JP2000290962A - 護岸用コンクリートブロック及びその製造方法 - Google Patents

護岸用コンクリートブロック及びその製造方法

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JP2000290962A
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resin
concrete
concrete block
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JP11095822A
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Tadami Kamaishi
忠美 釜石
Hideharu Osada
秀晴 長田
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Osada Giken Co Ltd
Toray Industries Inc
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Osada Giken Co Ltd
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】護岸用コンクリートブロックの表面が保護部で
カバーすることにより、耐衝撃性、耐摩耗性等が大きく
改善することができる。 【解決手段】コンクリート製本体の表面の一部又は全部
に、水分の存在下においても反応硬化する樹脂製の保護
部を設けたことを特徴とする護岸用コンクリートブロッ
ク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、護岸用コンクリー
トブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】護岸用コンクリートブロックは、海岸の
保護のため浜に傾斜をもって並べて敷設されるものと、
テトラポットのような消波用のものとがある。浜に傾斜
をもって敷設されているものは、中心に孔を開けて波力
を緩和するものや、表面に突条のあるもの等がある。こ
れらによって、浜の浸食を防止し、浜を護るとともに浜
近傍の景観や種々の施設等を保護するばかりでなく、国
土保全という大きな意味も有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの護岸用コンク
リートブロックは、1日数千〜数万回という波に曝され
ているため、その損傷も激しいものである。特に、敷設
式のものは波による衝撃ばかりでなく、波によってもた
らされる砂や小石によって表面が毎回擦られる。砂等に
よって擦られることによって、コンクリートブロックの
表面は柔らかい部分から磨耗して厚さを失っていく。こ
の摩耗は非常に激しく、1年でブロックの角が丸くなる
程である。勿論、表面も摩耗し凹凸ができる。このよう
に摩耗すると、美観が損なわれるばかりか、コンクリー
トブロック自体の重量が減少し、敷設時の設計基準を満
たさなくなり、更にコンクリートブロック相互の噛み合
い厚さを確保できず、安定性を失い崩壊する。更に、消
波効果が減少したり、堆砂効果が減少し護岸の役を果た
せなくなる。
【0004】結局、損傷した護岸用コンクリートブロッ
クは早急に交換しなければならず、その費用は莫大なも
のとなっていた。このような事態を防止するため、本業
界では安価で耐摩耗性の大きい護岸用コンクリートブロ
ックが待望されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は鋭意
研究の結果、本発明の護岸用コンクリートブロックを完
成させたものであり、その特徴とするところは、コンク
リート製本体の表面の一部又は全部に、水分の存在下に
おいても反応硬化する樹脂製の保護部を設けた点にあ
る。さらに護岸用コンクリートブロックの製造方法とし
て、水の存在下においても反応硬化する樹脂をコンクリ
ート成形型に注入し、少なくとも表層の樹脂が硬化する
前にコンクリートを流し込むことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】コンクリート製本体とは、本発明
の護岸用コンクリートブロックの主要部である。即ち、
後述するように保護部以外の全体をさす。勿論、この部
分が一様にすべてコンクリート製に限定している訳では
なく、本体がセメント系のものであればよい。
【0007】保護部とは、コンクリート製の本体の表面
に設けたもので、護岸用コンクリートブロックを摩耗等
の損傷から保護する部分である。よって、摩耗や衝撃等
の外的要因を受ける部分に設ける。通常は、敷設した表
面が受けるため、そのような表面部分でよい。しかし、
その他の部分にも設けてもよい。本発明でいう「表面の
一部又は全部」という表現はこのことをさす。
【0008】保護部に用いる樹脂は、硬化する時点にお
いて水分が存在していたとしても硬化するものである。
即ち、コンクリート成形型内に樹脂を入れ、硬化前にそ
の上からコンクリートを注入した時、樹脂(少なくとも
表層部)及びコンクリート共に未硬化であるが、その状
態で両方が硬化していくという意味である。
【0009】上記のような樹脂であれば、どのようなも
のでもよいが、発明者の実験ではポリサルファイド変性
樹脂が好適である。これは、モノマー又はプレポリマー
の分子内にSx (Sはイオウ原子、x は平均0〜3個)
単位を含む基の繰り返し単位が1又は複数含まれている
ものである。ポリサルファイド変性エポキシ樹脂を例に
とって説明すると、化1のようなプレポリマーである。
これが、硬化して保護部となる。
【0010】
【化1】
【0011】ここで、式中R1 及びR2 は、化2、化
3、化4、化5、化6、化7等の有機基であり、R3 、
R4 は分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ
プレポリマーの残基である。また、X及びYは、−S
−、−O−、−NH−から選ばれる基である。更に、a
は繰り返し単位ごとに0〜5の整数、bは1〜50の整
数である。ただし、aが繰り返し単位すべてについて0
の場合、X又はYの少なくとも一方は−S−基である。
aは1〜2.5が好ましい。
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】以上の化2〜化7において、mは1以上の
整数であり、R1 及びR2 は同じ有機基であっても異な
っていてもよい。
【0019】ポリサルファイド変性エポキシ樹脂は反応
可能な官能基を有するイオウ含有ポリマー又はイオウ含
有オリゴマーと分子内に2個以上のエポキシ基を有する
エポキシプレポリマーとの付加反応により合成される。
本発明のエポキシ樹脂としては、化1中、R1 が化6の
ものであるジエチルホルマール構造のものが好適であ
る。
【0020】またポリサルファイド変性された樹脂とし
ては、エポキシだけでなく、ウレタン等のプレポリマー
が使用できる。1液型ウレタンでは分子の一部ないし全
部の主鎖中にポリサルファイド連鎖を含み、2液型ウレ
タンではプレポリマー中及び/又は硬化剤中に同様にポ
リサルファイド連鎖を含むことができる。2液の場合、
ポリサルファイド樹脂(末端SH)を硬化剤として用い
てもよい。
【0021】本発明で用いられるポリサルファイド変性
樹脂は、変性しない樹脂に比べて接着性や耐薬品性が優
れている。また、特異なポリサルファイド骨格を有して
いるため柔軟性や耐衝撃性も良好である。湿潤面に対し
ても強い接着力を発揮するため、コンクリートとの同時
接着(硬化に要する時間は問わない)には最適である。
これらの物性を発揮する理由は必ずしも明らかではない
が、含有されるサルファイド結合のイオウはエーテル結
合の酸素とは異なり、疎水性であるが、一方でd軌道を
有しているため二重結合性と共鳴構造を有し、無機物や
金属に配位結合しやすいためではないかと考えられる。
【0022】硬化剤は、変性プレポリマーの反応性末端
基が変性しないプレポリマーと同様なので、変性しない
ものと同様でよく、エポキシならばアミン、ポリアミン
類等普通のものを用いてもよい。また、これらの樹脂に
は、希釈剤、可塑剤、溶剤、顔料等他の添加剤を加えて
もよい。
【0023】本発明に用いる樹脂は上記のものである
が、それに補強材を混合してもよい。ここでいう補強材
は、骨材系、繊維系、ゴム系等がある。補強材は、保護
部に強度を付与するもので、ゴムチップのように変形を
吸収し、かつ耐磨耗性を向上させるものや、骨材のよう
に表面や全体の耐摩耗を向上させるもの、また繊維のよ
うに割れや引っ張りに対する強度を向上させるものであ
る。補強材は複数種まぜて使用してもよい。
【0024】骨材系のものとしては、小さな石、砂、砂
利等の自然物ばかりでなく、セラミックやその粉砕物、
破砕品等でよい。粒といってもその形状はどのようなも
のでもよい。球以外の場合には、径という表現はおおよ
その外形サイズという意味である。これらは、一般に硬
度が高く、耐摩耗性を向上させる。これをより顕著にす
るため、エメリーやガーネット等の硬質骨材を使用する
ことも好適である。
【0025】繊維系のものとしては、ガラス繊維、ポリ
アミド繊維、ポリエステル繊維等の強度の高いもので、
短繊維(1mm〜数cm)が好適である。これらは、保
護部の耐衝撃性を向上させ、クラック防止に大きく寄与
する。
【0026】ゴム系のものとしては、プラスチック粒、
ゴムチップ等であり、一般には硬度は大きくない。逆に
柔軟なものが多い。このようなものの場合、衝撃や剪断
を吸収してクラック防止に寄与するとともに耐摩耗性を
向上させる。
【0027】補強材の混入割合としては、繊維系では重
量比で数%〜50%程度であるが、ゴム系及び骨材系で
は数%〜2000%程度まで可能である。補強材の混入
によって得られる樹脂モルタルは、硬化後空隙のないも
の、空隙を有する透水性のものいずれでもよい。これも
使用する補強材の種類によって変化するもので自由であ
る。しかし、どの場合でも数%以上は混入しないと効果
が小さいことは当然である。
【0028】本発明の保護部の厚みは、特に限定せず、
使用場所の環境(受ける外的要因の強さ)によって選定
すればよい。0.1〜15cm程度であるが、通常の海
では0.5〜3cmが好適である。
【0029】また、保護部の表面は平滑でも、種々の凹
凸を設けてもよい。例えば、その上を歩行する場合の滑
り防止として、波形の凹凸を設けても、幾何学的な溝を
設けても自由である。
【0030】本発明の護岸用コンクリートブロックの製
造方法としては特に限定はしないが、本発明に使用する
樹脂の特性を生かして製造することが望ましい。
【0031】例えば、コンクリートブロック成形型(表
面に凹凸を付ける場合には底面にその凹凸の加工を施す
か、そのような形状の部材を敷く)に、樹脂を所定厚み
注入し、樹脂が硬化する前(表層以外は硬化していても
よい)に、その上からコンクリートを流し込めばよい。
コンクリートが適度に樹脂内に部分的に侵入し、硬化し
た後剥離しないようアンカーとなる。勿論、コンクリー
トが下方に侵入し過ぎる場合には、樹脂を注入した後、
網のようなものを間に設けてもよい。この場合でもいく
らかは侵入するため剥離の心配はない。
【0032】また、樹脂を使用前に増粘処理しておき、
これを用いることによりコンクリートの樹脂への過度の
侵入を阻止すること、或いは樹脂注入後に反応により増
粘させ、コンクリートの侵入を阻止することもできる。
また、樹脂注入前又は後に樹脂中に樹脂流動防止用の成
形体を入れ、コンクリート流し込み時の流動を防止する
方法もある。樹脂流動防止用成形体としては、隔壁によ
り仕切られた多数の室状体からなるシート状物、ハニカ
ム状物、連続気泡の発泡体、網状物など種々の形があ
り、材質は紙、金属、プラスチック、繊維状物など何で
もよい。
【0033】これで、放置するだけで保護部付きの護岸
用コンクリートブロックが完成する。勿論、通常のコン
クリートブロック製造時に行なう作業や工程を行なって
もよい。例えば、振動、脱泡等である。また、本発明の
護岸用コンクリートブロックの形状は、通常使用される
護岸用コンクリートブロックと同様でよく、特に限定す
るものではない。本発明の護岸用コンクリートブロック
は、敷設用でも消波用でもよい。
【0034】以下図面に示す実施の形態に基づいて本発
明をより詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の護岸用コンクリートブロ
ックの一例を示す断面図である。コンクリート製本体2
の上部に樹脂製の保護部3が設けられている。この保護
部3は、ポリサルファイド変性エポキシ樹脂である。こ
の例では、保護部の厚みは5cmである。この樹脂に
は、補強材は混入していないが入れてもよいことは言う
までもない。また、この図では表面に凹凸があるが、こ
れは成形型の底部にその凹凸を設けるか、そのような板
状体を入れるかすれば簡単である。勿論、このような凹
凸はなくともよい。
【0036】図2は、樹脂中に樹脂流動防止材4として
ハニカム構造体を入れた例である。この図2は樹脂の一
部を透明にして描いたものである。ハニカム構造体が抵
抗となり樹脂の流動が減少し、生コンクリートを注入し
た時に樹脂中への侵入が減少する。
【0037】
【発明の効果】本発明の護岸用コンクリートブロックに
よると、以下のような利点がある。 (1)護岸用コンクリートブロックの表面が保護部でカ
バーされているため、耐衝撃性、耐摩耗性等が大きく改
善されている。 (2)保護部となる樹脂が水の存在下でも硬化するもの
であるため、その製造が非常に容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の護岸用コンクリートブロックの一例を
示す断面図である。
【図2】本発明の護岸用コンクリートブロックの他の例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:護岸用コンクリートブロック 2:コンクリート製本体 3:保護部 4:樹脂流動防止材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 秀晴 大阪府大阪市中央区谷町9丁目2番30号 オサダ技研株式会社内 Fターム(参考) 2D018 EA01 4F100 AE01A AK01B AK51B AK53B AK57B BA02 GB90 JB12B JK09 JK10 4J002 CD111 CK021 CN021 FD010 GL00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製本体の表面の一部又は全
    部に、水分の存在下においても反応硬化する樹脂製の保
    護部を設けたことを特徴とする護岸用コンクリートブロ
    ック。
  2. 【請求項2】 樹脂がポリサルファイド変性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1に記載の護岸用コンクリート
    ブロック。
  3. 【請求項3】 ポリサルファイド変性樹脂がエポキシ系
    又はウレタン系であることを特徴とする請求項2に記載
    の護岸用コンクリートブロック。
  4. 【請求項4】 水の存在下においても反応硬化する樹脂
    をコンクリート成形型に注入し、少なくとも表層の樹脂
    が硬化する前にコンクリートを流し込むことを特徴とす
    る護岸用コンクリートブロックの製造方法。
  5. 【請求項5】 水の存在下においても反応硬化する樹脂
    を使用前に増粘処理したものを用いることを特徴とする
    請求項4に記載の護岸用コンクリートブロックの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 水の存在下においても反応硬化する樹脂
    をコンクリート成形型に注入し、反応により増粘させる
    ことを特徴とする請求項4に記載の護岸用コンクリート
    ブロックの製造方法。
  7. 【請求項7】 水の存在下においても反応硬化する樹脂
    をコンクリート成形型に注入し、樹脂流動防止用成形体
    を樹脂中に設置することを特徴とする請求項4に記載の
    護岸用コンクリートブロックの製造方法。
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