JP2000291520A - コンデンサ放電式内燃機関用点火装置 - Google Patents

コンデンサ放電式内燃機関用点火装置

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JP2000291520A
JP2000291520A JP11095273A JP9527399A JP2000291520A JP 2000291520 A JP2000291520 A JP 2000291520A JP 11095273 A JP11095273 A JP 11095273A JP 9527399 A JP9527399 A JP 9527399A JP 2000291520 A JP2000291520 A JP 2000291520A
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voltage
rotation speed
ignition
circuit
switch
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JP11095273A
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Kenji Kimura
賢司 木邨
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
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Kokusan Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】昇圧用スイッチの動作回数を必要以上に多くす
ることなく、所定の点火用高電圧を得ることができるコ
ンデンサ放電式内燃機関用点火装置を提供する。 【構成】昇圧用スイッチ104のオンオフによりバッテ
リ2の電圧を昇圧する昇圧回路1の出力によりコンデン
サ302を充電し、コンデンサ302の電荷をサイリス
タTh1を通して点火コイル301の一次コイルに放電さ
せて点火用高電圧を発生させる。内燃機関の回転数が設
定回転数以上であるときにコンデンサ302の充電電圧
を低くし、内燃機関の回転数が設定回転数未満のときに
上記充電電圧を高くするように、機関の回転数に応じて
コンデンサ302の充電電圧を制御する充電電圧制御回
路6を設ける。上記設定回転数は、内燃機関の点火時期
の進角度が設定値に達する回転数、または進角開始回転
数に等しく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサ放電式
の内燃機関用点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサ放電式の点火装置は、点火コ
イルと、該点火コイルの一次側に設けられた点火エネル
ギ蓄積用コンデンサと、点火信号が与えられたときに導
通して点火エネルギ蓄積用コンデンサに蓄積された電荷
を点火コイルの一次コイルを通して放電させる放電用ス
イッチとを備えた点火回路と、点火エネルギ蓄積用コン
デンサを充電するための電圧を出力する電源部と、内燃
機関の点火時期に放電用スイッチに点火信号を与える点
火時期制御部とにより構成される。
【0003】この種の点火装置では、点火エネルギ蓄積
用コンデンサを200[V]以上の高い電圧まで充電す
る必要があるため、電源部としては、機関により駆動さ
れる磁石発電機内に設けられた巻数が多いエキサイタコ
イルや、バッテリの電圧(例えば12[V])を必要な
電圧まで昇圧する昇圧回路(DC−DCコンバータ)が
用いられる。
【0004】電源部をエキサイタコイルにより構成した
場合には、巻数が多いエキサイタコイルが磁石発電機内
で多くのスペースを占めるため、発電機が大形化すると
いう問題が生じる。
【0005】これに対し、昇圧回路を電源部として用い
ると、磁石発電機内に巻数が多いエキサイタコイルを設
ける必要がないため、磁石発電機を小形に構成すること
ができる。この場合、昇圧回路を特別に設けることが必
要になるが、この昇圧回路は、高周波数に応答するフェ
ライトコアを用いた小形の昇圧トランスを用いることに
より十分小形に構成することができるため、昇圧回路を
設けることが特に障害になることはない。そのため、最
近では、電源部に昇圧回路を用いたコンデンサ放電式の
点火装置が多く用いられるようになった。
【0006】図7は電源部に昇圧回路を用いた従来の点
火装置の構成を示したもので、同図において1はバッテ
リ2の出力電圧を昇圧する昇圧回路(DC−DCコンバ
ータ)、3は点火回路、4は内燃機関と同期回転する信
号発電機内に設けられて内燃機関の回転軸の所定の回転
角度位置でパルス信号を発生するパルサコイル、5はパ
ルサコイル4の出力を入力として内燃機関の点火時期に
点火回路1に点火信号Vi を与える点火時期制御部、6
は点火回路のコンデンサの充電電圧に応じて昇圧回路を
制御する充電電圧制御回路である。
【0007】昇圧回路1は、バッテリ2からダイオード
101を通して一次電流が与えられる昇圧トランス10
2と、駆動パルスVp を発生する発振回路103と、駆
動パルスによりオンオフ制御されて昇圧トランス102
の一次電流を断続させる昇圧用スイッチ104と、昇圧
トランス102の二次コイルに誘起する電圧を整流する
ダイオード105とを有していて、昇圧用スイッチ10
4のオンオフ動作により昇圧トランス102の一次電流
を断続させて該昇圧トランスの二次コイルにバッテリの
端子電圧よりも高い電圧を誘起させる。
【0008】点火回路3は点火コイル301と、点火コ
イル301の一次側に設けられて昇圧回路1の出力で一
方の極性に充電される点火エネルギ蓄積用コンデンサ3
02と、点火信号Vi が与えられたときに導通してコン
デンサ302に蓄積された電荷を点火コイル301の一
次コイルを通して放電させるように設けられた放電用ス
イッチ303と、点火コイルの一次コイルの両端に接続
されたダイオード304とを備えていて、コンデンサ3
02の放電により点火コイル301の二次コイルに点火
用の高電圧を誘起させる。この高電圧は機関の気筒に取
り付けられた点火プラグPに印加される。図示の例で
は、放電用スイッチがサイリスタからなっている。
【0009】点火エネルギ蓄積用コンデンサ302は,
駆動パルスVp によりオン状態にされた昇圧用スイッチ
104が該駆動パルスの消滅によりオフ状態(またはオ
ン状態)にされるごとに昇圧トランス102の二次コイ
ルに誘起する電圧でダイオード105を通して段階的に
充電されていく。従って昇圧回路は、各点火動作が行わ
れてから次の点火動作が行われるまでの間に点火エネル
ギ蓄積用コンデンサを所定の充電電圧Vc まで充電する
ために必要な回数だけ昇圧動作を行う必要がある。その
ため昇圧回路1の発振回路103は、機関が1回転する
のに要する時間が極めて短くなる機関の高速時において
も、コンデンサ302を所定の電圧まで充電し得るよう
に十分に高い周波数で駆動パルスを発生する。
【0010】点火時期制御部5は、パルサコイル4から
出力されて内燃機関の回転角度位置情報と回転数情報と
を含むパルス信号を入力として、内燃機関の回転数が進
角開始回転数未満のときに機関の上死点付近まで点火時
期を遅角させ、回転数が進角開始回転数以上になる領域
では回転数の上昇に伴って点火時期を進角させるように
前記放電用スイッチ303に点火信号Vi を与える。
【0011】充電電圧制御回路6は、点火エネルギ蓄積
用コンデンサの充電電圧が過大にならないように制御す
る回路で、充電電圧検出回路7と、基準電圧発生回路
8’と、昇圧用スイッチ制御回路9とにより構成されて
いる。
【0012】充電電圧検出回路7は、抵抗701と70
2とを直列に接続して構成した分圧回路からなってい
て、点火回路のコンデンサ302の充電電圧Vc を該分
圧回路により分圧して充電電圧Vc に相応した検出電圧
Vd を出力する。
【0013】基準電圧発生回路8’は、上辺の抵抗80
1’と下辺の抵抗802’との直列回路からなる分圧回
路により構成されていて、図示しない定電圧直流電源回
路から与えられる電源電圧Vccを分圧して、抵抗80
2’の両端に一定の基準電圧Vr ’を出力する。
【0014】昇圧用スイッチ制御回路9は、昇圧用スイ
ッチ104の駆動パルス入力端子(図示の例ではFET
のゲート)に出力端子が接続された電圧比較器901
と、比較器901の反転入力端子に入力される信号のレ
ベルを調整する抵抗902からなっていて、この電圧比
較器の反転入力端子及び非反転入力端子にそれぞれ検出
電圧Vd 及び基準電圧Vr ’が入力されている。電圧比
較器901は、コンデンサ302の充電電圧が設定値以
下で、検出電圧Vd が基準電圧Vr ’以下のときに出力
端子の電位を高レベルに保って昇圧用スイッチ104の
オンオフ動作を許容し、コンデンサ302の充電電圧が
設定値を超えて検出電圧Vd が基準電圧Vr ’を超えた
ときに出力端子の電位を零として昇圧用スイッチ104
をオフ状態にする。これらの動作により、点火エネルギ
蓄積用コンデンサの充電電圧Vc が設定値以下に制限さ
れる。コンデンサ302は昇圧動作が行われるごとに段
階的に充電されていくため、点火エネルギ蓄積用コンデ
ンサの充電電圧を高く設定すればするほど(基準電圧V
r ’を高く設定すればするほど)昇圧用スイッチの動作
回数が多くなる。
【0015】なお図7には示してないが、放電用スイッ
チ303として図示のようにサイリスタを用いる場合に
は、該サイリスタの転流を容易にするために、該サイリ
スタがオン状態にある間昇圧動作を停止させる回路を設
けることもある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関を点火するた
めには、内燃機関の気筒に取り付けられた点火プラグ
に、気筒内の混合気の圧力などにより定まる破壊電圧以
上の高電圧を印加する必要があるが、混合気の圧力が高
いほどこの破壊電圧は高くなる。
【0017】内燃機関の点火時期は、機関の始動時の低
速回転領域では、始動の際にケッチン(機関の圧縮行程
で混合気の点火爆発によりピストンが機関の回転方向と
逆方向に押し戻される現象)が生ずるのを防止して始動
性を良好にするため、点火時期を上死点付近まで遅角さ
せ、機関の中高速領域では機関出力を増大させるため点
火時期を進角させることが望ましい。この場合には、機
関の圧縮行程における気筒内圧力は上死点に近いほど高
くなって点火プラグの破壊電圧も上死点に近いほど高く
なるので、機関の始動時、特に冷状態から始動するとき
には、点火プラグの破壊電圧は中高速領域における破壊
電圧よりは高くなる。
【0018】そのため図7に示した従来の点火装置にお
いては、点火時期が遅角している始動時に必要とされる
最大の破壊電圧を想定して、点火回路から常に該最大破
壊電圧以上の点火用高電圧を得るように、基準電圧Vr
’の値を十分に高い値に設定していた。従って、従来
の点火装置では、機関が要求する破壊電圧が機関の始動
時に必要とされる最大破壊電圧よりも低い状態になる中
高速時においても、点火エネルギ蓄積用コンデンサ30
2が高い充電電圧まで充電される。そのため、従来の点
火装置では、昇圧用スイッチ104の動作回数が多くな
り、昇圧トランス102や昇圧用スイッチ104で生ず
る発熱が多くなって、該トランス及びスイッチやそれら
の周辺の素子の信頼性が低下するという問題があった。
また昇圧用スイッチ104の動作回数が多いと、昇圧回
路1での消費電力が多くなるため、バッテリ2にかかる
負担が大きくなるという問題もあった。
【0019】本発明の目的は、昇圧用スイッチの動作回
数を必要以上に多くすることなく、機関が要求する破壊
電圧以上の点火用高電圧を発生させるようにしたコンデ
ンサ放電式内燃機関用点火装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、バッテリから
一次電流が与えられる昇圧トランスと、駆動パルスを発
生する発振回路と、駆動パルスによりオンオフ制御され
て昇圧トランスの一次電流を断続させる昇圧用スイッチ
とを有して、昇圧用スイッチのオンオフ動作により昇圧
トランスの二次コイルにバッテリの端子電圧よりも高い
電圧を誘起させる昇圧回路と、点火コイルと、該点火コ
イルの一次側に設けられて昇圧回路の出力で一方の極性
に充電される点火エネルギ蓄積用コンデンサと、点火信
号が与えられたときに導通して点火エネルギ蓄積用コン
デンサに蓄積された電荷を点火コイルの一次コイルを通
して放電させるように設けられた放電用スイッチとを備
えた点火回路と、内燃機関の回転数が進角開始回転数未
満のときに機関の上死点付近まで点火時期を遅角させ、
回転数が進角開始回転数以上になる領域で回転数の上昇
に伴って点火時期を進角させるように放電用スイッチに
点火信号を与える点火時期制御部とを備えたコンデンサ
放電式内燃機関用点火装置に係わるものである。
【0021】本発明においては、内燃機関の回転数が設
定回転数以上であるときに点火エネルギ蓄積用コンデン
サの充電電圧を低くし、内燃機関の回転数が設定回転数
未満のときに充電電圧を高くするように内燃機関の回転
数に応じて充電電圧を制御する充電電圧制御回路を備え
ている。
【0022】上記設定回転数は、内燃機関の点火時期の
進角度が設定値に達する回転数、または進角開始回転数
に等しく設定する。
【0023】上記のように、内燃機関の回転数が設定回
転数未満のときに充電電圧を高くすると、機関の始動時
にはそのときに必要な高い点火用高電圧が得られる。ま
た内燃機関の回転数が設定回転数以上であって必要な点
火用高電圧が低くなってきたときに充電電圧を低くする
と、昇圧用スイッチの動作回数を少なくすることができ
るため、該昇圧用スイチや昇圧トランスでの発熱を少な
くすることができるとともに、昇圧回路での消費電力を
少なくしてバッテリにかかる負担を少なくすることがで
きる。
【0024】上記の充電電圧制御回路は、点火エネルギ
蓄積用コンデンサの充電電圧に相応した大きさの検出電
圧を出力する充電電圧検出回路と、内燃機関の回転数を
検出して検出した回転数が設定回転数以上であるときに
設定回転数検出信号を発生する回転数検出手段と、設定
回転数検出信号が発生しているときに第1の値を示し、
設定回転数検出信号が発生していないときに第1の値よ
りも大きい第2の値を示す基準電圧を発生する基準電圧
発生回路と、検出電圧と基準電圧とを比較して検出電圧
が基準電圧以下のときに昇圧用スイッチのオンオフ動作
を許容し、検出電圧が基準電圧を超えたときに昇圧用ス
イッチをオフ状態に保持する昇圧用スイッチ制御回路と
を備えることにより構成することができる。この場合上
記設定回転数は、点火時期の進角度が設定値に達する回
転数、または進角開始回転数に等しく設定する。
【0025】充電電圧制御回路を上記のように構成する
と、該充電電圧制御回路は、内燃機関の回転数が設定回
転数以上であるときには、点火エネルギ蓄積用コンデン
サの充電電圧に相応する検出電圧が第1の値を示す基準
電圧に等しくなるように、昇圧用スイッチをオンオフ動
作させたりまたはオフ状態に保持したりする。内燃機関
の回転数が設定回転数未満であるときには、前記コンデ
ンサの充電電圧に相応する検出電圧が第1の値よりも大
きい第2の値を示す基準電圧に等しくなるように、昇圧
用スイッチをオンオフ動作させたりまたはオフ状態に保
持したりする。従って、内燃機関の回転数が設定回転数
未満の低速領域では、充電電圧は第2の値を示す基準電
圧に相応する高い値の充電電圧になるように制御され、
内燃機関の回転数が設定回転数以上の中高速領域では、
充電電圧は第1の値を示す基準電圧に相応する低い値の
充電電圧になるように制御される。そのため、設定回転
数以上の中高速領域では昇圧用スイッチの動作回数を少
なくすることができる。
【0026】上記基準電圧の第1の値は、内燃機関の回
転数が設定回転数以上の中高速領域にあるときに機関が
要求する破壊電圧以上の点火用高電圧を得るために必要
な設定電圧Vc1まで点火エネルギ蓄積用コンデンサを充
電するために必要な大きさに設定する。
【0027】上記基準電圧の第2の値は、内燃機関の回
転数が設定回転数未満の低速領域にあるときに機関が要
求する最大破壊電圧以上の点火用高電圧を得るために必
要な設定電圧Vc2まで点火エネルギ蓄積用コンデンサを
充電するために必要な大きさに設定する。
【0028】上記の構成では、機関の回転数が設定回転
数以上の状態であることが検出されたときと検出されな
いときとで基準電圧の大きさを異ならせるようにした
が、回転数が設定回転数以上の状態であることが検出さ
れたときと検出されないときとで充電電圧検出回路が出
力する検出電圧と実際の充電電圧との相関関係を異なら
せるようにしてもよい。
【0029】この場合、充電電圧制御回路は、一定の大
きさの基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、内燃機
関の回転数を検出して検出した回転数が設定回転数以上
であるときに設定回転数検出信号を発生する回転数検出
手段と、設定回転数検出信号が発生しているときに点火
エネルギ蓄積用コンデンサの充電電圧を第1の低減割合
で低減させて得た電圧を検出電圧として出力し、設定回
転数検出信号が発生していないときには前記コンデンサ
の充電電圧を第1の低減割合よりも大きい第2の低減割
合で低減させて得た電圧を検出電圧として出力する充電
電圧検出回路と、検出電圧と基準電圧とを比較して検出
電圧が基準電圧以下のときに昇圧用スイッチのオンオフ
動作を許容し、検出電圧が基準電圧を超えたときに昇圧
用スイッチをオフ状態に保持する昇圧用スイッチ制御回
路とを備えて構成することができる。この場合、設定回
転数は、点火時期の進角度が設定値に達する回転数、ま
たは進角開始回転数に等しく設定する。
【0030】上記の充電電圧制御回路は、内燃機関の回
転数が設定回転数以上であるときに、点火エネルギ蓄積
用コンデンサの充電電圧を第1の低減割合で低減して得
た検出電圧が一定の大きさの基準電圧に等しくなるよう
に、昇圧用スイッチをオンオフ動作させたりまたはオフ
状態に保持したりする。また内燃機関の回転数が設定回
転数未満であるときには、コンデンサの充電電圧を第1
の低減割合よりも大きい第2の低減割合で低減して得た
検出電圧が一定の基準電圧に等しくなるように、昇圧用
スイッチをオンオフ動作させたりまたはオフ状態に保持
したりする。従って、内燃機関の低速領域(機関の回転
数が設定回転数未満の領域)では、充電電圧は第1の低
減割合よりは大きな低減割合で低減して得た検出電圧に
相応する高い値の充電電圧になるように制御され、内燃
機関の回転数が設定回転数以上の中高速領域では、充電
電圧は第1の低減割合で低減して得た検出電圧に相応す
る低い値の充電電圧になるように制御される。そのた
め、設定回転数以上の中高速領域では昇圧用スイッチの
動作回数を少なくすることができる。
【0031】上記検出電圧の第1の低減割合は、機関の
回転数が設定回転数以上の状態のときに要求される破壊
電圧以上の点火用高電圧を得るために必要な設定電圧V
c1まで点火エネルギ蓄積用コンデンサを充電するために
必要な大きさに設定し、検出電圧の第2の低減割合は、
機関の回転数が設定回転数未満の状態のときに要求され
る最大破壊電圧以上の点火用高電圧を得るために必要な
設定電圧Vc2まで点火エネルギ蓄積用コンデンサを充電
するために必要な大きさに設定する。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わるコンデンサ
放電式内燃機関用点火装置の構成例を示したもので、図
1において図7と同等の部分にはそれぞれ同一の符号を
付してある。図1において1はバッテリ2の出力電圧を
昇圧する昇圧回路、3は点火回路、4はパルサコイル、
5は点火時期制御部、6は充電電圧検出回路7と基準電
圧発生回路8と昇圧用スイッチ制御回路9とからなる充
電電圧制御回路、10は各部に直流電源電圧Vccを与え
る定電圧直流電源回路、11は機関の回転数が設定回転
数以上であることを検出したときに設定回転数検出信号
を出力する回転数検出手段である。
【0033】図1に示した点火装置において、図7に示
した従来の点火装置と相違する点は、回転数検出手段1
1を設けた点と、回転数検出手段11の出力に応じて基
準電圧Vr の大きさを切り替えるように基準電圧発生回
路8を構成した点であり、その他の点は従来の点火装置
と同様に構成されている。
【0034】昇圧回路1は、昇圧トランス102と、十
分に高い周波数で駆動パルスを発生する発振回路103
と、昇圧トランス102の一次コイルに直列に接続され
た昇圧用スイッチ104と、昇圧トランスの二次出力を
整流するダイオード105と、バッテリ2と昇圧トラン
ス102の一次コイルとの間に設けられた逆流阻止用ダ
イオード101と、抵抗106とにより、図7に示した
昇圧回路と同様に構成されている。
【0035】昇圧トランス102はフェライトコアに一
次コイル及び二次コイルを巻回したものからなってい
て、該昇圧トランスの一次コイルの一端はアノードをバ
ッテリ2の正極端子に接続した逆流阻止ダイオード10
1のカソードに接続されている。昇圧用スイッチ104
はソースを接地したNチャンネル形MOSFET F1
からなっていて、そのドレインは昇圧トランス102の
一次コイルの他端に接続されている。発振回路103の
電源端子103aはダイオード101のカソードに接続
され、発振回路103の出力端子103bはFET F
1 のゲートに接続されている。またFET F1 のゲー
トとダイオード101のカソードとの間に抵抗106が
接続されている。昇圧トランス102の一次コイルの他
端は昇圧用スイッチ104と接地回路とを通してバッテ
リ2の負極端子に接続されている。なお昇圧用スイッチ
104は駆動パルスによりオンオフ制御が可能なスイッ
チであればよく、FETに限定されるものではない。例
えば、昇圧用スイッチ104として、FETに代えてバ
イポーラトランジスタを用いることもできる。
【0036】図1の例では、充電電圧制御回路6の各部
の電源電圧Vccを得るために、バッテリ2の両端の電圧
を入力として一定の直流電圧を出力する定電圧直流電源
回路10が設けられている。この電源回路10は、例え
ば、バッテリ2の両端の電圧で充電される電源コンデン
サと該電源コンデンサの両端の電圧を一定値以下に制限
する定電圧回路とにより構成される。なおバッテリ2
は、内燃機関に取り付けられた磁石発電機内に設けられ
た発電コイルの出力で図示しない充電回路を通して充電
されるようになっている。
【0037】点火回路3は、一次コイル及び二次コイル
の一端が接地された点火コイル301と、点火コイル3
01の一次コイルの他端と昇圧回路1のダイオード10
5のカソードとの間に接続された点火エネルギ蓄積用コ
ンデンサ302と、コンデンサ302のダイオード10
5側の端子と接地間にカソードを接地側に向けて接続さ
れたサイリスタTh1からなる放電用スイッチ303と、
点火コイル301の一次コイルの両端にカソードを接地
側に向けて接続されたダイオード304と、サイリスタ
Th1のゲートカソード間に接続された抵抗305とによ
り図7に示されたものと同様に構成されている。
【0038】パルサコイル4は、内燃機関に取り付けら
れた信号発電機内に設けられていて、機関の回転軸の特
定の回転角度位置でパルス状の信号を発生する。信号発
電機としては通常リラクタを有する回転子と、リラクタ
により生じさせられる磁束の変化を検出してパルス信号
を発生するパルサコイルを有する信号発電子とを備えた
誘導子形の発電機が用いられる。この場合パルサコイル
4は、リラクタが信号発電機の磁極部との対向を開始す
る際、及び該対向を終了する際にそれぞれ生じる磁束の
変化により、互いに極性が異なる第1のパルス信号Vp1
及び第2のパルス信号Vp2を発生する。これらのパルス
信号の波形を時間t[msec]に対して示すと、例えば図
2(F)に示す通りである。第1のパルス信号Vp1が発
生する位置は、通常最も進角した機関の点火時期に相当
する回転角度位置である最大進角位置または該最大進角
位置よりも僅かに進んだ位置に設定される。第2のパル
ス信号Vp2が発生する位置は、最も遅れた点火時期に相
当する回転角度位置である最小進角位置に設定される。
図2(F)において、例えば第1のパルス信号Vp1が発
生してから再び第1のパルス信号Vp1が発生するまでの
期間(パルスの発生周期)Tが機関の1回転に相当する
時間となり、この周期Tから機関の回転数を演算するこ
とができる。
【0039】パルサコイル4が出力するパルス信号Vp1
及びVp2は点火時期制御部5と、回転数検出手段11と
に与えられている。点火時期制御部5は、パルス信号V
p1及びVp2から回転数情報と回転角度情報とを得て、各
回転数における点火時期に点火回路3の放電用スイッチ
303に点火信号Vi を与える。点火時期制御部5とし
ては、パルス信号Vp1及びVp2により積分区間が定めら
れる積分演算により内燃機関の点火時期を求めるように
したアナログ式のものや、マイクロコンピュータを用い
て回転数と各回転数における点火時期とを演算して演算
された点火時期に点火信号を発生するデジタル式のもの
や、あるいは機関の低回転数領域では第2のパルス信号
Vp2が発生する最小進角位置で点火信号を発生し、機関
が所定の回転数に達すると第1のパルス信号Vp1が発生
する最大進角度位置までステップ状に進角して中高回転
数領域では最大進角度位置に保持されるようにしたステ
ップ進角式のものが知られているが、本発明において
は、これらいずれの形式のものを用いてもよい。
【0040】回転数検出手段11は、機関の回転数を検
出して検出した回転数が設定回転数Ns 以上であるとき
に設定回転数検出信号Vs を出力するものである。この
回転数検出手段はハードウェア回路により構成されるも
のであってもよく、マイクロコンピュータを用いてソフ
トウェアにより実現されるものであってもよい。
【0041】上記設定回転数Ns は、内燃機関の点火時
期の進角度が設定値に達する回転数、または進角開始回
転数に等しく設定される。
【0042】図5は回転数検出手段11をハードウェア
からなる回路により構成する場合のブロック図を示した
もので、この例では、パルサコイル4の出力が波形整形
回路11Aを通して回転数認識手段11Bに与えられ、
該回転数認識手段11Bの出力は設定回転数検出信号発
生手段11Cに与えられている。
【0043】ここで、回転数認識手段11Bはパルサコ
イル4の出力パルスの波形を波形整形回路で整形して得
た電圧パルスの周波数fn を電圧信号に変換する周波数
/電圧変換器により構成され、機関の回転数に比例した
回転数信号(電圧信号)Vnを出力する。設定回転数検
出信号発生手段11Cは、回転数信号Vn の大きさが内
燃機関の設定回転数Ns の大きさに相応する設定信号V
nsの大きさ以上になった時に設定回転数検出信号Vs を
出力する。この設定回転数検出信号発生手段11Cは、
例えば回転数信号Vn の大きさと設定信号Vnsの大きさ
とを比較して、回転数信号Vn のレベルが設定信号Vns
のレベル以上になったときに出力電圧のレベルを反転さ
せる電圧比較器や、回転数信号Vn が所定のレベル(設
定値)以上になっている期間オン状態になる半導体スイ
ッチ等により構成することができる。
【0044】設定回転数検出信号発生手段11Cの出力
信号は、例えば機関の回転数が設定回転数Ns 以上にな
っていることを検出したときに高レベルの状態をとり、
機関の回転数が設定回転数Ns 未満であることを検出し
たときに低レベルまたは零レベルの状態になる信号とす
ることができる。この場合には、設定回転数検出信号発
生手段11Cの出力信号が高レベルになっている状態
が、設定回転数検出信号が発生している状態になる。ま
た設定回転数検出信号発生手段11Cの出力信号は、機
関の回転数が設定回転数以上になっていることを検出し
たときに低レベルまたは零レベルの状態をとり、機関の
回転数が設定回転数未満になっていることを検出したと
きに高レベルの状態になる信号としてもよい。この場合
には、設定回転数検出信号発生手段11Cの出力信号が
低レベルまたは零レベルになっている状態が設定回転数
検出信号が発生している状態となる。設定回転数検出信
号を高レベルの信号とするか、低レベル(零レベル)の
信号とするかは、基準電圧発生回路8の構成により決め
る。
【0045】充電電圧検出回路7は、抵抗701及び7
02の直列回路からなる抵抗分圧回路を備えていて、該
分圧回路により充電電圧Vc を分圧して抵抗702の両
端に点火エネルギ蓄積用コンデンサ302の充電電圧に
相応した大きさの検出電圧Vd を発生する。
【0046】基準電圧発生回路8は、定電圧直流電源回
路10の出力電圧Vccを分圧して基準電圧Vr を出力す
る抵抗分圧回路8Aと、設定回転数検出信号Vs が発生
しているときに抵抗分圧回路8Aが出力する基準電圧V
r を第1の値とし、設定回転数検出信号Vs が発生して
いないときに該基準電圧Vr を第1の値よりも大きい第
2の値とするように抵抗分圧回路8Aの分圧比を切り換
える分圧比切換回路8Bとからなっている。
【0047】抵抗分圧回路8Aは、定電圧直流電源回路
10の出力端子間に直列に接続された上辺の抵抗801
及び下辺の抵抗802からなっていて、抵抗802の両
端に基準電圧Vr を出力する。
【0048】分圧比切換回路8Bは、抵抗801及び8
02の接続点に一端が接続された分圧比切換用抵抗80
3と、抵抗803の他端にコレクタが接続され、エミッ
タが定電圧直流電源回路10の正極側出力端子に接続さ
れたPNPトランジスタ804と、トランジスタ804
のエミッタとベース間に接続された抵抗805と、トラ
ンジスタ804のベースと回転数検出手段11の出力端
子との間に接続された抵抗806とにより構成されてい
る。この例では、トランジスタ804と抵抗805及び
806とにより、回転数検出手段11の出力端子が低レ
ベルになったときに導通して分圧比切換用抵抗803を
抵抗分圧回路8Aの上辺の抵抗801に対して並列に接
続することにより該分圧回路の分圧比を切り換える分圧
比切換用スイッチが構成されている。
【0049】昇圧用スイッチ制御回路9は、図7に示し
た例と同様に、電圧比較器901を備えていて、基準電
圧Vr が該比較器901の非反転入力端子に入力され、
検出電圧Vd が抵抗902を通して該比較器901の反
転入力端子に入力されている。比較器901の出力端子
は昇圧用スイッチを構成するFET F1 のゲートに接
続されている。検出電圧Vd が基準電圧Vr 以下のとき
には、比較器901の出力段がオフ状態を保持して、そ
の出力端子の電位が高レベルに保持されるため、FET
F1 のオンオフ動作が許容され、昇圧動作が行われ
る。検出電圧Vdが基準電圧Vr を超えたときには、比
較器901の出力段がオン状態になって、その出力端子
の電位が接地電位になるため、FET F1 のゲートが
接地電位に保持される。この状態では、発振回路103
が発生する駆動パルスVp が比較器901の出力段を通
してFET F1 から側路されるため、FET F1 は
オフ状態に保持され、昇圧動作が停止される。
【0050】基準電圧発生回路8を図1のように構成す
る場合には、設定回転数検出信号Vs を高レベルの信号
とする。即ち、機関の回転数が設定回転数以上の状態で
あるときに設定回転数検出信号発生手段11Cの出力信
号が高レベルになるようにしておく。このように構成し
ておくと、機関の回転数が設定回転数以上であるときに
は、回転数検出手段11の出力信号が高レベルの状態に
ある(設定回転数検出信号が発生している)ため、トラ
ンジスタ804にはベース電流が流れず、該トランジス
タ804はオフ状態に保持される。このとき抵抗803
は抵抗分圧回路8Aから切り離されるため、抵抗分圧回
路8Aは、電源電圧Vccを抵抗801と802とにより
決まる第1の分圧比n1 で分圧して得た第1の値Vr1の
基準電圧を電圧比較器901に与える。ここで上辺の抵
抗801の抵抗値をR1 、下辺の抵抗802の抵抗値を
R2 とすると、第1の分圧比n1 はn1 =R2 /(R1
+R2 )となり、基準電圧の第1の値Vr1は、Vr1=n
1 ×Vccで与えられる。この基準電圧の第1の値Vr1
は、設定回転数以上の中高速運転時に機関が要求する破
壊電圧(点火プラグに火花を生じさせるために必要な電
圧)に等しいかまたは該破壊電圧よりも僅かに高い点火
用高電圧を点火回路3から出力させるために必要な設定
電圧Vc1までコンデンサ302を充電したときに充電電
圧検出回路7から得られる検出電圧Vd に等しくしてお
く。
【0051】また機関の回転数が設定回転数未満の状態
のときには、回転数検出手段11の出力信号が零レベル
になる(設定回転数検出信号Vs が出力されない)た
め、トランジスタ804にベース電流が流れて該トラン
ジスタがオン状態になり、抵抗803が抵抗分圧回路8
Aの抵抗801に対して並列に接続される。そのため、
分圧回路の分圧比が第1の分圧比n1 よりも大きい第2
の分圧比n2 に切り替わり、基準電圧Vr の大きさが第
1の値Vr1よりも大きい第2の値Vr2に切り替わる。こ
こで、抵抗801の抵抗値R1 と抵抗803の抵抗値R
3 との並列合成抵抗値をR13=R1 ・R3 /(R1 +R
3 )とすると、第2の分圧比n2 は、n2=R2 /(R1
3+R2 )となり、基準電圧の第2の値Vr2は、Vr2=
n2 ×Vccにより与えられる。ここでR13<R1 である
ため、基準電圧の第2の値Vr2は第1の値Vr1よりも大
きくなる。この第2の値Vr2は、機関の始動時(点火時
期は最小進角位置にある)、とくに機関の冷時状態から
の始動時に機関が要求する最大破壊電圧に等しいかまた
は該最大破壊電圧よりも僅かに高い点火用高電圧を点火
回路3から出力させるために必要な設定電圧Vc2までコ
ンデンサ302を充電したときに充電電圧検出回路7か
ら得られる検出電圧Vd に等しくしておく。
【0052】いま、内燃機関の回転数N[rpm ]が、機
関が始動した後時間tに対して図2(A)に示したよう
に変化し、機関の点火時期の進角度θi が図2(B)に
示したように変化するものとする。そして時刻ts で進
角度が設定値θisになったときに回転数Nが設定回転数
Ns に達するものとすると、回転数が設定回転数Ns未
満の状態では、回転数検出手段11は図2(C)に示し
たように設定回転数検出信号を出力していない(出力信
号電圧が零レベル)ため、トランジスタ804はオン状
態に保持[図2(D)参照]される。このとき基準電圧
Vr は図2(E)に示すように第2の値Vr2に保持され
るため、コンデンサ302は図2(G)に示すように、
始動時に機関が要求する最大破壊電圧以上の点火用高電
圧を得るために必要な設定電圧Vc2まで充電される。コ
ンデンサ302の充電電圧Vc が機関始動時に対する設
定電圧Vc2を超えると、検出電圧Vd が基準電圧Vr2を
超えるため、比較器901の出力端子の電位が接地電位
まで低下してFET F1をオフ状態にし、昇圧回路1
の昇圧動作を停止させる。従って、コンデンサ302の
充電電圧は設定電圧Vc2を超えないように制御される。
機関の点火時期tiに点火時期制御部5から点火回路3
に点火信号Vi が与えられると、サイリスタTh1が導通
するため、コンデンサ302に蓄積されていた電荷がサ
イリスタTh1と点火コイル301の一次コイルとを通し
て放電する。これにより点火コイル301の二次コイル
に点火用の高電圧が誘起する。この高電圧は点火プラグ
Pに印加されて該点火プラグに火花が生じ、機関が点火
される。点火時期ti においてコンデンサ302が放電
させられると、コンデンサ302の両端の電圧が低下す
るため、検出電圧Vd が基準電圧Vr2よりも低くなる。
そのため、比較器901の出力端子の電位が高くなり、
FET F1 のオンオフ動作が許容されるようになる。
従って昇圧回路1の昇圧動作が再開されて、コンデンサ
302が再び充電される。
【0053】このように、機関が設定回転数Ns 未満の
低速で運転されている時には、コンデンサ302が機関
の始動時に要求される最大破壊電圧以上の点火用高電圧
を得るために必要な設定電圧Vc2まで充電されるため、
機関の始動時の点火動作は支障なく行われる。
【0054】機関の回転数が設定回転数Ns 以上になる
中高速領域では、回転数検出手段11から図2(C)に
示したように高レベルの設定回転数検出信号Vs が出力
されるため、トランジスタ804はオフ状態に保持され
る。このとき基準電圧Vr は図2(E)に示すように第
2の値Vr2よりは小さい第1の値Vr1に切り替わる。こ
れにより、コンデンサ302は、図2(G)に示すよう
に、始動時に要求される最大破壊電圧以上の点火用高電
圧を得るために必要な設定電圧Vc2よりも低い設定電圧
Vc1までしか充電されない。従って、回転数が設定回転
数Ns 以上の状態のときには、昇圧用スイッチがオンオ
フ動作を行う回数を少なくすることができる。
【0055】基準電圧発生回路8は設定回転数検出信号
が発生しているときと発生していないときとで基準電圧
Vr の大きさを切り換える回路であればよく、図1に示
した構成に限定されるものではない。上辺の抵抗801
及び下辺の抵抗802の直列回路からなる抵抗分圧回路
を用いて基準電圧を得る場合には、分圧比切換用抵抗8
03と、設定回転数検出信号が発生しているときに動作
して該分圧比切換用抵抗を分圧回路の上辺の抵抗に直列
若しくは並列に接続するか、または該分圧比切換用抵抗
を分圧回路の下辺の抵抗に直列または並列に接続するよ
うに働く分圧比切換用スイッチとにより構成することが
できる。
【0056】例えば図3(A)に示すように、電源電圧
Vccを分圧する分圧回路の下辺を構成する抵抗802の
両端に、NPNトランジスタ807のコレクタエミッタ
間回路を通して分圧比切換用抵抗803を接続するよう
にしてもよい。この場合には、トランジスタ807と、
該トランジスタのベースに接続された抵抗806とによ
り分圧比切換用スイッチが構成され、該分圧比切換用ス
イッチと分圧比切換用抵抗803とにより、分圧比切換
回路が構成されている。
【0057】図3(A)の基準電圧発生回路において
は、機関が設定回転数Ns 以上の回転数で運転されてい
て、設定回転数検出信号Vs が発生しているとき(回転
数検出手段11が高レベルの信号を発生していろとき)
には、トランジスタ807がオン状態を保持して抵抗8
03を抵抗802に対して並列に接続している。このと
き抵抗802の両端に第1の値Vr1を示す基準電圧Vr
が得られる。機関の回転数が設定回転数Ns 未満の状態
の時には、回転数検出手段11の出力端子の電位が低レ
ベルまたは零レベルになって、トランジスタ807がオ
フ状態になるため、分圧比切換用抵抗803が分圧回路
の下辺の抵抗802から切り離される。これにより基準
電圧Vr は第1の値Vr1から第2の値Vr2に切り換えら
れる。ここで、抵抗801,802及び803の抵抗値
をそれぞれR1 ,R2 及びR3 とし、抵抗値R2 とR3
との並列合成抵抗値をR23とすると、Vr1=Vcc/(1
+R1 /R23),Vr2=Vcc/(1+R1 /R2 )によ
り与えられる。R2 >R23であるので、基準電圧の第2
の値Vr2は第1の値Vr1よりも大きくなる。
【0058】図3(B)は基準電圧発生回路8の他の構
成例を示したもので、この例では、分圧比切換用抵抗8
03が抵抗分圧回路の下辺の抵抗802に対して直列に
接続され、分圧比切換用抵抗803の両端にNPNトラ
ンジスタ807のコレクタエミッタ間回路が並列に接続
されている。トランジスタ807と該トランジスタのベ
ースに接続された抵抗806とにより分圧比切換用スイ
ッチが構成され、該分圧比切換用スイッチと分圧比切換
用抵抗803とにより、分圧比切換回路が構成されてい
る。
【0059】図3(B)の例においては、機関が設定回
転数Ns 以上の回転数で運転されていて、設定回転数検
出信号Vs が発生しているとき(回転数検出手段11が
高レベルの信号を発生していろとき)には、トランジス
タ807がオン状態を保持して抵抗803を短絡してい
る。このとき抵抗803は接続されていないのと同じ状
態であるため、抵抗802の両端に得られる基準電圧V
r は第1の値Vr1を示す。機関の回転数が設定回転数N
s 未満の状態の時には、回転数検出手段11の出力端子
の電位が低レベルまたは零レベルになって、トランジス
タ807がオフ状態になるため、分圧比切換用抵抗80
3が分圧回路の下辺の抵抗802に対して直列に接続さ
れる。これにより分圧回路の下辺の抵抗値が増大するた
め、基準電圧Vr は第1の値Vr1よりも大きい第2の値
Vr2を示す。この例の場合には、Vr1=Vcc/{1+R
1 /R2 },Vr2=Vcc/{1+R1 /(R2 +R3
)}により与えられる。
【0060】図3(C)は本発明で用いることができる
基準電圧発生回路の更に他の例を示したもので、この例
では、分圧比切換用抵抗803が抵抗分圧回路の上辺の
抵抗801に対して直列に接続され、分圧比切換用抵抗
803の両端にNPNトランジスタ807のコレクタエ
ミッタ間回路が並列に接続されている。この例でも、ト
ランジスタ807と該トランジスタのベースに接続され
た抵抗806とにより分圧比切換用スイッチが構成さ
れ、該分圧比切換用スイッチと分圧比切換用抵抗803
とにより分圧比切換回路が構成されている。
【0061】図3(C)の例においては、機関が設定回
転数Ns 以上の回転数で運転されているときに、回転数
検出手段11が低レベルまたは零レベルの設定回転数検
出信号Vs を出力し、回転数が設定回転数Ns 未満の状
態の時には回転数検出手段11の出力端子の電位が高レ
ベルになるようにしておく。このように構成しておく
と、機関が設定回転数Ns 以上の回転数で運転されて低
レベルまたは零レベルの回転数検出信号Vs が発生して
いる時には、トランジスタ807がオフ状態を保持して
抵抗803を抵抗801に直列に接続する。このとき抵
抗802の両端に得られる基準電圧Vr は第1の値Rr1
を示す。機関の回転数が設定回転数Ns 未満の状態の時
には、回転数検出手段11の出力端子の電位が高レベル
になってトランジスタ807がオン状態になるため、分
圧比切換用抵抗803が短絡される。これにより分圧回
路の上辺の抵抗値が減少するため、抵抗802の両端に
得られる基準電圧Vr は第1の値Vr1よりも大きい第2
の値Vr2を示す。この例の場合には、Vr1=Vcc/{1
+(R1 +R3 )/R2 },Vr2=Vcc/{1+R1/
R2 }により与えられる。
【0062】上記の例では、機関の回転数が設定回転数
Ns 以上であることが検出されているときと検出されて
いないときとで基準電圧Vr の大きさを異ならせるよう
にしたが、回転数が設定回転数Ns 以上であることが検
出されているときと検出されていないときとで充電電圧
検出回路が出力する検出電圧Vd と実際の充電電圧Vc
との相関関係を異ならせるようにしてもよい。この場
合、基準電圧発生回路は、一定の大きさの基準電圧を発
生するように構成する。また充電電圧検出回路は、設定
回転数検出信号が発生しているときに点火エネルギ蓄積
用コンデンサの充電電圧を第1の低減割合で低減させて
得た電圧を検出電圧として出力し、設定回転数検出信号
が発生していないときには点火エネルギ蓄積用コンデン
サの充電電圧を第1の低減割合よりも大きい第2の低減
割合で低減させて得た電圧を検出電圧として出力するよ
うに構成する。
【0063】なお、ここでコンデンサ302の充電電圧
Vc を低減させて検出電圧Vd を得る場合の低減割合a
は、a=Vc /Vd で定義されるものとする。充電電圧
Vcを分圧比がmの抵抗分圧回路で分圧することにより
検出電圧Vd を得る場合には、a=1/mとなる。
【0064】図4は、機関の回転数が設定回転数Ns 以
上であることが検出されているときと検出されていない
ときとで、検出電圧Vd と実際の充電電圧Vc との相関
関係を異ならせるように充電電圧検出回路を構成した例
を示したもりである。
【0065】図4に示した例では、充電電圧検出回路7
0が、コンデンサ302の充電電圧Vc を分圧して検出
電圧Vd を出力する抵抗分圧回路70Aと、設定回転数
検出信号Vs が発生しているときに抵抗分圧回路70A
の分圧比を第1の低減割合a1 を与える第1の値m1 と
し、設定回転数検出信号Vs が発生していないときに抵
抗分圧回路70Aの分圧比を第2の低減割合a2 を与え
る第2の値m2 とするように抵抗分圧回路70Aの分圧
比mを切り換える分圧比切換回路70Bとにより構成さ
れている。
【0066】抵抗分圧回路70Aは、コンデンサ302
とサイリスタTh1のアノードとの接続点と接地間に接続
された上辺の抵抗701及び下辺の抵抗702の直列回
路からなっている。分圧比切換回路70Bは、抵抗70
1及び702の接続点(分圧点)に一端が接続された抵
抗703と、エミッタが接続されコレクタが抵抗703
の他端に接続されたNPNトランジスタ704と、トラ
ンジスタ704のベースと回転数検出手段11の出力端
子との間に接続された抵抗705とからなっている。即
ち、分圧回路の下辺の抵抗702の両端にトランジスタ
704及び抵抗705からなる分圧比切換用スイッチを
介して分圧比切換用抵抗703が接続されている。
【0067】回転数検出手段11は、機関の回転数が設
定回転数Ns 以上であることを検出したときに低レベル
または零レベルの設定回転数検出信号Vs を出力し、機
関の回転数が設定回転数未満であるときには設定回転数
検出信号は発生しなくて出力端子の電位が高レベルとな
る。設定回転数検出信号Vs が発生しているときには、
トランジスタ704がオフ状態になって、抵抗703が
抵抗702から切り離されているため、抵抗分圧回路7
0Aの分圧比は抵抗701及び702の抵抗値により決
まる第1の値m1 となり、該分圧回路70Aは、コンデ
ンサ302の充電電圧Vc を第1の低減割合a1 で低減
させて充電電圧Vc に相応する検出電圧Vd1を出力す
る。ここで、抵抗701及び702の抵抗値をそれぞれ
r1 及びr2 とすると、分圧比mの第1の値m1 は、m
1 =r2 /(r1 +r2 )、第1の低減割合a1 は、a
1 =(r1 +r2 )/r2 となり、検出電圧Vd1は、V
d1=m1 ×Vc =(1/a1 )×Vc で与えられる。
【0068】機関の回転数が設定回転数未満であるとき
には、トランジスタ704が導通するため、抵抗703
が抵抗702に対して並列に接続される。このとき、抵
抗分圧回路70Aの分圧比は、抵抗701の抵抗値と、
抵抗702及び703の抵抗値の並列合成値とにより決
まる第2の値m2 (<第1の値m1 )となり、抵抗分圧
回路70Aは、コンデンサ302の充電電圧Vc を第1
の低減割合a1 よりも大きい第2の低減割合a2 で低減
させて充電電圧Vc に相応する検出電圧Vd2を出力す
る。ここで抵抗702及び703の抵抗値の並列合成値
をr23とすると、分圧比mの第2の値m2 は、m2 =r
23/(r1 +r23)、第2の低減割合a2は、a2 =
(r1 +r23)/r23で与えられ、検出電圧Vd2は、V
d2=m2 ×Vc =(1/a2 )×Vc で与えられる。r
2 >r23であるため、Vc が等しいとすると、Vd1>V
d2となる。
【0069】このように、充電電圧検出回路70は、設
定回転数検出信号Vs が発生していないとき(機関の回
転数が設定回転数Ns 未満のとき)は、設定回転数検出
信号Vs が発生しているときよりも大きな低減割合で充
電電圧Vc を低減させて検出電圧Vd2を発生するため、
充電電圧Vc が同じであっても、設定回転数検出信号V
s が発生していないときの検出電圧Vd2は、設定回転数
検出信号Vs が発生しているときの検出電圧Vd1よりも
小さい値を示す。
【0070】基準電圧発生回路8は、定電圧電源回路1
0の出力端子間に接続された抵抗801及び802の直
列回路からなっていて、電源電圧Vccを分圧して一定の
基準電圧Vr を出力する。図4に示した点火装置のその
他の部分の構成は図1に示したものと同様である。
【0071】図4に示した点火装置においては、機関の
回転数が設定回転数Ns 以上の状態のときに機関が要求
する破壊電圧(点火プラグに火花を生じさせるために必
要な電圧)に等しいかまたは該破壊電圧よりも僅かに高
い点火用高電圧を点火回路3から出力させるために必要
な設定電圧Vc1までコンデンサ302を充電したときに
充電電圧検出回路7が基準電圧Vr に等しい検出電圧V
d1(=Vc /a1 )を発生するように第1の低減割合a
1 を設定しておく。
【0072】また機関の始動時に機関が要求する最大破
壊電圧に等しいかまたは該最大破壊電圧よりも僅かに高
い点火用高電圧を点火回路3から出力させるために必要
な設定電圧Vc2(>Vc1)までコンデンサ302を充電
したときに充電電圧検出回路7が基準電圧Vr に等しい
検出電圧Vd2(=Vc /a2 )を発生するように第2の
低減割合a2 を設定しておく。
【0073】図4に示した点火装置において、機関の回
転数が設定回転数Ns 以上の状態であって設定回転数検
出信号Vs が発生している場合には、コンデンサ302
が設定電圧Vc1まで充電したときに検出電圧Vd1が基準
電圧Vr に等しくなり、充電電圧Vc が設定電圧Vc1を
超えると昇圧用スイッチのオンオフ動作を停止させるた
め、コンデンサ302の充電電圧は設定電圧Vc1以下に
制限される。
【0074】また機関の回転数が設定回転数Ns 未満の
状態であって設定回転数検出信号Vs が発生していない
場合には、コンデンサ302が設定電圧Vc2に達するま
では検出電圧Vd2が基準電圧Vr に等しくならないた
め、コンデンサ302は設定電圧Vc2(>Vc1)まで充
電され、高い点火用高電圧が要求される機関の始動時に
も点火動作は支障なく行われる。
【0075】図4に示した充電電圧検出回路70は、設
定回転数検出信号Vs の有無に応じて充電電圧から検出
電圧への低減割合を切り換えることができる回路であれ
ばよく、図4に示した例に限られるものではない。充電
電圧検出回路70の変形の仕方は、図3(A)ないし
(C)に示した基準電圧発生回路の変形の仕方と同様で
あるので、その詳細な説明は省略する。
【0076】図5に示した例では、回転数検出手段11
をハードウェア回路により構成するとしたが、点火時期
制御部5にマイクロコンピュータが用いられている場合
には、該マイクロコンピュータに実行させるソフトウェ
アにより回転数検出手段11を実現することができる。
なおこの例では、設定回転数検出信号Vs を高レベルの
信号としている。
【0077】点火時期制御部5を構成するマイクロコン
ピュータを利用して回転数検出手段11を実現する場合
に用いるソフトウェアのメインルーチンのアルゴリズム
の一例を図6に示した。図6に示した例において、プロ
グラムが開始されると、先ずステップ1でパルサコイル
が出力するパルスの発生周期(例えば各パルスVp1が発
生してから次に同じパルスVp1が発生するまでの時間)
Tを読み込み、ステップ2でこの周期T[sec ]から機
関の回転数Nt [rpm ]を演算する。次いでステップ3
で、演算された回転数Nt を設定回転数Ns と比較し
て、回転数Nt の大きさが設定回転数Ns の大きさ未満
の場合には、ステップ4において設定回転数検出信号V
s を出力する出力ポートの電位を零レベルとする(設定
回転数検出信号Vs を発生させない)。またステップ3
において回転数Nt の大きさが設定回転数Ns の大きさ
以上であると判定された場合には、ステップ5において
設定回転数検出信号Vs を出力する出力ポートの電位を
高レベルとする(設定回転数検出信号Vs を発生させ
る)。次いでステップ6において、演算された回転数N
t に対して機関の点火時期を演算する。この点火時期
は、パルス信号Vp1が発生する位置(最大進角位置又は
最大進角位置よりも進んだ位置)から点火時期に相当す
る回転角度位置まで機関が回転する間にタイマが計数す
べき計数値の形で演算される。
【0078】マイクロコンピュータは、パルサコイル4
が最大進角位置または最大進角位置よりも進んだ位置で
パルス信号Vp1を発生したときに図示しない割込みルー
チンを実行してタイマに演算された点火時期の計数値を
セットし、メインルーチンに戻る。またタイマが点火時
期の計数を完了したときに図示しない割込みルーチンを
実行して点火回路3に点火信号Vi を与える。
【0079】上記の例では、回転数検出手段11がパル
サコイル4の出力パルスから機関の回転数情報を得るよ
うにしているが、回転数検出手段11が回転数の情報を
得る信号はパルサコイル4の出力パルスに限られるもの
ではない。例えば、点火動作が行われる毎に(コンデン
サ302が放電する毎に)点火コイル301の一次コイ
ルに誘起するパルス状の電圧のように、その周波数が機
関の回転数に比例している信号を回転数検出手段11に
与えて回転数情報を得るようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機関の
回転数が、機関の点火時期の進角度が設定値に達する回
転数または進角開始回転数に等しく設定されている設定
回転数以上であるか未満であるかを検出して、回転数が
設定回転数以上の状態であることが検出されたときに、
コンデンサの充電電圧の検出値と比較する基準電圧を低
い値に切り換えるように基準電圧発生回路を構成する
か、または回転数が設定回転数以上の状態であることが
検出されたときに、充電電圧から検出電圧への低減割合
を小さくするように充電電圧検出回路を構成したので、
機関の回転数が設定回転数以上の状態の時には、回転数
が設定回転数未満の状態の時よりも昇圧用スイッチの動
作回数を少なくして、昇圧用スイッチでの発熱を少なく
することができる。
【0081】また本発明によれば、回転数が設定回転数
以上の状態である時には昇圧用スイッチの動作回数が少
なくなるため、昇圧回路での消費電力を少なくしてバッ
テリにかかる負担を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンデンサ放電式内燃機関用点
火装置の構成例を示した回路図である。
【図2】内燃機関の回転数及び点火時期の進角度の変化
の例を示した線図並びに図1の各部の電圧波形及びトラ
ンジスタのオンオフ動作を示した波形図である。
【図3】(A)ないし(C)はそれぞれ本発明で用いる
基準電圧発生回路の異なる変形例を示した回路図であ
る。
【図4】本発明に係わるコンデンサ放電式内燃機関用点
火装置の他の構成例を示した回路図である。
【図5】本発明で用いる回転数検出手段の構成例を示し
たブロック図である。
【図6】回転数検出手段をソフトウェアにより実現する
場合のアルゴリズムの一例を示したフローチャートであ
る。
【図7】従来のコンデンサ放電式内燃機関用点火装置を
示した回路図である。
【符号の説明】
1 昇圧回路 102 昇圧トランス 103 発振回路 104 昇圧用スイッチ 105 ダイオード 2 バッテリ 3 点火回路 4 パルサコイル 5 点火時期制御部 6 充電電圧制御回路 7 充電電圧検出回路 8 基準電圧発生回路 8A 抵抗分圧回路 8B 分圧比切換回路 9 昇圧用スイッチ制御回路 10 定電圧直流電源回路 11 回転数検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリから一次電流が与えられる昇圧
    トランスと、駆動パルスを発生する発振回路と、前記駆
    動パルスによりオンオフ制御されて前記昇圧トランスの
    一次電流を断続させる昇圧用スイッチとを有して、前記
    昇圧用スイッチのオンオフ動作により前記昇圧トランス
    の二次コイルに前記バッテリの端子電圧よりも高い電圧
    を誘起する昇圧回路と、 点火コイルと、前記点火コイルの一次側に設けられて前
    記昇圧回路の出力で一方の極性に充電される点火エネル
    ギ蓄積用コンデンサと、点火信号が与えられた時に導通
    して前記コンデンサに蓄積された電荷を前記点火コイル
    の一次コイルを通して放電させるように設けられた放電
    用スイッチとを有する点火回路と、 内燃機関の回転数が進角開始回転数未満のときに機関の
    上死点付近まで点火時期を遅角させ、回転数が進角開始
    回転数以上になる領域で回転数の上昇に伴って点火時期
    を進角させるように前記放電用スイッチに点火信号を与
    える点火時期制御部とを備えたコンデンサ放電式内燃機
    関用点火装置において、 内燃機関の回転数が設定回転数以上であるときに前記点
    火エネルギ蓄積用コンデンサの充電電圧を低くし、前記
    内燃機関の回転数が前記設定回転数未満のときに前記充
    電電圧を高くするように前記内燃機関の回転数に応じて
    前記充電電圧を制御する充電電圧制御回路を具備し、 前記設定回転数は、内燃機関の点火時期の進角度が設定
    値に達する回転数、または前記進角開始回転数に等しく
    設定されていることを特徴とするコンデンサ放電式内燃
    機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 バッテリから一次電流が与えられる昇圧
    トランスと、駆動パルスを発生する発振回路と、前記駆
    動パルスによりオンオフ制御されて前記昇圧トランスの
    一次電流を断続させる昇圧用スイッチとを有して、前記
    昇圧用スイッチのオンオフ動作により前記昇圧トランス
    の二次コイルに前記バッテリの端子電圧よりも高い電圧
    を誘起する昇圧回路と、 点火コイルと、前記点火コイルの一次側に設けられて前
    記昇圧回路の出力で一方の極性に充電される点火エネル
    ギ蓄積用コンデンサと、点火信号が与えられた時に導通
    して前記コンデンサに蓄積された電荷を前記点火コイル
    の一次コイルを通して放電させるように設けられた放電
    用スイッチとを有する点火回路と、 内燃機関の回転数が進角開始回転数未満のときに機関の
    上死点付近まで点火時期を遅角させ、回転数が進角開始
    回転数以上になる領域で回転数の上昇に伴って点火時期
    を進角させるように前記放電用スイッチに点火信号を与
    える点火時期制御部とを備えたコンデンサ放電式内燃機
    関用点火装置において、 前記点火エネルギ蓄積用コンデンサの充電電圧に相応し
    た大きさの検出電圧を出力する充電電圧検出回路と、 内燃機関の回転数を検出して検出した回転数が設定回転
    数以上であるときに設定回転数検出信号を発生する回転
    数検出手段と、 前記設定回転数検出信号が発生しているときに第1の値
    を示し、前記設定回転数検出信号が発生していないとき
    に前記第1の値よりも大きい第2の値を示す基準電圧を
    発生する基準電圧発生回路と、 前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して検出電圧が基
    準電圧以下のときに前記昇圧用スイッチのオンオフ動作
    を許容し、検出電圧が基準電圧を超えたときに前記昇圧
    用スイッチをオフ状態に保持する昇圧用スイッチ制御回
    路とを具備し、 前記設定回転数は、前記点火時期の進角度が設定値に達
    する回転数、または前記進角開始回転数に等しく設定さ
    れていることを特徴とするコンデンサ放電式内燃機関用
    点火装置。
  3. 【請求項3】 バッテリから一次電流が与えられる昇圧
    トランスと、駆動パルスを発生する発振回路と、前記駆
    動パルスによりオンオフ制御されて前記昇圧トランスの
    一次電流を断続させる昇圧用スイッチとを有して、前記
    昇圧用スイッチのオンオフ動作により前記昇圧トランス
    の二次コイルに前記バッテリの端子電圧よりも高い電圧
    を誘起する昇圧回路と、 点火コイルと、前記点火コイルの一次側に設けられて前
    記昇圧回路の出力で一方の極性に充電される点火エネル
    ギ蓄積用コンデンサと、点火信号が与えられたときに導
    通して前記コンデンサに蓄積された電荷を前記点火コイ
    ルの一次コイルを通して放電させるように設けられた放
    電用スイッチとを有する点火回路と、 内燃機関の回転数が進角開始回転数未満のときに機関の
    上死点付近まで点火時期を遅角させ、回転数が進角開始
    回転数以上になる領域で回転数の上昇に伴って点火時期
    を進角させるように前記放電用スイッチに点火信号を与
    える点火時期制御部とを備えたコンデンサ放電式内燃機
    関用点火装置において、 一定の大きさの基準電圧を発生する基準電圧発生回路
    と、 内燃機関の回転数を検出して検出した回転数が設定回転
    数以上であるときに設定回転数検出信号を発生する回転
    数検出手段と、 前記設定回転数検出信号が発生しているときに前記コン
    デンサの充電電圧を第1の低減割合で低減させて得た電
    圧を検出電圧として出力し、前記設定回転数検出信号が
    発生していないときには前記コンデンサの充電電圧を前
    記第1の低減割合よりも大きい第2の低減割合で低減さ
    せて得た電圧を検出電圧として出力する充電電圧検出回
    路と、 前記検出電圧と前記基準電圧とを比較して検出電圧が基
    準電圧以下のときに前記昇圧用スイッチのオンオフ動作
    を許容し、検出電圧が基準電圧を超えたときに前記昇圧
    用スイッチをオフ状態に保持する昇圧用スイッチ制御回
    路とを具備し、 前記設定回転数は、前記点火時期の進角度が設定値に達
    する回転数、または前記進角開始回転数に等しく設定さ
    れていることを特徴とするコンデンサ放電式内燃機関用
    点火装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116125339A (zh) * 2022-12-15 2023-05-16 中国航空工业集团公司西安航空计算技术研究所 一种磁阻型转速信号开路检测方法和系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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