした後に洗浄段を加え、オゾンガスを
分解する金属イオンを除く技術も提唱されている。
て、特開平6−346391号公報には、オゾン処理時
のpHを1〜3の酸性として行うことを含む技術が開示
されている。また、特開平5−148785号公報に
は、化学的に蒸解したリグノセルロース含有パルプをp
H3.1から9.0までの範囲内で錯化剤を使用して処
理することによって該パルプの微量金属含有状態に変化
を与え、その後上記パルプをオゾン処理する方法が開示
されている。さらに、特開昭57−154489号公報
には、約20%から約45%までのパルプ濃度で酸性p
Hでパルプのオゾン処理を行う方法が開示されている。
れているオゾン処理時に行われてきた酸処理は、オゾン
の分解、又はオゾン段でのパルプの粘度低下を抑制する
ことを目的として酸性側にしただけのものである。つま
り、リグニン、ヘキセンウロン酸等を積極的に除去する
酸処理技術とは明らかに異なる。
ン、ヘキセンウロン酸等を積極的に除去する酸処理とし
て、例えば特開平6−280177号公報には、蒸解後
の未漂白パルプを無機酸のpH1.0〜1.6、温度8
0℃〜酸性処理液の煮沸温度、パルプ濃度5〜20%、
時間1〜3時間の条件下で酸処理し、ついでリグニンの
アルカリ抽出処理を行うことによりパルプを漂白する方
法が開示されている。しかし、この方法は、脱リグニン
を目的とした酸処理としては、例えば処理pHが1.0
〜1.6であるように条件が過酷であり、酸加水分解に
よるパルプ強度の低下が懸念される。また、酸処理後と
オゾン処理組み合わせることによって、リグニン、ヘキ
センウロン酸等を選択的に除去するという本発明の処理
とは明白にことなる処理である。
を解決すべく、少ないオゾン添加量で高い白色度を維持
しつつ、パルプ強度の低下を抑制する漂白処理方法を提
供することを目的とするものである。
目的とした酸処理の後にオゾン処理を行い、ついでパル
プ品質の目的に応じてアルカリ又は弱酸性下での抽出段
にて処理、さらに二酸化塩素にて処理することを特徴と
するものであり、以下の各発明を包含する。
物質を蒸解後、酸素脱リグニン工程処理を行うことによ
ってパルプのカッパー価を8〜15にし、得られたパル
プを酸性水溶液中で処理し、前工程の酸素脱リグニン工
程対比でパルプのカッパー価換算で30%以上低下させ
てパルプのカッパー価を3〜10とし、その後の工程で
オゾンガス処理、抽出処理を行い、さらに二酸化塩素処
理するシーケンスで漂白することを特徴とするリグノセ
ルロースの漂白方法。
〜4.0で、かつ反応温度80℃〜130℃であること
を特徴とする、(1) 項記載のリグノセルロースの漂白方
法。 (3) オゾンガス反応後の抽出処理は、pH9〜12のア
ルカリ性下で行われることを特徴とする、(1) 項又は
(2) 項記載のリグノセルロースの漂白方法。 (4) オゾンガス反応後の抽出処理が、pH4〜6.5の
酸性下で行われることを特徴とする、(1) 項又は(2) 項
記載のリグノセルロースの漂白方法。
ース物質としては、ポリサルファイドを含むパルプ、も
しくは通常のクラフトパルプ化法(KP)、サルファイ
トパルプ化法(SP)、アルカリパルプ化法(AP)等
のケミカルパルプ化法由来のパルプが好ましく、特に好
ましくはクラフトパルプ化法によって得られたパルプで
ある。パルプ化に使用される木本植物由来のリグノセル
ロース材料としては、アスペン、ブナ、アカシア、ユー
カリ、マングローブ等の広葉樹材が好ましく、マツ、ト
ウヒ、ダグラスファー等の針葉樹材、さらにバガス、ケ
ナフ、エスパルト草、イネ、アシ等の草本植物由来のリ
グノセロース材料にも条件を満たせば適用できる。
た未晒パルプは、酸素脱リグニン処理工程を経るが、こ
のときカッパー価が8から15以下になるように酸素脱
リグニン処理が行われる。この酸素脱リグニン処理工程
は、好ましくは10から12のカッパー価のパルプを与
える処理工程である。この処理工程でのパルプのカッパ
ー価が15を越えると、その後の漂白工程でいたずらに
薬品を消費するため好ましくなく、反対に8未満の場合
は、漂白前の段階でパルプの強度ならびに収率が著しく
低下するので好ましくない。
2.5〜4の範囲である酸性溶液に浸し、カッパー価測
定の際に過マンガン酸カリウムを消費するリグニンを初
めとする物質を積極的に除去する処理工程を指す。この
酸処理条件の詳細について説明すると、酸素脱リグニン
処理後のパルプを酸で処理する時の温度は80〜130
℃、好ましくは90〜120℃の範囲である。温度が8
0℃未満では、パルプ中の酸可溶性物質との反応が小さ
く処理効果が不十分となる。一方、温度が130℃を超
えて高くなると、パルプ中のセルロースの劣化が著しく
なるので適さない。
2.5未満のpHでは酸処理後のカッパー価は小さくな
るもののパルプの酸加水分解が進みパルプの粘度並びに
強度の劣化が大きく好ましくない。一方、pH4を越え
る場合、温度や圧力を増してもカッパー価の低下は小さ
くなり、その後の漂白性への効果も小さくなるため好ま
しくない。処理時間は10分間以上、好ましくは30〜
180分間であるが、時間については酸処理効果が認め
られれば特に限定されるものではない。また、酸処理工
程を酸素、又は窒素にて加圧する方法においても上記か
ら選択される酸処理条件にて本発明の効果は維持され
る。
としては、pHを2.5から4に調整できるものであれ
ば無機酸、有機酸のいずれでも良いが、硫酸、硝酸、塩
酸、亜硫酸、亜硝酸等の無機酸、中でも硫酸が入手と取
り扱いが容易であるため好適に用いられる。
(Z段)に使用されるパルプは、前記酸素脱リグニン工
程でのカッパー価が8から15の範囲にあるパルプにつ
いて酸処理を行い、さらに洗浄を行ったものである。ま
た、酸処理後のカッパー価は3から10であり、かつ酸
処理前のカッパー価から30%以上低下していることを
必須条件とする。酸処理後のカッパー価が30%以上低
下してもカッパー価3未満ではパルプの粘度並びに強度
の低下が大きい。一方、カッパー価の低下率が30%未
満でカッパー価10を越える場合、酸処理後でも例えば
リグニンやヘキセンウロン酸などの漂白薬品の消費を促
す物質が多量に存在するためその後工程の漂白薬品がい
たずらに消費され好ましくない。また、酸処理後のカッ
パー価が3から10であっても前述のカッパー価低下率
が30%未満の場合、完成パルプへの漂白薬品の使用量
は酸処理の有無での差が小さく、さらに白色度への寄与
も小さいことから酸処理を行う意義は少ない。酸処理を
行ったパルプは洗浄の有無に関わらず本発明の効果が発
現するが、より効果を大きくするためには引き続き洗浄
あるいは圧縮行程が行われることが好ましい。
に装置は、例えば酸素存在下でのコロナ放電等の当業者
にとって公知のオゾン発生法並びに反応装置から選ぶこ
とができる。オゾン添加率は目標とする完成パルプの品
質によって異なるため特に限定はしないが、例えば、上
質系の品種を想定した場合の目安として、ISO白色度
で70%から87%の場合、対パルプ重量当たりのオゾ
ン添加率は0.1〜1.5%程度から選択される。反応
pHは酸処理後の洗浄パルプのpHが酸性雰囲気のた
め、そのまま、もしくは適宜酸を加えて2.5から4.
5に調整される。また、反応温度は、オゾンの分解が小
さい60℃以下で処理することが好ましく、反応時間は
添加したオゾンが消費されるに十分必要な時間、通常数
分間を撹拌しながら行うことが好ましい。
〔塩基性物質(base)を用いる抽出(Extraction)段を
行うので便宜上、以下、Eb段と略す。〕に使用される
アルカリは、例えば、NaOH等の当業者にとって公知
の多くのアルカリ性化合物から選ぶことが出来る。対パ
ルプ当たりのアルカリ添加率はNaOH換算で0.5〜
3%(対絶乾パルプ)が好ましい。また、漂白系の酸素
で強化されたアルカリ抽出段(Eo段)も本発明の好ま
しい実施形態であるが、Eo段で使用される酸素として
はPSA(Pressure SwingAdsorption)酸素、VSA
(Vacuum Swing Adsorption)酸素などの酸素富化空気
あるいは深冷法酸素など、工業的規模での使用が可能で
あるものならばいずれも使用可能であり、加圧下又は大
気圧下で使用しても良い。酸素添加率は0.5〜3%
(対絶乾パルプ)が好ましい。Eb段もしくはEo段の
反応温度は40〜70℃の間が好ましく、また、反応時
のパルプ濃度は5〜15%の間が好ましく、反応時間は
30〜120分の間であり、最終pHは9〜12の間が
好ましい。Eb段後も最初の漂白処理段後と同様に、洗
浄あるいは圧縮工程を続いて行う。
を洗浄し、さらにアルカリ性にすることなく酸性で抽出
〔酸性(acid)状態で保持する抽出(Extraction)段を
行うので、便宜上、以下、Ea段と略す。〕することも
好ましい実施形態の1つである。酸処理後の洗浄後パル
プは、通常アルカリ性にて再発色する成分を含有してお
り、パルプをアルカリ性に置くことによって一時的にで
も著しく白色度が低下する。また、オゾン処理後のパル
プを続く工程でアルカリ性にするとパルプ粘度が著しく
低下することが知られている。そこで強度を保つ手段と
して弱酸性に保ち、アルカリによるセルロース、ヘミセ
ルロースの重合度低下を防ぎ、着色物質の発色する前に
抽出することによってパルプ粘度の低下防止をし、高白
色度を達成する。酸性に保つ手段としてはオゾン処理後
に洗浄を行ったパルプにアルカリ性化合物を添加するこ
とが好ましく、そのときのアルカリ添加率は適宜pH4
から6.5に保つことができる添加率を選択する。反応
温度は40〜70℃の間が好ましく、また、反応時のパ
ルプ濃度は5〜15%の間が好ましく、反応時間は30
〜120分の間であり、最終pH4から6.5の間が好
ましい。Ea段後も最初の漂白処理段後と同様に、洗浄
あるいは圧縮工程を続いて行う。
弱酸性抽出段に引き続いて行われる二酸化塩素段(以
下、D段と略す。)の添加率は特に限定するものではな
く、残留するリグニン量及び目的とする最終パルプの白
色度の度合いによって適宜選択すればよい。
しては、R−8法やR−10法、大曹法など、また、p
H調整用のアルカリの種類としては、苛性ソーダ、珪酸
ソーダなどいずれも工業的規模での使用が可能であるも
のならばよく、製造方法は特に限定しない。
4.0〜5.5までの範囲で行われることが好ましい実
施形態である。二酸化塩素段の終pHが4.0未満で
は、二酸化塩素が消費されるものの白色度の上昇は小さ
くなる。また、終pHが5.5を超えた場合、二酸化塩
素は消費されにくくなり、かつ、白色度の上昇は小さく
なる。なお、D段は漂白する目的に応じて加圧処理を行
っても良い。
300分が好ましく、特に好ましくは120〜180分
である。30分未満だと高白色度のパルプが得にくい。
一方、300分を超える処理時間の場合には白色度が平
衡に達することと、二酸化塩素を全量消費することによ
る色戻りの問題もあるので好ましくない。また、各二酸
化塩素段の処理温度は40〜90℃が好ましく、特に好
ましくは60℃〜80℃である。40℃より低いと二酸
化塩素の反応速度は小さく、90℃を越えると二酸化塩
素が分解するためパルプに対する有効二酸化塩素量は減
少し、白色度の低下、及び強度の低下が起こる。さら
に、パルプ濃度は5〜15%、より好ましくは8〜12
%の中濃度領域から選択される。5%未満の場合、パル
プと二酸化塩素の反応が悪くなり、一方15%を越える
と撹拌が悪くなり均一な反応が困難となる。
白シーケンスのオゾン段前の酸処理は、オゾン段でのp
Hを酸性領域で行うためのpH調整的なもの、又はオゾ
ン段前での金属イオン除去を目的とし、脱リグニンをほ
とんど伴わない比較的緩やかな条件のものに限定されて
いるのに対し、本発明においては積極的な脱リグニンを
目的とした酸処理とオゾン処理を行い、尚かつアルカリ
又は酸性での抽出段と二酸化塩素処理を行うことによっ
て高い白色度と高い強度を兼ね備えた漂白パルプを製造
できる特徴を有する。
処理した後にアルカリ抽出段を行うことによって、完成
パルプの白色度が上昇し、かつ強度低下が少なくできる
理由としては、酸処理工程で着色したパルプの着色成分
がオゾン処理によって分解又は分解しやすい形になるた
めアルカリ下で抽出し易くなるためと推定される。
によって白色度並びに強度が上昇する理由としては、強
酸性下での酸処理及びオゾン処理したパルプ中の着色成
分は同じ強酸性下では抽出できないが、弱酸性下では抽
出できる性質をもっていること、酸処理工程後にアルカ
リ性にすることによって発色する成分が弱酸性下では発
色しないため、オゾン処理後にアルカリ性下に置くこと
によって起こるパルプ繊維の重合度低下が弱酸性下であ
るが故に起こらないため、と推定される。
又は弱酸性抽出後に二酸化塩素処理が行われるが、D段
は酸性下で行われるためアルカリ性にて再発色すること
が無く、安定して高白色度が得られると考えられる。ま
た、二酸化塩素処理後をもって発色性物質は除去、もし
くは発色しにくい物質へ変成されるため二酸化塩素段を
最終段としても、その後に目的とする白色度にするた
め、さらに漂白段を追加しても良い。
としては、酸素脱リグニン後のパルプについて、例え
ば、A−Z−Eb−D、A−Z−Eo−D、A−Z−E
a−D、A−Z−Eb−D−P、A−Z−Eo−D−
P、A−Z−Ea−D−P、A−Z−Eb−D−D、A
−Z−Eo−D−D、A−Z−Ea−D−D、A−Z−
Eb−P−D、A−Z−Ea−P−D等のシーケンスが
挙げられる。ここで(A)は酸処理段、(Z)はオゾン
処理段、(Ea)は酸性抽出段、(Eb)はアルカリ抽
出段、(Eo)は酸素で強化されたアルカリ抽出段であ
る。そのほか(D)は二酸化塩素段を示しており、
(P)は過酸化水素段を示す。また、各段間の(−)は
洗浄工程を表す。さらに、上記のシーケンスに薬品の減
添及びパルプ品質の改良を目的として漂白工程の一部に
酵素処理(Ez)段を設けても良く、D段の二酸化塩素
段を分割添加(dnD、DND、dED等)しても良
い。
より具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。また、実施例及び比較例に
おける添加率は、対絶乾パルプ当たりの重量%示す。
ンス中の(−)は洗浄段を示す。〕 (1) 前処理: 白色度44.6%、カッパー価12.
1、パルプ粘度19.9mPa・sのブナ主体の広葉樹
酸素脱リグニン後クラフトパルプ(以下、LOKPとい
う。)を、絶乾重量で130g、イオン交換水で希釈し
てパルプ濃度14.0%に調整した。
ルプに追加水と4N−H2 SO4 を絶乾パルプに対し
て、硫酸換算で1.0%(以下、添加率は対絶乾パルプ
を示す。)添加し、パルプ濃度10%、処理温度105
℃で120分間処理した。得られたパルプについてイオ
ン交換水で洗浄し、パルプ濃度20%まで脱水濃縮を行
った。このとき脱水後のパルプカッパー価は6.2であ
った。 (3) Z段(オゾン処理段): A段後のパルプ濃度を1
0%に調整し、そのパルプを自社製3リットル容の密閉
式耐圧型加温ヒーター付き攪拌装置(攪拌式オートクレ
ーブ)に入れ、102g/m3 濃度のオゾンガスをゲー
ジ圧3.3kg/cm2 になるよう槽内に封入し、12
00rpmで10秒、続いて600rpmで120秒攪
拌を行い、オゾンガスとパルプを反応させた。ついで常
圧に戻し、槽内の未反応オゾンガスを空気と置換して反
応を終了した。得られたパルプについてイオン交換水で
洗浄し、パルプ濃度を30%に脱水した。このときオゾ
ン添加率は0.4%であった。
段後のパルプ濃度を14%に調整し、水酸化ナトリウム
を1.0%添加し、パルプ濃度10%、処理温度60℃
で120分間保持した。得られたパルプについてイオン
交換水で洗浄し、パルプ濃度20%まで脱水濃縮を行っ
た。 (5) D段(二酸化塩素処理段): Eb段後のパルプ濃
度を14%に調整したパルプに二酸化塩素を二酸化塩素
換算で0.25%加え、パルプ濃度10%、70℃で1
80分間二酸化塩素処理を行った。D段反応終了後のろ
液pHは4.5であった。また、反応終了後、得られた
パルプについてイオン交換水で洗浄し、完成漂白パルプ
を得た。
にならないように水酸化ナトリウム添加率を0.14%
にし、Ea段(酸性下抽出段)とした以外は実施例1と
同様の処理を行い、完成パルプを得た。なお、Ea段の
終pHは4.7であった。
(オゾン処理段)の入口カッパー価を8として、さらに
オゾン添加率を0.5%にした以外は実施例1と同様の
処理を行い、完成パルプを得た。
9.3mPa・sのブナ主体のLOKPを用い、Z段
(オゾン処理段)の入口カッパー価を4.0として、さ
らにオゾン添加率を0.2%にした以外は実施例1と同
様の処理を行い、完成パルプを得た。
にならないように水酸化ナトリウム添加率を0.14%
にし、Ea段(酸性下抽出段)とした以外は実施例4と
同様の処理を行い、完成パルプを得た。なお、Ea段の
終pHは4.7であった。
(オゾン処理段)の入口カッパー価を6.5として、さ
らにオゾン添加率を0.4%にした以外は実施例4と同
様の処理を行い、完成パルプを得た。
1、パルプ粘度19.9mPa・sのブナ主体のLOK
Pを絶乾重量で130g、イオン交換水で希釈してパル
プ濃度14%に調整した。 (2) aZ段(酸性処理とオゾン処理段): このLOK
Pパルプに追加水と4N−H2 SO4 を絶乾パルプに対
して硫酸換算で1.0%(以下添加率は対絶乾パルプを
示す)添加し、併せてイオン交換水を追加してパルプ濃
度10%に調整し、そのパルプを洗浄することなく自社
製3リットル容の密閉式耐圧型加温ヒーター付き撹拌装
置(撹拌式オートクレーブ)に入れ、148g/m3 濃
度のオゾンガスをゲージ圧4.0kg/cm2 になるよ
う槽内に封入し、1200rpmで10秒、続いて60
0rpmで120秒攪拌を行い、オゾンガスとパルプを
反応させた。ついで常圧に戻し、槽内の未反応オゾンガ
スを空気と置換して反応を終了した。得られたパルプに
ついてイオン交換水で洗浄し、パルプ濃度を30%に脱
水した。このときオゾン添加率は0.77%であった。
段後のパルプ濃度を14%に調整し、水酸化ナトリウム
を1.0%添加し、パルプ濃度10%、処理温度60℃
で120分間保持した。得られたパルプについてイオン
交換水で洗浄し、パルプ濃度20%まで脱水濃縮を行っ
た。 (4) D段(二酸化塩素処理段): Eb段後のパルプ濃
度を14%に調整したパルプに二酸化塩素を二酸化塩素
換算で0.25%加え、パルプ濃度10%、70℃で1
80分間二酸化塩素処理を行った。D段反応終了後のろ
液pHは4.5であった。また、反応終了後、得られた
パルプについてイオン交換水で洗浄し、完成漂白パルプ
を得た。
−H2 SO4 を絶乾パルプに対して硫酸換算で1.0%
(以下添加率は対絶乾パルプを示す)添加し、パルプ濃
度10%、処理温度50℃で60分間処理した。得られ
たパルプについてイオン交換水で洗浄し、パルプ濃度2
0%まで脱水濃縮を行った。このとき脱水後のパルプカ
ッパー価は10.9であった。また、実施例1のA段を
上記a段に置き換え、Z段のオゾン添加率0.73%に
した以外は実施例1と同様の処理を行い、完成パルプを
得た。
換え、Z段オゾン添加率を0.6%にした以外は実施例
5と同様の処理を行い、完成パルプを得た。Z段入口の
カッパー価は9.0であった。
処理に置き換え、オゾン添加率を0.6%にした以外は
実施例4と同様の処理を行い、完成パルプを得た。
はつぎの通りである。 白色度: 米坪200gのシートを5枚作成し、スガ試
験機社製分光白色時計SC−10WNを用いてISO白
色度を求めた。 パルプ粘度: TAPPI STDT230om−89
に従い測定を行った。 シート強度: 絶乾米坪60gのシートを20枚作成
し、引張強さはJISP8113を用いて裂断長として
示した。また、引裂強さはJIS P8116を用いて
比引裂強さとして示した。
白パルプは少ないオゾン添加量で高い白色度を維持しつ
つ、パルプ強度の低下を抑制している(実施例1〜
6)。また、Z段後のEb段をEa段に置き換えると白
色度の低下は小さく、強度は向上する。これに対して、
従来のオゾンを含む漂白の場合、高い白色度にすると粘
度、強度は低下する(比較例1)。また、従来の金属イ
オンの除去を目的とする緩やかな酸処理の場合でも高い
白色度にすると粘度、強度は低下する(比較例2)。さ
らに、強度を維持しようとすると白色度が低下する(比
較例4)。比較例4のEb段をEa段に置き換えても強
度はほとんど改善されず、白色度も低い(比較例3)。
の漂白方法によれば、従来法と比較して少ないオゾン添
加量で高い白色度を維持しつつ、パルプ強度の低下を抑
制することが可能となる。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルカリ性薬品にてリグノセルロース物
質を蒸解後、酸素脱リグニン工程処理を行うことによっ
てパルプのカッパー価を8〜15にし、得られたパルプ
を酸性水溶液中で処理し、前工程の酸素脱リグニン工程
対比でパルプのカッパー価換算で30%以上低下させて
パルプのカッパー価を3〜10とし、その後の工程でオ
ゾンガス処理、抽出処理を行い、さらに二酸化塩素処理
するシーケンスで漂白することを特徴とするリグノセル
ロースの漂白方法。 - 【請求項2】 酸性水溶液中での処理は、pH2.5〜
4.0、かつ反応温度が80℃〜130℃の条件下で行
われることを特徴とする、請求項1記載のリグノセルロ
ースの漂白方法。 - 【請求項3】 オゾンガス反応後の抽出処理は、pH9
〜12までのアルカリ性下で行われることを特徴とす
る、請求項1又は2に記載のリグノセルロースの漂白方
法。 - 【請求項4】 オゾンガス反応後の抽出処理は、pH4
〜6.5の酸性下で行われることを特徴とする、請求項
1又は2に記載のリグノセルロースの漂白方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11096083A JP2000290887A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | リグノセルロースの漂白方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11096083A JP2000290887A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | リグノセルロースの漂白方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000290887A true JP2000290887A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14155513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11096083A Pending JP2000290887A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | リグノセルロースの漂白方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000290887A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002266272A (ja) * | 2001-03-12 | 2002-09-18 | Nippon Paper Industries Co Ltd | セルロース質繊維材料パルプの漂白方法 |
| JP2003096682A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Oji Paper Co Ltd | 漂白パルプの製造方法及び該パルプ含有電子写真用転写紙 |
| JP2007308815A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Oji Paper Co Ltd | 漂白パルプの製造方法 |
| JP2008202160A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Daio Paper Corp | クラフトパルプの漂白方法 |
| JP2009074234A (ja) * | 1999-12-02 | 2009-04-09 | Andritz Inc | 細砕セルロース繊維材のスラリーを処理する方法 |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP11096083A patent/JP2000290887A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009074234A (ja) * | 1999-12-02 | 2009-04-09 | Andritz Inc | 細砕セルロース繊維材のスラリーを処理する方法 |
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| JP2003096682A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Oji Paper Co Ltd | 漂白パルプの製造方法及び該パルプ含有電子写真用転写紙 |
| JP2007308815A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Oji Paper Co Ltd | 漂白パルプの製造方法 |
| JP2008202160A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Daio Paper Corp | クラフトパルプの漂白方法 |
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