JP2000291489A - ピストン内燃機関 - Google Patents
ピストン内燃機関Info
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Abstract
ピストンランド部が確実かつ効率的に冷却されるように
すること。 【解決手段】 ピストン2の内部中空空間8を冷却する
ために、冷媒源に接続された外管14と外管14に伸縮
自在に係合しピストン2と共に移動可能でピストンの中
空空間8と連通する内管15とを備えた加圧装置13を
有するピストン内燃機関において、内管15の底部16
と内管15上に設けられた密閉ピストン19とによって
上下が規定されピストン2の作動時に短縮される環状空
間20を外管14と内管15との間に設け、環状空間2
0が、冷媒供給管24に連通された少なくとも一つの入
口22と環状空間の他方の密閉ピストン側の端部領域に
設けられ内管15に通じる少なくとも一つの出口26と
を有するように構成した。
Description
関、特に好適に2サイクル大型ディーゼルエンジンの形
態を有するクロスヘッド式ピストン内燃機関に関するも
のであり、供給装置を用いて冷媒が供給される少なくと
も一つの内部中空空間を有する少なくとも一つのピスト
ンを備え、前記供給装置が、冷媒源に接続された固定的
な外管と、この外管に係合し、ピストンと共に移動可能
でピストンの中空空間と連通した内管とを備えた加圧ユ
ニットを有している。
可能なクロスヘッドを備えたこの種の装置においては、
加圧ユニットを形成する伸縮装置の下端部はクロスヘッ
ドに取付けられ、固定された外管に通じる上端部は開放
されている。固定された外管の下端部は、上下移動可能
な内管に対してシールされており、上端部は冷媒供給管
と連通している。
においては、ピストン及びピストンと共に移動する内管
が上昇する際、内管と外管との間の空間が減少し、その
結果、内管からピストン中空空間に至る冷媒管内の圧力
が増大し、それによってピストンの内部空間に冷媒が供
給される。ピストンがクランク軸回転の上部ほぼ140°
に対応して運動する間は、ピストンは下向きに加速さ
れ、従って上方に向かって、ピストンの内部空間に液体
を充填させる質量慣性力が生じる。その結果、ピストン
移動のこの段階における液体の充填は、ピストン中空空
間の上部壁体、すなわちピストンランド部の内側に当接
するように行われる。それによってピストンランド部に
向けられた噴射流の効果が損なわれる。従って実現され
る冷却は比較的弱いものである。
うな種類のピストン内燃機関を簡単かつ廉価な手段で改
善し、ピストンランド部が確実かつ効率的に冷却される
ようにすることである。
により、外管と内管との間に、内管に貫通された固定底
部と内管上に設けられた密閉ピストンとによって軸方向
端部が規定されかつピストン作動時に短縮される環状空
間を設けることによって解決される。この環状空間は、
該環状空間の底部側の端部領域に設けられ冷媒供給管と
連通する少なくとも一つの入口と、該環状空間の他方の
密閉ピストン側の端部領域に設けられ内管と連通する少
なくとも一つの出口とを有している。
に至る管内の加圧サイクルは前記周知の装置に対して逆
転される。すなわち今度は、ピストンが下降する際に圧
力が増大する。ピストンがクランク軸の回転運動の下部
およそ220°に対応して運動する間、下方に向かって、
ピストンの中空空間に液体を充填させる質量慣性力が生
じる。これに応じてピストンのこのような運動の段階に
おいては、冷却液がピストンランド部から離れるように
移動され、その結果ピストンランド部は開放される。従
ってこのような状態では、ピストンに至る管内の圧力増
大によってピストンランド部には長く持続的かつ直接的
に新たな冷却液が供給される。この場合、ピストンラン
ド部に供給され既に使用された冷却液によって噴射工程
が減衰されたり、妨げられたりする恐れはない。従って
本発明の手段によって、好適な方法でピストンランド部
の冷却を非常に効率的に行うことが保証される。
適ったさらなる形成は下位請求項に記載されている。す
なわち密閉ピストン及び内管に貫通された底部には好適
にそれぞれ少なくも一つの密閉リングが設けられてい
る。これによって好適に漏損が防止され、それによって
好適な方法ですぐれたポンプ効率が実現される。
管の起点を成し底部に隣接する複数の入口と、密閉ピス
トンに隣接する複数の出口とを有する点である。これら
の手段によって好適に大きな流れ断面が作られ、環状空
間に充填される液体が環状空間全体に均一分布し、それ
は実現されるポンプ効率に対して同様に好適な作用を及
ぼす。
管が、密閉ピストンの環状空間から離れた側に、さらな
る冷媒供給管と連通しかつピストンの圧縮行程時に縮小
される空間を有し、この空間が、密閉ピストンの少なく
とも一つの軸方向通路を介して内管の内部空間と連通し
ている。この構成によって、ピストンに設けられた冷媒
供給装置において圧力が大きく変動することがなくな
る。これによって同時に、下方に向かって冷却液に作用
する質量慣性の力が発生するピストン上昇時の下部領域
も、ピストンランド部に冷却液を供給するために好適に
利用される。このように前記の手段によって、ピストン
ランド部に供給され既に使用された冷却液によって妨げ
られることなく、ピストンランド部に新鮮な冷却液を特
に長く持続的かつ直接的に供給し、それによって特に優
れた冷却効果を得ることができる。
内管に通じる各出口領域に好適にそれぞれ弁を設け、こ
れらの弁を制御して、冷却液が内管から望ましくない漏
れを起こさないようにすることができる。この構成によ
って特にすぐれた効率が得られ、比較的大きな流れ断面
を利用することができる。
的に適ったさらなる構成は、残りの下位請求項に記載さ
れ、図面に基づく以下の実施の形態の説明により詳しく
述べられている。
ディーゼルエンジンのようなクロスヘッド式エンジンで
ある。図1に示す2サイクル大型ディーゼルエンジン
は、前後に列をなして設けられている複数のシリンダ1
を有し、これらのシリンダにはそれぞれピストン2が配
設されている。各ピストン2は、ピストンロッド3を介
して垂直方向に移動可能に軸受けされたクロスヘッド4
に連結されている。各クロスヘッド4は、コンロッド5
を介してクランク軸6と共働する。クランク軸6は、エ
ンジンフレーム7の下部に軸受けされている。エンジン
フレームの下部には、クロスヘッド4のためのガイドを
有する横断壁が設けられている。横断壁の上にシリンダ
1が設けられている。
る。ピストンの中空空間8には冷却液としての潤滑油が
供給される。燃焼室に面するピストンランド部9の半径
方向外側の領域は特に冷却しなければならない。このよ
うな危険な領域を確実に冷却するために、これらの領域
には図2から最もよくわかるように噴射ノズル10が設
けられ、これらの噴射ノズルによって危険領域に供給す
る噴射流が作られる。冷却液はピストンロッド3を介し
てピストン2に供給され、ピストンロッドには好適な供
給通路11及び戻り通路12が設けられている。戻り通
路12は対応するクロスヘッド4の領域でギア空間に出
る。
3の供給通路11は、対応するクロスヘッド4を貫通す
る延長部11aを介して冷媒源、すなわちこの場合エン
ジンの潤滑油機構に接続された対応する加圧ユニット1
3に連結されている。この加圧ユニットは、テレスコー
プ形装置として形成され、エンジンフレーム7に固定さ
れた固定的な外管14と、外管内に配置され外管に対し
て伸縮自在に係合しかつ対応するクロスヘッド4に固定
された内管15とを有している。クロスヘッド4に固定
された内管15はクロスヘッド4によって移動され、従
ってピストン2と共に上下に動く。外管14の下端部は
エンジンフレーム7に連結された固定的な底部16に当
接し、この底部は内管15に貫通している。外管14
は、ほぼ半分の高さでエンジンフレーム7のブリッジ1
7に固定されている。内管15の下端部は、図に示す例
ではクロスヘッドにフランジ連結された湾曲管18に当
接しているが、内管15が湾曲管などの介在物なしに直
接クロスヘッド4に当接されるように、通路の延長部1
1aを成すクロスヘッド4のボーリング機構を形成する
ことも考えられる。内管15の上端部には外管14の内
周と共働する密閉ピストン19が設けられている。
きい。従って、外管14と内管15との間には環状空間
20が形成されている。この環状空間の軸方向は、底部
16と密閉ピストン19とによって規定されている。ピ
ストン2の運動と同様に行われる内管15の移動、及び
内管に固定された密閉ピストン19の移動によって、環
状空間20は、ピストン2が下降する際に縮小し、上昇
する際に拡大する。環状空間20をしっかり密閉するた
めに、底部16の穴部領域または密閉ピストン19の外
周領域に円環状の密閉リング21を設けることもでき
る。
外管14の放射状穴部によって形成された複数の入り口
22を介して底部16に隣接し、外管14を包囲する環
状管23に連通し、環状管は、エンジンの潤滑油機構に
よって冷却液としての潤滑油を供給可能な冷媒供給管2
4に連通している。環状空間20の上端領域には、内管
15の内部空間25に通じる複数の出口26が設けられ
ている。これらの出口は、密閉ピストン19に隣接する
内管15のスリットとして形成される。
際、入口22を介して冷媒が充填される。ピストン2が
下降する際、環状空間20の圧力が増大し、この増大し
た圧力は、環状空間20に連通する内部空間、供給通路
の延長部11a、及び供給通路11を介してピストン2
の中空空間8の噴射ノズル10にまで伝達され、強力な
噴流を生じさせる。ピストン2が下降する際、ピストン
はまず加速し、次いで減速する。ピストン2の減速は既
に下死点の前から、通常は下死点の前のクランク軸6の
回転運動のほぼ110°から開始されるが、このピストン
2の減速の際、ピストン2の内部空間8に含まれる液体
には下方に向いた質量慣性力が作用し、その力によって
液体がピストンランド部9から離れる。この段階で噴射
ノズル10にも新たな冷却液が供給されるため、噴射ノ
ズル10によって作られる噴射流は長時間妨げられずに
ピストンランド部9のそれぞれ対応する領域に当てられ
る。従って確実な冷却効果が得られる。噴射ノズルへの
周期的な冷却液供給は、例えば密閉ピストン19及び/
または配管11,11aに設けられた制御可能な弁によ
って行われるが、通常はこのような周期的な供給は行わ
れない。その理由は、下降運動の開始段階においてまず
圧力を作り出さなければならず、従って、噴射は、上死
点からある程度の距離を有して行われるからである。
降するときだけ作動される一段階冷媒供給装置で間に合
う。それでも、噴射は長く持続する。図4はピストン2
の下降及び上昇の両方で作動される2段階冷媒供給装置
を示している。図4に示す構成の下方領域は図3の構成
に対応しているので、以下に相違点のみを詳細に説明す
る。
トンは上方に向かって加速される。この場合もピストン
2の内部空間8に含まれる液体に作用する下方に向いた
質量慣性力が生じ、その慣性力によってピストン2の内
部空間8に含まれる液体はピストンランド部9から離れ
る。下死点後のクランク軸6の回転運動のほぼ110°に
まで及ぶこの領域をもピストンランド部9の冷却に利用
するために、図4に示す装置では、密閉ピストン19の
上方に配置されピストン2が上昇する際に縮小する外管
14の空間27が、さらなる冷媒供給管24aに連通
し、この冷媒供給管を介して冷媒が供給される。図で
は、冷媒供給管24aは外管14の上端にフランジ連結
されている。噴射ノズルへの周期的な供給は、この場合
も前記のように弁によって行われる。
通路28を介して内管15の内部空間25と連通してい
る。通路28には流れ制御弁が設けられ、この弁は、ピ
ストン及び内管15が下降する際に閉鎖され、ピストン
2及び内管15の上昇開始段階において開放される。開
放段階は好適に前記のような下死点後のクランク角度お
よそ110°の領域にわたっており、この領域においては
ピストン2の充填液に下方向の慣性力が作用する。同様
に、弁装置29aが、環状空間20から内部空間25へ
の冷媒の流れを好適に制御するように設けられている。
この弁29aは、弁29とは逆の動作をするように切り
換えなければならない。すなわちピストン2が下降する
際に開放され、上昇する際に閉鎖されなければならな
い。これらの弁によって、内管15の内部空間25から
液体が望まない方向に漏れるのが防止される。
9を冷却するために、長く持続し、減衰されず、支障の
ない噴射流が得られる。その際、噴射の持続は実際に、
ピストン2に充填された液体に下方向の慣性力が作用す
るクランク角領域全体、すなわちクランク軸6の回転運
動の下方220°にまで及んでいる。クランク軸6の回転
運動の上方140°以内だけは、ピストンランド部9に冷
媒が供給されないが、いずれにしてもこの領域では上方
に向かう慣性力によって優れた効果が得られない。ピス
トンランド部9を冷却するためにピストン2の下降運動
を利用することのみで既に十分である場合が多い。この
ような場合は冷媒供給管24a及び冷媒供給管の背後に
設けられた装置は省略される。その場合むしろ、密閉ピ
ストン19を通過する漏損液は、ピストン2及びそれに
応じて内管15及び密閉ピストン19が上昇する際に、
エンジンのクランクケーシング内に進入する。図に示す
実施の形態では、密閉ピストン19の上方にとどまって
いる液柱は、上昇の際に潤滑油機構内に逆流し、下降の
際に流入する。
ディーゼルエンジンの部分断面図である。
図である。
1実施形態の冷媒供給装置を示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 好適に2サイクル大型ディーゼルエンジ
ンの形態を有するピストン内燃機関、特にクロスヘッド
式ピストン内燃機関であって、供給装置を用いて冷媒が
供給される少なくとも一つの内部中空空間(8)を有す
る少なくとも一つのピストン(2)を備え、かつ前記供
給装置が、冷媒源に接続された固定的な外管(14)と
該外管に伸縮自在に係合し前記ピストン(2)と共に移
動可能で前記ピストンの前記中空空間(8)と連通する
内管(15)とを有している加圧装置(13)を備えた
ピストン内燃機関において、 前記外管(14)と前記内管(15)との間には、前記
内管(15)に貫通された固定底部(16)と前記内管
(15)上に設けられた密閉ピストン(19)とによっ
て軸方向端部が規定されかつ前記ピストン(2)の作動
時に短縮される環状空間(20)が設けられ、該環状空
間(20)は、該環状空間の底部側の端部領域に設けら
れ冷媒供給管(24)と連通する少なくとも一つの入口
(22)と、該環状空間の他方の密閉ピストン側の端部
領域に設けられ前記内管(15)と連通する少なくとも
一つの出口(26)と、を有していることを特徴とする
ピストン内燃機関。 - 【請求項2】 前記底部(16)と前記密閉ピストン
(19)とがそれぞれ、少なくとも一つの円環状密閉リ
ング(21)を有していることを特徴とする請求項1に
記載のピストン内燃機関。 - 【請求項3】 前記環状空間(20)は、前記外管(1
4)の放射状の凹所によって形成された複数の入口(2
2)を有し、該入口は、前記冷媒供給管(24)に連通
された前記底部(16)に隣接する環状管(23)を起
点としていることを特徴とする請求項1または2に記載
のピストン内燃機関。 - 【請求項4】 前記環状空間(20)は、前記密閉ピス
トン(19)に隣接する前記内管(15)の放射状の凹
所によって形成された複数の出口(26)を有している
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
のピストン内燃機関。 - 【請求項5】 前記外管(14)は、前記密閉ピストン
(19)の前記環状空間(20)から離れた側に、さら
なる冷媒供給管(24a)と連通しかつ前記ピストン
(2)の圧縮行程時に縮小される空間(27)を有し、
該空間は、前記密閉ピストン(19)の少なくとも一つ
の軸方向通路(28)を介して前記内管(15)の前記
内部空間(25)と連通していることを特徴とする請求
項1から4のいずれか1項に記載のピストン内燃機関。 - 【請求項6】 前記密閉ピストン(19)の前記各通路
(28)領域に弁(29)が設けられ、該弁は、前記ピ
ストン(2)の作動時には閉鎖され、少なくとも前記ピ
ストン(2)の前記圧縮行程の開始段階には開放される
ことを特徴とする請求項5に記載のピストン内燃機関。 - 【請求項7】 前記内管(15)の前記内部空間(2
5)に通じる前記環状空間(20)の各出口(26)に
は弁が設けられ、該弁は前記ピストン(2)の作動時に
は開放され、少なくとも前記ピストン(2)の前記圧縮
行程の開始段階には閉鎖されることを特徴とする請求項
5または6に記載のピストン内燃機関。 - 【請求項8】 周期的に圧力を増大させるために、各ピ
ストン(2)の前記中空空間(8)に配設された前記供
給管(11,11a)にそれぞれ少なくとも一つの弁が
設けられていることを特徴とする請求項1から7のいず
れか1項に記載のピストン内燃機関。
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