JP2000291633A - 複合ローラ - Google Patents

複合ローラ

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JP2000291633A JP11100983A JP10098399A JP2000291633A JP 2000291633 A JP2000291633 A JP 2000291633A JP 11100983 A JP11100983 A JP 11100983A JP 10098399 A JP10098399 A JP 10098399A JP 2000291633 A JP2000291633 A JP 2000291633A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車軸または回転軸に支持される芯金としての
ハブ部材を有し、このハブ部材の外周に沿って、中間弾
性吸収層、中間補強層および緩衝、防振および吸音する
表面弾性層が順次形成されて一体化され、エレベータ用
ガイドローラなどとして用いられる複合ローラにおい
て、中間補強層がリング状の環部材同志の接合体であっ
て、荷重を受けながらローラが回転運動するときに、こ
れらの環部材との間に離脱を発生し得ないものを提供す
る。 【解決手段】 上記構成の複合ローラにおいて、中間補
強層をリング状の金属環部材同志の接合体で形成させ
る。また、表面弾性層は、鋳造ポリアミド樹脂で形成さ
れることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般産業機器の回転駆
動部に用いられる複合ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に、車軸または回転軸に支
持される芯金としてのハブ部材を有し、このハブ部材の
外周に沿って、中間弾性吸収層、中間補強層および緩
衝、防振および吸音する表面弾性層が順次形成されて一
体化された複合ローラであって、中間補強層がリング状
の金属環部材と樹脂環部材の2層の接合体である複合ロ
ーラを提案している(特開平8-232946号公報)。
【0003】ここで提案された複合ローラは、運転と停
止が頻繁に繰り返されて、停止中でも重量負荷が作用し
続けるような使用条件下で、表面弾性層にハブ部材側の
材質や物理的性質の相違によって永久歪が発生し易い複
合ローラにおいても、表面弾性層に発生した永久歪はそ
の下層に形成された中間弾性吸収層で吸収されて速やか
に原形に回復し、また重量負荷は中間補強層が分担する
ので、表面弾性層には永久歪の回復と負荷軽減の両作用
が付与され、ハブ部材側とのズレや段差発生による騒音
や振動を防止するという効果が奏せられるものの、中間
補強層がリング状の金属環部材と樹脂環部材との二層の
接合体から形成されているため、荷重を受けながらロー
ラが回転運動するときに、これらの環部材との間に離脱
を発生させる余地がみられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車軸
または回転軸に支持される芯金としてのハブ部材を有
し、このハブ部材の外周に沿って、中間弾性吸収層、中
間補強層および緩衝、防振および吸音する表面弾性層が
順次形成されて一体化された複合ローラであって、中間
補強層がリング状の環部材同志の接合体であって、荷重
を受けながらローラが回転運動するときに、これらの環
部材との間に離脱を発生し得ないものを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
上記構成の複合ローラにおいて、中間補強層をリング状
の金属環部材同志の接合体で形成させることによって達
成される。
【0006】ここで、中間補強層を1つのリング状金属
環部材ではなく、2つのリング状金属環部材同志の接合
体として形成させるのは、中間補強層の内側に中間弾性
吸収層(例えば防振ゴム)を、また外側に表面弾性層(例
えばウレタンゴム)をそれぞれ焼付け成形しなければな
らないが、1つの金属環部材の両面にこれら両者を接合
することは、順番に行っても焼付け条件などからいって
不可能であり、従ってこれら両者を別々に接合した金属
環部材が用いられなければならないことになるのであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る複合ローラ
20の一部破断による斜視図を示している。複合ローラ
20は回転シャフト30上にベアリング等の軸受11を
介して機器に軸支される。軸受11の外周には鉄、鋳
鉄、アルミニウム等の金属または樹脂材等による芯金の
ハブ部材12が嵌合されている。ハブ部材12の外周に
は永久歪が小さく歪回復性に優れたゴム、例えば天然ゴ
ム、ニトリルゴムまたはエチレンプロピレンゴム等によ
る中間弾性吸収層13が焼成などして形成されている。
この中間弾性吸収層13の材質には永久歪の発生が少な
く、また歪が発生した場合でも原形回復性に優れたもの
が選定される。更に、中間弾性吸収層13の外周には比
較的薄層でハブ部材12と同質の金属による中間補強層
(16,17)が焼き嵌めなどの手段でもって接合されて
いる。更に、最外層として中間補強層16の外周には表
面弾性層15が形成されていて、この表面弾性層15は
ウレタンゴムやシリコンゴム等のゴム状弾性材、あるい
は熱可塑性樹脂を溶融状態から射出成形などして、中間
補強層16の上からこれを完全に被覆するような形で所
定の厚さに形成されている。この表面弾性層15では中
間弾性吸収層13と共に、ローラ駆動時に作用する機器
からの負荷荷重を緩衝し、防振、吸音などの機能を満足
させる部分となっている。
【0008】本発明においては、複合ローラの中間層を
いずれもリング状金属環部材である2層16,17の接
合体として形成させている。金属環部材としては、鉄、
鋳鉄、アルミニウム等の金属をリング状に成形したもの
が用いられており、これら金属環部材同志の強い接合
は、金属同志の接合に用いられる一般的な接合手段、例
えば嵌合等の方法によって行われる。なお、それ同志が
接合される金属環部材の表面には、それぞれ中間弾性吸
収層または表面弾性層が予め形成されている。
【0009】従って、複合ローラ20では、回転シャフ
ト30を介し機器に取り付けられて駆動する際、例えば
駆動停止中でも相当の荷重がローラ全体に負荷され続け
ているような場合、最上層である表面弾性層15ではそ
の負荷によって中間補強層(16,17)との熱膨張や材
質上の違いによって永久歪が発生する。表面弾性層15
にはもともと耐摩耗性や耐熱性に優れた材質が選定され
てはいるが、エレベータ用ガイドローラのように上昇と
下降による運転−停止が頻繁に繰り返され、停止時でも
相当の負荷が作用し続けるような厳しい使用条件下では
永久歪の発生を完全に抑えることはできない。
【0010】表面弾性層15に発生した永久歪は中間弾
性吸収層13で吸収される。中間弾性吸収層13は永久
歪の発生が少なく、また歪が発生した場合でも原形回復
性に優れているが、耐摩耗性や耐熱性などの物理的性質
の面では表面弾性層15よりも劣る。それを両層間に介
在させた金属等による剛性の高い中間補強層(16,1
7)で補足することができる。中間補強層(16,17)
による負荷の負担によって運転停止中の重量負荷を軽減
し、表面弾性層15に発生した永久歪を最小限に抑え、
仮に永久歪が発生した場合でもそれを速やかに回復させ
る。
【0011】前述の如く、表面弾性層はウレタンゴムや
シリコーンゴム等のゴム状弾性材あるいは熱可塑性樹脂
を溶融状態から射出成形したものなどから形成され、一
般にはウレタンゴムが用いられるが、耐荷重性の点で満
足されない。
【0012】例えば、中間補強層上に接着剤を塗布した
後高温でウレタンゴムを焼き付けて表面弾性層を形成さ
せた複合ローラは、その軸に所定の荷重を加えながら30
0mm径の相手ホイールと接触させ、130m/分の回転速度で
回転させたとき、荷重350Kgf、回転時間1000時間の条件
下でも亀裂を生じなかったが、荷重450Kgfでは300時間
で亀裂が生じた。
【0013】ウレタンゴムに代えて熱硬化性樹脂である
鋳造ポリアミド樹脂(代表的なものとしてはMCナイロン
等が挙げられる)を用い、それをリング状に成形した後
中間補強層上に嵌合させた場合には、上記条件下での回
転試験で、荷重350Kgfまたは450Kgfでそれぞれ1000時間
でも亀裂がみられなかった。
【0014】
【発明の効果】車軸または回転軸に支持される芯金とし
てのハブ部材を有し、このハブ部材の外周に沿って、中
間弾性吸収層、中間補強層および緩衝、防振および吸音
する表面弾性層が順次形成されて一体化された複合ロー
ラであって、中間補強層がリング状の金属環部材同志の
接合体として形成させた場合には、荷重を受けながらロ
ーラが回転運動するときに、これらの環部材との間に離
脱が発生し難い。また、表面弾性層を熱硬化性樹脂であ
る鋳造ポリアミド樹脂で形成させると、耐久性のなお一
層の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合ローラを示す一部断面による
斜視図である。
【符号の説明】
11 軸受 12 ハブ部材 13 中間弾性吸収層 15 表面弾性層 16,17 金属環部材 20 複合ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸または回転軸に支持される芯金とし
    てのハブ部材を有し、このハブ部材の外周に沿って、中
    間弾性吸収層、中間補強層および緩衝、防振および吸音
    する表面弾性層が順次形成されて一体化された複合ロー
    ラであって、中間補強層がリング状の金属環部材同志の
    接合体であることを特徴とする複合ローラ。
  2. 【請求項2】 表面弾性層が鋳造ポリアミド樹脂で形成
    されている請求項1記載の複合ローラ。
  3. 【請求項3】 エレベータ用ガイドローラとして用いら
    れる請求項1または2記載の複合ローラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008168899A (ja) * 2008-03-21 2008-07-24 Jtekt Corp スライドドア用支持ローラの製造方法
JP2016070422A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日本精工株式会社 転がり軸受用保持器
US10520029B2 (en) * 2017-04-19 2019-12-31 Seiko Instruments Inc. Structure with thermoplastic elastomer enveloping layer, bearing, and drive module

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JP2016070422A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日本精工株式会社 転がり軸受用保持器
US10520029B2 (en) * 2017-04-19 2019-12-31 Seiko Instruments Inc. Structure with thermoplastic elastomer enveloping layer, bearing, and drive module

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